JP2002250275A - 流体機械 - Google Patents

流体機械

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JP2002250275A
JP2002250275A JP2001280049A JP2001280049A JP2002250275A JP 2002250275 A JP2002250275 A JP 2002250275A JP 2001280049 A JP2001280049 A JP 2001280049A JP 2001280049 A JP2001280049 A JP 2001280049A JP 2002250275 A JP2002250275 A JP 2002250275A
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JP
Japan
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shaft
piston
link
longitudinal direction
fluid machine
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Withdrawn
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JP2001280049A
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English (en)
Inventor
Shigeru Hisanaga
滋 久永
Motohiko Ueda
元彦 上田
Mikio Matsuda
三起夫 松田
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Priority to DE60127373T priority patent/DE60127373T2/de
Priority to EP01130201A priority patent/EP1217211B1/en
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B49/00Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
    • F04B49/12Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00 by varying the length of stroke of the working members
    • F04B49/121Lost-motion device in the driving mechanism
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/14Control
    • F04B27/16Control of pumps with stationary cylinders

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンを往復運動させる圧縮機において、
シャフトの長手方向と直交する方向の寸法の小型化を図
る。 【解決手段】 シャフト105により旋回駆動される旋
回部材109からリンク111(第2リンク111b)
に伝達される運動のうち、シャフト105の径方向成分
のみがリンク111(第2リンク111b)に伝達され
るようにする。これにより、旋回部材109が1回旋回
すると、摺動ピン109aの中心は、ピストン軸線Lp
を挟んで両側を行き来するように、上下方向(シャフト
105の径方向)に1往復するように見える。したがっ
て、旋回部材109が1回旋回すると、ピストン110
はシャフト105の長手方向と平行な方向にシリンダボ
ア102a内を2往復する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンを往復運
動させることにより、流体を吸入・吐出する流体機械に
関するもので、蒸気圧縮式冷凍サイクル用の圧縮機に適
用して有効である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
特公平4−51667号公報に記載の圧縮機では、公転
円板をシャフト周りに公転(旋回)させることにより、
ピストンをシャフトの長手方向と直交する方向に往復運
動させている。
【0003】しかし、この公報に記載の発明では、ピス
トンをシャフトの長手方向と直交する方向に往復運動さ
せているので、圧縮機の径方向寸法(シャフトの長手方
向と直交する方向の寸法)が大きくなってしまう。
【0004】本発明は、上記点に鑑み、ピストンを往復
運動させることにより、流体を吸入・吐出する流体機械
において、シャフトの長手方向と直交する方向の寸法の
小型化を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、回転するシ
ャフト(105)と、シャフト(105)により駆動さ
れて旋回する旋回部材(109)と、シャフト(10
5)の長手方向と平行な方向に往復運動するピストン
(110)と、一端側がピストン(110)に可動に連
結され、他端側が旋回部材(109)に対して可動に連
結されたリンク(111)とを有し、旋回部材(10
9)が旋回する際に、リンク(111)がピストン(1
10)に対して揺動することによりピストン(110)
が往復運動するように構成されていることを特徴とす
る。
【0006】これにより、シャフト(105)の長手方
向と直交する方向の寸法の小型化を図ることができる。
【0007】請求項2に記載の発明では、回転するシャ
フト(105)と、シャフト(105)により駆動さ
れ、シャフト(105)の長手方向と直交する面(S
3)内で旋回する旋回部材(109)と、シャフト(1
05)の長手方向と平行な方向に往復運動するピストン
(110)と、一端側がピストン(110)に揺動可能
に連結され、他端側が旋回部材(109)に対して可動
に連結されたリンク(111)とを有し、旋回部材(1
09)が旋回する際に旋回部材(109)からリンク
(111)に伝達される運動のうち、シャフト(10
5)の径方向成分のみがリンク(111)に伝達される
ように構成されていることを特徴とする。
【0008】これにより、シャフト(105)の長手方
向と直交する方向の寸法の小型化を図ることができる。
【0009】請求項3に記載の発明では、ハウジング
(101、102、103)と、ハウジング(101、
102、103)内で回転するシャフト(105)と、
シャフト(105)により駆動され、シャフト(10
5)の長手方向と直交する面(S3)内で旋回する旋回
部材(109)と、シャフト(105)の長手方向と平
行な方向に往復運動するピストン(110)と、一端側
がピストン(110)に揺動可能に連結され、他端側が
旋回部材(109)に対して可動に連結されたリンク
(111)とを有し、リンク(111)のうち旋回部材
(109)との連結部は、ピストン(110)に対する
リンク(111)の揺動面(S1)と平行な面(S2)
内のみで旋回部材(109)に対して揺動するように構
成されていることを特徴とする。
【0010】これにより、シャフト(105)の長手方
向と直交する方向の寸法の小型化を図ることができる。
【0011】請求項4に記載の発明では、ハウジング
(101、102、103)と、ハウジング(101、
102、103)内で回転するシャフト(105)と、
シャフト(105)により駆動され、シャフト(10
5)の長手方向と直交する面(S3)内で旋回する旋回
部材(109)と、シャフト(105)の長手方向と平
行な方向に往復運動するピストン(110)と、一端側
がピストン(110)に揺動可能に連結され、他端側が
旋回部材(109)に対して可動に連結されたリンク
(111)と、一端側がリンク(111)の揺動面(S
1)と平行な面(S2)内のみで揺動するようにハウジ
ング(101、102、103)に対して固定され、他
端側が旋回部材(109)に対して揺動面(S1)と直
交する方向に移動可能とした状態で旋回部材(109)
に揺動可能に連結された規制リンク(109b)とを有
していることを特徴とする。
【0012】これにより、シャフト(105)の長手方
向と直交する方向の寸法の小型化を図ることができる。
【0013】また、規制リンク(109b)により、旋
回部材(109)が自転してしまうことを容易に防止で
きる。
【0014】請求項5に記載の発明では、ハウジング
(101、102、103)と、ハウジング(101、
102、103)内で回転するシャフト(105)と、
シャフト(105)により駆動され、シャフト(10
5)の長手方向と直交する面(S3)内で旋回する旋回
部材(109)と、シャフト(105)の長手方向と平
行な方向に往復運動するピストン(110)と、一端側
がピストン(110)に揺動可能に連結され、他端側が
旋回部材(109)に対して可動に連結されたリンク
(111)とを有し、リンク(111)は、互いに回転
可能に連結された第1、2リンク(111a、111
b)から構成されており、第1リンク(111a)のう
ち、一端側はピストン(110)に揺動可能に連結さ
れ、他端側は第2リンク(111b)の一端側に設けら
れた連結部(111c)に回転可能に連結されており、
第2リンク(111b)の他端側は、ピストン(11
0)に対する第1リンク(111a)の揺動面(S1)
と平行な面(S2)内のみで第2リンク(111b)が
揺動するようにその揺動中心(P1)がハウジング(1
01、102、103)に対して固定されており、さら
に、第2リンク(111b)は、第2リンク(111
b)のうち揺動中心(P1)と連結部(111c)との
間の部位にて、揺動面(S2)と直交する方向に対して
移動可能とした状態で旋回部材(109)に揺動可能に
連結されていることを特徴とする。
【0015】これにより、シャフト(105)の長手方
向と直交する方向の寸法の小型化を図ることができる。
【0016】ところで、ピストン(110)のストロー
ク(行程)は、第1リンク(111a)と第2リンク
(111b)とが直線上に並んだ時のピストン(11
