JP2002243824A - 測角装置及び測角方法 - Google Patents

測角装置及び測角方法

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JP2002243824A
JP2002243824A JP2001038856A JP2001038856A JP2002243824A JP 2002243824 A JP2002243824 A JP 2002243824A JP 2001038856 A JP2001038856 A JP 2001038856A JP 2001038856 A JP2001038856 A JP 2001038856A JP 2002243824 A JP2002243824 A JP 2002243824A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のモノパルスレーダでは、海面、地表面
からのマルチパス反射波がアンテナに入射するために仰
角の推定精度が劣悪になるという課題があった。 【解決手段】 目標からの電波を受信するモノパルスア
ンテナ1と、前記モノパルスアンテナにより受信された
電波を増幅、ダウンコンバート、位相検波して受信信号
x1、x2を得る受信機4a、4bと、前記目標からの
電波を受信する補助アンテナ3と、前記補助アンテナに
より受信された電波を増幅、ダウンコンバート、位相検
波して受信信号x3を得る受信機4cと、前記受信信号
x1、x2、x3に基いて受信信号共分散行列Rを算出
する共分散行列算出手段6と、前記受信信号共分散行列
を用い最尤推定法に基いて前記電波の入射角を推定する
入射角推定手段7とを備えた。 【効果】 海面、若しくは地表面からのマルチパス反射
波の干渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確に推
定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低仰角目標に対
し、地面または海面からの反射波があるマルチパス環境
下で、レーダ等、特にモノパルスアンテナで低仰角目標
を測角する測角装置及び測角方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】仰角など電波の入射角を高精度に計測す
る従来技術として、例えば、公知文献『G.W.Stimson,'I
ntroduction To Airborn RADAR (Second edition),'pp1
02-104, Scitech Inc.』などに開示されているモノパル
ス法がある。
【0003】まず、従来のモノパルス法を用いた測角装
置(モノパルスレーダ)について図面を参照しながら説
明する。図9は、従来のモノパルス法を用いた測角装置
(モノパルスレーダ)の基本構成を示す図である。
【0004】図9において、1はモノパルスアンテナ、
2a及び2bはモノパルスアンテナ1を構成する一対の
素子アンテナ(実際には放射器)、10は素子アンテナ
2a、2bのアナログ受信信号を入力し、それらの和信
号Σと差信号Δを出力するハイブリッド、4a及び4b
は受信機、5a及び5bは各素子アンテナ2a、2bの
受信信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、1
1は差信号Δを和信号Σで規格化した偏差信号Δ/Σか
ら入射角を求める角度偏差検出手段、9は推定入射角の
表示手段である。
【0005】モノパルス法の動作には、振幅比較による
ものと、位相比較によるものがあるが、ここでは原理を
簡単に説明するため後者の位相比較によるものである図
10の構成について説明する。
【0006】図10において、20は素子アンテナ2
a、2bのディジタル受信信号x1、x2を入力する位
相比較手段である。
【0007】目標からの反射エコーで角度θ1から入射
する電波(直接波S1)は、素子アンテナ2a、2bで
受信され、受信機4a、4bで増幅、ダウンコンバー
ト、位相検波され、それぞれ複素ディジタル受信信号x
1、x2が得られる。ノイズを無視し素子アンテナ2a
の受信信号を基準に考えると、各受信信号は、次の式
(1)及び(2)と表すことができる。
【0008】
【数1】
【0009】ここで、g1(θ)、g2(θ)は、それ
ぞれ素子アンテナ2a、2bの振幅/位相についての指
向性を表す複素ゲイン関数で、g1(θ)=g2(θ)
もしくは既知のものである。また、d12は素子アンテ
ナ2a、2bの間の(位相中心の)距離、λは電波の波
長、iはディジタル信号の時間を意味するサンプル番号
である。
【0010】位相比較手段20は、受信信号x1、x2
の位相を比較することにより電波の入射角θ1を推定す
る。例えば、上記の式(1)、(2)より、次の式
(3)なる演算を行えば、入射角θ1が算出される。
【0011】
【数2】
【0012】推定入射角(^)θ1は、表示手段9で表
示される。なお、(^)はθの上部に^が付くことを表
す。
【0013】より一般的な図9の構成では、受信信号の
差信号Δを和信号Σで規格化した偏差信号Δ/Σからモ
ノパルスアンテナ1の正面を基準とした入射波の角度を
推定するが、図10の原理と同様である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のモノ
パルスレーダで海面もしくは地表面近くを飛翔する低高
度目標の仰角を測定する際には、海面もしくは地表面か
らのマルチパス反射波s2がアンテナに入射するために
仰角の推定精度が劣悪になってしまうという問題点があ
った。
【0015】すなわち、マルチパス反射波s2が存在す
る場合、上記の式(3)に基づいて仰角を推定すると、
複素ディジタル受信信号x1、x2を表した上記の式
(1)、(2)に反射波s2の成分が加わるために大き
な誤差を生じてしまう。
【0016】また、素子アンテナ2a(または2b)の
位相中心において、目標エコーの直接波成分と反射波成
分が等振幅かつ逆相(位相差180deg)になり、受
信信号x1(またはx2)の電力レベルがノイズレベル
以下になり仰角推定が不能になり、目標捕捉がはずれて
しまう場合もある。
【0017】モノパルスアンテナ1自体のビームを目標
仰角よりさらに上方に向けることによりマルチパス反射
波方向の振幅ゲインを下げて、反射波の干渉を小さくす
る方法もあるが、直接波の受信電力も同時に低下するた
め、遠方目標やレーダ反射能率(反射断面積)の小さな
目標に対する仰角推定精度が低下するという根本的な問
題点がある。加えて、この方法でも、反射波の干渉を完
全に抑圧することにはならないので、仰角推定精度の低
下は避けられない。
【0018】上記問題点は、偏差信号Δ/Σからアンテ
ナ1の正面を基準とした入射波の角度を推定する図9の
従来のモノパルスレーダの基本構成でも、偏差信号がマ
ルチパス反射波の干渉により誤差を受けるので、同様に
起こる。
【0019】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、海面もしくは地表面からのマルチ
パス反射波の干渉がある場合に、仰角推定結果をより正
確にすることができる測角装置及び測角方法を得ること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る測角装置は、目標からの到来波を受信する第1のアン
テナと、前記第1のアンテナにより受信された到来波を
検波して第1の受信信号を得る第1の受信機と、前記第
1のアンテナとは別の場所に設置され、前記目標からの
到来波を受信する第2のアンテナと、前記第2のアンテ
ナにより受信された到来波を検波して第2の受信信号を
得る第2の受信機と、前記第1及び第2の受信信号に基
いて受信信号共分散行列を算出する共分散行列算出手段
と、前記受信信号共分散行列を用い最尤推定法に基いて
前記到来波の入射角を推定する入射角推定手段とを備え
たものである。
【0021】この発明の請求項2に係る測角装置は、前
記入射角推定手段が出力した過去の入射角推定値に基い
て所定の入射角値を出力するフィルタ手段をさらに備
え、前記入射角推定手段は、前記フィルタ手段が出力し
た所定の入射角値の近傍の角度範囲において前記最尤推
定法の評価関数を算出し、前記評価関数が最大となる角
度から入射角を推定するものである。
【0022】この発明の請求項3に係る測角装置は、目
標からの到来波を受信するモノパルスアンテナと、前記
モノパルスアンテナにより受信された到来波を増幅、ダ
ウンコンバート、位相検波して第1の受信信号を得る第
1の受信機と、前記モノパルスアンテナとは別の場所に
設置され、前記目標からの到来波を受信する補助アンテ
ナと、前記補助アンテナにより受信された到来波を増
幅、ダウンコンバート、位相検波して第2の受信信号を
得る第2の受信機と、前記第1及び第2の受信信号に基
いて受信信号共分散行列を算出する共分散行列算出手段
と、前記受信信号共分散行列を用い最尤推定法に基いて
前記到来波の入射角を推定する入射角推定手段とを備え
たものである。
【0023】この発明の請求項4に係る測角装置は、前
記入射角推定手段が出力した過去の入射角推定値に基い
て現在の入射角予測値を予測する追尾フィルタをさらに
備え、前記入射角推定手段は、前記追尾フィルタが出力
した入射角予測値の近傍の角度範囲において前記最尤推
定法の評価関数を算出し、前記評価関数が最大となる角
度から入射角を推定するものである。
【0024】この発明の請求項5に係る測角装置は、前
記入射角推定手段が、前記最尤推定法の評価関数が最大
となる角度を山登り法により求めるものである。
【0025】この発明の請求項6に係る測角装置は、前
記モノパルスアンテナが、第1及び第2の素子アンテナ
を有し、前記共分散行列算出手段の前段に設けられ、前
記第1及び第2の素子アンテナの受信信号を入力し、そ
れらの和信号と差信号を出力するハイブリッドをさらに
備え、前記共分散行列算出手段は、前記第1の受信信号
として前記和信号と前記差信号を入力するものである。
【0026】この発明の請求項7に係る測角装置は、標
からの到来波を受信する第1のアンテナと、前記第1の
アンテナにより受信された到来波を検波して第1の受信
信号を得る第1の受信機と、前記目標からの到来波を受
信する第2のアンテナと、前記第2のアンテナにより受
信された到来波を検波して第2の受信信号を得る第2の
受信機と、前記第1及び第2のアンテナとは別の場所に
設置され、前記目標からの到来波を受信する第3のアン
テナと、前記第3のアンテナにより受信された到来波を
検波して第3の受信信号を得る第3の受信機と、前記第
1又は第2の受信信号と前記第3の受信信号を入力し、
前記2つの受信信号に基いて第1の和信号及び第1の差
信号を算出する第1の和差信号算出手段と、前記第1の
差信号を前記第1の和信号で規格化した第1の偏差信号
に基いて前記到来波の入射角を推定する第1の角度偏差
検出手段と、前記第1の受信信号と前記第2の受信信号
を入力し、前記2つの受信信号に基いて第2の和信号及
び第2の差信号を算出する第2の和差信号算出手段と、
前記第2の差信号を前記第2の和信号で規格化した第2
の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定する第2
の角度偏差検出手段と、前記第1の和信号と前記第2の
和信号を比較、あるいは前記第3の受信信号と前記第1
の受信信号を比較してその比較結果を出力する判定手段
と、前記比較結果に基いて、前記第1の角度偏差検出手
段が推定した入射角、あるいは前記第2の角度偏差検出
手段が推定した入射角を選択出力する選択手段とを備え
たものである。
【0027】この発明の請求項8に係る測角装置は、第
