JP2002251416A - 設計支援装置 - Google Patents

設計支援装置

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JP2002251416A
JP2002251416A JP2001047587A JP2001047587A JP2002251416A JP 2002251416 A JP2002251416 A JP 2002251416A JP 2001047587 A JP2001047587 A JP 2001047587A JP 2001047587 A JP2001047587 A JP 2001047587A JP 2002251416 A JP2002251416 A JP 2002251416A
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Masami Maezawa
正己 前澤
Masato Yokomichi
正人 横道
Tatsuya Yamada
達也 山田
Jun Matsuyama
純 松山
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】商品のライフサイクルコスト、自然環境への影
響、仕様を総合的に評価して商品の設計を支援すること
ができる設計支援装置を提供する。 【解決手段】演算装置4は、入力装置1により入力され
た設計情報と記憶装置2に記憶されているコスト情報と
に基づいて設計対象商品のライフサイクルにかかるトー
タルコストに関する第1の評価値を求める商品ライフサ
イクルコスト評価手段と、設計情報(材料、加工方法、
廃棄方法、使用状況、製品寿命など)と記憶装置2に記
憶されている環境への影響に関する情報とに基づいて設
計対象商品が環境へ与える影響に関する第2の評価値を
求める環境影響度評価手段と、設計情報(設計仕様)と
記憶装置2に記憶されているマーケティング情報とに基
づいて設計対象商品の仕様に関する第3の評価値を求め
る仕様実現度評価手段と、各評価値から商品総合評価指
数Aを求める商品総合評価手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品の設計を支援
する設計支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、商品の設計を支援する設計支
援装置として、商品の設計情報などを入力する入力装置
と、商品の分解コスト、廃棄コスト、リサイクルコスト
などのライフサイクルにかかるコスト情報(基準情報)
が格納された記憶装置と、入力装置により入力された設
計情報と記憶装置に記憶されているコスト情報とに基づ
いて設計情報の評価を行い設計変更推奨部位を求める演
算装置と、演算装置により求められた評価結果および設
計変更推奨部位が表示される出力装置とを備えたものが
提案されている(特開平9−160959号公報参
照)。
【0003】ところで、上記設計支援装置は、物品や部
品などの商品のライフサイクル全体にかかるコストで、
調達、製造、使用、回収、分解、再資源化、廃棄などに
必要なコストが記憶装置に記憶されており、演算装置に
おいてライフサイクル全体にかかるトータルコストを考
慮した評価値および評価値を改善するための設計変更推
奨部位を求め、評価値および設計変更推奨部位を出力装
置に表示させるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の設計支援装置は、入力装置により入力された設
計情報に応じた商品のライフサイクルにかかるトータル
コストを低減するように設計の支援を行うものであり、
設計対象商品の自然環境への影響度に対する配慮が不十
分であるとともに、顧客が既存商品や新商品に付加され
ることを期待している仕様(機能など)を考慮すること
ができないという不具合があった。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、商品のライフサイクルコスト、自然
環境への影響、仕様を総合的に評価して商品の設計を支
援することができる設計支援装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、設計対象商品の設計情報を入力
する入力装置と、商品の価値を決めるために必要な情報
が格納された記憶装置と、入力装置により入力された設
計情報と記憶装置に格納されている情報とに基づいて設
計対象商品のライフサイクルにかかるトータルコストに
関する第1の評価値を求める商品ライフサイクルコスト
評価手段と、入力装置により入力された設計情報と記憶
装置に格納されている情報とに基づいて設計対象商品が
環境へ与える影響に関する第2の評価値を求める環境影
響度評価手段と、入力装置により入力された設計情報と
記憶装置に格納されている情報とに基づいて設計対象商
品の仕様に関する第3の評価値を求める仕様実現度評価
手段と、第1の評価値および第2の評価値および第3の
評価値を用いて商品の価値を評価する商品総合評価指数
を求める商品総合評価手段と、商品総合評価手段により
求められた商品総合評価指数の改善のための設計に関す
る改善案および上記各評価値および商品総合評価指数を
出力装置へ表示させる提案手段とを備えることを特徴と
するものであり、設計対象商品の設計情報を入力装置に
より入力することにより、設計対象商品のライフサイク
ルにかかるトータルコストに関する第1の評価値が商品
ライフサイクルコスト評価手段にて求められ、環境へ与
える影響に関する第2の評価値が環境影響度評価手段に
て求められ、設計対象商品の仕様に関する第3の評価値
が仕様実現度評価手段にて求められ、商品総合評価手段
にて第1の評価値および第2の評価値および第3の評価
値を用いて商品総合評価指数が求められ、提案手段にて
商品総合評価指数の改善のための設計に関する改善案お
よび上記各評価値および商品総合評価指数が出力装置へ
表示されるので、商品のライフサイクルコスト、自然環
境への影響、仕様を総合的に評価した商品総合評価指数
および改善案を参照して設計変更を行うことができ、商
品のライフサイクルコスト、自然環境への影響、仕様の
実現度を総合的に評価した商品の設計を支援することが
できる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記記憶装置には、商品の価値を決めるために必要
な情報として、トータルコストに関するコスト情報、環
境への影響に関する情報、商品の仕様に関するマーケテ
ィング情報が格納されており、上記商品ライフサイクル
コスト評価手段は、設計情報とコスト情報とに基づいて
上記第1の評価値を求め、上記環境影響度評価手段は、
設計情報と環境への影響に関する情報とに基づいて上記
第2の評価値を求め、上記仕様実現度評価手段は、設計
情報とマーケティング情報とに基づいて上記第3の評価
値を求めるので、コスト情報、環境への影響に関する情
報、マーケティング情報を利用して商品のライフサイク
ルコスト、自然環境への影響、仕様の実現度を総合的に
評価した商品の設計を支援することができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記商品総合評価手段は、第3の評価値を第1の評
価値で除算し第2の評価値を乗算することにより得た値
を上記商品総合評価指数として上記記憶装置に記憶させ
るので、商品総合評価指数はトータルコストに関する第
1の評価値が小さいほど高くなり、環境への影響に関す
る第2の評価値が大きいほど高くなり、仕様の実現度に
関する第3の評価値が大きいほど高くなり、また、設計
情報ごとの商品総合評価指数を記憶しておくことが可能
になる。
【0009】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、上記記憶装置には商品総合評価手段により求められ
た商品の品番毎の商品総合評価指数および入力装置によ
り上記入力された品番毎の各商品それぞれの生産数量お
よび上記入力装置により入力された複数の品番の商品を
群として分類する商品群情報が格納されており、同一の
商品群に含まれる品番すべての商品それぞれについて商
品総合評価指数と生産数量とを乗算して得た各第4の評
価値を合算して第5の評価値を求め第5の評価値を当該
商品群全体の生産数量で除算して求めた商品群簡易評価
係数を上記出力装置に表示させるとともに上記記憶装置
に記憶させる商品群評価手段を備えるので、商品毎の生
産数量を考慮した商品の総合的な評価および商品群トー
タルの総合的な評価が可能になる。
【0010】請求項5の発明は、請求項3または請求項
4の発明において、上記記憶装置には上記商品総合評価
指数を含む評価結果が評価結果を規定の項目で分類する
ための分類データを付加した形で記憶されているので、
商品の評価傾向の分析が可能になり、類似商品の予測が
可能となる。
【0011】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記入力装置により入力された設計
対象商品の設計情報に対して求められ上記記憶装置に記
憶されている商品総合評価指数と比較対象商品の設計情
報に対して求められ上記記憶装置に記憶されている商品
総合評価指数とを比較するシミュレーションを行い比較
結果を上記出力装置へ表示させる比較手段を備え、上記
記憶装置には物品の処分方法、リサイクル技術、再生技
術、リサイクル材料、再生材料に関わる環境技術の動向
データが格納されているので、設計対象商品の設計情報
に対して求められた商品総合評価指数と比較対象商品の
設計情報に対して求められた商品総合評価指数とを比較
することができて設計対象商品の評価が容易になり、ま
た、環境技術の動向データを参照して設計情報のうち商
品のライフサイクルに関わる情報を変更できるから、環
境技術の動向を考慮しながら商品総合評価指数の高い商
品の設計を支援することが可能になる。
【0012】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、上記比較手段は、上記入力装置により入力された設
計対象商品の製品寿命と比較対象商品の製品寿命とが等
しいときには、商品総合評価指数同士を比較するシミュ
レーションを行い、設計対象商品の製品寿命と比較対象
商品の製品寿命とが異なるときには、設計対象商品の製
品寿命を基準として比較対象商品の少なくともメンテナ
ンス、機能アップ、高耐久材の使用のいずれかによる使
用期間の延長を考慮した上で比較対象商品の商品総合評
価指数を換算し、設計対象商品の商品総合評価指数と比
較対象商品の換算後の商品総合評価指数とを比較するシ
ミュレーションを行うので、設計対象商品と比較対象商
品とを比較対象商品の少なくともメンテナンス、機能ア
ップ、高耐久材の使用のいずれかによる長寿命化を含め
た製品寿命を考慮した上で商品総合評価指数について比
較することができるから、設計対象商品と比較対象商品
とで製品寿命が異なる場合でも設計対象商品と比較対象
商品との客観的な比較が可能となる。
【0013】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記商品総合評価手段は、設計対象
商品に対する上記各評価値および商品総合評価指数から
なる評価結果を上記記憶装置に記憶させ、上記提案手段
は、設計対象商品の評価結果を上記記憶装置に既に記憶
されている他の商品の評価結果と比較して当該設計対象
商品に関する設計情報のうち商品総合評価指数に悪影響
を与えている因子を特定し、当該因子の改善方策および
当該因子と相反する作用を持つ因子の改善方策を上記改
善案として上記出力装置へ表示させるので、設計情報の
うち商品総合評価指数についてトレードオフの関係を有
する因子を考慮しつつ商品総合評価係数を改善する方策
を提示することができる。
【0014】請求項9の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、上記コスト情報が顧客側の必要なコ
ストに関するデータを含み、上記商品ライフサイクルコ
スト評価手段は、上記設計情報と顧客側の必要なコスト
に関するデータとに基づいて上記第1の評価値を求める
ので、顧客側の視点で捉えた商品ライフサイクルコスト
を第1の評価値として求めることができ、第1の評価値
を低減することで、顧客に対して商品ライフサイクルに
かかる顧客側の必要なコストを低減している点をアピー
ルすることができる。なお、顧客側の必要なコストに関
するデータとしては、例えば、電気、ガス、水道などの
利用コスト、リサイクル費用の負担分、廃棄費用の負担
分などがある。
【0015】請求項10の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、上記コスト情報が生産者側の必要
なコストに関するデータを含み、上記商品ライフサイク
ルコスト評価手段は、上記設計情報と生産者側の必要な
コストに関するデータとに基づいて上記第1の評価値を
求めるので、生産者側の視点で捉えた商品ライフサイク
ルコストを第1の評価値として求めることができ、第1
の評価値を利用して生産者側の利益を求めることが可能
となる。なお、生産者側に必要なコストに関するデータ
としては、例えば、メンテナンスなどのサービスコス
ト、リサイクル費用の負担分、廃棄費用の負担分、部品
のリサイクル価値、材料のリサイクル価値などがある。
【0016】請求項11の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、上記入力装置により入力されたマ
ーケティング情報に基づいて作成され新商品に要望され
ている仕様に関するデータが蓄積された仕様データベー
スが上記記憶装置に設けられており、上記仕様実現度評
価手段は、上記入力装置により入力された設計情報の各
項目と仕様データベースの各項目とを比較して一致した
項目の数を利用して上記第3の評価値を求めるので、上
記第3の評価値が新商品に要望されている仕様の実現度
を反映した値となるから、新商品に要望されている仕様
の実現度を商品総合評価指数に反映させることができ
る。
【0017】請求項12の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、上記入力装置により入力されたマ
ーケティング情報に基づいて作成され新商品に要望され
ている仕様に関するデータが蓄積された仕様データベー
スが上記記憶装置に設けられており、上記仕様実現度評
価手段は、仕様データベースにおける顧客のニーズに応
えるための項目が上記入力装置により入力された設計情
報で実現される度合いを示す顧客ニーズ実現度と、仕様
データベースにおける生産者が新商品の仕様への採用を
検討した項目が上記入力装置により入力された設計情報
で実現される度合いを示す生産者ニーズ実現度とをそれ
ぞれ求め、顧客ニーズ実現度と生産者ニーズ実現度との
和を上記第3の評価値とするので、新商品を設計すると
きに商品総合評価指数を商品価値として見れば商品価値
を顧客ニーズと生産者ニーズとの両面から評価できる。
【0018】請求項13の発明は、請求項12の発明に
おいて、設計対象商品が既存商品をモデルチェンジする
商品であるとき、上記仕様実現度評価手段は、上記入力
装置により入力された設計情報から実現される仕様の項
目数を上記仕様データベース上で上記既存商品に対して
顧客から要求されていた仕様の項目数で除算して得た値
を顧客ニーズ実現度とするので、設計対象商品が既存商
品をモデルチェンジするものであるときには、新商品に
対する顧客のニーズの実現度を商品総合評価指数に反映
させることができる。
【0019】請求項14の発明は、請求項12の発明に
