JP2002248090A - 医療用画像断面決定装置のための補助具 - Google Patents

医療用画像断面決定装置のための補助具

Info

Publication number
JP2002248090A
JP2002248090A JP2001049029A JP2001049029A JP2002248090A JP 2002248090 A JP2002248090 A JP 2002248090A JP 2001049029 A JP2001049029 A JP 2001049029A JP 2001049029 A JP2001049029 A JP 2001049029A JP 2002248090 A JP2002248090 A JP 2002248090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
light emitting
puncture needle
holding member
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001049029A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Inubushi
俊郎 犬伏
Shigehiro Morikawa
茂廣 森川
Yoshimasa Kurumi
良誠 来見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Technology Licensing Organization Co Ltd
Original Assignee
Kansai Technology Licensing Organization Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Technology Licensing Organization Co Ltd filed Critical Kansai Technology Licensing Organization Co Ltd
Priority to JP2001049029A priority Critical patent/JP2002248090A/ja
Publication of JP2002248090A publication Critical patent/JP2002248090A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 穿刺治療操作中における穿刺針の軸線を含む
断層画像をMRI装置より得て、術中監視に用い、その
軸線を頭部または腹部などの体表上で任意の希望する正
確な角度で安定して傾斜できるようにする。 【解決手段】Y字状の支持体22の支持部23aの遊端
部27a付近に発光素子を設けこの光によって、MRI
装置の断層画像を得る。保持部材2の凸の円弧状外周を
持つ膨出部42はその大径端部43の装着部に形成され
た嵌合凹部に、支持部23aを嵌合し、案内部材3の筒
部81を支持体22の連結部に形成された第1取付孔4
1を挿通し、膨出部42の底に形成された第2取付孔5
4に挿通し、ゴム輪の係止部材によって支持部23aを
保持部材2に取付ける。穿刺針用案内孔83を挿通する
穿刺針7の軸線39は発光素子を含む仮想平面に垂直に
案内される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる開放形M
RI(核磁気共鳴画像)装置などに関連して好適に実施
される医療用画像断面決定装置のための補助具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】MRI装置は、高い軟部組織コントラス
トを有し、骨および空気に妨げられず、任意の希望する
撮像面を設定することが可能であり、放射線被曝の心配
がないなど、インターベンションの画像ガイドとして多
くの優れた長所を有している。いわゆるハンバーガータ
イプと呼ばれる水平開放形MRI装置を用いたインター
ベンションが行われ、またいわゆるダブルドーナツタイ
プと呼ばれる垂直開放形MRI装置が用いられ、術者の
患者へのアクセスが容易になり、断面画像を術中監視に
用いる機運に恵まれることになってきている。
【0003】穿刺針を用いて治療を行う際、この穿刺針
の軸線を含む患部の断面画像を得るために、フラッシュ
ポインタと呼ばれる医療用画像断面決定用操作装置が用
いられている。このフラッシュポインタというのは、細
長く延びる3本の支持部が連結部で連結されてほぼY字
状に組合わされた支持体の各支持部の遊端部付近に発光
素子がそれぞれ設けられ、前記連結部に、穿刺針を挿通
する挿通孔が設けられて構成される。人体の体表付近の
病巣の観察には、フラッシュポインタを体表から30m
m程度の間隔をあけて配置することが好ましく、術者
