JP2002243596A - 自動分離抽出装置及び試薬槽の移送方法 - Google Patents
自動分離抽出装置及び試薬槽の移送方法Info
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Abstract
洗浄作業を行うことができ、且つノズルを取り外すなど
の面倒な作業をなくすことでノズルのセットミスをなく
し、更に搬送手段のハンドによりノズル高さを制御する
ことで、試薬の注入出動作を確実に行える自動分離抽出
装置及び試薬槽の移送方法を提供することである。 【解決手段】 抽出処理部2内に試薬槽13及びマイク
ロプレート7を配置するための複数段から成る棚11を
設け、搬送手段5により搬送された分注液処理部2の試
薬槽13を、分注終了後に搬送手段5により棚11の所
定の位置に搬出する。
Description
に係り、特に医学・農学・理学・薬学等のさまざまな分
野で、例えば抗体、抗原等の免疫物質、遺伝子物質(D
NA、RNA、mRNA等)、細菌、その他の医療薬品
等の有用物質または目的物質の分離、抽出または回収を
行うために、それに関連する反応、分注、単離、濃縮、
攪拌、清澄、懸濁、希釈等の処理または作業を含めて、
マイクロプレート等の容器に対して、一貫して自動的に
大量且つ迅速に行うことが可能な医療、検査、診断、治
療、研究、定量、定性、測定等に適用する自動分離抽出
装置の試薬注入出方法に関するものである。
00−121511に開示されているように、目的物質
であるプラスミド、或いはその他の免疫物質等を遠心装
置を利用して分離するものがある。目的物質を遠心分離
により得るためには、種々の工程が必要であり、例えば
プラスミドを抽出するには、先ず、大腸菌培養液から集
菌する工程が必要である。更に集菌された大腸菌を溶解
するために、アルカリ塩や、酢酸塩を加える等の試薬を
分注する工程が必要となる。更に、抽出されたプラスミ
ドを上清中に分離したり、更に種々の試薬を分注するこ
とによって、上清を除去してプラスミドを沈殿物として
得る工程が必要になるほか、攪拌などの工程も必要とし
ていた。
装置は、多数のウエルを有するマイクロプレートの載置
される回転駆動自在な円環状のターンテーブルと、ター
ンテーブル上のマイクロプレートを各工程における必要
位置まで移動させるためのロボットハンドから成る搬送
装置と、搬送装置により移送されたマイクロプレートを
加振することで試料等を攪拌するための攪拌装置と、マ
イクロプレート内に試薬等を分注するため一列8本のデ
ィスポーザブルチップを着脱自在な第一の分注機と、搬
送装置により搬入されるマイクロプレートに保持された
試料を分離するための遠心分離装置と、遠心分離装置、
ターンテーブル、搬送装置、攪拌装置、抽出処理装置の
操作及び制御を行う操作制御装置とから構成されてい
る。また、この自動分離抽出装置には、遠心分離後のマ
イクロプレートから上清を廃棄処理するための第二の分
注機と、遠心分離後のマイクロプレートから抽出した上
清を他のマイクロプレートに抽出するための第三の分注
機とが配置されている。
ラスミドDNA等の遺伝子物質を分離・抽出するには、
各種の試薬を注入して化学反応させる必要があり、試薬
供給部の着脱によって、試薬槽に対して挿入したり抜い
たりすることができる数本のノズルが設けられている。
このノズルは、数種類の試薬同士の混合を防止するた
め、常に試薬槽の中に入っており、試薬の供給はポンプ
を駆動して試薬槽に溜めている。試薬によっては大気に
触れると固まり易いものがあるため、この種の装置のメ
ンテナンス作業として、試薬槽の洗浄は毎日のように行
われている。作業者が試薬槽を洗浄する時は、上半身を
装置の中へ入れて、ノズルを抜いて試薬槽を取り出し、
洗浄後は元の位置に試薬槽をセットしてノズルを挿入し
ていた。
注入用ノズルが試薬槽の中に入っているため、洗浄時に
ノズルを取り外す作業が必要となるため、洗浄後にノズ
ルをセットし忘れたりするなどメンテナンス作業が非常
に面倒であるという問題があった。
による試薬槽の洗浄作業を簡単に行うことができ、試薬
注入注出を確実に行える自動分離抽出装置を提供するこ
とである。
される試薬槽と、マイクロプレートを移送するためのハ
ンドを有する搬送手段と、マイクロプレートに分注処理
を行う分注液処理部と、分注液処理部及び搬送手段を操
作及び制御する操作制御部とを備えた自動分離抽出装置
において、抽出処理部内に試薬槽及びマイクロプレート
を配置するための複数段から成る棚を設け、搬送手段に
