JP2002250451A - ダイアフラム弁、及び同弁を用いた流体制御方法 - Google Patents

ダイアフラム弁、及び同弁を用いた流体制御方法

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JP2002250451A JP2001047907A JP2001047907A JP2002250451A JP 2002250451 A JP2002250451 A JP 2002250451A JP 2001047907 A JP2001047907 A JP 2001047907A JP 2001047907 A JP2001047907 A JP 2001047907A JP 2002250451 A JP2002250451 A JP 2002250451A
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Kyoichi Ishikawa
亨一 石川
Katsumi Narasaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブ開度の経時変化が少なく、シール性の
高く、且つ小型、軽量化が容易なダイアフラム弁、及び
同弁を用いた流体制御方法を提供する。 【解決手段】 ダイアフラム弁のダイアフラム2と係合
するシート部14に、Ni−Ti系合金を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量や圧力
を制御するためのダイアフラム弁、及び流体制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体の流量や圧力を制御するため
の機器として、バルブ(流体制御弁)が用いられてい
る。この流体制御弁には、ダイアフラム方式の弁が用い
られている。
【0003】一般のダイアフラム方式の流体制御弁(ダ
イアフラム弁)を図3乃至6に示す。
【0004】図3は、ステム62とダイアフラム64と
を一体型とした、プランジャー形状による流体制御方式
のダイアフラム弁の概略断面図である。流体入口66か
ら流入する流体は、シート部68とステム62とで形成
するオリフィス70を通り、流体出口72に導かれる。
ステム62とダイアフラム部64とを一体型としたプラ
ンジャー74を、シート部68上面に形成したシート突
条76に押し付けることで制御弁として閉になり、プラ
ンジャー74が本図上部側に動くことで開となる。アク
チェエータ78の推力を変えることで開度を調整し、流
量制御弁として使用することもできる。アクチュエータ
78は、ハンドル操作による機械式駆動以外に空気圧、
電磁(ソレノイド)、圧電素子(ピエゾスタック)等で
駆動させることができる。
【0005】図3において、80は流路形成ボディー、
82は継手、84はO−リング、86はスプリング、8
8はスプリング固定板、90はスプリング押え、92は
アライメントボール、94は駆動ロッドである。
【0006】図4は、空気圧駆動のノーマルクローズタ
イプ制御弁(ダイアフラム弁)の概略断面図である。図
5は、図4に示すダイアフラム弁における流量制御部A
の拡大概略断面図である。
【0007】制御弁102は、アクチュエータ104と
流路形成ブロック106とを有する。アクチュエータ1
04は、外側のシリンダ108の内側にピストン110
を有し、このピストン110は、空気圧導入口112か
らの空気圧により駆動される。空気圧がピストン受圧面
114に本図において上向きにかかることにより、制御
弁102へのピストン用バネ116による押付け推力が
減少し弁が開く。制御弁102は、図5に示すようにダ
イアフラム118にステム120を押し付ける構造でス
テム120とダイアフラム118は、分離されている。
ステム120への推力が減少するとダイアフラム118
の復元力により、ダイアフラム118は、上部側に戻
り、制御弁102として開状態となる。
【0008】ダイアフラム118は、円板凸構造(部分
球殻)で厚みは、0.1〜0.2mm程度であり、反発
力や耐久性を向上するため複数枚使用することもある。
【0009】図5において、ダイアフラム118は、シ
ート押え122及びダイアフラム押え124により、周
辺支持で保持されており、ダイアフラム118の変位量
を確保するため、円周末端は、自由端になっている(周
辺固定を実施した場合、変位量が減少するが、この方法
も広く用いられている。)。アクチュエータ104から
伝播される推力がアライメントボール126を介してス
テム120に伝播され、これによりステム120が動か
されることによりダイアフラム118は変位する。
【0010】ステム120は、曲面を持ったR形状にな