1及び第2の素子アンテナを有し、目標からの到来波を
受信するモノパルスアンテナと、前記第1の素子アンテ
ナにより受信された到来波を増幅、ダウンコンバート、
位相検波して第1の受信信号を得る第1の受信機と、前
記第2の素子アンテナにより受信された到来波を増幅、
ダウンコンバート、位相検波して第2の受信信号を得る
第2の受信機と、前記モノパルスアンテナとは別の場所
に設置され、前記目標からの到来波を受信する補助アン
テナと、前記補助アンテナにより受信された到来波を増
幅、ダウンコンバート、位相検波して第3の受信信号を
得る第3の受信機と、前記第1又は第2の受信信号と前
記第3の受信信号を入力し、前記2つの受信信号に基い
て第1の和信号及び第1の差信号を算出する第1の和差
信号算出手段と、前記第1の差信号を前記第1の和信号
で規格化した第1の偏差信号に基いて前記到来波の入射
角を推定する第1の角度偏差検出手段と、前記第1の受
信信号と前記第2の受信信号を入力し、前記2つの受信
信号に基いて第2の和信号及び第2の差信号を算出する
第2の和差信号算出手段と、前記第2の差信号を前記第
2の和信号で規格化した第2の偏差信号に基いて前記到
来波の入射角を推定する第2の角度偏差検出手段と、前
記第1の和信号と前記第2の和信号の電力を比較、ある
いは前記第3の受信信号と前記第1の受信信号の電力を
比較してその比較結果を出力する電力判定手段と、前記
比較結果に基いて、前記第1の角度偏差検出手段が推定
した入射角、あるいは前記第2の角度偏差検出手段が推
定した入射角を選択出力する選択手段とを備えたもので
ある。
【0028】この発明の請求項9に係る測角装置は、目
標からの到来波を受信する第1のアンテナと、前記目標
からの到来波を受信する第2のアンテナと、前記第1及
び第2のアンテナから受信信号を入力し、それらの第1
の和信号と第1の差信号を出力する第1のハイブリッド
と、前記第1の和信号を検波する第1の受信機と、前記
第1の差信号を検波する第2の受信機と、前記第1及び
第2のアンテナとは別の場所に設置され、前記目標から
の到来波を受信する第3のアンテナと、前記第1及び第
2のアンテナとは別の場所に設置され、前記目標からの
到来波を受信する第4のアンテナと、前記第3及び第4
のアンテナから受信信号を入力し、それらの第2の和信
号と第2の差信号を出力する第2のハイブリッドと、前
記第2の和信号を検波する第3の受信機と、前記第2の
差信号を検波する第4の受信機と、前記第2の受信機か
らの第1の差信号を前記第1の受信機からの第1の和信
号で規格化した第1の偏差信号に基いて前記到来波の入
射角を推定する第1の角度偏差検出手段と、前記第4の
受信機からの第2の差信号を前記第3の受信機からの第
2の和信号で規格化した第2の偏差信号に基いて前記到
来波の入射角を推定する第2の角度偏差検出手段と、前
記第1の和信号と前記第2の和信号を比較してその比較
結果を出力する判定手段と、前記比較結果に基いて、前
記第1の角度偏差検出手段が推定した入射角、あるいは
前記第2の角度偏差検出手段が推定した入射角を選択出
力する選択手段とを備えたものである。
【0029】この発明の請求項10に係る測角装置は、
第1及び第2の素子アンテナを有し、目標からの到来波
を受信する第1のモノパルスアンテナと、前記第1及び
第2の素子アンテナから受信信号を入力し、それらの第
1の和信号と第1の差信号を出力する第1のハイブリッ
ドと、前記第1の和信号を増幅、ダウンコンバート、位
相検波する第1の受信機と、前記第1の差信号を増幅、
ダウンコンバート、位相検波する第2の受信機と、前記
第1のモノパルスアンテナとは別の場所に設置され、第
3及び第4の素子アンテナを有し、前記目標からの到来
波を受信する第2のモノパルスアンテナと、前記第3及
び第4の素子アンテナから受信信号を入力し、それらの
第2の和信号と第2の差信号を出力する第2のハイブリ
ッドと、前記第2の和信号を増幅、ダウンコンバート、
位相検波する第3の受信機と、前記第2の差信号を増
幅、ダウンコンバート、位相検波する第4の受信機と、
前記第2の受信機からの第1の差信号を前記第1の受信
機からの第1の和信号で規格化した第1の偏差信号に基
いて前記到来波の入射角を推定する第1の角度偏差検出
手段と、前記第4の受信機からの第2の差信号を前記第
3の受信機からの第2の和信号で規格化した第2の偏差
信号に基いて前記到来波の入射角を推定する第2の角度
偏差検出手段と、前記第1の和信号と前記第2の和信号
の電力を比較してその比較結果を出力する電力判定手段
と、前記比較結果に基いて、前記第1の角度偏差検出手
段が推定した入射角、あるいは前記第2の角度偏差検出
手段が推定した入射角を選択出力する選択手段とを備え
たものである。
【0030】この発明の請求項11に係る測角方法は、
第1のアンテナにより目標からの到来波を受信するステ
ップと、前記第1のアンテナにより受信された到来波
を、第1の受信機により検波して第1の受信信号を得る
ステップと、前記第1のアンテナとは別の場所に設置さ
れた第2のアンテナにより前記目標からの到来波を受信
するステップと、前記第2のアンテナにより受信された
到来波を、第2の受信機により検波して第2の受信信号
を得るステップと、前記第1及び第2の受信信号に基い
て受信信号共分散行列を算出するステップと、前記受信
信号共分散行列を用い最尤推定法に基いて前記到来波の
入射角を推定するステップとを含むものである。
【0031】この発明の請求項12に係る測角方法は、
前記入射角推定手段が出力した過去の入射角推定値に基
いて所定の入射角値を出力するステップをさらに含み、
前記入射角を推定するステップは、前記出力された所定
の入射角値の近傍の角度範囲において前記最尤推定法の
評価関数を算出し、前記評価関数が最大となる角度から
入射角を推定するものである。
【0032】この発明の請求項13に係る測角方法は、
モノパルスアンテナにより目標からの到来波を受信する
ステップと、前記モノパルスアンテナにより受信された
到来波を、第1の受信機により増幅、ダウンコンバー
ト、位相検波して第1の受信信号を得るステップと、前
記モノパルスアンテナとは別の場所に設置された補助ア
ンテナにより前記目標からの到来波を受信するステップ
と、前記補助アンテナにより受信された到来波を、第2
の受信機により増幅、ダウンコンバート、位相検波して
第2の受信信号を得るステップと、前記第1及び第2の
受信信号に基いて受信信号共分散行列を算出するステッ
プと、前記受信信号共分散行列を用い最尤推定法に基い
て前記到来波の入射角を推定するステップとを含むもの
である。
【0033】この発明の請求項14に係る測角方法は、
前記入射角を推定するステップで出力した過去の入射角
推定値に基いて追尾フィルタにより現在の入射角予測値
を予測するステップをさらに含み、前記入射角を推定す
るステップは、前記追尾フィルタが出力した入射角予測
値の近傍の角度範囲において前記最尤推定法の評価関数
を算出し、前記評価関数が最大となる角度から入射角を
推定するものである。
【0034】この発明の請求項15に係る測角方法は、
前記入射角を推定するステップは、前記最尤推定法の評
価関数が最大となる角度を山登り法により求めるもので
ある。
【0035】この発明の請求項16に係る測角方法は、
前記モノパルスアンテナが、第1及び第2の素子アンテ
ナを有し、前記第1及び第2の素子アンテナの受信信号
を入力し、ハイブリッドによりそれらの和信号と差信号
を出力するステップをさらに含み、前記共分散行列を算
出するステップでは、前記第1の受信信号として前記和
信号と前記差信号を入力するものである。
【0036】この発明の請求項17に係る測角方法は、
第1のアンテナにより目標からの到来波を受信するステ
ップと、前記第1のアンテナにより受信された到来波
を、第1の受信機により検波して第1の受信信号を得る
ステップと、第2のアンテナにより前記目標からの到来
波を受信するステップと、前記第2のアンテナにより受
信された到来波を、第2の受信機により検波して第2の
受信信号を得るステップと、前記第1及び第2のアンテ
ナとは別の場所に設置された第3のアンテナにより前記
目標からの到来波を受信するステップと、前記第3のア
ンテナにより受信された到来波を、第3の受信機により
検波して第3の受信信号を得るステップと、前記第1又
は第2の受信信号と前記第3の受信信号を入力し、前記
2つの受信信号に基いて第1の和信号及び第1の差信号
を算出するステップと、前記第1の差信号を前記第1の
和信号で規格化した第1の偏差信号に基いて前記到来波
の入射角を推定するステップと、前記第1の受信信号と
前記第2の受信信号を入力し、前記2つの受信信号に基
いて第2の和信号及び第2の差信号を算出するステップ
と、前記第2の差信号を前記第2の和信号で規格化した
第2の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定する
ステップと、前記第1の和信号と前記第2の和信号を比
較、あるいは前記第3の受信信号と前記第1の受信信号
を比較してその比較結果を出力するステップと、前記比
較結果に基いて、前記第1の偏差信号に基き推定した入
射角、あるいは前記第2の偏差信号に基き推定した入射
角を選択出力するステップとを含むものである。
【0037】この発明の請求項18に係る測角方法は、
第1及び第2の素子アンテナを有するモノパルスアンテ
ナにより目標からの到来波を受信するステップと、前記
第1の素子アンテナにより受信された到来波を、第1の
受信機により増幅、ダウンコンバート、位相検波して第
1の受信信号を得るステップと、前記第2の素子アンテ
ナにより受信された到来波を、第2の受信機により増
幅、ダウンコンバート、位相検波して第2の受信信号を
得るステップと、前記モノパルスアンテナとは別の場所
に設置された補助アンテナにより前記目標からの到来波
を受信するステップと、前記補助アンテナにより受信さ
れた到来波を、第3の受信機により増幅、ダウンコンバ
ート、位相検波して第3の受信信号を得るステップと、
前記第1又は第2の受信信号と前記第3の受信信号を入
力し、前記2つの受信信号に基いて第1の和信号及び第
1の差信号を算出するステップと、前記第1の差信号を
前記第1の和信号で規格化した第1の偏差信号に基いて
前記到来波の入射角を推定するステップと、前記第1の
受信信号と前記第2の受信信号を入力し、前記2つの受
信信号に基いて第2の和信号及び第2の差信号を算出す
るステップと、前記第2の差信号を前記第2の和信号で
規格化した第2の偏差信号に基いて前記到来波の入射角
を推定するステップと、前記第1の和信号と前記第2の
和信号の電力を比較、あるいは前記第3の受信信号と前
記第1の受信信号の電力を比較してその比較結果を出力
するステップと、前記比較結果に基いて、前記第1の偏
差信号に基き推定した入射角、あるいは前記第2の偏差
信号に基き推定した入射角を選択出力するステップとを
含むものである。
【0038】この発明の請求項19に係る測角方法は、
第1のアンテナにより目標からの到来波を受信するステ
ップと、第2のアンテナにより前記目標からの到来波を
受信するステップと、前記第1及び第2のアンテナから
受信信号を入力し、第1のハイブリッドによりそれらの
第1の和信号と第1の差信号を出力するステップと、第
1の受信機により前記第1の和信号を検波するステップ
と、第2の受信機により前記第1の差信号を検波するス
テップと、前記第1及び第2のアンテナとは別の場所に
設置された第3のアンテナにより前記目標からの到来波
を受信するステップと、前記第1及び第2のアンテナと
は別の場所に設置された第4のアンテナにより前記目標
からの到来波を受信するステップと、前記第3及び第4
