JP2002246935A - 内蔵アンテナを備えた無線装置及び携帯無線装置 - Google Patents
内蔵アンテナを備えた無線装置及び携帯無線装置Info
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Abstract
く、小型軽量、薄型化が図れる内蔵アンテナを備えた無
線装置を提供する。 【解決手段】 無線装置の内蔵アンテナ18は、下側部
プリント基板24の外形より外側に配設し、内蔵アンテ
ナ18の平面部35は、下側部プリント基板24の表面
に対して所定角度を成していると共に、下側部プリント
基板24の表面から裏面に跨らせている。また、接点端
子部36は、下側部プリント基板24の外形の内側へ延
伸していると共に、下側部プリント基板24に当接させ
て電気的に接続されるように配設してある。よって、下
側部プリント基板24表面における内蔵アンテナの占有
領域が無くなり、無線装置の厚みを増大させること無く
表面実装できる領域を広く確保することができ、無線装
置の小型軽量化、薄型化を図ることができる。
Description
情報端末(PDA)など内蔵アンテナを備えた無線装置
に関し、さらに詳しくは内蔵されるアンテナの配設位置
や形状等に関する。
無線装置用アンテナ装置は、無線装置本体内部に配置す
る回路基板と、この回路基板と略平行に載置された放射
素子と、前記回路基板と前記放射素子との間に狭着され
所要の誘電率及び誘電正接を有する誘電体と、前記放射
素子と前記回路基板とを接続するための誘電性を有する
弾性部材とから構成されていた。この様な無線装置用ア
ンテナ装置は、例えば、特開平10−117108号公
報にて開示され、また、本発明者による同様な内蔵アン
テナを用いた携帯電話機が、特開2000−26709
3号公報にて開示されている。
は、携帯性を向上させるために機器の小型軽量、薄型化
が要望されている。しかしながら、従来の構成では、ま
ず第1に、回路基板と放射素子との間に誘電体を狭着さ
せているため、誘電体が回路基板に接触した基板上の領
域においては、コンデンサや抵抗などの電子部品が表面
実装できない構成となっていた。そのため、実装可能な
領域が狭くなり回路基板の小型化が阻害されていた。
表面実装用の隙間を設けることで前述の課題、即ち、電
子部品の表面実装可能な領域を増えるので、回路基板の
小型化を図ることはできる。しかし、一方、前述の隙間
分だけ機器の厚みが増大するので、携帯性が不適となっ
てしまうといった課題が生ずる。
字や記号等を表示する表示部が上方に向けて定置できる
ようになっている。この場合、内蔵アンテナは、回路基
板と平行に配設されているため、机上面とも平行とな
り、この場合には電磁波の垂直偏波成分を送受信し難
く、水平偏波成分を送受信し易い状態となっている。こ
こで、携帯電話機の基地局から到来する電磁波の水平偏
波成分は垂直偏波成分より6〜9dB小さいことが知ら
れている。そのため、机上に置かれた従来機器の内蔵ア
ンテナでは受信感度が著しく低下するといった課題を有
していた。
たもので、内蔵アンテナの受信感度を低下することな
く、小型軽量、薄型化が図れる内蔵アンテナを備えた無
線装置を提供するものである。しかも、本発明の内蔵ア
ンテナを備えた無線装置は、筐体に対し内蔵アンテナを
一方向(例えば、上方向)から組付けることで組立て作
業性も良好な構成を実現したものである。
に本発明における内蔵アンテナを備えた無線装置は、プ
リント基板と、該プリント基板の外形より外側に配設し
た板状の内蔵アンテナと、前記プリント基板と前記内蔵
アンテナを収容する筐体とを備え、前記内蔵アンテナ
は、平面部と給電部とを有し、前記平面部は、前記プリ
ント基板の表面に対して所定角度を成していると共に、
前記プリント基板の表面側から裏面側に跨るように配設
し、前記給電部は、前記平面部から前記プリント基板の
表面上に延伸し、前記プリント基板に電気的に接続する
ように配設したことを特徴とする。
プリント基板と重ならないように、基板外形の外側に配
設し、プリント基板端面近傍にプリント基板の表面から
裏面に跨るように配置したので、プリント基板表面にお
ける内蔵アンテナの占有領域が無くなり、且つ、無線装
置の厚みを増大させること無く表面実装できる領域を広