は、フラッシュポインタを体表上で保持し、穿刺針の操
作を行う。予め定める固定位置には、発光素子からの光
を受光する受光素子が設けられ、これによって、座標を
計算して穿刺針の軸線を含む断面のMRI画像を得る。
術者は、このMRI画像を見ながら、穿刺治療操作を行
う。
【0004】この治療操作中では、患者の体表上で、上
述のように、術者が一方の手で支持体を掴み、他方の手
で穿刺針を操作する。したがってフラッシュポインタを
安定に保つことが困難であり、操作性が劣る。
【0005】この問題を解決するために、合成樹脂製筒
体から成るスペーサの一端部に、支持体の各支持部を取
付け、スペーサの他端部を体表上に当てる。これによっ
て支持体と体表との距離を、たとえば30mm程度の一
定値に保つことが容易となる。
【0006】このスペーサの先行技術では、穿刺針の方
向を各種の角度で体表から穿刺するには、スペーサの前
記他端部を、そのスペーサの軸線に対して90度以外の
斜めの角度の平面で切断して作製した多くの種類のスペ
ーサを予め準備し、術中監視時、これらのスペーサを交
換して支持体に取付ける必要がある。したがってこのよ
うなスペーサから成る先行技術では、操作性が悪く、ま
た多くの種類のスペーサを予め準備しておく必要があ
り、さらにこれらの準備されたスペーサ以外の角度で穿
刺治療操作を行うことはできない。
【0007】また術者は、フラッシュポインタの支持部
を手でつかんで操作するので、その手によって発光素子
の光経路が遮られてしまうことがあり、これによって断
面画像が得られなくなり、操作性が悪いという問題もあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、患者
の体表上で術者の任意の希望する角度で穿刺方向を設定
して穿刺治療を行うことができるようにした操作性に優
れた医療用画像断面決定装置のための補助具を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、細長く延びる
3本の支持部23a,23b,23cが連結部26で連
結されてほぼY字状に組合わされた支持体22と、支持
部の各遊端部27a,27b,27c付近にそれぞれ設
けられ、支持体の厚み方向の一方表面31に臨んで光を
発生する3個の発光素子33,34,35とを有する医
療用画像断面決定用操作装置を含み、発光素子からの光
を受光して受光素子37の位置に対応する画像断面を演
算して決定する医療用画像断面決定装置のための補助具
であって、支持体が着脱可能に装着され、支持体の厚み
方向の他方表面45から遠去かる方向に凸の円弧状の外
周面46を有する保持部材2と、支持体または保持部材
に設けられ、3個の発光素子を含む仮想平面38に垂直
な軸線39を有する穿刺針用案内孔83を有する案内部
材3と、支持部のうちの1つ23aの遊端部27aに着
脱可能に装着され、その1つの支持部23aの長手方向
に沿って延びる把持部材4とを含むことを特徴とする医
療用画像断面決定装置のための補助具である。
【0010】本発明に従えば、3本の支持部がほぼY字
状に組合わされた支持体の前記支持部の各遊端部付近に
発光素子がそれぞれ設けられ、これらの3個の発光素子
を含む仮想平面に垂直な軸線を有する穿刺針用案内孔を
有する案内部材を、支持体のたとえば前記連結部に挿通
して設け、または保持部材に設け、この保持部材は、凸
の円弧状の外周面を有し、たとえばその外周面は球面の
一部分であってもよく、または椀状、キャップ状に形成
されてもよい。この保持部材の外周面を、患者の頭部ま
たは腹部などの体表上に接触して配置する。3個の各発
光素子の光を固定位置で受光し、これによって穿刺針用
案内孔の軸線を含む前記仮想平面に垂直な医療用画像断
面を決定し、この断面のMRI画像を、得ることができ
る。術者は、この穿刺針の進行方向がリアルタイムで表
示されるMRI画像を見ながら、穿刺針の操作を行うこ
とができる。穿刺針用案内孔の軸線が任意の希望する方
向となるように保持部材を傾斜することによって、体表
上から希望する正確な角度で穿刺針を、穿刺針用案内孔
を経て患部の病巣に安定して挿入することができる。
【0011】3本の支持部のうち、1本の支持部の遊端
部には、把持部材が着脱可能に装着される。この把持部
材を術者が一方の手で掴み、他方の手で穿刺針を操作す
ることによって、希望する方向に穿刺針を正確に案内す
る穿刺治療操作を、容易に行うことができる。把持部材
をつかんで操作する術者と、穿刺針を操作する術者とは
異なっていてもよいけれども、開放形MRI装置におい
て限られた作業空間で、少人数で術者によって穿刺治療
操作を行うことが容易である。
【0012】案内部材は、後述の実施の形態のように支
持体の連結部を挿通するように構成されてもよいけれど
も、本発明の実施の他の形態では、たとえば、支持体の
連結部が案内部材からずれた位置に設けられ、案内部材
