JP2002244107A - 画像信号補正装置及び液晶表示装置 - Google Patents

画像信号補正装置及び液晶表示装置

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JP2002244107A
JP2002244107A JP2001036098A JP2001036098A JP2002244107A JP 2002244107 A JP2002244107 A JP 2002244107A JP 2001036098 A JP2001036098 A JP 2001036098A JP 2001036098 A JP2001036098 A JP 2001036098A JP 2002244107 A JP2002244107 A JP 2002244107A
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liquid crystal
time filter
signal correction
crystal panel
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JP2001036098A
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Mitsuaki Fukuda
充昭 福田
Takashi Torio
隆 鳥生
Toshio Endo
利生 遠藤
Makoto Goto
誠 後藤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶画素の応答特性に基づいて画像信号を補
正する画像信号補正装置及びその装置を備える液晶表示
装置の提供。 【解決手段】 画像信号補正装置1が備える画像信号補
正部12は、パラメータ記憶部11に記憶されている液
晶画素の応答特性に関するパラメータを用いて時間フィ
ルタを生成し、その生成した時間フィルタを画像信号生
成部3から入力された画像信号に適用することによっ
て、画像信号の補正処理を行う。そしてその補正処理の
結果得られた画像信号を液晶パネル21に対して出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルを構成
する液晶画素の応答特性に基づいて、前記液晶パネルに
出力すべき画像信号の補正を行う画像信号補正装置及び
その画像信号補正装置を備える液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のいわゆるオフィスオートメーショ
ン(OA)の進展に伴って、ワードプロセッサ、パーソ
ナルコンピュータ等に代表されるOA機器が広く使用さ
れるようになっている。これらのOA機器においては、
表示装置としてCRTが多く用いられている。
【0003】ところで、このようなオフィスでのOA機
器の普及によって、オフィスでも屋外でも使用可能な携
帯型のOA機器の需要が発生しており、それらの小型・
軽量化が要望されるようになっている。そのため、CR
Tに比して小型・軽量化を実現することができる液晶表
示装置が注目されている。また、単に小型・軽量化のみ
ならず、バッテリ駆動される携帯型のOA機器の省電力
化のためにも、液晶表示装置は必要不可欠な技術となり
つつある。
【0004】このように、CRTに比して小型・軽量化
及び省電力化を図ることができるという利点を有してい
るために、液晶表示装置は、上述したOA機器に限ら
ず、携帯型電話機,PDA(Personal Digital Assista
nts ),オーディオ機器及び家電製品等の種々の機器に
おいて広く利用されるようになっている。
【0005】上述したように、液晶表示装置は優れた利
点を有している反面、液晶表示装置が備える液晶画素
(液晶セル)の入力画像信号に対する応答速度がCRT
におけるそれに比して遅いという欠点がある。
【0006】図5は、従来の液晶表示装置が備える液晶
画素の応答特性を示すグラフである。図5において、
(a)は入力画像信号であるステップ波形状のデータ
を、(b)は(a)に示したデータが入力された場合の
従来の液晶表示装置の表示結果である輝度値を夫々グラ
フで示している。また、t1 はステップ波形状データの
入力の立ち上がり時刻を、t2 は同じく入力の立ち下が
り時刻を夫々示している。
【0007】図5(b)に示すように、入力の立ち上が
り時では、入力されたデータが示す値の輝度値を出力す
るまでに、時刻t1 から所定の時間を要している。また
同様にして入力の立ち下がり時においても、時刻t2
ら所定の時間が経過した後に入力されたデータが示す輝
度値を出力している。
【0008】このような時間遅延がある場合、動画像を
表示したとき又は多くの情報を表示するために画面を高
速にスクロール表示するとき等に、画像の輪郭部がぼや
けて観察されるという現象が生じる。
【0009】このような問題を解消すべく、従来では、