のアンテナから受信信号を入力し、第2のハイブリッド
によりそれらの第2の和信号と第2の差信号を出力する
ステップと、第3の受信機により前記第2の和信号を検
波するステップと、第4の受信機により前記第2の差信
号を検波するステップと、前記第2の受信機からの第1
の差信号を前記第1の受信機からの第1の和信号で規格
化した第1の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推
定するステップと、前記第4の受信機からの第2の差信
号を前記第3の受信機からの第2の和信号で規格化した
第2の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定する
ステップと、前記第1の和信号と前記第2の和信号を比
較してその比較結果を出力するステップと、前記比較結
果に基いて、前記第1の偏差信号に基き推定した入射
角、あるいは前記第2の偏差信号に基き推定した入射角
を選択出力するステップとを含むものである。
【0039】この発明の請求項20に係る測角方法は、
第1及び第2の素子アンテナを有する第1のモノパルス
アンテナにより目標からの到来波を受信するステップ
と、前記第1及び第2の素子アンテナから受信信号を入
力し、第1のハイブリッドによりそれらの第1の和信号
と第1の差信号を出力するステップと、前記第1の和信
号を、第1の受信機により増幅、ダウンコンバート、位
相検波するステップと、前記第1の差信号を、第2の受
信機により増幅、ダウンコンバート、位相検波するステ
ップと、前記第1のモノパルスアンテナとは別の場所に
設置され、第3及び第4の素子アンテナを有する第2の
モノパルスアンテナにより、前記目標からの到来波を受
信するステップと、前記第3及び第4の素子アンテナか
ら受信信号を入力し、第2のハイブリッドによりそれら
の第2の和信号と第2の差信号を出力するステップと、
前記第2の和信号を、第3の受信機により増幅、ダウン
コンバート、位相検波するステップと、前記第2の差信
号を、第4の受信機により増幅、ダウンコンバート、位
相検波するステップと、前記第2の受信機からの第1の
差信号を前記第1の受信機からの第1の和信号で規格化
した第1の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定
するステップと、前記第4の受信機からの第2の差信号
を前記第3の受信機からの第2の和信号で規格化した第
2の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定するス
テップと、前記第1の和信号と前記第2の和信号の電力
を比較してその比較結果を出力するステップと、前記比
較結果に基いて、前記第1の偏差信号に基き推定した入
射角、あるいは前記第2の偏差信号に基き推定した入射
角を選択出力するステップとを含むものである。
【0040】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1に係る測角装置について図面を参照しながら説明
する。図1は、この発明の実施の形態1に係る測角装置
の構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一
又は相当部分を示す。
【0041】図1において、1はモノパルスアンテナ
(第1のアンテナ)、2a及び2bはモノパルスアンテ
ナ1を構成する一対の素子アンテナ(実際には放射
器)、3は補助アンテナ(第2のアンテナ)、4a、4
b及び4cは受信機、5a、5b及び5cは各アンテナ
2a、2b、3の受信信号をディジタル信号に変換する
A/D変換器、6は共分散行列算出手段、7は入射角推
定手段、8は追尾フィルタ(フィルタ手段)、9は表示
手段である。
【0042】図2は、補助アンテナ3の設置例を示すア
ンテナ形状の正面図である。
【0043】つぎに、この実施の形態1に係る測角装置
の動作について図面を参照しながら説明する。
【0044】角度θ2から入射するマルチパス反射波s
2も存在する際の各素子アンテナ2a、2b、および素
子アンテナ3の受信信号x1、x2、x3は、それぞれ
次の式(4)、(5)、(6)で表わすことができる。
【0045】
【数3】
【0046】ここで、n1、n2、n3はそれぞれ受信
機4a、4b、4cで発生する受信機ノイズ、g3
(θ)は素子アンテナ3の複素ゲイン関数、d13は素
子アンテナ2aと素子アンテナ3の間距離である。な
お、ここでは簡単のため素子アンテナ3の位置を素子ア
ンテナ2a、2bを結ぶ線の延長においたが、一般に素
子アンテナ3は既知であれば任意の位置に設置すること
ができる。上記受信信号x1、x2、x3を要素とする
受信信号ベクトルxを次の式(7)のように定義する。
なお、例えば、ベクトルxは数式中ではxの太字で表
し、また、文中でxをベクトルと言っていない例えばx
1はスカラ量である。
【0047】
【数4】
【0048】ここで、Tは転置を表す。受信信号ベクト
ルは、上記の式(4)、(5)、(6)より次の式
(8)のように表わすことができる。
【0049】
【数5】
【0050】特に、上記の式(10)に定義されたa
(θ)をステアリングベクトル、上記の式(12)に定
義されたn(i)をノイズベクトルと呼ぶ。
【0051】受信信号x1、x2、x3は、共分散行列
算出手段6に入力され、この共分散行列算出手段6は、
その第(m,n)要素が受信信号xmとxnの相関関数
である受信信号共分散行列Rを出力する。共分散行列R
は、受信信号ベクトルxを用いて次の式(13)のよう
に定義することができる。
【0052】
【数6】
【0053】ここに、Hは共役転置、<*>はサンプル
iについての平均操作を意味する。
【0054】入射角推定手段7は、公知文献『Ziskind,
Wax, "Maximum Likelihood Localization of Multiple
Sources by Alternating Projection," IEEE Trans. o
n Acoustics Speech and Signal Processing, Vol.36,
No.10, pp.1553-1560, 1988』等に開示されているアレ
ーアンテナを用いた最尤(さいゆう)推定測角法を適用
することによって、直接波およびマルチパス反射波の入
射角θ1、θ2を推定する。
【0055】その原理を以下に概説する。上記の式
(4)、(5)、(6)中の受信機ノイズn1、n2、
n3は、平均0で分散がσ2の定常ガウス性白色雑音と
みなすことができる。このとき、時刻iにノイズベクト
ルがn(i)となる確率密度関数p(n(i))は、次
の式(14)で与えられる。
【0056】
【数7】
【0057】一方、上記の式(14)に、上記の式
(8)を用いて変形すると、時刻i=1,2,・・・,
Nに受信信号ベクトルが、x(1)、x(2)、・・
・、x(N)と観測される結合確率密度関数(尤度)
は、次の式(15)で与えられる。
【0058】
【数8】
【0059】入射角推定手段7は、基本的に、入射角
(θ1,θ2)をパラメータ((^)θ1,(^)θ2)と考え、
上記の式(15)で与えられる尤度を最大にするパラメ
ータ((^)θ1,(^)θ2)から入射角を推定するものであ
る。尤度pの最大化は、その導出が上記公知文献に示さ
れているように、次の式(16)の評価関数PMLの最大
化と等価となる。
【0060】
【数9】
【0061】ここで、A+はAに対する疑似逆行列であ
る。すなわち、上記の式(16)の評価関数PML((^)
θ1,(^)θ2)が最大値となる角度変数の組み合わせ
((^)θ1,(^)θ2)を求めれば、これが直接波と反射波
の入射角として最も確からしい推定値になる。一般に、
直接波とマルチパス反射波の間には強い相関があるが、
上記入射角の推定は入射波の相関によらず成立すること
に注意する必要がある。
【0062】入射角推定手段7は、角度変数((^)θ1
(^)θ2)のすべての組み合わせに対して評価関数P
ML((^)θ1,(^)θ2)を算出し、このPML((^)θ1
(^)θ2)が最大値となる((^)θ1,(^)θ2)を捜索して
これを入射角推定値として表示手段9に出力すればよい
が、この方法では演算負荷が大きくリアルタイム処理が
難しい。
【0063】そこで、入射角推定手段7が出力する推定
角度((^)θ1,(^)θ2)を追尾フィルタ8に入力し、こ
の追尾フィルタ8は過去のタイムフレームで推定した
((^)θ1,(^)θ2)のデータを基に追尾アルゴリズムに
則って現在の入射角予測値(( ̄)θ1,( ̄)θ2)を予測
し、この(( ̄)θ1,( ̄)θ2)を入射角推定手段7にフ
ィードバックする。入射角推定手段7は、追尾フィルタ
8が出力する入射角予測値(( ̄)θ1,( ̄)θ2)の近傍
の入射角変数空間において評価関数PML((^)θ1,(^)
θ2)の最大値を捜索し、そのピークから((^)θ1,(^)
θ2)を推定する。なお、( ̄)はθの上部に ̄が付くこ
とを表す。
【0064】次に、評価関数PML((^)θ1,(^)θ2)の
演算範囲について図3を参照しながら説明する。図3
は、この実施の形態1に係る測角装置における評価関数
の演算範囲を示す図である。
【0065】図3において、横軸が(^)θ1を、縦軸が
(^)θ2を、等高線の高さが評価関数P MLの大きさを表
す。
【0066】((^)θ1,(^)θ2)の全パラメータ空間
は、(^)θ2=(^)θ1の直線より下の領域になる。本実施
の形態の捜索範囲は、追尾フィルタ8の予測値(( ̄)θ
1,( ̄)θ2)を中心とした図中にハッチングした部分で
ある。
【0067】例えば、直接波の入射しうる角度範囲が0
deg<(^)θ1<+20deg、マルチパス反射波の角
度範囲が−30deg<(^)θ2<0deg、捜索の角度
ステップを0.01degとすると、全捜索ポイント数
は3000000(3百万)となる。1捜索ポイント毎
に上記の式(16)右辺の行列演算を実行する必要があ
るから、演算負荷は膨大である。本実施の形態の捜索で
は、追尾フィルタ8の予測値(( ̄)θ1,( ̄)θ2
が例えば(+5deg,−3deg)で角度変動幅の最
大値が0.5degだとすると、捜索範囲は+4.5d
eg<(^)θ1<+5.5deg、−3.5deg<(^)
θ2<−2.5degとなり、捜索ポイント数は100
00(1万)ポイントとなり、演算負荷が300分の1
で済むことになる。
【0068】表示手段9は、追尾フィルタ8の出力角度
(( ̄)θ1,( ̄)θ2)の内、大きい方の角度を目標
仰角として表示する。また、表示手段9は、入射角推定
手段7の出力角度((^)θ1,(^)θ2)の大きい方の角度
を目標仰角として表示してもよい。
【0069】この実施の形態1に係る測角装置では、モ
ノパルスアンテナ1の出力する2チャネルの受信信号に
加え、補助アンテナ3の受信信号を用い、最尤推定測角
を適用するため、直接波の入射角とマルチパス反射波の
入射角をそれぞれ高精度に推定することができる。特
に、追尾フィルタ8が予測する入射角の近傍に最尤推定
法の評価関数の捜索範囲を限定する手法を導入したた
め、最尤推定測角法の適用が可能になった点に注意する
必要がある。従って、この実施の形態1に係る測角装置
では、海面もしくは地表面からのマルチパス反射波の干
渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定でき
る。
【0070】なお、本実施の形態1では、評価関数PML
の演算範囲を追尾フィルタ8の予測する角度の近傍に限
定した範囲としたが、信号処理プロセッサの処理能力が
十分にある、または直接波や入射波の入射しうる角度範
囲が狭い場合には、直接波や入射波の入射しうる角度範