0)の位置と、第1リンク(111a)と第2リンク
(111b)とが最も屈曲した時のピストン(110)
の位置との距離で決定される。
【0017】したがって、揺動中心(P1)から第2リ
ンク(111b)と旋回部材(109)との連結部まで
の寸法に対する、第2リンク(111b)と旋回部材
(109)との連結部から第1、2リンク(111a、
111b)との連結部まで寸法に対する比、及び第1リ
ンク(111a)のリンク長さ等を変更することによ
り、容易にピストン(110)のストローク(行程)を
変更することができる。延いては、ピストン(110)
のストローク(流体機械の吐出容量)が異なる流体機械
を容易に設計製造することができる。
【0018】また、第2リンク(111b)により、旋
回部材(109)が自転してしまうことを容易に防止で
きる。
【0019】請求項6に記載の発明では、リンク(11
1)のうち旋回部材(109)との連結部が、ピストン
(110)の中心を通りシャフト(105)の長手方向
と平行なピストン軸線(Lp)を挟んで両側を行き来す
るようにリンク(111)がピストン(110)に対し
て揺動するように構成されていることを特徴とする。
【0020】これにより、シャフト(105)が1回転
したときにピストン(110)を2往復させることがで
きるので、例えばシャフトが1回転する際にピストンが
1往復する斜板型やワッブル型の圧縮機に比べて、1/
2の気筒数(ピストンの本数)にて同等の吐出量を得る
ことができる。したがって、ピストン(110)及びこ
れに関連する部品の個数を減らすことができるので、流
体機械の軽量化及び製造原価低減を図ることができる。
【0021】請求項7に記載の発明では、ハウジング
(101、102、103)と、ハウジング(101、
102、103)内で回転するシャフト(105)と、
シャフト(105)により駆動されて旋回する旋回部材
(109)と、ハウジング(101、102、103)
に対して旋回部材(109)が自転することを防止する
自転防止機構(R)と、シャフト(105)の長手方向
と平行な方向に往復運動するピストン(110)と、一
端側がピストン(110)に可動に連結され、他端側が
旋回部材(109)に対して可動に連結されたリンク
(111)とを有し、旋回部材(109)が旋回する際
に、リンク(111)がピストン(110)に対して揺
動することによりピストン(110)が往復運動するよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0022】これにより、自転防止機構(R)により旋
回部材(109)の自転を防止しつつ、ピストン(11
0)をシャフト(105)の長手方向と平行な方向に往
復運動させることができるので、シャフト(105)の
長手方向と直交する方向の寸法の小型化を図ることがで
きる。
【0023】なお、自転防止機構(R)は、請求項8に
記載の発明のごとく、ハウジング(101)と旋回部材
(109)との間に構成することが望ましい。
【0024】また、自転防止機構(R)は、請求項9に
記載の発明のごとく、ハウジング(101)に対して一
の方向のみに変位することができる可動部材(122)
に対して、旋回部材(109)を可動部材(122)の
変位方向と交差する方向のみに変位することができるよ
うに構成したものとしてもよい。
【0025】請求項10に記載の発明では、回転するシ
ャフト(105)と、シャフト(105)により駆動さ
れて旋回する旋回部材(109)と、シャフト(10
5)の長手方向と平行な方向に往復運動するピストン
(110)と、一端側がピストン(110)に可動に連
結され、他端側が旋回部材(109)に対して可動に連
結されたリンク(111)とを有し、リンク(111)
にて旋回部材(109)がハウジング(101、10
2、103)に対して自転することを防止しつつ、旋回
部材(109)の旋回運動によりピストン(110)が
往復運動するように構成されていることを特徴とする。
【0026】これにより、自転防止機構(R)により旋
回部材(109)の自転を防止しつつ、ピストン(11
0)をシャフト(105)の長手方向と平行な方向に往
復運動させることができるので、シャフト(105)の
長手方向と直交する方向の寸法の小型化を図ることがで
きる。
【0027】また、スクロール型圧縮機のピン−リング
式の自転防止機構のような特別な機構を設ける必要がな
いので、流体機械の部品点数を低減することができ、流
体機械の製造原価低減を図ることができる。
【0028】請求項11に記載の発明では、回転するシ
ャフト(105)と、シャフト(105)により駆動さ
れて旋回する旋回部材(109)と、シャフト(10
5)の長手方向と平行な方向に往復運動するピストン
(110)とを有し、旋回部材(109)の旋回ととも
に、ピストン(110)が往復運動するように構成され
ていることを特徴とする。
【0029】これにより、シャフト(105)の長手方
向と直交する方向の寸法の小型化を図ることができる。
【0030】請求項12に記載の発明では、旋回部材
(109)が1回旋回したときに、ピストン(110)
が2往復するように構成されていることを特徴とする。
【0031】これにより、例えばシャフトが1回転する
際にピストンが1往復する斜板型やワッブル型の圧縮機
に比べて、1/2の気筒数(ピストンの本数)にて同等
の吐出量を得ることができる。したがって、ピストン1
10及びこれに関連する部品の個数を減らすことができ
るので、流体機械の軽量化及び製造原価低減を図ること
ができる。
【0032】請求項13に記載の発明では、回転するシ
ャフト(105)と、シャフト(105)のうちシャフ
ト(105)の回転中心(Lo)から偏芯した部位(1
05c)に連結され、シャフト(105)により旋回駆
動される旋回部材(109)と、シャフト(105)の
長手方向と平行な方向に往復運動するピストン(11
0)と、旋回部材(109)の旋回運動をピストン(1
10)が往復運動に変換する変換機構(111)と、偏
芯した部位(105c)の偏心量(Ro)を可変制御す
ることにより、ピストン(110)のストロークを制御
するストローク制御手段(130、140)とを有する
ことを特徴とする。
【0033】これにより、吐出容量を変化させることが
できる。
【0034】請求項14に記載の発明では、回転するシ
ャフト(105)と、シャフト(105)により駆動さ
れ、シャフト(105)の長手方向と直交する面(S
3)内でシャフト(105)の回転中心周りに旋回する
旋回部材(109)と、シャフト(105)の長手方向
と平行な方向に往復運動するピストン(110)と、一
端側がピストン(110)に揺動可能に連結され、他端
側が旋回部材(109)に対して可動に連結されたリン
ク(111)と、旋回部材(109)が旋回する際に旋
回部材(109)からリンク(111)に伝達される運
動のうち、シャフト(105)の径方向成分のみをリン
ク(111)に伝達する伝達機構(111e、109
a)と、旋回部材(109)が旋回する際に旋回部材
(109)からリンク(111)に伝達される運動のう
ち、シャフト(105)の径方向成分の振幅を可変制御
することにより、ピストン(110)のストロークを制
御するストローク制御手段(130、140)とを有す
ることを特徴としている。
【0035】これにより、吐出容量を変化させることが
できる。
【0036】なお、請求項15に記載の発明のごとく、
リンク(111)側からピストン(110)に作用する
圧力とリンク(111)と反対側からピストン(11
0)に作用する圧力との差圧を制御することにより、ピ
ストン(110)から旋回部材(109)に作用させる
力を制御してピストン(110)のストロークを制御す
るようにストローク制御手段(130)を構成してもよ
い。
【0037】また、請求項16に記載の発明のごとく、
ピストン(110)に圧縮反力が作用したときに、旋回
部材(109)がシャフト(105)の回転中心(L
o)から離れていくような力を旋回部材(109)に作
用させるようにリンク(111)を構成し、さらに、リ
ンク(111)側からピストン(110)に作用する圧
力とリンク(111)と反対側からピストン(110)
に作用する圧力との差圧を制御することにより、ピスト
ン(110)から旋回部材(109)に作用させる力を
制御してピストン(110)のストロークを制御するよ
うにストローク制御手段(130)を構成してもよい。
【0038】また、請求項17に記載の発明のごとく、
旋回部材(109)をシャフト(105)の径方向に移
動させるアクチュエータ(140)を有してストローク
制御手段を構成しもよい。
【0039】また、請求項18に記載の発明のごとく、
ピストン(110)に圧縮反力が作用したときに、旋回
部材(109)がシャフト(105)の回転中心(L
o)から離れていくような力を旋回部材(109)に作
用させるようにリンク(111)を構成し、さらに、ア
クチュエータ(140)が圧縮反力がリンク(111)
を介して旋回部材(109)に作用させる力と対抗する
力を旋回部材(109)に作用させるように構成しても
よいまた、請求項19に記載の発明ごとく、ストローク
制御手段(130、140)の作動に連動してバランサ
(118)の慣性モーメントを変化させるバランサ制御
手段(118a、118b)を設ければ、吐出容量を可
変制御しても流体機械の振動が大きくなることを防止で
きる。
【0040】この場合、請求項20に記載の発明のごと
く、複数枚のウェイト(118)の重心位置をシャフト
(105)に対して変位さことによりバランサ(11
8)の慣性モーメントを変化させることが望ましい。
【0041】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0042】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る流体機械を車両用空調装置(蒸気圧縮式冷
凍機)の圧縮機に適用したものであって、図1は車両用
空調装置(蒸気圧縮式冷凍機)の模式図である。
【0043】図1中、100は本実施形態に係る圧縮機
(流体機械)であり、この圧縮機100は、電磁クラッ
チ等の動力を断続可能に伝達するクラッチ手段(図示せ
ず。)を介して走行用エンジンE/Gから動力を得て冷
媒を吸入圧縮(吸入・吐出)するものである。なお、圧