おいて、設計対象商品が既存商品をモデルチェンジする
商品であるとき、上記仕様実現度評価手段は、上記入力
装置により入力された設計情報から実現される仕様の項
目毎のバリエーションの数の総和を上記仕様データベー
ス上で上記既存商品に対して顧客から要求されていた仕
様の項目毎のバリエーションの数の総和で除算して得た
値を顧客ニーズ実現度とするので、設計対象商品が既存
商品をモデルチェンジするものであるときには、新商品
に対する顧客のニーズの実現度を商品総合評価指数に反
映させることができる。
【0020】請求項15の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、上記環境への影響に関する情報を
環境への影響の大小を定量化するために設定したカテゴ
リ毎に整理した複数のデータベースが上記記憶装置に設
けられており、上記環境影響度評価手段は、上記入力装
置により入力された設計情報と上記データベースとに基
づいて設計対象商品がライフサイクル全体において自然
環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度として求め、
環境負荷度を用いて上記第2の評価値を求めるので、商
品のライフサイクル全体において自然環境に及ぼす悪影
響の大きさを環境負荷度として定量的に評価でき、その
環境負荷度の値を商品総合評価指数に反映させることが
できる。
【0021】請求項16の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、上記環境影響度評価手段は、上記
入力装置により入力された設計情報と上記記憶装置に格
納されている環境への影響に関する情報とに基づいて設
計対象商品がライフサイクル全体において自然環境に及
ぼす悪影響の大きさを環境負荷度として求めるととも
に、設計対象商品がライフサイクル全体において自然環
境の維持若しくは改善によって顧客の購入意欲を増大さ
せる度合いの大きさを環境貢献度として求め、環境貢献
度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評価値と
するので、設計対象商品がライフサイクル全体において
自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度として定
量的に評価できるとともに、設計対象商品がライフサイ
クル全体において自然環境の維持若しくは改善によって
顧客の購入意欲を増大させる度合いの大きさを環境貢献
度として定量的に評価でき、環境負荷度および環境貢献
度それぞれの値を商品総合評価指数に反映させることが
できる。
【0022】請求項17の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、既存商品のライフサイクル全体に
おいて自然環境に対して悪影響を及ぼす原因を取り除く
代替手段であると認められる項目とその項目ごとの効果
の大小に応じて割り付けたポイントとが上記記憶装置に
蓄積されており、上記環境影響度評価手段は、上記入力
装置により入力された設計情報と上記記憶装置に格納さ
れている環境への影響に関する情報とに基づいて設計対
象商品がライフサイクル全体において自然環境に及ぼす
悪影響の大きさを環境負荷度として求めるとともに、上
記入力装置により入力された設計情報のうち上記代替手
段であると認められる項目に適合する項目を検索し適合
した項目のポイントの総和を環境貢献度として求め、環
境貢献度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評
価値とするので、設計対象商品がライフサイクル全体に
おいて自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度と
して定量的に評価できるとともに、環境貢献度を定量的
に評価でき、環境負荷度および環境貢献度それぞれの値
を商品総合評価指数に反映させることができる。
【0023】請求項18の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、商品のライフサイクルにおいて自
然環境に対して悪影響を及ぼす廃棄物を量的に削減する
若しくは質的に改善するシステムであると認める複数の
項目とその項目ごとの効果の大小に応じて割り付けたポ
イントとが上記記憶装置に蓄積されており、上記環境影
響度評価手段は、上記入力装置により入力された設計情
報と上記記憶装置に格納されている環境への影響に関す
る情報とに基づいて設計対象商品がライフサイクル全体
において自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度
として求めるとともに、上記入力装置により入力された
設計情報のうち上記項目に適合する項目を検索し適合し
た項目のポイントの総和を環境貢献度として求め、環境
貢献度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評価
値とするので、設計対象商品がライフサイクル全体にお
いて自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度とし
て定量的に評価できるとともに、環境貢献度を定量的に
評価でき、環境負荷度および環境貢献度それぞれの値を
商品総合評価指数に反映させることができる。
【0024】請求項19の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、商品のライフサイクルにおいて自
然エネルギの活用によって省エネルギを果たすと認める
複数の項目とその項目ごとの効果の大小に応じて割り付
けたポイントとが上記記憶装置に蓄積されており、上記
環境影響度評価手段は、上記入力装置により入力された
設計情報と上記記憶装置に格納されている環境への影響
に関する情報とに基づいて設計対象商品がライフサイク
ル全体において自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境
負荷度として求めるとともに、上記入力装置により入力
された設計情報のうち上記項目に適合する項目を検索し
適合した項目のポイントの総和を環境貢献度として求
め、環境貢献度を環境負荷度で除算して得た値を上記第
2の評価値とするので、設計対象商品がライフサイクル
全体において自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負
荷度として定量的に評価することができるとともに、環
境貢献度を定量的に評価することができ、環境負荷度お
よび環境貢献度それぞれの値を商品総合評価指数に反映
させることができる。
【0025】請求項20の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、商品のライフサイクルにおいて顧
客に対して環境保護活動への直接的あるいは間接的な参
加を誘因するような機能を有していると認める複数の項
目とその項目ごとの効果の大小に応じて割り付けらたポ
イントとが上記記憶装置に蓄積されており、上記環境影
響度評価手段は、上記入力装置により入力された設計情
報と上記記憶装置に格納されている環境への影響に関す
る情報とに基づいて設計対象商品がライフサイクル全体
において自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度
として求めるとともに、上記入力装置により入力された
設計情報のうち上記項目に適合する項目を検索し適合し
た項目のポイントの総和を環境貢献度として求め、環境
貢献度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評価
値とするので、設計対象商品がライフサイクル全体にお
いて自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度とし
て定量的に評価することができるとともに、環境貢献度
を定量的に評価することができ、環境負荷度および環境
貢献度それぞれの値を商品総合評価指数に反映させるこ
とができる。
【0026】請求項21の発明は、請求項1または請求
項2の発明において、上記商品総合評価手段が上記各評
価値それぞれに対してあらかじめ設定され上記記憶装置
に格納されている重み付け係数を乗じた値を用いて上記
商品総合評価係数を求め、上記入力装置により重み付け
係数を変更可能なので、商品の販売後に販売実績や商品
に対する顧客からの評価に基づいて重み付け係数を変更
できるから、商品総合評価指数の値をより市場や顧客の
ニーズに則した値に近づけることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の設計
支援装置は、設計対象商品の設計情報などを入力する入
力装置1と、商品の価値を決めるために必要な情報など
が格納された記憶装置2と、CRT、LCD、プリン
タ、プロッタなどで構成される出力装置3と、入力装置
1により入力された設計情報と記憶装置2に格納されて
いる情報とに基づいて商品の価値の目安になる後述の商
品総合評価指数を求める演算などを行ったり商品総合評
価指数を改善するための改善案および商品総合評価指数
を出力装置3へ表示させる演算装置4とを備えている。
なお、入力装置1へ設計情報を入力する際には、入力装
置1を構成するマウスなどのポインティングデバイスや
キーボードなどを用いて設計者が入力するようにしても
よいし、外部の商品設計情報管理データベースやCAD
システムなどから逐次処理またはバッチ処理などにより
自動的に入力されるようにしてもよい。
【0028】入力装置1により入力された設計情報は、
記憶装置2に設けられた商品設計情報テーブルに登録さ
れる。入力装置1により入力する設計情報としては、例
えば、製品名、製品番号、価格、質量、使用時の消費電
力、水道使用量、ガス使用量、商品やその部品などの設
計上の幾何学情報(3次元設計データ、設計図面な
ど)、部材の種類、材料構成、加工法、加工時間、加工
量、加工時のエネルギ消費量、梱包方法、運搬方法、配
送距離、課税率などの法規制情報、製品寿命、廃棄処分
方法、リサイクル方法、メンテナンス方法、使用状況、
仕様、機能、要求品質などがある。
【0029】図2は記憶装置2における商品設計情報デ
ータベースの一例を示し、設計情報が製品情報、部品情
報、商品仕様情報に分けて整理されており、上記製品情
報としては、製品毎に、製品名、製品品番(その製品の
品番)、群番号(その製品が属する商品群の番号)、製
品寿命、価格、消費電力、水道使用量、ガス使用量、製
造エネルギ、配送距離、廃棄方法などの各項目にそれぞ
れ該当するデータが格納されている。また、部品情報と
しては、部品毎に、製品品番(その部品が使用される製
品の品番)、部品名、部品番号、材料名、質量、加工方
法、加工量などの各項目にそれぞれ該当するデータが格
納されており、商品仕様情報としては、製品品番、要求
機能、ユニット番号、構成部品番号などの各項目にそれ
ぞれ該当するデータが格納されている。
【0030】ところで、記憶装置2は、商品の価値を決
めるために必要な情報として、商品のライフサイクルコ
ストにかかるトータルコストに関するコスト情報、環境
への影響に関する情報、商品の仕様に関するマーケティ
ング情報などが格納されている。なお、上述の商品の価
値を決めるために必要な情報は、例えば営業担当者によ
る市場調査の結果、サンプリングされた顧客への面接調
査の結果、顧客向け電話窓口で受けつけた内容、実験結
果、産業連関表に記載された公的データなどを入力装置
1を構成するマウスなどのポインティングデバイスやキ
ーボードなどを用いて入力するようにしてもよいし、W
ebページや外部データベースや情報提供サービスなど
から逐次処理またはバッチ処理などにより自動的に入力
されるようにしてもよい。
【0031】上述のトータルコストに関するコスト情報
としては、新商品に対して消費者が期待する費用データ
(例えば、希望販売価格、廃棄やリサイクルにおける顧
客の負担費用、ランニングコスト、製品寿命、品質保証
期間、アフターサービス、消耗部品の交換頻度や単価、
商品の外形寸法や重量など)や、新商品に対して生産者
が必要とする費用データ(例えば、部材の購買価格、廃
棄やリサイクルに要する費用、部材のリサイクル価値、
課税率、加工コスト、搬送コスト、品質保証コスト、サ
ービス諸費用、人件費、消耗部品や共通部品の寿命や単
価など)などが入力装置1から入力される。
【0032】また、上述の環境への影響に関する情報と
しては、商品のライフサイクル(生産に必要な部材の調
達、部品や商品の生産、商品の搬送、商品の使用、商品
の廃棄を行う各々の過程)において自然環境へ影響する
各種データ(例えば、種々の材料それぞれの物性値、焼
却時などにおける二酸化炭素の発生量、毒性の有無、加
工法毎の単位量当たりのエネルギ消費量、輸送法毎の排
出ガスの種類と1km当たりの排出量など)などが入力
装置1から入力される。
【0033】また、上述のマーケティング情報として
は、顧客から得た商品に関する評価データ、市場調査デ
ータ、他社の商品開発動向データ、新商品に要望されて
いる仕様などが入力装置1から入力される。
【0034】一方、記憶装置2は、上記コスト情報に基
づいて、消費地別のエネルギ単価のマスタファイル、サ
ービス種類別の人件費および諸費用のマスタファイル、
共通消耗部品の価格のマスタファイル、購入先別の購入
部材の単価のマスタファイル、加工外注先別の加工費お
よび加工能力のマスタファイル、共通部品の単価のマス
タファイル、材料購入価格のマスタファイルなどが作成
されている。また、記憶装置2は、上述の環境への影響
に関する情報に基づいて、商品搬送手段別のエネルギ消
費量のマスタファイル、加工種類別のエネルギ消費量の
マスタファイル、材料の物性値のマスタファイル、使用
時のエネルギ消費量のマスタファイル、後述の環境貢献
度を計算する際に利用する環境貢献基準ポイントのマス
タファイル、後述の環境負荷度を計算する際に利用する
環境負荷基準ポイントのマスタファイルなどが作成され
ている。上述のマスタファイルはマスタ情報データベー
スに格納されている。また、記憶装置2は、上記マーケ
ティング情報に基づいて作成され新商品に要望されてい
る仕様に関するデータが蓄積された仕様データベースを
備えている。
【0035】図3はマスタ情報データベースの一例を示
し、材料マスタ情報、材料情報、利用コスト情報、処分
情報、流通情報、サービス料情報などに分けて整理され
ており、材料マスタ情報としては、材料毎に、材料名、
材料を特定するために付けた材料No、物性値などの各
項目にそれぞれ対応するデータが格納され、材料情報と
しては、材料毎に、材料No、コスト、環境負荷基準
(エネルギ消費量、CO 2排出量)、環境貢献基準ポイ
ントなどの各項目それぞれに対応するデータが格納さ
れ、利用コスト情報としては、電気使用量の単価、水道
使用量の単価、ガス使用量の単価などの各項目それぞれ
に対応するデータが格納され、処分情報としては、処分
方法、廃棄リサイクルコスト、消費者負担率、環境負荷
基準ポイントなどの各項目それぞれに対応するデータが
格納されている。
【0036】演算装置4は、入力装置1により入力され
た設計情報と記憶装置2に記憶されているコスト情報と
に基づいて設計対象商品のライフサイクルにかかるトー
タルコストに関する第1の評価値たる商品ライフサイク
ルコストCを求める商品ライフサイクルコスト評価手段
と、入力装置1により入力された設計情報(材料、加工
方法、廃棄方法、使用状況、製品寿命など)と記憶装置
2に記憶されている環境への影響に関する情報とに基づ
