JP2001267311A - Tft用ゲート膜等の成膜方法とその装置 - Google Patents

Tft用ゲート膜等の成膜方法とその装置

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JP2001267311A
JP2001267311A JP2000070071A JP2000070071A JP2001267311A JP 2001267311 A JP2001267311 A JP 2001267311A JP 2000070071 A JP2000070071 A JP 2000070071A JP 2000070071 A JP2000070071 A JP 2000070071A JP 2001267311 A JP2001267311 A JP 2001267311A
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Takaharu Yamada
敬治 山田
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Sanyo Shinku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、マグネトロンスパッタ装置におい
て、大面積の基板に精度のよい膜を成膜するのに適し、
特にTFTに用いるゲート膜の成膜に適したTFT用ゲ
ート膜等の成膜方法とその装置に関するものである。 【解決手段】 真空チャンバ内に設けられた一対のター
ゲットを交互に放電させるとともに、ターゲットと基板
との空間部に発生させたプラズマをアンバランスな磁場
で封じ込めることで低ダメージの膜を基板に成膜する点
にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロンスパ
ッタ装置において、大面積の基板に精度のよい膜を成膜
するのに適し、特に、TFTに用いるAlゲート膜、又
はSi膜等の成膜に適したTFT用ゲート膜等の成膜方
法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイ:Liquid
Cristal Disply(以降LCD)の画像
品質を高めるために、LCD内部(画面内)に半導体装
置である薄膜トランジスター:Thin Film T
ransister(以降TFT)を組み込んだ構造の
LCDが提案され、広く用いられている。
【0003】この組み込まれたTFTに使用される配線
膜には、TFTの大型化或いは高精細化の動向より、信
号の遅延を防止するために低抵抗化が最も重要な特性と
なっている。例えば、10インチ以上の大型カラーTF
Tでは比抵抗(電気抵抗値)は15μΩcm以下にする
必要がある。
【0004】かかる低抵抗薄膜材料として、Alが挙げ
られるが、従来のマグネトロンスパッタ装置で成膜する
と、膜中のAr原子が高エネルギー粒子となって膜へ衝
突するために、ストレスマイグレーション(以降SM)
と呼ばれる発生する内部応力に起因して配線膜のふくれ
(ヒロック、ボイド)及び断線(通電不良)や、エレク
トロマイグレーション(以降EM)と呼ばれる電気泳動
に起因する薄膜の断線が発生するという欠点があった。
【0005】これを解決するために、ターゲットの材質
を改良する方法、即ち、Alのターゲットの場合、Al
中にTi、Si、Cu等の不純物を混入することで、A
lの合金膜とすることも考えられたが、上記SMやEM
を十分に解消することができないという問題点があっ
た。
【0006】また、Alメタル上にゲート絶縁膜等とし
て成膜するSiN膜、さらにその上に成膜するSiO2
膜、α─Si膜を成膜する場合は、一般にCVD法が用
いられる。例えば、プラズマCVDでSiO2 膜を成膜
すると、比較的高い成膜速度で基板上に成膜することは
可能であるが、蒸発粒子あるいは反応ガスが励起する割
合が極めて低いために、緻密で良質なSiO2 膜を成膜
することが困難であった。
【0007】また、CVD法は高い温度で時間を要する
結果、コスト高になるという欠点があり、また、大面積
の基板への成膜においては分布が悪いという欠点があっ
た。
