JP2002254218A - 微調整式切削工具 - Google Patents

微調整式切削工具

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JP2002254218A
JP2002254218A JP2001055545A JP2001055545A JP2002254218A JP 2002254218 A JP2002254218 A JP 2002254218A JP 2001055545 A JP2001055545 A JP 2001055545A JP 2001055545 A JP2001055545 A JP 2001055545A JP 2002254218 A JP2002254218 A JP 2002254218A
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JP2001055545A
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Masaharu Takiguchi
正治 滝口
Akira Kanahoshi
彰 金星
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転時に切刃の突出を抑えてボーリング
加工を可能にする微調整式切削工具を提供する。 【解決手段】 工具本体100に形成された取付孔10
0Aに、切刃10を備えたスローアウェイチップ8が、
微調整機構Bを介して取り付けられてなる微調整式切削
工具において、先端に切刃10を突出させてスローアウ
ェイチップ8を保持するカートリッジ6を軸線方向後端
側に引き込んで工具本体100に固定する引き込みボル
ト64を設ける構成とした。工具本体100に、その外
周からカートリッジ6の後端側に通じるように挿入孔1
10を穿設し、引き込みボルト64がこの挿入孔110
の工具本体100外周側開口部の周囲に当接可能となる
ようにし、かつ、皿バネ15・・・によって軸線方向後端
側に付勢されるようにし、引き込みボルト64とカート
リッジ6とが、挿入孔110を介して雌ネジ部62と雄
ネジ部64cとで互いに螺着するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切刃の刃先位置の
微調整機能を有する微調整式切削工具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ボーリング加工では一般に荒加工、中仕
上げ、および精密仕上げの工程が組まれるが、特に精密
ボーリング加工では穴形の寸法精度、仕上げ面粗さな
ど、高精度が要求されるため、その都度刃先位置の微小
寸法調整が必要となる。このような刃先位置の微小寸法
調整に対応するための微調整式切削工具として、例えば
図8から図10に示すようなものが知られている。
【0003】微調整式切削工具は、工具本体100に、
工具本体の軸線に対して略45°の傾きを有するように
形成された取付孔100Aに、切刃10を備えた切刃部
材としてのスローアウェイチップ8が、該切刃10の工
具本体100からの突出量を微調整する微調整機構Aを
介して取り付けられて構成されている。微調整機構A
は、取付孔100Aに装着される略筒状のブッシュ1
と、このブッシュ1の軸線方向に進退可能かつ軸線回り
の回転が拘束されてブッシュ1の内周部に装着され、先
端に切刃10を突出させてスローアウェイチップ8を保
持するカートリッジ6と、カートリッジ6を軸線方向後
端側に付勢する付勢部材としての皿バネ15…と、ブッ
シュ1の先端側の開口部2に臨んでブッシュ1とカート
リッジ6との間に介装され、ブッシュ1の先端側に当接
してブッシュ1に回転可能に嵌合されるとともにカート
リッジ6の外周部に螺合された調整ダイヤル5とから概
略構成されている。
【0004】ブッシュ1の先端側(図8において右側)
外周部には円環状の鍔部1Aが形成されている。このブ
ッシュ1の内周部には、先端側に開口する開口部2と後
端側に開口する収納孔3とが設けられており、これら開
口部2および収納孔3の間には、内周側に突出する環状
の壁部4が形成されている。
【0005】そして、この開口部2には調整ダイヤル5
を介してカートリッジ6が嵌入されている。ここで、こ
の調整ダイヤル5は、その先端側外周部に鍔部5Aを有
する円筒状をなしており、またその内周部後端側には雌
ネジ部5Bが形成されていて、上記鍔部5Aをブッシュ
1の開口部2の先端側に形成された凹部1B内に収納さ
せて開口部2内に嵌入されている。なお、この調整ダイ
ヤル5の鍔部5Aには図5に示すように目盛り5Cが刻
印されており、またブッシュ1の鍔部1Aには副尺1C
が刻印されている。さらに調整ダイヤル5の鍔部5Aよ
り先端側には、刃先位置調整時にスパナ等を掛ける掛止
部5Dが形成されている。
【0006】一方、カートリッジ6の先端には頭部7が