が保持部材に設けられるように構成されてもよく、その
ほかの構成であってもよい。
【0013】本発明の保持部材と案内部材と把持部材と
を含む補助具は、非磁性、電気絶縁性材料、たとえばポ
リウレタンなどの合成樹脂製であってもよい。
【0014】また本発明は、支持体の前記連結部には、
案内部材が挿通する前記軸線を有する第1取付孔41が
形成され、保持部材は、前記円弧状外周面を有し、大径
端部43から底49になるにつれて小径となり、底に
は、前記軸線を有する第2取付孔54が形成される中空
の膨出部42と、膨出部の大径端部に連なり、各支持部
をそれぞれ着脱可能に嵌合する嵌合凹部58a,58
b,58cが形成される装着部57a,57b,57c
とを有し、案内部材は、筒状に形成され、穿刺針用案内
孔83を有し、第1取付孔を挿通し、先端部が第2取付
孔に挿入される筒部81と、筒部の基端部に設けられ、
筒部よりも大きい外径を有し、支持体の前記連結部にお
ける前記一方表面に対向するストッパ82とを含むこと
を特徴とする。
【0015】本発明に従えば、穿刺針用案内孔を有する
案内部材は、支持体の連結部に形成された第1取付孔に
挿通し、保持部材の膨出部の大径端部に連なる装着部に
形成された嵌合凹部に、3個の各支持部をそれぞれ嵌合
し、案内部材の筒部の先端部を、膨出部の底に形成され
た第2取付孔に挿入して、位置決めする。こうして前記
嵌合凹部に支持部が装着された状態で、案内部材の穿刺
針用案内孔の軸線は、3個の発光素子を含む仮想平面に
垂直な姿勢となる。こうして穿刺針を術者が希望する任
意の姿勢で、体表から患部に穿刺進行することできるよ
うになる。
【0016】案内部材の筒部の基端部に形成されたスト
ッパは、支持体の第1取付孔付近で厚み方向の前記一方
表面に対向し、たとえば当接してもよく、この当接状態
とすることによって支持体に案内部材を正確に安定して
位置決めすることができる。
【0017】また本発明は、把持部材は、細長く形成さ
れ、把持部材の長手方向の先端部には、支持体の前記一
方表面31側に臨む装着凹部74を有し、この装着凹部
に前記1つの支持部23aの遊端部27aが着脱可能に
嵌合し、発光素子のための可撓性導線99を長手方向に
沿って取外し可能に保持する保持溝98が支持体の前記
他方表面45側に臨んで形成されることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、把持部材の長手方向の先
端部に形成された装着凹部に、支持体の1本の支持部の
遊端部を取外し可能に装着する。これによって発光素子
からの光は、装着凹部を通り、したがってこの光が遮ら
れることなく、術者は、その把持部を掴んで、本件補助
具の操作を行うことができる。したがって操作性が向上
される。
【0019】発光素子に電力を供給する可撓性導線は、
把持部材に設けられた保持溝に取付けられる。このこと
によって、導線が、術中の作業に支障となることはな
い。
【0020】また本発明は、保持部材の装着部57a,
57b,57cには、各嵌合凹部58a,58b,58
cの両側方に突出して設けられた一対の係止突起61,
62がそれぞれ形成され、弾発的に伸縮可能な材料から
成るリング状に形成された係止部材66が、係止突起に
係止され、嵌合凹部に嵌合している支持部を、支持体の
前記一方表面31上で嵌合凹部内に弾発的に押さえるこ
とを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、係止部材は、たとえばゴ
ム輪などであってもよく、この係止部材を、一対の係止
突起に係止して支持体の各支持部毎に、嵌合凹部に弾発
的に押さえることができ、装着が確実になる。したがっ
て穿刺治療操作中、支持体が保持部材から外れてしまう
などの事故が生じることを、簡単な構成で、防止するこ
とができる。
【0022】また本発明は、細長く延びる3本の支持部
が連結部で連結されてほぼY字状に組合わされた支持体
22と、支持部の各遊端部付近にそれぞれ設けられ、支
持体の厚み方向の一方表面に臨んで光を発生する3個の
発光素子33,34,35とを有する平面決定用操作装
置を含み、発光素子からの光を受光して受光素子37の
位置に対応する平面を演算して決定する平面決定装置の
ための補助具であって、支持部に着脱可能に装着され、
支持体の厚み方向の他方表面から遠去かる方向に凸の円
弧状の外周面を有する保持部材2と、3個の発光素子を
含む仮想平面に垂直な軸線を有する案内孔83を有する
案内部材3とを含むことを特徴とする平面決定装置のた
めの補助具である。
【0023】本発明に従えば、医療用画像断面を決定す
るだけでなく、そのほかの用途において、断面を決定す
るために広範囲に実施することができる。
【0024】本発明の考え方によれば、把持部材は省略
されてもよい。本発明は、MRI装置の穿刺針による術
