JP2002250441A - ダイアフラム、ダイアフラム弁、及び同弁を用いた流体制御方法 - Google Patents

ダイアフラム、ダイアフラム弁、及び同弁を用いた流体制御方法

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JP2002250441A JP2001047906A JP2001047906A JP2002250441A JP 2002250441 A JP2002250441 A JP 2002250441A JP 2001047906 A JP2001047906 A JP 2001047906A JP 2001047906 A JP2001047906 A JP 2001047906A JP 2002250441 A JP2002250441 A JP 2002250441A
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亨一 石川
Katsumi Narasaki
克巳 奈良▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のダイアフラム材質での限界に対し、新
たな材質をダイアフラムに適用することで流体の圧力、
流量を制御し、小型・軽量化に対応するダイアフラム
弁、及び同弁を用いた流体制御方法を提供する。 【解決手段】 Ni−Ti系合金で形成したダイアフラ
ム、前記ダイアフラムを用いたダイアフラム弁、並び
に、前記ダイアフラム弁を用いて流体の圧力又は流量を
制御する流体制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量や圧力
を制御するためのダイアフラム弁、及び流体制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体の流量や圧力を制御するため
の機器として、バルブ(流体制御弁)が用いられてい
る。この流体制御弁には、ダイアフラム方式の弁が主と
して用いられている。
【0003】一般のダイアフラム方式の流体制御弁(ダ
イアフラム弁)を図4及び図5に示す。
【0004】図4は、ステムとダイアフラムを一体型と
した、プランジャー形状による流体制御方式のダイアフ
ラム弁の概略断面図である。流体は、シート部41上面
のオリフィス42を介し、流体出口44に導かれる。ス
テム46のダイアフラム部47を一体型としたプランジ
ャー48を、シート部41上面に形成したシート突条4
9に押し付けることで制御弁として閉になり、プランジ
ャー46が本図上部側に動くことで開となる。アクチェ
エータ50の推力を変えることで開度を調整し、流量制
御弁として使用することもできる。アクチュエータ50
は、ハンドル操作による機械式駆動以外に空気圧、電磁
(ソレノイド)、圧電素子(ピエゾスタック)等で駆動
させることができる。
【0005】図4において、52は流路形成ボディー、
54は継手、56は流体入口、58はO−リング、60
はスプリング、62はスプリング固定板、64はスプリ
ング押え、66はアライメントボール、68は駆動ロッ
ドである。
【0006】図5は、空気圧駆動のノーマルクローズタ
イプ制御弁(ダイアフラム弁)の概略断面図である。図
6は、図5に示すダイアフラム弁における部分Aの拡大
概略断面図である。
【0007】制御弁70は、アクチュエータ72と流路
形成ブロック74とから構成されている。アクチュエー
タ72は、外側にシリンダ76を形成し、内側にピスト
ン78を有する構造のもので、このピストン78は、空
気圧導入口80からの空気圧により駆動させている。空
気圧がピストン受圧面82に本図において上向きにかか
ることにより、制御弁70へのピストン用バネ84によ
る押付け推力が減少し、弁体が開くこととなる。制御弁
70は、ダイアフラム86にステム88を押し付ける構
造でステム88とダイアフラム86は、分離されてい
る。ステム88への推力が減少するとダイアフラム86
の復元力により、ダイアフラム86は、上部側に戻り、
制御弁70として開状態となる。
【0008】図7は、ダイアフラム86の概略図であ
り、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0009】図7に示すように、ダイアフラム86は、
