JP2002253609A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JP2002253609A
JP2002253609A JP2001056688A JP2001056688A JP2002253609A JP 2002253609 A JP2002253609 A JP 2002253609A JP 2001056688 A JP2001056688 A JP 2001056688A JP 2001056688 A JP2001056688 A JP 2001056688A JP 2002253609 A JP2002253609 A JP 2002253609A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大便収容容積の大きい袋に大便を収容し、着
用者の肌に対する大便の付着を確実に防ぐことができる
使い捨て着用物品を提供する。 【解決手段】 おむつ1Aの肌非当接側に取り付けられ
た大便収容袋9が、おむつの開口8につながる大便入口
13と、大便入口13の下方を縦方向へ延びる底14
と、大便入口13と底14との間を縦方向へ延びる両側
壁15とを有し、おむつ1Aでは、大便入口13の周縁
近傍と開口8の周縁近傍とが水密に固着され、両側壁1
5が大便入口13と底14との間を縦方向へ延びる2条
の折曲部16,17で折曲されておむつ1Aの横方向内
方と横方向外方とへ交互に倒伏するように折り畳まれて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排泄物を吸収、保
持する使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】透液性表面シートと不透液性裏面シート
との間に吸液性コアが介在し、縦方向に前胴周り域およ
び後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域
とを備え、コアにその厚み方向へ凹む大便保持用の凹部
が形成された使い捨ておむつは公知である。
【0003】そのようなものの一例として、特開平8−
191857号公報は、股下域に厚み方向へ貫通する開
孔を有する上層コアと、上層コアの下方に位置して開孔
を塞ぐ下層コアとを備え、それらコアで大便保持用の凹
部を形成し、それらコアの間に介在する親水性不織布が
凹部内にのぞいている使い捨ておむつを開示している。
他の一例として、実開平6−5614号公報は、コアが
その上面から厚み方向へ凹む大便保持用の凹部を有し、
凹部がその開口面から底面へ向かって逆テーパ状に拡大
する使い捨ておむつを開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それら公報に開示のお
むつは、凹部の大便収容容積が小さく、凹部にわずかな
大便を収容することはできるが、一度に多量の大便が排
泄されると、凹部がそれを収容しきれず、凹部から溢れ
た大便が着用者の肌に付着してしまう。また、コアの上
部からその厚み方向下方へ着用者の体圧がかかると、コ
アが潰れ、凹部の大便収容容積が着用前の状態よりもさ
らに小さくなってしまう。
【0005】本発明の課題は、大便収容容積の大きい袋
に大便を収容し、着用者の肌に対する大便の付着を確実
に防ぐことができる使い捨て着用物品を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の前提は、肌当接側に位置する透液性表面シー
トと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、前
記表裏面シートの間に介在する吸液性コアとから形成さ
れ、横方向へ延びる両端縁部と、縦方向へ延びる両側縁
部とを有し、前記縦方向に前胴周り域および後胴周り域
と、前記前後胴周り域の間に位置する股下域とを備えた
使い捨ておむつである。
【0007】かかる前提における本発明の特徴は、前記
表裏面シートと前記コアとを厚み方向へ貫通する開口
が、前記前後胴周り域と前記股下域との少なくとも該股
下域における前記両側縁部の間に形成され、大便を収容
するための袋が、前記開口と対向するように前記おむつ
の肌非当接側に取り付けられ、前記袋が、前記おむつの
開口につながる大便入口と、前記大便入口の下方を前記
縦方向へ延びる底と、前記大便入口と前記底との間を互
いに対向して前記縦方向へ延びる両側壁とを有し、前記
大便入口の周縁近傍が、前記開口の周縁近傍に水密に固
着され、前記両側壁が、前記大便入口と前記底との間を
前記縦方向へ延びる少なくとも2条の折曲部で折曲さ
れ、前記おむつの横方向内方と横方向外方とへ交互に倒
伏するように折り畳まれていることにある。
【0008】本発明の実施の態様の一例としては、前記