いて設計対象商品が環境へ与える影響に関する第2の評
価値たる環境影響度Eを求める環境影響度評価手段と、
入力装置1により入力された設計情報(設計仕様)と記
憶装置2に記憶されているマーケティング情報とに基づ
いて設計対象商品の仕様に関する第3の評価値たる仕様
実現度Fを求める仕様実現度評価手段と、商品ライフサ
イクルコストC、環境影響度E、仕様実現度Fを用いて
商品価値としての商品総合評価指数Aを求める商品総合
評価手段とを備えている。ここに、商品ライフサイクル
コスト評価手段、環境影響度評価手段、仕様実現度評価
手段、商品総合評価手段などで利用する計算式は記憶装
置2に格納されている数式ファイルから適宜読み出され
る。また、商品ライフサイクルコスト評価手段で求めた
商品ライフサイクルコストCは記憶装置2に設けられた
商品ライフサイクルコスト登録テーブル(以下、Cテー
ブルと称す)に格納され、環境影響度評価手段で求めた
環境影響度Eは環境影響度登録テーブル(以下、Eテー
ブルと称す)に格納され、仕様実現度評価手段で求めた
仕様実現度Fは仕様実現度登録テーブル(以下、Fテー
ブルと称す)に格納される。また、演算装置4は、商品
総合評価手段により求められた商品総合評価指数Aの改
善のための設計に関する改善案および商品総合評価指数
Aを出力装置3へ表示させる提案手段を備えている。
【0037】商品総合評価手段は、記憶装置2のCテー
ブルから読み出した商品ライフサイクルコストC、Eテ
ーブルから読み出した環境影響度E、Fテーブルから読
み出した仕様実現度Fを記憶装置2の数式ファイルから
読み出した所定の計算式である A=k1E×(k2F/k3C) に代入して商品総合評価指数Aを求める。ここに、
1,k2,k3は設計者が入力装置1により適宜設定で
きる重み付け係数であり、k1=k2=k3=1と設定す
れば、 A=E×(F/C) となるから、商品総合評価手段は、仕様実現度Fを商品
ライフサイクルコストCで除算し環境影響度Eを乗算す
ることにより得た値を商品総合評価指数Aとすることに
なる。
【0038】ところで、商品ライフサイクルコストC
は、商品のライフサイクルにかかるコストが高いほど大
きな値となり、環境影響度Eは、ライフサイクル全体に
おいて自然環境に及ぼす悪影響の大きさを定量化して示
す後述の環境負荷度が大きくなるほど小さな値となり且
つライフサイクル全体において自然環境の維持や改善な
どに貢献する大きさを定量化して示す後述の環境貢献度
が大きくなるほど大きな値となり、仕様実現度Fは、実
現される仕様が多くなるほど大きな値となる。したがっ
て、本実施形態の設計支援装置では、商品総合評価指数
Aの値が大きいほど総合的な評価による商品価値が高い
ことを示すことになる。
【0039】演算装置4の商品総合評価手段は、商品総
合評価指数などを出力装置3へ表示させるとともに、商
品総合評価指数Aおよび商品総合評価指数Aが得られる
までの計算過程などを記憶装置2に設けられた設計事例
データベースに記憶させる。また、演算装置4の提案手
段は、上述の商品ライフサイクルコストC、環境影響度
E、仕様実現度Fを出力装置3へ表示させるとともに、
記憶装置2に設けられた詳細結果データベースに記憶さ
せる。
【0040】図4は詳細結果データベースの一例を示
し、製品情報、部品情報、商品仕様情報に分けて格納さ
れており、製品情報としては、商品毎に、製品名、製品
番号、商品総合評価指数、E評価値(上述の環境影響度
E)、F評価値(上述の仕様実現度F)、C評価値(上
述の商品ライフサイクルコストC)などの各項目それぞ
れに対応するデータが記憶され、部品情報としては、部
品毎に、部品品番、材料影響度、加工影響度、廃棄影響
度、材料費、加工費、管理費などの各項目それぞれに対
応するデータが記憶され、商品仕様情報としては、商品
毎に、製品番号、要求機能、実現機能などの各項目それ
ぞれに対応するデータが記憶されている。
【0041】以上の動作を図5に示すフローチャートに
基づいて簡単に説明する。ただし、ここでは、商品総合
評価指数Aの計算式に関して、環境影響度E、仕様実現
度F、商品ライフサイクルコストCそれぞれに重み係数
1,k2,k3を乗じ、 A=k1E×(k2F×k3C) として求める場合について説明する。
【0042】設計者が入力装置1により設計情報を入力
すると、入力装置1により入力された設計情報が商品設
計情報テーブルに格納され、演算装置4は、環境影響度
E、仕様実現度F、商品ライフサイクルコストCを求め
る式を記憶装置2の数式ファイルから抽出する(S
1)。その後、設計者が入力装置1により重み付け係数
1,k2,k3を決定する(S2)と、演算装置4は、
商品設計情報テーブルから環境影響度E、仕様実現度
F、商品ライフサイクルコストCそれぞれの算出に必要
な項目の抽出を行い、商品設計情報テーブルの項目と記
憶装置に格納されているマスタ情報のデータとを比較し
内容が合致したもので上記数式に基づいて環境影響度
E、仕様実現度F、商品ライフサイクルコストCを求め
る(S3)。次に、演算装置4は、環境影響度E、仕様
実現度F、商品ライフサイクルコストCを記憶装置2の
Eテーブル、Fテーブル、Cテーブルに記憶させる(S
4)。その後、演算装置4は、記憶装置2のEテーブ
ル、Fテーブル、Cテーブルからそれぞれ環境影響度
E、仕様実現度F、商品ライフサイクルコストCを読み
出して商品総合評価指数Aを算出する(S5)。続い
て、演算装置4は、商品総合評価指数Aを出力装置3へ
表示させ(S6)、その後、商品総合評価指数A、環境
影響度E、仕様実現度F、商品ライフサイクルコストC
の計算過程を記憶装置2の設計事例データベースに記憶
させる(S7)。
【0043】以上の説明は商品総合評価指数Aを算出す
るための処理に関するものであったが、以下では設計時
の全体の流れについて図6を参照しながら説明する。た
だし、図5と重複する点については説明を一部省略す
る。
【0044】設計者が入力装置1により設計情報を入力
する(S0)と、入力装置1により入力された設計情報
が商品設計情報テーブルに格納され、演算装置4は、環
境影響度E、仕様実現度F、商品ライフサイクルコスト
Cを求める式を記憶装置2の数式ファイルから抽出する
(S1)。その後、設計者が入力装置1により重み付け
係数k1,k2,k3を決定する(S2)と、演算装置4
は、環境影響度E、仕様実現度F、商品ライフサイクル
コストCを求める(S3)。次に、演算装置4は、環境
影響度E、仕様実現度F、商品ライフサイクルコストC
を記憶装置2のEテーブル、Fテーブル、Cテーブルに
記憶させる(S4)。その後、演算装置4は、記憶装置
2のEテーブル、Fテーブル、Cテーブルからそれぞれ
環境影響度E、仕様実現度F、商品ライフサイクルコス
トCを読み出して商品総合評価指数Aを算出する(S
5)。続いて、演算装置4は、設計対象商品に対する各
評価値(商品ライフサイクルコストC、環境影響度E、
仕様実現度F)および商品総合評価指数Aからなる評価
結果を記憶装置2に記憶させ、詳細結果データベースを
参照し設計対象商品の評価結果を記憶装置2に既に記憶
されている比較対象商品(他社の製品や既存の製品な
ど)の評価結果と比較評価し(S11)、設計対象商品
に関する設計情報のうち評価値に悪影響を及ぼしている
1ないし数項目の因子(入力装置1により入力された設
計情報の項目、顧客の要求項目など)を提案手段にて特
定する(S12)。そして、演算装置4の提案手段は、
商品総合評価指数Aを改善する設計観点および事例を設
計事例データベースで検索し(S13)、上記特定した
因子の改善方策および当該因子と相反する作用を持つ因
子の改善方策を求め商品総合評価指数A、設計観点、変
更事例を設計案として出力装置3へ表示させる(S1
4)。そこで、設計者が出力装置3に表示された設計案
を参照して入力装置1により設計情報を適宜変更し(S
15)、S1へ戻る。
【0045】しかして、商品ライフサイクルコストC、
環境影響度E、仕様実現度Fを総合的に評価した商品総
合評価指数Aおよび改善案を参照して設計変更を行うこ
とができ、商品のライフサイクルコスト、自然環境への
影響、仕様の実現度を総合的に評価した商品の設計を支
援することができる。
【0046】次に、商品ライフサイクルコスト評価手
段、環境影響度評価手段、仕様実現度評価手段それぞれ
についてさらに説明する。
【0047】まず、商品ライフサイクルコストについて
説明する。
【0048】ところで、上述のように記憶装置2にはト
ータルコストに関するコスト情報として、新商品に対し
て消費者が期待する費用データ(例えば、希望販売価
格、廃棄やリサイクルにおける顧客の負担費用、ランニ
ングコスト、製品寿命、品質保証期間、アフターサービ
ス、消耗部品の交換頻度や単価、商品の外形寸法や重量
など)や、新商品に対して生産者が必要とする費用デー
タ(例えば、部材の購買価格、廃棄やリサイクルに要す
る費用、部材のリサイクル価値、課税率、加工コスト、
搬送コスト、品質保証コスト、サービス諸費用、人件
費、消耗部品や共通部品の寿命や単価など)などのデー
タが各種ファイルに整理して記憶されており、商品ライ
フサイクルコスト評価手段は、入力装置1より入力され
た設計情報と記憶装置2に記憶された新商品に対して消
費者が期待する費用データとに基づいて商品ライフサイ
クルコストC(第1の評価値)を求める。例えば、ある
商品に関して消費者がライフサイクル全体において必要
な費用として、消費者の商品の購入価格、消耗品の必要
数の購入価格、電気代があり、商品の購入価格が585
00円、消耗品の標準必要数が40個(10年分)で消
耗品の単価が2400円、1kW当たりの電気代が28
円、1ヶ月当たりの標準使用電力量が16kW、使用期
間が120ヶ月(10年)とすると、商品ライフサイク
ルコストCは、 58500+(2400×40)+(28×16×12
0)=208260円 となる。ここにおいて、消耗品の単価や電気代の単価は
記憶装置2のマスタデータベースに格納され、その他の
データは商品設計情報テーブルに格納されている。
【0049】したがって、顧客側の視点で捉えた商品ラ
イフサイクルコストCを求めることができ、商品ライフ
サイクルコストCを低減することで、顧客に対して商品
ライフサイクルにかかる顧客側の必要なコストを低減し
ている点をアピールすることができる。
【0050】また、上述のように記憶装置2には入力装
置1により入力されたマーケティング情報に基づいて作
成され新商品に要望されている仕様に関するデータが蓄
積された仕様データベースが設けられており、仕様実現
度評価手段は、入力装置1により入力された設計情報の
各項目と仕様データベースの各項目とを比較して一致し
た項目(仕様)の数を利用して第3の評価値たる仕様実
現度Fを求めている。具体的には、一致した項目の数を
実現仕様項目数として、実現仕様項目数を要求仕様項目
数で除算して得た値を100倍した値を仕様実現度Fと
している。例えば、要求項目数が100で実現仕様項目
数が100であるとすると、仕様実現度Fは (100/100)×100=100 となる。
【0051】したがって、新商品に要望されている仕様
の実現度を商品総合評価指数Aに反映させることができ
る。
【0052】また、上述のように記憶装置2には入力装
置1からあらかじめ入力された環境への影響に関する情
報に基づいて、商品搬送手段別のエネルギ消費量のマス
タファイル、加工種類別のエネルギ消費量のマスタファ
イル、材料の物性値のマスタファイル、使用時のエネル
ギ消費量のマスタファイル、後述の環境貢献度を計算す
る際に利用する環境貢献基準ポイントのマスタファイ
ル、後述の環境負荷度を計算する際に利用する環境負荷
基準ポイントのマスタファイルなどが作成されている。
つまり、環境への影響に関する情報を環境への影響の大
小を定量化するために設定したカテゴリ毎に整理した複
数のマスタファイルが記憶装置2に設けられており、環
境影響度評価手段は、入力装置1により入力された設計
情報と環境への影響に関する情報とに基づいて設計対象
商品がライフサイクル全体において自然環境に及ぼす悪
影響の大きさを環境負荷度Ecとして求めるとともに、
設計対象商品がライフサイクル全体において自然環境の
維持若しくは改善によって顧客の購入意欲を増大させる
度合いの大きさを環境貢献度Evとして求め、環境貢献
度Evを環境負荷度Ecで除算することにより得られる
値を環境影響度Eとする。すなわち、環境影響度Eは E=Ev/Ec の数式で求めることができる。この数式は記憶装置2の
数式ファイルに格納されている。しかして、自然環境へ
の環境負荷度Ecおよび環境貢献度Evを含めた商品総
合評価指数を求めることができる。
【0053】以下、環境影響度Eの算出処理について図
7を参照しながら説明する。
【0054】環境影響評価手段は、入力装置1により入
力され商品設計情報登録テーブルに登録された商品設計
情報データのうち記憶装置2の各マスタファイル上で自
然環境の直接的または間接的な破壊行為、自然環境の直
接的または間接的な破壊行為の原因となる行為、人体の
健康を害する行為、人体の健康を害する行為の原因とな
る行為、天然資源の直接的または間接的な消費行為に定
められた項目を選択し(S21)、選択した項目に単位
量当たりのポイント(環境負荷基準ポイント)が付され
ている場合には、設計情報データにある分量に合わせて
ポイント数を変える(S22)。そして、選択された項
目毎のポイントを合計した値を環境負荷度Ecとする
(S23)。その後、商品設計情報データのうち記憶装
置2の各マスタファイル上で自然環境の維持・改善を働
きかける行為と定められた項目を選択し(S24)、選
択された項目に単位量当たりのポイント(環境貢献基準
ポイント)が付されている場合には、設計情報データに
ある分量に合わせてポイント数を変える(S25)。そ
して、選択された項目毎のポイントを合計した値を環境
貢献度Evとする(S26)。次に、環境貢献度Evを
環境負荷度Ecにより除算することで環境影響度Eを算
出し、求められた環境影響度Eを環境影響度登録テーブ
ルへ書き込む(S27)。
【0055】環境負荷度Evの具体計算例について図8
および図9を参照しながら説明する。
【0056】いま、設計対象商品が電卓であるとして環
境負荷度Ecを算出する場合、図8に示すように、設計
対象商品である電卓10を構成する部品(上ケース1
1、下ケース12、回路基板13、液晶画面14、釦型
電池15、操作釦16)に帰属する値(環境負荷値)
と、図9に示すように、商品(電卓10)1単位で評価
できる値(環境負荷値)とに分けられる。
【0057】まず、図8について説明すると、部品毎の
構成データを入力装置1から入力する(例えば上ケース
11については、原料がポリプロピレン、重量が30
g、加工法が射出成形、寸法が40×50×3mmであ
ることを入力する)。そして、入力装置1により入力さ
れたデータを記憶装置2に格納されているマスタファイ
ルに照合し、マスタファイル上のポイントから、部品毎
の環境負荷値を算出する。なお、記憶装置2には、原料
の種類毎に単位量当たりの二酸化炭素排出量などに基づ
いてあらかじめ算定した環境負荷の大小を表すポイント
数を列記したマスタファイルF1、加工の種類毎に単位
重量当たりの二酸化炭素排出量などに基づいてあらかじ
め算定した環境負荷の大小を表すポイント数を列記した
マスタファイルF2などが格納されている。したがっ
て、例えば上ケース11の環境負荷値は、 30(g)×50(ポイント)+30(g)×40(ポ
イント)+…=2700 というように求められる。
【0058】次に、図9について説明すると、商品(電
卓10)1個当たりの構成データを入力装置1から入力
する(例えば、商品重量が350g、消費電力量が2.
