JP2002245190A - コンテンツ配信システム - Google Patents

コンテンツ配信システム

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JP2002245190A
JP2002245190A JP2001036046A JP2001036046A JP2002245190A JP 2002245190 A JP2002245190 A JP 2002245190A JP 2001036046 A JP2001036046 A JP 2001036046A JP 2001036046 A JP2001036046 A JP 2001036046A JP 2002245190 A JP2002245190 A JP 2002245190A
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JP2001036046A
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Hideo Miyaji
英生 宮地
Hiroshi Hoshino
寛 星野
Shuichi Kin
秀一 金
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KGT Inc
Kubota Corp
Original Assignee
KGT Inc
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 この発明のコンテンツ配信システム10で
は、サーバ12に2次著作物を登録(記憶)するための
2次著作物DB20が設けられ、この2次著作物DB2
0に2次著作物が登録される。そして、登録された2次
著作物は、サーバ12から素材としてクライアントコン
ピュータ16に提供される。つまり、登録された2次著
作物は、編集者によって他の2次著作物が作成される際
に、作成用の素材としてクライアントコンピュータ16
に提供されてレイアウト(編集)される。また、登録さ
れた2次著作物は、閲覧用の素材としてクライアントコ
ンピュータ16に提供(表示)されて閲覧者によって閲
覧される。 【効果】 2次著作物を素材として再利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンテンツ配信システ
ムに関し、特にたとえば、素材データを提供する少なく
とも1つのサーバおよびサーバを利用するクライアント
コンピュータを備え、クライアントコンピュータでサー
バから取り出した素材データにレイアウト操作を施して
2次著作物を作る、コンテンツ配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコンテンツ配信システム
では、サーバから提供される素材(コンテンツ)データ
(たとえば3次元形状データ)を利用してクライアント
コンピュータで作った2次著作物(2次元画像)は、ク
ライアントコンピュータで利用されるだけであり、再利
用される可能性がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、たとえば同様の
画像を構成するような場合、もし先に作成された2次著
作物を利用できれば、その2次著作物を改めて作り直す
時間やコストを省くことができ、したがって、経済的で
ある。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、素
材データから作った2次著作物を再利用できるようにし
た、コンテンツ配信システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に従ったコンテ
ンツ配信システムは、素材データを提供する少なくとも
1つのサーバおよびサーバを利用するクライアントコン
ピュータを備え、クライアントコンピュータでサーバか
ら取り出した素材データにレイアウト操作を施して2次
著作物を作る、コンテンツ配信システムにおいて、2次
著作物をサーバに素材として登録するようにしたことを
特徴とする、コンテンツ配信システムである。
【0006】2次著作物は、レイアウトされた画像を再
現するためのレイアウト記述情報によって登録される。
【0007】そして、素材データに識別情報が付与され
ていて、レイアウト記述情報は素材データの識別情報を
含む。
【0008】また、登録しようとする2次著作物の利用
条件と素材の利用条件とを比較して不都合があるとき、
2次著作物の登録を規制する。
【0009】この発明に従ったコンテンツ配信システム
のサーバは、素材データを登録しておき、クライアント
コンピュータによってアクセスでき、そのクライアント
コンピュータに素材データを提供するコンテンツ配信シ
ステムのサーバであって、2次著作物の利用条件が素材
の利用条件に対して一定条件下にあるとき、2次著作物
を登録する。
【0010】また、このサーバは、2次著作物を登録す
るとき2次著作物に識別情報を付与する。
【0011】さらに、利用条件は利用料金を含んでい
て、このサーバは、2次著作物が閲覧されたとき、2次
著作物の権利者に素材の利用料金を課金する。
【0012】また、このサーバは、2次著作物を素材と
して含む他の2次著作物が閲覧されたとき、素材として
の2次著作物の権利者に権利料を還元する。
【0013】さらに、このサーバは、クライアントコン
ピュータからの指示に従って、素材データに必要な処理
を施してからクライアントコンピュータに送信する。
【0014】
【作用】この発明に従ったコンテンツ配信システムにお
いては、たとえば、サーバに2次著作物を登録(記憶)
するための2次著作物記憶手段が設けられ、この2次著
作物記憶手段に、2次著作物が登録される。そして、登
録された2次著作物は、サーバから素材としてクライア
ントコンピュータに提供される。つまり、たとえば、登
録された2次著作物は、編集者によって他の2次著作物
(3次著作物等)が作成される際に、作成用の素材とし
てクライアントコンピュータに提供されてレイアウト
(編集)される。また、登録された2次著作物は、閲覧
用の素材としてクライアントコンピュータに提供(表
示)されて閲覧者によって閲覧される。このようにし
て、2次著作物を素材として再利用することができる。
【0015】たとえば、2次著作物は、素材データや画
像データなどではなく、レイアウト記述情報によって登
録されるので、情報量の大きい素材データ等を登録(記
憶)したり、またサーバとクライアントコンピュータで
やり取りしたりせずに済む。したがって、サーバやネッ
トワークの負担を抑え、コストを削減し、通信時間を短
縮することができる。また、レイアウト記述情報には、
素材データに付与された識別情報が含まれるので、2次
著作物の利用している素材が識別(特定)され得る。
【0016】また、登録しようとする2次著作物の利用
条件と素材の利用条件とを比較して不都合があるとき、
2次著作物の登録が規制される。
【0017】たとえば、サーバは、2次著作物の利用条
件が素材の利用条件に対して一定条件下にあるとき、2
次著作物を登録するようにしている。また、サーバは、
2次著作物を登録するとき2次著作物に識別情報を付与
するので、2次著作物が識別(特定)され得る。さら
に、サーバは、2次著作物が閲覧されたとき、2次著作
物の権利者(編集者)に素材の利用料金を課金し、一
方、2次著作物を素材として含む他の2次著作物(3次
著作物等)が閲覧されたとき、素材としての2次著作物
の権利者に権利料を還元する。このようにして、素材の
権利者の権利が適確に保護される。
【0018】また、サーバは、クライアントコンピュー
タからの指示に従って、素材データに必要な処理を施し
てからクライアントコンピュータに送信するので、クラ
イアントコンピュータの処理能力を考慮して、処理能力
の大きいサーバに適宜な処理を負担させることができ
る。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、2次著作物をサーバ
に素材として登録するようにしているので、2次著作物
を素材として再利用することができる。したがって、た
とえば同じような画像を必要とする場合、そのような画
像の2次著作物を利用することによって、画像を初めか
ら作成する時間,手間やコスト等を省くことができる。
【0020】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0021】
【実施例】図1に示すこの実施例のコンテンツ配信シス
テム(以下、単に「システム」ともいう。)10は、少
なくとも1つのサーバ12を含む。サーバ12は、イン
タネット14に接続される。
【0022】また、システム10はクライアントコンピ
ュータ(以下、単に「クライアント」ともいう。)16
を含み、クライアント16はインタネット14に接続さ
れる。つまり、クライアント16は、インタネット14
を介してサーバ12に接続することができる。
【0023】なお、この実施例では、簡単に説明するた
め、図1において、サーバ12を2台示しているが、サ
ーバ12は少なくとも1つあればよく、また3台以上あ
ってもよい。また、クライアント16を1台示している
が、クライアント16は2台以上あってもよい。
【0024】サーバ12は、素材を利用者(編集者また
は閲覧者等)に提供するコンピュータであり、そのサー
バ12に内蔵しまたは別に用意したハードディスクに
は、3次元素材データベース(DB)18,2次著作物
DB20,ユーザ情報DB22,課金DB24およびレ
ンダリング素材DB26が設けられる。
【0025】3次元素材DB18は、提供者(権利者)
が有料または無料で提供する3次元素材を登録するため
のデータベースである。3次元素材は、科学技術計算可
視化結果,教材および鑑賞用作品等の3次元形状(図
形)データである。3次元素材DB18には、複数の3
次元素材がその3次元素材情報および権利情報とともに
登録される。各3次元素材には、各々を識別するための
識別情報(素材ID)が割り当てられて(付与されて)
いる。また、3次元素材情報は、たとえば、素材タイト
ル,素材名,素材ファイル名,素材サムネイル画像,素
材キーワード,素材分類,素材コメントおよび素材登録
日時等を含み、権利情報は、利用目的,改変形態および
一利用最大料金等を含む。
【0026】2次著作物DB20は、編集者が素材をレ
イアウト(編集)して作成した画像(2次元画像)すな
わち2次著作物を、作成用素材として提供しまたは閲覧
用素材として公開するなど再利用させるために、これを
登録するためのデータベースである。なお、2次著作物
を素材に含む3次著作物およびそれ以降の次次著作物
も、2次著作物としてこの2次著作物DB20に登録さ
れる。2次著作物DB20には、複数の2次著作物がそ
の2次著作物情報および権利情報とともに登録される。
各2次著作物には、各々を識別するための識別情報(2
次著作物ID)が割り当てられている。また、たとえ
ば、2次著作物情報は、素材タイトル,素材サムネイル
画像,素材キーワード,素材分類,素材コメントおよび
素材登録日時等を含み、権利情報は、利用目的,改変形
態および一利用最大料金等を含む。
【0027】ただし、2次著作物は、科学技術計算可視
化結果,教材および鑑賞用作品等の2次元画像である
が、3次元形状データ,2.5次元画像データまたは2
次元画像データ等によって登録されるものではなく、レ
イアウト記述情報によって登録される。レイアウト記述
情報は、編集者の登録した2次著作物をその利用してい
る素材の初期状態から再現するための情報であり、たと
えば、利用したすべての素材について、登録されている
サーバ12のアドレス,素材の識別情報,編集者によっ
て施されたレイアウト(編集)に関する情報および編集
者によって用いられた(これがデフォルト値にされ
る。)レンダリングステップ情報等を含む。
【0028】ユーザ情報DB22は、このシステム10
に3次元素材を提供している提供者およびこのシステム
10を利用する編集者の情報を登録するためのデータベ
ースである。ユーザ情報(提供者情報および編集者情
報)には、各ユーザを識別するための識別情報(ユーザ
ID)が割り当てられている。ユーザ情報は、たとえ
ば、名前(ふりがな,漢字,ASCII),住所,電話番
号,ファックス番号,生年月日,電子メールアドレスお
よびパスワード等を含む。また、ユーザが提供者の場合
には登録素材の素材IDおよび被利用状況等をさらに含
み、ユーザが編集者で、かつ、2次著作物を登録してい
る場合にはその2次著作物IDおよびその被利用状況等
をさらに含む。
【0029】課金DB24は、課金情報を記憶するため
のデータベースである。課金情報は、たとえば、閲覧さ
れた2次著作物(2次著作物ID)ごとに登録され、利
用している全素材の識別情報(素材IDまたは2次著作
物ID),権利者の識別情報(ユーザID)および利用
料金ならびに閲覧された日時等を含む。そして、このシ
ステム10の運営者は、課金情報に基づいて、たとえ
ば、後日、閲覧された2次著作物の編集者から料金(素
材利用料)を徴収するとともに、利用された素材の権利
者には、権利料を支払う。
【0030】この実施例では、利用料金の設定された閲
覧用素材としての2次著作物が閲覧者によって閲覧され
た場合、その2次著作物を作った編集者(権利者)に対
して課金が発生する。つまり、利用料金の設定された素
材(3次元素材および作成用素材としての2次著作物)
から2次著作物を作った編集者には素材利用料が課金さ
れ、利用された素材の権利者(提供者および編集者)に
は権利料が還元される。具体的には、たとえば、3次元
素材Aと2次著作物B(3次元素材CおよびDを含む)
とを素材として含む3次著作物Eが閲覧された場合に
