JP2002252440A - 回路形成基板製造用の中間板とその製造方法 - Google Patents

回路形成基板製造用の中間板とその製造方法

Info

Publication number
JP2002252440A
JP2002252440A JP2001051982A JP2001051982A JP2002252440A JP 2002252440 A JP2002252440 A JP 2002252440A JP 2001051982 A JP2001051982 A JP 2001051982A JP 2001051982 A JP2001051982 A JP 2001051982A JP 2002252440 A JP2002252440 A JP 2002252440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
intermediate plate
metal plate
hard
polishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001051982A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyohide Tatsumi
清秀 辰巳
Toshihiro Nishii
利浩 西井
Shinji Nakamura
眞治 中村
Fumio Kenmochi
文男 剣持
Kazuhiko Arifuku
和彦 有福
Shizuhiro Tejima
鎮博 手嶋
Toshiaki Moriya
敏明 森谷
Naohisa Shimada
直久 嶋田
Tomoki Shirahata
知己 白幡
Takanori Watanabe
崇則 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIKA KOGYO KK
Air Water Inc
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
TAIKA KOGYO KK
Air Water Inc
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAIKA KOGYO KK, Air Water Inc, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical TAIKA KOGYO KK
Priority to JP2001051982A priority Critical patent/JP2002252440A/ja
Publication of JP2002252440A publication Critical patent/JP2002252440A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一もしくは複数の材質よりなるプリプレグ
の両面もしくは片面に金属箔若しくは樹脂をコーティン
グした金属箔を配置した積層物若しくは金属箔による回
路を形成したプリプレグを中間板で挟み込み、加熱およ
び加圧の一方もしくは両方を加える熱プレス工程を含む
製造方法に用いる中間板であって、基板の熱プレス成形
工程で繰り返し利用されて変形や表面疵を防止し、研摩
洗浄工程での摩耗を防止できる中間板を提供する。 【解決手段】 金属板の表面に硬質層を形成して中間板
とし、硬化した表面により中間板を取り扱う過程での変
形や表面疵の発生を防止し、耐摩耗性により寿命を高め
る。中間板は、特に、ステンレス鋼板を使用して、これ
に窒化処理をして、表面に窒化層を形成して、表面硬化
させる。窒化処理に先立って、表面にフッ化物層を形成
することにより窒化層の均質化と緻密化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂プリプレ
グ上に配置してプリプレグを熱プレス成形して回路形成
基板を製造するのに用いる中間板に関する。
【0002】
【従来の技術】回路形成基板は、通常は、繊維強化合成
樹脂により板状に形成されて樹脂絶縁層に、所要のパタ
ーン化された配線をその表面及び層内に予め配置したも
ので、電子部品を搭載して、電子素子間の電気的接続を
図るために使用される。従来から、回路形成基板は、基
板の片面又は両面に実装可能な樹脂絶縁層が単層の基板
や、さらに、樹脂層を多層にして層間も配線に利用する
多層基板も採用されている。特に、多層基板は、より多
くの回路を基板上に集積できるようにして高密度回路形
成基板として利用されている。
【0003】このような高密度回路形成基板において
は、単層の回路形成基板に比較して回路の設計ルールは
微細なものとなり、より微細な回路を形成する加工技術
を要し、また、多層の回路形成基板においては、層間の
回路若しくはスルホールおよびビアホールの位置合わせ
技術も要求され、さらには微小な接続ピッチで層間を接
続する技術も要求される。
【0004】通常の樹脂回路形成基板の製造において
は、繊維強化樹脂の熱プレス法が利用されている。この
方法では、先ず、ガラス繊維やアラミド繊維などの織布
や不織布に、熱硬化性樹脂を含浸して、適度に予備硬化
させてBステージ化したシート状のプリプレグを形成す
る。プリプレグは、2枚の銅箔の間に挟み込み、これを
熱プレスにより、板状に成形し、樹脂を硬化させて、板
状の基板にする。
【0005】この過程では、プリプレグと熱プレスの平
板状金型との間には、金属板から成る中間板が介装さ
れ、中間板を介してプリプレグを加熱し且つ押圧して、
成形と緻密化を図っている。
【0006】実際の熱プレス工程においては、多数のプ
リプレグを重積して、1回のプレスにより、多数の回路
形成基板に成形することがなされており、この場合も中
間板がプリプレグ間に介装されて、プリプレグ間を隔離
して、且つ、硬化するまでプリプレグを加圧して、平坦
に保持するものでる。
【0007】詳しくは、銅箔の間に挟み込んだプリプレ
グと、中間板とを、交互に積層して積層物44が調製さ
れる。あるいは、積層物44は、中間板の間に銅箔を介
して挟んだプリプレグを、数段あるいは10段以上積み
重ねて配置されることもある。このような積層物は、図
5に示すように、熱プレス41により加熱しながら、そ
の積層物の両面を加圧して、多数の基板を同時に熱プレ
ス成形し、その生産性の向上を図っている。
【0008】この熱プレス工程では、プリプレグのBス
テージの熱硬化性樹脂は、加熱と加圧によって、一旦軟
化ないし溶融されて、銅箔と接着しながらプリプレグを
緻密化して、これにより、プリプレグは、平坦な板状に
成形され、そのまま硬化される。
【0009】次に、固化した積層物44は、積層物分離
装置42に導入されて、中間板1を剥がして、銅箔が接
合された回路形成基板を得る。その後に、回路形成基板
は、所望の回路を形成するために所要の回路形成工程に
送られ、電子素子の搭載に先立って、銅箔をエッチング
処理して所望のパターンを成形し、表面にパンターン配
線を備えた回路形成基板にされて、電子素子の搭載配線
に利用される。他方の使用後の金属板10は、金属板洗
浄装置43で、洗浄された後に、再び、積層構成物組立
装置に送られ次の熱プレス工程のために順次使用され
る。
【0010】なお、金属の硬化法の1つとして、一般
に、窒化法が知られており、特開平3−44457号、
特開平3−193861号、特開平6−145951
号、特開平7−54123号(特許2881111
号)、特開平9-170065号(特許3005953
号)及び特開平10−245668号(特許30233
