JP2002248576A - プラズマトーチの冷却構造 - Google Patents
プラズマトーチの冷却構造Info
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Abstract
ーチにおいて、電極端34を固定するねじ部の冷却を強
化しつつ剛性を十分に保持してねじ部の変形を防止する
と共に、プラズマトーチ全体の外径を大きくせずに電極
端を保持する剛性を増大するためのプラズマトーチの冷
却構造を提供する。 【解決手段】 プラズマトーチの中央部に通電用銅チュ
ーブ10を配設し、通電用銅チューブ10の先端部を有
底の筒状電極8で包囲して通電用銅チューブ10と螺合
し、通電用銅チューブ10は螺合部17近傍の厚み内に
冷却水路16を設けてなることを特徴とするプラズマト
ーチの冷却構造。冷却水路16は、その両端の開口部を
通電用銅チューブ10の外周に有する1又は2以上の貫
通孔であり、一方の開口部は螺合部17の一方の端の付
近にあり、他方の開口部は螺合部17の他方の端の付近
にある。タンディッシュ内溶鋼加熱のためのプラズマト
ーチ加熱装置として用いることができる。
Description
ガスを噴出するプラズマトーチの冷却構造に関するもの
であり、特にタンディッシュ内の溶鋼を加熱・精錬する
ためのプラズマトーチの冷却構造に関するものである。
のプラズマガスとし、該プラズマガスを用いて金属プロ
セスにおける精錬、溶解、加熱、溶射、表面改質あるい
は廃棄物等の処理を行う方法が知られている。カソード
プラズマトーチと対象物との間あるいはアノードプラズ
マトーチと対象物との間にプラズマアークを発生させる
移行型プラズマトーチと、プラズマトーチ内のアノード
とカソードとの間にプラズマアークを発生させる非移行
型プラズマトーチとが用いられている。移行型プラズマ
トーチにおいては、1対のプラズマトーチを用い、一方
をアノードプラズマトーチ、他方をカソードプラズマト
ーチとしてプラズマアークを発生させることもできる。
構造が知られていた。図6は特開平7−303970号
公報の図2に基づいている。カソードプラズマトーチを
用いた移行型プラズマトーチの場合、カソード電極端3
4と先端ノズル31の間でまずプラズマアーク(パイロ
ットアーク50)を発生させ、そのプラズマアークを加
熱対象物51に移行させることによりカソード電極端3
4と加熱対象物51との間にプラズマアーク(メインア
ーク52)を発生させる。この場合加熱対象物51がア
ノードの役割をする。アノードプラズマトーチを用いた
場合は、トーチの先端がアノード電極端となり、同様に
加熱対象物との間にプラズマアークを発生させる。
として図5に示すようにツイントーチ加熱装置と呼ばれ
るものが提供されている。容器20としてのタンディッ
シュの蓋22に設けられた天井壁に、プラズマ形成用の
ガスを噴出する1対のプラズマトーチ(1、2)が挿
入、進退自在に設けられている。プラズマトーチの一方
をアノードプラズマトーチ2、他方をカソードプラズマ
トーチ1とする。直流電源装置23の正側にアノードプ
ラズマトーチ2を接続し、負側にカソードプラズマトー
チ1を接続し、各プラズマトーチと溶鋼(溶融金属1
9)との間にプラズマアークを形成することにより溶鋼
を加熱する。電流はアノードトーチ2の電極端からメイ
ンアークを経由して加熱対象物に流れ、更にカソードト
ーチ1のメインアークを経由してカソードトーチ1の電
極端に流れる。このような加熱装置28は、例えば特開
平8−5247号公報に開示されている。
の電極端は、プラズマアークによる熱により高温にな
る。例えば図6に示すカソードプラズマトーチにおい