設けられており、この頭部7に形成されたチップ取付座
7Aに、切刃10を備えた超硬合金等の硬質材料より成
るスローアウェイチップ8が、切刃10を先端に突出さ
せるようにクランプネジ9によって着脱自在に取り付け
られている。また、このカートリッジ6の胴部11は、
上記調整ダイヤル5の内周部に嵌入可能な円柱状に形成
されるとともに、この胴部11の後端側の外周部には上
記雌ネジ部5Bに螺合する雄ネジ部11Aが形成されて
いる。さらに、カートリッジ6は、胴部11から後端側
に向けて延在形成された円柱状の嵌合部12を有してお
り、当該カートリッジ6はこの嵌合部12をブッシュ1
の上記壁部4の内周にブッシュ1の軸線方向に進退可能
に嵌合させた状態で、調整ダイヤル5の内周に挿入され
ている。また、この嵌合部12の後端には、断面V字の
突条24が形成されている。また、カートリッジ6は、
嵌合部12の後端側に、上記ブッシュ1の収納孔3の開
口部を閉塞するように、クランプボルト14によって取
り付けられたワッシャ13を有している。そして、この
ワッシャ13と上記壁部4の後端側の面との間に形成さ
れる円筒状の空間には、付勢部材として複数の皿バネ1
5…が挿入されており、これらの皿バネ15…が伸長し
ようとする弾性力によってカートリッジ6、およびカー
トリッジ6にネジ部5B,11Aを介して螺着した調整
ダイヤル5は、常に軸線方向後端側に向けて引き込まれ
る方向に付勢されている。
【0007】ワッシャ13は、ブッシュ1の外径と略等
しい外径を有する円盤状の蓋部22と、この蓋部22の
中央部から先端側に向けて突設された略円柱状の連結部
23とから構成されている。そして、この連結部23の
先端には、先端側に開口する断面V字の谷形溝状の凹溝
21が形成され、カートリッジ6の嵌合部12の後端側
に形成された突条24に密着可能とされている。また、
このワッシャ13の蓋部22には図6に示すように、こ
の蓋部22の外周から内周側に向かって凹む切欠部22
Aが2つ、該ワッシャ13の周方向に等間隔に、すなわ
ち当該ワッシャ13の中心軸を挟んで互いに反対側に位
置するように形成されている。ここで、これらの切欠部
22A,22Aは、ワッシャ13の軸線方向視、すなわ
ち当該切削工具の組み付け時におけるカートリッジ6の
出没方向視において、上記突条24が形成された径方向
に直交する径方向に沿って内周側に凹むように形成され
ている(図8及び図10参照)。
【0008】さらに、上記ブッシュ1の後端部には、こ
のブッシュ1の円環状をなす後端面から後端側に向かっ
て突出する円弧板状の突片25が2つ、該ブッシュ1の
周方向に等間隔に形成されている。そして、これらの突
片25,25の幅は、それぞれ上記ワッシャ13の切欠
部22A,22Aにブッシュ1の軸線方向に沿って嵌入
可能な大きさに設定されている。
【0009】こうして、カートリッジ6とブッシュ1と
は、カートリッジ6とワッシャ13とが凹溝21と突条
24との嵌合によって、周方向、すなわち調整ダイヤル
5の回動方向に一体化されており、一方このワッシャ1
3は、その切欠部22A,22Aと突片25,25との
係合によって上記回動方向にブッシュ1に一体化されて
いる。このため、カートリッジ6は、ブッシュ1の軸線
回りの回転が拘束された状態でブッシュ1に装着されて
いる。
【0010】このような構成の微調整式切削工具は、工
具本体100に形成された取付孔100Aに、切刃10
が工具本体100の先端外周側に位置するようにブッシ
ュ1ごと嵌入されて固定され、この工具本体100を被
削材の加工を施すべき穴に挿入して上記切刃10によっ
て切込みを与えることにより、ボーリング加工に供され
る。なお、図8から図10に符号1Dで示すのは、ブッ
シュ1を工具本体100に固定する際に固定用ネジを挿
通するための凹所である。
【0011】ここで、カートリッジ6は、上述したよう
にブッシュ1に対して周方向に一定の位置を維持し、ま
た皿バネ15…によって後端側に付勢されることにより
調整ダイヤル5はその回転位置に関わらず鍔部5Aがブ
ッシュ1の凹部1Bに密着した状態を維持する。
【0012】そこで、調整ダイヤル5の掛止部5Dにス
パナ等を掛けて調整ダイヤル5を周方向に回動させるこ
とにより、この調整ダイヤル5に螺着されたカートリッ
ジ6は、ブッシュ1に対する周方向、すなわち調整ダイ
ヤル5の回動方向の位置を維持しつつ、ネジ部5B,1
1Aのピッチに準じて調整ダイヤル5に対し、その先端
側に突出あるいは後端側に後退することとなる。そし
て、これに応じて上記切刃10の位置も上記ネジ部5
B,11Aのピッチに準じてブッシュ1、すなわち上記
工具本体100に対し、自在に出没され、その突出量が
微調整されることとなる。
【0013】従って上記構成の微調整式切削工具によれ
ば、予めネジ部5B,11Aのピッチを適当に設定する
ことにより、このピッチに準じて、工具本体100に対
する切刃10の向きを変えずに、調整ダイヤル5の回動
