JP2002243793A - 高周波用接点及び該接点を用いたテストフィクスチャ - Google Patents

高周波用接点及び該接点を用いたテストフィクスチャ

Info

Publication number
JP2002243793A
JP2002243793A JP2001037100A JP2001037100A JP2002243793A JP 2002243793 A JP2002243793 A JP 2002243793A JP 2001037100 A JP2001037100 A JP 2001037100A JP 2001037100 A JP2001037100 A JP 2001037100A JP 2002243793 A JP2002243793 A JP 2002243793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
contact member
dielectric film
input
ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001037100A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Tsugane
浩典 津金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP2001037100A priority Critical patent/JP2002243793A/ja
Publication of JP2002243793A publication Critical patent/JP2002243793A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波用電子部品に安定して接触でき、特
性インピーダンスを保持して信号を入出力できること。 【解決手段】 可撓性を有する誘電体フィルム7の表面
側には複数の入出力ライン8を設け、裏面側には全面に
アース面9を設けて所定の特性インピーダンスを有する
高周波線路となる。入出力ライン8の先端部には高周波
電子部品の端子に接触する接点部材10を設け、アース
面9側には入出力ライン8に沿って所定距離離れた箇所
に筐体2にアース接続する接点部材11を設ける。誘電
体フィルム7は基端部7a側が固定され、高周波電子部
品の端子が接点部材10に接触すると、誘電体フィルム
7は接点部材10を力点、接点部材11を支点として先
端部7bが撓み端子に安定して接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の特性測
定等に用いられる測定用治具としてのテストフィクスチ
ャに係り、特に高周波電子部品の端子に接触する接点構
造を改良した高周波用接点及び該接点を用いたテストフ
ィクスチャに関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品(DUT)の各種特性測定に
は、テストフィクスチャが用いられる。このテストフィ
クスチャは、特性測定装置に予め接続された測定用治具
であり、自動交換装置等を用いてDUTが簡単に交換で
きるように構成されている。
【0003】このテストフィクスチャは、DUTを交換
して順次特性測定を行う為のものであり、DUTの端子
と接続するテストフィクスチャの接点には各種構造が用
いられている。図5は従来の接点構造を示す図である。
図5(a)に示す接点構造(特開平11−258269
号公報、名称:半導体装置用コンタクタ)は、信号路5
0は端部のコンタクト部51が、DUTの端子52に接
触する。このコンタクト部51は弾性を有し、片持ち梁
状に形成されており、突起部53によって端子52方向
に向け突出している。上記構成により、DUTの端子5
2に対するコンタクト部51の接触安定性を向上でき
る。
【0004】図5(b)に示す接点構造は、高周波のD
UT用の高周波伝送路60であり、誘電体基板61の表
面に信号路62が、また裏面にアース面63が形成され
たものである。信号路61の端部には、DUTの端子5
2方向に突出可能なバネ部64が設けられている。この
バネ部64は、内部のバネ64aの弾性力で信号路61
に導通形成されたコンタクト部64bがDUTの端子5
2に向け付勢される。上記構成により、DUTの端子5
2に対するコンタクト部64bの接触安定性を向上でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記図5(a)記載の
接点構造は、信号路50が高周波用の信号線路ではない
ため、高周波のDUTを測定することができない。ま
た、図5(b)記載の接点構造は、高周波伝送路60を