液晶パネルの構造を改良したり、複数の液晶パネルを重
ね合わせ、各液晶パネルを切り替えて表示したりするこ
とによって、前記現象を抑制することができる液晶表示
装置が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶パ
ネルの構造を改良することは一般に困難な場合が多く、
また複数の液晶パネルを重ね合わせることとした場合、
液晶表示装置の利点である小型・軽量化を実現すること
が困難になるという問題があった。
【0011】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、液晶パネルが有している液晶画素の応答特性に
関するパラメータを記憶しておき、そのパラメータに基
づいて定められた時間フィルタを用いて画像信号の補正
処理を行うことにより、前記応答特性に起因して発生す
る画像の乱れを容易に抑制することができる画像信号補
正装置及びその画像信号補正装置を備えた液晶表示装置
を提供することを目的とする。
【0012】また本発明の他の目的は、液晶画素の応答
特性を測定し、その測定した結果に基づいて前記応答特
性に関するパラメータを算出することによって、画像信
号の補正処理に用いる時間フィルタを生成するために必
要なパラメータを自動的に取得することができる画像信
号補正装置及びその画像信号補正装置を備えた液晶表示
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る画像信号
補正装置は、複数の液晶画素を有する液晶パネルにて表
示する画像を表す画像信号を前記液晶画素の応答特性に
基づいて補正する画像信号補正装置において、前記応答
特性に関するパラメータを記憶するパラメータ記憶手段
と、該パラメータ記憶手段によって記憶されているパラ
メータに基づいて時間フィルタを生成する時間フィルタ
生成手段と、該時間フィルタ生成手段によって生成され
た時間フィルタを用いて、外部の装置から入力された画
像信号を補正する画像信号補正手段と、該画像信号補正
手段によって補正された画像信号を前記液晶パネルに対
して出力する画像信号出力手段とを備えることを特徴と
する。
【0014】第1発明による場合、液晶パネルが有して
いる液晶画素の応答特性に関するパラメータを記憶して
おき、そのパラメータに基づいて時間フィルタを生成
し、生成した時間フィルタを用いて画像信号の補正を行
う。そして、補正後の画像信号を液晶パネルに対して出
力する。
【0015】このように、液晶画素の応答特性に基づい
て補正処理を行うことにより、従来のように液晶パネル
の構造を改良したり、複数の液晶パネルを用いたりする
ことなく、前記応答特性に起因して発生する画像の乱れ
を容易に抑制することができる。
【0016】第2発明に係る画像信号補正装置は、第1
発明に係る画像信号補正装置において、前記時間フィル
タ生成手段は、前記記憶されているパラメータに基づい
て算出された輝度値を前記入力された画像信号により示
される輝度値に加えるように定められた時間フィルタを
生成すべくなしてあることを特徴とする。
【0017】第2発明による場合、パラメータ記憶手段
によって記憶されているパラメータに基づいて算出され
た輝度値を、外部の装置から入力された画像信号によっ
て示される輝度値に加えるような時間フィルタを生成
し、その時間フィルタを用いて画像信号の補正処理を行
う。この補正処理の結果、外部の装置から入力された画
像信号を理想的な表示出力であるとみなした場合に、そ
の理想的な表示出力に近づけるべく求められた画像信号
を表示パネルに対して出力することができる。
【0018】第3発明に係る画像信号補正装置は、第1
発明に係る画像信号補正装置において、前記時間フィル
タ生成手段は、補正された前記入力された画像信号によ
り表される画像を前記液晶パネルにて表示する場合の前
記液晶画素の輝度値と、前記入力された画像信号により
示される輝度値との差が最小となるように定められた時
間フィルタを生成すべくなしてあることを特徴とする。
【0019】第3発明による場合、外部の装置から入力
された画像信号に補正処理を施して前記液晶パネルに対
して出力された場合の液晶画素の輝度値と、その入力さ
れた画像信号により示される輝度値との差が最小となる
ような時間フィルタを生成し、その時間フィルタを用い
て画像信号の補正処理を行う。この補正処理の結果、外
部の装置から入力された画像信号に近い表示出力を得る
ことができる。
【0020】第4発明に係る画像信号補正装置は、第1
発明乃至第3発明の何れかに係る画像信号補正装置にお
いて、前記時間フィルタ生成手段は、前記入力された画
像信号に基づいて、前記記憶されているパラメータの中
から特定のパラメータを抽出するパラメータ抽出手段を
具備し、該パラメータ抽出手段によって抽出されたパラ
メータに基づいて時間フィルタを生成すべくなしてある
ことを特徴とする。
【0021】液晶パネルを構成する液晶画素の応答特性
