JP2002255405A - ロール紙供給機構及びおしぼり機 - Google Patents

ロール紙供給機構及びおしぼり機

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JP2002255405A
JP2002255405A JP2001048765A JP2001048765A JP2002255405A JP 2002255405 A JP2002255405 A JP 2002255405A JP 2001048765 A JP2001048765 A JP 2001048765A JP 2001048765 A JP2001048765 A JP 2001048765A JP 2002255405 A JP2002255405 A JP 2002255405A
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roll
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perforations
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JP2001048765A
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Yasutake Maehara
泰勇 前原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明の課題は、メンテナンスが容易で、且
つ、その調節やロール紙1の詰め替えが容易なロール紙
供給機構及びおしぼり機を提供することである。 【解決手段】そこで、この発明は、適宜な間隔でミシン
目21を設けたロール紙1を用い、ロール紙1の供給時に
おいて、ミシン目間隔L2と略同一長さのロール紙1を供
給した後、狭止手段4よりロール紙1の供給を止める一
方で、下供給手段6はロール紙1の供給を続け、破断し
たロール紙1を供給することを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロール紙を供給
するための機構及びおしぼりを製造する装置(おしぼり
機)に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来のおしぼり機において
ロール紙を適宜な大きさに分割する技術としては、実用
新案登録第3011567号がある。この明細書では、図8に
示すように「カッティングブレード86」を用いてロール
紙を適宜な大きさに切断していた。また、ロール紙を切
断する機構としては実用新案登録第2018094号のように
回転するローラの外側に回転ローラ刃を設けるものなど
があった。 (問題点1)しかし、従来のように鋭い刃先を用いてロ
ール紙を切断する機構では、一定期間の使用により刃先
が丸くなってしまい、ロール紙を切断できなくなること
があった。そのため、定期的に刃先を研ぐ等の定期的な
メンテナンスが必要であった。 (問題点2)また、ロール紙を切断するための刃先は常
に鋭く研がれる必要があるため、ロール紙供給機構の調
節やロール紙の詰め替え作業の際、作業者に怪我を負わ
せる危険があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明はメ
ンテナンスが容易で、且つ、その調節やロール紙の詰め
替えが容易なロール紙供給機構及びおしぼり機を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段、実施形態及びその効果】
この発明の実施形態としては、ミシン目を設けたロール
紙を用いる形態と、ミシン目を設けない形態がある。そ
こで、ミシン目を設けないロール紙を用いる機構をロー
ル紙供給機構とし、ミシン目を設けたロール紙を用い
る機構をロール紙供給機構とする。
【0005】(★1.ロール紙供給機構:ミシン目21
なし) [1] この発明は前記課題を解決するために、「ロール
紙1を収容し、このロール紙1の軸心であるロール軸A1
を中心にロール紙1が回転可能なロールホルダー部A
と、このロールホルダー部の下流に位置し破断したロー
ル紙1を供給する破断部Bを有するロール紙供給機構で
あって、 ・前記破断部Bが、ロール紙1を下流に供給する上供給
手段2と下供給手段6と、ロール紙1を間に挟み対向す
る二つの挟み部(4a、4b)有する狭止手段4を有し、 ・前記狭止手段4がロール紙1に切り目を付ける適宜な
刃部11を有し、 ・ロール紙1の供給方向に対して、上供給手段2、狭止
手段4、下供給手段6の順で配し、 ・ロール紙1の供給時において、適宜な長さにロール紙
1を供給した後、前記狭止手段4がロール紙1を挟み、
その供給を止める一方で、前記下供給手段6がロール紙
1の供給を続ける手段を有することを特徴とするもの」
である。
【0006】(効果)この発明は、刃物を用いてロール
紙1を切断するのではなく、適宜な長さを供給した後、
狭止手段4に設けた刃部11でロール紙1に切り込みを設
け、この切り込みを基点にロール紙1を破断させるもの
である。よって、これまでのおしぼり機のようにロール
紙1を切断するための刃先を鋭く研磨しておく必要がな
くメンテナンスが容易になる。また、刃先が丸まり、切
断できなくなるといった不都合が生じない。
【0007】更に、破れやすいロール紙1のみならず、
丈夫なロール紙1であっても切り込みを設けることで破
断させ易くでき、これによりロール紙1を引っ張る役割
をする下供給手段における下駆動ローラ6bの負担を低減
することができる。鋭利な刃物を用いないためロール紙
1の取り替え、前記メンテナンスなどが安全に行えるよ
うになる。
【0008】(構成)この発明の実施形態を図1を参照
して説明する。発明に係るロール紙供給機構は、ロー
ル紙1を供給するロールホルダ部Aと、ロール紙1を破
断する破断部Bにより構成される。
【0009】(1) ここで「ロールホルダー部A」と
は、ロール紙1の軸心であるロール軸A1を中心に回転可
能にロール紙1を収容する部分をいい、従来のファクシ
ミリ供給装置、おしぼり機などで用いられている構成と
同様のもので足りる。
【0010】そして、この発明において「ロール紙1」