によって工具本体100からの切刃10の突出量を微調
整することが可能である。そして、この時の突出量は調
整ダイヤル5およびブッシュ1に刻印された目盛り5C
および副尺1Cによって知ることができる。
【0014】このようにして、工具本体100からの切
刃10の突出量が微調整された状態で、微調整式切削工
具を高速回転させ、被削材の穴に挿入させながらボーリ
ング加工が行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
微調整式切削工具においては、高速回転させるといって
も、従来、毎分2000回転程度、高くともせいぜい3
000ないし4000回転程度であった。しかしなが
ら、最近、ボーリング加工の高速化の要求から、微調整
式切削工具を毎分6000ないし8000回転で回転さ
せることが望まれてきている。ちなみに、微調整式切削
工具のカートリッジは、工具本体の軸線に対して角度を
有するように装着され、しかも、調整ダイヤルや切刃部
材を全て含めた全体の重心が工具本体の軸線に対してカ
ートリッジ先端側に偏っているから、回転時には、カー
トリッジ先端が半径方向外方に向かって飛び出すような
遠心力を受ける。ところが、カートリッジは、調整ダイ
ヤルともども皿バネといった付勢部材によって軸線方向
後端側へ付勢され、調整ダイヤルがブッシュに押し付け
られるようにして取り付けられているにすぎないから、
遠心力が付勢部材による弾性力に打ち勝つほど大きくな
ると、カートリッジが切刃部材ごと先端側に飛び出して
しまうといった問題が発生する。図8から図10に示さ
れるような従来の微調整式切削工具の場合、遠心力によ
る切刃の突出は、微調整式切削工具を毎分5000ない
し6000回転で回転駆動させる場合に発生し、この場
合、突出した切刃が被削材に食い付かず、ボーリング加
工が不可能になるとった問題が発生していた。確かに、
回転数に応じて皿バネの数を増やすなどして付勢力を高
め、遠心力に抗して切刃の突出を抑えることは無論可能
ではあるが、実際には、付勢力を持たせた状態で工具を
組み立てることが面倒になったり、調整する際に調整ダ
イヤルが回り難くなり微調整し難くなるという欠点があ
る上、さらに高い回転数では、付勢力を増やさなければ
ならないという構造上の限界が存在する。このため、高
速回転時における切刃の突出を抑える根本的な解決が望
まれていた。
【0016】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、高速回転時に切刃の突出を抑えてボーリン
グ加工を可能にする微調整式切削工具を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、本発明は、以下の構成を採用した。すなわち、請求
項1に記載の微調整式切削工具は、工具本体に形成され
た取付孔に、切刃を備えた切刃部材が、該切刃の前記工
具本体からの突出量を微調整する微調整機構を介して取
り付けられてなる微調整式切削工具であって、前記微調
整機構は、前記取付孔の軸線方向に進退可能かつ該軸線
回りの回転が拘束されて該取付孔の内周部に装着され、
先端に前記切刃を突出させて前記切刃部材を保持するカ
ートリッジと、該カートリッジを前記軸線方向後端側に
付勢する付勢部材と、前記取付孔の開口部に臨んで前記
取付孔と前記カートリッジとの間に介装され、前記取付
孔の開口部の周囲に当接して前記取付孔に回転可能に嵌
合されるとともに前記カートリッジの外周部に螺合され
た調整ダイヤルと、前記切刃の突出量が微調整された状
態で、前記カートリッジを前記軸線方向後端側に引き込
んで前記工具本体に固定するカートリッジ固定部材とを
備え、前記工具本体には、その外周から前記取付孔の軸
線方向に沿って前記カートリッジの後端側へ貫通する挿
入孔が穿設されるとともに、この挿入孔の工具本体外周
側開口部の周囲は、前記カートリッジ固定部材が当接可
能に設けられ、このカートリッジ固定部材と前記カート
リッジとのいずれか一方には、前記挿入孔に挿入される
突出部が設けられ、かつ、この突出部には、雄ネジ部が
設けられ、前記カートリッジ固定部材と前記カートリッ
ジの他方には、前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成
され、前記カートリッジ固定部材と前記カートリッジと
は、前記挿入孔を介して前記雌ネジ部と前記雄ネジ部と
で互いに螺着していることを特徴とする。
【0018】このような構成としたことにより、カート
リッジがカートリッジ固定部材によって軸線方向後端側
に引き込まれて固定されるため、カートリッジに遠心力
が働いてもカートリッジが先端側に向かって飛び出さ
ず、したがって切刃部材の先端の切刃の位置が工具本体
に対して維持されるため、確実にボーリング加工を行う
ことができる。カートリッジ固定部材とカートリッジと
が挿入孔を介して互いに螺着する一方、カートリッジ固
定部材は、挿入孔の工具本体外周側開口部の周囲に当接
