JP2002246276A - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ

Info

Publication number
JP2002246276A
JP2002246276A JP2001376544A JP2001376544A JP2002246276A JP 2002246276 A JP2002246276 A JP 2002246276A JP 2001376544 A JP2001376544 A JP 2001376544A JP 2001376544 A JP2001376544 A JP 2001376544A JP 2002246276 A JP2002246276 A JP 2002246276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
poly
unsubstituted
double layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001376544A
Other languages
English (en)
Inventor
Wakana Aizawa
和佳奈 相澤
Shigehiro Maeda
茂宏 前田
Kazuchiyo Takaoka
和千代 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2001376544A priority Critical patent/JP2002246276A/ja
Publication of JP2002246276A publication Critical patent/JP2002246276A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Landscapes

  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリマー電解質を用いた安全性の高い電気二重
層キャパシタにおいて、ポリマー電解質の重合反応を阻
害させることがない分極性電極を用いた電気二重層キャ
パシタを提供することを課題とする。 【解決手段】ポリマー電解質を介して、活性炭種を含む
分極性電極が対峙してなる電気二重層キャパシタにおい
て、活性炭種のpHが5〜9の範囲であることを特徴と
する電気二重層キャパシタ。ポリマー電解質が両末端に
Si−H基を有する化合物、式(A)で表される化合
物、 【化1】 式(D)で表される化合物 【化3】 を反応させることによって得られるポリマーを含有する
ことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気二重層キャパシ
タに関する。
【0002】
【従来の技術】分極性電極と電解液との界面に生じる電
気二重層を利用する電気二重層キャパシタは、パソコン
等のバックアップ用電源、ハイブリッド自動車用電源、
セルモーター起動用電源として利用されている。
【0003】電気二重層キャパシタは、セル中にセパレ
ータを介して対峙させた分極性電極間に電解液が充填さ
れた構造をしている。電解液は硫酸水溶液等の水系電解
液もしくは非水電解液が用いられる。非水電解液を用い
た電気二重層キャパシタは、高温雰囲気下で非水電解液
が気化し、内部圧力が上昇して、キャパシタの形状が変
形して特性が低下したり、火災の原因となったりするこ
とがある。また、水系電解液を用いた電気二重層キャパ
シタは、耐熱性は非水電解液を用いたものより優れてい
るものの、外圧によってセルが破損した場合に、酸性の
電解液が漏れ出てしまうという危険性があった。そこ
で、電気二重層キャパシタの安全性を高めるために、電
解液を含有したゲル電解質や全固体電解質等のポリマー
電解質を用いた電気二重層キャパシタが提案されてい
る。
【0004】電気二重層キャパシタの分極性電極には、
炭素繊維、繊維状活性炭、微粉末活性炭等が用いられ
る。活性炭は、賦活処理によって微細孔が形成されてい
るが、その表面には不純物等が残存する場合がある。ポ
リマー電解質を用いた電気二重層キャパシタを製造する
方法のひとつとして、キャパシタ用セルに電極、ポリマ
ー電解質原料等を組み込み重合させる方法があるが、活
性炭種表面に残存する不純物が重合反応を阻害すること
があった。また、予め重合させたポリマー電解質をセル
に組み込むことによって製造した電気二重層キャパシタ
を連続使用した場合、活性炭種表面の不純物によって、
ポリマー電解質が分解して、液漏れが起こることがあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ポリ
マー電解質を用いた安全性の高い電気二重層キャパシタ
において、ポリマー電解質の重合反応を阻害することが
なく、またポリマー電解質を分解することがない分極性
電極を用いた電気二重層キャパシタを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、ポリマー電解質を
介して、活性炭種を含む分極性電極が対峙してなる電気
二重層キャパシタにおいて、該活性炭種のpHが5〜9
の範囲であれば、ポリマー電解質の重合反応が阻害され
ないことを見出した。活性炭種のpHが5〜9の範囲以
外である場合、活性炭表面に多く存在する水酸基、酸
基、塩基性基等の影響で、重合反応が阻害される。
【0007】また、両末端にSi−H基を有する化合物
と式(A)
【0008】
【化4】
【0009】[式中、R1は、互いに独立して、水素原
子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もし
くは無置換のアリール基を示し、R2は、互いに独立し
て、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは
無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のアリール
アルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレンアルキ
レン基、ジアルキル(ポリ)シリレン基、ジアリール
(ポリ)シリレン基、または直接結合を示し、Z1は、
ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カーボネート基、
(ポリ)エステル基、アルキレン基、ヘテロ原子含有有
機基、ポリアクリレートもしくはポリメタクリレートか
ら誘導される2価基、または直接結合を示す。]で表さ
れる化合物との付加反応によって得られる線状ポリマー
を少なくとも含有するポリマー電解質、および両末端に
Si−H基を有する化合物と式(A)
【0010】
【化5】
【0011】で表される化合物との付加反応によって得
られる末端にヒドロシリル基を2つ有する線状ポリマー
と、式(D)
【0012】
【化6】
【0013】[式中、R4は、互いに独立して、水素原
子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もし
