JP2002248561A - リフロー炉内温度プロファイル測定用装置およびそれを用いたリフロー炉加熱能力診断方法 - Google Patents

リフロー炉内温度プロファイル測定用装置およびそれを用いたリフロー炉加熱能力診断方法

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JP2002248561A JP2001049679A JP2001049679A JP2002248561A JP 2002248561 A JP2002248561 A JP 2002248561A JP 2001049679 A JP2001049679 A JP 2001049679A JP 2001049679 A JP2001049679 A JP 2001049679A JP 2002248561 A JP2002248561 A JP 2002248561A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度測定部の追走機構を不要にしたリフロー
炉内温度プロファイル測定装置を提供する。 【解決手段】 温度測定センサー1a,1b,1c,1
d,1e,1fを備えるリフロー炉温度プロファイル測
定用装置13を、リフロー炉の搬送部6を用いて搬送で
きるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を実装し
たプリント基板等の被加熱物の半田をリフロー加熱する
リフロー炉の加熱能力を診断するためのリフロー炉内温
度プロファイル測定用装置およびそれを用いたリフロー
炉加熱能力診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5を用いて、従来のリフロー装置を説
明する。従来のリフロー装置は、図5に示すように、駆
動部107が、コンベアからなる搬送装置109と共通
の駆動源(図示略)を有している。そして、駆動源から
の駆動力を熱電対コネクタからなる入力端子108aの
移動に変換している。また、駆動部107が搬送装置1
09によるプリント基板106の搬送速度と熱電対コネ
クタからなる入力端子108aの移動速度とが同じにな
るように構成されている。
【0003】なお、図5において、装置本体101に固
定された演算装置であるターミナル110は、装置本体
101の余熱部およびリフロー部等の加熱部の熱影響の
ない場所に配置されている。そして、ターミナル110
は螺旋巻きで延長可能としたコード110aを介して、
熱電対コネクタからなる入力端子108aからの入力を
受信可能となっている。
【0004】また、図5に示すように、プリント基板1
06には、弱耐熱部品であり、その温度プロファイルが
管理の対象となるアルミ電解コンデンサ111と、熱容
量が大きく温度が上がりにくい大型QFP112等とが
装着されており、通常、これらのポイントが温度測定場
所として選ばれるため、これらに熱電対を取付けてい
る。また、最も温度の上がりやすいポイントのプリント
基板106の表面には熱電対113を取付けている。
【0005】また、これらの熱電対は熱電対コネクタか
らなる温度センサーの出力端子108bに接続されてお
り、この出力端子108bは入力端子108aに接続で
きるようになっていて、熱電対113を取り付けた箇所
の起電力を出力するようになっている。
【0006】図5に示すように、装置本体101の排出
部にはテーパ板からなる分離手段114が配置されてい
て、接続されている入力端子108aと出力端子108
bとがこの分離手段114により出力端子108bに取
付けられたピン115で、排出部を通過するときに完全
に分離されるように構成されている。
【0007】また、従来のリフロー装置には、搬送装置
109と駆動部107との同期移動のスタートを指示す
る制御手段であるコントローラ118が設けられてい
る。このコントローラ118にはデータ処理マイコン1
19が接続されている。そして、このデータ処理マイコ
ン119により装置本体101内におけるプリント基板
106の位置と温度との関係を温度プロファイル120
として得ることが可能になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のリフロー炉内の温度測定においては、温度測定部の
追走機構をリフロー炉内に設置する必要があるため、リ
フロー炉内の構造が複雑になるのみならず、追走機構が
温風や赤外線ヒータによる加熱を阻害するため加熱効率
が低下するとともに、製造コストも高くなっている。
【0009】この発明は上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、温度測定部の追走機構をリフ
ロー炉内に設置しなくてもよい構造とすることが可能な
リフロー炉内温度プロファイル測定用装置を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のリフロー炉内温
度プロファイル測定用装置は、被加熱物を搬送する搬送
部と被加熱物を加熱するための加熱部とを備えたリフロ
ー炉において、搬送部により搬送可能であって、加熱部
の加熱による被加熱物が搬送される経路近傍の温度プロ
ファイルを測定するために用いられる温度センサが搭載
されている。
【0011】上記の構成によれば、リフロー炉内温度プ
ロファイル測定用装置はリフロー炉の搬送部を用いて搬
送可能であるため、リフロー炉内に温度プロファイルを
測定するための温度測定部の追走機構を別途設けること
なく、リフロー炉内の温度プロファイルを測定すること
ができる。
【0012】本発明のリフロー炉内温度プロファイル測
定用装置は、被加熱物が搬送される経路近傍を所定の部
材が搬送され、かつ、所定の部材の温度プロファイルが
検出されるように温度センサが配置されている。
【0013】上記のような構成によれば、所定の部材の
温度プロファイルを測定することができるため、所定の
部材を被加熱物と類似する部材にすれば、リフロー炉内