【0008】そこで、この欠点を解消するためには、蒸
着の場合より粒子エネルギーが遙に大きく、基板と膜の
付着力く、大面積への適応性等の点で有利なスパッタ法
を用いることが考えられる。
【0009】しかしながら、従来のマグネトロンスパッ
タ装置は基板の載置された基板ホルダーにアース電位を
おいているために、SiO2 膜を成膜する場合は、スパ
ッタ粒子やプラズマ中のイオン、粒子がチャンバ内の側
壁等に衝突して二次スパッタが起こり、この二次スパッ
タにより不純物が膜に混入したり、ヒロック等が発生し
たりする問題点があった。
【0010】また、α─Si:H膜を上記マグネトロン
スパッタ装置で成膜する場合は、成膜時に膜に取り込ま
れたAr原子がSiの結合ネットワークを乱し、あるい
はArが高いエネルギー粒子となって膜へ衝突するため
に、ボイドやダングリングボンドの多い膜になるという
問題点があった。
【0011】そこで、上記各膜(Al膜、Si膜)を精
度よく成膜するためのスパッタ装置として、アンバラン
スな磁場で空間部に発生するプラズマを閉じ込めるべく
図9(イ)に示すような、ターゲットと基板との空間部
の外周に磁石を設けアンバランスな磁場で空間部に発生
するプラズマを閉じ込めるアンバランスマグネトロン型
装置や、同図(ロ)に示すような、空間部をターゲット
で囲んだ状態にして同様に空間部に発生するプラズマを
閉じ込めるホロカソード型の装置が考えられた。
【0012】さらに、同図(ハ)に示すような2つのカ
ソードを交互に放電させ、基板へのArイオンのダメー
ジを少なくしたツインカソード型装置(特表平11─5
10563号)が考えられた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置は、それぞれ下記のような問題点があった。即
ち、アンバランスマグネトロン型装置やホロカソード型
装置は、ターゲット上にアンバランスな磁界をかけ、放
電によって発生するプラズマ中の電子をその磁場の中に
閉じ込め、電離効率を上げてプラズマ密度を上げること
により、基板の温度上昇を防ぎ、同時に高い付着速度を
得て、低インピーダンスでの成膜を可能とするが、基板
ホルダーにアース電位が設けられている(ターゲットが
フローティングされていない)ために、二次スパッタに
よる不純物の混入の問題は解消することができないとい
う問題点があり、さらに、ホロカソード型装置は、ター
ゲットの形状が特殊なために、ターゲットの加工に多く
の費用を要するという欠点があった。
【0014】また、ツインカソード型は、基板ホルダー
を電気的にどこにも接続していない、即ちフローティン
グされた状態であるために二次スパッタ等の問題は解消
できるものの、空間部のプラズマを抑えることが十分に
できていないために、基板へのArイオンのダメージを
少なくすることができない。また、この装置の目的はあ
くまで、アーキングの発生を抑えることで、ボイド、ダ
ングリングボンド、及びエッチングレート等については
追求していないという欠点があった。
【0015】そこで、本発明は、スパッタ法を用いて、
基板の表面に低インピーダンスで精度の良い膜を成膜す
ることができ、特にTFT用に用いるゲート膜を成膜す
るのに適するTFT用ゲート膜等の成膜方法とその装置
を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は上記のよ
うな課題を解決するために、請求項1において、真空チ
ャンバ内に設けられた一対のターゲットを交互に放電さ
せるとともに、ターゲットと基板との空間部に発生させ
たプラズマをアンバランスな磁場で封じ込めることで低
ダメージの膜を基板に成膜することを特徴とする。
【0017】また、請求項2において、真空チャンバ内
に設けられた近接した一対のターゲットと、ターゲット
の後方に設けられた磁石体と、ターゲットに対向して設
けられた基板の設けられた基板ホルダーと、ターゲット
と基板ホルダーとの空間部の外周、及びターゲット間に
設けられた磁石体とからなり、しかも、一対のターゲッ
トが交互に放電可能に構成されていることを特徴とす
る。
【0018】また、請求項3において、一対のターゲッ
トが、基板ホルダーに対向して設けられた第1のターゲ