5W、外形寸法が40×50×5mm、商品寿命が8年
などを入力する)。そして、入力装置1により入力され
たデータを記憶装置2に格納されているマスタファイル
に照合し、マスタファイル上のポイントから商品1単位
での環境負荷値を算出する。なお、記憶装置2には、消
費電力などエネルギや資源の単位量当たりの二酸化炭素
排出量などに基づいてあらかじめ算定した環境負荷の大
小を表すポイント数を列記したマスタファイルF3、廃
棄処理方法別の単位重量当たりの二酸化炭素排出量など
に基づいてあらかじめ算定した環境負荷の大小を表すポ
イント数を列記したマスタファイルF4などが格納され
ている。商品1単位の環境負荷値を求めた後は、商品1
単位の環境負荷値と図8で求めた部品毎の環境負荷値と
の合計値が電卓10の環境負荷度Ecとして求められ、
この環境負荷度Ecを上記Eテーブルに記入する。
【0059】なお、演算装置4における上記各手段は、
演算装置4のCPUに適宜のプログラムを格納すること
により実現される。
【0060】図10は評価事例を示したものであり、図
10中の評価1は現状品の評価結果、評価2は現状品に
脱臭機能を付加しかつ処分方法を廃棄とした場合の評価
結果、評価3は現状品に脱臭機能を付加しかつ処分方法
をリユースとした場合の評価結果である。また、図10
において括弧内に示した数字は評価1の評価結果に対す
る増加値である。
【0061】図10の例では、評価1のF評価値(仕様
実現度F)が100、C評価値(商品ライフサイクルコ
ストC)が208260、E評価値(環境影響度E)が
6700、商品総合評価指数Aが1.00であるとす
る。ただし、商品総合評価指数Aは、E評価値、F評価
値、C評価値それぞれについて重み係数k1,k2,k3
を乗じ、A=k1E×(k2F/k3C)として求めた値
である。
【0062】評価2ではF評価値が105になっている
が、F評価値が5だけ増加しているのは脱臭機能の付加
により要求機能に対して実現された機能が増加したため
である。また、評価1のC評価値は、取得価格(585
00円)と、消耗品の10年分のコスト(9600円)
と、10年分の電気代(54000円)との合計値(2
08260円)となっており、評価2のC評価値が23
1960となっているが、評価2のC評価値が2370
0だけ増加しているのは脱臭機能の付加により材料費、
電気代などが増加するとともに廃棄コストが必要となり
顧客側に必要なライフサイクルコストが増加しためであ
る。また、評価2においてE評価値が評価1に比べて5
63だけ増加しているのは、材料使用量、エネルギ使用
量などが増加したためである。
【0063】同様に、評価3においてF評価値が評価1
に比べて5だけ増加しているのは脱臭機能の付加により
要求機能に対して実現された機能が増加したためであ
る。また、評価3においてC評価値が評価1に比べて2
3583だけ増加し評価2に比べて増加分が若干少なく
なっているのは、脱臭機能の付加により材料費、電気代
が増加したものの、処分方法としてリユースを採用して
いるのでその価値分を差し引いているからである。図1
0より、評価2と評価3とを比較すると、処分方法を
「廃棄」から「リユース」に変更することにより商品総
合評価指数Aが0.87から0.94へ向上しているこ
とが分かる。
【0064】なお、上述の各評価値の計算に必要なデー
タ(例えば、消耗品1個当たりの価格、1kW当たりの
電気代、1kg当たりの廃棄コストなど)は記憶装置2
にマスタ情報として格納されている。
【0065】(実施形態2)本実施形態の設計支援装置
の基本構成および基本動作は実施形態1と略同じであっ
て、商品毎の生産数量が登録された生産数量登録テーブ
ルを記憶装置2に設けている点が相違する。また、本実
施形態では、入力装置1により入力された製品品番もし
くは商品群をキーに記憶装置2の設計事例データベース
を検索し該当する製品品番の商品総合評価指数Aもしく
は商品群の全ての商品の各商品総合評価指数Aを抽出し
たり商品生産数量登録テーブルを検索し該当する製品品
番の商品の生産数量もしくは商品群の全ての商品の各生
産数量を抽出したりする検索手段と、商品の商品総合評
価指数と生産数量とに基づいて商品全体の商品総合評価
指数を求め出力装置3へ表示させる商品全体総合評価手
段と、商品群の商品の各商品総合評価指数と各生産数量
とをそれぞれ乗算して得た各第4の評価値を合算して第
5の評価値を求めて第5の評価値を商品群全体の生産数
量で除算して得られる値を商品群簡易評価係数として出
力装置3へ表示させる商品群評価手段とを設けている点
が相違する。なお、商品全体の商品総合評価指数、商品
群全体の商品総合評価指数、商品群簡易評価係数などを
それぞれ計算するための数式は実施形態1で説明した数
式ファイルに格納されている。
【0066】以下、本実施形態の設計支援装置の動作例
について図11を参照しながら説明する。
【0067】例えば設計者が任意の商品の生産数量を考
慮した商品全体の商品総合評価指数を知りたい場合に
は、入力装置1により商品の製品品番を入力すればよ
く、入力装置1により製品品番が入力されると(S3
1)、演算装置4は検索手段により設計事例データベー
スを検索し該当する製品品番の商品の商品総合評価指数
を抽出する(S32)。その後、演算装置4は検索手段
により商品生産数量登録テーブルを検索し該当する製品
品番の商品の生産数量を抽出し、さらに商品全体の商品
総合評価指数を計算するための数式を記憶装置2の数式
ファイルから読み出し、読み出した数式に基づいて商品
総合評価指数と生産数量との積を計算し得られた値を商
品全体の商品総合評価指数とし(S33)、商品全体の
商品総合評価指数を出力装置3へ表示させる(S3
4)。
【0068】また、本実施形態の設計支援装置の他の動
作例について図12を参照しながら説明する。
【0069】例えば設計者が任意の商品群の商品群簡易
評価係数を知りたい場合には、入力装置1により商品群
を入力すればよく、入力装置1により商品群が入力され
ると(S41)、演算装置4は検索手段により設計事例
データベースを検索し該当する商品群の全ての商品の各
商品総合評価指数を抽出する(S42)。その後、演算
装置4は検索手段により商品生産量登録テーブルを検索
し該当する商品群の全ての商品の各生産数量を抽出し、
さらに商品全体の商品総合評価指数を計算するための数
式を記憶装置2の数式ファイルから読み出し、読み出し
た数式に基づいて全ての商品それぞれについて商品総合
評価指数と生産数量との積(第4の評価値)を求め(S
43)、商品群全体の商品総合評価指数を計算するため
の数式を記憶装置2から読み出し、読み出した数式に基
づいて上述の商品総合評価指数と生産数量との積を合算
することで商品群全体の商品総合評価指数(第5の評価
値)を求める(S44)。次に、演算装置4は、商品群
簡易評価係数を計算するための数式を記憶装置2の数式
ファイルから読み出し、商品群全体の商品総合評価係数
を商品群全体の生産数量(総生産数量)で除算すること
により商品群評価係数を求め(S45)、商品群全体の
商品総合評価係数および商品群簡易評価係数を出力装置
3へ表示させるとともに設計事例データベースに記憶さ
せる(S46)。
【0070】しかして、本実施形態では、商品群簡易評
価係数を出力装置3に表示させるとともに記憶装置2に
記憶させる商品群評価手段を備えているので、生産数量
を考慮した評価および商品群トータルの評価が可能にな
る。
【0071】(実施形態3)本実施形態の設計支援装置
の基本構成および基本動作は実施形態2と略同じであっ
て、記憶装置2には上述の商品総合評価指数、環境影響
度E、仕様実現度F、商品ライフサイクルコストC、簡
易評価係数などよりなる1商品若しくは1商品群の評価
結果に評価結果を規定の項目で分類するための分類デー
タを付加した形で記憶されている点が相違する。したが
って、演算装置4は、上記検索手段を利用することで、
入力装置1により入力された分類データに基づいて評価
結果を検索して検索結果を表示装置3に表示させること
ができる。
【0072】本実施形態では、記憶装置2の設計事例デ
ータベースに格納されている品番毎または商品群毎の評
価結果を出力装置3に表示させ、入力装置1での入力に
よりまたは自動的に評価結果を分類して分類データを付
加し、分類データを付加した形で記憶装置2に再度記憶
させてある。したがって、記憶装置2の設計事例データ
ベースに記憶された評価結果を分類データを用いてソー
ト、検索し、その結果を表示装置3に表示させること
で、商品の傾向分析を行うことが可能となる。
【0073】以下、分類データを付加する処理の動作に
ついて図13を参照しながら説明する。
【0074】設計者が分類データを付加したい商品(ま
たは商品群)を入力装置1により入力する(S51)
と、演算装置4は設計事例データベースから該当商品
(または商品群)の評価結果のデータを検索し、1製品
(または商品群)の評価結果を抽出し表示装置3へ表示
させる(S52)。そして、入力装置1での入力により
あるいは自動的に分類データを付加し(S53)、出力
装置3へ表示させるとともに、設計事例データベースに
記憶させる(S54)。
【0075】なお、任意の分類データで評価結果を検索
したい場合には、入力装置1により分類データを入力す
ればよく、入力装置1により分類データが入力される
と、演算装置4は検索手段により設計事例データベース
を検索し該当する分類データを有する評価結果を抽出し
て出力装置3へ表示させることができる。
【0076】図14は分類データが付加された設計事例
データベースの一例を示し、分類データは評価結果によ
る分類と、設計観点による分類とに大別されている。評
価結果による分類は、環境への影響の評価において悪影
響を及ぼしている因子毎に整理して格納しており、使用
材料に問題がある「材料負荷型」、加工、加工法に問題
がある「加工負荷型」、エネルギ使用など使用時に問題
がある「使用時負荷型」、廃棄時に問題がある「廃棄負
荷型」、運搬、流通時に問題がある「流通負荷型」など
の項目を設けてある。
【0077】また、設計観点による分類は、評価におい
て課題があったものに対し、環境への影響を改善する設
計観点を整理し格納しており、「小型軽量化」、「機能
付加での長寿命化」、「リサイクル容易設計」、「リユ
ース容易設計」、「省エネルギ設計」などの項目を設け
てあり、図14では評価結果による分類において黒丸
(●)が付されている項目に環境面を改善する課題があ
ることを示し、例えば商品群Bでは小型化軽量化に課題
があったことを示している。なお、商品A1については
評価1、評価2、評価3の欄が設けられているが、これ
は具体的な設計事例が3つあるためで、評価1の設計事
例ではリサイクル容易設計に課題があり、評価2の設計
事例では機能付加での長寿命化に課題がある。
【0078】しかして、本実施形態では、入力装置1に
より入力された分類データに基づいて評価結果を検索し
て検索結果を表示装置3に表示させる検索手段を備えて
いるので、商品の評価傾向の分析が可能になり、類似商
品の予測が可能となる。
【0079】(実施形態4)本実施形態の設計支援装置
の基本構成は実施形態1と略同じであって、記憶装置2
に環境技術の動向データが格納され、この動向データが
逐次更新されている点などが相違する。環境技術の動向
データの項目としては、商品の処分方法、リサイクル技
術、再生技術、リサイクル材料、再生材料、法規制など
の項目があり、各項目のデータはあらかじめ入力装置1
により入力される。
【0080】したがって、本実施形態では、記憶装置2
に格納されている環境技術の動向データを参照して、入
力装置1により商品のライフサイクルコストに関わる諸
条件(例えば、製品使用期間、製品処分方法、リサイク
ル方法など)を設定したり自動的に設定することがで
き、このような設定を行った後で、演算装置4により商
品ライフサイクルコストC、環境影響度E、仕様実現度
F、商品総合評価指数Aなどを求めさせ表示装置3へ表
示させることができる。
【0081】また、本実施形態では、複数の評価結果を
比較するシミュレーションを行い比較結果を出力装置3
へ表示させる比較手段が演算装置4に設けられており、
記憶装置2に記憶されている複数の評価結果を比較する
ことができる。したがって、例えば、入力装置1により
入力する設計情報(材料構成、加工方法、機能などの設
計仕様)を変更して再度、演算装置4により商品ライフ
サイクルコストC、環境影響度E、仕様実現度F、商品
総合評価指数Aなどを求めさせた後、変更前後の評価結
果を比較することが可能となる。
【0082】したがって、本実施形態では、設計情報の
うち商品のライフサイクルに関わる情報については記憶
装置2に格納されている環境技術の動向データを参照し
て入力することができ、設計情報を適宜変更して得られ
た商品総合評価指数Aの比較結果を出力装置3に表示さ
せることができるから、環境技術の動向を考慮しながら
商品総合評価指数Aの高い商品の設計を支援することが
可能になる。
【0083】ところで、上記判断手段は、入力装置1に
より入力された設計対象商品の製品寿命と比較対象商品
の製品寿命とが等しいときには商品総合評価指数同士を
比較するシミュレーションを行い、設計対象商品の製品
寿命と比較対象商品の製品寿命とが異なるときには設計
対象商品の製品寿命を基準として比較対象商品の少なく
ともメンテナンス(部品交換を含む)、機能アップ、高
耐久材の使用、のいずれかによる使用期間の延長を考慮
した上で比較対象商品の商品総合評価指数を換算し設計
対象商品の商品総合評価指数と比較対象商品の換算後の
商品総合評価指数とを比較するシミュレーションを行
う。したがって、設計対象商品と比較対象商品とを比較
対象商品のメンテナンス(部品交換を含む)、機能アッ