22号)には、鉄鋼材料の窒化処理に先立って、フッ素
系化合物によりフッ化層を表面に形成し、その後に窒化
処理することにより、均質で安定した高硬度の窒化層を
形成できることが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の回路形成基板の
熱プレス工程においては、上述の如く、中間板に金属板
を使用して、金属板の両面からプリプレグを加熱しなが
ら押圧して、緻密化すると共に、さらに、プリプレグと
銅箔を圧着し、表面が平坦で且つ平滑な回路形成基板と
する。しかし、この工程で、中間板の金属板と銅箔の間
に異物が挟まっていたり、中間板の金属板表面に微細な
傷や突起があると加熱加圧中に銅箔が破れて、パターン
不良となることがあった。
【0012】このような異物や突起に起因して、さら
に、プリプレグに含浸した未硬化の樹脂が銅箔を破って
漏れだし、中間板の金属板10に強固に付着することが
あった。回路パターンの密度の高い回路形成基板におい
ては、銅箔が、回路の精密化に伴い非常に薄くされたの
で、特に、この銅箔破損の問題が顕在化していた。
【0013】漏れ出た樹脂はその銅箔表面にも付着し
て、表面を部分的に覆うので、以降の工程で、その樹脂
付着部分はエッチングできずに残ってパターン不良とな
っていた。また、製造工程では、プリプレグの端面から
はBステージ状態の樹脂が粉状で脱落して工程内のダス
トとなっており、それが金属板表面に付着したままで、
熱プレス工程を経ることにより、強固に金属板表面に固
着することもあった。
【0014】図5に示したような中間板洗浄装置43
は、この付着樹脂を中間板の金属板10の表面から削り
とることと、金属板10の表面を表面の傷や突起を平滑
に研磨し、金属板10の表面を清浄に保つことによりあ
る。そのために、図示するように、中間板洗浄装置43
は洗浄水スプレー47と回転研磨バフ28を備えてお
り、中間板の金属板10を順次通過させることにより前
記の研磨および洗浄が行なわれる。
【0015】研磨バフ28は、合成繊維などにより作ら
れたブラシ、又はロール状のホイールが利用され、合成
繊維表面に研磨砥粒が接着剤で固定されており、中間板
の金属板10の表面を研磨しながら付着物を除去するも
のである。前記の砥粒のサイズにより研磨性が異なるた
め、研磨バフは砥粒番手でそのグレードが表現され、中
間板洗浄に用いる場合は300から600番手のものが
通常使用されていた。
【0016】しかし、上記した研磨は、汚染物の除去の
際に、同時に中間板の金属板表面をも僅かずつではある
が研磨されて除去されていたから、多数回の研磨を行う
と金属板の厚みが、減少し、回路形成基板の製造に使用
できなくなり、結局は、新規の金属板に入れ替えること
が必要であった。
【0017】また、研磨作業において金属板全面を同じ
厚み量だけ均一に研磨することは困難であって、研磨装
置若しくは研磨装置に設置しているバフ、ブラシなどの
研磨工具の管理が不十分であると、図6(A)に示すよ
うな均一な厚みの中間板の金属板10を工程に使用した
としても、繰り返し使用することにより、図6(B)に
示すような研磨むら29が発生し、中間板の金属板の厚
みが面内でばらつくことがあった。中間板にこのような
厚みの不均一な変動があると、製造された回路形成基板
も、面域方向での厚みのばらつき、あるいは、表面の凹
凸を生じていた。
【0018】回路形成基板では、回路のインピーダンス
を所望の値に制御したり、薄型の電子機器に使用するた
めに板厚には厳しいばらつきの許容限度が要求されてい
るが、上記の如く、中間板の厚みの変動により、回路形
成基板の板厚がばらつくことは回路形成基板の品質とし
ては不十分であった。
【0019】また、工程中での中間板1の搬送はコンベ
アなどを使用した自動化がされているが、中間板の金属
板10は搬送装置のコロなどに接触したり、また設備ト
ラブル発生時に作業者によって中間板の金属板10が取
り扱われたりして、図6(B)に示すような傷52が金
属板10の表面に発生することは避けられなかった。こ
のような欠陥も、回路形成基板の表面性状を低下させる
が、上記のような中間板洗浄装置43を使用していて
も、除去することは出来ない。
【0020】本発明は、基板の熱プレス成形工程、エー
ジングゆさらに熱処理工程で繰り返し利用されても変形
や表面疵を防止でき、研摩洗浄工程での摩耗を防止でき
る中間板を提供するものである。本発明は、また、配線
密度の高い回路形成基板を熱プレスするに適用すること
のできる中間板であって且つ、変形が少なく平坦性が長
期に維持できる使用寿命の長い中間板を提供するもので
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の回路形成基板製
造用の中間板は、樹脂含浸したプリプレグの片面又は両
面に配置して、プリプレグを熱プレスして樹脂回路形成
基板を成形するために使用される金属板から成る中間板
であって、当該金属板は、その表面に硬質層を形成し
て、表面硬化させたものである。本発明の金属板から成
る中間板は、表面硬質層として、金属板の表面内に形成
した注入層・拡散層と表面に被覆した硬質の被覆層を含
む。
【0022】本発明は、このような金属板から成る中間
板の製造方法であって、金属板に、注入若しくは拡散に
より硬化する硬化工程を設けて、金属板表面に注入・拡
散層を形成し、これにより、表面が硬化した中間板を提
供する。
【0023】本発明は、これら表面硬質層により中間板
の金属板の表面硬さを高くして、中間板の取り扱い中や
研摩中に表面疵が発生するのを防止し、且つ、中間板を
繰り返し洗浄研磨する際の表面の摩耗量と変形量が少な
くする。これにより、中間板は、熱プレス工程と洗浄研
摩工程との間で繰り返しの使用に対して長期間安定して
使用できる。
【0024】特に、中間板表面は、常に平滑に仕上げる
ことができるので、プリプレグからの樹脂などの汚染物
が付着しても容易に取り除くことができ、表面の硬さが
高いために平滑性が長期間に亘って確保できる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の回路形成基板製造用の中
間板は、樹脂含浸したプリプレグの両面に配置して、プ
リプレグを熱プレスして樹脂回路形成基板を成形するた
めに使用される金属板から成る中間板である。ここに、
熱プレスは、典型的には、プレス用の平板状金型により
プリプレグに加熱と加圧とを与えてプリプレグを基板に
成形するものであるが、さらに、特別に加熱することな
く加圧するプレス(これは、プリプレグの含浸樹脂に常
温硬化性樹脂を使用する場合)、加圧力が極めて軽微で
あるようなプレスにも適用がある。さらに、回路形成基
板のエージング、熱処理、又は、反り直しの工程で、基
板又はプリフレグを挟持するに使用される中間板にも適
用がある。
【0026】また、本発明における金属板から成る中間
板には、プリプレグの両面に配置して平板状金型に接し
て加圧するものと、複数のプリプレグの間に介装してプ
リプレグ間の接触を防止し且つ各プリプレグを平坦に平
滑化するものを広く含んでいる。また、単にプリプレグ
というとき、単なるプリプレグと共に、片面ないし両面
に導電金属箔が配置されたプリプレグをも含むものとす
る。
【0027】本発明の中間板は、その表面に硬質層を形
成して、表面硬化させたものであるが、表面硬質層に
は、表面への硬質元素の注入・拡散層と、硬質の被覆層
と、が利用される。拡散層は、硬化性の元素を金属板の
表面内に注入又は拡散して形成して、表面を硬化させた
硬化層である。他方、被覆層は、金属表面を他の硬質の