は、この3次著作物Eを作成した編集者には素材利用料
(3次元素材Aの利用料金および2次著作物Bの利用料
金)が課金される。そして、3次著作物Eに利用された
2次著作物Bの編集者には、自己の2次著作物Bの利用
している3次元素材CおよびDの利用料が課金される
が、自己の2次著作物Bの権利料(2次著作物Bの利用
料金と3次元素材CおよびDの利用料金との差額)が還
元される。
【0031】また、レンダリング素材DB26は、レン
ダリング素材データを登録するためのデータベースであ
る。レンダリング素材データとは、レンダリング処理途
中のアクティブな3次元素材データをいう。
【0032】また、各サーバ12は、システム10を構
成するすべての他のサーバ12のアドレス等のデータを
そのメモリエリアに記憶しており、インタネット14ま
たは専用回線等を介してこれらに接続することができ
る。さらに、各サーバ12は、後述する画面データ等を
そのメモリエリアに記憶している。
【0033】クライアント16は、このシステム10の
利用者(編集者または閲覧者等)が使用するコンピュー
タであり、クライアント16にはサーバ12から素材が
提供される。つまり、クライアント16を用いて、編集
者は素材を編集して2次著作物を作成し、これを登録す
ることができ、また閲覧者は2次著作物を閲覧すること
ができる。また、クライアント16に内蔵しまたは別に
用意したハードディスクには、レンダリング素材DB2
8および2.5次元画像DB30が設けられる。
【0034】レンダリング素材DB28は、サーバ12
のレンダリング素材DB26と同様に、レンダリング素
材データを登録するためのデータベースである。
【0035】2.5次元画像DB30は、レンダリング
処理によって生成された奥行き情報付きの2.5次元画
像データを登録するためのデータベースである。
【0036】たとえば、このシステム10の運営者は、
素材を有料または無料で提供したい(利用されたい)提
供者(素材サービス会社等)と、素材を利用(編集)し
たい編集者とを仲介する。さらに、運営者は、2次著作
物を作成用素材として提供したい編集者にはその登録サ
ービスを提供する。また、運営者は、2次著作物を閲覧
用素材として公開したい編集者にはこれを公開させるサ
ービスを提供するとともに、一般ユーザ(閲覧者)には
閲覧用素材としての2次著作物をたとえば無料で閲覧さ
せるサービスを提供する。そのため、このシステム10
の運営者は、たとえば図2に示すようなコンテンツ(素
材)配信サイトをサーバ12で提供している。
【0037】したがって、任意の提供者は、たとえばク
ライアント16を用いて素材配信サイト(サーバ12)
にアクセスし、素材および提供者情報等を登録すること
ができる。また、任意の編集者は、たとえばクライアン
ト16を用いて素材配信サイトにアクセスし、編集者情
報を登録することができる。そして、登録した編集者
は、クライアント16を用いて、素材を編集して作成し
た2次著作物を登録することができる。また、一般ユー
ザ(閲覧者)は、クライアント16を用いて、素材配信
サイトにアクセスし、2次著作物を閲覧することができ
る。
【0038】なお、提供者の登録は、たとえばWWWブ
ラウザ(インタネットブラウザ)で行われるので、提供
者は、登録の際、特にクライアント16を用いる必要は
なく、たとえばWWWブラウザ機能を有してインタネッ
ト14に接続可能なパーソナルコンピュータ(PC)等
を用いてよい。また、編集者の登録も提供者の登録と同
様であり、編集者は、編集者情報の登録の際に、クライ
アント16ではなく上述のPC等を用いることができ
る。また、閲覧者も、上述のPC等を用いて素材配信サ
イトにアクセスできるが、閲覧の際にはクライアント1
6を用いる。つまり、2次著作物閲覧処理機能を有する
素材閲覧アプリケーションプログラムを上述のPC等に
事前にインストールしておく必要がある。
【0039】また、素材および提供者情報ならびに編集
者情報等については、インタネット14を介したオンラ
イン登録に限らず、オフライン登録によって行うように
してもよい。たとえば、サーバ12の管理者(システム
10の運営者等)が、これらのデータが記録された記録
媒体等を郵送または窓口等で受け付けて、直接サーバ1
2に登録するようにしてもよい。また提供者情報および
編集者情報等についてはファックス,電話や郵送等で受
け付けるようにしてもよい。なお、この実施例では、編
集者に課金が発生する場合があるため、ユーザ(編集者
および提供者)の最終的な登録は、オンライン登録等で
一般的に用いられるような身元確認(たとえばクレジッ
トカード情報の提示と照合,登録住所等への本パスワー
ドの郵送もしくは電子メール送信または電話確認等)の
後に行うのが望ましい。
【0040】また、素材の提供者は、自らの素材を登録
した自らのサーバをこのシステム10のサーバ12とす
ることもできる。
【0041】また、システム10の運営者は、登録ユー
ザである提供者および編集者から年(月)会費等を徴集
するようにしてもよい。
【0042】たとえば、ユーザ(提供者,編集者または
閲覧者等)が、クライアント16を用いて、WWWブラ
ウザからURLを指定し、サーバ12の1つにアクセス
すると、図2に示すような素材配信サイトのホームペー
ジ画面(初期メニュー画面)データがサーバ12から送
信され、クライアント16の表示装置(図示せず)のW
WWブラウザ画面に表示される。
【0043】ユーザは、クライアント16の図示しない
キーボードおよびコンピュータマウスのような入力装置
を操作して、“3次元素材を登録する”,“3次元素材
を2次著作物に利用する”および“2次著作物を閲覧す
る”のいずれかを選択することができる。
【0044】たとえば、素材を提供したい提供者は、図
2の初期メニュー画面において、“3次元素材を登録す
る”を選択して、3次元素材を登録することができる。
【0045】ユーザ(提供者)が図2の初期メニュー画
面で“3次元素材を登録する”を選択(クリック)する
と、システム10は図3および図4で示すように動作し
て、3次元素材登録処理を実行する。図3に示すよう
に、システム10は、3次元素材登録処理を開始する
と、まずステップS1でログイン処理を実行する。つま
り、提供者は、3次元素材を登録するためにシステム1
0にログインする必要がある。ログイン処理は、図8に
示すように動作し、これについては後述するが、このロ
グイン処理で、登録ユーザはシステム10にログインす
ることができ、新規ユーザはユーザ登録を行ってからシ
ステム10にログインすることができる。
【0046】ステップS1でログイン処理が実行され、
提供者がシステム10にログインすると、続くステップ
S3で、サーバ12は、図5に示すような3次元素材登
録画面のデータをインタネット14を介してクライアン
ト16に送信する。クライアント16は、これを受信す
ると、ステップS5で3次元素材登録画面をその表示画
面に表示し、続くステップS7で“次へ”が選択された
か判断する。
【0047】この3次元素材登録画面(図5)におい
て、提供者は、たとえば、素材タイトル,素材名,素材
ファイル名,素材サムネイル画像ファイル名,素材キー
ワード,素材分類および素材コメント等の登録したい3
次元素材の情報(3次元素材情報)を入力できる。
【0048】ここで、素材ファイル名は、“参照”ボタ
ン32をクリックすることによって起動するクライアン
ト16の有するファイルブラウザで指定できる。なお、
この実施例では、素材ファイルの形式は、たとえばVR
ML(Virtual Reality Modeling Language)2.0形
式が採用される。
【0049】また、素材サムネイル画像は、素材編集の
際に編集者が利用する素材を検索して決定するときに提
示されるものであり、素材サムネイル画像ファイル名
は、“参照”ボタン34をクリックすることによって、
素材ファイル名と同様にして指定できる。なお、素材サ
ムネイル画像ファイルの形式は、たとえばJPEG形式
が採用される。
【0050】また、素材キーワードは、編集者が素材を
検索する際のキーワードとなる語句であり、セミコロン
「;」で区切ることにより複数指定できる。また、素材
分類は、科学技術計算可視化結果,教材または観賞用作
品から1つ選択できる。なお、科学技術計算可視化結果
は、科学技術計算シミュレーションの結果を3次元モデ
ル等で表したものである。
【0051】なお、この実施例においては、後の他の画
面においても、素材キーワードはセミコロン「;」で区
切ることにより複数指定可能であり、素材分類は科学技
術計算可視化結果,教材または観賞用作品から選択(複
数選択可)されるので、以後ではこの説明は省略する。
【0052】そして、提供者が3次元素材情報の各項目
を入力して、“次へ”を選択(クリック)すると、クラ
イアント16はステップS7で“YES”と判断し、続
くステップS9で図6に示すような権利情報の登録画面
の要求をサーバ12へ送信する。なお、このとき、入力
された3次元素材情報は、クライアント16のメモリエ
リアに一時的に記憶される。
【0053】サーバ12は、要求を受信すると、ステッ
プS11で権利情報の登録画面のデータをクライアント
16へ送信する。クライアント16は、これを受信する
と、ステップS13で権利情報の登録画面をその表示画
面に表示し、続くステップS15,S17,S19およ
びS21で、それぞれ“リセット”,“前へ”,“送
信”または“メニューへ”が選択されたかどうか判断す
る。
【0054】この権利情報の登録画面(図6)におい
て、提供者は、たとえば、利用目的,改変形態および一
利用最大料金等の登録したい3次元素材の権利情報を入
力できる。
【0055】ここで、利用目的は、登録しようとする3
次元素材の利用目的であり、たとえば、非営利目的,営
利目的または教育目的から指定される。提供者は、利用
目的を複数指定することが可能であるが、非営利目的と
営利目的とを同時に指定できない。
【0056】また、改変形態および一利用の最大料金
は、指定した利用目的ごとに設定される。改変形態で
は、非営利目的の場合には改変不可および他の素材との
統合について指定可能であり、営利目的の場合には改変
不可について指定可能であり、教育目的の場合には改変
不可,他の素材との統合,フォーマット変換,パレット
・色調変更およびサイズ変更について指定可能である。
また、一利用の最大料金には、一回の利用に対する素材
利用料金が入力される。なお、非営利目的の一利用の最
大料金は予め0円が設定されており、入力はされない。
【0057】3次元素材の利用は、この権利情報によっ
て拘束(制限)される。つまり、編集者は、この権利情
報に適合しない利用をすることができない。
【0058】そして、提供者が権利情報の各項目を入力
して、たとえば、“リセット”ボタン36を選択(クリ
ック)すると、クライアント16はステップS15で
“YES”と判断し、ステップS23で、入力された権
利情報をリセットして、ステップS13へ戻り、初期状
態の権利情報登録画面を表示する。
【0059】また、提供者が“前へ”を選択すると、ク
ライアント16はステップS17で“YES”と判断
し、入力をやり直すものと見なして、3次元素材情報の
入力し直しとみなして、ステップS5へ戻って、3次元
素材情報の画面を表示する。このとき、この画面では、
先に入力された3次元素材情報をメモリエリアから読み
出して入力項目欄に表示させるようにしてもよい。
【0060】また、提供者が“送信”ボタン38を選択
すると、クライアント16はステップS19で“YE
S”と判断し、図4のステップS25へ進む。
【0061】また、提供者が“メニューへ”を選択する
と、クライアント16はステップS21で“YES”と
判断し、3次元素材の登録のキャンセルとみなして、シ
ステム10は、この3次元素材登録処理を終了してか
ら、クライアント16の画面に初期メニュー画面を表示
する。具体的には、たとえば、クライアント16は3次
元素材登録の終了命令および初期メニュー画面の要求を
サーバ12に送信し、これを受信したサーバ12は、提
供者をログオフさせて3次元素材登録を終了するととも
に初期メニュー画面データをクライアント16に送信
し、そして、クライアント16は、これを受信して、そ
の表示装置に初期メニュー画面を表示する。
【0062】ステップS25(図4)では、クライアン
ト16は登録データをサーバ12へ送信する。つまり、
クライアント16は3次元素材ファイル,3次元素材サ
ムネイル画像ファイル,3次元素材情報および権利情報
を送信する。
【0063】サーバ12は、登録データを受信すると、
ステップS27で登録データが正常であるかどうか判断
する。つまり、必要項目が適切に入力されているかどう
か判断する。ステップS27で“NO”であれば、つま
り、登録データに不備があれば、ステップS3(図3)
に戻って、3次元素材登録画面(図5)のデータ等を送
信し、提供者に登録データの修正を促す。なお、このと
き、先に入力されたデータおよび警告メッセージ等を共
に送信し、これらを画面の入力欄および画面内等に表示
するようにしてもよい。
【0064】一方、ステップS27で“YES”であれ
ば、つまり、登録データが適切であれば、ステップS2
9で登録情報確認画面(図示せず)のデータをクライア
ント16に送信する。クライアント16は、これを受信
すると、ステップS31で登録情報確認画面をその表示
画面に表示する。提供者は、この画面で自らが入力した
登録データを確認することができる。
【0065】続くステップS33で、クライアント16
は、確認がOKであるかどうか、つまり、たとえば登録
情報確認画面のOKボタンが選択されたかどうかを判断
する。ステップS33で“NO”であれば、つまり、た
とえば登録情報確認画面の修正ボタンが選択されれば、
