JP2002246421A - 半導体素子の実装装置 - Google Patents

半導体素子の実装装置

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JP2002246421A
JP2002246421A JP2001039488A JP2001039488A JP2002246421A JP 2002246421 A JP2002246421 A JP 2002246421A JP 2001039488 A JP2001039488 A JP 2001039488A JP 2001039488 A JP2001039488 A JP 2001039488A JP 2002246421 A JP2002246421 A JP 2002246421A
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Hikari Fujita
光 藤田
Tomohiro Murata
智浩 村田
Yoshihiro Akune
良尋 阿久根
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体素子を熱圧着する際に、周辺部品が受
ける熱ダメージを最小にする半導体素子の実装装置及び
半導体素子の実装装置を提供する。 【解決手段】 半導体素子ICを実装する際、冷却機構
を備えた第1及び第2の冷却伝導板4,7を半導体素子
IC以外の部分に直接接触させることにより、圧着ツー
ル1aによる半導体素子IC以外の部分にかかる熱伝導
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップやLS
Iチップなどの半導体素子を半導体実装用基板に実装す
るために使用される機器である半導体素子の実装装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ICチップやLSIチップなどの
半導体素子は、各種電子素子や周辺部品が配される半導
体実装用基板にフェースダウン等で実装されるが、小型
で薄い液晶表示装置の普及等により、いわゆるハンダバ
ンプに代わって、異方性導電膜(Anisotropic Conduct
ive Film:ACF)を接続端子間に介在させることにより
高密度実装を可能にするようになってきている(ファイ
ンピッチ化)。
【0003】一方、液晶表示装置における半導体素子の
実装では、ガラス基板上の電極端子に直接半導体素子を
接続するCOG(chip on glass)実装やTAB実装が
ある。ガラス基板の代わりにプラスチック製のフレキシ
ブル基板が用いられることもあるが(これをCOF(ch
ip on film)、COP(chip on plastic)と呼ぶこと
もある。)、これらCOG実装等は、上記異方性導電膜
を使用して、上記形状のバンプを有する半導体素子IC
を実装することが通常である。異方性導電膜は、絶縁性
を有する接着剤中に導電粒子が分散され厚み方向(接続
方向)に導電性を有し、面方向(横方向)に絶縁性を有
するペースト状又はフィルム状の接着剤である。
【0004】従来の半導体素子の実装装置は、図10に
示すように、半導体素子ICを実装する半導体実装用基
板14を載置するステージS1と、このステージS1上
を昇降動して半導体素子ICを熱圧着させる圧着ツール
S2とを備え、圧着ツールS2を昇降動させながら半導
体素子ICを異方性導電膜11を介して半導体実装用基
板14に実装させる。この図10の装置は、半導体実装
用基板14が液晶パネルLの一方の基板と一体とされた
基板である(COG実装)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶表示装
置の表面と裏面には、偏光板が施されることが多い。偏
光板は、液晶の配向の変化を可視化させる光学部材であ
り、主に高分子フィルムを素材としているため、熱の影
響により変質したり変形しやすい性質を持っており、局
所的に熱ダメージを受けると、部分的に表示ムラが発生
し、表示品位を落とすことになる。また、一対の基板間
に狭持される液晶は勿論、液晶パネルの種類によって配
される位相差板等、液晶パネルには熱による影響を受け
やすい種々の部材が配されている。
【0006】しかしながら、従来の半導体素子のCOG
実装では、液晶駆動用の半導体素子の実装位置は液晶表
示装置の液晶表示部に近接しているため、圧着ツールを
半導体素子に押し付けることにより、その熱が半導体素
子やAM基板を経由して液晶表示装置に伝導し、熱に弱