である遅延時間は、外部の装置から入力された画像信号
の立ち上がり時と立ち下がり時とで異なる。以下、この
現象について図6を参照して説明する。図6において、
(a)は前記画像信号の立ち上がり時における液晶画素
の応答特性を示すグラフを、(b)は前記画像信号の立
ち下がり時における同じく応答特性を示すグラフを夫々
示している。
【0022】図6(a)及び(b)において、x0 は画
像信号が入力されていない場合の液晶画素の輝度値を、
1 は定常状態に達した場合の液晶画素の輝度値を夫々
示している。また、dは、(a)においてはステップ波
形状の画像信号の立ち上がりに対し、液晶画素の輝度値
に変化が現れるまでの遅延時間を示しており、(b)に
おいては同じく立ち下がりに対し、液晶画素の輝度値に
変化が現れるまでの遅延時間を示している。
【0023】図6(a)及び(b)に示すとおり、立ち
上がり時の方が立ち下がり時よりも遅延時間dの値が大
きくなっている。このように、画像信号の立ち上がり時
と立ち下がり時とでは液晶画素の遅延時間が異なってい
る。
【0024】また、表示出力が中間調である場合と上限
値又は下限値付近である場合とでも遅延時間が異なる。
さらに、入力される画像信号によって示される輝度値と
その画像信号が入力される直前の液晶画素の輝度値との
組み合わせによってもその遅延時間が異なる。
【0025】第4発明による場合、画像信号の立ち上が
り時であるのか又は立ち下がり時であるのか、中間調の
表示出力を行うのか又は上限値又は下限値付近の表示出
力を行うのか等に応じて用意した液晶画素の応答特性に
関するパラメータを記憶しておき、入力された画像信号
の状態に基づいて、それらのパラメータの中から特定の
パラメータを抽出し、その抽出したパラメータに基づい
て定められた時間フィルタを用いて画像信号の補正処理
を実行する。これにより、種々の状況に応じた適切な画
像信号を得ることができる。
【0026】第5発明に係る画像信号補正装置は、第1
発明乃至第4発明の何れかに係る画像信号補正装置にお
いて、前記液晶画素の応答特性を測定する測定手段と、
該測定手段による測定の結果に基づいて前記応答特性に
関するパラメータを算出するパラメータ算出手段とを更
に備えることを特徴とする。
【0027】第5発明による場合、液晶パネルが有して
いる液晶画素の応答特性を測定し、その測定結果に基づ
いて前記応答特性に関するパラメータを算出する。そし
て、その算出されたパラメータに基づいて時間フィルタ
を生成し、生成した時間フィルタを用いて画像信号の補
正処理を実行する。これにより、画像信号の補正処理に
用いる時間フィルタを生成するために必要なパラメータ
を自動的に取得することができる。
【0028】第6発明に係る液晶表示装置は、請求項1
乃至請求項5の何れかに記載の画像信号補正装置と、該
画像信号補正装置によって出力された画像信号により表
される画像を表示する液晶パネルとを備えることを特徴
とする。
【0029】第6発明による場合、時間フィルタを用い
て画像信号の補正処理を実行する画像信号補正装置と、
その画像信号補正装置によって出力された画像信号によ
り表される画像を表示する液晶パネルとから構成され
る。これにより、液晶画素の応答特性に基づいて補正さ
れた画像信号の表示出力を得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1に係る本発明の
画像信号補正装置及びその装置を備える本発明の液晶表
示装置の構成を示すブロック図である。図1において、
1は本発明の画像信号補正装置を示しており、該画像信
号補正装置1は、液晶パネル21が有している液晶画素
の応答特性に関するパラメータを記憶するパラメータ記
憶部11と、画像信号の補正処理を行う画像信号補正部
12とを備えている。
【0031】また2は本発明の液晶表示装置を示してお
り、該液晶表示装置2は、上述した画像信号補正装置1
と、該画像信号補正装置1から出力される画像信号によ
り表される画像を表示するための液晶パネル21とを備
えている。
【0032】上述したパラメータ記憶部11は、後述す
る手順にしたがって求めた液晶画素の応答特性に関する
パラメータを記憶している。
【0033】また、画像信号補正部12は、外部の例え
ばパーソナルコンピュータ等が備えている画像信号生成
部3が生成した画像信号が入力された場合に、後述する
ようにして生成した時間フィルタを用いてその画像信号
に補正処理を施し、その結果補正された画像信号を液晶
パネル21に対して出力する。
【0034】次に、上述したパラメータの算出方法及び
時間フィルタの生成方法について説明する。上述したパ
ラメータは、以下に示す式(1)を用いて算出される。
【0035】
【数1】
【0036】なお、fの値は、時間フィルタの入出力の
尺度を合わせるために輝度値xと同じスケールにスケー
ル補正した値としている。
【0037】ユーザは、画像信号生成部3が出力した種
々の画像信号を液晶パネル21に対して出力し、液晶パ
