JP2002248073A - 内視鏡湾曲装置 - Google Patents

内視鏡湾曲装置

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JP2002248073A JP2002038924A JP2002038924A JP2002248073A JP 2002248073 A JP2002248073 A JP 2002248073A JP 2002038924 A JP2002038924 A JP 2002038924A JP 2002038924 A JP2002038924 A JP 2002038924A JP 2002248073 A JP2002248073 A JP 2002248073A
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    • A61B1/00002Operational features of endoscopes
    • A61B1/00039Operational features of endoscopes provided with input arrangements for the user
    • A61B1/00042Operational features of endoscopes provided with input arrangements for the user for mechanical operation

Abstract

(57)【要約】 【課題】湾曲部の湾曲操作において、ストレート方向へ
の湾曲など所望の湾曲状態となるように容易に操作指示
を行うとともに、湾曲部の駆動操作における安全性を向
上させる。 【解決手段】所定の管腔に挿入される内視鏡の挿入部に
設けられた湾曲可能な湾曲部120と、前記湾曲部を湾
曲駆動する湾曲駆動手段と、前記挿入部の先端に設けら
れた撮像手段と、前記撮像手段からの撮像信号から暗部
を検出して管腔の中心を検出する中心検出回路126
と、前記中心検出回路126の検出結果に基づき、前記
湾曲部が管腔の中心を向くよう、前記湾曲駆動手段を制
御する湾曲制御手段127と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡挿入部に設
けられた湾曲可能な湾曲部を湾曲させる内視鏡湾曲装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、体腔内等へ細長の挿入部を挿
入して被検部位の観察や各種処置を行うことのできる内
視鏡装置が広く用いられている。
【0003】一般に挿入部が軟性の内視鏡では、挿入部
に湾曲部を設けてこの挿入部内に挿通した湾曲ワイヤを
進退させることにより湾曲部を湾曲させる湾曲手段が設
けられている。このような湾曲手段によって湾曲部を目
的の角度に湾曲させることにより、挿入部先端を目的の
方向へ向けて観察を行ったり、被検部位への挿入を容易
に行えるようにしている。
【0004】ここで、内視鏡挿入部を被検部位へ挿入す
る際の挿入性について考えてみる。例えば屈曲した管路
内などを挿入する際には、管路が曲がっている方向へ湾
曲部を湾曲させて管路の中心へ挿入部先端が向くように
し、スムーズに挿入できるようにする。このように湾曲
動作によって挿入性を向上させることが種々提案されて
いるが、特に、大腸に内視鏡を挿入する際の挿入手技に
おいては、挿入部に湾曲をかけて大腸の内壁のひだを引
っ張って手元側に引き寄せ、湾曲部をストレート状態に
して挿入部を押し込むという一連の動作を繰り返すよう
になっており、挿入しづらい大腸への挿入を行うように
している。
【0005】この大腸への挿入時において、湾曲部をス
トレート状態にしながら挿入部を押し込むタイミングが
難しく、このタイミングがとれずにうまく挿入できない
という不具合があった。したがって、湾曲状態とストレ
ート状態とを容易に指示操作できる装置が望まれる。
【0006】前記湾曲手段を備えた装置として、湾曲部
を湾曲させるためにモータ等の駆動手段を用い、ジョイ
スティック等の操作指示手段の操作量(指示値)に応じ
て駆動手段を駆動する装置が従来より提案されている。
【0007】例えば特開昭61−106125号公報の
内視鏡装置では、湾曲手段をモータを用いて電動化し、
湾曲スイッチからの入力によって湾曲動作を行うように
なっている。この湾曲スイッチとしては、ジョイスティ
ックスイッチやジョイパッドスイッチ等が提案されてい
る。
【0008】また、特開平3−178630号公報に
は、湾曲を指示する湾曲スイッチとは別に、湾曲部をス
トレート状態にするスイッチを設けた内視鏡装置が開示
されている。このストレートスイッチによって任意の湾
曲状態から容易にストレート状態にすることが可能とな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】例えば前述の大腸への
挿入手技などのように、湾曲状態とストレート状態とを
交互に指示する場合においては、湾曲スイッチの操作の
みでは湾曲部をストレート状態にすることが大変困難で
ある。このため、挿入部の押し込み動作とのタイミング
がとりにくく、挿入性が損なわれていた。
【0010】一方、特開平3−178630号公報の装
置のようにストレートスイッチを別に設けたものでは、
前記のようなストレート状態にするときの操作性につい
ては改善できる。しかしながら、湾曲スイッチとストレ
ートスイッチとを併用する場合では、大腸への挿入の際
には湾曲スイッチとストレートスイッチとを交互に操作
する必要があり、大変煩わしい操作が必要となる。この
ため、挿入時の湾曲操作に関する操作性があまり良くな
く、挿入手技が容易にできないという問題点があった。
【0011】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、湾曲部の湾曲操作において、ストレート方向へ
の湾曲など所望の湾曲状態となるように容易に操作指示
を行うことを可能とするとともに、湾曲部の駆動操作に
おける安全性を向上させることを可能とする内視鏡湾曲
装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の内視鏡湾曲装置は、所定の管腔に挿入され
る内視鏡の挿入部に設けられた湾曲可能な湾曲部と、前
記湾曲部を湾曲駆動する湾曲駆動手段と、前記挿入部の
先端に設けられた撮像手段と、前記撮像手段からの撮像
信号から暗部を検出して管腔の中心を検出する中心検出
手段と、前記中心検出手段の検出結果に基づき、前記湾
曲部が管腔の中心を向くよう、前記湾曲駆動手段を制御
する制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0014】図1ないし図8は本発明の第1実施形態に
係り、図1は内視鏡湾曲操作制御部の概略の機能構成を
示すブロック図、図2は内視鏡装置の全体構成を示す説
明図、図3は操作部内に設けられる湾曲駆動部の要部の
構成を示す説明図、図4は湾曲操作スイッチの構成を示
す平面図、図5は図4の湾曲操作スイッチのA−A断面
図、図6は湾曲操作スイッチの指当て面に設けられるタ
ッチセンサの構成を示す断面図、図7は図6のタッチセ
ンサを指で押した状態を示す断面説明図、図8は湾曲操
作スイッチ内の抜け止めの平面図である。
【0015】本実施形態は、湾曲装置を電子内視鏡装置
に適用した例を示している。
【0016】図2に示すように、電子内視鏡装置1は、
CCD等の固体撮像素子を内設した電子内視鏡2と、こ
の電子内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と前記固
体撮像素子を駆動し、この固体撮像素子からの撮像信号
を映像信号に変換するビデオ制御装置4と、ビデオ制御
装置4から出力された映像信号を映し出すモニタ5と、
後述する電子内視鏡2の湾曲部10の湾曲を制御する湾
