JP2002248375A - 磁性体異物の除鉄ツールとその回収除去装置 - Google Patents

磁性体異物の除鉄ツールとその回収除去装置

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JP2002248375A
JP2002248375A JP2001049447A JP2001049447A JP2002248375A JP 2002248375 A JP2002248375 A JP 2002248375A JP 2001049447 A JP2001049447 A JP 2001049447A JP 2001049447 A JP2001049447 A JP 2001049447A JP 2002248375 A JP2002248375 A JP 2002248375A
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文夫 田上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除鉄ツールに磁着した磁性体異物が、再び、
本流内に流落する事態を招くことなく、また、粉粒体の
円滑な流れを損なうこともなく、本流の影になる位置
で、移送作業が終了して異物回収されるまで効果的に磁
着保持する。 【解決手段】 非磁性体製アウターケースの内部に、マ
グネットホルダにマグネットピースを磁着した複数段の
マグネット体を当接保持する。アウターケースの下部位
置には、アウターケースの本体屋根部や本体胴部の最大
幅に比してケース幅を狭くした本体裾部を形成する。本
体屋根部や本体胴部に磁着した磁性体異物を、流落する
粉粒体の本流から退避させて本体裾部に磁着保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄片や鉄粉等の磁
性体異物を磁力吸着する除鉄ツールと、その回収除去装
置に関し、粉粒体の移送配管系の途中に組み込んだり、
粉粒体を搬送するバケットコンベアやその計量装置等に
おける供給ホッパや排出シュート等の出入口に組み込ん
だり、その機器内部に投入支持してなり、管体内部を降
下したり、或いは、各種搬送機の各所を通過する粉粒体
に混入した鉄片や、粉粒体の輸送途中や加工段階で発生
する鉄粉、鉄片等の磁性体異物を、効果的に磁力吸着し
て回収するために使用される。
【0002】
【従来の技術】従来、粉粒体に混入した磁性体異物を磁
力吸着する場合、特公平1−46408号公報に記載の
「磁性体異物の除去装置」、実開昭59−46915号
公報に記載の「鉄片回収装置」、実公平2−36600
号公報と特開平9−136045号公報に記載の「鉄片
除去装置」等が提案され、また、本件出願人の特願20
00―322198の明細書、図面において、「磁性体
異物の磁力吸着装置」を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した各
種の鉄片除去装置の場合には、粉粒体の各種場所に手軽
に装置するには、その装置構造が大掛かりとなる。その
為、機能的に簡便で、多種多様な部所に手軽に組み込ん
だり、装着することのできる廉価な除鉄ツールが求めら
れている。
【0004】また、一旦、除鉄ツールに磁力吸着した磁
性体異物が、次から次へと流落する粉粒体の流勢に耐え
切れず、時として、再び、流れの中に流落してしまうケ
ースがあったり、或いは、磁着した異物が徐々に蓄積さ
れたり、その付着物の塊が大きくなったり、或いは、比
較的嵩のある磁性体異物を磁着すると、粉粒体の円滑な
流れを損なう上に、流落対象が米、麦、豆類等の粒状体
の場合には、その表面に擦り傷を付けることも考えられ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、請
求項1において、非磁性体製アウターケースの内部に、
マグネットホルダにマグネットピースを磁着した複数段
のマグネット体を当接保持し、前記アウターケースの下
部位置には、当該アウターケースの本体屋根部や本体胴
部の最大幅に比してケース幅を狭くし、当該本体屋根部
や本体胴部に磁着した磁性体異物を、流落する粉粒体の
本流から退避させて磁着保持する本体裾部を設けた磁性
体異物の除鉄ツールを提供したのである。
【0006】これにより、除鉄ツールの上部側の本体屋
根部や本体胴部に一旦磁着した異物が、次々と流落する
粉粒体により、剥ぎ落とされることなく、そのケース表
面を摺接しながらスライド降下し、やがて、流落する粉
粒体の本流から本体裾部のゾーンに退避して磁着保持す
る。それが為、一旦、磁着した磁性体異物が、再び、本
流内に流落する事態を招くこともなく、また、粉粒体の
円滑な流れを損なうこともなく、本流の影になる位置
で、移送作業が終了して異物回収されるまで効果的に磁
着保持される。
【0007】また、請求項2では、非磁性体製インナー
ケースの内部に、マグネットホルダにマグネットピース