ネル21の表示出力を輝度計等を用いて測定する。そし
て、その測定した結果を式(1)に代入することによ
り、パラメータα,dの値を求める。画像信号補正装置
1は、このようにして求めた値をパラメータ記憶部11
に記憶する。
【0038】次に、実施の形態1に係る本発明の画像信
号補正装置1及び液晶表示装置2の動作について説明す
る。図2は、実施の形態1における画像信号補正部12
の処理手順を示すフローチャートである。まず、画像信
号補正部12は、画像信号生成部3から出力された画像
信号を受け取る(S101)。次に、パラメータ記憶部
11に記憶されているパラメータα,dの値を取得する
(S102)。
【0039】そして、ステップS102にて取得したパ
ラメータα,dの値及び以下に示す式(2)を用いて時
間フィルタを生成する(S103)。
【0040】
【数2】
【0041】なお、式(2)と式(1)とは同じモデル
であり、式(2)をxに対して解くことにより式(1)
を得ることができる。
【0042】次に、画像信号補正部12は、ステップS
103にて生成した時間フィルタをステップS101に
て受け取った画像信号に対して適用することにより、画
像信号の補正処理を実行する(S104)。そして、そ
の結果補正された画像信号を液晶パネル21に対して出
力する(S105)。このようにして出力された画像信
号を受けた液晶パネル21は、その画像信号により表さ
れる画像を表示する。
【0043】上述したようにして式(2)により生成さ
れた時間フィルタを用いて補正処理を行う場合、画像信
号生成部3から受け取った画像信号、すなわち補正処理
前の画像信号を液晶パネル21の理想的な表示出力x
(t) であるとみなし、実際の表示出力x(t) がその理想
的な値に近づくことができるような入力信号f(t) を求
めることができる。
【0044】ところで、画像信号生成部3では、画像信
号の生成及び出力に係る処理を、連続的ではなく所定の
時間間隔(例えば1/60秒毎)で離散的に実行してい
る。したがって、そのような離散的な時間間隔で液晶パ
ネル21の表示出力を測定しその測定結果を用いること
によって、上述した式(2)の代わりに以下に示す式
(3)を適用することによりパラメータα,dの値を求
めることができる。
【0045】
【数3】
【0046】この式(3)を用いて算出されたパラメー
タα,dの値を、以下に示す式(4)に代入することに
より、時間フィルタを生成することができる。
【0047】
【数4】
【0048】なお、式(3)と式(4)との関係は、式
(1)と式(2)との関係と同様であり、式(4)をx
に対して解くことにより式(3)を得ることができる。
【0049】上述したように画像信号生成部3では所定
の時間間隔で離散的に画像信号を生成し、その生成した
画像信号を画像信号補正部12に対して出力しているた
めに、画像信号補正部11に入力される画像信号はその
時間間隔に応じて変化することになるため、式(3)及
び(4)のように差分に基づく式を用いてパラメータの
算出及び時間フィルタの生成を行う方が、式(1)及び
(2)のように微積分に基づく式を用いてそれらの処理
を行うよりも精度が向上する場合がある。
【0050】(実施の形態2)実施の形態2において
は、実施の形態1において説明した入力信号f(t) の値
を画像の切り替え間隔である1フレームの間変化しない
未知数であるとみなして、f(t) =fb +x(t0 ) と表
す。そして、補正処理前の画像信号を液晶パネル21の
理想的な表示出力x(t) であるとみなし、実際の表示出
力x(t) がその理想的な表示出力x(t) に最も近づくこ
とができるように求められたfb を用いて補正処理を実
行する。
【0051】なお、実施の形態2に係る本発明の画像信
号補正装置及びその装置を備える本発明の液晶表示装置
は、実施の形態1の場合と同様であるので、図示及び説
明は省略する。
【0052】以下、実施の形態2における時間フィルタ
の生成方法について説明する。ユーザは、1フレーム分
の時間幅(例えば1/60秒)において、画像信号生成
部3から受け取った画像信号に対して、例えば上述した
式(3)を適用することにより表示出力x(t) の値を取
得し、その取得した値と上述した理想的な表示出力の値
との差の自乗(以下、自乗誤差という)の和が最小とな
るfb の値を最適な画像信号として求める。このfb
値は以下のようにして求めることができる。
【0053】まず、上述した自乗誤差の和Sを、以下に
示す式(5)を用いて算出する。ここで、式(6)は式
(5)を変形して得たものであり、式(7)は式(6)
をf b で微分して得たものである。そして、この式
(7)の値を0にするfb 、すなわち自乗誤差の和Sを
最小にするfb を以下に示す式(8)により求める。
【0054】
【数5】
【0055】次に、実施の形態2に係る本発明の画像信
号補正装置1及び液晶表示装置2の動作について説明す