っており、凸型ダイアフラム118のセンター部位を、
ステム形状に沿う様変位させている。ダイアフラム押え
124は、ダイアフラム形状と同じ様なR形状になって
おり、ダイアフラム118の変位で生ずるダイアフラム
の変曲点がダイアフラム押え124下面に沿って同心円
状に移動できるしくみになっている。
【0011】この構造により、ダイアフラムの飛び移り
座屈現象を抑え、推力(荷重)に対するダイアフラムの
変位を比例に近い関係にしている(比例制御弁としての
構造)。また、飛び移り座屈現象を積極的に利用した制
御弁は特許として成立している(日立金属、1993年
特許化、1780075号)。図5に見られるように、
シート部128に形成したシート突条130とダイアフ
ラム118とでオリフィス132を形成している。
【0012】図4及び図5において、134はシリンダ
保持ブロックであり、これはダイアフラム押え124の
固定も兼ねている。136は駆動ロッド、138、14
0、142はシールパッキン、144は流体入口、14
6は流体出口、148はステム押えである。
【0013】シート突条の形状としては、図5に示す上
記のシート部128のシート突条130の形状以外に、
図6に示されるように、テフロン(登録商標)製シート
部152がシート押え154にかしめられている形状も
ある。
【0014】図6において、156はダイアフラム、1
58はステム、160はダイアフラム押え、162はア
ライメントボール、164はオリフィス、166はステ
ム押えである。
【0015】図3で示す流体制御弁は、流路形成ボディ
ー80上部のシート突条76とダイアフラム64とでオ
リフィス70を形成している。弁体は、ステム‐ダイア
フラム一体構造になっており、ダイアフラム64がシー
ト突条76と接触し流体を制御する。本図の構造の流体
制御弁は、流量や圧力コントロール弁として使用される
ことが多く、流量や圧力センサの信号を受け、アクチュ
エータ78をフィードバック制御することにより任意の
流量や圧力を得ている。ダイアフラム64及びシート部
68の材質は一般にステンレスが使用されており、両接
触面は鏡面仕上げするために研磨が施されている。
【0016】本図の構造では、接触面のアライメント
(ステム62とシート部68の平行度)がシール性に影
響を与える。ガス流体で完全なシールを得るためには、
ミクロンオーダー以下のアライメントが必要になり、現
実的に困難である。ステンレスの弾性域が狭いこともこ
の精度が必要な理由である。弾性域が狭いことは、ステ
ム62の駆動(シート突条76への押し付け、開放)に
対しシート突条76の変形を生じさせる。そのため、弁
開度に対する流量特性が初期値から変化して行く。制御
弁組上げ後、エージングと称し、数百回以上の弁体駆動
を実施し、この問題を解決する方法が試みられている
が、経時変化は生じてしまう問題がある。更に流体中に
異物(配管施工時の金属粉や反応生成物等)が混入し、
シート部の表面を傷つけるとシール性は全く確保できな
い事態に陥る問題がある。
【0017】図6では、前記問題を低減するためにソフ
トシートと称する樹脂製のシート部材料(シート材)を
用いている。シート材には、フッ素樹脂やポリイミド等
が使用されている。樹脂製シート材は、反発力、異物に
対する耐久性(異物はシート部にかみ込む)に優位性が
あるが、樹脂でできているため、ガス浸透、吸着不純物
(水分等)の放出、有機成分(材料成分)の放出が生じ
てしまう。
【0018】以上のように、図3乃至5の構造において
ステンレスシート材を用いる場合も、図6の構造におい
て樹脂シート材を用いる場合もそれぞれ問題を抱えてお
り、逆に、図3乃至5の構造において樹脂シート材を用
いる場合も、図6の構造においてステンレスシート材を
用いる場合も前述と同様の問題を抱える。
【0019】流体制御弁、とりわけ半導体製造分野で使
用される流体制御弁は、発塵レス、流体滞留部ゼロ、不
純物の放出ゼロ等のクリーン性能を満足する外、開閉・
流量制御に対する耐久性、バルブ開度の経時変化レス等
の信頼性を確保しなければならない。流体制御弁として
は、流量制御弁、流体遮断(開閉)弁、圧力制御弁等が
使用されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上のような現状にお
いて、本発明者らは上記問題を解決するために種々検討
した結果、ダイアフラム方式の弁においてシート部材料
にニッケル−チタン系合金を用いることによって、シー
ルに対する必要荷重が低減でき、アクチュエータのダイ
アフラム駆動に用いる推力が削減でき、アクチュエータ
が小型化でき、惹いては制御弁としても小型化できるこ
とを知得し、本発明を完成するに至った。