するように設けられている。したがって、カートリッジ
固定部材とカートリッジとの間が狭まるようにカートリ
ッジ固定部材をカートリッジに螺合させると、カートリ
ッジ固定部材が挿入孔の周囲に押し当てられながら、カ
ートリッジが後端側に向かって引き込まれる。こうし
て、調整ダイヤルの取付穴の周囲に当接する面と、カー
トリッジ固定部材の挿入孔の周囲に当接する面とで工具
本体が挟み込まれた状態となり、カートリッジが工具本
体に強固に固定される。このように、カートリッジ固定
部材とカートリッジとを螺着させる簡易な構成で、カー
トリッジを軸線方向後端側に引き込んで工具本体に固定
することができ、しかも、雌ネジ部と雄ネジ部のピッチ
を適宜設定することにより締め付け加減の精度を設定す
ることもできる。また、カートリッジは、軸線方向後端
側に引き込まれることによって剛性が高められ、調整ダ
イヤルに螺合する部分で調整ダイヤルに圧着し、さら
に、調整ダイヤルは、取付穴の開口部の周囲の嵌合する
箇所に押し当てられて工具本体に圧着し、総じてカート
リッジが強固に工具本体に取り付けられるから、ビビリ
振動の発生等が抑止され、精度の良い切削加工が可能と
なる。また、カートリッジが嵌入されるブッシュを用い
ない構成としたことによって、部品点数を減らし、組立
の容易な簡易な構成とすることができる。そして、ブッ
シュとカートリッジとの間に皿バネを収納する従来の構
成と比較して、工具本体の中心軸線付近ないしはカート
リッジの後端側にかけて皿バネに必要とされる空間が形
成されていないので、全体の重心がカートリッジの先端
方向に偏らず、むしろ工具本体の中心軸線に近い側に移
行して工具全体を高速回転させた時の安定性を高めるこ
とができる。
【0019】請求項2に記載の発明は、前記カートリッ
ジ部材が当接する前記挿入孔の開口部の周囲には、収納
凹部が形成され、該収納凹部に前記付勢部材が収納され
るとともに、前記付勢部材が前記カートリッジ固定部材
を介して前記カートリッジを前記軸線方向後端側に付勢
するように構成されていることを特徴とする。
【0020】このような構成としたことにより、カート
リッジ固定部部材と工具本体との圧着状態を解除する
と、カートリッジが工具本体に取り付けられた状態は維
持されながら、切刃の工具本体からの突出量が微調整可
能となり、また、カートリッジ固定部材と工具本体とが
圧着するようにカートリッジ固定部材をカートリッジに
螺着すると、カートリッジが工具本体に固定され、切刃
の工具本体からの突出量が高速回転時にも維持可能とな
る。先ず、カートリッジ固定部材及びカートリッジと、
工具本体との圧着状態を解除し、次に、カートリッジ固
定部材とカートリッジとは依然螺合させたまま、これら
の間が次第に離れるようにカートリッジ固定部材を回転
させていくと、付勢部材によって軸線方向後端側に付勢
されたカートリッジ固定部材は、挿入孔の開口部の周囲
から次第に離間させられる。一方、カートリッジは、依
然カートリッジ固定部材と螺合しているので、カートリ
ッジ固定部材が軸線方向後端側に付勢されることによ
り、カートリッジ固定部材を介して軸線方向後端側に付
勢される。したがって、カートリッジは、調整ダイヤル
に螺合する部分で調整ダイヤルに密着し、さらに、調整
ダイヤルは、取付穴の開口部の周囲の嵌合する箇所に押
し当てられて工具本体に密着し、カートリッジ及び調整
ダイヤルが一体となって工具本体に対して取り付けられ
た状態が維持される。この状態では、カートリッジは、
軸線方向後端側に向けて付勢されているだけで、工具本
体に対して固定された状態にはなく、軸線方向に進退可
能であるから、調整ダイヤルを周方向に回動させること
により、この調整ダイヤルに螺合されたカートリッジ
は、軸線回りの回転が拘束されているため、取付穴に対
する周方向、すなわち調整ダイヤルの回動方向の位置を
維持しつつ、調整ダイヤルに対し、その先端側に突出あ
るいは後端側に後退することとなる。そして、切刃の位
置も工具本体に対して自在に出没される。こうして、工
具本体からの切刃の突出量を微調整したのち、カートリ
ッジ固定部材とカートリッジとの間が狭まるようにカー
トリッジ固定部材をカートリッジに螺着させると、カー
トリッジ固定部材が再び挿入孔の周囲に押し当てられ、
カートリッジが後端側に向かって引き込まれる。こうし
て、調整ダイヤルの取付穴の周囲に当接する面と、カー
トリッジ固定部材の挿入孔の周囲に当接する面とで工具
本体が挟み込まれた状態となり、カートリッジが工具本
体に再び強固に固定される。こうして、カートリッジを
軸線方向後端側に引き込んで工具本体に固定し、切刃の
工具本体の突出量を高速回転時にも維持することができ
る。
【0021】請求項3に記載の発明は、前記カートリッ
ジ固定部材は、前記付勢部材の側に、前記突出部が挿通
可能な環状をなし、前記軸線方向両側を向く側面が互い
に平行とされた平面部材が装着されてなることを特徴と
する。