る。画像信号補正部12は、上述した式(8)により求
められたfb を用いて生成された時間フィルタf(t) =
b +x(t0 ) を用いて画像信号の補正処理を実行し、
補正後の画像信号を液晶パネル21へ出力する。なお、
その他の処理手順については実施の形態1の場合と同様
であるので図示及び説明を省略する。
【0056】なお、本実施の形態では1フレーム分の時
間幅を用いて画像信号fb を求めているが、1フレーム
よりも長い時間幅を用いて自乗誤差の和Sを最小化する
入力信号の値を求めることもできる。この場合、1フレ
ーム分の時間幅を用いる場合に比し、より最適な画像信
号fb を得ることができる。
【0057】また、本実施の形態では数式を用いて画像
信号fb を求めているが、画像信号fb の候補となる画
像信号を複数用意しておき、それらの画像信号から特定
の画像信号を選択し、その選択した画像信号を画像信号
b としてもよい。
【0058】(実施の形態3)実施の形態3に係る本発
明の液晶表示装置は、実施の形態1及び実施の形態2に
おいて説明したパラメータα,dの組を複数用意してお
き、それらの組を適宜使い分けて画像信号の補正処理を
実行する。なお、実施の形態3に係る本発明の液晶表示
装置は、実施の形態1の場合と同様であるので、図示及
び説明は省略する。
【0059】図6を参照して上述したように、画像信号
の立ち上がり時と立ち下がり時とでは液晶画素の遅延時
間が異なる。そこで、ユーザは、実施の形態1又は実施
の形態2の場合と同様の手順により、画像信号の立ち上
がり時におけるパラメータα,dと、画像信号の立ち下
がり時におけるパラメータα,dとを夫々求める。画像
信号補正装置1は、このようにして求めた2組のパラメ
ータα,dをパラメータ記憶部11に記憶する。
【0060】次に、実施の形態3に係る本発明の画像信
号補正装置1及び液晶表示装置2の動作について説明す
る。図3は、実施の形態3における画像信号補正部12
の処理手順を示すフローチャートである。画像信号補正
部12は、後述するようにして液晶パネル21に対して
出力した画像信号を一時的に記憶している。そして、画
像信号生成部3から出力された画像信号を受け取った場
合(S201)、受け取った画像信号により示される輝
度値と直前に液晶パネル21に対して出力した画像信号
により示される輝度値とを比較し、画像信号の遷移状態
が立ち上がり又は立ち下がりの何れであるかを判定する
(S202)。
【0061】次に、パラメータ記憶部11に記憶されて
いるパラメータのうちステップS202にて判定した画
像信号の遷移状態に係るパラメータα,dを選択し、そ
の選択したパラメータα,dの値を取得する(S20
3)。
【0062】次に、ステップS203にて取得したパラ
メータα,dの値を用いて実施の形態1又は実施の形態
2の場合と同様の手順により時間フィルタを生成し(S
204)、生成した時間フィルタをステップS201に
て受け取った画像信号に対して適用することにより、画
像信号の補正処理を実行する(S205)。そして、そ
の結果補正された画像信号を液晶パネル21に対して出
力する(S206)。このようにして出力された画像信
号を受けた液晶パネル21は、その画像信号により表さ
れる画像を表示する。
【0063】なお、本実施の形態では、画像信号の遷移
状態にのみ注目しているが、これ以外にも、例えば入力
される画像信号によって示される輝度値及びその画像信
号が入力される直前の液晶画素の輝度値の何れか又はそ
れらの両者の組み合わせ毎に異なるパラメータα,dを
求め、それらのパラメータα、dを選択して適用するよ
うにしてもよい。
【0064】(実施の形態4)実施の形態4に係る本発
明の液晶表示装置は、実施の形態1乃至実施の形態3に
おいて説明したパラメータα,dの値を算出する手段を
備えている。図4は、実施の形態4に係る本発明の画像
信号補正装置及びその装置を備える本発明の液晶表示装
置の構成を示すブロック図である。図4において、4は
本発明の画像信号補正装置を示しており、該画像信号補
正装置4は、液晶パネル21の液晶画素の輝度値を測定
する輝度計等で構成されるセンサ部41と、該センサ部
41の測定結果を用いて、実施の形態1及び実施の形態
2の場合と同様の手順でパラメータα,dの値を算出す
るパラメータ算出部42とを備えている。
【0065】パラメータ算出部42にて算出されたパラ
メータα,dの値はパラメータ記憶部11に記憶され
る。そして、画像信号補正部12は、外部の例えばパー
ソナルコンピュータ等が備えている画像信号生成部3が
生成した画像信号が入力された場合に、パラメータ記憶
部11に記憶されているパラメータα,dの値を用い
て、実施の形態1乃至実施の形態3の何れかにおいて説
明した手順にしたがって画像信号の補正処理を行い、そ
の結果補正された画像信号を液晶パネル21に対して出
力する。
【0066】また5は本発明の液晶表示装置を示してお
り、該液晶表示装置5は、上述した画像信号補正装置4