被覆層により被覆して形成された硬化層である。表面硬
質層は、さらに、熱処理により表面硬化させた硬化層、
例えば、焼入れ硬化層を含んでもよく、あるいは、拡散
浸透層、例えば、クロマイジング層を含む。
【0028】先ず、注入・拡散層は、金属板の表面に硬
化性元素の注入又は拡散により表面の金属組織に形成さ
れた表面硬化層がある。本発明の製造方法では、硬化工
程で、この注入・拡散層をイオン注入法、ガス拡散法な
どの方法を使用して、表面硬質層を形成する。注入・拡
散層は、金属板自体の金属又は合金を、拡散又は注入に
より添加した元素により硬化して、表面硬質層とするの
で、金属板と表面硬質層の接着性が良好である。
【0029】このような硬化性元素は、金属板母材の鉄
若しくは鋼、又は、チタンに対して窒素又は炭素が利用
できる。窒素又は炭素の表面下への注入層又は拡散層
は、金属の表面直下に窒素富化層や炭素富化層や窒化
物、炭化物の析出物を形成して、表面を硬化させ、耐摩
耗性と耐食性を付与する。
【0030】中間板の製造法には、硬化工程では、浸炭
法、窒化法、又は窒化浸炭法を適用して、表面硬質層と
して、浸炭層、窒化層、又は浸炭窒化層を形成すること
ができる。
【0031】特に、窒化法は、特に、窒素を鋼表面か
ら、拡散させて、表面に窒化硬化層を形成する拡散法で
あり、この窒化層は、表面硬質層の硬さが 、ヴィッカ
ース硬さHv700を越える非常に高いものが得られ
る。浸炭法は、炭素を鋼材表面に拡散させ表面硬質層を
形成する拡散法であり、得られる表面硬さは、Hv65
0〜850と窒化処理にやや劣るが、表面硬質層の厚み
が0.1〜2mmと厚くでき、実質的な金属板表面の剛
性が高いものが得られる。浸炭処理においては比較的安
価に好適な表面硬質層を形成できる。
【0032】浸炭窒化法は、炭素および窒素の両方を拡
散する処理であり、特に、オーステナイト相を持つ鋼の
処理に対しては好適である。処理温度を低くすることに
より、金属板の表面平滑度を保ち、中間板にひずみをほ
とんど与えないから、中間板の表面硬質層に有効であ
る。窒化浸炭においては窒化と浸炭の両者の利点を併せ
持つ表面硬質層形成が可能であるなどの利点がある。
【0033】次に、表面硬質層として、被覆層は、硬質
材料から形成されて表面に被覆された硬化層を利用する
ものであり、例えば、蒸着層、堆積層、又はめっき層が
ある。この被覆層は、金属板の母材に関係なく所望の表
面硬質層材質を選択でき、さらに、処理温度が低温であ
り母材金属板へのダメージが少ないことが利点として挙
げられる。
【0034】本発明の製造方法は、CVD法、PVD
法、堆積法、めっき法を用いて被覆層を形成する。蒸着
層には、広くCVD層やPVD層が広く含まれ、例え
ば、スパッタ法による薄膜が利用でき、これにより、所
望の組成を有する合金相の薄膜や酸化物や窒化物、炭化
物などのセラミック材料の薄膜が形成されて、表面の硬
質層として利用できる。堆積法には、硬質材料の溶射や
プラズマ法が利用されてその溶射膜が利用でき。さら
に、めっき層は、電解めっき法、無電解めっき法を問わ
ず、金属板表面に析出した硬質金属・合金層が利用され
る。
【0035】特に、被覆層には、硬質の金属窒化物が利
用でき、チタン若しくはチタンを主体とする金属の窒化
物いわゆる窒化チタンは硬さおよびステンレス鋼との密
着性など優れた特性を有する。特に、チタン窒化物が、
その硬さと化学的安定性と耐摩耗性の点で優れている。
チタン窒化物層の形成は、金属板の鋼板の表面に対し
て、イオンプレーティング法などを適用することにより
可能である。金属板がチタン若しくはその合金の板であ
る場合には、その表面に対しては、チタン窒化物層は、
窒素の注入ないし拡散法によっても、形成できる。
【0036】さらに、被覆層には、ダイヤモンド状炭素
も利用でき、ダイヤモンド状炭素皮膜の優れた硬さと化
学的安定性と、それによる耐摩耗性のために優れてい
る。ダイヤモンド状炭素皮膜の形成法には、CVD法を
用いることが可能であるが、イオンプレーティング法、
特に、効率的な形成法として、炭化水素ガスによるイオ
ン化蒸着法が採用できる。ダイヤモンド状炭素薄膜は、
表面硬さが極めて高く、摩擦係数が小さいので摺動性に
優れ、金属板を工程中で搬送する際に金属板表面に傷が
つきにくい利点がある。また、ダイヤモンド状炭素薄膜
のうち導電性のない膜質のものを形成するのは、熱プレ
ス工程において銅箔に電流を流して銅箔を加熱源に利用
するような方法、すなわち金属板が非導電性であること
が要求されるような方法に好適である。ダイヤモンド状
炭素薄膜以外の非導電性薄膜を用いた場合にも、もちろ
ん同様の効果が得られる。
【0037】このような表面硬質層は、上記の注入・拡
散層でも、被覆層でも、その表面硬さは、ヴィッカース
硬さHvで、Hv500以上が採用される。Hv500
未満では、耐摩耗性は十分でなく、熱プレス用の中間板
として高い寿命が得られない。表面硬さは、より好まし
くは、Hv700以上、特に、Hv1000とする。表
面硬質層の厚みは、少なくとも10μm〜100μmを
確保する。
【0038】本発明の中間板を構成する金属板は、熱プ
レスの際にプリプレグの加圧と加熱に耐えて平坦性と平
滑性を与える程度の強度、特に曲げ剛性を有する金属材
料から選ぶが、好ましくは、鉄又は鋼、チタン若しくは
その合金、又はニッケル若しくはその合金が、中間板と
しての強度、特に高い剛性の点から、好ましい。金属板
は、その他、アルミニウムとその合金や、銅とその合金
も利用可能である。
【0039】金属板は、安価で入手容易という点では、
鋼が利用され、これらは表面硬質層である注入・拡散層
若しくは被覆層が形成しやすく、容易に表面硬化が得ら
れる利点がある。本発明においては、特に、金属板を構
成する鋼には、好ましくは、ステンレス鋼が、耐触性お
よび耐久性に優れ、表面硬質層を形成して硬化させるの
が容易であるので利用される。このようなステンレス鋼
には、フェライト系ステンレス鋼、ステンレス鋼の全体
若しくは一部がマルテンサイト相を有するステンレス
鋼、ステンレス鋼の全体若しくは一部がオーステナイト
相を有するステンレス鋼が利用できる。マルテンサイト
系ステンレス鋼には、例えば、16Cr−2Ni系のS
US431鋼が利用でき、このSUS431鋼の改良し
たマルテンサイト−フェライト2相ステンレス鋼も好適
に利用できる。特に、上記の如く、熱プレス使用後に金
属板を研摩・洗浄する工程で、水を使用して研摩洗浄す
る場合には、耐食性の点から、上記のオーステナイト系
ステンレス鋼が好ましい。オーステナイト系ステンレス
鋼には、例示すれば、SUS301鋼、SUS304
鋼、又は、SUS316鋼が利用される。さらに、一部
がオーステナイト相を有するステンレス鋼としては、フ
ェライト−オーステナイト2相ステンレス鋼、例えば、
SUS329J2鋼が利用できる。
【0040】金属板は、それ自体が、硬さHv300以
上の材料からなるものが好ましく、これにより、中間板
は、芯部硬さをHv300以上に高くして、表面硬質層
の強度を有効に補強でき、回路形成基板の製造工程中で
金属板が設備治具などと接触した際などに生じるへこ
み、打痕などが防止できるなど作用を有する。
【0041】中間板は、表面硬質層の表面が平坦且つ平
滑であることが必要であり、これは、表面硬質層を形成
する硬化工程の後に仕上げ研摩工程により調整される。
表面硬質層の表面の粗さは、平均粗さRaが0.1μm
以下とするのが好ましく、これにより、樹脂などの表面
汚染物は、洗浄工程で中間板表面から簡単容易に除去で
きる。さらに、表面硬質層の表面は、最大粗さRmax