い偏光板や位相差板等に熱ダメージを与える。また、半
導体実装時には、圧着ツールが液晶表示部に近づくだけ
で、圧着ツールの輻射熱により液晶表示装置の最表面に
くる偏光板に熱ダメージを与える。このように、従来の
半導体素子の実装には、半導体実装用基板の様々な部品
に熱ダメージによる欠陥が生じることがある。
【0007】そこで本発明の目的は、半導体素子を熱圧
着する際に伝導する熱から半導体実装用基板や半導体実
装用基板に配される部品を保護する半導体素子の実装装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の半導体素子の実装装置は、
半導体素子を実装する半導体実装用基板を載置するステ
ージと、このステージ上を昇降動して半導体素子を熱圧
着させる圧着ツールとを備えた半導体素子の実装装置に
おいて、半導体実装用基板の所定箇所に接触して冷却す
る冷却手段を有することを特徴とする。
【0009】この発明によれば、半導体実装用基板の所
定箇所に接触して冷却する冷却手段を有することから、
ステージ上に載置された半導体実装用基板に半導体素子
を圧着ツールを昇降動させて熱圧着する際、熱圧着する
箇所から半導体実装用基板の所定箇所に伝導する熱が直
接冷却されることとなる。
【0010】本発明の請求項2記載の半導体素子の実装
装置は、請求項1記載の発明を前提に、前記冷却手段
は、前記圧着ツールを昇降動させる昇降装置に取り付け
られる第1の冷却手段と、前記ステージが取り付けられ
る基台に設けられる第2の冷却手段とからなり、これら
第1と第2の冷却手段が半導体実装用基板の表裏面の所
定箇所に接触して冷却することを特徴とする。
【0011】この発明によれば、第1と第2の冷却手段
が半導体実装用基板の表裏面の所定箇所に接触して冷却
することから、圧着ツールの昇降動に連動して第1の冷
却手段が半導体実装用基板の所定箇所を直接冷却され、
第2の冷却手段とともに半導体実装用基板の表裏面から
効率良く冷却することとなる。
【0012】本発明の請求項3記載の半導体素子の実装
装置は、前記請求項2記載の発明を前提として、前記冷
却手段は、冷却水が内部を通過する冷却器本体と、この
冷却器本体から延設されて半導体実装用基板の所定箇所
に接触する冷却伝導板とからなることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、半導体素子と半導体実
装用基板が小型や薄型等の場合でも、冷却伝導板を所定
箇所まで延設させることにより、冷却器本体からの冷気
を冷却伝導板を介して伝導させて、半導体実装用基板の
所定箇所を直接冷却するができる。また、冷却伝導板を
圧着ツールに近接配置させたり、冷却伝導板の形状を圧
着ツールの外周を囲むように形成することにより、半導
体実装用基板に対して圧着ツールからの輻射熱を遮蔽す
る効果も得られる。
【0014】本発明の請求項4記載の半導体素子の実装
装置は、前記半導体実装用基板は、対向する一対の基板
間に液晶が狭持された液晶パネルの一方の基板であり、
前記半導体素子は、液晶パネルの駆動用の半導体素子で
あり、上記液晶パネルには、特定の光のみを透過させる
偏光板が配され、この偏光板に前記冷却伝導板が接触す
ることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、一対の基板間に液晶が
狭持された液晶パネルの一方の基板である半導体実装用
基板に半導体素子を実装するCOG実装において、液晶
パネルに配される偏光板に熱圧着の際に伝導する熱を冷
却するとともに、圧着ツールの輻射熱により液晶表示装
置の偏光板に熱ダメージを与えることを防止することと
なる。すなわち、偏光板は圧着ツールの熱により容易に
変質したり変形するが、液晶パネルの一方の基板の所定
箇所に冷却伝導板を接触させることにより、偏光板に伝
導する熱圧着による熱を吸収して偏光板を保護する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0017】(第1の実施の形態)本実施の形態の半導
体素子の実装装置は、図1及び図2に示すように、ステ
ージ9が取り付けられた基台8と、基台8の上方側に配
置されて昇降動作する昇降装置1と、移載ステージ10
からなる。液晶パネルLは、移載ステージ10により運
び込まれて、基台8のステージ9に液晶パネルLの一方
の基板14側が載置されるように構成されている。
【0018】基台8は、片側にステージ9が配され、他
方側に冷却手段である第2の冷却器本体6が配されてい
る。ステージ9には、このステージ9の上方面を温度調
