JP2002247576A - 動画像符号化方法 - Google Patents

動画像符号化方法

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JP2002247576A
JP2002247576A JP2001037928A JP2001037928A JP2002247576A JP 2002247576 A JP2002247576 A JP 2002247576A JP 2001037928 A JP2001037928 A JP 2001037928A JP 2001037928 A JP2001037928 A JP 2001037928A JP 2002247576 A JP2002247576 A JP 2002247576A
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JP2001037928A
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Yoichi Fujiwara
陽一 藤原
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像符号化の適応プリフィルタ処理におい
て、急激にフィルタ特性が変化すると、画面のボケ具合
いが変化して違和感を感じる。 【解決手段】 プリフィルタの特性を複数設定し、符号
化画像の符号化モードと、符号化モード毎に集計した発
生符号量と、符号化モード毎に集計した量子化ステップ
幅から符号化難易度を算出し、符号化難易度と符号化出
力レートとからフィルタ特性係数を算出し、次フィルタ
特性係数と前フィルタ特性係数から、適用するプリフィ
ルタの特性を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動画像符号化方法に
係り、特に、符号化に先立って予め動画像の情報量を制
御する動画像符号化方法に好適に適用できるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、動画像符号化方式として、MPE
G−1(ISO/IEC11172)、MPEG−2
(ISO/IEC13818)などの動画像符号化方法
が蓄積・通信・放送の分野で用いられている。
【0003】これらの動画像符号化方法においては、動
画像シーケンスの各フレームが符号化ブロックに分割さ
れ、符号化ブロック毎に参照フレームからフレーム間予
測が行なわれる。フレーム間予測により得られた予測誤
差ブロックは、直交変換され、続いて直交変換係数が量
子化され、最後に量子化係数に対して符号が割り当てら
れる。
【0004】ここで、量子化時の量子化ステップ幅を大
きくすることによって圧縮率を上げることができる。し
かし、量子化ステップ幅を大きくすると高周波成分の量
子化誤差が増加し、ブロック歪・モスキート歪と呼ばれ
る圧縮ノイズが発生して、画質が著しく劣化する。
【0005】ところで、上記動画像符号化方法における
圧縮ノイズ量は、フレーム間予測を用いているために、
空間方向の高周波成分量と時間方向の動き量との両方に
依存する。即ち、高周波成分の多い複雑な絵柄の画像で
あっても、静止画であれば予測誤差はほとんど0になる
ので、予測誤差ブロックの高周波成分が小さくなり圧縮
ノイズは少なくなる。一方、高周波成分の少ない単純な
絵柄であっても、動きが激しい場合には、予測誤差に高
周波成分を多く含むため圧縮ノイズが多く発生する。
【0006】上記のような圧縮ノイズの発生を避けるた
めに、符号化側において入力画像にローパスフィルタを
適用し、符号化前にあらかじめ入力画像の高周波成分を
減衰する処理が行なわれることがある。
【0007】この時、ローパスフィルタの特性は、一般
的に圧縮率に応じて設定されていた。従って、高圧縮率
が要求される場合には狭帯域に、低圧縮率の場合には広
帯域に設定されていた。
【0008】しかしながら、圧縮ノイズ量は、上述のよ
うに空間方向の高周波成分量と時間方向の動き量との両
方に依存する。このため、「高圧縮率の時には狭帯域
に、低圧縮率の時には広帯域に」という単純な設定方法
では、高圧縮時に動きの少ない静止画が高周波成分の減
衰により鮮鋭度が低下し過ぎてしまい(所謂、画像がボ
ケた状態)、かえって主観評価を下げる結果となる。一
方、一様に通過帯域を広げると、動きが激しい場合など
の画質を確保することができない結果となる。
【0009】以上のようなことから、圧縮率と画質をバ
ランスさせるように適応的にローパスフィルタを制御す
る方法及び装置が提案され、特開平6−225276号
公報等に開示されている。
【0010】当該公報で開示されているプリフィルタ制
御装置のフィルタ制御回路の構成を図6に示す。
【0011】当該プリフィルタ制御装置は、符号化器変
換符号化部入力の信号性質を直接利用し、量子化歪とロ
ーパスフィルタによる鮮鋭度劣化のバランスを考慮する