曲用モータ制御装置6とを備えて構成されている。
【0017】前記電子内視鏡2は、操作部7と、この操
作部7に連結され観察体に挿入可能に細長に形成された
挿入部8が設けられている。
【0018】この挿入部8は、前記操作部7から先端方
向へ順に軟性部9,湾曲部10,先端部11が連結され
ている。
【0019】前記湾曲部10は複数の湾曲駒を連結して
なり、上下左右方向に湾曲可能に構成されている。
【0020】また、前記先端部11には、固体撮像素子
を含む対物光学系、照明光学系等が内設されている。
【0021】前記固体撮像素子には、挿入部8内を挿通
した図示しない信号ケーブルが電気的に接続されてお
り、後述するビデオ制御装置用コネクタ16まで延出さ
れている。
【0022】また、照明用光学系として、ライトガイド
ファイバ束が挿入部8内に配設され、後述するライトガ
イドコネクタ14まで延出されている。操作部7の側部
には、途中で2段に分岐するユニバーサルコード12が
連結されている。
【0023】このユニバーサルコード12の端部には、
湾曲用モータ制御装置6に着脱自在に接続されるモータ
制御装置用コネクタ13と、光源装置3に着脱自在に接
続されるライトガイドコネクタ14が設けられている。
【0024】そして、ライトガイドコネクタ14には、
側部からビデオ制御用コード15が延出し、端部にビデ
オ制御装置4に着脱自在に接続されるビデオ制御装置用
コネクタ16が設けられている。
【0025】また、操作部7には、観察窓を洗浄するた
めの送気・送水ボタン17と、体液等を吸引するための
吸引ボタン18が設けられている。
【0026】送気・送水ボタン17を操作することによ
り、送気あるいは送水がなされ、吸引ボタン18を操作
することにより、電子内視鏡2内に配設された吸引チャ
ンネル(処置具挿入用チャンネル)から吸引がなされ
る。
【0027】また、操作部7には、湾曲部10を湾曲操
作するための湾曲操作装置である湾曲操作スイッチ19
が設けられており、湾曲用モータ制御装置6内の制御回
路に接続されている。
【0028】この操作部7内には、図3に示されるよう
に、湾曲部10を上下方向に湾曲駆動する直流モータか
らなる駆動モータ21と、この駆動モータ21の駆動軸
22に固定されたスプロケット23と、このスプロケッ
ト23に噛み合うチェーン24とが設けられている。
【0029】そして、チェーン24の端部は、連結部材
25を介して湾曲操作ワイヤ26が連結されている。こ
の湾曲操作ワイヤ26は、前記軟性部9、湾曲部10内
を挿通し、湾曲部10先端の湾曲駒に連結されている。
【0030】このように構成された湾曲駆動部は、湾曲
用モータ制御装置6に接続されており、湾曲操作スイッ
チ19を操作することにより、駆動モータ21が駆動
し、操作ワイヤ26を牽引操作して湾曲部10を上下方
向に湾曲駆動するようになっている。この湾曲駆動部お
よび湾曲用モータ制御装置6によって、湾曲駆動制御手
段が構成されている。
【0031】なお、ここでは、上下方向に湾曲駆動する
駆動部について述べたが、左右方向に湾曲駆動する駆動
部についても同様に構成されている。
【0032】次に、湾曲操作スイッチ19の構成につい
て図4ないし図8を参照して説明する。図4および図5
に示すように、湾曲操作スイッチ19は、操作部7に設
けられたざぐり穴31に十字パッド32を配設してその
要部を構成している。
【0033】前記ざぐり穴31は、前記十字パッド32
よりも一回り大きい円形の凹部形状に形成されていて、
該ざぐり穴31の底面には基板33(図5参照)が固定
され、この基板33上には、U(上),D(下),R
(右),L(左)の各方向に対応した4つのタクトスイ
ッチ34,35,36,37が、該基板33の中心から
4方向にほぼ対称に設けられている。また前記ざぐり穴
31の底面の中央部には、上端部に球部38aを有する
パッド軸38が上方に向かって植立されている。
【0034】前記十字パッド32を形成する4つの突出
部は、UDRL(上下左右)の各湾曲操作方向にそれぞ
れ対応している。この十字パッド32は、図5に示すよ
うに、ざぐり穴31とは逆側の上端側の指当て面41は
円弧状の凹部となっていて、RL方向の曲率がUD方向
の曲率に比べ小さくなっており、十字パッド32の突出
部端部の高さもRL方向の方が高くなっている。
【0035】また、指当て面41は、図6に示すように
操作指の接触状態を検出するタッチセンサになってい
る。すなわち、指当て面41は、2つの電極フィルム6
0,61の間にスペーサ62が介挿されて構成されてお
り、2つの電極フィルム60,61は無負荷時にはスペ
ーサ62で一定距離に保たれている。この指当て面41
を指で押した時には、図7に示すように電極フィルム6
0と61が導通するようになっている。この電極フィル
ム60,61には、図示しない信号線が連結され、基板
33を介して湾曲用モータ制御装置6に接続されるよう
になっている。
【0036】一方、十字パッド32の下端面の中央部に
は、上方に向かって凹部42が設けられている。この凹
部42に前記パッド軸38の球部38aが挿入されるこ
とにより、この球部38aを中心にして該パッド32が
傾倒可能に支持されている。また、前記凹部42の開口
部には、前記球部38aが抜けるのを防止する、図8に
示すような偏心穴43aを有する抜け止め43が固定さ
れている。なお、前記十字パッド32は4端が面取りさ
れている。
【0037】また、十字パッド32のざぐり穴31側の
下端部には、前記タクトスイッチ34〜37を押すため
の押圧ピン45が4つそれぞれ下方に向けて突設されて
いる。この押圧ピン45は、十字パッド32が傾倒した
際に、押されるタクトスイッチの丁度中心にくるよう
に、パッド軸38から見て、それぞれのタクトスイッチ
34〜37の中心よりも若干外側に位置するよう設けら
れている。
【0038】また、前記基板33上には、D側に一対の
太い軸の回転止め46が、U側に一対の細い軸の回転止
め47がそれぞれ前記十字パッド32の突出部を挟む形
で固定されていて、該十字パッド32の回転方向の位置
ずれを防いでいる。
【0039】以上のように構成された湾曲操作スイッチ
19と前記湾曲用モータ制御装置6とを含む内視鏡湾曲
操作制御部の概略の機能構成を図1のブロック図で説明
する。
【0040】湾曲操作スイッチ19は、湾曲用モータ制
御装置6内に設けられた各種湾曲制御を行う制御回路6
5に接続されている。すなわち、制御回路65には、タ
クトスイッチ34〜37からの信号線が接続され、タク
トスイッチ34〜37のオンオフ状態が湾曲操作指示信
号として入力されると共に、電極フィルム60,61が
信号線,基板33を介して接続され、電極フィルム60
と61の導通状態が伝えられるようになっている。これ
により、操作指が湾曲操作スイッチ19の指当て面41
を押圧しているか否かが検出される。また、制御回路6
5には、湾曲用の駆動モータ21と、該駆動モータ21
の回転軸に連結されたエンコーダ66とが接続されてお
り、前記タクトスイッチ34〜37,電極フィルム6
0,61と、エンコーダ66との出力に基づいて、駆動
モータ21に駆動電力が供給されるようになっている。
すなわち、湾曲操作スイッチ19の操作により、指示さ
れた所定の湾曲状態となるように駆動モータ21を駆動
するようになっている。
【0041】このとき、タクトスイッチ34〜37がO
N状態にある場合は、駆動モータ21へ供給する電流が
徐々に増加するようになっており、指示した方向へ湾曲
部10が湾曲していく。湾曲部10の湾曲量は駆動モー
タ21の駆動軸22と連結したエンコーダ66で読み取
られ、エンコーダ66の値が湾曲操作スイッチ19で指
示した湾曲量に対応する設定値になれば、制御回路65
はそれ以上湾曲しないように湾曲状態を保持する。な
お、この湾曲操作スイッチ19を操作している際には、
電極フィルム60と61が導通した状態となっている。
【0042】また、タクトスイッチ34〜37がOFF