て、カソード電極端34は通電用銅外筒35に接続さ
れ、通電用銅外筒35の内部には冷却水仕切管36が配
置されて二重管構造になった冷却水通路39を形成して
冷却水が循環し、カソード電極端34を冷却する。ま
た、先端ノズル31はカソード電極端34の周囲を囲む
ように配置され、先端ノズル31の上部に二重管となっ
たノズル内外筒32が配置され、ノズル内外筒32の間
に冷却水仕切り筒33が配置されて三重管構造になった
冷却水通路39を形成しており、ノズル内外筒32を冷
却水が循環して先端ノズルを冷却する。また、ノズル内
外筒32と通電用銅外筒35との間にはプラズマガス流
路37が設けてある。
ードあるいはアノードの電極端34、及びその周囲の先
端ノズル31は熱により溶損するため取り替える必要が
ある。プラズマトーチは軸方向に長いものや曲管を持っ
ているものもあり、製作コストを下げるため、組み立て
・部品交換を容易にするため、部品の接合に互換性を持
たせるためといったような理由により、溶損した先端部
のみを取り替えられるようにねじ構造でつなげた構造と
なっている。図6においては、先端ノズル31とノズル
内外筒32の間、および電極端34と通電用銅外筒35
との間がねじ部(40、42)によって結合されてい
る。移行型のプラズマアークトーチにおいては、メイン
アーク52は電極端34から発生しているので、先端ノ
ズル31の溶損はそれほど激しくなく、ねじ止め構造と
して交換可能とする部分は、電極端34のみでもよい。
は、その先端に固定した電極端34を支持する構造物と
しての機能を有すると共に、メインアーク通電時におい
ては当該通電用銅外筒35内をメインアーク用電流が流
れる。そして、通電用銅外筒35の内部には冷却水循環
のための冷却水仕切管36が配置されているので、通電
用銅外筒35は所定の内径を有するものとなる。
とプラズマトーチ全体の外径が大きくなってしまうの
で、通電用銅外筒35の外径はできるだけ小さい方が良
い。一方、通電用銅外筒35の肉厚が薄すぎると、その
先端にねじ固定された電極端34を支持する構造物とし
ての剛性が不足し、またメインアーク通電時の電流によ
るジュール熱発生が多くなるので、所定の肉厚を確保す
る必要がある。これらの諸要請に基づき、通電用銅外筒
35の肉厚が決定される。
おいて、プラズマトーチ内の通電用銅外筒35にはメイ
ンアーク用電流によるジュール熱が発生する。このジュ
ール熱の発生が最も大きくなるところは、通電用銅外筒
35と電極端34とを結合するねじ部42の部分であ
る。また、ねじ部42の接触抵抗はねじ込み具合により
変動しやすいので、接触抵抗が大きくジュール熱の発熱
が大きい場合にはねじ部42の温度が上昇し、通電用銅
外筒35の熱変形が生じ、先端の電極端34が通電用銅
外筒35から脱着不可能になったり、あるいはねじ部4
2のねじ山を破損させるという問題があった。
るねじ部42の温度上昇を抑えるためには、通電用銅外
筒35あるいは電極端34の特にねじ部42における肉
厚を薄くすることにより、内部を循環する冷却水とねじ
部42との間の距離を短くすることが有効である。しか
し、通電用銅外筒35の肉厚を薄くすると、通電用銅外
筒35の剛性が減少するので、アーク放電するための電
極端34を保持する剛性が低下し、またねじ部42の剛
性も低下することとなるので好ましくない。さらには、
肉厚の薄肉化によって電気抵抗が小さくなることによ
り、メインアーク用電流が流れる際のジュール発熱が大
きくなり、通電用銅外筒が高温となって耐久性がなくな
るという問題も発生する。
ためにも、通電用銅外筒35の肉厚が制限されていた。
そのため、通電用銅外筒35については電極端34を保