を搬送される被加熱物の温度プロファイルを推定するこ
とが可能となる。
【0014】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、所定の部材が熱放射率の異なる表面
を有する複数の部材からなり、かつ、複数の部材それぞ
れの温度プロファイルが検出されるように温度センサが
配置されている。
【0015】上記の構成によれば、熱放射率の大きな部
材を用いて熱放射および熱対流による加熱量の変化を測
定することができるとともに、熱放射率の小さな部材を
用いて熱対流による加熱量の変化を測定することができ
る。
【0016】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置の複数の部材には、プレート状をなし、
該プレート状の主表面の一方のみがリフロー炉内雰囲気
に晒されるように配置された部材が含まれている。
【0017】上記の構成によれば、主表面の一方のみの
熱放射、または、熱放射および熱対流による加熱量の変
化を測定することができる。
【0018】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置の複数の部材には、プレート状をなし、
該プレート状の主表面の双方がリフロー炉内雰囲気に晒
されるように配置された部材が含まれている。
【0019】上記の構成によれば、主表面の双方の熱放
射、または、熱放射および熱対流による加熱量の変化を
測定することができる。
【0020】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、複数の部材が、プレート状をなし、
該プレート状の主表面のうち一方の面のみがリフロー炉
内雰囲気に晒されるように配置された第1部材と、プレ
ート状をなし、該プレート状の主表面のうち一方の面の
みがリフロー炉内雰囲気に晒されるように配置され、一
方の面が第1部材の一方の主表面よりも熱放射率が小さ
な第2部材と、プレート状をなし、該プレート状の主表
面の双方がリフロー炉内雰囲気に晒されるように配置さ
れた第3部材と、プレート状をなし、該プレート状の主
表面の双方がリフロー炉内雰囲気に晒されるように配置
され、第3部材よりも主表面の双方の熱放射率が小さな
第4部材とを備えている。
【0021】上記の構成によれば、4種類の部材によ
り、主表面の一方の熱放射、または、熱放射および熱対
流による加熱量の変化、あるいは、主表面の双方の熱放
射または熱放射および熱対流による加熱量の変化を測定
することができるので、様々な条件での温度プロファイ
ルを得ることができる。
【0022】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、複数の部材が、銀、銅およびアルミ
ニウムからなる群より選ばれた1の物質または2以上の
物質の組合せにより構成されている。
【0023】上記の構成によれば、複数の部材に他の物
質に比較して熱伝導率の大きな物質を用いているため、
部材内部に温度格差が生じることが抑制され、部材全体
で平均化された条件で温度プロファイルを測定すること
ができる。
【0024】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置の複数の部材には、熱放射率が0.1以
下の部材と熱放射率が0.9以上の部材とが含まれてい
る。
【0025】上記の構成によれば、複数の部材の中に熱
放射率が極端に異なる部材を用いることにより熱放射の
影響を受け易い部材と熱放射の影響を受け難い部材とで
どのように温度プロファイルが異なるかを把握すること
ができる。
【0026】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置の複数の部材には、アルミニウム蒸着、
金蒸着、ニッケルメッキおよび表面研磨のうち少なくと
もいずれかが施されている部材が含まれている。
【0027】上記の構成によれば、熱放射率の小さな部
材を温度プロファイルの測定に用いることができる。
【0028】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置の複数の部材には、セラミック溶射、塗
料、黒色メッキおよび酸化処理のうち少なくともいずれ
かが施されている部材が含まれている。
【0029】上記の構成によれば、熱放射率の大きな部
材を温度プロファイルの測定に用いることができる。
【0030】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、複数の部材それぞれのリフロー炉内
雰囲気に晒される面以外の面が断熱材で囲まれている。
【0031】上記の構成によれば、複数の部材はリフロ
ー炉内雰囲気に晒される面以外の面から熱が伝達され難
くなるため、ほぼリフロー炉内雰囲気に晒される面から
のみの加熱による温度プロファイルを測定することがで
きる。
【0032】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、複数の部材を搭載し、搬送部と接触
して複数の部材を搬送するための搬送台の表面に、アル
ミニウム蒸着、金蒸着および金属研磨のうち少なくとも
いずれかが施されている。
【0033】上記の構成によれば、熱放射率が比較的小
さな物質を搬送台に用いることにより、搬送台の表面か
らの熱が、測定結果として得られる温度プロファイルに
与える影響を極力小さくすることができる。
【0034】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、複数の部材と断熱材との間および搬
送台と断熱材との間の少なくともいずれか一方の間の接
触は、点接触または線接触となっている部分がある。
【0035】上記の構成によれば、接触していない空間
部分に熱伝導率の小さな物質を挿入することで、リフロ
ー炉内雰囲気に晒される面以外の面からの受熱をさらに
小さくすることが可能となる。
