JP2002247919A - 植物の栽培方法 - Google Patents

植物の栽培方法

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JP2002247919A
JP2002247919A JP2001048794A JP2001048794A JP2002247919A JP 2002247919 A JP2002247919 A JP 2002247919A JP 2001048794 A JP2001048794 A JP 2001048794A JP 2001048794 A JP2001048794 A JP 2001048794A JP 2002247919 A JP2002247919 A JP 2002247919A
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Takafumi Toyama
隆文 遠山
Katsumi Okabe
勝美 岡部
Shunichi Isobe
俊一 磯部
Masatsugu Ishii
征亜 石井
Yasuo Kamuro
泰雄 禿
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Nippon Soda Co Ltd
Taiyo Kogyo Co Ltd
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Nippon Soda Co Ltd
Taiyo Kogyo Co Ltd
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  • Protection Of Plants (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽光の光質を変えることにより、植物の生
育、花芽形成、開花、形態形成、収穫時期等を調節すること
ができる植物の栽培方法を提供すること。 【解決手段】 不織布に色素を含有させた被覆資材等を
用いて、赤色光(R;600〜700nm)と青色光
(B;400〜500nm)との比R/Bが所定の値と
なるように制御した光を、所定の期間、例えば春分又は
秋分を挟む1〜5ヶ月間、植物に暴露し、植物の生育、
花芽形成、開花、形態形成又は収穫時期を調節する。上記
被覆資材としては、光合成有効放射領域(400〜70
0nm)の光透過率80%以上の資材を用いることが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤色光(600〜
700nm)と青色光(400〜500nm)との比R
/Bが所定の値となるように制御した条件下で植物を栽
培する方法に関し、より詳しくは、被覆資材等を用い
て、R/Bが所定の値となるように制御した光に所定期
間植物を暴露し、植物の生育、花芽形成、開花、形態形成、
収穫時期等を調節する植物の栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、植物の栽培に被覆材を用いる
ことにより、太陽光を調節し、植物の生育を制御あるい
は生産物の増量を図ることが検討されている。例えば、
特公昭49−16301号公報には、300〜340m
μの紫外線が植物の生育に著しい障害を与えること、及
び340〜380mμの紫外線もまた好ましい結果を与
えないという発見に基づいた、植物の生育に効果のある
農業用合成樹脂フィルムとして、フローレッセント・ブ
ライトナーを0.1重量%以上添加した熱可塑性合成樹
脂を用いて製造された、波長380mμ以下の紫外線を
事実上完全に吸収し、波長380mμ以上の光線を実質
的に阻害することなく十分に透過する農業用合成樹脂フ
ィルムが記載されている。特公昭49−17092号公
報には、可視光線および赤外線を実質的に透過するガラ
ス板または合成樹脂フィルムに、可視光線および近赤外
線を透過しかつ遠赤外線を反射する選択透過性フィルタ
を積層し、さらに保護フィルムを積層することを特徴と
する選択透過性シート材が記載されている。
【0003】特公昭47−24376号公報には、主と
して赤の波長の光からなり、青の波長の光を含み、緑の
波長の光の濃度が減らされた蛍光性の光を出すように選
ばれた有機蛍光着色剤に太陽光線をあて、これによって
生じた光の有効量を生長しつつある植物にあてて植物の
生長を促進させる方法が記載されている。特公昭48−
37459号公報には、植物の生育に障害となる紫外線
の透過を阻止し、その育成に必要な可視部の光線をほぼ
完全に透過する農業用合成樹脂フィルムとして、紫外線
吸収剤を添加した合成樹脂を用いて波長380mμ以上
の光線を実質的に阻害することなく、かつ、波長340
mμ以下の紫外線の透過を実質的に、完全に阻止するよ
うにした農業用合成樹脂フィルムが記載されている。
【0004】実開昭53−91946号公報には、合成
高分子の長繊維からなる目付が100g/cm2以下の
不織布であって、かつ可視光線の特定波長域光の透過性
を制御するように着色が施されていることを特徴とする
農業用被覆剤が記載されている。特開昭50−8817
7号公報には、植物にとって比較的重要度の低い紫外線