持する剛性が十分とはいえなかった。
冷却を強化しつつ剛性を十分に保持してねじ部の変形を
防止すると共に、プラズマトーチ全体の外径を大きくせ
ずに電極端を保持する剛性を増大するためのプラズマト
ーチの冷却構造を提供することを目的とする。
るところは以下の通りである。 (1)プラズマ形成用のガスを噴出するプラズマトーチ
において、前記プラズマトーチの中央部に通電用銅チュ
ーブ10を配設し、前記通電用銅チューブ10の先端部
を有底の筒状電極8で包囲して前記通電用銅チューブ1
0と螺合し、前記通電用銅チューブ10は該螺合部17
近傍の厚み内に冷却水路16を設けてなることを特徴と
するプラズマトーチの冷却構造。 (2)前記通電用銅チューブ10を包囲して電極用外筒
25を配設し、前記通電用銅チューブ10を貫通する内
部冷却水路18を設け、該内部冷却水路18から通電用
銅チューブ10先端部と筒状電極8との間の空間、前記
螺合部17近傍厚み内の冷却水路16を経由して前記通
電用銅チューブ10と電極用外筒25の間の空間までの
経路を冷却水が通過する経路とすることを特徴とする上
記(1)に記載のプラズマトーチの冷却構造。 (3)前記螺合部近傍厚み内の冷却水路16は、その両
端の開口部を通電用銅チューブ10の外周に有する複数
の貫通孔であり、一方の開口部は前記螺合部17一方の
端の付近にあり、他方の開口部は該螺合部17の他方の
端の付近にあることを特徴とする上記(1)又は(2)
に記載のプラズマトーチの冷却構造。 (4)前記螺合部近傍厚み内の冷却水路16は、通電用
銅チューブ10の内部に所定の間隔をあけて複数穿設さ
れてなることを特徴とする上記(3)に記載のプラズマ
トーチの冷却構造。 (5)前記電極用外筒25及び筒状電極8の外周にノズ
ル筒3を設け、電極用外筒25とノズル筒3との間にプ
ラズマ形成用ガスを通過させることを特徴とする上記
(2)乃至(4)のいずれかに記載のプラズマトーチの
冷却構造。 (6)前記プラズマトーチは1対のプラズマトーチであ
り、これらのプラズマトーチの一方はアノードプラズマ
トーチ2とされ、他方はカソードプラズマトーチ1とさ
れることを特徴とする上記(1)乃至(5)のいずれか
に記載のプラズマトーチの冷却構造。 (7)前記プラズマトーチは、タンディッシュ本体内に
収容された溶鋼の上方に位置するように該タンディッシ
ュ本体内に設けられてなることを特徴とする上記(1)
乃至(6)のいずれかに記載のプラズマトーチの冷却構
造。
アークを放電するための電極端を支持しかつ電流を通電
するための通電用銅外筒35においては、その内部に冷
却水仕切管36を配置し、循環する冷却水の往路復路と
もに通電用銅外筒35の内部に配置されていた(図
6)。それに対し、図1〜4に示す本発明においては、
電極端9を支持しかつ電流を通電するための通電用銅チ
ューブ10においては、電極端9を冷却する冷却水の循
環の一方の流路が内部冷却水路18(給水路14)とし
て通電用銅チューブ10の内部に配置され、他方の通路
は排水路15として通電用銅チューブ10の外周に配置
される。メインアーク用電流によるジュール熱を抑える
必要から、本発明のプラズマトーチの螺合部における部
分断面図(図3(b))に示す通電用銅チューブ10の
断面積A1は、従来のプラズマトーチ螺合部における部
分断面図(図6(b))に示す通電用銅外筒35の断面
積A2と同一とする必要がある。本発明の通電用銅チュ
ーブではチューブ内部の冷却水路16の断面積分だけ肉
厚を大きくとれることとなり、そのため、通電用銅チュ
ーブ10は十分な剛性を保持することが可能になった。
先端付近の外周には、有底の筒状電極8が包囲して通電