袋の大便収容容積が、30〜10,000cmの範囲
にある。
【0009】本発明の実施の態様の他の一例としては、
前記袋が、肌当接側に位置する透液性シートと、肌非当
接側に位置する不透液性シートと、それらシートの間に
位置する吸液性コアとから形成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照し、本発明にか
かる使い捨ておむつの詳細を開放型のおむつを例として
説明すると、以下のとおりである。
【0011】図1,2は、表面シート2の側から示すお
むつ1Aの斜視図と、おむつ1Aと袋9とを分離して示
すそれらの斜視図とである。図3,4は、図1のA−A
線断面図と、図1のB−B線断面図とである。図1,2
では、横方向を矢印Xで示し、縦方向を矢印Yで示す。
図2では、袋9に成形する以前の状態を仮想線で示す。
なお、表面シート2と裏面シート3との内面とは、コア
4に対向する面をいい、それらシート2,3の外面と
は、コア4に非対向の面をいう。また、透液性シート1
0と不透液性シート11との内面とは、コア12に対向
する面をいい、それらシート10,11の外面とは、コ
ア12に非対向の面をいう。
【0012】おむつ1Aは、肌当接側に位置する透液性
表面シート2と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シ
ート3と、それらシート2,3の間に介在する吸液性コ
ア4と、表面シート2の上方へ起立性向を有する実質的
に不透液性の防漏カフ5とを有する。コア4は、表面シ
ート2と裏面シート3との内面に接合されている。
【0013】おむつ1Aは、縦方向に前胴周り域31お
よび後胴周り域33と、前後胴周り域31,33の間に
位置する股下域32とを備え、横方向へ延びる両端縁部
1aと、縦方向へ延びる両側縁部1bとを有する。両側
縁部1bは、股下域32において横方向内方へ向かって
弧を画いている。
【0014】おむつ1Aの端縁部1aには、横方向へ延
びる帯状の胴周り用弾性部材6が伸長状態で取り付けら
れている。おむつ1Aの両側縁部1bには、股下域32
を縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材7が伸長状
態で取り付けられている。
【0015】おむつ1Aの両側縁部1bの間には、表裏
面シート2,3とコア4とをその厚み方向へ貫通する縦
方向へ長い開口8が形成されている。開口8は、股下域
32を中心として前後胴周り域31,33へ向かって延
びている。おむつ1Aの肌非当接側には、大便を収容す
るための縦方向へ長い袋9が取り付けられている。
【0016】袋9は、肌当接側に位置する透液性シート
10と、肌非当接側に位置する不透液性シート11と、
それらシート10,11の間に介在する吸液性コア12
とから形成されている。コア12は、透液性シート10
と不透液性シート11との内面に接合されている。袋9
では、コア12の周縁から周方向外方へ延びる透液性シ
ート10と不透液性シート11との周縁部が水密に固着
されている。袋9は、おむつ1Aの開口8に対向する大
便入口13と、大便入口13の下方を縦方向へ延びる底
14と、大便入口13と底14との間を互いに対向して
縦方向へ延びる両側壁15とを有する。
【0017】両側壁15には、第1折曲部16が底14
の両側を縦方向へ延び、第2折曲部17が大便入口13
と第1折曲部16との間を縦方向へ延びている。両側壁
15は、透液性シート10の内面が互いに当接するよう
に第1折曲部16で折曲され、不透液性シート11の外
面が互いに当接するように第2折曲部17で折曲されて
いる。
【0018】両側壁15には、第1折曲部16と第2折
曲部17との間を縦方向へ延びる第1部分18と、第2
折曲部17と大便入口13との間を縦方向へ延びる第2
部分19とが画成されている。両側壁15では、第1部
分18がおむつ1Aの横方向内方へ倒伏し、第2部分1
9がおむつ1Aの横方向外方へ倒伏している。第2部分
19の間には、袋9の底14が露出している。
【0019】図2に仮想線で示す状態から袋9に成形す
るには、透液性シート10の外面を互いに当接させるよ
うに縦中心線Zで折曲し、袋9の周縁部のうちの縦方向
内方へ向かって凹む部位20を固着する。さらに、両側
壁15を第1および第2折曲部16,17で折曲し、両
側壁15をおむつ1Aの横方向内方と横方向外方とへ交
互に倒伏するように折り畳む。
【0020】おむつ1Aでは、開口8の周縁近傍に延び
る裏面シート3の外面と大便入口13の周縁近傍に延び
る透液性シート10の外面とが水密に固着されている。
おむつ1Aと袋9との固着は、ホットメルト型接着剤を
使用している。おむつ1Aと袋9との固着には、ヒート
シールや超音波接合等の熱による溶着手段を利用するこ
とができる。
【0021】袋9は、大便収容容積が30〜10,00