エネルギーを転換して青色光エネルギーを増量できる農
業用熱可塑性合成フィルムとして、熱可塑性合成樹脂に
青色増量蛍光材を0.01〜10重量%混入し、可視光
線の透過率を80%以上保持し、かつ0.42〜0.4
7μの波長域の青色光を、与えられた光源を含む同波長
域の光量よりも増量したことを特徴とする植物の生育を
調整する農業用熱可塑性合成フィルムが記載されてい
る。
【0005】特公昭55−1010号公報には、自然光
を畜光せしめて、日没後自然光の消失した後に発光さ
せ、植物の光反応を一定時間持続せしめることにより、
植物の組織分化等生活機能を刺激して、植物の生育の調
節を図ることを目的とした植物栽培用材として、基材に
青色の光線を発生する無機質のリン光剤を保持させ、こ
れによって前記基材に日没後における補光効果を付与さ
せて成る植物栽培用材が記載されている。特公昭57−
59725号公報には、メロン、雑メロン、スイカ、カ
ボチャ及びイチゴから選ばれる果菜類を栽培するに当
り、少なくとも該果菜類の受粉時期から、少なくとも3
70nm及びそれ以下の波長に光を実質的に遮蔽し得る
が、しかし400nmの波長の光は完全には遮蔽せず且
つ450nm及びそれ以上の波長の光を実質的に透過し
得る透明フィルムによって被覆した条件下で該果菜類を
栽培することを特徴とする収穫される果実の糖度の増加
方法が記載されており、「実質的に透過し得る」とは、
該波長の光を100%透過することはもちろん、該波長
の光を少なくとも70%、特に80%以上透過すること
をも包含する意味であると記載されている。
【0006】実開昭53−148938号公報には、二
色以上に色分けした部分を全面又は一部に設けてなる着
色農芸用フィルムが記載されている。実開平1−122
095号公報には、熱可塑性樹脂繊維からなる不織布に
青色蛍光剤および/または赤色蛍光剤を添加してなる不
織布であって、秤量が10〜40g/m2、通気性が2
00〜2000cc/cm2/秒、厚さが30〜150
μ、前記蛍光剤の添加量が0.01〜10重量%である
べたがけ栽培用不織布が記載されている。特開昭54−
54843号公報には、イチゴの奇形果の発生を阻止
し、それによって、イチゴの収量の増大を図る方法及び
該方法に使用するための農業用被覆材として、少なくと
も350nm以下の波長の光の透過を実質的に阻止する
農業用被覆材の被覆下でイチゴを栽培する方法におい
て、該農業用被覆材の一部に紫外線を実質的に阻止しな
い部分を設けることを特徴とするイチゴの栽培方法及び
農業用被覆材が記載されている。特開平2−28321
7号公報には、植物の発芽、発育の成長を促進する栽培
方法として、植物の生長初期の段階である球根又は苗に
対し、太陽光そのものではなく偏光子を透過した太陽光
を照射させて発育の促進をはかり、その後太陽光のもと
に栽培する栽培方法が記載されている。
【0007】特開2000−139244号公報には、
太陽光の透過の仕方を調節することが可能で、太陽光の
強い夏場においても日覆いを必要としない能率的な作物
の栽培を可能とする作物栽培用フィルム及びその使用方
法として、透明樹脂フィルム層の片面に、屈折率1.3
7〜1.63、平均粒径1.0〜20μmの無機粉体が
分散した透明樹脂からなる無機粉体含有フィルム層が積
層され、無機粉体含有フィルム層側の表面が平均粗さR
a=0.1〜5.0μmの梨地面とされると共に防曇性
が付与されてなることを特徴とする作物栽培用被覆フィ
ルムが記載されている。特開2000−117871号
公報には、可視光の透過率が高く,紫外線,赤外線の遮
蔽機能が高く,かつ表面電気抵抗が低い選択光透過フィ
ルムとして、透明フィルムと,該透明フィルムの上に第
1金属酸化物層,金属層,第2金属酸化物層を順次スパ
ッタリングすることにより得られる透明機能膜とからな
る選択光透過フィルムが記載されている。
【0008】特開2000−116252号公報には、
太陽光に含まれる紫外線や近赤外線を程良く調光して作
物の光合成を促進できると共に、適度の透湿抵抗と雨水
遮蔽性能を発揮して作物栽培に適した栽培環境を簡易に
作出することができる農産用被覆メッシュ材として、低
繊度の合成繊維により組織された紗地であって、遮光率
が25%以下、透湿度が700〜1200g/m2・h
の物性を呈することを特徴とする農産用被覆メッシュ材
が記載されている。特開2000−41504号公報に
は、例えば西日のような特定方向からの太陽光線の照射
による農作物の育成阻害を防止する農業用マルチングシ
ート及びこれを用いた農作物の育成方法として、農業用
マルチングシートの本体シート部に、多数の、略「V」
字状の切れ目を形成することによって、略三角形の起立
部が形成し、間隔を農作物の適切な株間隔と同一とした
農業用マルチングシートを、上側が西側、下側が東側と
なるように畑の畝の土壌表面を覆うことにより、起立部
を底辺部分を支点とした開口部に農作物を植える農業用
マルチングシート及びこれを用いた農作物の育成方法が
記載されている。
【0009】その他、青色光の植物に対する作用に関し
ては、B.Thomas,D.Vince-Prue,(Photoperiodism in Pl
ants 82 Academic Press (1997))や、I.Warrington,K.