【0022】このような構成としたことにより、付勢部
材が平面部材の付勢部材側の平面を付勢することによ
り、付勢部材によって付勢される位置に依らず、カート
リッジ固定部材が偏りなく軸線方向後端側に付勢され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明による微調整式切削
工具を図1から図7を用いて説明する。ただし、これら
の図において図8から図10に示した従来例と同じ部分
には同一の符号を配して説明を簡略化する。
【0024】本実施形態における微調整式切削工具は、
図8ないし図10に示す従来の微調整式切削工具の例と
異なり、部品点数を減らしてより簡単な構成とするた
め、ブッシュ1とされていた部分が工具本体100に形
成された構成とされている。すなわち、図1に示すよう
に、工具本体100に形成された取付孔100Aに、ス
ローアウェイチップ8が、先端に形成された切刃10の
工具本体100からの突出量を微調整する微調整機構B
を介して取り付けられて構成されている。
【0025】この微調整機構Bは、取付孔100Aの軸
線方向に進退可能かつ該軸線回りの回転が拘束されて該
取付孔100Aの内周部に装着され、先端に切刃10を
突出させてスローアウェイチップ8を保持するカートリ
ッジ6と、カートリッジ6を軸線方向後端側に付勢する
付勢部材としての皿バネ15…と、取付孔100Aの開
口部に臨んで取付孔100Aとカートリッジ6との間に
介装され、取付孔100Aの開口部の周囲に当接して取
付孔100Aに回転可能に嵌合されるとともにカートリ
ッジ6の外周部に螺合された調整ダイヤル5と、切刃1
0の突出量が微調整された状態で、カートリッジ6を軸
線方向後端側に引き込んで工具本体100に固定するカ
ートリッジ固定部材としての引き込みボルト64とを備
えて概略構成されている。
【0026】ここで、調整ダイヤル5は、その先端側外
周部に鍔部5Aを有する円筒状をなしており、またその
内周部後端側には雌ネジ部5Bが形成されている。そし
て、上記鍔部5Aを取付穴100Aの開口部先端側に形
成された凹部100B内に収納させて取付穴100A内
に回転可能に嵌合されるとともに、雌ネジ部5Bにカー
トリッジ6の外周部が螺合されている。また、調整ダイ
ヤル5の後端側外周部は、取付穴100Aと同径とされ
て調整ダイヤル5が取付穴100Aに対して安定に回転
するよう形成され、先端側内周部は、カートリッジ6の
先端側外周部と同径とされて、カートリッジ6が安定に
軸線方向に進退するよう形成されている。なお、この調
整ダイヤル5の鍔部5Aには図2に示すように目盛り5
Cが刻印されており、また工具本体100の凹部100
Bの周囲には、図4に示すように、副尺100Cが刻印
されている。さらに調整ダイヤル5の鍔部5Aより先端
側には、刃先位置調整時にスパナ等を掛ける掛止部5D
が形成されている。
【0027】カートリッジ6は、調整ダイヤル5を介し
て取付穴100Aに嵌入されている。従来例同様、先端
に切刃部材としてのスローアウェイチップ8が取り付け
られる頭部7を有し、さらに、先端側外周部が調整ダイ
ヤル5の先端側内周部と同径とされ、かつ、後端側外周
部に調整ダイヤル5に螺合する雄ネジ部11Aが形成さ
れた、調整ダイヤル5の内周部に嵌入される胴部11
と、胴部11から後端側に向けて延在形成され、取付穴
100Aの最奥部に形成された収納孔100Dに軸線方
向に進退可能に嵌合する嵌合部12を有している。この
嵌合部12の後端に、軸線を挟み、かつ軸線に平行な互
いに対向する二平面13a,13aが形成されたキー部
13が軸線方向に突設されている。取付穴100Aの最
奥部に形成された収納孔100Dよりもさらに奥側に
は、カートリッジ6が取付穴100Aに嵌入されて上記
キー部13が嵌合するキー溝100Eが、キー部13の
前記二平面13a,13a間の幅と同幅で形成されてお
り、キー部13がキー溝100Eに嵌合すると、キー部
13の前記二平面13a,13aがキー溝100Eによ
って隙間のない状態で挟まれ、カートリッジ6の軸線回
りの回転が拘束されるようになっている(とくに図5参
照)。また、カートリッジ6の後端側には、後述する引
き込みボルト64が嵌入される引き込みボルト孔61
が、キー部13、嵌合部12、胴部11を貫いて穿設さ
れており、その内周部には、雌ネジ部62が設けられて
いる。
【0028】引き込みボルト64は、軸線方向先端側に
平面が形成された頭部64aに円柱状の突出部64bが
先端方向に突設され、かつ、この突出部64bの外周部
に、カートリッジ固定部61の雌ネジ部62に螺合する
雄ネジ部64cが形成されて構成されている。そして、
頭部64aに当接可能な状態で突出部64bに挿通され
る環状、かつ、軸線方向両側を向く側面が互いに平行と
されたワッシャ64d(平面部材)を備えている。この
引き込みボルト64は、微調整機構Bが工具本体100
に装着された状態で、工具本体100の外周側からカー