より搬送された分注液処理部の試薬槽を、分注終了後に
搬送手段により棚の所定の位置に搬出することにより達
成される。
試薬槽の配置される棚と、棚上の試薬槽を移送するため
のハンドを有する搬送手段と、搬送手段により搬送され
る試薬槽の配置されるテーブルを有する分注液処理部
と、分注液処理部及び搬送手段を操作及び制御する操作
制御部とを有し、搬送手段により試薬槽を分注液処理部
のテーブルに載置する工程と、テーブルを移動して試薬
を供給するノズルの直下に試薬槽を移動させる工程と、
搬送手段のハンドによりノズルを下げる工程と、ポンプ
を駆動して試薬を供給または排除する工程と、分注終了
時に搬送手段により試薬槽を棚の所定の位置に搬出する
工程とを有することにより達成される。
置を図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施例に
おける自動分離抽出装置1を示す平面図、図2は本実施
例における自動分離抽出装置の試薬注入抽出方法を示す
フローチャートである。図1において、自動分離抽出装
置1は、分注液処理部2、攪拌部3、遠心分離部4、搬
送手段5、ポンプ8、受け渡し部10、棚11、待機テ
ーブル12、操作/制御部6などから構成され、複数個
のウェルが設けられた略直方体の形状を成すマイクロプ
レート7及び試薬槽13は予め棚11に載置しておく。
分注液処理部2はマイクロプレート7に試薬などを注入
したり、ウェル内の液体の一部を排除する等の動作を実
行する。分注液処理部2にはチップの着脱可能な分注ヘ
ッド2aが有り、テーブル2bをX−Y方向に移動させ
てマイクロプレート7を分注ヘッド2aの下方に位置決
めし、分注ヘッド2a及び図示しないシリンジが上下動
して分注動作を行う。また、分注液処理部2には進退可
能なノズル9を備え、例えば試薬別の供給及び廃棄用が
6本、廃棄専用1本の7本を有している。攪拌部3はマ
イクロプレート7を保持して、所望の時間だけ振動させ
てウェル内の液体の攪拌を行う。遠心分離部4は、ハン
ドリング装置(図示せず)を備えており、受け渡し部1
0に置かれたマイクロプレート7をハンドリング装置で
掴んでスウィング式ロータにセットし、所望の時間回転
させて遠心力により液体の分離を行う。搬送手段5は、
棚11、待機テーブル12、分注液処理部2、攪拌部
3、受け渡し部10などの各機器間を、ハンド5aでマ
イクロプレート7及び試薬槽13を把持して搬送する。
搬送手段5は、例えばX−Y−Zの3軸ロボットの先端
にハンド5aを設け、このハンド5aの旋回及び開閉動
作を行うハンドリングロボットである。操作/制御部6
は分注液処理部2、攪拌部3、遠心分離部4、搬送手段
5、ポンプ8、受け渡し部10などを動作させるための
操作及びこれらの制御を実行する。試薬が入った試薬容
器14はポンプ8の下方に配置され、試薬容器14、ポ
ンプ8、ノズル9間をチューブ15で配回している。
棚11に載置された試薬槽13を搬送手段5のハンド5
aで掴み、分注液処理部2のテーブル2bへ載置する。
載置位置は例えば図1に示すA部である。処理段階11
0では、分注液処理部2のテーブル2bを移動させて、
ノズル9の直下へ試薬槽13を移動させる。処理段階1
20では、搬送手段5のハンド5aをノズル9aの上方
へ移動させた後、そのまま下へ押し下げる。ノズル9に
は図示していないバネがあり、常時上方へ押し上げる力
が働いている。押し下げる位置については、注入時はノ
ズル9の先端が試薬槽13に浅めに入る程度であり、試
薬槽13に溜まった試薬を出す時は試薬槽13の底に当
たらない程度の位置まで下げる。処理段階130では、
ポンプ8を駆動して試薬を試薬容器14から吸い上げて
ノズル9まで送液し、試薬槽13に供給する。ポンプ8
の回転方向を切り替えることによって、送液する方向を
替えて、供給又は排除の動作をする。処理段階140で
は、分注液処理部2において試薬分注の作業を実行す
る。例えば、サンプル液が入ったマイクロプレート7を
搬送手段5で分注液処理部2のテーブル2bのB部に載
置する。分注液処理部2は、テーブル2bをX−Y方向
に移動して、試薬槽13から試薬をチップに吸い取り、
マイクロプレート7へ分注する。処理段階150では、
分注終了後、搬送手段5でマイクロプレート7及び試薬
槽13を棚11の所定の位置へ載置する動作を実行す
る。なお、マイクロプレート7及び試薬槽13の載置及
び取り出しが容易となるような位置に棚11を設置し、
例えば自動分離抽出装置1の正面或いは側面部に設ける
のが好ましい。
