JP2002245815A - 車両用灯具の反射鏡の反射面決定方法、及び車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具の反射鏡の反射面決定方法、及び車両用灯具

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JP2002245815A
JP2002245815A JP2001043738A JP2001043738A JP2002245815A JP 2002245815 A JP2002245815 A JP 2002245815A JP 2001043738 A JP2001043738 A JP 2001043738A JP 2001043738 A JP2001043738 A JP 2001043738A JP 2002245815 A JP2002245815 A JP 2002245815A
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reflecting
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Toyoyuki Manabe
豊行 真鍋
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 好適な外観が保持されるとともに、光源から
の光が反射光として有効に利用されて、要求される配光
条件を満たす反射面を効率的に決定することが可能な車
両用灯具の反射鏡の反射面決定方法、及び車両用灯具を
提供する。 【解決手段】 基本条件として設定された反射面外形1
00内を分割して複数の反射領域を生成するとともにそ
れぞれの反射領域に対して反射条件である狙いの反射角
度を設定する。そして、その反射角度の方向を基本反射
方向としつつ、隣接する部分反射面が好適に接続される
ように部分反射面210〜242のそれぞれの面形状を
作成するとともに、部分反射面の間に除変面311及び
312を作成する。これにより、全体として好適な外観
が保持されるとともに、要求される配光条件を満たす反
射面10aの面形状が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
用いられる車両用灯具の反射鏡の反射面決定方法、及び
車両用灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用灯具においては、ランプとしての
(1)機能に関する側面からの条件に加えて、自動車な
どの車両に取り付けた状態で使用されることから、
(2)形状に関する側面からの条件(形状制約条件)、
及び(3)外観に関する側面からの条件(外観制約条
件)が課せられる。したがって、与えられた形状面及び
外観面からの制約条件を満たした上で、機能面からの条
件が最適化された灯具を実現することが求められる。
【0003】機能面からの条件としては、灯具全体が均
一に光る光均一性や、光が適切に拡散されて様々な方向
から見ても光る光拡散性など、灯具の種類に応じて好適
な配光パターンが要求される。
【0004】また、車両・車体側からの制約条件につい
ては、形状制約条件としては、車体の灯具収納部の容積
及び形状や、灯具外面(レンズ外面)の他の車体部分と
の連続した形状、などによる条件がある。また、外観制
約条件としては、他の車体部分の外観との調和や、車体
のデザイン面からの要求などによる条件がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、車両のデザイン
性が高まるにつれ、個々の車両の形態、及び照明灯や標
識灯などの灯具の種類等に応じて、さらに様々な車体側
制約条件に適合する車両用灯具が必要となっている。そ
のような車体側からの制約条件の1つとして、フロント
ターンシグナルランプなどの標識灯の外観等についての
条件がある。
【0006】具体的には、車両用灯具は、所定の光源位
置に配置される光源(光源バルブ)と、光源バルブから
の光を光軸の方向へと反射する反射鏡と、反射鏡からの
反射光を透過して灯具の外部へと出射するレンズと、を
有して構成される。このような構成を有する車両用灯具
において、灯具から出射される光の配光パターンは、主
に、光源バルブからの光に対する反射鏡の反射面の面形
状、及び光が透過するレンズの形状によって制御され
る。
【0007】このような車両用灯具の構成に対して、上
記した標識灯の外観に対する条件として、レンズとして
素通し感のあるレンズを適用するとともに、素通しレン
ズを介して外部から見える反射面の面形状をなめらかな
ものとする条件が、車体のデザイン面から要求される場
合がある。また、このようなデザイン面からの要求と合
わせて、車体全体の構成面及びデザイン面から標識灯の
車体での面積及び形状が制限される場合がある。この場
合、反射鏡の反射面全体の面積が制限され、光源からみ
た反射面の立体角が小さくなる。
【0008】一方、フロントターンシグナルランプなど
の標識灯は、車外にいる第三者に対して車両の存在や運
転者の意志を示す機能を有する。このため、標識灯では
その機能条件として、車両に対して様々な位置にいる第
三者が視認可能なように、所定の範囲に広がって光が出
射される配光パターンが要求される。
【0009】標識灯へのこのような機能面からの要求に
対して、上記した車体側からの制限が厳しいものとなる
と、必要な配光パターンの条件を満たすような標識灯の
設計が難しくなる。すなわち、このような標識灯では、