円板凸構造(部分球殻)で厚みは、0.1〜0.2mm
程度であり、反発力や耐久性を向上するため複数枚使用
することもある。
【0010】図6において、ダイアフラム86は、シー
ト押え90及びダイアフラム押え92により、周辺支持
で保持されており、ダイアフラム86の変位量を確保す
るため、円周末端は、自由端になっている(周辺固定を
実施した場合、変位量が減少するが、この方法も広く用
いられている。)。ダイアフラム86は、アクチュエー
タ72からの推力をアライメントボール94を介して伝
播されたステム88が動くことで変位する。
【0011】ステム88は、曲面を持ったR形状になっ
ており、凸型ダイアフラム86のセンター部位を、ステ
ム形状に沿う様変位させている。ダイアフラム押え92
は、ダイアフラム形状と同じ様なR形状になっており、
ダイアフラム86の変位で生ずるダイアフラムの変曲点
がダイアフラム押え92下面に沿って同心円状に移動で
きるしくみになっている。
【0012】この構造により、ダイアフラムの飛び移り
座屈現象を抑え、推力(荷重)に対するダイアフラムの
変位を比例に近い関係にしている(比例制御弁としての
構造)。図8は飛び移り座屈現象を示すダイアフラム荷
重−変位のグラフである。凸型ダイアフラムのセンター
部に荷重を加えると、あるリフト量から荷重が減少方向
になり、座屈終了後、再び荷重が増加に転ずる。この現
象は一般現象であり、この現象を積極的に利用した制御
弁は特許として成立している(日立金属、1993年特
許化、1780075号)。図6に見られるように、シ
ート部96でオリフィス98を形成しており、このオリ
フィス98の形成された形状としては、上記のシート部
96で形成された形状以外に、シート押え90にかしめ
られている場合もある。
【0013】図5及び図6において、100はシリンダ
保持ブロックであり、これはダイアフラム押え92の固
定も兼ねている。102は駆動ロッド、104、10
6、108はシールパッキン、110は流体入口、11
2は流体出口、114はステム押えである。
【0014】これらの従来のダイアフラム弁としては、
図4に示すようなステンレスの削りだし加工で形成され
たステム−ダイアフラム一体型の制御弁や、 図5、6
に示すような部分球殻のダイアフラムで形成された制御
弁がある。
【0015】ステンレス製ダイアフラムは、復元力が弱
く、永久変形を起こすため、バイアスバネによるバック
アップが必要である。また、小型制御弁における変位量
は、一般的に0.1mm以下であり、これ以上の変位量
を確保する場合は、ダイアフラム形状を大型化しなけれ
ばならない。ステンレスの弾性域は、限られているた
め、繰り返し駆動した場合、金属疲労によるダイアフラ
ムのクラックが生じ、流体の流出につながる問題があ
る。
【0016】部分球殻のダイアフラムの材質には、ステ
ンレス、ニッケル−コバルト合金(Ni−Co合金)が
用いられているものがある。ステンレスに関しては、前
述の復元力に問題があり、変位量が限定される。Ni−
Co合金は、セイコー電子工業社の公開特許(特開平9
−287048号公報)に見られるよう、ダイアフラム
として優れた特性を有しており、半導体製造用の制御弁
に最も一般に使用されている。しかし、ステンレス、N
i−Co合金製ダイアフラムが用いられた制御弁は、前
述の制御弁構造を実施しても飛び移り座屈による影響を
生じ、荷重とリフト量(変位量)は、完全な比例関係に
ならず、一部変曲点を有してしまう。そのため、比例制
御弁としては、使用が難しい。また、リフト量は、ステ
ンレスと比較し、Ni−Co合金は数倍得られるが、小
型ダイアフラムを想定した場合、限界があるなどの問題
がある。
【0017】流体制御弁、とりわけ半導体製造分野で使
用される流体制御弁は、発塵レス、流体滞留部ゼロ、不
純物の放出ゼロ等のクリーン性能を満足する外、開閉・
流量制御に対する耐久性、バルブ開度の経時変化レス等
の信頼性を確保しなければならない。流体制御弁として
は、流量制御弁、流体遮断(開閉)弁、圧力制御弁等が
使用されているが、近年、半導体製造装置のスペース低
減化に伴い、制御弁の小型・軽量化の要求が強くなって
きている。現状、流体制御弁には、ダイアフラム方式の
弁が主として用いられている。しかし、ダイアフラム材
質がステンレスやNi−Co材料であるため、弁開度が
限定され、小型・軽量化に対し、流体抵抗(コンダクタ