縮機100の詳細は、後述する。
【0044】200は圧縮機100から吐出した冷媒と
外気とを熱交換させて冷媒を冷却(凝縮)させる放熱器
(凝縮器)であり、300は放熱器200から流出した
冷媒を減圧膨張させる減圧器であり、400は減圧器3
00にて減圧された冷媒を蒸発させることより車室内に
吹き出す空気を冷却する蒸発器である。
【0045】因みに、本実施形態では、減圧器300と
して、蒸発器400出口側の冷媒加熱度(圧縮機100
の吸入側の冷媒加熱度)が所定値となるようにバルブ開
度を制御する、いわゆる温度式膨張弁を採用している。
【0046】次に、圧縮機100について述べる。
【0047】図2は圧縮機100の軸方向断面を示して
おり、101はフロントハウジングであり、102はシ
リンダブロック(ミドルハウジング)であり、103は
リアハウジングであり、これらハウジング101〜10
3を総称してハウジングと呼ぶ。
【0048】因みに、これらハウジング101〜103
は、本実施形態ではアルミニウム製であり、かつ、フロ
ントハウジング101〜リアハウジング103に至るボ
ルト104にて締結(固定)されている。
【0049】105はハウジング内に配設されてエンジ
ンE/Gから動力を得て回転するシャフトであり、10
6はシャフト105の小径部105aにてシャフト10
5を回転可能に支持する転がりラジアル軸受であり、1
07はシャフト105の大径部105bにてシャフト1
05を回転可能に支持する転がりラジアル軸受である。
【0050】因みに、転がりラジアル軸受106はシャ
フト105の小径部105aに中間ばめ又はすきまばめ
程度で装着され、転がりラジアル軸受107は大径部1
05bに圧入された状態でフロントハウジング101に
装着されている。
【0051】また、シャフト105のうちシリンダブロ
ック102側端部には、シャフト105の回転中心Lo
から所定量Roだけ偏芯した円柱状のクランク部(偏芯
部)105cが設けられており、このクランク部105
cには、シェル型(内輪を持たないタイプ)の針状コロ
軸受(ニードルベアリング)108を介してアルミニウ
ム製の旋回部材109が連結されている。
【0052】110はシリンダブロック102に形成さ
れた3本のシリンダボア(円柱状の空間)102a内に
てシャフト105の長手方向と平行な方向に往復運動す
るアルミニウム製の中空状のピストンであり、111は
一端側がピストン110にピストンピン110aを介し
て揺動可能に連結され、他端側が旋回部材106に対し
て可動に連結されたリンクである。
【0053】なお、ここで言う、「一端側」及び「他端
側」とは、厳密な意味で端部を意味するものではなく、
「一端側」とは、リンク111において他端と反対側と
言う意味であり、「他端側」とは、リンク111におい
て一端と反対側と言う意味である。
【0054】そして、リンク111は、互いに回転可能
に連結されたアルミニウム製の第1リンク111a及び
鉄製の第2リンク111bから構成されており、第1リ
ンク111aのうち、その一端側が軸受鋼製のピストン
ピン110aを介して揺動可能に連結され、他端側が軸
受鋼製の節点ピン(連結部)111cを介して第2リン
ク111bの一端側に回転可能に連結されている。
【0055】また、第2リンク111bの他端側は、ピ
ストン106に対する第1リンク111aの揺動面S1
と平行な面S2内のみで第2リンク111bが揺動する
ように、その揺動中心P1が軸受鋼製の支点ピン111
dを介してハウジング(フロントハウジング101)に
対して固定されている。
【0056】なお、本実施形態では、支点ピン111d
は直接にハウジング(フロントハウジング101)に対
して固定されているのではなく、フロントハウジング1
01に圧入固定されたアルミニウム製の固定円盤112
を介してハウジングに対して固定されている。
【0057】ここで、ピストン110に対する第1リン
ク111aの揺動面S1、及び揺動面S1と平行な面S
2とは、図3に示すように、シャフト105の回転中心
Loを通る径方向の面を意味している。
【0058】そして、第2リンク111bは、図2に示
すように、第2リンク111bのうち揺動中心P1と節
点ピン(連結部)111cとの間にて、第2リンク11
1bが旋回部材109に対して面S1、S2と直交する
方向に移動可能とした状態で旋回部材109に揺動可能
に連結されている。
【0059】具体的には、第2リンク111bのうち旋
回部材109との連結部位に、第2リンク111bの長
手方向と略平行な方向に長径寸法を有する長穴111e
を形成し、一方、旋回部材109に、図3に示すよう
に、長穴111eの内壁と摺動可能に接触しながら長穴
111eを貫通する軸受鋼製の摺動ピン109aを設け
たものである。
【0060】なお、摺動ピン109aは、旋回部材10
9にすきまばめ程度で挿入されて同一部位にて摺動する
ことが防止され、112aは第2リンク111bが揺動
した際に、第2リンク111bが固定円盤112と干渉
することを防止する逃げ溝である。
【0061】ところで、図2中、113は、シリンダブ
ロック102とリアハウジング103との間に配設され
てシリンダボア102aのリアハウジング103側を閉
塞するバルブプレートである。
【0062】そして、バルブプレート113とシリンダ
ブロック102との間には、両者113、102の隙間
を密閉するガスケット114、及びリアハウジング10
3側に形成された吸入室103aからシリンダボア10
2a(作動室V)に吸入された冷媒が吸入室103aに
逆流することを防止するリード弁状の吸入弁115が配
設され、一方、バルブプレート113とリアハウジング
103との間には、両者113、103の隙間を密閉す
るガスケット116、及びシリンダボア102a(作動
室V)からリアハウジング103側に形成された吐出室
103bに吐出された冷媒がシリンダボア102a(作
動室V)に逆流することを防止するリード弁状の吐出弁
117が配設されている。
【0063】このとき、バルブプレート113、ガスケ
ット114、116、吸入弁115及び吐出弁117
は、ボルト104の締結力によりシリンダブロック10
2とリアハウジング103との間に挟まれて固定され
る。
【0064】なお、リアハウジング103には、吸入室
103aに連通して蒸発器400側に接続される吸入口
(図示せず。)、及び吐出室103bに連通して放熱器
200側に接続される吐出口(図示せず。)が形成され
ている。
【0065】また、118は、シャフト105と共に回
転して、旋回部材109がシャフト105(回転中心L
o)周りに旋回する際にシャフト105に作用する偏芯
力(遠心力)を打ち消すバランスウェイトであり、11
9はシリンダボア102a(作動室V)からハウジング
内に漏れ出た冷媒が、シャフト105とハウジング(フ
ロントハウジング101)との隙間から外部に漏れ出る
ことを防止するゴム製のシャフトシールであり、120
はフロントハウジング101とシリンダブロック102
との隙間を密閉するガスケットである。
【0066】次に、本実施形態に係る圧縮機の作動を述
べる。
【0067】シャフト105が回転すると、前述のごと
く、第2リンク111bは第2リンク111bと旋回部
材109とが面S1、S2と直交する方向に対して移動
可能とした状態で旋回部材109に揺動可能に連結さ
れ、かつ、第2リンク111bは、支点ピン111dに
規制されて揺動面S1と平行な面S2内のみで揺動する
ので、旋回部材109は、図4(a)〜図7(a)に示
すように、クランク部105cから駆動力を得てハウジ
ング(フロントハウジング101)に対して回転(自
転)することなく、偏芯量Roを旋回半径(公転半径)
としてシャフト105の長手方向の直交する面S3(図
2参照)内にて回転中心Lo周りを旋回(公転)する。
【0068】ここで、「旋回部材109が回転中心Lo
周りを旋回(公転)する」とは、旋回部材109全体が
回転中心Lo周りを旋回(公転)するという意味ではな
く、「旋回部材109のうちクランク部105cの中心
に対応する部位が回転中心Lo周りを旋回(公転)す
る」ということを意味する。
【0069】また、本実施形態では、クランク部105
cは、シャフト105の軸芯周りを旋回するように構成
されていたが、例えば歯車によりクランク部105cの
旋回中心がシャフト105の軸芯からずれたものにおい
ては、クランク部105cの旋回中心が本発明で言う回
転中心Loとなる。
【0070】なお、図4〜7は、図4に示されるシャフ
ト105の位置を基準(0°)として、シャフト105
の回転角を90°づつずらしたもので、図5はシャフト
105の回転角が90°の場合を示し、図6はシャフト
105の回転角が180°の場合を示し、図7はシャフ
ト105の回転角が270°の場合を示している。
【0071】一方、リンク111(第2リンク111
b)は、支点ピン111dに規制されて揺動面S1と平
行な面S2内のみで揺動可能となっているので、シャフ
ト105を回転して旋回部材109が旋回すると、摺動
ピン109aは、図4(a)〜図7(a)に示すよう
に、リンク111(第2リンク111b)に対して第2
リンク111bの長穴111eの内壁と接触しながら、
リンク111(第2リンク111b)の長手方向と直交
する方向に移動する。
【0072】つまり、旋回部材109が旋回すると、長
穴111eと摺動ピン109aとにより旋回部材109
からリンク111(第2リンク111b)に伝達される
運動のうち、シャフト105の径方向成分のみがリンク
111(第2リンク111b)に伝達される。したがっ
て、旋回部材109が1回旋回すると、図2に示す断面
においては、摺動ピン109aの中心は、上下方向(シ
ャフト105の径方向)に1往復するように見える。
【0073】このとき、本実施形態では、リンク111
(第2リンク111b)のうち旋回部材9との連結部で
ある摺動ピン109aの中心が、図4(b)〜図7
(b)に示すように、ピストン110の中心を通りシャ
フト105の長手方向と平行なピストン軸線Lpを挟ん
で両側を行き来するように、リンク111(第1リンク
111a)がピストン110に対して揺動するように構
成されているので、旋回部材109が1回旋回すると、
ピストン110はシリンダボア102a内を2往復す
る。
【0074】具体的には、シャフト105の回転角が0