配光パターンに対して要求される条件(配光条件)を実
現するため、光源から反射面へと限られた立体角で入射
される光を反射光として有効に利用して、好適な外観を
保持しつつ、得られる配光パターンを制御する必要があ
る。
【0010】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、好適な外観が保持されるととも
に、光源からの光が反射光として有効に利用されて、要
求される配光条件を満たす反射面を効率的に決定するこ
とが可能な車両用灯具の反射鏡の反射面決定方法、及び
車両用灯具を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による反射面決定方法は、車両用灯具
に用いられる反射鏡の反射面決定方法であって、(1)
光源が配置される光源位置と、反射鏡の反射面によって
光源からの光が反射される方向となる光軸と、反射面の
光軸方向からみた反射面外形と、を含む基本条件を設定
する基本条件設定ステップと、(2)基本条件、及びあ
らかじめ設定された配光条件に基づいて、反射面外形内
を分割して、複数の反射領域を生成する反射面分割ステ
ップと、(3)分割された複数の反射領域のそれぞれに
対して、配光条件に基づいて、その反射領域内での反射
面となる部分反射面によって光源からの光が反射される
方向を指定する反射角度を含む反射条件を設定する反射
条件設定ステップと、(4)複数の反射領域のそれぞれ
に対して、その反射領域での反射角度の方向を基本反射
方向とし、隣接する部分反射面に対して所定の接続条件
を満たすように部分反射面の面形状を作成して、複数の
部分反射面を含む全体での反射面の面形状を作成する反
射面作成ステップとを備えることを特徴とする。
【0012】また、本発明による車両用灯具は、光源
と、光源からの光を所定の光軸の方向に反射させる反射
面を有する反射鏡と、反射面によって反射された光が透
過するレンズとを備え、反射鏡の反射面は、反射面外形
内が複数の反射領域に分割されるとともに、複数の反射
領域のそれぞれに対して、その反射領域内での反射面で
ある部分反射面の面形状が、反射領域毎に設定された反
射角度の方向を基本反射方向とし、隣接する部分反射面
に対してなめらかに接続する面形状に形成されているこ
とを特徴とする。
【0013】上記した車両用灯具の反射鏡の反射面決定
方法、及び車両用灯具においては、まず、車体の構成面
及びデザイン面からの要求などによって制限される反射
面外形、具体的には光軸方向からみた反射面の面積及び
形状を、反射面決定の基本条件として設定し、その反射
面外形内を分割して複数の反射領域を生成する。そし
て、それぞれの反射領域に対してさらに反射条件を設定
し、その反射条件を基本反射条件としつつ部分反射面を
作成して、要求される配光条件を満たす反射面の全体で
の面形状を決定している。
【0014】このような反射面決定方法、及び車両用灯
具の構成によれば、光源からの光の反射面による反射条
件、及び反射光から得られる配光パターンを、分割され
た反射領域及び部分反射面毎に制御することができる。
また、それぞれの部分反射面による反射条件及び配光パ
ターン同士の相関は、各反射領域に対して設定される反
射角度などの反射条件にあらかじめ相関を持たせておく
ことによって制御することができる。これによって、光
源からの光を反射光としてより有効に利用することが可
能となり、要求される配光条件を満たす反射面が効率的
に得られる反射面決定方法及び車両用灯具が実現され
る。
【0015】さらに、それぞれの部分反射面の面形状に
ついて、設定された反射角度の方向を部分反射面全体で
の反射方向とするのではなく、反射角度の方向を基本反
射方向とするとともに、隣接する他の面と所定の接続条
件で接続(例えば段差を生じずなめらかに接続)するよ
うに各部分反射面の面形状を作成している。これによ
り、反射面全体として好適な外観が保持される。
【0016】また、このような隣接する部分反射面同士
がなめらかに接続される面形状の反射面では、部分反射
面の境界及びその近傍では、光源からの光の反射方向が
変化していく。したがって、この反射方向の変化を利用
すれば、反射面上、あるいはレンズ面上に拡散ステップ
を設けることなく、光の拡散効果を実現することが可能
となる。
【0017】また、反射面決定方法は、(4)反射面作
成ステップが、(4a)複数の反射領域のそれぞれに対
して、その反射領域での反射角度の方向を基本反射方向
として部分反射面の面形状を作成する部分反射面作成ス
テップと、(4b)複数の部分反射面の間に設けられ、
隣接する部分反射面を接続条件を満たすように接続する
とともに、光源からの光の反射方向が面内で変化する除
変面の面形状を作成する除変面作成ステップとを有する
ことを特徴とする。
【0018】同様に、車両用灯具は、反射鏡の反射面
が、反射領域毎に設定された反射角度の方向を基本反射
方向として作成された面形状にそれぞれ形成された複数
の部分反射面と、複数の部分反射面の間に設けられ、隣
接する部分反射面を接続条件を満たすように接続すると
ともに、光源からの光の反射方向が面内で変化する面形
状に形成された除変面とを有することを特徴とする。
【0019】このように、部分反射面及び除変面からな
る構成によれば、各部分反射面及び除変面の面形状及び
反射条件を制御することによって、上述した構造を有す
る反射面を容易かつ好適に実現することができる。した
がって、複数の部分反射面及び少なくとも1つの除変面
からなる反射面全体による配光パターンが要求される配
