JP2002256412A - スパッタ成膜装置 - Google Patents
スパッタ成膜装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板上の所定領域に高い精度をもって膜の形
成を行うことのできるスパッタ成膜装置を提供するこ
と。 【解決手段】 スパッタ成膜装置において、基板10を
覆うメタルマスク3には、開口縁31に沿って絶縁膜4
が形成されている。このため、スパッタ成膜時、メタル
マスク3の開口縁31において絶縁膜4がチャージアッ
プするので、ターゲット2からスパッタリングされた原
料物質は、メタルマスク3の開口縁31を避けるように
してこの開口30を通過して基板10に向かう。このた
め、開口縁31付近を通る原料物質は、略平行流として
流れるので、原料物質がメタルマスク3の裏面側32に
回り込むことがない。それ故、メタルマスク3の開口3
0に対応する基板10上の所定領域のみに高い精度で膜
7を形成することができる。
成を行うことのできるスパッタ成膜装置を提供するこ
と。 【解決手段】 スパッタ成膜装置において、基板10を
覆うメタルマスク3には、開口縁31に沿って絶縁膜4
が形成されている。このため、スパッタ成膜時、メタル
マスク3の開口縁31において絶縁膜4がチャージアッ
プするので、ターゲット2からスパッタリングされた原
料物質は、メタルマスク3の開口縁31を避けるように
してこの開口30を通過して基板10に向かう。このた
め、開口縁31付近を通る原料物質は、略平行流として
流れるので、原料物質がメタルマスク3の裏面側32に
回り込むことがない。それ故、メタルマスク3の開口3
0に対応する基板10上の所定領域のみに高い精度で膜
7を形成することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタ成膜装置
に関するものである。さらに詳しくは、スパッタ成膜装
置における原料物質の流れの制御技術に関するものであ
る。
に関するものである。さらに詳しくは、スパッタ成膜装
置における原料物質の流れの制御技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置や各種電子部品の製造にはス
パッタ成膜法が多用されている。例えば、水晶振動子で
は、薄板状の水晶からなる基板の表面および裏面の所定
領域に励振電極や給電パターンを形成する際、金などの
金属膜を基板上にスパッタ成膜する方法が用いられてい
る。
パッタ成膜法が多用されている。例えば、水晶振動子で
は、薄板状の水晶からなる基板の表面および裏面の所定
領域に励振電極や給電パターンを形成する際、金などの
金属膜を基板上にスパッタ成膜する方法が用いられてい
る。
【0003】このようなスパッタ成膜に使用されるスパ
ッタ成膜装置では、一般に、図12(A)に示すよう
に、基板10に対する成膜領域を規定する開口30が形
成されたメタルマスク3を基板10を覆うように配置
し、ターゲット(図示せず)からスパッタリングされた
原料物質のうち、メタルマスク3の開口30を通過した
原料物質のみを基板10に堆積させる。
ッタ成膜装置では、一般に、図12(A)に示すよう
に、基板10に対する成膜領域を規定する開口30が形
成されたメタルマスク3を基板10を覆うように配置
し、ターゲット(図示せず)からスパッタリングされた
原料物質のうち、メタルマスク3の開口30を通過した
原料物質のみを基板10に堆積させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スパッタ成膜装置において、ターゲットからスパッタリ
ングされた原料物質は、矢印Lで示すように、基板10
に向かって発散しながら流れていく傾向にあるため、原
料物質は、メタルマスク3の開口30を通り抜けた後、
メタルマスク3の裏面側32に回り込んで、基板10上
のメタルマスク3で覆われた領域にも膜7を形成してし
まう。その結果、図12(B)に示すように、基板10
の薄膜形成予定領域11から膜7はみ出てしまうことに
なる。このような成膜領域の精度の低さは、水晶振動子
を比較的、低い周波数で駆動しているときには、特性を
低下させることもなかったが、水晶振動子の駆動周波数
が高くなると、特性が低下し、歩留まりも低下するなど
の問題を招来させる。
スパッタ成膜装置において、ターゲットからスパッタリ
ングされた原料物質は、矢印Lで示すように、基板10
に向かって発散しながら流れていく傾向にあるため、原
料物質は、メタルマスク3の開口30を通り抜けた後、
メタルマスク3の裏面側32に回り込んで、基板10上
のメタルマスク3で覆われた領域にも膜7を形成してし
まう。その結果、図12(B)に示すように、基板10
の薄膜形成予定領域11から膜7はみ出てしまうことに
なる。このような成膜領域の精度の低さは、水晶振動子
を比較的、低い周波数で駆動しているときには、特性を
低下させることもなかったが、水晶振動子の駆動周波数
が高くなると、特性が低下し、歩留まりも低下するなど
の問題を招来させる。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
基板上の所定領域に高い精度をもって膜の形成を行うこ
とのできるスパッタ成膜装置を提供することにある。
