JP2002247742A - 給電線支持具 - Google Patents

給電線支持具

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JP2002247742A JP2001038971A JP2001038971A JP2002247742A JP 2002247742 A JP2002247742 A JP 2002247742A JP 2001038971 A JP2001038971 A JP 2001038971A JP 2001038971 A JP2001038971 A JP 2001038971A JP 2002247742 A JP2002247742 A JP 2002247742A
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秀雄 小原
Shogo Araki
章吾 荒木
Yukifumi Machida
幸文 町田
Shinji Yamaguchi
真二 山口
Seiichiro Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルの布設作業を容易にかつ作業ミスを
無くして確実に行うことができる給電線支持具を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 半円形状凹部7を各々有する積み重ね可
能な複数個のブロック体3…を備え、隣接する一対のブ
ロック体3,3に於て、一方のブロック体3には弾性フ
ック部30とガイド部31を設け、他方のブロック体には係
止雌部34が形成された嵌合孔32,32を設け、弾性フック
部30・ガイド部31が連結分離方向Aから嵌合孔32,32へ
差し込まれて弾性フック部30が係止雌部34に係合した一
対のブロック体3,3の連結状態にて、ガイド部31が連
結分離方向Aに対して傾斜した抜き取り方向Bへ移動す
ることで、嵌合孔32の係止雌部34に係合して嵌合孔32か
らガイド部31を抜け止めする抜止用突出子12をガイド部
31に設け、さらに、弾性フック部30に側外方から押圧力
を加えて弾性変形させて係止雌部34から離脱させ、一対
のブロック体3,3を連結分離方向Aへ分離可能とする
ように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給電線を鉄塔等に
取付けるための給電線支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄塔に給電線を取付けるための支
持具としては特許第2954841 号が公知である。この給電
線支持具は、ケーブル(給電線)を挿通するための半円
形凹部を各々有する積み重ね可能な複数個のブロック
と、各凹部に嵌合されてケーブルを把持するための半割
状のゴムクッションと、を備えている。この複数個のブ
ロックに於て、隣接する一対のブロックの一方には左右
一対の係合片が設けられると共に、他方には一対の係合
片を係止させる左右一対の係止凹部が設けられ、一対の
ブロックの半円形凹部間に各ゴムクッションを嵌込んで
ケーブルを挿通させ、上記係合片を係止凹部に係止させ
ることによりケーブルを把持し、このように各ブロック
を順次連結してケーブルを保持した後に鉄塔等の鉄骨に
ベルト部材にて一体状に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の給電線支持具では、ケーブルを新たに布設あるいは
取り替える場合、ケーブルをブロックに挿通するために
積み重ねられた複数個のブロックを分解する(切り離
す)ことが必要となり、そのためには、上記係止凹部に
強固に係止した上記係合片を、工具などを使用して外方
側へ弾性変形させて、係止凹部から離脱させる(こじ開
ける)作業を行う必要がある。そして、この作業は、通
常、(鉄塔上等の)高所でかつ作業性が悪い場所で行わ
れることが多いため、作業中に不意にブロックを損傷さ
せたり、落下させたりする危険性があった。
【0004】そこで、本発明は、ケーブルの布設作業を
容易にかつ作業ミスを無くして確実に行うことができる
給電線支持具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る給電線支持具は、半円形状凹部を各
