JP2002246858A - 利得制御増幅回路およびそれを用いた受信機、送信機 - Google Patents

利得制御増幅回路およびそれを用いた受信機、送信機

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JP2002246858A
JP2002246858A JP2001036304A JP2001036304A JP2002246858A JP 2002246858 A JP2002246858 A JP 2002246858A JP 2001036304 A JP2001036304 A JP 2001036304A JP 2001036304 A JP2001036304 A JP 2001036304A JP 2002246858 A JP2002246858 A JP 2002246858A
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Japan
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signal
circuit
transistor
gain control
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Katsuhide Ichikawa
勝英 市川
Akishige Nakajima
秋重 中島
Eigo Tange
英吾 丹下
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチ用トランジスタにRF増幅用トランジ
スタと同じデプレション形のトランジスタを用いるとと
もに、しきい値電圧を浅くする。 【解決手段】RF信号増幅用トランジスタ106のドレ
イン側にデプレション形のスイッチ用トランジスタ10
5を挿入するとともに、スイッチ用トランジスタ105
のしきい値電圧をRF信号増幅用トランジスタ106よ
り浅くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルラ電話などの
送受信機や、TV、CATV、衛星放送、衛星通信等の
受信機とそれらに用いられる利得制御増幅回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5に利得制御増幅回路の従来例を示
す。図の利得制御増幅回路はセルラ電話において、基地
局からの無線周波信号(RF信号)を受信し、音声信号に
復調する受信機に用いられる初段の低雑音増幅回路の一
例を示したもので、図の利得制御増幅回路に入力される
RF信号周波数は800MHz帯のRF信号であり、電
源電圧は3Vである。
【0003】図の利得制御増幅回路は、RF信号入力端
子101と、RF信号出力端子102と、制御端子10
4と、電源端子103と、入力整合回路120と、出力
整合回路130と、バイパス回路140と、デプレショ
ン形のRF信号増幅用トランジスタ106と、エンハン
スメント形のスイッチ用トランジスタ501と、高周波
接地用コンデンサ108、109と、電流調整用抵抗5
02と、ゲート保護用抵抗503と、バイアス抵抗50
4を有しており、RF信号増幅用トランジスタ106の
ゲートは入力整合回路120を介し、RF信号入力端子
101を接続し、ドレインは出力整合回路130を介し
RF信号出力端子102を接続するとともに、入力整合
回路120と出力整合回路130間にはバイパス回路1
40を接続している。
【0004】また、入力整合回路120は、コンデンサ
121と、インダクタ122、123を有しており、R
F信号増幅用トランジスタ106のゲートとのインピー
ダンス整合を図り、出力整合回路130は、インダクタ
131、132と、コンデンサ133を有しており、R
F信号増幅用トランジスタ106のドレインとのインピ
ーダンス整合を図るとともに、電源端子103の電圧を
RF信号増幅用トランジスタ106のドレインに供給す
る働きも兼ねている。
【0005】さらに、バイパス回路140は、デプレシ
ョン形のバイパス用トランジスタ141と、直流分を阻
止するためのバイパスコンデンサ142と、バイアス抵
抗143、144を有しており、バイパス用トランジス
タ141のドレインとソース間にバイアス抵抗143を
接続するとともに、ドレインを出力整合回路130に接
続し、ソースをバイパスコンデンサ142を介し、入力
整合回路120に接続しているので、バイパス用トラン
ジスタ141のゲートに加える電圧が接地電位付近とな
ると、バイパス用トランジスタ141はオフ状態とな
り、バイパス回路140は高インピーダンスとなる。ま
た、バイパス用トランジスタ141のゲートに加える電
圧が電源電圧付近となるとバイパス用トランジスタ14
1はオン状態となり、バイパス回路140は低インピー
ダンスとなる。
【0006】また、RF信号増幅用トランジスタ106
のソースを高周波接地コンデンサ108により高周波接
地を行うとともに、ソースが電流調整用抵抗502によ
り接地され、ゲートがゲート保護用抵抗503を介し制
御端子104に接続されたエンハンスメント形のスイッ
チ用トランジスタ501のドレインを接続する。さら
に、ソースにバイアス抵抗144を介しバイパス用トラ
ンジスタ141のゲートを接続することで、ソース電圧
をバイパス用トランジスタ141のゲートに印加すると
ともに、ドレイン、ソース間をバイアス抵抗504で接
続する。
【0007】以上の利得制御増幅回路は、制御端子10
4に電源電圧程度の制御電圧を印加した場合、スイッチ
用トランジスタ501がオン状態となり、RF信号増幅
用トランジスタ106にドレイン電流が流れるので、R
