JP2002249147A - 乾燥食品用包装袋 - Google Patents

乾燥食品用包装袋

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JP2002249147A
JP2002249147A JP2001042329A JP2001042329A JP2002249147A JP 2002249147 A JP2002249147 A JP 2002249147A JP 2001042329 A JP2001042329 A JP 2001042329A JP 2001042329 A JP2001042329 A JP 2001042329A JP 2002249147 A JP2002249147 A JP 2002249147A
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bag
paper
tea
plastic
bag body
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JP2001042329A
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English (en)
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Shuzo Adachi
修三 足立
Takuya Watanabe
琢也 渡邉
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SHIZUOKA SANGYOSHA KK
Mitsubishi Shoji Packaging Corp
Original Assignee
SHIZUOKA SANGYOSHA KK
Mitsubishi Shoji Packaging Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄する際に紙材とプラスチックとを容易に
分別でき、ピンホール性等の緒性質に優れ、かつ安価に
製造できる乾燥食品用包装袋を提供する。 【解決手段】 紙袋体2内にプラスチック袋体3を挿入
するなど、プラスチック袋体及び紙袋体のいずれか一方
を他方の中に挿入し、いずれの箇所も接着することなく
重ねて二重袋として乾燥食品用包装袋1を形成する。こ
のように構成すれば、両者を容易に分離できるから、分
別廃棄は容易であるし、一方のみを取り替えることもで
きる。しかも、二重袋であるから内容物の充填作業等を
より一層容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緑茶、烏龍茶、紅
茶、ホップ、海苔、食品粉原料などの乾燥食品、特に緑
茶、烏龍茶、紅茶などの茶用包装袋として好適に用いる
ことができる乾燥食品用包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】緑茶、紅茶、烏龍茶、ホップ、海苔など
の乾燥食品用の包装材料には、酸素バリア性、光遮蔽
性、防湿性、保形性(腰)、シール性等の各種性能が求
められる。特に緑茶、紅茶、烏龍茶などの茶、中でも仕
上茶は微妙な品質劣化や香味の変化なども売れ行きに影
響する嗜好品であるため、これら茶用の包装資材には特
に優れた酸素バリア性、光遮蔽性、防湿性が求められ
る。
【0003】従来の茶用の包装資材は、大きく荒茶用と
仕上茶用とに分けられる。荒茶用の包装資材としては、
2枚のクラフト紙の間にポリエチレンの内袋を入れてそ
れぞれの底部分を接着一体化してなる大海(だいかい)
袋が長年使用されてきた。また、仕上茶用の包装資材と
しては、クラフト紙の下面に、アルミ蒸着したナイロン
フィルム及びポリエチレンフィルムを順次接着積層して
なるものや、クラフト紙の下面に、ナイロンフィルム及
びアルミニウムシートを順次接着積層してなるもの、或
いは、アルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、ナイロンフィルム及びポリエチレンフィ
ルムを順次接着積層してなるものなど、遮光性及びガス
バリア性の優れたアルミニウム箔又はアルミニウム蒸着
フィルムを芯材とした構成のものが多用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の大海袋
は、三重袋構造であったために嵩張って扱い難い上、廃
棄する際にクラフト紙とポリエチレンとを分別し難いな
どの課題が指摘されていた。
【0005】仕上茶用の包装袋に関しては、上記の如く
アルミニウムを芯材とした包装材が長年多用されてきた