中監視の治療操作中に本発明が実施されるだけでなく、
そのほかの平面決定のための補助具として本発明は広範
囲に実施される。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
医療用画像断面決定のための補助具1の使用状態を示す
断面図である。この補助具1は基本的に、保持部材2
と、案内部材3と、把持部材4とを含む。この補助具1
は、穿刺治療を行うべき患者5の頭部または腹部などの
体表6上に配置され、病巣である患部に向けて中空の穿
刺針7を穿刺進行し、このとき進行される穿刺針7の軸
線39を含む図1の紙面内で患部の断面画像を得ること
ができる。
【0026】図2は、補助具1が関連して実施されるM
RI装置8の簡略化した斜視図である。このMRI装置
8は、いわばダブルドーナツタイプの垂直開放形MRI
装置であり、ドーナツ状の超電導磁石11,12を、距
離L1の垂直ギャップ13をあけて共通な一直線上に並
べた構成を有する。術者は、ギャップ13間に入り、補
助具1を操作し、このギャップ13に配置された液晶表
示パネルなどによって実現される表示手段14によっ
て、患部の断面画像を見て術中監視をしながら、穿刺治
療を行うことができる。ギャップ13内で患者5は、ベ
ッド15上でこれらの磁石11,12の軸線に垂直な水
平方向に移動可能である。こうして術者は患者5の頭部
または腹部などの治療を行うことができる。
【0027】図3は、表示手段14によって得られる患
者5の断面画像16を示す図である。穿刺針7の軸線3
9を含む患者5の患部17の画像が、MRI装置8によ
って得られる。このような画像処理は、コンピュータを
含む処理装置18(前述の図2参照)によって実現され
る。この画面には、穿刺針7とその軸線の延長線19と
が併せて表示される。したがって術者は、この画面を見
ながら、穿刺治療操作を良好な操作性で行うことができ
る。
【0028】図4は補助具1の左側面図であり、図5は
補助具1の平面図である。補助具1の右側面図は、図4
の左側面図と対称である。図6は保持部材2の図1、図
4および図5の右方から見た正面図であり、図7はその
保持部材2の図1、図4および図5の左方から見た背面
図であり、図8は保持部材2の底面図である。これらの
図面を参照して、補助具1によって支持される支持体2
2は、細長く延びる3本の支持部23a,23b,23
cが連結部26で連結されてほぼY字状に組合わされて
構成される。各支持部23a,23b,23cの各遊端
部27a,27b,27c付近には、支持体22の厚み
方向(図1、図4および図5の上下方向)の一方表面3
1(図1および図4の上方、図5の紙面の上方)に臨ん
で光を発生する3個の各発光素子33〜35が取付けら
れる。支持体22の連結部26には、支持体22が保持
部材2に装着された状態で、軸線39と同軸となる軸線
を有する第1取付孔41が形成される。
【0029】図2を参照して、ギャップ13のベッド1
5よりも上方の固定位置には、発光素子33〜35から
の光をそれぞれ受光する3個の2次元受光面を有する受
光素子37が設けられる。これらの受光素子37は、発
光素子33〜35からの各光をそれぞれ受光する。受光
素子37の出力は、処理装置18に与えられ、これによ
って処理装置18は、座標を計算して、これらの3個の
発光素子33〜35を含む仮想平面38に垂直な穿刺針
7の軸線39と、1つの発光素子33の位置とを含む仮
想平面38を演算して決定する。この仮想平面38を患
者5の断面とする画像16を得て、表示手段4の画面に
表示する。この処理装置18はまた、磁石11,12な
どを制御する。仮想平面38は、図4の紙面に平行であ
り、図5の紙面に垂直である。支持体22と発光素子3
3,34,35と受光素子37と処理装置18などと
は、医療用画像断面決定用操作装置を構成する。
【0030】保持部材2は基本的に、膨出部42と、こ
の膨出部42の大径端部43に連なる装着部57a,5
7b,57cとを含む。膨出部42は、支持体22の厚
み方向の他方表面45から遠去かる方向(図1、図4、
図6および図7の下方)に凸の円弧状の外周面46を有
する。この外周面46は球形の一部分を有し、その中心
角は90度未満であってもよい。この膨出部42は、中
空に形成される。膨出部42は、その上端部である大径
端部43から底48になるにつれて小径となる。この膨
出部42の底49には、半径方向内方に隆起した隆起部
51が形成され、この隆起部51が、軸線39を有する
先端案内孔52と、その先端案内孔52よりも膨出部4
2の半径方向内方(図1の上方)で、先端案内孔52よ
りも大きい内径を有する大径案内孔53とを有し、これ
らの先端案内孔52と大径案内孔53とは、第2取付孔
54を形成する。先端案内孔52と大径案内孔53との
間には、軸線39に垂直な環状の段差面55が形成され
る。
【0031】保持部材2の膨出部42の大径端部43か