有するものの、バネ部64で高周波特性を維持できない
複雑な構造である。バネ部64には、高周波特性に影響
(インピーダンス特性の変動等)を与えるバネ64aが
使用されている。また、バネ部64内でコンタクト部6
4bの移動時に接触箇所が不定な箇所で複数発生するた
め、接触安定性を維持できない。また、部品構造自体の
信頼性(歩留まり)を向上できず部品毎に接触性能が異
なる。上記いずれの接点構造では、高周波のDUTを精
度良く特性測定することができなかった。
【0006】また、近年は、高周波のDUTに複数設け
られる接点同士の配置が狭ピッチ化されてきており、こ
のような高周波のDUTであっても高精度に特性測定を
行うことが望まれている。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、高周波用電子部品に安定して接触で
き、特性インピーダンスを保持して信号を入出力できる
高周波用接点及び該接点を用いたテストフィクスチャの
提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の高周波用接点は、高周波信号帯域を扱う電子部
品の端子に電気的に接触する高周波用接点において、可
撓性を有する薄厚の誘電体材質からなり、基端部側が固
定され先端側が撓み可能な誘電体フィルム(7)と、前
記誘電体フィルムの表面側に形成される入出力ライン
(8)と、前記誘電体フィルムの裏面側全面に形成さ
れ、該誘電体フィルム上における入出力ラインを所定の
特性インピーダンスに保持するためのアース面(9)
と、前記入出力ライン上の撓み可能な前記先端部に設け
られ、前記電子部品の端子に導通接触する突起状に形成
された第1の接点部材(10)と、前記アース面側に前
記入出力ラインに沿った位置上で前記第1の接点部材か
ら前記基端部側へ所定距離離れて突起状に形成されたア
ース接続用の第2の接点部材(11)と、を備え、前記
電子部品の接触時の押圧力により、前記第2の接点部材
を支点、前記第1の接点部材を力点として前記誘電体フ
ィルムが撓むことを特徴とする。
【0009】また、本発明の高周波用接点は、高周波信
号帯域を扱う電子部品の端子に電気的に接触する高周波
用接点において、可撓性を有する薄厚の誘電体材質から
なり、基端部側が固定され撓み可能な誘電体フィルム
(7)と、前記誘電体フィルムの表面側に形成される入
出力ライン(8)と、前記誘電体フィルムの裏面側全面
に形成され、該誘電体フィルム上における入出力ライン
を所定の特性インピーダンスに保持するためのアース面
(9)と、前記入出力ライン上で撓み可能な前記先端部
からやや基端側に設けられ、前記電子部品の端子に導通
接触する突起状に形成された第1の接点部材(10)
と、前記アース面側に入出力ラインに沿った位置上で前
記第1の接点部材の位置から撓み可能な前記先端部と前
記基端部に所定距離離れた位置にそれぞれ突起状に形成
されたアース接続用の第2、第3の接点部材(11,1
4)と、を備え、前記電子部品の接触時の押圧力によ
り、前記第2、第3の接点部材を支点、前記第1の接点
部材を力点として前記誘電体フィルムが撓むことを特徴
とする。
【0010】また、前記誘電体フィルム(7)の裏面に
は、前記アース面(9)の形成に代えて、別部材で可撓
性を有する導電性のアース用弾性金属板を重合して設け
た構成にもできる。
【0011】また、前記誘電体フィルム(7)の表面側
に前記入出力ライン(8)が複数ライン設けられる場
合、該誘電体フィルム及び前記アース用弾性金属板には
各入出力ライン同士の間にそれぞれ先端側から該入出力
ラインに沿って所定長さの切り込み部(7c)が形成さ
れた構成としても良い。
【0012】また、前記第1の接点部材(10)のう
ち、DUTのアース端子に接続される接点部材には、該
接点部材から直接あるいは近傍位置から前記アース面
(9)にアース接続させた構成にもできる。
【0013】本発明のテストフィクスチャは、前記接点
部材が上面に配置されアース電位とされた筐体(2)
と、前記筐体上に設けられ、入出力ライン(8)に電気
的に接続して特性測定用の測定装置に導出するための信
号路(5)、及び入出力コネクタ(6)を備え、前記第
2の接点部材(11)を介して前記誘電体フィルム
(7)裏面のアース面(9)が筐体(2)にアース接続
される構成とされた請求項1〜5のいずれかに記載の高
周波用接点を備えたことを特徴とする。
【0014】また、前記筐体(2)上には、前記第2の
接点部材(11)に接触する位置までアース信号路(5
b)が延出して形成された構成にもできる。
【0015】また、前記誘電体フィルム(7)は、前記
DUTのアース端子が位置する先端部(7b)に空隙部
(7d)を形成し、前記空隙部(7d)に位置する筐体