用銅チューブ10と螺合する。この筒状電極10の先端
が電極端9となる。従って、通電用銅チューブ10の先
端付近の外周には螺合部17が配置されるので、通電用
銅チューブ10の外周を流れる冷却水は螺合部17にお
いて迂回する必要がある。本発明では、通電用銅チュー
ブ10は該螺合部近傍の厚み内に冷却水路16を設けて
おり、この冷却水路16を経由することによって通電用
銅チューブ外周の冷却水の循環が可能になる。銅チュー
ブの厚み内に設けた冷却水路から銅チューブの螺合部1
7までの距離d1は、従来のプラズマトーチでの通電用
銅外筒の冷却水路用内側穴から螺合部42までの距離d
2に比べて小さい。そのため本発明では、特にジュール
熱による発熱の大きな螺合部17を効果的に冷却し、螺
合部17の温度上昇を抑えることが可能である。
の形態について説明する。図1はカソードプラズマトー
チ、図2はアノードプラズマトーチの縦断面図を示す。
図3はプラズマトーチの螺合部における横断面図(図
1、図2のB−B矢視図)、図4はプラズマトーチの螺
合部より上部における横断面図(図1、図2のA−A矢
視図)である。図5は本発明のプラズマトーチをタンデ
ィッシュ本体内に設けてタンディッシュ内の溶鋼加熱に
用いる場合の断面図を示したものである。
いて、プラズマトーチの半径方向中央部に通電用銅チュ
ーブ10を配設する。通電用銅チューブ10は、その軸
中心部に内部冷却水路18を有する。通電用銅チューブ
10の先端付近の外周にはねじ部17が存在する。ま
た、ねじ部17近傍において、通電用銅チューブ10の
厚み内にねじ部17を冷却しつつ冷却水を通過させるた
めの冷却水路16を設ける。冷却水路16は、図3に示
すように、内部冷却水路18を取り囲むように複数設け
た貫通孔とすると好ましい。冷却水路16の一方の開口
部はねじ部17の一方の端の付近において通電用銅チュ
ーブ10の外周表面に開口し、他方の開口部はねじ部1
7の他方の端の付近において通電用銅チューブ10の外
周表面に開口する。
状電極8で包囲する。筒状電極8にもねじ部が存在し、
通電用銅チューブのねじ部と筒状電極8のねじ部とを螺
合することにより、螺合部17を形成し、筒状電極8が
通電用銅チューブ10に結合される。筒状電極8の先端
が電極端9を形成し、通電用銅チューブ10に通電する
ことにより、電極端9と加熱対象物との間にメインアー
クを形成する。通電用銅チューブ10及び筒状電極8
は、共に銅製とする。
筒25を配設する。電極用外筒25としては、特殊塩化
ビニル等の材料を用いた絶縁用チューブ25とすると好
ましい。絶縁用チューブ25と筒状電極8との間を嵌合
することにより、通電用銅チューブ10と絶縁用チュー
ブ25との間に排水路15としての冷却水路が形成され
る。絶縁用チューブ25の内周側にステンレス鋼等を用
いた金属管26を配設しても良い。
冷却するための冷却水は、内部冷却水路18を給水路1
4として冷却水が給水され、通電用銅チューブ10の先
端において通電用銅チューブ10と筒状電極8の間の空
間を流れて電極端10を冷却する。次いで冷却水路16
を通過することによって螺合部17を冷却するとともに
螺合部17を迂回し、通電用銅チューブ10の外周と絶
縁用チューブ25との間に形成された排水路15を通過
して循環する。
にノズル筒3を設ける。ノズル筒3の先端は先端ノズル
7を形成し、ノズル筒3の外周はノズル外筒4、内周は
ノズル内筒5を形成し、ノズル外筒4とノズル内筒5の
間に冷却水仕切筒6を挿入し、ノズル筒3内に給水路1
4及び排水路15を形成し、冷却水を循環してノズル筒
3を冷却する。絶縁用チューブ25及び筒状電極8の外
周と、ノズル筒3のノズル内筒5との間がアルゴンガス