クライアント16はステップS35で3次元素材登録画
面(図5)の要求をサーバ12に送信する。サーバ12
は、これを受信すると、ステップS3(図3)へ戻って
3次元素材登録画面(図5)のデータ等を送信し、提供
者に登録データの修正を促す。なお、このとき、先に入
力されたデータ等を共に送信し、これを画面の入力欄に
表示させるようにしてもよい。
【0066】一方、ステップS33で“YES”であれ
ば、つまり、確認がOKであれば、ステップS37で確
認があったことをサーバ12へ送信する。サーバ12
は、これを受信すると、ステップS39でこの素材に対
して素材IDを発行(付与)し、続くステップS41で
素材IDと登録データを3次元素材DB18に登録(記
憶)する。そして、サーバ12は、ステップS43で図
7に示すような3次元素材登録完了画面および素材ID
のデータをクライアント16に送信する。
【0067】クライアント16は、これを受信すると、
ステップS45で3次元素材登録完了画面および素材I
Dをその表示画面に表示する。したがって、この3次元
素材登録完了画面で、提供者は素材の登録が正常に行わ
れたことおよび登録した素材の素材IDを確認できる。
【0068】そして、3次元素材登録完了画面におい
て、“メニューへ”が選択されると、クライアント16
はステップS47で“YES”と判断し、素材登録処理
を終了してから、初期メニュー画面を表示する。このよ
うにして、提供者は、3次元素材を登録し、その素材I
Dを取得することができる。
【0069】素材登録処理のステップS1(図3)で
は、システム10は、図8に示すようなフロー図に従っ
て動作し、ログイン処理を実行する。図8に示すよう
に、ログイン処理が開始されると、まずステップS61
で、クライアント16は、図9に示すような登録ユーザ
メニュー画面の要求をインタネット14を介してサーバ
12に送信する。サーバ12は、これを受信すると、ス
テップS63で、登録ユーザメニュー画面データを、ク
ライアント16にインタネット14を介して送信する。
クライアント16は、これを受信すると、ステップS6
5で、登録ユーザメニュー画面をその表示装置の表示画
面に表示し、続くステップS67およびS69で、新規
ユーザか登録ユーザかを判断する。
【0070】ユーザが、“新規ユーザの登録”を選択
(クリック)すると、クライアント16は、ステップS
67で“YES”と判断し、ステップS71でユーザ登
録処理を実行してから、ステップS73へ進む。このよ
うに、素材を登録したい新規の提供者は、このシステム
10にユーザとして登録を行う必要がある。具体的に
は、ユーザ登録処理は、図11に示すように動作し、こ
れについては後述するが、このユーザ登録処理で新規ユ
ーザはユーザIDを取得することができる。
【0071】また、ユーザが、“登録ユーザのログイ
ン”を選択すると、クライアント16は、ステップS6
9で“YES”と判断し、ステップS73へ進む。
【0072】ステップS73では、クライアント16
は、図10に示すようなログインメニュー画面の要求を
サーバ12に送信する。サーバ12は、これを受信する
と、ステップS75でログインメニュー画面のデータを
クライアント16に送信する。クライアント16は、こ
れを受信すると、ステップS77でログインメニュー画
面をその表示画面に表示する。
【0073】このログインメニュー画面(図10)にお
いて、ユーザは、登録により取得したユーザIDおよび
登録時に指定したパスワードを入力できる。
【0074】続くステップS79およびS81で、クラ
イアント16は、ログインかキャンセルかを判断してい
る。
【0075】ユーザが、ユーザIDおよびパスワードを
入力して、“ログイン”ボタン40を選択(クリック)
すると、クライアント16はステップS79で“YE
S”と判断し、ステップS83へ進む。
【0076】また、ユーザが、“キャンセル”ボタン4
2を選択すると、クライアント16はステップS81で
“YES”と判断し、ユーザがログイン処理を中止した
いとみなして、システム10はログイン処理を終了し、
初期メニュー画面をクライアント16の表示画面に表示
させる。
【0077】ステップS83では、クライアント16
は、入力されたユーザIDおよびパスワードをサーバ1
2に送信する。サーバ12は、これを受信すると、ステ
ップS85でユーザの認証を処理する。たとえば、入力
されたユーザIDおよびパスワードと、ユーザ情報DB
22に登録されているユーザIDおよびパスワードとを
照合する。そして、ステップS87で認証がOKである
かどうかを判断する。
【0078】ステップS87で“NO”であれば、ステ
ップS75へ戻って、ログインメニュー画面のデータを
クライアント16に送信し、正しいユーザIDおよびパ
スワードの入力を促す。このとき、正しくない入力項目
についての注意メッセージのデータも送信し、これをク
ライアント16の表示画面に表示させるようにしてもよ
い。
【0079】一方、ステップS87で“YES”であれ
ば、つまり、入力されたユーザIDおよびパスワードが
認証されれば、システム10はユーザをログインさせ、
ログイン処理を終了する。このようにして、ユーザは、
システム10にログインすることができる。
【0080】ログイン処理のステップS71(図8)で
は、システム10は、図11に示すようなフロー図に従
って動作し、ユーザ登録処理を実行する。図11に示す
ように、ユーザ登録処理が開始されると、まずステップ
S101で、クライアント16は図12に示すようなユ
ーザ登録画面の要求をサーバ12に送信する。サーバ1
2は、これを受信すると、ステップS103でユーザ登
録画面のデータをクライアント16に送信する。クライ
アント16は、これを受信すると、ステップS105で
ユーザ登録画面をその表示画面に表示する。そして、ク
ライアント16は、続くステップS107,S109お
よびS111で、それぞれ、“フォームリセット”,
“キャンセル”および“登録”のいずれかが選択された
かどうか判断する。
【0081】このユーザ登録画面(図12)において
は、ユーザは、たとえば、名前(ふりがな,漢字,ASCI
I),住所,電話番号,ファックス番号,生年月日,電
子メールアドレスおよびパスワード等のユーザ情報を入
力できる。
【0082】ユーザが“フォームリセット”ボタン44
を選択(クリック)すると、クライアント16はステッ
プS107で“YES”と判断し、つまり、ユーザが入
力をし直すとみなして、ユーザ登録画面で入力された内
容をデフォルトの内容に戻し、ステップS105で、初
期状態のユーザ登録画面を表示する。
【0083】また、ユーザが“キャンセル”ボタン46
を選択すると、ステップS109で“YES”と判断
し、つまり、ユーザがユーザ登録を中止するものとみな
して、システム10は、このユーザ登録処理を終了し、
初期メニュー画面をクライアント16の表示画面に表示
させる。
【0084】また、ユーザが各入力項目を入力して、
“登録”ボタン48を選択すると、ステップS111で
“YES”と判断し、ステップS113へ進む。
【0085】ステップS113では、クライアント16
は、ユーザ情報をサーバ12に送信する。サーバ12
は、これを受信すると、ステップS115でユーザ情報
が正常であるかどうか判断する。つまり、必要項目が適
切に入力されているかどうか判断する。ステップS11
5で“NO”であれば、つまり、入力データに不備があ
れば、ステップS103に戻って、サーバ12は、ユー
ザ登録画面のデータ等を送信し、ユーザにユーザ情報の
修正を促す。なお、このとき、先に入力されたデータお
よび警告メッセージ等を共に送信し、これらを画面の入
力欄および画面内等に表示するようにしてもよい。
【0086】一方、ステップS115で“YES”であ
れば、つまり、ユーザ情報が適切であれば、サーバ12
は、続くステップS117でユーザにユーザIDを発行
(付与)する。なお、ステップS117に進む前に、シ
ステム10は、3次元素材登録処理のステップS29〜
S37(図4)で示した登録情報確認の処理と同じよう
なユーザ情報確認の処理を行うようにしてもよい。
【0087】そして、サーバ12は、ステップS119
で、ユーザIDとユーザ情報データをユーザ情報DB2
2に登録(記憶)し、ステップS121で、図13に示
すようなユーザ登録結果画面およびユーザIDのデータ
をクライアント16に送信する。クライアント16は、
これを受信すると、ステップS123でユーザ登録結果
画面およびユーザIDをその表示画面に表示する。した
がって、ユーザは、このユーザ登録結果画面において、
ユーザ登録が正常に行われたことおよび自分のユーザI
Dを確認できる。
【0088】そして、 このユーザ登録結果画面におい
て、“次へ”が選択されると、クライアント16はステ
ップS125で“YES”と判断し、システム10はユ
ーザ登録処理を終了し、ログイン処理を続ける。一方、
“メニューに戻る”が選択されると、クライアント16
は、ステップS127で“YES”と判断し、システム
10はユーザ登録処理を終了し、クライアント16の表
示画面に初期メニュー画面を表示させる。このようにし
て、ユーザは、ユーザ情報を登録し、ユーザIDを取得
することができる。
【0089】また、素材を利用したい編集者は、図2の
初期メニュー画面において、“3次元素材を2次著作物
に利用する”を選択して、素材を利用する、すなわち、
素材を編集して2次著作物を作成し、これを登録するこ
とができる。
【0090】ユーザ(編集者)が図2の初期メニュー画
面で“3次元素材を2次著作物に利用する”を選択(ク
リック)すると、システム10は、たとえば図14で示
すように動作して、素材利用処理を実行する。
【0091】図14に示すように、システム10は、素
材利用処理を開始すると、まずステップS141でログ
イン処理を実行する。つまり、編集者は、素材を利用す
るためにシステム10にログインする必要がある。ログ
イン処理(図8)については既に説明したので、ここで
は省略するが、このログイン処理で、登録ユーザはシス
テム10にログインすることができ、新規ユーザはユー
ザ登録を行ってからシステム10にログインすることが
できる。
【0092】ステップS141でログイン処理が実行さ
れ、編集者がシステム10にログインすると、続くステ
ップS143で、サーバ12は、図15に示すような初
期設定画面の起動命令をインタネット14を介してクラ
イアント16に送信する。クライアント16は、これを
受信すると、素材編集アプリケーションを起動し、ステ
ップS145で初期設定画面を表示装置に表示する。
【0093】この初期設定画面(図15)において、編
集者は、作成しようとする2次著作物の表示されるウィ
ンドウ50(図16)のサイズ(スクリーンサイズ)を
入力でき、2次著作物の利用目的を選択できる。
【0094】そして、編集者が初期設定の各項目を入力
して、“設定”ボタン52を選択(クリック)すると、
クライアント16はステップS147で“YES”と判
断し、続くステップS149で、図16に示すような素
材編集ウィンドウ画面を起動して表示装置に表示する。
【0095】ここで、この素材編集ウィンドウ画面(図
16)は、編集メインウィンドウ50,編集サブウィン
ドウ54,情報エリア56および全体ウィンドウパラメ
ータエリア58を含む。
【0096】編集メインウィンドウ50には、サーバ1
2から取り出された素材およびレイアウト操作された素
材の画像が表示される。編集サブウィンドウ54には、
奥行き方向の素材位置が、素材の手前側を上方向として
表示される。なお、編集サブウィンドウ54では、素材
の領域は矩形エリアで表示され、奥行きが同じ深さの場
合には線で表示される。また、情報エリア56には、現
在挿入されている素材の素材ID(2次著作物の場合は
2次著作物ID),ユーザIDおよびセッションIDが
表示される。素材IDは、たとえばプルダウンメニュー
でリスト選択できるようにされ、ここで選択された素材
に対して編集操作が施される。セッションIDはシステ
ム10側で編集者を特定するための管理番号である。ま
た、全体ウィンドウパラメータエリア58では、全体ウ
ィンドウ(編集メインウィンドウ50)のサイズ,奥行
きおよび背景色の設定(変更)を行うことができる。
【0097】また、素材編集ウィンドウ画面には、たと
えば、“ファイル”メニュー60,“編集”メニュー6
2および“挿入”メニュー64のような編集に必要な種
々のメニューが設けられる。
【0098】“ファイル”メニュー60は、「新規作
成」,「レイアウト登録」および「終了」等の各種コマ
ンドを含む。新規作成コマンドでは、それまでの操作を
すべてリセットし起動状態に戻す、すなわち、初期設定
画面(図15)を起動(表示)することができる。レイ
アウト登録コマンドでは、レイアウト(編集)操作を行
った結果である現在の表示画像(内容)を素材として登
録することができる。終了コマンドでは、この素材編集
アプリケーションを終了することができる。
【0099】“編集”メニュー62は、「レンダリング
編集」および「素材削除」等の各種コマンドを含む。レ
ンダリング編集コマンドでは、素材に対する各種変換処
理の指定を行うレンダリングパラメータ操作画面(図2
4)を表示することができる。素材削除コマンドでは、
現在選択されている素材を削除することができる。
【0100】“挿入”メニュー64は、「素材挿入」等
のコマンドを含む。素材挿入コマンドでは、システム1
0に登録されている素材を検索し、検索結果から選択し
た素材を編集メインウィンドウ50へ挿入(表示)する
ことができる。
【0101】編集者は、たとえば、この素材編集ウィン
ドウ画面を用いて、まず利用したい素材を検索して挿入
し、次にこれを編集(レイアウト)する。編集者は、こ
のような作業を繰り返して、2次著作物を完成させる。