ら同軸に上方に連なる直円筒状の支持筒56が形成され
る。この支持筒56には、半径方向外方に突出する合計
3つの装着部57a,57b,57cが、軸線39のま
わりに120度の間隔をあけて形成される。装着部57
a,57b,57cには、各支持部23a,23b,2
3cの長手方向途中の部分を、前記他方表面45側で嵌
合して受ける嵌合凹部58a,58b,58cがそれぞ
れ形成される。
【0032】図9は、装着部57aの一部の斜視図であ
る。保持部材2の装着部57aには、嵌合凹部58aの
両側方に一対の係止突起61,62が形成される。これ
らの係止突起61,62の基端部には、膨出部42側に
臨んで図9の下方に、係止凹所63,64が形成され
る。
【0033】嵌合凹所58aに支持体22の支持部23
aが嵌合した状態で、係止部材66によって嵌合凹部5
8a内の底面に向けて支持部23aが押さえ付けられ
る。係止部材66は、弾発的に伸縮可能なゴムなどの材
料から成り、リング状に形成され、たとえばゴム輪など
によって実現されてもよい。係止部材66が、係止凹所
63,64に係止され、嵌合凹部58a内に支持部23
aの前記一方表面31を弾発的に上述のように押さえ付
ける。係止突起61,62には、係止凹所63,64が
形成されていなくてもよい。このような構成は、そのほ
かの装着部57b,57cに関しても同様である。
【0034】したがって保持部材2に支持体22が、が
たつきを生じることなく、ぴったりと装着され、しかも
術者による穿刺治療中に、両者2,22が離間してしま
うことがない。またこの係止部材66を用いた保持部材
2への支持体22の取付け構造は簡単であり、取付け、
取外しの操作性が良好である。
【0035】図10は把持部材4の図1および図4の右
方から見た正面図であり、図11は把持部材4の図1お
よび図4の左方から見た背面図である。把持部材4は、
把持部材本体68の先端部に取付部材69が、ボルト7
1によって固定されて構成される。把持部材本体68の
先端部の凹部72に、取付部材69のカバー部73が覆
い、装着凹部74が形成される。この装着凹部74は、
把持部材4の先端部で、支持体22の前記一方表面31
側(図1の上方)に臨む。取付部材69には、装着凹部
74を露出する切欠き75が形成される。切欠き75に
は、発光素子33が臨む。把持部材4の把持部材本体6
8を術者が一方の手79で把かみ、他方の手80で穿刺
針7を操作する穿刺治療操作中、各発光素子33,3
4,35からの光が術者の手79,80などによって遮
断される恐れはなく、これらの発光素子33,34,3
5からの光は、MRI装置8のギャップ13における受
光手段37において常時、確実に受光されて検出される
ことができる。
【0036】把持部材4の本体68の長手軸線77は、
前記軸線39に垂直な仮想平面78に対して、その軸線
39から遠去かるにつれて図1の上方となる角度θ1を
成して傾斜している。したがって把持部4を把持する手
79が患者5の体表6から上方に離間し、操作性が良好
となる。
【0037】図12は、案内部材3の底面図である。案
内部材3は、筒部81と、この筒部81の基端部に設け
られる外向きフランジ状のストッパ82とを有する。筒
部81には、直円筒状であり、穿刺針用案内孔83を有
する。筒部81は、支持体22の連結部26に形成され
た第1取付け孔41を挿通し、筒体81の先端部85
が、隆起部51の第2取付け孔54に形成された段差面
55に対向し、当接する。これによって穿刺針用案内孔
83と先端案内孔52とは、同軸に延びる。穿刺針用案
内孔83の内径は、先端案内孔52の内径に等しい。
【0038】ストッパ案内部材3のストッパ82は、支
持体22の連結部26における一方表面31に対向し、
当接することができ、これによって案内部材3の筒部8
1がその軸線方向に図1の下方に変位することが制限さ
れ、取扱いが容易になる。穿刺治療操作中、ストッパ8
2は、支持体22の連結部26の前記一方表面31に当
接していてもよいけれども、または案内部材3の筒部8
1の先端部85が段差面55に当接しているように構成
されてもよい。
【0039】再び図1を参照して、把持部材4の把持部
材本体68には、支持体22の前記他方表面45側(図
1の下方)に保持溝98が形成される。支持体22に設
けられる発光素子33,34,35に連続供給する可撓
性導線99は、支持部23aの長手方向の途中位置にお
ける保持部材2の装着部57aと、把持部材4の先端部
との間で、前記他端部45側(図1の下方)に露出さ
れ、保持溝98に弾発的に嵌込まれる。したがって導線
99が、穿刺治療操作中、支障を生じる恐れはない。導
線99は、装着溝98から取外し可能である。
【0040】図13は、支持体22の前記一方表面31
から見た平面図である。支持体22の連結部26におけ
る軸線39から発光素子34,35までの距離L34,
