JP3095318U - スパナの構造 - Google Patents

スパナの構造

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JP3095318U
JP3095318U JP2003000203U JP2003000203U JP3095318U JP 3095318 U JP3095318 U JP 3095318U JP 2003000203 U JP2003000203 U JP 2003000203U JP 2003000203 U JP2003000203 U JP 2003000203U JP 3095318 U JP3095318 U JP 3095318U
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▲清▼樹 王
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口部寸法を調整できるスパナの構造を提供す
る。 【解決手段】 固定顎挟み10と可動顎挟み20との両
者間は相対して左右にスライドできる固定関係がある。
可動顎挟み20の下縁にはラック面28が設けられてい
る。ばね40は顎挟み10及び顎挟み20の相対した面
のばね溝17及びばね溝27の中に設けられている。ば
ね40の弾力性によって固定顎挟み10と可動顎挟み2
0の挟み部16及び挟み部26との常態は離脱状に現れ
てバイス状空間30を構成する。往復弾性廻動可能な嵌
め止め歯塊51はV形の構造体で、回転可能に固定顎挟
み10に設けられ、それの一端はラチェット端52であ
り、それによって可動顎挟み20のラック面28と喫合
し、他端は弾き端53であり、ラチェット端52とラッ
ク面28との分離を弾き動かして制御する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、スパナと関係があり、更に詳しく言えば、口部寸法を調整する構造 に対して行った改善である。
【0002】
【従来の技術】
図1を参照ください。伝統的スパナには固定した寸法の口部があり、違った寸 法の工作物に対しては違った寸法のスパナに変えて使用するが、それの欠点は携 帯及び交換使用が非常に不便であることである。また、図2に示す如く、スパナ には開口の寸法を調整する機能があるが、バイス状空間で工作物を挟むまたは緩 める場合、すべてが使用者の指によってねじが回されて調整されなければならず 、十分に便利快速とは言えない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記問題を解決するため、本考案の考案者は、微調整でき、固定した開口寸法 で自動的に工作物を緩め、操作が便利である等の機能を設計目標として本考案の 構造の研究開発を行った。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案が上記目的を達成する技術は主として次のものを含む。固定顎挟みと可 動顎挟みの両者の間は相対して左右にスライドできる固定関係がある。可動顎挟 みの下縁にはラック面が設けられている。ばねは固定顎挟みと可動顎挟みとの間 に設けられ、ばねの弾力性によって可動顎挟みと固定顎挟みの挟み部との常態は 離脱状に現れてバイス状空間を構成する。往復弾性廻動可能な嵌め止め歯塊は、 一端がラチェット端であり、常態では可動顎挟みのラック面と喫合し、他端が弾 き端であり、ラチェット端とラック面との分離を弾き動かして制御する。
【0005】 本考案のスパナで工作物を挟む場合、可動顎挟みを内方向に押し動かし、並び に嵌め止め歯塊をもって可動顎挟みを嵌め止め、バイス状空間の寸法を固定する だけでよい。逆に工作物を緩める場合、嵌め止め歯塊を弾け動かすだけで可動顎 挟みは自動的に弾き出されて工作物と分離し、操作は極めて簡単、快速、かつ使 い易い。
【0006】
【考案の実施の形態】