そして、2次著作物が完成したら、これをサーバ12に
登録する。また、ここで検索される素材には先に登録さ
れた2次著作物も含まれており、したがって、編集者は
他の2次著作物を素材として利用し、自分の2次著作物
を作成することができる。つまり、2次著作物は、3次
著作物,4次著作物,…と続く次次著作物を含む。
【0102】たとえば、クライアント16は、素材編集
ウィンドウ画面において、どのコマンドが選択されたか
を図14に示すステップS151,S153,S15
5,S157およびS159で判断する。
【0103】そして、編集者が、入力装置を操作して、
“挿入”メニュー64の素材挿入コマンドを選択する
と、クライアント16はステップS151で“YES”
と判断し、システム10はステップS161で素材の挿
入処理(後述)を実行する。挿入処理が終了すると、ス
テップS151へ戻り、コマンドの選択を待つ。
【0104】また、編集者が、“編集”メニュー62の
レンダリング編集コマンドを選択すると、クライアント
16はステップS153で“YES”と判断し、システ
ム10はステップS163で素材の編集処理(後述)を
実行する。編集処理が終了すると、ステップS151へ
戻り、コマンドの選択を待つ。
【0105】また、編集者が“ファイル”メニュー60
のレイアウト登録コマンドを選択すると、クライアント
16はステップS155で“YES”と判断し、システ
ム10はステップS165で2次著作物の登録処理(後
述)を実行する。登録処理が終了すると、ステップS1
51へ戻り、コマンドの選択を待つ。
【0106】また、編集者が“ファイル”メニュー60
の新規作成コマンドを選択すると、クライアント16は
ステップS157で“YES”と判断し、現在までのす
べての操作結果をリセットして、ステップS145で初
期設定画面を起動する。つまり、編集者は2次著作物の
作成を初めからやり直すことができる。
【0107】また、編集者が“ファイル”メニュー60
の終了コマンドを選択すると、クライアント16はステ
ップS159で“YES”と判断し、システム10は素
材利用処理を終了する。このように、ステップS159
で“YES”と判断されるまで、つまり、編集者が終了
コマンドを選択するまでは、基本的に、編集者は、挿入
(ステップS161),編集(ステップS163)およ
び登録(ステップS165)を繰り返して、自らの2次
著作物を作成し、これを登録することができる。
【0108】素材利用処理のステップS161(図1
4)では、システム10は、図17および図18に示す
ようなフロー図に従って動作し、素材の挿入処理を実行
する。図17に示すように、挿入処理が開始されると、
まずステップS181で、クライアント16は、図19
に示すような素材検索フォーム1画面を起動する。そし
て、クライアント16は、続くステップS183および
S185で、“キャンセル”および“検索”のいずれか
が選択されたかどうか判断する。
【0109】この素材検索フォーム1画面において、編
集者は、利用したい素材について、素材キーワード,素
材分類および素材登録時期等の検索条件を入力できる。
【0110】そして、編集者が“キャンセル”ボタン6
6を選択(クリック)すると、クライアント16はステ
ップS183で“YES”と判断し、素材挿入を中止す
るものとみなして、システム10は素材の挿入処理を終
了する。
【0111】また、編集者が、検索条件を入力して、
“検索”ボタン68を選択すると、クライアント16は
ステップS185で“YES”と判断し、ステップS1
87へ進む。
【0112】ステップS187では、クライアント16
は、入力された検索条件データおよび検索要求をサーバ
12に送信する。サーバ12は、これを受信すると、ス
テップS189で検索処理を実行する。具体的には、た
とえば、サーバ12は、自己の3次元素材DB18およ
び2次著作物DB20に登録されている素材(3次元素
材および2次著作物)の素材キーワード,素材分類およ
び素材登録時期と、検索条件とを照合し、これらが一致
する素材の素材IDまたは2次著作物ID等を取り出し
て、そのメモリエリアに記憶する。また、サーバ12
は、システム10を構成する他のすべてのサーバ12の
アドレスを有しているので、この他のサーバ12に検索
を要求することができる。要求を受けた他のサーバ12
でも同様にして検索が行われ、検索条件に適合する素材
の素材IDおよび2次著作物ID等が要求元のサーバ1
2に送信される。
【0113】このようにして、サーバ12は検索結果リ
ストを作成する。たとえば、検索結果リストデータは、
素材のIDおよび素材の登録されているサーバ12のア
ドレス等を含む。このようにサーバ12のアドレスを付
すことによって、クライアント16は素材の登録されて
いるサーバ12に直接アクセスすることができる。
【0114】そして、サーバ12は、検索結果をクライ
アント16に回答するため、ステップS191で、図2
0に示すような素材検索フォーム2画面の起動命令およ
び検索結果リストデータをクライアント16に送信す
る。クライアント16は、これを受信すると、ステップ
S193で、素材検索フォーム2画面を起動するととも
に、この画面に検索結果リスト(素材のID)を表示す
る。
【0115】ここで、素材検索フォーム2画面は、図2
0に示すように、素材検索結果リストエリア70,素材
プレビュ画面72,著作権者情報エリア74および素材
提示利用条件エリア76を含む。そして、素材検索結果
リストエリア70に、検索結果リストすなわち検索条件
に一致する素材のID(素材IDおよび2次著作物I
D)が表示される。
【0116】編集者は、検索結果リストエリア70に表
示される素材のIDを選択(クリック)して、この画面
の各種ボタンを選択(クリック)することによって、素
材の情報等を取得して利用する素材を決定し、利用素材
を素材編集ウィンドウ画面(図16)に取り込むことが
できる。
【0117】クライアント16は、図17に示すステッ
プS195およびS197ならびに図18に示すS19
9,S201,S203およびS205で、それぞれ
“プレビュ”,“著作権者情報取得”,“素材提示利用
条件取得”,“キャンセル”,“再検索”および“挿
入”が選択されたかどうか判断している。
【0118】編集者が、検索結果リストから素材のID
を選択して、“プレビュ”ボタン78を選択すると、ク
ライアント16は、ステップS195で“YES”と判
断し、続くステップS207で、選択している素材(選
択素材)のサムネイル画像の要求を、この選択素材の登
録されているサーバ12に送信する。サーバ12は、こ
れを受信すると、3次元素材DB18または2次著作物
DB20からサムネイル画像データを取り出して、ステ
ップS209で、サムネイル画像のデータをクライアン
ト16に送信する。クライアント16は、これを受信す
ると、ステップS211で、素材プレビュ画面72にサ
ムネイル画像を表示する。このようにして、編集者は選
択した素材の挿入前に、そのサムネイル画像を確認でき
る。
【0119】また、編集者が“著作権者情報取得”ボタ
ン80を選択すると、クライアント16は、ステップS
197で“YES”と判断し、続くステップS213
で、選択素材の著作権者情報の要求を、選択素材の登録
されているサーバ12に送信する。サーバ12は、これ
を受信すると、たとえば3次元素材DB18および2次
著作物DB20を照合して素材のIDからその権利者の
ユーザIDを特定し、ユーザ情報DB22から著作権者
情報すなわち著作権者名および住所等を取り出す。な
お、素材の登録されているサーバ12のユーザ情報DB
22にその権利者のユーザ情報が登録されていない場
合、サーバ12は他のサーバ12にこのユーザIDを送
信して権利者情報を受け取ることができる。
【0120】そして、ステップS215で著作権者情報
をクライアント16に送信する。クライアント16は、
これを受信すると、ステップS217で、著作権者情報
エリア74に著作権者名および住所をそれぞれ表示す
る。このようにして、編集者は選択した素材の挿入前
に、その著作権者情報を確認できる。
【0121】また、編集者が“素材提示利用条件取得”
ボタン82を選択すると、クライアント16は、ステッ
プS199(図18)で“YES”と判断し、続くステ
ップS219で、選択素材の素材提示利用条件の要求
を、選択素材の登録されているサーバ12に送信する。
サーバ12は、これを受信すると、3次元素材DB18
または2次著作物DB20から、素材提示利用条件すな
わち利用目的,改変利用形態および一利用最大料金等を
取り出して、ステップS221で素材提示利用条件をク
ライアント16に送信する。クライアント16は、これ
を受信すると、ステップS223で、素材提示利用条件
エリア76に利用目的,改変利用形態および一利用最大
料金をそれぞれ表示する。このようにして、編集者は選
択した素材の挿入前に、その素材提示利用条件を確認で
きる。したがって、編集者は、作成したい2次著作物に
対して、利用目的,必要な利用改変形態および利用料金
の適う素材を利用することができる。
【0122】なお、編集者は、素材の挿入前に、検索結
果リストに表示される素材のすべてに対して、上述のプ
レビュ画像,著作権者情報および利用条件を取得するこ
とができる。
【0123】また、編集者が“キャンセル”ボタン84
を選択すると、クライアント16は、ステップS201
で“YES”と判断し、編集者が素材の挿入を中止する
ものとみなして、システム10は素材の挿入処理を終了
する。
【0124】また、編集者が“再検索”ボタン86を選
択すると、クライアント16は、ステップS203で
“YES”と判断し、編集者が条件を再設定して検索し
直すものとみなして、ステップS181へ戻り、素材検
索フォーム1画面を再起動する。
【0125】編集者は、利用する素材を決定すると、そ
の素材の挿入前に、その素材に施すレンダリング処理に
対するレンダリングステップを指定することができる。
つまり、編集者は、レンダリング処理のうちどのステッ
プ(段階)までサーバ12で実行させ、それ以降の残り
のステップをクライアント16で実行させるかを指定す
ることができる。
【0126】具体的には、素材編集ウィンドウ画面(図
16)の“編集”メニュー62のレイアウト編集コマン
ドを選択し、レンダリングパラメータ操作画面(図2
4)を起動する。このレンダリングパラメータ操作画面
のサーバレンダリングステップ欄90のプルダウンメニ
ューで、編集者は、サーバ12側で行うレンダリング処
理のレンダリングステップを指定できる。レンダリング
ステップは、クライアント16の処理性能,インタネッ
ト接続環境や3次元素材データ量等を考慮して、最適な
ものが指定されるのが望ましい。このように、レンダリ
ング処理を処理能力の大きいサーバ12側に適宜に負担
させることで、レンダリング処理を効率よく行い、編集
および閲覧等を効率よくかつ快適に行うことができる。
【0127】ここで、レンダリング処理は、3次元形状
データから2次元画像を生成する処理であり、トランス
フォーム処理,ラスタライズ処理およびZ比較処理を含
む。また、レンダリング処理は、トランスフォーム処
理,ラスタライズ処理,Z比較処理の順に行われる。簡
単に説明すると、トランスフォーム処理は、幾何変換処
理であり、3次元形状が画面上でどのように見えるか計
算(座標変換)し、可視部分を抽出(クリッピング)
し、2.5次元座標に変換して、頂点の色情報を決定す
る処理である。ラスタライズ処理は、座標値で記述され
たデータからラスタデータ(画素単位の色情報および奥
行き情報からなる画像データ、すなわち、2.5次元画
像データ)に変換する処理である。また、Z比較処理
は、複数画像が同じ画素に存在する場合の奥行き判定処
理であり、奥行き値(Z値)を比較して手前(視点に近
い)の画像の色を書く処理である。
【0128】この実施例では、サーバレンダリングステ
ップは、「0」(サーバ側処理なし),「1」(トラン
スフォーム処理まで)および「2」(ラスタライズ処理
まで)の3段階から選択できるようにされる。つまり、
レンダリングステップの指定が「0」のとき、サーバ1
2はレンダリング処理を施さないで、素材データをクラ
イアント16に送信する。レンダリングステップの指定
が「1」のとき、サーバ12はトランスフォーム処理を
施した素材データ(レンダリング素材データ)をクライ
アント16に送信する。レンダリングステップの指定が
「2」のとき、サーバ12はトランスフォーム処理およ
びラスタライズ処理を施した素材データ(レンダリング
素材データ)をクライアント16に送信する。
【0129】なお、サーバレンダリングステップのデフ
ォルト値は「2」である。編集者が素材の挿入前にレン
ダリングステップを指定しなかった場合、素材が3次元
素材であるときはデフォルトの「2」が採用される。ま
た、素材が2次著作物である場合に、編集者が素材の挿
入前にレンダリングステップを指定しなかったときは、
2次著作物のレイアウト記述情報に含まれるデフォルト
のレンダリングステップが採用され、他方、編集者が素
材の挿入前にレンダリングステップを指定したときは、
指定したレンダリングステップが2次著作物の利用して
いる全素材に対して一括採用される。
【0130】そして、編集者が、利用する素材を決定し
て、“挿入”ボタン88(図20)を選択すると、クラ
イアント16は、ステップS205(図18)で“YE
S”と判断し、続くステップS225で、選択された素
材が2次著作物かどうかを判断する。たとえば、選択さ
れた素材のIDが2次著作物IDであるかを見て判断す
ることができる。
【0131】ステップS225で“YES”であれば、
つまり、素材が2次著作物であれば、クライアント16
は、ステップS227で、レイアウト記述情報の要求