ットと、空間部の外周に設けられ、且つ後方に磁石体の
設けられた第2のターゲットとから構成されていること
である。
【0019】具体的には、請求項4に記載のように、空
間部側の第1のターゲットの磁石体の極が、S極を中心
にN極がこれを取り囲むように配置され、第2の磁石体
が第1のターゲットの磁石体側よりN極、S極と配置さ
れていることである。
【0020】さらに、請求項5に記載のように、一対の
ターゲットからなる成膜装置がチャンバ内に複数設けら
れていることである。
【0021】
【作用】即ち、本発明は、真空チャンバ内に設けられた
基板ホルダーをどこにも接続されていないフローティン
グ状態にして、近接した一対のターゲットに電圧を交互
に印加することにより、スパッタ粒子やプラズマ中のイ
オン、粒子が電圧を印加さたターゲットより、印加され
ていないターゲット側に移動することにより、粒子等が
チャンバ内の側壁等に衝突する二次スパッタを起こすこ
となく移動するとともに、第1のターゲットと基板との
間の空間部は、第1のターゲットの後方に設けられた第
1の磁石体と、空間部の外周に設けられた第2のターゲ
ットの第2の磁石体、又はターゲット間に設けられた第
2の磁石体によりアンバランスな磁界が形成されている
ので、放電によって発生するプラズマ中の電子をその磁
場の中に閉じ込め、電離効率を上げてプラズマ密度を上
げることができるので、基板の温度上昇を防ぎ、同時に
高い付着速度を得て、低インピーダンスで、スパッタレ
ートを高め、基板へのダメージの少ない、精度(ヒロッ
ク、ボイドのない、又は少ない)の良い膜を成膜するこ
とができるのである。
【0022】この際、具体的には各磁石体の極は、空間
部側の第1のターゲットの磁石体の極を、S極を中心に
N極がこれを取り囲むように配置し、第2の磁石体の極
を第1のターゲットの磁石体側よりN極、S極と配置す
ることにより、空間部を囲むようにアンバランスな磁場
を形成して、放電によって発生するプラズマ中の電子を
その磁場の中に閉じ込め、プラズマの密度を上げること
が可能となる。
【0023】さらに、上記2つのターゲットからなる成
膜装置を、チャンバ内に複数設けることにより、多層構
造の膜、例えばゲード電極膜、Alメタル上にゲート絶
縁膜等として成膜するSiN膜、さらにその上に成膜す
るSiO2 膜、及びα─Si膜を連続して一度に精度よ
く成膜することができることとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に沿って説明する。図1、図2は、本発明のTFT用
ゲード膜の成膜装置の構成を示す、概略断面図、及び概
略斜視図である。
【0025】この図において、第1のターゲット1(断
面の横方向の長さをd)の後方には、ターゲット1側の
極をS極を中心にその外周にN極が配置された磁石体2
が設けられ、N極からS極への2つの磁場が形成されて
いる。磁石体2の後方にはヨーク2aが設けられてい
る。
【0026】前記第1のターゲット1に対向し、空間部
3を介して基板4を保持するための基板ホルダー5が設
けられている。空間部3の外周には第2のターゲット6
(断面部の縦方向の長さを1/2〜1/4d)及びター
ゲット6の後方にはターゲット6側の極をN極、S極の
順に配置した第2の磁石体7が設けられている。
【0027】第1のターゲット1と第2のターゲット6
とをスパッタするスパッタ電源9は、各ターゲット1,
6に対して所定の高周波電力を交互に印加すべく設けら
れている。これにより、各ターゲット1,6はフローテ
ィング状態(即ち、ターゲットのカソードに対して基板
ホルダー5が対向電極とならないようにする構成。)と
なり、これによりスパッタ粒子、プラズマ中のイオン、
粒子は、粒子が電力の印加されたターゲットより、印加
されていないターゲット側に、即ち、第1のターゲット
1から第2のターゲット6へと移動、又は第2のターゲ
ット6から第1のターゲット1と移動することとなる。
従って、粒子等がチャンバ内の側壁等に衝突する二次ス
パッタを起こすことなく移動することができる。
【0028】そして、第1の磁石体2と第2の磁石体7
との磁場により、空間部3には図1に示すようなアンバ