を磁着した複数段のマグネット体を当接保持し、前記イ
ンナーケースをアウターケースに出し入れ自在に嵌挿し
てなる磁性体異物の除鉄ツールを提供することで、異物
回収時の作業性に優れ、また、再度の組付け作業を簡便
に行なうことができる。
【0008】また、請求項3では、本体屋根部や本体胴
部に配設したマグネットピースの磁束密度に比して、本
体裾部に配設したマグネットピースの磁束密度を強力と
している。より具体的には、請求項4のように、本体裾
部と本体胴部と本体屋根部に組み込んでなるマグネット
ピースの磁束密度を、強、中、弱としている。これによ
り、除鉄ツールの本体屋根部や本体胴部に一旦磁着した
異物が、次々と流落する粉粒体により、剥ぎ落とされる
ことなく、そのケース表面を摺接しながらスライド降下
し、やがて、粉粒体の本流から本体裾部のゾーンに退避
して磁着保持されることで、移送作業の終了まで異物の
捕捉と磁着保持が効果的になされる。
【0009】また、請求項5では、請求項1、請求項2
又は請求項3に記載の除鉄ツールに、複数枚の非磁性体
製仕切板を間隔を隔てて嵌挿支持してなる磁性体異物の
除鉄ツールを提供し、請求項6では、請求項2又は請求
項3に記載の非磁性体製インナーケースに、長さの短い
非磁性体製アウターケースピースと非磁性体製仕切板を
交互に嵌挿支持し、その内部のインナーケースを出し入
れ自在とした磁性体異物の除鉄ツールを提供する。これ
により、後記する異物回収用ケーシングを不要とするこ
とで、仕切板付き除鉄ツールとしての単体使用が可能と
なり、異物回収を企図する種々の場所、例えば、バケッ
トコンベアや横搬送機等の供給ホッパーの内部、貯蔵タ
ンクのホッパー内部に、直接に組み込んでセットするこ
とができ、頗る重宝でもある。
【0010】更には、請求項7では、請求項5又は請求
項6に記載の除鉄ツールの複数本を、間隔を隔てて並設
した複数枚の非磁性体製仕切板に嵌挿支持することで、
磁性体異物の除鉄性能を高めている。この場合の仕切板
は、通常、横長矩形状に形成される。勿論、除鉄ツール
を多段構造とし、各段ごとに相対的にに齟齬させれば、
磁性体異物の回収性能が飛躍的に向上することは言うま
でもない。
【0011】また、請求項8では、磁性体異物の回収除
去用ケーシングに請求項1又は請求項2に記載の除鉄ツ
ールを並設し、当該除鉄ツールに非磁性体製仕切板を直
交配設してなる磁性体異物の回収除去装置を提供する。
そこで、本装置を粉粒体の移送管や、粉粒体を搬送する
バケットコンベアや横搬送機等の供給ホッパや排出シュ
ートの出入口に組み込んだり、貯蔵タンクの出入口に組
み付けることで、管体内部を降下したり、或いは、各種
搬送機の各所を通過する粉粒体に混入した鉄片や、粉粒
体の輸送途中や加工段階で発生する鉄粉、鉄片等の磁性
体異物に対する磁力吸着が効果的に行なわれる。
【0012】その際、請求項9に記載するように、ケー
シングに並設した除鉄ツールの複数段を、各段ごとに相
対的に齟齬させて組み込むことにより、磁性体異物の回
収性能を格段に向上せしめる。
【0013】また、請求項10では、ケーシングの下部
位置にゲートを設け、当該ゲートを開成した開口部から
回収トレーをケーシング内へ挿通支持し、請求項1に記
載のアウターケースの内部に組み込んだ複数段のマグネ
ット体、又は、請求項2に記載の複数段のマグネット体
を組み込んだインナーケースを引き出すことにより、ア
ウターケースに磁着保持した磁性体異物を回収トレーに
落下させることにより、磁性体異物の回収除去を簡便に
行なうことができる。
【0014】また、請求項11では、ケーシングの底部
位置に回収トレーを当接保持するか、回収シートを敷設
し、請求項1に記載のアウターケースの内部に組み込ん
だ複数段のマグネット体、又は、請求項2に記載の複数
段のマグネット体を組み込んだインナーケースを引き出
すことにより、アウターケースに磁着保持している磁性
体異物を回収トレー又は回収シートに落下させることに
より、磁性体異物の回収除去を簡便に行なうことができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図1
に示す除鉄ツールTの代表例を示す分解斜視図と、図2
に示す除鉄ツールTの縦断正面図に従って説明する。1
は非磁性体製アウターケースであって、板厚が0.5〜
1mm程度の1枚のステンレス製プレートを折曲形成す
るか、長手方向へ引抜き形成することで製作され、その
ケース各部は、上方部を両流れ屋根状に折り曲げた本体
屋根部1aと、その左右両側部を略鉛直に垂下形成した
中間部の本体胴部1bと、その下方部を斜め内側に折り
曲げてホッパー状とした本体裾部1cと、その下端部を
略水平に折り曲げ形成した本体底部1dの各部からな
る。
【0016】2は非磁性体製インナーケースであって、
前記アウターケース1の内部に略密接させて挿通自在に
嵌挿支持される。その為、インナーケース2は、前記ア
ウターケース1の場合に比して板厚分だけ小さく、ま