(2)上には、前記DUTのアース端子に接触する所定
高さのアース接続用の第4の接点部材(15)を設けた
構成としても良い。
【0016】上記構成の高周波用接点は、誘電体フィル
ム7の表裏に入出力ライン8とアース面9を形成して所
定の特性インピーダンスを有する高周波線路を構成して
おり、複数の入出力ライン8同士を狭ピッチにしても特
性インピーダンスを保持できるようになる。また、誘電
体フィルム7は可撓性を有するため、入出力ライン8、
アース面9にそれぞれ設けた接点部材10,11を支
点、力点として撓み、高周波電子部品の端子に対する接
触、及び筐体2等へのアース接続のいずれも安定して接
触できる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、本発明
のテストフィクスチャの全体構成を示す平面図である。
本発明のテストフィクスチャ1は、高周波帯域の周波数
特性を有するDUT(高周波用回路部品)の各種特性測
定(周波数特性、入出力特性等)時に測定装置から信号
を入出力させるための治具として用いられる。このDU
T(高周波用回路部品)は、例えば700MHz以上の
周波数帯域で使用される高周波フィルタ、パワーアン
プ、プリアンプ、ミキサ、LNA等がある。
【0018】テストフィクスチャ1は、導電性を有する
筐体2の中央部分に接点部3が設けられ、DUTが上方
から装着される。図示の例では、DUTがほぼ正方形状
であり、各辺の縁部に複数の入出力端子(電源端子、信
号端子、アース端子)が設けられたものである。接点部
3は、これら入出力端子の配置位置に対応して4方を囲
むよう4分割して配置されている。
【0019】各接点部3は、信号路5(信号路5a、ア
ース路5b、電源路5c)を介して入出力コネクタ6及
び電源供給部(不図示)に接続される。これら信号路5
a、アース路5b、電源路5cは、図1記載のようにプ
リント基板上4に配線パターンを形成したものを筐体2
上に配置して構成できる。また、アース路5bに関して
は、プリント基板4上に設けず、アース電位とした筐体
2の上面全体をアース面として構成することもできる。
また、電源路5cについても接点部3から直接外部に導
出された別系統の電源ケーブルで構成することもでき
る。そして、DUTを接点部3上に固定保持させた状態
で入出力コネクタ6から特性測定用の信号を入出力させ
てDUTの各種特性を測定することができる。
【0020】図2は、第1実施形態における接点部3の
拡大図である。図2(a)は平面図、(b)は側面図、
(c)は正面図である。この第1実施形態では、アース
路5bを設けず、筐体2に直接アース接続させる構成を
例に説明する。4分割された各接点部3は、それぞれ可
撓性を有する誘電体材質、例えばポリイミド等の誘電体
フィルム7を用いてなる。接点部3は、誘電体フィルム
7の表面上に入出力ライン8が、また、裏面全面にアー
ス面9をパターン印刷等で形成した高周波線路(マイク
ロストリップライン)を構成しており、50Ω等所定の
特性インピーダンスを保持している。
【0021】図2では便宜上、接点部3(誘電体フィル
ム7等)の厚さを厚く記載したが、実際には0.08m
m程度の極薄厚状に形成されてなる。また、入出力ライ
ン8は、幅が0.19mm、ピッチ間隔が0.5mmと
極細に形成されている。
【0022】この接点部3を構成する誘電体フィルム7
は、図示のように、略T型に形成される。基端部7a側
は入出力ライン8が伸びる方向に直交した取付部7aa
が突出形成されている。誘電体フィルム7は、この取付
部7aaに形成された開口部7abを介してネジやカシ
メ等により筐体2に固定される。これにより誘電体フィ
ルム7は、基端部7aに対して先端部7bが上下方向
(誘電体フィルム7の表裏方向)に撓む可撓性を有す
る。
【0023】入出力ライン8は、誘電体フィルム7上で
DUTの端子方向に向けて所定幅を有して平行に形成さ
れる。この入出力ライン8は、信号入出力用の信号ライ
ン8a、アース用のアースライン8b、電源供給用の電
源ライン8cからなる。これら信号ライン8a、アース
ライン8b、電源ライン8cは、図1に示すように、D
UTの各端子の配置位置にそれぞれ対応して形成され
る。
【0024】誘電体フィルム7には、DUTの端子に接
触する先端部7b側に各入出力ライン8の両側部に所定
長さの切り込み部7cが形成されている。
【0025】各入出力ライン8の先端部には、表面側に
DUTの端子に接触する接点部材10が形成されてい
る。一方、入出力ライン8の中途位置、即ち、誘電体フ
ィルム7の基端部7aと先端部7b(接点部材10)と
の間の裏面(アース面9)上には、それぞれアース接続
用の接点部材11が形成されている。接点部材10,1
1は、互いに所定距離Lだけ離れて設けられ所定高さを