基板上の所定領域に高い精度をもって膜の形成を行うこ
とのできるスパッタ成膜装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、ターゲットと、該ターゲットからスパ
ッタリングされた原料物質によって膜が形成される基板
を覆うように配置されたマスクを有し、当該マスクに
は、前記基板上での成膜領域を規定する開口が形成され
ているスパッタ成膜装置において、さらに、前記ターゲ
ットから前記基板に向かう前記原料物質の流れを調整す
ることにより当該原料物質が前記マスクの開口から当該
マスクの裏面側に回り込むのを防止する回り込み防止手
段を有することを特徴とする。
め、本発明では、ターゲットと、該ターゲットからスパ
ッタリングされた原料物質によって膜が形成される基板
を覆うように配置されたマスクを有し、当該マスクに
は、前記基板上での成膜領域を規定する開口が形成され
ているスパッタ成膜装置において、さらに、前記ターゲ
ットから前記基板に向かう前記原料物質の流れを調整す
ることにより当該原料物質が前記マスクの開口から当該
マスクの裏面側に回り込むのを防止する回り込み防止手
段を有することを特徴とする。
【0007】本発明では、ターゲットから基板に向かう
原料物質がマスクの開口からマスクの裏面側に回り込む
のを防止する回り込み防止手段を設けてあるので、基板
上の所定領域のみに高い精度で成膜することができる。
それ故、水晶振動子などを製造する際、励振電極や給電
パターンを高い精度で形成できるので、水晶振動子の駆
動周波数の高周波数化に対応することができる。
原料物質がマスクの開口からマスクの裏面側に回り込む
のを防止する回り込み防止手段を設けてあるので、基板
上の所定領域のみに高い精度で成膜することができる。
それ故、水晶振動子などを製造する際、励振電極や給電
パターンを高い精度で形成できるので、水晶振動子の駆
動周波数の高周波数化に対応することができる。
【0008】本発明において、前記回り込み防止手段
は、以下の構成の1つあるいは2つ以上、組み合わせて
使用される。
は、以下の構成の1つあるいは2つ以上、組み合わせて
使用される。
【0009】まず、本発明において、前記回り込み防止
手段は、例えば、前記マスクの開口縁に沿って形成され
た絶縁膜によって構成することができる。このように構
成すると、マスクの開口縁において絶縁膜がチャージア
ップするので、ターゲットからスパッタリングされた原
料物質は、マスクの開口縁を避けるようにしてこの開口
を通過し、基板に向かう。このため、原料物質がマスク
の裏面側に回り込むのを防止することができるので、基
板上の所定領域のみに高い精度で成膜することができ
る。
手段は、例えば、前記マスクの開口縁に沿って形成され
た絶縁膜によって構成することができる。このように構
成すると、マスクの開口縁において絶縁膜がチャージア
ップするので、ターゲットからスパッタリングされた原
料物質は、マスクの開口縁を避けるようにしてこの開口
を通過し、基板に向かう。このため、原料物質がマスク
の裏面側に回り込むのを防止することができるので、基
板上の所定領域のみに高い精度で成膜することができ
る。
【0010】また、本発明において、前記回り込み防止
手段は、前記ターゲットから前記マスクに至る行路の途
中位置に、前記ターゲットから前記基板に向かう前記原
料物質の流れを平行流とする静電レンズを備えている構
成であってもよい。このように構成すると、ターゲット
からスパッタリングされた原料物質は、静電レンズによ
り平行流になってマスクに向かって流れる。従って、原
料物質がマスクの裏面側に回り込むのを防止することが
できるので、基板上の所定領域のみに高い精度で成膜す
ることができる。
手段は、前記ターゲットから前記マスクに至る行路の途
中位置に、前記ターゲットから前記基板に向かう前記原
料物質の流れを平行流とする静電レンズを備えている構
成であってもよい。このように構成すると、ターゲット
からスパッタリングされた原料物質は、静電レンズによ
り平行流になってマスクに向かって流れる。従って、原
料物質がマスクの裏面側に回り込むのを防止することが
できるので、基板上の所定領域のみに高い精度で成膜す
ることができる。
【0011】さらに、本発明において、前記回り込み防
止手段は、前記ターゲットから前記マスクに至る行路の
途中位置に、前記マスクの開口と平面的に重なる位置に
通路が形成されたシールド体を備えている構成であって
もよい。このように構成すると、ターゲットからスパッ
タリングされた原料物質のうち、平行に流れる原料物質
のみがシールド体の通路を通過した後、マスクの開口を
通過して基板に届く。従って、発散しながら流れる原料
物質は、マスクの開口を通らない。それ故、マスクの裏
面側に原料物質が回り込むのを防止することができるの
で、基板上の所定領域のみに高い精度で成膜することが
できる。
止手段は、前記ターゲットから前記マスクに至る行路の
途中位置に、前記マスクの開口と平面的に重なる位置に
通路が形成されたシールド体を備えている構成であって
もよい。このように構成すると、ターゲットからスパッ
タリングされた原料物質のうち、平行に流れる原料物質
のみがシールド体の通路を通過した後、マスクの開口を