た、板厚が0.2〜0.5mm程度の1枚のステンレス
製プレートを折曲形成するか、長手方向へ引抜き形成す
ることで製作される。従って、インナーケース2の各部
は、その上方部を両流れ屋根状に折り曲げた本体屋根部
2aと、その左右両側部を略鉛直に垂下形成した中間部
の本体胴部2bと、その下方部を斜め内側に折り曲げて
ホッパー状とした本体裾部2cと、その下端部を略水平
に折り曲げ形成した本体底部2dの各部からなる。
【0017】3a〜3cはインナーケース2の上部、中
間部、下部の各内壁面に当接保持した横長矩形板状の永
久磁石(以下、マグネットピースという)であって、そ
の内、本体屋根部2aのマグネットピース3aの場合
は、磁束密度が1,000ガウス程度、本体胴部2bの
マグネットピース3bの場合は、磁束密度が2,000
ガウス程度、本体裾部2cのマグネットピース3cの場
合は、磁束密度が3,000〜4,000ガウス程度の
ものがそれぞれ採択される。これにより、各段のマグネ
ットピース3a〜3cの磁束密度が、上部から下部に向
かうに連れて段階的に強力に作用するようにしている。
要するに、本体裾部2cと本体胴部2bと本体屋根部2
aに組み込んでなるマグネットピース3c〜3aの磁束
密度を、強、中、弱としている。
【0018】4aは逆V字状や両流れ屋根状に折曲形成
した鉄板(以下、マグネットホルダという)であって、
その外側面には、長手方向に間隔を隔ててマグネットピ
ース3aの複数枚を、ケーシングKの大きさにもよる
が、例えば、その4〜5枚程度を、そのNS極を交互に
して磁着している。4bは長尺の帯状鉄板(同、マグネ
ットホルダという)であって、その外側面には、長手方
向に間隔を隔ててマグネットピース3bの複数枚、例え
ば、その4〜5枚程度を、そのNS極を交互にして磁着
している。4cはV字状やホッパー状に折曲した鉄板4
c(同、マグネットホルダという)であって、その外側
面には、長手方向に間隔を隔ててマグネットピース3c
の複数枚、例えば、その4〜5名程度を、そのNS極を
交互にして磁着している。
【0019】而して、マグネットホルダ4cの外側表面
にマグネットピース3cを磁着したマグネット体Cを、
インナーケース2の本体裾部2cの左右内壁傾斜面に当
接保持し、同じく、マグネットホルダ4bの外側表面に
マグネットピース3bを磁着したマグネット体Bを、本
体胴部2bの左右内壁鉛直面に当接保持し、更には、マ
グネットホルダ4aの外側表面にマグネットピース3a
を磁着したマグネット体Aを、本体屋根部4aの左右内
壁傾斜面に当接保持することにより、上中下3体のマグ
ネット体A〜Cがインナーケース2に組み込まれる。
【0020】前記の場合、マグネットホルダ4a、4c
を、本体胴部1b、2bのマグネットホルダ4bと同じ
長尺の帯状鉄板とし、それを本体屋根部2aの内壁面に
逆V字状に当接したり、本体裾部2cの内壁面にV字状
に当接し、そして、インナケース2の空間部に充填剤5
を詰めるか、又は、マグネットホルダ4a〜4cの内部
に、図2の想像線に示すように突っ張り部材6を差し渡
したり、或いは、ターンバックルやコイルスプリング、
その他、拡開リンク機構(図示せず)等の内側拡開支持
手段を組み込むことにより、各マグネット体A〜Cをイ
ンナケース2の内壁面に密に当接保持する。
【0021】このように上中下3段のマグネット体A〜
Cをインナーケース2に組み込んだ上で、当該インナー
ケース2をアウターケース1に差し込んで嵌挿支持する
ことで、本発明の除鉄ツールTが得られる。
【0022】前記の場合、インナケース2にマグネット
体A〜Cを組み込み、当該インナケース2をアウタケー
ス1に挿通自在に嵌挿支持したが、インナケース2を不
要とすることで、アウタケース1の内部に、直接、マグ
ネット体A〜Cを組み込み、各マグネット体A〜Cをイ
ンナケース2の内壁面に、前記と同様な突っ張り部材6
を差し渡したり、或いは、ターンバックルやコイルスプ
リング、その他、拡開リンク機構(図示せず)等の内側
拡開支持手段を組み込むことにより組み付け、異物回収
時には、それを取り外すことにより、上中下三段のマグ
ネット体A〜Cをアウタケース1に出し入れ自在とする
こともできる。
【0023】そこで、前記した除鉄ツールTを、図3に
示す磁性体異物Xの除去回収装置Sに組み込み、それを
粉粒体を移送する上部側移送管7と下部側移送管8の間
に配管構成した場合の使用例を説明する。同図におい
て、Kは除去回収装置Sのケーシングであって、箱枠状
の本体胴部9bと、その上方部の本体屋根部9aと、下
方部のホッパー部9cの各部とからなり、その内、本体
胴部9bには、除鉄ツールTが前後方向に差し渡され、
その複数、例えば、その4体程度が左右幅方向に適宜の
間隔を隔てて並設支持している。
【0024】10はステンレス製、即ち、非磁性体製仕
切板であって、図4に示すように、本体胴部9bに並設
した除鉄ツールTの左右幅方向に直交状に差し渡され、
前後に隣合う各組ごとのマグネットピース3a〜3cを