ランスな磁場が形成され、放電によって発生するプラズ
マ中の電子をその磁場の中に閉じ込め、電離効率を上げ
てプラズマ密度を上げることができる。これにより、空
間部3でスパッタレートを高くすることができ、且つ基
板4への導入されたAr等のガスイオンのダメージを少
なくすることができる。
【0029】尚、第1のターゲット1の断面の横方向の
長さをdに対して、第2のターゲット6の断面の横方向
の長さを1/2〜1/4dと形成することは、第1のタ
ーゲット1と基板4との間のスパッタ粒子の飛行経路に
より決定される。この際、さらに、第1のターゲット1
の放電面積と、第2のターゲット6の放電面積との電
力、又は電流密度が等しいことが望ましい。
【0030】第1のターゲット1と第2のターゲット6
との隙間には、Ar等のガスを各ターゲットの近傍に導
入すべく、ガス導入管8が設けられている。
【0031】以上のように、本発明の成膜装置10は構
成されている。
【0032】次に、上記装置10を用いて、TFT用ゲ
ート膜を成膜する場合について説明する
【0033】先ず、図3に示すように、成膜装置10を
インラン型装置11の両側面に複数設置する。この複数
の成膜装置10のスパッタ電源9(電源の周波数を10
KHZ 〜300KHZ の交流とする。)の周波数は、そ
れぞれオシレーター12を介して同期させる。
【0034】そして、第1のターゲット1と第2のター
ゲット6とに交互に電力を印加(交互に電力を印加する
構成は、図4に示すようなスイッチング回路が用いら
れ、図5に示すように、スイッチ1とスイッチ3をON
にする場合と、スイッチ2とスイッチ4をONにする場
合とを交互に繰り返すことにより行う)する。
【0035】これにより、フローティング状態であるタ
ーゲット1,6は、図6(イ)に示すように、第1のタ
ーゲット1に電力が印加された場合は、第1のターゲッ
ト1から第2のターゲット6へとスパッタ粒子、プラズ
マ中のイオン、粒子が移動し、同図(ロ)に示すよう
に、第2のターゲット6に電力が印加された場合は、第
2のターゲット6から第1のターゲット1へとスパッタ
粒子、プラズマ中のイオン、粒子が移動することとな
る。従って、粒子等がチャンバ内の側壁等に衝突する二
次スパッタを起こすことがない。
【0036】この状態で、ガス導入管8よりArガスを
導入する。そして、第1の磁石体2と第2の磁石体7と
の磁場により、空間部3にはアンバランスな磁場が形成
され、放電によって発生するプラズマ中の電子をその磁
場の中に閉じ込め、電離効率を上げてプラズマ密度を上
げることができる。これにより、空間部3でスパッタレ
ートを高くすることができ、且つ基板4への導入された
Ar等のガスイオンのダメージを少なくすることができ
る。
【0037】この状態で、基板4の設けられた基板ホル
ダー5を一列状に移動(移動速度5mm/sec〜25
0mm/sec)することにより、低インピーダンス
で、スパッタレートが高く、Arイオンのダメージが少
ない精度の良い膜を連続して成膜することができる。
【0038】次に、上記インラン型装置11を用いて、
例えば、TFT用のゲート膜を成膜する場合について図
面に沿って説明する。
【0039】先ず、インラン型装置11内の最初の成膜
装置10により、図7(イ)に示すようなAl膜を基板
4に成膜した後、同図(ロ)に示すようにAl膜を所定
の形状にエッチングする。
【0040】そして、次の成膜装置10のターゲットに
Siを用い、導入するガスをAr、N2 にすることによ
り、AI膜の上方にSiN膜を成膜し、その後、次の成
膜装置10にガスAr、H2 を導入することによりSi
N膜の上方にα−Si:H膜を成膜し、次の成膜装置1
0にガスをAr、N2 にすることにより、α−Si:H
膜の上方にSiN膜を成膜し、さらに次の成膜装置10
にガスをAr、O2 を導入することにより、SiO2
を成膜することで、同図(ハ)に示すゲート絶縁膜を連
続して成膜することが可能となる。
【0041】その後、次の成膜装置10を用いてAl膜
を上記膜上に成膜し、さらにエッチングすることにより
同図(ニ)に示すようなドレイン、ソース電極を形成す
ることで、TFT用のゲート膜が構築されることとな
る。
【0042】尚、上記実施例では、成膜装置10の第1