々有する積み重ね可能な複数個のブロック体を備え、隣
接する一対のブロック体の凹部の合体によって形成され
る円形孔にケーブルを把持する給電線支持具に於て、一
方のブロック体には、その凹部を形成する左右側壁部か
ら突出状に弾性フック部とガイド部を各々設け、他方の
ブロック体には、その凹部を形成する左右側壁部の端面
に該弾性フック部・ガイド部が夫々挿入可能でかつ内部
に係止雌部が形成された嵌合孔を設け、該弾性フック部
・ガイド部が連結分離方向から該嵌合孔へ差し込まれて
該弾性フック部が該係止雌部に係合した上記一対のブロ
ック体の連結状態にて、該ガイド部が該連結分離方向に
対して傾斜した抜き取り方向へ移動することで、該嵌合
孔の係止雌部に係合して該嵌合孔から該ガイド部を抜け
止めする抜止用突出子を該ガイド部に設け、さらに、上
記弾性フック部に側外方から押圧力を加えて弾性変形さ
せて上記係止雌部から離脱させ、上記一対のブロック体
を上記連結分離方向へ分離可能とするように構成したも
のである。また、抜止用突出子がガイド部の先端側に設
けられたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0007】本発明に係る給電線支持具は、例えば、図
1に示す支持具本体1と、図2に示す筒状のケーブル把
持部材2とを備える。支持具本体1は、図1の組立状態
と図3の分解状態に示すように、半円形状凹部7…を各
々有する積み重ね可能な複数個のブロック体3…を備え
る。即ち、支持具本体1は、図1と図3に示した如くベ
ースブロック体5と、(ベースブロック体5に積み上げ
られる)先端ブロック体4及び少なくとも1個の中間ブ
ロック体6と、から構成される場合と、(図4に例示し
た)ベースブロック体5と先端ブロック体4とから構成
される場合がある。これらの各ブロック体3は、例えば
高密度ポリエチレンやポリプロピレン等の耐候性に優れ
た樹脂にて形成され、各凹部7には、軸方向中間部に周
方向の凹溝21が形成され、周方向両端部に軸方向の凹溝
28,28が形成されている。なお、図3に於て、先端ブロ
ック体4は(上下)反転して図示されている。
【0008】この支持具本体1は、隣接する一対のブロ
ック体3,3の凹部7,7の合体によって形成される円
形孔8にて(前記ケーブル把持部材2を介して)ケーブ
ル(給電線)を把持し、一方のブロック体3には、その
凹部7…を形成する左右側壁部13,13から突出状に弾性
フック部30とガイド部31を各々設け、他方のブロック体
3には、その凹部7…を形成する左右側壁部13,13の端
面に該弾性フック部30・ガイド部31が夫々挿入可能でか
つ内部に係止雌部34(図4参照)が形成された嵌合孔32
を設け、さらに、該弾性フック部30と該係止雌部34との
係合にて、上記一対のブロック体3,3の分離を阻止
し、かつ、上記弾性フック部30に側外方から押圧力を加
えて弾性変形させて上記係止雌部34から離脱させ、上記
一対のブロック体3,3を分離可能とするように構成さ
れている。
【0009】先端ブロック体4は、(3つの)凹部7…
を並設状に形成する左右の側壁部13,13を有し、一方の
側壁部13は、(凹部7が開口する側で他のブロック体3
に当接する面となる)接合面10を切り欠いて形成された
段付面35を有し、その段付面35には、弾性フック部30
と、弾性フック部30の両側に配設される2本の位置決め
ピン11,11と、が(垂直状に)立設され、他方の側壁部
13の接合面10にはガイド部31が(垂直状に)立設されて
いる。また、先端ブロック体4の先端面14の短手(幅)
方向両端縁には、左右2対の面取溝15…が形成されてい
る。この面取溝15は後述する締付ベルト20(図7参照)
のずれ防止用である。
【0010】弾性フック部30は、段付面35に連設される
薄肉部30cと、該薄肉部30cに連設される本体部30a
と、本体部30aに連設されると共に先端に側外方(凹部
7と反対側)へ突設状の爪部33を有する薄板状の挿入部
30bと、から成る。
【0011】ガイド部31は平板状に形成され、ガイド部
31の両側面にはガイド凹部38,38が(接合面10に垂直状
に)設けられ、ガイド部31の(凹部7と反対側の)一面
31aにはガイド突条部39が(接合面10に垂直状に)設け
られ、ガイド部31の先端側の一面31aには抜止用突出子
12が設けられている。