供給路13となり、電極端9と先端ノズル7との間から
アルゴンガスが供給される。絶縁用チューブ25とノズ
ル内筒5との間の間隔を一定に保持するため、絶縁スリ
ーブ11を設けると良い。絶縁スリーブ11はテフロン
等を材質として製造され、その中央にアルゴンガス通気
孔12を有する。
ノズル7との間に電圧を印加すると共にアルゴンガス供
給路13にアルゴンガスを供給してパイロットアークを
発生させ、その後電極端9と加熱対象物との間に電圧を
印加しつつ電極端と先端ノズル間の電圧を切ることで、
プラズマアークを電極端9と加熱対象物との間に移行さ
せる。図1に示すカソードトーチ1においては、電極端
9がカソード、加熱対象物がアノードの役割をし、図2
に示すアノードトーチ2においては、電極端9がアノー
ド、加熱対象物がカソードの役割を果たす。
はアノードトーチ2のいずれか一方のみを用いて行うこ
とができる。カソードトーチ1のみを用いて溶融金属の
加熱を行う場合を例にとると、溶融金属の容器底部にア
ノードを配置し、該アノードとカソードトーチ1の電極
端9との間に電圧を印加することにより、電極端と溶融
金属との間にプラズマアークを形成して溶融金属を加熱
することができる。
をカソードトーチ1、他方をアノードトーチ2として加
熱を行うこともできる。直流電源装置23の正側にアノ
ードトーチ2の電極端9を接続し、負側にカソードトー
チ1の電極端9を接続し、各プラズマトーチと加熱対象
物との間にプラズマアークを形成することにより加熱を
行う。電流はアノードトーチ2の電極端9からメインア
ークを経由して加熱対象物に流れ、更にカソードトーチ
1のメインアークを経由してカソードトーチ1の電極端
9に流れる。
ンディッシュ内の溶鋼加熱に用いると特に好ましい。容
器20としてのタンディッシュの蓋22に設けられた天
井壁に、カソードプラズマトーチ1及びアノードプラズ
マトーチ2が挿入され、進退自在に設けられている。タ
ンディッシュ内のトーチが設置された部分が加熱室21
となる。直流電源装置23の正側にアノードプラズマト
ーチ2を接続し、負側にカソードプラズマトーチ1を接
続し、各プラズマトーチと溶鋼(溶融金属19)との間
にプラズマアークを形成することにより溶鋼を加熱す
る。電流はアノードトーチ2の電極端からメインアーク
を経由して溶鋼に流れ、更にカソードトーチ1のメイン
アークを経由してカソードトーチ1の電極端に流れる。
溶融金属のみならず、廃棄物等を加熱することも可能で
ある。
用のプラズマトーチを適用した溶鋼の加熱装置の実施例
について説明する。
れた状態で、アノードトーチとカソードトーチとにより
加熱を実施し、従来のカソードトーチと本発明によるカ
ソードトーチとの銅チューブ耐久性の比較試験を実施し
た。試験条件を表1に示すが、従来のカソードトーチと
今回のカソードトーチで同じ量の冷却水及びアルゴンガ
スを流し、またほぼ同一の平均電流値3000[A]と
なるように運転を実施した。
トーチはねじ部42のねじ山径寸法26mm、ねじ谷径
寸法24.4mm、ねじ山高さ0.8mm、通電用銅外
筒35のチューブ内径寸法15.5mm、ねじ部のチュ
ーブ肉厚4.45mmとした。また通電用銅外筒35の
ねじ部42ねじ山谷径から冷却水路用内側穴までの距離
d2はチューブ肉厚と同じ4.45mmである。
銅チューブ10の寸法は、螺合部17のねじ外径寸法2
6.0mm、ねじ谷径寸法24.4mm、ねじ山高さ
0.8mm、内径寸法10mm、チューブ内の冷却水路
16の穴径寸法4mm、冷却水路16の個数9個、チュ
ーブ肉厚7.2mmとした。また通電用銅チューブ10
の螺合部ねじ山谷径からチューブ厚み内に設けた冷却水