F信号入力端子101より入力されたRF信号が入力整
合回路120を介しRF信号増幅用トランジスタ106
で増幅され、出力整合回路130を介しRF信号出力端
子102より出力される。このとき、RF信号増幅用ト
ランジスタ106のソースにバイアス抵抗144を介し
接続されたバイパス用トランジスタ141のゲートは約
0.6V程度の低電位であり、RF信号増幅用トランジ
スタ106のドレインとソースは3V程度の電源電圧が
加わわっているので、バイパス用トランジスタ141は
オフ状態となり、バイパス回路140は高インピーダン
スとなる。このため、RF信号増幅用トランジスタ10
6がオン状態となって、RF信号を増幅する場合には、
バイパス回路140の影響を無視することができる。
【0008】次に制御端子104が0Vとなった場合、
スイッチ用トランジスタ501はエンハンスメント形の
ためオフ状態となって、RF信号増幅用トランジスタ1
06に電流が流れなくなり、RF信号入力端子101よ
り入力されたRF信号はRF信号増幅用トランジスタ1
06からRF信号出力端子102に出力されない。
【0009】このとき、RF信号増幅用トランジスタ1
06はオフ状態であるので、バイアス抵抗504によ
り、RF信号増幅用トランジスタ106のソース電位は
ほぼ電源電圧となるので、バイパス用トランジスタ14
1はオン状態となり、RF信号入力端子101より入力
されたRF信号は、ほば減衰なしにバイパス回路140
を介してRF信号出力端子102より出力される。
【0010】以上のように、上記利得制御増幅回路は、
制御端子104に電源電圧程度のハイレベルの制御電圧
を印加した場合、RF信号入力端子101より入力され
たRF信号を増幅してRF信号出力端子102より出力
し、制御端子104に接地電位付近のローレベルの制御
電圧を印加した場合は、RF信号入力端子101より入
力されたRF信号をほぼそのままのレベルでRF信号出
力端子102にバイパスする構成である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で示す利
得制御増幅回路では、高周波特性、雑音特性、3次歪特
性に優れたGaAs(ひ化ガリウム)電界効果トランジ
スタを用いて集積化しようとした場合、GaAs電界効
果トランジスタでは、スイッチ用トランジスタ501の
ようなエンハンスメント形のトランジスタを形成するの
は困難である。さらに、GaAs半導体基板上で、少な
くともRF増幅用トランジスタ106とバイパス用トラ
ンジスタ141をデプレション形に、スイッチ用トラン
ジスタ501をエンハンスメント形に作り分ける必要も
あるため、上記利得制御増幅回路をGaAs半導体基板
上に1チップに集積化するのは困難である。このため、
上記従来技術で示す利得制御増幅回路を集積化した場
合、スイッチ用トランジスタ回路を外付けするため、部
品点数や実装面積の削減を図れないという問題があっ
た。
【0012】本発明の目的は、上記問題を解決し、集積
化に適した利得制御増幅回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の手段は、図5の従来技術で示した利得制御増幅
回路にお いて、ドレインに出力整合回路130を接続
し、ゲートをゲート保護用抵抗を介し制御端子104に
接続したスイッチ用トランジスタのソースとRF信号増
幅用トランジスタ106のドレインを接続し、RF信号
増幅用トランジスタ106のソースを高周波接地用コン
デンサと電流調整用抵抗の並列接続体により接地した構
成とするとともに、スイッチ用トランジスタのしきい値
電圧をRF信号増幅用トランジスタ106のしきい値電
圧よりも浅いデプレション形のトランジスタを用いた。
さらに、スイッチ用トランジスタのスイッチ特性を改善
するため、スイッチ用トランジスタのゲート幅をRF信
号増幅用トランジスタ106のゲート幅よりも小さいト
ランジスタを用いるのに加え、スイッチ用トランジスタ
のゲート長をRF信号増幅用トランジスタ106のゲー
ト長よりも長いトランジスタを用いた。
【0014】以上の構成とすることにより、図5の従来
技術で示した利得制御増幅回路では、RF信号増幅用ト
ランジスタ106をオン、オフする手段として、RF信
号増幅用トランジスタのソースをエンハンスメント形の
スイッチ用トランジスタを用いて制御していたのに対
し、本発明の第1の手段ではデプレション形のスイッチ
用トランジスタをRF信号増幅用トランジスタ106の
ドレイン側に挿入した。これにより、スイッチ用トラン
ジスタのゲートに電源電圧程度の電圧を印加した場合、
スイッチ用トランジスタはオン状態となって、スイッチ
用トランジスタのソース、ドレイン間電圧はほぼ0Vと
なり、電源電圧がそのままRF信号増幅用トランジスタ
106のドレインに加わるので、RF信号増幅用トラン
ジスタ106はオン状態となり、RF信号入力端子10
1より入力されたRF信号を増幅してRF信号出力端子
102に出力する。
【0015】次にスイッチ用トランジスタのゲートに0
Vを印加した場合、スイッチ用トランジスタのソース電
位も0V近くとなるのでRF信号増幅用トランジスタ1
06のソース、ドレイン間電圧も0Vに近づくため利得
が減少する。このとき、スイッチ用トランジスタのしき
い値電圧がRF信号増幅用トランジスタのしきい値電圧
より浅いほど、RF信号増幅用トランジスタ106のソ
ース、ドレイン間電圧が限りなく0Vに近づくので、R
F信号増幅用トランジスタ106をオフ状態にすること
ができる。
【0016】さらにスイッチ用トランジスタのゲート幅
をRF信号増幅用トランジスタのゲート幅より小さいト
ランジスタを用いたり、スイッチ用トランジスタのゲー
ト長をRF信号増幅用トランジスタ106のゲート長よ