通過して基板に届く。従って、発散しながら流れる原料
物質は、マスクの開口を通らない。それ故、マスクの裏
面側に原料物質が回り込むのを防止することができるの
で、基板上の所定領域のみに高い精度で成膜することが
できる。
【0012】さらにまた、本発明において、前記回り込
み防止手段は、前記ターゲットから前記マスクに至る行
路の途中位置に、前記ターゲットから前記基板に向かう
前記原料物質の流れを平行流とする筒状通路を備えるシ
ールド体を備えている構成であってもよい。このように
構成すると、ターゲットからスパッタリングされた原料
物質のうち、平行に流れる原料物質のみがシールド体の
筒状通路を通過することができるので、発散しながら流
れる原料物質は、マスクに届かない。それ故、マスクの
裏面側に原料物質が回り込むのを防止することができる
ので、基板上の所定領域のみに高い精度で成膜すること
ができる。
み防止手段は、前記ターゲットから前記マスクに至る行
路の途中位置に、前記ターゲットから前記基板に向かう
前記原料物質の流れを平行流とする筒状通路を備えるシ
ールド体を備えている構成であってもよい。このように
構成すると、ターゲットからスパッタリングされた原料
物質のうち、平行に流れる原料物質のみがシールド体の
筒状通路を通過することができるので、発散しながら流
れる原料物質は、マスクに届かない。それ故、マスクの
裏面側に原料物質が回り込むのを防止することができる
ので、基板上の所定領域のみに高い精度で成膜すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。なお、各実施形態を説明するにあたっ
て、各実施形態で共通な構成を説明しておく。
形態を説明する。なお、各実施形態を説明するにあたっ
て、各実施形態で共通な構成を説明しておく。
【0014】[スパッタ成膜装置の基本的な構成]図1
は、本発明が適用されるスパッタ成膜装置の主要部の構
成を示す説明図である。図2は、スパッタ成膜装置にお
いて、基板をメタルマスクで覆った状態を示す平面図で
ある。図3は、スパッタ成膜装置において、基板とメタ
ルマスクとを搬送トレイによって保持した状態を示す側
面図である。図4(A)、(B)、(C)はそれぞれ、
基板をメタルマスクで覆った状態を示す断面図、この状
態でスパッタ成膜をした状態を示す断面図、およびスパ
ッタ成膜後、基板からメタルマスクを外した状態を示す
断面図である。
は、本発明が適用されるスパッタ成膜装置の主要部の構
成を示す説明図である。図2は、スパッタ成膜装置にお
いて、基板をメタルマスクで覆った状態を示す平面図で
ある。図3は、スパッタ成膜装置において、基板とメタ
ルマスクとを搬送トレイによって保持した状態を示す側
面図である。図4(A)、(B)、(C)はそれぞれ、
基板をメタルマスクで覆った状態を示す断面図、この状
態でスパッタ成膜をした状態を示す断面図、およびスパ
ッタ成膜後、基板からメタルマスクを外した状態を示す
断面図である。
【0015】図1に示すスパッタ成膜装置1では、基板
10の両面に金などの金属膜をスパッタ形成する構成に
なっている。このため、本形態のスパッタ成膜装置1で
は、真空チャンバー8の内部に、基板10の表面側およ
び裏面側の双方に金などのターゲット2がターゲット電
極21に保持された状態で配置されているとともに、基
板10の表面とターゲット2の間、および基板10の裏
面とターゲット2との間の各々にメタルマスク3がそれ
ぞれ配置されている。また、メタルマスク3とターゲッ
ト2との間には、複数枚の板状のカソード5が所定の間
隔を介して多段に配置されている。
10の両面に金などの金属膜をスパッタ形成する構成に
なっている。このため、本形態のスパッタ成膜装置1で
は、真空チャンバー8の内部に、基板10の表面側およ
び裏面側の双方に金などのターゲット2がターゲット電
極21に保持された状態で配置されているとともに、基
板10の表面とターゲット2の間、および基板10の裏
面とターゲット2との間の各々にメタルマスク3がそれ
ぞれ配置されている。また、メタルマスク3とターゲッ
ト2との間には、複数枚の板状のカソード5が所定の間
隔を介して多段に配置されている。
【0016】本形態では、複数枚の基板10に一括して
成膜を行うことを目的に、図2、図3および図4(A)
に示すように、複数枚の基板10の各々が、上下からメ
タルマスク3に挟まれた状態で搬送トレイ9に保持さ
れ、この搬送トレイ9は、搬送装置90に保持されてい
る。
成膜を行うことを目的に、図2、図3および図4(A)
に示すように、複数枚の基板10の各々が、上下からメ
タルマスク3に挟まれた状態で搬送トレイ9に保持さ
れ、この搬送トレイ9は、搬送装置90に保持されてい
る。
【0017】メタルマスク3には、各基板10の薄膜形
成予定領域11に対応する領域に開口30が形成されて
おり、各基板10において、メタルマスク3の開口30
から露出している部分に対して成膜が行われる。
成予定領域11に対応する領域に開口30が形成されて
おり、各基板10において、メタルマスク3の開口30
から露出している部分に対して成膜が行われる。
【0018】このように構成したスパッタ成膜装置1に
おいて、真空チャンバー8内を真空にして、ターゲット
2およびカソード5と、基板10の側との間に所定の電