プ、高耐久材の使用などによる長寿命化を含めた製品寿
命を考慮した上で商品総合評価指数について比較するこ
とができるから、設計対象商品と比較対象商品とで製品
寿命が異なる場合でも設計対象商品と比較対象商品との
客観的な比較が可能となる。なお、製品寿命が異なる場
合には複数の商品の評価結果を比較するために評価基準
とする商品の設計情報に基づいたライフサイクルと他の
商品の設計情報に基づいたライフサイクルとが同じにな
るように他の商品の商品総合評価指数を換算している。
【0084】以下、シミュレーションを行う際の処理に
ついて図15を参照しながら説明する。
【0085】設計者が入力装置1により設計情報を入力
すると(S61)、入力装置1により入力された設計情
報が商品設計情報テーブルに格納される。その後、記憶
装置2に格納されている環境技術の動向データを参照し
て設計情報の関連項目を変更する(S62)。そして、
演算装置4は、環境影響度E、仕様実現度F、商品ライ
フサイクルコストCを求める式を記憶装置2の数式ファ
イルから抽出する(S63)。その後、設計者が入力装
置1により重み付け係数k1,k2,k3を決定する(S
64)と、演算装置4は、商品設計情報テーブルから環
境影響度E、仕様実現度F、商品ライフサイクルコスト
Cそれぞれの算出に必要な項目の抽出を行い、商品設計
情報テーブルの項目とマスター情報のデータとを比較し
内容が合致したもので環境影響度E、仕様実現度F、商
品ライフサイクルコストCを求める(S65)。次に、
演算装置4は、環境影響度E、仕様実現度F、商品ライ
フサイクルコストCを記憶装置2のEテーブル、Fテー
ブル、Cテーブルに記憶させる(S66)。その後、演
算装置4は、記憶装置2のEテーブル、Fテーブル、C
テーブルからそれぞれ環境影響度E、仕様実現度F、商
品ライフサイクルコストCを読み出して商品総合評価指
数Aを算出する(S67)。続いて、演算装置4は、商
品総合評価指数Aを出力装置3へ表示させる(S6
8)。その後、演算装置4は、シミュレーションを実施
するか否かを設計者に対して確認し(S69)、シミュ
レーションの指示があったときにはシミュレーションを
実施し(S71)、シミュレーションの結果を表示装置
3へ表示させる(S72)。一方、S69においてシミ
ュレーションの指示が行われず、設計情報が変更された
ときには(S70)、S63に戻る。
【0086】なお、商品のライフサイクルを同じにする
例としては、図16に示すように、例えば製品寿命が7
年の製品Bを評価基準の商品とし、製品寿命が4年の製
品Dを比較商品とする場合には4年後に新たに製品Dを
購入して3年使用すると仮定して商品総合評価指数を換
算する。また、製品Bの製品寿命を4年に変更して比較
商品とする場合にはさらに4年後に2年継続使用するた
めのメンテナンスを行いその2年後に1年継続使用する
ためのメンテナンスを行うと仮定して商品総合評価指数
を換算する。また、4年後に新たに製品Bの機能をアッ
プしたものを購入して3年使用すると仮定して商品総合
評価指数を換算する。
【0087】(実施形態5)本実施形態の設計支援装置
の基本構成は実施形態1と略同じであり、商品ライフサ
イクルコスト評価手段による商品ライフサイクルコスト
Cの求め方が相違するだけである。実施形態1で説明し
たように、記憶装置2には、上記コスト情報に基づいて
消費地別のエネルギ単価のマスタファイル、共通消耗部
品の価格のマスタファイル、購入先別の購入部材の単価
マスタファイル、加工外注先別の加工費および加工能力
のマスタファイル、共通部品の単価のマスタファイル、
材料購入価格のマスタファイルなどが作成されており、
生産者側に必要なコストに関するデータとして、例え
ば、メンテナンスなどのサービスコスト、リサイクル費
用の負担分、廃棄費用の負担分、部品のリサイクル価
値、材料のリサイクル価値などのデータを読み出すこと
ができる。
【0088】ところで、実施形態1では商品ライフサイ
クルコスト評価手段が新商品に対して顧客が必要とする
費用データと設計情報とに基づいて商品ライフサイクル
コストCを算出しているが、本実施形態における商品ラ
イフサイクルコスト評価手段は、新商品に対して生産者
が必要とする費用データと設計情報とに基づいて商品ラ
イフサイクルコストCを算出している。
【0089】しかして、本実施形態では、生産者側の視
点で捉えた商品ライフサイクルコストCを求めることが
でき、商品ライフサイクルコストCを低減することで、
生産者側の利益(企業の利益)を高めることが可能とな
る。
【0090】(実施形態6)本実施形態の設計支援装置
は、演算装置4における仕様実現度評価手段による仕様
実現度Fの求め方が実施形態1と相違する。本実施形態
における仕様実現度評価手段は、顧客のニーズに合った
機能の実現度である顧客ニーズ実現度と、生産者が新商
品の仕様への採用を検討した機能の実現度である生産者
ニーズ実現度とをそれぞれ求め、顧客ニーズ実現度と生
産者ニーズ実現度とを加算して得た値を仕様実現度Fと
する。
【0091】顧客ニーズ実現度は、記憶装置2の仕様デ
ータベースに格納されている複数の顧客要求項目が設計
情報にどの程度採用されているかを示すものであり、採
用項目数を顧客要求項目数で除算することで得られる。
なお、顧客要求項目は、生産者が新商品を開発するにあ
たって事前に行った市場調査や現行商品に対する顧客へ
のインタビューなどの結果に基づいて新商品の仕様への
採用を検討した現行商品に対する新機能や変更する機能
がある。
【0092】一方、生産者ニーズ実現度は、生産者が新
商品の新しい活用方法を提案するために、商品の素材や
機能の実現、生産技術などにおける内外の最新技術動向
をもとに新商品の仕様への採用を検討した複数の機能
(項目)が設計情報にどの程度採用されているかを示す
ものであり、採用項目数を検討項目数(生産者要求項目
数)で除算することで得られる。
【0093】しかして、新商品を設計するときに商品総
合評価指数Aを商品価値として見れば商品価値に顧客ニ
ーズ実現度および生産者ニーズ実現度を反映させること
ができる。
【0094】(実施形態7)本実施形態の設計支援装置
の基本構成および動作は実施形態6と略同じであって、
仕様実現度評価手段における顧客ニーズ実現度の求め方
が相違する。
【0095】本実施形態においては、設計対象商品が既
存商品をモデルチェンジする新商品であるとき、あらか
じめ記憶装置2の仕様データベースにモデルチェンジの
対象となる新商品に対する追加機能および変更機能を格
納してあり、新商品に要求されている項目数Naと、要
求項目のうち入力装置1により入力された設計情報に採
用されている項目の数Nbとをそれぞれ求め、NbをN
aで除算して得られた値を顧客ニーズ実現度としてい
る。要するに、本実施形態における仕様実現度評価手段
は、入力装置1により入力された設計情報から実現され
る仕様の項目数を仕様データベース上で既存商品に対し
て顧客から要求されていた仕様の項目数で除算して得た
値を顧客ニーズ実現度とする。
【0096】しかして、本実施形態の設計支援装置で
は、設計対象商品が既存商品をモデルチェンジするもの
であるときには、新商品に対する顧客ニーズの実現度を
商品総合評価指数Aに反映させることができる。
【0097】(実施形態8)本実施形態の設計支援装置
の基本構成および動作は実施形態6と略同じであって、
仕様実現度評価手段における顧客ニーズ実現度の求め方
が相違する。
【0098】本実施形態においては、設計対象商品が既
存商品をモデルチェンジする新商品であるとき、あらか
じめ記憶装置2の仕様データベースにモデルチェンジの
対象となる新商品に対する追加機能および変更機能の要
求項目のバリエーションが格納されており、格納されて
いる要求項目毎のバリエーションの総和Naと、要求項
目毎のバリエーションのうち入力装置1により入力され
た設計情報に採用されているバリエーションの数の総和
Nbとをそれぞれ求め、NbをNaで除算して得られた
値を顧客ニーズ実現度Fnとしている。要するに、本実
施形態における仕様実現度評価手段は、入力装置1によ
り入力された設計情報から実現される仕様の項目毎のバ
リエーションの数の総和Naを上記要求仕様データベー
ス上で上記既存商品に対して顧客から要求されていた仕
様の項目毎のバリエーションの数の総和Nbで除算して
得た値を顧客ニーズ実現度Fnとする。
【0099】例えば、図17に示すように、自動車の既
存商品Dに対して新商品に顧客から要求されていた仕様
としてD12,D13,D14,D21,D31,D4
1という項目があり(なお、図17においてD,D1
2,D13,D14は車体の形状が異なり、D21,D
31,D41は車体の色がそれぞれ赤、青、緑で異な
る)、各項目のバリエーションの数がそれぞれ24,2
0,12,25,9,10であるとし(図17では=の
記号の左辺に項目を、右辺にバリエーションの数を記載
してあ)、新商品の設計時に項目D12,D13,D2
1を採用したとすると、NaはNa=25+9+10+
24+20+12=100となり、NbはNb=24+
20+25=69となるから、顧客ニーズ実現度Fnは
Fn=69/100=0.69となる。
【0100】しかして、本実施形態の設計支援装置で
は、設計対象商品が既存商品をモデルチェンジするもの
であるときには、新商品に対する顧客のニーズの実現度
を商品総合評価指数Aに反映させることができる。
【0101】(実施形態9)本実施形態の設計支援装置
の基本構成および動作は実施形態1と略同じであって、
環境影響度評価手段による環境貢献度Evの算出処理が
相違する。
【0102】以下、本実施形態における環境貢献度Ev
の算出処理について図18を参照しながら説明する。
【0103】環境影響度評価手段は、入力装置1により
入力され商品設計情報登録テーブルに登録された商品設
計情報データのうち記憶装置2の各マスタファイル上
で、評価対象商品の商品ライフサイクルに、現行商品に
は自然環境に対して悪影響を及ぼす仕組みが含まれてい
たが、今回の新設計仕様によって、その仕組みを得られ
る効果の大きさを変えずに悪影響の原因を取り除くよう
な代替手段によって改められていると認められる項目を
選択し(S81)、選択した項目に単位量当たりのポイ
ントが付されている場合には、設計情報データにある分
量に合わせてポイント数を変える(S82)。そして、
選択された項目毎のポイントを合計した値を環境貢献度
Evとする(S83)。
【0104】なお、本実施形態では、代替手段を採用す
ることに対して、過去の事例や、外部の事例より分析し
た採用後の法制的なメリットや、商品売上高の向上度合
いや、消費者の商品に対する好感度向上の度合いを、そ
の代替手段採用前後でのそれらの増減比率をもとに総合
して算定し、その大小に応じて代替手段の項目毎にポイ
ント数を割り付けており、これらのデータが記憶装置2
に格納されている。
【0105】しかして、本実施形態では、既存商品がラ
イフサイクル全体において自然環境に対して悪影響を及
ぼす原因を取り除く代替手段であると認められる項目と
項目ごとに割り付けられたポイントとが含まれており、
環境影響度評価手段は、入力装置1により入力された設
計情報のうち上記代替手段であると認められる項目に適
合する項目を検索し適合した項目のポイントの総和を環
境貢献度Evとするので、商品総合評価指数Aに上述の
ようにして求めた環境貢献度Evおよび環境負荷度Ec
を反映させることができる。
【0106】(実施形態10)本実施形態の設計支援装
置の基本構成および動作は実施形態1と略同じであっ
て、環境影響度評価手段による環境貢献度Evの算出処
理が相違する。
【0107】以下、本実施形態における環境貢献度Ev
の算出処理について図19を参照しながら説明する。
【0108】環境影響度評価手段は、入力装置1により
入力され商品設計情報登録テーブルに登録された商品設
計情報データのうち記憶装置2の各マスタファイル上
で、評価対象商品の商品ライフサイクルの全体または1
部分が、環境へ悪影響を及ぼす廃棄物を量的に削減した
り質的に改善する行為を実施するシステム(例えば、生
ごみ処理機)であると認められる項目を選択し(S9
1)、選択した項目に単位量当たりのポイントが付され
ている場合には、設計情報データにある分量に合わせて
ポイント数を変える(S92)。そして、選択された項
目毎のポイントを合計した値を環境貢献度Evとする
(S93)。
【0109】しかして、本実施形態では、記憶装置2に
は環境負荷情報として、既存商品がライフサイクルにお
いて自然環境に対して悪影響を及ぼす廃棄物を量的に削
減する若しくは質的に改善するシステムであると認める
複数の項目と項目ごとに割り付けられたポイントとが含
まれており、環境影響度評価手段は、入力装置1により
入力された設計情報のうち上記項目に適合する項目を検
索し適合した項目のポイントの総和を環境貢献度Evと
するので、商品総合評価指数Aに上述のようにして求め
た環境貢献度Evおよび環境負荷度Ecを反映させるこ
とができる。
【0110】(実施形態11)本実施形態の設計支援装
置の基本構成および動作は実施形態1と略同じであっ
て、環境影響度評価手段による環境貢献度Evの算出処
理が相違する。
【0111】以下、本実施形態における環境貢献度Ev
の算出処理について図20を参照しながら説明する。
【0112】環境影響度評価手段は、入力装置1により
入力され商品設計情報登録テーブルに登録された商品設
計情報データのうち記憶装置2の各マスタファイル上
で、評価対象商品の商品ライフサイクルの全体または1
部分が、自然エネルギ(例えば、風力など)の活用によ
って省エネルギを果たす行為を実施するシステムである
と認められる項目を選択し(S101)、選択した項目