ンス)の増加が余儀なくされ、流体供給に必要な圧力の
増加や真空パージ実施時の真空到達時間の増加が生じて
しまう。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のような現状にお
いて、本発明者らは上記問題を解決するために種々検討
した結果、ダイアフラム方式の弁においてダイアフラム
にニッケル−チタン系合金を用いることによって、荷重
に対する変位量を大きくすることができ、弁開度の許容
範囲の拡大につながり、部材としてのダイアフラム形状
を小さくでき、全体としての流体制御弁としても小型化
できることを知得し、本発明を完成するに至った。
【0019】即ち、本発明の目的とするところは、上記
問題を解決し、既存のダイアフラム材質での限界に対
し、新たな材質をダイアフラムに適用することで流体の
圧力、流量を制御し、小型・軽量化に対応するダイアフ
ラム弁、及び同弁を用いた流体制御方法を提供すること
にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、以下に記載するものである。
【0021】〔1〕 Ni−Ti系合金で形成したダイ
アフラム。
【0022】〔2〕 Ni−Ti系合金製ダイアフラム
を用いたダイアフラム弁。
【0023】〔3〕 流量を比例制御する〔2〕に記載
のダイアフラム弁。
【0024】〔4〕 流体の流路に備え付けた、ダイア
フラムをNi−Ti系合金で形成したダイアフラム弁を
用いて流体の圧力又は流量を制御する流体制御方法。
【0025】以下、本発明を詳細に説明する。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明のダイアフラム弁は、ニッ
ケル−チタン系合金(Ni−Ti系合金)をダイアフラ
ムに適用する。
【0027】本発明のダイアフラムは、従来のダイアフ
ラム弁のいずれにも取付けて使用できる。ダイアフラム
の形状も特に制限がなく、従来のダイアフラムの形状す
なわち、大きさ、厚さ等は、従来のものとほぼ同等であ
る。
【0028】Ni−Ti系合金は、形状記憶・超弾性合
金として知られており、1960年以降に発見された金
属材料である。形状記憶合金は、変態温度の前後で材料
が母相からマルテンサイト相へ変化することを利用し、
マルテンサイトで変形させた材料を変態温度以上にする
と母相で記憶した状態に戻る。この性質のバネを利用
し、炊飯器の調圧弁や制御弁のアクチュエータが実用化
されている。
【0029】本発明では、Ni−Ti系合金の超弾性特
性、形状記憶特性を利用する。超弾性は、母相が応力誘
起でマルテンサイト相に変態することで生ずる。前述の
変態温度以上では、材料に荷重をかけるとマルテンサイ
ト相に変化し、除荷するともとの母相に戻る。このこと
から、Ni−Ti系合金は、超弾性特性と共に荷重−除
荷における形状記憶特性を有するものということができ
る。
【0030】図1は応力‐ひずみ曲線を示すグラフであ
り、(a)は通常の金属材料の応力‐ひずみ曲線を示す
グラフであり、(b)はNi−Ti系合金の応力‐ひず
み曲線を示すグラフである。
【0031】ステンレス等、通常の金属材料は、図1
(a)に示されるように、外部応力と伸び(変位量)と
が比例関係にある直線域(弾性領域)が狭く、降伏点以
降更に荷重を掛けると、除荷後、永久変形を生ずる。そ
のため、ダイアフラムとしては狭い伸びの弾性領域しか
利用できない。
【0032】これに対して、Ni−Ti系合金は、図1
(b)に示されるように、弾性領域、及び可逆的変形領
域が広く、全体のサイズに対し8%以内の変形であれば
除荷後、元の形状に回復する。そのため、ダイアフラム
として好ましい材料である。
【0033】また、Ni−Ti系合金は、応力‐ひずみ
曲線において弾性領域、及び可逆的変形領域が広いの
で、ON−OFF弁ばかりでなく、二次側流体の圧力や
流量を制御する比例制御弁としても好ましいものであ
る。
【0034】用いるNi−Ti系合金は、加熱−冷却に
おける形状記憶特性が起こらないよう変態温度がダイア
フラム弁の使用温度より低いことが条件となる。具体的
には変態温度がマイナス10℃以下、好ましくはマイナ
ス20℃以下のNi−Ti系合金が好ましく、この条件
を満す場合は、NiとTiとの比率の如何を問わない。
このような合金は、Ni−TiのNi比率が多い合金、