圧を印加し、この状態で真空チャンバー8内にアルゴン
ガスを導入すると、ガス内にグロー放電が発生し、アル
ゴンイオンが発生する。このようにして発生したアルゴ
ンイオンは、ターゲット2を衝撃してこれをスパッタリ
ングさせる。その結果、ターゲット2から叩き出された
原料物質の原子あるいは分子は、図1に矢印Lで示すよ
うに、基板10に向かって進む。
おいて、真空チャンバー8内を真空にして、ターゲット
2およびカソード5と、基板10の側との間に所定の電
圧を印加し、この状態で真空チャンバー8内にアルゴン
ガスを導入すると、ガス内にグロー放電が発生し、アル
ゴンイオンが発生する。このようにして発生したアルゴ
ンイオンは、ターゲット2を衝撃してこれをスパッタリ
ングさせる。その結果、ターゲット2から叩き出された
原料物質の原子あるいは分子は、図1に矢印Lで示すよ
うに、基板10に向かって進む。
【0019】ここで、ターゲット2と基板10との間に
は、メタルマスク3が配置されているので、図4(B)
に示すように、ターゲット2から基板10に向かう原料
物質のうち、メタルマスク3の開口30を通った原料物
質のみが基板10上に到達して基板10上に膜7を形成
し、その他の領域ではメタルマスク3上に膜7が形成さ
れる。従って、図4(C)に示すように、基板10から
メタルマスク3を外すと、メタルマスク3の開口30に
対応する領域(薄膜形成領域11)のみに膜7が選択的
に形成されることになる。
は、メタルマスク3が配置されているので、図4(B)
に示すように、ターゲット2から基板10に向かう原料
物質のうち、メタルマスク3の開口30を通った原料物
質のみが基板10上に到達して基板10上に膜7を形成
し、その他の領域ではメタルマスク3上に膜7が形成さ
れる。従って、図4(C)に示すように、基板10から
メタルマスク3を外すと、メタルマスク3の開口30に
対応する領域(薄膜形成領域11)のみに膜7が選択的
に形成されることになる。
【0020】[実施の形態1]図5(A)、(B)はそ
れぞれ、本発明の実施の形態1に係るスパッタ成膜装置
1に用いたメタルマスク3の開口30周辺を拡大して示
す断面図、およびこのメタルマスク3を用いて基板10
上に膜7を形成した結果を示す説明図である。
れぞれ、本発明の実施の形態1に係るスパッタ成膜装置
1に用いたメタルマスク3の開口30周辺を拡大して示
す断面図、およびこのメタルマスク3を用いて基板10
上に膜7を形成した結果を示す説明図である。
【0021】図1ないし図4を参照して説明したスパッ
タ成膜方法では、基板10上の所定領域に膜を選択的に
形成する際、開口30を通過した原料物質がメタルマス
ク3の裏面側32に回り込むおそれがあり、このような
回り込みが発生すると、基板10の所定領域に膜を高い
精度で形成できない。
タ成膜方法では、基板10上の所定領域に膜を選択的に
形成する際、開口30を通過した原料物質がメタルマス
ク3の裏面側32に回り込むおそれがあり、このような
回り込みが発生すると、基板10の所定領域に膜を高い
精度で形成できない。
【0022】そこで、本形態では、図5(A)に示すよ
うに、ターゲット2から基板10に向かう原料物質がマ
スクの開口30からメタルマスク3の裏面側32に回り
込むのを防止する回り込み防止手段として、メタルマス
ク3の開口縁31に沿って、シリコン酸化膜やシリコン
窒化膜などの絶縁膜4が形成されている。ここで、絶縁
膜4は、メタルマスク3の開口30の内周面から表面側
および裏面側にかかるように形成されている。
うに、ターゲット2から基板10に向かう原料物質がマ
スクの開口30からメタルマスク3の裏面側32に回り
込むのを防止する回り込み防止手段として、メタルマス
ク3の開口縁31に沿って、シリコン酸化膜やシリコン
窒化膜などの絶縁膜4が形成されている。ここで、絶縁
膜4は、メタルマスク3の開口30の内周面から表面側
および裏面側にかかるように形成されている。
【0023】このため、本形態のメタルマスク3を用い
て基板10上にスパッタ成膜すると、メタルマスク3の
開口縁31において絶縁膜4がチャージアップするの
で、ターゲット2からスパッタリングされた原料物質
は、矢印Lで示すように、メタルマスク3の開口縁31
を避けるようにして、この開口30を通過して基板10
に向かう。このため、原料物質がターゲット2からメタ
ルマスク3まで発散状態で流れてきたとしても、開口縁
31付近を通る原料物質は、略平行流として流れる。従
って、原料物質がメタルマスク3の裏面側32に回り込
むのを防止することができるので、図5(B)に示すよ
うに、メタルマスク3の開口30に対応する基板10上
の所定領域(薄膜形成予定領域11)のみに高い精度で
膜7を形成することができる。
て基板10上にスパッタ成膜すると、メタルマスク3の
開口縁31において絶縁膜4がチャージアップするの
で、ターゲット2からスパッタリングされた原料物質
は、矢印Lで示すように、メタルマスク3の開口縁31
を避けるようにして、この開口30を通過して基板10
に向かう。このため、原料物質がターゲット2からメタ
ルマスク3まで発散状態で流れてきたとしても、開口縁
31付近を通る原料物質は、略平行流として流れる。従
って、原料物質がメタルマスク3の裏面側32に回り込