状態であり、かつ電極フィルム60と61が導通してい
るときには、制御回路65はその時の湾曲状態を保持す
るように駆動モータ21へ電力を供給し続ける。すなわ
ち、湾曲操作スイッチ19の操作を停止した状態で、操
作指でスイッチの指当て面41を押しているだけのとき
には、現在の湾曲状態を保持するように駆動モータ21
を制御する。
【0043】一方、タクトスイッチ34〜37がOFF
状態であり、かつ電極フィルム60と61が導通してい
ないときには、制御回路65は湾曲部10の湾曲状態が
ストレートになるように駆動モータ21へ電力を供給す
る。すなわち、湾曲操作スイッチ19から操作指を離し
た状態のときには、湾曲部10がストレート状態となる
ように駆動モータ21を制御する。なお、ストレート状
態の制御は、エンコーダ66の出力を監視して湾曲部1
0がストレートとなるようにするだけでなく、駆動モー
タ21の負荷が最小となるような位置に湾曲部10を制
御してもよい。この電極フィルム60,61を有する湾
曲操作スイッチ19、および制御回路65によって湾曲
状態制御手段が構成されている。
【0044】例えば、大腸用内視鏡では、挿入手技のひ
とつとして、湾曲部を湾曲させて挿入部を大腸の内壁の
ひだにひっかけ、手元側にたぐりよせながら湾曲部をス
トレート状態にして挿入部を押し込むという手技があ
る。この一連の動作を繰り返すことによって挿入しづら
い大腸への挿入を行っている。
【0045】このような挿入手技において、湾曲操作,
ストレート操作等の各操作のタイミングが難しく、タイ
ミングがとれないとうまく挿入できないが、本実施形態
では、操作指を湾曲操作スイッチ19から放して電極フ
ィルム60と61の導通を解除するだけで、湾曲部10
はストレートに戻るので、湾曲操作スイッチ19の十字
パッド32を操作してストレート状態にする必要がな
く、簡単な操作で湾曲部10をストレートにできる。こ
れにより、挿入手技における前記各操作のタイミングが
とり易く、挿入性および操作性が向上する。
【0046】また、湾曲部10の湾曲角を所望な角度で
保持したいときには、湾曲操作スイッチ19に触れ、電
極フィルム60と61を導通させることで、現在の湾曲
状態が保持されるよう湾曲駆動部が制御される。つま
り、所望の湾曲角の保持とストレート化とが容易に切り
換えられる。
【0047】以上のように、本実施形態によれば、湾曲
操作スイッチへの押圧状態を変化させることのみの簡単
な操作によって、ストレート状態、現在の湾曲状態など
所望の湾曲状態となるように容易に操作指示を行うこと
が可能となる。
【0048】なお、制御回路65の動作として、電極フ
ィルム60と61が導通していないとき、ストレート状
態になるよう駆動モータ21を制御するかわりに、駆動
モータ21への電力供給を停止してもよい。また、電極
フィルム60と61が導通していないとき、ストレート
状態になるよう駆動モータ21を制御するかわりに、湾
曲駆動部の駆動軸22とスプロケット23との間に電磁
クラッチを設け、この電磁クラッチをOFFにするよう
にしてもよい。
【0049】また、ストレート状態になるように制御す
るだけでなく、現在の状態からストレート方向へ所定の
湾曲量戻るように制御するようにしてもよい。
【0050】また、湾曲操作スイッチ19を防水型とす
るためにスイッチ全体をゴムシートで被覆してもよい。
また、湾曲操作スイッチの指当て面41に設けるタッチ
センサとして、前述の2つの電極フィルムに限らず、静
電容量の変化を検知するもの、圧電フィルム等を用いて
もよい。
【0051】図9ないし図15は本発明の第2実施形態
に係り、図9は内視鏡装置の全体の構成を示す説明図、
図10は湾曲操作制御手段の概略の構成を示すブロック
図、図11は湾曲スイッチの構成を示す断面図、図12
は図11のA−A線断面図、図13は図11のB−B線
断面図、図14は図11の湾曲スイッチをD方向から見
た矢視図、図15は湾曲操作制御手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0052】第2実施形態は、所定の湾曲状態となるよ
うに、湾曲操作スイッチの操作量を制御可能とした例で
ある。
【0053】図9に示すように、内視鏡装置は、被検部
位を観察する内視鏡101と、この内視鏡101に接続
される照明光を供給する光源装置102、内視鏡101
で得られた画像信号を処理するカメラコントロールユニ
ット(以下、CCUと記す)103、湾曲用モータの制
御及び送気・送水・吸引等の流体制御を行うモータ・流
体制御装置104とを備えて構成されている。
【0054】CCU103にはモニタ105が接続され
ており、内視鏡101の先端部に設けられた図示しない
CCD等の固体撮像素子と信号の送受を行い、固体撮像
素子で撮像された画像信号を処理してモニタ105に内
視鏡観察画像を表示するようになっている。モータ・流
体制御装置104には、吸引ポンプ106,ボトル10
7等が接続されており、内視鏡101先端の図示しない
チャンネルより送気・送水・吸引等が行われるようにな
っている。さらに、CCU103及びモータ・流体制御
装置104には、それぞれケーブル109,110を介
して管腔検出装置108が接続されており、CCU10
3からの映像出力信号より管腔の中心が検出され、検出
結果を基にモータ・流体制御装置104により湾曲用モ
ータの制御が行われるようになっている。
【0055】内視鏡101は、細長の挿入部111と、
挿入部111の後端側に連設された把持部を兼ねた操作
部112と、操作部112の側方より延出したユニバー
サルコード113とを備えており、ユニバーサルコード
113は端部に設けられたコネクタ114を介して光源
装置102に接続され、照明光がユニバーサルコード1
13内の図示しないライトガイドに導かれるようになっ
ている。さらに、内視鏡101は、コネクタ114の口
金A115に接続される信号ケーブル116を介してC
CU103に、口金B117に接続される信号ケーブル
118を介してモータ・流体制御装置104にそれぞれ
接続されるようになっている。
【0056】内視鏡101の挿入部111は、先端側か
ら硬質の先端部119、湾曲可能な湾曲部120、可撓
性を有する可撓管部121を連設して構成されている。
可撓管部121の後端側には操作部112が連設されて
おり、操作部112には湾曲部120の湾曲動作を指示
する湾曲スイッチ122、内視鏡画像を静止(フリー
ズ)させるフリーズスイッチ123、内視鏡画像の撮影
を行う(レリーズする)レリーズスイッチ124が設け
られている。なお、図示しないが、第1実施形態と同様
に送気スイッチ、送水スイッチ、吸引スイッチ等も設け
られている。
【0057】図10は湾曲部120の湾曲動作や湾曲ス
イッチ122の操作部の制御等を行う湾曲操作制御手段
の概略の構成を示したものである。
【0058】CCU103内のプロセス回路125で処
理された映像出力信号は、管腔検出装置108内に設け
られた管腔中心検出回路126に入力され、ここで前記
映像出力信号から暗部を検出することにより管腔の中心
が検出されるようになっている。管腔中心検出回路12
6からの管腔中心を示す出力信号は、モータ・流体制御
装置104内の湾曲制御手段127へ入力されるように
なっている。湾曲制御手段127には、自動/手動切換
えスイッチ128が接続されており、このスイッチが自
動に切換えられているときは、前記管腔中心検出回路1
26の出力信号に基づいて先端部119が管腔中心に向
くように湾曲部120の湾曲制御を行うようになってい
る。
【0059】湾曲制御手段127は、湾曲用モータ12
9,130と該湾曲用モータ129,130の回転軸に
それぞれ連設されたエンコーダ131,132とに接続
されており、湾曲用モータ129,130の駆動を制御
すると共に、エンコーダ131,132からの出力によ
り湾曲部120の湾曲角を検出するようになっている。