整する温水を通す冷却管5Aが取り付けられている。
【0019】昇降装置1は、片側(図2中右側)に圧着
ツール1aが配され、他方側(図2中左上側)に冷却手
段である第1の冷却器本体3が配されている。圧着ツー
ル1aには、加熱用のヒーター2が内蔵され、半導体素
子ICの熱圧着に使用される。第1の冷却器本体3は、
円筒状を呈し、その内部を冷却水が通過するもので、第
2の冷却器本体6と対応する位置に配されている。加圧
手段は圧着ツール1aが兼ねており、圧着ツール1aに
おいて加熱及び加圧時間、加熱温度、加圧力のコントロ
ールを行う。
【0020】昇降装置1には、第1の冷却器本体3と第
1の冷却伝導板4が設けられ、一方、基台8には、第2
の冷却器本体6と第2の冷却伝導板7が設けられてい
る。第1の冷却器本体3と第2の冷却器本体6は、各々
円筒状を呈し、内部を冷却水が通過する冷却管5B,5
Cが貫通して形成されている。冷却水は、図示しない供
給源から供給される。すなわち、管経路5B,5Cは連
続させて一カ所の供給源の冷却水が冷却管5B,5Cの
いずれにも循環して供給されるようになっており、安価
で容易な方法で熱交換できるようになっている。本実施
の形態の冷却管5B,5Cには、約17°Cの冷却水が
流され、ステージ9の冷却管5Aには、約25°C〜2
8°Cの温水が流される。なお、本実施の形態では、ス
テージ9の冷却管5Aの温水の供給源は、上記管経路5
B,5Cと別経路であるが、同じ経路にすることは可能
である。
【0021】第1の冷却伝導板4と第2の冷却伝導板7
は、図3乃至図5に示すように、各々第1及び第2の冷
却器本体3,6の基端側に設けられる基端側金属板4
a,7aと、先端側に設けられる先端側金属板4b,7
bとからなり、上方側の先端側金属板4bと下方側の先
端側金属板7bとにより、液晶パネルLをその表裏面か
ら狭持する構成になっている。すなわち、各先端側金属
板4b,7bは、各基端側金属板4a,7aよりも薄い
金属板で形成され、後述する液晶パネルLの表裏面の偏
光板17A,17Bに直接接触する。本実施の形態の基
端側金属板4a,7aと先端側金属板4b,7bとを連
結させたときの大きさは、液晶パネルLの面積よりも小
さいが、大きくなっていても良い。各基端側金属板4
a,7aは、第1及び第2の冷却器本体3,6の外周に
ネジ止めにより連結され、各先端側金属板4b,7b
は、基端側金属板4a,7aと連結用の押さえ板(金属
板)13を介してネジ止めにより連結されている。そし
て、上方の第1の冷却伝導板4は、斜め下方に延設さ
れ、一方、下方の第2の冷却伝導板7は、斜め上方に延
設され、これら第1の冷却伝導板4と第2の冷却伝導板
7により半導体実装用基板14の表面と裏面の両面の同
じ箇所を狭持する。先端側金属板4b,7bの先端側4
d,7dは、「く」の字状に折曲され、半導体素子IC
に近い部分の偏光板17A,17Bに上記先端側4d,
7dが面接触するようになっている。したがって、例え
ば、大きさの異なる基端側金属板4a,7aと先端側金
属板4b,7bをいくつか用意しておき、これらを交換
して使用することにより、半導体実装用基板14に及ぶ
長さを調節したり、半導体実装用基板14に対して弾力
性をもって接触する弾力の調整が可能になっている。
【0022】本実施の形態の先端側金属板4b,7b
は、各々リン青銅板が2枚使用され、これら2枚のリン
青銅板の間に2枚のグラファイト4c,4c,7c,7
cが挟み込まれ、押さえ板(金属板)13を介して基端
側金属板4a,7aと連結されている(図5)。グラフ
ァイト4c,4c,7c,7cを介在させるのは、熱吸
収の効率を上げるためと、弾力性をもって液晶パネルL
の表裏面に接触させて、偏光板17A,17Bを損傷さ
せないようにするためである。ここで、グラファイト7
c,7cは一枚でも良く、二枚以上介在させても良く、
また、2枚構成のリン青銅板4b,7bの外側に配する
ようにしても良く、2枚構成のリン青銅板4b,7bの
内側にも外側に配するようにしても良い。さらに、本実
施の形態では第1の冷却伝導板4及び第2の冷却伝導板
7がリン青銅板で形成されるとともに、グラファイト4
c,4c,7c,7cを挟み込んだもので説明したが、
熱伝導性の高い素材及び構成であれば、これらに限ら
ず、真鍮等を使用しても良い。
【0023】次に、本実施の形態の半導体素子の実装装
置を使用して、半導体素子ICをCOG実装する場合に
ついて説明する。COG実装は、図6及び図7に示すよ
うに、半導体素子ICを液晶パネルLの一方の基板であ
る半導体実装用基板14に直接実装するものである。液