むのを防止することができるので、図5(B)に示すよ
うに、メタルマスク3の開口30に対応する基板10上
の所定領域(薄膜形成予定領域11)のみに高い精度で
膜7を形成することができる。
【0024】[実施の形態2]図6は、本発明の実施の
形態2に係るスパッタ成膜装置の要部を示す説明図であ
る。図7(A)、(B)はそれぞれ、このスパッタ成膜
装置に用いたメタルマスクの開口周辺を拡大して示す断
面図、およびこのメタルマスクを用いて基板上に膜を形
成した結果を示す説明図である。なお、本形態、および
後述するいずれの形態に係るスパッタ成膜装置も、基本
的な構成が、図1を参照して説明したものと同様である
ので、共通する部分には同一の符号を付して図示するこ
とにして、それらの説明を省略する。
形態2に係るスパッタ成膜装置の要部を示す説明図であ
る。図7(A)、(B)はそれぞれ、このスパッタ成膜
装置に用いたメタルマスクの開口周辺を拡大して示す断
面図、およびこのメタルマスクを用いて基板上に膜を形
成した結果を示す説明図である。なお、本形態、および
後述するいずれの形態に係るスパッタ成膜装置も、基本
的な構成が、図1を参照して説明したものと同様である
ので、共通する部分には同一の符号を付して図示するこ
とにして、それらの説明を省略する。
【0025】図6に示すように、本形態のスパッタ成膜
装置1では、メタルマスク3の開口30を通過した原料
物質がメタルマスク3の裏面側32に回り込むのを防止
する回り込み防止手段として、所定間隔を介して多段に
配置されたカソード5の間を利用して静電レンズ用の電
極51が配置され、これらの電極51が形成する静電電
界によって、ターゲット2からメタルマスク3に至る行
路の途中位置には、平凸状の静電レンズ50が形成され
ている。
装置1では、メタルマスク3の開口30を通過した原料
物質がメタルマスク3の裏面側32に回り込むのを防止
する回り込み防止手段として、所定間隔を介して多段に
配置されたカソード5の間を利用して静電レンズ用の電
極51が配置され、これらの電極51が形成する静電電
界によって、ターゲット2からメタルマスク3に至る行
路の途中位置には、平凸状の静電レンズ50が形成され
ている。
【0026】従って、ターゲット2から基板10に向か
って発散状態で進む原料物質は、平凸状の静電レンズ5
0によって、図7(A)に矢印Lで示すように、平行流
となって基板10に向かう。このため、ターゲット2か
らスパッタリングされた原料物質は、メタルマスク3の
開口30を通過する際、メタルマスク3の裏面側32に
回り込むことがない。それ故、本形態によれば、図7
(B)に示すように、メタルマスク3の開口30に対応
する基板10上の所定領域(薄膜形成予定領域11)の
みに高い精度で膜7を形成することができる。
って発散状態で進む原料物質は、平凸状の静電レンズ5
0によって、図7(A)に矢印Lで示すように、平行流
となって基板10に向かう。このため、ターゲット2か
らスパッタリングされた原料物質は、メタルマスク3の
開口30を通過する際、メタルマスク3の裏面側32に
回り込むことがない。それ故、本形態によれば、図7
(B)に示すように、メタルマスク3の開口30に対応
する基板10上の所定領域(薄膜形成予定領域11)の
みに高い精度で膜7を形成することができる。
【0027】[実施の形態3]図8は、本発明の実施の
形態3に係るスパッタ成膜装置1の要部を示す説明図で
ある。図9は、本形態のスパッタ成膜装置1に用いたシ
ールド体に形成されているスリット状の通路と、メタル
マスク3の開口30との位置関係を示す説明図である。
形態3に係るスパッタ成膜装置1の要部を示す説明図で
ある。図9は、本形態のスパッタ成膜装置1に用いたシ
ールド体に形成されているスリット状の通路と、メタル
マスク3の開口30との位置関係を示す説明図である。
【0028】図8および図9に示すように、本形態のス
パッタ成膜装置1では、メタルマスク3の開口30を通
過した原料物質がメタルマスク32の裏面側に回り込む
のを防止する回り込み防止手段として、ターゲット2か
らメタルマスク3に至る行路の途中位置には、所定間隔
を介して多段に配置されたカソード5の間を利用して、
複数の通路61がスリット状に形成されたシールド体6
0が配置されている。ここで、シールド体60の通路6
1は、メタルマスク3に形成されている開口30と平面
的に完全に重なるように形成されている。
パッタ成膜装置1では、メタルマスク3の開口30を通
過した原料物質がメタルマスク32の裏面側に回り込む
のを防止する回り込み防止手段として、ターゲット2か
らメタルマスク3に至る行路の途中位置には、所定間隔
を介して多段に配置されたカソード5の間を利用して、
複数の通路61がスリット状に形成されたシールド体6
0が配置されている。ここで、シールド体60の通路6
1は、メタルマスク3に形成されている開口30と平面
的に完全に重なるように形成されている。
【0029】このため、ターゲット2から基板10に向
かって発散状態で進む原料物質のうち、発散度合いが大
きい原料物質は、たとえ、シールド体60の通路61を
通過しても、メタルマスク3の開口30を通過できな
い。従って、図7(A)、(B)を参照して説明した様
子と同様、メタルマスク3の開口30を通過できるの