°の場合(図4参照)のピストン110の位置を下死点
(作動室Vの体積が最も大きくなったとき)としたと
き、シャフト105の回転角が90°まで進むと(図5
参照)、ピストン110は上死点に位置する(作動室V
の体積が最も小さくなる)。
【0075】そして、シャフト105が回転してシャフ
ト105の回転角が180°まで進むと(図6参照)、
ピストン110は下死点に位置し、さらにシャフト10
5が回転してシャフト105の回転角が270°まで進
むと(図7参照)、ピストン110は上死点に位置す
る。つまり、旋回部材109が1回旋回すると、ピスト
ン110はシリンダボア102a内を2往復することと
なる。
【0076】以上に述べたように、本実施形態に係る圧
縮機では、旋回部材109を旋回させることによりピス
トン110を往復運動させることから、本発明に係る圧
縮機を公転板ピストン型の圧縮機と呼ぶ。
【0077】次に、本実施形態の特徴(作用効果)を述
べる。
【0078】本実施形態によれば、ピストン110はシ
ャフト105の長手方向と平行な方向に往復運動するの
で、シャフト105の長手方向と直交する方向の寸法の
小型化を図ることができる。
【0079】また、本実施形態では、旋回部材109が
1回旋回すると、ピストン110はシリンダボア102
a内を2往復するので、例えばシャフトが1回転する際
にピストンが1往復する斜板型やワッブル型の圧縮機に
比べて、1/2の気筒数(ピストンの本数)にて同等の
吐出量を得ることができる。したがって、ピストン11
0及びこれに関連する部品の個数を減らすことができる
ので、圧縮機100の軽量化及び製造原価低減を図るこ
とができる。
【0080】また、本実施形態では、ピストン110を
中空としてピストン110単体の軽量化を図るととも
に、旋回部材109の摺動ピン109aが、リンク11
1(第2リンク111b)の長手方向と直交する方向の
み移動可能となるようにリンク111(第2リンク11
1b)に連結することにより、旋回部材109の自転を
防止する自転防止機構Rを構成しているので、スクロー
ル型圧縮機のピン−リング式の自転防止機構のような特
別な機構を設けることない。したがって、圧縮機100
の部品点数を低減することができるので、圧縮機100
の製造原価低減を図ることができる。
【0081】ところで、ピストン110のストローク
(行程)は、図4(b)〜図7(b)から明らかなよう
に、第1リンク111aと第2リンク111bとが直線
上に並んだ時のピストンピン110aの位置と、第1リ
ンク111aと第2リンク111bとが最も屈曲した時
のピストンピン110aの位置との距離で決定される。
【0082】したがって、支点ピン111dの中心から
長穴111eの中心までの寸法L1に対する節点ピン1
11cの中心から長穴111eの中心までの寸法L2の
比(リンクレバー比)、及び第1リンク111aのリン
ク長さ(節点ピン111cの中心からピストンピン11
0aの中心まで寸法)L3等を変更することにより、容
易にピストン110のストローク(行程)を変更(大き
くしたり小さくしたり)することができる。延いては、
ピストン110のストローク(圧縮機100の吐出容
量)が異なる圧縮機を容易に設計製造することができ
る。
【0083】(第2実施形態)第1実施形態では、リン
ク111を2本のリンク(第1、2リンク111a、1
11b)から構成したが、本実施形態では、図8に示す
ように、リンク111を1本のリンク部材にて構成した
ものである。
【0084】具体的には、1本のリンク111の一端側
を第1実施形態と同様に、ピストンピン110aにてピ
ストン110に対して揺動可能に連結し、他方側を摺動
ピン109aに対して摺動可能に連結することにより、
リンク111の他端側が、第1実施形態における第2リ
ンク111bと旋回部材109との連結部位と同様に、
旋回部材109に対して面S1、S2と直交する方向に
移動することができ、かつ、旋回部材109(摺動ピン
109a)に対して揺動することができるようになって
いる。
【0085】そして、リンク111の他端側を逃げ溝1
12aまで延ばすとともに、逃げ溝112aをガイド溝
(案内溝)として機能させることにより、1本のリンク
111が揺動面S1と平行な面S2内のみで揺動するよ
うに規制している。また、第1実施形態では、穴111
eを長穴としたが、本実施形態では、単純な丸穴として
いる。
【0086】因みに、逃げ溝(ガイド溝)112aによ
りリンク111が揺動面S1と平行な面S2内のみで揺
動するように規制しているので、第1実施形態と同様
に、自転防止機構を特に設けることなく、旋回部材10
9の自転を防止できる。
【0087】(第3実施形態)第2実施形態では、リン
ク111の他端側を逃げ溝112aまで延ばして、逃げ
溝112aによりリンク111が揺動面S1と平行な面
S2内のみで揺動するように規制して旋回部材109の
自転を防止したが、本実施形態は、図9に示すように、
一端側が、第1実施形態に係る第2リンク111bの他
端側と同様に、ピストン106に対する第1リンク11
1aの揺動面S1と平行な面S2内のみで第2リンク1
11bが揺動するように、その揺動中心P1が支点ピン
111dを介してハウジング(フロントハウジング10
1)に対して固定され、他端側が、第1実施形態に係る
第2リンク111bと旋回部材109との連結部位と同
様に、面S1、S2と直交する方向に移動することがで
き、かつ、揺動することができるように旋回部材109
に揺動可能に連結された規制リンク111fを設けたも
のである。
【0088】これにより、第2実施形態と同様に、自転
防止機構を特に設けることなく、旋回部材109の自転
を防止できる。
【0089】なお、本実施形態では、図10に示すよう
に、規制リンク111fとリンク111とは摺動ピン1
09aにより互いが揺動可能に連結されているが、本実
施形態は、規制リンク111fの他端側が面S1、S2
と直交する方向に移動することができ、かつ、揺動する
ことができるように旋回部材109に揺動可能に連結さ
れていればよいので、規制リンク111fとリンク11
1とが図10に示すように連結されていなくてもよい。
【0090】因みに、本実施形態では、摺動ピン109
aは規制リンク111fとリンク111との連結部(本
実施形態では、リンク111)に圧入固定されているの
で、摺動ピン109aが旋回部材109に対して摺動す
る。このため、図11に示すように、旋回部材109に
形成さえれた摺動ピン109aが挿入される穴109b
は長穴状に形成されている。
【0091】(第4実施形態)上述の実施形態では、旋
回部材109とピストン110とを連結するリンク11
1は、シャフト105の長手方向の直交する面S3と平
行なピン(ピストンピン110a、支点ピン111d)
にて揺動面S1と平行な面S2内のみで揺動するように
規制されていたが、本実施形態は、図12に示すよう
に、1本のリンク(コネクティングロッド)111と旋
回部材109及びピストン110とを球面状の摺動ジョ
イント部111f、111gにて連結するとともに、摺
動ジョイント部111f(旋回部材109とリンク11
1との連結部)の中心が、ピストン軸線Lpを跨ぐこと
なく片側(本実施形態では、シャフト105の径方向外
側)のみでシャフト105の径方向に往復運動するよう
にしたものである。
【0092】なお、本実施形態では、摺動ジョイント部
111fの中心が、ピストン軸線Lpを跨ぐことなく片
側のみでシャフト105の径方向に往復運動するので、
シャフト105が1回転すると、ピストン110は1往
復する。
【0093】因みに、本実施形態では、リンク111と
旋回部材109及びピストン110とを球面状の摺動ジ
ョイント部111f、111gにて連結しているので、
リンク111にて、旋回部材109をハウジング(フロ
ントハウジング101)に対して回転(自転)させるこ
となく、回転中心Lo周りを旋回(公転)させることが
できない。
【0094】そこで、本実施形態では、2枚の円盤(固
定円盤121、及び可動円盤122)から、旋回部材1
09をハウジング(フロントハウジング101)に対し
て回転(自転)させることなく、回転中心Lo周りを旋
回(公転)させる自転防止機構Rを構成している。
【0095】具体的には、固定円盤121をハウジング
(フロントハウジング101)に圧入固定するととも
に、図13に示すように、固定円盤121に径方向に延
びる複数個(本実施形態では、2個)の長穴121aを
設け、一方、可動円盤(可動部材)112に固定円盤1
21の長穴121aに挿入されて長穴121aの長径方
向に摺動変位することができるピン部122aを設け
る。
【0096】また、図14に示すように、可動円盤12
2に径方向であって、固定円盤121の長穴121aの
長径方向と交差する方向(本実施形態では、長穴121
aの長径方向に対して90°ずれた方向)に延びる複数
個(本実施形態では、2個)の長穴122bを設け、か
つ、旋回部材109に可動円盤122の長穴122bに
挿入されて長穴122bの長径方向に摺動変位すること
ができるピン部109bを設ける。
【0097】これにより、旋回部材109は可動円盤1
22に対しては、長穴122bの長径方向のみに変位す
ることができ、可動円盤122は固定円盤121(ハウ
ジング)に対して長穴121aの長径方向のみに変位す
ることができるので、シャフト105が回転すると、旋
回部材109は、図15に示すように、クランク部10
5cを中心としてハウジング(フロントハウジング10
1)に対して回転(自転)することなく、偏芯量Roを
旋回半径(公転半径)として回転中心Lo周りを旋回
(公転)する。
【0098】なお、本実施形態では、摺動ジョイント部
111fの中心が、ピストン軸線Lpを跨ぐことなく片
側のみでシャフト105の径方向に往復運動するように
構成したが、摺動ジョイント部111fの中心がシャフ
ト105の径方向のみで往復運動するようにリンク11
1を規制すれば、摺動ジョイント部111fの中心が、
ピストン軸線Lpを跨いで両側を行き来するようにシャ
フト105の径方向に往復運動させることができるの
で、シャフト105が1回転したときにピストン110
を2往復させることができる。
【0099】(第5実施形態)本実施形態は、第1実施
形態に係る圧縮機100を、シャフト105が1回転す
る際に吐出される理論吐出量(ピストン110のストロ