囲全体にわたって評価関数PMLを演算し、その範囲でP
MLが最大となる((^)θ1,(^)θ2)を捜索し、この
((^)θ1,(^)θ2)の大きい方の角度を目標仰角として
表示するように構成してもよい。その際、追尾フィルタ
8を用いなくてもよい。
【0071】また、この本実施の形態1では、入射角推
定手段7の評価関数PMLの演算範囲を追尾フィルタ8の
予測する角度の近傍に限定した範囲としたが、追尾フィ
ルタ8の代わりにより単純な平滑化フィルタを用いた
り、追尾フィルタ8を短絡して(( ̄)θ1,( ̄)
θ2)=((^)θ1,(^)θ2)として、(( ̄)θ1
( ̄)θ2)の近傍に限定した範囲で評価関数PMLの演
算を行うようにしても同様な効果を奏する。
【0072】また、補助アンテナ3は、図2に示すよう
に、モノパルスアンテナ1の上方に取り付けたが、別の
場所に設置する場合でもよく、図4に例示するように、
モノパルスアンテナ1と反射鏡面を共有する構造を採用
してもよい。さらに、上記説明では補助アンテナ3の個
数が1つの場合を説明したが、複数の補助アンテナ3を
用いて、さらに測角精度を向上させることもできる。
【0073】また、本実施の形態1では、入射角推定手
段7は、評価関数PMLが最大値となる((^)θ1,(^)
θ2)を探すために捜索範囲のすべての角度ポイントに
おいて評価関数PMLを求めたが、いわゆる山登り法によ
る探索を実施し、さらに演算量を低減することもでき
る。図5は、山登り法による最大値探索を例示したもの
で、追尾フィルタ8が出力する入射角予測値(( ̄)θ
1,( ̄)θ2)から出発して、(^)θ2を(^)θ2=( ̄)
θ2と固定したまま(^)θ1を変えてPMLが最大になる(^)
θ1を求め、これを(^)θ1(1)とする。
【0074】次に、(^)θ1=(^)θ1(1)と固定したま
ま(^)θ2を変えてPMLが最大になる(^)θ2を求め、これ
を(^)θ2(1)とする。このように、逐次(^)θ1、(^)
θ2を更新してPMLの大域的な最大点に近づけていく。
この方法によると、探索経路が1次元で済むため演算量
が少なくて済む(上記の例では100ポイント程度の捜
索で済む)。
【0075】一般に、最尤推定測角法を用いる場合は、
図3中に示すようなローカルピークが存在することがあ
るため、ローカルピークに誤収束する恐れがある山登り
法による探索法は採用できなかった。しかしながら、本
実施の形態1のように、追尾フィルタ8の出力予測値を
中心に捜索範囲を限定することでローカルピークに誤収
束するおそれがなくなり、上記山登り法による演算負荷
低減が可能になる。
【0076】すなわち、この実施の形態1に係る測角装
置は、モノパルスアンテナ1と補助アンテナ3とを有
し、モノパルスアンテナ1の出力する受信信号および補
助アンテナ3の出力する受信信号を用い最尤推定法にも
とづいて電波または音波の入射角を推定する入射角推定
手段7を備えるものである。
【0077】換言すると、3ch以上の素子アンテナ2
a、2b、3と、それらの素子アンテナの受信信号を用
い最尤推定法にもとづいて電波または音波の入射角を推
定する入射角推定手段7と、この入射角推定手段7が推
定する入射角を入力する追尾フィルタ8を備え、入射角
推定手段7が上記追尾フィルタ8が予測する入射角の近
傍の角度範囲で最尤推定法の評価関数を算出し、上記評
価関数が最大となる角度から入射角を推定するものであ
る。
【0078】この実施の形態1に係る測角装置によれ
ば、上記のように構成されているので、海面もしくは地
表面からのマルチパス反射波の干渉がある場合にも、低
高度目標の仰角を正確に推定できる。
【0079】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係る測角装置について図面を参照しながら説明する。図
6は、この発明の実施の形態2に係る測角装置の構成を
示す図である。
【0080】図6において、10は素子アンテナ2a、
2bのアナログ受信信号を入力し、それらの和信号Σと
差信号Δを出力するハイブリッドである。なお、他の構
成は、上記実施の形態1と同様である。
【0081】モノパルスアンテナ1では、図9に示した
ように、素子アンテナ2aと素子アンテナ2bの和信号
(Σチャネル)と差信号(Δチャネル)がRF段で得ら
れているものが一般的であり、この実施の形態2は、こ
のようなモノパルスアンテナ1に適用するものである。
【0082】つぎに、この実施の形態2に係る測角装置
の動作について図面を参照しながら説明する。
【0083】共分散行列算出手段6に入力されるΣチャ
ネルの信号x1は、上記の式(4)と式(5)の加算か
ら次の式(17)のように与えられる。
【0084】
【数10】
【0085】また、Δチャネルの信号x2は、上記の式
(4)と式(5)の減算から次の式(18)のように与
えられる。
【0086】
【数11】
【0087】上記の式(17)、(18)、(6)よ
り、次の式(19)とすれば、上記の式(8)、
(9)、(11)が成立することが分かる。
【0088】
【数12】
【0089】従って、上記実施の形態1と同様な原理に
より、海面もしくは地表面からのマルチパス反射波の干
渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定でき
る。
【0090】なお、Σチャネルに接続された2つの素子
アンテナ2a、2bと、Δチャネルに接続された2つの
素子アンテナ2a、2bが共通なため、ΣチャネルとΔ
チャネルの位相中心が一致することもあるが、上記の式
(19)の第1要素と第2要素に見られるように、複素
ゲインg1(θ)+g2(θ)、とg1(θ)−g2(θ)
とが異なるため、直接波とマルチパス反射波の分離測角
は可能であることに注意する必要がある。
【0091】また、この実施の形態2では、Σチャネル
とΔチャネルをRF部のハイブリッド10で生成してい
る構成になっているが、IF部、AD変換後のディジタ
ル信号で生成される構成でもよい。
【0092】すなわち、この実施の形態2に係る測角装
置は、上記実施の形態1の測角装置において、モノパル
スアンテナ1の出力するΣチャネル受信信号と、Δチャ
ネル受信信号と、補助アンテナ3の出力する受信信号と
を用いるものである。
【0093】この実施の形態2に係る測角装置によれ
ば、上記のように構成されているので、海面もしくは地
表面からのマルチパス反射波の干渉がある場合にも、低
高度目標の仰角を正確に推定できる。
【0094】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
係る測角装置について図面を参照しながら説明する。図
7は、この発明の実施の形態3に係る測角装置の構成を
示す図である。
【0095】上記実施の形態1及び2は、最尤推定法を
適用して直接波入射角を分離して正確に推定するもので
あったが、本実施の形態3は、モノパルス測角法を基本
にモノパルス反射波の干渉を緩和する、より簡便な測角
装置(方法)である。
【0096】図7において、14a及び14bは入力さ
れた2つの受信信号の和信号Σと差信号Δを算出する和
差信号算出手段、13は角度偏差検出手段11aが推定
した入射角(^)θaと、別の角度偏差検出手段11bが推
定した入射角(^)θbとを切り替えるスイッチ(選択手
段)、12は複数の和信号Σの電力を比較しスイッチ1
3の接続を切り替える電力判定手段である。なお、他の
構成は図1に示す実施の形態1、及び図9に示す従来例
と共通であるから説明を省略する。
【0097】図7に示す本実施の形態3に係る測角装置
を説明する前に、その基本原理を明確に表した測角装置
の動作について図8を参照しながら説明する。
【0098】図8は、この発明の実施の形態3に係る測
角装置の基本原理を明確に表した構成を示す図である。
【0099】図8に示す測角装置は、複数のモノパルス
アンテナ1aと1bを備えている。モノパルスアンテナ
1aに接続されたハイブリッド10aで得られた和信号
Σaと差信号Δaは角度偏差検出手段11aに入力さ
れ、入射角(^)θaが推定される。
【0100】これと並行して、モノパルスアンテナ1b
側の和信号Σbと差信号Δbは角度偏差検出手段11b
に入力され、入射角(^)θbが推定される。電力判定手段
12は、両方の和信号Σa、Σbの電力を比較し、電力
が大きい方の角度偏差検出手段の出力にスイッチ13を
接続し、この角度偏差検出手段の推定入射角が表示され
る。
【0101】マルチパス反射波が干渉し、いずれか一方
のモノパルスアンテナで目標エコーの直接波成分と反射
波成分が逆相になり、受信信号電力レベルが著しく低下
して仰角推定が不能になり目標捕捉がはずれてしまう場
合でも、空間的に離れたもう一方のモノパルスアンテナ
では直接波成分と反射波成分の位相関係が異なるために
受信信号電力レベルは確保されるため仰角測定は(誤差
を含みつつも)可能になる。従って、図8に示すような
構成により、電力が大きな側のモノパルスアンテナの測
角結果を選んで用いるため、反射波が干渉しても目標仰
角測定が可能となる。
【0102】図7に示す本実施の形態3に係る測角装置
では、受信信号x2を分岐することにより、図8のモノ
パルスアンテナ1aの変わりに、素子アンテナ2bと補
助アンテナ3をハイブリッド10aに相当する和信号と
差信号の和差信号算出手段14aに接続し和信号Σaと
差信号Δaを得ている。モノパルスアンテナ1と、素子
アンテナ2b及び補助アンテナ3の合成アンテナとの位
置の違いから、図8と同様にマルチパス反射波が干渉す
る際にも仰角測定が可能となる。
【0103】なお、この実施の形態3では、電力判定手
段12が両方の和信号Σa、Σbの電力が大きい方の角
度偏差検出手段の出力にスイッチ13を接続している
が、和信号Σa、Σbの平滑値電力からの偏差が小さい
方にスイッチ13を接続する構成でもよい。目標エコー
の直接波成分と反射波成分が同相になる際には入射角推
定誤差が増大するが、この構成はそれを避けるためであ
る。
【0104】また、この実施の形態3では、2組のモノ
パルスアンテナの測角値を選択して用いているが、3組
以上のモノパルスアンテナもしくはアンテナ対の測角値
を選択して用いると、より一層効果が高まる。特に、図
7の構成では、図8に示すモノパルスアンテナ1aの変
わりに、素子アンテナ2bと補助アンテナ3のアンテナ
対を用いているが、さらに素子アンテナ2aと補助アン
テナ3のアンテナ対も用いることもできる。
【0105】また、この実施の形態3では、電力判定手
段12が和信号Σの電力から判定しているが、単に合成
前の受信信号(図7ではx1とx3)の電力を用いて判
定しても同様な効果を奏する。
【0106】また、図7、図8の構成では、各アンテナ
出力ないしハイブリッド出力それぞれ独立に受信機が接
続されているが、アンテナ出力ないしハイブリッド出力
と受信機の間に切り替えスイッチを設け、時分割で受信
信号を切り替えて接続することにより、受信機、A/D
変換器を共有する構成でも同様な効果を奏する。
【0107】さらに、図7、図8の構成では、A/D変
換器を有し、角度偏差検出手段の機能をディジタル信号
処理で実現しているが、A/D変換器を廃しすべてアナ
ログ処理で実現することもできる。
【0108】すなわち、この実施の形態3に係る測角装
置は、モノパルスアンテナ1と補助アンテナ3とを有
し、モノパルスアンテナ1の受信信号と補助アンテナ3
の受信信号の和信号、差信号を用いて測角する角度偏差
検出手段11aと、この角度偏差検出手段11aの測角
値とモノパルスアンテナ1から角度偏差検出手段11b
を経て出力される測角値との中から測角値を選択するス
イッチ13を備え、上記選択された測角値を電波または
音波の入射角として推定するものである。