は、ターゲット2からスパッタリングされた原料物質の
うち、平行に流れる原料物質のみである。それ故、原料
物質がメタルマスク3の裏面側32に回り込むのを防止
することができるので、基板10上の所定領域のみに高
い精度で成膜することができる。
かって発散状態で進む原料物質のうち、発散度合いが大
きい原料物質は、たとえ、シールド体60の通路61を
通過しても、メタルマスク3の開口30を通過できな
い。従って、図7(A)、(B)を参照して説明した様
子と同様、メタルマスク3の開口30を通過できるの
は、ターゲット2からスパッタリングされた原料物質の
うち、平行に流れる原料物質のみである。それ故、原料
物質がメタルマスク3の裏面側32に回り込むのを防止
することができるので、基板10上の所定領域のみに高
い精度で成膜することができる。
【0030】なお、本形態では、ターゲット2からメタ
ルマスク3に至る行路の途中位置には、シールド体60
を1枚、配置した例を説明したが、これらを所定の間隔
に複数枚、配置してもよい。また、シールド体60は、
メタルマスク3の厚さ、開口30の数や形状、シールド
体60とメタルマスク3との距離などに応じて最適に構
成され、図8や図9に示したものに限定されない。
ルマスク3に至る行路の途中位置には、シールド体60
を1枚、配置した例を説明したが、これらを所定の間隔
に複数枚、配置してもよい。また、シールド体60は、
メタルマスク3の厚さ、開口30の数や形状、シールド
体60とメタルマスク3との距離などに応じて最適に構
成され、図8や図9に示したものに限定されない。
【0031】[実施の形態4]図10は、本発明の実施
の形態4に係るスパッタ成膜装置1の要部を示す説明図
である。図11は、本形態のスパッタ成膜装置1に用い
たシールド体に形成されている筒状通路と、メタルマス
ク3の開口30との位置関係を示す説明図である。
の形態4に係るスパッタ成膜装置1の要部を示す説明図
である。図11は、本形態のスパッタ成膜装置1に用い
たシールド体に形成されている筒状通路と、メタルマス
ク3の開口30との位置関係を示す説明図である。
【0032】図10および図11に示すように、本形態
のスパッタ成膜装置1では、メタルマスク3の開口30
を通過した原料物質がメタルマスク3の裏面側32に回
り込むのを防止する回り込み防止手段として、ターゲッ
ト2からメタルマスク3に至る行路の途中位置には、所
定間隔を介して多段に配置されたカソード5の間を利用
して、筒状通路71が形成されたシールド体70が配置
されている。本形態でも、実施の形態3と同様、筒状通
路71は、メタルマスク3に形成されている開口30と
平面的に完全に重なるように形成されている。但し、シ
ールド体70は、かなり厚めのブロック体であるため、
筒状通路71はかなりの深さを有している。
のスパッタ成膜装置1では、メタルマスク3の開口30
を通過した原料物質がメタルマスク3の裏面側32に回
り込むのを防止する回り込み防止手段として、ターゲッ
ト2からメタルマスク3に至る行路の途中位置には、所
定間隔を介して多段に配置されたカソード5の間を利用
して、筒状通路71が形成されたシールド体70が配置
されている。本形態でも、実施の形態3と同様、筒状通
路71は、メタルマスク3に形成されている開口30と
平面的に完全に重なるように形成されている。但し、シ
ールド体70は、かなり厚めのブロック体であるため、
筒状通路71はかなりの深さを有している。
【0033】このような構成のシールド体70を用いた
ため、本形態では、ターゲット2から基板10に向かっ
て発散状態で進む原料物質のうち、発散度合いが大きい
原料物質は、たとえ、シールド体70の筒状通路71内
に進入できも筒状通路71内を通過できず、シールド体
70の筒状通路70を通過してメタルマスク3に向けて
進むことができるのは、ターゲット2からスパッタリン
グされた原料物質のうち、平行に流れる原料物質のみで
ある。従って、図7(A)、(B)を参照して説明した
様子と同様、メタルマスク3の開口30を通過できるの
は、ターゲット2からスパッタリングされた原料物質の
うち、平行に流れる原料物質のみである。それ故、原料
物質がメタルマスク3の裏面側に回り込むのを防止する
ことができるので、基板10上の所定領域のみに高い精
度で成膜することができる。
ため、本形態では、ターゲット2から基板10に向かっ
て発散状態で進む原料物質のうち、発散度合いが大きい
原料物質は、たとえ、シールド体70の筒状通路71内
に進入できも筒状通路71内を通過できず、シールド体
70の筒状通路70を通過してメタルマスク3に向けて
進むことができるのは、ターゲット2からスパッタリン
グされた原料物質のうち、平行に流れる原料物質のみで
ある。従って、図7(A)、(B)を参照して説明した
様子と同様、メタルマスク3の開口30を通過できるの
は、ターゲット2からスパッタリングされた原料物質の
うち、平行に流れる原料物質のみである。それ故、原料
物質がメタルマスク3の裏面側に回り込むのを防止する
ことができるので、基板10上の所定領域のみに高い精
度で成膜することができる。
【0034】なお、本形態では、ターゲット2からメタ
ルマスク3に至る行路の途中位置には、シールド体70
を1つ配置した例を説明したが、これらを所定の間隔に