ークとシリンダボア102aの断面積との積で決定され
る幾何学的な吐出量)を変化させることができる可変容
量型の圧縮機に適用したものである。したがって、以
下、第1実施形態に係る圧縮機100との相違点を中心
に本実施形態を述べる。
【0100】図16は本実施形態に係る圧縮機100の
断面図であり、第1実施形態に係る圧縮機100(図
2)と最も大きく相違する点は、クランク部105cを
シャフト105(大径部105b)に揺動(スイング)
可能に連結し、かつ、バランスウェイト118をクラン
ク部105cの揺動に機械的に連動して揺動させるとと
もに、フロントハウジング101とシリンダブロック1
02とによって構成されるリンク111が収納された空
間(以下、この空間を制御圧室(クランク室)と呼
ぶ。)101a内の圧力(以下、この圧力を制御圧Pc
と呼ぶ。)を可変制御することができるように構成した
点である。
【0101】具体的には、クランク部105cに一体化
されたスイングピン105dをシャフト105(大径部
105b)に形成された穴部に摺動回転可能に挿入する
とともに、図17に示すように、略扇型に形成された2
枚のバランスウェイト118をクランク部105cに対
して回転可能に組み付ける。そして、2枚のバランスウ
ェイト118に長穴118aを設けるとともに、長穴1
18a内を摺動するピン118bを圧入によりシャフト
105(大径部105b)に一体固定する。
【0102】このとき、長穴118aの大きさ及び位
置、並びにピン118bの位置は、図17〜19に示す
ように、クランク部105cの中心がシャフト105の
回転中心に一致したときに一方側のバランスウェイト1
18による遠心力を他方側のバランスウェイト118に
より遠心力を打ち消すように、両バランスウェイト11
8の重心がクランク部105cの中心に対して対称とな
り(図19参照)、クランク部105cの中心がシャフ
ト105の回転中心からずれているときには、2枚のバ
ランスウェイト118の重心がクランク部105cの中
心に対して非対称となる(図17、18参照)ように設
定されている。
【0103】また、制御圧室101aは、絞り等の所定
の圧力損失を発生させる開度が固定された減圧手段(図
示せず。)を介して圧縮機100の吸入側(吸入室10
3a)と常に連通しているとともに、圧縮機100の吐
出圧を調圧(減圧)する圧力制御弁130(図16参
照)を介して圧縮機100の吸入側(吐出室103b)
と連通している。
【0104】なお、本実施形態では、圧力制御弁130
は蒸発器400内の圧力(冷媒温度)応じて機械的に調
圧度(減圧度)を制御する機械式のバルブを採用してい
るが、勿論、電気式のバルブであってもよい。
【0105】次に、本実施形態の特徴的作動を述べる。
【0106】シャフト105を回転すると、前述のごと
く、旋回部材109が回転中心Lo周りを旋回(公転)
してピストン110が往復運動するが、ピストン110
が圧縮行程にあるとき(ピストン110が下死点から上
死点に向けて移動しているとき)には、ピストン110
は作動室Vの冷媒から圧縮反力F1を受ける。
【0107】このとき、圧縮行程(上死点を除く。)に
おいては、図20に示すように、リンク111(第1リ
ンク111a)の軸線がピストン軸線Lpに対して傾い
ているので、旋回部材109はリンク111から上下方
向(シャフト105の径方向)の力Fr及び左右方向
(ピストン軸線Lpと平行な方向)の力Fsを受ける。
【0108】つまり、第1リンク111aは、圧縮反力
F1のうち第1リンク111aの軸線と平行な方向成分
の力Fcを節点ピン111cに作用させるとともに(図
20(b)参照)、力Fcは揺動中心P1を中心とする
モーメントMを第2リンク111bに作用させる(図2
0(c)参照)。したがって、旋回部材109に固定さ
れた摺動ピン109aには、圧縮行程中のピストン11
0に連結されたリンク111から力Fr及び力Fsを受
ける。
【0109】ところで、摺動ピン109aの中心及びク
ランク部105cの中心を、シャフト105の中心軸及
びピストン軸線Lpを通る平面(以下、この平面を投影
面と呼ぶ。)に投影すると、投影面に投影された摺動ピ
ン109aの中心(以下、この中心を投影ピン中心と呼
ぶ。)は、投影面に投影されたピストン軸線Lp(以
下、この軸線を投影ピストン軸線と呼ぶ。)と直交する
方向に往復運動し、投影面に投影されたクランク部10
5cの中心(以下、この中心を投影クランク中心と呼
ぶ。)は投影面に投影されたシャフト105の中心軸
(以下、この軸を投影中心軸と呼ぶ。)と直交する方向
に往復運動する。
【0110】このとき、ピストン110が上死点にある
ときには、リンク111の軸線がピストン軸線Lpと一
致するので(図5、7参照)、ピストン110が上死点
にあるときには、投影ピン中心が投影ピストン軸線上に
位置し、かつ、投影クランク中心が投影中心軸上に位置
する。
【0111】つまり、力Frが摺動ピン109aに作用
するのは、投影クランク中心が投影中心軸からずれた位
置にあるときであり、しかも、力Frは投影中心軸から
投影クランク中心側に向かう向きとなる。したがって、
力Frは偏心量Roを増大させる(旋回部材109が回
転中心Loから離れていくような)向きの力として旋回
部材109に作用する。
【0112】なお、力Frに関する説明は、本実施形態
のみに関するものではなく、上述の実施形態及び以下に
述べる実施形態においても同様にである。つまり、圧縮
反力F1は、偏心量Roを増大させる(旋回部材109
が回転中心Loから離れていくような)向きの力Frを
旋回部材109に作用させる。
【0113】一方、ピストン110のうちリンク111
側には、制御圧室101a内の圧力(制御圧Pc)が作
用し、かつ、制御圧Pcの向きは圧縮反力F1と逆向き
であるので、旋回部材109には、制御圧Pcにより偏
心量Roを減少させる向きの力を受ける(図21参
照)。
【0114】したがって、力Frの大きさは、制御圧P
cと作動室V内の圧力との差圧に比例して増減する。そ
こで、以下、制御圧Pcと作動室V内の圧力との差圧に
よって決まる力Frを偏心力Frと呼ぶとともに、偏心
量Roを増大させる向きを正の向きと呼び、偏心量Ro
を減少させる向きを負の向きと呼ぶ。
【0115】ところで、作動室V内の最大圧力は圧縮機
の吐出圧に略等しく、最小圧力は圧縮機の吸入圧に略等
しくなり、同様に、制御圧Pcの最大圧力は圧縮機の吐
出圧より若干低い程度で、最小圧力は圧縮機の吸入圧に
略等しいので、制御圧Pcの大きさ及びピストン110
が圧縮行程にあるか吸入行程にあるかによっては、偏心
力Frの大きさ及び向きが変化する。
【0116】しかも、図22に示すように、各気筒(本
実施形態では、3つの気筒)毎に行程が異なるので、旋
回部材109に作用する偏心力Frは各気筒毎の偏心力
Frの合力となる。
【0117】因みに、図23はシャフト105の回転角
が90°の時における制御圧Pcが最小圧力となってい
るときの偏心力Fr及びその合力ΣFrを示すもので、
図24はシャフト105の回転角が90°の時における
制御圧Pcが中間圧力となっているときの偏心力Fr及
びその合力ΣFrを示すものであり、図23に示す状態
では、偏心合力ΣFrは正の向き(偏心量Roを増大さ
せる向き)であり、図24に示す状態では偏心合力ΣF
rは負の向き(偏心量Roを減少させる向き)となって
いる。
【0118】ところで、旋回部材109が旋回すると、
投影ピン中心が描く軌跡は線分となるが、本実施形態で
は、第1実施形態同様に、摺動ピン109の中心がピス
トン軸線Lpを挟んで両側を行き来するので、投影ピン
中心が描く軌跡はその中点で投影ピストン軸線と交わ
る。
【0119】したがって、投影ピン中心が描く軌跡の中
点に投影ピン中心が位置するときはピストン110が上
死点に位置し、投影ピン中心が描く軌跡の端点に投影ピ
ン中心が位置するときはピストン110が下死点に位置
することとなるので、ピストン110のストロークは、
投影ピン中心が描く軌跡(の半分)の長さに比例して大
きくなる。
【0120】このとき、投影ピン中心が描く軌跡(の半
分)の長さ、つまり、旋回部材109が旋回する際に旋
回部材109からリンク111に伝達される運動のう
ち、シャフト105の径方向成分の振幅は、偏心量Ro
に比例して大きくなるので、偏心量Roを増減すれば、
ピストン110のストロークをこれに比例して増減させ
ることができる。
【0121】以上に述べたことから明らかなように、制
御圧Pcを調圧して制御圧Pcと作動室V内の圧力との
差圧を制御すれば、これに呼応して偏心量Roを増減さ
せることができるので、ピストン110のストロークを
変化させて吐出容量を変化さることができる。
【0122】なお、制御圧Pcを吐出圧とすると、吐出
容量が0となり吐出圧と吸入圧との差圧が0となって、
制御圧Pcと作動室V内の圧力との差圧が0となるの
で、その後、圧力制御弁130を閉じても(制御圧Pc
=吸入圧)、吐出容量が増大しない。このため、本実施
形態では、バネ等の弾性手段やアクチュエータ等8図示
せず。)により偏心量Roが増大する向きの力を僅かに
旋回部材109(クランク部105c)に作用させてい
る。
【0123】因みに、図25は最大容量時(図16の状
態)における図16のA−A断面図であり、図26は最
大容量時(図16の状態)における図16のB−B断面
図であり、図27は最大容量時(図16の状態)におけ
る図16のC−C断面図である。
【0124】また、図28は中間容量時の圧縮機100
を示す断面図であり、図29は図28のA−A断面図で
ある。また、図30は最小容量時の圧縮機100を示す
断面図であり、図31は図30のA−A断面図である。
【0125】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0126】可変容量型圧縮機として、斜板型の圧縮機
(例えば特公平02−061627号)では、ピストン
を往復運動させる斜板の傾斜角度を変化させてピストン
のストロークを可変制御しているが、斜板の傾斜角度が
変化しても、斜板はシャフトと一体的に回転しているの
で、斜板は、吐出容量が減少しても最大容量時と同様な
速度で、ピストンと斜板とを連結するシューに対して摺
動する。
【0127】したがって、吐出容量が減少して圧縮仕事
(ポンプ仕事)が減少しても、斜板とシューとの摩擦に