0cmの範囲にある。収容容積が30cm未満で
は、多量の大便が排泄されたときに、袋9が大便を収容
しきれない場合がある。収容容積が10,000cm
を超過すると、袋9が大型化してしまい、嵩張った袋9
が着用者の股間部に接触するので、おむつ1Aの着用時
に不快感がある。
【0022】おむつ1Aでは、後胴周り域33の両側縁
部1bにテープファスナ21が取り付けられ、前胴周り
域31における裏面シート3の外面にテープファスナ2
1の止着域となるターゲットテープ22が取り付けられ
ている。
【0023】テープファスナ21は、後胴周り域33の
両側縁部1bに固着された基端部と、ターゲットテープ
22に係脱可能に止着する自由端部とを有する。テープ
ファスナ21の自由端部には、メカニカルファスナのう
ちのフック部材(図示せず)が取り付けられている。自
由端部は、表面シート2の外面の側へ向かって折曲さ
れ、シート2に仮着されている。ターゲットテープ22
は、フック部材を係脱可能に止着するループ部材から形
成されている。
【0024】カフ5は、おむつ1Aの両側縁部1bを縦
方向へ延びている。カフ5は、コア4の両側縁4bの外
側近傍を縦方向へ延びる固定縁部5aと、固定縁部5a
に並行して縦方向へ延びる自由縁部5bと、前後胴周り
域31,33に位置しておむつ1Aの横方向内方へ倒伏
した固定両端部5cとを有する。自由縁部5bには、縦
方向へ延びる弾性部材23が伸長状態で取り付けられて
いる。弾性部材23は、自由縁部5bの一部に被覆され
ている。
【0025】カフ5では、固定縁部5aから横方向外方
へ側部5dが延びている。カフ5は、その固定縁部5a
がおむつ1Aの両側縁部1bに固着され、その固定両端
部5cがおむつ1Aの両端縁部1aに固着されている。
【0026】おむつ1Aでは、それが表面シート2を内
側にして縦方向へ湾曲し、カフ5が縦方向へ収縮してそ
の自由縁部5bが表面シート2の上方へ起立している。
おむつ1Aでは、起立したカフ5の自由縁部5bが排泄
物に対する障壁を形成し、股下域32における両側縁部
1bからの排泄物の漏れを防ぐことができる。
【0027】おむつ1Aの両端縁部1aでは、表面シー
ト2の端部2aと裏面シート3の端部3aとがコア4の
両端縁4aから縦方向外方へ延び、それら端部2a,3
aの互いに重なり合う部分が固着されている。カフ5の
固定両端部5cは、表面シート2の端部2aに固着され
ている。胴周り用弾性部材6は、表面シート2の端部2
aと裏面シート3の端部3aとの間に介在し、それら端
部2a,3aに固着されている。
【0028】おむつ1Aの両側縁部1bでは、表面シー
ト2の側部2bがコア4の両側縁4bから横方向外方へ
わずかに延び、表面シート2の側部2bからさらに横方
向外方へ裏面シート3の側部3bとカフ5の側部5dと
が延びている。側部2bと側部3bとは、それら側部2
b,3bの互いに重なり合う部分が固着されている。側
部3bと側部5dとは、それら側部3b,5dの互いに
重なり合う部分が固着されている。カフ5の固定縁部5
aは、表面シート2の側部2bに固着されている。脚周
り用弾性部材7は、裏面シート3の側部3bとカフ5の
側部5dとの間に介在し、それら側部3b,5dに固着
されている。
【0029】図5は、前後胴周り域31,33を連結し
た着用状態にある図1のおむつ1Aの断面斜視図であ
り、袋9に大便26が収容された状態で示す。おむつ1
Aを着用するには、後胴周り域33の両側縁部1bを前
胴周り域31の両側縁部1bの外側に重ね合わせ、テー
プファスナ21の自由端部をターゲットテープ22に止
着する。前後胴周り域31,33が連結されたおむつ1
Aには、胴周り開口24と、脚周り開口25とが画成さ
れる。
【0030】おむつ1Aでは、その着用中に排泄された
大便26が大便入口13を通って袋9の内部に収容され
るので、大便が表面シート2上に残存することはなく、
着用者の肌に対する大便26の付着を確実に防ぐことが
できる。袋9に収容された大便26は、水分がコア12
に吸収、保持され、固形分が袋9の内部に残存する。
【0031】おむつ1Aでは、大便26の質量によって
袋9の両側壁15が第1折曲部16と第2折曲部17と
において折り返され、両側壁15がおむつ1Aの下方へ
向かって延びる。おむつ1Aでは、図3に示す大便26
排泄前と比較し、袋9の底14がおむつ1Aの開口8か
ら下方へ離間するので、袋9に収容された大便26を着
用者の肌から遠ざけることができる。
【0032】大便26排泄前の状態では、袋9の両側壁
15が第1折曲部16と第2折曲部17とで折曲され、
両側壁15がおむつ1Aの横方向内方と横方向外方とへ
交互に倒伏するように折り畳まれているので、袋9がお
むつ1Aの下方へ出っ張ることはなく、袋9の両側壁1
5が折り畳まれていないものと比較し、おむつ1Aの肌