く確保することができる。よって、無線装置の小型軽量
化、薄型化を図ることができる。
装置において、前記筐体は、前記プリント基板が平板と
略平行になるように該平板上において定置可能な定置部
を外部に形成したことを特徴とする。
プリント基板の表面と所定角度を成し、プリント基板の
表面から裏面に跨るように配置したので、プリント基板
端面に対する垂直部分を長く形成でき、更に、定置部を
平板である机上面に向けて無線装置を定置させた時に
は、基地局から放射される電磁波の垂直偏波成分を受信
し易い向きとなり、従来のように内蔵アンテナの受信感
度が低下することが無い。
装置において、前記筐体内には、一端が前記プリント基
板の接地パターンに接続され他端は開放されるように延
設された金属製の地線を備えたことを特徴とする。
系の内蔵アンテナを配置した場合には、プリント基板に
アンテナ電流が多く流れる構成となるが、地線を設ける
ことにより、基板に流れるアンテナ電流を地線に流すこ
とができる。よって、例えば、液晶表示部など、機器を
構成する誘電体(部品)から離縁した位置に地線を延設
させて、アンテナ電流を放射させることができるので、
アンテナ効率を向上でき、かつ、周波数特性の広帯域化
を図ることができる。
装置では、前記平面部と前記プリント基板の表面とが成
す前記所定角度は、略90°であることを特徴とする。
0°であると、プリント基板外形の外側における内蔵ア
ンテナのプリント基板表面側方向からみた占有面積が最
小になるので、無線装置の小型化が図れる。
装置は、プリント基板と、内蔵アンテナと、前記プリン
ト基板と前記内蔵アンテナを収容する筐体とを備え、前
記内蔵アンテナは、前記プリント基板上の印刷パターン
によって構成したことを特徴とする。
リント基板上の印刷パターンによって構成したため、高
い寸法精度で大量生産することができる。
装置は、前記内蔵アンテナに挟着する補助部材を有し、
前記補助部材は、前記内蔵アンテナよりも低比重、且
つ、非導電部材であることを特徴とする。
性を向上させつつ、内蔵アンテナへのゴミの付着を防止
し、更に、内蔵アンテナと補助部材とを合わせた軽量化
も図ることができる。
ける無線装置の実施形態を説明する。尚、本実施形態に
おける無線装置として、内蔵アンテナを備えた折畳み型
情報端末装置の一種である折畳み型の携帯電話機を例に
して説明する。図1は、本実施形態の折畳み型の携帯電
話機が開いた状態の時の外観を示す斜視図であり、図2
は、折畳み型の携帯電話機が閉じた状態を示す斜視図、
図3は、本実施形態を示す折畳み型の携帯電話機の縦断
面を示す縦断面図である。
筐体1と下筐体2とは各々の筐体1、2に形成されたヒ
ンジ部3よって互いが折畳み(回動)可能に連結され
て、本体部4を形成している。例えば、携帯電話機で通
話しない時(非使用時)は、上筐体1と下筐体2が対向
するように閉じられ(折畳まれ)て用いられ(図2参
照)、使用時は開いて用いられる(図1参照)。
嵌合して略箱状に形成されており、上筐体1内には、音
声を出力する受話部7、文字や記号、数字、画像等を表
示する略平坦な第1液晶表示部8、文字や記号が印刷さ
れ通話中に音声の録音、非通話中に音声の再生を実行さ
せる第1の操作部9、振動によって着信したことを報知
するバイブレータ部10、上筐体1と下筐体2が折畳ま
れたときに後述のホール素子11と磁気的に重畳する位
置に設けられた永久磁石12があり、更に、フレキシブ
ルプリント基板(FPC)13が接続される第1のコネ
クタ14が実装されたり、制御回路部が形成、実装され
ている上側部プリント基板15等が収容されている。な
お、第1操作部9は、本体部4が閉じられていて、かつ
着信したときに操作すると、着呼(受話)を開始させる
機能も有している。
とが嵌合して略箱状に形成されており、下筐体2内に
は、板状の内蔵アンテナ18(図3において2点鎖線で
囲んだ斜線部分で示す)、文字や記号、数字などが印刷
され文字や記号、数字等を入力する機能等を有する第2
操作部19、音声を入力する送話部20、内蔵アンテナ
18に対応する地線21がある。
される第2のコネクタ22や、充電系、無線信号系、音
声または画像信号系用接点プラグ(図示せず)が装着さ
れるインターフェース用コネクタ(外部制御用I/Oコ
ネクタ)23等が実装されたり、無線回路部が形成、実