とは、ロール状に巻いた紙をいい、その材質や厚みなど
特に制限はない。具体的には、おしぼり用ロール紙(コ
ットン製のものを含む)、キッチンペーパー、トイレッ
トペーパなどが該当する。そして、この発明であるロー
ル紙供給機構に用いられるロール紙1としては、幅方向
に裂けやすいように繊維の方向を揃える等の工夫がなさ
れているものが望ましい。
【0011】(2) 「破断部B」とは、所定寸法に破断
させたロール紙1を供給する部分をいい、前記ロールホ
ルダ部Aより下流に位置する。そして、ロール紙1を下
流に供給する上供給手段2と下供給手段6、ロール紙1
の供給を強制的に停止する狭止手段4とによって構成さ
れる。
【0012】(2−1) 「上供給手段2」 「上供給手段2」は、ロール紙1を間に挟み対向する上
押え部2aと上駆動ローラ2bを有し、この二つの部材によ
ってロール紙1を適宜に挟み、上駆動ローラ2bが図1に
示す方向に回転することでロール紙1を下流側に供給す
る機能を有するものである。そして、破断させた後のロ
ール紙1を、下供給手段6に運ぶ機能も有するものであ
る。
【0013】 上押え部2aは、ロール紙1を上駆動ロ
ーラ2bに押さえつける役割を有するものである。この上
押え部2aを上駆動ローラ2bに押えつける手段としては、
コイルバネや板バネを用いる形態で実施が可能である。
【0014】図1に示す、この実施形態における上押え
部2aは、ローラの形状である。この上押え部2aの具体的
構成としては、ローラのみならず特開2000−139
757に示される「押え部材23」のように駆動ローラ
の外形に対応した湾曲した面を有する板状の部材によっ
ても実施可能である。
【0015】 上駆動ローラ2bは、円柱状のローラで
あって、その側面がロール紙1と接するように配置され
る。そして、この上駆動ローラ2b自身が回転し側面の摩
擦力を利用してロール紙1の供給を行う。この上駆動ロ
ーラ2bはモータの回転によって駆動力を得るものである
が、その形態としてはモータに直結しても歯車・ベルト
を介してもよい。また、このモータの回転を制御するこ
とで上駆動ローラ2bの回転を制御するものである。
【0016】なお、この上駆動ローラ2b及び後述する下
駆動ローラ6bはそれぞれモータによって制御されるもの
であるが、このモータ及びモータの制御手段については
従来と同じであり、図面から省略する。そして、この上
下の駆動ローラ(2b、6b)の制御手段はそれぞれ独立した
構成であってもよいが、一つの装置で各駆動ローラを制
御する形態でも実施が可能である。
【0017】 この発明の実施としては、ロール紙1
の判断時にこの上供給手段2においてロール紙1の供給
を停止する形態がある。その停止手段としては、上駆動
ローラ2bの回転を停止させる形態のほか、図1に示すよ
うに、この上押え部2aを支点12を介して後述する移動狭
み部4aと連結させ、この移動挟み部4aを上下に移動させ
る形態である。
【0018】(2−2) 狭止手段4 狭止手段4は、前記上供給手段2より下流に位置し、ロ
ール紙1を間に挟み対向する二つの挟み部(4a、4b)に
よって構成される。この挟み部4はロール紙1を挟む位
置と開放する位置との間で任意に移動可能である。そし
て、この二つの部材によってロール紙1を挟み、ロール
紙1の流れを止める役割を有するものである。
【0019】 図1に示す実施形態では、上側の挟み
部4が上下に移動可能であって、上に位置するときにロ
ール紙1を開放し、下に位置するときにロール紙1を狭
持するものである。この移動可能な挟み部を移動挟み部
4a、動かない挟み部を固定挟み部4bとする。移動挟み部
4aの移動を制御する構造としては、その一端にソレノイ
ドを用いる。ソレノイドであれば、小さく簡易な装置で
ありながら、狭止と開放の操作の切り替えを容易に行え
る利点がある。また、ロール紙1を破断させるために十
分な狭止力を確保できるものである。
【0020】 ロール紙1を挟む力の調節は電圧及び
電流の調節で可能である。ソレノイドの種類としては、
AC型のほかDC型、またキープ型で実施が可能であ
る。
【0021】 ソレノイドは、ソレノイドのプランジ
ャーを移動挟み部4aに連結させることができる位置であ
ればよく、取付け位置に特徴がない。そこで、ソレノイ
ドは図面で省略する。また、支点12に正逆回転可能なモ
ータを取付け、このモータの回転を制御して狭止手段4
aを上下させる形態でも実施可能である。
【0022】 そして、この発明は、狭止手段4にお
ける挟み部4に、ロール紙1に切り目を付けるのに適当
な刃部11を設ける。図1では移動挟み部4aの先端であっ
て、固定挟み部4bと接する位置である。
【0023】「切り目を付けるのに適当な刃部11」と
は、従来のように、ロール紙1を幅方向に切断するため
の刃部ではなく、ロール紙1の一部だけを切るため(切
り目を設けるため)の刃部11をいう。具体的には、ロー
ル紙1の両端に2〜3mm程度の切り目を設けるものが
望ましく、その構成としては、挟み部(4a、4b)の両端
に幅2〜10mm、高さが2mm〜5mm程度の三角刃
を設ける。また、ロール紙1が幅方向に裂けやすくなる
ようにロール紙1の表面に薄い切れ筋を設ける形態であ
ってもよい。この刃部11を設けるのは、挟み部4aと4b
のどちらに設けてもよい。
【0024】(2−3) 下供給手段6 前記狭止手段4の下流に下供給手段6を設ける。この下
供給手段6は狭止手段4によってロール紙1の供給が止
められたロール紙1を更に下流側に引っ張り、ロール紙
1を破断させる役割を有するものである。その構成は図
1に示すようにロール紙1を間に挟み対向する下押え部
6aと下駆動ローラ6bにより構成される。この下押え部6a
の形状は前記した上押え部2aと同様でよく、下押え部6a
をローラの形態とする他、湾曲した面を有する板状の部
材(「押え板」)によっても実施可能である。同様に、
下駆動ローラ6bの形状も前記した上駆動ローラ2aと同様
に円柱状のローラであり、モータを直接または、歯車な
どを介してその回転を制御する。
【0025】(3) ロール紙1の供給方向に対して、上
流から上供給手段2、狭止手段4、下供給手段6の順で
配する。
【0026】(4) 制御部 この発明の実施において、従来のおしぼり機と同様に駆
動ローラ(2b、6b)の回転を制御する手段のほか、また、