【0036】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、複数の部材と断熱材との間および搬
送台と断熱材との間の少なくともいずれか一方の間は空
気層となっている。
【0037】上記の構成によれば、熱伝導率が小さな空
気層が介在することで、リフロー炉内雰囲気に晒される
面以外の面からの受熱をさらに小さくすることが可能と
なっている。
【0038】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、複数の部材の外表面の近傍に第2の
温度センサの温感部がさらに設けられている。
【0039】上記の構成によれば、第2の温度センサに
よりリフロー炉内雰囲気の温度プロファイルを測定する
ことも可能になるため、リフロー炉内の雰囲気の温度プ
ロファイルに対応した複数の部材の温度プロファイルを
得ることができる。
【0040】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、温度センサの温感部が複数の部材そ
れぞれに設けられた穴に挿入され、該穴の内周面と温度
センサとの間にはRTVゴムおよびグリスのうち少なく
ともいずれか一方が充填されている。
【0041】上記の構成によれば、RTVおよびグリス
は比較的熱伝導率が大きいため、複数の部材の温度変化
が温度センサに伝達される速度が比較的大きくなるの
で、複数の部材の温度プロファイルの測定の時間的なず
れを極力小さくすることができる。
【0042】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、温度センサの温感部が複数の部材そ
れぞれに対し接触した状態を維持することが可能に構成
されている。
【0043】上記の構成によれば、複数の部材の温度プ
ロファイルを測定するための温度センサの温感部は複数
の部材から直に熱伝達を受けるため、複数の部材の温度
プロファイルの測定の時間的なずれを極力小さくするこ
とができる。
【0044】また、本発明のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置は、温度プロファイルの検出値を外部の
コンピュータへ出力可能に構成されている。
【0045】上記の構成によれば、温度プロファイルを
リフロー炉内温度プロファイル測定用装置の外部のコン
ピュータに転送して、コンピュータで処理することがで
きる。
【0046】本発明のリフロー炉加熱能力診断方法は、
被加熱物を搬送する搬送部と被加熱物を加熱するための
加熱部とを備えたリフロー炉の搬送部に、上記のいずれ
かのリフロー炉内温度プロファイル測定用装置を載置し
て搬送させて、リフロー炉内の加熱部の加熱による被加
熱物が搬送される経路近傍の温度プロファイルを測定
し、その測定結果に基づいて、リフロー炉の加熱能力を
診断する。
【0047】上記の方法によれば、リフロー炉内に温度
プロファイルを測定するための温度測定部の追走機構を
設けなくとも、リフロー炉内の加熱能力を診断すること
ができる。
【0048】本発明の加熱力診断方法により診断される
リフロー炉は、上記リフロー炉内温度プロファイル測定
用装置を搬送可能である。
【0049】このような構成にすることにより、リフロ
ー炉内に温度プロファイルを測定するための温度測定部
の追走機構を設ける必要がなくなるため、リフロー炉の
構造を簡単にすることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0051】まず、図1〜図3を用いて、本実施の形態
のリフロー炉内温度プロファイル測定用装置を説明す
る。本実施の形態のリフロー炉内温度プロファイル測定
用装置13は、従来技術において示したような被加熱物
を搬送する搬送部と被加熱物を加熱するための加熱部と
を備えたリフロー炉において、搬送部により搬送可能な
構造となっている。また、リフロー炉内温度プロファイ
ル測定用装置13は、被加熱物が搬送される経路近傍に
おいて加熱部の加熱により生じ得る温度プロファイルを
検出し、検出された温度プロファイルを外部のコンピュ
ータに出力することが可能なように、センサ1a,1
b,1c,1d,1e,1fとコンピュータとが電気的
に接続されている。そして、センサから出力された温度
プロファイルの検出値が、電気信号としてコンピュータ
等に入力されて、コンピュータの記憶手段により記憶さ
れるとともに、画像表示またはプリンタなどにより出力
可能となっている。これにより、この温度プロファイル
を検討することにより、リフロー炉の加熱能力を診断す
ることができるのである。本実施の形態のリフロー炉内
温度プロファイル測定用装置13は、リフロー炉の加熱
能力診断する目的で使用されるものであるが、以下のよ
うな構成となっている。
【0052】本実施の形態のリフロー炉内温度プロファ
イル測定用装置13は、図1に示すように、熱電対から
なる温度測定センサー1c,1d,1e,1fを内装し
た4枚の銅製円盤状のプレート2a,2b,2c,2d
が、テフロンからなる断熱材3a,3bで部分的に覆わ
れて搬送台4上に搭載されている。具体的に言うと、プ
レート2aとプレート2bとは、図2に示す断熱材3a
で上面を除く周囲が覆われており、プレート2cとプレ
ート2dとは、図2に示す断熱材3bで上下面を除く周
囲が覆われている。
【0053】なお、プレート2aの上面は黒色セラミッ
ク溶射コーティング処理が施されて、表面の熱放射率が
1.0に近い状態になっているとともに、他の面はアル
ミ蒸着処理が施されて、表面の熱放射率が0.0に近い
状態になっている。また、プレート2bには全面にアル
ミ蒸着処理が施されて、表面の熱放射率が0.0に近い
状態になっている。また、プレート2cには上下面に黒
色セラミック溶射コーティング処理が施されて、表面の
熱放射率が1.0に近い状態になっており、かつ、他の
面にアルミ蒸着処理が施されて、表面の熱放射率が0.
0に近い状態になっている。また、プレート2dには全
面にアルミ蒸着処理が施されて、表面の熱放射率が0.