有する半球状に形成される。
【0026】入出力ライン8のうち信号ライン8aは、
後端部(誘電体フィルム7の基端部側)が可撓性導電部
材(金リボン等)12を介して信号路5aに接続される
(図1参照)。また、電源ライン8cも同様に金リボン
12を介して電源ライン5cに接続される。
【0027】また、アースライン8bについても金リボ
ン12を用いてアース路5bに接続する。ここで、DU
Tのアースは、短距離で筐体2にアース接続することが
望ましい。例えば、図2(b)に点線で記載したように
アースライン8b上の接点部材10から誘電体フィルム
7の先端部を介して裏面のアース面9にまたぐように金
リボン等の可撓性導電部材13を導通接続させる構成に
もできる。また、接点部材10の近傍に誘電体フィルム
7を貫通させ裏面のアース面9に導通接続させるスルー
ホールを形成してもよい。この他、誘電体フィルム7の
先端位置までアース路5bを形成させ、接点部材10部
分から直下の筐体2まで金リボン13を垂下させて導通
接続させる構成にもできる。この場合筐体2に代えて金
リボン13をアース路5bにアース接続させても良い。
これらのように、アースライン8bの後端(誘電体フィ
ルム7の基端部7a側)から導出させない構成とした場
合には、誘電体フィルム7の表面上にアースライン8b
を形成させずとも良い。
【0028】上記構成による動作を説明する。DUTを
ハンド等で上方から接点部3に所定圧力で載置させる
と、先端部7bがDUTの端子の押圧力により下方に撓
む。そして、DUTの各端子(信号端子、アース端子、
電源端子)がそれぞれ誘電体フィルム7上の接点部材1
0に電気的に接触すると、信号路5、筐体2(アース路
5b)、電源路5cを介してDUTが測定装置に接続さ
れ、各種特性測定が可能となる。
【0029】この際、誘電体フィルム7は、基端部7a
が固定されているため、DUTの端子によって押圧され
る接点部材10を力点とし、接点部材11部分を支点と
して撓む。これにより、DUTの端子と接点部材10の
接触状態を安定化できるようになる。この際、接点部材
10は、各端子に対し撓み発生による所定の反力を有し
て接触する。接点部材11は、押圧力によって筐体2側
に押圧される。また、誘電体フィルム7に形成された切
り込み部7cにより、複数の各入出力ライン8は、隣接
する他の入出力ライン8の変形状態に影響されず、それ
ぞれDUTの端子と良好に接触することができるように
なる。
【0030】同時に、接点部材11は、下方に向けて押
圧力が加えられるから、誘電体フィルム7のアース面9
を筐体2(あるいはアース路5b)に対し安定してアー
ス接続できるようになる。上記の接点部3によれば、高
周波で端子ピッチが狭いDUTであっても、特性インピ
ーダンスを保持しつつ良好な接触安定性を得ることがで
きるようになる。特に、接点部3は、表面側に入出力ラ
イン8、裏面側にアース面9が形成された構成であるた
め、特性インピーダンスを保持しつつ入出力ライン8同
士のピッチを狭めることができ、接点部3の小型化が図
れるようになった。
【0031】(第2実施形態)図3は、第2実施形態に
おける接点部の拡大図である。図3(a)は平面図、
(b)は側面図である。第2実施形態は、第1実施形態
で説明した接点部材10、11の個数を変更した構成で
ある。図示のように、誘電体フィルム7の裏面(アース
面9)側には、各入出力ライン8上の位置に沿って先端
部と、所定距離離れた箇所の2カ所にそれぞれ接点部材
11、14を設ける。また、誘電体フィルム7の表面側
には、各入出力ライン8上で接点部材11、14の略中
間位置にDUTの端子に接触する接点部材10を配置す
る。
【0032】上記構成によれば、接点部3にDUTが載
置されたとき、誘電体フィルム7は、裏面側2カ所の接
点部材11,14が支点、表面側の接点部材10が力点
として作用して接点部材10部分が下方に撓み、DUT
の端子に対し接点部材10を安定して接触させることが
できる。同時に、接点部材11,14側も筐体2(ある
いはアース路5b)に対し安定してアース接続させるこ
とができる。
【0033】(第3実施形態)図4は、第3実施形態に
おける接点部の拡大図である。図4(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は正面図である。本発明の高周
波伝送路の特性インピーダンスは、入出力ラインの幅、
入出力ラインとアース面の距離、及び誘電体フィルムの
誘電率に影響される。従って、安定した特性インピーダ
ンス、及び接点部材での接触安定性を向上させるには、
誘電体フィルム7に低誘電で高応力(撓み特性の向上)
な素材が求められる。
【0034】このため、第3実施形態では、上記のアー