特に好ましくはNiが50〜55質量%、Tiが45〜
50質量%のNi−Ti系合金(例えばNi:51質量
%、Ti:49質量%)、又は第三元素Cr、Fe、
V、Co等を0.01〜5質量%添加したNi−Ti系
合金が対象となる。
【0035】図2は、ダイアフラムについて荷重に対す
る変位量を測定した試験で得られたデータを示すグラフ
である。
【0036】この試験では、Ni−Co合金とNi−T
i系合金を同一の部分球殻形状で比較した。試験材料の
厚みはNi−Co合金が0.1mm、Ni−Ti系合金
は、0.18mmであった。
【0037】Ni−Ti系合金は、Ni−Co合金と比
較し、明らかに直線域に伸びが認められた。更に、板厚
が1.8倍と、変位量が増加しにくい条件にも拘らず、
同一荷重に対し、Ni−Co合金よりも数十%の変位量
増加が認められた。
【0038】この特性は、Ni−Ti系合金の弾性係数
が大きいことによるものである。Ni−Co合金は弾性
係数が小さいため、同一荷重に対し変位量が小さい。そ
のため、ダイアフラムの変位の許容量を大きくするには
ダイアフラムを大きくする、惹いてはダイアフラム弁自
体を大きくする必要がある。或は荷重を多く掛ける、惹
いてはダイアフラム弁自体を強く補強する必要がある。
【0039】これに対し、Ni−Ti系合金の場合は、
必要以上にダイアフラム弁自体を大きくしたり補強する
こともなく、ダイアフラム材料として極めて有効であ
る。
【0040】なお、ダイアフラムの荷重−変位特性にお
いて変曲点がある場合、この変曲点はダイアフラム押え
の形状に沿って移動する。よって、Ni−Ti系合金を
ダイアフラム材料として用いることに併せて、上記変曲
点の移動に応じてダイアフラム押えの形状を決定するな
どのダイアフラムの保持方法を採ることにより、荷重に
対する変位量の比例領域が増大する。上記ダイアフラム
の保持方法を併用することにより、本発明のダイアフラ
ム弁は、比例動作弁として活用でき、ダイアフラムへの
推力(アクチュエータ推力)をコントロールすることが
でき、惹いてはダイアフラム弁において任意の開度を得
ることができる。
【0041】本発明のダイアフラム弁は、ダイアフラム
の繰り返し動作(上下運動)に対する耐久性が高い。
【0042】ダイアフラムの弾性係数が高いことによ
り、本発明のダイアフラム弁は、流体制御弁としてのバ
ルブ開度の経時変化が極めて少なく、開閉では数百万回
以上繰り返し動作に耐えうる制御弁である。
【0043】本発明においてダイアフラム材料として用
いるNi−Ti系合金は、耐腐食性、非触媒作用に優れ
たものである。即ち、耐腐食性については酸化チタンと
同様な耐食性を有しており、非触媒作用についてはダイ
アフラム弁の構成材料や制御すべき流体に対して触媒作
用、反応することも実用上無いレベルである。
【0044】以下、図面を参照しながら、本発明を更に
詳細に説明する。
【0045】図3は、本発明のダイアフラム弁(制御
弁)の一例である空気圧駆動レギュレータ(圧力調整
器)の内部構造を示す概略断面図である。
【0046】空気圧駆動レギュレータ2は、外側がシリ
ンダ4、カバー6、流路形成ブロック8から形成されて
いる。上記シリンダ4、カバー6の内側には、ピストン
10、スプリング(バネ)12、スプリング受け14、
駆動ロッド16、ダイアフラム18、弁体20、ダイア
フラム押え22、弁座シール24、シールパッキン2
6、28、O−リング30が設けられている。
【0047】上記ピストン10は、空気圧導入口32か
らの空気圧により駆動させている。空気圧がピストン受
圧面34に下向きに掛かることにより、ピストン10に
上向きに掛かっているスプリング12による押付け推力
が減少し、弁体20と弁座シール24との隙間が開く。
流体入口36から導入された流体は、弁体20と弁座シ
ール24との隙間の開度によって圧力、流量が制御され
て流体出口38から流出される。
【0048】ダイアフラム18には、Ni−Ti系合金
を用いているので、空気圧駆動レギュレータ2は、ダイ
アフラム構造の流量制御、圧力制御弁にも適用できる。
【0049】図3に示すように、ダイアフラム18で流
体の二次側圧力を受圧し、圧力バランスを取っており、
二次側圧力の変動にも対応できる。
【0050】構成部品の形状は図3の形状に限定される
わけでなく、例えばダイアフラム18は更に小型化する
