JP2002247375A - 画像符号化装置及びその方法並びにプログラムコード、記憶媒体 - Google Patents

画像符号化装置及びその方法並びにプログラムコード、記憶媒体

Info

Publication number
JP2002247375A
JP2002247375A JP2001039026A JP2001039026A JP2002247375A JP 2002247375 A JP2002247375 A JP 2002247375A JP 2001039026 A JP2001039026 A JP 2001039026A JP 2001039026 A JP2001039026 A JP 2001039026A JP 2002247375 A JP2002247375 A JP 2002247375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conversion
image
encoding
unit
component data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001039026A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kajiwara
浩 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001039026A priority Critical patent/JP2002247375A/ja
Publication of JP2002247375A publication Critical patent/JP2002247375A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率の良く成分データ間、特にコンポーネン
ト間の相関を除去し、カラー画像データの符号化効率を
改善すること。 【解決手段】 画像に対して可逆(S1604)、不可
逆(S1603)のコンポーネント変換を施す。S16
03ではRGBからYCbCrを、S1604ではRG
BからY0Y1Y2を夫々生成する。関心領域(D
(x、y)=1)ではY0Y1Y2を出力し(S160
6)、非関心領域(D(x、y)=0)ではYCrCb
を出力する(S1607)。次にコンポーネント毎に2
次元の離散ウェーブレット変換を行う(S1609)。
そしてサブバンド毎のマスクデータの生成も行い(S1
610)、離散ウェーブレット変換の変換係数をマスク
データを参照して修正する(S1611)。そしてビッ
トプレーン符号化(S1612〜S1614)、符号列
生成(S1615)し、出力する(S1616)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを符号
化する画像符号化装置及び方法及び記憶媒に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラ、スキャナといっ
た画像入力装置の技術の向上にともない、これら入力装
置により取り込む画像データの解像度は増加の一途を辿
っている。低解像度の画像であれば画像データの量も少
なく、伝送、蓄積といった処理に大きな支障をきたすこ
とはなかったが、高解像度になるにつれ、画像データ量
も膨大なものになり、伝送する際に多くの時間を要した
り、蓄積する場合に多くの記憶容量を必要とするという
問題が起こる。しかしながら、画像データは冗長性を多
く含んでおり、この冗長性を除くことによりデータ量の
削減が可能である。そこで画像の伝送・蓄積を行う際に
は、画像中の冗長性を除く、あるいはさらに許容可能な
範囲で画像データを修正することによりデータ量を削減
する高能率符号化が行われる。
【0003】カラー画像など複数の成分(以降、コンポ
ーネントと呼ぶ)からなる画像の持つ主な冗長性とし
て、コンポーネント間の相関によるものと、近傍画素間
の相関によるものの2種類を挙げることができる。静止
画像符号化の国際標準方式として普及しているJPEG Ba
selineを始めとし、静止画像符号化方式の多くは近傍画
素間の相関を除去するものであり、コンポーネント間の
相関の除去については、符号化処理に先立ちコンポーネ
ント変換を行うことにより実現することが一般的であ
る。例えば、RGB画像データをJPEG Baseline方式に
より符号化する場合を考えると、RGBデータのままJP
EG符号化しても構わないが、それよりも符号化処理に先
立ちYCbCrに色空間変換して符号化する方が一般に
高効率である。
【0004】図2に従来の符号化方式を実行するカラー
画像符号化装置のブロック図を示す。同図のカラー画像
符号化装置は、RGB画像をJPEG Baseline方式(ITU-T T.
81|ISO/IEC10918-1)により符号化するものである。同図
において201は画像入力部、202は色空間変換部、
203は離散コサイン変換部、204は量子化部、20
5はハフマン符号化部、206は符号出力部、207は
MCU形成部である。以下、同図を用いて従来方式によ
るカラー画像符号化処理について簡単に説明する。
【0005】まず、符号化対象となるRGBカラー画像
データの水平方向画素位置x,垂直方向画素位置yの画
素のR,G,B各成分の輝度値R(x,y),G(x,
y),B(x,y)が画像入力部201からラスタース
キャン順に入力される。この画像入力部201は、例え
ばスキャナ、デジタルカメラ等の撮像装置や、ハードデ
ィスクやメモリといった二次記憶装置、或は、通信回線
のインターフェースなどである。
【0006】色空間変換部202は、画像入力部201
から入力される一画素を構成するRGB各色成分の輝度
値を受け取り、YCbCr信号に変換して出力する。R
GBからYCbCrへの変換は以下の式により行うもの
とする。
【0007】Y(x,y) = 0.299×R(x,y)+0.587×G(x,y)+
0.114×B(x,y) Cb(x,y) = -0.16875×R(x,y)+0.33126×G(x,y)+0.5×B
(x,y) Cr(x,y) = 0.5×R(x,y)-0.41869×G(x,y)-0.08131×B
(x,y) MCU形成部207では、色空間変換部202の出力す
るYCbCrデータを適宜、不図示の内部バッファに格
納し、必要に応じてサブサンプリングして、JPEG符
号化の最小符号化単位であるMCUを形成する。MCU
の詳細についてはJPEG勧告書等に詳細に説明されて
いるのでここでは説明を省略する。
【0008】以降、離散コサイン変換部203からハフ
マン符号化部205は、色空間変換部202の内部バッ
ファに格納されるY,Cr,Cb成分のデータをMCU
毎に取り出して符号化するものである。符号化手順の詳
細についても、JPEGの勧告書に詳細に記されている
のでここでは各ブロックの概要のみを説明する。
【0009】離散コサイン変換部203は着目するMC
Uを構成するY,Cr,Cb成分のデータについて所定
の順番で8×8の矩形領域を取り出し、離散コサイン変
換を施す。
【0010】量子化部204は各成分毎に指定される量
子化マトリックスを用いて、離散コサイン変換部203
で得られた変換係数を量子化する。
【0011】ハフマン符号化部205は量子化部204
により量子化された変換係数をDC成分とAC成分に分
けて、それぞれ異なる方法でハフマン符号化する。
【0012】符号出力部206は、画像の垂直・水平方
向画素数など復号に必要な情報を含んだヘッダ情報とハ
フマン符号化部205から出力される8×8データ単位
の符号化データを連結し、JPEGに準拠した符号列を
生成して装置外部に出力する。符号出力部206はハー
ドディスクやメモリ等の2次記憶装置、通信回線へのイ
ンターフェースである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来方式による複数のコンポーネントを有する画像の
符号化では、画像内の全ての画素に対して同一のコンポ
ーネント変換を施すことによってコンポーネント間相関
の除去を図っているために、必ずしも適切なコンポーネ
ント間相関の除去とはなっていない。
【0014】例えば、画像中のある一部分についてはコ
ンポーネント変換を行わない方が効率の良い場合もある
し、また最も効率の良いコンポーネント変換が画像中の
全ての部位で同一あるとは限らない。
【0015】また、画像中の一部分についてのみ可逆の
コンポーネント変換を必要とするような場合に、画像全
体にこれを適用することは非効率的である。
【0016】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、効率良くコンポーネント間相関を除去する符号
化方式を提供することを目的とする。また、これによっ
てカラー画像データの符号化効率を改善することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、例えば本発明の画像符号化装置は以下の構成を
備える。
【0018】すなわち、カラー画像を符号化する画像符
号化装置であって、前記カラー画像の注目画素を構成す
る複数の成分データを、異なる複数の成分データに変換