非当接側から下方への袋9の延出寸法を小さくすること
ができる。
【0033】図6,7は、他の実施の形態を示すおむつ
1Bの部分破断斜視図と、おむつ1Bと袋9とを分離し
て示すそれらの斜視図とである。図8,9は、図6のC
−C線断面図と、図6のD−D線断面図とである。図7
では、袋9に成形する以前の状態を仮想線で示す。図6
のおむつ1Bが図1のそれと異なる点は、以下のとおり
である。
【0034】袋9の両側壁15には、第1折曲部16と
第2折曲部17との他に、第3折曲部27と第4折曲部
28とが大便入口13と第2折曲部17との間を縦方向
へ延びている。両側壁15は、第1折曲部16と第2折
曲部17とで折曲され、透液性シート10の内面が互い
に当接するように第3折曲部27で折曲され、さらに、
不透液性シート11の外面が互いに当接するように第4
折曲部28で折曲されている。
【0035】両側壁15には、第2折曲部17と第3折
曲部27との間を縦方向へ延びる第3部分29と、第3
折曲部29と大便入口13との間を縦方向へ延びる第4
部分30とが画成されている。両側壁15では、第3部
分29がおむつ1Bの横方向内方へ向かって倒伏し、第
4部分30がおむつ1Bの横方向外方へ向かって倒伏し
ている。第2部分19の間には、袋9の底14が露出し
ている。このおむつ1Bにおける袋9の大便収容容積
は、図1のそれと同一である。
【0036】図7に仮想線で示す状態から袋9に成形す
るには、透液性シート10の外面を互いに当接させるよ
うに縦中心線Zで折曲し、袋9の周縁部のうちの縦方向
内方へ向かって凹む部位20を固着する。さらに、両側
壁15を第1〜第4折曲部16,17,27,28で折
曲し、両側壁15をおむつ1Bの横方向内方と横方向外
方とへ交互に倒伏するように折り畳む。
【0037】このおむつ1Bでは、図1のそれと同様
に、開口8の周縁近傍に延びる裏面シート3の外面と袋
9の大便入口13の周縁近傍に延びる透液性シート10
の外面とが水密に固着されている。
【0038】このおむつ1Bでは、袋9の両側壁15が
第1〜第4折曲部16,17,27,28で折曲され、
両側壁15が4つに折り畳まれているので、おむつ1B
の肌非当接側から下方への袋9の延出寸法を小さくする
ことができることのみならず、袋9の横方向の寸法も小
さくすることができる。このおむつ1Bでは、図1のそ
れよりも、袋9を一層コンパクトにすることができる。
【0039】それら図示例のおむつ1A,1Bでは、開
口8から袋9の底14が露出するので、袋9に排泄され
た大便26が直接底14に収容され、大便26が袋9の
両側壁15に引っ掛ってしまうことがない。
【0040】表面シート2と透液性シート10とには、
親水性繊維不織布、または、微細な多数の開孔を有する
プラスチックフィルムを使用することができる。裏面シ
ート3と不透液性シート11とには、疎水性繊維不織
布、不透液性のプラスチックフィルム、疎水性繊維不織
布を重ね合わせた2層の不織布、疎水性繊維不織布にプ
ラスチックフィルムを固着した複合シートのいずれかを
使用することができる。防漏カフ5には、疎水性繊維不
織布を使用することができる。
【0041】裏面シート3や不透液性シート11、カフ
5には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊
維不織布を、高い強度を有しかつ柔軟性に富んだスパン
ボンド法による繊維不織布で挟んだ複合不織布を使用す
ることもできる。
【0042】不織布としては、スパンレース、ニードル
パンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンボン
ド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製
造されたものを使用することができる。不織布の構成繊
維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリ
アミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン、
または、ポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複
合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。
【0043】コア4,12は、フラッフパルプと高吸収
性ポリマー粒子との混合物、または、フラッフパルプと
高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合
物であり、所要の厚みに圧縮されている。それらコア
4,12は、ポリマー粒子の脱落や型崩れを防止するた
めにその全体がティッシュペーパーに被覆されているこ