0に近い状態になっている。
【0054】また、図2に示すように、プレート2a,
2bと断熱材3aとの間では、プレート2a,2bの側
面および底面が断熱材3aと対向することになるが、断
熱材3aとプレート2a,2bとの間での熱の受け渡し
を起こりにくくするために、基本的には、断熱材3aと
プレート2a,2bとの間を点接触、または、線接触さ
せて、断熱材3aとプレート2a,2bとの間に熱伝導
率の小さな空気層を介在させる構造としている。プレー
ト2c,2dと断熱材3bとは、プレート2c,2dの
側面が断熱材3bと対向することになるが、同様の理由
で、断熱材3bとプレート2c,2dとの間を点接触、
または、線接触させて、断熱材3bとプレート2c,2
dとの間に熱伝導率の小さな空気層を介在させる構造と
している。また、断熱材3a,3bと搬送台4との接触
においても、接触面積を極力小さくするように点接触ま
たは線接触となる構造とし、断熱材3a,3bと搬送台
4との間に熱伝導率の小さな空気の層が中間に介在する
ようにしている。なお、プレート2c,2dの下面に当
たる搬送台4の部分はプレート2c,2dの下面が直接
リフロー炉内雰囲気(空気)に直接触れるようにプレー
ト2c,2dの面積より若干大きめの穴が開いている。
【0055】また、図3に示すように、搬送台4は、全
周縁有り帽子を逆さにしたような断面形状をしており、
縁5の部分がチェーン等から構成された搬送部6に乗っ
てリフロー炉内を移動するように構成されている。
【0056】また、プレート2a,2b,2c,2d上
を覆うカバー7は、図1〜図3に示すように、プレート
2a,2b,2c,2dの上面がリフロー炉内空気に直
接触れるようにプレート2a,2b,2c,2dの面積
より若干大きめの穴が開いている。また、搬送台4上に
設けられているカバー支持台8は、カバー7がプレート
2a,2b,2c,2dの上面側において僅かな空間を
介して位置するためものであり、位置決めピン9により
位置決めされている。また、搬送台4の底面高さ位置、
縁5の高さ位置、位置決めピン9の上端の高さ位置は、
これらがリフロー炉内を搬送する場合に、リフロー炉内
の構造に引っかかることのないような位置としている。
また、搬送台4およびカバー7は、リフロー炉内で熱を
吸収して炉内温度が低下することを極力抑制する目的お
よび強度的に適切な構造とする目的から、ステンレスの
薄肉材が用いられているが、それにより、搬送台4およ
びカバー7の熱容量を小さくすることが可能となってい
る。また、搬送台4およびカバー7は、放射熱を吸収し
にくくするために、表面にアルミ蒸着が施されている。
【0057】また、図1および図2に示すように、温度
測定センサー1c,1d,1e,1fは、4つ有るプレ
ート2a,2b,2c,2dそれぞれの各中心近傍の上
空温度を測定し、温度測定センサー1bは、カバー7上
でプレート2aとプレート2bとの間の上空近傍の空気
温度を測定し、温度測定センサー1aは、カバー7上で
プレート2cとプレート2dとの間の上空近傍の空気温
度を測定するため、本実施の形態のリフロー炉内温度プ
ロファイル測定用装置は計6点の温度が測定可能であ
る。
【0058】また、プレート2a,2b,2c,2dそ
れぞれに内装される温度測定センサー1c,1d,1
e,1fがプレート2a,2b,2c,2dそれぞれの
温度を正確に測定できるように小ネジ10で温度測定セ
ンサー1c,1d,1e,1fの温感部11c,11
d,11e,11fをプレート2a,2b,2c,2d
それぞれに押しつけて密着させている。また、温度測定
センサー1c,1d,1e,1fを挿入するための挿入
穴12内に、熱伝導率の大きなサーマルグリスやサーマ
ルラバーを充填してプレート2a,2b,2c,2dそ
れぞれと温度測定センサー1c,1d,1e,1fの温
感部11c,11d,11e,11fとの間において、
温度差が発生し難い構造としている。また、カバー7上
に設置される空気温度測定用の温度測定センサー1a,
1bの温感部11a,11bはそれぞれカバー7の温度
影響を受けにくくするためにカバー7上に所定距離(5
mm)以上浮かして設置されている。
【0059】これらの構造からなるリフロー炉内温度プ
ロファイル測定用装置13をリフロー炉に投入搬送する
とともに合計6本の温度測定センサー1a,1b,1
c,1d,1e,1fにより測定された温度プロファイ
ルのデータを、コンピュータに出力して記録するととも
にディスプレイ表示することにより、リフロー炉内の各
部位における加熱能力分布を把握することができる。そ
して、この温度プロファイルのデータを基にリフロー炉
の設定温度を変化させた場合の加熱能力分布予測をし
て、基板上のパーツの温度プロファイルを推測すること
ができる。逆に言うと、理想的な基板上パーツの温度プ
ロファイルを得るための必要なリフロー炉温度設定条件
を得ることができるとともに、リフロー炉の改造効果を
把握することもできる。
【0060】上記の構造からなるリフロー炉内温度プロ
ファイル測定用装置13をリフロー炉内で実際に搬送し
て温度プロファイルを測定した場合の結果を、図4を用
いて説明する。
【0061】図4において、曲線14は、温度測定セン
サー1aにより測定された温度変化を示すもの、すなわ
ちリフロー炉内のプレート2c,2dの搬送経路近傍の
上空における空気温度変化を示す温度プロファイルであ
る。また、図4において、曲線15は、プレート2c自
体の温度変化を示すものであり、プレート2cの上下面
は熱放射率が1.0に近い状態であるため、リフロー炉
内において上下面で熱対流および熱放射による加熱を受
ける場合の温度プロファイルである。また、図4におい
て、曲線16は、プレート2d自体の温度変化であり、
プレート2dの上下面は熱放射率が0.0に近いため、
リフロー炉内において上下面で熱対流のみによる加熱を
受けた場合の温度プロファイルである。また、図4にお
いて、曲線17は、温度測定センサー1bの温度変化、
すなわちプレート2a,2bの搬送経路近傍の上空にお
けるリフー炉内の空気の温度プロファイルである。
【0062】また、図4において、曲線18は、プレー