Michell(Agricultual Meteorology 16 247 (1976))な
どの文献があり、最近では石井、禿らは、春と秋とに長
日性植物と短日性植物を用い、青や赤の単色光を暴露
し、青色光と赤色光とでは花成等に逆の作用があるとの
報告(植物化学調節学会講演要旨;11(1998), 117(199
9), 119(1999) や、光質および光強度がアサガオの花芽
形成に及ぼす影響についての報告(生物環境調節 38
(1), 39-46, 2000)を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来か
ら作物の栽培に着色フィルムを用いる研究や報告が数多
くなされているが実用に供したものはほとんどなく
(「施設農業における光質利用の技術化に関する総合研
究」農水省、「着色フィルムの被覆を作物に有効か?」稲
田勝美「農業および園芸」第69巻9号(1994)〜第
72巻12号(1997))、その理由としては、太陽
光を単に植物の生育に適した状態に遮光又は選択するに
過ぎず、また用いた資材の着色が濃く、光量不足に陥
り、作物の正常な生育を阻害する点が指摘されている。
そこで、本発明者らは、植物栽培には、自然光すなわち
太陽光が基本的に最適であり、植物は太陽光の光質によ
ってもその生育を調節しているとの前提に立ち、太陽光
の光質を変えることにより、植物の生育をコントロール
できるのではないかという着想を得た。本発明の課題
は、太陽光の光質を変えることにより、植物の生育、花
芽形成、開花、形態形成、収穫時期等を調節することがで
きる植物の栽培方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究し、前記のように、植物栽培
には、自然光すなわち太陽光が基本的に最適であり、植
物は太陽光の光質によってもその生育を調節していると
の前提に立ち、まず太陽光の特性を質的側面と量的側面
から明らかにするために以下の測定実験を行い、その結
果を解析することにした。測定に際しては、太陽光の領
域を、便宜上400nmから100nmずつ区切って、
400〜500nmを青(B)、500〜600nmを
緑(G)、600〜700nmを赤(R)、更に700
〜800nmを遠赤色(Fr)とした。また、太陽光の
測定には、フォトリサーチ社のスペクラビューSV−6
50を用いた。この測定器の測定範囲は380nmから
780nmなので700nm〜780nmの値の5/4
倍をFrの値(700nm〜800nm)とした。さら
に、400〜700nmの領域を光合成有効放射領域と
した。
【0012】(1)季節による影響 東京都千代田区大手町にて午前11時の晴天の日を選ん
で水平面での太陽光を測定した。平成10年12月20
日〜平成11年12月17日の間で、計37日のデータ
を得た。光合成有効放射領域の周年変化を光合成有効光
量子密度(PPFD)で示した結果を図1に、光合成有
効放射分光スペクトルの周年変化を光量子数の割合で示
した結果を図2に、B/RとR/Frの周年変化を光量
子数比で示した結果を図3に、それぞれ示す。図1に示
されるように、PPFDは夏と冬では大きく異なること
がわかる。また、図2に示されるように、光量子数の割
合の周年変化は、青色光で平均22.3%(標準偏差
1.16)、緑色光で平均35.5%(標準偏差0.1
2)、赤色光で平均42.2%(標準偏差1.27)で
あり、これらの結果から、緑色光の割合の変化が年間を
通して他の青色光及び赤色光の変化とは標準偏差におい
て一桁小さく、一定であることが判明した。このよう
に、緑色光が年間を通して一定であることが判明したの
で、550nmを基準(=1)として冬、春、夏の光合成
有効放射スペクトルをエネルギー相対比で表すと図4に
なる。図4からわかるように、3月23日と7月7日の
スペクトルがほぼ重なることから、太陽光の光質は春分
を過ぎれば秋分まで一定であると推定することができ
た。
【0013】また、図3から明らかなように、冬至を境
にしてR/Bは変化の方向が増加方向から減少方向に逆
転する。秋分から冬至にかけてR/Bが増加し、冬至から
春分にかけてR/Bが減少し、春分から秋分まではほぼ
一定である。すなわち、秋分から冬至にかけて赤色成分
が増加し、冬至から春分に青色成分が増加する。更に春分
から夏を通し秋分にかけて光質はほぼ一定である。図3
のデータにおける青を横軸に赤を縦軸にそれらの成分比
で表すと図5になる。この図5より、日長を考慮に入れ
なくてはならないが、植物は赤と青の比R/Bの変化に
より季節の変化を知覚していると推測することができ
る。また、図3、図5ともに春分と秋分付近の光質の変
化を顕著に表している。なお、R/Frは年間を通して
大きく変化しないこともわかった。
【0014】(2)天候による影響 平成11年10月10日〜12月13日までの11時
に、曇りの日や小雨の日を数日選んで測定した。その間
の光合成有効放射分光スペクトルの分布を光量子数の割
合で示した結果を図6に示す。図6は、赤色光や青色光
は曇りの日や小雨の日と晴れの日とでは変化するのに対
し、緑色光は天候の如何にかかわらず一定であることを
示している。
【0015】(3)大気による影響 シュルギンによれば太陽高度が高い場合には直達太陽光
及び散乱光の黄緑光(500nm〜600nm)の割合
は大気質量(m)にかかわらず一定でこの割合は日変化し
ないとされている(シュルギン著「太陽光と植物」 (1
970)76頁)。しかし、その割合が遠赤色部を含んで
いることから、光合成有効放射領域のみで検討すると更
に緑色光の割合が一定であることが明瞭となった。理想
大気(純粋乾燥大気)の大気質量(m)による光合成有効
放射領域の計算値(シュルギン著「太陽光と植物」 (1
970)63頁)により太陽放射エネルギーのスペクト
ル分布を図7として作図した。図7より、光合成有効放
射領域における緑色光の割合(エネルギー分布)はほと
んど一定であることがわかる。また、地上500mと3
000mの高度の違いによる光合成有効放射領域の計算
値(シュルギン著「太陽光と植物」 (1970)69
頁)により光合成有効放射領域の割合を図8に示す。図
8より、光合成有効放射領域における緑色光の割合(エ
ネルギー分布)は大気質量(m)及び高度の如何にかかわ
らずほとんど一定であり、高度の高い方が青色光の割合
が多いことがわかる。
【0016】(4)解析 太陽光はふつう太陽高度が10度以上になると光質が
一定になるといわれている(稲田勝美著「光と植物生
育」養賢堂 (1985)25頁)が、太陽高度が10度
以上になるのは日の出から1時間後位であり、その後の
光合成有効放射領域における緑色光の占める割合が、季
節、地域、高度、大気の種類によらずほぼ一定であり、
このことは、植物が緑色光を光質あるいは光量の基準と
しているとも考えられる。また、太陽光が青色光と赤色
光を含む全ての波長の光をもつ白色光であることを考え
ると、緑色光が一定であるということは、青色光と赤色
光のバランスで光環境を判断していると考えられる。
【0017】赤色光と青色光の比R/Bは、秋分から
冬至にかけてが増加し、冬至から春分にかけて減少し、
春分から秋分まではほぼ一定である。植物は、日長とと
もにR/Bの変化で季節を知覚していることが考えられ
るが、この春分及び秋分付近におけるR/Bの変化は、
春分及び秋分付近における日長の変化に比べると、短期
間における変化ということができ、R/Bの変化は植物
の生育調節にかなりの影響を与えていると予想すること
ができる。また、高緯度ほど春分及び秋分付近における
R/Bの変化割合が大きいことがわかった。
【0018】以上の測定・解析結果より、光合成有効放
射領域における緑色光の割合は、太陽高度が低い朝夕を
除き、季節、天候、時刻によらず一定であり、光質(R
/B)の変化は春と秋の比較的短期間で生じ、また光質
(R/B)の変化は植物の生育や生育調節にかなりの影
響を与えるとの知見を得た。そこで、所定のR/B値と
なるように制御した光に、所定の期間植物体を暴露した
ところ、作物の生育、花芽形成、開花、形態形成、収穫時期
等を調節することができることがわかった。本発明はこ
れら知見に基づいて完成するに至ったものである。
【0019】すなわち本発明は、植物に、所定の期間、
赤色光(R;600〜700nm)と青色光(B;40
0〜500nm)との比R/Bが所定の値となるように
制御した光を暴露することを特徴とする植物の栽培方法
(請求項1)や、被覆資材を用いて、所定のR/B値と
なるように制御することを特徴とする請求項1記載の植
物の栽培方法や、被覆資材が色素含有着色被覆資材であ
ることを特徴とする請求項2記載の植物の栽培方法(請
求項3)や、色素が、R/B値を減少させる作用を有す
る光質変換青色色素であることを特徴とする請求項3記
載の植物の栽培方法(請求項4)や、色素が、R/B値
を増大させる作用を有する光質変換赤色色素であること
を特徴とする請求項3記載の植物の栽培方法(請求項
5)や、不織布形状の被覆資材を用いることを特徴とす
る請求項2〜5のいずれか記載の植物の栽培方法(請求
項6)に関する。
【0020】また本発明は、被覆資材として、光合成有