くは無置換のアリール基を示し、R5は、互いに独立し
て、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは
無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のアリール
アルキレン基、ヘテロ原子含有有機基、または直接結合
を示し、n2は3以上の整数であり、そしてZ2はn2
同じ価数を持つ連結基であって、炭素原子、アルキレン
基、アルカンポリイル基、多価芳香族炭素環基、アルカ
ンポリオキシ基、ケイ素原子、一置換3価ケイ素原子、
脂肪族基、ヘテロ原子含有有機基、ベンゼンポリカルボ
キシ基、リン酸基、オキシリン酸基、環状アルキルポリ
シロキサン基、またはアルキルアリールポリシロキサン
基、(ポリ)カーボネート、(ポリ)エステル、ポリア
クリレートもしくはポリメタクリレートから誘導される
基、または直接結合を示し、R9は、互いに独立して、
置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは
無置換のアリール基を示し、R10は、互いに独立して、
置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置
換のアリーレン基、置換もしくは無置換のアリールアル
キレン基、ヘテロ原子含有有機基、または直接結合を示
し、n3は、2〜30の整数を示し、aは、0〜3の整
数を示し、Z4はn3と同じ価数を持つ連結基であって、
炭素原子、アルキレン基、アルキニル基、多価芳香族炭
素環基、アルカンポリオキシ基、ケイ素原子、一置換3
価ケイ素原子、脂肪族基、ヘテロ原子含有有機基、ベン
ゼンポリカルボキシ基、リン酸基、オキシリン酸基、
(ポリ)カーボネート、(ポリ)エステル、ポリアクリ
レートもしくはポリメタクリレートから誘導される基、
または直接結合を示す。]の多官能性化合物とを、反応
させて得られる架橋ポリマーを少なくとも含有するポリ
マー電解質は、活性炭種を含む分極性電極が存在する状
態においても、重合反応が速やかに進行することを見出
した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係わる電気二重層キャパシタとは、ポリマー電
解質を介して、分極性電極が対峙した構造である。
【0015】本発明の電気二重層キャパシタに係わる分
極性電極とは、炭素繊維、繊維状活性炭、微粉末活性炭
等の活性炭種と有機バインダとを混練し、シート状に成
形されたものを使用することができる。この分極性電極
は、金属集電体上にシート状に成形され一体化されてい
てもよい。有機バインダとしては、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド樹脂、ポ
リアミドイミド樹脂等を用いることができる。また、金
属集電体としては、アルミニウム、ステンレス鋼等の
箔、網等が使用できる。
【0016】本発明の電気二重層キャパシタに係わる活
性炭種のpH値は、JIS−K−1474記載の方法で
測定され、その値は5〜9の範囲である。
【0017】本発明の電気二重層キャパシタに係わるポ
リマー電解質としては、電解液を含有していない全固体
型電解質、電解液を含有しているゲル電解質のどちらを
使用しても良い。ポリマー電解質用のポリマーは、特に
限定されるものではないが、例えばポリエチレンオキサ
イド、ポリエチレンオキサイドとポリプロピレンオキサ
イドとの共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアルキ
ル(メタ)アクリレート、アクリロニトリルとアルキル
(メタ)アクリレートとの共重合体、アクリロニトリル
とスチレンの共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビ
ニリデン、多糖ポリマー、エチレンオキサイド骨格を有
する(メタ)アクリレート重合体、ポリシラン化合物、
ポリカルボシラン化合物、ポリシロキサン化合物等を挙
げることができる。
【0018】本発明の電気二重層キャパシタに係わるポ
リマー電解質が、両末端にSi−H基を有する化合物と
式(A)
【0019】
【化7】
【0020】[式中、R1は、互いに独立して、水素原
子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もし
くは無置換のアリール基を示し、R2は、互いに独立し
て、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは
無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のアリール
アルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレンアルキ
レン基、ジアルキル(ポリ)シリレン基、ジアリール
(ポリ)シリレン基、または直接結合を示し、Z1は、
ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カーボネート基、
(ポリ)エステル基、アルキレン基、ヘテロ原子含有有
機基、ポリアクリレートもしくはポリメタクリレートか
ら誘導される2価基、または直接結合を示す。]で表さ
れる化合物との付加反応によって得られる線状ポリマー
を少なくとも含有するポリマー電解質である場合、もし
くは両末端にSi−H基を有する化合物と式(A)で表
される化合物との付加反応によって得られる末端にヒド
ロシリル基を2つ有する線状ポリマーと、式(D)
【0021】
【化8】
【0022】[式中、R4は、互いに独立して、水素原
子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もし
くは無置換のアリール基を示し、R5は、互いに独立し
て、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは
無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のアリール
アルキレン基、ヘテロ原子含有有機基、または直接結合
を示し、n2は3以上の整数であり、そしてZ2はn2
同じ価数を持つ連結基であって、炭素原子、アルキレン
基、アルカンポリイル基、多価芳香族炭素環基、アルカ
ンポリオキシ基、ケイ素原子、一置換3価ケイ素原子、
脂肪族基、ヘテロ原子含有有機基、ベンゼンポリカルボ
キシ基、リン酸基、オキシリン酸基、環状アルキルポリ
シロキサン基、またはアルキルアリールポリシロキサン
基、(ポリ)カーボネート、(ポリ)エステル、ポリア
クリレートもしくはポリメタクリレートから誘導される
基、または直接結合を示し、R9は、互いに独立して、
置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは
無置換のアリール基を示し、R10は、互いに独立して、