【0109】換言すれば、複数のモノパルスアンテナ1
a、1bを有し、それらの出力する複数の測角値の中か
ら測角値を選択するスイッチ13を備え、上記選択され
た測角値を電波または音波の入射角として推定するもの
である。
【0110】この実施の形態3に係る測角装置によれ
ば、上記のように構成されているので、海面もしくは地
表面からのマルチパス反射波の干渉がある場合にも、低
高度目標の仰角を正確に推定できる。
【0111】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る測角装置は、
以上説明したとおり、目標からの到来波を受信する第1
のアンテナと、前記第1のアンテナにより受信された到
来波を検波して第1の受信信号を得る第1の受信機と、
前記第1のアンテナとは別の場所に設置され、前記目標
からの到来波を受信する第2のアンテナと、前記第2の
アンテナにより受信された到来波を検波して第2の受信
信号を得る第2の受信機と、前記第1及び第2の受信信
号に基いて受信信号共分散行列を算出する共分散行列算
出手段と、前記受信信号共分散行列を用い最尤推定法に
基いて前記到来波の入射角を推定する入射角推定手段と
を備えたので、海面、若しくは地表面からのマルチパス
反射波の干渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確
に推定できるという効果を奏する。
【0112】この発明の請求項2に係る測角装置は、以
上説明したとおり、前記入射角推定手段が出力した過去
の入射角推定値に基いて所定の入射角値を出力するフィ
ルタ手段をさらに備え、前記入射角推定手段は、前記フ
ィルタ手段が出力した所定の入射角値の近傍の角度範囲
において前記最尤推定法の評価関数を算出し、前記評価
関数が最大となる角度から入射角を推定するので、海
面、若しくは地表面からのマルチパス反射波の干渉があ
る場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定できるとい
う効果を奏する。
【0113】この発明の請求項3に係る測角装置は、以
上説明したとおり、目標からの到来波を受信するモノパ
ルスアンテナと、前記モノパルスアンテナにより受信さ
れた到来波を増幅、ダウンコンバート、位相検波して第
1の受信信号を得る第1の受信機と、前記モノパルスア
ンテナとは別の場所に設置され、前記目標からの到来波
を受信する補助アンテナと、前記補助アンテナにより受
信された到来波を増幅、ダウンコンバート、位相検波し
て第2の受信信号を得る第2の受信機と、前記第1及び
第2の受信信号に基いて受信信号共分散行列を算出する
共分散行列算出手段と、前記受信信号共分散行列を用い
最尤推定法に基いて前記到来波の入射角を推定する入射
角推定手段とを備えたので、海面、若しくは地表面から
のマルチパス反射波の干渉がある場合にも、低高度目標
の仰角を正確に推定できるという効果を奏する。
【0114】この発明の請求項4に係る測角装置は、以
上説明したとおり、前記入射角推定手段が出力した過去
の入射角推定値に基いて現在の入射角予測値を予測する
追尾フィルタをさらに備え、前記入射角推定手段は、前
記追尾フィルタが出力した入射角予測値の近傍の角度範
囲において前記最尤推定法の評価関数を算出し、前記評
価関数が最大となる角度から入射角を推定するので、海
面、若しくは地表面からのマルチパス反射波の干渉があ
る場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定できるとい
う効果を奏する。
【0115】この発明の請求項5に係る測角装置は、以
上説明したとおり、前記入射角推定手段が、前記最尤推
定法の評価関数が最大となる角度を山登り法により求め
るので、海面、若しくは地表面からのマルチパス反射波
の干渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定
できるという効果を奏する。
【0116】この発明の請求項6に係る測角装置は、以
上説明したとおり、前記モノパルスアンテナが、第1及
び第2の素子アンテナを有し、前記共分散行列算出手段
の前段に設けられ、前記第1及び第2の素子アンテナの
受信信号を入力し、それらの和信号と差信号を出力する
ハイブリッドをさらに備え、前記共分散行列算出手段
は、前記第1の受信信号として前記和信号と前記差信号
を入力するので、海面、若しくは地表面からのマルチパ
ス反射波の干渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正
確に推定できるという効果を奏する。
【0117】この発明の請求項7に係る測角装置は、以
上説明したとおり、標からの到来波を受信する第1のア
ンテナと、前記第1のアンテナにより受信された到来波
を検波して第1の受信信号を得る第1の受信機と、前記
目標からの到来波を受信する第2のアンテナと、前記第
2のアンテナにより受信された到来波を検波して第2の
受信信号を得る第2の受信機と、前記第1及び第2のア
ンテナとは別の場所に設置され、前記目標からの到来波
を受信する第3のアンテナと、前記第3のアンテナによ
り受信された到来波を検波して第3の受信信号を得る第
3の受信機と、前記第1又は第2の受信信号と前記第3
の受信信号を入力し、前記2つの受信信号に基いて第1
の和信号及び第1の差信号を算出する第1の和差信号算
出手段と、前記第1の差信号を前記第1の和信号で規格
化した第1の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推
定する第1の角度偏差検出手段と、前記第1の受信信号
と前記第2の受信信号を入力し、前記2つの受信信号に
基いて第2の和信号及び第2の差信号を算出する第2の
和差信号算出手段と、前記第2の差信号を前記第2の和
信号で規格化した第2の偏差信号に基いて前記到来波の
入射角を推定する第2の角度偏差検出手段と、前記第1
の和信号と前記第2の和信号を比較、あるいは前記第3
の受信信号と前記第1の受信信号を比較してその比較結
果を出力する判定手段と、前記比較結果に基いて、前記
第1の角度偏差検出手段が推定した入射角、あるいは前
記第2の角度偏差検出手段が推定した入射角を選択出力
する選択手段とを備えたので、海面、若しくは地表面か
らのマルチパス反射波の干渉がある場合にも、低高度目
標の仰角を正確に推定できるという効果を奏する。
【0118】この発明の請求項8に係る測角装置は、以
上説明したとおり、第1及び第2の素子アンテナを有
し、目標からの到来波を受信するモノパルスアンテナ
と、前記第1の素子アンテナにより受信された到来波を
増幅、ダウンコンバート、位相検波して第1の受信信号
を得る第1の受信機と、前記第2の素子アンテナにより
受信された到来波を増幅、ダウンコンバート、位相検波
して第2の受信信号を得る第2の受信機と、前記モノパ
ルスアンテナとは別の場所に設置され、前記目標からの
到来波を受信する補助アンテナと、前記補助アンテナに
より受信された到来波を増幅、ダウンコンバート、位相
検波して第3の受信信号を得る第3の受信機と、前記第
1又は第2の受信信号と前記第3の受信信号を入力し、
前記2つの受信信号に基いて第1の和信号及び第1の差
信号を算出する第1の和差信号算出手段と、前記第1の
差信号を前記第1の和信号で規格化した第1の偏差信号
に基いて前記到来波の入射角を推定する第1の角度偏差
検出手段と、前記第1の受信信号と前記第2の受信信号
を入力し、前記2つの受信信号に基いて第2の和信号及
び第2の差信号を算出する第2の和差信号算出手段と、
前記第2の差信号を前記第2の和信号で規格化した第2
の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定する第2
の角度偏差検出手段と、前記第1の和信号と前記第2の
和信号の電力を比較、あるいは前記第3の受信信号と前
記第1の受信信号の電力を比較してその比較結果を出力
する電力判定手段と、前記比較結果に基いて、前記第1
の角度偏差検出手段が推定した入射角、あるいは前記第
2の角度偏差検出手段が推定した入射角を選択出力する
選択手段とを備えたので、海面、若しくは地表面からの
マルチパス反射波の干渉がある場合にも、低高度目標の
仰角を正確に推定できるという効果を奏する。
【0119】この発明の請求項9に係る測角装置は、以
上説明したとおり、目標からの到来波を受信する第1の
アンテナと、前記目標からの到来波を受信する第2のア
ンテナと、前記第1及び第2のアンテナから受信信号を
入力し、それらの第1の和信号と第1の差信号を出力す
る第1のハイブリッドと、前記第1の和信号を検波する
第1の受信機と、前記第1の差信号を検波する第2の受
信機と、前記第1及び第2のアンテナとは別の場所に設
置され、前記目標からの到来波を受信する第3のアンテ
ナと、前記第1及び第2のアンテナとは別の場所に設置
され、前記目標からの到来波を受信する第4のアンテナ
と、前記第3及び第4のアンテナから受信信号を入力
し、それらの第2の和信号と第2の差信号を出力する第
2のハイブリッドと、前記第2の和信号を検波する第3
の受信機と、前記第2の差信号を検波する第4の受信機
と、前記第2の受信機からの第1の差信号を前記第1の
受信機からの第1の和信号で規格化した第1の偏差信号
に基いて前記到来波の入射角を推定する第1の角度偏差
検出手段と、前記第4の受信機からの第2の差信号を前
記第3の受信機からの第2の和信号で規格化した第2の
偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定する第2の
角度偏差検出手段と、前記第1の和信号と前記第2の和
信号を比較してその比較結果を出力する判定手段と、前
記比較結果に基いて、前記第1の角度偏差検出手段が推
定した入射角、あるいは前記第2の角度偏差検出手段が
推定した入射角を選択出力する選択手段とを備えたの
で、海面、若しくは地表面からのマルチパス反射波の干
渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定でき
るという効果を奏する。
【0120】この発明の請求項10に係る測角装置は、
以上説明したとおり、第1及び第2の素子アンテナを有
し、目標からの到来波を受信する第1のモノパルスアン
テナと、前記第1及び第2の素子アンテナから受信信号
を入力し、それらの第1の和信号と第1の差信号を出力
する第1のハイブリッドと、前記第1の和信号を増幅、
ダウンコンバート、位相検波する第1の受信機と、前記
第1の差信号を増幅、ダウンコンバート、位相検波する
第2の受信機と、前記第1のモノパルスアンテナとは別
の場所に設置され、第3及び第4の素子アンテナを有
し、前記目標からの到来波を受信する第2のモノパルス
アンテナと、前記第3及び第4の素子アンテナから受信
信号を入力し、それらの第2の和信号と第2の差信号を
出力する第2のハイブリッドと、前記第2の和信号を増
幅、ダウンコンバート、位相検波する第3の受信機と、
前記第2の差信号を増幅、ダウンコンバート、位相検波
する第4の受信機と、前記第2の受信機からの第1の差
信号を前記第1の受信機からの第1の和信号で規格化し
た第1の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定す
る第1の角度偏差検出手段と、前記第4の受信機からの
第2の差信号を前記第3の受信機からの第2の和信号で
規格化した第2の偏差信号に基いて前記到来波の入射角
を推定する第2の角度偏差検出手段と、前記第1の和信
号と前記第2の和信号の電力を比較してその比較結果を
出力する電力判定手段と、前記比較結果に基いて、前記
第1の角度偏差検出手段が推定した入射角、あるいは前