【0021】即ち、本発明の目的とするところは、上記
問題を解決し、既存の弁シート部の材質での限界に対
し、新たな材質を弁シート部に適用することで、流体制
御弁としてのバルブ開度の経時変化が極めて少なく、開
閉動作を繰り返した後でもシール性が確保できる耐久性
の高い、小型・軽量化に対応するダイアフラム弁、及び
同弁を用いた流体制御方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、以下に記載するものである。
【0023】〔1〕 Ni−Ti系合金製シート部を有
するダイアフラム弁。
【0024】〔2〕 Ni−Ti系合金製シート部の流
路中に絞り部を形成したダイアフラム弁。
【0025】〔3〕 Ni−Ti系合金製シート部のシ
ート突条を鏡面仕上げした〔1〕に記載のダイアフラム
弁。
【0026】〔4〕 Ni−Ti系合金製シート部のシ
ート突条がストッパー部を有する〔1〕に記載のダイア
フラム弁。
【0027】〔5〕 Ni−Ti系合金製シート部のシ
ート突条が、R部、平坦部、テーパー部の少なくとも1
つを含んでいる〔1〕に記載のダイアフラム弁。
【0028】〔6〕 流体の流路に備え付けた、シート
部をNi−Ti系合金で形成したダイアフラム弁を用い
て流体の圧力又は流量を制御する流体制御方法。
【0029】〔7〕 流量を比例制御する〔6〕に記載
の流体制御方法。
【0030】以下、本発明を詳細に説明する。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明のダイアフラム弁は、ニッ
ケル−チタン系合金(Ni−Ti系合金)をシート部材
料に適用する。
【0032】本発明の弁シート部は、従来のダイアフラ
ム弁のいずれにも取付けて使用できる。シート部の形状
も特に制限がなく、従来のシート部の形状すなわち、大
きさ、厚さ等は、従来のものとほぼ同等である。
【0033】Ni−Ti系合金は、形状記憶・超弾性合
金として知られており、1960年以降に発見された金
属材料である。形状記憶合金は、変態温度の前後で材料
が母相からマルテンサイト相へ変化することを利用し、
マルテンサイトで変形させた材料を変態温度以上にする
と母相で記憶した状態に戻る。この性質のバネを利用
し、炊飯器の調圧弁や制御弁のアクチュエータが実用化
されている。
【0034】本発明では、Ni−Ti系合金の超弾性特
性、形状記憶特性を利用する。超弾性は、母相が応力誘
起でマルテンサイト相に変態することで生ずる。前述の
変態温度以上では、材料に荷重をかけるとマルテンサイ
ト相に変化し、除荷するともとの母相に戻る。このこと
から、Ni−Ti系合金は、超弾性特性と共に荷重−除
荷における形状記憶特性を有するものということができ
る。
【0035】図1は応力‐ひずみ曲線を示すグラフであ
り、(a)は通常の金属材料の応力‐ひずみ曲線を示す
グラフであり、(b)はNi−Ti系合金の応力‐ひず
み曲線を示すグラフである。
【0036】ステンレス等、通常の金属材料は、図1
(a)に示されるように、外部応力と伸び(変位量)と
が比例関係にある直線域(弾性領域)が狭く、降伏点以
降更に荷重を掛けると、除荷後、永久変形を生ずる。そ
のため、シート材としては狭い伸びの弾性領域しか利用
できない。
【0037】これに対して、Ni−Ti系合金は、図1
(b)に示されるように、弾性領域、及び可逆的変形領
域が広く、全体のサイズに対し8%以内の変形であれば
除荷後、元の形状に回復する。そのため、シート材とし
て好ましい材料である。
【0038】また、Ni−Ti系合金は、応力‐ひずみ
曲線において弾性領域、及び可逆的変形領域が広いの
で、ON−OFF弁ばかりでなく、二次側流体の圧力や
流量を制御する比例制御弁のシート部としても好ましい
ものである。
【0039】用いるNi−Ti系合金は、加熱−冷却に
おける形状記憶特性が起こらないよう変態温度がダイア
フラム弁の使用温度より低いことが条件となる。具体的
には変態温度がマイナス10℃以下、好ましくはマイナ
ス20℃以下のNi−Ti系合金が好ましく、この条件
を満す場合は、NiとTiとの比率の如何を問わない。
このような合金は、Ni−TiのNi比率が多い合金、
特に好ましくはNiが50〜55質量%、Tiが45〜
50質量%のNi−Ti系合金(例えばNi:51質量
%、Ti:49質量%)、又は第三元素Cr、Fe、
V、Co等を0.01〜5質量%添加したNi−Ti系
合金が対象となる。
【0040】ダイアフラムの材質は、Ni−Ti系合金
以外の金属材料が好ましい。その金属材料の硬度はNi
−Ti系合金より低くすることが好ましい。Ni−Ti
系合金の硬度は、ビッカースで400Hv以上である。