及びマイクロプレートを配置するための複数段から成る
棚を設け、搬送手段により搬送された分注液処理部の試
薬槽を、分注終了後に搬送手段により棚の所定の位置に
搬出することで、作業者は棚から容易に試薬槽を取り出
して洗浄作業を行うことができ、且つノズルを取り外す
などの面倒な作業をなくすことでノズルのセットミスを
なくし、更に搬送手段のハンドによりノズル高さを制御
することで、試薬の注入出動作を確実に行える自動分離
抽出装置を提供することができる。
の配置される棚と、棚上の試薬槽を移送するためのハン
ドを有する搬送手段と、搬送手段により搬送される試薬
槽の配置されるテーブルを有する分注液処理部と、分注
液処理部及び搬送手段を操作及び制御する操作制御部と
を有し、搬送手段により試薬槽を分注液処理部のテーブ
ルに載置する工程と、テーブルを移動して試薬を供給す
るノズルの直下に試薬槽を移動させる工程と、搬送手段
のハンドによりノズルを下げる工程と、ポンプを駆動し
て試薬を供給または排除する工程と、分注終了時に搬送
手段により試薬槽を棚の所定の位置に搬出する工程とを
有することで、作業者は棚から容易に試薬槽を取り出し
て洗浄作業を行うことができ、且つノズルを取り外すな
どの面倒な作業をなくすことでノズルのセットミスをな
くし、更に搬送手段のハンドによりノズル高さを制御す
ることで、試薬の注入出動作を確実に行える試薬槽の移
送方法を提供することができる。
である。
出方法を示すフローチャートである。
ブル、3は攪拌部、4は遠心分離部、5は搬送手段、5
aはハンド、6は操作/制御部、7はマイクロプレー
ト、8はポンプ、9はノズル、11は棚、13は試薬
槽、14は試薬容器、15はチューブ、処理段階100
は搬送手段のハンドで試薬槽を掴み、分注液処理部のテ
ーブルへ載置する工程、処理段階110は分注液処理部
のテーブルを移動してノズルの直下へ試薬槽を移動させ
る工程、処理段階120は搬送手段のハンドでノズルを
下げる工程、処理段階130はポンプを駆動して試薬を
供給又は排除する工程、処理段階140は分注液処理部
による分注工程、処理段階150は分注終了時に搬送手
段で試薬槽を棚の所定の位置へ載置する工程である。
Claims (2)
- 【請求項1】 試薬が送液される試薬槽と、マイクロプ
レートを移送するためのハンドを有する搬送手段と、前
記マイクロプレートに分注処理を行う分注液処理部と、
該分注液処理部及び前記搬送手段を操作及び制御する操
作制御部とを備えた自動分離抽出装置において、前記抽
出処理部内に前記試薬槽及び前記マイクロプレートを配
置するための複数段から成る棚を設け、前記搬送手段に
より前記搬送された前記分注液処理部の前記試薬槽を、
分注終了後に前記搬送手段により前記棚の所定の位置に
搬出することを特徴とする自動分離抽出装置。 - 【請求項2】 試薬が送液される試薬槽と、該試薬槽の
配置される棚と、該棚上の前記試薬槽を移送するための
ハンドを有する搬送手段と、該搬送手段により搬送され
る前記試薬槽の配置されるテーブルを有する分注液処理
部と、該分注液処理部及び前記搬送手段を操作及び制御
する操作制御部とを有し、前記搬送手段により前記試薬
槽を前記分注液処理部のテーブルに載置する工程と、前
記テーブルを移動して試薬を供給するノズルの直下に前
記試薬槽を移動させる工程と、前記搬送手段のハンドに
より前記ノズルを下げる工程と、ポンプを駆動して試薬
を供給または排除する工程と、分注終了時に前記搬送手
段により前記試薬槽を前記棚の所定の位置に搬出する工
程とを有することを特徴とする試薬槽の移送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001043811A JP3978762B2 (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 自動分離抽出装置及び試薬槽の移送方法 |
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Family Applications (1)
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- 2001-02-20 JP JP2001043811A patent/JP3978762B2/ja not_active Expired - Fee Related
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