複数個、配置してもよい。また、シールド体70は、メ
タルマスク3の厚さ、開口30の数や形状、シールド体
70とメタルマスク3との距離などに応じて最適に構成
され、図10や図11に示したものに限定されない。
ルマスク3に至る行路の途中位置には、シールド体70
を1つ配置した例を説明したが、これらを所定の間隔に
複数個、配置してもよい。また、シールド体70は、メ
タルマスク3の厚さ、開口30の数や形状、シールド体
70とメタルマスク3との距離などに応じて最適に構成
され、図10や図11に示したものに限定されない。
【0035】[その他の実施の形態]上記実施の形態の
いずれにおいても、メタルマスク3の開口30を通過し
た原料物質がメタルマスク3の裏面側32に回り込むの
を防止する回り込み防止手段として、各々1つの対策を
施した例を説明したが、例えば、実施の形態1に記載の
構成と、実施の形態2、3または4に記載の構成を組み
合わせてもよい。回り込み防止手段として、2つ以上の
構成を採用すれば、原料物質がマスクの裏面側に回り込
むのをより確実に防止することができる。
いずれにおいても、メタルマスク3の開口30を通過し
た原料物質がメタルマスク3の裏面側32に回り込むの
を防止する回り込み防止手段として、各々1つの対策を
施した例を説明したが、例えば、実施の形態1に記載の
構成と、実施の形態2、3または4に記載の構成を組み
合わせてもよい。回り込み防止手段として、2つ以上の
構成を採用すれば、原料物質がマスクの裏面側に回り込
むのをより確実に防止することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ター
ゲットから基板に向かう原料物質がマスクの開口からマ
スクの裏面側に回り込むのを防止する回り込み防止手段
を設けてあるので、基板上の所定領域のみに高い精度で
成膜することができる。それ故、水晶振動子などを製造
する際、励振電極や給電パターンを高い精度で形成でき
るので、水晶振動子の駆動周波数の高周波数化に対応す
ることができる。
ゲットから基板に向かう原料物質がマスクの開口からマ
スクの裏面側に回り込むのを防止する回り込み防止手段
を設けてあるので、基板上の所定領域のみに高い精度で
成膜することができる。それ故、水晶振動子などを製造
する際、励振電極や給電パターンを高い精度で形成でき
るので、水晶振動子の駆動周波数の高周波数化に対応す
ることができる。
【図1】本発明が適用されるスパッタ成膜装置の主要部
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示すスパッタ成膜装置において、基板を
メタルマスクで覆った状態を示す平面図である。
メタルマスクで覆った状態を示す平面図である。
【図3】図1に示すスパッタ成膜装置において、基板と
メタルマスクとを搬送トレイによって保持した状態を示
す側面図である。
メタルマスクとを搬送トレイによって保持した状態を示
す側面図である。
【図4】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、基板をメ
タルマスクで覆った状態を示す断面図、この状態でスパ
ッタ成膜をした状態を示す断面図、およびスパッタ成膜
後、基板からメタルマスクを外した状態を示す断面図で
ある。
タルマスクで覆った状態を示す断面図、この状態でスパ
ッタ成膜をした状態を示す断面図、およびスパッタ成膜
後、基板からメタルマスクを外した状態を示す断面図で
ある。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の実施の形
態1に係るスパッタ成膜装置に用いたメタルマスクの開
口周辺を拡大して示す断面図、およびこのメタルマスク
を用いて基板上に膜を形成した結果を示す説明図であ
る。
態1に係るスパッタ成膜装置に用いたメタルマスクの開
口周辺を拡大して示す断面図、およびこのメタルマスク
を用いて基板上に膜を形成した結果を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態2に係るスパッタ成膜装置
の要部を示す説明図である。
の要部を示す説明図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の実施の形
態2に係るスパッタ成膜装置に用いたメタルマスクの開
口周辺を拡大して示す断面図、およびこのメタルマスク
を用いて基板上に膜を形成した結果を示す説明図であ
る。
態2に係るスパッタ成膜装置に用いたメタルマスクの開
口周辺を拡大して示す断面図、およびこのメタルマスク
を用いて基板上に膜を形成した結果を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態3に係るスパッタ成膜装置
の要部を示す説明図である。
の要部を示す説明図である。
【図9】図8に示すスパッタ成膜装置に用いたシールド
体に形成されているスリット状の通路と、メタルマスク
の開口との位置関係を示す説明図である。
体に形成されているスリット状の通路と、メタルマスク
の開口との位置関係を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態4に係るスパッタ成膜装
置の要部を示す説明図である。
