JP2002244906A - ネットワークシステム及びその情報共有方法 - Google Patents

ネットワークシステム及びその情報共有方法

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JP2002244906A
JP2002244906A JP2001035902A JP2001035902A JP2002244906A JP 2002244906 A JP2002244906 A JP 2002244906A JP 2001035902 A JP2001035902 A JP 2001035902A JP 2001035902 A JP2001035902 A JP 2001035902A JP 2002244906 A JP2002244906 A JP 2002244906A
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Takayuki Saito
▲隆▼之 齊藤
Toshihiro Ashino
俊宏 芦野
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Information & Mathematical Sci
Information & Mathematical Science Laboratory Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーバを要することなく、共有ファイルに対す
る耐障害性と負荷分散性を向上できる実用性の優れたネ
ットワークシステムを提供することにある。 【解決手段】複数のコンピュータ100A〜100Dが
ネットワーク200に接続されて構成される分散型ネッ
トワークシステムが開示されている。本システムは、各
コンピュータに分散して保有されている共有ファイルを
参照するための共有ファイル参照表12を、ファイル共
有制御機能部13及びメッセージ通信機能部11により
各コンピュータ間で交換する。各コンピュータは、共有
ファイル参照表12を参照して、分散共有ファイルの存
在位置を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には分散型
システムを実現するためのネットワークシステムに関
し、特にネットワークでのファイルの分散共有機能を実
現するためのコンピュータシステムのプログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、LANやインターネットなどに代
表されるネットワーク環境でのコンピュータシステムに
おいて、複数のコンピュータ(例えばパーソナルコンピ
ュータ)が相互に通信・連携して情報処理を実行するた
めのネットワークコンピューティングシステム(NC
S)を構成する場合に、ファイル(データ群)を共有す
るための共有機能が基本的機能として重要である。
【0003】従来、データ(ファイル)共有機能は、ク
ライアント・サーバ(CS)モデルに基づいたシステム
が採用されてきた。このシステムでは、サーバと呼ばれ
る特別な役割のコンピュータが共有対象のデータ(共有
ファイル)を保持している。このサーバ以外のクライア
ントと呼ばれる各コンピュータは通信を介して、サーバ
に対してデータの読取りと書込みを依頼する方式であ
る。
【0004】CSモデルに基づいたデータ共有システム
には、以下のような問題がある。
【0005】まず、多数のクライアントからの要求がサ
ーバに集中するため、サーバ用コンピュータには、高い
通信能力及び情報処理能力が要求される。このため、サ
ーバ用コンピュータに要する設備投資コストは、常に増
大傾向にある。
【0006】また、サーバに集中するシステムであるた
め、サーバ自体またはサーバに接続される通信路に障害
が発生すると、システム全体が機能停止になる。さら
に、サーバにより集中したデータ保管がなされているた
め、障害や人的操作ミスなどによりデータ消失の危険性
が高い。このような障害や操作ミスに備えるため、サー
バ用コンピュータの二重化システムやデータのバックア
ップ・システムなどの耐障害対策を実施するには、膨大
な設備投資とシステム運用のコストが発生することにな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】社会的基盤システム
や、大企業内の情報処理システムなどを支える大規模な
ネットワークシステムを構築する場合には、その重要性
などに鑑みて、大規模且つ高性能のサーバ用コンピュー
タが必要となり、それに要する設備投資及び運用のコス
トには妥当性がある。しかしながら、相対的に小さな組
織体や集団、例えば中小企業や、大企業内でも課やチー
ムなどの小グループ、学校の教室、同好会、サークルな
どでは、大規模且つ高性能のサーバ用コンピュータを設
置し、運営することは、経済的理由及び人材的理由から
困難である。
【0008】そこで、近年では、CSモデルでのサーバ
という特別のコンピュータを必要とすることなく、例え
ば複数のパーソナルコンピュータがそれぞれ対等な関係
で連携する、いわゆるピア・ツー・ピア(peer to pee
r)のモデルによるネットワークシステムが注目されて
いる。このモデルは、パーソナルコンピュータの高性能
化と低価格化の推進により、実用性の優れたネットワー
クシステムを構築することが可能になっている。
【0009】一方、ノート型パーソナルコンピュータ
や、携帯型情報端末(PDA)に代表されるモバイルコ
ンピュータが登場して、各ユーザが任意の場所にコンピ
ュータを用意することが簡単になっている。また、例え
ばIEEE802.11規格の無線LANや、近距離無
線データ通信仕様(例えばBluetooth仕様)に準拠した
通信システムが開発されている。そして、このような通
信システムを利用して、各モバイルコンピュータとを接
続(無線)した小規模のネットワークシステムを構築す
ることが容易になっている。
【0010】このようなネットワークシステムは、企業
内のオフィスなどのようにネットワーク環境が整備され
た場所に限定されずに、必要な時に必要な場所で一時的
に小規模のネットワークを構成できる。このため、いわ
ゆるアドホック(adhoc)・ネットワークコンピューテ
ィングという新しい利用形態が可能になっている。
【0011】以上のようなピア・ツー・ピアモデルと、
アドホック・ネットワークコンピューティングの形態と
を実現するネットワークシステムでは、各コンピュータ
がシステム全体で必要とされる全てのデータ群(共有フ
ァイル)を分散して保有し、必要に応じて交換する機能
が必要不可欠となる。
【0012】しかしながら、このネットワークシステム
を実際に運用する場合に、以下のような課題がある。即
ち、共有ファイルを保有している各コンピュータは、必
ずしも専門家ではない一般ユーザにより操作される。こ
のため、コンピュータの操作ミスの発生頻度は相対的に
高くなる。また、ネットワーク環境が必ずしも整備され
ていないため、停電や予想外の支障が発生しやすい。従
って、コンピュータの一部が予想外に機能停止になるよ
うな事態が発生しやすい。また、コンピュータの中に
は、ローカルに実行しているプログラムにより高い処理
負荷がかかり、ネットワーク上での応答性能が一時的に
劣化するような事態も発生しやすい。このような事態が
発生すると、各コンピュータにより保管されている共有
ファイルのデータの一部が消失したり、又は長時間に渡
って利用不可能になることが予想される。最悪の場合に
は、共有ファイルの全てが消失する可能性もある。
【0013】そこで、本発明の目的は、サーバを不要と
するネットワークシステムにおいて、ネットワーク上の
共有ファイルに対する耐障害性や、当該共有ファイルの
取得要求に対する負荷分散性などを向上できる実用性の
優れたネットワークシステムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、CSモデルに
よるネットワークシステムとは異なり、例えばピア・ツ
ー・ピアモデルのような同等の各コンピュータから構成
されて、サーバを不要とするアドホック・ネットワーク
コンピューティングのような利用形態を可能とするネッ
トワークシステムに関する。
【0015】本システムの特徴は、各コンピュータに分
散して保有されている共有ファイル(データ群)を参照
するための共有ファイル参照情報を、各コンピュータ間
で交換する交換機能にある。この交換機能により、ネッ
トワークに接続されている各コンピュータは、分散され
ている共有ファイルの存在位置を常に確認することが可
能である。従って、各コンピュータは、必要時に共有フ
ァイル参照情報を参照することにより、取得対象の共有
ファイルを保有している1または複数のコンピュータに
対して要求を行なうことができる。
【0016】具体的には,本システムは、各コンピュー
タ間で共有可能な共有ファイル及び当該共有ファイルの
存在先を示す情報を含む共有ファイル参照情報を保存す