記第2の角度偏差検出手段が推定した入射角を選択出力
する選択手段とを備えたので、海面、若しくは地表面か
らのマルチパス反射波の干渉がある場合にも、低高度目
標の仰角を正確に推定できるという効果を奏する。
【0121】この発明の請求項11に係る測角方法は、
以上説明したとおり、第1のアンテナにより目標からの
到来波を受信するステップと、前記第1のアンテナによ
り受信された到来波を、第1の受信機により検波して第
1の受信信号を得るステップと、前記第1のアンテナと
は別の場所に設置された第2のアンテナにより前記目標
からの到来波を受信するステップと、前記第2のアンテ
ナにより受信された到来波を、第2の受信機により検波
して第2の受信信号を得るステップと、前記第1及び第
2の受信信号に基いて受信信号共分散行列を算出するス
テップと、前記受信信号共分散行列を用い最尤推定法に
基いて前記到来波の入射角を推定するステップとを含む
ので、海面、若しくは地表面からのマルチパス反射波の
干渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定で
きるという効果を奏する。
【0122】この発明の請求項12に係る測角方法は、
以上説明したとおり、前記入射角推定手段が出力した過
去の入射角推定値に基いて所定の入射角値を出力するス
テップをさらに含み、前記入射角を推定するステップ
は、前記出力された所定の入射角値の近傍の角度範囲に
おいて前記最尤推定法の評価関数を算出し、前記評価関
数が最大となる角度から入射角を推定するので、海面、
若しくは地表面からのマルチパス反射波の干渉がある場
合にも、低高度目標の仰角を正確に推定できるという効
果を奏する。
【0123】この発明の請求項13に係る測角方法は、
以上説明したとおり、モノパルスアンテナにより目標か
らの到来波を受信するステップと、前記モノパルスアン
テナにより受信された到来波を、第1の受信機により増
幅、ダウンコンバート、位相検波して第1の受信信号を
得るステップと、前記モノパルスアンテナとは別の場所
に設置された補助アンテナにより前記目標からの到来波
を受信するステップと、前記補助アンテナにより受信さ
れた到来波を、第2の受信機により増幅、ダウンコンバ
ート、位相検波して第2の受信信号を得るステップと、
前記第1及び第2の受信信号に基いて受信信号共分散行
列を算出するステップと、前記受信信号共分散行列を用
い最尤推定法に基いて前記到来波の入射角を推定するス
テップとを含むので、海面、若しくは地表面からのマル
チパス反射波の干渉がある場合にも、低高度目標の仰角
を正確に推定できるという効果を奏する。
【0124】この発明の請求項14に係る測角方法は、
以上説明したとおり、前記入射角を推定するステップで
出力した過去の入射角推定値に基いて追尾フィルタによ
り現在の入射角予測値を予測するステップをさらに含
み、前記入射角を推定するステップは、前記追尾フィル
タが出力した入射角予測値の近傍の角度範囲において前
記最尤推定法の評価関数を算出し、前記評価関数が最大
となる角度から入射角を推定するので、海面、若しくは
地表面からのマルチパス反射波の干渉がある場合にも、
低高度目標の仰角を正確に推定できるという効果を奏す
る。
【0125】この発明の請求項15に係る測角方法は、
以上説明したとおり、前記入射角を推定するステップ
は、前記最尤推定法の評価関数が最大となる角度を山登
り法により求めるので、海面、若しくは地表面からのマ
ルチパス反射波の干渉がある場合にも、低高度目標の仰
角を正確に推定できるという効果を奏する。
【0126】この発明の請求項16に係る測角方法は、
以上説明したとおり、前記モノパルスアンテナが、第1
及び第2の素子アンテナを有し、前記第1及び第2の素
子アンテナの受信信号を入力し、ハイブリッドによりそ
れらの和信号と差信号を出力するステップをさらに含
み、前記共分散行列を算出するステップでは、前記第1
の受信信号として前記和信号と前記差信号を入力するの
で、海面、若しくは地表面からのマルチパス反射波の干
渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定でき
るという効果を奏する。
【0127】この発明の請求項17に係る測角方法は、
以上説明したとおり、第1のアンテナにより目標からの
到来波を受信するステップと、前記第1のアンテナによ
り受信された到来波を、第1の受信機により検波して第
1の受信信号を得るステップと、第2のアンテナにより
前記目標からの到来波を受信するステップと、前記第2
のアンテナにより受信された到来波を、第2の受信機に
より検波して第2の受信信号を得るステップと、前記第
1及び第2のアンテナとは別の場所に設置された第3の
アンテナにより前記目標からの到来波を受信するステッ
プと、前記第3のアンテナにより受信された到来波を、
第3の受信機により検波して第3の受信信号を得るステ
ップと、前記第1又は第2の受信信号と前記第3の受信
信号を入力し、前記2つの受信信号に基いて第1の和信
号及び第1の差信号を算出するステップと、前記第1の
差信号を前記第1の和信号で規格化した第1の偏差信号
に基いて前記到来波の入射角を推定するステップと、前
記第1の受信信号と前記第2の受信信号を入力し、前記
2つの受信信号に基いて第2の和信号及び第2の差信号
を算出するステップと、前記第2の差信号を前記第2の
和信号で規格化した第2の偏差信号に基いて前記到来波
の入射角を推定するステップと、前記第1の和信号と前
記第2の和信号を比較、あるいは前記第3の受信信号と
前記第1の受信信号を比較してその比較結果を出力する
ステップと、前記比較結果に基いて、前記第1の偏差信
号に基き推定した入射角、あるいは前記第2の偏差信号
に基き推定した入射角を選択出力するステップとを含む
ので、海面、若しくは地表面からのマルチパス反射波の
干渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定で
きるという効果を奏する。
【0128】この発明の請求項18に係る測角方法は、
以上説明したとおり、第1及び第2の素子アンテナを有
するモノパルスアンテナにより目標からの到来波を受信
するステップと、前記第1の素子アンテナにより受信さ
れた到来波を、第1の受信機により増幅、ダウンコンバ
ート、位相検波して第1の受信信号を得るステップと、
前記第2の素子アンテナにより受信された到来波を、第
2の受信機により増幅、ダウンコンバート、位相検波し
て第2の受信信号を得るステップと、前記モノパルスア
ンテナとは別の場所に設置された補助アンテナにより前
記目標からの到来波を受信するステップと、前記補助ア
ンテナにより受信された到来波を、第3の受信機により
増幅、ダウンコンバート、位相検波して第3の受信信号
を得るステップと、前記第1又は第2の受信信号と前記
第3の受信信号を入力し、前記2つの受信信号に基いて
第1の和信号及び第1の差信号を算出するステップと、
前記第1の差信号を前記第1の和信号で規格化した第1
の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定するステ
ップと、前記第1の受信信号と前記第2の受信信号を入
力し、前記2つの受信信号に基いて第2の和信号及び第
2の差信号を算出するステップと、前記第2の差信号を
前記第2の和信号で規格化した第2の偏差信号に基いて
前記到来波の入射角を推定するステップと、前記第1の
和信号と前記第2の和信号の電力を比較、あるいは前記
第3の受信信号と前記第1の受信信号の電力を比較して
その比較結果を出力するステップと、前記比較結果に基
いて、前記第1の偏差信号に基き推定した入射角、ある
いは前記第2の偏差信号に基き推定した入射角を選択出
力するステップとを含むので、海面、若しくは地表面か
らのマルチパス反射波の干渉がある場合にも、低高度目
標の仰角を正確に推定できるという効果を奏する。
【0129】この発明の請求項19に係る測角方法は、
以上説明したとおり、第1のアンテナにより目標からの
到来波を受信するステップと、第2のアンテナにより前
記目標からの到来波を受信するステップと、前記第1及
び第2のアンテナから受信信号を入力し、第1のハイブ
リッドによりそれらの第1の和信号と第1の差信号を出
力するステップと、第1の受信機により前記第1の和信
号を検波するステップと、第2の受信機により前記第1
の差信号を検波するステップと、前記第1及び第2のア
ンテナとは別の場所に設置された第3のアンテナにより
前記目標からの到来波を受信するステップと、前記第1
及び第2のアンテナとは別の場所に設置された第4のア
ンテナにより前記目標からの到来波を受信するステップ
と、前記第3及び第4のアンテナから受信信号を入力
し、第2のハイブリッドによりそれらの第2の和信号と
第2の差信号を出力するステップと、第3の受信機によ
り前記第2の和信号を検波するステップと、第4の受信
機により前記第2の差信号を検波するステップと、前記
第2の受信機からの第1の差信号を前記第1の受信機か
らの第1の和信号で規格化した第1の偏差信号に基いて
前記到来波の入射角を推定するステップと、前記第4の
受信機からの第2の差信号を前記第3の受信機からの第
2の和信号で規格化した第2の偏差信号に基いて前記到
来波の入射角を推定するステップと、前記第1の和信号
と前記第2の和信号を比較してその比較結果を出力する
ステップと、前記比較結果に基いて、前記第1の偏差信
号に基き推定した入射角、あるいは前記第2の偏差信号
に基き推定した入射角を選択出力するステップとを含む
ので、海面、若しくは地表面からのマルチパス反射波の
干渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定で
きるという効果を奏する。
【0130】この発明の請求項20に係る測角方法は、
以上説明したとおり、第1及び第2の素子アンテナを有
する第1のモノパルスアンテナにより目標からの到来波
を受信するステップと、前記第1及び第2の素子アンテ
ナから受信信号を入力し、第1のハイブリッドによりそ
れらの第1の和信号と第1の差信号を出力するステップ
と、前記第1の和信号を、第1の受信機により増幅、ダ
ウンコンバート、位相検波するステップと、前記第1の
差信号を、第2の受信機により増幅、ダウンコンバー
ト、位相検波するステップと、前記第1のモノパルスア
ンテナとは別の場所に設置され、第3及び第4の素子ア
ンテナを有する第2のモノパルスアンテナにより、前記
目標からの到来波を受信するステップと、前記第3及び
第4の素子アンテナから受信信号を入力し、第2のハイ
ブリッドによりそれらの第2の和信号と第2の差信号を
出力するステップと、前記第2の和信号を、第3の受信
機により増幅、ダウンコンバート、位相検波するステッ
プと、前記第2の差信号を、第4の受信機により増幅、
ダウンコンバート、位相検波するステップと、前記第2
の受信機からの第1の差信号を前記第1の受信機からの
第1の和信号で規格化した第1の偏差信号に基いて前記
到来波の入射角を推定するステップと、前記第4の受信
機からの第2の差信号を前記第3の受信機からの第2の
和信号で規格化した第2の偏差信号に基いて前記到来波
の入射角を推定するステップと、前記第1の和信号と前
記第2の和信号の電力を比較してその比較結果を出力す
るステップと、前記比較結果に基いて、前記第1の偏差
信号に基き推定した入射角、あるいは前記第2の偏差信
号に基き推定した入射角を選択出力するステップとを含
むので、海面、若しくは地表面からのマルチパス反射波
の干渉がある場合にも、低高度目標の仰角を正確に推定
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る測角装置の構
