JP2002251165A - プラズマディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル用駆動装置、プラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル用駆動装置、プラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JP2002251165A
JP2002251165A JP2001046725A JP2001046725A JP2002251165A JP 2002251165 A JP2002251165 A JP 2002251165A JP 2001046725 A JP2001046725 A JP 2001046725A JP 2001046725 A JP2001046725 A JP 2001046725A JP 2002251165 A JP2002251165 A JP 2002251165A
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JP
Japan
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plasma display
pulse
display panel
discharge
electrode pair
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Application number
JP2001046725A
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English (en)
Inventor
Shigeki Harada
茂樹 原田
Takashi Hashimoto
隆 橋本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アドレス期間の短縮化を図る。 【解決手段】 緑色放電セルCは行電極対Z2,Z3又は
行電極対Z4,Z5又は行電極対Z6,Z7を含んでいる一
方、赤色放電セルCは行電極対Z1,Z2又は行電極対Z
3,Z4又は行電極対Z5,Z6を含んでいる。即ち、緑色
放電セルCと赤色放電セルCとは異なる行電極対を含ん
でおり、このため、アドレス期間において緑色放電セル
Cと赤色放電セルCとをそれぞれ独立に選択することが
できる。赤色放電セルCは緑色放電セルCよりも書き込
み放電の放電遅れ時間のばらつきが小さい。アドレス期
間において、緑色放電セルCを選択するためのスキャン
パルスよりも狭いスキャンパルスを用いて赤色放電セル
Cを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイパネル(以下「PDP」とも呼ぶ)、PDP用駆
動装置、プラズマディスプレイ装置及びPDPの駆動方
法に関し、特に書き込みのためのアドレス期間を短縮す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PDPの各放電セルへの書き込み
は行電極を1回走査する間に行われている。
【0003】また、例えば特開2000−298451
号公報に、2本の列電極に共通に書き込みパルスを印加
して各放電セルに書き込みを行うPDPの駆動方法が開
示されている。かかる駆動方法によれば、列電極用の駆
動回路を簡素化することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
2本の列電極に共通に書き込みパルスを印加する駆動方
法では行電極の走査を2回行う必要があるので、書き込
みに要する総時間(以下「総アドレス時間」とも呼ぶ)
が列電極を共通化しない場合の2倍になってしまう。総
アドレス時間の増加はサブフィールド数を、従って階調
数を減少させるので、表示品質の低下を招く。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、総アドレス時間を短縮可能なPDP,PDP用駆
動装置,プラズマディスプレイ装置及びPDPの駆動方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のプラズ
マディスプレイパネルは、第1及び第2電極対と、前記
第1及び第2電極対と放電空間を介して交差する複数の
対向電極と、前記複数の対向電極のうちの1つの対向電
極と前記第1電極対との交差領域を含む一方で前記第2
電極対を含まないで形成された第1放電セルの複数と、
前記複数の対向電極のうちの1つの対向電極と前記第2
電極対との交差領域を含む一方で前記第1電極対を含ま
ないで形成された第2放電セルの複数とを備え、前記複
数の第1放電セル内において前記第1電極対の一方の電
極と前記複数の対向電極との間で形成される放電より
も、前記複数の第2放電セル内において前記第2電極対
の一方の電極と前記複数の対向電極との間で形成される
放電の方が、放電遅れ時間のばらつきが小さい。
【0007】請求項2に記載のプラズマディスプレイパ
ネルは、第1及び第2電極対と、前記第1及び第2電極
対と放電空間を介して交差する複数の対向電極と、前記
複数の対向電極のうちの1つの対向電極と前記第1電極
対との交差領域を含む一方で前記第2電極対を含まない
で形成された第1放電セルの複数と、前記複数の対向電
極のうちの1つの対向電極と前記第2電極対との交差領
域を含む一方で前記第1電極対を含まないで形成された
第2放電セルの複数と、前記複数の第1放電セル内に前
記複数の対向電極を覆って配置された複数の第1蛍光体
と、前記複数の第2放電セル内に前記複数の対向電極を
覆って配置された複数の第2蛍光体とを備え、前記複数
の第1蛍光体よりも前記複数の第2蛍光体の方が放電遅
れ特性のばらつきが小さい。
【0008】請求項3に記載のプラズマディスプレイパ
ネルは、請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル
であって、前記複数の第1蛍光体はZn2SiO4:Mn
を含み、前記複数の第2蛍光体は(Y,Gd)BO3
Eu又はBaMgAl1017:Euを含む。
【0009】請求項4に記載のプラズマディスプレイパ
ネルは、請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマデ
ィスプレイパネルであって、前記複数の第1及び第2放
電セルの各1つずつが前記1つの対向電極を共有してい
る。
【0010】請求項5に記載のプラズマディスプレイパ
ネルは、請求項2又は3に記載のプラズマディスプレイ
パネルであって、前記複数の第1蛍光体と前記複数の第
2蛍光体とは異なる発光色を発する蛍光体であり、前記
プラズマディスプレイパネルは、前記複数の第1及び第
2放電セルの各1つずつを含んで形成されるデルタ型配
列の画素の複数を備える。
【0011】請求項6に記載のプラズマディスプレイパ
ネルは、請求項2又は3に記載のプラズマディスプレイ
パネルであって、前記複数の第1蛍光体は緑色を発する
蛍光体であり、前記複数の第2蛍光体は赤色を発する蛍
光体であり、前記プラズマディスプレイパネルは、前記
複数の対向電極のうちの1つの対向電極と前記第1電極
対との交差領域を含む一方で前記第2電極対を含まない
で形成された第3放電セルの複数と、前記複数の対向電
極のうちの1つの対向電極と前記第2電極対との交差領
域を含む一方で前記第1電極対を含まないで形成された
第4放電セルの複数と、前記複数の第3及び第4放電セ
ル内に前記複数の対向電極を覆って配置された青色を発
する複数の第3蛍光体とを更に備え、前記プラズマディ
スプレイパネルは、前記複数の第1乃至第4放電セルの
各1つずつを含んで形成されるモザイク型配列の画素の
複数とを備える。
【0012】請求項7に記載のプラズマディスプレイパ
ネル用駆動装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の
プラズマディスプレイパネルを駆動するプラズマディス
プレイパネル用駆動装置であって、前記第1及び第2電
極対に接続されて、書き込みのためのアドレス期間にお
いて、第1パルスを生成して前記第1電極対を成す電極
間に出力する一方で、前記第1パルスよりも幅狭の第2
パルスを生成して前記第2電極対を成す電極間に出力す
る。
【0013】請求項8に記載のプラズマディスプレイパ
ネル用駆動装置は、請求項7に記載のプラズマディスプ
レイパネル用駆動装置であって、前記複数の対向電極に
更に接続されて、前記第1パルスと同じ幅の第3パルス
を生成して前記第1パルスに同期させて前記複数の対向
電極へ出力可能である一方で、前記第2パルスと同じ幅
の第4パルスを生成して前記第2パルスに同期させて前
記複数の対向電極へ出力可能である。
【0014】請求項9に記載のプラズマディスプレイ装
置は、請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマディ
スプレイパネルと、請求項7又は8に記載のプラズマデ
ィスプレイパネル用駆動装置とを備え、前記複数の対向
電極は2本ずつ共通に前記プラズマディスプレイパネル
用駆動装置に接続されている。
【0015】請求項10に記載のプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載
のプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、書
き込みのためのアドレス期間において、第1パルスを前
記第1電極対を成す電極間に印加する一方で、前記第1
パルスよりも幅狭の第2パルスを前記第2電極対を成す
電極間に印加する。
【0016】請求項11に記載のプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法は、請求項10に記載のプラズマディ
スプレイパネルの駆動方法であって、前記第1パルスと
同じ幅の第3パルスを前記第1パルスに同期させて又は
前記第2パルスと同じ幅の第4パルスを前記第2パルス
に同期させて、前記複数の対向電極の少なくとも1つへ
印加する。
【0017】請求項12に記載のプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法は、第1及び第2放電セルを備えたプ
ラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、書き込
みのためのアドレス期間において、前記第2放電セルに
対して前記第1放電セルに対してよりも幅狭のパルスを
印加する。
【0018】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1に実施の形
態1に係るPDP11を説明するための平面図を示し、
図2にPDP11の放電セル(「発光セル」又は「表示
セル」とも呼ぶ)Cの1つを抽出して示す。図面の煩雑
化を避けるため図1ではPDP11の要素の一部の図示
化を省略している。図2には図1に相当の平面図に加え
て、当該平面図中のI−I線及びII−II線における
断面図を併せて図示している。
【0019】PDP11は(図2に示すように)表示面
ないしは画面を成す前面ガラス基板102と、当該前面
ガラス基板102と放電空間111を挟んで対面配置さ
れた背面ガラス基板103とを備えている。
【0020】そして、前面ガラス基板102の放電空間
111側の表面上に2n(説明の便宜上nは2以上の偶
数とする)本の行電極ZがPDP11の画面の行方向に
延在しており、且つ、画面の列方向に等間隔で並んでい
る。
【0021】なお、各行電極Zを区別する場合には、表
示面から見て(即ち図1の平面視において)上から順に
行電極Z1,行電極Z2,・・・,行電極Z2nと呼ぶ。更
に、奇数行目の行電極Z1,Z3,・・・,Z2n-1を行電
極X1,X2,・・・,Xnとも呼び、偶数行目の行電極
Z2,Z4,・・・,Z2nを行電極Y1,Y2,・・・,Y
nとも呼ぶ。更には各行電極X1〜Xnをそれぞれ単に行
電極Xとも呼び、各行電極Y1〜Ynをそれぞれ単に行電
極Yとも呼ぶ。図2に示すように、各放電セルCは1対
の行電極(以下「行電極対」とも呼ぶ)Z,Z(又は
X,Y)を含んでいる。
【0022】各行電極Zは透明電極104及び金属補助
電極(「母電極」又は「バス電極」とも呼ぶ)105か
ら構成されている。各行電極Zの透明電極104は放電
セルC内に放電ギャップgを介して配置されており、放
電を形成する。透明電極104は透明なので、放電空間
111内で生じた可視光線を効率良く表示面に取り出す
ことができる。各行電極Zの金属補助電極105は放電
ギャップgから遠い側において透明電極104に接して
おり、PDP11の画面の行方向に延在している。金属
補助電極105は透明電極104よりもインピーダンス
が低い材料から成り、透明電極104に電流を供給す
る。行電極Zを被覆して誘電体層106が形成されてい
る。なお、誘電体層106上に(誘電体である)MgO
等から成る保護膜が形成される場合もある。
【0023】他方、背面ガラス基板103の放電空間1
11側の表面上に(従って放電空間111を介して)行
電極Zと(立体)交差するように、m(説明の便宜上m
は正数且つ6の倍数とする)本の列電極(ないしは対向
電極)Wが延在している。より具体的には、m本の列電
極Wは行電極Zと直交してないしはPDP11の画面の
列方向に延在しており、且つ、画面の行方向に等間隔で
並んでいる。なお、各列電極Wを区別する場合には、表
示面から見て(即ち図1の平面視において)左から順に
列電極W1,列電極W2,・・・,列電極Wmと呼ぶ。
【0024】各列電極W間及び列電極W1,Wmの外側に
は列電極Wと平行に隔壁(「バリアリブ」又は「リブ」
とも呼ぶ)110が延在している。隔壁110は行方向
に並ぶ各放電セルCを分離する役割を果たす(図1参
照)と共に、PDP11が大気圧により潰されないよう
に支える支柱の役割も果たす。
【0025】そして、放電セルC内には背面ガラス基板
103及び隣り合う隔壁110で以て形成されるU字型
溝の内面上に列電極Wを覆って、緑色を発する蛍光体
(ないしは第1蛍光体)109,赤色を発する蛍光体
(ないしは第2蛍光体)109又は青色を発する蛍光体
(ないしは第3蛍光体)109のいずれかが配置されて
いる。ここでは、輝度,色純度,劣化特性等の観点か
ら、例えば、緑色発光蛍光体109にはZn2SiO4
Mnを、又、赤色発光蛍光体109には(Y,Gd)B
3:Euを、又、青色発光蛍光体109をBaMgA
1017:Euを用いる。
【0026】特に、PDP11では、各列電極Wに沿っ
てないしは列方向に並ぶ複数の放電セルCは同じ発光色
の蛍光体109を備えている(かかる点は後述する)。
なお、以下の説明及び図1等において緑色発光,赤色発
光及び青色発光に関する要素(例えば蛍光体や放電セル
等)に対してそれぞれ”G”,”R”及び”B”なる符
号を用い、また、各発光色を発する各放電セルCをそれ
ぞれ緑色放電セル(ないしは第1放電セル)C,赤色放
電セル(ないしは第2放電セル)及び青色放電セル(な
いしは第3放電セル)Cとも呼ぶ。
【0027】上述の構造を有する前面ガラス基板102
と背面ガラス基板103とは誘電体層106と隔壁11
0とを接触させて対面配置されており、不図示の周縁部
において互いに封着されている。両基板102,103
間の空間、即ち放電空間111内にはNeとXeとの混
合ガスやHeと+Xeとの混合ガス等の放電用ガスが大
気圧以下の圧力で封入されている。このとき、放電用ガ
スは(換言すれば放電空間111は)蛍光体109に接
している。
【0028】即ち、図2に示すように、各放電セルCは
1本の列電極Wと1つの行電極対Z,Z(又はX,Y)
との交差領域を含んで形成されており、放電ギャップg
を有している。そして、表示面から見て(即ち図1の平
面視において)、各放電セルCが含む行電極対X,Yと
当該行電極対X,Yの隣の行電極Y,X(隣の放電セル
Cに含まれている)との中間において列方向に区画され
る。つまり、各放電セルCはそれが含んでいる上記1つ
の行電極対X,Y以外の行電極対X,Yを含んでいな
い。なお、各行電極Zは異なる放電セルC間では放電を
生じない程度に離れている。他方、表示面から見て、各
放電セルCは隔壁110(の中心線)を境界として行方
向に区画される。そして、各放電セルCは表示面から見
て上述のように区画された2次元領域に垂直な方向に延
びる3次元領域内の構成要素(例えば蛍光体109)な
いしは構造を含む。
【0029】ここで、図3にPDP11全体における各
放電セルCの配置を説明するための模式図を示す。図3
は図1と同様にPDP11を表示面側から見た図にあた
り、放電セルCと電極X1〜Xn,Y1〜Yn,W1〜Wmと
の配置関係を中心に図示している。なお、図面の煩雑化
を避けるため列電極W1〜Wmは各一部のみを図示してい
る。
【0030】上述のように、PDP11では、各列電極
Wに沿って並ぶ複数の放電セルCは同じ発光色の蛍光体
109を備えている。具体的には、図3に示すように、
jを0以上の6の倍数として、 ・列電極Wj+1,Wj+4に沿って赤色放電セルCが並んで
おり、 ・列電極Wj+2,Wj+5に沿って緑色放電セルCが並んで
おり、 ・列電極Wj+3,Wj+6に沿って青色放電セルCが並んで
いる。
【0031】このとき更に、iを1以上の奇数として、 ・緑色放電セルCは行電極対(ないしは第1電極対)Z
i,Zi-1(但しここではi≠1)を含んでおり、 ・赤色放電セルCは行電極対(ないしは第2電極対)Z
i,Zi+1を含んでおり、 ・列電極Wj+3に沿って並ぶ青色放電セルCは行電極対
Zi,Zi-1を含み、列電極Wj+6に沿って並ぶ青色放電
セルCは行電極対Zi,Zi+1を含んでいる。
【0032】PDP11では、行電極対Zi,Zi+1を含
む放電セルCと行電極対Zi,Zi-1を含む放電セルCと
は列方向に半ピッチ(1つの放電セルCの寸法の半分)
だけずれている。換言すれば、kを正の奇数として、列
電極Wkに沿って並ぶ放電セルCと列電極Wk+1に沿って
並ぶ放電セルCとは互いに列方向に半ピッチずれてい
る。このため、PDP11は緑色,赤色及び青色を発光
する各1つずつの放電セルCで構成されるデルタ型配列
の画素を備えている。例えば列電極W4及び行電極対Z
1,Z2を含む赤色放電セルCと、列電極W5及び行電極
対Z2,Z3を含む緑色放電セルCと、列電極W6及び行
電極対Z1,Z2を含む青色放電セルCとで以てデルタ型
配列の1つの画素が形成されている。デルタ型配列の画
素を含むことにより、例えば各画素が1つの列電極Wに
沿って並ぶ3色の放電セルから成る場合(後述の図15