りも長いトランジスタを用いればRF信号増幅用トラン
ジスタ106をオフし易くできる。
【0017】なお、RF信号増幅用トランジスタをオン
オフするためのスイッチ用トランジスタとRF信号増幅
用トランジスタの条件の一例を示すと、スイッチ用トラ
ンジスタのゲート長(Lg)を0.7um、ゲート幅
(Wg)を100um、しきい値電圧(Vth)を−
0.1V、RF信号増幅用トランジスタのゲート長(L
g)を0.7um、ゲート幅(Wg)を400um、し
きい値電圧(Vth)−0.7Vとすれば、スイッチ用
トランジスタのゲート電圧によりRF信号増幅用トラン
ジスタをオンオフすることができる。
【0018】以上のように、上記課題を解決するための
第1の手段を用いれば、スイッチ用トランジスタも他の
トランジスタと同じデプレション形でスイッチ動作が可
能となり、RF信号増幅用トランジスタやバイパス用ト
ランジスタと同じ半導体基板上に形成可能となるので、
図5で示した利得制御増幅回路を1チップに集積化する
ことができる。
【0019】なお、異なるしきい値のトランジスタを同
一の半導体基板上に集積化する場合、異なるしきい値の
トランジスタを別々に形成することで容易に対応するこ
とができる。
【0020】次に、上記課題を解決するための第2の手
段は、図5の従来技術で示した利得制御増幅回路でスイ
ッチ用トランジスタ501をデプレション形としただけ
ではスイッチ用トランジスタのゲートを0Vとしてもド
レイン電流が流れてしまうことから、スイッチ用トラン
ジスタ501をデプレション形とするとともに、スイッ
チ用トランジスタのソースに少なくともダイオードを含
む回路により接地する構成とし、さらにスイッチ用トラ
ンジスタのしきい値電圧がRF信号増幅用トランジスタ
のしきい値電圧より浅く、かつ、スイッチ用トランジス
タのしきい値電圧の絶対値がスイッチ用トランジスタの
ソースに挿入されたダイオードの順方向電圧よりも小さ
いトランジスタを用いた。
【0021】以上の構成とすることにより、スイッチ用
トランジスタのゲートが0Vのとき、スイッチ用トラン
ジスタのソース電位がスイッチ用トランジスタのソース
に挿入されたダイオードの順方向電圧よりも低くなるた
め、ダイオードに電流が流れなくなるので、RF信号増
幅用トランジスタをオフすることができる。また、スイ
ッチ用トランジスタのゲートにスイッチ用トランジスタ
のソースに挿入されたダイオードの順方向電圧である約
0.5Vより高い電圧を印加すれば、スイッチ用トラン
ジスタのドレインに電流が流れるので、RF増幅用トラ
ンジスタをオンすることができる。なお、このとき流れ
る電流は、RF増幅用トランジスタとスイッチ用トラン
ジスタのしきい値電圧の差により決まり、RF増幅用ト
ランジスタに数mA以上の電流を流す場合にはRF増幅
用トランジスタのしきい値電圧をスイッチ用トランジス
タのしきい値電圧よりも深くする必要がある。これらト
ランジスタの条件の一例を示すと、RF信号増幅用トラ
ンジスタのゲート長(Lg)を0.7um、ゲート幅
(Wg)を400um、しきい値電圧(Vth)を−
1.0V、スイッチ用トランジスタのゲート長(Lg)
を0.7um、ゲート幅(Wg)を400um、しきい
値電圧(Vth)を−0.1Vとすれば、スイッチ用ト
ランジスタによりRF信号増幅用トランジスタをオンオ
フすることが可能である。
【0022】以上のように、上記課題を解決するための
第2の手段を用いれば、第1の手段と同様にスイッチ用
トランジスタも他のトランジスタと同じデプレション形
でスイッチ動作が可能となり、RF信号増幅用トランジ
スタやバイパス用トランジスタと同じ半導体基板上に形
成可能となるので、図5で示した利得制御増幅回路を1
チップに集積化することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0024】図1は本発明による利得制御増幅回路の第
1の実施の形態を示す回路図である。図において、10
5はデプレション形のスイッチ用トランジスタ、110
はゲート保護用抵抗、107は電流調整用抵抗、150
は反転回路であり、反転回路150は反転用トランジス
タ151と、ダイオード152と、負荷抵抗153と、
ゲート保護用抵抗154より構成される。さらに、反転
用トランジスタ151は、しきい値電圧の絶対値がダイ
オード152の順方向電圧よりも小さいトランジスタを
用いており、その他、図5に対応する部分については同
一符号を付けて説明を省略する。
【0025】同図において、第1の実施の形態は、ドレ
インに出力整合回路130を接続し、ゲートをゲート保
護用抵抗110を介し制御端子104に接続したスイッ
チ用トランジスタ105のソースとRF信号増幅用トラ
ンジスタ106のドレインを接続し、RF信号増幅用ト
ランジスタ106のソースを高周波接地用コンデンサ1
08と電流調整用抵抗107の並列接続体により接地
し、スイッチ用トランジスタ105をRF信号増幅用ト
ランジスタ106のドレイン側に挿入した構成とすると
ともに、スイッチ用トランジスタ105のしきい値電圧
をRF信号増幅用トランジスタ106のしきい値電圧よ
り浅いトランジスタを用いた。さらに、スイッチ用トラ
ンジスタのスイッチ特性を改善するため、スイッチ用ト
ランジスタ105のゲート幅をRF信号増幅用トランジ
スタ106のゲート幅より小さいトランジスタを用いる
のに加え、スイッチ用トランジスタのゲート長をRF信
号増幅用トランジスタ106のゲート長より長いトラン
ジスタを用いており、これ以外の構成は図5に示した従
来の利得制御増幅回路と同様であり、また、その動作
も、図5で示した従来の利得制御増幅回路と同様に、R
F信号入力端子101より入力されたRF信号を制御端