狭止手段4における挟み部(4a,4b)や上押え部2aなどの
動きを制御する手段が必要である。そこで、この制御手
段の具体的構成を説明する。図4は制御手段の構成を示
すブロック図である。なお、制御手段の形状やその配置
位置に特徴はないため、図1及び後述する図2などにお
いて制御手段は省略する。
【0027】制御手段は、制御部41・入力部42・出力部
43・記憶部44によって構成される。入力部42では駆動ロ
ーラ(2b、6b)の回転数や後述するセンサー8からの情報
を制御部41に送る。記憶部44には、駆動ローラ(2b、6b)
の回転を制御したり、狭止手段4を制御するプログラム
と、後述するミシン目間隔L2のデータを記憶する。制御
部41はCPUや一時的な記憶機能を有し、記憶部44に記
憶された各種プログラムに従って上下の駆動ローラ(2
b、6b)や狭止手段4を制御する指示を行う。出力部43は
前記制御部41からの指示を各手段に送るものである。
【0028】なお、この発明における制御手段とは各手
段(上・下供給手段2、6や狭止手段4、製造手段Cな
ど)、各部材の動き・機能を制御するもので、各手段ご
とに独立した制御手段を有する形態でも実施可能であ
る。そして、後述するロール紙供給機構(ミシン目あ
り)においても、記憶部44に記憶されるプログラムは異
なってもほぼ同様の構成で各手段・部材を制御すること
ができる。
【0029】(5) 実施の流れ このロール紙供給機構による、破断したロール紙1の
供給の流れを説明する。 モータの回転により、上下の駆動ローラ2b、6b
を回転させてロール紙1を下供給手段6より下流側まで
供給する。 おしぼり用に適当な長さを供給した後、ソレノイド
に電圧をかけて、挟み部4aを降下させ、挟み部4bとで
ロール紙1を挟む。同時に、連結された上押え部2aが上
駆動ローラ2bから離間し、上供給手段2によるロール紙
1の供給が停止する。 狭止手段4により挟まれたロール紙1は、挟み部4a
の両端に設けられた刃部11により、その両端に切り目が
設けられる。 下供給手段6では、下駆動ローラ6bが回転を続けロ
ール紙1を引っ張り続ける。ロール紙1は狭止手段4に
挟まれているため、その両端に設けられたミシン目21を
基点として破断する。 下駆動ローラ6bはその後も回転を続け、破断したロ
ール紙1を更に下流の製造手段Cに供給する。挟み部4a
は挟み部4bから離間し、上押え部2aは上駆動ローラ2b
に当接する。上供給手段2は稼動を止め次のロール紙1
の供給に備える。 新しくロール紙1を供給する場合は、上駆動ローラ
2bが回転し破断したロール紙1の先端を下供給手段6に
まで送り、上記に戻る。
【0030】この発明は、このようにして適宜な長さに
破断させたロール紙1の提供を可能にするものである。
そして、このロール紙供給機構の下流側に、おしぼり製
造部Cを設けることで、おしぼり機に利用されるもので
ある。
【0031】(6) なお、図1に示す符号の13はロ
ール紙1を水平に移動させるための案内板であり、ロー
ル紙1が垂直方向に供給される場合には不要な構成であ
る。
【0032】(★2.ロール紙供給機構:ミシン目21
あり) [2] また、この発明は、前記課題を解決するために、
「適宜な間隔でミシン目21を設けたロール紙1を収容
し、このロール紙1の長手方向の軸であるロール軸A1を
中心にロール紙1が回転可能なロールホルダー部Aと、
所定寸法のロール紙1を供給する破断部Bを具備するロ
ール紙供給機構であって、 ・前記破断部Bが、ロール紙1を挟んで下流に供給する
上供給手段2と下供給手段6と、ロール紙1を挟み対向
する二つの挟み部(4a,4b)を有する狭止手段4とを有
し、 ・ロール紙1の供給方向に対して、上供給手段2と狭止
手段4の下流側に、一定の間隔をもって下供給手段6を
配し、 ・ロール紙1の供給時において、ロール紙1に設けられ
たミシン目21のミシン目間隔L2と略同一長さのロール紙
1を供給した後、前記狭止手段4よりロール紙1の供給
を止める一方で、下供給手段6はロール紙1の供給を続
ける手段を有すること、を特徴とするもの」である。
【0033】(効果)この発明も、上記したロール紙供
給機構と同様に、刃物を用いないため、ロール紙1の
取り替え、メンテテナンスが安全に行える等の利点を有
する。更に、この発明では、ロール紙1にミシン目21を
設けることから前記ミシン目21のない形態より、ロール
紙1の破断面の仕上がりが綺麗になる。これにより、こ
のロール紙1からおしぼりを作成したときなど、利用者
に綺麗な仕上がりのおしぼりを提供することができる。
また、ミシン目21によってロール紙1が破断し易くな
り、下駆動ローラ6bの負担が低減し、下駆動ローラ6bの
故障率が低減、耐久年数が向上する。
【0034】(構成) (1) このロール紙供給機構を用いたおしぼり機を図
2に示す。ここで、ロールホルダー部A、破断部Bにおけ
る上供給手段2と下供給手段6は前記したロール紙供給
機構と同様の機能・構造で実施可能である。一方、こ
の実施形態はロール紙1に設けたミシン目21を利用して
破断させる。よって、破断部Bにおける狭止手段4の先
端に刃部11は不要である。狭止手段4はロール紙1を挟
み、その流れを止めることができる機能を有すれば足り
る。
【0035】(2) この実施形態では、ミシン目21を設
けたロール紙1を用いる。このミシン目21は、ロール紙
1が破れやすいように幅方向に設ける(その具体的構成
を図6、図7に示す)。ミシン目21が設けられる長手方
向のミシン目の間隔(ミシン目間隔L2)は、破断したロ
ール紙1の用途によって適宜に決められる。このロール
紙1がおしぼりに用いられるのであれば、おしぼり用と
して適宜な約10〜25cmの間隔とする。また、ロー
ル紙が紙タオルとして用いられるのであれば、紙タオル
として適宜な約20〜40cmの間隔とする。
【0036】ミシン目21の穴の形状や幅方向に設けられ
る穴の間隔は、ロール紙1の素材や強度などを考慮し
て、下供給手段6が引っ張ったときに適宜に破断するよ
うに設定する。その具体的構成は後述する。
【0037】[3]配置順 前記したロール紙供給機構の実施形態において、狭止
手段4は下供給手段6より上流側に位置すればよい。し
かし、この発明の望ましい実施形態は、「前記したロー