図3及び図4に示す如く、本考案の一実施例によるスパナの構造は、次のもの を含む。固定顎挟み10及び可動顎挟み20はスパナ本体の工作端に設けられて いる。固定顎挟み10及び可動顎挟み20の相対する面には二本の横向きの長溝 11及び長溝21と二本の凸筋12及び22とが設けられ、それによって二つの 顎挟み10及び顎挟み20が相対して重ね合った場合、凸筋12及び凸筋22は 対応する長溝11または長溝21の中に設けられる。二本の長溝11及び長溝2 1の溝底にはそれぞれ長孔13または長孔23が設けられ、かつ凸筋12及び凸 筋22の各反対の端部には固定孔14または固定孔24が設けられ、二つの顎挟 み10と顎挟み20とが相対して重ね合った場合、それは二本のリベット15及 びリベット25が固定孔14、固定孔24、長孔13及び長孔23に通され、二 つの顎挟み10及び顎挟み20は相対して左右にスライドできる固定関係を構成 し、可動顎挟み20は左右に定方向移動することができ、並びに二つの顎挟み1 0及び顎挟み20の挟み部16及び挟み部26をもってバイス状空間30を構成 する。
【0007】 ばね40は上記二つの顎挟み1020の相対した面のばね溝17およびばね溝 27の中に設けられ、ばね40の弾力性によって常態では固定顎挟み10と可動 顎挟み20の挟み部16及び挟み部26とは離脱し、両者の間は本実施例のスパ ナの最大バイス状空間30を構成する。
【0008】 往復弾性廻動可能な嵌め止め歯塊51はV形の構造体で、それの一端はラチェ ット端52であり、他端は弾き端53である。嵌め止め歯塊51は捩りばね54 によって往復弾性廻動が制御される。捩りばね54の一端は嵌め止め歯塊51に 固定され、他端は予め固定顎挟み10に設けられた小孔に固定され、更に固定部 材55が捩りばね54及び嵌め止め歯塊51に通され、固定顎挟み10にリベッ トされ、嵌め止め歯塊51は固定部材55を円心として回転することができる。 また、可動顎挟み20は下縁にラック面28が設けられ、それによって嵌め止め 歯塊51のラチェット端52と喫合し、可動顎挟み20を予定位置に固定する。
【0009】 図5に示す如く、本実施例のスパナを使用する場合、操作される工作物のサイ ズによって可動顎挟み20を内方向に押し込み、バイス状空間30を工作物10 0に合わせる。使用者は嵌め止め歯塊51を弾き開け、または、弾き開けなくて もよい。もし嵌め止め歯塊51を弾き開けず、図4Bに示す如く、ラック面28 とラチェット端52の歯の方向により可動顎挟み20を内方向に押し込む場合、 ラック面28はラチェット端52を押し開けて、ラチェットが交差した音が起こ り、可動顎挟み20が逆方向に移動される場合、ラック面28とラチェット端5 2とは嵌め止め状態に表れる。したがって、可動顎挟み20が予定位置に至ると 、上記歯の方向の原則により、可動顎挟み20とラチェット端52とは互いに嵌 め止めた状態になり、嵌め止め歯塊51はしっかり可動顎挟み20を嵌め止め、 可動顎挟み20は予定位置に保持される。
【0010】 スパナから工作物100を緩める場合、使用者が指で嵌め止め歯塊51の弾き 端53を弾き動かすと、ラチェット端52は可動顎挟み20のラック面28から 離れ、可動顎挟み20は嵌め止めの力を失って、その下にあるばね40は弾力性 によって元の位置に回復し、可動顎挟み20は外へ押し出され、バイス状空間3 0を拡大して、工作物100を緩める目的が達成される。弾き端53を開放する と、嵌め止め歯塊51は捩りばね54によって自動的にラチェット端52が可動 顎挟み20のラック面28を嵌め止めした状態に回復する。
【0011】 使用者が正確及び便利にバイス状空間30の調整するため、本実施例は可動顎 挟み20の下縁表面に寸法の目盛り29を設けてもよく、並びにそれの最も接近 したリベット15に標示151を設け、標示151と目盛り29との対応によっ てバイス状空間30の寸法を表示する。
【0012】 本実施例は下記の効果を有する。 a.固定顎挟み10と可動顎挟み20の構造は精巧簡単であり、容易に製造及 び組み立てられ、精密度も容易に制御することができる。
【0013】 b.工作物100を挟む場合、可動顎挟み20を内方向に押し動かし、並びに 嵌め止め歯塊51のラチェット端52をもって可動顎挟み20を嵌め止め、バイ ス状空間30の寸法を固定するだけでよい。工作物100を緩める場合、嵌め止 め歯塊51を弾け動かすだけで可動顎挟み20は自動的に弾き出されて工作物1 00と分離し、操作は極めて簡単及び快速である。
【0014】 c.嵌め止め歯塊51はスパナの上部にあり、工作物100を扱う場合、間違 って嵌め止め歯塊51に触れることがなく、嵌め止め歯塊51は可動顎挟み20 を嵌め止める状態を保持することができ、工作物100を挟んだ時にスパナが常 に脱落する問題が発生しない。