よる機械損失が低減しないという問題がある。
【0128】これに対して、本実施形態では、図20
(d)及び図21(d)に示すように、摺動ピン109
aとリンク111(長穴111e)との接触面に大きな
力が作用しているので、この摺動ピン109aとリンク
111(長穴111e)との摩擦損失が圧縮機100の
総機械損失の中で大きな割合を占める。
【0129】このとき、リンク111(長穴111e)
に対する摺動ピン109aの相対(摺動)速度は、シャ
フト105の回転数(旋回部材110の旋回数)と偏心
量Roに比例して大きくなるので、吐出容量が減少して
偏心量Roが小さくなれば、これに比例して摺動ピン1
09aとリンク111(長穴111e)との摩擦損失が
小さくなる。
【0130】したがって、本実施形態では、吐出容量
(圧縮仕事)の減少に呼応して圧縮機の機械損失を低減
することができる。延いては、シャフト105の回転数
が高いときに、吐出容量を減少させれば、機械損失を低
減しつつ、摩擦熱による摺動部の焼き付き防止できる。
【0131】また、本実施形態では、偏心量Roが変化
すると、旋回部材109が旋回することによるシャフト
105に作用する遠心力が変化するが、前述のごとく、
クランク部105cの変位(偏心量Roの変化)に機械
的に連動して2枚のバランスウェイト118が変位する
ので、偏心量Roが変化に呼応させてバランスウェイト
118の慣性モーメントを変化させることができる。
【0132】したがって、偏心量Roが変化して旋回部
材109がシャフト105に作用させる遠心力が変化し
ても、旋回部材109の遠心力を効果的に相殺すること
ができるので、圧縮機100の吐出容量が変化しても大
きな振動が発生することを防止できる。
【0133】(第6実施形態)本実施形態は、第2実施
形態に係る圧縮機100(図8参照)を第5実施形態と
同様な構造にて可変容量化したものであり、吐出容量を
可変制御するための構造及び制御方法は第5実施形態と
同じである。
【0134】なお、図32は本実施形態に係る圧縮機1
00が最大容量状態においてピストンが下死点に位置す
るときの断面図であり、図33は図32のA−A断面図
であり、図34は本実施形態に係る圧縮機100が最大
容量状態においてピストンが上死点に位置するときの断
面図であり、図35は図34のA−A断面図である。
【0135】また、図36は本実施形態に係る圧縮機1
00が最大容量状態においてピストンが下死点に位置す
るときの断面図であり、図37は図36のA−A断面図
であり、図38は図32のB−B断面図である。
【0136】(第7実施形態)本実施形態は、第4実施
形態に係る圧縮機100(図12参照)を可変容量化し
たものである。
【0137】そして、第5、6実施形態では、リンク1
11側からピストン110に作用する圧力(制御圧P
c)とリンク111と反対側からピストン110に作用
する圧力との差圧を制御することにより、ピストン11
0から旋回部材109に作用させる力を制御してピスト
ン110のストロークを制御するストローク制御手段を
構成したが、本実施形態では、図39に示すように、旋
回部材109をシャフト105の径方向に移動させるア
クチュエータ140を有してストローク制御手段を構成
したものである。
【0138】具体的には、旋回部材109に円錐状(す
り鉢状)の凹部109cを設けるとともに、凹部109
cの円錐面と同一形状を有す円錐状の凸部141aを有
する制御ピストン141をシリンダブロック102内に
摺動可能に配設する。
【0139】このとき、凹部109cの中心線がクラン
ク部105cの中心線と一致し、かつ、凸部141aの
中心線がシャフト105の中心線(回転中心Lo)と一
致するようにするとともに、アクチュエータ140を構
成する制御ピストン141のうち凸部141aと反対側
の面141b側に制御圧室101aを構成する。
【0140】なお、第5、6実施形態では、スイングピ
ン105dを中心に旋回部材109が揺動することによ
り偏心量Roが変化したが、本実施形態では、スイング
ピン105dに代えて二面幅を有するスライドピン10
5eとするとともに、大径部105bに二面幅と同等の
幅寸法を有する溝部105fを設け、スライドピン10
5eが溝部105f内を摺動(スライド)することによ
り偏心量Roが変化するようにしている。
【0141】次に、本実施形態に係る圧縮機100の特
徴的作動(ストローク制御手段の作動)を述べる。
【0142】凹部109cの壁面と凸部141aの壁面
がシャフト105の中心線(回転中心Lo)に対して傾
いているので、圧縮反力F1による力Frにより旋回部
材109は偏心量Roが大きくなる向きに移動しようと
すると、旋回部材109は制御圧室101aの体積が縮
小する向きに制御ピストン141を移動させようとす
る。
【0143】一方、制御ピストン141は、制御圧Pc
により制御圧室101aの体積が拡大する向きに移動し
うようとする。つまり、アクチュエータ140(制御ピ
ストン141)は、圧縮反力F1が旋回部材109に作
用させる力F2と対抗する力F3を旋回部材109に作
用させるので、旋回部材109の偏心量Roは、力F2
と力F3とが釣り合う位置となる。したがって、制御圧
Pcを可変制御すれば、偏心量Roを制御することがで
きる。
【0144】なお、図39は制御圧Pcを最小圧力(吸
入圧)として吐出容量を最大としたときの断面図であ
り、図40は制御圧Pcを最大圧力(吐出圧)として吐
出容量を最小したときの断面図であり、図41は制御圧
Pcを中間圧力としたときの断面図である。
【0145】因みに、図42は図39のA−A断面図で
あり、図43は図39のB−B断面図である。また、図
44は本実施形態に係る圧縮機100が最大容量状態に
おいてピストンが上死点に位置するときの断面図であ
り、図45は図44のA−A断面図であり、図46は図
41のA−A断面図である。
【0146】また、図47は本実施形態に係る圧縮機1
00が中間容量状態においてピストンが上死点に位置す
るときの断面図であり、図48は図47のA−A断面図
であり、図49は図40のA−A断面図である。
【0147】また、図50〜57は自転防止機構Rの作
動を示す図であり、第4実施形態においては、固定円盤
121が直接にハウジング(フロントハウジング10
1)に対して変位しないように固定されていたのに対し
て、本実施形態では、図50に示すように、円盤121
にクランク部105c(軸受108)の直径と略等しい
長穴121bを設けるとともに、円盤121の長穴12
1a内で摺動するピン部112aを固定円盤112に圧
入等の手段により固定することにより、円盤121がク
ランク部105cの中心に対して一の方向(紙面上下方
向)のみに往復運動するように構成されている。
【0148】このとき、本実施形態では、可動円盤12
2は旋回部材109と一体化されて旋回部材109に可
動円盤122の長穴(長溝)122bが設けられてお
り、この長穴122bとピン部121cとにより、旋回
部材109が円盤121に対しては長穴121bの長径
方向のみ変位するように規制される。
【0149】したがって、クランク部105cの中心が
シャフト105の中心周りに旋回すると、円盤121及
び旋回部材109の中心は、自らの中心周りに自転する
ことなく、シャフト105の中心周りに旋回する。
【0150】なお、本実施形態では、バランスウェイト
118は第1〜4実施形態と同様に慣性モーメントが変
化しない固定型であるが、第5、6実施形態と同様に、
バラスウェイト118に設けた長穴118aとシャフト
105に設けたピン118bよって、バランスウェイト
118の慣性モーメントを変化させるバランサ制御手段
を設けてもよい。
【0151】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、圧縮機に本発明を適用したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、油圧ポンプ等のその他の流体機械
にも適用することができる。
【0152】また、上述の実施形態では、外部から動力
を得て圧縮機(流体機械)を稼動させるタイプのもので
あったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば駆動源である電動モータと圧縮機とが一体となっ
た、いわゆる密閉型圧縮機等にも適用することができ
る。
【0153】また、上述の実施形態では、リンク111
(第1、2リンク111a、111b)により旋回部材
109の旋回運動をピストン110の往復運動に変化す
る運動変換機構を構成したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、その他の手段により変換機構を構成し
てもよい。
【0154】また、上述の実施形態では、第1、2リン
ク111a、111bによりピストン110のストロー
クを増大させる(変更する)ストローク変更機構を構成
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その
他の手段によりストローク変更機構を構成してもよい。
【0155】また、上述の実施形態では、摺動ピン10
9aの中心がピストン軸線Lpを挟んで両側を行き来す
るように構成することにより、旋回部材109が1回旋
回したときに、ピストン110がシャフト105の長手
方向と平行な方向にシリンダボア102a内を2往復す
る倍速機構を構成したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、その他の構成により倍速機構を構成しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る圧縮機を用いた蒸気圧
縮式冷凍機の模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る圧縮機の断面図で
ある。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】(a)は回転角0°における図2のA−A断面
に相当する断面図であり、(b)は回転角0°における
ピストン部分の拡大図である。
【図5】(a)は回転角90°における図2のA−A断
面に相当する断面図であり、(b)は回転角90°にお
けるピストン部分の拡大図である。