ことにより、最適画質を決定するようフィルタ特性を適
応的に変化させるようにしたものである。
【0012】図6において、21は画質バランス関数f
2入力部、22は出力レート関数f1決定部、23は出
力レート関数係数更新部、24はパラメータ決定部、2
5はフィードバック量子化ステップサイズ制御部であ
る。
【0013】プリフィルタの適応的制御は、既に符号化
された画像フレームの通過帯域パラメータ(k)と量子
化ステップサイズ(Q)と動き量パラメータ(r)と符
号化出力レート(I)とにより出力レート関数(f1 )
の係数(α,β,γ,δ)を更新し、さらに該更新した
係数により出力レート関数(f1 )を決定し、該出力レ
ート関数(f1)と帯域の鮮鋭度劣化と画質劣化のバラ
ンス関数(f2 )とからプリフィルタ(図示せず)の最
適通過帯域と量子化ステップサイズ(Q,Q′)を適応
的に決定することにより行なわれる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−22527
6号公報に記載されたプリフィルタ制御装置では、単純
に直前の符号化結果からフィルタ特性を制御しているた
め、シーンチェンジ等により画像の統計的な性質が変化
した時に、プリフィルタ特性が急激に変化する。このた
め、画像の鮮鋭度の程度(所謂、ボケ具合い)が大きく
変化して、その結果主観を損ねる虞がある、という課題
がある。
【0015】また、動き量パラメータ(r)算出のため
には、動き量パラメータ測定部(図示せず)という新た
な回路の追加が必要となる、という課題がある。
【0016】本発明は上記課題に鑑み、これを解決した
動画像符号化方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため以下のような手段を講じた。
【0018】即ち、本発明に係る動画像符号化方法は、
1又は2以上のモードで動画像の符号化を行い、また、
該符号化に先立って前記動画像に対してフィルタ処理を
行なう動画像符号化方法であって、前記フィルタは複数
の特性を有し、前記符号化された動画像の符号化モード
と、該符号化モード毎に集計した発生符号量と、前記符
号化モード毎に集計した量子化ステップ幅と、から符号
化難易度を算出し、該算出された符号化難易度と、任意
に設定された符号化出力レートと、からフィルタ特性係
数を算出し、該算出されたフィルタ特性係数を基に、前
記複数のフィルタ特性を選択するようにした。これによ
り、回路規模の増加無しに適応的なフィルタ特性制御に
よる圧縮率と画質の両立を図ることができる。
【0019】ここで、前記フィルタ特性係数の算出は、
フィルタ特性係数の前値との加重平均計算を行なうこと
が好ましい。これによりフィルタ特性の大幅な変動を抑
制することができる。
【0020】また、前記フィルタの特性の選択は、複数
の入力画像1単位とし、該単位毎に行なっても良い。こ
れによりフィルタ特性の頻繁な変動を抑制することがで
きる。
【0021】更に、前記フィルタの特性の選択を1段階
ずつ行なっても良い。これによりフィルタ特性の大幅な
変動を抑制することができる。
【0022】加えて、前記フィルタ特性係数を基に前記
フィルタ特性を選択する際に、ヒステリシス特性を持た
せることが好ましい。これによりフィルタ特性の振動的
な変化を抑制することができる。
【0023】尚、上記の各手段は、可能な限り互いに組
み合わせることができるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の動画像符号化方
法に係る装置の一実施形態である。
【0025】図1において、1はプリフィルタ部、2は
フレームメモリ、3は減算器、4はDCT部、5は量子
化部、6は可変長符号化部、7は逆量子化部、8は逆D
CT部、9は加算器、10はフレームメモリ、11はレ
ート制御演算部、12はフィルタ特性演算部である。
【0026】以下、動作について説明する。
【0027】入力画像データ(例えば、ラスタースキャ
ン順に入力される画像データ)Iは、プリフィルタ部1
においてローパスフィルタ処理をされた後、フレームメ
モリ2に蓄積され、符号化ブロックBが所定のタイミン
グで読み出される。一方、フレームメモリ10から予測
ブロックPが読み出され、減算器3において符号化ブロ
ックBとの差分ブロックDが算出される。差分ブロック
DはDCT部4において直交変換され、直交変換係数T
は量子化部5において量子化され、量子化係数Cが可変
長符号化部6において可変長符号化され、符号化データ
Oが出力される。
【0028】一方、量子化係数Cは逆量子化部7におい
て逆量子化され、逆量子化係数ICは逆DCT部8にお
いて逆直交変換され、復号差分ブロックITは、加算器
9において予測ブロックPと加算され、復号ブロックI
Dが算出される。復号ブロックIDはフレームメモリ1
0に入力され、以降の符号化において差分ブロックDを
算出するための参照画像(予測ブロックP)として記憶