【0015】 d.可動顎挟み20は予定範囲内で任意の制御を行うことができ、範囲内の如 何なる工作物100のサイズにも適応することができる。 e.使用者がスパナを握ると、親指で嵌め止め歯塊51の弾き端53を弾き動 かすことができ、操作は使い易く、かつ便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスパナの平面図である。
【図2】他の従来のスパナの平面図である。
【図3】本考案の一実施例によるスパナの構造を示す分
解斜視図である。
【図4】本考案の一実施例によるスパナの構造を示す外
観図である。
【図5】本考案の一実施例によるスパナの構造の操作を
示す模式図である。
【符号の説明】
10 固定顎挟み 11 長溝 12 凸筋 13 長孔 14 固定孔 15 リベット 16 挟み部 17 ばね溝 20 可動顎挟み 21 長溝 22 凸筋 23 長孔 24 固定孔 25 リベット 26 挟み部 27 ばね溝 28 ラック面 29 寸法目盛り 30 バイス状空間 40 ばね 51 嵌め止め歯塊 52 ラチェット端 53 弾き端 54 捻りばね 55 固定部材 151 標示 181 小孔

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパナの構造であって、固定顎挟み(1
    0)及び可動顎挟み(20)が含まれ、両者間は相対し
    て左右にスライドできる固定関係があり、それの特徴は
    次の如くであり、 可動顎挟み(20)の下縁にはラック面(28)が設け
    られ、 ばね(40)は上記の顎挟み(10)及び顎挟み(2
    0)の相対した面のばね溝(17)及びばね溝(27)
    の中に設けられ、ばね(40)の弾力性によって固定顎
    挟み(10)と可動顎挟み(20)の挟み部(16)及
    び挟み部(26)との常態は離脱状に現れてバイス状空
    間(30)を構成し、 往復弾性廻動可能な嵌め止め歯塊(51)はV形の構造
    体で、回転可能に固定顎挟み(10)に設けられ、それ
    の一端はラチェット端(52)であり、それによって可
    動顎挟み(20)のラック面(28)と喫合し、他端は
    弾き端(53)であり、ラチェット端(52)とラック
    面(28)との分離を弾き動かして制御することを特徴
    とするスパナの構造。
  2. 【請求項2】 固定顎挟み(10)及び可動顎挟み(2
    0)の相対する面には二本の横向きの長溝(11)及び
    長溝(21)と二本の凸筋(12)及び凸筋(22)が
    設けられ、それによって二つの顎挟み(10)及び顎挟
    み(20)が相対して結合する場合、凸筋(12)及び
    凸筋(22)は対応する長溝(11)または長溝(2
    1)の中に設けられ、二本の長溝(11)及び長溝(2
    1)の溝底にはそれぞれ長孔(13)及び長孔(23)
    が設けられ、かつ凸筋(12)及び凸筋(22)の各反
    対の端部には固定孔(14)または固定孔(24)が設
    けられ、二つの顎挟み(10)及び顎挟み(20)は二
    本のリベット(15)及びリベット(25)が固定孔
    (14)、固定孔(24)、長孔(13)及び長孔(2
    3)に通され、二つの顎挟み(10)及び顎挟み(2
    0)は相対して左右にスライドできる固定関係を構成す
    ることを特徴とする請求項1記載のスパナの構造。
  3. 【請求項3】 嵌め止め歯塊(51)は捩りばね(5
    4)によってそれの往復弾性廻動が制御されることを特
    徴とする請求項1記載のスパナの構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110834293A (zh) * 2019-12-19 2020-02-25 王加帅 一种活动扳手
WO2021101144A1 (ko) * 2019-11-21 2021-05-27 김규철 간격조정이 가능한 스패너
KR20210062514A (ko) * 2019-11-21 2021-05-31 김규철 간격 조정이 가능한 스패너
KR102654956B1 (ko) * 2023-11-23 2024-04-03 김규철 서로 다른 길이단위로 간격이 조절되는 힌지 타입의 스패너

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