ことができ、全体としての空気圧駆動レギュレータ2も
更に小型化が可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明においては、ダイアフラムとして
Ni−Ti系合金を用いている。Ni−Ti系合金は、
材料の弾性変形域が広く、ダイアフラムとして用いた場
合、他の金属又は合金と比較し、変位量を大きくするこ
とができる。弁開度の許容範囲の拡大につながり、バル
ブの容量係数(Cv値)を高くすることができる。
【0052】Ni−Ti系合金の弾性変形域が広いこと
は、制御部での圧力損失を低減できる。この圧力損失の
低減により、制御部での圧力降下で生ずるフラッシング
(流体が液材料の場合、材料が気化する)やキャビテー
ション(溶存ガスの放出)を抑制することができる。
【0053】Ni−Ti系合金の変位量の大きいことに
より、部材としてのダイアフラム形状を小さくでき、全
体としての流体制御弁としても小型化できる。
【0054】Ni−Ti系合金の超弾性特性により、変
位に対する必要荷重が低減できる。アクチュエータのダ
イアフラム駆動に用いる推力が削減でき、アクチュエー
タが小型化でき、惹いては制御弁としても小型化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】応力‐ひずみ曲線を示すグラフであり、(a)
は通常の金属材料の応力‐ひずみ曲線を示すグラフであ
り、(b)はNi−Ti系合金の応力‐ひずみ曲線を示
すグラフである。
【図2】ダイアフラムについて荷重に対する変位量を測
定した試験で得られたデータを示すグラフである。
【図3】本発明のダイアフラム弁(制御弁)の一例であ
る空気圧駆動レギュレータ(圧力調整器)の内部構造を
示す概略断面図である。
【図4】ステムとダイアフラムを一体型とした、プラン
ジャー形状による流体制御方式のダイアフラム弁の概略
断面図である。
【図5】空気圧駆動のノーマルクローズタイプ制御弁
(ダイアフラム弁)の概略断面図である。
【図6】図5に示すダイアフラム弁における部分Aの拡
大概略断面図である。
【図7】図5に示すダイアフラム弁におけるダイアフラ
ムの概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図で
ある。
【図8】飛び移り座屈現象を示すダイアフラム荷重−変
位のグラフである。
【符号の説明】
2 空気圧駆動レギュレータ 4 シリンダ 6 カバー 8 流路形成ブロック 10 ピストン 12 スプリング(バネ) 14 スプリング受け 16 駆動ロッド 18 ダイアフラム 20 弁体 22 ダイアフラム押え 24 弁座シール 26、28 シールパッキン 30 O−リング 32 空気圧導入口 34 ピストン受圧面 36 流体入口 38 流体出口 42 オリフィス 44 流体出口 46 プランジャー(ステム) 48 ダイアフラム部 50 アクチェエータ 52 流路形成ボディー 54 継手 56 流体入口 58 O−リング 60 スプリング 62 スプリング固定板 64 スプリング押え 66 アライメントボール 68 駆動ロッド 70 制御弁 72 アクチュエータ 74 流路形成ブロック 76 シリンダ 78 ピストン 80 空気圧導入口 82 ピストン受圧面 84 ピストン用バネ 86 ダイアフラム 88 ステム 90 シート押え 92 ダイアフラム押え 94 アライメントボール 96 シート部 98 オリフィス 100 シリンダ保持ブロック 102 駆動ロッド 104、106、108 シールパッキン 110 流体入口 112 流体出口 114 ステム押え

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ni−Ti系合金で形成したダイアフラ
    ム。
  2. 【請求項2】 Ni−Ti系合金製ダイアフラムを用い
    たダイアフラム弁。
  3. 【請求項3】 流量を比例制御する請求項2に記載のダ
    イアフラム弁。
  4. 【請求項4】 流体の流路に備え付けた、ダイアフラム
    をNi−Ti系合金で形成したダイアフラム弁を用いて
    流体の圧力又は流量を制御する流体制御方法。
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