間仕切るべく、5〜6枚程度の仕切板10を前後方向に
適宜の間隔を隔てて並設している。しかし、インナーケ
ース2をケーシングKの一方、例えば、前方のみへ引き
出すような場合には、最も、手前側のケーシングKの内
壁面寄りの位置に1枚の仕切板16を差し渡すことで対
処することもできる。
【0025】また、本体胴部9bの前後両端部、又は、
前後いずれか片側には、除鉄ツールT又はそのアウター
ケース1の挿通口11が、図4に示すように開口形成さ
れ、当該挿通口11から除鉄ツールT又はそのアウター
ケース1を、仕切板10で区画形成したケーシングKに
差し渡して固定支持している。12は両流れ屋根状の分
流板であって、本体胴部9bの上部位置又は本体屋根部
9aの下部寄り位置で、並設した隣合う除鉄ツールTの
相互間の上方部に差し渡され、その複数、例えば、3体
程度を左右幅方向に適宜の間隔を隔てて並設して、その
前後両端部をケーシングKの内壁面に固定している。
【0026】13は本体胴部9bの下部位置に開口形成
した横長矩形状の開口部であって、当該開口部13はゲ
ート14により閉成される。このゲート14は、図4に
示すように、ヒンジ15により枢設しておくことによ
り、開口部13を開閉自在とするか、或いは、上下にス
ライドさせる等のことにより開口部13を閉成する。
尚、仕切板10の高さは、分流板12の下部位置から開
口部13の上部位置の間の高さを有し、その上下略横中
心線上に除鉄ツールT又はそのアウタケース1が貫通支
持される。
【0027】而して、上部移送管7から粉粒体がケーシ
ングKに流入すると、先ず、分流板12により、その流
落量が振り分けられて分散され、個々の除鉄ツールTに
おけるアウターケース1の本体屋根部1aに落し込ま
れ、除鉄ツールTの左右両側面の本体胴部1bに沿って
流落する。その際、粉粒体に鉄片や鉄粉等の磁性体異物
Xが混入していると、当該異物Xは本体屋根部1aに落
し込まれた段階で、本体屋根部1a、2aのマグネット
ピース3aから1,000ガウス程度の磁気付勢力によ
り誘引されて引き寄せられることで、本体屋根部1aの
表面に磁着する。
【0028】本体屋根部1aに磁着した異物Xは、次か
ら次へと流落する粉粒体により屋根表面を徐々に押し流
され、言い換えれば、磁着状態を保持したまま表面を摺
接しながらスライド移動し、やがて屋根下端部に近づ
く。すると、本体胴部1b、2bのマグネットピース3
bからの2,000ガウス程度の磁気付勢力により誘引
されることで、下方へ引き寄せられ、本体胴部1b、2
bの一段と強い磁気ゾーンへ向かって摺接しながらスラ
イド降下する。
【0029】他方、本体胴部1bとその近傍を流落する
異物Xは、本体胴部1b、2bのマグネットピース3b
から2,000ガウス程度の磁気付勢力により引き寄せ
られ、本体胴部1bの表面に磁着される。そして、本体
胴部1bに直接磁着した異物Xと、前記本体屋根部1a
から本体胴部1bにスライド降下した異物Xは、次から
次へと流落する粉粒体により胴部表面に沿って徐々に押
し流され、言い換えれば、磁着状態を保持したまま表面
を摺接移動し、やがて本体裾部1c、2cとの変曲部付
近に近づく。すると、本体裾部1c、2cのマグネット
ピース3cから3,000〜4,000ガウス程度の強
力な磁気付勢力に誘引されて引き寄せられ、本体裾部1
c、2cの磁気ゾーンに向かって摺接しながらスライド
降下する。
【0030】このとき、上部側の本体胴部1bのケース
幅に比して、下部側の本体裾部1cのケース幅を、ホッ
パー状やV字状形態に徐々に狭めた関係としていること
から、本体裾部1cの磁気ゾーンに磁着された異物X
は、裾部表面に沿って若干押し流されたとしても、次々
と流落する粉粒体の本流からの影響を受けない本体裾部
1cの適宜部位まで退避した状態で磁着保持される。そ
の際、異物Xの中でも大きいものは、本体裾部1cに沿
って下方へ押し流されるも、最終的には、最も影響を受
けない本体底部1dに回り込んで磁着保持される。前記
のように異物Xがケース表面に磁着され、その表面を摺
接してスライド移動する状況は、図5中の除鉄ツールT
に矢視記号を付して図示している。
【0031】粉粒体の移送作業が終了した段階で、先
ず、ゲート14を開成し、当該開口部13から回収トレ
ー16をケーシングKの奥まで差し込むことで、図5や
図6に示すように、除鉄ツールTの下部位置を回収トレ
ー16により閉成する。その上で、個々の除鉄ツールT
のインナケース2を、図6の想像線に示すように前部側
へ徐々に引き抜くと、それに伴って、即ち、インナーケ
ース2内部のマグネットピース3a〜3cからの磁気付
勢力に誘引されることで、アウタケース1の表面に磁着
している異物Xも追随してケース表面を摺接してスライ
ド移動する。
【0032】ところが、アウタケース1に直交状に貫挿
支持された非磁性体製仕切板10により、マグネット3
a〜3cの磁気付勢力により追随してスライド移動する