する複数の変換手段と、前記複数の変換手段のうちのひ
とつの変換手段により得られる、複数の成分データを選
択する選択手段と、前記選択手段により選択された各画
素の成分データを、成分毎に符号化する符号化手段と、
を備える。
【0019】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の画像符号化装置は以下の構成を備える。
【0020】すなわち、カラー画像を符号化する画像符
号化装置であって、前記カラー画像の注目画素を構成す
る複数の成分データを、異なる複数の成分データに変換
する第1の変換手段と、前記カラー画像の注目画素を構
成する複数の成分データを、前記第1の変換手段とは別
の方法で異なる複数の成分データに変換する第2の変換
手段と、前記第1の変換手段で得られた複数の成分デー
タを、成分毎に系列変換して変換係数を得る第1の系列
変換手段と、前記第2の変換手段で得られた複数の成分
データを、前記第1の系列変換手段とは別の方法で系列
変換して変換係数を得る第2の系列変換手段と、前記第
1の系列変換手段により得られる変換係数、または前記
第2の系列変換手段により得られる変換係数のいずれか
一方を選択する選択手段と、前記選択手段により選択さ
れた変換係数を符号化する係数符号化手段とを備える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して、本発明
を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0022】[第1の実施形態]図1は第1の実施形態
の画像符号化装置の基本構成を示すブロック図である。
同図に於いて101は画像入力部、102は色空間変換
部、103は可逆色空間変換部、104は色空間変換選
択部、105は離散ウェーブレット変換部、106は変
換係数シフト部、107はビットプレーン符号化部、1
08は関心領域指定部、109はROIマスク生成部、
110は符号列形成部、111は符号出力部である。
【0023】本実施形態に於いては1画素がRGB各8
ビットで表現されるカラー画像データを符号化するもの
として説明する。しかしながらこれに限らず、各コンポ
ーネントの輝度値を4ビット、10ビット、12ビット
など8ビット以外のビット数で表現している画像データ
にも適用できる。またRGB以外の色空間で表現される
カラー画像データにも適用できる。また、色空間に限ら
ず、複数のコンポーネントをもった画像に適用可能であ
る。
【0024】以下、図1を参照して、本実施形態におけ
る各部の動作を詳細に説明する。
【0025】まず、本実施形態の画像符号化装置の符号
化対象となるRGBカラー画像データを構成する画素デ
ータが画像入力部101からラスタースキャン順に入力
される。水平・垂直方向の画素位置がそれぞれx,yで
ある画素のR,G,B各成分の輝度値をR(x,y),
G(x,y),B(x,y)と表現する。この画像入力
部101は、例えばスキャナ、デジタルカメラ等の撮像
装置、ハードディスクやメモリといった二次記憶装置、
或は、通信回線のインターフェースなどである。
【0026】一方、画像入力部101からの符号化対象
画像データ入力とタイミングを合わせて、関心領域指定
部102から符号化対象画像データの各画素が関心領域
(他よりも高精細に符号化したい領域)であるか否かを
表す関心領域指定フラグがラスタスキャン順に入力され
る。水平方向x番目、垂直方向y番目の画素データの関
心領域指定フラグをD(x,y)と表す。D(x,y)
は0か1のいずれかであり、1ならば関心領域内の画素
であることを、0ならば関心領域外の画素であることを
表す。図3(b)は同図(a)に示す符号化対象画像に
対して、関心領域を指定した例である。図3(b)では
関心領域フラグD(x,y)の値が0である部分(即
ち、関心領域外)を白、1である部分(即ち、関心領域
内)を黒とし、2値画像として表現している。この関心
領域の指定には、ユーザによる指定や、オブジェクト認
識技術を用いた自動指定など様々な方法が適用できる
が、本実施形態においては関心領域の指定方法について
は問わない。
【0027】色空間変換部102では、画像入力部10
1から入力される一画素を構成するRGB各色成分の輝
度値を受け取り、YCbCr信号に変換して出力する。
RGBからYCbCrへの変換(不可逆変換)は以下の
式により行うものとする。
【0028】Y(x,y) = 0.299×R(x,y)+0.587×G(x,y)
+0.114×B(x,y) Cb(x,y) = -0.16875×R(x,y)+0.33126×G(x,y)+0.5×B
(x,y) Cr(x,y) = 0.5×R(x,y)-0.41869×G(x,y)-0.08131×B
(x,y) 一方、可逆色変換部103では、画像入力部101から
入力される一画素を構成するRGB各色成分の輝度値を
受け取り、以下の式により3つのコンポーネントY0,
Y1,Y2に変換(可逆変換)して出力する。
【0029】 Y0(x,y) = floor{ (R(x,y)+2×G(x,y)+B(x,y)) / 4} Y1(x,y) = B - G Y2(x,y) = R - G 但し、上の式においてfloor{R}は実数Rを超え
ない最大の整数を表す。
【0030】色空間変換選択部104は関心領域指定部
108から入力される、ユーザの関心領域に従って、各
画素に施す色変換を選択する。即ち、各画素毎に関心領
域指定フラグD(x,y)の値を調べ、D(x,y)が
1、即ち関心領域内の画素であれば可逆色空間変換部1
03による出力Y0(x,y),Y1(x,y),Y2
(x,y)を、また、D(x,y)が0、即ち関心領域
外の画素であれば色空間変換部102の出力Y(x,
y),Cb(x,y),Cr(x,y)を選択して出力
する。
【0031】離散ウェーブレット変換部105は色空間
変換選択部104より出力される3コンポーネントのデ
ータ(Y,Cb,CrまたはY0,Y1,Y2)を不図
示の内部バッファに格納しながら、2次元の離散ウェー
ブレット変換を施し、それぞれLL,LH1,HL1,
HH1,LH2,HL2,HH2の7つのサブバンドに
分解して各サブバンドの係数を出力する。ここでの離散
ウェーブレット変換処理は、各コンポーネント番号毎に
行われる。即ち、各画素を構成する3コンポーネントの
データをその番号で分類し、YまたはY0からなる0番
目のコンポーネント、CrまたはY1からなる1番目の
コンポーネント、およびCbまたはY2からなる2番目
のコンポーネント毎に個別の離散ウェーブレット変換を
施す。以降、i番目のコンポーネントの各サブバンドの
係数をC[i](s,x,y)として表す。sはサブバ
ンドを表し、LL,LH1,HL1,HH1,LH2,
HL2,HH2のいずれかである。また、iはコンポー
ネントの番号(i=0〜2)、x,yは各サブバンド内
の左上隅の係数位置を(0,0)とした水平方向および
垂直方向の係数位置を表す。例えば、C[2](LH
2,3,0)はCr成分とY2成分の混在する2番目の
コンポーネントの、LH2サブバンドの水平方向3番
目、垂直方向0番目の係数値を表す。
【0032】2次元離散ウェーブレット変換は、1次元
の変換(フィルタ処理)を水平・垂直方向それぞれに適
用することにより実現する。図4は符号化対象画像に対
して、まず垂直方向に1次元の離散ウェーブレット変換
を適用し、低周波サブバンドLと高周波サブバンドHに
分解し、さらに、それぞれに水平方向の1次元離散ウェ
ーブレット変換を適用することにより、LL,HL,L
H,HHの4つのサブバンドに分解する様子を示したも
のである。本画像符号化装置では、N個の1次元信号x
(n)(nは0からN−1とする)に対する1次元離散
ウェーブレット変換は以下の式により行われるものとす
る。
【0033】 h(n) = x(2n+1) - floor { ( x(2n)+x(2n+2) ) / 2 } l(n) = x(2n) + floor { ( h(n-1) + h(n) + 2 ) / 4} ここで、h(n)は高周波サブバンドの係数、l(n)
は低周波サブバンドの係数を表し、floor{R}は
実数Rを超えない最大の整数値を表す。なお、ここでは
説明を省略するが、上記式の計算において必要となる1
次元信号x(n)の両端x(n)(n<0およびn>
N)は公知の手法により1次元信号x(n)(0≦n<
N)の値から求めておく。
【0034】上述の2次元離散ウェーブレット変換によ
り得られたLLサブバンドに対して、さらに繰り返して
2次元離散ウェーブレット変換を適用することにより、
図5のようにLL,LH1,HL1,HH1,LH2,
HL2,HH2の7つのサブバンドに分解する。
【0035】ROIマスク生成部109は関心領域指定
部108により指定される関心領域指定フラグに基づ
き、離散ウェーブレット変換部105において生成され
た各ウェーブレット変換係数C[i](s,x,y)が
関心領域内の画素値を用いて求められた係数であるか否
かを指定するマスクデータM(s,x,y)を生成す
る。M(s,x,y)は0か1の値をとり、M(s,
x,y)=0の場合には、サブバンドs内の位置(x、
y)に位置する係数は関心領域内の画素値に関与しない