される。
【0029】また、レート制御演算部11は、可変長符
号化部6において生成される符号量Gから量子化ステッ
プ幅Qを算出する。即ち、「発生符号量の増減によって
量子化ステップ幅Qが操作され、量子化ステップ幅Qの
大小によって発生符号量が増減する。」というフィード
バックループが形成され、これによりレート制御が実行
される。
【0030】フィルタ特性演算部12には、発生符号量
Gと量子化ステップ幅Qが入力され、これらの値からフ
ィルタ特性Sが算出される。ここで、フィルタ特性Sの
算出に用いられる発生符号量Gと量子化ステップ幅Q
は、元々レート制御部で使用されていたものであるた
め、フィルタ特性制御のために新たなパラメータ演算を
行なう必要がなく、回路規模の増加を抑えることができ
る。
【0031】尚、上記ブロック図においては、プリフィ
ルタ部1がフレームメモリ2の前段にあり、ラスタース
キャン順に入力される画像データに対してフィルタを適
用する構成になっているが、プリフィルタ部1とフレー
ムメモリ2の順序を入れ替え、ブロック化した画像デー
タに対してフィルタを適用する構成も可能である。
【0032】次に、フィルタ特性算出部12の動作につ
いて説明する。
【0033】MPEGにおいては、フレーム内符号化の
みを行うフレーム(以下、Iピクチャという)と、時間
的に前のフレームからの予測符号化を行うフレーム(以
下、Pピクチャという)と、時間的に前後のフレームか
らの予測符号化を行うフレーム(以下、Bピクチャとい
う)とが存在する。この時、Iピクチャ、Pピクチャ、
Bピクチャにおける発生符号量を各々Gi、Gp、Gb
とおき、平均量子化ステップ幅を各々Qi、Qp、Qb
とおき、動画像シーケンスの符号化難易度Yを次式で算
出する。
【0034】
【数1】
【0035】ここで、f()、g()、h()は符号化
難易度を表す所定の関数であり、符号化が困難な画像に
対して大きくなる特性を有する。また、K、L、Mは動
画像シーケンス内のIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチ
ャの枚数の比率を表す定数であり、ピクチャ種別毎の符
号化難易度が動画像シーケンス全体に及ぼす影響の度合
いを表す。
【0036】次に、フィルタ特性係数Zを次式で算出す
る。
【0037】
【数2】
【0038】ここで、Rはビットレートに比例する定数
である。すなわち、ビットレートが大きくなるとZは小
さくなり、符号化が困難になる(符号化難易度Yが大き
くなる)とZは大きくなる。
【0039】図2に、フィルタ特性係数Zからフィルタ
特性Sを算出する際の変換特性の一実施形態を示す。
【0040】図2は、フィルタ特性Sはs0、s1、s
2、s3の4段階に切り替えられ、フィルタ特性Sが大
きくなるほど狭帯域のフィルタが選択されるようにプリ
フィルタ部1が制御されることを示している。
【0041】この時、ビットレートRと符号化難易度Y
のバランスによってフィルタ特性が決定される。即ち、
符号化難易度Yが同じならばビットレートRが大きいほ
どZが小さくなるため、Sも小さくなって広帯域のフィ
ルタ特性が選択される。逆に、ビットレートRが同じな
らば符号化難易度Yが大きいほどZが大きくなるため、
Sも大きくなって狭帯域のフィルタ特性が選択される。
【0042】ここで、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピク
チャに対する符号化難易度は、エンコーダの設計によっ
て変化する。例えば、Pピクチャの符号化に焦点を絞っ
て設計されたエンコーダにおいては、Bピクチャの符号
化性能が低く、Bピクチャの符号化難易度が常に高い傾
向を示すような事態が発生しうる。これに対し、符号化
難易度を表す関数f()、g()、h()を、Iピクチ
ャ、Pピクチャ、Bピクチャ毎に設定することによっ
て、エンコーダにおける各ピクチャ毎の符号化性能をフ
ィルタ特性の制御に組み込むことができるため、より精
密な制御が可能となる。
【0043】一例として、関数f()、g()、h()
を次式のように定義することができる。
【0044】
【数3】
【0045】
【数4】
【0046】
【数5】
【0047】ここで、α,β,γは定数である。上式に
おいては、量子化ステップ幅Qが大きくても発生符号量
Gが大きいときは符号化難易度が高く、量子化ステップ
幅Qが小さくても発生符号量Gが小さいときは符号化難
易度が低くなる傾向を示す。
【0048】ところで、フィルタ特性係数Zが急激に変
化して、フィルタ特性が急激に変化すると、画面のボケ
具合いが大きく変動して違和感を感じることがある。以
下に、これを抑制するための3つの方法を挙げる。
【0049】第1の方法は、フィルタ特性係数Zを次式
で算出する方法である。
【0050】
【数6】
【0051】ここで、Nは、0<N<1の定数である。
上式のように、フィルタ特性係数Zの更新において、Z