に単位量当たりのポイントが付されている場合には、設
計情報データにある分量に合わせてポイント数を変える
(S102)。そして、選択された項目毎のポイントを
合計した値を環境貢献度Evとする(S103)。
【0113】しかして、本実施形態では、記憶装置2に
は環境負荷情報として、商品のライフサイクルにおいて
自然エネルギの活用によって省エネルギ化を図るシステ
ムであると認める複数の項目と項目ごとに割り付けられ
たポイントとが含まれており、環境影響度評価手段は、
入力装置1により入力された設計情報のうち上記項目に
適合する項目を検索し適合した項目のポイントの総和を
環境貢献度Evとするので、商品総合評価指数Aに上述
のようにして求めた環境貢献度Evおよび環境負荷度E
cを反映させることができる。
【0114】(実施形態12)本実施形態の設計支援装
置の基本構成および動作は実施形態1と略同じであっ
て、環境影響度評価手段による環境貢献度Evの算出処
理が相違する。
【0115】以下、本実施形態における環境貢献度Ev
の算出処理について図21を参照しながら説明する。
【0116】環境影響度評価手段は、入力装置1により
入力され商品設計情報登録テーブルに登録された商品設
計情報データのうち記憶装置2の各マスタファイル上
で、評価対象商品の商品ライフサイクルの全体または1
部分に、消費者がその商品を日常生活の中で使用した
り、店頭などで見かけた時などに、消費者に対して環境
保護活動に参加しよう、参加している、という気持ちを
誘因する機能(例えば、商品に原産地証明書が付帯して
いる、販売価格に環境保護基金への募金を含んでいる、
など)を有していると認められる項目を選択し(S11
1)、選択した項目に単位量当たりのポイントが付され
ている場合には、設計情報データにある分量に合わせて
ポイント数を変える(S112)。そして、選択された
項目毎のポイントを合計した値を環境貢献度Evとする
(S112)。なお、原産地証明書は、商品を生産して
いる国の環境基準を判断する指標として利用できる。
【0117】しかして、本実施形態では、記憶装置2に
は環境に関する情報として、商品のライフサイクルにお
いて顧客に対して環境保護活動への直接的あるいは間接
的な参加を誘因するような機能を有していると認める複
数の項目と項目ごとに割り付けられたポイントとが含ま
れており、環境影響度評価手段は、入力装置1により入
力された設計情報のうち上記項目に適合する項目を検索
し適合した項目のポイントの総和を環境貢献度Evとす
るので、商品総合評価指数Aに上述のようにして求めた
環境貢献度Evおよび環境負荷度Ecを反映させること
ができる。
【0118】なお、記憶装置2には、環境保護に貢献す
る機能項目別に対象となる機能搭載による消費者の商品
に対する好感度向上の度合いや、先行事例の商品売上高
向上の度合いなどをもとに機能毎に商品価値を高める度
合いをあらかじめ算定し、その効果の大小を定量的に表
すポイント数として列記したマスタファイルが格納され
ている。図22はマスタファイルの一例を示し、「商品
名」、「対象部品」、「商品ライフサイクルコスト上の
適用段階」、「環境貢献効果」、「対象となる有害物質
や商品使用上の弊害」、「機能や対策」、「具体的内
容」、「ポイント」などの欄が設けられている。
【0119】ところで、上記各実施形態において、商品
の販売実績や商品に対する使用者や消費者らの評価から
重み付け係数k1,k2,k3の主観的な値を抽出し、商
品の設計時の重み付け係数k1,k2,k3と販売後に抽
出した重み付け係数k1,k2,k3の大きさを比較し異
なる場合には各評価値(環境影響度E、機能実現度F、
商品ライフサイクルコストC)の市場における重み付け
を反映させるために重み付け係数k1,k2,k3を補正
してから記憶装置2に記憶させておけば、後に別の商品
において商品総合評価指数Aを算出する際に利用するこ
とが可能となる。要するに、商品の販売後に販売実績や
商品に対する顧客からの評価に基づいて重み付け係数k
1,k2,k3を変更可能としておけば、商品総合評価指
数Aの値をより市場や顧客のニーズに則した値に近づけ
ることができ、今後の設計に役立てることができる。
【0120】
【発明の効果】請求項1の発明は、設計対象商品の設計
情報を入力する入力装置と、商品の価値を決めるために
必要な情報が格納された記憶装置と、入力装置により入
力された設計情報と記憶装置に格納されている情報とに
基づいて設計対象商品のライフサイクルにかかるトータ
ルコストに関する第1の評価値を求める商品ライフサイ
クルコスト評価手段と、入力装置により入力された設計
情報と記憶装置に格納されている情報とに基づいて設計
対象商品が環境へ与える影響に関する第2の評価値を求
める環境影響度評価手段と、入力装置により入力された
設計情報と記憶装置に格納されている情報とに基づいて
設計対象商品の仕様に関する第3の評価値を求める仕様
実現度評価手段と、第1の評価値および第2の評価値お
よび第3の評価値を用いて商品の価値を評価する商品総
合評価指数を求める商品総合評価手段と、商品総合評価
手段により求められた商品総合評価指数の改善のための
設計に関する改善案および上記各評価値および商品総合
評価指数を出力装置へ表示させる提案手段とを備えるも
のであり、設計対象商品の設計情報を入力装置により入
力することにより、設計対象商品のライフサイクルにか
かるトータルコストに関する第1の評価値が商品ライフ
サイクルコスト評価手段にて求められ、環境へ与える影
響に関する第2の評価値が環境影響度評価手段にて求め
られ、設計対象商品の仕様に関する第3の評価値が仕様
実現度評価手段にて求められ、商品総合評価手段にて第
1の評価値および第2の評価値および第3の評価値を用
いて商品総合評価指数が求められ、提案手段にて商品総
合評価指数の改善のための設計に関する改善案および上
記各評価値および商品総合評価指数が出力装置へ表示さ
れるので、商品のライフサイクルコスト、自然環境への
影響、仕様を総合的に評価した商品総合評価指数および
改善案を参照して設計変更を行うことができ、商品のラ
イフサイクルコスト、自然環境への影響、仕様の実現度
を総合的に評価した商品の設計を支援することができる
という効果がある。
【0121】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記記憶装置には、商品の価値を決めるために必要
な情報として、トータルコストに関するコスト情報、環
境への影響に関する情報、商品の仕様に関するマーケテ
ィング情報が格納されており、上記商品ライフサイクル
コスト評価手段は、設計情報とコスト情報とに基づいて
上記第1の評価値を求め、上記環境影響度評価手段は、
設計情報と環境への影響に関する情報とに基づいて上記
第2の評価値を求め、上記仕様実現度評価手段は、設計
情報とマーケティング情報とに基づいて上記第3の評価
値を求めるので、コスト情報、環境への影響に関する情
報、マーケティング情報を利用して商品のライフサイク
ルコスト、自然環境への影響、仕様の実現度を総合的に
評価した商品の設計を支援することができるという効果
がある。
【0122】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記商品総合評価手段は、第3の評価値を第1の評
価値で除算し第2の評価値を乗算することにより得た値
を上記商品総合評価指数として上記記憶装置に記憶させ
るので、商品総合評価指数はトータルコストに関する第
1の評価値が小さいほど高くなり、環境への影響に関す
る第2の評価値が大きいほど高くなり、仕様の実現度に
関する第3の評価値が大きいほど高くなり、また、設計
情報ごとの商品総合評価指数を記憶しておくことが可能
になるという効果がある。
【0123】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、上記記憶装置には商品総合評価手段により求められ
た商品の品番毎の商品総合評価指数および上記入力装置
により入力された品番毎の各商品それぞれの生産数量お
よび上記入力装置により入力された複数の品番の商品を
群として分類する商品群情報が格納されており、同一の
商品群に含まれる品番すべての商品それぞれについて商
品総合評価指数と生産数量とを乗算して得た各第4の評
価値を合算して第5の評価値を求め第5の評価値を当該
商品群全体の生産数量で除算して求めた商品群簡易評価
係数を上記出力装置に表示させるとともに上記記憶装置
に記憶させる商品群評価手段を備えるので、商品毎の生
産数量を考慮した商品の総合的な評価および商品群トー
タルの総合的な評価が可能になるという効果がある。
【0124】請求項5の発明は、請求項3または請求項
4の発明において、上記記憶装置には上記商品総合評価
指数を含む評価結果が評価結果を規定の項目で分類する
ための分類データを付加した形で記憶されているので、
商品の評価傾向の分析が可能になり、類似商品の予測が
可能となるという効果がある。
【0125】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記入力装置により入力された設計
対象商品の設計情報に対して求められ上記記憶装置に記
憶されている商品総合評価指数と比較対象商品の設計情
報に対して求められ上記記憶装置に記憶されている商品
総合評価指数とを比較するシミュレーションを行い比較
結果を上記出力装置へ表示させる比較手段を備え、上記
記憶装置には物品の処分方法、リサイクル技術、再生技
術、リサイクル材料、再生材料に関わる環境技術の動向
データが格納されているので、設計対象商品の設計情報
に対して求められた商品総合評価指数と比較対象商品の
設計情報に対して求められた商品総合評価指数とを比較
することができて設計対象商品の評価が容易になり、ま
た、環境技術の動向データを参照して設計情報のうち商
品のライフサイクルに関わる情報を変更できるから、環
境技術の動向を考慮しながら商品総合評価指数の高い商
品の設計を支援することが可能になるという効果があ
る。
【0126】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、上記比較手段は、上記入力装置により入力された設
計対象商品の製品寿命と比較対象商品の製品寿命とが等
しいときには、商品総合評価指数同士を比較するシミュ
レーションを行い、設計対象商品の製品寿命と比較対象
商品の製品寿命とが異なるときには、設計対象商品の製
品寿命を基準として比較対象商品の少なくともメンテナ
ンス、機能アップ、高耐久材の使用のいずれかによる使
用期間の延長を考慮した上で比較対象商品の商品総合評
価指数を換算し、設計対象商品の商品総合評価指数と比
較対象商品の換算後の商品総合評価指数とを比較するシ
ミュレーションを行うので、設計対象商品と比較対象商
品とを比較対象商品の少なくともメンテナンス、機能ア
ップ、高耐久材の使用のいずれかによる長寿命化を含め
た製品寿命を考慮した上で商品総合評価指数について比
較することができるから、設計対象商品と比較対象商品
とで製品寿命が異なる場合でも設計対象商品と比較対象
商品との客観的な比較が可能となるという効果がある。
【0127】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記商品総合評価手段は、設計対象
商品に対する上記各評価値および商品総合評価指数から
なる評価結果を上記記憶装置に記憶させ、上記提案手段
は、設計対象商品の評価結果を上記記憶装置に既に記憶
されている他の商品の評価結果と比較して当該設計対象
商品に関する設計情報のうち商品総合評価指数に悪影響
を与えている因子を特定し、当該因子の改善方策および
当該因子と相反する作用を持つ因子の改善方策を上記改
善案として上記出力装置へ表示させるので、設計情報の
うち商品総合評価指数についてトレードオフの関係を有
する因子を考慮しつつ商品総合評価係数を改善する方策
を提示することができるという効果がある。
【0128】請求項9の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、上記コスト情報が顧客側の必要なコ
ストに関するデータを含み、上記商品ライフサイクルコ
スト評価手段は、上記設計情報と顧客側の必要なコスト
に関するデータとに基づいて上記第1の評価値を求める
ので、顧客側の視点で捉えた商品ライフサイクルコスト
を第1の評価値として求めることができ、第1の評価値
を低減することで、顧客に対して商品ライフサイクルに
かかる顧客側の必要なコストを低減している点をアピー
ルすることができるという効果がある。なお、顧客側の
必要なコストに関するデータとしては、例えば、電気、
ガス、水道などの利用コスト、リサイクル費用の負担
分、廃棄費用の負担分などがある。
【0129】請求項10の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、上記コスト情報が生産者側の必要
なコストに関するデータを含み、上記商品ライフサイク
ルコスト評価手段は、上記設計情報と生産者側の必要な
コストに関するデータとに基づいて上記第1の評価値を
求めるので、生産者側の視点で捉えた商品ライフサイク
ルコストを第1の評価値として求めることができ、第1
の評価値を利用して生産者側の利益を求めることが可能
となるという効果がある。なお、生産者側に必要なコス
トに関するデータとしては、例えば、メンテナンスなど
のサービスコスト、リサイクル費用の負担分、廃棄費用
の負担分、部品のリサイクル価値、材料のリサイクル価
値などがある。
【0130】請求項11の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、上記入力装置により入力されたマ