トリッジ6に螺着されるものであって、このために、工
具本体100には、工具本体100の外周側と取付孔1
00Aとを連通する挿入孔110が、取付孔100Aの
中心軸線上に穿設され、微調整機構Bが装着された状態
で、工具本体100の外周側と、カートリッジ6の後端
側とが貫通した状態にされている。そして、引き込みボ
ルト64が、突出部64bをカートリッジ6に向けて工
具本体100の外周側から挿入孔110に挿入可能とさ
れ、引き込みボルト64とカートリッジ6とが、挿入孔
110を介して雌ネジ部62と雄ネジ部64cとで互い
に螺着可能とされている。
【0029】また、挿入孔110の工具本体100外周
側開口部の周囲は、引き込みボルト64のワッシャ64
dが当接可能に設けられている。すなわち、挿入孔11
0の径は、ワッシャ64dの外径より小さく、突出部6
4bと略同径とされている。この挿入孔110の工具本
体100外周側開口部の周囲には、当接平面部120が
形成され、引き込みボルト64がカートリッジ6に螺着
した状態で、ワッシャ64dが頭部64aによって先端
側に向けて押圧され、ワッシャ64dの先端側の側面が
この当接平面部120に密着するように構成されてい
る。この当接平面部120は、工具本体100の外周よ
り内側に向かって掘り下げられた箇所に形成されてい
て、これにより、ボーリング加工を可能にするため、引
き込みボルト64がカートリッジ6に螺着された状態
で、頭部64aが工具本体100の外周より突出しない
ようなっている。さらに、挿入孔110開口部の周囲に
は、前記当接平面部120よりも小径とされた収納凹部
130が形成され、この収納凹部130に付勢部材とし
ての皿バネ15…がワッシャ64dの先端側の側面で圧
縮されるようにして収納されている。このため、カート
リッジ6は、ワッシャ64dが当接平面部120に密着
していない状態では、引き込みボルト64を介して、皿
バネ15…によって取付穴100Aの軸線方向に沿って
後端側に付勢され、上記調整ダイヤル5とカートリッジ
6とは、それぞれの雌ネジ部5Bと雄ネジ部11Aとが
螺合せしめられ、一体となって皿バネ15…の弾性力に
よって取付穴100Aに押し当てられるようにして取り
付けられている。そして、カートリッジ6の取付穴10
0Aに対する回動と調整ダイヤル5の取付穴100Aに
対する進退とを拘束した状態で調整ダイヤル5を回動す
ることにより、カートリッジ6は上記ネジ部5B,11
Aのピッチに準じてその先端側に突出、あるいは後端側
に後退するように構成されている。
【0030】上述のような構成を有する微調整式切削工
具において、切刃10の突出量を微調整する際には、先
ず、引き込みボルト64を緩めて、引き込みボルト64
及びカートリッジ6と、工具本体100との圧着状態を
解除する。次に、引き込みボルト64とカートリッジ6
とは依然螺合させたまま、これらの間が次第に離れるよ
うに引き込みボルト64を回転させていくと、図6に示
すように、皿バネ15…によって軸線方向後端側に付勢
された引き込みボルト64は、挿入孔110の後端側開
口部の周囲から次第に離間させられ、ワッシャ64dと
当接平面部120との間に切刃10の調整に必要なだけ
の隙間が形成される。一方、カートリッジ6は、依然引
き込みボルト64と螺合しているので、引き込みボルト
64が軸線方向後端側に付勢されることにより、引き込
みボルト64を介して軸線方向後端側に付勢される。し
たがって、カートリッジ6は、調整ダイヤル5に螺合す
る部分で調整ダイヤル5に密着し、さらに、調整ダイヤ
ル5は、取付穴100Aの開口部の周囲に形成された凹
部100Bに嵌合した状態で押し当てられて工具本体1
00に密着し、カートリッジ6及び調整ダイヤル5が一
体となって工具本体100に対して取り付けられた状態
が維持される。この状態では、カートリッジ6は、軸線
方向後端側に向けて付勢されているだけで、工具本体1
00に対して固定された状態にはなく、軸線方向に進退
可能であるから、調整ダイヤル5を周方向に回動させる
ことにより、この調整ダイヤル5に螺合されたカートリ
ッジ6は、軸線回りの回転が拘束されているため、取付
穴100Aに対する周方向、すなわち調整ダイヤル5の
回動方向の位置を維持しつつ、調整ダイヤル5に対し、
その先端側に突出あるいは後端側に後退することとな
る。そして、切刃10の位置も工具本体100に対して
自在に出没される。
【0031】こうして、切刃10の工具本体100から
の突出量が微調整された状態で、ワッシャ64dが当接
平面部120に当接するように引き込みボルト64をカ
ートリッジ6に螺着させ、さらに、図7に示すように、
ワッシャ64dと当接平面部120とが密着するように
引き込みボルト64を締める。すなわち、引き込みボル
ト64とカートリッジ6との間の距離がさらに狭まるよ
うに引き込みボルト64をカートリッジ6に螺合させ、
捩じ込んで行くと、引き込みボルト64のワッシャ64
dが挿入孔110の外周側開口部の周囲の当接平面部1