が2μm以下であるようにするのが好ましい。表面の微
細突起を取り除いて、熱プレス過程で、金属箔表面を疵
つけるなどの影響を与えることが少なくなり、熱プレス
後の樹脂などの表面汚染物が中間板表面より容易に除去
できる。
【0042】さらに、表面硬質層の上記表面精度を確保
するために、本発明の製造方法は、予め表面硬質層の形
成前の金属板を上記表面精度に成形して、後に、表面硬
質層を形成することもできる。これは、硬さの高い表面
硬質層を仕上げ研摩するのが容易でない場合に、予め、
表面精度を高めた金属表面に表面硬質層を形成すれば、
比較的高い表面精度の表面硬質層が得られ、表面硬質層
の仕上げ研摩作業を軽減することができる。このような
表面硬質層には、特に、注入・拡散層が適用でき、金属
表面を平滑にすることにより、注入・拡散層も平滑にす
ることができる。
【0043】以下には、本発明の一の実施形態として、
回路形成基板の製造用金属板から成る中間板とその製造
方法として、ステンレス鋼板を使用し、表面の硬質層に
窒化層を適用する例を示す。図1は、金属板本体10の
両表面に窒化層12が形成された中間板1の断面図であ
る。
【0044】金属板から成る中間板1の寸法は、専ら、
形成されるべき回路形成基板の寸法より稍大きめにする
ように定められるが、例示すれば、一辺200〜900
mmの方形板ないし矩形板であり、その厚みは、通常、
0.5〜5mmの範囲である。この例では、約1mmの
板厚のステンレス鋼である。また、ステンレス鋼は、好
ましくは、耐食性の点で、例えば、鋼種SUS301
鋼、又はSUS304鋼などが利用でき、素材硬さと高
い曲げ剛性の点で、上記のマルテンサイト−フェライト
鋼が利用される。
【0045】表面硬質層11は、ステンレス鋼の金属板
本体10の表面に窒素を拡散させた拡散層、この例は、
窒化層が形成されている。窒化層の形成には、硬化工程
において、鋼に対する窒化法が利用され、窒化法には、
塩浴中に浸漬する湿式法やガス窒化法が利用できる。ガ
ス窒化法が、窒化層12が、硬さとともに膜質の緻密さ
および面内での均一性も要求されるので、好ましい。
【0046】窒化法は、炉内中で高温の窒化性雰囲気、
通常はNHを含む還元性の雰囲気中に、鋼板を一定時
間保持してなされ表面に硬質の窒化層を形成する。窒化
温度は、300〜900程度の範囲であるが、好ましく
は、350〜500、特に、350〜450℃の条件で
処理することも可能で、低温においてより好ましい窒化
層の形成ができる。
【0047】この実施形態では、窒化法を含めて、窒素
拡散による拡散層を形成する硬化工程においては、この
硬化工程に先立ってフッ化層形成工程を設けるのが好ま
しい。この工程は、窒化すべき金属板の表面に、予め、
フッ化層を形成するものであり、その後の窒化過程で、
表面フッ化層が分解され、それに伴って窒化層が均一に
形成される。
【0048】フッ化層形成においては、フッ化物含有ガ
スには、NF、BF、CF、HF、SFなどを
含むが、常温での安定性及び取扱いの容易さと、高温で
の反応性の程度から、NF が好ましい。フッ化物含
有ガスは、通常は窒素などの不活性ないし非酸化性ガス
と混合して、利用され、このフッ化処理ガス中のフッ化
物含有ガスの濃度は、0.1〜10%(容量で)の範
囲、好ましくは、2〜7%(容量で)の範囲に調整され
る。
【0049】フッ化層形成工程は、金属板を、フッ化物
含有ガスを含む雰囲気中で比較的低温で、例えば、25
0〜450℃の温度範囲で、所要の保持時間、加熱保持
し、金属板表面にフッ化層を形成する。保持時間は、通
常は、10〜60分程度よい。このフッ化層形成処理
は、金属板表面に酸化物皮膜があっても、これを先にフ
ッ化処理によりフッ化物層に置換するもので、その後に
窒化の際に、窒化層として形成するのを容易にする。硬
化工程では、窒化層の膜質を良好にするためには、窒化
処理時の金属板表面に酸化物皮膜がないことが必要であ
るが、フッ化層の形成は、酸化皮膜の生成を防止して、
窒化処理を促進するものである。フッ化層の存在は、さ
らに、窒化処理温度を低くすることができる。
【0050】フッ化層形成工程の後、硬化工程を実施す
るが、ガス窒化法では、NHを含むガス中で金属板を
加熱して金属板表面に窒化層を形成する。特に、好まし
くは、同一炉を使用してフッ化層形成工程とその後の硬
化工程の窒化処理と連続して、実施することもできる。
さらに、上記の金属板表面にフッ化層形成工程と、窒化
工程での金属板の温度は、共に、500℃を越えないよ
うに調整される。特に、金属板の窒化すべき表面にはフ
ッ化層が予め形成がされているので、窒化処理は、35
0〜500℃の温度範囲で、特に、350〜450℃の
範囲で、行なうのが好ましく、450℃以下とすること
により、処理中の再結晶に伴う金属板の窒化面の変形を
防止しながら、同時に、所要の厚みの均質な窒化層が得
られる。所要の硬質層の厚みを得るために、上記温度範
囲では、処理時間は、2〜48時間程度に設定される。
250℃より低いと、所要の厚みを得るのに長時間要
し、得策ではない。
【0051】このように、フッ化層を形成する、窒化層
はHv700以上、特に、Hv1000以上の表面硬さ
が得られ、しかも均質な窒化層が得られ、窒化層の均一
性が確保でき、その耐摩耗性ないし耐久性を高めること
ができるのである。さらに、窒化処理温度が低いので、
母材・金属板の変形や損傷が少なくなり、フッ化層を形
成前に予め平滑に研磨した金属板の平滑性が損なわれな
いことも、金属板に熱ひずみが生じにくいことも利点で
ある。
【0052】回路形成基板の硬質層の厚みは、金属板の
材料と窒化層の硬さ、性質とに依存するが、一般には、
10μm〜100μmの膜厚が好ましい。10μm未満
では、硬質膜の耐久性が低下する。窒化層の厚みにおい
ては、10μm未満では、寿命が短いだけでなく、金属
板が異物との衝突により表面疵がつきやすい。膜厚が1
00μmを越えると、優れた寿命を発揮するがコストが
高くなり、得策ではない。また、厚すぎると窒化層を形
成した金属板を再度研磨し直して再生利用する場合に窒
化層を除去するのが難しく、窒化層を形成するコストと
のバランスから、これ以上膜を厚くしても表面硬化の効
果は、飽和する。窒化層の厚みは、好ましくは、10〜
50μmの範囲である。
【0053】中間板の窒化層12の表面15を平滑に仕
上げることは、硬質層表面15での樹脂の付着や、付着
した樹脂残滓の金属箔への悪影響を防止するために、特
に好ましい。窒化層12の表面15の粗さは、平均粗さ
Raが0.1μm以下であって、且つ、最大粗さRma
xが2μm以下にするのがよい。さらには、Ra0.0
5μm、若しくはRmaxが1μm以下の平滑性に仕上
げておくことがより好ましい。このように平滑にした表
面15は、樹脂の付着防止に有効であり、さらに表面に
付着してもその樹脂滓を簡単に除去できる利点がある。
【0054】このためには、硬化工程の後に、仕上げ研
摩工程を設けて、上記表面粗さに調整する。ここに、窒
化層の成形後の表面15の研摩は、粒度表示700番以
上のバフ研摩、ブラシ研摩、その他の仕上げ研磨手段を
用いて行うのが好ましい。研摩された窒化層の表面15
は、表面汚染物が固着しにくい程度の平滑度に形成でき
るなどの作用を有する。このような仕上げ用バフ、ブラ
シ、その他の研磨手段に含む研磨砥粒は、平均粒径が3
0μmより小さいものが採用される。
【0055】このような平滑な硬質層の表面15を得る
ためには、予め、窒化層12を形成する前に、予備研摩
工程を設けて、金属板10の表面を、最終の硬質層表面
粗さ程度に、仕上げておくことが望ましい。硬質層形成