るための手段と、共有ファイル及び前記共有ファイル参
照情報を交換するための通信手段と、共有ファイル参照
情報を参照するための参照手段と、共有ファイル参照情
報を更新したときに、当該更新した共有ファイル参照情
報を通信手段を介して各コンピュータに配信するための
手段とを有するものである。
【0017】さらに、本システムの各コンピュータは、
共有ファイル参照情報の参照に従って取得対象の共有フ
ァイルを保存しているコンピュータを特定し、当該コン
ピュータに対して通信手段を介して当該共有ファイルの
取得を要求するための要求手段を有する。
【0018】またさらに、本システムの各コンピュータ
は、共有ファイルのコピーデータを保存するときに、当
該コピー元の共有ファイルと区別して当該コピーデータ
の存在先を示す情報を共有ファイル参照情報に登録する
手段を有する。
【0019】このような構成のネットワークシステムで
あれば、同等の各コンピュータは、共有ファイル参照情
報の交換により、取得対象の共有ファイルの存在を常に
確認できるため、必要に応じて保有先のコンピュータか
ら当該共有ファイルを効率的に取得することができる。
さらに、共有ファイルを1つのコンピュータが保有する
だけでなく、同一の共有ファイル(即ちコピーデータ)
を複数のコンピュータに分散することができるため、一
方のコンピュータが機能停止状態(通信路障害も含む)
になっても、他方のコンピュータからコピーデータを取
得することができる。要するに、共有ファイルの耐障害
性を向上させることができる。
【0020】さらに、コピーデータを含む同一の共有フ
ァイルを複数のコンピュータに分散することにより、特
定のコンピュータに対して、共有ファイルの取得要求が
集中するような事態を回避できる。要するに、各コンピ
ュータに対して、共有ファイルの取得要求の負荷を分散
させることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。
【0022】(ネットワークシステムの構成)図1は、
本実施形態に関係するネットワークシステムの要部を示
すブロック図である。図3は、各コンピュータ100A
〜100Dの機能構成を示すブロック図である。
【0023】同実施形態に関するネットワークシステム
は、図1に示すように、例えばピア・ツー・ピアモデル
のように、相互に同等な各コンピュータ100A〜10
0Dが、例えばIEEE802.11規格や、近距離無
線データ通信仕様(例えばBluetooth仕様)に準拠した
通信システムを利用したネットワーク200に接続して
構成されるネットワークシステムを想定する。
【0024】具体的には、各ユーザがそれぞれ操作する
各モバイルコンピュータが、無線通信システムを利用し
たネットワークに接続して構成される小規模のネットワ
ークシステムである。また、同実施形態のシステムは、
共有ファイルを分散して共有する機能を有するアドホッ
ク・ネットワークコンピューティング(ANC)を実現
する。即ち、本システムは、企業内のオフィスなどのよ
うにネットワーク環境が整備された場所に限定されず
に、必要な時に必要な場所で一時的に構築の可能な小規
模ネットワークシステムを想定する。
【0025】各コンピュータ100A〜100Dは、同
一のプログラム(P)により、同実施形態の共有ファイ
ルを取り扱うための各機能を実現し、結果としてANC
システムを実現する。当該プログラム(P)により実現
する機能は、ファイル記憶管理機能部10と、メッセー
ジ通信機能部11と、共有ファイル参照表(情報)12
の記憶機能部と、ファイル共有制御機能部13と、ユー
ザインターフェース機能部14とに大別される。
【0026】ファイル記憶管理機能部10は、テキスト
形式、画像形式(JPEG, GIF等)、ベクターグラフィッ
クス形式(Postscript, SVG : Scalable Vector Graphi
cs)などの各種形式のデータを共有ファイルとして記憶
装置(例えばハードディスクドライブ)に記憶し、かつ
当該記憶装置から取り出す機能(共有ファイルの保管機
能)を実現する。
【0027】同実施形態の共有ファイル50は、図5に
示すように、データ本体(テキスト、画像、図形などの
データ群)51とは別に、同ファイルの属性を示す属性
情報52が付加されている。属性情報52は、ファイル
名、データ形式、データサイズ(バイト数)、ファイル
の生成時刻と更新時刻、ファイルの所有者名(ユーザ
名)、データの内容説明、オリジナルフラグ、及び座標
情報(変形例1で後述する)を有する。オリジナルフラ
グは、当該ファイルが本コンピュータでのオリジナルフ
ァイルであるか、他のコンピュータから取得したコピー
データに相当するファイルであるかを示すフラグを意味
する。
【0028】メッセージ通信機能部11は、通常での各
コンピュータ100A〜100D間のネットワーク通信
機能以外に、同実施形態に関係する共有ファイル50及
び共有ファイル参照表12の交換に必要なメッセージと
呼ぶ通信パケットの送受信機能を実現する。メッセージ
は、メッセージ識別子とデータとを通信パケットとして
構成したものである。
【0029】具体的には、メッセージ40は、図4に示
すような構造を有し、同図(A)に示すように、ヘッダ
部41とペイロード(本体)部42とに大別される。ペ
イロード部42には、バイト列として、任意のデータ長
で任意のデータ形式のデータが格納される。本システム
では、ペイロード部42には、共有ファイル50または
後述の共有ファイル参照表12が格納される。
【0030】ヘッダ部41には、送信元及び宛先の各コ
ンピュータのネットワークアドレスとポート番号(40
0,401)、メッセージ識別子402,及びペイロー
ドサイズ403が格納される。同実施形態に関係するメ
ッセージ識別子402の種類としては、ファイル要求
(共有ファイルの取得要求)、ファイル返信(要求され
た共有ファイルの提供)、及びペイロード部42に格納
された共有ファイル参照表12の送信(配信)の各意味
を識別できる識別子が定義される。
【0031】ここで、メッセージ通信機能部11は、特
定のコンピュータを宛先に指定してメッセージを送信す
るユニキャスト通信機能と、全てのコンピュータを宛先
として同報(配信)するブロードキャスト通信機能また
はマルチキャスト通信機能(以下総称してマルチキャス
ト通信機能と呼ぶ)を備えている。マルチキャスト通信
機能の場合には、メッセージのヘッダ部41に設定され
る宛先コンピュータのネットワークアドレスとポート番
号の項目401が、マルチキャスト通信のための特別な
値が設定されて、ユニキャスト通信機能とは区別され
る。即ち、ユニキャスト通信機能では、ネットワークア
ドレスとポート番号は、個々の宛先コンピュータごとに
異なる。これに対して、マルチキャスト通信機能では、
ネットワークアドレスとポート番号は、システム全体と
して予め設定された共通の値である。メッセージ通信機
能部11は、システムの初期化の過程で自己のネットワ
ークアドレスとポート番号とを設定して記憶する。
【0032】メッセージ通信機能部11は、メッセージ
40のペイロード部42に共有ファイル50あるいは共
有ファイル参照表12を格納して送信する場合に、受信
側のコンピュータにおいて、当該ファイル50を受信し
た場合には、属性情報52とデータ本体51とを分離し
て、かつ其の内部のデータ構造を解釈できるように、ま
た、共有ファイル参照表12を受信した場合には、参照
表のデータ構造を解釈できるような符号化処理を実行す
る。具体的には、当該プログラムPが例えばJava言
語で作成されたものであれば、Java Object Serializat
ion機構を使用する。より一般的には、XML(Extensi
ble Markup Language)を使用して、プログラミング言
語に依存しない外部表現形式を定めることもできる。
【0033】(共有ファイル参照表)共有ファイル参照
表12は、同実施形態のネットワークシステムにおい
て、各コンピュータが共有ファイル50を分散し、交換
するための機能を実現するための参照情報である。共有
ファイル参照表12は、図2に示すような構造であり、
個々の共有ファイル(ここでは4種類のファイルを想定
している)に関して、そのファイル名、データ形式、デ
ータサイズ、内容説明、生成時刻、更新時刻、オリジナ
ルのファイルの所有者名、当該オリジナルのファイル又
はコピーを保存しているコンピュータのネットワークア
ドレスとポート番号、当該ファイルがオリジナルかコピ
ーかを示すフラグ、及び当該オリジナルのファイル又は
コピーが無効として設定するための削除フラグから構成
されている。
【0034】図2中において、矢印で示した同一の共有
ファイル名を持つ項目はそれぞれ、オリジナルのファイ
ルとそのコピーデータであるとの関係を示す。即ち、例
えば共有ファイル名「CHAP−1」は、ネットワーク
アドレス「192.168.1.1」のコンピュータに
保存されているオリジナルのファイル(オリジナルフラ
グがTRUE)、及びネットワークアドレス「192.