そのため、ダイアフラムの材料金属の硬度は、ビッカー
スで400Hv未満が好ましい。
【0041】本発明において弁シート部材料として用い
るNi−Ti系合金は、耐腐食性、非触媒作用に優れた
ものである。即ち、耐腐食性については酸化チタンと同
様な耐食性を有しており、非触媒作用については制御す
べき流体に対して触媒作用、反応することも実用上無
い。
【0042】以下、図面を参照しながら、本発明を更に
詳細に説明する。
【0043】図2は、本発明のダイアフラム弁(制御
弁)の例における制御部の内部構造を示す概略断面図で
あり、(a)は、シート部がNi−Ti系合金からなる
ダイアフラム弁の例を示し、(b)は、シート部がシー
ト押えも含むものであって、このシート部がNi−Ti
系合金からなるダイアフラム弁の例を示し、(c)は、
R部、平坦部、テーパー部等を備えたシート部を有する
ダイアフラム弁の例を示す。
【0044】図2(a)において、ダイアフラム2は、
シート押え4及びダイアフラム押え6により、周辺支持
で保持されており、ダイアフラム2の変位量を確保する
ため、円周末端は、自由端になっている(周辺固定を実
施した場合、変位量が減少するが、この方法も広く用い
られている。)。ダイアフラム2は、アクチュエータ
(不図示)からの推力をアライメントボール8、ステム
押え10を介して伝播されたステム12が動くことで変
位する。
【0045】ステム12下面は、曲面を持ったR形状に
なっており、凸型ダイアフラム2のセンター部位を、ス
テム12の下面形状に沿う様変位させている。ダイアフ
ラム押え6は、ダイアフラム形状と同じ様なR形状にな
っており、ダイアフラム2の変位で生ずるダイアフラム
の変曲点がダイアフラム押え6の下面に沿って同心円状
に移動できるしくみになっている。
【0046】ダイアフラム2は、そのセンター部位(シ
ール箇所)においてNi−Ti系合金製シート部14上
面のシート突条16とでオリフィス18を形成してい
る。このようにシート突条16とダイアフラム2とで流
路を狭くすることにより、流体抵抗を設け、これにより
本例のダイアフラム弁はON−OFF弁、圧力制御弁と
してばかりでなく、流量制御弁としても使用できる。
【0047】なお、シール箇所におけるシート部14の
表面を鏡面仕上げすることにより、更にシール性に優れ
た不純物放出ゼロのダイアフラム弁を実現できる。
【0048】図2(b)のダイアフラム弁は、オリフィ
スを形成したシート部がシート押えも含む構造のシート
部22にした以外は、図2(a)のダイアフラム弁と同
様の構造のものである。
【0049】図2(b)において、24はダイアフラ
ム、26はダイアフラム押え、28はアライメントボー
ル、30はステム押え、32はステム、34はオリフィ
ス、36はシート突条である。
【0050】このようにシート部22におけるシート押
えの部分もNi−Ti系合金で形成することにより、シ
ート押えの部分とダイアフラム押え26とによるダイア
フラム24の保持が強化され、ダイアフラム弁の制御機
能がより高いものになる。
【0051】図2(c)に示すように、図2(a)のシ
ート部14、又は図2(b)のシート部22に相応する
シート部42は、R部44、平坦部46、テーパー部4
8、ストッパー部50等を備えても良いものである。ダ
イアフラム52が平坦部46に圧着されることにより弁
はOFFになる。この際、過度に抑圧されて平坦部46
が変形しても、ストッパー部50で抑圧力が分担され、
過度に平坦部46が変形されることを抑制できる。
【0052】また、本例のダイアフラム弁は、流路の内
径を部分的に小さく形成した絞り部54をシート部42
上面以外の流路にも形成して流体抵抗を更に設けること
で、流量制限制御弁としても使用できる。
【0053】
【発明の効果】本発明においては、シート部としてNi
−Ti系合金を用いている。Ni−Ti系合金は、材料
の復元力が高く、シート部材質として、他の金属と比較
し、シート部変形を生じない。そのため、流量制御弁と
して使用した場合、初期に得られた流量特性(初期流量
特性)に対し、経時的変化を生ずることがなく、耐久性
が高い。
【0054】Ni−Ti系合金の超弾性特性によりシー
ル性が高くなるので、シールに対する必要荷重が低減で
きる。その結果、アクチュエータのダイアフラム駆動に
用いる推力が削減でき、アクチュエータが小型化でき、
惹いては制御弁としても小型化できる。
【0055】Ni−Ti系合金の超弾性特性により、本
発明のダイアフラム弁は、流体制御弁としてのバルブ開
度の経時変化が極めて少なく、開閉動作を繰り返した後
でもシール性が確保できる耐久性の高い流体制御弁であ
る。
【0056】Ni−Ti系合金シートのシール部形状が
弁体接触部に転写することで弁体側シール面のキズ等の