ル紙供給機構であって、上供給手段2と下供給手段6と
の間に、狭止手段4を設けることを特徴とするもの」で
ある。
【0038】この発明は、下供給手段6によってロール
紙1を引っ張り破断させるものである。そのため、破断
したときのロール紙1の先端は必ず狭止手段4と下供給
手段6との間に存在する。そして、破断した後のロール
紙1は上供給手段2によって下供給手段6にまで送られ
るものである。
【0039】ここで、破断後のロール紙1の先端部23が
上供給手段2より上流側にあるのでは上供給手段2から
ロール紙1を送ることができなくなってしまう。そこ
で、この発明では、上供給手段2と下供給手段6との間
に狭止手段4を設けることで、そのような事態を回避す
ることができる。
【0040】[4] この発明は、前記した上供給手段2
と狭止手段4が独立した形態で実施可能である。しか
し、部品点数を少なくする観点から、上供給手段2にお
ける上駆動ローラ2bに狭止手段4としての役割を兼用さ
せる形態でも実施可能である。そこで、この発明の望ま
しい実施形態は、「前記したロール紙供給機構であっ
て、 ・上供給手段2はロール紙1を間に挟んで対向する上駆
動ローラ2bと上押え部2aを有し、 ・狭止手段4はロール紙1を間にして前記上駆動ローラ
2bの反対側に移動挟み部4aを有し、 ・前記移動挟み部4aが前記上駆動ローラ2bに接する位置
と離れる位置との間を移動可能であって、上駆動ローラ
2bにロール紙1を押えつけることでロール紙1を狭止す
ることを特徴とするもの」である。
【0041】これにより、破断部Bの部品点数を少なく
し、製造コストの低減、コンパクト化を図ることが可能
となる。この実施形態を図2、図3に示す。図中の符号
2bは上供給手段2における上駆動ローラ2bであり、狭
止手段4における固定挟み部4bである。
【0042】[5] この発明の実施には、ロール紙1を
供給する長さを調節する必要がある。その調節手段とし
ては、上下の駆動ローラ(2b、6b)の回転数を制御する
形態である。その他、精度よく制御する形態としてセン
サー8を用いてロール紙1の先端23の位置を常に把握す
る形態でも実施可能である。そこで、この発明の望まし
い実施形態としては、「前記したロール紙供給機構であ
って、下供給手段6と狭止手段4の間にセンサー8を設
け、かつ、このセンサー8からの情報に基づきロール紙
1の先端部23の位置調節を行うことを特徴とするもの」
である。
【0043】これにより、常に同じ状態からロール紙1
を供給させることが可能になり、ミシン目21を狭止手段
4と下供給手段6の間に配置することが容易になる。
【0044】この「センサー8」とは、ロール紙1の供
給路に向けて設定され、センサー8の前にロール紙1が
存在するのか否かを確認する機能を有するものである。
このセンサー8は上記したようにロール紙1の存在を確
認できるものであればよく、その形態に特に制限はな
い。図2では、供給路に向けてセンサー8を配置したも
のであり、センサー8前のロール紙1の有無を光学的手
法(レーザー光、赤外線など)により確認するものであ
る。破断したロール紙1の先端は必ず下供給手段6と狭
止手段4の間に存在する。そこで、このセンサー8は下
供給手段6と狭止手段4の間に設ける。
【0045】そして、この発明はセンサー8からの情報
に基づきロール紙1の先端部23の位置調節を行う。その
位置調節の手段としては、センサー8からの情報に基づ
いて、上駆動ローラ2bの回転を制御する。制御手段の構
成を図4に示す。センサー8から情報は入力部42を介し
て制御部41に送られ、この情報に基づいてプログラムが
稼動し、上駆動ローラ2bの回転数・回転時間などを決定
する。そして、この回転数などは出力部43介して上駆動
ローラ2bのモータに送られ、その情報に基づいて上駆動
ローラ2bの回転を制御する。
【0046】[6] この発明はミシン目21のミシン目間
隔L2だけロール紙1を供給し、その後破断させるもので
ある。ここで、ミシン目間隔L2が狭止手段4と下供給手
段6との間隔L1よりあまりに短いと、狭止手段4と下供
給手段6の間にミシン目21が二つ以上存在する状態が生
じてしまう。このような状況では、どちらのミシン目21
で破断するかわからず、上流側のミシン目21で破断した
場合は、ミシン目21二つ分のロール紙1が供給される事
態になってしまい望ましくない。一方、ミシン目間隔L2
が狭止手段4と下供給手段6との間隔L1よりあまりに大
きな場合、常にミシン目21の間隔分だけ正確に供給しな
ければならず、その供給する長さに違いが生ずると狭止
手段4と下供給手段6との間にミシン目21が存在しない
状況が生じてしまう。これではロール紙1を破断させる
ことができない。
【0047】そこで、この発明の望ましい実施形態は
「前記したロール紙供給機構であって、ロール紙1に設
けられたミシン目21のミシン目間隔L2と、狭止手段4と
下供給手段6との間隔L1が、略同一であることを特徴と
するもの」である。
【0048】これにより、供給するロール紙1の長さに
多少の変化があったとしても、狭止手段4と下供給手段
6との間に常にミシン目21が存在する状況を生じさせる
ことができ、ロール紙1を供給する精度の許容範囲が広
がる。
【0049】(★実施例)ミシン目21を設けたロール紙
1を用いるロール紙供給機構、及び、この供給機構を
用いたおしぼり機の実施例を説明する。この発明はミシ
ン目21を設けたロール紙1を破断させるものであり、前
記したロール供給機構とその構成が異なる。しかし、
上供給手段2、狭止手段4、下供給手段6のそれぞれに
ついて共通する機能をもって実施が可能であることか
ら、前記ロール紙供給機構の記載も参照して実施例を
説明する。
【0050】この発明をおしぼり機に用いた実施例を図
2に示す。図に示すように、このロール紙供給機構、
おしぼり機もロールホルダー部Aと破断部Bによって構
成され、その下流側に製造手段C(ノズル28を含む)を
設けたものである。また、おしぼりを適宜に湿らせるた
めの散水手段Dを設ける。散水手段Dにおけるノズル28
は製造手段Cの近傍、直上に設ける。この実施形態で
は、ロール紙1は上駆動ローラ2bにおいて直角に曲が
る。ロール紙1の供給路は、ロール紙供給機構で説明
したように水平方向のみならずこの実施形態のように途