湾曲用モータ129,130の回転軸にはプーリが連設
され、湾曲部120の先端側に一端が固定された4本の
湾曲ワイヤ133a,133b,133c,133dが
巻回されている。湾曲ワイヤ133は、133aと13
3b,133cと133dの2本1組となっており、2
つの湾曲用モータ129,130によってそれぞれ進退
させることにより、湾曲部120が上下、左右の4方向
に湾曲するようになっている。
【0060】また、湾曲スイッチ122が湾曲制御手段
127に接続されており、前記自動/手動切換えスイッ
チ128が手動に切換えられているときは、湾曲スイッ
チ122の指示に従って湾曲制御が行われるようになっ
ている。湾曲スイッチ122は、ジョイスティックタイ
プのスイッチで構成され、上下、左右それぞれの方向に
可変抵抗器134,135が設けられている。この可変
抵抗器134,135の抵抗値と前記エンコーダ13
1,132の出力とが所定の関数を満たすように、湾曲
制御手段127は湾曲用モータ129,130の回転を
制御し、これにより湾曲部120が湾曲スイッチ122
の指示に応じた湾曲角で湾曲するようになっている。前
記所定の関数としては、湾曲スイッチ122の操作レバ
ーの倒れ角度と湾曲部120の湾曲角度とが比例するよ
うな関数を用いる。さらに、湾曲スイッチ122にはス
イッチの操作部を駆動するジョイスティック用モータ1
36,137が設けられ、湾曲制御手段127に接続さ
れており、自動/手動切換えスイッチ128が自動に切
換えられているときに、湾曲スイッチ122の指示値が
実際の湾曲部120の湾曲角度に対応するように操作レ
バーを駆動するようになっている。
【0061】ここで、図11ないし図14を参照して湾
曲スイッチ122の詳細の構成について説明する。
【0062】図11に示すように、湾曲スイッチ122
のケーシング141には、軸A142及び軸B143が
互いに直交し、それぞれが回動自在に設けられている。
軸A142は、ケーシング141に設けた孔を貫通し、
両端部142a,142bをつぶしてリベットのように
ケーシング141の側面に軸支されている。軸B143
は、図12に示すように、軸A142を貫通して両端部
をつぶしてリベットのように、軸A142に対して回動
可能に軸支されている。この軸B143には、軸B14
3が貫通して直交するように(軸A142とも直交す
る)操作レバー144が固着されている。また、軸A1
42において軸B143が軸支されている部分には、操
作レバー144の作動範囲に相当する(作動範囲を規制
する)くりぬき部145が設けられており、くりぬき部
145内を操作レバー144が貫通し、くりぬき部14
5の長さの範囲で2方向のみに移動可能になっている。
すなわち、操作レバー144をくりぬき部145の長手
方向に沿って傾けることによって軸B143を中心とし
て回動し、これと直交する方向に操作レバー144を傾
けることによって軸A142を中心として回動するよう
になっている。
【0063】前記ケーシング141の上部には、図11
の一点鎖線円部及び図13に示すように、4本の腕部1
46が上方に延出し、操作部112のケーシング147
には方形の切り欠き部147aが設けられており、切り
欠き部147aの対向する2辺に設けられたフランジ部
147bを腕部146の弾性によって乗り越え、腕部1
46の爪がフランジ部147bに係合することにより、
湾曲スイッチ122のケーシング141が操作部112
のケーシング147に固定されている。
【0064】ケーシング141の下部には、コの字型を
した回転体A148がケーシング141に対して回動可
能に軸支されている。回転体A148の両端の腕部14
8a,148bにはそれぞれ孔が設けられ、腕部148
aにはジョイスティック用モータ136の回転軸が、腕
部148bには可変抵抗器134の抵抗設定軸が、それ
ぞれケーシング141を介して貫通して回転体A148
に接着剤等で固着されている。なお、ジョイスティック
用モータ136及び可変抵抗器134の本体はケーシン
グ141の側部に固着されている。すなわち、ケーシン
グ141に対して回転体A148が回動することにより
可変抵抗器134の抵抗設定軸が回転して抵抗値が変化
し、また、ジョイスティック用モータ136が回転する
ことにより回転体A148が回動するように構成されて
いる。
【0065】回転体A148の胴部には長孔149が設
けられており、操作レバー144の先端部が挿通して長
孔149に係合している。回転体A148の上方には、
図11及び図14に示すように、回転体A148と同様
のコの字型の形状をした回転体B150が回転体A14
8と直交するように設けられており、回転体A148と
同様にケーシング141に対して回動可能に軸支されて
いる。回転体B150には、回転体A148と同様に長
孔151が設けられており、操作レバー144の先端部
が挿通して係合している。また、回転体B150の両端
の腕部には、回転体A148と同様にジョイスティック
用モータ137の回転軸、可変抵抗器135の抵抗設定
軸がそれぞれ固着され、ジョイスティック用モータ13
7及び可変抵抗器135の本体がケーシング141に固
着されている。すなわち、操作レバー144を軸A14
2,B143を中心として傾けることにより、回転体A
148,B150が回動し、これに伴って可変抵抗器1
34,135の抵抗値が変化する。また、ジョイスティ
ック用モータ136,137を回転駆動させることによ
り、回転体A148,B150が回動し、操作レバー1
44が傾くようになっている。
【0066】ケーシング141には、軸A142,B1
43の下方部分に内側に突出する隔壁152が設けられ
ており、隔壁152の中央部には、図12に示すよう
に、方形の孔153が設けられ、操作レバー144が挿
通している。この方形の孔153は、操作レバー144
の作動範囲を規制している。なお、方形の孔153の大
きさ、形を変えることで操作レバー144の作動範囲を
変化させることもできる。隔壁152の下側には、操作
レバー144が貫通し、操作レバー144の軸方向に摺
動可能な板154が隔壁152に当接するように配置さ
れており、また、操作レバー144の回転体B150の
上方部分にはフランジ部155が設けられており、板1
54とフランジ部155との間には上下方向に付勢する
圧縮ばね156が配設されている。この圧縮ばね156
の弾性力により、ジョイスティック用モータ136,1
37によって操作レバー144を駆動しないときには操
作レバー144が中央位置に戻るようになっている。
【0067】操作レバー144の頭部にはつまみ157
が螺合して取り付けられており、さらに、つまみ157
の頂部から操作部112のケーシング147にかけてを
水密的に覆うようにゴムカバー158が設けられ、内視
鏡101の操作部112が防水化されている。
【0068】次に、本実施形態の作用について説明す
る。内視鏡101の挿入部111を体腔内等の被検部位
に挿入し、湾曲スイッチ122を操作して湾曲部120
を湾曲させて被検部位の観察を行う。このとき、自動/
手動切換えスイッチ128が手動の場合は、湾曲スイッ
チ122の操作レバー144を操作し、軸A142,B
143を回転軸として操作レバー144を回動させて傾
けると、回転体A148,B150が回動し、可変抵抗
器134,135の抵抗値が変化する。この抵抗値は湾
曲制御手段127に入力される。湾曲制御手段127
は、入力された抵抗値に応じて湾曲用モータ129,1
30を回転させ、エンコーダ131,132の出力と前
記抵抗値とが所定の関数を満たすように湾曲用モータ1
29,130の駆動を制御する。これにより、湾曲部1
20が湾曲スイッチ122の操作レバー144の倒れ角
度と比例した湾曲角度に湾曲する。
【0069】また、自動/手動切換えスイッチ128が
手動であり、操作レバー144から指を離したときは、
湾曲スイッチ122内の圧縮ばね156によって操作レ