前に金属板の表面を平滑化することにより、この平滑な
表面上に形成した硬質層11の表面も平滑にすることが
できる。上記のように、硬質層の形成後に同様の仕上げ
研磨を実施して表面平滑度を得ることも可能であるが、
窒化層は高硬度であり耐摩耗性を備えているために、研
磨加工が容易でない。
【0056】従って、窒化層を形成工程の前に、予め、
比較的軟質な金属表面を、概略必要な表面粗さまで、又
は、上記の窒化層の表面粗さ程度に予備研摩しておき、
次いで、窒化処理により窒化層を形成すれば、窒化層表
面は平滑にできるので、仕上げ研摩工程では、わずかな
研磨量で最終仕上げを行なうようにして、所要表面粗さ
の平滑度を確保し、研摩作業を効率化するのが望まし
い。特に、窒化処理のままで窒化層表面が所要表面粗さ
の平滑度を有する場合には、仕上げ研摩工程を省略する
こともでき、洗浄程度に留めることも可能である。
【0057】予備研摩工程では、金属板10の表面は、
窒化層12を形成する前に、粒度表示700番以上の砥
粒を含む研磨バフ、研摩ブラシなどの研磨手段で研摩す
ることが好ましい。以下、粒度番号は、JIS R60
011987「研磨材の粒度」に準拠するものとする。
700番の砥粒の研磨手段に用いられる砥粒の粒径は、
約30μm程度であり、それより大きな粒径の砥粒の最
終仕上げ工程への使用は前述の表面粗さを得られない場
合がある。本発明の効果を最大限に発揮するためには1
000番(粒度範囲、例えば、14〜22μm)以上の
研磨手段を用いることができ、極めて表面平滑な金属板
表面が得られる。
【0058】以上述べた表面仕上げの方法は、上記の表
面粗さの範囲内で、製造する回路形成基板の種類若しく
は要求される製造コスト、生産性によって、適宜選択す
ることができる。
【0059】図2は、上述の回路形成基板の製造用の中
間板を使用して、回路形成基板を製造する工程を断面図
で例示してある。図2(A)において、プリプレグ23
は、熱硬化性樹脂と繊維補強材とを含んで樹脂をBステ
ージ状態に調製された複合材料から形成される。プリプ
レグ23の表面には、フィルム24をロールラミネート
などの方法で仮圧着し、次いで、レーザを用いた穴加工
手段により貫通孔5を形成する。
【0060】プリプレグ23は、一例として、繊維補強
材にアラミド繊維不織布を使用でき、熱硬化性樹脂に
は、例えば、電気的耐熱的性質に優れたエポキシ樹脂又
はその変成樹脂が利用され、不織布にエポキシ樹脂を含
浸して、厚み50〜200μmの範囲で、例えば、約1
30μm厚さのプリプレグ23を形成する。貫通孔5の
直径を50〜300μmの範囲に、例えば、約150μ
mとし、フィルム24の厚みは、10〜50μmの範囲
が好ましく、例えば、約20μmにすることができる。
【0061】次に、図2(B)に示すように、成形した
プリプレグ23には、貫通孔5に導電性ペースト26を
スクリーン印刷法などを用いて充填する。その後に、図
2(C)に示すように、フィルム24を剥離して、導電
性ペースト26が、プリプレグ23の樹脂表面より、フ
ィルム24の厚み分相だけ突出した中間材のプリプレグ
23を得る。
【0062】さらに、図2(D)に示すように、表面導
体として金属箔をプリプレグ23の両面に配置される。
金属箔には、通常は、銅箔27が用いられるが、銅箔以
外の導電性の金属箔の使用も可能である。特に、銅箔の
表面に異なる材料をコーティングした銅箔も使用可能で
ある。
【0063】プリプレグ23の表面に、表面導体とし
て、この例は、銅箔27を配置し、さらに、上記の窒化
層12を形成した1対の中間板1を、銅箔27上に接し
てプリプレグ23の両面を挟むように配置し、熱プレス
の平板状金型(加熱盤)により、上下方向に加熱しなが
ら押圧する。この熱プレスにより、図2(E)に示すよ
うに、両面銅箔27を備えた回路形成基板2を得る。
【0064】熱プレス工程の条件は、一例として、上記
エポキシ樹脂に対して、平板金型のピーク温度150〜
350℃、特に、180℃で、保持時間1〜3時間であ
る。例えば、昇温および降温の部分を含めて3時間の熱
プレスプロフイルが可能であり、プレスの加圧は、例え
ば、300N/cm程度でよい。
【0065】この熱プレス工程によって、プリプレグ2
3は圧縮され緻密化され、且つ固化されて、上例の厚み
約130μmのプリプレグ23は、約110μmの厚み
の回路形成基板となる。導電性ペースト26はプリプレ
グ23の厚み方向に圧縮されて、表裏の銅箔27と電気
的に接続されている。
【0066】その後に、回路形成基板は、銅箔27をエ
ッチングにより所要パターンの回路28に形成して、図
2(F)に示すような両面に回路28が形成された回路
形成基板2が得られる。
【0067】本発明の中間板は、上記の両面銅箔の一層
の回路形成基板だけでなく、このような回路形成基板に
銅箔のパターン化の後、さらに、回路形成基板の外側に
プリプレグ23と、その外側にさらに銅箔を配置して、
中間板を介して、熱プレスを行なうことにより、多層回
路形成基板を作ることができる。。
【0068】以上述べた工程にて、中間板1の表面に
は、表面硬質層として、窒化層12が形成され、しかも
平滑に仕上げられているので、熱プレスの際に、銅箔2
7に傷をつけることなく加圧することができる。特に、
銅箔27の表面を粗化する回路形成基板においては、粗
面化した銅箔の表面を疵つけるなどのダメージを少なく
する利点がある。
【0069】また、熱プレスの過程で、プリプレグ中に
充填された導電性ペースト26を効率よく圧縮すること
が、表裏銅箔の電気的接続を信頼性良く形成するために
必要であるが、中間板1の表面は、硬さの高い窒化層1
2により、曲げ剛性が非常に高くなっており、圧縮時に
中間板1の変形が非常に小さく、導電性ペースト26を
圧縮できる。仮に、中間板の表面に、表面疵などの凹み
があると、凹みに対応する部位の導電性ペーストは、十
分に圧縮することができず、導電性ペースト中の導体微
粒子相互の接触が不充分となって、形成したビアホール
の導電不良を生じる惧れがあるが、本発明の中間板は、
特に、中間板の表面が、長期にわたって、極めて平滑に
されて且つ表面が高硬度に保持できるので、プリプレグ
の面域に分布した多数の導電性ペーストを均一に圧縮・
緻密化でき、これによって、導電不良のビアホールの発
生が防止され、基板全体に亘って導電性の高いビアホー
ルを形成することができる。
【0070】中間板は、窒化層12の表面硬さが、Hv
500以上であることが好ましく、窒化層12は、その
厚みが、10μm以上であることが、また芯部13の硬
さもHv300以上であることが、より好ましい。
【0071】中間板1は、熱プレスに使用した後には、
中間板洗浄装置により回路形成基板の表面を洗浄する
が、窒化層12の表面が平滑で且つ表面硬さが著しく高
くされているので、表面上の汚染物若しくは付着物の除
去が非常に容易である。使用する研磨バフは1000番
以上の非常に細かいもので良く軽く表面をこする程度で
付着物は簡単に除去できる。特に、窒化層の高い耐摩耗
性により、中間板洗浄装置を多数回通過した後の中間板
1の厚みの損耗は極めて小さくなる。
【0072】また、本発明の中間板は、プリプレグ23
を加熱加圧する熱プレス工程の他に、加熱若しくは加圧
単独もしくは弱い加圧条件で加熱するような熱プレス工
程にも適用できる。
【0073】このような加熱若しくは加圧単独もしくは
弱い加圧条件で加熱するような熱プレス工程には、回路
形成基板の製造において完成した基板の水分を除去する
ために、中間板上に回路形成基板を静置して乾燥炉に投
入してベーキングを施したり、基板の反りを修正するた