【0012】ベースブロック体5は、(3つの)凹部7
…を並設状に形成する左右側壁部13,13の(凹部7の開
口側となる)接合面10,10に(接合面10と垂直方向の)
嵌合孔32が、各々、設けられている。なお、ベースブロ
ック体5の側面視形状(側壁部13の形状)は、非対称形
(不等脚台形)である。
【0013】一方の側壁部13の嵌合孔32は、弾性フック
部30の挿入部30b(爪部33)をスライド自在に挿入可能
とする弾性フック部用嵌合孔32aであり、他方の側壁部
13の嵌合孔32は、ガイド部31をスライド自在に挿入可能
とするガイド部用嵌合孔32bである。また、弾性フック
部用嵌合孔32aが設けられる側壁部13には、位置決めピ
ン11,11が嵌合する位置決め溝42,42が凹設されてい
る。
【0014】弾性フック部用嵌合孔32aの内面には、弾
性フック部30の爪部33が係合する係止雌部34が形成され
ている(図4参照)。ガイド部用嵌合孔32bの内面に
は、ガイド部31のガイド突条部39が嵌合するガイド凹部
40と、ガイド部31のガイド凹部38,38に嵌合するガイド
突条部41,41と、ガイド部31の抜止用突出子12が後述す
る所定条件で係合する係止雌部34(図6参照)とが、形
成されている。
【0015】また、ベースブロック体5の接合面10と反
対側の面は、鉄塔の鉄骨等の取付部材19(図7参照)と
当接する接触面5aを形成する。接触面5aの長手方向
(凹部7…の並設方向)の一端縁には鉄塔等の取付部材
19に引掛けて位置決めするための係止突条部9が設けら
れる。係止突条部9側のベースブロック体5の一面16に
は締付ベルト20,20(図6参照)をガイドするための左
右一対のガイド溝17,17が(接触面5aと垂直方向に)
形成されている。
【0016】中間ブロック体6は、相互に反対側に開口
する一対の半円形状凹部7,7を(3組)有し、一方の
凹部7…の左右側壁部13,13の端面(段付面35と接合面
10)に上記弾性フック部30・位置決めピン11,11と上記
ガイド部31を各々設け、他方の凹部7の左右側壁部13,
13の端面(接合面10,10)に上記嵌合孔32を各々設けて
いる。
【0017】円筒状のケーブル把持部材2は、図2と図
7に示すように、一対の弾性半割体22,22から成り、各
ブロック体3の凹部7…に嵌合される。弾性半割体22
は、ブロック体3の凹部7に対応する半円形状でかつ所
定厚みに形成された円弧部23と、円弧部23の凸状外面に
設けられて凹部7の周方向の凹溝21に嵌合する周方向の
突条部24と、円弧部23の凸状外面に設けられて凹部7の
軸方向の凹溝28,28に嵌合する軸方向の突条部29,29と
から成り、全体としてゴムや弾性プラスチック等の弾性
材料から形成されている。
【0018】また、ケーブル把持部材2はその内面27
に、異径ケーブルに対応するための弾性変形自在のひだ
部36を有している。具体的にひだ部36は、弾性半割体22
の円弧部23の内面に設けられた複数の円弧状突条部37…
であり、円弧状突条部37…は、同心円状で、軸心方向に
所定ピッチで配設される。なお、ひだ部36は同心円状の
突条部37…以外にも、ケーブル把持部材2の内面27に設
けた螺旋状の突条部としても良い。勿論、ひだ部36を有
さない内面27とすることもできる。
【0019】このように、把持部材2は外径が異なる種
々のケーブルCに対応することができるので、ケーブル
外径に応じてその都度取り替える必要が無くなり、ま
た、サイズ選択の誤りによるケーブル把持不良を未然に
防止することにもなる。つまり、弾性材料から形成され
る把持部材2のひだ部36,36が、把持するケーブルC外
径の変動に対して、軸方向に倒れる弾性変形により、ケ
ーブルCの外径変動分を吸収することができる。言い換
えると、把持部材2(ひだ部36,36)の内径よりも大き
い外径のケーブルCを把持する場合であってもひだ部36
がケーブル径に対応して容易に弾性変形し、径差を十分
に許容することができる。なお、このようにして1本又
は複数本の異径のケーブルCを布設するが、使用するケ
ーブル把持部材2は、その(ひだ部36の)内径寸法が、
最も小径のケーブルCの外径寸法以下のサイズとされ
る。
【0020】次に、本発明の給電線支持具の組立て及び
作用について説明する。初めに先端ブロック体4とベー