置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置
換のアリーレン基、置換もしくは無置換のアリールアル
キレン基、ヘテロ原子含有有機基、または直接結合を示
し、n3は、2〜30の整数を示し、aは、0〜3の整
数を示し、Z4はn3と同じ価数を持つ連結基であって、
炭素原子、アルキレン基、アルキニル基、多価芳香族炭
素環基、アルカンポリオキシ基、ケイ素原子、一置換3
価ケイ素原子、脂肪族基、ヘテロ原子含有有機基、ベン
ゼンポリカルボキシ基、リン酸基、オキシリン酸基、
(ポリ)カーボネート、(ポリ)エステル、ポリアクリ
レートもしくはポリメタクリレートから誘導される基、
または直接結合を示す。]の多官能性化合物とを、反応
させて得られる架橋ポリマーを少なくとも含有する場
合、広温度範囲において、高いイオン電導度を示すの
で、優位に用いることができる。
【0023】両末端にSi−H結合を有する化合物とし
ては、式(B−1)、式(B−2)で表される化合物を
用いることができる。
【0024】
【化9】
【0025】[式中、R3は互いに独立して、置換もし
くは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラル
キル基、置換もしくは無置換のアリール基を示し、R6
は、互いに独立して、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアラルキル基、または置換も
しくは無置換のアリール基を示し、R7は互いに独立し
て、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは
無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のアリール
アルキレン基、ジアルキル(ポリ)シリレン基、ジアリ
ール(ポリ)シリレン基、ジアルキルシリレンビス(ア
ルキレン)基、または直接結合を示し、Z3は2価の連
結基であって、二置換二価ケイ素原子、置換もしくは無
置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレン
基、ヘテロ原子含有有機基、ベンゼンポリカルボキシ
基、リン酸基、ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カー
ボネート基、(ポリ)エステル基、ポリアクリレートま
たはポリメタクリレートから誘導される基、または直接
結合を示し、n1は0〜500の整数を示す。]
【0026】式(B−1)において、R3により示され
るアルキル基には、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が含ま
れ、アラルキル基には、例えばベンジル基、フェネチル
基等が含まれ、そしてアリール基には、例えば、フェニ
ル基、トルイル基、ナフチル基等が含まれる。R3によ
り示される置換アルキル基には、例えばトリフルオロプ
ロピル基、クロロプロピル基等のハロゲン化アルキル
基、および2−シアノエチル基のようなシアノアルキル
基が含まれる。
【0027】式(B−2)で表される化合物において、
6により示されるアルキル基およびアリール基の例と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
オクチル基、ドデシル基、フェニル基、トルイル基、ナ
フチル基等が含まれる。R6により示されるアラルキル
基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等が含
まれる。
【0028】また、R7により示されるアルキレン基と
しては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチ
レン基、オクチレン基、ドデシレン基等が含まれ、アリ
ーレン基には、例えば、フェニレン基、トルイレン基、
ナフチレン基等が含まれ、そして、アリールアルキレン
基には、例えば、フェニルメチレン基、フェニルエチレ
ン基、フェニルエチリデン基等が含まれる。ジアルキル
(ポリ)シリレン基のアルキル基は、好ましくは炭素数
1〜6を有し、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基等が含まれ、ジアリール(ポリ)シリレン
基のアリール基は、好ましくは炭素数6〜10を有し、
例えば、フェニル基、トルイル基、ナフチル基等が含ま
れる。
【0029】R7により示されるジアルキルシリレンビ
ス(アルキレン)基のアルキル基は炭素数1〜6、より
好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、そして、
アルキレン基はメチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基、へキシレン基、オクチレン基等が挙げ
られる。2つのアルキレン基は相互に同じであっても、
異なっていても良い。好ましいジアルキルシリレンビス
(アルキレン)基には、ジメチルシリレン(メチレン)
エチレン基、ジメチルシリレン(エチレン)エチレン基
およびジメチルシリレン(エチレン)ブチレン基等が含
まれる。
【0030】式(B−2)においZ3により示される二
置換二価ケイ素原子の置換基には、アルキル基またはア
リール基が含まれ、好ましくは炭素数1〜6、より好ま
しくは炭素数1〜3のアルキル基であり、最も好ましく
はメチル基である。従って、好ましい二置換二価ケイ素
原子はジアルキルシリル基であり、最も好ましくはジメ
チルシリル基である。Z3により示されるアルキレン基
およびアリーレン基の例は、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基、フェニル
基、トルイル基、ナフチル基等が含まれる。
【0031】Z3により示されるヘテロ原子含有有機基
は、ヘテロ原子として、酸素、硫黄または窒素原子を含
有する基であって、これらへテロ原子は、炭素原子間に
存在してエーテル、チオエーテルおよび/または2級ア
ミノ基を形成しても、炭素原子上に存在してカルボニ
ル、チオカルボニルおよび/またはイミノ基を形成して
も、それらの混合物であってもよい。したがって、この
ヘテロ原子含有有機基にはアミド基も含まれる。また、
このヘテロ原子含有有機基は、ハロゲンやシアノ基のよ
うな置換基を有していてもよい。ポリオキシアルキレン
基は、好ましくは炭素数1〜6を有するアルキレンオキ
シドのポリマーから誘導される基であり、例えば、ポリ
(オキシメチレン)、ポリ(オキシエチレン)、ポリ
(オキシプロピレン)、ポリ(オキシブチレン)、ポリ
(オキシペンチレン)、およびそれらの共重合体が含ま
れる。(ポリ)カーボネート基は、エチレングリコール
またはプロピレングリコールのようなグリコールまたは
ポリグリコール、またはフェニレンジオールのようなア
リーレンジオールまたはポリアリーレンジオールが−O
(CO)O−を介して連結した2価基であり、グリコー
ルは、好ましくは1〜12、より好ましくは2〜8、最