磁性体異物Xの移動が、当該仕切板10により磁気遮蔽
され、下方へ落下する。これを回収トレー16に受け止
めることで、異物回収がなされる。このとき、回収トレ
ー16の内面に予め回収シート17を敷設し、また、回
収トレー16の底面又は内面に、予めマグネットピース
18等を固定しておけば、落下した異物Xが回収トレー
16又はその回収シート17上に適度に磁着され不測の
飛散を防止する。後は、回収トレー16を引き抜き、回
収シート17を剥がすことで、磁性体異物Xの回収が終
了する。
【0033】そして、次回の異物回収のために、引き抜
いた個々のインナケース2を、個々のアウタケース1に
挿し込んで嵌挿し、ゲート14を閉成することになる。
尚、図5において、19は回収トレー16のガイドであ
って、本体胴部9bの下部内壁面に形成している。
【0034】次に、図7に示す回収除去装置Sの場合に
は、ケーシングKに並設した除鉄ツールTを多段構造、
例えば、三段とした場合であって、下段部に並設した除
鉄ツールTの間に、中間部に並設した除鉄ツールTが半
分程度、齟齬して配設支持され、当該中間部の除鉄ツー
ルTの間に、上段部に並設した除鉄ツールTが齟齬して
配設されることで、多段且つ千鳥状に配設している。こ
のような多段構造とした場合には、前記実施形態に示す
一段の場合に比して、その異物回収性能が飛躍的に高め
られる。また、この場合、先ず、最下段部に並設した除
鉄ツールTから個々のインナーケース2を引き出すこと
で、アウターケース1の表面に磁着した異物Xを落下さ
せ、次いで、中間部の除鉄ツールTから、最後に、最上
段部の除鉄ツールTからインナーケース2を引き出すこ
とで、アウターケース1の表面に磁着した異物Xを、順
次、回収トレー16や回収シート17へ落し込むことで
回収される。
【0035】図8に示す回収除去装置Sの場合は、それ
を粉粒体の貯蔵タンク20のホッパ底部に接続した場合
であって、異物回収時には、貯留タンク20のシャッタ
21を閉成し、ケーシングKの底部に回収トレー16を
下方から当てがい、必要に応じて掛架支持し、前記と同
様に、先ず、下段部の除鉄ツールTからインナーケース
2を引き抜き、次いで、上段部の除鉄ツールTからイン
ナーケース2を引く抜くことで、アウターケース1の表
面に磁着した異物Xが、回収トレー16に落し込まれ
る。
【0036】また、前記の場合以外に、図4〜図6、図
7に示すような回収トレー16を差し込み可能とする回
収除去装置Sや、図8に示す回収除去装置Sを、バケッ
トコンベア(図示せず)の上部排出シュートの出口に組
み込んだり、各種精米機(図示せず)のホッパー部所に
設置したり、或いは、粉粒体を横移送する搬送機の出入
口等に組み込むことで、磁性体異物Xの回収除去を達成
することもできる。
【0037】尚、前記の場合には、磁性体異物Xの回収
除去装置SのケーシングKを箱枠状の場合について図示
したが、それを環状又は円筒状とし、当該円筒状ケーシ
ングKに前記のように除鉄ツールTを並設するも、何
等、本発明の要旨を変更するものではない。
【0038】次に、前記以外の除鉄ツールTの変形例
を、図9(A)〜(D)の各場合について、図2に示す
除鉄ツールTとの形態や構造上の相違点を説明する。図
(A)の場合は、本体胴部1b、2bを若干裾拡がりに
傾設した除鉄ツールTとしている。図(B)の場合は、
マグネットホルダ4cの下面にマグネットピース3cを
磁着したマグネット体Cを、インナーケース2の底部
(アウターケース1の底部でも可)に落し込んで水平支
持している。図(C)の場合は、本体胴部1b、2bを
若干裾拡がりに傾設し、マグネット体Cを、インナーケ
ース2の底部(アウターケース1の底部でも可)に落し
込んで水平支持している。図(D)の場合は、図2や図
9(A)〜(C)に示す、本体屋根部1a、2aと本体
胴部1b、2bに相当する部所を、逆V字状で裾拡がり
に傾設した本体屋根部1a、2aとなし、その上下位置
(本体屋根部と本体胴部に相当する部所)のケース内部
にマグネット体A、Bを、その下部位置の本体裾部1
c、2cにマグネット体Cを組み込んでいる。
【0039】図10(A)に示す除鉄ツールTの場合
は、アウターケース1やそのインナーケース2を略円形
パイプ状とする場合であって、その内、ケース下部側の
本体裾部1c、2cを内向きの傾斜面に形成し、本体屋
根部1a、2a又は本体胴部1b、2bに相当するゾー
ンは、円筒状のままとし、その上中下の各内壁面にマグ
ネット体A〜Cを当接保持している。この場合、マグネ
ットピース3a、3bの表面とインナーケース2との間
に弧状の隙間が形成されるが、マグネットピース3a、
3bからの磁気付勢力が若干低下する程度で、磁性体異
物Xの捕捉と磁着に大きな影響を与えるものではない。
【0040】また、図10(B)の場合は、本体上半部
を本体屋根部1a、2aとし、本体下半部を本体裾部1
c、2cとし、ケースの中央底部位置にマグネット体C
を落し込むように組み込んでいる。尚、図示しないが、