を、素材すなわち2次著作物の登録されているサーバ1
2に送信する。サーバ12は、これを受信すると、2次
著作物DB20からレイアウト記述情報を取り出し、ス
テップS229で、レイアウト記述情報をクライアント
16に送信する。クライアント16は、これを受信する
と、ステップS231で、レイアウト記述情報を解釈
し、ステップS233に進む。
【0132】つまり、クライアント16は、レイアウト
記述情報から、その2次著作物に利用されている各素材
について、登録されているサーバ12のアドレス,素材
のID,編集者が施したレイアウト(編集)に関する情
報および編集者の用いたレンダリングステップ情報等を
取り出す。これらの情報を用いることによって、クライ
アント16は、2次著作物が利用している各素材の登録
されているサーバ12にアクセスして、各素材データを
取り出すことができ、そして、システム10は、レイア
ウト操作を施した画像すなわち2次著作物を再現し、ク
ライアント16の表示画面(編集メインウィンドウ50
および編集サブウィンドウ54(図16))に挿入(表
示)することができる。
【0133】一方、ステップS225で“NO”であれ
ば、つまり、選択された素材が2次著作物でなければ、
ステップS233に進む。
【0134】ステップS233では、クライアント16
は、素材の登録されているすなわち素材を有するサーバ
12に素材要求を送信する。素材を有するサーバ12
は、これを受信すると、ステップS235で3次元素材
DB18から素材データを取り出し、ステップS237
で素材データをレンダリング素材DB26に登録(格
納)する。
【0135】そして、ステップS239で、サーバ12
はサーバ側レンダリング処理を実行する。サーバ側レン
ダリング処理は、図21に示すように動作し、これにつ
いては後述するが、このサーバ側レンダリング処理によ
って、素材データが指定のレンダリングステップまでレ
ンダリング処理を施されたレンダリング素材データとし
てクライアント16に送信される。
【0136】続いて、ステップS241で、クライアン
ト16はクライアント側レンダリング処理を実行する。
クライアント側レンダリング処理は、図22に示すよう
に動作し、これについても後述するが、このクライアン
ト側レンダリング処理によって、サーバ12から送信さ
れたレンダリング素材データに残りのレンダリング処理
が施されて、2.5次元画像が生成され、これが2.5
次元画像DB30に登録(格納)される。
【0137】そして、ステップS243で、クライアン
ト16は、素材が2次著作物であった場合に、利用して
いる素材すべてに対してレンダリング処理が済んだかど
うかを判断する。ステップS243で“NO”であれ
ば、つまり、全利用素材が2.5次元画像になるまで処
理されていなければ、ステップS233に戻って、残り
の利用素材に対して、ステップS233からS241ま
での処理を繰り返す。一方、ステップS243で“YE
S”であれば、つまり、素材が2次著作物の場合にも全
利用素材が2.5次元画像になるまで処理されていれ
ば、ステップS245に進む。
【0138】ステップS245では、クライアント16
はZ比較処理を実行する。Z比較処理は、上述のように
レンダリング処理に含まれるものである。具体的には、
たとえば、全素材の2.5次元画像が2.5次元画像D
B30から取り出され、これらが背景を含めて重ね合わ
されるとともに、同じ画素に存在する画像についてZ値
が比較されて、手前の画像値が有効にされる。このよう
な奥行き判定処理が全画像に対して繰り返し行われて、
2次元画像データが生成される。
【0139】そして、ステップS247で、クライアン
ト16は素材編集ウィンドウ画面(図16)の編集メイ
ンウィンドウ50および編集サブウィンドウ54に2次
元画像を表示(挿入)し、システム10はこの素材挿入
処理を終了する。なお、素材は、デフォルトの場所にデ
フォルトの大きさで挿入される。また、素材が挿入され
ると、素材編集ウィンドウ画面(図16)の情報エリア
56の素材選択リスト中に、挿入された素材のIDが表
示(追加)される。
【0140】素材挿入処理のステップS239(図1
8)では、サーバ12は、図21に示すようなフロー図
に従って動作し、サーバ側レンダリング処理を実行す
る。図21に示すように、サーバ側レンダリング処理が
開始されると、まずステップS261で、サーバ12
は、指定またはデフォルトのレンダリングステップまで
レンダリング処理が実施されたかどうか判断する。つま
り、たとえば、レンダリングパラメータ操作画面(図2
4)のサーバレンダリングステップ欄90で指定された
またはデフォルト等のレンダリングステップまで、レン
ダリング素材データが処理されているかどうか判断す
る。
【0141】ステップS261で“NO”であれば、つ
まり、指定等のレンダリングステップまでレンダリング
処理が行われていなければ、ステップS263でレンダ
リング処理を1ステップ実施し、ステップS261へ戻
る。なお、このとき、レンダリング処理が施されたレン
ダリング素材データをレンダリング素材DB26に登録
(格納)するようにする。一方、ステップS261で
“YES”であれば、つまり、指定等のレンダリングス
テップまでレンダリング処理が実施されていれば、ステ
ップS265へ進む。
【0142】ステップS265では、サーバ12はレン
ダリング素材DB26からレンダリング素材データを取
り出して圧縮する。つまり、レンダリング素材データを
所定の圧縮形式(たとえばZIP,LZH形式等)のデ
ータに変換する。これによって、通信時間を短縮でき、
編集および閲覧等を効率よくかつ快適に行うことができ
る。
【0143】そして、ステップS267で、サーバ12
は、圧縮されたレンダリング素材データをクライアント
16に送信し、このサーバ側レンダリング処理を終了す
る。このように、サーバ12は、クライアント16から
の指示(指定等のレンダリングステップ)に従って、必
要なときは素材データにレンダリング処理を施し、レン
ダリング素材データを圧縮処理してクライアント16に
送信する。
【0144】素材挿入処理のステップS241(図1
8)では、クライアント16は、図22に示すようなフ
ロー図に従って動作し、クライアント側レンダリング処
理を実行する。図22に示すように、クライアント側レ
ンダリング処理が開始されると、クライアント16は、
サーバ12から圧縮されたレンダリング素材データを受
信し、ステップS281で、この圧縮されたレンダリン
グ素材データを解凍する。つまり、所定の圧縮形式のデ
ータを圧縮前のレンダリング素材データに変換する。そ
して、ステップS283で、クライアント16はレンダ
リング素材データをレンダリング素材DB28に登録
(格納)する。
【0145】続くステップS285で、クライアント1
6は、レンダリング素材データが2.5次元画像データ
であるかどうかを判断する。つまり、Z比較処理の前段
階のラスタライズ処理までレンダリング処理が実施され
たかどうかを判断する。ステップS285で“NO”で
あれば、つまり、レンダリング素材データが2.5次元
画像でなければ、ステップS287でレンダリング処理
を1ステップ実施し、ステップS285へ戻る。なお、
このとき、レンダリング処理が施されたレンダリング素
材データをレンダリング素材DB28に登録(格納)す
るようにする。
【0146】一方、ステップS285で、“YES”で
あれば、つまり、レンダリング素材データが2.5次元
画像であれば、クライアント16は、ステップS289
でこの2.5次元画像データを2.5次元画像DB30
に登録(格納)し、このクライアント側レンダリング処
理を終了する。
【0147】素材利用処理のステップS163(図1
4)では、システム10は、図23に示すようなフロー
図に従って動作し、素材の編集処理を実行する。この編
集処理は、上述のように、図24に示すようなレンダリ
ングパラメータ操作画面が起動されることによって、開
始される。
【0148】なお、編集者は、素材を編集する前に、素
材編集ウィンドウ画面(図16)の情報エリア56にお
いて、素材選択リストから編集操作を施す素材を選択し
ておく。つまり、素材編集は、選択素材に対して行われ
る。
【0149】レンダリングパラメータ操作画面(図2
4)において、編集者は、各種編集操作を選択・指定す
ることができ、システム10は、この選択・指定に従っ
て、素材に対して編集処理を行うことができる。
【0150】たとえば、サーバレンダリングステップ欄
90では、上述のように、サーバ側で処理するレンダリ
ングステップを選択できる。移動欄92では、移動量を
入力するとともに上下左右方向および奥・手前方向の各
ボタンを選択(クリック)することによって、移動操作
を行うことができる。回転欄94では、回転角度を入力
するとともにX,YおよびZ軸の両方向回りの各ボタン
を選択(クリック)することによって、回転操作を行う
ことができる。ズーム欄96では、倍率を入力するとと
もに拡大/縮小のボタンを選択(クリック)することに
よって、拡大/縮小操作を行うことができる。
【0151】操作対象欄98では、移動,回転およびズ
ームの操作対象として、オブジェクト(素材),視点ま
たはライトを選択できる。ただし、視点またはライトを
操作対象として選択した場合、移動およびズーム操作は
行われない。シェーディングタイプ欄100では、素材
に対するシェーディングタイプを選択できる。この実施
例では、シェーディングタイプは、フラットシェーディ
ングまたはグーローシェーディングから選択できる。な
お、デフォルトはフラットシェーディングに設定され
る。ウィンドウサイズ欄102では、素材ごとのウィン
ドウサイズを入力して指定できる。透明度スライダー欄
104では、スライダーバー104aを操作することで
素材に対する透明度を変更できる。
【0152】また、レンダリング状況表示欄106に
は、レンダリング状況が表示される。具体的には、レン
ダリング処理が行われていない場合には“待機中”(背
景色はたとえば青色)と表示され、サーバ12でレンダ
リング処理が行われている場合には“サーバレンダリン
グ中”(背景色はたとえば赤色)と表示され、そして、
クライアント16でレンダリング処理が行われている場
合には“クライアントレンダリング中”(背景色はたと
えば黄色)と表示される。
【0153】なお、図示は省略するが、ここでは色の変
更等も指定できる。また、“リセット”ボタン108が
選択(クリック)されると、現在選択されている素材に
対する編集がすべてリセットされ、素材挿入時の状態に
戻される。また、“閉じる”ボタン110が選択(クリ
ック)されると、このレンダリングパラメータ操作画面
が閉じられる。
【0154】編集者によってなされた素材に対するレイ
アウト(編集)操作に対応した新しい画像を生成する、
すなわち、画像を更新するために、実施される必要があ
るレンダリング処理ステップは、基本的に、編集操作の
内容に応じて決まっている。たとえば、回転などの操作
の場合にはトランスフォーム処理からやり直す必要があ
る。また、高解像度の拡大/縮小および色変更などの操
作の場合にはラスタライズ処理からやり直す必要があ
る。また、低解像度の拡大/縮小,移動および透明度変
更などの操作の場合には画像データの処理とZ比較処理
のやり直しでよい。
【0155】そこで、このシステム10では、編集操作
の内容に応じて、クライアント16側だけでローカルに
処理可能であるかどうかが判断され、さらに、更新に必
要なレンダリングステップと指定されたサーバレンダリ
ングステップとを比較して、レンダリング処理をサーバ
12側で行う必要があるかまたはクライアント16側で
行うかが判断される。そして、必要に応じて、サーバ1
2にレンダリング処理を指示する。このように、レンダ
リング処理(画像生成処理)を適宜に振り分けることに
よって、不必要なレンダリング処理まで行ってしまうこ
とを回避し、かつ、効率良く画像の生成を行うことがで
きる。
【0156】なお、ローカルに処理可能な編集操作は、
編集操作の内容に応じて決まる更新に必要なレンダリン
グステップまで戻らなくても、画像を更新できるような
ものであり、画像データの処理などで対応可能なもので
ある。つまり、上述のように、この実施例では、低解像
度の拡大/縮小,移動および透明度変更などの操作に対
しては、ローカルレンダリング処理で対応する。ここ
で、低解像度の拡大/縮小とは、低解像度モードで処理
しても、つまり、サンプリング等の画像処理を施すこと
で対応しても解像度が低下しないようなものであり、た
とえば1/2または1/4の縮小等である。また、たと
えば、前後への移動などは、本来ならば奥行き情報の書
き換えを要し、トランスフォーム処理が必要となるが、
前後移動だけならば、2.5次元画像のZ値の加減処理
を行うことで対応できる。
【0157】具体的には、図23に示すように、編集処
理が開始されると、クライアント16は、まずステップ
S301で、編集操作が、クライアント16でローカル
に処理可能な操作であるかどうかを判断する。つまり、
たとえば、低解像度の拡大/縮小,移動および透明度変
更等の編集操作がされたか、または、高解像度の拡大/
縮小,色変更および回転等の編集操作がされたかを判断
する。
【0158】ステップS301で“YES”であれば、
つまり、ローカルに処理可能な低解像度の拡大/縮小,
移動および透明度変更等の編集操作であれば、ステップ
S303へ進み、クライアント16はローカルレンダリ
ング処理を実行する。つまり、クライアント16は、
2.5次元画像DB30から2.5次元画像データを取
り出し、これにサンプリング等の画像データ処理を施し
て、新たな2.5次元画像データを生成する。2.5次
元画像DB30には、素材挿入処理時に生成された2.