バー144が中央位置に戻り、湾曲部120がストレー
ト位置に戻るように湾曲制御される。
【0070】一方、自動/手動切換えスイッチ128が
自動に設定されると、管腔中心検出回路126はプロセ
ス回路125の映像出力信号より最も暗い部分を検出
し、これを管腔中心と判断して中心位置を示す信号を湾
曲制御手段127に出力する。湾曲制御手段127は、
管腔中心検出回路126からの管腔中心方向指示に従っ
て湾曲用モータ129,130を制御し、湾曲部120
を管腔中心の方向へ湾曲させる。挿入部111の挿入時
においては、自動/手動切換えスイッチ128を自動に
切換え、湾曲部120を管腔中心の方向へ湾曲させるこ
とにより、容易に挿入ができる。
【0071】このとき、湾曲制御手段127は、湾曲用
モータ129,130を制御すると共に、管腔中心方向
を示す方向に湾曲スイッチ122の操作レバー144が
傾くように、すなわち、湾曲部120を湾曲させる角度
と操作レバー144の倒れ角度とが比例するようにジョ
イスティック用モータ136,137を制御し、回転体
A148,B150を回動させる。これにより、操作レ
バー144が湾曲部120の湾曲角度に対応するように
駆動される。このときの制御は、管腔中心方向を示す信
号と可変抵抗器134,135の抵抗値とが所定の関数
を満たすようにジョイスティック用モータ136,13
7を駆動制御すれば良い。
【0072】前記湾曲制御手段127による湾曲用モー
タ129,130及びジョイスティック用モータ13
6,137の制御を図15のフローチャートに示す。ま
ず、ステップS1で(以下、ステップは省略し単にS1
のように記す)、自動/手動切換えスイッチ128が自
動か手動かを判断する。ここで、手動の場合にはS2に
進み、ジョイスティック用モータ136,137をOF
Fにする。そして、S3で、可変抵抗器134,135
の指示値に対応するように、すなわち、可変抵抗器13
4,135の抵抗値とエンコーダ131,132の出力
とが所定の関数を満たすように湾曲用モータ129,1
30を駆動制御する。これにより、湾曲部120が湾曲
スイッチ122の指示に応じた角度で湾曲する。
【0073】一方、自動/手動切換えスイッチ128が
自動の場合はS4に進み、管腔中心検出回路126によ
る管腔中心指示方向へ湾曲用モータ129,130を駆
動制御する。そして、S5で、湾曲部120の実際の湾
曲角度に対応して湾曲スイッチ122の操作レバー14
4が位置するようにジョイスティック用モータ136,
137を駆動制御する。これにより、湾曲部120の湾
曲角度に応じた指示値となるように湾曲スイッチ122
の操作レバー144が駆動される。
【0074】以上のように、本実施形態では、実際の湾
曲部120の湾曲状態に追従するように湾曲スイッチ1
22を駆動するようにしたため、管腔中心検出回路12
6による管腔中心指示に基づいた自動湾曲制御から湾曲
スイッチ122による手動の湾曲操作に切換えた場合に
おいても湾曲スイッチ122の指示値と湾曲部120の
湾曲角度とが常に対応している。このため、自動湾曲制
御から手動の湾曲操作に切換えた場合に、意図しない位
置に急激に湾曲駆動されることなく、管腔等を傷つけて
しまうなど危険な状態が生じることはない。従って、湾
曲スイッチ122の指示値と湾曲部120の湾曲角度と
の不一致による意図しない湾曲動作を防止でき、湾曲部
の湾曲駆動操作における安全性を向上させることが可能
となる。
【0075】また、手動の湾曲操作の際には、操作指を
湾曲スイッチから離すことにより、容易に湾曲部をスト
レート方向に戻すことができ、ストレート状態など所望
の湾曲状態となるように容易に操作指示を行うことが可
能となる。
【0076】図16ないし図19は本発明の第3実施形
態に係り、図16は内視鏡装置の全体の構成を示す説明
図、図17は湾曲操作制御手段の概略の構成を示すブロ
ック図、図18は湾曲スイッチの構成を示す断面図、図
19は図18の湾曲スイッチの操作レバーを傾けた状態
を示す断面図である。
【0077】第3実施形態は、湾曲スイッチを操作しな
いときは中央位置に戻るようにした例である。
【0078】図16に示すように、本実施形態に使用さ
れる内視鏡161は、細長の挿入部111を有してお
り、挿入部111後端部に連設された操作部112より
延出したユニバーサルコード113を介して光源装置1
02、CCU103、モータ・流体制御装置104に接
続されるようになっている。内視鏡161の操作部11
2には、湾曲動作を指示する湾曲スイッチ162が設け
られている。すなわち、第2実施形態における管腔検出
装置108が設けられていない他は第2実施形態と同様
に構成されており、同一構成要素には同一符号を付して
説明を省略する。
【0079】湾曲操作制御手段の構成を図17に示す。
本実施形態では、図10に示した管腔検出装置108と
ジョイスティック用モータ136,137を設けない以
外は第2実施形態と同様の構成であり、同一構成要素に
は同一符号を付して説明を省略する。すなわち、湾曲ス
イッチ162を駆動する駆動手段を設けない構成となっ
ている。
【0080】湾曲スイッチ162は、図18に示すよう
に、第2実施形態と同様にケーシング141に軸A14
2が回動自在に軸支され、軸A142には軸A142と
直交するように軸B143が回動自在に軸支されてい
る。そして、軸B143が貫通し、軸A142のくりぬ
き部145内を挿通するように操作レバー144が設け
られ、軸A142及び軸B143を中心として操作レバ
ー144が傾くようになっている。
【0081】ケーシング141の下端部には、第2実施
形態と同様に、回転体A148及びB150が互いに直
交して回動自在に軸支されている。回転体A148の一
方の腕部148bには可変抵抗器134の抵抗設定軸が
固着され、可変抵抗器134の本体がケーシング141
の側面に固着されている。回転体A148の他方の腕部
148aは、ピン165により軸支され、ピン165は
両端をつぶしてリベットのように固定されている。この
構成により、操作レバー144を軸A142,B143
を中心として傾けることにより、回転体A148,B1
50が回動し、これに伴って可変抵抗器134,135
の抵抗値が変化するようになっている。
【0082】すなわち、ジョイスティック用モータを設
けていない他は第2実施形態と同様の構成であり、同一
構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0083】湾曲スイッチ162の操作レバー144を
操作し、軸A142,B143を回転軸として操作レバ
ー144を回動させて傾けると、回転体A148,B1
50が回動し、可変抵抗器134,135の抵抗値が変
化する。この抵抗値は湾曲制御手段127に入力され
る。湾曲制御手段127は、入力された抵抗値に応じて
湾曲用モータ129,130を回転させ、エンコーダ1
31,132の出力と前記抵抗値とが所定の関数を満た
すように湾曲用モータ129,130の駆動を制御す
る。これにより、湾曲部120が湾曲スイッチ162の
操作レバー144の倒れ角度と比例した湾曲角度に湾曲
する。
【0084】操作レバー144が倒れると、図19に示
すように、板154はケーシング141の隔壁152に
押されて操作レバー144のフランジ部155側に摺動
し、圧縮ばね156が圧縮される。術者が操作レバー1
44を指で操作して指示している間は、指で操作レバー
144を傾けている力が圧縮ばね156の弾性力にまさ
っているのでその傾きが保持される。一方、指を操作レ
バー144から離すと、圧縮ばね156はその弾性力に
より下方向の付勢力を排除するように板154を押し上
げる。これにより、操作レバー144は中央位置に戻さ
れる。
【0085】このように、第3実施形態では、湾曲スイ
ッチ162を操作しないときは操作レバー144が中央
位置に戻るため、他の制御状態から湾曲スイッチ162
による手動の湾曲操作に切換えた場合においても急激に