とが好ましい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セ
ルロース系、合成ポリマー系のものを使用することがで
きる。
【0044】表裏面シート2,3や透液性シート10、
不透液性シート11の固着、防漏カフ5の固着、それら
シート2,3,10,11に対するそれらコア4,12
の接合、弾性部材6,7,23の取り付けには、ホット
メルト型接着剤、または、ヒートシールや超音波接合等
の熱による溶着手段を使用することができる。
【0045】この発明は、開放型のおむつの他に、前後
胴周り域があらかじめ連結されたパンツ型のおむつにも
実施することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明にかかる使い捨ておむつによれ
ば、それに排泄された大便がおむつに取り付けられた袋
の内部に収容されるので、大便が表面シート上に残存す
ることはなく、着用者の肌に対する大便の付着を確実に
防ぐことができる。
【0047】このおむつでは、袋の両側壁が縦方向へ延
びる少なくとも2条の折曲部で折曲され、両側壁がおむ
つの横方向内方と横方向外方とへ交互に倒伏するように
折り畳まれているので、おむつの肌非当接側から下方へ
の袋の延出寸法を小さくすることができる。
【0048】また、このおむつでは、その着用中に、そ
れに排泄された大便の質量によって袋の両側壁が折曲部
において折り返され、両側壁がおむつの下方へ向かって
延びるので、大便排泄前よりも袋の底がおむつの開口か
ら下方へ離間し、袋に収容された大便を着用者の肌から
遠ざけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面シートの側から示すおむつの部分破断斜視
図。
【図2】おむつと袋とを分離して示すそれらの斜視図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】図1のB−B線断面図。
【図5】前後胴周り域を連結した着用状態で示す図1の
おむつの斜視断面図。
【図6】他の実施の形態を示すおむつの部分破断斜視
図。
【図7】おむつと袋とを分離して示すそれらの斜視図。
【図8】図6のC−C線断面図。
【図9】図6のD−D線断面図。
【符号の説明】
1A 使い捨ておむつ 1B 使い捨ておむつ 1a 両端縁部 1b 両側縁部 2 透液性表面シート 3 不透液性裏面シート 4 吸液性コア 8 開口 9 袋 10 透液性シート 11 不透液性シート 12 吸液性コア 13 大便入口 14 底 15 両側壁 16,17 折曲部 27,28 折曲部 31 前胴周り域 32 股下域 33 後胴周り域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 5/452

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肌当接側に位置する透液性表面シート
    と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、前記
    表裏面シートの間に介在する吸液性コアとから形成さ
    れ、横方向へ延びる両端縁部と、縦方向へ延びる両側縁
    部とを有し、前記縦方向に前胴周り域および後胴周り域
    と、前記前後胴周り域の間に位置する股下域とを備えた
    使い捨ておむつにおいて、 前記表裏面シートと前記コアとを厚み方向へ貫通する開
    口が、前記前後胴周り域と前記股下域との少なくとも該
    股下域における前記両側縁部の間に形成され、大便を収
    容するための袋が、前記開口と対向するように前記おむ
    つの肌非当接側に取り付けられ、 前記袋が、前記おむつの開口につながる大便入口と、前
    記大便入口の下方を前記縦方向へ延びる底と、前記大便
    入口と前記底との間を互いに対向して前記縦方向へ延び
    る両側壁とを有し、前記大便入口の周縁近傍が、前記開
    口の周縁近傍に水密に固着され、 前記両側壁が、前記大便入口と前記底との間を前記縦方
    向へ延びる少なくとも2条の折曲部で折曲され、前記お
    むつの横方向内方と横方向外方とへ交互に倒伏するよう
    に折り畳まれていることを特徴とする前記おむつ。
  2. 【請求項2】 前記袋の大便収容容積が、30〜10,
    000cmの範囲にある請求項1記載のおむつ。
  3. 【請求項3】 前記袋が、肌当接側に位置する透液性シ
    ートと、肌非当接側に位置する不透液性シートと、それ
    らシートの間に位置する吸液性コアとから形成されてい
    る請求項1または請求項2に記載のおむつ。
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