スブロック体5から成る支持具本体1の組立ての一例を
説明すると、図4(イ)に示すように、先ず、先端ブロ
ック体4のガイド部31をベースブロック体5のガイド部
用嵌合孔32bに挿入していくと、先端ブロック体4の弾
性フック部30の挿入部30b(爪部33)が、弾性フック部
用嵌合孔32aの開口端縁部に当接し、さらに、先端ブロ
ック体4を押し込むと、爪部33が、その勾配面33aを嵌
合孔32aの開口端縁部に摺接しながら、嵌合孔32a内に
誘導され───即ち、弾性フック部30の基端である薄肉
部30cが弾性変形して、弾性フック部30が側内方(凹部
7側)へ揺動して、挿入部30b(爪部33)が嵌合孔32a
内に誘導される。───、図4(ロ)に示すように、爪
部33が嵌合孔32a内の係止雌部34に係合し、先端ブロッ
ク体4の側壁部13の接合面10が、ベースブロック体5の
側壁部13の接合面10に当接すると共に、弾性フック部30
の本体部30aの先端面が、ベースブロック体5の側壁部
13の接合面10に当接して、これ以上の押し込みが不可能
となって、弾性フック部30(挿入部30b)及びガイド部
31が嵌合孔32a,32bに挿嵌された状態となる。また、
先端ブロック体4の位置決めピン11,11が、ベースブロ
ック体5の位置決め溝42,42(図3参照)に挿嵌され、
先端ブロック体4とベースブロック体5の相互の(水平
方向の)ずれを防止する。
【0021】この際、弾性フック部30は、所定寸法の可
動代Mにてスライド自在となるように、係止雌部34と係
合しているため、先端ブロック体4とベースブロック体
5は相対的に接近・離間する方向に移動自在に連結され
ることとなる。なお、可動代Mは、挿入部30bの長さと
係止雌部34の長さにより決定される。また、先端ブロッ
ク体4とベースブロック体5を相対的に離間させると、
爪部33と係止雌部34との係合にて、弾性フック部30が嵌
合孔32から抜け止めされて先端ブロック体4とベースブ
ロック体5の分離が阻止される。なお、この際、弾性フ
ック部30は、凹部7から離間する方向に若干弾発付勢し
ている。
【0022】また、先端ブロック体4とベースブロック
体5を分離(分解)する際には、弾性フック部30の本体
部30aに、弾性フック部30が凹部7に接近するように、
側外方から(指先で)押圧力を加えることで、弾性フッ
ク部30の薄肉部30cが弾性変形して、爪部33を係止雌部
34から離脱させて弾性フック部30を嵌合孔32から抜き取
ることができる。なお、先端ブロック体4とベースブロ
ック体5の組み立てにおいて、本体部30aを指先で側外
方から押圧することで、薄肉部30cを弾性変形させて、
挿入部30b(爪部33)を嵌合孔32に挿入するようにして
もよい。
【0023】上述のように弾性フック部30・ガイド部31
を連結分離方向A(ベースブロック体5の接合面10に垂
直方向)から嵌合孔32,32へ抜き差しする際、ガイド部
31と嵌合孔32bの開口端部との位置関係は、図5に示す
ように、嵌合孔32bのガイド凹部40とガイド部31のガイ
ド突条部39、及び、嵌合孔32bのガイド突条部41,41と
ガイド部31のガイド凹部38,38、が嵌合し、さらに、ガ
イド部31の抜止用突出子12は、嵌合孔32b開口端部に若
干のクリアランスをもって挿嵌されている。従って、ガ
イド部31の連結分離方向Aからの嵌合孔32bへの抜き差
しを、スムースに行うことができる。
【0024】そして、弾性フック部30・ガイド部31が連
結分離方向Aから嵌合孔32,32へ差し込まれて弾性フッ
ク部30が係止雌部34に係合したブロック体4,5の連結
状態にて、図6に示すように、ガイド部31が連結分離方
向Aに対して所定角度θ傾斜した抜き取り方向Bへ移動
することで、ガイド部31の抜止用突出子12が、嵌合孔32
bの係止雌部34に係合して、嵌合孔32bからガイド部31
を抜け止めする。
【0025】具体的に述べると、(図7に示すケーブル
Cなどにより)ブロック体4,5が相互に離間する方向
に力を受けると、図6(イ)に示すように、ブロック体
4,5が(連結分離方向に)可動代Mだけ離間し、その
後、図6(ロ)に示すように、弾性フック部30及び位置
決めピン11辺りを中心として、ブロック体4,5のガイ
ド部31側が相互に離間する方向(即ち、ガイド部31が嵌
合孔32bから抜き出る方向)に揺動する。そして、ガイ