めに回路形成基板を中間板で挟み込み、数N/cm
度の弱い圧力や中間板の自重だけで加圧しながらプリプ
レグのガラス転移点を越える程度の温度まで加圧するよ
うな反り修正工程が加えられる。
【0074】このような熱プレス工程において、従来
は、加熱時に基板より発生する揮発成分などが中間板に
固着して中間板の表面平滑性が失われるなどの問題が発
生したが、本発明の中間板をこのような工程に用いれ
ば、樹脂基板より発生した揮発成分などが固着すること
なく中間板表面から容易に取り除けるとともに、中間板
表面が平滑なために回路形成基板表面の回路などに疵が
つきにくいなどの効果がある。
【0075】(実施例1)この例は、金属板としてオー
ステナイト系ステンレス鋼の表面に、表面硬質層として
窒化層12を形成する例を示す。
【0076】ステンレス鋼の窒化処理は、金属板10
に、マルテンサイト−フェライト2相鋼として、SUS
431鋼組成の焼入れ焼戻し鋼板(日新製鋼(株)製
造:品名NSS431DP2−2)(板厚1mm、硬さ
Hv350)を使用し、その表面を研摩して、表面粗さ
の平均粗さRa0.1μm以下に調整した。その後に、
フッ化物層を形成するために、金属板を、熱処理炉10
に入れ、NFを2%(容積)含有するNガス雰囲気
中で280℃で15分間保持してフッ化物層を形成し
た。
【0077】次いで、窒化処理は、金属板を、80%N
+20%RX(炭素源を有するガス)中で450℃
で3時間保持して窒化した。
【0078】これに使用した熱処理炉30は、図4に示
すように、2層構造になっており、内部にヒータ31が
配設され、炉内部にはガス導入管33と排気管34が接
続され、炉内の雰囲気を均一にするためのファン32が
取り付けられている。ガス導入管33は各種ガスを供給
するガスボンベ35にバルブ36および流量計37を介
して接続されている。また、排気管34には真空ポンプ
39および排気処理装置18が接続されている。窒化層
形成処理を行う金属板10は適当な保持治具(図示せ
ず)によって熱処理炉30の内部に設置される。
【0079】以上の処理により、金属板10表面には、
表面硬さHv1200で窒化層の厚み約20μmで均一
な窒化層の表面硬質層が形成できた。
【0080】(実施例2)図3には、中間板洗浄装置を
500回通過させたときの窒化層12を含む金属板10
の板厚の変化を示す。試験は、金属板として、表面の硬
さHv350で厚み1mmのステンレス鋼SUS304
の板を使用し、これに窒化処理により形成した厚み15
μmで表面硬さHv1120の窒化層を両面に形成した
ものである。これを試料として、1000番の研磨バフ
を用いた洗浄装置に実操業に近い条件で500回繰り返
し通過させ研摩した。試験中間板は、500回の研磨に
より約2μmの板厚変化であった。片面では約1μmの
変化であった。
【0081】これは、単純計算では15μmの窒化層に
対して75000回の研磨で窒化層が摩耗し中間板の寿
命に相当すると見積ることができるけれども、実際の摩
耗状況は膜厚なども作用し複雑な要因によるので計算値
とは異なる結果となると考えられるが、実験結果からも
少なくとも10000回の研磨には耐えられると推定で
きる。この寿命は、回路形成基板の製造用に使用する中
間板としては十分であり、実際には窒化層が摩耗してな
くなったとしても窒化層を再度形成する処理を施して再
生することも可能である。
【0082】図3中には、比較例として、従来の回路形
成基板として、窒化層を形成しないで、1mm厚ステン
レス鋼板(表面硬さHv350)を使用し、これを、3
20番の研磨バフを用いた洗浄装置に通過させた場合の
板厚変化を示している。500回の研磨により約200
μmの板厚変化を示した。
【0083】この比較例の板厚変化は、回路形成基板の
製造においては、中間板の剛性不足によるプリプレグの
成型不良などの面から許容できる数値でなく、この1m
m厚ステンレス鋼板を中間板に用いた場合には、500
回の研磨が中間板の寿命と判断され研磨回数すなわち熱
プレス工程に使用した回数が500回を越えた中間板に
ついては廃棄処分とし、新品の中間板を相当数購入し補
充していた。また、板厚変化を減少させるために研磨バ
フの番手を600番以上にすると研磨能力が低下して、
中間板表面に付着した樹脂などの汚染物を除去できなく
なる。さらに、汚染物の除去性を高めようとして、従来
の中間板を本発明で採用したような平滑度の高い表面に
仕上げたとしても、中間板の表面の硬さが不足している
ために熱プレス工程で数回使用しただけで微細な傷など
が表面に発生し、表面平滑度は失われる。このように従
来の中間板では摩耗による寿命を改善すること、さら
に、初期の表面平滑性を維持することは難しい。また、
500回未満の研磨回数でも研磨バフの管理などが不十
分であると、中間板の板厚が面内でばらついてしまい使
用不可能になる場合もある。
【0084】
【発明の効果】本発明の中間板は、片側若しくは両側の
表面に硬質層を形成した回路形成基板の製造用中間板と
したものであり、中間板表面が硬質層によって保護され
ているため中間板表面に傷が付きにくく、中間板の長寿
命化がはかれるとともに、中間板表面の傷などにより金
属箔にダメージを与えることが少なくなるなどの作用を
有する。
【0085】また、回路基板の製造工程に導電ペースト
の圧縮などを含む場合は、中間板の剛性が微細な部分に
ついても確保でき、圧縮が効率的に行われ、回路形成基
板の層間の接続信頼性が向上するなどの効果も得ること
ができる。
【0086】以上のように、本発明は中間板表面に硬質
層を形成することにより中間板の耐久性を向上できると
共に、表面の平滑性を高くするという特徴を付与すると
さらに多くの効果が得られ、高品質で品質信頼性の高い
回路形成基板を製造することを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回路形成基板の製造用の中間板の模
式的な断面を示す。
【図2】 本発明の実施形態に係る中間板を熱プレス工
程で使用様態を示すプリフレグの断面図(A〜F)。
【図3】 本発明の実施例に係る中間板の洗浄研摩試験
における金属板の板厚変化を示すグラフ。
【図4】 本発明の実施形態における金属板に窒化層を
形成するための窒化炉を含む装置を示す図。
【図5】 回路形成基板の製造する工程を示す設備構成
図。
【図6】 従来の中間板の繰り返し研摩の前後を示す断
面図(A、B)。
【符号の説明】
1 中間板 10 金属板 11 表面硬質層 12 化層 23 リプレグ 27 箔 2 路形成基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/32 H01L 21/32 // B29K 63:00 B29K 63:00 105:12 105:12 105:22 105:22 B29L 31:34 B29L 31:34 (72)発明者 辰巳 清秀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西井 利浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 眞治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 剣持 文男 山口県徳山市弥生町2丁目18番地 太華工 業株式会社内 (72)発明者 有福 和彦 山口県徳山市弥生町2丁目18番地 太華工 業株式会社内 (72)発明者 手嶋 鎮博 山口県徳山市弥生町2丁目18番地 太華工 業株式会社内 (72)発明者 森谷 敏明 兵庫県尼崎市中浜町1番8号 エア・ウォ ーター株式会社NV事業部内 (72)発明者 嶋田 直久 兵庫県尼崎市中浜町1番8号 エア・ウォ ーター株式会社NV事業部内 (72)発明者 白幡 知己 兵庫県尼崎市中浜町1番8号 エア・ウォ ーター株式会社NV事業部内 (72)発明者 渡辺 崇則 兵庫県尼崎市中浜町1番8号 エア・ウォ ーター株式会社NV事業部内 Fターム(参考) 4E090 AA01 AB01 DA01 HA10 4F100 AB01B AB01C AB02B AB02C AB03B AB03C AB12B AB12C AB16B AB16C AB31B AB31C AK01A AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C BA43 DH01A EH71C GB43 JK12C JK14C JL04 YY00C 4F202 AA36 AB25 AD03 AD08 AH36 CA03 CB01 CB11 CB26 CN01 CN05 4F204 AA36 AB25 AD03 AD08 AH36 FA01 FB02 FB11 FB24 FE06 FH06 FH16 FN06 FN11 FN15 FN17 FQ15 FW06 FW15 FW33 5F058 BA12 BA20 BB05 BC09 BC14 BD12 BD18 BF01 BF17 BF18 BF54 BF55 BF64

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂基板用プリプレグ上に配置して熱プ
    レスにより回路形成基板を形成するための金属板から成
    る中間板であって、該中間板の金属板が表面硬質層を有
    することを特徴とする回路形成基板製造用の中間板。
  2. 【請求項2】 金属板が、鉄若しくはその合金、ニッケ
    ル若しくはその合金、又はチタン若しくはその合金から
    成る請求項1に記載の中間板。
  3. 【請求項3】 表面硬質層が、硬化性元素の拡散層又は
    注入層である請求項1又は2に記載の中間板。
  4. 【請求項4】 表面硬質層が、炭素若しくは窒素を含有
    する拡散層若しくは注入層である請求項1ないし3いず
    れかに記載の中間板。
  5. 【請求項5】 表面硬質層が、浸炭層、窒化層若しくは
    浸炭窒化層である請求項1ないし4いずれかに記載の中
    間板。
  6. 【請求項6】 金属板が鋼から成り、表面硬質層が、金
    属板の表面に予め形成したフッ化物層上に窒化処理をし
    て成る窒化層である請求項4又は5に記載の中間板。
  7. 【請求項7】 表面硬質層が、金属表面に成形された被
    覆層である請求項1又は2に記載の中間板。
  8. 【請求項8】 被覆層が、蒸着層、堆積層若しくはめっ
    き層である請求項7に記載の中間板。
  9. 【請求項9】 被覆層が、金属窒化物を含む請求項7に
    記載の中間板。
  10. 【請求項10】 被覆層が、チタン窒化物である請求項
    9に記載の中間板。
  11. 【請求項11】 被覆層が、ダイヤモンド状の炭素層で
    ある請求項7に記載の中間板。
  12. 【請求項12】 表面硬質層の厚みが10〜100μm
    以上である請求項1ないし11いずれかに記載の中間
    板。
  13. 【請求項13】 表面硬質層表面の硬さが、ヴィッカー
    ス硬さHv500以上である請求項1ないし12いずれ
    かに記載の中間板。
  14. 【請求項14】 表面硬質層は、表面粗さが、平均粗さ
    Ra0.1μm以下である請求項1ないし12いずれか
    に記載の中間板。
  15. 【請求項15】 表面硬質層の表面粗さが、最大粗さR
    max2μm以下である請求項1ないし12いずれかに
    記載の中間板。
  16. 【請求項16】 中間板の金属板がステンレス鋼である
    請求項1ないし12いずれかに記載の中間板。
  17. 【請求項17】 ステンレス鋼の全体若しくは一部がオ
    ーステナイト相を含む請求項16に記載の中間板。
  18. 【請求項18】ステンレス鋼の全体若しくは一部がマル
    テンサイト相を含む請求項16に記載の中間板。
  19. 【請求項19】 金属板の芯部硬さが、ヴィッカース硬
    さHv300以上である請求項1ないし12のいずれか
    に記載の中間板。
  20. 【請求項20】 樹脂基板用プリプレグの表面に当接し
    て熱圧着して回路形成基板を形成するための金属板から
    成る中間板の製造方法であって、 金属板の表面を硬化させる工程を設けて、中間板の金属
    板に表面硬質層を形成したことを特徴とする回路形成基
    板製造用の中間板の製造方法。
  21. 【請求項21】 金属板が、鉄若しくはその合金、ニッ
    ケル若しくはその合金、又はチタン若しくはその合金か
    ら成る請求項20に記載の製造方法。
  22. 【請求項22】 上記の硬化工程が金属表面に硬化性元
    素を注入若しくは拡散させる工程である請求項20又は
    21に記載の製造方法。
  23. 【請求項23】 硬化性元素が、窒素である請求項22
    に記載の製造方法。
  24. 【請求項24】 金属板が鋼から成り、上記の硬化工程
    が窒化法である請求項22又は23に記載の製造方法。
  25. 【請求項25】 窒素を金属板表面に注入若しくは拡散
    する硬化工程に先立って、金属板表面にフッ化層を形成
    する工程を含む請求項23又は24に記載の製造方法。
  26. 【請求項26】 上記のフッ化層形成工程において、金
    属板をNFを含有する反応ガスにより処理をして金属
    板表面にフッ化層を形成する請求項25に記載の製造方
    法。
  27. 【請求項27】 上記のフッ化層形成工程と、元素を金
    属板表面に注入若しくは拡散する硬化工程とが、金属板
    の温度を500℃以下に保持してなされる請求項25又
    は26に記載の製造方法。
  28. 【請求項28】 金属板がステンレス鋼である請求項2
    0ないし27のいずれかに記載の製造方法。
  29. 【請求項29】 ステンレス鋼の全体若しくは一部がオ
    ーステナイト相を含む請求項28に記載の製造方法。
  30. 【請求項30】ステンレス鋼の全体若しくは一部がマル
    テンサイト相を含む請求項28に記載の中間板。
  31. 【請求項31】 硬化工程に先立って、金属板を、平
    均粗さRa0.1μm以下の表面粗さに研摩する予備研
    摩工程を含む請求項20ないし29のいずれかに記載の
    製造方法。
  32. 【請求項32】 硬化工程に先立って、金属板を、最大
    粗さRmax2μm以下の表面粗さに研摩する予備研摩
    工程を含む20ないし29いずれかに記載の製造方法。
  33. 【請求項33】 表面硬質層の表面の硬さが、ヴィッカ
    ース硬さHv500以上である請求項20ないし32い
    ずれかに記載の製造方法。
  34. 【請求項34】 表面硬質層が、平均粗さRa0.1μ
    m以下で且つ最大粗さRmax2μm以下の表面粗さを
    有する請求項20ないし32いずれかに記載の製造方
    法。
  35. 【請求項35】 製造方法が、さらに、表面硬質層の表
    面仕上げをする仕上げ研摩工程を含み、仕上げ研摩が、
    粒度表示700番以上のバフ若しくはブラシ若しくは他
    の研磨手段により行う請求項20ないし32のいずれか
    に記載の製造方法。