が、ゴミ焼却場における焼却炉の内壁にアルミニウムが
付着して焼却場の営業がストップする事態が相次いで発
生し、この原因が包装袋に使われていたアルミニウムで
あったことが明らかになり、これを契機としてアルミニ
ウム等の金属材料を使った包装資材が避けられる傾向が
みられ、アルミニウム等の金属材料を使用しない新たな
包装資材の開発が始まっている。例えば実用新案登録第
3061813号においては、シリカ蒸着したポリエチ
レンテレフタレートフィルムの下面に、ポリエチレン接
着剤層を介してナイロンフィルムを溶着し、このナイロ
ンフィルムの下面にポリエチレン接着層を介してポリエ
チレンフィルムを溶着して積層シートを形成し、この積
層シートによってポリエチレンテレフタレートを外側に
して製袋してなる茶袋が開示されている。
【0006】また、中国などから紅茶や烏龍茶などを輸
入する際、従来はアルミウム箔のラミネート袋を使用し
真空包装して輸送することが多かったが、約1割程度が
ピンホールによって破裂してしまう課題も存在してい
た。
【0007】他方、特に茶の包装資材の場合はそうであ
るが、内容物である茶それ自体の単価が高くないため、
いくら酸素バリア性や防湿性等に優れている包装資材で
あっても、製造コストの高ければ使用されない現実があ
り、これが茶の包装資材が長年変わらない最大の原因で
あった。
【0008】そこで本発明は、上記課題に鑑み、廃棄す
る際、容易に分別することができ、しかもアルミニウム
等の金属を構成要素とせず、それでいてピンホール性、
酸素バリア性、光遮蔽性などに優れた性能を発揮し、か
つ安価に製造することができる乾燥食品用包装袋を提供
せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題解決するた
め、本発明は、クラフト紙などの紙材からなる袋体(以
下「紙袋体」という)とプラスチックフィルムからなる
袋体(以下「プラスチック袋体」という)とを、両者を
接着することなく着脱可能に重ねて乾燥食品用包装袋を
構成することとした。このように構成すれば、両者を容
易に分離することができ、紙袋体、プラスチック袋体の
いずれが破損した場合でも、破損した方だけを取り替え
て引き続き使用することができるなどの経済的な使用が
可能である。しかも、包装袋を廃棄する際には、紙材と
プラスチック素材とを容易に分別することができるし、
更には二重袋であるから嵩張ったりごわごわすることが
なく、茶などの内容物の充填作業等をより一層容易に行
うことができる。また、プラスチック袋体の素材を工夫
することで、アルミニウム等の金属を使用せずとも酸素
バリア性、光遮蔽性、防湿性、保形性(腰)、シール
性、保香性を優れたものとすることができ、より一層安
価で環境にも優しい包装袋を提供することができる。
【0010】上記構成において、紙袋体とプラスチック
袋体とを接着することなく着脱可能に重ねる手段として
は、凹凸嵌合(例えばボタン)、フック形式、或いはベ
ルベットファスナーなどの簡単に着脱することができる
係止構造を袋体内に設けることもできるが、製造コス
ト、製造作業の容易さ、廃棄及び取り替えの容易さなど
を考慮すると、むしろ前記の如き係止構造は設けないで
紙袋体及びプラスチック袋体のいずれか一方を他方の袋
体内に挿入するだけの構成とするのが好ましい。しかも
この場合、内側の袋体の片側横巾(片側横幅の差)を、
外側の袋体よりも約1mm〜約10mm、特に好ましく
は約2mm〜約4mm小さく形成することにより、内側
の袋体が簡単に抜け出ることもなく、かつ外側の袋体内
に内側の袋体を容易に挿入することができるようにな
る。
【0011】また、上記構成において、紙袋体内にプラ
スチック袋体を挿入することもできるが、逆にプラスチ
ック袋体内に紙袋体を挿入して二重袋とすることもでき
る。前者の場合は、紙袋は折畳性及び保形性に優れてい
るため輸送及び保管の面で優れているほか、プラスチッ
ク袋体が外部から損傷を受けるのを保護することもでき
る。後者の場合は、前者に比べて袋全体の強度が増すか
らより重量のある内容物を包装することができる。それ
ばかりか、内部の茶木などが突き刺さってプラスチック
袋体に孔を開けるピンホールの発生を回避でき、この意
味で遮光性、酸素バリア性、防湿性を優れたものにな
る。しかも、紙袋体内に結露が生じにくく、かつプラス
チックの臭い等が内容物に付くことがないので乾燥食品
包装用としては特に好ましい。
【0012】上記構成を備えた包装袋は、緑茶(煎
茶)、抹茶、玄米茶、ほうじ茶、玉露、番茶、烏龍茶、
紅茶、中国茶などの茶はもちろん、ホップ、海苔、小麦
粉などの食品粉原料、その他の乾燥食品用の包装袋とし