及び図19参照)と比較して、高品質な表示が得られ
る。更に、デルタ型配列の画素によれば、行方向に並ぶ
3色の放電セルで以て形成された正方形の画素、いわゆ
るトリオ型配列の画素よりも高解像度が得られる。
【0033】なお、後述のプラズマディスプレイ装置1
(図4参照)では列電極Wk,Wk+1は電位的に共通に接
続される。
【0034】次に、各放電セルCにおける表示動作の原
理を説明する。まず、放電セルCの(行電極対を成す)
行電極X,Y間に電圧パルスを印加することにより放電
空間111内に放電を発生させる。なお、放電セルCの
所定の電極ないしは電極間にパルスを印加することを
「放電セルCにパルスを印加する」とも表現する。上述
の放電により生じた紫外線によって蛍光体109が励起
されて可視光線を発し、この可視光線が放電セルの発光
として視認される。この放電の際に、放電空間111内
に生成された電子やイオンは、それぞれの極性とは逆の
極性を有する行電極X,Yの方向に移動し、行電極X,
Y上の誘電体層106の表面上に蓄積する。このように
して誘電体層106の表面上に蓄積した電子やイオン等
の電荷を「壁電荷」と呼ぶ。
【0035】この壁電荷が形成する電界は行電極X,Y
間の印加電界を弱める方向に働くため、壁電荷の形成に
伴って放電は消滅する。放電が消滅した後に、先程とは
極性を反転させた電圧パルスを行電極X,Y間に印加す
ると、この印加電圧による電界と壁電荷による電界とが
重畳された電界が放電空間111内に実質的に印加され
るため、再び放電を起こすことができる。このように、
一度放電が起きると、放電開始時の電圧に比べて低い電
圧(以下「維持電圧」と呼ぶ)を印加することによっ
て、放電を起こすことができる。このため、行電極X,
Y間に維持電圧を有するパルス(以下「維持パルス」と
も呼ぶ)を順次に極性を反転させてを印加すれば、放電
を定常的に維持させることができる。以下、この放電を
「維持放電」と呼ぶ。
【0036】この維持放電は、壁電荷が消滅するまでの
間であれば、維持パルスが印加され続ける限り持続され
る。なお、維持放電を形成させたい放電セルCの誘電体
層106上に壁電荷を形成することを「書き込み」と呼
び、書き込みのための放電を「書き込み放電」と呼ぶ。
書き込み放電は行電極X(又はY)と列電極Wとの間で
形成される。これに対して、壁電荷を消滅させることを
「消去」と呼び、消去のための放電を「消去放電」と呼
ぶ。従って、PDP11の各放電セルCに対して選択的
に書き込みを行い、その後に維持放電を行うことによっ
て、文字・図形・画像等を表示することができる。ま
た、書き込み,維持及び消去を高速に行うことによって
動画表示ができる。
【0037】次に、PDP11のより具体的な駆動方法
を図4〜図6を参照しつつ説明する。なお、図4はPD
P11を備えた実施の形態1に係るプラズマディスプレ
イ装置1の全体構成を説明するためのブロック図であ
り、図5及び図6はプラズマディスプレイ装置1でのP
DP11の駆動方法を説明するためのタイミングチャー
トである。
【0038】図4に示すように、プラズマディスプレイ
装置1は、PDP11と、行電極X1〜Xn,行電極Y1
〜Yn及び列電極W1〜Wmのそれぞれに所定の電圧を供
給するための駆動回路14,15,18と、駆動回路1
4,15,18を制御する制御回路40と、所定の電圧
を生成して駆動回路14,15,18に供給する電源回
路41とを備えている。このとき、PDP11を駆動す
るPDP用駆動装置は駆動回路14,15を含んで、或
いは更に駆動回路18を含んで構成される。
【0039】まず、制御回路40は、入力映像信号Sに
基づく制御信号を生成して、駆動回路14,15,18
に出力する。
【0040】駆動回路14はXドライバ141と駆動I
C142とを含む。Xドライバ141は、制御回路40
からの制御信号及び電源回路41からの供給電圧が入力
されて所定の電圧パルスを生成する。また、駆動IC1
42の複数の出力端子はPDP11の対応する行電極X
1〜Xnに接続されおり、当該駆動IC142は、制御回
路40からの制御信号に基づいて上記Xドライバ141
で生成された所定の電圧パルスを各行電極X1〜Xnに印
加する。
【0041】駆動回路15は上記Xドライバ141と同
等のYドライバ151及びYドライバ152とを含む。
図4に示すように、プラズマディスプレイ装置1では、
n本の行電極Y1〜Ynのうちで奇数番目の行電極Y(以
下「行電極Yodd」とも呼ぶ)は電位的に(ないしは
電気的に)共通にYドライバ151の出力端子に接続さ
れる。同様に、偶数番目の行電極Y(以下「行電極Ye
ven」とも呼ぶ)は電位的に共通にYドライバ152
の出力端子に接続されている。これにより、行電極Yo
ddを成す複数の行電極Yに同一の電圧が供給され、行
電極Yevenを成す複数の行電極Yに同一の電圧が供
給される。
【0042】また、駆動回路18は、上記Xドライバ1
41に相当するWドライバ181と、駆動IC142に
相当する駆動IC182とを含む。図4に示すように、
プラズマディスプレイ装置1では、駆動IC182の複
数の出力端子のそれぞれに列電極W1〜Wmが2本ずつ電
位的に共通に接続されている。より具体的には、隣り合
う2本の列電極Wk,Wk+1(kは奇数)が共通に駆動I
C182の各出力端子に接続されている。
【0043】そして、図5及び図6に示すように、プラ
ズマディスプレイ装置1では、1サブフィールドをリセ
ット期間RE,第1アドレス期間AD1,第2アドレス
期間AD2及び維持放電期間STの4つの期間に分けて
PDP11を駆動する。各放電セルCは上述の表示動作
の原理に基づいて駆動され、図5及び図6には上から列
電極W,行電極X1,X2,X3,X4,Xn,行電極Yo
dd,Yevenへ印加する各電圧波形を図示してい
る。
【0044】(リセット期間RE)リセット期間REで
は、駆動回路15が電圧Vpw(例えば330V)の全
面書き込みパルス52を生成し、当該全面書き込みパル
ス52を行電極Yodd,Yevenに、即ち全ての行
電極Y1〜Ynに与える。このとき、全ての行電極X1〜
Xnは駆動回路14により接地電位に設定される。これ
により、全ての放電セルC内に放電を発生させて、直前
のサブフィールドの終了時点での表示履歴を消去すると
共に、引き続く第1及び第2アドレス期間AD1,AD
2での放電確率を上げるためのプライミング粒子の供給
を行う。
【0045】更に、リセット期間REでは、駆動回路1
8が電圧Vpwのパルス51を生成し、当該パルス51
を全面書き込みパルス52と同じタイミングで全ての列
電極W1〜Wmに印加する。パルス51は全面書き込み
パルス52による電極Y,W間の放電を生じさせないよ
うにするためのものである。パルス51の電圧Vpwは
行電極X,Y間の略中間の電位、具体的には電圧Vpy
の略半分に設定するのが望ましく、例えば電圧Vpw=
100Vに設定する。
【0046】(第1アドレス期間AD1)リセット期間
REに続く第1及び第2アドレス期間AD1,AD2で
は、後の維持放電期間STで維持放電を発生させるべき
所定の放電セルC内に入力映像信号Sに基づいて選択的
に書き込み放電を起こす。
【0047】まず、第1アドレス期間AD1において、
奇数番目の行電極Yoddを含む放電セルC内に選択的
に書き込み放電を形成する。
【0048】具体的には、駆動回路15のYドライバ1
51が電圧Vay1(例えば40V)のパルス63を生
成し、当該パルス63を第1アドレス期間AD1におけ
る走査(スキャン)中、行電極Yoddに印加する。な
お、第1アドレス期間AD1中、行電極Yevenは駆
動回路15のYドライバ152により接地電位に設定さ
れる。これにより、行電極Yoddを含む放電セルCを
行電極Yevenを含む放電セルCよりも書き込み放電
が起こりやすい状態にする。
【0049】そして、駆動回路14は電圧Vax(例え
ば−170V)のスキャンパルス(ないしは第2パル
ス)62a及びスキャンパルス(ないしは第1パルス)
62bを生成する。そして、駆動回路14はスキャンパ
ルス62a又は62bを行電極X1から行電極Xnへ、換
言すれば(行電極対を成す)行電極間X1,Y1から行電
極Xn,Yn-1間へ順番に印加する(順次に選択してい
く)。この順次選択、即ち走査により、スキャンパルス
62a又は62bとパルス63との双方が印加された行
電極対X,Yoddを含む放電セルCを書き込み放電が
起こりやすい状態にする。
【0050】特に、スキャンパルス62aのパルス幅t
aはスキャンパルス62bのパルス幅tbよりも狭く、
例えばパルス幅taは1μsであり、パルス幅tbは2
μsである。そして、緑色放電セルCに含まれる行電極
対X,Yoddを選択する際には、より具体的には図5
に示すように行電極X2,X4,・・・を選択する際には
幅広のスキャンパルス62bを行電極Xに印加する。こ
れに対して、緑色放電セルCに含まれない行電極対X,
Yoddを走査する際には、より具体的には行電極X
1,X3,・・・を選択する際には幅狭のスキャンパルス
62aを行電極Xに印加する。
【0051】更に、第1アドレス期間AD1では、駆動
回路18が電圧Vaw(例えば60V)の書き込みパル
ス(ないしは第4パルス)61a及び書き込みパルス
(ないしは第3パルス)61bを生成する。特に、書き
込みパルス61aはスキャンパルス62aと同じパルス
幅taを有しており、書き込みパルス61bはスキャン
