JP2002248896A

JP2002248896A - 横棒回転コンパス

Info

Publication number: JP2002248896A
Application number: JP2001105235A
Authority: JP
Inventors: Keiichi Yoshida; 恵一吉田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-02-26
Filing date: 2001-02-26
Publication date: 2002-09-03

Abstract

(57)【要約】【課題】コンパスの針がずれたりしないで、大きい円や
小さい円、濃い円や薄い円を容易に描くことができるこ
と。【解決手段】筆記面固定棒の先端に筆記具を有する横棒
を取りつけ、横棒を筆記面上方で水平に回転させて円を
描く。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、筆記具を有する横
棒を、筆記面上方で水平に回転させることによって、筆
記面に円を描くコンパスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のコンパスは、筆記具と針のついた
二股の縦棒を手で開き、針を支点として縦方向に筆記具
を回転させ、円を描くものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のコンパスにおい
ては、上部のつまみを回し、２本の縦棒を縦方向に回転
させるため、支点の針と筆記具への力の入れ具合が難し
く、よく針がずれて正確な円とはならず、また針のずれ
を気にして、大きい円や小さい円、濃い円や薄い円が書
きにくいという問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明では、筆記面固定棒の先端に、筆記具を
有する横棒を取りつけ、筆記面上方で水平に回転させる
ことにした。そうすれば、筆記面固定棒を押す力によっ
て針のずれを防ぐことができ、横棒を調節することで大
きい円や小さい円をスムーズに描くことができる。ま
た、筆記具を押す力の加減により、濃い円や薄い円を自
在に描くことができる。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について詳し
く述べる。図１に示したように、ミリ単位の目盛りを記
した筆記面固定棒（１０）の一方の端に、縦回転する針
（８）を、筆記面にふれる程度の高さに取りつける。針
の上部に、前後に首をふるように縦回転部（２）を取り
つけ、筆記具（７）を有する横棒（１）を差し込む。縦
回転部の上部には横棒調節ねじ（３）を取りつけ、横棒
の位置を調節できるようにする。また、筆記具のとなり
に回転つまみ（５）を置き、これをつまんで横棒を筆記
面に対して水平に回転させる。

【０００６】筆記面固定棒のもう一方の端には、筆記面
固定台（１１）を取りつける。これには、上から押す力
によって筆記面を固定し、筆記面固定棒の横ぶれを防ぐ
役目がある。筆記面固定台の上部には、筆記面固定台と
一体の取っ手（１２）がある。取っ手は指で挟みやすい
ように中央にわずかなくぼみをつけ、上から力を加えや
すいように、上部を厚くするとよい。また、取っ手前部
に収納穴（１３）を取りつける。これに横棒先端の収納
突起（６）を差し込み、横棒調節ねじによって横棒を固
定すれば、携帯に便利であり、筆記具の保護にもなる。

【０００７】また、筆記面固定棒と筆記面固定台の下部
に、すべりどめ（９）を取りつける。これは横棒回転
時、筆記面固定棒の横ぶれを防ぐためである。すべりど
めは、筆記面固定棒と筆記面固定台の下部の全面に取り
つけるのではなく、図１、２のように、筆記面固定棒の
前部と筆記面固定台の後部に取りつけると効果的であ
る。その材質に、私はエラストマー樹脂、塩化ビニル樹
脂を使ってみたが、どちらもしっかりと筆記面固定棒の
横ぶれを防いでくれた。

【０００８】また、このコンパスには、図３、４に示し
たような、筆記具削り兼円カッター（１５）を装備して
ある。通常は筆記具削りとして使用するが、これを筆記
具と交換すれば、円カッターとして使うことができる。

【０００９】

【実施例】さて以上、本発明の実施の形態について述べ
てきたが、以下このコンパスの使用例について述べる。

【００１０】親指と中指で取っ手をはさみ、人差し指を
取っ手の上に乗せてコンパスを持つ。針の先端を円の中
心に合わせ、筆記具を筆記面固定棒に近づけ、記された
目盛りに円の半径を合わせる。取っ手の上に乗せた人差
し指に力を加えながら、もう一方の手で回転つまみを回
して円を描く。

【００１１】一回の動作では、筆記面固定棒の幅分、一
部欠けた円しか描けないが、完全な円を描く場合、取っ
手の上の人差し指を伸ばして筆記面固定棒の上に置き、
針の位置を動かさないよう、針の方向に力を入れながら
取っ手をやや持ち上げ、筆記面固定棒の位置をずらして
欠けた部分を描く。小さい円を描くときは欠けた部分が
多くなるが、この場合、取っ手をもう一方の手に持ちか
えて、再度中心を合わせて欠けた部分を描いてもよい。

【００１２】筆記具の長さを長くすれば、さらに大きい
円を描くことが可能である。また筆記具を引き上げ、横
棒をやや傾ければ、ミリ単位の小さい円を描くこともで
きる。

【００１３】作図の途中で他の作業がしたいとき、筆記
具の先端を筆記具置きみぞ（１４）の上に置いておく。
また、筆記面固定棒は短い定規として使うこともでき
る。

【００１４】収納時には、筆記具を筆記面固定棒の高さ
分、上に引き上げ、収納突起を収納穴に差し込み、横棒
調節ねじをしめれば、携帯に便利であり、筆記具を保護
することもできる。

【００１５】また、筆記具削り兼円カッターは、通常筆
記具削りとして使用するが、筆記具と交換して横棒に取
りつけて回転させれば、円カッターとして使うことがで
きる。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果がある。

【００１７】第一に、取っ手を押す力を加減することに
より針のずれを防ぐことが容易である。第二に、回転つ
まみを押す力を加減することにより、濃い円や薄い円を
自在に描くことができる。第三に、従来のコンパスより
扱いやすいので、不器用な小中学生でも安心して扱うこ
とができる。第四に、針をつき刺す回数が少ないので、
筆記面にキズがつきにくい。第五に、針が下向きなの
で、従来のコンパスより安全である。第六に、円カッタ
ーとしても利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す左側面図である。

【図２】本発明の実施例を示す平面図である。

【図３】筆記具削り兼円カッターの左側面図である。

【図４】筆記具削り兼円カッターの正面図である。

【符号の説明】

１、横棒２、縦回転部３、横棒調節ねじ４、筆記具調節ねじ５、回転つまみ６、収納突起７、筆記具８、針９、すべりどめ１０、筆記面固定棒１１、筆記面固定台１２、取っ手１３、収納穴１４、筆記具置きみぞ１５、筆記具削り兼円カッター

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】筆記具（７）を有する横棒（１）を、筆記
面上方で水平に回転させることによって、筆記面に円を
描くコンパス。
【請求項２】筆記面固定棒（１０）の先端に、筆記具
（７）を有する横棒（１）を取りつけ、横棒を筆記面上
方で水平に回転させることによって、筆記面に円を描く
請求項１記載のコンパス。
【請求項３】筆記面固定棒（１０）の一方の先端に、筆
記具（７）を有する横棒（１）を取りつけ、もう一方の
先端に、取っ手（１２）を備えた筆記面固定台（１１）
を取りつけた請求項２記載のコンパス。
【請求項４】筆記具（７）を、筆記具削り兼円カッター
（１５）と交換することによって、円カッターとしても
使える、請求項３記載のコンパス。