効放射領域の光透過率80%以上の資材を用いることを
特徴とする請求項2〜6のいずれか記載の植物の栽培方
法(請求項7)や、植物が、短日性植物又は長日性植物
であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の
植物の栽培方法(請求項8)や、所定の期間が、春分又
は秋分を挟む1〜5ヶ月間であることを特徴とする請求
項1〜8のいずれか記載の植物の栽培方法(請求項9)
や、植物の生育、花芽形成、開花、形態形成又は収穫時期
を調節することを特徴とする請求項1〜9のいずれか記
載の植物の栽培方法(請求項10)に関する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の植物の栽培方法として
は、植物に、所定の期間、赤色光(R)と青色光(B)
との比R/Bが所定の値となるように制御した光を暴露
する栽培方法であれば特に制限されるものではなく、こ
こで、赤色光(R)とは波長600〜700nmの領域
の光をいい、青色光(B)とは波長400〜500nm
の領域の光をいう。また、本発明において、光合成有効
放射領域とは波長400〜700nmの領域の光をい
い、光合成有功放射領域の光透過率(%)とは、太陽光
の光合成有効放射領域の光エネルギーを100とした場
合に対する、資材の透過光の光合成有功放射領域の光エ
ネルギー比をいう。
【0022】本発明において、光質とは光のスペクトル
で示される光の性質のことをいい、特定の波長領域間の
エネルギー比で表すことができ、例えば、上記のよう
に、400nm〜800nmの波長の光を4つに区切り
400〜500nmを青色光(B)、500〜600n
mを緑色光(G)、600〜700nmを赤色光
(R)、更に700〜800nmを遠赤色光(Fr)と
した場合、それぞれの波長領域のエネルギー比、例えば
R/Fr、R/B、B/G等により光質を表すことがで
きるが、本発明はこれら光質のうち、赤色光(R)と青
色光(B)との比R/Bが所定の値となるように制御す
ることを特徴とし、R/Bが所定の値となるように制御
するとは、同一時期の同一地域における太陽光のR/B
値と異なる所定のR/B値に変換することをいう。
【0023】所定のR/B値となるように制御する方法
としては特に制限されないが、通常被覆資材を用いる方
法を挙げることができる。被覆資材における資材の形状
としては施設栽培・園芸に適用し得るものであればどの
ような形状のものでもよく、フィルム、板、ネット、織
布、不織布などを例示することができるが、光質の安定
性、光透過率、強度、製造コスト、蛍光色素等の自然脱
落・不活性化等による限定された期間内でのR/B値の
制御のしやすさ等の点から特に不織布が好ましい。
【0024】また、被覆資材における資材の材料として
は、軟質、半硬質、硬質のPVC、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアクリ
レート、ポリビニルメタクリレート、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアクリルニトリル、ポリブタジエン、ポリスチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニル
ホルマール、PET、PBTなどのポリエステル、ポリ
アリレート、ポリカーボネート、ポリエステルカーボネ
ート、フェノキシ樹脂、ナイロン6、ナイロン6/6、
ナイロン11、ナイロン12、MXD6ナイロンなどの
ポリアミド、ポリジメチルシロキサン、ポリトリメチル
シリルプロピン、ポリウレタン、アイオノマー類、セロ
ファン、ポリエチレンセロファン、セルロースアセテー
ト、セルロースプロピオネート、エチルセルロース、ニ
トロセルロース等の軟質、硬質樹脂類、セルロース等の
天然繊維類を例示することができる。
【0025】本発明に用いられる被覆資材の厚さは、色
素で着色しない状態での光透過率が85%以上のものが
よく、90%以上のものがより好ましいが、ネット形状
の被覆資材を用いるときは、被覆資材の厚さを考慮する
ことなく、光透過率が85%以上となるように留意する
ことが好ましい。また、不織布形状の被覆資材の場合
は、資材の強度と光透過率の兼ね合いから、10〜25
g/m2の範囲、好ましくは10〜20g/m2の範囲の
目付けのものを使用することが望ましい。
【0026】本発明に用いられる被覆資材の製造法には
特に制約はなく、例えばその形状がフィルムの場合、基
材樹脂の溶融特性、溶剤溶解性、色素の熱特性などに応