て好適に用いることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を実施例
に基づいて説明する。
【0014】乾燥食品用包装袋1は、図1に示すよう
に、紙袋体2内にプラスチック袋体3を挿入し、両者を
いずれの箇所も接着することなく重ねて二重袋として構
成したものである。
【0015】紙袋体2は、輸送外装用のダンボール箱内
に入れ込み易いように、本例では角底状に製袋してある
が、舟底状その他の任意の形状に製袋可能である。その
大きさは、縦巾すなわち底面2aから開口縁部2bまで
の長さが2m以上に達すると紙袋体2内にプラスチック
袋体3を挿入する作業がたいへんになるため、紙袋体2
の縦巾は2m以下に設定するのが好ましい。但し、2m
以下を排除する意味ではない。
【0016】プラスチック袋体3は、チューブ袋(一方
シール)、三方シール、ピロー、ガゼット、スタンディ
ングパウチなど各種形態に製袋することができるが、紙
袋体2内への挿入し易さを考慮すると三方シール袋やチ
ューブ袋を採用するのが好ましい。
【0017】プラスチック袋体3の大きさは、片側の横
巾において、紙袋体2よりも約1mm〜約10mm(全
横巾なら約2mm〜約20mmとなる)、特に約2mm
〜約4mm程度小さく形成するのが好ましい。プラスチ
ック袋体3が、片側横巾において紙袋体2よりも少なく
とも約1mm程度小さくないと紙袋体2内にプラスチッ
ク袋体3を挿入し難く作業性が低下するようになるばか
りか、プラスチック袋体3に多数の皺などが生じて収納
容量が低下することになりかねない。その一方、約10
mmよりもさらに小さいと、紙袋体2からプラスチック
袋体3が簡単に抜けてしまうことになる。
【0018】プラスチック袋体3の縦巾すなわち底面3
aから開口縁部3bまでの長さは、紙袋体2と程同様に
形成することもできるが、図2に示すように、紙袋体2
の縦巾よりも長く、すなわちプラスチック袋体3の上端
部が紙袋体2から上方に突出するように形成することも
できる。このように形成すれば、同図に示すように、プ
ラスチック袋体3の上端部を上方に伸ばして開口させる
ことにより内容物充填用の充填口とすることができるほ
か、図3に示すように、プラスチック袋体3の上端部を
紙袋体2の開口縁部2bの外側に折り返すことにより、
充填する際に内容物が紙袋体2とプラスチック袋体3と
の間に侵入しないようにすることができる。更には、図
4に示すように、紙袋体2よりも上部に突出した部分に
おいて密封(シール)と開封(カット)とを繰り返し行
うことができる。例えば仕上茶の場合であれば、包装途
中で他種のお茶とブレンドする場合があり、一旦プラス
チック袋体3を開封してお茶を取り出した後、再びシー
ルすることを繰り返し行うことがある。なお、上記の場
合。プラスチック袋体3の縦巾は、紙袋体2のそれより
も50mm〜100mm長く設定するのが好ましい。そ
の一方、図5に示すように、プラスチック袋体3の縦巾
を紙袋体2よりも短く、すなわち内側のプラスチック袋
体3の上端部が外側の紙袋体2内に納まるように形成す
ることもできる。このように設定すれば、充填作業中の
遮光性を高めることができるから、光に敏感な内容物を
包装するのに適している。
【0019】図6は、上記の乾燥食品用包装袋1とは逆
に、プラスチック袋体13内に紙袋体12を挿入し、両
者をいずれの箇所も接着することなく重ねて二重袋とし
て構成した乾燥食品用包装袋11を示している。このよ
うに、プラスチック袋体13内に紙袋体12を挿入して
二重袋とすれば、袋全体の強度が増すからより重量のあ
る内容物を包装することができるばかりか、内部の茶木
などが突き刺さってプラスチック袋体13に孔を開ける
ピンホールの発生を回避でき、この意味で遮光性、酸素
バリア性、防湿性を優れたものとすることができる。更
に、お茶のように特に臭いに敏感な食品の場合、プラス
チックの臭いが食品に付くことを確実に回避でき、ま
た、お茶などの乾燥食品を収納した状態で冷蔵室などで
保管する場合、冷蔵室から外に出した際、紙袋体表面に
結露が生じにくく、もし生じても紙材特にクラフト紙に
よって吸収されるため、乾燥食品を湿らすことがない点
でも優れている。
【0020】この場合、紙袋体12は、角底状、舟底状
その他の任意の形状に製袋可能であり、その大きさは、
片側の横巾において、プラスチック袋体13よりも約1
mm〜約10mm、特に約2mm〜約4mm程度小さく
形成するのが好ましい。紙袋体12が、片側横巾におい
てプラスチック袋体13よりも少なくとも約1mm程度
小さくないと、プラスチック袋体13内で紙袋体12を
折り広げる作業性が難しくなるほか、紙袋体12に多数
の皺などが生じて収納容量が低下することになりかねな