のターゲット1を基板4に対して対向して設け、第2の
ターゲット6を空間部3の外周に設ける構成としたが、
本発明の成膜装置10のターゲットの設置はこれに限定
されるものでなく、例えば、図8(イ)に示すように、
一対のターゲットを並列状に設け、それぞれのターゲッ
トの空間部側外周に第2の磁石体を設けることにより、
それぞれのターゲットをフローティングして、交互に電
力を印加してターゲット間でスパッタ粒子等の移動を行
い、また、ターゲットと基板との間の空間部にアンバラ
ンスな磁場(それぞれのターゲットの空間部側の磁石体
の極をS極を中心にその外周にN極を配置した構成で、
第2の磁石体の空間部側の極をそれぞれN極として配置
する。)を形成する構成としてもよく、また、同図
(ロ)に示すように、一対のターゲットを並列状に設
け、ターゲット間に一つの磁石を設けることにより、タ
ーゲットに交互に電力を印加し、且つ空間部にアンバラ
ンスの磁場(一方のターゲットは空間部側の磁石体の極
をS極を中心にその外周にN極を配置し、他方のターゲ
ットは空間部側の磁石体の極をN極を中心にその外周に
S極を配置し、第2の磁石体は、一方のターゲットの空
間部側はN極を配置し、他方のターゲットの空間部側は
S極を配置し、中間の極はN極,S極として配置す
る。)を形成すべく構成することも可能である。
【0043】又、上記実施例では1つのインライン型装
置11で上記ゲート膜を成膜したが、1つのインライン
型装置11内で積層状態のAl膜を基板に成膜し、次の
インライン型装置11内でAl膜の上に積層されたSi
N膜を成膜し、その後、次のインライン型装置11内で
SiN膜の上方にα−Si:H膜を成膜し、次のインラ
イン型装置11内でα−Si:H膜の上方にSiN膜を
成膜し、さらに次のインライン型装置11内でSiO2
膜を成膜し、さらにAl膜を上記膜上に成膜し、さらに
エッチングすることによりドレイン、ソース電極を形成
することも可能である。
【0044】又、上記実施例では、成膜装置10をイン
ライン型の装置に複数設けたが、例えば円形状のチャン
バの側壁に上下方向及び横方向に複数取り付けること
で、同様の基板の連続成膜も可能である。
【0045】
【発明の効果】このように、本発明による成膜方法及び
装置を用いることで、2つのターゲットへ交互に電力を
印加して、スパッタ粒子等をターゲット間で移動すると
ともに、第1の磁石体と第2の磁石体とにより空間部に
アンバランスな磁場を形成することにより、放電によっ
て発生するプラズマ中の電子をその磁場の中に閉じ込
め、電離効率を上げてプラズマ密度を上げることで、空
間部のスパッタレートを高くすることができ、且つ基板
への導入されたAr等のガスイオンのダメージを少なく
することができ、低インピーダンスで、Arイオン等の
基板へのダメージを抑え、欠陥(ヒロック、ボイド、ダ
ングリングボンド等)の少ない精度の良い膜を容易に成
膜することができるという顕著な効果を得ることができ
た。
【0046】また、蒸着の場合に比し、長時間安定性が
保持された状態で、大型基板に対して早い速度で、良好
な均一性を有した成膜分布のよい膜を成膜することがで
きるという利点を得た。
【0047】又、ターゲットの形状等にも問題なく、低
コストで精度の良い膜を成膜することができるという利
点を得た。
【0048】この成膜装置をチャンバ内に複数設け、基
板をチャンバ内を移動することにより、基板への連続成
膜が可能となり、TFT用のゲート膜等を連続して成膜
することが容易に行える。即ち、製造プロセスが簡略化
できるために、コストの面を含め大なる利点を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の成膜装置の構成の一実施例を示す
概略断面図。
【図2】は、成膜装置を示す概略斜視図。
【図3】は、成膜装置の設けられた、インライン型装置
を示す概略構成図。
【図4】は、本発明のターゲットへのスイッチング回路
を示す回路図。
【図5】は、ターゲットへのスイッチの切替え状態を示
す説明図。
【図6】(イ)、(ロ)は、インライン型装置内におけ
る成膜装置の放電状態を示す概略断面図。
【図7】(イ)、(ロ)、(ハ)、及び(ニ)は本発明
