JP2002246196A - 除電装置 - Google Patents
除電装置Info
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Abstract
を提供する。 【構成】 1つの極性のイオンを発生する第1イオン発生
装置と逆の極性のイオンを発生する第2イオン発生装置
とを有し、除電対象物に順に違う極性のイオンをかける
ことを特徴とする除電装置である。
Description
に、除電を極めて短時間に行うことができる除電装置に
関する。
には図8(a)に示す交流式と図8(b)に示す直流式が
ある。いずれの除電器10a、10bも+(プラス)と
−(マイナス)のイオン12を混合して対象物14に照
射する。対象物14が+の帯電をしていると+のイオン
を反発して遠ざけ、一のイオンを吸引して自ら消えてい
く。対象物14が−の帯電をしていると−のイオンを反
発して遠ざけ、+のイオンを吸引して自ら消えていく。
いずれの場合も自分と同極性のイオンを反発して遠ざけ
るという除電とは関係のない無駄な動作が存在する。こ
の動作が除電の動作を邪魔し、除電能力を低下させてい
る。
では、除電対象物14と同極性のイオン12が存在する
ため除電能力が妨げられ、結果として極短時間で強力に
除電することはできなかった。
強力に除電する新しい除電装置を提供することにある。
めに、本発明は、1つの極性のイオンを発生する第1イ
オン発生装置と逆の極性のイオンを発生する第2イオン
発生装置とを有し、除電対象物に順に違う極性のイオン
をかけることを特徴とする除電装置を採用するものであ
る。
わかりやすくするために、まず図1(a)、1(b)に
従来例の除電装置を平面図と側面図で示す。除電対象物
14は平面状のシートを想定している。除電装置10a
(または10b)のイオン発生装置20は、例えば複数
の整列した放電針22を有し、除電装置10a(または
10b)は放電針22から+と−の両極性のイオンを照
射して除電対象物14を除電している。これに対し本発
明では+または−の片方のイオンを照射する方式を採用
するためイオンの飛び方が異なる。
のイオンの飛び方を説明するための図である。図2(a)
は従来例の直流式の除電装置のイオンの飛び方を示す。
この直流式では約700mmまでイオンが飛ぶ。図2(b)は
従来例の交流式の除電装置のイオンの飛び方を示す。こ
の交流式では約50mmしかイオンが飛ばない。
原理に基づくイオンの飛び方(+または−の片方のイオ
ンのみ放射するときのイオンの飛び方)を示す(図では
+の例)。同極性のイオンしか存在しないのでイオン同
士が反発しあいどんどん拡散していき、結果的に約1,5
00mmもの飛距離になる。
置を示す。除電対象物14の流れ方向(矢印で示す)に
対し最上流で+イオン発生装置30で+のイオンだけを
照射し、仕切り板26を経て、次に、−イオン発生装置
30’で−イオンのみを照射する。そして最後に、両極
性イオン発生装置30”で+と−の両方のイオンを照射
する。仕切り板26は+イオン発生装置30と−イオン
発生装置30’と+−両極性イオン発生装置30”が近
く、+と一のイオン同士が吸引して相互影響があるとき
のみ用いる。また、図3(c)に示すように、仕切り板
26は板状でなくて、各イオン発生装置を包むような箱
状でもよい。箱状に形成すると、イオンの損失が防げ
る。
を説明する。図4(a)は除電対象物が+に帯電していた
時の帯電電位の推移を示す。まず高い電位VHの帯電電位
は、最初の+イオンのみの照射で、さらに帯電されVH’
まで上昇する。しかし元々+の静電位のものに、さらに
+のイオンがくっつく可能性は低く、したがってこの間
の上昇電圧(VH’−VH)は小さい。
の邪魔者が存在しないので静電位はVH’からVH” に急
速に降下する。それでもなお少しの+電位が残ったとし
よう。この残留電位は最終段階で+、一両極性のイオン
をかけるので、やや時間がかかるが、ゆっくりと0にな
る。これが本発明の動作原理である。高い電圧VHよりや
や低い電圧VLの時は、同じく図4(a)に書いてあるがVL
からVL’に少し上昇し、−イオンのみの照射を受けて逆
極性のVL”になったとしよう。この−の残留電位は最終
段階で+,−両極性のイオンをかけるので、やや時間が
かかるが、ゆっくりと0になる。これが本発明の動作原
理である。
では静電気と同極性のイオンが邪魔をするのでやや時間
がかかりの時刻までかかったとすると、本発明の方式
では電圧が高くてVHでも、やや低めのVLではの時刻
には除電が完了している。すなわち従来より急速に除電
できる。
の静竜位の堆移を示す。図4(a)では最初に逆帯電があ
り、次に除電が行われたのに対し、この図4(b)では最
初に除電が行われ、次に逆帯電が起きている。こちらの
方がいち早く除電され低い電位になっているところへ片
方のイオンをかけるので逆帯電しやすく、したがってや
や除電時間が図4(a)より長めになるが大差はない。す
なわち従来の方式のに対し,のように短い時間で
除電できる。
を図5に示す。前記の実施例1が除電対象物の片側のみ
除電したのに対し、この実施例では除電対象物の表裏両
側から除電を行う時に有効である。最初の段階で+また
は−の片方のイオンのみを照射するのは前記の実施例1
と同様である。表のイオンと裏のイオンが逆極性になっ
ていてお互いに相手のイオンを引き付けるように作用す
る。次に、仕切り板26を経て前工程と逆の極性のイオ
ンをかける。当然表裏では逆極性のイオンになってい
る。最終段階で+と−の両極性がほぼ同量混じったイオ
ンで除電する。
除電する図5の方式(実施例2)の方が除電効果が高
い。これを図6で説明する。図6(a)は実施例1の片面
方式(図3)を示し、図6(b)は実施例2の両面方式
(図5)を示す。両面方式では表裏の逆極性のイオン同
士が引き付けあうので除電対象物に引き付けられ、イオ
ン密度が濃い状態で除電するので、除電能力は高い(勿
論、除電対象物の状況によりイオン同士の引力は変わ
る)。これに対し片面方式では特に引き付ける力が働か
ないのでイオンは拡散しやすく、したがってイオン密度
が薄くなり、除電効果もその分弱くなる。
比較結果を示す。従来方式に比べて、本発明の片面方
式は除電時間が短くなり、さらに本発明の両面方式
(対向式)はさらに短時間で除電できる。