ト2aの温度変化を示すものであり、プレート2aの上
面は熱放射率が1.0に近いため、リフロー炉内におい
て上面で熱対流および熱放射による加熱を受ける場合の
温度プロファイルである。プレート2aの下面は断熱構
造になっているため外部からの熱影響を受け難くなって
いる。また、図4において、曲線19は、プレート2b
の温度変化を示すものであり、プレート2bの上面は熱
放射率が0.0に近いため、リフロー炉内において上面
でおおよそ熱対流のみによる加熱を受ける場合の温度プ
ロファイルである。プレート2bの下面は断熱構造にな
っているため外部からの熱影響を受け難くなっている。
【0063】またさらに、図1から分かるように、温度
測定センサー1a(曲線14)の温感部11a、プレー
ト2cの温度測定センサー1c(曲線15)の温感部1
1c、プレート2dの温度測定センサー1d(曲線1
6)の温感部11dにより測定される3つ温度プロファ
イルと、温度測定センサー1b(曲線17)の温感部1
1b、プレート2aの温度測定センサー1e(曲線1
8)の温感部11e、プレート2bの温度測定センサー
1f(曲線19)の温感部11fの3温度プロファイル
とは搬送方向に対して位置がズレているため実際には次
の式から求められる時間だけグラフがズレることになる
が、図4のグラフはズレた時間を調整して表現してい
る。すなわち図4では、あたかも全て温度測定センサー
1a,1b,1c,1d,1e,1fの温感部11a,
11b,11c,11d,11e,11fが、同一時間
条件、すなわち搬送方向に同一の位置で熱影響を受けた
かのような表現となっている。
【0064】図4のグラフを作成するにあたっての温度
測定の時間的なズレを補正するための条件式は、次のよ
うなものである。
【0065】VE:搬送速度 m/sec ds:ズレ時間 sec dl:温度測定センサーのズレ距離 m ds=dl/VE (sec) 次に、図4に示す温度プロファイルの測定結果を示す曲
線から得られる加熱能力の算出方法に関して説明する。
【0066】プレート2a,2b,2c,2dが微少時
間に温度変化する場合の伝熱量は次式から求めることが
できる。
【0067】Q:伝熱量 W/K dt:温度差 K 熱対流の伝熱量を求める場合 {(プレート2a,2b,2c,2dの近傍の空気温
度)−(プレート2a,2b,2c,2dの温度)} 熱放射の伝熱量を求める場合 {(パネルヒーター設定温度)−(プレート2a,2
b,2c,2dの温度)} なお、パネルヒータの無いリフロー炉については対流に
よる伝熱量の場合と同様に、以下の式で算出される。
【0068】dt:プレート2a,2b,2c,2dの
温度変化量 K/sec V :プレート2a,2b,2c,2dの体積 m3 ρ :プレート2a,2b,2c,2dの密度 Kg/
3 CP:プレート2a,2b,2c,2dの比熱 J/k
g・K A :プレート2a,2b,2c,2dの表面積 m2 Q=dt×ρ×CP×V/dt (W/K) プレート2a,2b,2c,2dが4種類であるため、
上式から得られる伝熱量も4種類得られる。
【0069】 Q1:プレート2cの温度変化から求められる伝熱量 上下面からの熱対流および熱放射の伝熱量 Q2:プレート2dの温度変化から求められる伝熱量 上下面からの熱対流の伝熱量 Q3:プレート2aの温度変化から求められる伝熱量 上面からの熱対流および熱放射の伝熱量 Q4:プレート2bの温度変化から求められる伝熱量 上面からの熱対流の伝熱量 上記、Q1,Q2,Q3,Q4の値を基に上下各面にお
ける熱対流および熱放射の伝熱量を次のように分けて考
えることができる。
【0070】 QUC:上面からの熱対流の伝熱量 W/K QUC=Q4 QUR:上面からの熱放射の伝熱量 W/K QUR=Q3−Q4 QBC:下面からの熱対流の伝熱量 W/K QBC=Q2−Q4 QBR:下面からの熱放射の伝熱量 W/K QBR=Q1−Q2−Q3+Q4 上記の各伝熱量とプレート2a,2b,2c,2dとリ
フロー炉内空気との温度差、および、プレート2a,2
b,2c,2dとリフロー炉パネルヒータの設定温度と
から各熱伝達率を求めることができる。
【0071】 αUC:上面からの対流熱の伝達率 W/m2・K AU :プレート2a,2b,2c,2d上面の伝熱面
積 m2 αUC=QUC/AU αUR:上面からの放射熱伝達率 W/m2・K αUR=QUR/AU αBC:下面からの対流熱伝達率 W/m2・K AB :プレート2a,2b,2c,2d下面の伝熱面
積 m2 αBC=QBC/AB W/m2・K αUR:下面からの放射熱伝達率 W/m2・K αBR=QBR/AB 任意の基板上に配設されたパーツの温度プロファイル
は、上記の各熱伝達率を微少経過時間毎に求めておき、
パーツの初期温度から微少時間毎のパーツの温度上昇分
を積算していくことにより求めることができる。
【0072】DTP:微少時間におけるパーツの温度上
昇値 K/sec ρP :パーツの密度kg/m3 CPP:パーツの比熱 J/kg・K VP :パーツの体積 m3 VA :パーツの伝熱面積 m2・K dTA:パーツと、空気(対流伝熱の場合)、または、
パネルヒータ(放射伝熱の場合)との温度差 dTP=(αUC+αUR+αBC+αBR)×VA×
dTA/(ρP×CPP×VP) 上式の分子は伝熱面積VAと温度差dTAの値は各熱伝
達率について共通としているが空気温度とパネルヒータ
ーの温度が異なる設定になっている場合には個別に考え
ることになる(パネルヒーターが無い場合には上式から
温度上昇を求めることができる)。
【0073】以上、パーツの温度変化を求める方法につ
いて説明したが、リフロー炉の設定条件が測定したもの
と異なる場合には単純に温度変化を求めることができな
い。リフロー炉の設定条件が種々な場合にも対応させる
ためには、予想される変化条件の上限と下限との範囲内
で測定し各熱伝達率を内挿法により決める事により同様
に温度上昇を知ることができる。また、外挿法を用いれ
ばリフロー炉の設定条件以外の場合にも温度変化を算出
すことができ、リフロー炉改造の効果予測を知ることが
できる。
【0074】上記のような本実施の形態のリフロー炉温