路16までの距離d1は1.6mmである。
ソードトーチの場合は平均3000〜4300時間に対
し、本発明によるカソードトーチの場合は平均4800
〜8800時間と1.6〜2.0倍に改善された。この
銅チューブ寿命の改善は、本発明によるカソードトーチ
の場合、電極端34を固定するねじ部の冷却を強化しつ
つ剛性を十分に保持してねじ部の変形を防止できたこと
によるものである。
電用銅チューブを配設し、通電用銅チューブの先端部を
有底の筒状電極で包囲して通電用銅チューブと螺合し、
通電用銅チューブの螺合部近傍厚み内に冷却水路を設け
ることにより、電極端を固定するねじ部の冷却を強化し
つつ剛性を十分に保持してねじ部の変形を防止すると共
に、プラズマトーチ全体の外径を大きくせずに電極端を
保持する剛性を増大することができる。
る。
る。
あり、図1、2のB−B矢視図である。(b)は(a)
の内通電用銅チューブのみを抽出して断面積A1を表示
した部分断面図である。
1、2のA−A矢視図である。
示す断面図である。
は縦断面図、(b)は(a)のC−C矢視部分の内、通
電用銅外筒35のみを抽出して断面積A2を表示した部
分断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 プラズマ形成用のガスを噴出するプラズ
マトーチにおいて、前記プラズマトーチの中央部に通電
用銅チューブを配設し、前記通電用銅チューブの先端部
を有底の筒状電極で包囲して前記通電用銅チューブと螺
合し、前記通電用銅チューブは該螺合部近傍の厚み内に
冷却水路を設けてなることを特徴とするプラズマトーチ
の冷却構造。 - 【請求項2】 前記通電用銅チューブを包囲して電極用
外筒を配設し、前記通電用銅チューブを貫通する内部冷
却水路を設け、該内部冷却水路から通電用銅チューブ先
端部と筒状電極との間の空間、前記螺合部近傍厚み内の
冷却水路を経由して前記通電用銅チューブと電極用外筒
の間の空間までの経路を冷却水が通過する経路とするこ
とを特徴とする請求項1に記載のプラズマトーチの冷却
構造。 - 【請求項3】 前記螺合部近傍厚み内の冷却水路は、そ
の両端の開口部を通電用銅チューブの外周に有する複数
の貫通孔であり、一方の開口部は前記螺合部一方の端の
付近にあり、他方の開口部は該螺合部の他方の端の付近
にあることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズ
マトーチの冷却構造。 - 【請求項4】 前記螺合部近傍厚み内の冷却水路は、通
電用銅チューブの内部に所定の間隔をあけて複数穿設さ
れてなることを特徴とする請求項3に記載のプラズマト
ーチの冷却構造。 - 【請求項5】 前記電極用外筒及び筒状電極の外周にノ
ズル筒を設け、電極用外筒とノズル筒との間にプラズマ
形成用ガスを通過させることを特徴とする請求項2乃至
4のいずれかに記載のプラズマトーチの冷却構造。 - 【請求項6】 前記プラズマトーチは1対のプラズマト
ーチであり、これらのプラズマトーチの一方はアノード
プラズマトーチとされ、他方はカソードプラズマトーチ
とされることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
記載のプラズマトーチの冷却構造。 - 【請求項7】 前記プラズマトーチは、タンディッシュ
本体内に収容された溶鋼の上方に位置するように該タン
ディッシュ本体内に設けられてなることを特徴とする請
求項1乃至6のいずれかに記載のプラズマトーチの冷却
構造。
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