パルス62bと同じパルス幅taを有している。
【0052】そして、駆動回路18は、選択された行電
極対X,Yoddを含む放電セルCのうちで後の維持放
電期間STで発光させるべき放電セルCの列電極Wに、
書き込みパルス61a又は61bを印加する。なお、こ
のとき、各書き込みパルス61a,61bは、共通に接
続された隣り合う2本の列電極Wk,Wk+1(kは奇数)
に共通に(同時に)印加される。
【0053】特に、選択された行電極対X,Yoddが
少なくとも緑色放電セルCに含まれる場合(PDP11
では緑色放電セルCと青色放電セルCとが同じ行電極対
X,Yoddを含んでいる)、幅広の書き込みパルス6
1bを印加する。これに対して、選択された行電極対
X,Yoddが緑色放電セルCに含まれない場合には幅
狭の書き込みパルス61aを印加する。具体的には図5
に示すように、行電極X2,X4,・・・を選択する際に
は幅広の書き込みパルス61bを印加し、行電極X1,
X3,・・・を選択する際には幅狭の書き込みパルス6
1aを印加する。書き込みパルス61a,61bはスキ
ャンパルス62a,62bに同期させて印加する。この
とき、書き込み放電を形成する場合には少なくとも1つ
の列電極Wに書き込みパルス61a又は61bが印加さ
れる。
【0054】なお、緑色放電セルCと同じ行電極対X,
Yoddを含む青色放電セルCには幅狭の書き込みパル
ス61aを印加しても良い。このとき、同じ行電極対
X,Yoddに属する緑色及び青色放電セルCの双方に
幅広の書き込みパルス61aを印加する方が、駆動装置
14の構成が簡単である。
【0055】このようにして3つの電位Vaw,Va
x,Vayが印加された放電セルCの放電空間111
(図2参照)内に書き込み放電が発生する。換言すれ
ば、3つの電位Vaw,Vax,Vayのうちの2つの
電位が印加された状態では書き込み放電を起こさないよ
うに各電圧Vaw,Vax,Vayを設定する。具体的
には上述のように電圧Vay=40V,Vax=−17
0V,Vaw=60Vに設定する。このため、接地電位
の行電極Yevenを含む放電セルC内には書き込み放
電は形成されない。また、上述のように列電極Wk,Wk
+1(kは奇数)は共通に接続されており、同じ書き込み
パルス61a又は61bが印加されるが、各列電極W
j,Wj+1を含む各放電セルCで同時に書き込み放電が起
こることはない。これは、両放電セルCは異なる行電極
対X,Yを含み、当該異なる行電極対X,Yはタイミン
グを違えて選択されるからである。
【0056】(第2アドレス期間AD2)第1アドレス
期間AD1に続いて第2アドレス期間AD2を実施す
る。第2アドレス期間AD2では、上述の第1アドレス
期間AD1と同様にして、偶数番目の行電極Yeven
を含む放電セルC内に選択的に書き込み放電を形成す
る。
【0057】具体的には、図6に示すように、全ての行
電極Yevenにパルス63を印加すると共に、全ての
行電極Yoddを接地電位に設定する。更に、行電極X
2〜Xnへ、換言すれば(行電極対を成す)行電極間X
2,Y2から行電極Xn,Yn間へ順番にスキャンパルス6
2a又は62bを印加する(順次に選択していく)。な
お、行電極X1は偶数番目の行電極Yevenと対を成
さないので、第2アドレス期間AD2では行電極X1へ
スキャンパルス62a又は62bを印加しない。更に、
選択された行電極対X,Yevenを含む放電セルCの
うちで後の維持放電期間STで発光させるべき放電セル
Cの列電極Wに、スキャンパルス62a又は62bと同
期させて書き込みパルス61a又は61bを印加する。
【0058】このとき、第1アドレス期間AD1と同様
に、選択された行電極対X,Yevenが少なくとも緑
色放電セルCに含まれる場合、具体的には図6に示すよ
うに行電極X3,・・・を選択する場合、幅広のスキャ
ンパルス62b及び書き込みパルス61bを印加する。
これに対して、選択された行電極対X,Yevenが緑
色放電セルCに含まれない場合、具体的には行電極X
2,X4,・・・を選択する場合、幅狭のスキャンパルス
62a及び書き込みパルス61aを印加する。
【0059】これにより、行電極Yevenを含む所定
の放電セルC内で書き込み放電が生じる一方で、行電極
Yoddを含む放電セルC内では放電が形成されない。
【0060】(維持維持期間ST)第2アドレス期間A
D2に続く維持放電期間STでは、駆動回路14が電圧
Vsx(例えば180V)の維持パルス53を生成し、
駆動回路15が電圧Vsy(例えば180V)の維持パ
ルス54を生成する。そして、駆動回路14,15は維
持パルス53,54を全行電極Xと全行電極Yとに交互
に(交流的に)所定回数、印加する。これにより、第1
及び第2アドレス期間AD1,AD2で書き込み放電が
形成されたないしは書き込みがなされた放電セルCにお
いて維持放電を発生させる。
【0061】なお、リセット期間RE及び維持放電期間
STにおいて上述の機能を有する他の駆動方法を用いて
も構わない。
【0062】なお、上述のように2列の放電セルCに共
通の(同じ)書き込みパルス61a又は61bを印加し
つつも(換言すれば2列の放電セルで書き込みパルス6
1a又は61bを共有しつつも)各列の放電セルCに対
して別々に書き込みを行うアドレス方法を「列電極共有
アドレス方法」を呼ぶことにする。
【0063】列電極共有アドレス方法ないしはプラズマ
ディスプレイ装置1によれば、列電極W1〜Wmを2本1
組として共通に接続して書き込みパルス61a又は61
bを印加するので、各列電極W1〜Wmを個別に駆動回路
18に(換言すれば上述のPDP用駆動装置に)接続す
る場合と比較して、列電極W用の駆動IC182の個数
を半減することができる。これにより、駆動回路18を
(従ってPDP用駆動装置を)簡素化することができる
ので、プラズマディスプレイ装置1を低コストに提供す
ることができる。
【0064】その一方で、列電極共有アドレス方法では
1サブフィールドの間に行電極X1〜Xnの走査を2回行
う必要があるので、一般的には書き込みに要する総時間
(以下「総アドレス時間」とも呼ぶ)が列電極Wを共通
化しない場合の2倍必要である。しかし、プラズマディ
スプレイ装置1によれば、総アドレス時間を上記2倍よ
りも短縮化することができる。かかる効果を以下に説明
する。
【0065】放電セルC内の蛍光体109は放電用ガス
に(換言すれば放電空間111に)直接、接しているの
で、列電極Wに対応する電極としても働く。このとき、
行電極X(又はY)と列電極Wとの間の書き込み放電の
放電遅れ時間(電極間に電圧が印加されてから放電が発
生するまでの時間)はその放電セルC内の蛍光体109
の種類に(材料に)大きく依存する。
【0066】ここで、図7〜図9に緑色放電セルC,赤
色放電セルC及び青色放電セルCにおける放電遅れを説
明するための波形図を示す。図7〜図9には各発光色の
放電セルCでの書き込み放電時の発光波形を1500回
分重ねて図示している。なお、上述のように緑色発光蛍
光体109としてZn2SiO4:Mnを、又、赤色発光
蛍光体109として(Y,Gd)BO3:Euを、又、
青色発光蛍光体109としてBaMgAl1017:Eu
を用いている。
【0067】図7〜図9から、緑色放電セルCの放電遅
れ時間のばらつきは約2μsであり、赤色放電セルC及
び青色放電セルCのそれは約1μsであることが分か
る。つまり、赤色放電セルC及び青色放電セルCは、緑
色放電セルCよりも放電遅れ時間のばらつきが小さい。
或いは、赤色発光蛍光体材料(Y,Gd)BO3:Eu
及び青色発光蛍光体材料BaMgAl1017:Euは、
緑色発光蛍光体材料Zn 2SiO4:Mnよりも放電遅れ
特性のばらつきが小さい。このため、上述の各蛍光体材
料によれば、赤色放電セルC及び青色放電セルCが緑色
放電セルCよりも放電遅れ時間のばらつきが小さいPD
P11を製造することができる。
【0068】このため、パルス幅1μs程度のパルスに
よって全ての赤色放電セルC及び全ての青色放電セルC
において書き込み放電を起こすことができる。これに対
して、緑色放電セルCでは放電遅れ時間のばらつきが大
きいので、換言すれば放電遅れ時間が長い場合があるの
で、全ての緑色放電セルCにおいて確実に書き込み放電
を起こすためにはパルス幅は2μs程度必要である。
【0069】かかる点に鑑みて、プラズマディスプレイ
装置1では、上述のように、幅広のスキャンパルス62
b及び書き込みパルス61bのパルス幅tbを2μsに
設定し、幅狭のスキャンパルス62a及び書き込みパル
ス61aのパルス幅taを1μsに設定している。
【0070】即ち、PDP11では異なる行電極対X,
Yを含む放電セルCは、例えば緑色放電セルCと赤色放
電セルCとは行電極対X,Yの選択によって独立に制御
することができる。このとき、赤色放電セルC内での書
き込み放電の方が緑色放電セルC内での書き込み放電よ
りも放電遅れ時間のばらつきが小さい、換言すれば赤色
発光蛍光体109の方が緑色発光蛍光体109よりも放
電遅れ特性のばらつきが小さい。このため、緑色放電セ
ルCの(対を成す)行電極X,Y間へ印加するスキャン
パルス62bよりも幅狭のスキャンパルス62aを赤色
放電セルCの(対を成す)行電極X,Y間へ印加して
も、赤色放電セルC内で確実に書き込み放電を形成する
ことが可能である。
【0071】従って、PDP11を上述の駆動方法ない