【図6】(a)は回転角180°における図2のA−A
断面に相当する断面図であり、(b)は回転角180°
におけるピストン部分の拡大図である。
【図7】(a)は回転角270°における図2のA−A
断面に相当する断面図であり、(b)は回転角270°
におけるピストン部分の拡大図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る圧縮機の断面図で
ある。
【図9】本発明の第3実施形態に係る圧縮機の断面図で
ある。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】図10のB−B断面図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る圧縮機の断面図
である。
【図13】図12のA−A断面図である。
【図14】図12のB−B断面図である。
【図15】(a)は回転角0°における図12のA−A
断面に相当する断面図であり、(b)は回転角90°に
おける図12のA−A断面に相当する断面図であり、
(c)は回転角180°における図12のA−A断面に
相当する断面図であり、(d)は回転角270°におけ
る図12のA−A断面に相当する断面図である。
【図16】本発明の第5実施形態に係る圧縮機の断面図
である。
【図17】本発明の第5実施形態に係る圧縮機のバラン
スウェイトの作動を示す説明図である。
【図18】本発明の第5実施形態に係る圧縮機のバラン
スウェイトの作動を示す説明図である。
【図19】本発明の第5実施形態に係る圧縮機のバラン
スウェイトの作動を示す説明図である。
【図20】本発明の実施形態に係る圧縮機における旋回
部材に作用する力の説明図である。
【図21】本発明の実施形態に係る圧縮機における旋回
部材に作用する力の説明図である。
【図22】本発明の第5実施形態に係る圧縮機の筒内圧
力を示すグラフである。
【図23】本発明の実施形態に係る圧縮機におけるシャ
フトの回転角が90°の時における制御圧Pcが最小圧
力となっているときの偏心力Fr及びその合力ΣFrを
示す説明図である。
【図24】本発明の実施形態に係る圧縮機におけるシャ
フトの回転角が90°の時における制御圧Pcが中間圧
力となっているときの偏心力Fr及びその合力ΣFrを
示す説明図である。
【図25】本発明の第5実施形態に係る圧縮機の最大容
量時における図16のA−A断面図である。
【図26】本発明の第5実施形態に係る圧縮機の最大容
量時における図16のB−B断面図である。
【図27】本発明の第5実施形態に係る圧縮機の最大容
量時における図16のC−C断面図である。
【図28】本発明の第5実施形態に係る圧縮機の中間容
量時の圧縮機100を示す断面図である。
【図29】図28のA−A断面図である。
【図30】本発明の第5実施形態に係る圧縮機の最小容
量時の圧縮機100を示す断面図である。
【図31】図30のA−A断面図である。
【図32】本発明の第6実施形態に係る圧縮機が最大容
量状態においてピストンが下死点に位置するときの断面
図である。
【図33】図32のA−A断面図である。
【図34】本発明の第6実施形態に係る圧縮機が最大容
量状態においてピストンが上死点に位置するときの断面
図である。
【図35】図34のA−A断面図である。
【図36】本発明の第6実施形態に係る圧縮機が最大容
量状態においてピストンが下死点に位置するときの断面
図である。
【図37】図36のA−A断面図である。
【図38】図32のB−B断面図である。
【図39】本発明の第7実施形態に係る圧縮機の断面図
である。
【図40】本発明の第7実施形態に係る圧縮機におい
て、制御圧Pcを最大圧力として吐出容量を最小したと
きの断面図である。
【図41】本発明の第7実施形態に係る圧縮機におい
て、制御圧Pcを中間圧力としたときの断面図である。
【図42】図39のA−A断面図である。
【図43】図39のB−B断面図である。
【図44】本発明の第7実施形態に係る圧縮機が最大容
量状態においてピストンが上死点に位置するときの断面
図である。
【図45】図44のA−A断面図である。
【図46】図41のA−A断面図である。
【図47】本発明の第7実施形態に係る圧縮機が中間容
量状態においてピストンが上死点に位置するときの断面
図である。
【図48】図47のA−A断面図である。
【図49】図40のA−A断面図である。
【図50】本発明の第7実施形態に係る圧縮機における
自転防止機構Rの作動を示す説明図である。
【図51】本発明の第7実施形態に係る圧縮機における
自転防止機構Rの作動を示す説明図である。
【図52】本発明の第7実施形態に係る圧縮機における
自転防止機構Rの作動を示す説明図である。
【図53】本発明の第7実施形態に係る圧縮機における
自転防止機構Rの作動を示す説明図である。
【図54】本発明の第7実施形態に係る圧縮機における
自転防止機構Rの作動を示す説明図である。
【図55】本発明の第7実施形態に係る圧縮機における
自転防止機構Rの作動を示す説明図である。
【図56】本発明の第7実施形態に係る圧縮機における
自転防止機構Rの作動を示す説明図である。
【図57】本発明の第7実施形態に係る圧縮機における
自転防止機構Rの作動を示す説明図である。
【符号の説明】
101…フロントハウジング、102…シリンダブロッ
ク、103…リアハウジング、105…シャフト、10
9…旋回部材、110…ピストン、111…リンク、1
11a…第1リンク、11b…第2リンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 53/14 F04B 21/08 Z 53/16 (72)発明者 上田 元彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 松田 三起夫 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 Fターム(参考) 3H070 AA00 AA07 BB01 CC34 DD01 DD11 DD31 DD42 DD54 DD61 DD72 DD87 DD91 DD92 3H071 AA01 AA06 BB01 CC33 DD01 DD06 DD11 DD42 3H075 AA01 AA18 BB03 CC34 DA01 DA04 DA06 DB03 DB22 DB27 DB29 3H076 AA03 BB38 CC07 CC15 CC24 CC28 CC31 CC41 CC46

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するシャフト(105)と、 前記シャフト(105)により駆動されて旋回する旋回
    部材(109)と、 前記シャフト(105)の長手方向と平行な方向に往復
    運動するピストン(110)と、 一端側が前記ピストン(110)に可動に連結され、他
    端側が前記旋回部材(109)に対して可動に連結され
    たリンク(111)とを有し、 前記旋回部材(109)が旋回する際に、前記リンク
    (111)が前記ピストン(110)に対して揺動する
    ことにより前記ピストン(110)が往復運動するよう
    に構成されていることを特徴とする流体機械。
  2. 【請求項2】 回転するシャフト(105)と、 前記シャフト(105)により駆動され、前記シャフト
    (105)の長手方向と直交する面(S3)内で前記シ
    ャフト(105)の回転中心周りに旋回する旋回部材
    (109)と、 前記シャフト(105)の長手方向と平行な方向に往復
    運動するピストン(110)と、 一端側が前記ピストン(110)に揺動可能に連結さ
    れ、他端側が前記旋回部材(109)に対して可動に連
    結されたリンク(111)とを有し、 前記旋回部材(109)が旋回する際に前記旋回部材
    (109)から前記リンク(111)に伝達される運動
    のうち、前記シャフト(105)の径方向成分のみが前
    記リンク(111)に伝達されるように構成されている
    ことを特徴とする流体機械。
  3. 【請求項3】 ハウジング(101、102、103)
    と、 前記ハウジング(101、102、103)内で回転す
    るシャフト(105)と、 前記シャフト(105)により駆動され、前記シャフト
    (105)の長手方向と直交する面(S3)内で旋回す
    る旋回部材(109)と、 前記シャフト(105)の長手方向と平行な方向に往復
    運動するピストン(110)と、 一端側が前記ピストン(110)に揺動可能に連結さ
    れ、他端側が前記旋回部材(109)に対して可動に連
    結されたリンク(111)とを有し、 前記リンク(111)のうち前記旋回部材(109)と
    の連結部は、前記ピストン(110)に対する前記リン
    ク(111)の揺動面(S1)と平行な面(S2)内の
    みで前記旋回部材(109)に対して揺動するように構
    成されていることを特徴とする流体機械。
  4. 【請求項4】 ハウジング(101、102、103)
    と、 前記ハウジング(101、102、103)内で回転す
    るシャフト(105)と、 前記シャフト(105)により駆動され、前記シャフト
    (105)の長手方向と直交する面(S3)内で旋回す
    る旋回部材(109)と、 前記シャフト(105)の長手方向と平行な方向に往復
    運動するピストン(110)と、 一端側が前記ピストン(110)に揺動可能に連結さ
    れ、他端側が前記旋回部材(109)に対して可動に連
    結されたリンク(111)と、 一端側が前記リンク(111)の揺動面(S1)と平行
    な面(S2)内のみで揺動するように前記ハウジング
    (101、102、103)に対して固定され、他端側
    が前記旋回部材(109)に対して前記揺動面(S1)
    と直交する方向に移動可能とした状態で前記旋回部材
    (109)に揺動可能に連結された規制リンク(109
    b)とを有していることを特徴とする流体機械。
  5. 【請求項5】 ハウジング(101、102、103)
    と、 前記ハウジング(101、102、103)内で回転す
    るシャフト(105)と、 前記シャフト(105)により駆動され、前記シャフト