も好ましくは2〜6の炭素数を有し、アリーレンジオー
ルは、好ましくは6〜10、より好ましくは6〜8、最
も好ましくは6の炭素数を有する。(ポリ)エステル基
は、グリコール酸、アジピン酸、フタル酸またはテレフ
タル酸のようなジカルボン酸と、エチレングリコールま
たはプロピレングリコールのようなグリコールまたはポ
リグリコール、またはフェニレンジオールのようなアリ
ーレンジオールまたはポリアリーレンジオールとの脱水
縮合によって得られる2価基である。この場合のグリコ
ールおよびアリーレンジオールは、(ポリ)カーボネー
ト基の場合と同様のものを使用できる。ポリオキシアル
キレン基、(ポリ)カーボネート基、(ポリ)エステル
基、ヘテロ原子含有有機基、ポリアクリレートおよびポ
リメタクリレートから誘導される2価基の分子量は、6
0〜30,000、好ましくは100〜10,000で
ある。好ましくは、Z3は、ジメチルシリル基、アルキ
レン基、フェニレン基、有するポリ(オキシエチレン)
基、ポリ(オキシプロピレン)基、およびそれらの共重
合体のようなポリオキシアルキレン基、(ポリ)カーボ
ネート基、および(ポリ)エステル基である。
【0032】式(B−2)におけるR6、R7およびZ3
が置換基を有する場合のそれら置換基の例は、塩素、フ
ッ素および臭素のようなハロゲン、およびシアノ基が含
まれる。具体的な置換基を有する基には、トリフルオロ
プロピル基、クロロプロピル基等のハロゲン化アルキル
基、および2−シアノエチル基のようなシアノアルキル
基が含まれる。
【0033】両末端にSi−H結合を有する化合物の具
体例としては、
【0034】
【化10】
【0035】
【化11】
【0036】
【化12】
【0037】等が挙げられる。
【0038】本発明の電気二重層キャパシタに係わる式
(A)で表される化合物において、R1により示される
アルキル基には、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が含まれ、そ
して、アリール基には、例えば、フェニル基、トルイル
基、ナフチル基等が含まれる。R2により示されるアル
キレン基には、例えば、メチレン基、エチレン基、プロ
ピレン基、ブチレン基、オクチレン基、ドデシレン基等
が含まれ、アリーレン基には、例えば、フェニレン基、
トルイレン基、ナフチレン基等が含まれ、そして、アリ
ールアルキレン基には、例えば、フェニルメチレン基、
フェニルエチレン基、フェニルエチリデン基等が含まれ
る。Z1 により示されるアルキレン基には、R2につい
て示したものと同様である。好ましくは、R1 は水素
原子またはメチル基であり、R2は炭素数1〜4のアル
キレン基または直接結合であり、そして、Z1はアルキ
レン基または、ポリオキシアルキレン基、(ポリ)カー
ボネート基、(ポリ)エステル基、ポリアクリレート、
ポリメタクリレート若しくはポリシロキサンから誘導さ
れる2価の基である。
【0039】式(A)で表される化合物において、Z1
により示されるポリオキシアルキレン基は、好ましく
は炭素数1〜6を有するアルキレンオキシドのポリマー
から誘導される2価基であり、例えば、ポリ(オキシメ
チレン)、ポリ(オキシエチレン)、ポリ(オキシプロ
ピレン)、ポリ(オキシブチレン)、ポリ(オキシペン
チレン)、およびそれらの共重合体が含まれる。(ポ
リ)カーボネート基は、エチレングリコールまたはプロ
ピレングリコールのようなグリコールまたはポリグリコ
ール、またはフェニレンジオールのようなアリーレンジ
オールまたはポリアリーレンジオールが−O(CO)O
−を介して連結した2価基であり、グリコールは、好ま
しくは1〜12、より好ましくは2〜8、最も好ましく
は2〜6の炭素数を有し、アリーレンジオールは、好ま
しくは6〜10、より好ましくは6〜8、最も好ましく
は6の炭素数を有する。(ポリ)エステル基は、グリコ
ール酸、アジピン酸、フタル酸またはテレフタル酸のよ
うなジカルボン酸と、エチレングリコールまたはプロピ
レングリコールのようなグリコールまたはポリグリコー
ル、またはフェニレンジオールのようなアリーレンジオ
ールまたはポリアリーレンジオールとの脱水縮合によっ
て得られる2価基である。この場合のグリコールおよび
アリーレンジオールは、(ポリ)カーボネート基の場合
と同様のものを使用できる。ヘテロ原子含有有機基は、
ヘテロ原子として、酸素、硫黄または窒素原子を含有す
る基であって、これらへテロ原子は、炭素原子間に存在
してエーテル、チオエーテルおよび/または2級アミノ
基を形成しても、炭素原子上に存在してカルボニル、チ
オカルボニルおよび/またはイミノ基を形成しても、そ
れらの混合物であってもよい。従って、このヘテロ原子
含有有機基にはアミド基も含まれる。また、このヘテロ
原子含有有機基は、ハロゲンやシアノ基のような置換基
を有していてもよい。ポリオキシアルキレン基、(ポ
リ)カーボネート基、(ポリ)エステル基、ヘテロ原子
含有有機基、ポリアクリレートおよびポリメタクリレー
トから誘導される2価基の分子量は、60〜30,00
0、好ましくは100〜10,000である。好ましく
は、Z1 は、300〜4,000の分子量を有するポ
リオキシアルキレン基であり、ポリ(オキシエチレン)
基、ポリ(オキシプロピレン)基、またはそれらの共重
合体である。
【0040】式(A)におけるR1、R2、およびZ1
置換基を有する場合のそれら置換基には、塩素、フッ素
および臭素のようなハロゲン、およびシアノ基が含まれ
る。具体的な置換基を有する基には、トリフルオロプロ
ピル基、クロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基、
および2−シアノエチル基のようなシアノアルキル基が
含まれる。
【0041】これら化合物における末端アルケニル基と
1 との結合は、Z1 の鎖の種類により決定される。
例えば、Z1 がポリオキシアルキレン鎖の場合は、末
端アルケニル基はエーテル結合で結合し、Z1 がポリ
エステル鎖の場合は、末端アルケニル基はエーテル結合
またはエステル結合で結合している。
【0042】式(A)で表される化合物の具体例として
は、
【0043】
【化13】
【0044】
【化14】
【0045】
【化15】
【0046】等が挙げられる。
【0047】本発明の電気二重層キャパシタに係わる式
(D)で表される化合物において、R4により示される
アルキル基の例は、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が含まれ、
そして、アリール基には、例えば、フェニル基、トルイ
ル基、ナフチル基等が含まれる。また、R5により示さ
れるアルキレン基は、メチレン基、エチレン基、プロピ
レン基、ブチレン基、オクチレン基、ドデシレン基等が
含まれ、アリーレン基には、例えば、フェニレン基、ト
ルイレン基、ナフチレン基等が含まれ、そして、アリー
ルアルキレン基には、例えば、フェニルメチレン基、フ
ェニルエチレン基、フェニルエチリデン基等が含まれ
る。また、R5により示されるヘテロ原子含有有機基と