光条件を満たす反射鏡、及びそれを備える車両用灯具を
確実に得ることができる。
【0020】また、反射面決定方法は、(5)反射面作
成ステップで作成された反射面の面形状について、光源
からの光を反射面で反射して得られる配光パターンを配
光条件によって評価する反射面評価ステップをさらに備
え、(6)反射面評価ステップにおいて、配光パターン
が配光条件を満たさないと評価された場合に、反射面分
割ステップ、反射条件設定ステップ、及び反射面作成ス
テップを繰り返して行うことを特徴とする。
【0021】本発明の反射面決定方法では、上述したよ
うに、光源からの光の反射面による反射条件、配光パタ
ーン、及びそれらの相関が部分反射面毎に制御される。
これに対して、面形状の作成後に配光パターンを評価す
ることとすれば、配光条件が満たされていない場合に、
その配光パターンでの評価結果をフィードバックし、反
射面の分割、反射条件の設定、及び反射面の作成を、条
件を一部変更して再度行って、最終的に充分に配光条件
を満たす反射面の面形状を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明による
車両用灯具の反射鏡の反射面決定方法、及び車両用灯具
の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面
の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複す
る説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のも
のと必ずしも一致していない。
【0023】まず、本発明による車両用灯具の全体構成
について説明する。なお、以下に車両用灯具の例として
示す実施形態は、自動車での車体の前方に設けられる標
識灯であるフロントターンシグナルランプによるもので
ある。
【0024】図1は、本発明による車両用灯具の一実施
形態の構成を示す水平断面図である。また、図2は、図
1に示した車両用灯具の構成を示す垂直断面図である。
これらの断面図は、いずれも、後述する光源点F及び光
源点Fを通る光軸Axを含む平面での灯具の断面構造を
示している。
【0025】ここで、以下においては、図1にX、Zの
座標軸を、また、図2にY、Zの座標軸を示すように、
灯具の左右方向をX軸、上下方向をY軸、光軸Axの方
向である前後方向をZ軸とする。なお、車両用灯具での
光が出射される方向を指定する光軸Axは、灯具と灯具
が取り付けられる車体との位置関係、及び灯具に要求さ
れる配光条件などから、あらかじめ設定される。
【0026】本実施形態の車両用灯具は、反射鏡1と、
レンズ2と、遮光部材4とを備えて構成されている。
【0027】反射鏡1は、反射鏡部10と、反射鏡部1
0の外縁部に設けられてレンズとの位置決めや固定など
に用いられる外枠部12とを有し、光軸Axに対して略
垂直な方向に広がるように形成されている。反射鏡部1
0の前方側でレンズ2に対向する面は、光源からの光を
光軸Axの方向へと反射させる反射面10aとなってい
る。
【0028】また、反射鏡部10の所定位置には、光源
挿入孔11が形成され、この光源挿入孔11に対して、
光源バルブBが反射鏡1の後方から挿入されている。光
源バルブBは、その光源点Fが光軸Ax上の所定の位置
(光源位置)となるように、反射鏡1に対して固定に設
置されている。
【0029】光源バルブB及び反射鏡1に対して、光軸
Axによって指定されている光の出射方向に、レンズ2
が設けられている。
【0030】レンズ2は、この灯具の外面を構成すると
ともに、車体に取り付けたときに車体の外面の一部とな
るレンズである。図1及び図2に示した構成例において
は、レンズ2として、レンズステップによる光拡散機能
を持たない素通し感のあるレンズが用いられている。こ
のため、この構成例では、灯具からの光の出射条件に対
して、レンズ2はほとんど影響しない。また、このレン
ズ2は、車体のデザインに基づいて、灯具以外の車体の
外面部分と連続するように、その外面形状が決定されて
いる。
【0031】また、反射鏡1の反射面10aとレンズ2
との間には、遮光部材4が設けられている。この遮光部
材4としては、例えば光を透過しない材質を用いた部材
やアルミニウム蒸着加工が施されている部材など、光源
バルブBからの光が透過されずに遮光されるものが用い
られる。これにより、本灯具は、光源バルブBからの光
のうち、反射面10aでの反射光のみが灯具の外部へと
出射される構成となっている。
【0032】以上の構成において、光源バルブBが点灯
されると、光源バルブBの光源点F及びその近傍の発光
領域から供給された光は、反射鏡1の反射面10aに入
射して、所定の反射条件で光軸Axの方向へと反射され
る。そして、反射面10aからの反射光は、レンズ2を
介して灯具の外部へと出射される。
【0033】次に、車両用灯具の反射鏡における反射面
の構成について説明する。
【0034】図3は、図1及び図2に示した車両用灯具
の反射鏡における反射面の構成の一例を示す平面図であ
る。この平面図は、光軸Axの方向(前方)からみた反
射鏡1の反射面10a(反射鏡部10)の構成を示して
いる。なお、この図3に対して、上記した図1は、図3
の平面図でのX軸方向の線A−Aに沿った水平断面図と
なっている。また、図2は、Y軸方向の線B−Bに沿っ
た垂直断面図となっている。
【0035】反射鏡部10のレンズ2に対向する面であ
る反射面10aは、図3中に、それぞれ破線によって分