成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る測角装置の補
助アンテナの設置例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る測角装置にお
ける評価関数の演算範囲を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る測角装置の補
助アンテナの別の設置例を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る測角装置にお
ける山登り法による最大値探索を例示した図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る測角装置の構
成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る測角装置の構
成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る測角装置の基
本原理の構成を示す図である。
【図9】 従来の測角装置の構成を示す図である。
【図10】 従来の測角装置の位相比較による構成を示
す図である。
【符号の説明】
1、1a、1b モノパルスアンテナ、2a、2b 素
子アンテナ、3 補助アンテナ、4a、4b、4c 受
信機、5a、5b、5c A/D変換器、6共分散行列
算出手段、7 入射角推定手段、8 追尾フィルタ、9
表示手段、10、10a、10b ハイブリッド、1
1a、11b 角度偏差検出手段、12 電力判定手
段、13 スイッチ、14a、14b 和差信号算出手
段。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標からの到来波を受信する第1のアン
    テナと、 前記第1のアンテナにより受信された到来波を検波して
    第1の受信信号を得る第1の受信機と、 前記第1のアンテナとは別の場所に設置され、前記目標
    からの到来波を受信する第2のアンテナと、 前記第2のアンテナにより受信された到来波を検波して
    第2の受信信号を得る第2の受信機と、 前記第1及び第2の受信信号に基いて受信信号共分散行
    列を算出する共分散行列算出手段と、 前記受信信号共分散行列を用い最尤推定法に基いて前記
    到来波の入射角を推定する入射角推定手段とを備えたこ
    とを特徴とする測角装置。
  2. 【請求項2】 前記入射角推定手段が出力した過去の入
    射角推定値に基いて所定の入射角値を出力するフィルタ
    手段をさらに備え、 前記入射角推定手段は、前記フィルタ手段が出力した所
    定の入射角値の近傍の角度範囲において前記最尤推定法
    の評価関数を算出し、前記評価関数が最大となる角度か
    ら入射角を推定することを特徴とする請求項1記載の測
    角装置。
  3. 【請求項3】 目標からの到来波を受信するモノパルス
    アンテナと、 前記モノパルスアンテナにより受信された到来波を増
    幅、ダウンコンバート、位相検波して第1の受信信号を
    得る第1の受信機と、 前記モノパルスアンテナとは別の場所に設置され、前記
    目標からの到来波を受信する補助アンテナと、 前記補助アンテナにより受信された到来波を増幅、ダウ
    ンコンバート、位相検波して第2の受信信号を得る第2
    の受信機と、 前記第1及び第2の受信信号に基いて受信信号共分散行
    列を算出する共分散行列算出手段と、 前記受信信号共分散行列を用い最尤推定法に基いて前記
    到来波の入射角を推定する入射角推定手段とを備えたこ
    とを特徴とする測角装置。
  4. 【請求項4】 前記入射角推定手段が出力した過去の入
    射角推定値に基いて現在の入射角予測値を予測する追尾
    フィルタをさらに備え、 前記入射角推定手段は、前記追尾フィルタが出力した入
    射角予測値の近傍の角度範囲において前記最尤推定法の
    評価関数を算出し、前記評価関数が最大となる角度から
    入射角を推定することを特徴とする請求項3記載の測角
    装置。
  5. 【請求項5】 前記入射角推定手段は、前記最尤推定法
    の評価関数が最大となる角度を山登り法により求めるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載の測角装置。
  6. 【請求項6】 前記モノパルスアンテナは、第1及び第
    2の素子アンテナを有し、 前記共分散行列算出手段の前段に設けられ、前記第1及
    び第2の素子アンテナの受信信号を入力し、それらの和
    信号と差信号を出力するハイブリッドをさらに備え、 前記共分散行列算出手段は、前記第1の受信信号として
    前記和信号と前記差信号を入力することを特徴とする請
    求項3から請求項5までのいずれかに記載の測角装置。
  7. 【請求項7】 目標からの到来波を受信する第1のアン
    テナと、 前記第1のアンテナにより受信された到来波を検波して
    第1の受信信号を得る第1の受信機と、 前記目標からの到来波を受信する第2のアンテナと、 前記第2のアンテナにより受信された到来波を検波して
    第2の受信信号を得る第2の受信機と、 前記第1及び第2のアンテナとは別の場所に設置され、
    前記目標からの到来波を受信する第3のアンテナと、 前記第3のアンテナにより受信された到来波を検波して
    第3の受信信号を得る第3の受信機と、 前記第1又は第2の受信信号と前記第3の受信信号を入
    力し、前記2つの受信信号に基いて第1の和信号及び第
    1の差信号を算出する第1の和差信号算出手段と、 前記第1の差信号を前記第1の和信号で規格化した第1
    の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定する第1
    の角度偏差検出手段と、 前記第1の受信信号と前記第2の受信信号を入力し、前
    記2つの受信信号に基いて第2の和信号及び第2の差信
    号を算出する第2の和差信号算出手段と、 前記第2の差信号を前記第2の和信号で規格化した第2
    の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定する第2
    の角度偏差検出手段と、 前記第1の和信号と前記第2の和信号を比較、あるいは
    前記第3の受信信号と前記第1の受信信号を比較してそ
    の比較結果を出力する判定手段と、 前記比較結果に基いて、前記第1の角度偏差検出手段が
    推定した入射角、あるいは前記第2の角度偏差検出手段
    が推定した入射角を選択出力する選択手段とを備えたこ
    とを特徴とする測角装置。
  8. 【請求項8】 第1及び第2の素子アンテナを有し、目
    標からの到来波を受信するモノパルスアンテナと、 前記第1の素子アンテナにより受信された到来波を増
    幅、ダウンコンバート、位相検波して第1の受信信号を
    得る第1の受信機と、 前記第2の素子アンテナにより受信された到来波を増
    幅、ダウンコンバート、位相検波して第2の受信信号を
    得る第2の受信機と、 前記モノパルスアンテナとは別の場所に設置され、前記
    目標からの到来波を受信する補助アンテナと、 前記補助アンテナにより受信された到来波を増幅、ダウ
    ンコンバート、位相検波して第3の受信信号を得る第3
    の受信機と、 前記第1又は第2の受信信号と前記第3の受信信号を入
    力し、前記2つの受信信号に基いて第1の和信号及び第
    1の差信号を算出する第1の和差信号算出手段と、 前記第1の差信号を前記第1の和信号で規格化した第1
    の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定する第1
    の角度偏差検出手段と、 前記第1の受信信号と前記第2の受信信号を入力し、前
    記2つの受信信号に基いて第2の和信号及び第2の差信
    号を算出する第2の和差信号算出手段と、 前記第2の差信号を前記第2の和信号で規格化した第2
    の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定する第2
    の角度偏差検出手段と、 前記第1の和信号と前記第2の和信号の電力を比較、あ
    るいは前記第3の受信信号と前記第1の受信信号の電力
    を比較してその比較結果を出力する電力判定手段と、 前記比較結果に基いて、前記第1の角度偏差検出手段が
    推定した入射角、あるいは前記第2の角度偏差検出手段
    が推定した入射角を選択出力する選択手段とを備えたこ
    とを特徴とする測角装置。
  9. 【請求項9】 目標からの到来波を受信する第1のアン
    テナと、 前記目標からの到来波を受信する第2のアンテナと、 前記第1及び第2のアンテナから受信信号を入力し、そ
    れらの第1の和信号と第1の差信号を出力する第1のハ
    イブリッドと、 前記第1の和信号を検波する第1の受信機と、 前記第1の差信号を検波する第2の受信機と、 前記第1及び第2のアンテナとは別の場所に設置され、
    前記目標からの到来波を受信する第3のアンテナと、 前記第1及び第2のアンテナとは別の場所に設置され、
    前記目標からの到来波を受信する第4のアンテナと、 前記第3及び第4のアンテナから受信信号を入力し、そ
    れらの第2の和信号と第2の差信号を出力する第2のハ
    イブリッドと、 前記第2の和信号を検波する第3の受信機と、 前記第2の差信号を検波する第4の受信機と、 前記第2の受信機からの第1の差信号を前記第1の受信
    機からの第1の和信号で規格化した第1の偏差信号に基
    いて前記到来波の入射角を推定する第1の角度偏差検出
    手段と、 前記第4の受信機からの第2の差信号を前記第3の受信
    機からの第2の和信号で規格化した第2の偏差信号に基
    いて前記到来波の入射角を推定する第2の角度偏差検出
    手段と、 前記第1の和信号と前記第2の和信号を比較してその比
    較結果を出力する判定手段と、 前記比較結果に基いて、前記第1の角度偏差検出手段が
    推定した入射角、あるいは前記第2の角度偏差検出手段
    が推定した入射角を選択出力する選択手段とを備えたこ
    とを特徴とする測角装置。
  10. 【請求項10】 第1及び第2の素子アンテナを有し、
    目標からの到来波を受信する第1のモノパルスアンテナ
    と、 前記第1及び第2の素子アンテナから受信信号を入力
    し、それらの第1の和信号と第1の差信号を出力する第
    1のハイブリッドと、 前記第1の和信号を増幅、ダウンコンバート、位相検波
    する第1の受信機と、 前記第1の差信号を増幅、ダウンコンバート、位相検波
    する第2の受信機と、 前記第1のモノパルスアンテナとは別の場所に設置さ
    れ、第3及び第4の素子アンテナを有し、前記目標から
    の到来波を受信する第2のモノパルスアンテナと、 前記第3及び第4の素子アンテナから受信信号を入力
    し、それらの第2の和信号と第2の差信号を出力する第
    2のハイブリッドと、 前記第2の和信号を増幅、ダウンコンバート、位相検波
    する第3の受信機と、 前記第2の差信号を増幅、ダウンコンバート、位相検波
    する第4の受信機と、 前記第2の受信機からの第1の差信号を前記第1の受信
    機からの第1の和信号で規格化した第1の偏差信号に基
    いて前記到来波の入射角を推定する第1の角度偏差検出
