JP2002250724A - 硬練りコンクリートにおける締固め特性の評価方法 - Google Patents

硬練りコンクリートにおける締固め特性の評価方法

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JP2002250724A JP2001048076A JP2001048076A JP2002250724A JP 2002250724 A JP2002250724 A JP 2002250724A JP 2001048076 A JP2001048076 A JP 2001048076A JP 2001048076 A JP2001048076 A JP 2001048076A JP 2002250724 A JP2002250724 A JP 2002250724A
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hardened concrete
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Yuji Murakami
祐治 村上
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Hazama Corp
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Hazama Gumi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定値にばらつきが少なく、簡易に評価する
ことができる超硬練りコンクリートの締固め特性の評価
方法を提供すること。 【解決手段】 硬練りコンクリートをモールドに充填
し、該モールドに振動を加えながら硬練りコンクリート
の沈下量の履歴を測定し、該沈下量の履歴から前記硬練
りコンクリートの密度の履歴を算出し、一方、前記硬練
りコンクリートの配合から配合密度を算出し、該配合密
度と前記密度履歴との比率を算出して密度比履歴とな
し、該密度比履歴により超硬練りコンクリートにおける
締固め特性を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬練りコンクリート
における締固め特性の評価方法に関し、さらに詳細に
は、土と砂と砂利とセメントとを混合してなるCSGコ
ンクリート、又は細骨材、粗骨材、結合材、水および混
和剤からなるRCDコンクリート等の硬練りコンクリー
トにおけるコンシステンシーの評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬練りコンクリートのコンシステ
ンシーを評価する方法の一つとして、標準VC試験が採
用されている。ここで、標準VC試験とは、硬練りコン
クリートをモールドに詰め込み、このモールドに約50
Hz、振幅1mm程度の振動を与え、モルタルが表面に
浮き上がるまでの時間を測定するものであり、この時間
をVC値としている。一般的なRCDコンクリートにお
いて、VC値は20±10秒程度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CSG
コンクリート等の硬練りコンクリートが粘性土を含んで
いるような場合には、モールド内で部分的にVC値が2
0秒を示し、他の部分ではVC値が100秒を超えるこ
ともある。このように一貫性が無く、ばらつきが大きい
VC値によっては、硬練りコンクリートのコンシステン
シーや締固め特性、すなわち、締固め速度、締固め易さ
及び最終密度を評価することは困難であり、このVC値
に替わる評価方法が求められている。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点を解決せ
んとしたものであり、その課題は、標準VC試験などの
従来方法では測定値にばらつきが多く、評価が困難であ
った硬練りコンクリートの締固め特性を簡易に評価する
ことができる方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、硬練りコン
クリートをモールドに充填し、該モールドに振動を加え
ながら硬練りコンクリートの沈下量の履歴を測定し、該
沈下量の履歴から前記硬練りコンクリートの密度の履歴
を算出し、一方、前記硬練りコンクリートの配合から配
合密度を算出し、該配合密度と前記密度履歴との比率を
算出して密度比履歴となし、該密度比履歴により硬練り
コンクリートにおける締固め特性を評価することを特徴
とする評価方法が提供される。
【0006】ここで、硬練りコンクリートの沈下量の履
歴は、硬練りコンクリートの表面の沈下量を約0.1〜
1秒間隔で計測することにより求めることができる。こ
の沈下量の計測手段として、例えば、前記モールドに充
填した硬練りコンクリートの表面に板体を載置し、この
板体の垂直方向の変位を測定する測定手段を設けること
ができる。
【0007】また前記硬練りコンクリートの密度履歴
は、前記沈下量の履歴から硬練りコンクリートの体積履
歴を求め、この体積履歴によりモールドに充填された硬
練りコンクリートの重量を除すれば求めることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に基づいて実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1は超
硬練りコンクリートの沈下量を計測する様子を簡略に示
したものであり、この沈下量の測定装置としては、JS
CE−F507−1995に規定された標準VC試験装
置を使用することができる。そして、この標準VC試験
装置の振動台16の上に、超硬練りコンクリートが充填
されたモールド14が載置され、この超硬練りコンクリ
ート表面にはアクリル板13が上下動可能に載置され、
アクリル板13からは垂直軸12が突設し、この垂直軸
12には載荷用おもり(図示せず)が連設され、さら
に、この垂直軸12の上端部12aには変位計11が設
置される。
【0009】図3のフローチャートでは、硬練りコンク
リートにおける締固め特性の評価方法を示しており、最
初に、所定の材料を練混ぜて硬練りコンクリートを生成
し、この硬練りコンクリートをモールドに充填する。こ