係数であり、M(s,x,y)=1の場合には、サブバ
ンドs内の位置(x、y)に位置する係数は関心領域内
の画素値に関与する係数であることを示す。図7に図2
(b)の関心領域フラグに対するマスクデータの例を示
す。生成したマスクデータはROIマスク生成部109
の内部の不図示のバッファに格納され、適宜読み出しが
可能であるものとする。
【0036】変換係数シフト部106以降の処理は、各
コンポーネント、サブバンド単位に符号化処理を行うも
のである。以下、任意のコンポーネントiのサブバンド
sの符号化について説明する。
【0037】変換係数シフト部106では、まず、着目
するサブバンドsのウェーブレット変換係数C[i]
(s,x,y)に対応するマスクデータM(s,x,
y)をROIマスク生成部109から読み出し、M
(s,x,y)に基づいて係数値C[i](s,x,
y)に適宜修正を加え、修正係数データC[i]’
(s,x,y)を生成して出力する。修正係数データC
[i]’(s,x,y)と係数データC[i](s,
x,y)、および、マスクデータM(s,x,y)の関
係を以下に示す。 但し、上の式でsign{I}は整数Iが負ならば−
1、正または0ならば1を返す関数であり、ROISHIFTは
あらかじめ定めた固定数であるとする。ここでROISHIFT
は、関心領域外の係数値の絶対値を表すのに十分なビッ
ト数を設定しておく。この式により求まる修正係数デー
タC[i]’(s,x,y)は、マスクデータM(s,
x,y)が0である場合はC[i](s,x,y)その
ままであり、M(s,x,y)が1の場合にはC[i]
(s,x,y)の絶対値をROISHIFTビット上位にシフト
し、C[i](s,x,y)と同じ正負符号とした値で
ある。図8に変換係数シフト部による係数シフトの一例
を示す。
【0038】ビットプレーン符号化部107は変換係数
シフト部106から出力される修正係数データを符号化
し、符号列を生成する。本実施形態においては、変換係
数の符号化はサブバンド単位に行われ、サブバンド内の
係数値の絶対値を自然2進数で表現し、上位の桁から下
位の桁へとビットプレーン方向を優先して2値算術符号
化することにより行われる。以下、コンポーネントiの
サブバンドsに属する修正係数C[i]’(s,x,
y)を自然2進表記した場合の下からn桁目のビットを
B[i](s,x,y,n)と表記して説明する。な
お、2進数の桁を表す変数nはLSBを0桁目とする。
以降、2進数の桁を表す変数nをビットプレーン番号と
呼ぶ。図6はビットプレーン符号化部107でコンポー
ネントiのサブバンドsを符号化する処理の流れを示し
たものである。
【0039】図6において、ステップS601はコンポ
ーネントiのサブバンドs内の修正係数の絶対値の最大
値Mabs(i,s)を求めるステップ、ステップS6
02はサブバンド内の修正係数の絶対値の最大値Mab
s(i,s)を表すのに必要な有効桁数NBP(i,
s)を求めるステップ、ステップS603は変数nに有
効桁数を代入するステップ、ステップS604は(n−
1)を求めてnに代入するステップ、ステップS605
はn桁目のビットプレーンを符号化するステップ、ステ
ップS606はnが0であるか否かを判定するステップ
である。
【0040】まず、ステップS601で符号化対象とな
るサブバンドs内の修正係数C’[i](s,x,y)
の絶対値を調べ、その最大値Mabs(i,s)を求め
る。
【0041】次に、ステップS602ではMabs
(i,s)を2進数で表現するのに必要となる桁数N
BP(i,s)を以下の式により求める。
【0042】NBP(i,s) = ceil{ log2( Mabs(i,s) ) } ここで、ceil{R}は実数Rに等しいか、あるいは
それ以上の最小の整数値を表す。ステップS603では
ビットプレーン番号nに有効桁数NBP(i,s)を代
入する。ステップS604ではビットプレーン番号nか
ら1を引く。ステップS605ではビットプレーンnを
算術符号化の一種であるQM−Coderにより符号化
する。本実施形態においてはビットプレーンnに属する
各ビットを、着目する修正係数の近傍の修正係数の状態
(コンテクスト)から出現確率を推定して算術符号を適
用するという方法をとる。コンテクストSの生成は、着
目する2値シンボルを符号化する時点で、近傍の4つの
修正係数が有意(値が0でない)と判明しているか否か
に基づいて行い、ある修正係数C[i]’(s,x,
y)についての有意・非有意判断結果をV(C[i]’
(s,x,y))と表すとき、コンテクストSは以下の
式により求める。
【0043】S=V(C[i]'(s,x-1,y))×8+V(C[i]'(s,x,y-
1))×4+V(C[i]'(s,x,y+1))×2+V(C[i]'(s,x+1,y+1)) 但し、V(C[i]’(s,x,y))の値は0か1の
いずれかであり、非有意の場合には0、有意の場合には
1であるものとする。したがって、上の式によりコンテ
クスト識別番号Sは0から15までの16種の値のいず
れかとなる。あるコンテクストSで発生した2値シンボ
ルを符号化する手順、或いは、算術符号化処理のための
初期化手順、終端手順については、静止画像の国際標準
ITU-T Recommendation T.81 | ISO/IEC10918-1勧告等
に詳細に説明されているのでここでは説明を省略する。
図9のように、各コンテクスト毎にQM−Coderの
確率テーブルインデックスIndex(S)とそのコン
テクストにおける優勢シンボルMPS(S)を記したテ
ーブルを用意し、各ビットプレーンの符号化開始時にビ
ットプレーン符号化部107内の不図示の算術符号化器
を初期化するのと同時にテーブル中のIndex
(S)、MPS(S)の値を全て0に初期化し、その
後、符号化処理に伴い必要に応じて書き換えていく。各
ビットプレーンの符号化終了時に算術符号化器の終端処
理を行うものとする。また、個々の係数の最初に符号化
される’1’の直後に、その修正係数の正負符号を0、
1で表し、算術符号化する。ここでは正ならば0、負な
らば1とする。例えば、修正係数が−5で、この修正係
数の属するコンポーネントi、サブバンドsの有効桁数
BP(i,s)が6であった場合、係数の絶対値は2
進数000101で表され、各ビットプレーンの符号化
により上位桁から下位桁へと符号化される。2番目のビ
ットプレーンの符号化時(この場合、上から4桁目)に
最初の’1’が符号化され、この直後に正負符号’1’
を算術符号化する。
【0044】ステップS606では、ビットプレーン番
号nを0と比較し、n=0即ち、ステップS605でL
SBプレーンの符号化を行った場合にはサブバンドの符
号化処理を終了し、それ以外の場合にはステップS60
4に処理を移す。
【0045】上述の処理により、コンポーネントiのサ
ブバンドsの全係数を符号化し、各ビットプレーンnに
対応する符号列CS(i,s,n)を生成する。生成し
た符号列は符号列形成部110に送られ、符号列形成部
110内の不図示のバッファに一時的に格納される。
【0046】符号列形成部110はビットプレーン符号
化部107による符号化が終了し、全符号列が内部バッ
ファに格納されると、所定の順序で内部バッファに格納
される符号列を読み出し、必要な付加情報を挿入して、
本符号化装置の出力となる最終的な符号列を形成し、符
号出力部111に出力する。
【0047】符号列形成部110において符号列を読み
出す場合の優先順は、ビットプレーン番号、レベル、コ
ンポーネント、サブバンドの順である。ここでレベルと
はLLサブバンドをレベル0とし、以下そのサブバンド
を生成するのに2次元離散ウェーブレット変換を適用し
た回数を用いて、適用回数の多いものから少ないものへ
向けとレベル1、レベル2と定義する。本実施形態のよ
うに、LL,LH1,HL1,HH1,LH2,HL
2,HH2の7つのサブバンドに分解した場合、LLサブ
バンドがレベル0、2次元の離散ウェーブレット変換を
1回適用して得られるLH1,HL1,HH1サブバン
ドがレベル1、2回の適用で得られるLH2,HL2,
HH2サブバンドがレベル2となる。
【0048】以上に述べた処理により、符号列形成部1
10で図15に例示する形式の符号列が生成され、符号
出力部111に送られる。
【0049】符号出力部111は符号列形成部110で
生成された符号列を装置外部へと出力する。この符号出
力部111は、例えば、ハードディスクやメモリといっ
た記憶装置、ネットワーク回線のインターフェース等で
ある。
【0050】以上の本実施形態における画像符号化装置
が行う処理のフローチャートを図16に示し、説明す
る。なお各処理の詳細な説明は上述の通りなので、ここ
では簡単に流れを説明する。
【0051】まず符号化対象の画像を入力すると共に
(ステップS1601)、関心領域フラグD(x、y)
を入力する(ステップS1602)。ステップS160
1とステップS1602における処理はどちらが先でも
よいし、同時でもよい。次に入力した画像に対して可逆
のコンポーネント変換(ステップS1604)、不可逆
のコンポーネント変換(ステップS1603)を施す。
上述の通り、ステップS1603ではRGBデータから
YCbCrデータを、ステップS1604ではRGBデ
ータからY0Y1Y2をそれぞれ生成する。