168.1.2」のコンピュータに保存されているコピ
ーデータ(オリジナルフラグがFALSE)の2つに分
散して存在している。
【0035】ファイル共有制御機能部13は、ファイル
記憶管理機能部10により記憶装置に記憶される共有フ
ァイル50について、その属性情報52を読出して、そ
の内容に基づいて共有ファイル参照表12に登録する機
能を実現する。また、ファイル共有制御機能部13は、
当該共有ファイル参照表12を、メッセージ通信機能部
11を使用して他のコンピュータに送信する機能を実現
する。
【0036】さらに、ファイル共有制御機能部13は、
メッセージ通信機能部11を経由して他のコンピュータ
から受信した共有ファイル参照表を、自己の共有ファイ
ル参照表に対して重複を排除しながら結合し、当該自己
の共有ファイル参照表を更新する機能を実現する。ま
た、ファイル共有制御機能部13は、当該自己の共有フ
ァイル参照表を後述するユーザインターフェース機能部
14に出力する機能を実現する。
【0037】また、共有ファイルの取り扱い制御に関し
て、ファイル共有制御機能部13は、ユーザインターフ
ェース機能部14を介してユーザから取得対象のファイ
ルの指定を受けると、当該ファイルが自己のファイル記
憶管理機能部10により保管されている場合には当該記
憶装置から読出す。一方、当該ファイルが他のコンピュ
ータに存在している場合には、メッセージ通信機能部1
1を介して当該ファイルを取得し、取得したファイルを
ユーザインターフェース機能部14に出力する機能を実
現する。さらに、ファイル共有制御機能部13は、ユー
ザインターフェース機能部14からの命令を受けて、外
部ファイル入力ポート143およびファイル読み込み機
能部144を介して外部から取り込まれたデータをファ
イル記憶管理機能部10にファイルとして記憶させる機
能もある。
【0038】(ユーザインターフェース機能部)ユーザ
インターフェース機能部14は、図3に示すように、表
示機能及び入力機能部140と、ファイル選択機能部1
41と、ファイル閲覧機能部142と、外部ファイル入
力ポート143と、ファイル読み込み機能部144とを
有する。
【0039】表示機能及び入力機能部140は、コンピ
ュータを操作するユーザとの対話機能を実現し、ファイ
ル共有制御機能部13から共有ファイル参照表12を取
り出し、これをユーザが理解しやすい形式で一覧表とし
て表示画面(ディスプレイ)に表示する。また、表示機
能及び入力機能部140は、表示画面上に表示された共
有ファイル参照表12の一覧表から、ユーザがGUI
(graphical user interface)機能(マウスなどを含
む)により選択した共有ファイルの取得を、ファイル選
択機能部141を介してファイル共有制御機能部13に
命令する。また、ファイル閲覧機能部142は、ファイ
ル共有制御機能部13により取得された当該共有ファイ
ルに含まれているテキスト形式、画像形式、ベクターグ
ラフィックス形式のデータを解釈して表示画面に表示す
る機能を実現する。
【0040】さらに、外部ファイル入力ポート143
は、ネットワーク200経由またはフロッピー(登録商
標)ディスク、メモリーカードなどの記録媒体を介して
ファイルを入力するための入力機能部である。ファイル
読み込み機能部144は、外部ファイル入力ポート14
3を介して入力されたファイルを、ファイル共有制御機
能部13に命じて記憶装置にファイルとして記憶させる
機能を実現する。
【0041】(共有ファイル参照表の交換処理)以下図
7のフローチャートを参照して、本システムでの共有フ
ァイル参照表の交換処理を説明する。
【0042】図1に示すように、ネットワークシステム
が構成されて、各コンピュータ100A〜100Dがそ
れぞれプログラムPの実行を開始すると、同実施形態に
関係する共有ファイルの交換機能などを含むアドホック
・ネットワークコンピューティング(ANC)システム
を実現する。ここで、各コンピュータ100A〜100
Dは、同時を含めていずれの順序でプログラムPの実行
を開始してもよい。
【0043】まず、共有ファイル参照表の送信処理は、
図7(A)に示すような手順からなる。プログラムPの
初期実行時には、ファイル共有制御機能部13は、ファ
イル記憶管理機能部10により記憶装置に保管されてい
る共有ファイルに対応する参照情報(図2を参照)を共
有ファイル参照表12に初期登録する(ステップS1
A)。この登録処理では、共有ファイル参照表12の各
項目は、ファイルの属性情報52とメッセージ通信機能
部11に記憶されている情報とから以下のような対応関
係で設定される。
【0044】即ち、図2及び図5に示すように、図2中
の共有ファイル名は、図5中のファイル名に対応する。
以下同様に、データ形式は、ファイルのデータ本体のデ
ータ形式(具体例として、テキスト形式であればTEX
T、画像データ形式であればJPEG、GIF等、ベク
ターグラフィックス形式であればPS(Postscr
ipt)またはSVGなどの略語で示す)に対応する。
サイズはファイルのデータ本体のデータサイズに対応す
る。内容説明はデータの内容説明に対応する。生成時刻
及び更新時刻は、ファイルの生成時刻及び更新時刻に対
応する。所有者名は、コピーの場合でもオリジナルの共
有ファイルの所有者名に対応する。ネットワークアドレ
スは、自己のメッセージ通信機能部11が使用している
ネットワークアドレスに対応する。ポート番号は、自己
のメッセージ通信機能部11がユニキャスト通信機能に
よるメッセージを受信するために使用しているポート番
号に対応する。オリジナルフラグは、ファイルのオリジ
ナルフラグに対応し、当該ファイルがコピーデータの場
合にはフラグとして「FALSE」が設定される。
【0045】ここで、2つのコンピュータが持つ共有フ
ァイルがたまたま同一のファイル名を持ち、衝突する状
況が容易に想定されるが、共有ファイル参照表12(図
2)とファイルの属性情報52に含まれる所有者名など
の情報から、当該2つの共有ファイルは識別可能であ
り、システムが混乱することはない。
【0046】以上のようなプログラムPの初期動作によ
る共有ファイル参照表12の初期登録が終了すると、フ
ァイル共有制御機能部13は、共有ファイル参照表12
をメッセージ通信機能部11に命じて、他の全てのコン
ピュータ計算機に向けてマルチキャスト通信機能で送信
する(ステップS1B)。この送信は、所定の待機時間
を含み、予め設定された時間間隔ごとに反復して実行さ
れる(ステップS1C,S1D)。
【0047】一方、送信と同時に、図7(B)に示すよ
うな手順による共有ファイル参照表12の受信処理を実
行する。即ち、メッセージ通信機能部11は、他のコン
ピュータからマルチキャスト通信機能で送信されてきた
共有ファイル参照表12を受信する(ステップS2
A)。メッセージ通信機能部11は、受信した共有ファ
イル参照表をファイル共有制御機能部13に渡す。ファ
イル共有制御機能部13は、当該受信した共有ファイル
参照表を自己の共有ファイル参照表に対して重複を排除
しながら結合し、自己の共有ファイル参照表12を更新
する(ステップS2B,S2C)。
【0048】以上のように、ネットワーク200に接続
されている各コンピュータ100A〜100Dは、各自
の共有ファイル参照表12を相互に交換することによ
り、各コンピュータに分散されている全ての共有ファイ
ルの存在(保管場所)を常に確認することができる。な
お、プログラムPの初期動作時だけでなく、新たに共有
ファイルが追加された場合でも、自己の共有ファイル参
照表12に登録すると共に、当該共有ファイル参照表1
2の送信処理(結果として交換処理)は実行される。ま
た、ネットワーク200に途中から新しいコンピュータ