子104に印加される電圧により、増幅あるいは増幅な
しにバイパスしてRF信号出力端子102より出力す
る。
【0026】なお、反転回路150は、制御端子104
に印加した制御電圧を反転して、バイパス回路140の
バイパス用トランジスタ141のゲートに印加するもの
であり、制御端子104に電源電圧程度の電圧を印加し
た場合、スイッチ用トランジスタ105がRF信号増幅
用トランジスタ106をオン状態とするとともに、反転
用トランジスタ151もオン状態となり、反転用トラン
ジスタ151のドレインには、ソースに挿入されたダイ
オード152の順方向電圧である約0.6Vの低電圧が
出力され、これがバイパス用トランジスタ141のゲー
トに印加されるので、バイパス用トランジスタ141は
オフ状態となり、RF信号入力端子101より入力され
たRF信号は、バイパス回路140を介さずRF信号増
幅用トランジスタ106により増幅されRF信号出力端
子102より出力される。
【0027】次に制御端子104に0Vを印加した場
合、スイッチ用トランジスタ105がRF信号増幅用ト
ランジスタ106をオフ状態とする一方で、反転用トラ
ンジスタ151のソース電位がダイオード152の順方
向電圧より低くなるので、反転用トランジスタ151は
オフ状態となり、反転用トランジスタ151のドレイン
はほぼ電源電圧が出力される。このためバイパス用トラ
ンジスタ141のゲートにも電源電圧に近い電圧が印加
されるため、バイパス用トランジスタ141はオン状態
となり、RF信号入力端子101より入力されたRF信
号は、そのままバイパス回路140を介しRF信号出力
端子102より出力される。
【0028】以上の第1の実施の形態では、図5の従来
技術で示した利得制御増幅回路は、スイッチ用トランジ
スタをエンハンスメント形のトランジスタを用いる必要
があったのに対し、本発明の第1の実施の形態では、ス
イッチ用トランジスタを含めたすべてのトランジスタを
デプレション形で実現可能となるので、図1で示した利
得制御増幅回路を1チップに集積化することができる。
【0029】図2は本発明による利得制御増幅回路の第
2の実施の形態を示す回路図であって、201はバイパ
ス用コンデンサ、202はバイアス抵抗、203、20
4はブリーダ抵抗であり、図1および図5に対応する部
分には同一符号を付し重複する説明を省略する。
【0030】図の利得制御増幅回路は図1の第1の実施
の形態を示す回路図と比較して、出力整合回路130と
バイパス用トランジスタ141のドレイン間にバイパス
用コンデンサ201を挿入し、バイパス用トランジスタ
141のドレインをバイアス抵抗202を介し制御端子
104に接続するとともに、ゲートをバイアス抵抗14
4を介し、ブリーダ抵抗203、204の接続点に接続
する構成とし、バイパス用トランジスタ141のゲート
には0.5V程度の低電圧が印加されるようにブリーダ
抵抗203、204の抵抗比を選んでいる。
【0031】以上の第2の実施の形態では、制御端子1
04に電源電圧程度の電圧を印加した場合、スイッチ用
トランジスタ105がRF信号増幅用トランジスタ10
6をオン状態とするとともに、バイパス用トランジスタ
141のドレインとソースに電源電圧程度の制御電圧が
加わることでバイパス用トランジスタ141のゲート、
ソース間電圧(Vgs)がバイパス用トランジスタ14
1のしきい値電圧よりも小さくなることから、バイパス
用トランジスタ141がオフ状態となり、RF信号入力
端子101より入力されたRF信号は、RF信号増幅用
トランジスタ106により増幅されRF信号出力端子1
02より出力される。
【0032】次に制御端子104に0Vの電圧を印加し
た場合、スイッチ用トランジスタ105がRF信号増幅
用トランジスタ106をオフ状態とするとともに、バイ
パス用トランジスタ141のドレインとソースに0Vの
制御電圧が加わり、ゲートにブリーダ抵抗203、20
4により約0.5Vの電圧が印加されていることから、
バイパス用トランジスタ141がオン状態となって、R
F信号入力端子101より入力されたRF信号が、その
ままバイパス回路140を介しRF信号出力端子102
より出力される。
【0033】以上の第2の実施の形態では、スイッチ用
トランジスタを含めたすべてのトランジスタをデプレシ
ョン形で実現可能となるので、先の第1の実施の形態と
同様な効果が得られる上に、第1の実施の形態では制御
端子104の制御信号を反転回路150を介して、バイ
パス用トランジスタ141のゲートに印加していたが、
第2の実施の形態ではバイパス用トランジスタ141の
ドレインに制御電圧を印加する構成とすることにより、
反転回路150を削除することができるので、回路の簡
略化を図ることができる。
【0034】図3は本発明による利得制御増幅回路の第
3の実施の形態を示す回路図であって、301はデプレ
ション形のスイッチ用トランジスタ、302はダイオー
ド、303は電流調整用抵抗、304はバイアス抵抗、
305はゲート保護用抵抗である。また、スイッチ用ト
ランジスタ301は、しきい値電圧の絶対値がダイオー
ド302の順方向電圧よりも小さいトランジスタを用い
ており、その他、図1および図5に対応する部分につい
ては同一符号を付し重複する説明を省略する。
【0035】図の利得制御増幅回路は図1の第1の実施
の形態を示す回路図と比較して、RF信号増幅用トラン
ジスタ106のドレインに出力整合回路130を接続
し、ソースにスイッチ用トランジスタ301のドレイン
を接続するとともに、スイッチ用トランジスタ301の
ソースをダイオード302と電流調整用抵抗303の直
列接続体により接地し、ゲートをゲート保護用抵抗30
5を介し制御端子104に接続する。さらに、RF信号