    手段と、 前記第4の受信機からの第2の差信号を前記第3の受信
    機からの第2の和信号で規格化した第2の偏差信号に基
    いて前記到来波の入射角を推定する第2の角度偏差検出
    手段と、 前記第1の和信号と前記第2の和信号の電力を比較して
    その比較結果を出力する電力判定手段と、 前記比較結果に基いて、前記第1の角度偏差検出手段が
    推定した入射角、あるいは前記第2の角度偏差検出手段
    が推定した入射角を選択出力する選択手段とを備えたこ
    とを特徴とする測角装置。
  11. 【請求項11】 第1のアンテナにより目標からの到来
    波を受信するステップと、 前記第1のアンテナにより受信された到来波を、第1の
    受信機により検波して第1の受信信号を得るステップ
    と、 前記第1のアンテナとは別の場所に設置された第2のア
    ンテナにより前記目標からの到来波を受信するステップ
    と、 前記第2のアンテナにより受信された到来波を、第2の
    受信機により検波して第2の受信信号を得るステップ
    と、 前記第1及び第2の受信信号に基いて受信信号共分散行
    列を算出するステップと、 前記受信信号共分散行列を用い最尤推定法に基いて前記
    到来波の入射角を推定するステップとを含むことを特徴
    とする測角方法。
  12. 【請求項12】 前記入射角推定手段が出力した過去の
    入射角推定値に基いて所定の入射角値を出力するステッ
    プをさらに含み、 前記入射角を推定するステップは、前記出力された所定
    の入射角値の近傍の角度範囲において前記最尤推定法の
    評価関数を算出し、前記評価関数が最大となる角度から
    入射角を推定することを特徴とする請求項11記載の測
    角方法。
  13. 【請求項13】 モノパルスアンテナにより目標からの
    到来波を受信するステップと、 前記モノパルスアンテナにより受信された到来波を、第
    1の受信機により増幅、ダウンコンバート、位相検波し
    て第1の受信信号を得るステップと、 前記モノパルスアンテナとは別の場所に設置された補助
    アンテナにより前記目標からの到来波を受信するステッ
    プと、 前記補助アンテナにより受信された到来波を、第2の受
    信機により増幅、ダウンコンバート、位相検波して第2
    の受信信号を得るステップと、 前記第1及び第2の受信信号に基いて受信信号共分散行
    列を算出するステップと、 前記受信信号共分散行列を用い最尤推定法に基いて前記
    到来波の入射角を推定するステップとを含むことを特徴
    とする測角方法。
  14. 【請求項14】 前記入射角を推定するステップで出力
    した過去の入射角推定値に基いて追尾フィルタにより現
    在の入射角予測値を予測するステップをさらに含み、 前記入射角を推定するステップは、前記追尾フィルタが
    出力した入射角予測値の近傍の角度範囲において前記最
    尤推定法の評価関数を算出し、前記評価関数が最大とな
    る角度から入射角を推定することを特徴とする請求項1
    3記載の測角方法。
  15. 【請求項15】 前記入射角を推定するステップは、前
    記最尤推定法の評価関数が最大となる角度を山登り法に
    より求めることを特徴とする請求項11から請求項14
    までのいずれかに記載の測角方法。
  16. 【請求項16】 前記モノパルスアンテナは、第1及び
    第2の素子アンテナを有し、 前記第1及び第2の素子アンテナの受信信号を入力し、
    ハイブリッドによりそれらの和信号と差信号を出力する
    ステップをさらに含み、 前記共分散行列を算出するステップでは、前記第1の受
    信信号として前記和信号と前記差信号を入力することを
    特徴とする請求項13から請求項15までのいずれかに
    記載の測角方法。
  17. 【請求項17】 第1のアンテナにより目標からの到来
    波を受信するステップと、 前記第1のアンテナにより受信された到来波を、第1の
    受信機により検波して第1の受信信号を得るステップ
    と、 第2のアンテナにより前記目標からの到来波を受信する
    ステップと、 前記第2のアンテナにより受信された到来波を、第2の
    受信機により検波して第2の受信信号を得るステップ
    と、 前記第1及び第2のアンテナとは別の場所に設置された
    第3のアンテナにより前記目標からの到来波を受信する
    ステップと、 前記第3のアンテナにより受信された到来波を、第3の
    受信機により検波して第3の受信信号を得るステップ
    と、 前記第1又は第2の受信信号と前記第3の受信信号を入
    力し、前記2つの受信信号に基いて第1の和信号及び第
    1の差信号を算出するステップと、 前記第1の差信号を前記第1の和信号で規格化した第1
    の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定するステ
    ップと、 前記第1の受信信号と前記第2の受信信号を入力し、前
    記2つの受信信号に基いて第2の和信号及び第2の差信
    号を算出するステップと、 前記第2の差信号を前記第2の和信号で規格化した第2
    の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定するステ
    ップと、 前記第1の和信号と前記第2の和信号を比較、あるいは
    前記第3の受信信号と前記第1の受信信号を比較してそ
    の比較結果を出力するステップと、 前記比較結果に基いて、前記第1の偏差信号に基き推定
    した入射角、あるいは前記第2の偏差信号に基き推定し
    た入射角を選択出力するステップとを含むことを特徴と
    する測角方法。
  18. 【請求項18】 第1及び第2の素子アンテナを有する
    モノパルスアンテナにより目標からの到来波を受信する
    ステップと、 前記第1の素子アンテナにより受信された到来波を、第
    1の受信機により増幅、ダウンコンバート、位相検波し
    て第1の受信信号を得るステップと、 前記第2の素子アンテナにより受信された到来波を、第
    2の受信機により増幅、ダウンコンバート、位相検波し
    て第2の受信信号を得るステップと、 前記モノパルスアンテナとは別の場所に設置された補助
    アンテナにより前記目標からの到来波を受信するステッ
    プと、 前記補助アンテナにより受信された到来波を、第3の受
    信機により増幅、ダウンコンバート、位相検波して第3
    の受信信号を得るステップと、 前記第1又は第2の受信信号と前記第3の受信信号を入
    力し、前記2つの受信信号に基いて第1の和信号及び第
    1の差信号を算出するステップと、 前記第1の差信号を前記第1の和信号で規格化した第1
    の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定するステ
    ップと、 前記第1の受信信号と前記第2の受信信号を入力し、前
    記2つの受信信号に基いて第2の和信号及び第2の差信
    号を算出するステップと、 前記第2の差信号を前記第2の和信号で規格化した第2
    の偏差信号に基いて前記到来波の入射角を推定するステ
    ップと、 前記第1の和信号と前記第2の和信号の電力を比較、あ
    るいは前記第3の受信信号と前記第1の受信信号の電力
    を比較してその比較結果を出力するステップと、 前記比較結果に基いて、前記第1の偏差信号に基き推定
    した入射角、あるいは前記第2の偏差信号に基き推定し
    た入射角を選択出力するステップとを含むことを特徴と
    する測角方法。
  19. 【請求項19】 第1のアンテナにより目標からの到来
    波を受信するステップと、 第2のアンテナにより前記目標からの到来波を受信する
    ステップと、 前記第1及び第2のアンテナから受信信号を入力し、第
    1のハイブリッドによりそれらの第1の和信号と第1の
    差信号を出力するステップと、 第1の受信機により前記第1の和信号を検波するステッ
    プと、 第2の受信機により前記第1の差信号を検波するステッ
    プと、 前記第1及び第2のアンテナとは別の場所に設置された
    第3のアンテナにより前記目標からの到来波を受信する
    ステップと、 前記第1及び第2のアンテナとは別の場所に設置された
    第4のアンテナにより前記目標からの到来波を受信する
    ステップと、 前記第3及び第4のアンテナから受信信号を入力し、第
    2のハイブリッドによりそれらの第2の和信号と第2の
    差信号を出力するステップと、 第3の受信機により前記第2の和信号を検波するステッ
    プと、 第4の受信機により前記第2の差信号を検波するステッ
    プと、 前記第2の受信機からの第1の差信号を前記第1の受信
    機からの第1の和信号で規格化した第1の偏差信号に基
    いて前記到来波の入射角を推定するステップと、 前記第4の受信機からの第2の差信号を前記第3の受信
    機からの第2の和信号で規格化した第2の偏差信号に基
    いて前記到来波の入射角を推定するステップと、 前記第1の和信号と前記第2の和信号を比較してその比
    較結果を出力するステップと、 前記比較結果に基いて、前記第1の偏差信号に基き推定
    した入射角、あるいは前記第2の偏差信号に基き推定し
    た入射角を選択出力するステップとを含むことを特徴と
    する測角方法。
  20. 【請求項20】 第1及び第2の素子アンテナを有する
    第1のモノパルスアンテナにより目標からの到来波を受
    信するステップと、 前記第1及び第2の素子アンテナから受信信号を入力
    し、第1のハイブリッドによりそれらの第1の和信号と
    第1の差信号を出力するステップと、 前記第1の和信号を、第1の受信機により増幅、ダウン
    コンバート、位相検波するステップと、 前記第1の差信号を、第2の受信機により増幅、ダウン
    コンバート、位相検波するステップと、 前記第1のモノパルスアンテナとは別の場所に設置さ
    れ、第3及び第4の素子アンテナを有する第2のモノパ
    ルスアンテナにより、前記目標からの到来波を受信する
    ステップと、 前記第3及び第4の素子アンテナから受信信号を入力
    し、第2のハイブリッドによりそれらの第2の和信号と
    第2の差信号を出力するステップと、 前記第2の和信号を、第3の受信機により増幅、ダウン
    コンバート、位相検波するステップと、 前記第2の差信号を、第4の受信機により増幅、ダウン
    コンバート、位相検波するステップと、 前記第2の受信機からの第1の差信号を前記第1の受信
    機からの第1の和信号で規格化した第1の偏差信号に基
    いて前記到来波の入射角を推定するステップと、 前記第4の受信機からの第2の差信号を前記第3の受信
    機からの第2の和信号で規格化した第2の偏差信号に基
    いて前記到来波の入射角を推定するステップと、 前記第1の和信号と前記第2の和信号の電力を比較して
    その比較結果を出力するステップと、 前記比較結果に基いて、前記第1の偏差信号に基き推定
    した入射角、あるいは前記第2の偏差信号に基き推定し
    た入射角を選択出力するステップとを含むことを特徴と
    する測角方法。
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