装されている下側部プリント基板24と、文字や記号、
数字、画像等を表示する略平坦な第2液晶表示部25等
が収容されている。
PC13は、ヒンジ部3の中を巻回され、他端は第2コ
ネクタ22に差し込まれて、上側部プリント基板15
と、下側部プリント基板24とを電気的に接続してい
る。
話部7から出力される音声を筐体外に導く音孔26があ
り、第1液晶表示部8に表示された文字等が筐体外から
可視できるように第1透明蓋27によって覆われてい
る。また、上筐体1の表面側とは反対側の裏面側には、
第1操作部9を筐体外部に突出させる第1操作部穴28
が形成されている。
2操作部19のキートップを外部に突出させる複数の第
2操作部穴29、その下側(インターフェース用コネク
タ23側)には送話部20に向って音声が送通される送
話口30、更にその下側端部は、第2液晶表示部25に
表示された文字等が筐体外から可視できるように第2透
明蓋31によって覆われている。
側には、回路部に電源を供給する電池パック32が着脱
可能に装着される。電池パック32の外観表面は平坦に
なり、机上面等の平板に対する定置部を形成している。
テナ18の構造、及び、取り付け方法について下記の図
面を参照して説明する。図4は、本実施形態における内
蔵アンテナの外観を示す斜視図、図5は、本実施形態に
おける地線の外観を示す斜視図、図6は、折畳み型携帯
電話機の内蔵アンテナ部近傍の横断面を示す横断面図、
図7は、内蔵アンテナと地線との位置関係を示すための
図6のA断面図、図8は、別形態の内蔵アンテナ部近傍
の横断面を示す横断面図である。
や燐青銅など銅を含む材料からなる金属製薄板であり、
平面部35と給電部である接点端子部36とがプレス加
工にて形成されている。尚、同図において、縦方向をX
方向、平面部35の厚み方向をY方向、内蔵アンテナ1
8の奥行き方向をZ方向とする。
方向における幅Wの略長方形状であり、この平面部35
にはZ方向に向ってZ方向に平行な一定幅の第1スリッ
ト37を有し、この第1スリット37より上側のコール
ド部35aの幅は、下側のホット部35bの幅より幅広
に形成している。
向)の両面に粘着テープを介して、PET(ポリエチレ
ンテレフタレート)製で厚みtの補助部材であるシート
40が夫々粘着されている。前述したように内蔵アンテ
ナ18は、内蔵アンテナ18自体の軽量化を図るために
薄板で形成しているが、薄板のため内蔵アンテナ18自
体の剛性(曲げこわさ)が低下し、輸送、運搬、組立て
時に部品の変形、破損を招くといった課題を有する。そ
こで、金属より低比重で、且つ、非導電部材であるシー
ト40を内蔵アンテナ18に挟着することで、内蔵アン
テナ18の共振周波数を変えることなく、同時に剛性も
高めている。
ために、内蔵アンテナ18の片面にのみにシート40を
設ける場合も考えられる。しかし、シート40の粘着面
は、薄板に粘着される第1の部位40aと、第1スリッ
ト37と重畳することでこの第1スリット37から露出
する第2の部位40bとが存在し、この第2の部位40
bにゴミが付着するといった課題を有してしまう。
体物質であれば、内蔵アンテナ18が持つ共振周波数を
変化させ、受信感度の低下を招く。そこで、内蔵アンテ
ナ18の剛性を向上させつつ、ゴミの付着を防止して、
軽量化を図るために、平面部35の両面に各々PET製
のシート40を設けて粘着面の露出を回避しつつ、平面
部35の厚みを増して内蔵アンテナ18の剛性を高めて
いる。
(インターフェース用コネクタ23側)で、平面部35
の幅方向端面より曲げ加工によって曲げられると共に、
接点端子部36の中央に第1スリット37と連接された
第2スリット38が形成されて、上側部接点端子36
a、下側部接点端子36bが形成され、下側部プリント
基板24と対向する片面側へ当接用の曲げ部である接点
部36a1、36b1が夫々形成され、その表面は金メ
ッキ処理されている。
明する。地線21は、金属製薄板で形成され、片端は曲
げ加工によって地線接点部21aが形成されているが、
他端21bは、曲げ加工等が施されておらず略帯状の形
状である。
ナ18、及び、地線21の取付状態について図6を用い
て説明する。内蔵アンテナ18の平面部35は、コール
ド部35aを上向き(下カバー16側)に、ホット部3
5bを下向き(下ケース17側)に向け、下側部プリン