    (105)の長手方向と直交する面(S3)内で旋回す
    る旋回部材(109)と、 前記シャフト(105)の長手方向と平行な方向に往復
    運動するピストン(110)と、 一端側が前記ピストン(110)に揺動可能に連結さ
    れ、他端側が前記旋回部材(109)に対して可動に連
    結されたリンク(111)とを有し、 前記リンク(111)は、互いに回転可能に連結された
    第1、2リンク(111a、111b)から構成されて
    おり、 前記第1リンク(111a)のうち、一端側は前記ピス
    トン(110)に揺動可能に連結され、他端側は前記第
    2リンク(111b)の一端側に設けられた連結部(1
    11c)に回転可能に連結されており、 前記第2リンク(111b)の他端側は、前記ピストン
    (110)に対する前記第1リンク(111a)の揺動
    面(S1)と平行な面(S2)内のみで前記第2リンク
    (111b)が揺動するようにその揺動中心(P1)が
    前記ハウジング(101、102、103)に対して固
    定されており、 さらに、前記第2リンク(111b)は、前記第2リン
    ク(111b)のうち前記揺動中心(P1)と前記連結
    部(111c)との間の部位にて、前記旋回部材(10
    9)に対して前記揺動面(S1)と直交する方向に移動
    可能とした状態で前記旋回部材(109)に揺動可能に
    連結されていることを特徴とする流体機械。
  6. 【請求項6】 前記リンク(111)のうち前記旋回部
    材(109)との連結部が、前記ピストン(110)の
    中心を通り前記シャフト(105)の長手方向と平行な
    ピストン軸線(Lp)を挟んで両側を行き来するように
    前記リンク(111)が前記ピストン(110)に対し
    て揺動するように構成されていることを特徴とする請求
    項2ないし5のいずれか1つに記載の流体機械。
  7. 【請求項7】 ハウジング(101、102、103)
    と、 前記ハウジング(101、102、103)内で回転す
    るシャフト(105)と、 前記シャフト(105)により駆動されて旋回する旋回
    部材(109)と、 前記ハウジング(101、102、103)に対して前
    記旋回部材(109)が自転することを防止する自転防
    止機構(R)と、 前記シャフト(105)の長手方向と平行な方向に往復
    運動するピストン(110)と、 一端側が前記ピストン(110)に可動に連結され、他
    端側が前記旋回部材(109)に対して可動に連結され
    たリンク(111)とを有し、 前記旋回部材(109)が旋回する際に、前記リンク
    (111)が前記ピストン(110)に対して揺動する
    ことにより前記ピストン(110)が往復運動するよう
    に構成されていることを特徴とする流体機械。
  8. 【請求項8】 前記自転防止機構(R)は、前記ハウジ
    ング(101)と前記旋回部材(109)との間に構成
    されていることを特徴とする請求項7に記載の流体機
    械。
  9. 【請求項9】 前記自転防止機構(R)は、前記ハウジ
    ング(101)に対して一の方向のみに変位することが
    できる可動部材(122)に対して、前記旋回部材(1
    09)を前記可動部材(122)の変位方向と交差する
    方向のみに変位することができるように構成したもので
    あることを特徴とする請求項8に記載の流体機械。
  10. 【請求項10】 回転するシャフト(105)と、 前記シャフト(105)により駆動されて旋回する旋回
    部材(109)と、 前記シャフト(105)の長手方向と平行な方向に往復
    運動するピストン(110)と、 一端側が前記ピストン(110)に可動に連結され、他
    端側が前記旋回部材(109)に対して可動に連結され
    たリンク(111)とを有し、 前記リンク(111)にて前記旋回部材(109)が前
    記ハウジング(101、102、103)に対して自転
    することを防止しつつ、前記旋回部材(109)の旋回
    運動により前記ピストン(110)が往復運動するよう
    に構成されていることを特徴とする流体機械。
  11. 【請求項11】 回転するシャフト(105)と、 前記シャフト(105)により駆動されて旋回する旋回
    部材(109)と、 前記シャフト(105)の長手方向と平行な方向に往復
    運動するピストン(110)とを有し、 前記旋回部材(109)の旋回とともに、前記ピストン
    (110)が往復運動するように構成されていることを
    特徴とする流体機械。
  12. 【請求項12】 前記旋回部材(109)が1回旋回し
    たときに、前記ピストン(110)が2往復するように
    構成されていることを特徴とする請求項11に記載の流
    体機械。
  13. 【請求項13】 回転するシャフト(105)と、 前記シャフト(105)のうち前記シャフト(105)
    の回転中心(Lo)から偏芯した部位(105c)に連
    結され、前記シャフト(105)により旋回駆動される
    旋回部材(109)と、 前記シャフト(105)の長手方向と平行な方向に往復
    運動するピストン(110)と、 前記旋回部材(109)の旋回運動を前記ピストン(1
    10)が往復運動に変換する変換機構(111)と、 前記偏芯した部位(105c)の偏心量(Ro)を可変
    制御することにより、前記ピストン(110)のストロ
    ークを制御するストローク制御手段(130、140)
    とを有することを特徴とする流体機械。
  14. 【請求項14】 回転するシャフト(105)と、 前記シャフト(105)により駆動され、前記シャフト
    (105)の長手方向と直交する面(S3)内で前記シ
    ャフト(105)の回転中心周りに旋回する旋回部材
    (109)と、 前記シャフト(105)の長手方向と平行な方向に往復
    運動するピストン(110)と、 一端側が前記ピストン(110)に揺動可能に連結さ
    れ、他端側が前記旋回部材(109)に対して可動に連
    結されたリンク(111)と、 前記旋回部材(109)が旋回する際に前記旋回部材
    (109)から前記リンク(111)に伝達される運動
    のうち、前記シャフト(105)の径方向成分のみを前
    記リンク(111)に伝達する伝達機構(111e、1
    09a)と、 前記旋回部材(109)が旋回する際に前記旋回部材
    (109)から前記リンク(111)に伝達される運動
    のうち、前記シャフト(105)の径方向成分の振幅を
    可変制御することにより、前記ピストン(110)のス
    トロークを制御するストローク制御手段(130、14
    0)とを有することを特徴とする流体機械。
  15. 【請求項15】 前記ストローク制御手段(130)
    は、前記リンク(111)側から前記ピストン(11
    0)に作用する圧力と前記リンク(111)と反対側か
    ら前記ピストン(110)に作用する圧力との差圧を制
    御することにより、前記ピストン(110)から前記旋
    回部材(109)に作用させる力を制御して前記ピスト
    ン(110)のストロークを制御することを特徴とする
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の流体機
    械。
  16. 【請求項16】 前記リンク(111)は、前記ピスト
    ン(110)に圧縮反力が作用したときに、前記旋回部
    材(109)が前記シャフト(105)の回転中心(L
    o)から離れていくような力を前記旋回部材(109)
    に作用させるように構成されており、 さらに、前記ストローク制御手段(130)は、前記リ
    ンク(111)側から前記ピストン(110)に作用す
    る圧力と前記リンク(111)と反対側から前記ピスト
    ン(110)に作用する圧力との差圧を制御することに
    より、前記ピストン(110)から前記旋回部材(10
    9)に作用させる力を制御して前記ピストン(110)
    のストロークを制御することを特徴とすることを特徴と
    する請求項13又は14に記載の流体機械。
  17. 【請求項17】 前記ストローク制御手段(130、1
    40)は、前記旋回部材(109)を前記シャフト(1
    05)の径方向に移動させるアクチュエータ(140)
    を有して構成されていることを特徴とする請求項13又
    は14に記載の流体機械。
  18. 【請求項18】 前記リンク(111)は、前記ピスト
    ン(110)に圧縮反力が作用したときに、前記旋回部
    材(109)が前記シャフト(105)の回転中心(L
    o)から離れていくような力を前記旋回部材(109)
    に作用させるように構成されており、 さらに、前記アクチュエータ(140)は、前記圧縮反
    力が前記リンク(111)を介して前記旋回部材(10
    9)に作用させる力と対抗する力を前記旋回部材(10
    9)に作用させることを特徴とする請求項17に記載の
    流体機械。
  19. 【請求項19】 前記旋回部材(109)が旋回するこ
    とにより前記旋回部材(109)が前記シャフト(10
    5)に作用させる遠心力を打ち消すバランサ(118)
    と、 前記ストローク制御手段(130、140)の作動に連
    動して前記バランサ(118)の慣性モーメントを変化
    させるバランサ制御手段(118a、118b)とを有
    していることを特徴とする請求項13ないし18のいず
    れか1つに記載の流体機械。
  20. 【請求項20】 前記バランサ制御手段(118a、1
    18b)は、複数枚のウェイト(118)の重心位置を
    前記シャフト(105)に対して変位さことにより前記
    バランサ(118)の慣性モーメントを変化させること
    を特徴とする請求項19に記載の流体機械。
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