こで、モールドは、例えば、直径24cmで高さ20c
mのものを使用することができる。
【0010】次に、硬練りコンクリートが充填されたモ
ールドを、例えば、上記標準VC試験装置における振動
台16の上に載置し、硬練りコンクリートのうえにアク
リル板13を載置して、変位計11を設置する。
【0011】試験サンプルと測定装置の設定が終了した
ら、振動台16を振動数50Hz及び振幅0.5mm程
度で振動させて、0.1〜1秒程度の所定間隔で変位
量、すなわち、硬練りコンクリートの沈下量の履歴を測
定する。振動台16を停止したら、モールドに充填され
た硬練りコンクリートの重量を測定する。なお、この重
量測定は、沈下量測定に先立ち実施しても良い。
【0012】沈下量の履歴から、振動中の硬練りコンク
リートの容積の履歴を算出し、さらに、この容積履歴と
硬練りコンクリートの重量とから、密度履歴を算出す
る。一方、硬練りコンクリートは配合から予め理論上の
密度(配合密度)を求めておく。以上に実測した密度履
歴を配合密度で除した値を密度比として、この密度比の
履歴をグラフ化し、このグラフから硬練りコンクリート
における締固め特性を評価する。
【0013】図2は上述の装置を用いて、硬練りコンク
リートの沈下量を1秒間隔で実測して得た密度比履歴の
グラフである。ここでは、セメントは中庸熱ポルトラン
ドセメントを使用し、最大骨材寸法150mm、中庸熱
ポルトランドセメントとフライアッシュからなる結合材
を110kg/m3、フライアッシュ置換率を30%、
細骨材率29%として、さらに、単位水量は77〜97
kg/m3の範囲で設定した。これらの材料を150m
mフルミックスで練り混ぜて、40mmふるいでウエッ
トスクリーニングして生成された硬練りコンクリートが
使用された。
【0014】図2における硬練りコンクリートにより従
来のVC試験を行なったところ、VC値は38秒であっ
た。この図2から、初期密度比は87%程度で、10秒
付近から一定の密度比の増加を示し、60秒を越えると
密度比は96%程度に達したことが判る。この図2の密
度比履歴の曲線は下記の式1で近似され、式1におい
て、1/aは初期段階での勾配を表わし、1/bは終局
段階での密度比を表わす。
【0015】 DR=t/(a+bt)+c・・・・(式1) DR:密度比(%) a、b:係数 c:初期密度比(%) t:振動時間(秒)
【0016】次に、異なるVC値を示す複数の硬練りコ
ンクリートの試料により、上記と同様にして実験を行な
って密度比履歴の曲線を求め、図5では係数aとVC値
との関係をグラフにし、一方、図6では係数bとVC値
との関係をグラフにした。
【0017】図5からは、VC値が増加するにしたがっ
て係数aは増加する傾向がある。つまり、コンクリート
の硬さが増加するにしたがって1/aは低下し、沈下し
にくくなっており、したがって、締固めにくくなってい
ることが判る。一方、図6ではVC値が増加すると、係
数bは若干増加する傾向を示すが、概ね0.1程度の値
になっている。
【0018】さらに、図4の密度比履歴のグラフを参照
して、締固め特性の評価方法について説明すると、の
曲線は最も短い振動時間で密度比100%に近づいてい
る。これは、硬練りコンクリート内に存在する空隙が最
も短い時間で除去されて、理論上の密度に近づいたこと
を示している。一方、の曲線は密度比100%に近づ
くのが最も遅いことを示している。したがって、図4に
おいて点線で締固めの難易を示したように、密度比履歴
曲線の位置、すなわち、式1における係数a,bおよび
初期密度比cにより、硬練りコンクリートの締固め特
性、すなわち、締固め速度、締固めの難易および最終密
度比を評価することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明では、モールドに充填された硬練
りコンクリートに振動を加えながら、硬練りコンクリー
トの沈下量の履歴を測定し、該沈下量の履歴から密度比
履歴を算出して、この密度比履歴によって締固め特性を
評価する。つまり、本発明では、振動により実際に沈下
した容積を密度履歴として捉えるので、従来方法のよう
な沈下を伴わない表面的な変化に惑わされず、正確に、
しかも簡易に締固め特性を評価することができる。
【0020】また本発明では、実測によって得られた密
度履歴が、理論密度、すなわち配合から計算して求めら
れた配合密度により除されて、密度比として平滑化され
るため、試験サンプル毎のデータのばらつきに影響され
ず、正確に締固め特性を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超硬練りコンクリートの沈下量を計測する様子
を示した簡略図である。
【図2】超硬練りコンクリートの密度比履歴を示したグ
ラフである。
【図3】超硬練りコンクリートにおける締固め特性の評
価方法のフローチャートである。
【図4】密度比履歴のグラフから締固め特性を判断する
方法についての説明図である
【図5】VC値と係数aとの関係を示すグラフである。
【図6】VC値と係数bとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 試験装置 11 変位計 12 垂直軸 13 アクリル板(板体) 14 モールド 15 超硬練りコンクリート 16 振動台

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬練りコンクリートをモールドに充填
    し、該モールドに振動を加えながら硬練りコンクリート
    の沈下量の履歴を測定し、該沈下量の履歴から前記硬練
    りコンクリートの密度の履歴を算出し、一方、前記硬練
    りコンクリートの配合から配合密度を算出し、該配合密
    度と前記密度履歴との比率を算出して密度比履歴とな
    し、該密度比履歴により超硬練りコンクリートにおける
    締固め特性を評価することを特徴とする評価方法。
JP2001048076A 2001-02-23 2001-02-23 硬練りコンクリートにおける締固め特性の評価方法 Pending JP2002250724A (ja)

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