晶パネルLは、現在使用されている代表的なアクティブ
素子であるTFTを用いた透過型の液晶表示装置であ
る。液晶表示装置には、図8に示すように、液晶パネル
Lの表面及び裏面に偏光板17A,17Bが各々配され
ている。液晶パネルLを駆動させる半導体素子ICは、
駆動用ドライバ(Driver IC、Driver LSI)DrICと
呼ばれる。なお、液晶モジュールの駆動用の半導体素子
ICの自動実装として、半導体素子ICがフィルム状に
供給されるTCP(tape carrier package)実装にも適
用可能である。
【0024】偏光板17A,17Bは、入射光に対して
特定の偏光のみを透過させる機能を有する光学部材であ
り、本実施の形態では液晶パネルの最表面と最裏面に2
枚配されている。このような構成の液晶表示装置は、2
枚偏光板方式と呼ばれるが、1枚偏光板方式のものもあ
る。偏光板17A,17Bは、主に高分子フィルムで形
成されているため、熱により変質及び変形しやすい特性
を持っている。偏光板17A,17Bが1枚で構成され
1枚偏光板方式のものでは、その1枚の偏光板17A,
17Bが配される側のみに第1の冷却伝導板4と第2の
冷却伝導板7のいずれかを設けても良い。また、液晶パ
ネルLには、同じく光学部材としての位相差板が配され
るものがある。位相差板は、偏光板と同じくポリマーフ
ィルムの延伸配向技術で生産されるので、熱に弱い。こ
のように液晶パネルLには、液晶を含めて、熱に弱い部
材が多く配されているので、これらに対応させて第1の
冷却伝導板4と第2の冷却伝導板7のいずれかを設けて
も良い。
【0025】液晶パネルLは、図6及び図7に示すよう
に、一対の基板14,15間に液晶12を挟持してお
り、一方の基板(AM基板ともアレイ基板とも呼ばれ
る)14は、他方の基板15よりも大きく、このため両
基板14,15を重ね合わせると、AM基板14の周辺
に一部張り出した半導体素子IC及び配線基板Fの実装
領域16が形成される。このAM基板14の実装領域1
6には、半導体実装用の配線パターンP1,P2が形成
され、配線基板Fには配線パターンP3が形成されてい
る。AM基板14としては、合成樹脂製のフレキシブル
基板でも良い。
【0026】半導体素子ICは、液晶パネルLの周縁部
の実装領域16に異方性導電膜11を用いて実装され
る。異方性導電膜11は、絶縁性を有する接着剤中に導
電粒子が分散され厚み方向(接続方向)に導電性を有
し、面方向(横方向)に絶縁性を有するもので、導電粒
子と接着剤から構成される。その接続は基本的には加熱
圧着であり、導電粒子が電気接続の機能を担当し、接着
剤が圧接状態を保持する機能を担当する。導電粒子の表
面には絶縁皮膜が施されており、絶縁皮膜の材質として
は、熱可塑性樹脂が多く使用されている。実装の際、配
線パターンP1,P2,P3の電極に導電粒子が挟み込
まれて加熱及び加圧を受けると、接触部分の絶縁皮膜は
破壊され、厚み方向(接続方向)に導電性を有する状態
になり、また、面方向(横方向)の絶縁皮膜は破壊され
ないので、絶縁性を有する状態になる。さらに、接着剤
は所定の加熱温度及び時間経過により硬化し、圧接状態
を保持する。異方性導電膜11の接着剤としては、熱可
塑性樹脂又は熱硬化性樹脂が使用されている。絶縁性を
施す手段としては、上記絶縁皮膜のほか、絶縁皮膜を施
さない導電粒子と、絶縁材料でできた絶縁粒子を異方性
導電膜11中に分散させるものもある。異方性導電膜1
1は、液晶パネルの貼り付ける前は両面テープのような
構成で供給され、液晶パネルに接着剤層側を貼り付けた
後、加熱及び加圧手段を施して硬化される。
【0027】次に、半導体素子ICのCOG実装の手順
を説明する。半導体素子ICを半導体実装用基板である
AM基板14に実装する場合には、図2及び図4に示す
ように、少なくとも液晶パネルLの上記実装領域16の
全体がステージ9に乗るように、移載ステージ10の上
に液晶パネルLを固定する。なお、液晶パネルLを固定
すると、その最裏面の偏光板17Bに第2の冷却伝導板
7の先端側金属板7bが接触する。その後、異方性導電
膜11を実装領域16に供給し、半導体素子ICを装着
機で位置合わせする。
【0028】次いで、昇降装置1を昇降させて、圧着ツ
ール1aで、AM基板14上に半導体素子ICを、異方
性導電膜11を介して熱圧着させて実装する。ここで、
本実施の形態の圧着ツール1aは、第1の冷却伝導板4
と連動しており、圧着ツール1aを半導体素子IC上に
降下させると同時に、第1の冷却伝導板4と第2の冷却
伝導板7の先端側金属板4b,7bの先端側4d,7d