度プロファイル測定装置においては、以下のような効果
がある。本実施の形態のリフロー炉は、電子部品が実装
されたプリント基板等の被加熱物を搬送する搬送部と、
被加熱物を加熱する加熱部とを備えたリフロー炉におい
て、温度測定センサー1a,1b,1c,1d,1e,
1fを備えるとともに、表面の熱放射率が大きなものと
表面の熱放射率が小さなものとからなる複数のプレート
2a,2b,2c,2dを備えたリフロー炉温度プロフ
ァイル測定装置13を、搬送部6を用いて搬送できるよ
うにしている。
【0075】そのため、熱放射率の値の両極端なものを
含むプレート2a,2b,2c,2dがリフロー炉内に
おいて搬送されることにより、熱放射率の小さなプレー
ト2b,2dでは、熱対流の加熱による温度プロファイ
ルを、また、熱放射率の大きなプレート2a,2cで
は、熱放射および熱対流の両加熱による温度プロファイ
ルを測定することができる。
【0076】また、片面だけがリフロー炉内雰囲気に解
放された、熱放射率が小さなプレート2aと熱放射率が
大きなプレート2b、および、両面がリフロー炉内雰囲
気に解放された、熱放射率が小さなプレート2cと熱放
射率が大きなプレート2dの合計4個のプレートを分
割、または、1セットにしてリフロー炉中に搬送できる
ようにしている。
【0077】そのため、4種類のプレート2a,2b,
2c,2dについてリフロー炉中を搬送させた場合の温
度プロファイルを知ることにより、熱放射率が小さく片
面解放プレート2aからは片面からの熱対流による加熱
量変化を、また、熱放射率が大きく片面解放プレート2
bからは片面からの熱放射および熱対流による加熱量変
化、熱放射率が小さく両面解放プレート2cからは両面
からの熱対流による加熱量変化を、また、熱放射率が大
きく両面解放プレート2dからは両面からの熱放射およ
び熱対流による加熱量変化を知ることができる。
【0078】また、プレート2a,2b,2c,2dそ
れぞれを構成する物質は、たとえば、銀、銅、または、
アルミニウム等の熱伝導率の大きな物質である。そのた
め、プレート2a,2b,2c,2dそれぞれの表面が
加熱された場合、熱伝導率の小さな物質を用いれば、プ
レート2a,2b,2c,2dそれぞれの表面と内部と
に温度差が発生して温度測定センサー1c,1d,1
e,1fの温感部11c,11d,11e,11fの位
置によって温度が高めに表示されたり低めに表示された
りするが、プレート2a,2b,2c,2dそれぞれに
熱伝導率の大きな物質を用いることにより、プレート2
a,2b,2c,2dそれぞれを、全体として均一な温
度分布が発生するようにすることができるのである。
【0079】なお、熱放射率の小さなプレート表面を得
る手段としては、プレート表面にアルミ蒸着、金蒸着、
もしくはニッケルメッキを施す手段、または、プレート
材の表面を研磨する手段がある。これらの手段により、
熱放射率を0.1以下とすることができる。また、熱放
射率の大きなプレート表面を得る手段としては、プレー
ト表面にセラミック等の溶射、塗料、もしくは黒色メッ
キするか、または、プレート材の表面に酸化処理を施す
手段がある。これらの手段により、熱放射率を0.9以
上とすることができる。
【0080】そのため、プレート表面の熱放射率を大小
両極端に異なる値とすることにより、熱放射の影響を受
け易い場合と受け難い場合とのプレート2a,2b,2
c,2dの温度プロファイルを把握することができるの
である。
【0081】また、プレート2a,2b,2c,2dは
テフロンなど熱伝導率の小さな断熱材3a,3bで受熱
面以外の面が囲われていることにより、プレート2a,
2b,2c,2dは受熱面以外の面からの熱進入を受け
にくくなり、受熱面からの加熱だけによる温度プロファ
イルを測定することが可能となっている。
【0082】また、一部が断熱材3a,3bに囲まれた
プレート2a,2b,2c,2dを搬送する搬送台4
は、熱放射率の小さな金属、たとえば、アルミ蒸着また
は金蒸着された表示面を有するものなど放射率の小さな
表面性状からなる板材であるため、プレート2a,2
b,2c,2dは受熱面以外の面からの熱進入を受け難
く、ほぼ受熱面のみからの受熱による影響を受ける場合
の温度プロファイルを測定することが可能となってい
る。
【0083】また、プレート2a,2b,2c,2dと
断熱材3a,3bとの接触、または、断熱材3a,3b
と搬送台4との接触は、点接触または線接触とし、プレ
ート2a,2b,2c,2dと断熱材3a,3bとの
間、および、断熱材3a,3bと搬送台4との間の大部
分に、非常に熱伝導率の小さな空気層を介在させること
で、プレート2a,2b,2c,2dは、受熱面以外の
面からの熱進入を受け難くなるため、ほぼ受熱面のみか
らの加熱により温度上昇するのである。
【0084】また、搬送方向に対してプレート2aとプ
レート2bとの間の中央位置およびプレート2cとプレ
ート2dとの間の中央位置それぞれの搬送台4上空に空
気温度測定用の温度測定センサー1a,1bを設置して
いるため、リフロー炉内空気温度分布に対するプレート
2a,2b,2c,2dの温度プロファイルを知ること
が可能となっている。
【0085】さらに、熱電対、サーミスタまたは測温抵
抗体からなる温度測定センサ1c,1d,1e,1f
は、プレート2a,2b,2c,2d側面から中央部に
向かって設けられた挿入穴12に挿入されるが、挿入穴
12と温度測定センサ1c,1d,1e,1fとの隙間
に熱伝導率の大きなRTVゴムまたはグリスなどを充填
するとともに、温感部11c,11d,11e,11f
をセットネジ状のようなものでプレート2a,2b,2
c,2dそのものに押しつけているため、温感部11
c,11d,11e,11fとプレート2a,2b,2
c,2dとの間の熱抵抗を小さくすることで、プレート
2a,2b,2c,2d自身の温度変化が大きな時間的
遅れをともなって温感部11c,11d,11e,11
fに伝達されることを抑制して測定することができるよ
うになっている。
【0086】また、前述の実施の形態においては、プレ
ート2a,2b,2c,2dが4個セットされたものが