の前値と式(2)との加重平均を用いることによって、
Zの急激な変動を抑制することができる。
【0052】第2の方法は、フィルタ特性係数Zの更新
を数フレームに1回の頻度で行なう方法である。Zの急
激な変動を抑制するのに有効である。
【0053】Bピクチャを使用する場合には、画像デー
タの入力順序と符号化順序が異なるため、フレームメモ
リ2において、フレームの並び替えが実行される。よっ
て、図1の構成においては、プリフィルタが適用されて
から、符号化が行なわれるまでの間に数フレームの遅延
が生じる。このため、プリフィルタの特性が変更されて
も、その結果が符号化結果(符号量G)に反映されるま
でに時間がかかる。フィルタ特性係数Zの更新頻度を、
上記符号化遅延よりも長い時間に設定することで、フィ
ルタ特性の変更が符号化結果に反映されてから次のフィ
ルタ特性を決定することになるため、フィルタ制御の安
定性が向上する。
【0054】第3の方法は、1回の更新においてフィル
タ特性Sが1ステップしか変化しないように制御する方
法である。フィルタ特性Sが急激に変化することを抑制
できる。
【0055】図4に、図2に示した変換特性の場合にお
ける1回の更新でフィルタ特性Sを1ステップのみ変化
させる制御についてSの算出手順のフローチャートを示
す。
【0056】図4において、例えば、現在のフィルタ特
性がS=s1(ステップS402)である場合、ステッ
プS407に進み、z0≦Z≦z1ならば(ステップS
407、ステップS408)、次のフィルタ特性はS=
s1となり(ステップS412)、Z<z0ならば、次
のフィルタ特性はS=s0となり(ステップS41
3)、Z>z1ならば、次のフィルタ特性はS=s2と
なる(ステップS411)。
【0057】即ち、現在のフィルタ特性がS=s1の場
合、次にとりうるフィルタ特性は、S=s1からの変化
量が1ステップ以下であるs0、s1、s2のいずれか
となる。
【0058】同様に、現在のフィルタ特性がS=s0の
場合、次にとりうるフィルタ特性はs0またはs1とな
り、現在のフィルタ特性がS=s2の場合、次にとりう
るフィルタ特性はs1、s2、s3のいずれかとなり、
現在のフィルタ特性がS=s3の場合、次にとりうるフ
ィルタ特性はs2またはs3となる。
【0059】尚、上記3つの方法は単独で使用してもよ
いし、任意の組合わせで使用してもよい。これらの方法
を用いることにより、緩やかにフィルタ特性が変化する
ため、視聴者に認識されることなく、フィルタ特性を切
り替えることができる。
【0060】図3に、フィルタ特性係数Zからフィルタ
特性Sを算出する際の変換特性の別の実施形態を示す。
【0061】図3においては、変換特性にヒステリシス
を持たせ、フィルタ特性Sが増加する時と減少する時で
Zに対するしきい値が異なるよう設定されている。一般
的に、フィルタが狭帯域になると符号化が容易になるた
め、式(2)の分子が小さくなる。よって、Zがしきい
値近傍にある時に、「フィルタが狭帯域に切り替わる」
→「Zが小さくなる」→「フィルタが広帯域に切り替わ
る」→「Zが大きくなる」→「フィルタが狭帯域に切り
替わる」のような挙動を繰り返し、フィルタ特性が振動
的に切り替わることがある。このような場合、画面のボ
ケ具合いが振動的に変化して主観が損なわれるが、図3
に示すようなヒステリシスを持った変換特性により、振
動的な挙動が抑制される。
【0062】図5に、図3に示した変換特性の場合にお
ける1回の更新でフィルタ特性Sを1ステップのみ変化
させる制御についてSの算出手順のフローチャートを示
す。
【0063】図5の処理手順は図4と同様であるが、フ
ィルタ特性係数Zの条件判定に用いられるしきい値が図
4とは異なっている。例えば、現在のフィルタ特性がS
=s1(ステップS502)の場合、ステップS507
に進み、Z>z3ならば(ステップS507、ステップ
S508)、次のフィルタ特性はS=s2となる(ステ
ップS511)。これにより、以降の入力フレームに対
するフィルタ特性が狭帯域になってZが小さくなるが、
S=s2においては(ステップS503)、Z<z2を
満足しない限り(ステップS505)、フィルタ特性が
S=s1にならない(ステップS512)。
【0064】ここで、図3によればz2<z3であり、
フィルタの切り替えによるZの減少を予め見込んでz
2、z3を決定しておくことにより、フィルタ特性がS
=s0→s1→s0…のような振動的な挙動を示すこと
を抑制することができる。
【0065】尚、上記実施形態においては、フィルタ特
性Sは4段階に切り替えられているが、これ以外の段数
に設定することも可能である。
【0066】
【発明の効果】本発明においては、ビットレートと符号
化難易度のバランスによって適切なフィルタ特性が決定
される。
【0067】ここで、符号化難易度の算出に、発生符号
量と量子化ステップ幅を用いることにより、新たな回路
規模の増加なしにフィルタ制御を実現できる。