5次元画像データが登録されているので、これをそのま
ま利用する。そして、ステップS305へ進んで、クラ
イアント16は、更新された2.5次元画像データを
2.5次元画像DB30に登録し、ステップS307へ
進む。
【0159】一方、ステップS301で“NO”であれ
ば、つまり、ローカルに処理可能でない高解像度の拡大
/縮小,色変更および回転等の編集操作であれば、ステ
ップS309へ進み、クライアント16は、編集操作に
対して更新に必要なレンダリングステップと、指定され
たサーバレンダリングステップとを比較する。そして、
続くステップS311で、サーバ12側でのレンダリン
グ処理が必要であるかどうか判断する。
【0160】更新に必要なレンダリングステップをクラ
イアント16で処理するためには、クライアント16の
レンダリング素材DB28に、更新に必要なレンダリン
グステップの前の段階のレンダリング素材データが登録
されていなければならない。つまり、前回の処理(挿入
または編集)で指定されたレンダリングステップが、更
新に必要なレンダリングステップの前のステップまでで
ある場合には、更新に必要なレンダリングステップの前
の段階のレンダリング素材データがレンダリング素材D
B28に登録されているので、クライアント16側でレ
ンダリング処理できる。たとえば、高解像度の拡大/縮
小操作がされた場合には、ラスタライズ処理から始めな
ければならないが、指定されたサーバレンダリングステ
ップが「1」(トランスフォームまで)のとき、クライ
アント16のレンダリング素材DB28には、トランス
フォームまで処理されたレンダリング素材データが格納
されているので、クライアント16で更新に必要なレン
ダリングステップを処理でき、サーバ12にレンダリン
グ要求しなくてよい。
【0161】ステップS311で“NO”であれば、つ
まり、サーバ12でレンダリング処理を行わなくてもよ
ければ、ステップS313へ進んで、クライアント16
は、レンダリング素材DB28からレンダリング素材デ
ータを取り出す。そして、ステップS315で、クライ
アント16はレンダリング素材データが2.5次元画像
データであるかどうかを判断する。ステップS315で
“NO”であれば、つまり、レンダリング素材データが
2.5次元画像でなければ、ステップS317でレンダ
リング処理を1ステップ実施し、ステップS315へ戻
る。なお、このとき、レンダリング処理が施されたレン
ダリング素材データをレンダリング素材DB28に登録
(格納)するようにする。一方、ステップS315で、
“YES”であれば、つまり、レンダリング素材データ
が2.5次元画像であれば、クライアント16は、続く
ステップS305で、この2.5次元画像を2.5次元
画像DB28に登録して、ステップS307へ進む。
【0162】一方、ステップS311で“YES”であ
れば、つまり、サーバ12でレンダリング処理をする必
要があれば、続くステップS319で、クライアント1
6は、更新に必要なレンダリングステップを指示して、
レンダリング処理の要求を素材の登録されているすなわ
ち素材を有するサーバ12に送信する。つまり、クライ
アント16は必要に応じてサーバ12に処理を指示す
る。素材を有するサーバ12は、これを受信すると、ス
テップS321でレンダリング素材DB26から、更新
に必要なレンダリングステップの前の段階のレンダリン
グ素材データを取り出す。
【0163】そして、続くステップS323で、サーバ
12は、図21で示したようなサーバ側レンダリング処
理を実行する。このサーバ側レンダリング処理について
は、上述したので、ここでの説明は省略する。
【0164】そして、サーバ12がステップS323の
サーバ側レンダリング処理を終了すると、クライアント
16はステップS325で、図22で示したようなクラ
イアント側レンダリング処理を実行する。このクライア
ント側レンダリング処理についても、上述したので、こ
こでの説明は省略する。クライアント16は、ステップ
S325のクライアント側レンダリング処理を終了する
と、ステップS307へ進む。
【0165】ステップS307では、クライアント16
は、選択された素材が2次著作物であった場合に、全利
用素材についてレンダリング処理が済んだかどうか判断
する。ステップS307で“NO”であれば、つまり、
全利用素材が2.5次元画像になるまで処理されていな
ければ、ステップS301に戻って、残りの利用素材に
対して、ステップS301からの処理を繰り返す。一
方、ステップS307で“YES”であれば、つまり、
素材が2次著作物の場合にも全利用素材が2.5次元画
像になるまで処理されていれば、ステップS327に進
む。
【0166】ステップS327では、クライアント16
はZ比較処理を実行する。Z比較処理については、図1
8のステップS245の処理で既に述べたので、ここで
の説明は省略する。
【0167】そして、ステップS329で、クライアン
ト16は、素材編集ウィンドウ画面(図16)の編集メ
インウィンドウ50および編集サブウィンドウ54に、
編集操作を受けて更新された素材の2次元画像を表示
し、システム10はこの素材編集処理を終了する。
【0168】素材利用処理のステップS165(図1
4)では、システム10は、図25および図26に示す
ようなフロー図に従って動作し、2次著作物の登録処理
を実行する。図25に示すように、登録処理が開始され
ると、まずステップS341で、クライアント16は、
図27に示すような2次著作物情報登録画面を起動す
る。そして、クライアント16は、続くステップS34
3およびS345で、“キャンセル”および“次へ”の
いずれかが選択されたかどうか判断する。
【0169】この2次著作物情報登録画面(図27)に
おいて、編集者は、登録したい2次著作物について、素
材タイトル、素材キーワード,素材分類および素材コメ
ント等の2次著作物情報を入力できる。また、2次利用
された元素材リスト欄112には、利用した素材(3次
元素材および2次著作物)のID(素材IDおよび2次
著作物ID)および権利者(提供者および編集者)のI
D(ユーザID)が表示される。
【0170】また、図27においては省略してあるが、
2次著作物情報登録画面には、システム10を構成する
全サーバ12の表示されるサーバ一覧が設けられてお
り、編集者は、このサーバ一覧から1つのサーバ12を
選択しておくことによって、2次著作物を登録したいサ
ーバ12に登録することができる。つまり、編集者は、
アクセス数の多いサイトを有するサーバ12に登録する
等して、より多くの閲覧者に閲覧してもらうことができ
る。なお、図25に示すフロー図では省略してあるが、
クライアント16は、全サーバ12のアドレス等のサー
バ一覧情報を、たとえば、2次著作物情報登録画面を起
動するとき等にクライアント16がサーバ一覧情報の要
求をサーバ12に送信し、サーバ12がこれに応じてサ
ーバ一覧情報をクライアント16に送信することによっ
て、手に入れることができる。
【0171】さらに、図27においては省略してある
が、2次著作物情報登録画面には、2次著作物のサムネ
イル画像ファイル名を設定する欄が設けられ、編集者は
ここにサムネイル画像ファイル名を入力できる。なお、
サムネイル画像ファイルは、たとえば、後述するステッ
プS355で、レイアウト記述情報を生成するとき等に
クライアント16によって所定のサイズで作成される。
【0172】そして、編集者が“キャンセル”ボタン1
14を選択(クリック)すると、クライアント16は、
ステップS343で“YES”と判断し、2次著作物の
登録を中止するものとみなして、システム10は素材の
登録処理を終了する。
【0173】また、編集者が、2次著作物情報を入力
し、元素材リストを確認し、登録サーバを選択する等し
て、“次へ”ボタン116を選択すると、クライアント
16は、ステップS345で“YES”と判断し、ステ
ップS347へ進む。
【0174】ステップS347で、クライアント16
は、図28に示すような2次著作物権利情報登録画面を
その表示画面に表示する。そして、クライアント16
は、続くステップS349,S351およびS353
で、“戻る”,“キャンセル”および“登録”が選択さ
れたかどうかを判断する。
【0175】2次著作物権利情報登録画面において、編
集者は、利用目的,改変利用形態および一利用最大料金
等の2次著作物の権利情報を入力できる。なお、利用目
的は初期設定画面(図15)で指定されているが、この
2次著作物権利情報登録画面においても指定し直せる。
【0176】また、図28においては、省略してある
が、編集者が、作成した2次著作物を閲覧させるかどう
かを指定することができるようにしてもよい。つまり、
素材としてのみ利用されたい編集者は、たとえば“非閲
覧”を選択し、2次著作物の閲覧利用を拒否できる。こ
のような場合、後述する閲覧処理では、作成用素材とし
ての2次著作物は検索の対象外となり、“閲覧”が選択
された閲覧用素材としての2次著作物のみが閲覧利用さ
れる。なお、このような作成用または閲覧用素材の選択
・指定は、後日、編集者によって指定し直せるようにさ
れてもよい。
【0177】そして、編集者が“戻る”ボタン118を
選択(クリック)すると、クライアント16は、ステッ
プS349で“YES”と判断し、2次著作物情報登録
画面(図27)の入力をし直すものとみなして、ステッ
プS341へ戻って、2次著作物情報登録画面を起動す
る。
【0178】また、編集者が“キャンセル”ボタン12
0を選択(クリック)すると、クライアント16は、ス
テップS351で“YES”と判断し、2次著作物の登
録を中止するものとみなして、システム10は2次著作
物の登録処理を終了する。
【0179】また、編集者が、権利情報を入力して、
“登録”ボタン122を選択(クリック)すると、クラ
イアント16は、ステップS353で“YES”と判断
し、続くステップS357で、レイアウト記述情報を生
成する。具体的には、クライアント16は、2.5次元
画像DB30に格納されている2.5次元画像データ,
レンダリング素材DB28に格納されているレンダリン
グ素材データおよび最新のレイアウト情報等から、現在
の画像を再生するためのレイアウト記述情報を生成す
る。
【0180】そして、ステップS357で、クライアン
ト16は、レイアウト記述情報および権利情報等を、編
集者がサーバ一覧で選択したサーバ12に送信する。な
お、このとき、編集者のユーザIDも共に送信するよう
にしてもよい。
【0181】サーバ12は、これらを受信すると、サー
バ12のメモリエリアにこれらを格納(記憶)し、ステ
ップS359で、2次著作物の利用している素材の利用
条件(権利情報)と、2次著作物の現時点での設定利用
条件(権利情報)とを比較する。そして、両者に不都合
がある場合は、システム10は、2次著作物の登録を規
制する。たとえば、この実施例では、後述するように、
サーバ12は、2次著作物の利用条件がその利用してい
る素材の利用条件に対して一定条件下にあるときに、2
次著作物を2次著作物DB20に登録する。なお、ステ
ップS357では、利用素材の登録されているサーバ1
2のアドレス,利用素材のID等の情報も送信されるの
で、これによって、サーバ12は、利用素材の利用条件
を入手できる。
【0182】続いて、サーバ12は、ステップS361
で2次著作物の利用目的が適切に設定されている(O
K)かどうか判断する。つまり、2次著作物の利用目的
と、各利用素材の利用目的とが適合しているかどうかを
判断する。たとえば、利用素材の利用目的が営利目的ま
たは非営利目的である場合に、2次著作物の利用目的が
非営利目的または営利目的であれば、両者の利用目的は
不適合である。
【0183】ステップS361で“YES”であれば、
つまり、利用目的がOKであれば、ステップS363へ
進み、サーバ12は、2次著作物の利用料金(一利用最
大料金)が適切に設定されている(OK)かどうか判断
する。つまり、2次著作物の利用料金が、全利用素材の
利用料金の総額以上であるかどうかを判断する。たとえ
ば、2次著作物の利用料金が全利用素材の利用料金の総
額よりも低い場合には、2次著作物の権利者は利用素材
の権利者に素材利用料を支払えなくなるので、このよう
な設定は不適切である。
【0184】ステップS363で“YES”であれば、
つまり、利用料金がOKであれば、ステップS365
(図26)へ進み、サーバ12は、図示しない利用条件
確認画面の起動命令および利用条件情報をクライアント
16に送信する。
【0185】一方、ステップS361(図25)で“N
O”であれば、つまり、利用目的が不適合であれば、ス
テップS367へ進む。また、ステップS363で“N
O”であっても、つまり、利用料金が不適切であって
も、ステップS367へ進む。
【0186】ステップS367では、サーバ12は、図
示しない警告画面の起動命令をクライアント16に送信
する。このとき、たとえば、利用目的不適合情報または
利用料金不適切情報も送信する。
【0187】続くステップS369で、クライアント1
6は、警告画面を起動し、その表示装置に表示する。警
告画面には、たとえば、利用目的が不適合である旨の警
告文または利用料金が不適切である旨の警告文が表示さ
れる。また、編集者は、この警告画面において、2次著
作物の権利情報を再設定できる。
【0188】そして、編集者が、たとえば、警告画面で
権利情報を再設定し、送信ボタン等を選択すると、ステ
ップS371で、クライアント16は、再設定した権利