割線を示すように、その反射面外形100内が複数の反
射領域に分割された構成となっている。そして、複数の
反射領域のそれぞれに対して、その反射領域内での反射
面となる部分反射面が形成されている。
【0036】また、反射面10aの中心部には、光軸A
xを中心として、光源バルブBを設置するための光源挿
入孔11となる略円形状の開口部が設けられている。な
お、この光源挿入孔11の外側に図示してある円形状の
点線は、光軸Axの方向からみた遮光部材4の配置を示
している。
【0037】複数の部分反射面を含む反射面10aの具
体的な構成については、図3に示した反射面10aで
は、破線で示した分割線によって反射面外形100内が
10個の反射領域に分割されており、それに対応して、
10個の部分反射面210、211、213、214、
221、222、231、232、241、及び242
が設けられている。以下、その構成について、図4を参
照しつつ説明する。
【0038】ここで、図4は、図3に示した反射鏡1の
反射面10aでの配光パターン、特に、配光パターンに
おいて各部分反射面が狙っている反射方向を模式的に示
す図である。この配光パターンの図では、反射面10a
の平面構造を示した図3と同様に、光軸Axの方向(前
方)からみたときの配光パターンを、その角度分布によ
って模式的に示している。図中においては、横軸がX軸
方向(H=水平方向)についての光の出射角度、縦軸が
Y軸方向(V=垂直方向)についての光の出射角度とな
っている。
【0039】光源挿入孔11を囲む略円形状の部分反射
面210は、光軸Axを通り配光パターンでの中心とな
るV=0°、H=0°の位置を中心とし、およそ(V=
D10°〜U10°、H=L10°〜R10°)の範囲
の配光領域510を狙いの反射方向として形成されてい
る。
【0040】部分反射面210の上方にある部分反射面
211は、V=0°よりも上方向全般の配光領域511
を狙いの反射方向として形成されている。また、部分反
射面210の下方にある部分反射面213及び214
は、それぞれV=0°よりも下方向全般の配光領域51
2を狙いの反射方向として形成されている。
【0041】部分反射面210の左方にある部分反射面
221は、H=0°よりも左方向で、(V=U5°、H
=L20°)の位置を含む配光領域521を狙いの反射
方向として形成されている。また、部分反射面222
は、同じくH=0°よりも左方向で、(V=D5°、H
=L20°)の位置を含む配光領域522を狙いの反射
方向として形成されている。
【0042】部分反射面210の右方にある部分反射面
231は、H=0°よりも右方向で、(V=U5°、H
=R20°)の位置を含む配光領域531を狙いの反射
方向として形成されている。また、部分反射面232
は、同じくH=0°よりも右方向で、(V=D5°、H
=R20°)の位置を含む配光領域532を狙いの反射
方向として形成されている。
【0043】部分反射面210の下方にある部分反射面
241は、ほぼV=0°の線上で、およそ(V=0°、
H=L10°〜R10°)の範囲の配光領域541を狙
いの反射方向として形成されている。また、部分反射面
242は、同じくV=0°の線上で、(V=0°、H=
R5°)の位置を含む配光領域542を狙いの反射方向
として形成されている。
【0044】また、複数の部分反射面の間には、必要に
応じて、隣接する部分反射面をなめらかに接続するため
の除変面(図3中の斜線部分)が設けられている。図3
に示した反射面10aでは、このような除変面として、
部分反射面210の下方に位置する各部分反射面の間
に、除変面311及び312が形成されている。
【0045】次に、図3に示した構成の車両用灯具の反
射鏡の反射面について、その設計に用いられる反射面決
定方法(設計方法)を説明する。
【0046】図5は、本発明による車両用灯具の反射鏡
の反射面決定方法の一実施形態を概略的に示すフローチ
ャートである。この反射面決定方法は、基本条件設定ス
テップS101、反射面分割ステップS102、反射条
件設定ステップS103、反射面作成ステップS10
4、及び反射面評価ステップS105の各ステップを有
している。以下、これらの各ステップについて、図3に
示した反射面10aの構成、及び図4に示した狙いの配
光パターンを参照しつつ説明する。
【0047】基本条件設定ステップ(ステップS10
1) 車両用灯具に適用される反射鏡の反射面決定において
は、最初に、反射面の面形状を作成する上での基本的な
条件となる基本条件を設定する。
【0048】基本条件としては、例えば、光源バルブB
が設置される位置とその光源点Fの位置(光源位置)、
及び光源位置を通る軸であって反射鏡1の反射面10a
によって光源からの光が反射されて灯具から出射される
方向となる光軸Ax、などが設定される。
【0049】また、反射面10aの光軸Ax方向からみ
た輪郭となる反射面外形100も、この基本条件として
設定される。反射面外形100の具体的な面積及び形状
は、図3にその例を示したように、車体での灯具収納部
の容積及び形状、及び他の車体部分や他の灯具との位置
関係などによる形状制約条件や、車体のデザイン面から
の要求による外観制約条件などに基づいて設定される。
【0050】その他の条件についても、必要に応じて、
基本条件として設定しても良い。そのような条件として
は、例えば、光源として用いられる光源バルブBでの発
光領域の形状がある。設定される発光領域の形状の例と
しては、横張りまたは縦張りのフィラメントが発光領域
となるバルブを光源バルブBとして用いた場合の、線分