【0052】そして画素位置(x、y)に対応する関心
領域フラグD(x、y)が1か0かの判断を行い(ステ
ップS1605)、D(x、y)=1の場合、画素位置
(x、y)のRGBデータの変換結果としてY0Y1Y
2を出力する(ステップS1606)。一方、D(x、
y)=0の場合、画素位置(x、y)のRGBデータの
変換結果としてYCrCbを出力する(ステップS16
07)。そしてステップS1603からステップS16
07までの処理を入力した画像の全画素に対して行う
(ステップS1608)。
【0053】次に、コンポーネント毎に2次元の離散ウ
ェーブレット変換を行う(ステップS1609)。そし
てサブバンド毎のマスクデータの生成も行う(ステップ
S1610)。そしてステップS1609にて生成され
た離散ウェーブレット変換の変換係数をステップS16
10で生成されたマスクデータを参照して上述の通り修
正する(ステップS1611)。次に図6に示した処理
に従って、ビットプレーン符号化をすべてのサブバンド
に対して行う(ステップS1612、S1613)。ま
た、ステップS1612,S1613の処理をすべての
コンポーネントに対して行う(ステップS1614)。
そしてすべてのコンポーネントに対してビットプレーン
符号化が施されると、上述の符号列を生成し(ステップ
S1615)、出力する(ステップS1616)。
【0054】以上に述べたように、関心領域内部には可
逆の色変換を、関心領域外部には非可逆の色変換を行
い、関心領域を優先して伝送することにより、関心領域
はロスレスで伝送し、関心領域以外はロッシーで符号化
することが可能であり、かつ、関心領域外を効率良く符
号化できる。
【0055】[第2の実施形態]図10は第2の実施形
態に係る画像符号化装置の基本構成を示すブロック図で
ある。同図に於いて1001は画像入力部、1002は
色空間変換部、1003はMCU形成部、1004は離
散コサイン変換部、1005は量子化部、1006は可
逆色空間変換部、1007はMCU形成部、1008は
可逆離散コサイン変換部、1009はセレクタ、101
0はハフマン符号化部、1011は符号出力部、101
2は像域分離情報入力部、1013は像域分離情報符号
化部である。
【0056】本実施形態に於いては1画素がRGB各8
ビットで表現されるカラー画像データを符号化するもの
として説明する。しかしながらこれに限らず、各コンポ
ーネントの輝度値を4ビット、10ビット、12ビット
など8ビット以外のビット数で表現している画像データ
にも適用できる。またRGB以外の色空間で表現される
カラー画像データにも適用できる。また、色空間に限ら
ず、複数のコンポーネントをもった画像に適用可能であ
る。
【0057】以下、図10を参照して各部の動作を説明
する。まず、本実施形態の画像符号化装置の符号化対象
となるRGBカラー画像データを構成する画素データが
画像入力部1001からラスタースキャン順に入力され
る。水平・垂直方向の画素位置がそれぞれx,yである
画素のR,G,B各成分の輝度値をR(x,y),G
(x,y),B(x,y)と表現する。この画像入力部
101は、例えばスキャナ、デジタルカメラ等の撮像装
置、ハードディスクやメモリといった二次記憶装置、或
は、通信回線のインターフェースなどである。
【0058】一方、画像入力部1001からの符号化対
象画像データ入力とタイミングを合わせて、像域分離情
報入力部1012から画像の像域分離情報が入力され
る。本実施形態においては、画像データの8×8ブロッ
クに対して1ビットの像域分離情報Zが与えられるもの
とする。この像域分離情報は、8×8のブロックがCG
(Computer Generated)画像部であ
るか否かを表し、CG部である場合には1、CG部でな
い場合には0とする。
【0059】色空間変換部1002は画像入力部100
1から入力される一画素を構成するRGB各色成分の輝
度値を受け取り、YCbCr信号に変換して出力する。
RGBからYCbCrへの変換は以下の式により行うも
のとする。
【0060】Y(x,y) = 0.299×R(x,y)+0.587×G(x,y)
+0.114×B(x,y) Cb(x,y) = -0.16875×R(x,y)+0.33126×G(x,y)+0.5×B
(x,y) Cr(x,y) = 0.5×R(x,y)-0.41869×G(x,y)-0.08131×B
(x,y) MCU形成部1003では、色空間変換部202の出力
するYCbCrデータを適宜、不図示の内部バッファに
格納し、JPEG符号化の最小符号化単位と同様のMC
Uを形成する。MCUの詳細についてはJPEG勧告書
等に詳細に説明されているのでここでは説明を省略す
る。ここでは、サブサンプリングは行わず、YCbCr
各1個の8×8のブロックからMCUを構成する。
【0061】離散コサイン変換部1004は着目するM
CUを構成するY,Cr,Cb成分のデータについて所
定の順番で8×8の矩形領域を取り出し、離散コサイン
変換を施す。
【0062】量子化部1005は各成分毎に指定される
量子化マトリックスを用いて、離散コサイン変換部10
04で得られた変換係数を量子化する。
【0063】一方、可逆色変換部1006は画像入力部
1001から入力される一画素を構成するRGB各色成
分の輝度値を受け取り、以下の式によりY0,Y1,Y
2に変換して出力する。
【0064】Y0(x,y) = G(x,y) Y1(x,y) = B(x,y)-G(x,y) Y2(x,y) = R(x,y)-G(x,y) MCU形成部1007では、色空間変換部1006の出
力するY0,Y1,Y2データを適宜、不図示の内部バ
ッファに格納し、MCU形成部1003と同様、サブサ
ンプリングは行わず、Y0,Y1,Y2各1個の8×8
のブロックからMCUを構成する。
【0065】可逆離散コサイン変換部1008は着目す
るMCUを構成するY0,Y1,Y2成分のデータにつ
いて所定の順番で8×8の矩形領域を取り出し、可逆の
離散コサイン変換を施す。可逆の離散コサイン変換につ
いては種々提案されているが、ここでは具体的方法につ
いては問わない。例えば、小松,瀬崎, "可逆的離散コサ
イン変換とその画像情報圧縮への応用",信学技報,IE
97−83,pp.1−6,1997−11などに開示
されている。
【0066】セレクタ1009は像域分離情報入力部1
012から入力される像域分離情報から、着目するMC
Uに対応する像域分離情報Zを調べ、像域分離情報Zが
1、即ちCG部であれば可逆離散コサイン変換部100
8により得られたDCT係数を、また、像域分離情報Z
が0、即ちCG部以外であれば量子化部1005から得
られるDCT係数を選択して出力する。
【0067】ハフマン符号化部1010はセレクタ10
09により選択して出力されるDCT係数をDC成分と
AC成分に分けて、それぞれ異なる方法でハフマン符号
化する。ここでの符号化はJPEG Baseline
におけるDCT係数の符号化と同じである。
【0068】一方、像域分離情報符号化部1013は像
域分離情報入力部1012から入力される像域分離情報
をランレングス符号化し、符号列を出力する。本実施形
態では、像域分離情報Zの0,1の連続数を図11に例
示するテーブルで符号化する。ラン長が8以上の場合に
は8以上を表す符号語を出力し、ラン長から8を減じた
値を符号化する。例えば、ラン長が16である場合には
8以上を表す符号語を2回出力した後、0を符号化す
る。この場合、符号語として、”001000”が得ら
れる。
【0069】符号出力部1011は、画像の垂直・水平
方向画素数など復号に必要な情報を含んだヘッダ情報と
ハフマン符号化部1010から出力される8×8データ
単位の符号化データ、像域分離情報符号化部1013か
ら出力される像域分離情報符号化データを結合して符号
列を生成し、装置外部に出力する。符号出力部1011
はハードディスクやメモリ等の2次記憶装置、通信回線
へのインターフェースである。
【0070】以上の本実施形態における画像符号化装置
が行う処理のフローチャートを図17に示し、以下説明
する。なお各処理の詳細な説明は上述の通りなので、こ
こでは簡単に流れを説明する。
【0071】まず符号化対象の画像を入力すると共に
(ステップS1701)、像域分離情報Zを入力する
(ステップS1702)。以下ステップS1703から
ステップS1706までの処理と、ステップS1707
からステップS1709までの処理は並列に行ってもよ
いし、どちらかを先にして直列に行ってもよい。ここで
はステップ番号順に説明する。
【0072】入力された画像に対しては色空間変換(R
GBデータからYCbCrデータへの変換)(ステップ
S1703)、可逆色空間変換(RGBデータからY0
Y1Y2データへの変換)(ステップS1707)が施
され、それぞれ変換された結果に対してMCU形成処理
が施される(それぞれステップS1704、ステップS
1708)。そしてステップS1703で色空間変換さ
れ、ステップS1704でMCU形成処理された結果に
対して離散コサイン変換(ステップS1705)、量子
化(ステップS1706)が施される。また、ステップ
S1707で可逆色空間変換され、ステップS1708
でMCU形成処理された結果に対して可逆離散コサイン