い。その一方、約10mmよりもさらに小さいと、紙袋
体12がプラスチック袋体13内から簡単に抜けてしま
うことになる。
【0021】プラスチック袋体13は、チューブ袋(一
方シール)、三方シール、ピロー、ガゼット、スタンデ
ィングパウチなど各種形態に製袋することができる。こ
のプラスチック袋体13の大きさは、横巾に関しては上
記の如くであるが、縦巾すなわち底面13aから開口縁
部13bまでの長さは、紙袋体12と程同様に形成する
こともできるし、また、図6に示すように、紙袋体12
よりも長く、すなわちプラスチック袋体13の上端部が
紙袋体12から上方に突出するように形成することもで
きる。このように形成すれば、図7に示すように、内容
物を袋体内に充填する際、プラスチック袋体13の上端
部を紙袋体12の開口縁部12bの内側に折り返すこと
により、内容物が紙袋体12とプラスチック袋体13と
の間に侵入するのを防ぐことができる。更に、図示はし
ないが、紙袋体12よりも突出した部分において密封
(シール)及び開封(カット)を繰り返し行うことがで
きる。この場合、プラスチック袋体13の縦巾は、紙袋
体12のそれよりも50mm〜100mm長く設定する
のが好ましい。この一方、内側の紙袋体12の縦巾をプ
ラスチック袋体13よりも大きく形成する、すなわち内
側の紙袋体12の上端部がプラスチック袋体13から上
方に突出するように形成することもできる。このように
形成すれば、乾燥食品用包装袋11の遮光性をより一層
高めることができ、光に敏感な内容物を包装するのに適
している。
【0022】上記乾燥食品用包装袋1及び11における
紙袋体2及び12は、クラフト紙のほか、上質紙、純
白、グラシン、レーヨン紙、化繊紙などの紙材を用いて
形成することができるが、光遮断性、保形性、強度及び
経済性の観点からクラフト紙を用いるのが好ましい。ク
ラフト紙としての厚さは、約50〜80g/m2とする
のが好ましく、特に茶包装用、中でも仕上茶包装用とし
ては約60〜70g/m2とするのが好ましい。50g
/m2よりも著しく薄いと、遮光性が低下し、お茶の酸
化に繋がると共に腰も弱くなってお茶などの充填やガス
充填、更にシール作業などにおける作業性が低下するこ
ととなる。一方、80g/m2よりも著しく厚いと、製
袋時、特に角底等の手折り製袋が難しくなるため作業性
が低下することになる。但し、厚さ100g/m2
上、例えば100〜150g/m2の紙材(例えばクラ
フト紙)を用いて箱体を形成し、上述のように、この箱
体内にプラスチック袋体3を入れて二重に構成したり、
逆にこの箱体をプラスチック袋体13内に入れて二重に
構成することもできる。このようにすれば、積み重ねて
保管することができるほか、最終的にダンボール箱に上
記の袋体を出し入れすることが不要となり、コスト及び
手間を大幅に削減することができる。なお、製袋する際
に使用する糊は、袋体の強度を確保する観点などから、
お米などから作る自然糊ではなく、合成糊を使用するの
が好ましい。自然糊の場合、湿気の多い地域ではなかな
か乾燥せず、かびが発生することもある。
【0023】プラスチック袋体3及び13は、ナイロ
ン、ポリエチレン、塩化ビニリデン、防湿セロファン、
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネートなど
の単層プラスチックフィルム、或いはシール性に優れた
樹脂と二層或いはそれ以上に積層してなるプラスチック
フィルムから製袋することもできるが、次の〜のい
ずれかの構成からなるプラスチック積層フィルムを用い
て製袋するのが好ましい。
【0024】EVOHの一側面に接着樹脂を介してL
LDPEを積層し、他側面に接着樹脂を介してLLDP
Eを積層してなる5層積層フィルム。 EVOHの一側面に接着樹脂を介してHDPEを積層
し、他側面に接着樹脂を介してHDPEを積層してなる
5層積層フィルム。 EVOHの一側面に接着樹脂を介してHDPEを積層
し、他側面に接着樹脂を用いてLLDPEを積層してな
る5層積層フィルム。
【0025】上記構成からなる乾燥食品用包装袋であれ
ば、アルミニウム等の金属を使用せずとも、包装資材の
酸素バリア性、光遮蔽性、防湿性、保形性(腰)、シー
ル性、保香性を優れたものとすることができ、しかも安
価に製造することができる。上記〜の5層構造に加
え、更に6−ナイロンを積層して6層積層フィルムとす
ることもできる。このようにすれば、包装資材の突き刺
し性及び耐摩耗性をより一層高めることができる。
【0026】ここで、「EVOH」は、透明性、ガスバ
リア性、保香性、成形加工性などに優れた最も優れたガ
スバリア材料の一つである。この反面、EVOHは、吸
湿性があるばかりか、他の樹脂と貼り合わせると、シー