が最表面と最裏面の偏光板17A,17Bを狭持するよ
うに、直接、面接触する。その位置は、液晶パネルLの
駆動用の半導体素子ICに近い位置である。圧着法に
は、半導体素子ICを1個ずつ圧着する方法の他、液晶
パネルLの1辺を多数の圧着ヘッドで同時に圧着する多
ヘッド一括圧着、液晶パネルLの1辺を1個の圧着ヘッ
ドで同時に圧着する一括圧着もある。なお、多ヘッド一
括圧着の場合も、上記第1の冷却伝導板4と第2の冷却
伝導板7との一対の配設である。
【0029】第1の冷却伝導板4及び第2の冷却伝導板
7は、上側の第1の冷却器本体3と下側の第2の冷却器
本体6から延設されているために、第1及び第2の冷却
器本体3,6と共に冷却される。したがって、圧着ツー
ル1aにて加熱する際に最も熱による損傷(ダメージ)
を受けやすい部分、つまり、液晶パネルLの最表面及び
最裏面の偏光板17A,17Bにおいて熱圧着される半
導体素子ICに近い部分に、第1の冷却伝導板4及び第
2の冷却伝導板7が接触することにより、圧着熱の熱が
伝導する偏光板17A,17Bから吸熱冷却が行われ
る。また、第1の冷却伝導板4及び第2の冷却伝導板7
は、基端側金属板4a,7aと先端側金属板4b,7b
とからなり、液晶パネルLの偏光板17A,17Bを狭
持する。したがって、半導体実装用基板である一方の基
板14に対して圧着ツール1aからの輻射熱を遮蔽する
効果も得られる。なお、冷却管5Aに温水を循環させる
ことにより、ステージ9を介して液晶パネルLにおいて
半導体素子ICが実装される面の裏面側の温度調整が行
われる。
【0030】このように本実施の形態によれば、偏光板
17A,17B及び液晶パネルLの耐熱性や、半導体素
子ICの実装に適した加熱温度や、実装が行われる場所
の温度等の条件が変わった場合でも、冷却管5B,5C
及び冷却管5Aに循環させる冷却水の温度や流量を制御
することにより、偏光板17A,17Bの冷却が行われ
る。また、冷却水の温度及び流量を制御することによ
り、実装にかかる様々な温度環境に適した実装を行うこ
とができる。
【0031】(第2の実施の形態)本実施の形態の実装
装置は、図9に示すように、回路基板一般への半導体素
子の実装に使用されるもので、上記昇降装置1側のみに
冷却手段である冷却器本体23と冷却伝導板24が設け
られている。冷却伝導板24は、2枚の金属板を連結さ
れた基端側金属板24aと先端側の先端側金属板24b
とからなる構成であるが、図9に示すように、先端側金
属板24bには、圧着ツール1aを囲むように包囲孔2
5が形成されている。すなわち、先端側金属板24bに
は、矩形状の包囲孔25が形成され、昇降装置1が昇降
動すると、圧着ツール1aと共に昇降動して、半導体実
装用基板14に実装される半導体素子ICの外周周辺部
を覆うように形成されている。
【0032】したがって、本実施の形態の実装装置を使
用して一般の回路基板に半導体素子ICを実装の場合、
圧着ツール1aを用いて半導体実装用基板14に半導体
素子ICを熱圧着する際、圧着ツール1aから半導体素
子ICの周辺部品にかかる余分な伝導熱を冷却機構とし
ての冷却伝導板24を半導体素子IC以外の部分に直接
接触させることにより効率的に吸熱冷却し、半導体素子
IC以外の部分が受ける局所的な熱ダメージを防止する
ことができる。また、圧着ツール1aの外周を囲むよう
に包囲孔25が形成されているので、半導体実装用基板
14に対して圧着ツール1aからの輻射熱を遮蔽する効
果も得られ、半導体実装用基板や半導体実装用基板に配
される部品を保護する。なお、一般の半導体素子ICの
実装の場合、異方性導電膜(ACF)11や導電性接着
剤(導電性ペースト)の他、半導体素子ICと基板14
の接合力を確保するために封止用の樹脂が封入される場
合があり、回路基板としては、ガラス基板の他、合成樹
脂製のフレキシブル基板が使用されることがある。
【0033】以上、本実施の形態の液晶表示装置は、透
過型の液晶表示装置で説明したが、反射型の液晶表示装
置や半透過型の液晶表示装置でも適用可能である。ま
た、半導体素子ICは、実装時に加熱されるものであれ
ばTCPやLSI等でも同様の効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】本発明の半導体素子の実装装置によれ
ば、圧着ツールを用いて半導体実装用基板に半導体素子
を熱圧着する際、圧着ツールによる半導体素子周辺部品
への余分な熱を冷却手段により吸熱冷却でき、半導体素
子周辺部品が受ける局所的な熱ダメージを防止すること
ができるとともに、冷却伝導板により、半導体実装用基