ト基板24の表面から裏面に跨らせている。
た時、平面部35は、定置部(電池パック32の外観表
面)に対し略鉛直に立設した姿勢で、また、平面部35
と下側部プリント基板24の表面とが成す角度が略90
°であり、下側部プリント基板24の外形より外側に配
置されるように下カバー16に組付けられる。
カバー16に対して組付けると、上側部接点端子36a
の接点部36a1と、下側部接点端子36bの接点部3
6b1とは、下側部プリント基板24の外形より内側に
位置して、接点部36a1は、下側部プリント基板24
表面のランド24aに、接点部36b1は、下側部プリ
ント基板24表面のランド24bに当接する。
bは下側部プリント基板24と電気的に接続される。よ
って、以上のように一方向から部品を組付けて携帯電話
機が完成されるので、ロボットによる自動組立ても可能
であり、非常に組立性が良好な携帯電話機を実現でき
る。
線21を組付けると、地線21の片端側の地線接点部2
1aは、下側部プリント基板24裏面のランド24cに
当接し、他端21bは開放されるように配設される。
に、地線21の地線接点部21aと、上側部接点端子3
6a、及び、下側部接点端子36bとは、下側部プリン
ト基板24の表裏で概ね重畳するようになっており、更
に具体的には、地線21の地線接点部21aが当接する
ランド24cは、下側部接点端子36bの接点部36b
1が当接するランド24bから離縁し、上側部接点端子
36aの接点部36a1が当接するランド24cと近接
するようにしてある。尚、図7における各接点部と各ラ
ンドや、下側部プリント基板24等の厚みや幅の寸法
は、説明の為であって、実際の断面図とは異なる。
6b1、及び、地線21の地線接点部21aと下側部プ
リント基板24の電気的接続方法は、素材形状によるば
ね特性を利用したものに限るもではなく、弾性体等の弾
性力を接点部36a1、36b1、及び、地線接点部2
1aに付与させるなどして電気的接続を達成してもよ
い。具体的には、ピン型コネクタやばね端子型コネクタ
をプリント基板に表面実装し、各々の接点部を付勢して
電気的接続すればよい。また、内蔵アンテナ18は、金
属製薄板をプレス加工したものを用いたが、銅箔板の両
面にポリイミドフィルムを設けた、いわゆる、フレキシ
ブルプリント基板(可撓性基板)であっても同様な効果
が得られる。
8の平面部35は下側部プリント基板24の表面と成す
角度が略90°でなくとも良く、図8に示すように機器
の形状、配置位置によっては、幾分傾けることで利得を
向上させることもできる。また、内蔵アンテナ18の平
面部35は、下カバー16や下ケース17に立設したリ
ブに挟着させたり、平面部35の片面に両面粘着剤を設
けて粘着固定させるなど、その固定方法はいずれの態様
であっても良い。図8(a)は、内蔵アンテナを傾けた
場合の内蔵アンテナ部近傍の横断面を示す横断面図、図
8(b)は、下筐体の横断面が略台形形状であり、内蔵
アンテナを傾けた場合の内蔵アンテナ部近傍の横断面を
示す横断面図である。
少なくとも下側部プリント基板24の外形より外側で、
且つ、この下側部プリント基板24の表面に対して傾け
て(所定角度で)あればよい。特に、基地局から放射さ
れた垂直偏波を受信する携帯電話機においては、電池パ
ック32の外面(平面)である定置部を下向きにして定
置したとき、折畳まれていても開いていても、この垂直
偏波と内蔵アンテナ18とは交差するので、受信感度を
向上することができる。
いて説明する。内蔵アンテナ18が収容された下筐体2
に対し、上筐体1が開かれている時に、携帯電話機に基
地局からの電磁波が到来すると、電磁波は樹脂材料であ
る下筐体2を通過する。そして、内蔵アンテナ18が電
磁波を受信し、無線回路部や制御回路部等で検波や復
調、増幅などの処理を実行し、受話部7から音声を出力
したり、第1液晶表示部8や第2液晶表示部25に文字
や画像などを表示する。また、送話部20へ送られた音
声は制御回路部や無線回路部等で変調や増幅などの処理
がされ、内蔵アンテナ18より空中に向けて放射される
などして送信される。
ている時、例えば、着信待ち状態の時は、内蔵アンテナ
18より空中に向けて信号を発することで、基地局にそ
の携帯電話機の所在を知らしめる。従って、基地局がこ
の信号を認識できないときは、その携帯電話機は、圏外