置の要部を示す説明図である。
【図11】図10に示すスパッタ成膜装置に用いたシー
ルド体に形成されている筒状通路と、メタルマスクの開
口との位置関係を示す説明図である。
ルド体に形成されている筒状通路と、メタルマスクの開
口との位置関係を示す説明図である。
【図12】(A)、(B)はそれぞれ、従来のスパッタ
成膜装置に用いたメタルマスクの開口周辺を拡大して示
す断面図、およびこのメタルマスクを用いて基板上に膜
を形成した結果を示す説明図である。
成膜装置に用いたメタルマスクの開口周辺を拡大して示
す断面図、およびこのメタルマスクを用いて基板上に膜
を形成した結果を示す説明図である。
1 スパッタ成膜装置 2 ターゲット 3 メタルマスク 4 絶縁膜 5 カソード 8 真空チャンバー 9 搬送トレイ 10 基板 11 薄膜形成予定領域 21 ターゲット電極 30 開口 31 メタルマスクの開口縁 32 メタルマスクの裏面側 50 平凸状の静電レンズ 51 静電レンズ用の電極 60、70 シールド体 61 スリット状の通路 71 筒状通路
Claims (5)
- 【請求項1】 ターゲットと、該ターゲットからスパッ
タリングされた原料物質によって膜が形成される基板を
覆うように配置されたマスクとを有し、当該マスクに
は、前記基板上での成膜領域を規定する開口が形成され
ているスパッタ成膜装置において、 さらに、前記ターゲットから前記基板に向かう前記原料
物質の流れを制御することにより当該原料物質が前記マ
スクの開口から当該マスクの裏面側に回り込むのを防止
する回り込み防止手段を有することを特徴とするスパッ
タ成膜装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記回り込み防止手
段は、前記マスクの開口縁に沿って形成された絶縁膜で
あることを特徴とするスパッタ成膜装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記回り込
み防止手段は、前記ターゲットから前記マスクに至る行
路の途中位置に、前記ターゲットから前記基板に向かう
前記原料物質の流れを平行流とする静電レンズを備えて
いることを特徴とするスパッタ成膜装置。 - 【請求項4】 請求項1または2において、前記回り込
み防止手段は、前記ターゲットから前記マスクに至る行
路の途中位置に、前記マスクの開口と平面的に重なる位
置に通路が形成されたシールド体を備えていることを特
徴とするスパッタ成膜装置。 - 【請求項5】 請求項1または2において、前記回り込
み防止手段は、前記ターゲットから前記マスクに至る行
路の途中位置に、前記ターゲットから前記基板に向かう
前記原料物質の流れを平行流とする筒状通路を備えるシ
ールド体を備えていることを特徴とするスパッタ成膜装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001060211A JP2002256412A (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | スパッタ成膜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001060211A JP2002256412A (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | スパッタ成膜装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002256412A true JP2002256412A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18919662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001060211A Pending JP2002256412A (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | スパッタ成膜装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002256412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014019891A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Ulvac Japan Ltd | 誘電体膜の形成方法、薄膜二次電池の製造方法、及び、誘電体膜の形成装置 |
-
2001
- 2001-03-05 JP JP2001060211A patent/JP2002256412A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014019891A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Ulvac Japan Ltd | 誘電体膜の形成方法、薄膜二次電池の製造方法、及び、誘電体膜の形成装置 |
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