が接続し参加する場合でも、この新しく参加したコンピ
ュータが、他のコンピュータが保有している全ての共有
ファイルの存在を確認することができると共に、自己コ
ンピュータが保有する共有ファイルの存在を他のコンピ
ュータに通知することができる。
【0049】また、共有ファイル参照表の送信時間の間
隔は、メッセージ通信機能部11にネットワークの通信
量(トラフィック)を監視する機能を追加することによ
り、トラフィックの状況に応じて動的に変化させてもよ
い。具体的には、トラフィックが少ないときには送信間
隔を短くすることにより、コンピュータ間で速やかに共
有ファイル参照表の交換を行なうことができる。一方、
トラフィックが多いときには送信間隔を長くすることに
より、ネットワークの混雑を回避することが可能とな
る。
【0050】(共有ファイルの取得と閲覧)以下図6及
び図8のフローチャートを参照して、各コンピュータ間
での共有ファイルの交換処理を説明する。
【0051】まず、ユーザインターフェース機能部14
は、ユーザからの要求に応じて、ファイル共有制御機能
部13から常に最新の共有ファイル参照表12を取得し
て、ユーザが理解しやすい一覧表形式に処理し、表示画
面上に表示する。表示画面上に表示された共有ファイル
参照表12では、共有ファイル名、データ形式、サイ
ズ、内容説明、生成時刻、更新時刻、所有者名が同一
で、ネットワークアドレスとポート番号だけが異なる複
数のファイルが存在している場合、それらは同一内容の
ファイル(オリジナルとコピー)として見なすことがで
きる。また、ユーザは必ずしも、共有ファイルが物理的
に存在しているコンピュータを識別する必要はないの
で、表示画面上には、共有ファイル参照表12の項目か
らネットワークアドレス、ポート番号、オリジナルフラ
グの項目を削除してもよい。この場合、同一内容の複数
の共有ファイルは、表示画面上では纏めてひとつの項目
として表示されるようにしてもよい。
【0052】ユーザは、表示画面上に表示された共有フ
ァイル参照表12に対応する一覧表(表示から削除され
た項目もある)から、閲覧すべき共有ファイルを選択す
る。なお、一覧表の表示機能以外に、共有ファイル名、
データ形式、サイズ、内容説明、生成時刻、更新時刻、
所有者名を入力することにより、当該閲覧すべき共有フ
ァイルを検索する機能を提供してもよい。
【0053】ファイル共有制御機能部13は、ユーザイ
ンターフェース機能部14を介して選択された当該ファ
イルが、自己コンピュータ(100Bとする)のファイ
ル記憶管理機能部10により保管されていれば、記憶装
置から取り出してユーザインターフェース機能部14に
渡す。ファイル共有制御機能部13は、共有ファイル参
照表12に登録された当該ファイル項目に記されたネッ
トワークアドレスとポート番号を、メッセージ通信機能
部11により設定された自己コンピュータのネットワー
クアドレスとポート番号の値と比較することにより、要
求されたファイルを自己コンピュータが保管しているか
否かを判断できる。
【0054】一方、ユーザが要求している共有ファイル
が他のコンピュータ(100Aとする)に存在していれ
ば、以下のようなメッセージ通信機能部11によるメッ
セージの交換機能により、当該共有ファイルの取得を行
なう。ここでは,便宜的に図6に示すように、コンピュ
ータ100Bが、コンピュータ100Aに存在している
ファイルFを取得する場合を想定する。
【0055】以下図8を参照して具体的に説明する。な
お、図8(A)は要求側であるコンピュータ100Bの
処理手順を示し、同図(B)は応答側であるコンピュー
タ100Aの処理手順を示す。
【0056】コンピュータ100Bのメッセージ通信機
能部11は、自己の共有ファイル参照表12に登録され
ているファイルFの参照情報IFをペイロード部42に
含めたファイル要求メッセージMg(図4を参照)をコ
ンピュータ100Aに向けてユニキャスト通信で送信す
る(ステップS10)。このファイル要求メッセージM
gは、ファイル要求メッセージ識別子をヘッダ部41に
含み、共有ファイル参照表12に記載されているコンピ
ュータ100Aのネットワークアドレスとポート番号を
用いてユニキャスト通信で送信される。
【0057】コンピュータ100Aのメッセージ通信機
能部11は、ファイル要求メッセージMgを受信する
と、ペイロード部42の参照情報IFをファイル共有制
御機能部13に渡す(ステップS20)。ファイル共有
制御機能部13は、参照情報IFにより指定されたファ
イルFをファイル記憶管理機能部10を介して取り出す
(ステップS21)。そして、コンピュータ100Aの
メッセージ通信機能部11は、要求対象のファイルFの
コピーデータ(Fc)をペイロード部42に含めたファ
イル返信メッセージMrを、要求元であるコンピュータ
100Bにユニキャスト通信で返信する(ステップS2
2)。ファイル返信メッセージMrの宛先は、ファイル
要求メッセージMgのヘッダ部41に記載された送信元
コンピュータのネットワークアドレスとポート番号(4
00)から特定される。
【0058】一方、コンピュータ100Bのメッセージ
通信機能部11は、ファイル返信メッセージMrを受信
すると、そのペイロード部42からファイルF(実際に
はコピーデータFc)を取り出し、これをファイル共有
制御機能部13に渡す(ステップS11,S12)。フ
ァイル共有制御機能部13は、ファイル記憶管理機能部
10にコピーデータFcを記憶装置に記憶させる(ステ
ップS13)。さらに、ファイル共有制御機能部13
は、当該ファイル(コピーFc)の存在を示す参照情報
を共有ファイル参照表12に登録して、当該共有ファイ
ル参照表12を更新する(ステップS14)。具体的に
は、図2に示すように、例えば共有ファイル名CHAP
−1に対応するコピーデータに対応する参照情報(N
o.5)が共有ファイル参照表12に登録される。
【0059】また、ファイル共有制御機能部13は、フ
ァイル(コピーFc)をユーザインタフェース機能部1
4に渡す。ユーザインタフェース機能部14は、ファイ
ル(コピーFc)をそのデータ形式に則した処理を実行
して、表示画面上に当該ファイル内容を表示する。な
お、コピーデータに対応する参照情報が追加された共有
ファイル参照表12は、前述した共有ファイル参照表の
交換機能(図7を参照)により他のコンピュータの全て
(100A,100C,100D)に配信される。
【0060】(コピーファイルの分散)前述したよう
に、コンピュータ100Aが保有する共有ファイルF
を、コンピュータ100Bが要求することにより、その
コピーデータFcを取得して保管することになる。そし
て、当該コピーファイルFcの存在は、コンピュータ1
00Bから配信される共有ファイル参照表12により、
他のコンピュータの全て(100A,100C,100
D)に通知される。以下、共有ファイルFのコピーファ
イルFcがネットワーク上に分散される機能を説明す
る。
【0061】ここでは、例えばコンピュータ100Cを
操作するユーザが、共有ファイルFを必要とした場合
に、コンピュータ100Cは、前述したように、自己の
共有ファイル参照表12を参照することにより、ファイ
ルFと全く同一のコピーファイルFcがコンピュータ1
00Bに存在していることを判断できる。
【0062】そこで、コンピュータ100Cは、コンピ
ュータ100Bに対して、コピーファイルFcを要求す
るためのファイル要求メッセージMgをユニキャスト通
信で送信する。コンピュータ100Bは、ファイル要求
メッセージMgを受信すると、要求されたコピーファイ
ルFcを記憶装置から取り出して、ファイル返信メッセ
ージMrのペイロード部42に含ませてコンピュータ1