増幅用トランジスタ106のソースをバイアス抵抗14
4を介しバイパス用トランジスタ141のゲートに接続
するとともに、RF信号増幅用トランジスタ106のド
レイン、ソース間をバイアス抵抗304で接続する。
【0036】以上の第3の実施の形態は、制御端子10
4に電源電圧程度の電圧を印加した場合、スイッチ用ト
ランジスタ301のソースはダイオード302の順方向
電圧よりも高い電圧が現われるので、スイッチ用トラン
ジスタ301にドレイン電流が流れ、RF増幅用トラン
ジスタ106はオン状態となり、RF信号入力端子10
1より入力されたRF信号は、RF信号増幅用トランジ
スタ106により増幅されRF信号出力端子102より
出力される。また、このとき、RF信号増幅用トランジ
スタ106のソースは、ダイオード302の順方向電圧
と電流調整用抵抗303の電圧降下分の約0.6Vの低
電圧となることから、この電圧がゲートに印加されるバ
イパス用トランジスタ141はオフ状態となるので、バ
イパス回路140を無視することができる。
【0037】次に制御端子104に0Vを印加した場
合、スイッチ用トランジスタ301のソース電位がダイ
オード302の順方向電圧より低くなるので、スイッチ
用トランジスタ301にドレイン電流が流れなくなり、
RF信号増幅用トランジスタ106はオフ状態となる。
また、このとき、RF信号増幅用トランジスタ106の
ソース電位はバイアス抵抗304によりほぼ電源電圧が
出力されるので、この電圧がゲートに印加されるバイパ
ス用トランジスタ141はオン状態となり、RF信号入
力端子101より入力されたRF信号は、そのままバイ
パス回路140を介しRF信号出力端子102より出力
する。
【0038】以上の第3の実施の形態では、スイッチ用
トランジスタをRF増幅用トランジスタのソース側に挿
入した構成であっても、デプレション形のスイッチ用ト
ランジスタで実現可能となるので、先の第1の実施の形
態と同様な効果が得られる上に、第1の実施の形態では
制御端子104の制御信号を反転回路150を介して、
バイパス用トランジスタ141のゲートに印加していた
が、第3の実施の形態では、RF増幅用トランジスタ1
06のソース電圧が制御端子104に印加される制御電
圧を反転する構成であることを利用して、RF増幅用ト
ランジスタ106のソース電圧をバイパス用トランジス
タ141のゲートに印加することにより、反転回路15
0を削除できるので、回路の簡略化を図ることができ
る。
【0039】図4は本発明による利得制御増幅回路の第
4の実施の形態を示す回路図であって、401はバイパ
ス用コンデンサ、402はバイアス抵抗、403、40
4はブリーダ抵抗であり、図1、図2、図3および図5
に対応する部分には同一符号を付し重複する説明を省略
する。
【0040】図の利得制御増幅回路は図3の第3の実施
の形態を示す回路図と比較して、出力整合回路130と
バイパス用トランジスタ141のドレイン間にバイパス
用コンデンサ401を挿入し、バイパス用トランジスタ
141のドレインをバイアス抵抗402を介し制御端子
104に接続するとともに、ゲートをバイアス抵抗14
4を介し、ブリーダ抵抗403、404の接続点に接続
する構成とし、バイパス用トランジスタ141のゲート
には0.5V程度の低電圧が印加されるようにブリーダ
抵抗403、404の抵抗比を選んでいる。
【0041】以上の第4の実施の形態では、制御端子1
04に電源電圧程度の電圧を印加した場合、スイッチ用
トランジスタ105がRF信号増幅用トランジスタ10
6をオン状態とするとともに、バイパス用トランジスタ
141がオフ状態となり、RF信号入力端子101より
入力されたRF信号は、RF信号増幅用トランジスタ1
06により増幅されRF信号出力端子102より出力さ
れる。
【0042】次に制御端子104に0Vの電圧を印加し
た場合、スイッチ用トランジスタ105がRF信号増幅
用トランジスタ106をオフ状態とするとともに、バイ
パス用トランジスタ141がオン状態となり、RF信号
入力端子101より入力されたRF信号は、そのままバ
イパス回路140を介しRF信号出力端子102より出
力する。
【0043】以上の第4の実施の形態では、スイッチ用
トランジスタを含めたすべてのトランジスタをデプレシ
ョン形で実現可能となるので、先の第1の実施の形態と
同様な効果が得られる上に、第1の実施の形態では制御
端子104の制御信号を反転回路150を介して、バイ
パス用トランジスタ141のゲートに印加していたが、
第4の実施の形態ではバイパス用トランジスタ141の
ドレインに制御電圧を印加することにより、反転回路1
50を削除することができるので、回路の簡略化を図る
ことができる。
【0044】次に本発明の実施の形態における効果を図
6、図7および図8を参照して説明する。
【0045】図6は図1の利得制御増幅回路の第1の実
施の形態と図3の利得制御増幅回路の第3の実施の形態
における制御電圧に対するドレイン電流のシミュレーシ
ョン結果を示したものである。
【0046】図6においてのシミュレーションは、電源
電圧3Vで制御電圧を0から3Vまで変化したときのR
F増幅用トランジスタのドレイン電流を計算したもので
あり、図6の横軸は制御電圧、縦軸はドレイン電流であ
る。図から図1の第1の実施の形態と図3の第3の実施
の形態とも、制御電圧を0Vにするとドレイン電流がほ
ぼゼロになり、RF増幅用トランジスタがオフ状態とな
っていることが分かる。
【0047】また、図7および図8は図1で示した第1
の実施の形態を試作したときの実験値を示したものであ
り、図7は、RF信号周波数820〜920MHz、電
源電圧3Vで、制御電圧が3Vと0Vのときの利得を測
定したもので、横軸はRF信号周波数、縦軸は利得であ