アウターケース1やそのインナーケース2の断面形態
を、当初から略六角形や五角形等の多角形状とすること
もできる。また、図10(A)、(B)のケース内部に
想像線で示す部材として、マグネットホルダ4a〜4c
を押圧支持する突っ張り部材6、具体的には、ターンバ
ックルやコイルスプリング、拡開リンク機構等が、必要
に応じて組み込まれるが、マグネット体A〜Cをインナ
ーケース2に組み込み、その内部に充填剤5を注入固化
するような場合には、その必要性はない。その他の構成
は、前記の場合と同様であるので、その詳細な説明は省
略する。
【0041】前記した各種の除鉄ツールTの場合には、
マグネットホルダ4a〜4cの内側を空間構造に形成し
ているが、中実ロッド構造のマグネットホルダ(図示せ
ず)や中空パイプ構造のマグネットホルダ(図示せず)
の表面に、直接、マグネットピース3a〜3cを磁着す
ることもできる。当然のことながら、この場合には、突
っ張り部材6を組み込んだり、充填剤5を注入する必要
はない。
【0042】次に、図10(A)に示すような、略円筒
形態の除鉄ツールTを単品使用する場合の使用例を、図
11に示す分解斜視図と、図12の縦断側面図に基づい
て説明する。図11では、アウターケース1を長さの短
い中空筒状体(以下、アウターケースピースという)と
し、インナーケース2を長尺の中空パイプ状としてい
る。
【0043】先ず、ケース内部にマグネット体A〜Cを
組み込んだ非磁性体製インナーケース2に、円盤状の非
磁性体製仕切板10とアウターケースピース1とを交互
に挿通し、また、インナーケース2の軸中心に連結軸2
2を貫通させる。そして、インナーケース2の端部に仕
切板10を嵌め込み、ケースの前後部を抜け止め用エン
ドプレート23で閉成し、前記連結軸22の軸端部にナ
ット24を螺合することで、単品使用を可能とする除鉄
ツールTが得られる。
【0044】この場合には、仕切板10を組み込んでな
る除鉄ツールTを、バケットコンベア(図示せず)の下
部投入ホッパーや、貯蔵タンク20のホッパー内部に組
み込み、連結軸22の両端部に連結紐やピアノ線、或い
は、チェーン等を連結し、その連結部材をホッパー適所
に固定したり、吊持する。勿論、投入ホッパーが傾斜底
の場合、米麦豆等の粉粒体が流れ込む方向性を考慮して
除鉄ツールTの頭頂部を適度に傾けることでセットされ
る。これにより、流落する粉粒体中に混入する磁性体異
物Xは、除鉄ツールTへ誘引されることで磁着される。
【0045】当然のことながら、作業終了後には、除鉄
ツールTを引き上げた上で、適宜の回収シート17の上
に除鉄ツールTを設置し、片側のナット24を取り外
し、インナーケース2を徐々に引く抜き操作すること
で、磁着した異物Xは、非磁性体製仕切板10に遮蔽さ
れて、回収シート17に落し込まれる。
【0046】前記の場合、仕切板10を円盤状とした
が、それを横長矩形状の非磁性体製仕切板10とし、当
該仕切板10に複数本の除鉄ツールTを貫挿固定して並
設することもできる。言わば、図4〜図6、図7、図8
に示す回収除去装置SのケーシングKを取り去り、除鉄
を必要とする各種機器の内部に直接セットすることで、
その単独使用に供することもできる。また、前記の場合
には、長尺のインナーケース2に比して、アウターケー
スピース1を短い長さとし、その複数を仕切板10によ
り区画形成した場合で説明したが、インナーケース2の
長さと同程度の長さとし、当該アウターケース1に仕切
板10を前後に間隔を隔てて嵌挿固定した構成とするこ
ともできる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、前記のように構成したので、
下記に列挙するような、格段に効率の良い磁性体異物の
磁着と、その回収除去に優れた性能を発揮する。
【0048】具体的には、請求項1において、非磁性体
製アウターケースの内部に、マグネットホルダにマグネ
ットピースを磁着した複数段のマグネット体を当接保持
し、前記アウターケースの下部位置には、当該アウター
ケースの本体屋根部や本体胴部の最大幅に比してケース
幅を狭くし、当該本体屋根部や本体胴部に磁着した磁性
体異物を、流落する粉粒体の本流から退避させて磁着保
持する本体裾部を設けた磁性体異物の除鉄ツールとした
ので、除鉄ツールの上部側の本体屋根部や本体胴部に一
旦磁着した異物が、次々と流落する粉粒体により、剥ぎ
落とされることなく、そのケース表面を摺接しながらス
ライド降下し、やがて、流落する粉粒体の本流から本体
裾部のゾーンに退避して磁着保持する。それが為、一
旦、磁着した磁性体異物が、再び、本流内に流落する事
態を招くこともなく、また、粉粒体の円滑な流れを損な
うこともなく、本流の影になる位置で、移送作業が終了
して異物回収されるまで効果的に磁着保持される。
【0049】また、請求項2では、非磁性体製インナー
ケースの内部に、マグネットホルダにマグネットピース
を磁着した複数段のマグネット体を当接保持し、前記イ