00Cに返信する。
【0063】以上のようにして、前述した共有ファイル
の交換機能を利用して、コンピュータ100Cは、コン
ピュータ100BからファイルFのコピーFcを取得す
ることができる。そして、コンピュータ100Cは、共
有ファイル参照表の交換機能を利用して、当該コピーフ
ァイルFcの参照情報を他のコンピュータの全て(10
0A,100B,100D)に通知する。
【0064】このようなコピーファイルの分散機能によ
り、オリジナルのファイルFを保有するコンピュータ1
00A以外に、当該ファイルFと同一内容のコピーファ
イルFcを他のコンピュータ(100B,100C,1
00D)に分散することができる。従って、例えばネッ
トワークに新たに接続したコンピュータは、コンピュー
タ100Aだけでなく、他のコンピュータ(100B,
100C,100D)のいずれからでも、結果的にファ
イルFのデータ(即ち,オリジナルまたはコピーである
ファイル)を取得することができる。
【0065】特に、重要度の高い共有ファイルほど、よ
り多くのコンピュータによって取得されることによって
そのコピーが分散するため、当該共有ファイルの耐障害
性を高めることができる。具体的には、コンピュータの
1台が機能停止になっても、同一内容の共有ファイルを
他のコンピュータから取得できるため、安全性が高くな
る。また、同一内容の共有ファイルに対する取得要求が
特定のコンピュータ(例えばオリジナルのファイルFを
保有する100A)に集中することなく、各コンピュー
タに対して取得要求も分散されるため、いわゆる負荷分
散を実現することができる。
【0066】(ファイル取得先の選択方法)前述したよ
うに、例えばコンピュータ100Cは、共有ファイルF
を取得する場合に、共有ファイル参照表12から当該オ
リジナルのファイルFと共に、そのコピー(Fc)が候
補として存在していることを認識できる。具体的には,
図2に示すように、共有ファイル名とオリジナルフラグ
に基づいて、コピーの存在を判断できる。
【0067】そこで、例えばコンピュータ100Cは、
コンピュータ100AからオリジナルのファイルFを取
得するか、またはコンピュータ100BからコピーFc
を取得するかを選択できる。この選択方法として、例え
ば乱数を使用した確率的方法や、データ取得の応答時間
による方法が想定される。データ取得の応答時間による
方法では、コンピュータ100Cは、コンピュータ10
0A,100Bからの過去におけるデータ取得の応答時
間をそれぞれ測定・記録する。そして、コンピュータ1
00Cは、平均応答時間を算出して、当該平均応答時間
が相対的に短時間のコンピュータをデータ取得先として
優先的に選択する。
【0068】(負荷分散の程度)前述したように、オリ
ジナルの共有ファイルと同一内容のコピーFcが複数の
コンピュータに分散されるため、同一の共有ファイルの
取得先として複数のコンピュータが候補として存在する
ため、コンピュータに対する負荷分散を実現することが
できる。具体的には、ファイルの取得に必要なファイル
要求メッセージを、特定のコンピュータに対して集中し
て送信する状態を回避して、複数のコンピュータに対し
て分散して送信させることができる。この場合、負荷分
散の程度は、共有ファイルの重要度、具体的には取得頻
度などに応じて決まるコピーの分散の度合いによるもの
であり、従って共有ファイル毎に異なる。
【0069】(耐障害性)前述したように、コピーファ
イルの分散機能により、特に重要度の高い共有ファイル
ほど、より多くのコンピュータにコピーが分散されるた
め、当該共有ファイルの耐障害性を高めることができ
る。具体的には、例えばコンピュータ100Cがファイ
ルFを取得するために、コンピュータ100Aに対して
ファイル要求メッセージMgを送信したとき、当該コン
ピュータ100Aが障害の発生、またはユーザの操作に
よりネットワークから離脱していた状況を想定する。こ
の場合、当然ながら、コンピュータ100Cは、コンピ
ュータ100Aからファイル返信メッセージを受信する
ことができない。
【0070】そこで、コンピュータ100Cは、ファイ
ル要求メッセージMgを送信してから、所定の待ち時間
が経過してもファイル返信メッセージが受信できないこ
とを契機(トリガ)として、共有ファイル参照表12から
ファイルFのコピーFcの参照情報を参照する。そし
て、コンピュータ100Cは、当該コピーファイルFc
が存在するコンピュータ100Bに対して、ファイル要
求メッセージMgを送信することにより、いわば代替フ
ァイルを取得することができる。
【0071】ここで、当該コピーファイルFcが存在す
るコンピュータが複数の場合には、前述したように、フ
ァイル取得先の選択方法により選択する。
【0072】(コンピュータの記憶容量の効率的利用)
以上のように共有ファイルのコピーの分散の仕組みにつ
いて説明したが、各コンピュータが保有する全ての共有
ファイルについて、常にそのコピーを保持するのではな
く、例えばユーザが閲覧対象として選択し取得した共有
ファイルについてのみコピーが保持される。要するに、
重要度の高い共有ファイルのコピーについてのみ、各コ
ピーが各コンピュータに分散して保存されることによ
り、各コンピュータの記憶装置の効率的な利用が実現さ
れる。
【0073】(共有ファイルの消去処理)ユーザ間での
ファイルのやり取りを円滑に行なうため、かつ各コンピ
ュータの記憶装置の効率化のためには、不要なファイル
を消去することが望ましい。このファイル消去(即ち、
共有ファイルの無効化)処理では、図2に示すように、
共有ファイル参照表12の削除フラグ項目が利用され
る。なお、ファイルの消去は、通常ではユーザインター
フェース機能部14からユーザの消去メッセージ識別子
を、ファイル共有制御機能部13に伝達されて実行され
る。
【0074】具体的には、例えばコンピュータ100A
は、保有している共有ファイルFを消去する場合、ファ
イル共有制御機能部13は、ファイル記憶管理機能部1
0を介して記憶装置から当該ファイルFを消去する。次
に、ファイル共有制御機能部13は、共有ファイル参照
表12中の削除フラグをオン(TRUE)に設定し、当
該共有ファイル参照表12を交換機能により、他のコン
ピュータ(100B,100C,100D)に配信す
る。
【0075】一方、他のコンピュータ(100B,10
0C,100D)は、コンピュータ100Aから受信し
た共有ファイル参照表12により、各自の共有ファイル
参照表に登録されているファイルFまたはそのコピーF
cの参照情報中の削除フラグ項目にオン(TRUE)に
設定する。また、各自の記憶装置にコピーFcが保存さ
れている場合には、ファイル記憶管理機能部10により
当該コピーファイルの消去処理が実行される。なお、各
コンピュータのユーザインターフェース機能部14によ
り、表示画面上に表示されたファイル一覧表からは、当
該参照情報の消去フラグに対応して、当該ファイルの表
示項目が削除されるか、または消去されたことを意味す
る表示がされるように構成されてもよい。
【0076】(共有ファイルの内容変更)共有ファイル
は、各コンピュータに保持、消去される以外に、その内
容が変更(更新)される場合がある。このファイルの内
容変更処理では、図2に示すように、共有ファイル参照
表12の更新時刻の項目及び図示していない更新フラグ
項目が利用される。
【0077】具体的には、例えばコンピュータ100A
は、保有している共有ファイルFの内容変更を実行する
場合、ファイル共有制御機能部13は、ファイル記憶管
理機能部10を介して記憶装置の当該ファイルFを更新
する。次に、ファイル共有制御機能部13は、共有ファ
イル参照表12中の更新時刻を設定し、更新フラグをオ