る。
【0048】図から制御電圧が3Vの時は、バイパス回
路がオフ状態となり、RF増幅用トランジスタがオン状
態となって、入力されたRF信号を増幅出力しているこ
とが分かる。また、制御電圧が0Vの時は、バイパス回
路がオン、RF増幅用トランジスタがオフ状態となっ
て、入力されたRF信号をほぼそのままのレベルでバイ
パス出力していることが分かる。
【0049】また、図8はRF信号周波数820〜92
0MHz、電源電圧3Vで、制御電圧が3Vと0Vのと
きの3次歪特性を測定したもので、横軸はRF信号周波
数、縦軸は3次歪抑圧比であり、制御電圧3V時の利得
増幅時に入力されるRF信号レベルは−25dBm、制
御電圧0V時のバイパス時に入力されるRF信号レベル
は−5dBmである。図から利得増幅時の入力換算時の
インターセプトポイント(IP3in)は+6dBm、
バイパス時の入力換算時のインターセプトポイント(I
P3in)は+20dBmが得られており、セルラ電話
等の受信機で用いられる利得制御機能を有する低雑音増
幅回路に要求される性能を満たす結果が得られている。
【0050】なお、この試作では、RF増幅用トランジ
スタは、ゲート長0.7um、ゲート幅400um、し
きい値電圧−0.7V、スイッチ用トランジスタは、ゲ
ート長0.7um、ゲート幅100um、しきい値電圧
−0.1V、バイパス用トランジスタはゲート長0.7u
m、ゲート幅1000um、しきい値電圧−0.7V、
反転用トランジスタはゲート長0.7um、ゲート幅1
00um、しきい値電圧−0.1Vのトランジスタを用
いており、これらのトランジスタは同一のひ化ガリウム
(GaAs)基板上に形成され、1チップに集積化され
ている。
【0051】次に、上述した実施の形態における利得制
御増幅回路を用いた送信機および受信機を図9を参照し
て説明する。図9は送受信機能を有するセルラ電話のブ
ロック図を示したものであり、901は送受信兼用アン
テナ、902、904、906、917、920はバン
ドパスフィルタ、903、918は利得制御増幅回路、
905、915はミクサ回路、907は音声復調回路、
908はスピーカ、909、916は局部発振信号増幅
回路、910は送受信兼用の局部発振回路、911はP
LL回路、912は制御回路、913はマイクロホン、
914は音声変調回路、919は電力増幅回路を備え
る。また、図9の利得制御増幅回路903、918に
は、少なくとも図1、図2、図3および図4に示した利
得制御増幅回路を用いている。
【0052】図のセルラ電話について、まずは基地局よ
り送信された800MHz帯あるいは1.9GHz帯の
RF信号を受信する場合について説明する。
【0053】図9において、基地局より送信されたRF
信号は、送受信兼用アンテナ901より受信され、バン
ドパスフィルタ902により受信帯域以外を減衰させた
後、利得制御増幅回路903に入力される。入力された
RF信号は受信信号レベルに応じて増幅あるいそのまま
のレベルでバイパスされ、バンドパスフィルタ904を
介し、ミクサ回路905に入力される。ミクサ回路で
は、局部発振信号増幅回路909により増幅された送受
信兼用の局部発振回路910からの局部発振信号によ
り、入力されたRF信号をRF信号レベルに対応したレ
ベルの中間周波信号に周波数変換し、バンドパスフィル
タ906を介し音声復調回路907に入力する。音声復
調回路907では入力された中間周波信号を音声信号に
復調し、スピーカ908で音声信号を出力する。
【0054】次に、セルラ電話から基地局にRF信号を
送信する場合について説明する。
【0055】図9において、マイクロホン913より出
力された音声信号は音声変調回路914により中間周波
信号として変調出力され、ミクサ回路915に入力され
る。入力された中間周波信号はミクサ回路915におい
て、局部発振信号増幅回路916により増幅された送受
信兼用の局部発振回路910からの局部発振信号によ
り、所望の送信出力レベルに対応したレベルのRF信号
に周波数変換出力され、バンドパスフィルタ917を介
し利得制御増幅回路918に入力される。利得制御増幅
回路918では、入力されたRF信号を所望の送信出力
レベルに対応したレベルに増幅あるいはそのままのレベ
ルでバイパスした後、電力増幅回路919により電力増
幅され、バンドパスフィルタ920を介し送受信兼用ア
ンテナにより基地局に送信する。
【0056】なお、制御回路912では受信信号レベル
に応じ利得制御増幅回路903およびミクサ回路905
の利得制御を行うとともに、受信信号レベルが小さい場
合には基地局からの距離が離れていると判断し、送信信
号レベルを大きく、受信信号レベルが大きい場合には送
信信号レベルが小さくなるように利得制御増幅回路91
8およびミクサ回路915の利得を制御する。さらに制
御回路912はPLL回路911を制御して送受信兼用
の局部発振回路910の発振周波数を制御する。また、
受信信号周波数と送信信号周波数は互いに混信を防ぐた
め、異なる周波数に設定するとともに、送信信号が受信
機側に漏れ込んだり、あるいは受信信号が送信機側に漏
れ込むことで、混変調妨害が発生しないよう、バンドパ
スフィルタ902および920を設け互いの信号が漏れ
込むのを防いでいる。
【0057】以上の図9のセルラ電話において受信機
側、送信機側とも従来技術で示す利得制御増幅回路を用
いた場合、利得制御増幅回路を1チップに集積化できな
いため、スイッチ用トランジスタを外付けする必要があ
り、回路の実装面積を小さくできないという課題があっ
た。このため、利得制御増幅回路903および918
に、少なくとも利得制御増幅回路の第1、第2、第3お
よび第4の実施の形態を用いることにより、回路の実装