ス面9に代えて金属板そのものを用い、誘電体フィルム
7とアース用弾性金属板19を別体とし互いに重合させ
ることにより、より良好な機械特性を得ようとするもの
である。また、DUTの端子のうちアース端子をプリン
ト基板4上のアース路5bに直接接続させる。
【0035】このアース用弾性金属板19は、ベリリウ
ム銅の弾性を有する金属板を0.1mmの板厚を有して
誘電体フィルム7の平面形状と略同一形状に形成してな
る。このアース用弾性金属板19にも、前記誘電体フィ
ルム7に形成した切り欠き部7cの位置上に同様な切り
欠き部を形成する。
【0036】また、誘電体フィルム7は、DUTのアー
ス端子に面する部分のみ先端部7b側を切り込み部7
c、7c間でカットして空隙部7dを形成する。一方、
アース用弾性金属板19はこのような空隙部7dを形成
せずに、先端部19bを突出形成させ、誘電体フィルム
7の空隙部7d部分に表出させる。そして、アース用弾
性金属板19の先端にはDUTのアース端子に接触する
接点部材15とその裏面に第1実施形態で説明した接点
部材11を設ける。
【0037】なお、アース用弾性金属板19に設けられ
る接点部材15は、頂部の高さ位置が誘電体フィルム7
上の接点部材10の頂部の高さ位置と同一位置となるよ
う所定高さを有したものを用いる。
【0038】このような構成によれば、DUTの載置時
には、第1実施形態での説明同様に誘電体フィルム7の
撓みにより、DUTの各端子が接点部材10に安定して
接触することができる。この際、アース用金属板19も
同様に撓む。
【0039】ここで、DUTのアース端子については、
接点部材15、11を介して短距離でアース路5bにア
ース接続することができ、アース接続をより安定して接
続できるようになる。なお、アース路5bを設けず筐体
2にアース接続構成することもできる。なお、これら誘
電体フィルム7とアース用金属板19は、互いに接着さ
せると接着力のムラ等により、局所的に応力が発生して
撓み特性が変化しやすいため、接着させない方が好まし
い。
【0040】上記各実施形態で説明した接点部3は、D
UTの端子の配置形状に合わせて筐体2上に複数個設け
ることにより、DUTの端子の配置形状に対応させるこ
とができる。例えば、図1記載のように略正方形状のD
UT(端子配列が4辺の縁部に位置する)構成の場合、
各辺を囲むように同一構成の接点部3を4個設けて簡単
に構成できる。
【0041】そして、上記の接点部3を備えたテストフ
ィクスチャ1は、所定の特性インピーダンスを保持し、
且つ安定した接触ができる構成であるため、測定装置は
高周波電子部品の特性測定を安定して高精度に行えるよ
うになる。
【0042】
【発明の効果】本発明の高周波用接点によれば、誘電体
フィルムの表面に入出力ラインを設け、裏面にアース面
を設けた高周波線路を構成するものであるため、所定の
特性インピーダンスを保持しつつ高周波電子部品の端子
に接触して特性測定等の信号を入出力できるようにな
る。誘電体フィルムは可撓性を有しており、表裏面に所
定距離を隔てて設けられた接点部材により先端側が撓み
端子に接触するため、端子及びアース接続の接触安定性
を向上できるようになる。また、入出力ラインは、誘電
体フィルムの表面にのみ形成されるため、複数の入出力
ラインを狭ピッチで配置でき電子部品の小型化に対応し
た小型な高周波接点を得ることができるようになる。上
記効果は、簡単な構成で安価に製作でき、低コストな高
周波用接点を得ることができるようになる。
【0043】本発明のテストフィクスチャは、上記の高
周波用接点を備えることにより、接触安定性を良好な状
態で特性インピーダンスを保持して測定装置との間での
測定信号を入出力させるため、測定装置による高周波電
子部品の特性測定を安定かつ高精度に行えるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波用接点が設けられたテストフィ
クスチャの全体構成を示す図。
【図2】高周波用接点の第1実施形態を示す図。
【図3】高周波用接点の第2実施形態を示す図。
【図4】高周波用接点の第3実施形態を示す図。
【図5】従来の接点構造を示す図。
【符号の説明】
1…テストフィクスチャ、2…筐体、3…接点部、5…
信号路、6…入出力コネクタ、7…誘電体フィルム、7
a…基端部、7b…先端部、7c…切り込み部、7d…
空隙部、8…入出力ライン、8a…信号ライン、8b…
アースライン、8c…電源ライン、9…アース面、10
…第1の接点部材、11…第2の接点部材、12,13
…可撓性導電部材。14…第3の接点部材、15…第4
の接点部材。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号帯域を扱う電子部品の端子に