湾曲駆動されることがなく、管腔等を傷つけてしまうな
ど危険な状態を防止でき、湾曲部の湾曲駆動操作におけ
る安全性を向上させることが可能となる。
【0086】また、内視鏡の検査中に術者が湾曲角度を
把握できなくなった場合や、内視鏡を抜去するときは、
挿入部先端をストレート状態にするのが原則である。従
って、本実施形態では、湾曲スイッチ162から手を離
せば操作レバー144が中央位置に戻るので、挿入部先
端がストレート方向に湾曲し、容易にストレート位置を
把握することができ、安全に検査を行うことができる。
さらに、湾曲スイッチ162から手を離すことにより挿
入部先端を容易にストレート状態にすることができ、操
作性を向上させることができる。
【0087】図20は本発明の第4実施形態に係る湾曲
スイッチの構成を示す断面図である。
【0088】第4実施形態は、第3実施形態の変形例で
あり、圧縮ばねの弾性力により操作レバーを中央位置に
戻す代わりに、防水用ゴムカバーの弾性力を用いた例で
ある。
【0089】湾曲スイッチ171は、第2実施形態と同
様に、ケーシング141の上部に設けられた腕部146
の爪が操作部112のケーシング147の切り欠き部に
係合することにより、操作部112に固定されている。
操作レバー144の頭部には、ゴムカバー172が一体
的に取り付けられている。ゴムカバー172は、全周的
な裾野173を持ち、端部174が操作部112のケー
シング147に水密的に固着され、防水化されている。
このゴムカバー172の裾野173は、操作レバー14
4が中央位置にあるときに弛みのない形状となってい
る。その他は第3実施形態と同様に構成されており、同
一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0090】湾曲スイッチ171の操作レバー144を
倒すと、第3実施形態と同様にして回転体A148,B
150が回動し、可変抵抗器134,135の抵抗値が
変化して湾曲用モータ129,130が駆動され、湾曲
部120が操作レバー144の倒れ角度と比例した湾曲
角度に湾曲する。このとき、操作レバー144が倒れる
と、倒れ方向と反対側のゴムカバー172の裾野173
が伸びる。この状態で、操作レバー144から指を離す
とゴムカバー172の裾野173が弾性力により元に戻
ろうとするので、操作レバー144は中央位置に戻され
る。
【0091】このように、本実施形態では、ゴムカバー
172が防水手段と操作レバー144の復帰手段とを兼
ねているので、コンパクトに、より簡単な構成で湾曲ス
イッチを構成でき、湾曲スイッチ171を操作しないと
きに挿入部先端を容易にストレート状態にすることがで
き、所望の湾曲状態となるように容易に操作指示を行う
ことが可能となる。
【0092】その他の作用、効果は第3実施形態と同様
である。
【0093】図21および図22は本発明の第5実施形
態に係り、図21は湾曲装置の概略構成を示す構成説明
図、図22は図21の湾曲装置の動作を説明するフロー
チャートである。
【0094】第5実施形態は湾曲操作スイッチから操作
指を離したときに湾曲部をストレート方向へ湾曲させる
ようにした例である。
【0095】内視鏡の挿入部に設けられる湾曲部201
は、複数の湾曲駒が連結されて構成されており、上下左
右方向に湾曲可能となっている。なお、以降は簡単のた
めに上下方向(UP/DN方向)へ湾曲させる場合のみ
について図示および説明を行うが、左右方向についても
同様である。
【0096】湾曲部201内には、該湾曲部201を牽
引して湾曲させる湾曲ワイヤ202が挿通されており、
一端が湾曲部201の先端部に固定されている。湾曲ワ
イヤ202の他端は、プーリ203に巻回されている。
プーリ203は、湾曲用のモータA204の回転軸に固
着され、モータA204の駆動により回転し、湾曲ワイ
ヤ202を牽引、弛緩するようになっている。湾曲用の
モータA204の回転軸には、同軸的に湾曲角検出用の
ポテンショメータA205が固着されており、湾曲部2
01の湾曲角を検出するようになっている。
【0097】ポテンショメータA205の出力は、湾曲
部201の湾曲動作に関する制御を行う制御回路206
に入力されるようになっており、制御回路206は、検
出された湾曲角等に応じてモータA204を駆動するド
ライバA207を制御するようになっている。すなわ
ち、制御回路206からドライバA207に駆動信号が
出力され、湾曲用のモータA204は制御回路206の
指示により上下方向に回転、あるいは停止するようにな
っている。
【0098】また、内視鏡の操作部には、湾曲指示装置
としてのジョイスティック208が設けられている。こ
のジョイスティック208の操作レバー209の端部に
は、指当て部210が設けられている。指当て部210
は、第1実施形態の湾曲スイッチの指当て面41と同様
に、タッチセンサ211が設けられており、操作指等が
接触しているか否かを検出するようになっている。タッ
チセンサ211の出力は、操作レバー209の内部を挿
通した信号線212を介して、制御回路206に入力す
るようになっている。
【0099】操作レバー209が軸支された回動軸21
3には、該操作レバー209の移動量を検出するポテン
ショメータB214と、回動軸213を駆動するレバー
駆動用のモータB215とが両端にそれぞれ設けられて
いる。操作レバー209は、この回動軸213を中心に
紙面と垂直方向に回動可能に取り付けられている。ポテ
ンショメータB214の出力は、前記制御回路206に
入力されるようになっており、制御回路206は、操作
レバー209の位置等に応じてモータB215を駆動す
るドライバB216を制御するようになっている。すな
わち、制御回路206からドライバB216に駆動信号
が出力され、レバー駆動用のモータB215は制御回路
206の指示に従って回転、停止するようになってい
る。
【0100】次に、本実施形態の湾曲装置の動作につい
て図22を参照しながら説明する。図22のフローチャ
ートは、主に制御回路206における動作を示してい
る。
【0101】湾曲装置の電源が投入されると、まずS1
1でジョイスティック208の操作状態を示すフラグF
が0にセットされる。次に、S12でジョイスティック
208の操作レバーに設けられたタッチセンサ211の
ON/OFFを判定する。
【0102】ここで、タッチセンサ211がON、すな
わち操作指が操作レバー209の指当て部210に触れ
ている場合は、S13に進み、フラグFが1にセットさ
れる。そして、S14でレバー駆動用のモータB215
がフリーにされ、ジョイスティック208が自由に傾動
可能となる。
【0103】この状態で湾曲操作指示を行い、ジョイス
ティック208の操作レバー209が傾動されると、ジ
ョイスティック208内のポテンショメータB214の
出力値が変化するので、湾曲角検出用のポテンショメー
タA205の出力値との差が生じる。すると、S15
で、制御回路206はポテンショメータB214の出力
値にポテンショメータA205の出力値が一致するまで
ドライバA207に駆動信号を出力し、湾曲用のモータ
A204を駆動する。これにより、ジョイスティック2
08の傾動角度に応じて湾曲部201の湾曲角度が決定
され、この湾曲角度となるように湾曲される。なお、S
15において、ポテンショメータA205の値とポテン
ショメータB214の値との差に応じて、例えば差が大
きければ大きいほど大きな駆動電力を湾曲用のモータA
204に供給するようにしても良い。そして、S15か
ら再びS12に戻って処理が続行される。
【0104】ジョイスティック208を操作した後に、
操作レバー209の指当て部210から指を離すと、タ
ッチセンサ211はこれを検出してOFFとなる。この
場合は、S12からS16に進み、フラグFが判断され
る。ジョイスティック208の操作直後はフラグF=1
であるので、S17に進み、ポテンショメータB214