ルした時に熱の影響を受けて変形する性質を有している
が、上記の如くEVOHを芯層として積層フィルムを形
成すれば、かかるEVOHの課題を解決することができ
る。例えば、HDPEは防湿機能に特に優れているため
EVOHの吸湿性を補うことができる。また、LLDP
Eは、シール面での引っ張り強度や伸びの強度、更には
低温でのシール強度に優れているため、低温シールを可
能とすることができる。なお、上記構成で使用するEV
OHは、無延伸のものが強度及び経済性の点で好まし
い。もっとも、延伸したものを排除するわけではない。
【0027】上記「LLDPE」は、メタロセン触媒中
で重合されたメタロセンLLDPEを使用するのが好ま
しい。このメタロセンLLDPEは、特に低温シール性
に優れているばかりか、保形性(腰)や耐ピンホ−ル性
にも優れているため、製袋作業効率を飛躍的に高めるこ
とができる。
【0028】プラスチック積層フィルムの厚さは、約3
0〜120μmとするのが好ましく、特に茶包装用、中
でも仕上茶包装用としては約60〜70μmとするのが
好ましい。30μmよりも著しく薄いと強度及び防湿性
の点で不充分となる可能性があり、逆に120μmより
も著しく厚くなると作業性及び経済性が悪化することに
なる。
【0029】プラスチック積層フィルムは、接着剤を用
いないで圧着によりラミネートしてなる積層フィルムを
使用することも考えられるが、実用に耐えうる接着強度
を得るためには、上述のように、接着樹脂を介して貼り
合わせるのが好ましい。この際の「接着樹脂」として
は、アイオノマーPE、エチレン酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレンエチルアクリレート(EEA)、
エチレンメタアクリレート(EMAA)、或いは、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロト
ン酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸又はこれら不
飽和カルボン酸の誘導体で変性されたポリオレフィン樹
脂などを挙げることができる。
【0030】プラスチック積層フィルムの形成方法は、
特に限定するものではなく、ウェットラミネーション、
ドライラミネーション、ホットラミネーション、押出ラ
ミネーション、共押出しラミネーションなどの各種積層
方法を採用することができるが、共押出しラミネーショ
ン法による共押出しフィルムを使用するのが好ましい。
この理由としては、EVOHの単層フィルムと他のフィ
ルムとを貼り合わせたものは、EVOHフィルムが製膜
時に延伸してこの配向性が残るため、熱シールにより袋
を形成した時にEVOH層の層の熱シール部が収縮して
シール強度が不安定になる傾向があるのに対し、共押出
しフィルムの場合であれば、EVOHの単層フィルムを
製造するときのように強く延伸されることがないこと、
更には溶剤不使用による環境への安全性及び経済性もそ
の理由である。
【0031】ここで、茶包装用の包装袋として好ましい
構成例を示すと、紙袋体2及び12は約60〜70g/
2の厚さのクラフト紙から形成し、かつプラスチック
袋体3及び13は厚さ約60〜70μmのプラスチック
積層フィルムから形成してなるものを挙げることができ
る。上記の茶、中でも仕上茶は、水分の吸収、酸素との
接触、光線などの影響によって、例えばクロロフィル、
カテキン類、脂質、アスコルビン酸などが酸化して変質
を促進するため、極めて速く変質する性質がある。ま
た、青葉アルコール及びこれのエステル、ジメチルスル
フィド、リナロール、ゲラニオール、ネロリドールなど
のテルペンアルコール及びそのオキサイド、ベンジルア
ルコール、2−フェニルエタノール、メチルサルチレー
ト、などのテルペンアルコール、ジャスミンラクトン、
メチルジャスメノート、シス−ジャスモン、インドール
など特有の香気成分が茶の品質を左右するが、これらの
香気成分は極めて発散しやすい成分である。このため、
これらの香気成分を逃がさないことが茶用包装資材とし
ては極めて重要であるが、上記構成の如く各層の厚さを
設定することにより、コストのかかる特別な処理を施す
ことなく、酸素バリア性、光遮蔽性、防湿性、保形性
(腰)、シール性、保香性が高く、中でも茶特有の上記
香気成分についての保香性が高い包装資材をより一層安
価に製造することができる。なお、本願で言う茶とは、
緑茶(煎茶)、抹茶、玄米茶、ほうじ茶、玉露、番茶、
烏龍茶、紅茶、中国茶など、植物を加工・乾燥させて水
又はお湯などで抽出して飲用するものを広く包含する意
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る乾燥食品用包装袋の一