影響を受けにくい。例えば、流体中に異物が混入し、そ
れが弁体側シール面を傷つけたとしてもシール性が確保
できる。
【0057】メタルシールであるため脱ガス特性に優
れ、不純物の放出を防止できる。
【0058】Ni−Ti系合金シール部に流体抵抗(絞
り形状)を設けることで、流量制限制御弁としても使用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】応力‐ひずみ曲線を示すグラフであり、(a)
は通常の金属材料の応力‐ひずみ曲線を示すグラフであ
り、(b)はNi−Ti系合金の応力‐ひずみ曲線を示
すグラフである。
【図2】本発明のダイアフラム弁(制御弁)の例におけ
る制御部の内部構造を示す概略断面図であり、(a)
は、シート部がNi−Ti系合金からなるダイアフラム
弁の例を示す概略断面図であり、(b)は、シート部が
シート押えも含むものであって、このシート部がNi−
Ti系合金からなるダイアフラム弁の例を示す概略断面
図であり、(c)は、R部、平坦部、テーパー部等を備
えたシート部を有するダイアフラム弁の例を示すシート
部近辺部分の概略断面図である。
【図3】ステムとダイアフラムを一体型とした、プラン
ジャー形状による流体制御方式のダイアフラム弁の概略
断面図である。
【図4】空気圧駆動のノーマルクローズタイプ制御弁
(ダイアフラム弁)の概略断面図である。
【図5】図5に示すダイアフラム弁における制御部Aの
拡大概略断面図である。
【図6】かしめシールタイプのダイアフラム弁における
制御部の概略断面図である。
【符号の説明】
2 ダイアフラム 4 シート押え 6 ダイアフラム押え 8 アライメントボール 10 ステム押え 12 ステム 14 シート部 16 シート突条 18 オリフィス 22 シート部 24 ダイアフラム 26 ダイアフラム押え 28 アライメントボール 30 ステム押え 32 ステム 34 オリフィス 36 シート突条 42 シート部 44 R部 46 平坦部 48 テーパー部 50 ストッパー部 52 ダイアフラム 54 絞り部 A 流量制御部 62 ステム 64 ダイアフラム 66 流体入口 68 シート部 70 オリフィス 72 流体出口 74 プランジャー 76 シート突条 78 アクチェエータ 80 流路形成ボディー 82 継手 84 O−リング 86 スプリング 88 スプリング固定板 90 スプリング押え 92 アライメントボール 94 駆動ロッド 102 制御弁 104 アクチュエータ 106 流路形成ブロック 108 シリンダ 110 ピストン 112 空気圧導入口 114 ピストン受圧面 116 ピストン用バネ 118 ダイアフラム 120 ステム 122 シート押え 124 ダイアフラム押え 126 アライメントボール 128 シート部 130 シート突条 132 オリフィス 134 シリンダ保持ブロック 136 駆動ロッド 138、140、142 シールパッキン 144 流体入口 146 流体出口 148 ステム押え 152 シート部 154 シート押え 156 ダイアフラム 158 ステム 160 ダイアフラム押え 162 アライメントボール 164 オリフィス 166 ステム押え

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ni−Ti系合金製シート部を有するダイ
    アフラム弁。
  2. 【請求項2】Ni−Ti系合金製シート部の流路中に絞
    り部を形成したダイアフラム弁。
  3. 【請求項3】Ni−Ti系合金製シート部のシート突条
    を鏡面仕上げした請求項1に記載のダイアフラム弁。
  4. 【請求項4】Ni−Ti系合金製シート部のシート突条
    がストッパー部を有する請求項1に記載のダイアフラム
    弁。
  5. 【請求項5】Ni−Ti系合金製シート部のシート突条
    が、R部、平坦部、テーパー部の少なくとも1つを含ん
    でいる請求項1に記載のダイアフラム弁。
  6. 【請求項6】流体の流路に備え付けた、シート部をNi
    −Ti系合金で形成したダイアフラム弁を用いて流体の
    圧力又は流量を制御する流体制御方法。
  7. 【請求項7】流量を比例制御する請求項6に記載の流体
    制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6916004B2 (en) 2002-11-29 2005-07-12 Mks Japan Inc. Electromagnetic valve

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