ン(TRUE)に設定し、当該共有ファイル参照表12
を交換機能により、他のコンピュータ(100B,10
0C,100D)に配信する。
【0078】一方、他のコンピュータ(100B,10
0C,100D)は、コンピュータ100Aから受信し
た共有ファイル参照表12により、各自の共有ファイル
参照表に登録されているファイルFの参照情報中の更新
時刻を設定し、更新フラグをオン(TRUE)に設定す
る。
【0079】このとき、他のコンピュータ(100B,
100C,100D)は、ファイルFのコピーFcを保
有している場合には、当該コピーFcの参照情報を共有
ファイル参照表中から削除し、同時に各自のファイル記
憶管理機能部10により記憶装置から当該コピーファイ
ルFcを消去する。なお、各コンピュータのユーザイン
ターフェース機能部14により、表示画面上に表示され
たファイル一覧表からは、当該参照情報の更新フラグに
対応して、当該ファイルが更新されたことを意味する表
示がされるように構成されてもよい。
【0080】次に、他のコンピュータ(100B,10
0C,100D)は、更新後の共有ファイルFを取得す
る場合、各自の共有ファイル参照表を参照することによ
り、その更新フラグから当該ファイルFが更新されてい
ることを確認できる。このとき,前述したように、各コ
ンピュータでは、共有ファイル参照表からはコピーファ
イルFcに関する参照情報が削除されて、かつデータ本
体であるコピーファイルFcは消去されている。したが
って、他のコンピュータ(100B,100C,100
D)は、前述のファイル取得処理により、コンピュータ
100Aから更新後の最新状態である共有ファイルFの
コピーFcを改めて取得して記憶装置に保存する。
【0081】ここで、他のコンピュータ(100B,1
00C,100D)は、コンピュータ100Aから最新
のファイルFのコピーを取得したとき、共有ファイル参
照表中のファイルFの更新フラグをリセットすると共
に、当該最新状態のファイルFのコピーFcに対応する
参照情報を共有ファイル参照表に登録する。
【0082】(同実施形態の応用例)以上のように同実
施形態のプログラムPを各コンピュータにおいて実行す
ることにより、同実施形態の特徴的機能は、各コンピュ
ータ間での共有ファイル参照表(情報)の交換機能、及
び共有ファイルのコピー分散機能の実現により、共有フ
ァイルの耐障害性及びファイル取得におけるコンピュー
タの負荷分散を向上させることができることである。従
って、CSモデルによるサーバを中心とするネットワー
クシステムとは異なり、例えばピア・ツー・ピアモデル
のような対等のコンピュータ群から構成される分散型ネ
ットワークシステムを実現できる。これにより、オフィ
スのようなネットワーク環境が整備された場所でなくて
も、例えば複数のモバイルコンピュータを近距離無線デ
ータ通信システムで接続したネットワークシステムを構
成して、アドホック・ネットワークコンピューティング
のような利用形態を実現することができる。
【0083】このような同実施形態のネットワークシス
テムの応用例としては、電子名刺情報を共有ファイルと
する電子名刺交換や、電子資料を共有ファイルとする電
子資料配布と共有などの利用形態を実現できる。
【0084】(変形例1)図9及び図10は、同実施形
態の変形例1に関する図である。本変形例は同実施形態
のネットワークシステムを利用して、共有ファイルであ
るマルチメディアデータ(テキストデータ、画像デー
タ、ベクターグラフィックスデータ)を、各コンピュー
タ100A〜100D間で仮想的に共有したホワイトボ
ード(仮想ホワイトボード)に描画することができるマ
ルチメディアデータ共有型のホワイトボードシステムに
関する。
【0085】各コンピュータ100A〜100Dでは、
図9に示すように、ユーザインターフェース機能部14
は、仮想ホワイトボードに対応するキャンバスを画面上
に表示するためのキャンバスウィンドウ機能を含む表示
機能及び入力機能部240を有する。さらに、ユーザイ
ンターフェース機能部14は、キャンバスウィンドウ内
に、マルチメディアデータを合成描画する機能部241
及び図形を生成するための図形生成機能部242を有す
る。
【0086】合成描画機能部241は、ファイル共有制
御機能部13から共有ファイルとして保存された前記図
形情報を取得し、当該取得した図形情報のデータ形式
(テキスト、画像、ベクターグラフィックス)に対応し
た復号化処理を行い、当該共有ファイルの属性情報52
に含められた座標情報に基づいてキャンバスウィンドウ
上に合成描画を行なう。
【0087】以下図10のフローチャートを参照して、
例えばコンピュータ100Aが、コンピュータ100B
に保有されているマルチメディアデータを含む共有ファ
イルを取得し、仮想ホワイトボード上に表示する動作を
説明する。
【0088】基本的動作は、同実施形態の共有ファイル
取得動作と同様である。即ち、コンピュータ100A
は、共有ファイル参照表12を参照して、表示画面を構
成するために必要なマルチメディアデータに対応する全
ての共有ファイルを特定し、他のコンピュータ(100
B,100C,100D)に対してファイル要求メッセ
ージを送信する(ステップS50,S51)。具体的に
は、前述したように、コンピュータ100Aに含まれる
ユーザインターフェース機能部14、ファイル共有制御
機能部13、及びメッセージ通信機能11の動作によ
り、マルチメディアデータの取得処理が実行される。
【0089】次に、コンピュータ100Aは、他のコン
ピュータ(100B,100C,100D)からファイ
ル返信メッセージを受信すると、それぞれのメッセージ
に含まれるマルチメディアデータを取り出して、一旦フ
ァイル記憶管理機能部10により記憶させる(ステップ
S52,S53)。ユーザインターフェース機能部14
は、ファイル共有制御機能部13を介して、取得したマ
ルチメディアデータをそれぞれのデータ形式(テキスト
データ、画像データ、ベクターグラフィックスデータ)
に従って処理を実行する(ステップS54)。ここで、
当該共有ファイルには、図5に示すように、属性情報5
2として、仮想ホワイトボード上の座標位置を指定する
ための座標情報が含まれていることを想定する。
【0090】ユーザインターフェース機能部14は、合
成描画機能部241により、取得したマルチメディアデ
ータを属性情報52に含まれる座標位置に従って、キャ
ンバスウィンドウ(仮想ホワイトボード)上に合成して
表示する(ステップS55)。これにより、表示画面上
のキャンバスウィンドウとして設定された領域には、取
得したマルチメディアデータを合成して表示する。
【0091】以上のように本変形例によれば、同実施形
態の共有ファイルの交換機能を利用することにより、各
コンピュータの表示画面上に構成した仮想ホワイトボー
ド上に、共有ファイルから構成されるマルチメディアデ
ータを表示することができる。従って、各コンピュータ
を利用して、いわば共有ホワイトボードシステムを実現
し、ネットワークプレゼンテーション、ネットワークカ
ンファレンス、またはネットワークコラボレーションな
どのネットワーク利用形態を実現することができる。
【0092】(変形例2)図11は、同実施形態の同実
施形態の変形例2に関する図である。本変形例は同実施
形態のネットワークシステムを利用して、共有ファイル
としてプログラムモジュールを想定し、各コンピュータ
のプログラムを分散共有できるシステムに関する。
【0093】本変形例は、各コンピュータ100A〜1
00Dで使用されるプログラム(特にアプリケーション
プログラム)を、複数のプログラムモジュール340単
位で取り扱い、それぞれを共有ファイルとしてファイル