中で折れ曲がる形態でも実施可能であり、ロール紙供給
機構が設けられる機械の形状に合わせて適宜に変更する
ことができる。なお、ロールホルダー部Aは前記した説
明と同様である。
【0051】また、この発明は狭止手段4と下供給手段
6との間にセンサー8を設ける。そして、製造手段C、
および、散水手段Dについては従来のおしぼり機の構成
をそのまま用いることで実施可能である。
【0052】(破断部Bの説明)破断部Bは、上供給手
段2と狭止手段4と下供給手段6によって構成される。
この破断部Bを図2、図3a〜3dに示す。
【0053】(1) 上供給手段2 上供給手段2は図3に示す上押え部2aと上駆動ローラ2b
によって構成される。上押え部2aは、ロール紙1を適宜
に上駆動ローラ2bに押える機能を有する部材であり、ロ
ール紙供給機構と同様にローラの形状とする。そし
て、上押え部2aがロール紙1を上駆動ローラ2bに押さえ
る手段に特に制限はなく、この実施形態では図2に示す
ように支点30で支えられたバネ33を用いる。上駆動ロー
ラ2bは、前記したロール紙供給機構と同様に制御手段
によってその回転数などが制御される。
【0054】(2) 狭止手段4 狭止手段4は、ロール紙1を間に対向する移動挟み部4a
と固定挟み部4bによって構成される。この実施例では、
上駆動ローラ2bが固定挟み部4bを兼用し、移動挟み部4a
の先端42を上駆動ローラ2bに押さえつけることでロール
紙1を狭止する。移動挟み部4aは図3に示す板状とす
る。
【0055】なお、図1に示した形態のように、上押え
部2aと移動挟み部4aとを支点12を介して連結させ、狭止
手段4がロール紙1を挟む状態で、上押え部2aが上駆動
ローラ2bから離間する形態でも実施は可能である。
【0056】この移動挟み部4aの動きを制御する手段を
説明する。図3a〜dは狭止手段4の拡大図であって、
移動挟み部4aの動きを示した図である。移動挟み部4aの
他端にはソレノイド32を設け、プランジャーの動きに
合わせて移動挟み部4aが支点31を中心に揺動する。 図3aはソレノイドが開いた状態であって、ロール
紙1を供給している状態図である。この場合移動挟み部
4aと上駆動ローラ2bの間に隙間がある。 図3bは移動挟み部4aがロール紙1を挟んだ状態で
ある。この状態は、制御手段によりソレノイド32に電圧
を掛けて移動挟み部4aを上駆動ローラ2b(固定挟み部4
b)に押えつけたものである。
【0057】なお、このロール紙1を挟むときに上駆動
ローラ2bの回転の有無は問わない。しかし、より強固に
ロール紙1を狭止する点から上駆動ローラ2bは回転を停
止する形態が望ましい。そのために制御手段は、前記し
た移動挟み部4aの動きに連動して上駆動ローラ2bの回転
を止める。
【0058】図2に示す符号22は、案内板であり、破
断したロール紙1の先端が下供給手段6に上手く挟まれ
るように、下駆動ローラ6bと下押え部6aとの間にロー
ル紙1の先端を導く役割をする。
【0059】(3) 下供給手段6 前記狭止手段4の下流には下供給手段6を設ける。この
下供給手段6はロール紙1を間に対向する二つのローラ
である下押え部6aと下駆動ローラ6bにより構成される。
【0060】そして、狭止手段4と下供給手段6との間
隔があまりに狭くては、ミシン目21の位置の調整、すな
わち駆動ローラの制御が困難になる。そこで、下供給手
段6を設ける位置は、狭止手段4の下流側約3〜30c
mの範囲が望ましく、この実施形態では、狭止手段4か
ら20cm下流側とする。更に、この破断部Bをコンパ
クトにしつつ、かつ、この狭止手段4と下供給手段6と
の間をできるだけ広くする観点から、狭止手段4は下供
給手段6よりも上供給手段2に近いことろに設ける。
【0061】(4)ミシン目間隔L2 更に、狭止手段4と下供給手段6との間にミシン目21が
存在しないといった事態を回避する観点から、この狭止
手段4と下供給手段6の間隔L1とミシン目間隔L2を略同
一とする。
【0062】(5)センサー8 また、この発明は狭止手段4と下供給手段6との間にセ
ンサー8を設る。図2では、供給路に向けてセンサー8
を配置したものであり、センサー8前のロール紙1の有
無を赤外線により確認する。そして、この発明はセンサ
ー8からの情報に基づき上駆動ローラ2bを制御する。制
御手段の構成は前記したとおりである。
【0063】センサー8に基づく制御形態としては、以
下の形態が挙げられる。
【0064】(5-1) 位置調節A この調節形態は、破断したロール紙1の供給が終わった
とき、直ぐにロール紙1の先端部23の位置を調べ、位置
調節を行うものである。なお、ロール紙1の先端部は符
号23として示す。 センサー8より上流側でロール紙1が破断した場合 この場合、ロール紙1の先端部23はセンサー8より上流
側に位置している。よって、センサー8の前にロール紙
1は存在しない。そこで、センサー8にロール紙1が届
くまで上駆動ローラ2bを回転させる。そして、センサー
8にロール紙1の先端部23が届いたとき、センサー8は
ロール紙1を感知し、上駆動ローラ2bの回転を止め、次
のロール紙1の供給に待機する。 一方、センサー8より下流側でロール紙1が破断し
た場合 この場合、センサー8はその前にロール紙1があること
を感知する。よって、上駆動ローラ2bに回転する指示は
与えず、次のロール紙1の供給まで待機する。 また、センサー8より下流側でロール紙1が破断し
た場合 上駆動ローラ2bに逆回転する指示を与え、センサー8が
ロール紙1を感知しなくなるまでロール紙1を引き戻
す。
【0065】そして、位置調節としては、上記との
組合わせであれば、常にロール紙1の先端がセンサー8
付近に存在することとなり、次回のロール紙1の供給量
の調整(駆動ローラの回転の調節)が容易になる利点が
ある。
【0066】この実施形態は、「センサー8からの情報
に基づき上駆動ローラ2bを制御し、ロール紙1の破断
後、ロール紙1の先端部23をセンサー8付近に位置する
ように制御することを特徴とするもの」である。
【0067】(5-2) 位置調節B この調節の形態は、破断したロール紙1の供給が終わっ
たとき、どの位置にロール紙1の先端部23が存在しても
位置調節は行わない。そして、次のロール紙1の供給指
示が行われたときに、まず、上記した位置調節を行い、