板に対して圧着ツールからの輻射熱を遮蔽する効果もあ
る。また、圧着ツールと第1の冷却伝導板が連動するた
め、加熱圧着の際に確実に熱を吸熱冷却できるととも
に、第1の冷却伝導板と圧着ツールを個別にセットする
手間が省ける効果もある。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態における半導体
素子の実装装置の斜視図
【図2】上記第1の実施の形態における半導体素子の実
装装置の断面図
【図3】上記第1の実施の形態における冷却手段を示す
斜視図
【図4】上記第1の実施の形態における冷却手段を示す
断面図
【図5】上記第1の実施の形態における冷却伝導板を示
す斜視図
【図6】半導体素子の実装構造の例を示す斜視図
【図7】半導体素子の実装構造の例を示す断面図
【図8】液晶表示装置の構成例を示す断面図
【図9】本発明に係る第2の実施の形態の半導体素子の
実装装置の斜視図
【図10】従来の半導体素子の実装装置を示す斜視図
【符号の説明】
1 昇降装置、 1a 圧着ツール、 2 ヒーター、 3 第1の冷却器本体、 4 第1の冷却伝導板、 4a,24a 基端側金属板、 4b,24b 先端側金属板、 5A,5B,5C 冷却管、 6 第2の冷却器本体、 7 第2の冷却伝導板、 7a 基端側金属板、 7b 先端側金属板、 8 基台、 9 ステージ、 10 移載ステージ、 11 異方性導電膜、 13 押さえ板、 14 半導体実装用基板(第1の基板)、 15 他方の基板、 17A,17B 偏光板、 25 包囲孔、 F 配線基板、 IC 半導体素子、 L 液晶パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿久根 良尋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H092 GA48 GA50 GA51 GA60 MA32 MA35 NA25 NA29 PA01 PA06 5F044 KK06 LL09 PP16 PP17 RR01 5G435 AA12 AA17 BB12 EE33 EE37 EE42 GG21 GG44 KK05 KK10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を実装する半導体実装用基板
    を載置するステージと、このステージ上を昇降動して半
    導体素子を熱圧着させる圧着ツールとを備えた半導体素
    子の実装装置において、半導体実装用基板の所定箇所に
    接触して冷却する冷却手段を有することを特徴とする半
    導体素子の実装装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段は、前記圧着ツールを昇降
    動させる昇降装置に取り付けられる第1の冷却手段と、
    前記ステージが取り付けられる基台に設けられる第2の
    冷却手段とからなり、これら第1と第2の冷却手段が半
    導体実装用基板の表裏面の所定箇所に接触して冷却する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体素子の実装装
    置。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段は、冷却水が内部を通過す
    る冷却器本体と、この冷却器本体から延設されて半導体
    実装用基板の所定箇所に接触する冷却伝導板とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体素子の実装装
    置。
  4. 【請求項4】 前記半導体実装用基板は、対向する一対
    の基板間に液晶が狭持された液晶パネルの一方の基板で
    あり、前記半導体素子は、液晶パネルの駆動用の半導体
    素子であり、上記液晶パネルには、特定の光のみを透過
    させる偏光板が配され、この偏光板に前記冷却伝導板が
    接触することを特徴とする請求項1記載の半導体素子の
    実装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010002799A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Hitachi High-Technologies Corp ディスプレイパネルのic回路素子搭載装置及びディスプレイパネル

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