例を示した縦断面図である。
【図2】図1の乾燥食品用包装袋の使用状態の一例を示
した縦断面図である。
【図3】同じく、図1の乾燥食品用包装袋の使用状態の
一例を示した縦断面図である。
【図4】同じく、図1の乾燥食品用包装袋の使用状態の
一例を示した縦断面図である。
【図5】図1とは異なる構成の乾燥食品用包装袋の一例
を示した縦断面図である。
【図6】図1とは異なる実施例に係る乾燥食品用包装袋
の一例を示した縦断面図である。
【図7】図6の乾燥食品用包装袋の使用状態の一例を示
した縦断面図である。
【符号の説明】
1、11 乾燥食品用包装袋 2、12 紙袋体 3、13 プラスチック袋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 30/02 B65D 30/02 65/40 65/40 A 77/04 77/04 F 81/24 81/24 E 81/30 81/30 C // A23L 3/00 101 A23L 3/00 101Z (72)発明者 渡邉 琢也 静岡県静岡市流通センター8番1号 株式 会社静岡産業社内 Fターム(参考) 3E064 AA05 AA09 AA11 AB03 BA03 BA05 BA27 BA28 BA29 BB03 BC06 BC08 BC16 BC20 EA17 EA18 FA01 FA06 GA06 HM01 3E067 AB01 AC01 BA12A BB01A BB14A BB25A CA05 CA06 CA12 EA04 EA06 FA04 FC01 GD01 3E086 AD01 BA04 BA15 BB02 BB05 BB15 BB21 BB90 CA15 CA16 CA25 CA40 4B021 LA02 LA14 LA15 LA23 LA24 LP10 LW02 LW03 4F100 AK01B AK01D AK05E AK63C AK63E AK69A AK70 BA05 BA06 BA07 BA10C BA10E GB23 JD03 JL05 JL08C JL08E JL11B JL11D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙材からなる袋体内に、プラスチックフ
    ィルムからなる袋体を挿入し、両者を接着することなく
    着脱可能に重ねてなる構成を有する乾燥食品用包装袋。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルムからなる袋体内
    に、紙材からなる袋体を挿入し、両者を接着することな
    く着脱可能に重ねてなる構成を有する乾燥食品用包装
    袋。
  3. 【請求項3】 プラスチックフィルムは、EVOHの一
    側面に接着樹脂を介して直鎖状低密度ポリエチレンを積
    層し、他側面に接着樹脂を介して直鎖状低密度ポリエチ
    レンを積層してなる5層積層フィルムであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の乾燥食品用包装袋。
  4. 【請求項4】 プラスチックフィルムは、EVOHの一
    側面に接着樹脂を介して高密度ポリエチレンを積層し、
    他側面に接着樹脂を介して高密度ポリエチレンを積層し
    てなる5層積層フィルムであることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の乾燥食品用包装袋。
  5. 【請求項5】 プラスチックフィルムは、EVOHの一
    側面に接着樹脂を介して高密度ポリエチレンを積層し、
    他側面に接着樹脂を介して直鎖状低密度ポリエチレンを
    積層してなる5層積層フィルムであることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の乾燥食品用包装袋。
  6. 【請求項6】 直鎖状低密度ポリエチレンとして、メタ
    ロセン触媒中で重合された直鎖状低密度ポリエチレンを
    使用することを特徴とする請求項3又は5に記載の乾燥
    食品用包装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017507088A (ja) * 2014-02-20 2017-03-16 モンディ・アーゲーMondi AG
CN109665190A (zh) * 2018-12-18 2019-04-23 成泰昌包装制品(深圳)有限公司 可分离回收的环保包装结构

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