ーケティング情報に基づいて作成され新商品に要望され
ている仕様に関するデータが蓄積された仕様データベー
スが上記記憶装置に設けられており、上記仕様実現度評
価手段は、上記入力装置により入力された設計情報の各
項目と仕様データベースの各項目とを比較して一致した
項目の数を利用して上記第3の評価値を求めるので、上
記第3の評価値が新商品に要望されている仕様の実現度
を反映した値となるから、新商品に要望されている仕様
の実現度を商品総合評価指数に反映させることができる
という効果がある。
【0131】請求項12の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、上記入力装置により入力されたマ
ーケティング情報に基づいて作成され新商品に要望され
ている仕様に関するデータが蓄積された仕様データベー
スが上記記憶装置に設けられており、上記仕様実現度評
価手段は、仕様データベースにおける顧客のニーズに応
えるための項目が上記入力装置により入力された設計情
報で実現される度合いを示す顧客ニーズ実現度と、仕様
データベースにおける生産者が新商品の仕様への採用を
検討した項目が上記入力装置により入力された設計情報
で実現される度合いを示す生産者ニーズ実現度とをそれ
ぞれ求め、顧客ニーズ実現度と生産者ニーズ実現度との
和を上記第3の評価値とするので、新商品を設計すると
きに商品総合評価指数を商品価値として見れば商品価値
を顧客ニーズと生産者ニーズとの両面から評価できると
いう効果がある。
【0132】請求項13の発明は、請求項12の発明に
おいて、設計対象商品が既存商品をモデルチェンジする
商品であるとき、上記仕様実現度評価手段は、上記入力
装置により入力された設計情報から実現される仕様の項
目数を上記仕様データベース上で上記既存商品に対して
顧客から要求されていた仕様の項目数で除算して得た値
を顧客ニーズ実現度とするので、設計対象商品が既存商
品をモデルチェンジするものであるときには、新商品に
対する顧客のニーズの実現度を商品総合評価指数に反映
させることができるという効果がある。
【0133】請求項14の発明は、請求項12の発明に
おいて、設計対象商品が既存商品をモデルチェンジする
商品であるとき、上記仕様実現度評価手段は、上記入力
装置により入力された設計情報から実現される仕様の項
目毎のバリエーションの数の総和を上記仕様データベー
ス上で上記既存商品に対して顧客から要求されていた仕
様の項目毎のバリエーションの数の総和で除算して得た
値を顧客ニーズ実現度とするので、設計対象商品が既存
商品をモデルチェンジするものであるときには、新商品
に対する顧客のニーズの実現度を商品総合評価指数に反
映させることができるという効果がある。
【0134】請求項15の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、上記環境への影響に関する情報を
環境への影響の大小を定量化するために設定したカテゴ
リ毎に整理した複数のデータベースが上記記憶装置に設
けられており、上記環境影響度評価手段は、上記入力装
置により入力された設計情報と上記データベースとに基
づいて設計対象商品がライフサイクル全体において自然
環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度として求め、
環境負荷度を用いて上記第2の評価値を求めるので、商
品のライフサイクル全体において自然環境に及ぼす悪影
響の大きさを環境負荷度として定量的に評価でき、その
環境負荷度の値を商品総合評価指数に反映させることが
できるという効果がある。
【0135】請求項16の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、上記環境影響度評価手段は、上記
入力装置により入力された設計情報と上記記憶装置に格
納されている環境への影響に関する情報とに基づいて設
計対象商品がライフサイクル全体において自然環境に及
ぼす悪影響の大きさを環境負荷度として求めるととも
に、設計対象商品がライフサイクル全体において自然環
境の維持若しくは改善によって顧客の購入意欲を増大さ
せる度合いの大きさを環境貢献度として求め、環境貢献
度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評価値と
するので、設計対象商品がライフサイクル全体において
自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度として定
量的に評価できるとともに、設計対象商品がライフサイ
クル全体において自然環境の維持若しくは改善によって
顧客の商品購入心理に及ぼす影響の大きさを環境貢献度
として定量的に評価でき、環境負荷度および環境貢献度
それぞれの値を商品総合評価指数に反映させることがで
きるという効果がある。
【0136】請求項17の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、既存商品のライフサイクル全体に
おいて自然環境に対して悪影響を及ぼす原因を取り除く
代替手段であると認められる項目とその項目ごとの効果
の大小に応じて割り付けたポイントとが上記記憶装置に
蓄積されており、上記環境影響度評価手段は、上記入力
装置により入力された設計情報と上記記憶装置に格納さ
れている環境への影響に関する情報とに基づいて設計対
象商品がライフサイクル全体において自然環境に及ぼす
悪影響の大きさを環境負荷度として求めるとともに、上
記入力装置により入力された設計情報のうち上記代替手
段であると認められる項目に適合する項目を検索し適合
した項目のポイントの総和を環境貢献度として求め、環
境貢献度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評
価値とするので、設計対象商品がライフサイクル全体に
おいて自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度と
して定量的に評価できるとともに、環境貢献度を定量的
に評価でき、環境負荷度および環境貢献度それぞれの値
を商品総合評価指数に反映させることができるという効
果がある。
【0137】請求項18の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、商品のライフサイクルにおいて自
然環境に対して悪影響を及ぼす廃棄物を量的に削減する
若しくは質的に改善するシステムであると認める複数の
項目とその項目ごとの効果の大小に応じて割り付けたポ
イントとが上記記憶装置に蓄積されており、上記環境影
響度評価手段は、上記入力装置により入力された設計情
報と上記記憶装置に格納されている環境への影響に関す
る情報とに基づいて設計対象商品がライフサイクル全体
において自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度
として求めるとともに、上記入力装置により入力された
設計情報のうち上記項目に適合する項目を検索し適合し
た項目のポイントの総和を環境貢献度として求め、環境
貢献度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評価
値とするので、設計対象商品がライフサイクル全体にお
いて自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度とし
て定量的に評価できるとともに、環境貢献度を定量的に
評価でき、環境負荷度および環境貢献度それぞれの値を
商品総合評価指数に反映させることができるという効果
がある。
【0138】請求項19の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、商品のライフサイクルにおいて自
然エネルギの活用によって省エネルギを果たすと認める
複数の項目とその項目ごとの効果の大小に応じて割り付
けたポイントとが上記記憶装置に蓄積されており、上記
環境影響度評価手段は、上記入力装置により入力された
設計情報と上記記憶装置に格納されている環境への影響
に関する情報とに基づいて設計対象商品がライフサイク
ル全体において自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境
負荷度として求めるとともに、上記入力装置により入力
された設計情報のうち上記項目に適合する項目を検索し
適合した項目のポイントの総和を環境貢献度として求
め、環境貢献度を環境負荷度で除算して得た値を上記第
2の評価値とするので、設計対象商品がライフサイクル
全体において自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負
荷度として定量的に評価することができるとともに、環
境貢献度を定量的に評価することができ、環境負荷度お
よび環境貢献度それぞれの値を商品総合評価指数に反映
させることができるという効果がある。
【0139】請求項20の発明は、請求項2または請求
項3の発明において、商品のライフサイクルにおいて顧
客に対して環境保護活動への直接的あるいは間接的な参
加を誘因するような機能を有していると認める複数の項
目とその項目ごとの効果の大小に応じて割り付けらたポ
イントとが上記記憶装置に蓄積されており、上記環境影
響度評価手段は、上記入力装置により入力された設計情
報と上記記憶装置に格納されている環境への影響に関す
る情報とに基づいて設計対象商品がライフサイクル全体
において自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度
として求めるとともに、上記入力装置により入力された
設計情報のうち上記項目に適合する項目を検索し適合し
た項目のポイントの総和を環境貢献度として求め、環境
貢献度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評価
値とするので、設計対象商品がライフサイクル全体にお
いて自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度とし
て定量的に評価することができるとともに、環境貢献度
を定量的に評価することができ、環境負荷度および環境
貢献度それぞれの値を商品総合評価指数に反映させるこ
とができるという効果がある。
【0140】請求項21の発明は、請求項1または請求
項2の発明において、上記商品総合評価手段が上記各評
価値それぞれに対してあらかじめ設定され上記記憶装置
に格納されている重み付け係数を乗じた値を用いて上記
商品総合評価係数を求め、上記入力装置により重み付け
係数を変更可能なので、商品の販売後に販売実績や商品
に対する顧客からの評価に基づいて重み付け係数を変更
できるから、商品総合評価指数の値をより市場や顧客の
ニーズに則した値に近づけることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略構成図である。
【図2】同上における記憶装置の説明図である。
【図3】同上における記憶装置の説明図である。
【図4】同上における記憶装置の説明図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】同上による評価結果の説明図である。
【図11】実施形態2の動作説明図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】実施形態3の動作説明図である。
【図14】同上の記憶装置の説明図である。
【図15】実施形態4の動作説明図である。
【図16】同上の動作説明図である。
【図17】実施形態8の動作説明図である。
【図18】実施形態9の動作説明図である。
【図19】実施形態10の動作説明図である。
【図20】実施形態11の動作説明図である。
【図21】実施形態12の動作説明図である。
【図22】同上における記憶装置の説明図である。
【符号の説明】
1 入力装置 2 記憶装置 3 演算装置 4 出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 達也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松山 純 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5B046 DA01 GA01 JA04 KA05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設計対象商品の設計情報を入力する入力
    装置と、商品の価値を決めるために必要な情報が格納さ
    れた記憶装置と、入力装置により入力された設計情報と
    記憶装置に格納されている情報とに基づいて設計対象商
    品のライフサイクルにかかるトータルコストに関する第
    1の評価値を求める商品ライフサイクルコスト評価手段
    と、入力装置により入力された設計情報と記憶装置に格
    納されている情報とに基づいて設計対象商品が環境へ与
    える影響に関する第2の評価値を求める環境影響度評価
    手段と、入力装置により入力された設計情報と記憶装置
    に格納されている情報とに基づいて設計対象商品の仕様
    に関する第3の評価値を求める仕様実現度評価手段と、
    第1の評価値および第2の評価値および第3の評価値を
    用いて商品の価値を評価する商品総合評価指数を求める
    商品総合評価手段と、商品総合評価手段により求められ
    た商品総合評価指数の改善のための設計に関する改善案
    および上記各評価値および商品総合評価指数を出力装置