変換(ステップS1709)が施される。
【0073】そして像域分離情報Zが1の場合(ステッ
プS1710)、ステップS1707からステップS1
709によるDCT係数を出力し(ステップS171
1)、像域分離情報Zが0の場合(ステップS171
0)、ステップS1703からステップS1706によ
るDCT係数を出力する(ステップS1712)。以上
のステップS1710からステップS1712の処理を
すべての部位に対する像域分離情報Zに対して行う(ス
テップS1713)。
【0074】そしてすべてのDCT係数が用意されれ
ば、ハフマン符号化を施す(ステップS1714)。ま
た、すべての像域分離情報Zに対してランレングス符号
化が施される(ステップS1715)。そしてステップ
S1714,ステップS1715で符号化された結果を
含む符号列を生成し(ステップS1716)、出力する
(ステップS1717)。
【0075】以上に述べたように、CG部分には可逆の
色変換、可逆の系列変換を適用し、CG部以外には非可
逆の色変換、非可逆の符号化を適用することができる。
効率良い画像符号化を行うことができる。
【0076】[第3の実施形態]図12は第3の実施形
態に係る画像符号化装置の基本構成を示すブロック図で
ある。同図に於いて101は画像入力部、1201はタ
イル分割部、102は色空間変換部、103は可逆色空
間変換部、1202は色空間変換選択部、105は離散
ウェーブレット変換部、107はビットプレーン符号化
部、1203は符号列形成部、111は符号出力部であ
る。第1の実施形態で用いた図1のブロック図と共通す
る部分については同じ符号で示し、説明を省略する。
【0077】本実施形態に於いては1画素がRGB各8
ビットで表現されるカラー画像データを符号化するもの
として説明する。しかしながらこれに限らず、各コンポ
ーネントの輝度値を4ビット、10ビット、12ビット
など8ビット以外のビット数で表現している画像データ
にも適用できる。またRGB以外の色空間で表現される
カラー画像データにも適用できる。また、色空間に限ら
ず、複数のコンポーネントをもった画像に適用可能であ
る。
【0078】以下、図12を参照して、同図に示した各
部の動作を詳細に説明する。
【0079】まず、本実施形態の画像符号化装置の符号
化対象となるRGBカラー画像データを構成する画素デ
ータが画像入力部101からラスタースキャン順に入力
される。水平・垂直方向の画素位置がそれぞれx,yで
ある画素のR,G,B各成分の輝度値をR(x,y),
G(x,y),B(x,y)と表現する。この画像入力
部101は、例えばスキャナ、デジタルカメラ等の撮像
装置、ハードディスクやメモリといった二次記憶装置、
或は、通信回線のインターフェースなどである。
【0080】タイル分割部1201は画像入力部101
から入力される画素データを適宜、不図示の内部バッフ
ァに格納しながら、固定サイズの矩形領域(以降、タイ
ルと呼ぶ)に分割し、タイル単位に画素データをラスタ
ースキャンして出力する。ここでは図14のようにタイ
ル0からタイル(T−1)のT個のタイルに分割ことと
する。
【0081】タイル分割部1201から出力されるタイ
ル毎のRGBデータは、色空間変換部102、可逆色空
間変換部103で、第1の実施形態と同様にして、それ
ぞれYCbCr,Y0Y1Y2に変換される。
【0082】色空間変換選択部1202は色空間変換部
102の出力するYCbCrデータ、可逆色空間変換部
103の出力するY0Y1Y2データ、および、タイル
分割部1201から色変換を経ずして入力されるRGB
データをそれぞれ1タイル分格納し、YCbCrデー
タ、Y0Y1Y2データ、RGBデータのコンポーネン
ト間相関を求める。
【0083】YCbCrデータについては、Y成分とC
b成分、およびY成分とCr成分の相関係数を求める。
Y0Y1Y2データについては、Y0成分とY1成分、
およびY0成分とY2成分の相関係数を求める。RGB
データについては、G成分とR成分、およびG成分とB
成分の相関係数を求める。それぞれ2つの相関係数の絶
対値を加算し、色変換評価値とする。求めた3つの色変
換評価値を比較し、YCbCrデータの評価値が最も低
い場合には、色変換選択信号として0を符号列形成部1
203へ出力し、色空間変換部102から入力された1
タイル分のYCbCrデータを離散ウェーブレット変換
部105に出力する。また、Y0Y1Y2データの色変
換評価値が最も低かった場合には、色変換選択信号とし
て1を符号列形成部1203に出力し、可逆色空間変換
部103から入力された1タイル分のY0Y1Y2デー
タを離散ウェーブレット変換部105に出力する。RG
Bデータの評価値が最も低かった場合には、色変換選択
信号として2を符号列形成部1203へ出力し、タイル
分割部1201から直接入力された1タイル分のRGB
データを離散ウェーブレット変換部105に出力する。
【0084】色空間変換選択部1202から出力される
タイルデータは、第1の実施形態と同様にして、離散ウ
ェーブレット変換部105により2次元の離散ウェーブ
レット変換され、7つのサブバンドに分解され、ビット
プレーン符号化部107により、各サブバンド毎にビッ
トプレーン符号化される。
【0085】符号列形成部1203は、ビットプレーン
符号化部107での符号化の開始時に画像の水平・垂直
方向画素数など画像全体に関する付加情報をヘッダ(メ
インヘッダと呼ぶ)として出力する。その後、ビットプ
レーン符号化部107により1タイル分の符号化が終了
し、1タイル分の符号列が符号列形成部1203の不図
示の内部バッファに格納される度に、所定の順序で内部
バッファに格納される符号列を読み出し、色空間変換選
択部1202から出力される前述の色空間選択情報な
ど、タイルに関する付加情報(タイルヘッダと呼ぶ)を
付けて出力し、本符号化装置の出力となる最終的な符号
列を形成し符号出力部111に出力する。
【0086】符号列形成部1203において1タイル分
の符号列を読み出す場合の優先順は、第1の実施形態の
符号列形成部108と同じく、ビットプレーン番号、レ
ベル、コンポーネント、サブバンドの順である。
【0087】以上に述べた処理により、符号列形成部1
203で図13に例示する形式の符号列が生成され、符
号出力部111に送られる。
【0088】符号出力部111は符号列形成部110で
生成された符号列を装置外部へと出力する。この符号出
力部111は、例えば、ハードディスクやメモリといっ
た記憶装置、ネットワーク回線のインターフェース等で
ある。
【0089】以上の本実施形態における画像符号化装置
が行う処理のフローチャートを図18に示し、以下説明
する。なお各処理の詳細な説明は上述の通りなので、こ
こでは簡単に流れを説明する。
【0090】まず符号化対象の画像を入力する(ステッ
プS1801)。次に入力した画像をタイルに分割する
(ステップS1802)。そして分割したタイルに色空
間変換を施してRGBデータからYCbCrデータを
(ステップS1803)、可逆色空間変換を施してRG
BデータからY0Y1Y2データを生成する(ステップ
S1804)。次に1タイル分のRGBデータ、YCb
Crデータ、Y0Y1Y2データからそれぞれの色評価
値計算を行い(ステップS1805)、どのデータの色
評価値が最も低いかを判断する(ステップS180
6)。
【0091】ステップS1806の判断の結果、YCb
Crデータの色評価値が最も低い場合、色変換選択信号
0を出力し(ステップS1807)、YCbCrデータ
を出力する(ステップS1808)。
【0092】ステップS1806の判断の結果、Y0Y
1Y2データの色評価値が最も低い場合、色変換選択信
号1を出力し(ステップS1809)、Y0Y1Y2デ
ータを出力する(ステップS1810)。
【0093】ステップS1806の判断の結果、RGB
データの色評価値が最も低い場合、色変換選択信号2を
出力し(ステップS1811)、RGBデータを出力す
る(ステップS1812)。
【0094】以上、ステップS1803からステップS
1812までの処理をすべてのタイルに対して行う(ス
テップS1813)。次にすべてのタイルに対して2次
元の離散ウェーブレット変換を施し(ステップS181
4)、ビットプレーン符号化を施し(ステップS181
5)、符号列を生成して(ステップS1816)、出力
する(ステップS1817)。
【0095】以上に述べたように、画像を小領域に分割
し、各小領域毎に適切な色空間変換を施すことにより、
部分部分によって特性の異なるカラー画像データを効率
良く符号化することが可能となる。
【0096】[変形例]本発明は上述した実施の形態に
限定されるものではない。例えば、色空間変換は、上述
した方法に限定されるものではなく、その他の色空間変
換式を用いても構わない。
【0097】また、上述した第1、3の実施形態におい
ては、離散ウェーブレット変換を用いた符号化の例を示
したが、離散ウェーブレット変換については本実施形態
で使用したものに限定されるものではなく、フィルタの
種類や適応方法を変えても構わない。例えば9/7フィ
ルタなどよりタップ数の長いフィルタに変えても構わな
いし、低周波サブバンド以外にも2次元離散ウェーブレ
ット変換を繰り返し適用しても構わない。さらに、第