或いは電源がOFF状態であると認識されるようになっ
ている。
送信又は受信する内蔵アンテナ18を下側部プリント基
板24の外形より外側に配置したので、下側部プリント
基板24の実装領域を狭くすること無く本体部4の薄型
化を図ることができる。また、下側部プリント基板24
の表面との成す角度が略90°となるように薄板状の内
蔵アンテナ18を配置させたので、携帯電話機の幅(図
6の左右方向の幅)を極力広くさせること無く下筐体2
を形成するなど、携帯性に好適となる小型な携帯電話機
を実現できる。
と略平行な平板上に載置した場合、基地局から送信され
る垂直偏波に対し内蔵アンテナ18の平面部35は略直
交するので、従来の内蔵アンテナが略平行であった場合
と比較して、X方向成分の偏波の送受信に適したアンテ
ナ構成となる。よって、アンテナ性能を向上させること
ができ、例えば、内蔵アンテナ18のXの長さ5mmと
した場合の垂直偏波成分の受信感度は、従来の内蔵アン
テナと比較して3dB以上良い。
状態かどうかは前述のホール素子11で検知できるよう
になっている。具体的には、閉じられた状態ではホール
素子11に永久磁石12が近接するためホール素子11
が永久磁石12の磁気を検出でき、磁気が検出されたと
きには閉じられている状態であると認識される。開いた
状態では、磁気が検出されないことでその開いた態様を
認識できるようになっている。
アンテナ近傍の部品配置が異なる。すなわち、本体部4
が開いた状態では内蔵アンテナ18に対し、上筐体1の
収容物が離縁した状態となるが、本体部4を閉じた状態
では、内蔵アンテナ18に対して受話部7や第1液晶表
示部8が、内蔵アンテナ18に近接し、内蔵アンテナ1
8や下側部プリント基板24に重畳する(近接して重な
る)。
用いた場合においては、下側部プリント基板24へのア
ンテナ電流が多くなる構成となるが、前述の重畳によ
り、下側部プリント基板24を誘電体である部品が囲む
構成となるため、下側部プリント基板24へのアンテナ
電流が多いほどアンテナ性能へ影響を与え、携帯電話機
の態様によるアンテナ性能の低下を招く場合がある。
を第1液晶表示部8などの誘電体と重畳しないように下
側部プリント基板24の裏面側に延設させたので、アン
テナ電流を放射させることができる。よって、携帯電話
機の態様に変化があってもアンテナの性能劣化を回避で
きるようにしてある。
由空間におけるアンテナ効率は、地線21を配置しない
場合と比較して2dB以上良いことが実験上確認されて
いる。尚、アンテナ効率(dB)は、放射電力/全入力
電力を示す。
ない場合とにおけるアンテナ効率の測定結果のグラフを
示している。この図9からも明らかなように、全周波数
帯において、地線21を配置した場合のアンテナ効率
が、地線21を配置しない場合のアンテナ効率に比べ
て、2dB以上良い結果が得られた。
と配置しない場合とにおけるアンテナのVSWR特性の
測定結果のグラフを示している。尚、VSWRとは、ア
ンテナ性能を示すパラメータである電圧定在波比(Vo
ltage Standing Wave Rate)
のことである。
のVSWRが2以下となる帯域幅は、1.85〜2.2
5GHzの400MHz程度である。一方、地線21を
配置しない場合のVSWRが2以下となる帯域幅は、
1.95〜2.15GHzの200MHz程度であるの
で、地線21を配置した方がより広帯域である。よっ
て、地線21を配置することによりアンテナの帯域幅を
広くできる。
説明した内蔵アンテナ18は、例えば、2GHz帯にお
いて被帯域15%の広い周波数帯域を確保するためにル
ープアンテナ構造を用いている。しかし、例えばPHS
の様に被帯域5%以下の周波数帯域を確保すればよい場
合には、内蔵アンテナ18をモノポールアンテナ、ヘリ
カルアンテナ、ミアンダアンテナなどの他の構成のアン
テナを用いても同様のアンテナ放射性能を確保できると
ともに、内蔵アンテナ18の占有体積を小さくさせ、小
型・軽量化を図ることができる。
て説明した内蔵アンテナ18は金属板を用いた構成であ
るが、金属線状、または、プリント基板上の印刷パター
ンであっても同様のアンテナ放射性能を確保できる。ま
た、本実施形態では、地線21の地線接点部21aと上
側部接点端子36aとを近接させた。他の形態として、