の値を判断する。ここでは、湾曲部201がストレート
状態(以降、これをセンターとする)のときの値から所
定値、例えば湾曲角で30°以上か否かを判断する。
【0105】ここで、所定値以上の場合は、S18に進
んでセンター方向へ所定値、例えば湾曲角で30°分だ
けレバー駆動用のモータB215を回転させる。これに
より、ジョイスティック208の操作レバー209はセ
ンター方向へ所定値だけ駆動される。そして、S19で
フラグFを0にセットし、S14に進む。
【0106】制御回路206は、S14およびS15
で、前記と同様にレバー駆動用のモータB215をフリ
ーにし、ポテンショメータB214の値にポテンショメ
ータA205の値が一致するまで湾曲用のモータA20
4を駆動する。これにより、湾曲部201がセンター方
向(ストレート方向)に所定角度だけ湾曲駆動される。
【0107】また、S17で、ポテンショメータB21
4の値が所定値、例えば湾曲角で30°以下の場合は、
S20に進み、センター位置までレバー駆動用のモータ
B215を回転させる。すなわち、ジョイスティック2
08の操作レバー209はセンター位置となる。そし
て、前記と同様にS19でフラグFを0にセットし、S
14,S15を行い、レバー駆動用のモータB215を
フリーにし、ポテンショメータB214の値にポテンシ
ョメータA205の値が一致するまで湾曲用のモータA
204を駆動する。これにより、湾曲部201がセンタ
ー位置(ストレート位置)まで湾曲駆動される。
【0108】このセンター方向への湾曲駆動を行った後
は、再びS12に戻って処理が続行されるが、タッチセ
ンサ211がONとなるまでフラグF=0が維持され、
S16からS14,S15の処理を繰り返すことにな
る。
【0109】以上のように、本実施形態では、ジョイス
ティック208を傾動操作して、その後操作指を指当て
部210から離すと、湾曲部201がストレート方向に
所定値だけ戻るようになっているため、操作者がストレ
ート方向を容易に確認することができる。また、ジョイ
スティック208の操作レバー209から指を離すと操
作レバー209および湾曲部201がストレート方向に
自然に戻るため、この動作は大腸内視鏡を用いた大腸へ
の挿入手技に好適であり、操作性良く容易に挿入するこ
とが可能となる。また、ジョイスティック208から指
を離したときに湾曲部がストレート位置まで戻ってしま
うと危険な場合などにおいても、本実施形態のようにス
トレート方向に所定の角度だけ戻るようにすることによ
って、安全性を保ちつつ容易に操作できる。
【0110】一方、操作レバー209から指を離さずに
止めておけば、現在の湾曲角を維持することができる。
【0111】また、ジョイスティック208から指を離
して湾曲部201がストレート方向に戻っても、ジョイ
スティック208の傾動角度と湾曲部201の湾曲角度
とが常に一致しているため、操作性が良い。
【0112】図23ないし図27は本発明の第6実施形
態に係り、図23は湾曲操作スイッチの構成を示す平面
図、図24は図23のA−A断面図、図25は図23の
湾曲操作スイッチの回路図、図26および図27は第6
実施形態の湾曲装置の動作を説明するフローチャートで
ある。
【0113】第6実施形態は、第5実施形態の変形例で
あり、湾曲指示装置として十字パッド型の湾曲操作スイ
ッチを用いた例である。
【0114】第6実施形態では、図21に示した第5実
施形態のジョイスティック208,レバー駆動用のモー
タB215,ポテンショメータB214,ドライバB2
16の代わりに、図23に示す4方向2段ON/OFF
スイッチで構成された湾曲操作スイッチ220が設けら
れ、制御回路206に接続されている。
【0115】なお、以降は簡単のために上下方向(UP
/DN方向)へ湾曲させる場合のみについて説明を行う
が、左右方向についても同様である。
【0116】湾曲操作スイッチ220は、第1実施形態
と同様な十字状のパッド221の下部に、円弧状の板バ
ネのクリック板で構成された接点222が各方向に2個
ずつ計8個配設されて構成されている。図24は湾曲操
作スイッチ220の断面図であり、上方向(UP方向)
の接点222a,222bおよび下方向(DN方向)の
接点222c,222dがそれぞれパッド221に対向
して設けられている。これらのクリック板の接点222
は、パッド221が傾倒することによってつぶされて平
板状となり、基板に接触した状態でONとなるようにな
っている。すなわち、湾曲操作スイッチ220は、図2
5に示すように、各方向に2個ずつのオンオフスイッチ
が設けられた構成となっている。このUP方向の接点2
22a,222bおよびDN方向の接点222c,22
2dのON/OFF状態を示すON/OFF信号が制御
回路206に入力されるようになっている。
【0117】前記パッド221の中心部下部には、半球
状の凸部223が設けられ、この凸部223を中心にパ
ッド221が傾動可能となっている。例えば、パッド2
21をUP方向へ傾動させると、まず接点222aがつ
ぶされてONする。この状態からさらにパッド221を
傾動させると、接点222aと共に接点222bもつぶ
されてONする。すなわち、湾曲操作スイッチ220
は、パッド221の操作量に応じて、2段階にONする
多段スイッチとなっている。このように、接点を十字パ
ッドの突出部方向に複数並べて配置することにより、小
型でクリック感の良い多段スイッチを構成することがで
きる。なお、DN方向についても同様である。
【0118】次に、本実施形態の湾曲装置の動作につい
て図26および図27を参照しながら説明する。図2
6,図27のフローチャートは、主に制御回路206に
おける動作を示しており、図中の(A),(B)がそれ
ぞれ対応してつながっている。
【0119】湾曲装置の電源が投入されると、まずS2
1で湾曲操作スイッチ220の操作状態を示すフラグF
UL,FDLがそれぞれFUL=0,FDL=0にセッ
トされる。次に、S22で湾曲操作スイッチ220の状
態が判断される。
【0120】湾曲操作スイッチ220が操作されないと
きは、接点222a〜222dが全てOFFであるた
め、STOPと判断され、図27のS23に進む。S2
3では、FULの値が1≦FUL≦5であるかが判断さ
れ、NOの場合はS24に進んでFDLの値が1≦FD
L≦5であるかが判断される。このとき、FUL=0,
FDL=0であるため、S25に進んでドライバA20
7にストップ信号が出力され、S26を通ってS22に
戻る。すなわち、湾曲操作スイッチ220が操作されな
いときは湾曲用のモータA204は停止のままである。
【0121】次に、湾曲操作スイッチ220のパッド2
21がUP方向に少し傾動されると、まず接点222a
がONする。すると、制御回路206は、S22でUP
方向湾曲指示と判断し、S27に進んで湾曲指示が低速
湾曲指示(UPL)か高速湾曲指示(UPH)かを判断
する。ここでは、パッド221がUP方向に少しだけ傾
動され接点222aのみがONであるため、低速湾曲指
示と判断され、S28に進む。S28では、低速(Lス
ピード)でUP方向へ湾曲用のモータA204を回転さ
せるようドライバA207を駆動する。そして、S29
で、フラグFULをFUL←FUL+1とする。すなわ
ち、FUL=1となり、さらにS30で、フラグFDL
に0をセットし、S22に戻る。
【0122】そして、接点222aがONのままであれ
ば、S27〜S30が繰り返される。すなわち、低速で
湾曲部がさらにUP方向へ湾曲されて、FULが1ずつ
加算され、やがてFUL>5となる。
【0123】この状態で、湾曲操作スイッチ220のパ
ッド221から指が離されると、接点222a〜222
dが全てOFFとなるため、S22でSTOP指示と判
断され、S23に進んでFULの値が判断される。ここ
ではFUL>5であるので、つづいてS24でFDLの
値が判断され、FDL=0であるため、S25に進んで
ドライバA207にストップ信号を出力して湾曲用のモ