じて押し出し成形、インフレーション成形、カレンダー
成形によって製造するか、あるいは樹脂を溶解したワニ
スをベースフィルムにコーティングするか、または、織
布、不織布などに色素を含浸することにより製造するこ
とができる。被覆資材における色素含有量は、着色した
資材の光透過率が80%以上となる量であることが好ま
しく、資材の光透過率や色素の種類にもよるが、通常資
材に対して0.01〜0.1%の範囲の色素を用いるこ
とができる。また、被覆資材には、農園芸用資材として
の諸条件を満たすため、本発明の目的を損なわない範囲
で各種添加剤を用いることもできる。かかる添加剤とし
ては、紫外線吸収剤、酸化防止剤、その他の安定剤、分
散剤、滑剤、防曇剤、流滴剤等を挙げることができる。
そして、かかる被覆資材は、ビニールハウスとしての被
覆材のほか、四方が開放された覆い、果実の袋掛け用の
袋、枝掛け用資材などとしても適用することができる。
【0027】本発明に用いられる被覆資材のR/B値調
節用色素としては特に制限されないが、R/B値を減少
させる作用を有する光質変換青色蛍光色素としては、P
TP、アントラセン、9,10−ジフェニルアントラセ
ン等のポリフェニル系色素や、BPA、DPS、スチル
ベン1、スチルベン3等のスチルベン系色素や、1,4
−ジスチリルベンゼンなどのスチリルベンゼン系色素
や、popop、Dimethlpopopm、PBO
等のオキザゾール系色素や、PBDなどのオキサジアゾ
ール系色素や、クマリン4、クマリン151、クマリン
307、クマリン311、DMAC等のクマリン系色素
や、ミカホワイトATN、4−アミノフタル酸フェニル
イミド等のフタルイミド系色素や、CI Vat Blu
e 19、CI Vat Blue 20、CI Vat B
lue 22等のアントラキノン系色素や、ルミノール
Red Violet 440PT、1,5−ジフェニル
−3−スチリル−2−ピラゾリン等のピラゾリン系色素
や、2,5−ジヒドロキシ−テレフタル酸エチル、2,
5−ジヒドロキシ−4−メトキシカルボニル安息香酸エ
チル等のジヒドロキシテレフタレート系色素などを具体
的に例示することができる。
【0028】その他、R/B値を減少させる作用を有す
る光質変換青色色素として、吸収極大が570〜700
nmにある青色色素、例えば、チオニンブルーGO、ア
リザリンシアニングリーンF、キニザリングリーンS
S、ライトグリーンSF黄、パテントブルーNA、ギネ
アグリーンB、スダンブルーB、ナフトールブルーブラ
ック、クチナシ青色素、クロロフィル、スピルリナ青等
のエネルギー関連色素又は食品・化粧品用色素や、ダイ
レクトスカイブルー5B、シリアススープラブルーBR
R、ダイレクトファースターコイスブルーGL、ダイレ
クトコッパーブルー2B、コプランチングリーンG、ダ
イレクトファーストブラックD、アシッドバイオレット
5B、アリザリンダイレクトブルーA2G、アシイドサ
イアニン6B、アシッドサイアニン5R、アシッドサイ
アニングリーンG、アシッドファーストブラックVL
G、カチオンブルーGRL、カチオンブルーGLH、カ
チオンネイビーブルーRLH、バットブルーRSN、バ
ットブルーBC、バットブリリアントグリーンFFB、
ディスパースブルーFFR、ディスパースブルーグリー
ンB、ディスパースブルーFB、ディスパースターコイ
スブルーGL、ディスパースネイビーブルー2LG、ソ
ルベントファーストブルーHFL、リアクティブブルー
3G、リアクティブブルーR、リアクティブブルーB
R、リアクティブターコイスGF、リアクティブブリリ
アントブルーR、アイゼンダイレクトスカイブルー5
B、アイゼンプリムラターコイスブルーGLH、アイゼ
ンプラムラキュプログリーンGH、サンライトスープラ
グレイCGL等の染料や、ジオキサンジンバイオレッ
ト、チオインジゴマゼンダ、ビクトリアブルーレーキ、
ビクトリアブルー6Gレーキ、フタロシアニンブルー
R、フタロシアニンブルーG、フタロシアニンブルー
E、無金属フタロシアニン、ファストスカイブルー、紺
青、コバルトブルー群青、アルカリブルーG、インダス
ロンブルー等の顔料などを具体的に挙げることができ
る。
【0029】他方、R/B値を増大させる作用を有する
光質変換赤色蛍光色素としては、モルゲンF Red 3
00等のペリレン系色素や、ルミノール Red Vio
let 635P等のアントラキノン系色素や、チオイ
ンジゴ Bright Pink G、チオインジゴ Sc
arlet Rなどのチオインジゴ系色素や、ルミノー
ル Bright Orange 575PT等のナフタ