状のフィラメント形状などがある。
【0051】また、基本条件として設定される上記の各
条件とは別に、車両用灯具から出射される光による配光
パターンが満たすべき条件である配光条件などがあらか
じめ与えられている。
【0052】反射面分割ステップ(ステップS102) 次に、設定された基本条件、及びあらかじめ設定された
配光条件を参照し、反射面外形100内を分割して複数
の反射領域を生成する。
【0053】図3に示した構成例では、上述したよう
に、それぞれ破線で示した分割線によって、光軸Axの
方向からみたXY平面上で反射面外形100内を分割し
て、10個の反射領域を生成している。また、除変面3
11及び312に対応する2個の除変領域も同時に生成
される。
【0054】ここで、反射面外形100内の反射領域へ
の分割数や、各反射領域の面積及び形状などを含む具体
的な分割条件については、各反射領域に対して部分反射
面を作成したときに予想される光源からみた立体角な
ど、反射面10aによる配光パターンに影響する各条件
を考慮して設定することが好ましい。
【0055】反射条件設定ステップ(ステップS10
3) 次に、配光条件を参照し、分割された複数の反射領域の
それぞれに対する部分反射面の面形状を作成するための
条件となる反射条件を設定する。
【0056】反射条件としては、例えば、複数の反射領
域のそれぞれに対して、その反射領域内での反射面10
aとなる部分反射面によって光源からの光が反射される
方向を指定する反射角度などが設定される。
【0057】この光源からの光に対する反射角度は、反
射領域毎に、光軸AxからみたX軸方向(水平方向)に
ついての角度、及びY軸方向(垂直方向)についての角
度などによって設定される。これらの反射角度は、図4
に示した配光パターンでの横軸及び縦軸の出射角度にそ
れぞれ対応している。
【0058】また、同様に反射条件として、反射面10
aの所定部分(例えば中央部分)に対するf値(焦点距
離)、または複数の反射領域のそれぞれに対するf値を
設定しても良い。反射面10aのf値の設定は、基本的
には灯具の光学的な構成によるが、光源バルブBで発生
する熱の反射鏡1またはレンズ2への影響などをも考慮
して設定することが好ましい。
【0059】反射面作成ステップ(ステップS104) 次に、分割された複数の反射領域、及び設定された反射
条件に基づいて、所定の配光条件を満たす反射面の面形
状を作成する。本実施形態においては、反射面作成ステ
ップS104は、以下に述べる部分反射面作成ステップ
S104a、及び除変面作成ステップS104bを含ん
でいる。
【0060】部分反射面作成ステップ(ステップS10
4a) まず、反射領域毎に設定された反射角度を参照し、複数
の反射領域のそれぞれに対する部分反射面の面形状を作
成する。
【0061】図3に示した構成例では、10個の反射領
域に対して、各部分反射面での光の基本反射方向が設定
された反射角度の方向となるように、10個の部分反射
面210、211、213、214、221、222、
231、232、241、及び242の面形状がそれぞ
れ作成される。
【0062】具体的には、それぞれの反射領域につい
て、その反射領域に対して設定された反射角度の方向を
基本反射軸(その部分反射面で光源からの光が反射され
る方向となる光軸)として、部分反射面の面形状を作成
する。また、他の部分反射面と直接に隣接している場合
などには、反射角度の方向を基本反射方向としつつ、隣
接する部分反射面に対して所定の接続条件(例えば、部
分反射面間に段差を生じずになめらかに接続される条
件)を満たすように、部分反射面の面形状を作成する。
【0063】除変面作成ステップ(ステップS104
b) 次に、複数の部分反射面の間に設けられる除変面の面形
状を作成する。
【0064】図3に示した構成例では、2個の除変領域
に対して、隣接する部分反射面が接続条件を満たして接
続されるように、2個の除変面311及び312の面形
状がそれぞれ作成される。このとき、除変面の面形状の
作成に際して、部分反射面の接続条件に加えて、その除
変面内で変化する光源からの光の反射方向などの反射条
件をも考慮して面形状を作成することが好ましい。
【0065】以上によって、10個の反射領域のそれぞ
れに対する部分反射面の面形状、及び2個の除変領域の
それぞれに対する除変面の面形状が作成されたら、得ら
れた10個の部分反射面及び2個の除変面の集合とし
て、反射面10aの全体の面形状が作成される。
【0066】反射面評価ステップ(ステップS105) 次に、作成された反射面の面形状について、得られる配
光パターンに対する評価を行う。
【0067】ここでは、作成された反射面の面形状に対
して、その反射面で光源からの光を反射して得られる配
光パターンを算出する。そして、算出された配光パター
ンが要求される配光条件を満たしているかが判断される
(S106)。
【0068】配光条件が満たされていると判断された
ら、その反射面10aの面形状を、最終的な面形状とし
て決定する。一方、配光条件が充分に満たされていない
と判断されたら、ステップS102〜S104を繰り返
し行って新たな反射面10aの面形状を作成し、同様に
配光パターンの評価を行う。
【0069】配光パターンによる反射面の面形状の評価
は、具体的には、光源からの光を光線追跡することによ
って算出された配光パターンなどを用いて行われる。こ
の場合、光源を点光源またはフィラメントの線分形状な
どとして配光パターンの計算を行うことができる。
【0070】上述した車両用灯具の反射鏡の反射面決定