この上下側部接点端子近傍に形成したCやL等からなる
整合回路を形成した場合は、整合回路が接地されている
グランドパターン近傍に地線を接続することにより、地
線に電流を流れ易くさせ、地線の効果を高める。
テナを、プリント基板と重ならないように、基板外形の
外側に配設し、プリント基板端面近傍にプリント基板の
表面から裏面に跨るように配置したので、プリント基板
表面における内蔵アンテナの占有領域が無くなり、且
つ、無線装置の厚みを増大させること無く表面実装でき
る領域を広く確保することができる。よって、無線装置
の小型軽量化、薄型化を図ることができる。
た場合には、プリント基板にアンテナ電流が多く流れる
構成となるが、地線を設けることにより、基板に流れる
アンテナ電流を地線に流すことができる。よって、例え
ば、液晶表示部など、機器を構成する誘電体(部品)か
ら離縁した位置に地線を延設させて、アンテナ電流を放
射させることができるので、アンテナ効率を向上でき、
かつ、周波数特性の広帯域化を図ることができる。
態の時の外観を示す斜視図である。
図である。
面を示す縦断面図である。
断面を示す横断面図である。
図6のA断面図である。
断面図であり、図8(a)は、内蔵アンテナを傾けた場
合の内蔵アンテナ部近傍の横断面を示す横断面図、図8
(b)は、下筐体の横断面が略台形形状であり、内蔵ア
ンテナを傾けた場合の内蔵アンテナ部近傍の横断面を示
す横断面図である。
るアンテナ効率の測定結果のグラフである。
けるアンテナのVSWR特性の測定結果のグラフであ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 プリント基板と、該プリント基板の外形
より外側に配設した板状の内蔵アンテナと、前記プリン
ト基板と前記内蔵アンテナを収容する筐体とを備え、 前記内蔵アンテナは、平面部と給電部とを有し、 前記平面部は、前記プリント基板の表面に対して所定角
度を成していると共に、前記プリント基板の表面側から
裏面側に跨るように配設し、 前記給電部は、前記平面部から前記プリント基板の表面
上に延伸し、前記プリント基板に電気的に接続するよう
に配設したことを特徴とする内蔵アンテナを備えた無線
装置。 - 【請求項2】 前記筐体は、前記プリント基板が平板と
略平行になるように該平板上において定置可能な定置部
を外部に形成したことを特徴とする請求項1記載の内蔵
アンテナを備えた無線装置。 - 【請求項3】 前記筐体内には、一端が前記プリント基
板の接地パターンに接続され他端は開放されるように延
設された金属製の地線を備えたことを特徴とする請求項
1又は請求項2記載の内蔵アンテナを備えた無線装置。 - 【請求項4】 前記平面部と前記プリント基板の表面と
が成す前記所定角度は、略90°であることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか1項記載の内蔵アンテナを備
えた無線装置。 - 【請求項5】 プリント基板と、内蔵アンテナと、前記
プリント基板と前記内蔵アンテナを収容する筐体とを備
え、 前記内蔵アンテナは、前記プリント基板上の印刷パター
ンによって構成したことを特徴とする内蔵アンテナを備
えた無線装置。 - 【請求項6】 前記内蔵アンテナに挟着する補助部材を
有し、 前記補助部材は、前記内蔵アンテナよりも低比重、且
つ、非導電部材であることを特徴とする請求項1〜4の
いずれか1項記載の内蔵アンテナを備えた無線装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載の内蔵
アンテナを備えたことを特徴とする携帯無線装置。
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---|---|---|---|
JP2001046879A JP2002246935A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | 内蔵アンテナを備えた無線装置及び携帯無線装置 |
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---|---|
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