しては、ヘテロ原子として、酸素、硫黄または窒素原子
を含有する基であって、これらへテロ原子は、炭素原子
間に存在してエーテル、チオエーテルおよび/または2
級アミノ基を形成しても、炭素原子上に存在してカルボ
ニル、チオカルボニルおよび/またはイミノ基を形成し
ても、それらの混合物であってもよい。従って、このヘ
テロ原子含有有機基にはアミド基も含まれる。また、こ
のヘテロ原子含有有機基は、ハロゲンやシアノ基のよう
な置換基を有していてもよい。また、アルキル−ポリオ
キシアルキレン−アルキル基も含まれる。このアルキル
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基またはブ
チル基のようなアルキル基が含まれ、具体的には、メチ
ル−ポリ(オキシエチレン)−メチル、メチル−ポリ
(オキシプロピレン)−メチル、メチル−ポリ(オキシ
エチレン)−プロピル、エチル−ポリ(オキシブチレ
ン)−エチル、エチル−ポリ(オキシペンチレン)−プ
ロピル、およびこれらの共重合体が含まれる。
【0048】式(D)で表される化合物において、Z2
により示されるアルキレン基には、メチレン基、エチレ
ン基、プロピレン基、ブチレン基、オクチレン基、ドデ
シル基等が含まれる。Z2により示されるアルカンポリ
イル基には、メチニル基、エチニル基、プロピニル基、
ブチニル基、オクチル基およびドデシニル基等のアルキ
ニル基のほか、1,2,3−プロパントリイル基等が含
まれる。Z2により示される多価芳香族炭素環基には、
ベンゼントリイル基、ナフタレントリイル基等が含まれ
る。Z2により示されるアルカンポリオキシ基には、
1,2,3−プロパントリオキシ基、1,2,3,4−
ブタンテトラオキシ基、1,2,3,4,5,6−ヘキ
サンヘキサオキシ基等が含まれる。Z2により示される
一置換3価ケイ素原子には、例えば、≡Si−アルキル
が含まれる。Z2により示されるヘテロ原子含有有機基
において、ヘテロ原子とは、酸素、硫黄または窒素原子
を含有する脂肪族または芳香族の基を意味する。これら
ヘテロ原子は、炭素原子間に存在してエーテル、チオエ
ーテルおよび/または2級アミノ基を形成しても、炭素
原子上に存在してカルボニル、チオカルボニルおよび/
またはイミノ基を形成しても、それらの混合物であって
も良い。アミド基も使用できる。具体的には、メチレン
オキシメチニル基、メチレンオキシエチニル基、メチレ
ンオキシプロピニル基、エチレンオキシプロピニル基、
メチレンオキシエチレンオキシメチニル基、エチレンオ
キシエチレンオキシエチニル基、プロピレンオキシエチ
レンオキシプロピニル基、フェニレンビス(メチルオキ
シエチニル)基のような、アルキレン基、アリーレン基
またはアリーレンジアルキレン基等がエーテル結合でア
ルキニル基と結合した基、トリオキソトリアジン基、お
よびそれらの酸素原子の一部が硫黄および/または窒素
原子で置き換えられたものが含まれる。Z2により示さ
れるベンゼンポリカルボキシ基には、ベンゼントリカル
ボン酸およびベンゼンテトラカルボン酸から誘導される
基が含まれる。Z2により示されるポリオキしアルキレ
ン基、(ポリ)カーボネート基、(ポリ)エステル基の
例は、式(A)のZ1について示したものと同様であ
る。Z2により示されるポリオキシアルキレン基、(ポ
リ)カーボネート基、(ポリ)エステル基、ヘテロ原子
含有有機基、ポリアクリレートおよびポリメタクリレー
トから誘導される2価基の分子量は、60〜30,00
0、好ましくは100〜10,000、である。好まし
くは、Z1 は、300〜4,000の分子量を有する
ポリオキシアルキレン基であり、ポリ(オキシエチレ
ン)基、ポリ(オキシプロピレン)基、またはそれらの
共重合体である。好ましいn1は3〜10の整数であ
る。
【0049】式(D)のR9は、水素原子でないことを
除いて、その例はR4について示したものと同様であ
り、R10の例はR5について示したものと同様であり、
そしてZ4の例はZ2について示したものと同様である。
また、R9、R10およびZ4の好ましい例も、それぞれR
4、R5およびZ2について示したものと同様である。好
ましいn3は、2〜10、特に2〜6の整数である。
【0050】式(D)で表される化合物の具体例として
は、次のようなものが挙げられる。
【0051】
【化16】
【0052】
【化17】
【0053】
【化18】
【0054】
【化19】
【0055】
【化20】
【0056】
【化21】
【0057】
【化22】
【0058】
【化23】
【0059】本発明の電気二重層キャパシタにおいて、
第一の態様において両末端にSi−H結合を有する化合
物と式(A)で表される化合物との間の反応および、第
二の態様において両末端にSi−H結合を有する化合物
と式(A)で表される化合物との反応で得られる末端に
ヒドロシリル基を2つ有する線状ポリマーと、エチレン
性二重結合を3つ以上有する式(D)で表される化合物
との付加反応(ヒドロシリル化反応)は、反応速度の温
度依存性が大きいことから、室温以下で混合し、加熱し
て反応を促進させることができる。この場合の加熱温度
としては、50〜150℃程度、好ましくは60〜12
0℃程度である。ヒドロシリル化反応に用いることがで
きる触媒としては、白金、ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、オスミウム、イリジウム等の化合物が知られて
いる。このうち、反応が迅速に進み、電気特性に悪影響
を及ぼさないことから、白金化合物が優位に用いられ
る。白金化合物の例としては、塩化白金酸、白金単体、
アルミナ、シリカ、カーボンブラック等の担体に固体白
金を担持させたもの、白金−ビニルシロキサン錯体、白
金−ホスフィン錯体、白金−ホスファイト錯体、白金ア
ルコラート触媒等が使用できる。白金触媒は、白金とし
て0.0001〜0.1質量%程度添加される。
【0060】本発明の電気二重層キャパシタにおいて
は、ポリマー電解質が電気絶縁性多孔質薄膜を一体化さ
れた複合型ポリマー電解質を用いてもよい。電気絶縁性
多孔質薄膜としては、多孔質フィルム、不織布等を用い
ることができる。多孔質フィルムとは、例えばポリオレ
フィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、フッ素
樹脂等の熱可塑性樹脂を一軸延伸法等で多孔質フィルム
としたもの等を用いることができる。
【0061】本発明の電気二重層キャパシタにおいて、
ポリマー電解質がゲル電解質の場合、電解液の媒体とし
ては、非プロトン性極性溶媒で高い誘電率を有するも
の、あるいは低粘度のもの、電気化学的に安定でかつ電
解質塩を溶解する有機溶媒を使用する。例えば、プロピ
レンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカ
ーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカー
ボネート等のカーボネート類、γ−ブチロラクトン等の
ラクトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド等のアミド系溶剤、スルホラン、アセトニトリル、
ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジメトキ
シエタン等を挙げることができる。これらの電解液は、
本発明の電気二重層キャパシタに係わるポリマー電解質
において、0〜99質量%で存在する。
【0062】本発明の電気二重層キャパシタに係わる電
解質塩としては、金属陽イオン、アンモニウムイオン、
アミジニウムイオン、およびグアニジウムイオンから選
ばれた陽イオンと、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イ
オン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、テトラフ
ルオロホウ素酸イオン、硝酸イオン、AsF6 -、P
6 -、ステアリルスルホン酸イオン、オクチルスルホン
酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオン、ナフタ
レンスルホン酸イオン、ドデシルナフタレンスルホン酸
イオン、7,7,8,8−テトラシアノ−p−キノジメ
タンイオン、X1SO3 -、[(X1SO2)(X2SO2
N]-、[(X1SO2)(X2SO2)(X3SO2)C]-
および[(X1SO2)(X2SO2)YC]-から選ばれ
た陰イオンとからなる化合物が挙げられる。ただし、X
1、X2、X3およびYは電子吸引性基である。さらに、
好ましくはX1、X2およびX3は各々独立して炭素数が
1〜6のパーフルオロアルキル基またはパーフルオロア
リール基であり、Yはニトロ基、ニトロソ基、カルボニ
ル基、カルボキシル基、またはシアノ基である。X1
2およびX3は各々同一であっても、異なっていても良
い。これら電解質は、本発明のイオン伝導性組成物中
に、0. 1〜60質量%、好ましくは1. 0〜40質量
%で存在する。
【0063】更に、テトラエチレングリコールジメチル
エーテル、テトラプロピレングリコールジメチルエーテ
ル等のポリアルキレンオキサイド化合物、ポリアルキレ
ンオキサイドを構造単位に持つ変性ポリアクリレート、
ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリア
ルキレンオキサイドを構造単位に持つ変性ポリフォスフ
ァゼン等のイオン導電性ポリマーも配合できる。
【0064】本発明の電気二重層キャパシタを製造する
方法としては、 (イ)分極性電極、電気絶縁性多孔質薄膜をキャパシタ
セルに組み込んだ後、ポリマー電解質の原料を注入し、
重合させる方法 (ロ)ポリマー電解質を予め重合させておき、分極性電
極と共にキャパシタセル内に組み込む方法等がある。
【0065】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳説する。
【0066】実施例1 表1記載の各材料を混合し、窒素雰囲気下、80℃で反
応させた後にトルエンを除去することで、両末端にヒド
ロシリル基を有する線状ブロック共重合体(C−1)を
合成した。
【0067】
【表1】
【0068】上記ブロック重合体(C−1)と各化合物
を 表2のように混合し、ポリマー電解質反応液Iとし
た。
【0069】
【表2】
【0070】一方、pH 6.5、比表面積が2000
2/g、平均粒径8μmの微粉末活性炭 80g、テ
トラフルオロエチレン粉末を混練した後、アルミニウム
箔上に加熱状態で塗布し、次いで冷却して、キャパシタ
用電極aとした。
【0071】キャパシタ用電極a、市販のキャパシタ用
セパレータ、およびポリマー電解質反応液Iをキャパシ
タ用セルに組み込んで、80℃に加熱したところ、30
分後には反応液Iが重合し、ゲル電解質になっているこ
とが確認できた。
【0072】比較例1 pH 9.5、比表面積が2000m2/g、平均粒径
8μmの微粉末活性炭80g、テトラフルオロエチレン
粉末を混練した後、アルミニウム箔上に加熱状態で塗布
し、次いで冷却して、キャパシタ用電極bとした。
【0073】キャパシタ用電極b、市販のキャパシタ用
セパレータ、および実施例1で使用したポリマー電解質
反応液Iをキャパシタ用セルに組み込んで、80℃に加
熱したところ、反応液Iは流動性のある状態のままであ
った。
【0074】比較例2 pH 4.5、比表面積が2000m2/g、平均粒径
8μmの微粉末活性炭80g、テトラフルオロエチレン
粉末を混練した後、アルミニウム箔上に加熱状態で塗布
し、次いで冷却して、キャパシタ用電極cとした。
【0075】キャパシタ用電極、市販のキャパシタ用セ
パレータ、および実施例1で使用したポリマー電解質反
応液Iをキャパシタ用セルに組み込んで、80℃に加熱
したところ、反応液Iは流動性のある状態のままであっ
た。
【0076】実施例2 pH 5.3、比表面積が2000m2/g、平均粒径
8μmの微粉末活性炭80g、テトラフルオロエチレン
粉末を混練した後、アルミニウム箔上に加熱状態で塗布
し、次いで冷却して、キャパシタ用電極dとした。
【0077】キャパシタ用電極d、市販のキャパシタ用
セパレータ、および表3記載のポリマー電解質反応液II
をキャパシタ用セルに組み込んで、80℃に加熱したと
ころ、2時間後には反応液IIが重合し、ゲル電解質に
なっていることが確認できた。
【0078】
【表3】
【0079】比較例3 pH 10.1、比表面積が2000m2/g、平均粒
径8μmの微粉末活性炭 80g、テトラフルオロエチ
レン粉末を混練した後、アルミニウム箔上に加熱状態で
塗布し、次いで冷却して、キャパシタ用電極eとした。
【0080】キャパシタ用電極e、市販のキャパシタ用
セパレータ、および実施例2で使用したポリマー電解質
反応液IIをキャパシタ用セルに組み込んで、80℃に加
熱したところ、反応液IIは流動性のある状態のままであ
った。
【0081】比較例4 pH 4.3、比表面積が2000m2/g、平均粒径
8μmの微粉末活性炭80g、テトラフルオロエチレン
粉末を混練した後、アルミニウム箔上に加熱状態で塗布
し、次いで冷却して、キャパシタ用電極fとした。
【0082】キャパシタ用電極f、市販のキャパシタ用
セパレータ、および実施例2で使用したポリマー電解質
反応液IIをキャパシタ用セルに組み込んだところ、反応
液IIは流動性のある状態のままであった。
【0083】実施例3 表2に示したポリマー電解質反応液Iを均一に混合し
た。この反応液Iをポリエチレンテレフタレートシート
上にキャストし、90℃で2時間保持し、室温まで冷却
させた後、剥離して、ポリマー電解質単独膜IVを調製し
た。
【0084】キャパシタ用電極a、上記ポリマー電解質
単独膜IVをキャパシタ用セルに組み込んで、電気二重層
キャパシタを製造した。該電気二重層キャパシタに対し
て、2.5Vまで充電した後に、0Vまで放電する連続充
放電試験を300サイクル行った。試験後の電気二重層
キャパシタを分解したところ、ポリマー電解質単独膜IV