その後ロール紙1の供給を行う形態である。
【0068】(6)供給の流れ 次に、ミシン目21で判断されたロール紙1が供給される
様子を、図3a〜dを用いて説明する。 ロール紙1にはミシン目21が設けられている。そし
て、開始前の破断部Bとロール紙1との位置を図3aに
示す。ロール紙1の先端部23は狭止手段4と下供給手段
6との間であって、センサー8の位置に止められてい
る。なお、ロール紙1に設けられたミシン目21のミシン
目間隔L2は予め制御手段に記憶させておき、ロール紙1
を供給する指示があったときは、このミシン目21の間隔
分だけ上駆動ローラ2aを回転させロール紙1を供給す
る。 外部からのスタートの指示を受けて、上駆動ローラ
2bと下駆動ローラ6bが回転を始める。そして、上駆動ロ
ーラ2bの回転によりロール紙1の先端は下供給手段6に
届けられる。ロール紙1の先端部23が下供給手段6に届
いた後は、下供給手段6によってもロール紙1は下流側
に送られる。 制御手段では、上駆動ローラ2bの回転数からどの程
度ロール紙1を供給したのかを認知する。そして、ミシ
ン目間隔L2と略同一長さのロール紙1を供給したとき
に、狭止手段4を作動させる(移動挟み部4aに設けたソ
レノイド32を稼動させる)。 狭止手段4を作動させた状態を図3bに示す。ソレ
ノイドにより移動挟み部4aは上駆動ローラ2bに押さえつ
けられる。そして、制御手段は上駆動ローラ2bの回転を
止める。 下供給手段6では、下駆動ローラ6bが回転を続け、
ロール紙1を引っ張る。そして、ミシン目21を基点にロ
ール紙1は破断する。その様子を図3cに示す。 破断後も下駆動ローラ6bは回転を続け、破断したロ
ール紙1を下流の製造手段Cへ供給する。その様子を図
3dに示す。 図3dにおいてロール紙1の先端部23はセンサー8
より上流側にある。そこで、センサー8はロール紙1の
存在を感知しない情報を制御手段に送る。制御手段はロ
ール紙1の先端部23がセンサー8の位置にくるまで上駆
動ローラ2bを回転させ、センサー8に来たときにセンサ
ー8から感知した情報を受けとり、上駆動ローラ2bの回
転を止める。そして、図3aの状態に戻る。
【0069】(おしぼり機) [7] この発明は「これまで説明したロール紙供給機構
(前記とを含む)と製造手段Cと散水手段Dを有す
るおしぼり機」である。
【0070】「製造手段C」とは、破断されたロール
紙1を巻いておしぼりを作る手段をいう。この製造手段
Cとしては、従来から用いられている様々な形態の製造
手段Cを用いてこの発明の実施が可能である。図2に示
す実施例は、回転自在に取付けられた二つのローラ24
a、24bの周りに無端ベルト25を配し、その外側近傍に固
定ベルト26を配するものである。ここで、この二つのロ
ーラ24の外側に無端ベルト25を設け、ロール紙1を巻く
ために回転する部分を、この発明における「巻取ローラ
9」とする。そして、この無端ベルト25と固定ベルト26
との隙間でロール紙1が巻かれおしぼりが製造される。
【0071】「散水手段D」とは、湿ったおしぼりを
提供する場合に設けられる手段であり、水を蓄えるタン
ク27とロール紙1に水を与えるノズル28によって構成さ
れる。なお、この散水手段Dは、従来からあるおしぼり
機に用いられている技術をもって実施可能であり、ノズ
ル28を設ける位置も従来と同様である。
【0072】(効果)これにより、これまで説明したロ
ール紙供給機構の効果である、メンテナンスが容易であ
り、かつ、ロール紙1の交換などが容易なおしぼり機を
提供することができる。
【0073】(構成)ロール紙供給機構としては、これ
まで説明したロール紙供給機構のほか、ロール紙供給
機構を用いて実施可能である。ここでロール紙供給機
構であれば、ロール紙1の長さを任意に変更したおし
ぼりを提供できる利点がある。一方、ロール紙供給機構
であれば、常に同じ長さのおしぼりであって、その破
断面がきれいなおしぼりを提供することができる。
【0074】(★4.その他の実施形態)この発明にお
けるおしぼり機としては、製造手段Cにおける「巻取ロ
ーラ9」に下供給手段6における下駆動ローラ6bを兼用
させる形態で実施が可能である。
【0075】[8]この発明の実施形態は、「前記おしぼ
り機であって、製造手段Cにおける巻取ローラ9が下供
給手段6における下駆動ローラ6bを兼用し、狭止手段4
によってロール紙1の供給を止める一方で、巻取ローラ
9によってロール紙1を供給し、破断させることを特徴
とするもの」である。
【0076】このように、巻取ローラ9が下駆動ローラ
6bを兼用することで、構造が簡略化し、おしぼり機のコ
ンパクト化、部品点数の低減によるメンテナンスの容易
化と製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0077】この「巻取ローラ9が下駆動ローラ6bを兼
用する」形態を図5に示す。図5に示す実施形態では、
狭止手段4の下流側に図2に示すような下供給手段6を
設けずに、製造手段Cを設け、この製造手段Cに下供給
手段6を兼用させる形態である。図5に示す実施形態で
は、製造手段Cにおける巻取ローラ9が下駆動ローラ6b
を兼用する。そして、ロール紙1と巻取ローラ9が接す
る位置に下押え部6aを配置する。これにより、狭止手
段4によってロール紙1を挟み、その供給を止める一方
で、おしぼりを巻くために巻取ローラ9を回転させる
と、ロール紙1を引っ張ることとなり、ロール紙1を破
断させることが可能になる。
【0078】そして、この実施形態においてもロール紙
1の位置を制御する観点から、狭止手段4と下押え部6
aとの間にセンサー8を設け、このセンサー8からの情
報に基づき上駆動ローラ2bを制御する。なお、この実施
形態では、ロール紙1を巻きやすくするために、この巻
取りローラ9と反対向きの回転をするベルト機構41を
巻取ローラ9の右上に設ける。
【0079】[9] 更に、この発明の望ましい実施形態
は、「前記おしぼり機であって、前記巻取ローラ9が正
逆回転可能なことを特徴とするもの」である。これによ
り、ロール紙1を巻くための方向(図では時計回り)で
あれば、巻いたおしぼりが排出される。一方、巻取ロー
ラ9が逆方向の回転(図では反時計回り)であれば、ロ
ール紙1は巻かれることなく、ストレートなロール紙1