面積が小さく、より小型のセルラ電話を得ることができ
る。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、利得制御増幅回路に用
いるトランジスタをすべてデプレション形のトランジス
タにより構成することができるので、利得制御増幅回路
を1チップに集積化することが可能となり、さらに、こ
れを受信機や送信機に用いれば回路規模が小さく実装面
積の小さい受信機や送信機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による利得制御増幅回路の第1の実施の
形態を示す回路図である。
【図2】本発明による利得制御増幅回路の第2の実施の
形態を示す回路図である。
【図3】本発明による利得制御増幅回路の第3の実施の
形態を示す回路図である。
【図4】本発明による利得制御増幅回路の第4の実施の
形態を示す回路図である。
【図5】従来の利得制御増幅回路の一例を示す回路図で
ある。
【図6】本発明による利得制御増幅回路の第1と第3の
実施の形態の直流特性のシミュレーション結果を示す特
性図である。
【図7】本発明による利得制御増幅回路の第1の実施の
形態の周波数特性の実験結果を示す特性図である。
【図8】本発明による利得制御増幅回路の第1の実施の
形態の3次歪特性の実験結果を示す特性図である。
【図9】本発明の実施の形態を用いた受信機および送信
機の一例示すブロック図である。
【符号の説明】
101…RF信号入力端子、102…RF信号出力端
子、103…電源端子、104…制御端子、105、3
01、501…スイッチ用トランジスタ、106…RF
信号増幅用トランジスタ、107、303、502…高
周波接地用コンデンサ、108、109…電流調整用抵
抗、120…入力整合回路、130…出力整合回路、1
40…バイパス回路、150…反転回路、141…バイ
パス用トランジスタ、151…反転用トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹下 英吾 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5J100 AA24 AA25 BA01 BB02 BB16 BC02 CA02 CA03 CA12 DA06 EA02 FA01 FA02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレインに第1の出力整合回路を接続
    し、ゲートを抵抗を介し第1の制御端子に接続した第1
    のスイッチ用トランジスタのソースと第1のRF信号増
    幅用トランジスタのドレインを接続するとともに、前記
    第1のRF信号増幅用トランジスタのソースを高周波接
    地し、前記第1のRF信号増幅用トランジスタのゲート
    から第1の入力整合回路を介しRF信号を入力し、前記
    第1の制御端子に印加される電圧がハイレベルならば、
    前記第1のスイッチ用トランジスタが前記第1のRF信
    号増幅用トランジスタをオン状態にして、前記第1のR
    F信号増幅用トランジスタのドレインより、入力された
    RF信号を増幅して前記第1の出力整合回路に出力し、
    前記第1の制御端子に印加される電圧がローレベルなら
    ば前記第1のスイッチ用トランジスタが前記第1のRF
    信号増幅用トランジスタをオフ状態にして、入力された
    RF信号を減衰して前記第1の出力整合回路に出力する
    構成の利得制御増幅回路において、 少なくとも前記第1のスイッチ用トランジスタとRF信
    号増幅用トランジスタがデプレション型のトランジスタ
    であり、かつ、前記第1のスイッチ用トランジスタのし
    きい値電圧が前記第1のRF信号増幅用トランジスタの
    しきい値電圧より浅いトランジスタを用いたことを特徴
    とする利得制御増幅回路。
  2. 【請求項2】 入力されたRF信号を増幅あるいは減衰
    し出力する請求項1記載の利得制御増幅回路において、
    第1の入力整合回路と第1の出力整合回路間に第2の制
    御端子を有した第1のバイパス回路を設け、第1の制御
    端子にローレベルの電圧を印加して第1のRF信号増幅
    用トランジスタがオフ状態となって前記第1の入力整合
    回路に入力されたRF信号を減衰させて前記第1の出力
    整合回路に出力する場合は、前記第2の制御端子にこれ
    に対応した制御電圧を印加して前記第1のバイパス回路
    をオン状態にして前記第1の入力整合回路に入力された
    RF信号を前記第1のバイパス回路を介して前記第1の
    出力整合回路にバイパスし、前記第1の制御端子にハイ
    レベルの電圧を印加して前記第1のRF信号増幅用トラ
    ンジスタがオン状態となって前記第1の入力整合回路に
    入力されたRF信号を増幅して第1の出力整合回路に出
    力する場合は、前記第2の制御端子にこれに対応した制
    御電圧を印加して前記第1のバイパス回路をオフ状態と
    する構成のバイパス回路を付加したことを特徴とする利
    得制御増幅回路。
  3. 【請求項3】 請求項1および2記載の利得制御増幅回
    路において、 第1のスイッチ用トランジスタのゲート幅が前記第1の
    RF信号増幅用トランジスタのゲート幅より小さいトラ
    ンジスタを用いたことを特徴とする利得制御増幅回路。
  4. 【請求項4】 請求項1、2および3記載の利得制御増
    幅回路において、 第1のスイッチ用トランジスタのゲート長が前記第1の
    RF信号増幅用トランジスタのゲート長より長いトラン