L35は、等しく、発光素子33までの距離L33未満
である(L34=L35<L33)。発光素子33,3
4,35は、これらの発光素子33,34,35を含む
仮想平面38に垂直に光を発生する。この光は、たとえ
ば赤外線であってもよく、または可視光であってもよ
い。発光素子33,34,35は、たとえば発光ダイオ
ードによって実現される。
【0041】図14は本発明の実施の他の形態の側面図
である。この実施の形態は、前述の実施の形態に類似
し、対応する部分には同一の参照符を付す。この実施の
形態の保持部材87では、外周面が球面の一部をそれぞ
れ成す環状部88と底89との間に、軸線39と同軸の
筒部91が設けられて膨出部92が形成され、図1〜図
13の実施の形態に比べて図14の上下に細長く形成さ
れる。患者5の体表6から支持体22までの距離を長く
することができる。筒部91には、装着部57a,57
b,57cが連なる。図14の実施の形態のそのほかの
構成は、図1〜図13の実施の形態と同様である。
【0042】図15は、本発明の実施のさらに他の形態
の一部の側面図である。この実施の形態では、保持部材
93の膨出部94は、筒部95に球面の一部を成す底9
6が連なる。筒部95には、装着部57a,57b,5
7cが連なる。そのほかの構成は前述の図1〜図14の
実施の形態と同様である。
【0043】本発明は、MRIに関連して実施されるだ
けでなく、そのほか、患者の断面画像を得るための装置
に関連して広範囲に実施することができる。さらに本発
明は、医療用のこれらの装置に関連して実施されるだけ
でなく、そのほかの平面を決定するために、広範囲に実
施することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、3本の支持部が連結部
で連結されて構成される支持体の前記支持部を、凸の円
弧状外周面を有する保持部材に装着し、この支持体また
は保持部材には案内部材を設け、案内部材に形成された
穿刺針用案内孔の軸線を、支持部の遊端部に設けられた
3個の発光素子を含む仮想平面に垂直な姿勢とし、この
穿刺針用案内孔に穿刺針を挿入し、穿刺治療すべき患者
の頭部または腹部などの体表から、任意の希望する角度
で患部に向けて挿入して穿刺進行することができる。こ
うして穿刺針の軸線を含むたとえばMRI装置などによ
る断面画像を得ることができ、術中監視を行いながら穿
刺治療操作を行うことができるようになる。また把持部
材が1本の支持部の遊端部に装着され、したがって本件
補助具の操作中、発光素子の光経路を、術者の指、手な
どによって遮ることはない。すなわち本発明によれば、
把持部材の装着部に形成された装着凹部に、支持体の1
本の支持部の遊端部が嵌合され、こうして発光ダイオー
ドからの光を遮ることなく、術者は把持部を掴んで、本
件補助具を操作することができ、操作性が良好である。
【0045】また本発明によれば、保持部材の膨出部の
大径端部に連なる装着部の嵌合凹部に、ほぼY字状の支
持体の3本の各支持部を嵌合し、案内部材の筒部を、支
持体の第1取付孔に挿通し、筒部の先端部を膨出部の底
部の第2取付孔に挿入し、こうして簡単な操作で案内筒
部の穿刺針用案内孔の軸線を、3個の発光素子を含む仮
想平面に垂直な安定した姿勢とすることが容易に可能と
なる。筒部の基端部に設けられた外向きフランジ状のス
トッパが、支持体の前記一方表面に対向し、たとえば当
接することによって、支持体に案内部材を正確に安定し
て位置決めして取付けることが容易に可能になる。
【0046】また本発明によれば、ゴム輪などの係止部
材を用いて、保持部材に支持体を装着することができ、
したがって操作中、支持体が保持部材から外れてしまう
ことはなく、また、この支持体の保持部材の着脱作業が
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の医療用画像断面決定の
ための補助具1の使用状態を示す断面図である。
【図2】補助具1が関連して実施されるMRI装置8の
簡略化した斜視図である。
【図3】表示手段14によって得られる患者5の断面画
像16を示す図である。
【図4】補助具1の左側面図である。
【図5】補助具1の平面図である。
【図6】保持部材2の図1、図4および図5の右方から
見た正面図である。
【図7】保持部材2の図1、図4および図5の左方から
見た背面図である。
【図8】保持部材2の底面図である。
【図9】装着部57aの一部の斜視図である。
【図10】把持部材4の図1および図4の左方から見た
正面図である。
【図11】把持部材4の図1および図4の左方から見た
背面図である。
【図12】案内部材3の底面図である。
【図13】支持体22の前記一方表面31から見た平面
図である。
【図14】本発明の実施の他の形態の側面図である。
【図15】本発明の実施のさらに他の形態の一部の側面
図である。
【符号の説明】