が排出される。これによって、これまで説明したおしぼ
り機としての効果に加えて、更に、巻いていないロール
紙1が欲しいと望む利用者のニーズに応えることができ
る。この実施形態では、下押え部6aをおしぼり巻き側
(時計回り側)だけでなく、ストレート側(反時計回り
側)にも設ける(図4では6a’と示す)。そして、巻
取ローラ9の回転方向を正逆可能にする手段としては、
巻取ローラ9を駆動させるモータに逆回転可能なモータ
を用い、このモータを外部から入力された指示に基づ
き、制御手段がその回転を制御する。
【0080】そして、おしぼりが排出される排出部C1
(巻取りローラ9の左側)に、断面が略三角の排出部材
C2を設け、巻取りローラ9が反時計回りした場合に流れ
てくるロール紙1をおしぼり機の外部に排出する。
【0081】(★5.上供給手段2と狭止手段4との一
体化)また、部品点数を減らすことを考えると、この狭
止手段4と上供給手段2を一体化した形態でもこの発明
の実施は可能である。その形態としては、図2に示す上
押え部2aが存在せず、移動挟み部4aが上押え部2aの役割
を果たす形態である(名称は問わず、上押え部2aが移動
挟み部4aの役割を果たす形態も可)。
【0082】その実施形態としては、まず、移動挟み部
4aは適宜な力でロール紙1を押えることで上押え部2aと
しての機能を有する。そして、ロール紙1を破断させる
ときに上駆動ローラ2bの回転を止めると同時に、より強
い力でロール紙1を上駆動ローラ2bに押えつけ、ロール
紙1が下供給手段6に引っ張られるのに対抗する。
【0083】その構成としては、図3に示す支点31にモ
ータを設け、ロール紙1を供給するときは弱い駆動力を
与える。これによりロール紙1を適宜な力で押える。一
方、ロール紙1を狭止し、破断させるときは、電圧を高
めて強い駆動力を与え、より強い力でロール紙1を押え
るものである。
【0084】また、2種類のソレノイドを用いる形態で
も実施可能である。その構成としてはプランジャーの突
出が大きなものと小さなソレノイドを移動挟み部4aに配
する。そして、ロール紙1を供給する場合にはプランジ
ャーの突出の小さなものを用いて移動挟み部4aを制御す
る。そして、ロール紙1を挟む時には突出の大きな方の
ソレノイドを用いて移動挟み部4aを強く上駆動ローラ2b
(固定挟み部4b)に押えつけるものである。
【0085】この実施形態の構成は、「上供給手段2は
上駆動ローラ2bと上押え部2aを有し、狭止手段4はロー
ル紙1を間に対向する移動挟み部4aと固定挟み部4bを有
する。そして、この狭み部4aが上押え部2aを兼用し、
移動挟み部4aは上駆動ローラ2bにロール紙1を押えつけ
ることでロール紙1を供給する。更に、上駆動ローラ2b
が固定挟み部4bを兼用し、移動挟み部4aは上駆動ローラ
2bにロール紙1をより強い力で押えつけることでロール
紙1を狭止することを特徴とする。以上の構成のロール
紙供給機構」である。
【0086】(ロール紙) [10] この発明は破断したロール紙1からおしぼりを
提供する。ここで、ロール紙1のミシン目21の左右のい
ずれか一方から破断が始まったのでは、ロール紙1が供
給路の中で傾いてしまう。そして、ロール紙1が傾いて
しまうと、製造手段Cで巻かれたおしぼりの形が整わな
くなる。よって、ミシン目21の破断が始まる位置は、ロ
ール紙1の中心もしくは、中心に対して左右対称に破断
する形態が望ましい。そこで、この発明を実施するため
のロール紙1としては、「コットン製のおしぼり用ロー
ル紙1であって、幅方向にミシン目21が設けられてお
り、かつ、ミシン目21の穴の大きさをロール紙1の中心
を基準に略対称に変化させたことを特徴とするもの」で
ある。そして、適宜な強度を保つためにこの発明に用い
られるロール紙1は二つ折のものが望ましい。
【0087】ここで、ロール紙1の「中心を基準に略対
称に変化させる」とは、図6に示す以下の形態などであ
る。 図6a:ロール紙1の中心に大きなミシン目21aを
設け、その他のミシン目21bは小さなものとする形態で
ある。 図6b:中心付近に大きなミシン目21aを設け、中
心から幅方向に広がるにつれて、ミシン目21の大きさを
小さくする形態である。
【0088】この、のミシン目21の形態は、中心部
のミシン目21aが最初に破断し、その破断が左右に広が
るものである。 図6c:ロール紙1の左右に同じ大きさのミシン目
21cを設け、中心に向けてミシン目21dの大きさを小さ
くしていく形態である。また、ロール紙1の左右に同じ
大きさのミシン目21cを設け中心付近のミシン目21dを
小さくする形態でもよい。この形態は、左右のミシン目
21cがほぼ同時に破断し、その破断が中心に進行する形
態である。
【0089】[11] また、望ましいロール紙1として
は、「コットン製のおしぼり用ロール紙1であって、幅
方向にミシン目21が設けられており、かつ、ミシン目21
の端部に切込み71を設けたもの」である。
【0090】これにより、これまで述べた効果に加え、
この切り込みを基点にロール紙1の破断が開始するの
で、ロール紙1を引っ張る役割の下駆動ローラ6bの負担
が低減する。この実施形態を図7に示す。ミシン目21の
ほかに、その両端に切込み71を設けることでロール紙
1の両端は更に破断しやすくなり、下供給手段6の負担
が低減するものである。
【0091】(11-1) また、望ましいロール紙1は「ミ
シン目21の穴の大きさをロール紙1の中心を基準に略対
称に変化させたものであって、かつ、ミシン目21の端部
に切込み71を設けたもの」である。この形態であれ
ば、上記した(1)と(2)の効果を双方有するロール
紙を提供することができる。
【0092】[12] また、望ましいロール紙1は「ミ
シン目21を設けたロール紙1を用いるロール紙供給機構
の狭止手段4と下供給手段6の間隔L1と、ミシン目21
のミシン目間隔L2とが略同一であることを特徴とするも
の」である。これにより、前記間隔L1にミシン目21が存
在しない事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ロール紙供給機構の全体図
【図2】 ロール紙供給機構を有するおしぼり機
の全体図
【図3a】 ロール紙1の破断の説明図
【図3b】 ロール紙1の破断の説明図