しは上述のPDP用駆動装置で駆動することによって、
即ちプラズマディスプレイ装置1によって、幅広のスキ
ャンパルス61bのみを用いる場合と比較して書き込み
のためのアドレス期間を短縮化可能である。しかも、幅
狭のスキャンパルス62aのみを用いる場合と比較し
て、緑色及び赤色放電セルCの双方において確実に書き
込み放電を形成することができる。
【0072】具体的には、従来の列電極共有アドレス方
法では、書き込みパルス及びスキャンパルスのパルス幅
が2μsであり行電極Xが(即ち走査する電極が)n本
である場合、1サブフィールドの総アドレス時間は2
(回)×2(μs)×n(本)=4n(μs)必要であ
る。これに対して、プラズマディスプレイ装置1での総
アドレス時間は、2(回)×{1(μs)×n/2
(本)+2(μs)×n/2(本)}=3n(μs)で
あり、従来の3/4に短縮される。
【0073】また、書き込みパルス61aはスキャンパ
ルス62aと同じ幅taを有しており、書き込みパルス
61bはスキャンパルス62bと同じ幅tbを有してい
るので、行電極対が選択されている間の時間を十分に利
用して書き込み放電を形成することができる。つまり、
例えば緑色及び赤色放電セルCにおいて確実に書き込み
放電を形成することができる。
【0074】<実施の形態2>図10及び図11に実施
の形態2に係るPDP11Bを説明するための模式的な
平面図を示す。図10及び図11はそれぞれ既述の図1
及び図3に対応する。
【0075】PDP11Bは基本的には既述のPDP1
1(図1〜図4参照)と同様の構造を有しており、特に
PDP11Bでは同じ発光色の放電セルCが行方向に並
んでいる。詳細には、PDP11Bでは、hを0以上の
3の倍数として、 ・赤色放電セルCは行電極Zh+1,Zh+2を含んで配置さ
れており、 ・緑色放電セルCは行電極Zh+2,Zh+3を含んで配置さ
れており、 ・青色放電セルCは行電極Zh+3,Zh+4を含んで配置さ
れている。
【0076】このとき、PDP11Bでは、例えば列電
極W1及び行電極対Z1,Z2を含む赤色放電セルCと、
列電極W2及び行電極対Z2,Z3を含む緑色放電セルC
と、列電極W1及び行電極対Z1,Z2を含む青色放電セ
ルCとで以てデルタ型配列の1つの画素が形成されてい
る。更に、例えば列電極W2及び行電極対Z4,Z5を含
む赤色放電セルCと、列電極W1及び行電極対Z5,Z6
を含む緑色放電セルCと、列電極W2及び行電極対Z6,
Z7を含む青色放電セルCとで以てデルタ型配列の他の
1つの画素が形成されている。
【0077】PDP11Bは既述のPDP11に変えて
図4のプラズマディスプレイ装置1に適用可能である。
PDP11Bは基本的にはPDP11と同様に駆動され
るが、各発光色の放電セルCの配置の違いに起因してP
DP11Bでは幅狭のパルス61a,62a及び幅広の
パルス61b,62bを印加するタイミングがPDP1
1とは異なる。
【0078】図12にPDP11Bの駆動方法ないしは
PDP11Bを備えたプラズマディスプレイ装置での動
作を説明するためのタイミングチャートを示す。なお、
リセット期間RE及び維持放電期間STでは実施の形態
1と同様の駆動方法(図5及び図6参照)を適用可能で
あるため、図12には第1及び第2アドレス期間AD
1,AD2でのタイミングチャートのみを図示してい
る。図12には上から列電極W,行電極X1,X2,X
3,X4,Xn,行電極Yodd,Yevenへ印加する
各電圧波形を図示している。
【0079】図12に示すように、第1アドレス期間A
D1において、選択する行電極対X,Yが緑色放電セル
Cに含まれている場合、具体的には行電極X2,X3,・
・・を選択する場合、幅広のスキャンパルス62bを印
加する。これに対して、選択する行電極対X,Yが緑色
放電セルCに含まれていない場合、具体的には行電極X
1,X4,・・・を選択する場合、幅狭のスキャンパルス
62aを印加する。
【0080】同様に、第2アドレス期間AD2におい
て、行電極X5,・・・を選択する場合には幅広のスキ
ャンパルス62bを印加し、行電極X2,X3,X4,・
・・を選択する場合には幅狭のスキャンパルス62aを
印加する。
【0081】実施の形態1と同様に、後の維持放電期間
STで発光させるべき放電セルCの列電極Wに、スキャ
ンパルス62aに同期させて書き込みパルス61aを又
スキャンパルス62bに同期させて書き込みパルス61
bを印加する。
【0082】実施の形態2に係る駆動方法によれば、総
アドレス時間は、2(回)×{1(μs)×n×2/3
(本)+2(μs)×n/3(本)}=8/3n(μ
s)であり、従来の2/3に短縮される。
【0083】<実施の形態3>図13及び図14に実施
の形態3に係るPDP11Cを説明するための模式的な
平面図を示す。図13及び図14はそれぞれ既述の図1
及び図3に対応する。
【0084】PDP11Cは基本的には既述のPDP1
1B(図10及び図11参照)と同様の構造を有してお
り、特にPDP11Cでは各発光色の放電セルCの配置
がPDP11Bとは異なる。詳細には、PDP11Cで
は、kを1以上の奇数とし、pを0以上の4の倍数とし
て、 ・一の緑色放電セルCは、行電極対(ないしは第1電極
対)Zp+2,Zp+3及び列電極Wk+1を含んで配置されて
おり、 ・他の緑色放電セルCは、行電極対(ないしは第1電極
対)Zp+4,Zp+5及び列電極Wk+1を含んで配置されて
おり、 ・赤色放電セルCは、行電極対(ないしは第2電極対)
Zp+1,Zp+2及び列電極Wkを含んで又は行電極対(な
いしは第2電極対)Zp+3,Zp+4及び列電極Wkを含ん
で配置されており、 ・青色放電セルCは、行電極対Zp+3,Zp+4及び列電極
Wkを含んで又は行電極Zp+1,Zp+2及び列電極対Wkを
含んで配置されている。
【0085】このとき、PDP11Cでは、例えば列電
極W1及び行電極対Z1,Z2を含む赤色放電セルCと、
列電極W2及び行電極対Z2,Z3を含む一の緑色放電セ
ルCと、列電極W2及び行電極対Z4,Z5を含む他の緑
色放電セルCと、列電極W1及び行電極対Z3,Z4を含
む青色放電セルCとの4つの放電セルで以て1つの画素
が形成されている。
【0086】PDP11Cは既述のPDP11に変えて
図4のプラズマディスプレイ装置1に適用してPDP1
1と同様に駆動可能である。このため、PDP11Cを
用いた場合の総アドレス時間は、PDP11と同様に、
従来の3/4に短縮される。
【0087】<実施の形態4>上述の実施の形態1〜3
では列電極共有アドレス方法を説明したが、実施の形態
4では2つの列電極Wに共通に書き込みパルスを印加し
ないアドレス方法において総アドレス時間の短縮化を図
る。なお、PDP11〜11Cを列電極共有アドレス方
法によらずに駆動することは可能である。
【0088】図15に実施の形態4に係るPDP11D
を説明するための模式的な平面図を示す。図15は既述
の図3に対応する。
【0089】図15に示すように、PDP11Dは基本
的には既述のPDP11B,11C(図10〜図14参
照)と同様の構造を有しており、特にPDP11Dでは
各発光色の放電セルCの配置がPDP11B,11Cと
は異なる。詳細には、PDP11Dでは、kを正の奇数
とし、fを0以上の6の倍数として、 ・一の緑色放電セルCは列電極Wk及び行電極対(ない
しは第1電極対)Zf+3,Zf+4を含んで配置されてお
り、 ・他の緑色放電セルCは列電極Wk+1及び行電極対(な
いしは第1電極対)Zf+2,Zf+3を含んで配置されてお
り、 ・一の赤色放電セルCは列電極Wk及び行電極対(ない
しは第2電極対)Zf+1,Zf+2を含んで配置されてお
り、 ・他の赤色放電セルCは列電極Wk+1及び行電極対(な
いしは第2電極対)Zf,Zf+1を含んで配置されてお
り、 ・一の青色放電セルCは列電極Wk及び行電極対Zf+5,
Zf+6を含んで配置されており、 ・他の青色放電セルCは列電極Wk+1及び行電極対Zf+
4,Zf+5を含んで配置されている。
【0090】このとき、PDP11Dでは、1つの列電
極Wに沿って並ぶ3色の放電セルCで1つの画素が形成
されている。なお、放電セルCの寸法によっては1画素
が縦長になる場合がある。
【0091】次に、図16にPDP11Dを備えたプラ
ズマディスプレイ装置1Bの全体構成を説明するための
ブロック図を示す。プラズマディスプレイ装置1Bの駆
動回路15は既述のYドライバ151,152(図4参
照)と同様のYドライバを11つ含む。そして、プラズ
マディスプレイ装置1Bでは全ての行電極Y1〜Ynが電
位的に(ないしは電気的に)共通に駆動装置(即ちYド
ライバ)15の出力端子に接続されている。また、プラ
ズマディスプレイ装置1Bでは、PDP11Dの列電極
W1〜Wmは駆動IC182の対応する出力端子にそれぞ
れ接続されている。プラズマディスプレイ装置1Bのそ
の他の構成は既述のプラズマディスプレイ装置1(図4
参照)と同様である。
【0092】プラズマディスプレイ装置1Bでは、アド
レス期間での走査において、緑色放電セルCに含まれる
行電極Zf+3(fは0以上の6の倍数)に、即ち(対を
成す)行電極Zf+2,Zf+3間及び行電極Zf+3,Zf+4間
に幅広のスキャンパルス62b(図5参照)を印加す
る。他方、その他の行電極Xないしは行電極対X,Yに
は幅狭のスキャンパルス62a(図5参照)を印加す