と、該画像信号補正装置4から出力される画像信号を表
示するための液晶パネル21とを備えている。
【0067】上述したパラメータ算出部42は、一度の
みパラメータα,dを算出するようにしてもよく、画像
信号生成部3から画像信号補正部12へ画像信号が出力
される都度パラメータα,dの値を算出するようにして
もよい。なお、前記出力される都度算出する場合は、処
理の同期をとるために、パラメータ算出部42及び画像
信号生成部3夫々を制御する画像信号制御部(図示せ
ず)を備えるようにする。
【0068】なお、上述した各実施の形態では、画像信
号補正部12が液晶パネル21に対して直接画像信号を
出力しているが、画像信号補正部12は、中間調の表示
出力についての液晶画素の表示特性に基づいて画像信号
を補正する静特性補正部(図示せず)を介して液晶パネ
ル21へ画像信号を出力するような構成であってもよ
い。
【0069】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の画
像信号補正装置は、液晶パネルが有している液晶画素の
応答特性に関するパラメータを記憶しておき、そのパラ
メータに基づいて時間フィルタを生成し、生成した時間
フィルタを用いて画像信号の補正を行うことにより、従
来のように液晶パネルの構造を改良したり、複数の液晶
パネルを用いたりすることなく、前記応答特性に起因し
て発生する画像の乱れを抑制することができる。
【0070】請求項2に記載の画像信号補正装置は、パ
ラメータ記憶手段によって記憶されているパラメータに
基づいて算出された輝度値を、外部の装置から入力され
た画像信号によって示される輝度値に加えるような時間
フィルタを生成し、その時間フィルタを用いて画像信号
の補正処理を行うことにより、外部の装置から入力され
た画像信号を理想的な表示出力であるとみなした場合
に、その理想的な表示出力に近づけるべく求められた画
像信号を表示パネルに対して出力することができる。
【0071】請求項3に記載の画像信号補正装置は、外
部の装置から入力された画像信号に補正処理を施して前
記液晶パネルに対して出力された場合の液晶画素の輝度
値と、その入力された画像信号により示される輝度値と
の差が最小となるような時間フィルタを生成し、その時
間フィルタを用いて画像信号の補正処理を行うことによ
り外部の装置から入力された画像信号に近い表示出力を
得ることができる。
【0072】請求項4に記載の画像信号補正装置は、画
像信号の立ち上がり時であるのか又は立ち下がり時であ
るのか、中間調の表示出力を行うのか又は上限値又は下
限値付近の表示出力を行うのか等に応じて用意した液晶
画素の応答特性に関するパラメータを記憶しておき、入
力された画像信号の状態に基づいて、それらのパラメー
タの中から特定のパラメータを抽出し、その抽出したパ
ラメータに基づいて定められた時間フィルタを用いて画
像信号の補正処理を実行することにより、種々の状況に
応じた適切な画像信号を得ることができる。
【0073】請求項5に記載の画像信号補正装置は、液
晶パネルが有している液晶画素の応答特性を測定し、そ
の測定結果に基づいて算出された前記応答特性に関する
パラメータに基づいて時間フィルタを生成し、生成した
時間フィルタを用いて画像信号の補正処理を実行するこ
とにより、画像信号の補正処理に用いる時間フィルタを
生成するために必要なパラメータを自動的に取得するこ
とができる。
【0074】請求項6に記載の液晶表示装置は、液晶画
素の応答特性に基づいて定められた時間フィルタを用い
て画像信号の補正処理を実行する画像信号補正装置と、
その画像信号補正装置によって出力された画像信号を表
示する液晶パネルとから構成されるので、液晶画素の応
答特性に基づいて補正された画像信号の表示出力を得る
ことができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る本発明の画像信号補正装置
及びその装置を備える本発明の液晶表示装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】実施の形態1における画像信号補正部の処理手
順を示すフローチャートである。
【図3】実施の形態3における画像信号補正部の処理手
順を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態4に係る本発明の画像信号補正装置
及びその装置を備える本発明の液晶表示装置の構成を示
すブロック図である。
【図5】従来の液晶表示装置が備える液晶画素の応答特
性を示すグラフである。
【図6】液晶画素の遅延時間を示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像信号補正装置 2 液晶表示装置 3 画像信号生成部 11 パラメータ記憶部 12 画像信号補正部 21 液晶パネル