従来方式より強力に除電でき、除電にかかる所要時間も
短かくすることができる。したがって、極めて高速に移
動する紙やプラスチックフィルムの除電が可能になる。
である。
距離を説明するための図である。
ある。
結果を示す図である。
ある。
オン密度の比較を示す図である。
較結果を示すグラフである。
Claims (9)
- 【請求項1】 1つの極性のイオンを発生する第1イオン
発生装置と逆の極性のイオンを発生する第2イオン発生
装置とを有し、除電対象物に順に違う極性のイオンをか
けることを特徴とする除電装置。 - 【請求項2】 両極性のイオンを発生する第3イオン発
生装置をさらに有し、前記第1および第2イオン発生装
置で除電対象物にイオンをかけたのち前記第3イオン発
生装置で両極性のイオンを除電対象物にさらにかけるこ
とを特徴とする請求項1記載の除電装置。 - 【請求項3】 前記第1および第2および(または)第
3イオン発生装置の間に仕切り板を有することを特徴と
する請求項1または2記載の除電装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
除電装置において、前記第1および第2イオン発生装
置、またはさらに第3イオン発生装置が順に配列されて
おり、前記除電対象物がこれらのイオン発生装置の片側
を通過するように構成されていることを特徴とする除電
装置。 - 【請求項5】 互いに向き合った逆極性のイオン発生装
置を2対有することを特徴とする除電装置。 - 【請求項6】 隣り合ったイオンの極性が逆極性である
ことを特徴とする請求項5記載の除電装置。 - 【請求項7】 互いに向き合った両極性のイオン発生装
置をさらに有する事を特徴とする請求項5または6記載
の除電装置。 - 【請求項8】 イオンを発生するイオン発生装置の間に
仕切り板を有することを特徴とする請求項5乃至7のい
ずれか1つに記載の除電装置。 - 【請求項9】 請求項5ないし8のいずれか1つに記載
の除電装置において、前記向き合ったイオン発生装置の
間で前記除電対象物を通過させるように構成されている
ことを特徴とする除電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001036410A JP4714352B2 (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 除電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001036410A JP4714352B2 (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 除電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002246196A true JP2002246196A (ja) | 2002-08-30 |
JP4714352B2 JP4714352B2 (ja) | 2011-06-29 |
Family
ID=18899689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001036410A Expired - Lifetime JP4714352B2 (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 除電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4714352B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006236976A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-09-07 | Toray Ind Inc | 電気絶縁性シートの除電装置、除電方法および製造方法。 |
JP2008004397A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Shishido Seidenki Kk | 除電方法及び除電装置 |
JP2008012672A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-24 | Yushin Precision Equipment Co Ltd | 除電器 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000340391A (ja) * | 1999-05-31 | 2000-12-08 | Takayanagi Kenkyusho:Kk | 除電器 |
JP2001351795A (ja) * | 2000-06-06 | 2001-12-21 | Ulvac Japan Ltd | 長尺成膜基体の静電気除去方法及び装置 |
-
2001
- 2001-02-14 JP JP2001036410A patent/JP4714352B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000340391A (ja) * | 1999-05-31 | 2000-12-08 | Takayanagi Kenkyusho:Kk | 除電器 |
JP2001351795A (ja) * | 2000-06-06 | 2001-12-21 | Ulvac Japan Ltd | 長尺成膜基体の静電気除去方法及び装置 |
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JP2008012672A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-24 | Yushin Precision Equipment Co Ltd | 除電器 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4714352B2 (ja) | 2011-06-29 |
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