    電気的に接触する高周波用接点において、 可撓性を有する薄厚の誘電体材質からなり、基端部側が
    固定され先端側が撓み可能な誘電体フィルム(7)と、 前記誘電体フィルムの表面側に形成される入出力ライン
    (8)と、 前記誘電体フィルムの裏面側全面に形成され、該誘電体
    フィルム上における入出力ラインを所定の特性インピー
    ダンスに保持するためのアース面(9)と、 前記入出力ライン上の撓み可能な前記先端部に設けら
    れ、前記電子部品の端子に導通接触する突起状に形成さ
    れた第1の接点部材(10)と、 前記アース面側に前記入出力ラインに沿った位置上で前
    記第1の接点部材から前記基端部側へ所定距離離れて突
    起状に形成されたアース接続用の第2の接点部材(1
    1)と、を備え、前記電子部品の接触時の押圧力によ
    り、前記第2の接点部材を支点、前記第1の接点部材を
    力点として前記誘電体フィルムが撓むことを特徴とする
    高周波用接点。
  2. 【請求項2】 高周波信号帯域を扱う電子部品の端子に
    電気的に接触する高周波用接点において、 可撓性を有する薄厚の誘電体材質からなり、基端部側が
    固定され撓み可能な誘電体フィルム(7)と、 前記誘電体フィルムの表面側に形成される入出力ライン
    (8)と、 前記誘電体フィルムの裏面側全面に形成され、該誘電体
    フィルム上における入出力ラインを所定の特性インピー
    ダンスに保持するためのアース面(9)と、 前記入出力ライン上で撓み可能な前記先端部からやや基
    端側に設けられ、前記電子部品の端子に導通接触する突
    起状に形成された第1の接点部材(10)と、 前記アース面側に入出力ラインに沿った位置上で前記第
    1の接点部材の位置から撓み可能な前記先端部と前記基
    端部に所定距離離れた位置にそれぞれ突起状に形成され
    たアース接続用の第2、第3の接点部材(11,14)
    と、を備え、前記電子部品の接触時の押圧力により、前
    記第2、第3の接点部材を支点、前記第1の接点部材を
    力点として前記誘電体フィルムが撓むことを特徴とする
    高周波用接点。
  3. 【請求項3】 前記誘電体フィルム(7)の裏面には、
    前記アース面(9)の形成に代えて、別部材で可撓性を
    有する導電性のアース用弾性金属板(19)を重合して
    設けた請求項1、2のいずれかに記載の高周波用接点。
  4. 【請求項4】 前記誘電体フィルム(7)の表面側に前
    記入出力ライン(8)が複数ライン設けられる場合、該
    誘電体フィルム及び前記アース用弾性金属板には各入出
    力ライン同士の間にそれぞれ先端側から該入出力ライン
    に沿って所定長さの切り込み部(7c)が形成された請
    求項1〜3のいずれかに記載の高周波用接点。
  5. 【請求項5】 前記第1の接点部材(10)のうち、D
    UTのアース端子に接続される接点部材には、該接点部
    材から直接あるいは近傍位置から前記アース面(9)に
    アース接続させた請求項1〜4のいずれかに記載の高周
    波用接点。
  6. 【請求項6】 前記接点部材が上面に配置されアース電
    位とされた筐体(2)と、 前記筐体上に設けられ、入出力ライン(8)に電気的に
    接続して特性測定用の測定装置に導出するための信号路
    (5)、及び入出力コネクタ(6)を備え、 前記第2の接点部材(11)を介して前記誘電体フィル
    ム(7)裏面のアース面(9)が筐体(2)にアース接
    続される構成とされた請求項1〜5のいずれかに記載の
    高周波用接点を備えたことを特徴とするテストフィクス
    チャ。
  7. 【請求項7】 前記筐体(2)上には、前記第2の接点
    部材(11)に接触する位置までアース信号路(5b)
    が延出して形成された請求項6記載のテストフィクスチ
    ャ。
  8. 【請求項8】 前記誘電体フィルム(7)は、前記DU
    Tのアース端子が位置する先端部(7b)に空隙部(7
    d)を形成し、 前記空隙部(7d)に位置する筐体(2)上には、前記
    DUTのアース端子に接触する所定高さのアース接続用
    の第4の接点部材(15)を設けた請求項6,7のいず
    れかに記載のテストフィクスチャ。