1、3の実施形態で示した離散ウェーブレット変換、第
2の実施形態で示した離散コサイン変換以外にも、アダ
マール変換等、その他の系列変換手法に基づく符号化方
式を適用しても構わない。また、変換係数の符号化方式
についても上述の実施の形態に限定されるものではな
く、例えば、MQ−Coder等、QM−Coder以
外の算術符号化方法を適用しても構わないし、その他の
エントロピ符号化方法を適用しても構わない。
【0098】また、第1,3の実施形態では説明を簡単
にするために、サブバンド単位のビットプレーン符号化
について説明したが、ランダムアクセス性を高めるため
に各サブバンドを更に小ブロックに分割してこの小ブロ
ック単位にビットプレーン符号化を適用しても構わな
い。また、ビットプレーンは着目係数の近傍係数の状態
に応じて複数のサブビットプレーンにカテゴリ分けし、
複数回のパスで符号化しても構わない。また、符号の構
成順序として上位ビットプレーンから下位ビットプレー
ンへとビットプレーン単位に各レベルのビットプレーン
符号化データを配列する方法を説明したが、各ビットプ
レーンデータの符号量と画質改善効果の兼ね合いから効
率の良い伝送順を求めて、この順番でビットプレーン符
号化データを配列しても構わない。
【0099】なお、本発明は複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリン
タ等)から構成されるシステムの一部として適用して
も、単一の機器(例えば複写機、ファクシミリ装置、デ
ジタルカメラ等)からなる装置の一部に適用しても良
い。
【0100】また、本発明は上記実施の形態を実現する
ための装置および方法のみに限定されるものではなく、
上記システムまたは装置内のコンピュータ(CPUあるいは
MPU)に、上記実施の形態を実現するためのソフトウェア
のプログラムコードを供給し、このプログラムコードに
従って上記システムあるいは装置のコンピュータが上記
各種デバイスを動作させることにより上記実施の形態を
実現する場合も本発明の範疇に含まれる。
【0101】またこの場合、前記ソフトウェアのプログ
ラムコード自体が上記実施の形態の機能を実現すること
になり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラ
ムコードをコンピュータに供給するための手段、具体的
には上記プログラムコードを格納した記憶媒体は本発明
の範疇に含まれる。
【0102】このようなプログラムコードを格納する記
憶媒体としては、例えばフロッピィーディスク、ハード
ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いること
ができる。
【0103】また、上記コンピュータが、供給されたプ
ログラムコードのみにしたがって各種デバイスを制御す
ることにより、上記実施の形態の機能が実現される場合
だけではなく、上記プログラムコードがコンピュータ上
で稼動しているOS(オペレーティングシステム)、ある
いは他のアプリケーションソフト等と共同して上記実施
の形態が実現される場合にもかかるプログラムコードは
本発明の範疇に含まれる。
【0104】更に、この供給されたプログラムコード
が、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接
続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された
後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡
張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処
理の一部または全部を行い、その処理によって上記実施
の形態が実現される場合も本発明の範疇に含まれる。
【0105】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図16、及び/又は図
17、及び/又は図18に示す)フローチャートに対応
するプログラムコードが格納されることになる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、効
率の良く成分データ間、特にコンポーネント間の相関を
除去することができる。これにより、カラー画像データ
の符号化効率の改善が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る画像符号化装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】従来の画像符号化装置の例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】符号化対象画像中の関心領域指定の一例を示す
図である。
【図4】2次元ウェーブレット変換の様子を説明する図
である。
【図5】サブバンド分割を説明する図である。
【図6】ビットプレーン符号化部107における符号化
処理を説明するフローチャートである。
【図7】ROIマスクの例を示す図である。
【図8】関心領域内の係数をシフトする様子を示す図で
ある。
【図9】各コンテクストにおける確率テーブルインデッ
クスとMPSを保持する表の例を示す図である。
【図10】第2の実施形態に係る画像符号化装置の構成
を示すブロック図である。
【図11】ラン長の符号化に使用する符号表の例を示す
図である。
【図12】第3の実施形態に係る画像符号化装置の構成
を示すブロック図である。
【図13】第3の実施形態に係る画像符号化装置で出力
される符号化データの構成を示す図である。
【図14】第1の実施形態に係る画像符号化装置で出力
される符号化データの構成を示す図である。
【図15】符号列形成部110で生成される符号列の形
式を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施形態における画像符号化
装置が行う処理のフローチャートである。
【図17】本発明の第2の実施形態における画像符号化
装置が行う処理のフローチャートである。
【図18】本発明の第3の実施形態における画像符号化
装置が行う処理のフローチャートである。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C057 AA01 CC04 EA01 EA02 EA07 ED04 EM07 EM09 EM11 EM13 EM16 GC08 GD04 GH05 5C059 MA23 MA24 MA35 MB16 MC11 ME02 ME11 ME17 PP15 PP16 PP28 PP29 RB09 RC24 SS08 SS11 SS14 SS20 SS28 TA01 TB04 TC34 UA02 UA39 5C078 AA09 BA53 BA57 BA64 CA02 DA01 DB00 DB01 DB11 DB19 5J064 AA02 BA16 BC01 BC11 BC25 BD03

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を符号化する画像符号化装置
    であって、 前記カラー画像の注目画素を構成する複数の成分データ
    を、異なる複数の成分データに変換する複数の変換手段
    と、 前記複数の変換手段のうちのひとつの変換手段により得
    られる、複数の成分データを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された各画素の成分データを、
    成分毎に符号化する符号化手段と、 を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の変換手段は、 前記カラー画像の注目画素を構成する複数の成分データ
    に対して可逆の変換を施す可逆変換手段と、 前記カラー画像の注目画素を構成する複数の成分データ
    に対して不可逆の変換を施す不可逆変換手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、 前記カラー画像の各画素毎に定められる像域情報に応じ
    て、前記変換手段による成分データを選択することを特
    徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、 前記カラー画像で他の領域よりも高画質に符号化する領
    域に対しては前記可逆変換手段による変換結果を、当該
    領域以外の領域に対しては前記不可逆変換手段による変
    換結果を選択することを特徴とする請求項3に記載の画
    像符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記符号化手段は、 前記選択手段により選択された成分データに対して成分
    毎に系列変換を施し、変換係数を得る系列変換手段と、 前記系列変換手段による変換係数を符号化する係数符号
    化手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記係数符号化手段は、 複数の変換係数のそれぞれを2進数で表現し、上位の桁