の成膜装置を用いてのTFT用のゲート膜の作成順を示
す工程図。
【図8】(イ)、(ロ)は、本発明の成膜装置の他実施
例を示す概略断面図。
【図9】(イ)、(ロ)、(ハ)は、従来のプラズマ装
置を示す概略構成図。
【符号の説明】
1,6…ターゲット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 29/78 617J 5F110 21/336 627B Fターム(参考) 2H092 JA26 JA34 JA37 JA41 KA18 MA05 MA12 MA35 NA28 4K029 AA02 BA01 BA03 BA46 BA52 BB01 CA05 DC32 DC35 EA06 4M104 AA01 AA08 AA09 BB02 CC01 CC05 DD37 DD39 DD40 DD63 EE03 EE12 EE14 EE17 GG09 HH20 5F045 AA19 AB03 AB32 AB33 AC11 AC15 AC16 BB12 BB16 CA15 5F103 AA08 BB22 DD16 DD27 DD28 GG02 GG03 HH04 LL13 RR02 RR05 RR06 5F110 AA26 BB01 CC07 EE03 EE44 FF02 FF03 FF28 GG02 GG15 GG43 HK03 HK33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバ内に設けられた一対のター
    ゲットを交互に放電させるとともに、ターゲットと基板
    との空間部に発生させたプラズマをアンバランスな磁場
    で封じ込めることで低ダメージの膜を基板に成膜するこ
    とを特徴とするTFT用ゲート膜等の成膜方法。
  2. 【請求項2】 真空チャンバ内に設けられた近接した一
    対のターゲットと、ターゲットの後方に設けられた磁石
    体と、ターゲットに対向して設けられた基板の設けられ
    た基板ホルダーと、ターゲットと基板ホルダーとの空間
    部の外周、及びターゲット間に設けられた磁石体とから
    なり、しかも、一対のターゲットが交互に放電可能に構
    成されていることを特徴とするTFT用ゲート膜等の成
    膜装置。
  3. 【請求項3】 一対のターゲットが、基板ホルダーに対
    向して設けられた第1のターゲットと、空間部の外周に
    設けられ、且つ後方に磁石体の設けられた第2のターゲ
    ットとから構成されている請求項2記載のTFT用ゲー
    ト膜等の成膜装置。
  4. 【請求項4】 空間部側の第1のターゲットの磁石体の
    極が、S極を中心にN極がこれを取り囲むように配置さ
    れ、第2の磁石体が第1のターゲットの磁石体側よりN
    極、S極と配置されている請求項3記載のTFT用ゲー
    ト膜等の成膜装置。
  5. 【請求項5】 一対のターゲットからなる成膜装置がチ
    ャンバ内に複数設けられている請求項2乃至4いずれか
    に記載のTFT用ゲート膜等の成膜装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1892317A1 (de) * 2006-08-24 2008-02-27 Applied Materials GmbH & Co. KG Verfahren und Vorrichtung zur Kathodenzerstäubung.
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JP2013539219A (ja) * 2010-09-10 2013-10-17 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 薄膜トランジスタを堆積させるための方法およびシステム
JP2016513336A (ja) * 2013-02-06 2016-05-12 アルセロルミッタル インベスティガシオン イ デサロージョ エセ.エレ. プラズマ源

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