は目視では変化は見られなかった。
【0085】比較例5 キャパシタ用電極b、実施例3に示したポリマー電解質
単独膜IVをキャパシタ用セルに組み込んで、電気二重層
キャパシタを製造した。該電気二重層キャパシタに対し
て、実施例3と同様の条件で、連続充放電試験を行っ
た。試験後の電気二重層キャパシタを分解したところ、
ポリマー電解質単独膜IVは分解し、液状物となってい
た。
【0086】比較例6 キャパシタ用電極c、実施例3に示したポリマー電解質
単独膜IVをキャパシタ用セルに組み込んで、電気二重層
キャパシタを製造した。該電気二重層キャパシタに対し
て、実施例3と同様の条件で、連続充放電試験を行っ
た。試験後の電気二重層キャパシタを分解したところ、
ポリマー電解質単独膜IVは分解し、液状物となってい
た。
【0087】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明の電気二重
層キャパシタでは、分極性電極に含まれる活性炭種のp
Hを適当な値にすることで、ポリマー電解質の反応を阻
害することがなくなるという秀逸な効果を得ることがで
きる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー電解質を介して、活性炭種を含
    む分極性電極が対峙してなる電気二重層キャパシタにお
    いて、活性炭種のpHが5〜9の範囲であることを特徴
    とする電気二重層キャパシタ。
  2. 【請求項2】 ポリマー電解質が、両末端にSi−H基
    を有する化合物と式(A) 【化1】 [式中、R1は、互いに独立して、水素原子、置換もし
    くは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換の
    アリール基を示し、R2は、互いに独立して、置換もし
    くは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリ
    ーレン基、置換もしくは無置換のアリールアルキレン
    基、置換もしくは無置換のアリーレンアルキレン基、ジ
    アルキル(ポリ)シリレン基、ジアリール(ポリ)シリ
    レン基、または直接結合を示し、Z1は、ポリオキシア
    ルキレン基、(ポリ)カーボネート基、(ポリ)エステ
    ル基、アルキレン基、ヘテロ原子含有有機基、ポリアク
    リレートもしくはポリメタクリレートから誘導される2
    価基、または直接結合を示す。]で表される化合物との
    付加反応によって得られる線状ポリマーを少なくとも含
    有することを特徴とする請求項1記載の電気二重層キャ
    パシタ。
  3. 【請求項3】 ポリマー電解質が、両末端にSi−H基
    を有する化合物と式(A) 【化2】 [式中、R1、R2、Z1は請求項2で定義したとおりで
    ある。]で表される化合物との付加反応によって得られ
    る末端にヒドロシリル基を2つ有する線状ポリマーに、
    エチレン性二重結合を3つ以上有する式(D) 【化3】 [式中、R4は、互いに独立して、水素原子、置換もし
    くは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換の
    アリール基を示し、R5は、互いに独立して、置換もし
    くは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリ
    ーレン基、置換もしくは無置換のアリールアルキレン
    基、ヘテロ原子含有有機基、または直接結合を示し、n
    2は3以上の整数であり、そしてZ2はn2と同じ価数を
    持つ連結基であって、炭素原子、アルキレン基、アルカ
    ンポリイル基、多価芳香族炭素環基、アルカンポリオキ
    シ基、ケイ素原子、一置換3価ケイ素原子、脂肪族基、
    ヘテロ原子含有有機基、ベンゼンポリカルボキシ基、リ
    ン酸基、オキシリン酸基、環状アルキルポリシロキサン
    基、またはアルキルアリールポリシロキサン基、(ポ
    リ)カーボネート、(ポリ)エステル、ポリアクリレー
    トもしくはポリメタクリレートから誘導される基、また
    は直接結合を示し、R9は、互いに独立して、置換もし
    くは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換の
    アリール基を示し、R10は、互いに独立して、置換もし
    くは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリ
    ーレン基、置換もしくは無置換のアリールアルキレン
    基、ヘテロ原子含有有機基、または直接結合を示し、n
    3は、2〜30の整数を示し、aは、0〜3の整数を示
    し、Z4はn3と同じ価数を持つ連結基であって、炭素原
    子、アルキレン基、アルキニル基、多価芳香族炭素環
    基、アルカンポリオキシ基、ケイ素原子、一置換3価ケ
    イ素原子、脂肪族基、ヘテロ原子含有有機基、ベンゼン
    ポリカルボキシ基、リン酸基、オキシリン酸基、(ポ
    リ)カーボネート、(ポリ)エステル、ポリアクリレー
    トもしくはポリメタクリレートから誘導される基、また
    は直接結合を示す。]により表される化合物を付加反応
    させることにより得られる架橋ポリマーを少なくとも含
    有することを特徴とする請求項1記載の電気二重層キャ
    パシタ。
  4. 【請求項4】 ポリマー電解質が電気絶縁性多孔質薄膜
    を一体化されている複合型ポリマー電解質であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の電気二重層キ
    ャパシタ。
JP2001376544A 2000-12-12 2001-12-11 電気二重層キャパシタ Pending JP2002246276A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001376544A JP2002246276A (ja) 2000-12-12 2001-12-11 電気二重層キャパシタ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-377292 2000-12-12
JP2000377292 2000-12-12
JP2001376544A JP2002246276A (ja) 2000-12-12 2001-12-11 電気二重層キャパシタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002246276A true JP2002246276A (ja) 2002-08-30

Family