ンナーケースをアウターケースに出し入れ自在に嵌挿し
てなる磁性体異物の除鉄ツールとしたことで、異物回収
時の作業性に優れ、また、再度の組付け作業を簡便に行
なうことができる。
【0050】また、請求項3では、本体屋根部や本体胴
部に配設したマグネットピースの磁束密度に比して、本
体裾部に配設したマグネットピースの磁束密度を強力と
している。より具体的には、請求項4のように、本体裾
部と本体胴部と本体屋根部に組み込んでなるマグネット
ピースの磁束密度を、強、中、弱としたので、除鉄ツー
ルの本体屋根部や本体胴部に一旦磁着した異物が、次々
と流落する粉粒体により、剥ぎ落とされることなく、そ
のケース表面を摺接しながらスライド降下し、やがて、
粉粒体の本流から本体裾部のゾーンに退避して磁着保持
されることで、移送作業終了まで異物の捕捉と磁着保持
が効果的になされる。
【0051】また、請求項5では、請求項1、請求項2
又は請求項3に記載の除鉄ツールに、複数枚の非磁性体
製仕切板を間隔を隔てて嵌挿支持した磁性体異物の除鉄
ツールとし、請求項6では、請求項2又は請求項3に記
載の非磁性体製インナーケースに、長さの短い非磁性体
製アウターケースピースと非磁性体製仕切板を交互に嵌
挿支持し、その内部のインナーケースを出し入れ自在と
した磁性体異物の除鉄ツールとしたので、異物回収を企
図する各所に手軽に組み込んでセットすることができ、
頗る重宝でもある。
【0052】更には、請求項7では、請求項5又は請求
項6に記載の除鉄ツールの複数本を、間隔を隔てて並設
した複数枚の非磁性体製仕切板に嵌挿支持することで、
磁性体異物の除鉄性能を高めている。この場合の仕切板
は、通常、横長矩形状に形成される。勿論、除鉄ツール
を多段構造とし、各段ごとに相対的にに齟齬させれば、
磁性体異物の回収性能が飛躍的に向上することは言うま
でもない。
【0053】また、請求項8では、磁性体異物の回収除
去用ケーシングに請求項1又は請求項2に記載の除鉄ツ
ールを並設し、当該除鉄ツールに非磁性体製仕切板を直
交配設してなる磁性体異物の回収除去装置としたので、
本装置を粉粒体の移送管や、粉粒体を搬送するバケット
コンベアや横搬送機等の供給ホッパや排出シュートの出
入口に組み込んだり、貯蔵タンクの出入口に組み付ける
ことで、管体内部を降下したり、或いは、各種搬送機の
各所を通過する粉粒体に混入した鉄片や、粉粒体の輸送
途中や加工段階で発生する鉄粉、鉄片等の磁性体異物に
対する磁力吸着が効果的に行なわれる。
【0054】その際、請求項9に記載するように、ケー
シングに並設した除鉄ツールの複数段を、各段ごとに相
対的に齟齬させて組み込むことにより、磁性体異物の回
収性能を格段に向上せしめる。
【0055】また、請求項10では、ケーシングの下部
位置にゲートを設け、当該ゲートを開成した開口部から
回収トレーをケーシング内へ挿通支持し、請求項1に記
載のアウターケースの内部に組み込んだ複数段のマグネ
ット体、又は、請求項2に記載の複数段のマグネット体
を組み込んだインナーケースを引き出すことにより、ア
ウターケースに磁着保持した磁性体異物を回収トレーに
落下させることにより、磁性体異物の回収除去を簡便に
行なうことができる。
【0056】また、請求項11では、ケーシングの底部
位置に回収トレーを当接保持するか、回収シートを敷設
し、請求項1に記載のアウターケースの内部に組み込ん
だ複数段のマグネット体、又は、請求項2に記載の複数
段のマグネット体を組み込んだインナーケースを引き出
すことにより、アウターケースに磁着保持している磁性
体異物を回収トレー又は回収シートに落下させることに
より、磁性体異物の回収除去を簡便に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】除鉄ツールの第1実施例の分解斜視図である。
【図2】同じく除鉄ツールの縦断正面図である。
【図3】粉粒体の移送管に、除鉄ツールを並設した箱形
ケーシングを組み込んだ状態を示す縦断正面図である。
【図4】除鉄ツールの上部位置でケーシングを横断した
状態を示す斜視図である。
【図5】除鉄ツールに磁着した異物を回収する場合に、
当該除鉄ツールの下部位置に回収トレーを挿通した状態
を示す縦断正面図である。
【図6】同じく縦断側面図であって、挿通した回収トレ
ーを若干手前側へ引き出した状態を想像線で示してい
る。
【図7】ケーシングに除鉄ツールを多段に組み込んだ状
態を示す縦断正面図である。
【図8】粉粒体の貯蔵タンクに、除鉄ツールのケーシン
グを取り付けた状態を示す縦断正面図である。
【図9】除鉄ツールの他の変形例の種々を示す縦断正面
図である。
【図10】除鉄ツールを略円筒状とし、その本体裾部を
ホッパー状傾斜面とした場合の変形例を示す縦断正面図
である。
【図11】単体使用を可能とする略円筒状で、仕切板付
き除鉄ツールの分解斜視図である。
【図12】仕切板付き除鉄ツールの縦断側面図である。
【符号の説明】