る。このとき、スキャンパルス62aに対しては書き込
みパルス61aを又スキャンパルス62bに対しては書
き込みパルス61bを用いる。これにより、アドレス期
間の短縮化を図ることができる。なお、アドレス期間で
は全ての行電極Y1〜Ynにパルス63(図5参照)を印
加する。
【0093】<実施の形態5>実施の形態5では、実施
の形態4と同様に2つの列電極Wに共通に書き込みパル
スを印加しないアドレス方法において総アドレス時間の
短縮化を図る。
【0094】図17に実施の形態5に係るPDP11E
を説明するための模式的な平面図を示す。図17は既述
の図3に対応する。
【0095】図17に示すように、PDP11Eは基本
的には既述のPDP11B〜11D(図10〜図15参
照)と同様の構成を有しており、特にPDP11Eでは
各発光色の放電セルCの配置がPDP11B〜11Dと
は異なる。詳細には、PDP11Eでは、kを正の奇数
とし、fを0以上の6の倍数として、 ・一の緑色放電セルCは列電極Wk及び行電極対(ない
しは第1電極対)Zf+3,Zf+4を含んで配置されてお
り、 ・他の緑色放電セルCは列電極Wk及び行電極対(ない
しは第1電極対)Zf+5,Zf+6を含んで配置されてお
り、 ・一の赤色放電セルCは列電極Wk及び行電極対(ない
しは第2電極対)Zf+1,Zf+2を含んで配置されてお
り、 ・他の赤色放電セルCは列電極Wk+1及び行電極対(な
いしは第2電極対)Zf+4,Zf+5を含んで配置されてお
り、 ・一の青色放電セルCは列電極Wk+1及び行電極対Zf+
2,Zf+3を含んで配置されており、 ・他の青色放電セルCは列電極Wk+1及び行電極対Zf+
6,Zf+7を含んで配置されている。
【0096】このとき、PDP11Eでは、例えば列電
極W1及び行電極対Z1,Z2を含む赤色放電セルCと、
列電極W2及び行電極対Z2,Z3を含む青色放電セルC
と、列電極W1及び行電極対Z3,Z4を含む緑色放電セ
ルCとの3つの放電セルで以てデルタ型配列の1つの画
素が形成されている。更に、例えば列電極W2及び行電
極対Z4,Z5を含む赤色放電セルCと、列電極W1及び
行電極対Z5,Z6を含む緑色放電セルCと、列電極W2
及び行電極対Z6,Z7を含む青色放電セルCとの3つの
放電セルで以てデルタ型配列の他の1つの画素が形成さ
れている。
【0097】PDP11Eは既述のPDP11Dに変え
て図16のプラズマディスプレイ装置1Bに適用可能で
ある。PDP11Eは基本的にはPDP11Dと同様に
駆動されるが、各発光色の放電セルCの配置の違いに起
因してPDP11Eでは幅広のパルス及び幅狭のパルス
を印加するタイミングがPDP11Dとは異なる。
【0098】具体的には、アドレス期間での走査におい
て、緑色放電セルCに含まれる行電極Zf+3(fは0以
上の6の倍数)には、即ち(対を成す)行電極Zf+2,
Zf+3間及び行電極Zf+3,Zf+4間には幅広のスキャン
パルス62b(図5参照)を印加する。同様に、緑色放
電セルCに含まれる行電極Zf+5には、即ち(対を成
す)行電極Zf+4,Zf+5間及び行電極Zf+5,Zf+6間に
はスキャンパルス62bを印加する。他方、アドレス期
間において、緑色放電セルCに含まれない行電極Zf+1
には、即ち(対を成す)行電極Zf+1,Zf+2間には幅狭
のスキャンパルス62a(図5参照)を印加する。同様
に、緑色放電セルCに含まれない行電極Zf+7には、即
ち(対を成す)行電極Zf+6,Zf+7間及び行電極Zf+
7,Zf+8間にはスキャンパルス62aを印加する。この
とき、PDP11Dと同様に所定の列電極W1〜Wmへ書
き込みパルス61a又は61bを印加する。これによ
り、アドレス期間の短縮化を図ることができる。
【0099】<実施の形態6>図18及び図19に実施
の形態6に係るPDP11Fを説明するための模式的な
平面図を示す。図18及び図19はそれぞれ既述の図1
及び図3に対応する。
【0100】図18に示すように、PDP11Fでは互
いに対を成す2つの行電極X,Yの各透明電極104B
は金属補助電極105(図2参照)に沿って帯状に形成
されている。そして、PDP11等とは異なり、PDP
11Fでは列方向に隣り合う放電セルCは行電極Zを共
有していない。このため、図19に示すように、PDP
11Fでは放電セルCが(列方向に半ピッチずれること
なく)マトリクス状に配置している。
【0101】更に、図19に示すように、PDP11F
では、各発光色の放電セルCが行方向に並んでいる。具
体的には、hを0以上の3の倍数として、 ・赤色放電セルCは行電極対(ないしは第2電極対)X
h+1,Yh+1を含んで配置されており、 ・緑色放電セルCは行電極対(ないしは第1電極対)X
h+2,Yh+2を含んで配置されており、 ・青色放電セルCは行電極対Xh+3,Yh+3を含んで配置
されている。
【0102】PDP11Fは既述のPDP11Dに変え
て図16のプラズマディスプレイ装置1Bに適用可能で
ある。PDP11Fは基本的にはPDP11Dと同様に
駆動されるが、放電セルCの配置の違いに起因してPD
P11Fでは幅広のパルス及び幅狭のパルスを印加する
タイミングがPDP11Dとは異なる。
【0103】具体的には、アドレス期間での走査におい
て、緑色放電セルCに含まれる行電極Xh+2(hは0以
上の3の倍数)には、即ち(対を成す)行電極Xh+2,
Yh+2間には幅広のスキャンパルス62b(図5参照)
を印加する。他方、アドレス期間において、緑色放電セ
ルCに含まれない行電極Xh+1及び行電極Xh+3には、即
ち(対を成す)行電極Xh+1,Yh+1間及び行電極Xh+
3,Yh+3間には幅狭のスキャンパルス62a(図5参
照)を印加する。このとき、PDP11Dと同様に所定
の列電極W1〜Wmへ書き込みパルス61a又は61bを
印加する。これにより、アドレス期間の短縮化を図るこ
とができる。
【0104】<実施の形態7>図20に実施の形態7に
係るPDP11Gを説明するための模式的な平面図を示
す。図20は既述の図19に対応する。
【0105】PDP11Gは基本的には既述のPDP1
1F(図18及び図19参照)と同様の構造を有してい
るが、PDP11Gでは各発光色の放電セルCの発光色
がPDP11Fとは異なる。
【0106】具体的には、i,kを1以上の奇数とし
て、 ・緑色放電セルCは行電極対(ないしは第1電極対)X
i,Yi及び列電極Wk+1を含んで配置されており、 ・一の赤色放電セルCは行電極対Xi,Yi及び列電極W
kを含んで配置されており、 ・他の赤色放電セルCは行電極対(ないしは第2電極
対)Xi+1,Yi+1及び列電極Wk+1を含んで配置されて
おり、 ・青色放電セルCは行電極対Xi+1,Yi+1及び列電極W
kを含んで配置されている。
【0107】PDP11Gは既述のPDP11Dに変え
て図16のプラズマディスプレイ装置1Bに適用可能で
ある。そして、アドレス期間での走査において、緑色放
電セルCに含まれる行電極Xi(iは奇数)には、即ち
(対を成す)行電極Xi,Yi間には幅広のスキャンパル
ス62b(図5参照)を印加する。他方、アドレス期間
において、緑色放電セルCに含まれない行電極Xi+1に
は、即ち(対を成す)行電極Xi+1,Yi+1間には幅狭の
スキャンパルス62a(図5参照)を印加する。このと
き、PDP11Dと同様に所定の列電極W1〜Wmへ書き
込みパルス61a又は61bを印加する。これにより、
アドレス期間の短縮化を図ることができる。
【0108】特に、PDP11Fでは、例えば、列電極
W1及び電極対X1,Y1を含む赤色放電セルCと、列電
極W1及び電極対X2,Y2を含む青色放電セルCと、列
電極W2及び電極対X1,Y1を含む緑色放電セルCと、
列電極W2及び電極対X2,Y2を含む赤色放電セルCと
の4つの放電セルCで以て、いわゆるモザイク型配列の
1つの画素が形成される。このため、PDP11Gによ
れば、1列に3色の放電セルCが並んで成る画素(図1
9参照)よりも高品質の画像を表示することができる。
【0109】<実施の形態8>図21に実施の形態8に
係るPDP11Hを説明するための模式的な平面図を示
す。図21は既述の図19に対応する。
【0110】PDP11Hは基本的には既述のPDP1
1F,11G(図18〜図20参照)と同様の構造を有
しているが、PDP11Hでは各発光色の放電セルCの
配置がPDP11F,11Gとは異なる。具体的には、
i,kを1以上の奇数として、 ・緑色放電セル(ないしは第1放電セル)Cは行電極対
(ないしは第1電極対)Xi+1,Yi+1及び列電極Wk+1
を含んで配置されており、 ・赤色放電セル(ないしは第2放電セル)Cは行電極対
(ないしは第2電極対)Xi,Yi及び列電極Wkを含ん
で配置されており、 ・一の青色放電セル(ないしは第3放電セル)Cは行電
極対Xi+1,Yi+1及び列電極Wkを含んで配置されてお
り、 ・他の青色放電セル(ないしは第4放電セル)Cは行電
極対Xi,Yi及び列電極Wk+1を含んで配置されてい
る。
【0111】PDP11Hは既述のPDP11Dに変え
て図16のプラズマディスプレイ装置1Bに適用可能で
ある。そして、アドレス期間での走査において、緑色放
電セルCに含まれる行電極Xi+1(iは奇数)には、即
ち(対を成す)行電極Xi+1,Yi+1間には幅広のスキャ
ンパルス62b(図5参照)を印加する。他方、アドレ
ス期間において、緑色放電セルCに含まれない行電極X