記憶管理機能部10により保管される構成である。な
お、共有ファイルの属性情報としては、内容説明にはプ
ログラムモジュールの名前とバージョン番号が記録され
る。これにより、必要なプログラムモジュールが含まれ
ているファイルを検索し特定することができる。
【0094】ユーザインターフェース機能部14に含ま
れるプログラムモジュールのローディング機能部341
は、ユーザからの指定に応じて、ファイル共有制御機能
部13から要求のプログラムモジュール340をメイン
メモリにロードする。
【0095】各コンピュータ100A〜100Dは、前
述の共有ファイルの交換機能を利用して、必要に応じて
各コンピュータに分散されているプログラムモジュール
340を共有ファイルとして取得し、当該プログラムモ
ジュール340を実行する。なお、共有ファイルには、
プログラムモジュールだけではなく、プログラムモジュ
ールが実行時に必要とするデータも含まれる。各コンピ
ュータ100A〜100Dは、共有ファイル参照表12
に取得したプログラムモジュールの参照情報を登録し、
前述したように、相互に当該共有ファイル参照表12を
交換する。
【0096】ここで、ユーザインターフェース機能部1
4に含まれるファイル読み込み機能部144は、外部フ
ァイル入力ポート143からプログラムモジュールファ
イルとデータファイルを読み込み、これをファイル共有
制御機能部13を介して、自己のファイル記憶管理機能
部10に記憶させる。
【0097】以上のように本変形例によれば、各コンピ
ュータは、予めプログラムの全てを記憶しておく必要は
なく、各コンピュータ間で分散されたプログラムモジュ
ールを必要に応じて取得して実行することができる。従
って、ネットワークを構成した各コンピュータの中で、
1台のコンピュータのみがプログラムを保有するだけ
で、他のコンピュータは必要に応じて当該プログラムを
取得できる。要するに、プログラムを各コンピュータで
交換することにより、各コンピュータが動的に必要なプ
ログラムを取得し実行する柔軟なANCシステムを実現
できる。
【0098】具体的な応用例として、例えば前述の共有
ホワイトボードシステムを構築する場合に、例えばコン
ピュータ100Aのみが当該システムを実現するプログ
ラムを保有し、他のコンピュータは当該共有ホワイトボ
ードシステムに参加するときに、コンピュータ100A
からプログラムを取得するような利用形態を実現でき
る。
【0099】さらに、本変形例によれば、プログラムを
バージョンアップするときに、各コンピュータ毎にイン
ストールをやり直す必要はなく、またサーバから当該プ
ログラムをダウンロードする必要もない。即ち、1台の
コンピュータだけがプログラムのバージョンアップを実
行し、他のコンピュータは必要に応じて当該プログラム
を取得すればよい。また,本変形例のシステムは、ネッ
トワークを介して各コンピュータが連携する例えば並列
計算システムや、協調計算システムなどに有効である。
【0100】なお、本変形例のシステムは、例えばJa
va言語システムのようにプログラムモジュールを動的
かつ追加的にメモリに読み込んで実行することができる
プログラミング言語システムに基づいて開発することに
よって、極めて容易に実現できる。
【0101】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ネ
ットワークに対等で複数のコンピュータが動的に接続し
て構成されるネットワークシステムにより、サーバとい
う特別の役割のコンピュータを要することなく、例えば
アドホックネットワークコンピューティングシステムま
たはピア・ツー・ピアネットワークコンピューティング
システムのようなシステムを実現することができる。こ
のようなネットワークシステムであれば、一部のコンピ
ュータに障害が発生するような場合でも、当該障害を起
こしたコンピュータが記憶していたファイルを他のコン
ピュータが読み取ることができる耐障害性、及び共有フ
ァイルに対する取得要求を分散させる負荷分散性に優れ
たファイル共有の仕組みを提供し、実用性の優れたネッ
トワークシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関するネットワークシステ
ムの要部を示すブロック図。
【図2】同実施形態に関する共有ファイル参照表(情
報)を説明するための図。
【図3】同実施形態に関する各コンピュータの機能構成
を説明するためのブロック図。
【図4】同実施形態に関するメッセージの構成を示す
図。
【図5】同実施形態に関する共有ファイルの構成を示す
図。
【図6】同実施形態に関するメッセージの交換を説明す
るための図。
【図7】同実施形態に関する共有ファイル参照表の交換
処理を説明するためのフローチャート。
【図8】同実施形態に関する共有ファイルの交換処理を
説明するためのフローチャート。
【図9】同実施形態の変形例1に関するブロック図。
【図10】同変形例1の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図11】同実施形態の変形例2に関するブロック図。
【符号の説明】
10…ファイル記憶管理機能部 11…メッセージ通信機能部 12…共有ファイル参照表 13…ファイル共有制御機能部 14…ユーザインターフェース機能部 100A〜100D…コンピュータ 140…表示機能及び入力機能部 141…ファイル選択機能部 142…ファイル閲覧機能部 200…ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/16 620 G06F 15/16 620H Fターム(参考) 5B045 BB02 BB48 BB49 DD16 5B082 GB01 GB02 GB04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンピュータがネットワークに接
    続されて構成されるネットワークシステムにおいて、 当該各コンピュータは、 各コンピュータ間で共有可能な共有ファイル及び当該共
    有ファイルの存在先を示す情報を含む共有ファイル参照
    情報を保存するための手段と、 前記共有ファイル及び前記共有ファイル参照情報を交換
    するための通信手段と、 前記共有ファイル参照情報を参照するための参照手段
    と、 前記共有ファイル参照情報を更新する更新手段と、 前記更新手段により更新された共有ファイル参照情報を
    前記通信手段を介して各コンピュータに配信するための
    配信手段と、を具備したことを特徴とするネットワーク
    システム。
  2. 【請求項2】 前記更新手段は、前記共有ファイルの取
    得、当該共有ファイルの削除、及び当該共有ファイルの
    内容変更のいずれかに伴って前記共有ファイル参照情報
    を更新することを特徴とする請求項1記載のネットワー
    クシステム。
  3. 【請求項3】 前記配信手段は、配信対象の共有ファイ
    ル参照情報を継続的に反復して配信することを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のネットワークシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記各コンピュータは、前記共有ファイ
    ル参照情報の参照に従って取得対象の共有ファイルを保
    存しているコンピュータを特定し、当該コンピュータに
    対して前記通信手段を介して当該共有ファイルの取得を
    要求するための要求手段を有することを特徴とする請求
    項1から請求項3のいずれか記載のネットワークシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記各コンピュータは、共有ファイルの