方法、及び車両用灯具の効果について説明する。
【0071】本実施形態による車両用灯具の反射鏡の反
射面決定方法、及び車両用灯具においては、まず、車体
の構成面及びデザイン面からの要求などによって制限さ
れる反射面外形100、具体的には光軸Axの方向から
みた反射面10aの面積及び形状を、反射面決定の基本
条件として設定し、その反射面外形100内を分割して
複数の反射領域を生成する。そして、それぞれの反射領
域に対してさらに反射条件を設定し、その反射条件を基
本反射条件としつつ部分反射面を作成して、要求される
配光条件を満たす反射面10aの全体での面形状を決定
している。
【0072】このような反射面決定方法、及び車両用灯
具の構成によれば、図3及び図4に各部分反射面及び配
光領域を対応付けて示したように、光源からの光の反射
面10aによる反射条件、及び反射光から得られる配光
パターンを、分割された反射領域及び部分反射面毎に制
御することができる。
【0073】また、それぞれの部分反射面による反射条
件及び配光パターン同士の相関は、各反射領域に対して
設定される反射角度などの反射条件にあらかじめ相関を
持たせておくことによって制御することができる。これ
によって、光源からの光を反射光としてより有効に利用
することが可能となり、要求される配光条件を満たす反
射面が効率的に得られる反射面決定方法及び車両用灯具
が実現される。
【0074】特に、近年、車両のデザイン性が高まるに
つれ、車体全体の構成面及びデザイン面から、標識灯な
どの灯具の面積及び形状が厳しく制限される場合を生じ
ている。これに対して、上述した反射面決定方法及び反
射面10aの構成によれば、このように制限が厳しい場
合であっても、要求される配光条件を満たす反射面10
aを効率的に作成することができる。
【0075】さらに、それぞれの部分反射面の面形状に
ついて、設定された反射角度の方向を部分反射面全体で
の反射方向とするのではなく、反射角度の方向を基本反
射方向とするとともに、隣接する他の面と所定の接続条
件で接続するように各部分反射面の面形状を作成してい
る。これにより、反射面全体として好適な外観が保持さ
れる。
【0076】また、このような隣接する部分反射面同士
がなめらかに接続される面形状の反射面では、部分反射
面の境界及びその近傍では、光源からの光の反射方向が
変化していく。したがって、この反射方向の変化を利用
すれば、反射面上、あるいはレンズ面上に拡散ステップ
を設けることなく、光の拡散効果を実現することが可能
となる。
【0077】隣接する部分反射面が満たすべき接続条件
の例としては、部分反射面間に段差を生じずになめらか
に接続される条件がある。すなわち、部分反射面のうち
少なくとも境界近傍の面部分を、隣接する部分反射面と
接線連続となる面形状に形成する。この場合、部分反射
面の境界部分に稜線を生じることなく、全体としてなめ
らかな面形状が得られる。
【0078】このような反射面では、上記した構成例の
ようにレンズ2として光拡散機能を持たずに素通し感の
あるレンズを用いた場合でも、部分反射面間での反射方
向の変化による光の拡散と、素通しレンズを介して外部
から見える反射面全体のなめらかな面形状の外観とを好
適に両立することが可能である。
【0079】また、このように部分反射面の境界近傍で
光源からの光の反射方向が変化していく面形状では、実
際に灯具を製造した場合に製品毎に生じる形状ばらつき
の影響についても、ある程度解消することができる。
【0080】また、上記の実施形態では、反射鏡1の反
射面10aの構成において、複数の部分反射面とは別
に、隣接する部分反射面を接続するとともに、光源から
の光の反射方向が面内で変化する除変面を設けている。
【0081】このように、部分反射面及び除変面からな
る構成によれば、各部分反射面及び除変面の面形状及び
反射条件を制御することによって、上述したなめらかな
面形状などを有する反射面を容易かつ好適に実現するこ
とができる。したがって、複数の部分反射面及び少なく
とも1つの除変面からなる反射面全体による配光パター
ンが要求される配光条件を満たす反射鏡、及びそれを備
える車両用灯具を確実に得ることができる。
【0082】部分反射面間に除変面を設けるかどうか
は、隣接する部分反射面での狙いの反射角度の差などを
考慮して設定することが好ましい。また、部分反射面の
境界での除変面の範囲については、同様に狙いの反射角
度の差などを考慮して設定されるが、例えば2〜8mm
程度である。なお、各反射領域に対する反射条件の設定
においても、同様に隣接する部分反射面での狙いの反射
角度の差を考慮しつつ設定を行うことが好ましい。
【0083】また、図5に示した反射面決定方法では、
作成された反射面の面形状について、得られる配光パタ
ーンを配光条件によって評価することとしている。
【0084】本反射面決定方法では、上述したように、
光源からの光の反射面10aによる反射条件、配光パタ
ーン、及びそれらの相関が、分割された反射領域及び部
分反射面毎に制御される。これに対して、面形状の作成
後に配光パターンを評価することとすれば、配光条件が
満たされていない場合に、その配光パターンでの評価結
果をフィードバックし、反射面の分割、反射条件の設
定、及び反射面の作成を、条件を一部変更して再度行っ
て、最終的に充分に配光条件を満たす反射面の面形状を
得ることができる。
【0085】なお、車体側からの形状または外観につい
ての制約条件に適合する反射面の作成方法としては、反
射面の全体を自由曲面によって作成する方法がある。自