iには、即ち(対を成す)行電極Xi,Yi間には幅狭の
スキャンパルス62a(図5参照)を印加する。このと
き、PDP11Dと同様に所定の列電極W1〜Wmへ書き
込みパルス61a又は61bを印加する。これにより、
アドレス期間の短縮化を図ることができる。
【0112】PDP11Hでは、例えば、列電極W1及
び電極対X1,Y1を含む赤色放電セルCと、列電極W1
及び電極対X2,Y2を含む青色放電セルCと、列電極W
2及び電極対X1,Y1を含む青色放電セルCと、列電極
W2及び電極対X2,Y2を含む緑色放電セルCとの4つ
の放電セルCで以て、いわゆるモザイク型配列の1つの
画素が形成される。特に、上述のPDP11Gでは1画
素中に赤色放電セルCが2つ設けられているのに対し
て、PDP11Hでは1画素中に青色放電セルCが2つ
設けられている。従って、PDP11Hの方がPDP1
1Gよりも色温度を向上することができる。
【0113】<実施の形態9>実施の形態9では上述の
列電極共有アドレス方法に適用可能なPDPを説明す
る。図22及び図23に実施の形態9に係るPDP11
K,11Lを説明するための模式的な平面図を示す。な
お、図22及び図23は図1に対応する。
【0114】図22及び図23に示すように、PDP1
1K,11Lは基本的には図1のPDP11と同様の構
造を有しているが、特にPDP11K,11Lの列電極
(ないしは対向電極)WW1は赤色放電セルCと緑色放
電セルCとで共有されている。例えば、行電極対Z1,
Z2を含む(1つの)赤色放電セルCと行電極対Z2,Z
3を含む(1つの)緑色放電セルCとが列電極WW1を
共有している。
【0115】より具体的には、PDP11Kでは、PD
P11(図1参照)の2つの列電極W1,W2が互いの
端部において導電パターンで繋がれて1つのU字型の列
電極WW1を形成している。また、PDP11Lでは、
PDP11(図1参照)の2つの列電極W1,W2が隔
壁110を跨いで結合し、各列電極W1,W2よりも幅
広の1つの列電極WW1を形成している。他の列電極W
W2,WW3等も各PDP11K,11Lにおいて同様
の形状を有している。なお、PDP11K,11Lのそ
の他の構成はPDP11と同様である。
【0116】PDP11K,11LはPDP11に変え
て図4のプラズマディスプレイ装置1に適用可能であ
る。このとき、PDP11K,11Lの各列電極WW1
〜WW3は駆動IC182(図4参照)の各出力端子に
接続される。これにより、列電極WW1〜WW3を共有
する2列の放電セルCに共通に書き込みパルス61a,
61bが供給されるので、PDP11K,11LはPD
P11と同様に駆動される。
【0117】なお、列電極WW1〜WW3を、列電極共
有アドレス方法で駆動する他のPDP、例えばPDP1
1B,11Cに適用しても構わない。
【0118】列電極WW1〜WW3を有するPDP11
K,IIJ等によれば、列電極共有アドレス方法を適用
することができるので、駆動回路18の(従ってPDP
用駆動装置の)簡素化及びプラズマディスプレイ装置の
低コスト化が可能である。
【0119】<実施の形態1〜9に共通の変形例>上述
のPDP11等における各発光色の放電セルCの配置は
一例に過ぎず、様々の変形例が考えられる。例えば、P
DP11等において赤色放電セルCと青色放電セルとの
位置を互いに入れ替えても構わず、かかる場合には青色
放電セルCが第2放電セルにあたる。
【0120】また、蛍光体109に他の材料を用いても
良いし、赤色,緑色及び青色以外の発光色の蛍光体を用
いても良い。即ち、PDPにおいて、書き込み放電の放
電遅れ時間のばらつきが異なる放電セルCが、換言すれ
ば放電遅れ特性の異なる蛍光体を備えた放電セルCが別
々の電極対を含むことにより、パルス幅の異なるスキャ
ンパルス及び書き込みパルスを用いた上述の駆動方法が
適用可能である。
【0121】なお、上述のプラズマディスプレイ装置
1,1Bでは複数の行電極Yを共通に駆動回路15に接
続しているが、駆動回路15を駆動回路14と同様に構
成することにより各行電極Yに独立にパルスを供給して
も構わない。
【0122】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、第1放電
セルと第2放電セルとは異なる電極対を含んで形成され
ているので、第1及び第2電極対の選択によって第1放
電セルと第2放電セルとを独立に制御することができ
る。このとき、第2放電セル内での放電の方が第1放電
セル内での放電よりも放電遅れ時間のばらつきが小さい
ので、第1電極対を成す電極間へ印加する第1パルスよ
りも幅狭の第2パルスを第2電極対を成す電極間へ印加
しても、第2放電セル内で確実に放電を形成することが
可能である。従って、上記第1パルスのみを用いる場合
と比較して書き込みのためのアドレス期間を短縮化可能
なプラズマディスプレイパネルを提供することができ
る。
【0123】請求項2に係る発明によれば、第1放電セ
ルと第2放電セルとは異なる電極対を含んで形成されて
いるので、第1及び第2電極対の選択によって第1放電
セルと第2放電セルとを独立に制御することができる。
このとき、第2蛍光体の方が第1蛍光体よりも放電遅れ
特性のばらつきが小さいので、第1電極対を成す電極間
へ印加する第1パルスよりも幅狭の第2パルスを第2電
極対を成す電極間へ印加しても、第2放電セル内で確実
に放電を形成することが可能である。従って、上記第1
パルスのみを用いる場合と比較して書き込みのためのア
ドレス期間を短縮化可能なプラズマディスプレイパネル
を提供することができる。
【0124】請求項3に係る発明によれば、(Y,G
d)BO3:Eu(赤色発光蛍光体)及びBaMgAl
1017:Eu(青色発光蛍光体)はZn2SiO4:Mn
(緑色発光蛍光体)よりも放電遅れ特性のばらつきが小
さいので、請求項2に係るプラズマディスプレイパネル
を提供することができる。
【0125】請求項4に係る発明によれば、複数の第1
及び第2放電セルのそれぞれに対して対向電極を設ける
場合と比較して、対向電極へパルスを与える駆動装置を
簡素化することができる。このため、当該駆動装置の、
更にはプラズマディスプレイ装置の低コスト化が可能な
プラズマディスプレイパネルを提供することができる。
【0126】請求項5に係る発明によれば、高品質な表
示が得られる。また、いわゆるトリオ型配列よりも高解
像度が得られる。
【0127】請求項6に係る発明によれば、色温度の高
い表示が得られる。
【0128】請求項7に係る発明によれば、第1パルス
のみを用いる場合と比較してアドレス期間を短縮化する
ことができる。しかも、第2パルスのみを用いる場合と
比較して、第1及び第2放電セルの双方において確実に
書き込み放電を形成することができる。
【0129】請求項8に係る発明によれば、第3パルス
は第1パルスと同じ幅を有しており、第4パルスは第2
パルスと同じ幅を有しているので、第1及び第2放電セ
ルにおいて確実に書き込み放電を形成することができ
る。
【0130】請求項9に係る発明によれば、複数の対向
電極を個別にプラズマディスプレイパネル用駆動装置に
接続する場合と比較して、プラズマディスプレイパネル
用駆動装置を簡素化することができる。このため、プラ
ズマディスプレイ装置を低コストに提供することができ
る。
【0131】請求項10に係る発明によれば、第1パル
スのみを用いる場合と比較してアドレス期間を短縮化す
ることができる。しかも、第2パルスのみを用いる場合
と比較して、第1及び第2放電セルの双方において確実
に書き込み放電を形成することができる。
【0132】請求項11に係る発明によれば、第3パル
スは第1パルスと同じ幅を有しており、第4パルスは第
2パルスと同じ幅を有しているので、第1及び第2放電
セルにおいて確実に書き込み放電を形成することができ
る。
【0133】請求項12に係る発明によれば、第1及び
第2放電セルの双方に対して同じ幅のパルスを印加する
場合と比較して、アドレス期間を短縮化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るPDPを説明するための
平面図である。
【図2】 実施の形態1に係るPDPの放電セルを説明
するための図である。
【図3】 実施の形態1に係るPDPを説明するための
平面図である。
【図4】 実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装
置の全体構成を説明するためのロック図である。
【図5】 実施の形態1に係るPDPの駆動方法を説明
するためのタイミングチャートである。
【図6】 実施の形態1に係るPDPの駆動方法を説明
するためのタイミングチャートである。
【図7】 緑色発光の放電セルの放電遅れを説明するた
めの波形図である。
【図8】 赤色発光の放電セルの放電遅れを説明するた
めの波形図である。
【図9】 青色発光の放電セルの放電遅れを説明するた
めの波形図である
【図10】 実施の形態2に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図11】 実施の形態2に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図12】 実施の形態2に係るPDPの駆動方法を説
明するためのタイミングチャートである。