情報をサーバ12に送信する。サーバ12は、これを受
信すると、ステップS359の処理を実行する。このよ
うに、警告および再設定を繰り返すことによって、編集
者は利用条件を適切に設定できる。
【0189】なお、この実施例では、不適切な利用条件
の2次著作物の登録を認めないので、警告画面には、編
集者が登録処理をキャンセルできるボタン等を設けるよ
うにするとよい。また、たとえば再設定の回数が所定回
数に達した場合には、登録手続を強制的に打ち切るとと
もに、登録処理を終了するようにしてもよい。
【0190】ステップS365(図26)で、サーバ1
2が利用条件確認画面の起動命令等をクライアント16
に送信すると、クライアント16は、これを受信して、
ステップS373で、利用条件確認画面を起動する。編
集者は、この画面で、自己の設定した利用条件の最終的
な確認をすることができる。
【0191】そして、編集者が、利用条件を確認して、
利用条件確認画面のたとえば“変更”ボタン等を選択す
ると、クライアント16は、ステップS375で“N
O”と判断し、つまり、編集者が利用条件を変更したい
とみなし、ステップS369(図25)へ戻って、警告
画面を起動して、利用条件の再設定処理を繰り返す。
【0192】一方、編集者が利用条件確認画面のたとえ
ば“確認”ボタン等を選択すると,クライアント16
は、ステップS375で“YES”と判断し、続くステ
ップS377で、登録要求をサーバ12に送信する。
【0193】サーバ12は、これを受信すると、ステッ
プS379で2次著作物に対し2次著作物IDを発行
(付与)する。そして、サーバ12は、ステップS38
1で、レイアウト記述情報および権利情報等を、2次著
作物IDとともに2次著作物DB20に登録(格納)す
る。
【0194】なお、このときまたはこの後に、サーバ1
2は、2次著作物の各利用素材(元素材)を有する各サ
ーバ12に対して、元素材のIDとともに、2次著作物
IDおよびサーバ12のアドレス等ならびに素材として
利用されたことがわかる被利用情報等を送信し、各サー
バ12で、これらを記憶させるようにしてもよい。たと
えば、素材の権利者は、被利用情報を課金情報等ととも
に素材管理等のための情報として活用することもでき
る。
【0195】続いて、サーバ12は、ステップS383
で、図示しない2次著作物登録結果画面の起動命令およ
び2次著作物IDをクライアント16に送信する。クラ
イアント16は、これを受信すると、ステップS385
で、2次著作物登録結果画面を起動するとともに、この
画面に2次著作物IDを表示する。この2次著作物登録
結果画面で、編集者は、自分の作成した2次著作物をシ
ステム10に正常に登録することができたことおよび登
録した2次著作物の2次著作物IDを確認できる。そし
て、システム10は、2次著作物の登録処理を終了す
る。
【0196】さらに、2次著作物を閲覧したい閲覧者
は、図2の初期メニュー画面において、“2次著作物を
閲覧する”を選択して、2次著作物を閲覧(利用)する
ことができる。
【0197】閲覧者が図2の初期メニュー画面で“2次
著作物を閲覧する”を選択(クリック)すると、システ
ム10は図29および図30で示すように動作して、2
次著作物閲覧処理を実行する。図29に示すように、シ
ステム10は、2次著作物の閲覧処理を開始すると、ま
ずサーバ12が図31に示すような素材閲覧ウィンドウ
画面の起動命令をクライアント16にインタネット14
を介して送信し、これに応じて、クライアント16は、
ステップS401で素材閲覧アプリケーションを起動
し、素材閲覧ウィンドウ画面を起動して表示装置に表示
する。
【0198】ここで、この素材閲覧ウィンドウ画面(図
31)は、閲覧ウィンドウ124および情報エリア12
6を含む。閲覧ウィンドウ124には、2次著作物の画
像が表示される。つまり、閲覧者は、この閲覧ウィンド
ウ124で、閲覧したい2次著作物を閲覧することがで
きる。また、情報エリア126には、閲覧する素材(2
次著作物)についての各種情報が表示される。たとえ
ば、素材ID(2次著作物ID),権利者ID(ユーザ
ID),権利者名およびレンダリング状況が表示され
る。レンダリング状況には、図24で示したレンダリン
グパラメータ操作画面におけるレンダリング状況表示欄
106と同様にして、現在のレンダリング状況が表示さ
れる。
【0199】また、素材閲覧ウィンドウ画面には、たと
えば、“ファイル”メニュー128,“検索”メニュー
130および“画像保存”ボタン132ような閲覧に必
要な種々のメニューが設けられる。
【0200】“ファイル”メニュー128は、「終了」
等のコマンドを含み、終了では、この素材閲覧アプリケ
ーションを終了することができる。
【0201】“検索”メニュー130は、「2次著作物
検索」および「レンダリングステップ指定」等のコマン
ドを含む。2次著作物検索では、システム10に登録さ
れている2次著作物を検索し、検索結果から選択した2
次著作物を閲覧ウィンドウ124に表示することができ
る。また、レンダリングステップ指定では、閲覧する2
次著作物に対して、サーバ12側で行われるレンダリン
グステップを指定することができる。レンダリングステ
ップは、たとえば、図24で示したレンダリングパラメ
ータ操作画面におけるサーバレンダリングステップ欄9
0と同様に、「サーバ側処理なし」,「トランスフォー
ム処理まで」および「ラスタライズ処理まで」の3段階
から選択できる。この閲覧利用においても、上述した編
集利用と同様に、レンダリングステップは、クライアン
ト16の処理性能,インタネット接続環境や3次元素材
データ量等を考慮して、最適なものが指定されるのが望
ましい。なお、閲覧者が、閲覧する2次著作物の選択前
にレンダリングステップを指定しなかったときは、2次
著作物のレイアウト記述情報に含まれるデフォルトのレ
ンダリングステップが採用される。
【0202】また、閲覧者は、“画像保存”ボタン13
2を選択(クリック)することによって、閲覧ウィンド
ウ124に表示されている画像(2次著作物)をたとえ
ばJPEGファイル形式でクライアント16のハードデ
ィスク等に保存することができる。
【0203】たとえば、クライアント16は、素材閲覧
ウィンドウ画面(図31)において、どのコマンドが選
択されたかを、ステップS403,S405およびS4
07(図29)で判断する。
【0204】閲覧者が、入力装置を操作して、“ファイ
ル”メニュー128の終了コマンドを選択すると、クラ
イアント16はステップS403で“YES”と判断
し、システム10は、2次著作物の閲覧処理を終了す
る。閲覧者は、この終了コマンドを選択するまでは、検
索を繰り返し、2次著作物の閲覧を繰り返して行うこと
ができる。
【0205】また、閲覧者が、“画像保存”ボタン13
2を選択(クリック)すると、クライアント16はステ
ップS405で“YES”と判断し、クライアント16
は、ステップS409で、画像の保存を処理する。保存
処理が終了すると、ステップS403へ戻り、コマンド
の選択を待つ。
【0206】そして、閲覧者が、“検索”メニュー13
0の2次著作物検索コマンドを選択すると、クライアン
ト16はステップS407で“YES”と判断し、ステ
ップS411で、図32に示すような2次著作物検索フ
ォーム1画面を起動する。そして、クライアント16
は、続くステップS413およびS415で、“キャン
セル”および“検索”が選択されたかどうか判断する。
【0207】この2次著作物検索フォーム1画面(図3
2)において、閲覧者は、たとえば素材キーワード,素
材分類および素材登録時期等の、閲覧する2次著作物を
検索するための条件を入力できる。
【0208】閲覧者が、“キャンセル”ボタン134を
選択(クリック)すると、クライアント16はステップ
S413で“YES”と判断し、閲覧者が検索を中止す
るものとみなして、ステップS403へ戻る。
【0209】そして、閲覧者が、検索条件を入力して、
“検索”ボタン136を選択すると、クライアント16
は、ステップS415で“YES”と判断し、ステップ
S417で、入力された検索条件および検索要求等を、
インタネット14を介してサーバ12に送信する。
【0210】サーバ12は、これを受信すると、ステッ
プS419で、検索処理を実行する。具体的には、たと
えば、サーバ12は、2次著作物DB20に登録されて
いる2次著作物の素材キーワード,素材分類および素材
登録時期と、検索条件とを照合し、これらが一致する2
次著作物の2次著作物ID等を取り出して、検索結果リ
ストを作成する。
【0211】なお、この実施例では、サーバ12は、自
己の2次著作物DB20の2次著作物のみを検索し、他
のサーバ12に検索要求を送信することはない。つま
り、閲覧者は、アクセスしたサーバ12内の2次著作物
のみを閲覧することになる。したがって、上述したよう
に、閲覧されたい編集者は、閲覧者(一般ユーザ)のア
クセス数の多いサイトを有するサーバ12に登録するこ
とになるし、また、一般ユーザ(閲覧者)は、見たい素
材(2次著作物)が多く登録されているサーバ12にア
クセスすることになる。
【0212】そして、サーバ12は、検索結果をクライ
アント16に回答するため、ステップS421で、図3
3に示すような2次著作物検索フォーム2画面の起動命
令および検索結果リストデータをクライアント16に送
信する。クライアント16は、これを受信すると、ステ
ップS423で、2次著作物検索フォーム2画面を起動
するとともに、この画面に検索結果リスト(2次著作物
ID)を表示する。
【0213】ここで、2次著作物検索フォーム2画面
は、図33に示すように、素材検索結果リストエリア1
38,著作権者情報エリア140および素材提示利用条
件エリア142を含む。そして、素材検索結果リストエ
リア138には、検索結果リストすなわち検索条件に一
致する素材のID(2次著作物ID)が表示される。
【0214】閲覧者は、検索結果リストエリア138に
表示される素材のIDを選択(クリック)して、この画
面の各種ボタンを選択(クリック)することによって、
素材の情報等を取得して閲覧する素材を決定し、2次著
作物を素材閲覧ウィンドウ画面(図31)に取り込むこ
とができる。
【0215】クライアント16は、図29に示すステッ
プS425ならびに図30に示すS427,S429,
S431およびS433で、それぞれ“著作権者情報取
得”,“素材提示利用条件取得”,“キャンセル”,
“再検索”および“選択”が選択されたかどうか判断し
ている。
【0216】閲覧者が、検索結果リストから素材のID
を選択して、“著作権者情報取得”ボタン144を選択
すると、クライアント16は、ステップS425(図2
9)で“YES”と判断し、続くステップS435で、
選択素材の著作権者情報の要求をサーバ12に送信す
る。
【0217】サーバ12は、これを受信すると、2次著
作物DB20を照合して素材のIDからその権利者のユ
ーザIDを特定し、ユーザ情報DB22から著作権者情
報すなわち著作権者名および住所等を取り出す。なお、
素材の登録されているサーバ12のユーザ情報DB22
にその権利者のユーザ情報が登録されていない場合、サ
ーバ12は他のサーバ12にこのユーザIDを送信して
権利者情報を受け取ることができる。そして、ステップ
S437で著作権者情報をクライアント16に送信す
る。
【0218】クライアント16は、これを受信すると、
ステップS439で、著作権者情報エリア140に著作
権者名および住所をそれぞれ表示する。このようにし
て、閲覧者は選択した素材の閲覧前に、その著作権者情
報を確認できる。
【0219】また、閲覧者が“素材提示利用条件取得”
ボタン146を選択すると、クライアント16は、ステ
ップS427(図30)で“YES”と判断し、続くス
テップS441で、選択素材の素材提示利用条件の要求
をサーバ12に送信する。サーバ12は、これを受信す
ると、2次著作物DB20から、素材提示利用条件すな
わち利用目的,改変利用形態および一利用最大料金等を
取り出して、ステップS443で素材提示利用条件をク
ライアント16に送信する。クライアント16は、これ
を受信すると、ステップS445で、素材提示利用条件
エリア142に利用目的,改変利用形態および一利用最
大料金をそれぞれ表示する。このようにして、閲覧者は
選択した素材の閲覧前に、その素材提示利用条件を確認
できる。
【0220】なお、閲覧者は、素材の閲覧前に、検索結
果リストに表示される素材のすべてに対して、上述の著
作権者情報および利用条件を取得することができる。
【0221】また、閲覧者が“キャンセル”ボタン14
8を選択すると、クライアント16は、ステップS42
9で“YES”と判断し、閲覧者が検索を中止するもの
とみなして、ステップS403に戻る。
【0222】また、閲覧者が“再検索”ボタン150を
選択すると、クライアント16は、ステップS431で
“YES”と判断し、閲覧者が条件を再設定して検索し
直すものとみなして、ステップS411へ戻り、2次著
作物検索フォーム1画面を再起動する。
【0223】そして、編集者が、閲覧する素材を決定し
て、“選択”ボタン152を選択すると、クライアント
16は、ステップS433で“YES”と判断し、続く
ステップS447で、レイアウト記述情報の要求をサー
バ12に送信する。
【0224】サーバ12は、この要求を受信すると、2
次著作物DB20からレイアウト記述情報を取り出す。