    コピーデータを保存するときに、当該コピー元の共有フ
    ァイルと区別して当該コピーデータの存在先を示す情報
    を前記共有ファイル参照情報に登録する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の
    ネットワークシステム。
  6. 【請求項6】 前記各コンピュータは、 要求元のコンピュータから前記要求手段により要求され
    た共有ファイルのコピーデータを前記通信手段を介して
    当該要求元のコンピュータに送信する手段と、 要求先のコンピュータから送信された要求対象の共有フ
    ァイルのコピーデータを受信して保存した後に、前記共
    有ファイル参照情報に当該コピーデータの存在を示す情
    報を登録する手段と、 当該登録に伴って更新した共有ファイル参照情報を前記
    通信手段を介して各コンピュータに配信するための手段
    とを有することを特徴とする請求項4記載のネットワー
    クシステム。
  7. 【請求項7】 複数のコンピュータがネットワークに接
    続されて構成されるネットワークシステムに適用する情
    報共有方法において、 当該各コンピュータは、各コンピュータ間で共有可能な
    共有ファイル及び当該共有ファイルの存在先を示す情報
    を含む共有ファイル参照情報を保存するための手段と、
    前記共有ファイル及び前記共有ファイル参照情報を交換
    するための通信手段とを有し、 前記共有ファイルを取得するときに、前記共有ファイル
    参照情報を参照するステップと、 前記共有ファイル参照情報の参照に従って取得対象の共
    有ファイルを保存しているコンピュータを特定し、当該
    コンピュータに対して前記通信手段を介して当該共有フ
    ァイルの取得を要求するステップと、 要求対象の共有ファイルを取得したとき、当該取得した
    共有ファイルの存在を示す情報を登録して前記共有ファ
    イル参照情報を更新し、当該更新した共有ファイル参照
    情報を前記通信手段を介して各コンピュータに配信する
    ステップと、からなる処理を実行することにより、前記
    ネットワーク上に共有ファイルを分散配置することを特
    徴とする情報共有方法。
  8. 【請求項8】 複数のコンピュータがネットワークに接
    続されて構成されるネットワークシステムにおいて、当
    該各コンピュータは、交換可能な共有ファイル及び当該
    共有ファイルの存在先を示す情報を含む共有ファイル参
    照情報を保存する手段を備えており、 前記共有ファイル及び前記共有ファイル参照情報を各コ
    ンピュータ間で交換するための通信機能と、 前記共有ファイル参照情報を参照するための参照機能
    と、 前記共有ファイル参照情報を更新する更新機能と、 前記更新機能により更新された共有ファイル参照情報を
    各コンピュータに配信する配信機能と、を前記各コンピ
    ュータに実現させるためのプログラム。
  9. 【請求項9】 前記更新機能は、前記共有ファイルの取
    得、当該共有ファイルの削除、及び当該共有ファイルの
    内容変更のいずれかに伴って前記共有ファイル参照情報
    を更新することを特徴とする請求項8記載のプログラ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記配信機能は、配信対象の共有ファ
    イル参照情報を継続的に反復して配信することを特徴と
    する請求項8または請求項9記載のプログラム。
  11. 【請求項11】 複数のコンピュータがネットワークに
    接続されて構成されるネットワークシステムにおいて、
    当該各コンピュータは、交換可能な共有ファイル及び当
    該共有ファイルの存在先を示す情報を含む共有ファイル
    参照情報を保存する手段を備えており、 前記共有ファイル及び前記共有ファイル参照情報を各コ
    ンピュータ間で交換するための通信機能と、 前記共有ファイル参照情報の参照に従って取得対象の共
    有ファイルを保存しているコンピュータを特定し、当該
    コンピュータに対して前記通信機能を使用して当該共有
    ファイルの取得を要求するための要求機能と、 取得対象の共有ファイルを受信して保存するときに、当
    該共有ファイルの存在を示す情報を登録して前記共有フ
    ァイル参照情報を更新する更新機能と、 当該更新機能により更新された共有ファイル参照情報を
    前記各コンピュータに対して配信する配信機能と、を前
    記各コンピュータに実現させるためのプログラム。
  12. 【請求項12】 前記更新機能は、共有ファイルのコピ
    ーデータを保存するときに、当該コピー元の共有ファイ
    ルと区別して当該コピーデータの存在先を示す情報を前
    記共有ファイル参照情報に登録する機能を含むことを特
    徴とする請求項8から請求項11のいずれか記載のプロ
    グラム。
  13. 【請求項13】 前記要求機能は、要求元及び要求先の
    各コンピュータの識別情報と、共有ファイルの要求を指
    示するメッセージ識別子と、前記共有ファイル参照情報
    に含まれる取得対象の共有ファイルを特定するための情
    報とを含むメッセージ情報を前記ネットワークに送信す
    る機能を有することを特徴とする請求項11記載のプロ
    グラム。
  14. 【請求項14】 前記更新機能は、共有ファイルのコピ
    ーデータを保存するときに、当該コピー元の共有ファイ
    ルと区別して当該コピーデータの存在先を示す情報を前
    記共有ファイル参照情報に登録する機能を含み、 前記要求機能は、要求元及び要求先の各コンピュータの
    識別情報と、共有ファイルの要求を指示するメッセージ
    識別子と、前記共有ファイル参照情報に含まれる取得対
    象の共有ファイルを特定するための情報とを含むメッセ
    ージ情報を前記ネットワークに送信する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項11記載のプログラム。
  15. 【請求項15】 前記各コンピュータは、前記要求元の
    コンピュータの前記要求機能により送信された前記メッ
    セージ情報を受信したときに、要求元及び要求先の各コ
    ンピュータの識別情報と、要求対象の共有ファイルの返
    信を指示するメッセージ識別子と、当該共有ファイルと
    を含むメッセージ情報を前記ネットワークに送信する機
    能を有することを特徴とする請求項13記載のプログラ
    ム。
  16. 【請求項16】 前記要求機能は、前記共有ファイル参
    照情報の参照に従って、取得対象の共有ファイルを保存
    しているコンピュータまたは当該共有ファイルのコピー
    データを保存しているコンピュータのいずれかを要求先
    コンピュータとして特定する機能を有することを特徴と
    する請求項11から請求項15のいずれか記載のプログ
    ラム。
  17. 【請求項17】 前記更新機能は、共有ファイルまたは
    そのコピーデータに対する無効が指示されたときに、こ
    れらの存在の無効を意味する削除フラグを前記共有ファ
    イル参照情報に登録する機能を含むことを特徴とする請
    求項8から請求項16のいずれか記載のプログラム。
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