ド部31が抜き取り方向Bへ移動することで、抜止用突出
子12が、係止雌部34に距離εだけ接近して係止雌部34に
係合し、ガイド部31と嵌合孔32bの分離を阻止する。
【0026】なお、ガイド部31が抜き取り方向Bへ移動
する際、ブロック体4,5の揺動中心辺りは弾性変形し
ており、また、ガイド部31のガイド突条部39が、嵌合孔
32bの係止雌部34に摺接して、先端ブロック体4が弯曲
に弾性変形しながら揺動してもよい。
【0027】また、抜止用突出子12がガイド部31の先端
側に設けられているため、距離εが大きくなり、抜止用
突出子12を小さく又は嵌合孔32bの開口部を大きくして
抜止用突出子12と嵌合孔32b開口端部とのクリアランス
を大きくでき、ガイド部31の連結分離方向Aからの嵌合
孔32bへの抜き差しを、一層スムースに行うことがで
き、かつ、ガイド部31の抜き取り方向Bへの嵌合孔32b
からの分離を確実に阻止することができる。
【0028】次に、先端ブロック体4と中間ブロック体
6とベースブロック体5とから成る支持具本体1を組立
てる場合は、図1と図3に示すように、(上述の如く)
ベースブロック体5の嵌合孔32,32と中間ブロック体6
の弾性フック部30及びガイド部31とを連結(嵌合)し、
かつ、中間ブロック体6の嵌合孔32,32と先端ブロック
体4の弾性フック部30及びガイド部31を連結すれば良
い。
【0029】そして、実際のケーブル布設作業では、各
ブロック体3の分解状態(図3参照)のときにケーブル
把持部材2の弾性半割体22,22(図2参照)を各ブロッ
ク体3の各凹部7に嵌合し、図7に示すように、ケーブ
ル把持部材2を介してベースブロック体5と中間ブロッ
ク体6にて3本のケーブルC…を把持した後、ケーブル
把持部材2を介して中間ブロック体6と先端ブロック体
4にて3本のケーブルC…を把持し、取付部材19の鉛直
面19aにベースブロック体5の接触面5aを当接させ、
かつ、取付部材19の上面端縁(角部)にベースブロック
体5の係止突条部9を係止させ───即ち、上掛けとす
る───、ベースブロック体5を位置決めした後、締付
ベルト20,20にて各ブロック体3及び取付部材19を共に
抱え込むようにして締付けて固定すれば良い。
【0030】このとき、ケーブル把持部材2…を嵌合し
た状態の支持具本体1を地上で予め組立てて(連結し
て)おき、高所のケーブル布設現場において先端・中間
ブロック体4,6及び中間・ベースブロック体6,5
を、(指先の側外方からの押圧力による)弾性フック部
30の離脱により分解して、ケーブルCを嵌め込んだ後に
組立て直して、ケーブルCを1本ずつ把持していくこと
ができるので、(分解するための)工具等を使用せずと
も、ケーブル布設作業が容易かつ迅速に行えると共に、
各ブロック体3の組立ての際に落下させるようなことが
無くなり、それによって作業の中断や落下物による危険
性が無くなる。なお、落下防止の万全を図るため、各ブ
ロック体3を串刺し状に貫通できる孔を各ブロック体3
に設け、チェーンワイヤ等で仮止めするようにしてもよ
い。
【0031】そして、図7に示すように、支持具本体1
が取付部材19に取り付けられた状態において、支持具本
体1に掛かる(ケーブルC等の自重等の)下方への荷重
の内、先端側の荷重は、締付ベルト20の上方部20aに受
け持たれている。この際、(既述したように)ベースブ
ロック体5の側面視形状が非対称形であるため、締付ベ
ルト20の上方部20aの水平面となす角度を大きくするこ
とができ、締付ベルト20の鉛直上方向の支持力(分力)
を大きくすることができ、支持具本体1先端側の下方へ
の倒れを防止することができる。
【0032】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、支持具本体1の各ブロック体3…に設け
る凹部7の数は3個に限らず、また、中間ブロック体6
の数は1個に限定されず、2個以上であっても良い。ま
た、抜止用突出子12は、ガイド部31の先端側に限らず中
途部に設けてもよい。さらに、先端ブロック体4側に嵌
合孔32,32を設け、ベースブロック体5側に弾性フック
部30及びガイド部31を配設しても良い。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0034】(請求項1によれば)ケーブルCを新たに