ル酸系色素や、ローダミン、アクリジン Red等のキ
サンテン系色素や、クマリン系色素や、ナフトレイン系
色素や、特開平5−105683号公報記載のベンゾプ
テリジン誘導体系色素や、特開平5−32640号公
報、特開平6−179660号公報記載の2,5−ビス
(ジメチルアミノ)−3,6−ジシアノピラジン等のシ
アノピラジン誘導体系色素等を具体的に例示することが
できる。
【0030】その他、R/B値を増大させる作用を有す
る光質変換赤色色素として、吸収極大が400nm〜5
30nmにある光質選択性赤色色素、例えば、リソール
ルビンB、レーキレッドC、リソールレッド、ブリリア
ントレーキレッドR、トルイジンレッド、パーマネント
レッド等の食品・化粧品用色素や、アリザリンレッド、
アシッドブリリアントスカーレットR、カチオンブリリ
アントレッド4G、カチオンレッドGLT、カチオンレ
ッドBLT、カチオンレッド6B、カチオンレッド5
B、ファストスカーレットG、ディスパースレッドF
L、ディスパースレッドGFL、リアクティブレッド3
B、リアクティブスカーレット2G等の染料や、ナフト
ールレッドFRR、レーキレッド4R、ナフトールカー
ミンFB、ナフトールカーミンFFB、ペリレンレッド
BL、ナフトールレッドM、ブリリアントファストスカ
ーレット、ナフトールレッドBS、ナフトールレッドR
N、ピラゾロンレッド、パーマネントレッド2B、ブリ
リアントカーミン6B、ブリリアントカーミン3B、ブ
リリアントカーミンBS、チオインジゴボルドー、べん
がら、モリブデートオレンジ、カドミウムレッド、ナフ
トールレッドFGR、キナクロドンマゼンダ、ペリレン
バーミリオン、ペリレンレッドBL、クロモフタールス
カーレット、アンスアンスロンレッド、ナフトールレッ
ドF5RK、ジアントラキノリルレッド、ペリレンレッ
ド、ペリレンマルーン、ベンズイミダゾロンカーミンH
F4C、ペリレンスカーレット、キナクリドンレッドE
等の顔料などを具体的に挙げることができる。
【0031】本発明の植物の栽培方法の対象となる植物
としては特に制限されるものではないが、農園芸用作物
を好適に例示することができ、中でも本発明の優れた効
果を特に享受することができるイネ、イチゴ、キク、ダ
リア、アサガオ、ダイズ、タマネギ、ラッキョウ、ニン
ニク、カニサボテン等の短日性農園芸用作物又はホウレ
ンソウ、コムギ、バレイショ、サツマイモ、ペチュニ
ア、ハツカダイコン、パンジー等の長日性農園芸用作物
が好ましい。また、カキ、ブドウ等の果樹にも応用する
ことができる。
【0032】本発明の植物の栽培方法においては、R/
B値を制御した光に植物を暴露することにより、植物の
生育、花芽形成、開花、形態形成又は収穫時期を調節する
ことが可能となるが、制御したR/B値の光を植物に暴
露する期間は、所定の期間とすることが好ましく、植物
の種類や栽培目的にもよるが、通常、R/B値が減少傾
向から一定値に変化する春分を挟む1〜5ヶ月間、好ま
しくは1〜3ヶ月間、あるいはR/B値が一定値から増
加傾向に変化する秋分を挟む1〜5ヶ月間、好ましくは
1〜3ヶ月間の期間とすることができる。このように所
定の期間、光質変換青色不織布、光質変換赤色不織布等
を適用することにより、植物の生育、花芽形成、開花、形
態形成又は収穫時期を調節することが可能となる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例等により詳細に説明す
るが、本発明の技術的範囲は以下の実施例等によって限
定されるものではない。 参考例[各種被覆資材の調製] 15g目付け(15g/m2)の白不織布1m2(クラレ
社製 商品名パスライト)にチオニンブルーGO 0.0
2gを水1Lに加え、120℃に1時間加圧加熱し、次
いで冷却してから不織布を絞り乾燥させ、光質変換青色
不織布を調製した。上記チオニンブルーGO 0.02
gに代えて、アリザリンレッドGO 0.02g又は
2,5−ビス(ジメチルアミノ)−3,6−ジシアノピ
ラジン0.045gを用いて、それぞれ光質変換赤色不
織布、光質変換蛍光赤不織布を調製した。なお、199
9年9月中旬における太陽光とこれら光質変換不織布及
び上記白不織布における太陽光の透過光のスペクトルを
フォトリサーチ社のスペクトルスキャンSV650で測
定した結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例 透明ビニールのハウス内で、短日性植物であるダリア
(品種ハーレクイーンミックス)のプラグ苗の生育を3
月6日に開始した。参考例で調製した光質変換青色不織