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 利生 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 後藤 誠 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NC49 NC54 NC62 ND10 ND23 ND32 5C006 AF13 AF46 AF84 BB11 BC16 FA11 FA29 GA02 5C058 AA06 BA01 BA05 BA35 BB14 BB25 5C080 AA10 BB05 DD01 DD08 FF11 JJ02 JJ04 JJ07 KK07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の液晶画素を有する液晶パネルにて
    表示する画像を表す画像信号を前記液晶画素の応答特性
    に基づいて補正する画像信号補正装置において、 前記応答特性に関するパラメータを記憶するパラメータ
    記憶手段と、該パラメータ記憶手段によって記憶されて
    いるパラメータに基づいて時間フィルタを生成する時間
    フィルタ生成手段と、該時間フィルタ生成手段によって
    生成された時間フィルタを用いて、外部の装置から入力
    された画像信号を補正する画像信号補正手段と、該画像
    信号補正手段によって補正された画像信号を前記液晶パ
    ネルに対して出力する画像信号出力手段とを備えること
    を特徴とする画像信号補正装置。
  2. 【請求項2】 前記時間フィルタ生成手段は、前記記憶
    されているパラメータに基づいて算出された輝度値を前
    記入力された画像信号により示される輝度値に加えるよ
    うに定められた時間フィルタを生成すべくなしてあるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像信号補正装置。
  3. 【請求項3】 前記時間フィルタ生成手段は、補正され
    た前記入力された画像信号により表される画像を前記液
    晶パネルにて表示する場合の前記液晶画素の輝度値と、
    前記入力された画像信号により示される輝度値との差が
    最小となるように定められた時間フィルタを生成すべく
    なしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像信号
    補正装置。
  4. 【請求項4】 前記時間フィルタ生成手段は、前記入力
    された画像信号に基づいて、前記記憶されているパラメ
    ータの中から特定のパラメータを抽出するパラメータ抽
    出手段を具備し、該パラメータ抽出手段によって抽出さ
    れたパラメータに基づいて時間フィルタを生成すべくな
    してあることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れ
    かに記載の画像信号補正装置。
  5. 【請求項5】 前記液晶画素の応答特性を測定する測定
    手段と、該測定手段による測定の結果に基づいて前記応
    答特性に関するパラメータを算出するパラメータ算出手
    段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項
    4の何れかに記載の画像信号補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の
    画像信号補正装置と、該画像信号補正装置によって出力
    された画像信号により表される画像を表示する液晶パネ
    ルとを備えることを特徴とする液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162728A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Seiko Epson Corp 画像表示装置、画像信号変換装置、画像信号変換方法、画像信号変換プログラム、およびそのプログラムを記憶した記憶媒体

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JP2006162728A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Seiko Epson Corp 画像表示装置、画像信号変換装置、画像信号変換方法、画像信号変換プログラム、およびそのプログラムを記憶した記憶媒体
JP4561341B2 (ja) * 2004-12-03 2010-10-13 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置、画像信号変換装置、画像信号変換方法、画像信号変換プログラム、およびそのプログラムを記憶した記憶媒体

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