布設あるいは取り替える場合に於て、弾性フック部30
を、側外方から押圧力を加えて弾性変形させて、嵌合孔
32から抜き取ることができるため───要するに、従来
例とは、係合片(弾性フック部)を弾性変形させる方向
が違うため───、隣接するブロック体3,3を、(分
解するための)工具等を使用せずとも、弾性フック部30
を(指先で)押圧するだけで、容易に分解できる。従っ
て、各ブロック体3…の分解の際に、ブロック体3…を
損傷させたり、落下させるようなことが無くなり、それ
によって作業の中断や落下物による危険性が無くなり、
ケーブル布設作業が容易かつ迅速に行える。また、ガイ
ド部31が抜止用突出子12を設けているため、隣接するブ
ロック体3,3の連結分離方向Aへの合体・分解を円滑
に行うことができ、かつ、ブロック体3,3の連結状態
を維持することができる。
【0035】(請求項2によれば)抜止用突出子12がガ
イド部31の先端側に設けられているため、ガイド部31の
連結分離方向Aからの嵌合孔32bへの抜き差しを、一層
スムースに行うことができ、かつ、ガイド部31の抜き取
り方向Bへの嵌合孔32bからの分離を確実に阻止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給電線支持具の支持具本体の実施
の一形態を示す斜視図である。
【図2】ケーブル把持部材を示す斜視図である。
【図3】支持具本体の分解状態を示す斜視図である。
【図4】支持具本体の組立状態の作用説明図である。
【図5】図4(イ)の状態の要部断面図である。
【図6】支持具本体の抜止状態の作用説明図である。
【図7】ケーブル布設状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 ブロック体 7 凹部 8 円形孔 12 抜止用突出子 13 側壁部 30 弾性フック部 31 ガイド部 32 嵌合孔 34 係止雌部 C ケーブル A 連結分離方向 B 抜き取り方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 秀雄 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 荒木 章吾 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 町田 幸文 東京都練馬区小竹町1丁目8番1号 菱星 電装株式会社内 (72)発明者 山口 真二 東京都練馬区小竹町1丁目8番1号 菱星 電装株式会社内 (72)発明者 林 誠一郎 東京都練馬区小竹町1丁目8番1号 菱星 電装株式会社内 Fターム(参考) 5G367 DA01 DB16 DC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半円形状凹部を各々有する積み重ね可能
    な複数個のブロック体を備え、隣接する一対のブロック
    体の凹部の合体によって形成される円形孔にケーブルを
    把持する給電線支持具に於て、一方のブロック体には、
    その凹部を形成する左右側壁部から突出状に弾性フック
    部とガイド部を各々設け、他方のブロック体には、その
    凹部を形成する左右側壁部の端面に該弾性フック部・ガ
    イド部が夫々挿入可能でかつ内部に係止雌部が形成され
    た嵌合孔を設け、該弾性フック部・ガイド部が連結分離
    方向から該嵌合孔へ差し込まれて該弾性フック部が該係
    止雌部に係合した上記一対のブロック体の連結状態に
    て、該ガイド部が該連結分離方向に対して傾斜した抜き
    取り方向へ移動することで、該嵌合孔の係止雌部に係合
    して該嵌合孔から該ガイド部を抜け止めする抜止用突出
    子を該ガイド部に設け、さらに、上記弾性フック部に側
    外方から押圧力を加えて弾性変形させて上記係止雌部か
    ら離脱させ、上記一対のブロック体を上記連結分離方向
    へ分離可能とするように構成したことを特徴とする給電
    線支持具。
  2. 【請求項2】 抜止用突出子がガイド部の先端側に設け
    られた請求項1記載の給電線支持具。
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