用いられたが、リフロー炉中の搬送位置とプレート2
a,2b,2c,2dそれぞれの温度変化の時間的な対
応が取れるのであれば1個セット、または、それ以上の
セットでリフロー炉に投入搬送しても同様な効果を得る
ことができる。
【0087】また、前述の実施の形態では、プレート2
a,2b,2c,2dの材料として銅を用いたが、プレ
ート2a,2b,2c,2d内で温度分布を発生させな
い程度の熱伝導率の大きななものであれば、金、銀、ま
たは、アルミニウムなどの材料を用いても同様な効果を
得ることができる。
【0088】また、前述の実施の形態では、プレートの
表面の熱放射率を1.0に近づける手段として黒色セラ
ミック溶射の例を示したが、熱放射率の大きな塗料、黒
色メッキ、または、金属酸化処理を用いても同様な効果
を得ることができる。また、プレートの表面の熱放射率
を0.0に近づける手段としてアルミ蒸着の例を示した
が、熱放射率の小さな金蒸着、金属研磨面、または、ニ
ッケルメッキ等を用いても同様な効果を得ることができ
る。
【0089】また、前述の実施の形態では、断熱材3
a,3bの材料としてテフロンを使用した例を示した
が、リフロー炉内温度に耐えて、かつ、熱伝導率の小さ
な材料であれば、ベークライトまたはグラスファイバー
等の材料でも同様な効果を得ることができる。
【0090】また、前述の実施の形態では、搬送台4お
よびカバー9の材料としてステンレスを用いた場合につ
いて示したが、熱伝導率が小さくて熱容量の小さな材料
であればベークライトまたはグラスファイバーであって
もよい。さらに、搬送台4の表面にはアルミ蒸着または
光沢のある金属メッキ、金蒸着、金属研磨等を施して熱
放射率を小さくしても同様な効果を得ることができる。
【0091】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
【0092】
【発明の効果】本発明のリフロー炉内温度プロファイル
測定用装置は、リフロー炉の搬送部を用いて搬送可能で
あるため、リフロー炉内に温度プロファイルを測定する
ための温度測定部の追走機構を別途設けることなく、リ
フロー炉内の温度プロファイルを測定することができ
る。
【0093】本発明のリフロー炉加熱能力診断方法は、
上述のリフロー炉内温度プロファイル測定用装置を載置
して搬送させて、リフロー炉内の加熱部の加熱による被
加熱物が搬送される経路近傍の温度プロファイルを測定
し、その測定結果に基づいて、リフロー炉の加熱能力を
診断するため、リフロー炉内に温度プロファイルを測定
するための追走機構を設けなくとも、リフロー炉内の加
熱能力を診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のリフロー炉内温度プロファイ
ル測定用装置が搬送部に搭載された状態を上面側から見
た図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1のB−B線断面図である。
【図4】 本実施の形態のリフロー炉内温度プロファイ
ル測定用装置を、実際にリフロー炉で搬送して温度を測
定したときの温度プロファイルである。
【図5】 従来の温度測定部の追走機構を内部に有した
リフロー炉を説明するための図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1f 温度センサー、2a,
2b,2c,2d プレート、3a,3b 断熱材、4
搬送台、5 縁、6 搬送部、7 カバー、8 カバ
ー支持台、9 位置決めピン、10 小ネジ、11a,
11b,11c,11d,11f 温感部、12 挿入
穴、13 リフロー炉内温度プロファイル測定用装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01K 1/14 G01K 1/14 A 3/06 3/06 7/02 7/02 E L H05K 3/34 507 H05K 3/34 507K 507L 512 512A (72)発明者 出田 吾朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 村井 淳一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 坂上 幸信 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2F056 CA15 CL13 EM05 JG03 KL09 4K050 AA08 BA17 EA05 4K056 AA00 BA02 CA04 CA18 FA12 5E319 AA03 AC01 CC36 CD35 CD51 GG03 GG15

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を搬送する搬送部と被加熱物を
    加熱するための加熱部とを備えたリフロー炉において、
    前記搬送部により搬送可能であって、前記加熱部の加熱
    による前記被加熱物が搬送される経路近傍の温度プロフ
    ァイルを測定するために用いられる温度センサが搭載さ
    れた、リフロー炉内温度プロファイル測定用装置。
  2. 【請求項2】 前記被加熱物が搬送される経路近傍を、
    所定の部材が搬送され、かつ、 前記所定の部材の温度プロファイルが検出されるように
    前記温度センサが配置された、請求項1に記載のリフロ
    ー炉内温度プロファイル測定用装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の部材は、熱放射率の異なる表
    面を有する複数の部材からなり、 前記複数の部材それぞれの温度プロファイルが検出され
    るように前記温度センサが配置された、請求項2に記載
    のリフロー炉内温度プロファイル測定用装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の部材には、プレート状をな
    し、該プレート状の主表面の一方のみがリフロー炉内雰
    囲気に晒されるように配置された部材が含まれる、請求