布と光質変換蛍光赤不織布をそれぞれ30株のプラグ苗
にトンネル掛けの被覆をし、対照としての無被覆の30
株のプラグ苗の場合と、ダリアの開花期について比較し
た。その結果、青色不織布区では5月6日〜5月11日
に開花し、蛍光赤不織布区では5月14日〜5月29日
に開花し、無被覆の対照区では5月11日〜5月30日
に開花し、青色不織布区では対照区に比べておよそ1週
間開花時期が早まったが、蛍光赤不織布区では対照区よ
り若干遅くなった。これらの結果から、短日性植物にお
いてはR/B値を小さく制御することにより、開花時期
を早めることができることがわかった。
【0036】
【発明の効果】本発明の植物の栽培方法によると、植物
の生育、花芽形成、開花、形態形成又は収穫時期を調節す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光合成有効放射領域の周年変化を光合成有効光
量子密度(PPFD)で示した結果を示す図である。
【図2】光合成有効放射分光スペクトルの周年変化を光
量子数の割合で示した結果を示す図である。
【図3】B/RとR/Frの周年変化を光量子数比で表
した結果を示す図である。
【図4】550nmを基準として冬、春、夏の光合成有効
放射スペクトルをエネルギー相対比で表した図である。
【図5】図3における青を横軸に赤を縦軸にそれらの成
分比で表わした図である。
【図6】曇りの日や小雨の日を含む一定期間の光合成有
効放射分光スペクトルの分布を光量子数の割合で表した
結果を示す図である。
【図7】乾燥清純大気(分子散乱)の太陽放射エネルギ
ーのスペクトルを作図したものである。
【図8】直達太陽放射の高度による違いを作図したもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 勝美 東京都台東区浅草橋4丁目2番2号 太洋 興業株式会社内 (72)発明者 磯部 俊一 東京都台東区浅草橋4丁目2番2号 太洋 興業株式会社内 (72)発明者 石井 征亜 愛知県名古屋市千種区徳川山町4−7−1 (72)発明者 禿 泰雄 愛知県一宮市花池2丁目15−16 Fターム(参考) 2B022 AA01 AB17 AB20 DA08 2B024 DA04 DB01 DB03 EA08 EA11 FB01 FB03 2B029 AA06 AB01 AB05 AB06 AB10 EB02 EB08 EC03 EC05 EC06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物に、所定の期間、赤色光(R;60
    0〜700nm)と青色光(B;400〜500nm)
    との比R/Bが所定の値となるように制御した光を暴露
    することを特徴とする植物の栽培方法。
  2. 【請求項2】 被覆資材を用いて、所定のR/B値とな
    るように制御することを特徴とする請求項1記載の植物
    の栽培方法。
  3. 【請求項3】 被覆資材が色素含有着色被覆資材である
    ことを特徴とする請求項2記載の植物の栽培方法。
  4. 【請求項4】 色素が、R/B値を減少させる作用を有
    する光質変換青色色素であることを特徴とする請求項3
    記載の植物の栽培方法。
  5. 【請求項5】 色素が、R/B値を増大させる作用を有
    する光質変換赤色色素であることを特徴とする請求項3
    記載の植物の栽培方法。
  6. 【請求項6】 不織布形状の被覆資材を用いることを特
    徴とする請求項2〜5のいずれか記載の植物の栽培方
    法。
  7. 【請求項7】 被覆資材として、光合成有効放射領域の
    光透過率80%以上の資材を用いることを特徴とする請
    求項2〜6のいずれか記載の植物の栽培方法。
  8. 【請求項8】 植物が、短日性植物又は長日性植物であ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の植物
    の栽培方法。
  9. 【請求項9】 所定の期間が、春分又は秋分を挟む1〜
    5ヶ月間であることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    か記載の植物の栽培方法。
  10. 【請求項10】 植物の生育、花芽形成、開花、形態形成
    又は収穫時期を調節することを特徴とする請求項1〜9
    のいずれか記載の植物の栽培方法。
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