【図13】 実施の形態3に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図14】 実施の形態3に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図15】 実施の形態4に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図16】 実施の形態4に係るプラズマディスプレイ
装置の全体構成を説明するためのブロック図である。
【図17】 実施の形態5に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図18】 実施の形態6に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図19】 実施の形態6に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図20】 実施の形態7に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図21】 実施の形態8に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図22】 実施の形態9に係るPDPを説明するため
の平面図である。
【図23】 実施の形態9に係る他のPDPを説明する
ための平面図である。
【符号の説明】
1,1B プラズマディスプレイ装置、11,11B〜
11H,11K,11L プラズマディスプレイパネル
(PDP)、14,15,18 駆動回路、61a 書
き込みパルス(第4パルス)、61b 書き込みパルス
(第3パルス)、62a スキャンパルス(第2パル
ス)、62b スキャンパルス(第1パルス)、109
蛍光体、111 放電空間、AD1 第1アドレス期
間、AD2第2アドレス期間、C 放電セル、X,X1
〜Xn,Y,Y1〜Yn,Z,Z1〜Z2n 行電極、W,W
1〜Wm,WW1〜WW3 列電極(対向電極)、ta,
tb パルス幅。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2電極対と、 前記第1及び第2電極対と放電空間を介して交差する複
    数の対向電極と、 前記複数の対向電極のうちの1つの対向電極と前記第1
    電極対との交差領域を含む一方で前記第2電極対を含ま
    ないで形成された第1放電セルの複数と、 前記複数の対向電極のうちの1つの対向電極と前記第2
    電極対との交差領域を含む一方で前記第1電極対を含ま
    ないで形成された第2放電セルの複数とを備え、 前記複数の第1放電セル内において前記第1電極対の一
    方の電極と前記複数の対向電極との間で形成される放電
    よりも、前記複数の第2放電セル内において前記第2電
    極対の一方の電極と前記複数の対向電極との間で形成さ
    れる放電の方が、放電遅れ時間のばらつきが小さい、プ
    ラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 第1及び第2電極対と、 前記第1及び第2電極対と放電空間を介して交差する複
    数の対向電極と、 前記複数の対向電極のうちの1つの対向電極と前記第1
    電極対との交差領域を含む一方で前記第2電極対を含ま
    ないで形成された第1放電セルの複数と、 前記複数の対向電極のうちの1つの対向電極と前記第2
    電極対との交差領域を含む一方で前記第1電極対を含ま
    ないで形成された第2放電セルの複数と、 前記複数の第1放電セル内に前記複数の対向電極を覆っ
    て配置された複数の第1蛍光体と、 前記複数の第2放電セル内に前記複数の対向電極を覆っ
    て配置された複数の第2蛍光体とを備え、 前記複数の第1蛍光体よりも前記複数の第2蛍光体の方
    が放電遅れ特性のばらつきが小さい、プラズマディスプ
    レイパネル。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプラズマディスプレイ
    パネルであって、 前記複数の第1蛍光体はZn2SiO4:Mnを含み、 前記複数の第2蛍光体は(Y,Gd)BO3:Eu又は
    BaMgAl1017:Euを含む、プラズマディスプレ
    イパネル。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネルであって、 前記複数の第1及び第2放電セルの各1つずつが前記1
    つの対向電極を共有している、プラズマディスプレイパ
    ネル。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載のプラズマディス
    プレイパネルであって、 前記複数の第1蛍光体と前記複数の第2蛍光体とは異な
    る発光色を発する蛍光体であり、 前記プラズマディスプレイパネルは、前記複数の第1及
    び第2放電セルの各1つずつを含んで形成されるデルタ
    型配列の画素の複数を備える、プラズマディスプレイパ
    ネル。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3に記載のプラズマディス
    プレイパネルであって、 前記複数の第1蛍光体は緑色を発する蛍光体であり、 前記複数の第2蛍光体は赤色を発する蛍光体であり、 前記プラズマディスプレイパネルは、 前記複数の対向電極のうちの1つの対向電極と前記第1
    電極対との交差領域を含む一方で前記第2電極対を含ま
    ないで形成された第3放電セルの複数と、 前記複数の対向電極のうちの1つの対向電極と前記第2
    電極対との交差領域を含む一方で前記第1電極対を含ま
    ないで形成された第4放電セルの複数と、 前記複数の第3及び第4放電セル内に前記複数の対向電
    極を覆って配置された青色を発する複数の第3蛍光体と
    を更に備え、 前記プラズマディスプレイパネルは、 前記複数の第1乃至第4放電セルの各1つずつを含んで
    形成されるモザイク型配列の画素の複数とを備える、プ
    ラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネルを駆動するプラズマディスプレ
    イパネル用駆動装置であって、 前記第1及び第2電極対に接続されて、書き込みのため
    のアドレス期間において、第1パルスを生成して前記第
    1電極対を成す電極間に出力する一方で、前記第1パル
    スよりも幅狭の第2パルスを生成して前記第2電極対を
    成す電極間に出力する、プラズマディスプレイパネル用
    駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のプラズマディスプレイ
    パネル用駆動装置であって、 前記複数の対向電極に更に接続されて、前記第1パルス
    と同じ幅の第3パルスを生成して前記第1パルスに同期
    させて前記複数の対向電極へ出力可能である一方で、前
    記第2パルスと同じ幅の第4パルスを生成して前記第2
    パルスに同期させて前記複数の対向電極へ出力可能であ
    る、プラズマディスプレイパネル用駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至3のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネルと、 請求項7又は8に記載のプラズマディスプレイパネル用
    駆動装置とを備え、 前記複数の対向電極は2本ずつ共通に前記プラズマディ
    スプレイパネル用駆動装置に接続されている、プラズマ
    ディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至3のいずれかに記載のプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 書き込みのためのアドレス期間において、第1パルスを
    前記第1電極対を成す電極間に印加する一方で、前記第
    1パルスよりも幅狭の第2パルスを前記第2電極対を成
    す電極間に印加する、プラズマディスプレイパネルの駆
    動方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のプラズマディスプ
    レイパネルの駆動方法であって、 前記第1パルスと同じ幅の第3パルスを前記第1パルス
    に同期させて又は前記第2パルスと同じ幅の第4パルス
    を前記第2パルスに同期させて、前記複数の対向電極の
    少なくとも1つへ印加する、プラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法。
  12. 【請求項12】 第1及び第2放電セルを備えたプラズ
    マディスプレイパネルの駆動方法であって、 書き込みのためのアドレス期間において、前記第2放電
    セルに対して前記第1放電セルに対してよりも幅狭のパ
    ルスを印加する、プラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
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