20に押し当てられながら、カートリッジ6が後端側に
向かって引き込まれる。調整ダイヤル5に設けられた鍔
部5Aの取付穴100A先端側凹部100Bに当接する
面と、引き込みボルト64の挿入孔110の周囲に当接
するワッシャ64dの先端側の面とで工具本体100が
挟み込まれるような状態となり、こうしてカートリッジ
6が工具本体100に強固に固定される。
【0032】本実施形態によれば、引き込みボルト64
をカートリッジ6後端側に螺着させることによって、カ
ートリッジ6を軸線方向後端側に引き込んで工具本体に
固定することができる。しかも、雌ネジ部62と雄ネジ
部64cのピッチを適宜設定することにより締め付け加
減の精度を設定することができる。こうして、カートリ
ッジ6に遠心力が働いてもカートリッジ6が先端側に向
かって飛び出さず、したがって切刃部材であるスローア
ウェイチップ8の先端の切刃10の位置が工具本体10
0に対して維持され、確実にボーリング加工を行うこと
ができる。また、カートリッジ6は、軸線方向後端側に
引き込まれることによって剛性が高められ、調整ダイヤ
ル5に螺合する部分で調整ダイヤル5に圧着し、さら
に、調整ダイヤル5は、取付穴100Aの先端側開口部
の嵌合する凹部100Bに押し当てられて工具本体10
0に圧着し、総じてカートリッジ6が強固に工具本体1
00に取り付けられるから、ビビリ振動の発生等が抑止
され、精度の良いボーリング加工が可能となる。
【0033】とりわけ、従来のようにブッシュとカート
リッジとの間に皿バネを収納する構成と比較して、工具
本体の中心軸線付近ないしはカートリッジの後端側にか
けて皿バネに必要とされる空間が形成されていないの
で、全体の重心がカートリッジの先端方向に偏らず、む
しろ工具本体の中心軸線に近い側に移行して工具全体を
高速回転させた時の安定性を高めることができる。
【0034】また、皿バネ15・・・が引き込みボルト6
4を付勢する箇所には、ワッシャ64dが装着されてお
り、ワッシャ64dの軸線方向両端側に形成された平坦
な側面によって、引き込みボルト64dが軸線方向に沿
った方向に均等に付勢される。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。請求項1に記載の発明によれば、工具本体に
形成された取付孔に、切刃を備えた切刃部材が、微調整
機構を介して取り付けられてなる微調整式切削工具にお
いて、前記微調整機構は、取付穴の軸線方向に進退可能
かつ取付穴の軸線回りの回転が拘束されて取付孔の内周
部に装着され、先端に切刃を突出させて切刃部材を保持
するカートリッジを軸線方向後端側に引き込んで工具本
体に固定するカートリッジ固定部材を備え、工具本体に
は、その外周から取付穴の軸線方向に沿ってカートリッ
ジの後端側へ貫通する挿入孔が穿設されるとともに、挿
入孔の工具本体外周側開口部の周囲は、カートリッジ固
定部材が当接可能に設けられ、カートリッジ固定部材と
カートリッジとは、挿入孔を介して雌ネジ部と雄ネジ部
とで互いに螺着しているので、ブッシュを必要としない
簡易な構成でカートリッジを軸線方向後端側に引き込ん
で工具本体に固定することができ、カートリッジに遠心
力が働いてもカートリッジが先端側に向かって飛び出さ
ず、したがって切刃部材の先端の切刃の位置が工具本体
に対して高速回転時に維持されるため、確実にボーリン
グ加工を行うことができる。しかも、雌ネジ部と雄ネジ
部のピッチを適宜設定することにより締め付け加減の精
度を設定することもできる。また、カートリッジ全体の
剛性が高められるとともに、カートリッジが強固に工具
本体に取り付けられてビビリ振動の発生等を抑止し、精
度の良いボーリング加工ができる。
【0036】また、請求項2に記載の発明によれば、カ
ートリッジ部材が当接する挿入孔の開口部の周囲には、
収納凹部が形成され、該収納凹部に付勢部材が収納され
るとともに、付勢部材がカートリッジ固定部材を介して
カートリッジを前記軸線方向後端側に付勢するように構
成されているので、カートリッジ固定部材を緩めても、
カートリッジは後端側に付勢されたままとして、切刃の
工具本体からの突出量を調整することができ、また、カ
ートリッジ固定部材を締めれば、カートリッジを軸線方
向後端側に引き込んで工具本体に固定し、切刃の工具本
体の突出量を高速回転時にも維持することができる。
【0037】また、請求項3に記載の発明によれば、カ
ートリッジ固定部材は、付勢部材の側に、突出部が挿通
可能な環状をなし、軸線方向両側を向く側面が互いに平
行とされた平面部材が装着されてなるので、カートリッ
ジ固定部材を偏りなく軸線方向後端側に付勢することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図であって、微調
整式切削工具の一部破断側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す図であって、図1