由曲面は、球面や放物面等とは異なり、車体側からの制
約条件に応じて、なめらかに接続された任意の面形状を
作成することができる。
【0086】しかしながら、自由曲面では、このように
面形状作成の自由度が大きい反面、光源からの光の反射
方向及び得られる配光パターンの制御が困難となってい
る。特に、灯具の小面積化などによって、光源からの光
を反射光として有効に利用することが求められている場
合には、要求される配光条件を満たす反射面を自由曲面
によって作成することは難しい。また、反射面の面形状
作成後に配光パターンを評価した場合、その評価結果を
フィードバックして自由曲面の面形状で配光の修正を行
おうとしても、面形状の好適な修正方法が明確にならな
い。
【0087】これに対して、複数の部分反射面を含んで
反射面全体を構成する上記の構成によれば、それぞれの
部分反射面毎に光源からの光の反射方向及び得られる配
光パターンを制御しつつ、反射面全体としては、自由曲
面とほぼ同様になめらかな面形状及び外観を実現するこ
とが可能となる。
【0088】ここで、配光パターンによる評価結果をフ
ィードバックしつつ行う反射面の面形状の決定手順を、
図3に示した反射面10aの具体的な作成手順を例とし
て簡単に説明する。
【0089】図3に示した反射面10aの作成において
は、まず、図6に示すように、反射面外形内100を分
割して、7個の部分反射面を作成した。具体的には、中
心の配光領域510を狙う部分反射面210、上方の配
光領域511を狙う部分反射面211、下方の配光領域
512を狙う部分反射面212、左上方の配光領域52
1を狙う部分反射面221、左下方の配光領域522を
狙う部分反射面222、右上方の配光領域531を狙う
部分反射面231、及び右下方の配光領域532を狙う
部分反射面232を作成した。また、この反射面の作成
段階では、除変面については作成しなかった。
【0090】この図6に示した構成の反射面によって得
られる配光パターンを評価したところ、左下方へと出射
される光強度、及びV=0°の線上及びその近傍へと出
射される光強度が充分に得られていないことがわかっ
た。
【0091】これに対して、図6の反射面に上記の評価
結果をフィードバックし、図7に示すように、図6に示
した構成を一部変更した新たな反射面を作成した。具体
的には、反射面上での面積が比較的大きい部分反射面2
12をさらに分割し、下方の配光領域512を狙う部分
反射面としては、その一部である部分反射面213及び
214を残して、他の部分についてそれぞれ反射条件及
びそれに基づく面形状を変更した。
【0092】まず、部分反射面212の左下方の一部
を、左下方の配光領域522を狙う部分反射面222に
加えた。また、V=0°の線上及びその近傍の配光領域
541を狙う部分反射面241を新たに作成した。ま
た、この部分反射面212の再分割に伴って、部分反射
面212の一部を除変面311及び312として、全体
での面形状の改善を図った。
【0093】この図7に示した構成の反射面によって得
られる配光パターンを評価したところ、左下方へと出射
される光強度、及びV=0°の線上及びその近傍へと出
射される光強度は改善されたが、(V=0°、H=R5
°)の位置及びその近傍で、やや光強度が不充分であっ
た。
【0094】これに対して、除変面311の一部につい
てさらに面形状を変更し、(V=0°、H=R5°)の
位置を含む配光領域542を狙う部分反射面242を新
たに作成して、図3に示した最終的な反射面10aを作
成した。
【0095】以上のように、作成された反射面の面形状
に対して、配光パターンでの評価結果をフィードバック
して反射面の面形状の作成(一部変更)を複数回行うこ
とによって、要求される配光条件を満たす反射面の面形
状を効率良く作成することが可能である。
【0096】本発明による車両用灯具の反射鏡の反射面
決定方法、及び車両用灯具は、上述した実施形態に限ら
れるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、
反射面外形内を分割して複数の反射領域とする分割方法
については、個々の車両用灯具の構成や反射面作成の容
易さ、あるいは反射鏡の材質等に応じて、様々な分割方
法を用いて良い。
【0097】図8は、図1及び図2に示した車両用灯具
の反射鏡における反射面の構成の他の例を示す平面図で
ある。この構成例では、X軸方向またはY軸方向に平行
な分割線によって、反射面外形100内が複数の反射領
域及び除変領域に分割された構成となっている。そし
て、反射面外形100内の光源挿入孔11を囲む中央部
分に1個の部分反射面200、上方部分に6個の部分反
射面200及び1個の除変面300、下方部分に9個の
部分反射面200及び8個の除変面300がそれぞれ設
けられている。
【0098】このような構成の反射面10aによって
も、図3に示した構成と同様に、要求される配光条件を
満たす反射面の面形状とすることが可能である。
【0099】
【発明の効果】本発明による車両用灯具の反射鏡の反射
面決定方法、及び車両用灯具は、以上詳細に説明したよ
うに、次のような効果を得る。すなわち、基本条件とし
て設定された反射面外形内を分割して複数の反射領域を
生成するとともにそれぞれの反射領域に対して反射条件
を設定し、その反射条件を基本反射条件としつつ、隣接
する部分反射面が好適に接続されるように部分反射面を
作成して、要求される配光条件を満たす反射面の全体で
の面形状を決定する反射面決定方法、及び車両用灯具に
よれば、好適な外観を保持しつつ、光源からの光を反射