ID=26605660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001376544A Pending JP2002246276A (ja) 2000-12-12 2001-12-11 電気二重層キャパシタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002246276A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008235785A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Toyota Central R&D Labs Inc 非水系蓄電デバイス及びそれに用いられる電極
US9613760B2 (en) 2014-06-12 2017-04-04 Corning Incorporated Energy storage device and methods for making and use
CN115109417A (zh) * 2022-06-22 2022-09-27 中国科学院化学研究所 一种高介电常数低模量可自修复的硅橡胶介电弹性体及其制备方法和应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008235785A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Toyota Central R&D Labs Inc 非水系蓄電デバイス及びそれに用いられる電極
US9613760B2 (en) 2014-06-12 2017-04-04 Corning Incorporated Energy storage device and methods for making and use
CN115109417A (zh) * 2022-06-22 2022-09-27 中国科学院化学研究所 一种高介电常数低模量可自修复的硅橡胶介电弹性体及其制备方法和应用
CN115109417B (zh) * 2022-06-22 2024-03-22 中国科学院化学研究所 一种高介电常数低模量可自修复的硅橡胶介电弹性体及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wetjen et al. Composite poly (ethylene oxide) electrolytes plasticized by N‐alkyl‐N‐butylpyrrolidinium Bis (trifluoromethanesulfonyl) imide for lithium batteries
WO2003088272A1 (fr) Electrolyte conducteur d'ions et pile l'utilisant
US8357470B2 (en) Organic solid electrolyte and secondary battery
Manjuladevi et al. Preparation and characterization of blend polymer electrolyte film based on poly (vinyl alcohol)-poly (acrylonitrile)/MgCl 2 for energy storage devices
JP2002100405A (ja) ゲル状高分子固体電解質用樹脂組成物およびゲル状高分子固体電解質
JP2018528567A (ja) 固体ポリマー電解質
Faridi et al. Electrochemical investigation of gel polymer electrolytes based on poly (methyl methacrylate) and dimethylacetamide for application in Li-ion batteries
JP3565777B2 (ja) ポリマー電池
JP3143674B2 (ja) ポリカーボネート電解質及びそれを含む高分子リチウム電池
EP1095090A1 (en) Polymer gel electrode
EP0924782B1 (en) Electrode materials for use in batteries, and electrodes and batteries using same
Verma et al. Microporous PVDF–PMMA blend-based gel polymer electrolyte for electrochemical applications: effect of PMMA on electrochemical and structural properties
Leš et al. An acrylate-based quasi-solid polymer electrolyte incorporating a novel dinitrile poly (ethylene glycol) plasticizer for lithium-ion batteries
EP1091434A1 (en) Secondary battery and material therefor
JP2002246276A (ja) 電気二重層キャパシタ
EP3394917B1 (en) Composite material
JP2007122902A (ja) リチウムイオン電池の製造方法
Yoke Development of biodegradable solid polymer electrolytes incorporating different nanoparticles for electric double layer capacitor
US6720109B1 (en) Secondary battery and material therefor
US6602976B2 (en) Polycarbonate oligomers and polymers for use in electrolytes
JP3530535B2 (ja) イオン伝導性高分子化合物
WO2001090249A1 (fr) Composition geliforme, compositions geliformes a conduction ionique contenant ladite composition en tant que base et batteries et elements electrochimiques obtenus a l'aide desdites compositions
JP2003217983A (ja) 電気二重層キャパシタ
Yek et al. Electrochemical, structural and thermal studies of poly (ethyl methacrylate)(PEMA)-based ion conductor for electrochemical double-layer capacitor application
JP4365662B2 (ja) 電子部品用セパレータ