に示す微調整式切削工具の先端側からの正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す図であって、図1
に示す微調整式切削工具の後端側からの背面図である。
【図4】工具本体の先端部分の取付穴の軸線方向先端側
からの正面図である。
【図5】図1に示す微調整式切削工具の上側から微調整
機構の部分を見た図である。
【図6】切刃の工具本体からの突出量を調整する際の引
き込みボルトの状態を示す図である。
【図7】カートリッジを工具本体に固定する際の引き込
みボルトの状態を示す図である。
【図8】従来の微調整式切削工具の一例を示す一部破断
側面図である。
【図9】図8に示す従来例の先端側からの正面図であ
る。
【図10】図8に示す従来例の後端側からの背面図であ
る。
【符号の説明】
B ・・・微調整機構 5・・・調整ダイヤル 6・・・カートリッジ 8・・・スローアウェイチップ(切刃部材) 10・・・切刃 13・・・キー部 15・・・皿バネ(付勢部材) 61・・・引き込みボルト孔 62・・・雌ネジ部 64・・・引き込みボルト(カートリッジ固定部材) 64b・・・突出部 64c・・・雄ネジ部 64d・・・ワッシャ(平面部材) 100・・・工具本体 100A・・・取付孔 100E・・・キー溝 110・・・挿入孔 120・・・当接平面部 130・・・収納凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体に形成された取付孔に、切刃を
    備えた切刃部材が、該切刃の前記工具本体からの突出量
    を微調整する微調整機構を介して取り付けられてなる微
    調整式切削工具であって、 前記微調整機構は、前記取付孔の軸線方向に進退可能か
    つ該軸線回りの回転が拘束されて該取付孔の内周部に装
    着され、先端に前記切刃を突出させて前記切刃部材を保
    持するカートリッジと、該カートリッジを前記軸線方向
    後端側に付勢する付勢部材と、前記取付孔の開口部に臨
    んで前記取付孔と前記カートリッジとの間に介装され、
    前記取付孔の開口部の周囲に当接して前記取付孔に回転
    可能に嵌合されるとともに前記カートリッジの外周部に
    螺合された調整ダイヤルと、前記切刃の突出量が微調整
    された状態で、前記カートリッジを前記軸線方向後端側
    に引き込んで前記工具本体に固定するカートリッジ固定
    部材とを備え、 前記工具本体には、その外周から前記取付孔の軸線方向
    に沿って前記カートリッジの後端側へ貫通する挿入孔が
    穿設されるとともに、この挿入孔の工具本体外周側開口
    部の周囲は、前記カートリッジ固定部材が当接可能に設
    けられ、このカートリッジ固定部材と前記カートリッジ
    とのいずれか一方には、前記挿入孔に挿入される突出部
    が設けられ、かつ、この突出部には、雄ネジ部が設けら
    れ、前記カートリッジ固定部材と前記カートリッジの他
    方には、前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成され、
    前記カートリッジ固定部材と前記カートリッジとは、前
    記挿入孔を介して前記雌ネジ部と前記雄ネジ部とで互い
    に螺着していることを特徴とする微調整式切削工具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の微調整式切削工具にお
    いて、 前記カートリッジ部材が当接する前記挿入孔の開口部の
    周囲には、収納凹部が形成され、該収納凹部に前記付勢
    部材が収納されるとともに、前記付勢部材が前記カート
    リッジ固定部材を介して前記カートリッジを前記軸線方
    向後端側に付勢するように構成されていることを特徴と
    する微調整式切削工具。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の微調整式切削工具にお
    いて、 前記カートリッジ固定部材は、前記付勢部材の側に、前
    記突出部が挿通可能な環状をなし、前記軸線方向両側を
    向く側面が互いに平行とされた平面部材が装着されてな
    ることを特徴とする微調整式切削工具。
JP2001055545A 2001-02-28 2001-02-28 微調整式切削工具 Withdrawn JP2002254218A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012016805A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Honda Motor Co Ltd 刃具位置決定装置及び刃具位置決定方法

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