    項3に記載のリフロー炉内温度プロファイル測定用装
    置。
  5. 【請求項5】 前記複数の部材には、プレート状をな
    し、該プレート状の主表面の双方がリフロー炉内雰囲気
    に晒されるように配置された部材が含まれる、請求項3
    または請求項4に記載のリフロー炉内温度プロファイル
    測定用装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の部材は、 プレート状をなし、該プレート状の主表面のうち一方の
    面のみがリフロー炉内雰囲気に晒されるように配置され
    た第1部材と、 プレート状をなし、該プレート状の主表面のうち一方の
    面のみがリフロー炉内雰囲気に晒されるように配置さ
    れ、前記一方の面が前記第1部材の一方の主表面よりも
    熱放射率が小さな第2部材と、 プレート状をなし、該プレート状の主表面の双方がリフ
    ロー炉内雰囲気に晒されるように配置された第3部材
    と、 プレート状をなし、該プレート状の主表面の双方がリフ
    ロー炉内雰囲気に晒されるように配置され、前記第3部
    材よりも前記主表面の双方の熱放射率が小さな第4部材
    とを備えた、請求項3〜請求項5のいずれかに記載のリ
    フロー炉内温度プロファイル測定用装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の部材は、銀、銅およびアルミ
    ニウムからなる群より選ばれた1の物質または2以上の
    物質の組合せにより構成された部材が含まれている、請
    求項3〜請求項6のいずれかに記載のリフロー炉内温度
    プロファイル測定用装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の部材には、熱放射率が0.1
    以下の部材と熱放射率が0.9以上の部材とが含まれて
    いる、請求項3〜請求項7のいずれかに記載のリフロー
    炉内温度プロファイル測定用装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の部材には、アルミニウム蒸
    着、金蒸着、ニッケルメッキおよび表面研磨のうち少な
    くともいずれかが施されている部材が含まれている、請
    求項3〜請求項8のいずれかに記載のリフロー炉内温度
    プロファイル測定用装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の部材には、セラミック溶
    射、塗料、黒色メッキおよび酸化処理のうち少なくとも
    いずれかが施されている部材が含まれている、請求項3
    〜請求項9のいずれかに記載のリフロー炉内温度プロフ
    ァイル測定用装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の部材それぞれのリフロー炉
    内雰囲気に晒される面以外の面は断熱材で囲まれてい
    る、請求項3〜請求項10のいずれかに記載のリフロー
    炉内温度プロファイル測定用装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の部材を搭載し、前記搬送部
    と接触して前記複数の部材を搬送するための搬送台の表
    面には、アルミニウム蒸着、金蒸着および金属研磨のう
    ち少なくともいずれかが施されている、請求項3〜請求
    項11のいずれかに記載のリフロー炉内温度プロファイ
    ル測定用装置。
  13. 【請求項13】 前記複数の部材と前記断熱材との間お
    よび前記搬送台と前記断熱材との間のうち少なくともい
    ずれか一方の接触は、点接触または線接触となっている
    部分がある、請求項11または請求項12に記載のリフ
    ロー炉内温度プロファイル測定用装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の部材と前記断熱材との間お
    よび前記搬送台と前記断熱材との間の少なくともいずれ
    か一方の間は空気層となっている、請求項11〜請求項
    13のいずれかに記載のリフロー炉内温度プロファイル
    測定用装置。
  15. 【請求項15】 前記複数の部材の外表面の近傍に第2
    の温度センサの温感部がさらに設けられた、請求項3〜
    請求項14のいずれかに記載のリフロー炉内温度プロフ
    ァイル測定用装置。
  16. 【請求項16】 前記温度センサの温感部が前記複数の
    部材それぞれに設けられた穴に挿入され、 該穴の内周面と前記温度センサとの間にはRTVゴムお
    よびグリスのうち少なくともいずれか一方が充填されて
    いる、請求項3〜請求項15のいずれかに記載のリフロ
    ー炉内温度プロファイル測定用装置。
  17. 【請求項17】 前記温度センサの温感部が前記複数の
    部材それぞれに対し接触した状態を維持することが可能
    に構成されている、請求項3〜請求項16のいずれかに
    記載のリフロー炉内温度プロファイル測定用装置。
  18. 【請求項18】 前記温度プロファイルの検出値を外部
    のコンピュータへ出力することが可能に構成された、請
    求項1〜請求項17のいずれかに記載のリフロー炉内温
    度プロファイル測定用装置。
  19. 【請求項19】 被加熱物を搬送する搬送部と被加熱物
    を加熱するための加熱部とを備えたリフロー炉の前記搬
    送部に、請求項1〜請求項17のいずれかに記載のリフ
    ロー炉内温度プロファイル測定用装置を載置して搬送さ
    せて、前記リフロー炉内の前記加熱部の加熱による前記
    被加熱物が搬送される経路近傍の温度プロファイルを測
    定し、その測定結果に基づいて、リフロー炉の加熱能力
    を診断する、リフロー炉加熱能力診断方法。
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