    から下位の桁へとビットプレーン単位に符号化するビッ
    トプレーン符号化手段と、 前記ビットプレーン符号化手段による符号を含む符号列
    を生成する符号列生成手段とを備えることを特徴とする
    請求項5に記載の画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記系列変換手段による変換係数
    が、他の領域よりも高画質に符号化する領域に含まれて
    いるか否かに応じて、前記変換係数を修正する修正手段
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の画像符号化
    装置。
  8. 【請求項8】 カラー画像を符号化する画像符号化装置
    であって、 前記カラー画像の注目画素を構成する複数の成分データ
    を、異なる複数の成分データに変換する第1の変換手段
    と、 前記カラー画像の注目画素を構成する複数の成分データ
    を、前記第1の変換手段とは別の方法で異なる複数の成
    分データに変換する第2の変換手段と、 前記第1の変換手段で得られた複数の成分データを、成
    分毎に系列変換して変換係数を得る第1の系列変換手段
    と、 前記第2の変換手段で得られた複数の成分データを、前
    記第1の系列変換手段とは別の方法で系列変換して変換
    係数を得る第2の系列変換手段と、 前記第1の系列変換手段により得られる変換係数、また
    は前記第2の系列変換手段により得られる変換係数のい
    ずれか一方を選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された変換係数を符号化する係
    数符号化手段とを備えることを特徴とする画像符号化装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1の変換手段は、前記カラー画像
    の注目画素を構成する複数の成分データに対して可逆の
    変換を施し、 前記第2の変換手段は、前記カラー画像の注目画素を構
    成する複数の成分データに対して不可逆の変換を施すこ
    とを特徴とする請求項8に記載の画像符号化装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の系列変換手段は、変換対象
    となる成分データに対して可逆の系列変換を施し、 前記第2の系列変換手段は、変換対象となる成分データ
    に対して不可逆の系列変換を施すことを特徴とする請求
    項8又は9に記載の画像符号化装置。
  11. 【請求項11】 前記選択手段は、 前記カラー画像の複数の画素毎に定められる像域情報に
    応じて、前記第1の系列変換手段による変換係数か前記
    第2の系列変換手段による変換係数のいずれかを選択す
    ることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に
    記載の画像符号化装置。
  12. 【請求項12】 前記選択手段は、 前記カラー画像で他の領域よりも高画質に符号化する領
    域に対しては可逆の系列変換結果を、当該領域以外の領
    域に対しては不可逆の系列変換結果を選択することを特
    徴とする請求項11に記載の画像符号化装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の系列変換手段、及び前記第
    2の系列変換手段には、ウェーブレット変換を用いるこ
    とを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載
    の画像符号化装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の系列変換手段、及び前記第
    2の系列変換手段には、離散コサイン変換を用いること
    を特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の
    画像符号化装置。
  15. 【請求項15】 カラー画像を符号化する画像符号化方
    法であって、 前記カラー画像の注目画素を構成する複数の成分データ
    を、異なる複数の成分データに変換する複数の変換工程
    と、 前記複数の変換工程のうちのひとつの変換工程で得られ
    る、複数の成分データを選択する選択工程と、 前記選択工程で選択された各画素の成分データを、成分
    毎に符号化する符号化工程と、 を備えることを特徴とする画像符号化方法。
  16. 【請求項16】 前記複数の変換工程は、 前記カラー画像の注目画素を構成する複数の成分データ
    に対して可逆の変換を施す可逆変換工程と、 前記カラー画像の注目画素を構成する複数の成分データ
    に対して不可逆の変換を施す不可逆変換工程とを含むこ
    とを特徴とする請求項15に記載の画像符号化方法。
  17. 【請求項17】 前記選択工程では、 前記カラー画像の各画素毎に定められる像域情報に応じ
    て、前記変換工程による成分データを選択することを特
    徴とする請求項16に記載の画像符号化方法。
  18. 【請求項18】 前記選択工程では、 前記カラー画像で他の領域よりも高画質に符号化する領
    域に対しては前記可逆変換工程による変換結果を、当該
    領域以外の領域に対しては前記不可逆変換工程による変
    換結果を選択することを特徴とする請求項17に記載の
    画像符号化方法。
  19. 【請求項19】 前記符号化工程では、 前記選択工程で選択された成分データに対して成分毎に
    系列変換を施し、変換係数を得る系列変換工程と、 前記系列変換工程による変換係数を符号化する係数符号
    化工程とを含むことを特徴とする請求項15乃至18の
    いずれか1項に記載の画像符号化方法。
  20. 【請求項20】 前記係数符号化工程では、 複数の変換係数のそれぞれを2進数で表現し、上位の桁
    から下位の桁へとビットプレーン単位に符号化するビッ
    トプレーン符号化工程と、 前記ビットプレーン符号化工程での符号を含む符号列を
    生成する符号列生成工程とを含むことを特徴とする請求
    項19に記載の画像符号化方法。
  21. 【請求項21】 更に、前記系列変換工程での変換係数
    が、他の領域よりも高画質に符号化する領域に含まれて
    いるか否かに応じて、前記変換係数を修正する修正工程
    を備えることを特徴とする請求項20に記載の画像符号
    化方法。
  22. 【請求項22】 カラー画像を符号化する画像符号化方
    法であって、 前記カラー画像の注目画素を構成する複数の成分データ
    を、異なる複数の成分データに変換する第1の変換工程
    と、 前記カラー画像の注目画素を構成する複数の成分データ
    を、前記第1の変換工程とは別の方法で異なる複数の成
    分データに変換する第2の変換工程と、 前記第1の変換工程で得られた複数の成分データを、成
    分毎に系列変換して変換係数を得る第1の系列変換工程
    と、 前記第2の変換工程で得られた複数の成分データを、前
    記第1の系列変換工程とは別の方法で系列変換して変換
    係数を得る第2の系列変換工程と、 前記第1の系列変換工程で得られる変換係数、または前
    記第2の系列変換工程で得られる変換係数のいずれか一
    方を選択する選択工程と、 前記選択工程で選択された変換係数を符号化する係数符
    号化工程とを備えることを特徴とする画像符号化方法。
  23. 【請求項23】 前記第1の変換工程では、前記カラー
    画像の注目画素を構成する複数の成分データに対して可
    逆の変換を施し、 前記第2の変換工程では、前記カラー画像の注目画素を
    構成する複数の成分データに対して不可逆の変換を施す
    ことを特徴とする請求項22に記載の画像符号化方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の系列変換工程では、変換対
    象となる成分データに対して可逆の系列変換を施し、 前記第2の系列変換工程では、変換対象となる成分デー
    タに対して不可逆の系列変換を施すことを特徴とする請
    求項22又は23に記載の画像符号化方法。
  25. 【請求項25】 前記選択工程では、 前記カラー画像の複数の画素毎に定められる像域情報に
    応じて、前記第1の系列変換工程による変換係数か前記
    第2の系列変換工程による変換係数のいずれかを選択す
    ることを特徴とする請求項22乃至24のいずれか1項
    に記載の画像符号化方法。
  26. 【請求項26】 前記選択工程では、 前記カラー画像で他の領域よりも高画質に符号化する領
    域に対しては可逆の系列変換結果を、当該領域以外の領
    域に対しては不可逆の系列変換結果を選択することを特
    徴とする請求項25に記載の画像符号化方法。
  27. 【請求項27】 前記第1の系列変換工程、及び前記第
    2の系列変換工程では、ウェーブレット変換を用いるこ
    とを特徴とする請求項22乃至26のいずれか1項に記