T 除鉄ツール X 磁性体異物 S 除去回収装置 K ケーシング 1 アウターケース、アウターケースピース 2 インナーケース 1a、2a、9a 本体屋根部 1b、2b、9b 本体胴部 1c、2c 本体裾部 1d、2d 本体底部 3a、3b、3c、18 マグネットピース 4a、4b 、4c マグネットホルダ 5 充填剤 6 突っ張り部材 7、8 移送管 9c ホッパー部 10 仕切板 11 挿通口 12 分流板 13 開口部 14 ゲート 15 ヒンジ 16 回収トレー 17 回収シート 19 ガイド 20 貯蔵タンク 21 シャッター 22 連結軸 23 エンドプレート 24 ナット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体製アウターケースの内部に、マ
    グネットホルダにマグネットピースを磁着した複数段の
    マグネット体を当接保持し、前記アウターケースの下部
    位置には、当該アウターケースの本体屋根部や本体胴部
    の最大幅に比してケース幅を狭くし、当該本体屋根部や
    本体胴部に磁着した磁性体異物を、流落する粉粒体の本
    流から退避させて磁着保持する本体裾部を設けたことを
    特徴とする磁性体異物の除鉄ツール。
  2. 【請求項2】 非磁性体製インナーケースの内部に、マ
    グネットホルダにマグネットピースを磁着した複数段の
    マグネット体を当接保持し、前記インナーケースをアウ
    ターケースから出し入れ自在に嵌挿してなる請求項1に
    記載の磁性体異物の除鉄ツール。
  3. 【請求項3】 本体屋根部や本体胴部に配設したマグネ
    ットピースの磁束密度に比して、本体裾部に配設したマ
    グネットピースの磁束密度を強力としてなる請求項1又
    は請求項2に記載の磁性体異物の除鉄ツール。
  4. 【請求項4】 本体裾部と本体胴部と本体屋根部に組み
    込んでなるマグネットピースの磁束密度を、強、中、弱
    としてなる請求項1又は請求項2に記載の除鉄ツール。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    の除鉄ツールに、複数枚の非磁性体製仕切板を間隔を隔
    てて嵌挿支持したことを特徴とする磁性体異物の除鉄ツ
    ール。
  6. 【請求項6】 請求項2又は請求項3に記載の非磁性体
    製インナーケースに、長さの短い非磁性体製アウターケ
    ースピースと非磁性体製仕切板を交互に嵌挿支持し、そ
    の内部のインナーケースを出し入れ自在としたことを特
    徴とする磁性体異物の除鉄ツール。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載の除鉄ツー
    ルの複数本を、間隔を隔てて並設した複数枚の非磁性体
    製仕切板に嵌挿支持してなる磁性体異物の除鉄ツール。
  8. 【請求項8】 磁性体異物の回収除去用ケーシングに請
    求項1又は請求項2に記載の除鉄ツールを並設し、当該
    除鉄ツールに非磁性体製仕切板を直交配設してなる磁性
    体異物の回収除去装置。
  9. 【請求項9】 ケーシングに並設した除鉄ツールの複数
    段を、各段ごとに相対的に齟齬させて組み込んでなる請
    求項8に記載の磁性体異物の回収除去装置。
  10. 【請求項10】 ケーシングの下部位置にゲートを設
    け、当該ゲートを開成した開口部から回収トレーをケー
    シング内へ挿通支持し、請求項1に記載のアウターケー
    スの内部に組み込んだ複数段のマグネット体、又は、請
    求項2に記載の複数段のマグネット体を組み込んだイン
    ナーケースを引き出すことにより、アウターケースに磁
    着保持した磁性体異物を回収トレーに落下させてなる請
    求項8又は請求項9に記載の磁性体異物の回収除去装
    置。
  11. 【請求項11】 ケーシングの底部位置に回収トレーを
    当接保持するか、回収シートを敷設し、請求項1に記載
    のアウターケースの内部に組み込んだ複数段のマグネッ
    ト体、又は、請求項2に記載の複数段のマグネット体を
    組み込んだインナーケースを引き出すことにより、アウ
    ターケースに磁着保持している磁性体異物を回収トレー
    又は回収シートに落下させてなる請求項8又は請求項9
    に記載の磁性体異物の回収除去装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102335638A (zh) * 2011-10-12 2012-02-01 昆明理工大学 一种用于强磁选机的高梯度聚磁介质
CN111699045A (zh) * 2018-02-07 2020-09-22 株式会社Jmc 棒状磁铁及磁性异物去除装置

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