【0068】また、フィルタ特性の決定において、Iピ
クチャ、Pピクチャ、Bピクチャ毎の符号化難易度を設
定するため、エンコーダにおける各ピクチャ毎の符号化
性能をフィルタ特性の制御に組み込むことができ、より
精密な制御が可能となる。
【0069】フィルタ特性係数Zの更新において、前値
と新値の加重平均をとることにより、フィルタ特性が急
激に変化して、主観を損ねることを抑止することができ
る。
【0070】また、フィルタ特性の更新を、数フレーム
に1回の頻度にすることで、頻繁にフィルタ特性が切り
替わることによる違和感を低減することができる。
【0071】更に、フィルタ特性の更新において、1回
の更新におけるフィルタ特性の変化量を1ステップにす
ることで、フィルタ特性の急激な変化を抑止することが
できる。
【0072】加えて、フィルタ特性の更新にヒステリシ
スを持たせることにより、フィルタ特性が振動的に変化
することによる主観の低下を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動画像符号化方法を適用した装置
の一実施形態のブロック図である。
【図2】フィルタ特性係数Zからフィルタ特性Sを算出
する際の変換特性の第一の実施形態である。
【図3】フィルタ特性係数Zからフィルタ特性Sを算出
する際の変換特性の第二の実施形態である。
【図4】図2に示す変換特性を用いた場合のフィルタ特
性Sの算出手順のフローチャートである。
【図5】図3に示す変換特性を用いた場合のフィルタ特
性Sの算出手順のフローチャートである。
【図6】従来の動画像符号化装置に係るブロック図であ
る。
【符号の説明】
1・・・プリフィルタ部、2・・・フレームメモリ、3
・・・減算器、4・・・DCT部、5・・・量子化部、
6・・・可変長符号化部、7・・・逆量子化部、8・・
・逆DCT部、9・・・加算器、10・・・フレームメ
モリ、11・・・レート制御演算部、12・・・フィル
タ特性演算部、21・・・画質バランス関数入力部、2
2・・・出力レート関数決定部、23・・・出力レート
関数係数更新部、24・・・パラメータ決定部、25・
・・フィードバック量子化ステップサイズ制御部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK01 MA00 MA05 MA23 MC11 ME01 NN21 PP04 SS01 SS06 SS11 TA69 TB01 TC00 TC10 TC18 TC27 TD11 TD16 UA02 UA34 5J064 AA01 BA09 BA16 BC08 BC11 BC16 BC25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は2以上のモードで動画像の符号化
    を行い、また、該符号化に先立って前記動画像に対して
    フィルタ処理を行なう動画像符号化方法であって、 前記フィルタは複数の特性を有し、 前記符号化された動画像の符号化モードと、該符号化モ
    ード毎に集計した発生符号量と、前記符号化モード毎に
    集計した量子化ステップ幅と、から符号化難易度を算出
    し、 該算出された符号化難易度と、任意に設定された符号化
    出力レートと、からフィルタ特性係数を算出し、 該算出されたフィルタ特性係数を基に、前記複数のフィ
    ルタ特性を選択することを特徴とする動画像符号化方
    法。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ特性係数の算出は、フィル
    タ特性係数の前値との加重平均計算を行なうことを特徴
    とする請求項1記載の動画像符号化方法。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ特性の選択は、複数の入力
    画像を1単位とし、該単位毎に行なうことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の動画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ特性の選択を1段階ずつ行
    なうことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに
    記載の動画像符号化方法。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ特性係数を基に前記フィル
    タ特性を選択する際に、ヒステリシス特性を持たせるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    動画像符号化方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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