1 補助具 2,87,93 保持部材 3 案内部材 4 把持部材 7 穿刺針 8 MRI装置 22 支持体 23a,23b,23c 支持部 26 連結部 27a,27b,27c 遊端部 31 一方表面 33,34,35 発光素子 37 受光素子 38 仮想平面 39 軸線 41 第1取付孔 42,92,94 膨出部 43 大径端部 45 他方表面 46 外周面 49,89,96 底 54 第2取付孔 57a,57b,57c 装着部 58a,58b,58c 嵌合凹所 63,64 係止凹所 66 係止部材 74 装着凹部 75 切欠き 81 筒部 82 ストッパ 83 穿刺針用案内孔 93 保持部材 98 保持溝 99 可撓性導線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長く延びる3本の支持部23a,23
    b,23cが連結部26で連結されてほぼY字状に組合
    わされた支持体22と、 支持部の各遊端部27a,27b,27c付近にそれぞ
    れ設けられ、支持体の厚み方向の一方表面31に臨んで
    光を発生する3個の発光素子33,34,35とを有す
    る医療用画像断面決定用操作装置を含み、 発光素子からの光を受光して受光素子37の位置に対応
    する画像断面を演算して決定する医療用画像断面決定装
    置のための補助具であって、 支持体が着脱可能に装着され、支持体の厚み方向の他方
    表面45から遠去かる方向に凸の円弧状の外周面46を
    有する保持部材2と、 支持体または保持部材に設けられ、3個の発光素子を含
    む仮想平面38に垂直な軸線39を有する穿刺針用案内
    孔83を有する案内部材3と、 支持部のうちの1つ23aの遊端部27aに着脱可能に
    装着され、その1つの支持部23aの長手方向に沿って
    延びる把持部材4とを含むことを特徴とする医療用画像
    断面決定装置のための補助具。
  2. 【請求項2】 支持体の前記連結部には、案内部材が挿
    通する前記軸線を有する第1取付孔41が形成され、 保持部材は、 前記円弧状外周面を有し、大径端部43から底49にな
    るにつれて小径となり、底には、前記軸線を有する第2
    取付孔54が形成される中空の膨出部42と、 膨出部の大径端部に連なり、各支持部をそれぞれ着脱可
    能に嵌合する嵌合凹部58a,58b,58cが形成さ
    れる装着部57a,57b,57cとを有し、 案内部材は、 筒状に形成され、穿刺針用案内孔83を有し、第1取付
    孔を挿通し、先端部が第2取付孔に挿入される筒部81
    と、 筒部の基端部に設けられ、筒部よりも大きい外径を有
    し、支持体の前記連結部における前記一方表面に対向す
    るストッパ82とを含むことを特徴とする請求項1記載
    の医療用画像断面決定装置のための補助具。
  3. 【請求項3】 把持部材は、 細長く形成され、 把持部材の長手方向の先端部には、支持体の前記一方表
    面31側に臨む装着凹部74を有し、この装着凹部に前
    記1つの支持部23aの遊端部27aが着脱可能に嵌合
    し、 発光素子のための可撓性導線99を長手方向に沿って取
    外し可能に保持する保持溝98が支持体の前記他方表面
    45側に臨んで形成されることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の医療用画像断面決定装置のための補助具。
  4. 【請求項4】 保持部材の装着部57a,57b,57
    cには、各嵌合凹部58a,58b,58cの両側方に
    突出して設けられた一対の係止突起61,62がそれぞ
    れ形成され、 弾発的に伸縮可能な材料から成るリング状に形成された
    係止部材66が、係止突起に係止され、嵌合凹部に嵌合
    している支持部を、支持体の前記一方表面31上で嵌合
    凹部内に弾発的に押さえることを特徴とする請求項1〜
    3のうちの1つに記載の医療用画像断面決定装置のため
    の補助具。
  5. 【請求項5】 細長く延びる3本の支持部が連結部で連
    結されてほぼY字状に組合わされた支持体22と、 支持部の各遊端部付近にそれぞれ設けられ、支持体の厚
    み方向の一方表面に臨んで光を発生する3個の発光素子
    33,34,35とを有する平面決定用操作装置を含
    み、 発光素子からの光を受光して受光素子37の位置に対応
    する平面を演算して決定する平面決定装置のための補助
    具であって、 支持部に着脱可能に装着され、支持体の厚み方向の他方
    表面から遠去かる方向に凸の円弧状の外周面を有する保
    持部材2と、 3個の発光素子を含む仮想平面に垂直な軸線を有する案
    内孔83を有する案内部材3とを含むことを特徴とする