    へ表示させる提案手段とを備えることを特徴とする設計
    支援装置。
  2. 【請求項2】 上記記憶装置には、商品の価値を決める
    ために必要な情報として、トータルコストに関するコス
    ト情報、環境への影響に関する情報、商品の仕様に関す
    るマーケティング情報が格納されており、上記商品ライ
    フサイクルコスト評価手段は、設計情報とコスト情報と
    に基づいて上記第1の評価値を求め、上記環境影響度評
    価手段は、設計情報と環境への影響に関する情報とに基
    づいて上記第2の評価値を求め、上記仕様実現度評価手
    段は、設計情報とマーケティング情報とに基づいて上記
    第3の評価値を求めることを特徴とする請求項1記載の
    設計支援装置。
  3. 【請求項3】 上記商品総合評価手段は、第3の評価値
    を第1の評価値で除算し第2の評価値を乗算することに
    より得た値を上記商品総合評価指数として上記記憶装置
    に記憶させることを特徴とする請求項2記載の設計支援
    装置。
  4. 【請求項4】 上記記憶装置には商品総合評価手段によ
    り求められた商品の品番毎の商品総合評価指数および上
    記入力装置により入力された品番毎の各商品それぞれの
    生産数量および上記入力装置により入力された複数の品
    番の商品を群として分類する商品群情報が格納されてお
    り、同一の商品群に含まれる品番すべての商品それぞれ
    について商品総合評価指数と生産数量とを乗算して得た
    各第4の評価値を合算して第5の評価値を求め第5の評
    価値を当該商品群全体の生産数量で除算して求めた商品
    群簡易評価係数を上記出力装置に表示させるとともに上
    記記憶装置に記憶させる商品群評価手段を備えることを
    特徴とする請求項3記載の設計支援装置。
  5. 【請求項5】 上記記憶装置には上記商品総合評価指数
    を含む評価結果が評価結果を規定の項目で分類するため
    の分類データを付加した形で記憶されてなることを特徴
    とする請求項3または請求項4記載の設計支援装置。
  6. 【請求項6】 上記入力装置により入力された設計対象
    商品の設計情報に対して求められ上記記憶装置に記憶さ
    れている商品総合評価指数と比較対象商品の設計情報に
    対して求められ上記記憶装置に記憶されている商品総合
    評価指数とを比較するシミュレーションを行い比較結果
    を上記出力装置へ表示させる比較手段を備え、上記記憶
    装置には物品の処分方法、リサイクル技術、再生技術、
    リサイクル材料、再生材料に関わる環境技術の動向デー
    タが格納されてなることを特徴とする請求項1ないし請
    求項3のいずれかに記載の設計支援装置。
  7. 【請求項7】 上記比較手段は、上記入力装置により入
    力された設計対象商品の製品寿命と比較対象商品の製品
    寿命とが等しいときには、商品総合評価指数同士を比較
    するシミュレーションを行い、設計対象商品の製品寿命
    と比較対象商品の製品寿命とが異なるときには、設計対
    象商品の製品寿命を基準として比較対象商品の少なくと
    もメンテナンス、機能アップ、高耐久材の使用のいずれ
    かによる使用期間の延長を考慮した上で比較対象商品の
    商品総合評価指数を換算し、設計対象商品の商品総合評
    価指数と比較対象商品の換算後の商品総合評価指数とを
    比較するシミュレーションを行うことを特徴とする請求
    項6記載の設計支援装置。
  8. 【請求項8】 上記商品総合評価手段は、設計対象商品
    に対する上記各評価値および商品総合評価指数からなる
    評価結果を上記記憶装置に記憶させ、上記提案手段は、
    設計対象商品の評価結果を上記記憶装置に既に記憶され
    ている他の商品の評価結果と比較して当該設計対象商品
    に関する設計情報のうち商品総合評価指数に悪影響を与
    えている因子を特定し、当該因子の改善方策および当該
    因子と相反する作用を持つ因子の改善方策を上記改善案
    として上記出力装置へ表示させることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の設計支援装置。
  9. 【請求項9】 上記コスト情報が顧客側の必要なコスト
    に関するデータを含み、上記商品ライフサイクルコスト
    評価手段は、上記設計情報と顧客側の必要なコストに関
    するデータとに基づいて上記第1の評価値を求めること
    を特徴とする請求項2または請求項3記載の設計支援装
    置。
  10. 【請求項10】 上記コスト情報が生産者側の必要なコ
    ストに関するデータを含み、上記商品ライフサイクルコ
    スト評価手段は、上記設計情報と生産者側の必要なコス
    トに関するデータとに基づいて上記第1の評価値を求め
    ることを特徴とする請求項2または請求項3記載の設計
    支援装置。
  11. 【請求項11】 上記入力装置により入力されたマーケ
    ティング情報に基づいて作成され新商品に要望されてい
    る仕様に関するデータが蓄積された仕様データベースが
    上記記憶装置に設けられており、上記仕様実現度評価手
    段は、上記入力装置により入力された設計情報の各項目
    と仕様データベースの各項目とを比較して一致した項目
    の数を利用して上記第3の評価値を求めることを特徴と
    する請求項2または請求項3記載の設計支援装置。
  12. 【請求項12】 上記入力装置により入力されたマーケ
    ティング情報に基づいて作成され新商品に要望されてい
    る仕様に関するデータが蓄積された仕様データベースが
    上記記憶装置に設けられており、上記仕様実現度評価手
    段は、仕様データベースにおける顧客のニーズに応える
    ための項目が上記入力装置により入力された設計情報で
    実現される度合いを示す顧客ニーズ実現度と、仕様デー
    タベースにおける生産者が新商品の仕様への採用を検討
    した項目が上記入力装置により入力された設計情報で実
    現される度合いを示す生産者ニーズ実現度とをそれぞれ
    求め、顧客ニーズ実現度と生産者ニーズ実現度との和を
    上記第3の評価値とすることを特徴とする請求項2また
    は請求項3記載の設計支援装置。
  13. 【請求項13】 設計対象商品が既存商品をモデルチェ
    ンジする商品であるとき、上記仕様実現度評価手段は、
    上記入力装置により入力された設計情報から実現される
    仕様の項目数を上記仕様データベース上で上記既存商品
    に対して顧客から要求されていた仕様の項目数で除算し
    て得た値を顧客ニーズ実現度とすることを特徴とする請
    求項12記載の設計支援装置。
  14. 【請求項14】 設計対象商品が既存商品をモデルチェ
    ンジする商品であるとき、上記仕様実現度評価手段は、
    上記入力装置により入力された設計情報から実現される
    仕様の項目毎のバリエーションの数の総和を上記仕様デ
    ータベース上で上記既存商品に対して顧客から要求され
    ていた仕様の項目毎のバリエーションの数の総和で除算
    して得た値を顧客ニーズ実現度とすることを特徴とする
    請求項12記載の設計支援装置。
  15. 【請求項15】 上記環境への影響に関する情報を環境
    への影響の大小を定量化するために設定したカテゴリ毎
    に整理した複数のデータベースが上記記憶装置に設けら
    れており、上記環境影響度評価手段は、上記入力装置に
    より入力された設計情報と上記データベースとに基づい
    て設計対象商品がライフサイクル全体において自然環境
    に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度として求め、環境
    負荷度を用いて上記第2の評価値を求めることを特徴と
    する請求項2または請求項3記載の設計支援装置。
  16. 【請求項16】 上記環境影響度評価手段は、上記入力
    装置により入力された設計情報と上記記憶装置に格納さ
    れている環境への影響に関する情報とに基づいて設計対
    象商品がライフサイクル全体において自然環境に及ぼす
    悪影響の大きさを環境負荷度として求めるとともに、設
    計対象商品がライフサイクル全体において自然環境の維
    持若しくは改善によって顧客の購入意欲を増大させる度
    合いの大きさを環境貢献度として求め、環境貢献度を環
    境負荷度で除算して得た値を上記第2の評価値とするこ
    とを特徴とする請求項2または請求項3記載の設計支援
    装置。
  17. 【請求項17】 既存商品のライフサイクル全体におい
    て自然環境に対して悪影響を及ぼす原因を取り除く代替
    手段であると認められる項目とその項目ごとの効果の大
    小に応じて割り付けたポイントとが上記記憶装置に蓄積
    されており、上記環境影響度評価手段は、上記入力装置
    により入力された設計情報と上記記憶装置に格納されて
    いる環境への影響に関する情報とに基づいて設計対象商
    品がライフサイクル全体において自然環境に及ぼす悪影
    響の大きさを環境負荷度として求めるとともに、上記入
    力装置により入力された設計情報のうち上記代替手段で
    あると認められる項目に適合する項目を検索し適合した
    項目のポイントの総和を環境貢献度として求め、環境貢
    献度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評価値
    とすることを特徴とする請求項2または請求項3記載の
    設計支援装置。
  18. 【請求項18】 商品のライフサイクルにおいて自然環
    境に対して悪影響を及ぼす廃棄物を量的に削減する若し
    くは質的に改善するシステムであると認める複数の項目
    とその項目ごとの効果の大小に応じて割り付けたポイン
    トとが上記記憶装置に蓄積されており、上記環境影響度
    評価手段は、上記入力装置により入力された設計情報と
    上記記憶装置に格納されている環境への影響に関する情
    報とに基づいて設計対象商品がライフサイクル全体にお
    いて自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度とし
    て求めるとともに、上記入力装置により入力された設計
    情報のうち上記項目に適合する項目を検索し適合した項
    目のポイントの総和を環境貢献度として求め、環境貢献
    度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評価値と
    することを特徴とする請求項2または請求項3記載の設
    計支援装置。
  19. 【請求項19】 商品のライフサイクルにおいて自然エ
    ネルギの活用によって省エネルギを果たすと認める複数
    の項目とその項目ごとの効果の大小に応じて割り付けた
    ポイントとが上記記憶装置に蓄積されており、上記環境
    影響度評価手段は、上記入力装置により入力された設計
    情報と上記記憶装置に格納されている環境への影響に関
    する情報とに基づいて設計対象商品がライフサイクル全
    体において自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷
    度として求めるとともに、上記入力装置により入力され
    た設計情報のうち上記項目に適合する項目を検索し適合
    した項目のポイントの総和を環境貢献度として求め、環
    境貢献度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評
    価値とすることを特徴とする請求項2または請求項3記
    載の設計支援装置。
  20. 【請求項20】 商品のライフサイクルにおいて顧客に
    対して環境保護活動への直接的あるいは間接的な参加を
    誘因するような機能を有していると認める複数の項目と
    その項目ごとの効果の大小に応じて割り付けらたポイン
    トとが上記記憶装置に蓄積されており、上記環境影響度
    評価手段は、上記入力装置により入力された設計情報と
    上記記憶装置に格納されている環境への影響に関する情
    報とに基づいて設計対象商品がライフサイクル全体にお
    いて自然環境に及ぼす悪影響の大きさを環境負荷度とし
    て求めるとともに、上記入力装置により入力された設計
    情報のうち上記項目に適合する項目を検索し適合した項
    目のポイントの総和を環境貢献度として求め、環境貢献
    度を環境負荷度で除算して得た値を上記第2の評価値と
    することを特徴とする請求項2または請求項3記載の設
    計支援装置。
  21. 【請求項21】 上記商品総合評価手段が上記各評価値
    それぞれに対してあらかじめ設定され上記記憶装置に格
    納されている重み付け係数を乗じた値を用いて上記商品
    総合評価係数を求め、上記入力装置により重み付け係数
    を変更可能であることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の設計支援装置。
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