    ジスタを用いたことを特徴とする利得制御増幅回路。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3および4記載の利得制
    御増幅回路において、 少なくとも第1のスイッチ用トランジスタと第1のRF
    信号増幅用トランジスタを含むトランジスタが、同一半
    導体基板上に集積化されたことを特徴とする利得制御増
    幅回路。
  6. 【請求項6】 RF周波信号を受信信号レベルにより増
    幅あるいはバイパスして出力する利得制御増幅回路と前
    記利得制御増幅回路より出力されたRF周波信号を局部
    発振信号により中間周波信号に周波数変換出力するミク
    サ回路と、前記ミクサ回路より出力された中間周波信号
    を復調する復調回路からなる受信機において、 前記利得制御増幅回路には、少なくとも、請求項1、
    2、3、4および5記載の利得制御増幅回路を用いたこ
    とを特徴とする受信機。
  7. 【請求項7】 変調回路において変調出力される中間周
    波信号を局部発振信号により、RF周波信号に周波数変
    換出力するミクサ回路と、前記ミクサ回路より出力され
    たRF周波信号を所望の信号レベルに増幅する利得制御
    増幅回路を有する送信機において、 前記利得制御増幅回路には、少なくとも、請求項1、
    2、3、4および5記載の利得制御増幅回路を用いたこ
    とを特徴とする送信機。
  8. 【請求項8】 ドレインに第2の出力整合回路を接続
    し、ゲートを第2の入力整合回路に接続した第2のRF
    信号増幅用トランジスタのソースと第2のスイッチ用ト
    ランジスタのドレインを接続し、前記第2のスイッチ用
    トランジスタのゲートに抵抗を介し第3の制御端子に接
    続するとともに、ソースを少なくとも第1のダイオード
    を含む回路で接地し、前記第2のRF信号増幅用トラン
    ジスタのゲートから第2の入力整合回路を介しRF信号
    を入力し、前記第2のRF信号増幅用トランジスタのド
    レインより、前記第3の制御端子に印加される電圧がハ
    イレベルならば前記第2のスイッチ用トランジスタが前
    記第2のRF信号増幅用トランジスタをオン状態にし
    て、入力されたRF信号を増幅して前記第2の出力整合
    回路に出力し、前記第3の制御端子に印加される電圧が
    ローレベルならば前記第2のスイッチ用トランジスタが
    前記第2のRF信号増幅用トランジスタをオフ状態にし
    て、入力されたRF信号を減衰して出力する構成の利得
    制御増幅回路において、 前記第2のスイッチ用トランジスタのしきい値電圧が前
    記第2のRF信号増幅用トランジスタのしきい値電圧よ
    り浅く、かつ、前記第2のスイッチ用トランジスタのし
    きい値電圧の絶対値が、前記第1のダイオードの順方向
    電圧より小さいことを特徴とする利得制御増幅回路。
  9. 【請求項9】 入力されたRF信号を増幅あるいは減衰
    し出力する請求項8記載の利得制御増幅回路において、
    第2の入力整合回路と第2の出力整合回路間に第4の制
    御端子を有した第2のバイパス回路を設け、第3の制御
    端子にローレベルの制御電圧を印加して第2のRF信号
    増幅用トランジスタがオフ状態となって前記第2の入力
    整合回路に入力されたRF信号を減衰させて前記第2の
    出力整合回路に出力する場合は、前記第4の制御端子に
    これに対応した制御電圧を印加して、前記第2の入力整
    合回路に入力されたRF信号を前記第2のバイパス回路
    を介して入力されたRF信号を前記第2の出力整合回路
    にバイパスし、前記第3の制御端子にハイレベルの制御
    電圧を印加して前記第2のRF信号増幅用トランジスタ
    がオン状態となって前記第2の入力整合回路に入力され
    たRF信号を増幅して前記第2の出力整合回路に出力す
    る場合は、前記第4の制御端子にこれに対応した制御電
    圧を印加し、前記第2のバイパス回路をオフ状態とする
    構成のバイパス回路を付加したことを特徴とする利得制
    御増幅回路。
  10. 【請求項10】 請求項8および9記載の利得制御増幅
    回路において、 少なくとも第2のスイッチ用トランジスタと第2のRF
    信号増幅用トランジスタを含むトランジスタが、同一半
    導体基板上に集積化されたことを特徴とする利得制御増
    幅回路。
  11. 【請求項11】 RF周波信号を受信信号レベルにより
    増幅あるいはバイパスして出力する利得制御増幅回路と
    前記利得制御増幅回路より出力されたRF周波信号を局
    部発振信号により中間周波信号に周波数変換出力するミ
    クサ回路と、前記ミクサ回路より出力された中間周波信
    号を復調する復調回路からなる受信機において、 前記利得制御増幅回路には、少なくとも、請求項8,9
    および10記載の利得制御増幅回路を用いたことを特徴
    とする受信機。
  12. 【請求項12】 変調回路において変調出力される中間
    周波信号を局部発振信号により、RF周波信号に周波数
    変換出力するミクサ回路と、前記ミクサ回路より出力さ
    れたRF周波信号を所望の信号レベルに増幅する利得制
    御増幅回路を有する送信機において、 前記利得制御増幅回路には、少なくとも、請求項8、9
    および10記載の利得制御増幅回路を用いたことを特徴
    とする送信機。
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