    平面決定装置のための補助具。
JP2001049029A 2001-02-23 2001-02-23 医療用画像断面決定装置のための補助具 Pending JP2002248090A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001049029A JP2002248090A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 医療用画像断面決定装置のための補助具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001049029A JP2002248090A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 医療用画像断面決定装置のための補助具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002248090A true JP2002248090A (ja) 2002-09-03

Family

ID=18910195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001049029A Pending JP2002248090A (ja) 2001-02-23 2001-02-23 医療用画像断面決定装置のための補助具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002248090A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4382667B2 (ja) 医療装置用ガイド
AU2019412420B2 (en) Surgical navigation system
US6185445B1 (en) MR tomograph comprising a positioning system for the exact determination of the position of a manually guided manipulator
US10869613B2 (en) Medical guidance device
US20160213398A1 (en) Ultrasound needle guide apparatus
KR970705947A (ko) 신경외과적 입체 진단 절차를 위한 장치 및 방법(Apparatus and method for neurosurgical stereotactic procedures)
EP3072472B1 (en) Stereotactic whole-body guide system for precisely positioning surgical instruments inside the body
US8225495B2 (en) Localizing unit for an X-ray diagnostic system with a sterile drape
US20200261055A1 (en) Systems and methods for modular headset system
US5102391A (en) Guidance device for C. T. guided drainage and biopsy procedures
WO2020135784A1 (zh) 一种医疗辅助机器人
JPH0763443B2 (ja) 電子内視鏡
JP2001190529A (ja) スライス画像を再生する装置
KR20190096765A (ko) 다용도 초음파 프로브 거치대 장치
JP2002248090A (ja) 医療用画像断面決定装置のための補助具
US20170239013A1 (en) Patient reference assembly for an electromagnetic navigation system
JP2005323681A (ja) 体腔内観察装置
JP2011050583A (ja) 医療用診断装置
US20220409085A1 (en) Comfortable mri receiver coil system capable of supporting ultrasound, diagnostic, therapeutic, and interventional implements
JP3420084B2 (ja) 内視鏡形状検出装置
JP4472080B2 (ja) 顕微鏡下手術支援システム
JPH11313811A (ja) 磁気共鳴イメ―ジング装置
KR20140115689A (ko) 초음파 탐촉자 고정장치
JPH07231897A (ja) 医療器具保持装置
CN214073362U (zh) 辅助定位的超声诊断仪