光としてより有効に利用することが可能となり、要求さ
れる配光条件を満たす反射面が効率的に得られる反射面
決定方法及び車両用灯具が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用灯具の一実施形態の構成を示す水平断面
図である。
【図2】図1に示した車両用灯具の構成を示す垂直断面
図である。
【図3】図1及び図2に示した車両用灯具の反射鏡にお
ける反射面の構成の一例を示す平面図である。
【図4】図3に示した反射鏡の反射面での配光パターン
を模式的に示す図である。
【図5】車両用灯具の反射鏡の反射面決定方法の一実施
形態を概略的に示すフローチャートである。
【図6】図3に示した反射面の面形状作成時において作
成された反射面の構成を示す平面図である。
【図7】図3に示した反射面の面形状作成時において作
成された反射面の構成を示す平面図である。
【図8】図1及び図2に示した車両用灯具の反射鏡にお
ける反射面の構成の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…反射鏡、10…反射鏡部、10a…反射面、11…
光源挿入孔、12…外枠部、2…レンズ、4…遮光部
材、Ax…光軸、B…光源バルブ、F…光源点、100
…反射面外形、200、210〜242…部分反射面、
300、311、312…除変面。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21Y 101:00 F21M 3/08 A F21Q 1/00 F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用灯具に用いられる反射鏡の反射面
    決定方法であって、 光源が配置される光源位置と、反射鏡の反射面によって
    前記光源からの光が反射される方向となる光軸と、前記
    反射面の前記光軸方向からみた反射面外形と、を含む基
    本条件を設定する基本条件設定ステップと、 前記基本条件、及びあらかじめ設定された配光条件に基
    づいて、前記反射面外形内を分割して、複数の反射領域
    を生成する反射面分割ステップと、 分割された前記複数の反射領域のそれぞれに対して、前
    記配光条件に基づいて、その反射領域内での前記反射面
    となる部分反射面によって前記光源からの光が反射され
    る方向を指定する反射角度を含む反射条件を設定する反
    射条件設定ステップと、 前記複数の反射領域のそれぞれに対して、その反射領域
    での前記反射角度の方向を基本反射方向とし、隣接する
    前記部分反射面に対して所定の接続条件を満たすように
    前記部分反射面の面形状を作成して、複数の前記部分反
    射面を含む全体での前記反射面の面形状を作成する反射
    面作成ステップとを備えることを特徴とする車両用灯具
    の反射鏡の反射面決定方法。
  2. 【請求項2】 前記反射面作成ステップは、 前記複数の反射領域のそれぞれに対して、その反射領域
    での前記反射角度の方向を前記基本反射方向として前記
    部分反射面の面形状を作成する部分反射面作成ステップ
    と、 複数の前記部分反射面の間に設けられ、隣接する前記部
    分反射面を前記接続条件を満たすように接続するととも
    に、前記光源からの光の反射方向が面内で変化する除変
    面の面形状を作成する除変面作成ステップとを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の反射面決定方法。
  3. 【請求項3】 前記反射面作成ステップで作成された前
    記反射面の面形状について、前記光源からの光を前記反
    射面で反射して得られる配光パターンを前記配光条件に
    よって評価する反射面評価ステップをさらに備え、 前記反射面評価ステップにおいて、前記配光パターンが
    前記配光条件を満たさないと評価された場合に、前記反
    射面分割ステップ、前記反射条件設定ステップ、及び前
    記反射面作成ステップを繰り返して行うことを特徴とす
    る請求項1または2記載の反射面決定方法。
  4. 【請求項4】 光源と、前記光源からの光を所定の光軸
    の方向に反射させる反射面を有する反射鏡と、前記反射
    面によって反射された光が透過するレンズとを備え、 前記反射鏡の前記反射面は、 反射面外形内が複数の反射領域に分割されるとともに、
    前記複数の反射領域のそれぞれに対して、その反射領域
    内での前記反射面である部分反射面の面形状が、反射領
    域毎に設定された反射角度の方向を基本反射方向とし、
    隣接する前記部分反射面に対してなめらかに接続する面
    形状に形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  5. 【請求項5】 前記反射鏡の前記反射面は、 前記反射領域毎に設定された前記反射角度の方向を前記
    基本反射方向として作成された面形状にそれぞれ形成さ
    れた複数の前記部分反射面と、 複数の前記部分反射面の間に設けられ、隣接する前記部
    分反射面を前記接続条件を満たすように接続するととも
    に、前記光源からの光の反射方向が面内で変化する面形
    状に形成された除変面とを有することを特徴とする請求
    項4記載の車両用灯具。
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