【図3c】 ロール紙1の破断の説明図
【図3d】 ロール紙1の破断の説明図
【図4】 制御手段の構成図
【図5】 おしぼり機の全体図
【図6a】 ロール紙の説明図
【図6b】 ロール紙の説明図
【図6c】 ロール紙の説明図
【図7】 ロール紙の説明図2
【図8】 従来技術の説明
【符号の説明】
A ロールホルダー部 A1 ロール軸 B 破断部 C 製造手段 D 散水手段 L1 間隔(狭止手段4と下供給手段6との間) L2 ミシン目間隔(ミシン目同士) 1 ロール紙 2 上供給手段 2a上押え部、2b上駆動ローラ 4 狭止手段 4a移動挟み部、4b固定挟み部 6 下供給手段 6a下押え部、6b下駆動ローラ 8 センサー 9 巻取ローラ 11 刃部 21 ミシン目 23 先端部 71 切込み

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール紙1を収容し、このロール紙1の
    軸心であるロール軸A1を中心にロール紙1が回転可能な
    ロールホルダー部Aと、このロールホルダー部の下流に
    位置し破断したロール紙1を供給する破断部Bを有する
    ロール紙供給機構であって、 ・前記破断部Bが、ロール紙1を下流に供給する上供給
    手段2と下供給手段6と、ロール紙1を間に挟み対向す
    る二つの挟み部(4a、4b)有する狭止手段4を有し、 ・前記狭止手段4がロール紙1に切り目を付ける適宜な
    刃部11を有し、 ・ロール紙1の供給方向に対して、上供給手段2、狭止
    手段4、下供給手段6の順で配し、 ・ロール紙1の供給時において、適宜な長さにロール紙
    1を供給した後、前記狭止手段4がロール紙1を挟み、
    その供給を止める一方で、前記下供給手段6がロール紙
    1の供給を続ける手段を有することを特徴とするもの。
  2. 【請求項2】 適宜な間隔でミシン目21を設けたロール
    紙1を収容し、このロール紙1の長手方向の軸であるロ
    ール軸A1を中心にロール紙1が回転可能なロールホルダ
    ー部Aと、所定寸法のロール紙1を供給する破断部Bを
    具備するロール紙供給機構であって、 ・前記破断部Bが、ロール紙1を挟んで下流に供給する
    上供給手段2と下供給手段6と、ロール紙1を挟み対向
    する二つの挟み部(4a,4b)を有する狭止手段4とを有
    し、 ・ロール紙1の供給方向に対して、上供給手段2と狭止
    手段4の下流側に、一定の間隔をもって下供給手段6を
    配し、 ・ロール紙1の供給時において、ロール紙1に設けられ
    たミシン目21のミシン目間隔L2と略同一長さのロール紙
    1を供給した後、前記狭止手段4よりロール紙1の供給
    を止める一方で、下供給手段6はロール紙1の供給を続
    ける手段を有することを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したロール紙供給機構で
    あって、上供給手段2と下供給手段6との間に、狭止手
    段4を設けることを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載したロー
    ル紙供給機構であって、 ・上供給手段2はロール紙1を間に挟んで対向する上駆
    動ローラ2bと上押え部2aを有し、 ・狭止手段4はロール紙1を間にして前記上駆動ローラ
    2bの反対側に移動挟み部4aを有し、 ・前記移動挟み部4aが前記上駆動ローラ2bに接する位置
    と離れる位置との間を移動可能であって、上駆動ローラ
    2bにロール紙1を押えつけることでロール紙1を狭止す
    ることを特徴とするもの。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載したロール紙供給機構であって、下供給手段6と狭止
    手段4の間にセンサー8を設け、かつ、このセンサー8
    からの情報に基づきロール紙1の先端部23の位置調節を
    行うことを特徴とするもの。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし請求項5のいずれかに記
    載したロール紙供給機構であって、ロール紙1に設けら
    れたミシン目21のミシン目間隔L2と、狭止手段4と下供
    給手段6との間隔L1が、略同一であることを特徴とする
    もの。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載したロール紙供給機構と製造手段Cと散水手段Dを有
    するおしぼり機。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載したおしぼり機であっ
    て、製造手段Cにおける巻取ローラ9が下供給手段6に
    おける下駆動ローラ6bを兼用し、狭止手段4によってロ
    ール紙1の供給を止める一方で、巻取ローラ9によって
    ロール紙1を供給し、破断させることを特徴とするも
    の。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載したおし
    ぼり機であって、前記巻取ローラ9が正逆回転可能なこ
    とを特徴とするもの
  10. 【請求項10】 コットン製のおしぼり用ロール紙1で
    あって、幅方向にミシン目21が設けられており、かつ、
    ミシン目21の穴の大きさをロール紙1の中心を基準に略
    対称に変化させたことを特徴とするもの。
  11. 【請求項11】 コットン製のおしぼり用ロール紙1で
    あって、ミシン目21の穴の大きさをロール紙1の中心を
    基準に略対称に変化させたものであって、かつ、ミシン
    目21の端部に切込み71を設けたもの。
  12. 【請求項12】 請求項2ないし請求項9のいずれかに
    記載したロール紙供給機構の狭止手段4と下供給手段6
    の間隔L1と、ミシン目21のミシン目間隔L2とが略同一で
    あることを特徴とするおしぼり用のロール紙1。
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