JP2001037100A 2001-02-14 2001-02-14 高周波用接点及び該接点を用いたテストフィクスチャ Pending JP2002243793A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001037100A JP2002243793A (ja) 2001-02-14 2001-02-14 高周波用接点及び該接点を用いたテストフィクスチャ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001037100A JP2002243793A (ja) 2001-02-14 2001-02-14 高周波用接点及び該接点を用いたテストフィクスチャ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002243793A true JP2002243793A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18900280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001037100A Pending JP2002243793A (ja) 2001-02-14 2001-02-14 高周波用接点及び該接点を用いたテストフィクスチャ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002243793A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009145192A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Japan Electronic Materials Corp プローブカード
WO2023074198A1 (ja) * 2021-10-27 2023-05-04 株式会社ヨコオ 可撓性基板、検査治具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009145192A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Japan Electronic Materials Corp プローブカード
WO2023074198A1 (ja) * 2021-10-27 2023-05-04 株式会社ヨコオ 可撓性基板、検査治具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4496456B2 (ja) プローバ装置
US5973394A (en) Small contactor for test probes, chip packaging and the like
JP2002062315A (ja) コンタクトストラクチャ
JPH11344510A (ja) プローブカード、プローブ及び半導体試験装置
JP4737996B2 (ja) 高周波プローブ装置
JP4427645B2 (ja) コンタクトプローブ、そのコンタクトプローブに用いる測定用パッド、及びそのコンタクトプローブの作製方法
JP2004138452A (ja) プローブカード
JP2734412B2 (ja) 半導体装置のソケット
JPS58173841A (ja) プロ−ブカ−ド
JP2010038726A (ja) プローブカード
US6486688B2 (en) Semiconductor device testing apparatus having a contact sheet and probe for testing high frequency characteristics
JP2002243793A (ja) 高周波用接点及び該接点を用いたテストフィクスチャ
JP2006214943A (ja) プローブ装置
JP3099951B2 (ja) 分割型プローブカード
JPH0883656A (ja) ボール・グリッド・アレイ半導体測定用ソケット
JP4765508B2 (ja) 高周波デバイスの測定治具
WO2000004394A1 (fr) Support pour mesure de dispositif et procede de mesure de dispositif
JP2007285980A (ja) プローブ装置
WO2002103373A1 (fr) Contacteur conducteur et ensemble de sondes electriques
JPH10197560A (ja) 多ピン高周波プローブ
JP2020016625A (ja) 測定装置
JP3815165B2 (ja) 電子部品の測定装置
JP2020115155A (ja) 測定装置
JP3225951B2 (ja) 高周波プローブおよびその使用方法
JP2000088884A (ja) プローブカード

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040420