    載の画像符号化方法。
  28. 【請求項28】 前記第1の系列変換工程、及び前記第
    2の系列変換工程では、離散コサイン変換を用いること
    を特徴とする請求項22乃至26のいずれか1項に記載
    の画像符号化方法。
  29. 【請求項29】 請求項15乃至28のいずれか1項に
    記載の画像処理方法を実行するプログラムコード。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載のプログラムコード
    を格納し、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
JP2001039026A 2001-02-15 2001-02-15 画像符号化装置及びその方法並びにプログラムコード、記憶媒体 Withdrawn JP2002247375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001039026A JP2002247375A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 画像符号化装置及びその方法並びにプログラムコード、記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001039026A JP2002247375A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 画像符号化装置及びその方法並びにプログラムコード、記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002247375A true JP2002247375A (ja) 2002-08-30

Family

ID=18901898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001039026A Withdrawn JP2002247375A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 画像符号化装置及びその方法並びにプログラムコード、記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002247375A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7526133B2 (en) 2003-01-09 2009-04-28 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image processing program, and storage medium
JP2009523337A (ja) * 2006-01-13 2009-06-18 フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ 適応色空間変換を用いた画像符号化
US8179548B2 (en) 2006-06-06 2012-05-15 Ricoh Company, Ltd. Apparatus and method for data processing
US8428143B2 (en) 2006-03-22 2013-04-23 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Coding scheme enabling precision-scalability
CN113011210A (zh) * 2019-12-19 2021-06-22 北京百度网讯科技有限公司 视频处理方法和装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7526133B2 (en) 2003-01-09 2009-04-28 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image processing program, and storage medium
JP2009523337A (ja) * 2006-01-13 2009-06-18 フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ 適応色空間変換を用いた画像符号化
US8446960B2 (en) 2006-01-13 2013-05-21 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Picture coding using adaptive color space transformation
CN103297769B (zh) * 2006-01-13 2016-09-07 Ge视频压缩有限责任公司 使用自适应色彩空间变换的画面编码
US8428143B2 (en) 2006-03-22 2013-04-23 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Coding scheme enabling precision-scalability
US8179548B2 (en) 2006-06-06 2012-05-15 Ricoh Company, Ltd. Apparatus and method for data processing
CN113011210A (zh) * 2019-12-19 2021-06-22 北京百度网讯科技有限公司 视频处理方法和装置
US11659181B2 (en) 2019-12-19 2023-05-23 Beijing Baidu Netcom Science And Technology Co., Ltd. Method and apparatus for determining region of interest

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4367880B2 (ja) 画像処理装置及びその方法並びに記憶媒体
JP4365957B2 (ja) 画像処理方法及びその装置及び記憶媒体
JP4111644B2 (ja) 埋め込み符号化/復号化方法及びシステム
US5680129A (en) System and method for lossless image compression
JP4612782B2 (ja) 画像処理装置、及びその方法、並びにプログラム、記憶媒体
US6847735B2 (en) Image processing system, image processing apparatus, image input apparatus, image output apparatus and method, and storage medium
US6560369B1 (en) Conversion of wavelet coded formats depending on input and output buffer capacities
JPH11284516A (ja) デ―タ処理装置、デ―タ処理方法及び記憶媒体
US6337929B1 (en) Image processing apparatus and method and storing medium
JP2000115770A (ja) 符号化装置及び方法
JP2000069292A (ja) 画像処理装置及び方法及び記憶媒体
JP2002247375A (ja) 画像符号化装置及びその方法並びにプログラムコード、記憶媒体
Koya et al. Analysis of application of arithmetic coding on dct and dct-dwt hybrid transforms of images for compression
JP2006014086A (ja) 動画像符号化装置及び動画像符号化方法
JP4054430B2 (ja) 画像処理装置及び方法及び記憶媒体
JP2001258033A (ja) 画像データの符号化装置及び方法、記憶媒体
JP2003204439A (ja) 画像符号化装置及び画像符号化方法
JP4181699B2 (ja) 符号化装置及び方法及び記憶媒体
JP2000022960A (ja) 画像処理装置及び方法及び記憶媒体
Cai et al. Lossless image compression with tree coding of magnitude levels
JPH0879537A (ja) 画像情報符号化処理装置及び画像情報通信装置
JP4194311B2 (ja) 動画像符号化装置及び動画像復号装置並びにそれらの方法
JP2002218465A (ja) 画像復号システム及びその制御方法、画像復号装置及びその方法並びに記憶媒体
JP2001197498A (ja) 画像処理装置及び方法及び記憶媒体
JP2001352543A (ja) 画像符号化システム及び画像符号化装置及び方法及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513