ータA204を停止させる。その後、S26でFUL=
0,FDL=0にそれぞれセットし、S22に戻る。
【0124】このように、接点222aのみがONして
低速湾曲指示された場合は、湾曲部は低速で湾曲駆動さ
れ、湾曲操作スイッチ220から指を離すと直ちに湾曲
が停止する。
【0125】次に、湾曲操作スイッチ220のパッド2
21がUP方向に大きく傾動されると、接点222aお
よび222bが共にONする。すると、制御回路206
は、S22でUP方向湾曲指示と判断し、S27に進ん
で湾曲指示が低速湾曲指示(UPL)か高速湾曲指示
(UPH)かを判断する。ここでは、接点222aおよ
び222bがONであるため、高速湾曲指示と判断さ
れ、S31に進む。S31では、高速(Hスピード)で
UP方向へ湾曲用のモータA204を回転させるようド
ライバA207を駆動する。そして、S32で、フラグ
FUL=0にセットし、さらにS30で、フラグFDL
=0にセットし、S22に戻る。
【0126】この状態で、湾曲操作スイッチ220のパ
ッド221から指が離されると、まず接点222bがO
FFで接点222aがONの状態に一瞬なり、S27〜
S30と処理が進んでFUL←FUL+1が実行される
が、一瞬であるため何度もループを回ってFUL>5と
なることはない。その後、接点222a,222b共に
OFFとなり、S22でSTOP指示と判断され、S2
3に進んでFULの値が判断される。なお、S22での
湾曲操作スイッチ220の状態の判断の周期や、S2
3,S24で判断するFUL,FDLの値の範囲(1な
いし5)は、使用状況等に応じて任意に設定することが
できる。
【0127】このとき、1≦FUL≦5となっているた
め、S33に進んで現在の湾曲位置が判断される。ここ
で、UP側に湾曲している場合は、S34に進んでさら
に湾曲角度が所定値以上UP側であるか否かが判断され
る。なお、この所定値は第5実施形態と同様に例えば湾
曲角で30°とすれば良い。所定値以上UP側に湾曲し
ている場合は、S35に進んで所定値だけストレート方
向に湾曲用のモータA204を回転させ、湾曲角度が所
定値以下の場合は、S36に進んで湾曲部がストレート
位置となるまで湾曲用のモータA204を回転させる。
そして、S25でドライバA207にストップ信号を出
力して湾曲用のモータA204を停止させる。なお、S
33で、現在の湾曲位置がDN側である場合は、S25
に進んで直ちに湾曲用のモータA204を停止させる。
次いで、S26でFUL=0,FDL=0にそれぞれセ
ットし、S22に戻る。
【0128】従って、湾曲操作スイッチ220のパッド
221を大きく傾動させて高速湾曲指示し、UP方向に
高速で湾曲させた後に、UP方向の湾曲位置で湾曲操作
スイッチ220から指を離して湾曲指示をストップさせ
た場合は、湾曲部は湾曲角度に応じてストレート方向
(この場合はDN方向)に所定値だけか、あるいはスト
レート位置まで湾曲駆動される。
【0129】なお、DN方向に湾曲指示した場合も、S
37ないしS46において、UP方向の場合とほぼ同様
に湾曲制御されるため、説明は省略する。
【0130】以上のように、本実施形態では、体腔内に
すばやく挿入したりあるいは病変部位をすばやく見つけ
るために用いる高速湾曲と、病変部位を見つけてからじ
っくりと観察・処置するために用いる低速湾曲とを湾曲
スイッチの操作量だけで容易に切換えることができるた
め、操作性が向上する。特に、高速湾曲を行った際に
は、湾曲指示を停止したときに湾曲部がストレート方向
に所定角度戻るため、大腸用内視鏡での大腸への挿入手
技の場合などにおける挿入性が向上できる。
【0131】また、低速湾曲時に湾曲指示を停止した場
合は湾曲が即停止するため、観察したい所望の位置です
ばやく挿入部を停止でき、内視鏡観察・処置における操
作性,作業性も向上する。
【0132】なお、湾曲部の駆動手段は、モータの代わ
りに形状記憶合金や流体圧等を用いた駆動手段でも良
い。
【0133】また、湾曲部の湾曲方向は4方向に限ら
ず、2方向でも良い。
【0134】また、本発明に用いる内視鏡は、固体撮像
素子を備えた電子スコープ、イメージガイドを備えたフ
ァイバスコープのどちらでも良い。
【0135】また、医療用の内視鏡に限らず、工業用内
視鏡にも適用することができる。
【0136】さらに、湾曲部の駆動手段は、操作部内、
ユニバーサルコードのコネクタ内、あるいは内視鏡外部
のどこに設けても良い。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、湾
曲部の湾曲操作において、ストレート方向への湾曲など
所望の湾曲状態となるように容易に操作指示を行うこと
が可能となるとともに、湾曲部の駆動操作における安全
性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図8は本発明の第1実施形態に係
り、図1は内視鏡湾曲操作制御部の概略の機能構成を示
すブロック図
【図2】内視鏡装置の全体構成を示す説明図
【図3】操作部内に設けられる湾曲駆動部の要部の構成
を示す説明図
【図4】湾曲操作スイッチの構成を示す平面図
【図5】図4の湾曲操作スイッチのA−A断面図
【図6】湾曲操作スイッチの指当て面に設けられるタッ
チセンサの構成を示す断面図
【図7】図6のタッチセンサを指で押した状態を示す断
面説明図
【図8】湾曲操作スイッチ内の抜け止めの平面図
【図9】図9ないし図15は本発明の第2実施形態に係
り、図9は内視鏡装置の全体の構成を示す説明図
【図10】湾曲操作制御手段の概略の構成を示すブロッ
ク図
【図11】湾曲スイッチの構成を示す断面図
【図12】図11の湾曲スイッチのA−A線断面図
【図13】図11の湾曲スイッチのB−B線断面図
【図14】図11の湾曲スイッチをD方向から見た矢視
【図15】湾曲操作制御手段の動作を示すフローチャー
【図16】図16ないし図19は本発明の第3実施形態
に係り、図16は内視鏡装置の全体の構成を示す説明図
【図17】湾曲操作制御手段の概略の構成を示すブロッ
ク図
【図18】湾曲スイッチの構成を示す断面図
【図19】図18の湾曲スイッチの操作レバーを傾けた
状態を示す断面図
【図20】本発明の第4実施形態に係る湾曲スイッチの
構成を示す断面図
【図21】図21および図22は本発明の第5実施形態
に係り、図21は湾曲装置の概略構成を示す構成説明図
【図22】図21の湾曲装置の動作を説明するフローチ
ャート
【図23】図23ないし図27は本発明の第6実施形態
に係り、図23は湾曲操作スイッチの構成を示す平面図
【図24】図23の湾曲操作スイッチのA−A断面図
【図25】図23の湾曲操作スイッチの回路図
【図26】第6実施形態の湾曲装置の動作を説明するフ
ローチャート(1)
【図27】第6実施形態の湾曲装置の動作を説明するフ
ローチャート(2)
【符号の説明】
2…電子内視鏡 6…湾曲用モータ制御装置 7…操作部 8…挿入部 10…湾曲部 19…湾曲操作スイッチ 21…駆動用モータ 32…十字パッド 34〜37…タクトスイッチ 41…指当て面 60,61…電極フィルム 65…制御回路 66…エンコーダ 120…湾曲部 126…管腔中心検出回路 127…湾曲制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の管腔に挿入される内視鏡の挿入部
    に設けられた湾曲可能な湾曲部と、 前記湾曲部を湾曲駆動する湾曲駆動手段と、 前記挿入部の先端に設けられた撮像手段と、 前記撮像手段からの撮像信号から暗部を検出して管腔の
    中心を検出する中心検出手段と、 前記中心検出手段の検出結果に基づき、前記湾曲部が管
    腔の中心を向くよう、前記湾曲駆動手段を制御する制御
    手段と、 を具備したことを特徴とする内視鏡湾曲装置。
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