そして、サーバ12はステップS449で課金DB24
に課金情報を登録する。つまり、この実施例では、シス
テム10は、レイアウト記述情報の要求によって、閲覧
が生じたとみなし、閲覧要求のあった2次著作物の編集
者に対して課金する。レイアウト記述情報には、2次著
作物の利用している全素材のID(素材IDおよび2次
著作物ID)およびその素材の登録されているサーバ1
2のアドレス等が含まれているので、サーバ12は課金
情報を作成し、課金DB24に登録することができる。
【0225】なお、編集者に対する利用料金の請求は、
後日なされるので、このステップS449の処理は、次
のステップS451以降の処理が実行された後になされ
てもよい。
【0226】また、課金は、たとえば、後述する各サー
バ12への閲覧要求(ステップS455)があったとき
等に閲覧があったとみなして、発生させるようにしても
よく、各サーバ12において、課金情報を課金DB24
に登録するようにしてもよい。この場合の課金情報は、
課金される2次著作物の権利者(編集者)を特定できる
ように2次著作物IDおよびその権利者のユーザID等
を含んだ適宜な情報に設定される。
【0227】そして、サーバ12は、ステップS451
で、レイアウト記述情報をクライアント16に送信す
る。クライアント16は、これを受信すると、ステップ
S453で、レイアウト記述情報を解釈する。つまり、
上述の素材編集処理と同様にして、クライアント16
は、レイアウト記述情報を解釈することによって、2次
著作物が利用している各素材の登録されているサーバ1
2から各素材データを取り出し、2次著作物を再現する
ことができる。
【0228】ステップS455で、クライアント16
は、2次著作物が利用している素材の登録されている、
すなわち、素材を有するサーバ12に閲覧要求を送信す
る。素材を有するサーバ12は、これを受信すると、ス
テップS457で3次元素材DB18から素材データを
取り出し、ステップS459で素材データをレンダリン
グ素材DB26に登録(格納)する。
【0229】そして、ステップS461で、サーバ12
は、図21で示したようなサーバ側レンダリング処理を
実行する。このサーバ側レンダリング処理については、
上述したので、ここでの説明は省略する。そして、サー
バ12がステップS461のサーバ側レンダリング処理
を終了すると、クライアント16はステップS463
で、図22で示したようなクライアント側レンダリング
処理を実行する。このクライアント側レンダリング処理
についても、上述したので、ここでの説明は省略する。
クライアント16は、ステップS463のクライアント
側レンダリング処理を終了すると、ステップS465へ
進む。
【0230】ステップS465では、クライアント16
は、全利用素材についてレンダリング処理が済んだかど
うか判断する。ステップS465で“NO”であれば、
つまり、全利用素材が2.5次元画像になるまで処理さ
れていなければ、ステップS455に戻って、残りの利
用素材に対して、ステップS455からの処理を繰り返
す。一方、ステップS465で“YES”であれば、つ
まり、全利用素材が2.5次元画像になるまで処理され
ていれば、ステップS467に進む。
【0231】ステップS467では、クライアント16
はZ比較処理を実行し、2次元画像データを生成する。
Z比較処理については、上述したので、ここでの説明は
省略する。
【0232】そして、ステップS469で、クライアン
ト16は、素材閲覧ウィンドウ画面(図31)の閲覧ウ
ィンドウ124に、2次著作物の2次元画像を表示す
る。ステップS469を処理すると、クライアント16
はステップS403(図29)に戻って、システム10
は上述の閲覧処理を繰り返す。このようにして、閲覧者
は2次著作物を閲覧できる。
【0233】この実施例によれば、素材をクライアント
16で編集(レイアウト)して作った2次著作物をサー
バ12(2次著作物DB20)に登録するようにしてい
るので、2次著作物を素材として再利用することができ
る。したがって、同じような画像を必要とする場合、そ
のような画像すなわち2次著作物を利用することによっ
て、画像を初めから作成する時間,手間やコスト等を省
くことができる。
【0234】また、サーバ12に登録される2次著作物
を、素材データではなくレイアウトを再現可能なレイア
ウト記述情報によって、登録するようにしているので、
情報量の大きい素材データ等を登録(記憶)したり、ま
たサーバとクライアントコンピュータでやり取りしたり
せずに済む。したがって、サーバやネットワークの負担
を抑え、コストを削減し、通信時間を短縮することがで
きる。
【0235】さらに、サーバ12は、クライアント16
からの指示に従って、素材データに必要な処理を施して
からクライアントコンピュータに送信するようにしてい
るので、クライアント16の処理能力を考慮して、処理
能力の大きいサーバ12に適宜な処理を負担させること
ができる。
【0236】さらにまた、クライアント16では、レイ
アウト操作の内容に応じて、画像の更新に必要なレンダ
リング処理を、サーバ12側から行わせるかクライアン
ト16側で行うかを判断するようにしているので、不必
要なレンダリング処理が行われることなく、効率良く画
像を生成できる。
【0237】また、登録しようとする2次著作物の利用
条件と2次著作物の利用している素材の利用条件とを比
較して不都合がある場合に、2次著作物の利用条件の変
更を要求し、または登録を拒否する等して、2次著作物
の登録を規制し、そして、サーバ12は、登録しようと
する2次著作物の利用条件がその利用素材の利用条件に
対して一定条件下にあるとき、2次著作物を登録するよ
うにしているので、素材権利者の権利(著作権)を適確
に保護することができる。
【0238】なお、上述の実施例で示したすべての画面
は単に例示であり、これらに限定されるべきでない。
【0239】また、上述の実施例では、3次元素材登
録,素材編集および素材閲覧を同じサイトのホームペー
ジ画面(図2)に設けるようにしているが、これらは別
々に設けられてもよい。
【0240】また、たとえば、素材閲覧は、ホームペー
ジ上に設けられたこのシステム10に対応する画像等を
閲覧者が選択(クリック)することにより開始されても
よい。つまり、閲覧者が画像をクリックすることによっ
て、サーバ12がクライアント16に素材閲覧アプリケ
ーションの起動命令を送信し、これに応じてクライアン
ト16で素材閲覧ウィンドウ画面が起動され、その後、
たとえば図30のステップS447以降の処理が実行さ
れて、画像(2次著作物)が表示されるようにしてもよ
い。
【0241】また、上述の実施例では、サーバ12とク
ライアント16とをインタネット14を介して接続する
ようにしているが、場合によっては、LANやイントラ
ネットのようなネットワークを介して接続するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1実施例の初期メニュー画面の一例を示す図
解図である。
【図3】図1実施例の3次元素材登録処理の一部を示す
フロー図である。
【図4】図1実施例の3次元素材登録処理の他の一部を
示すフロー図である。
【図5】図3および図4実施例における3次元素材登録
画面の一例を示す図解図である。
【図6】図3および図4実施例における3次元素材の権
利情報登録画面の一例を示す図解図である。
【図7】図3および図4実施例における3次元素材登録
完了画面の一例を示す図解図である。
【図8】図1実施例のログイン処理を示すフロー図であ
る。
【図9】図8実施例の登録ユーザメニュー画面の一例を
示す図解図である。
【図10】図8実施例のログインメニュー画面の一例を
示す図解図である。
【図11】図8実施例のユーザ登録処理を示すフロー図
である。
【図12】図11実施例におけるユーザ登録画面の一例
を示す図解図である。
【図13】図11実施例におけるユーザ登録結果画面の
一例を示す図解図である。
【図14】図1実施例の素材利用処理を示すフロー図で
ある。
【図15】図14実施例における初期設定画面の一例を
示す図解図である。
【図16】図14実施例における素材編集ウィンドウ画
面の一例を示す図解図である。
【図17】図14実施例における素材の挿入処理の一部
を示すフロー図である。
【図18】図14実施例における素材の挿入処理の他の
一部を示すフロー図である。
【図19】図17および図18実施例における素材検索
フォーム1画面の一例を示す図解図である。
【図20】図17および図18実施例における素材検索
フォーム2画面の一例を示す図解図である。
【図21】図1実施例のサーバ側レンダリング処理を示
すフロー図である。
【図22】図1実施例のクライアント側レンダリング処
理を示すフロー図である。
【図23】図14実施例の素材の編集処理を示すフロー
図である。
【図24】図23実施例のレンダリングパラメータ操作
画面の一例を示す図解図である。
【図25】図14実施例の2次著作物の登録処理の一部
を示すフロー図である。
【図26】図14実施例の2次著作物の登録処理の他の
一部を示すフロー図である。
【図27】図25および図26実施例における2次著作
物情報登録画面の一例を示す図解図である。
【図28】図25および図26実施例における2次著作
物権利情報登録画面の一例を示す図解図である。
【図29】図1実施例の2次著作物の閲覧処理の一部を
示すフロー図である。
【図30】図1実施例の2次著作物の閲覧処理の他の一
部を示すフロー図である。
【図31】図29および図30実施例における素材閲覧
ウィンドウ画面の一例を示す図解図である。
【図32】図29および図30実施例における2次著作
物検索フォーム1画面の一例を示す図解図である。
【図33】図29および図30実施例における2次著作
物検索フォーム2画面の一例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …コンテンツ配信システム 12 …サーバ 14 …インタネット 16 …クライアントコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 200 G06T 1/00 200A 17/40 17/40 B (72)発明者 星野 寛 京都市下京区中堂寺南町17 財団法人京都 高度技術研究所内 (72)発明者 金 秀一 京都市下京区中堂寺南町17 財団法人京都 高度技術研究所内 Fターム(参考) 5B050 BA06 BA09 BA10 CA07 CA08 FA02 FA12 FA13 FA19 GA08 5B075 KK07 ND20 PQ02 PQ05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素材データを提供する少なくとも1つのサ
    ーバおよび前記サーバを利用するクライアントコンピュ
    ータを備え、前記クライアントコンピュータで前記サー
    バから取り出した前記素材データにレイアウト操作を施
    して2次著作物を作る、コンテンツ配信システムにおい
    て、 前記2次著作物を前記サーバに素材として登録するよう
    にしたことを特徴とする、コンテンツ配信システム。
  2. 【請求項2】前記2次著作物は、レイアウトされた画像
    を再現するためのレイアウト記述情報によって登録され
    る、請求項1記載のコンテンツ配信システム。
  3. 【請求項3】前記素材データに識別情報が付与されてい
    て、 前記レイアウト記述情報は、前記素材データの前記識別
    情報を含む、請求項2記載のコンテンツ配信システム。
  4. 【請求項4】登録しようとする前記2次著作物の利用条
    件と前記素材の利用条件とを比較して不都合があると
    き、前記2次著作物の登録を規制する、請求項1ないし
    3のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
  5. 【請求項5】素材データを登録しておき、クライアント
    コンピュータによってアクセスでき、そのクライアント
    コンピュータに素材データを提供するコンテンツ配信シ
    ステムのサーバであって、 前記2次著作物の前記利用条件が前記素材の前記利用条
    件に対して一定条件下にあるとき、前記2次著作物を登
    録する、コンテンツ配信システムのサーバ。
  6. 【請求項6】前記2次著作物を登録するとき前記2次著
    作物に識別情報を付与する、請求項5記載のコンテンツ
    配信システムのサーバ。
  7. 【請求項7】前記利用条件は利用料金を含み、 前記2次著作物が閲覧されたとき、前記2次著作物の権
    利者に前記素材の前記利用料金を課金する、請求項5ま
    たは6記載のコンテンツ配信システムのサーバ。
  8. 【請求項8】前記2次著作物を前記素材として含む他の
    前記2次著作物が閲覧されたとき、前記素材としての前
    記2次著作物の前記権利者に権利料を還元する、請求項
    7記載のコンテンツ配信システムのサーバ。
  9. 【請求項9】前記クライアントコンピュータからの指示
    に従って、前記素材データに必要な処理を施してから前
    記クライアントコンピュータに送信する、請求項5ない
    し8のいずれかに記載のコンテンツ配信システムのサー
    バ。
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