  36. 【請求項36】 上記の仕上げ研摩工程において、仕上
    げ用バフ若しくはブラシ若しくは他の研磨手段に含有さ
    れる研磨砥粒の平均粒径が30μmより小さい請求項3
    5に記載の製造方法。
JP2001051982A 2001-02-27 2001-02-27 回路形成基板製造用の中間板とその製造方法 Pending JP2002252440A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001051982A JP2002252440A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 回路形成基板製造用の中間板とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001051982A JP2002252440A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 回路形成基板製造用の中間板とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002252440A true JP2002252440A (ja) 2002-09-06

Family

ID=18912680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001051982A Pending JP2002252440A (ja) 2001-02-27 2001-02-27 回路形成基板製造用の中間板とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002252440A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005114367A1 (ja) * 2004-05-21 2008-03-27 日本写真印刷株式会社 タッチパネル及びこれを用いた電子機器表示窓の保護パネル
JP2008144773A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Akebono Brake Ind Co Ltd 摩擦材及びその製造方法
JP2009206446A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Ngk Spark Plug Co Ltd 配線基板の製造方法
JP7174110B1 (ja) 2021-05-28 2022-11-17 株式会社日本製鋼所 積層成形システムおよび積層成形システムを用いた積層成形方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005114367A1 (ja) * 2004-05-21 2008-03-27 日本写真印刷株式会社 タッチパネル及びこれを用いた電子機器表示窓の保護パネル
US7830367B2 (en) 2004-05-21 2010-11-09 Nissha Printing Co., Ltd. Touch panel and protective panel for display window of electronic device using the same
JP4616251B2 (ja) * 2004-05-21 2011-01-19 日本写真印刷株式会社 タッチパネル及びこれを用いた電子機器表示窓の保護パネル
JP2008144773A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Akebono Brake Ind Co Ltd 摩擦材及びその製造方法
JP2009206446A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Ngk Spark Plug Co Ltd 配線基板の製造方法
JP4673388B2 (ja) * 2008-02-29 2011-04-20 日本特殊陶業株式会社 配線基板の製造方法
JP7174110B1 (ja) 2021-05-28 2022-11-17 株式会社日本製鋼所 積層成形システムおよび積層成形システムを用いた積層成形方法
JP2022182646A (ja) * 2021-05-28 2022-12-08 株式会社日本製鋼所 積層成形システムおよび積層成形システムを用いた積層成形方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4726855B2 (ja) キャリアシート付銅箔、キャリアシート付銅箔の製造方法、キャリアシート付表面処理銅箔及びそのキャリアシート付表面処理銅箔を用いた銅張積層板
US5858517A (en) Electrodeposited copper foil for printed wiring board and method of manufacturing the same
JP3291482B2 (ja) 整面電解銅箔、その製造方法および用途
JP4259024B2 (ja) 多層配線基板の製造方法およびこれにより製造される多層配線基板
US4351697A (en) Printed wiring boards
JP2002252440A (ja) 回路形成基板製造用の中間板とその製造方法
KR20210017582A (ko) 접착력을 높이기 위해 금속판베이스접합면의 거친샌딩방법
JP3729061B2 (ja) 回路形成基板の製造方法
JPH11317574A (ja) 複合銅箔およびその製造方法並びに該複合銅箔を用いた銅張り積層板およびプリント配線板
JP2009280855A (ja) 圧延銅箔及びその製造方法
EP0087551A2 (en) Method for stripping peel-apart conductive structure
JP4336426B2 (ja) 極薄銅箔を用いたフレキシブルプリント配線板用基板の製造方法
KR100332515B1 (ko) 인쇄회로기판의 적층공정
CN208395290U (zh) 一种耐腐蚀的镀层结构
KR101397582B1 (ko) 전기도금용 불용성 양극의 제조장치 및 제조방법
JP5593842B2 (ja) エアースライド装置
JPH0663111B2 (ja) 銅張積層板の摺動部材の表面処理方法
JP5082116B2 (ja) 被研磨物保持用非金属製キャリアの製造方法
US6146516A (en) Method and device for the repair and/or touch-up of small surface flaws in a press plate or an endless band for surface-embossing of plastic-coated wooden or laminated panels
KR101278367B1 (ko) 클래드 메탈의 제조방법
JPH02291192A (ja) フレキシブル印刷回路用基板の製造方法
JP4279606B2 (ja) フィルムめっき材料の製造方法及び製造装置
KR20070054473A (ko) 금속적층판의 제조방법 및 이에 의해 제조된 금속적층판
KR20070006153A (ko) 다층 인쇄회로기판의 제조 방법
JPS63299297A (ja) 導体回路板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070109