JP2002243570A - 圧力センサ内蔵プラグ及びその製造方法 - Google Patents

圧力センサ内蔵プラグ及びその製造方法

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JP2002243570A
JP2002243570A JP2001042953A JP2001042953A JP2002243570A JP 2002243570 A JP2002243570 A JP 2002243570A JP 2001042953 A JP2001042953 A JP 2001042953A JP 2001042953 A JP2001042953 A JP 2001042953A JP 2002243570 A JP2002243570 A JP 2002243570A
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bulging portion
bulging
pressure sensor
plug
sensor
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JP2001042953A
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English (en)
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Masayoshi Matsui
正好 松井
Koji Okazaki
浩二 岡崎
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度の熟練や高価な治工具等を要せずとも、
圧力センサを主体金具の取付座部に対してがたつきがな
いように均等に押圧力を作用させた状態にて保持するこ
とのできる圧力センサ内蔵プラグとその製造方法を提供
する。 【解決手段】 センサケース21の筒状部21aに、第
一膨出部11dの外周面に嵌合固定された非溶接の第一
固定部Tを形成することにより、センサケース21の筒
状部21aを第一膨出部11dの外周面に確実に保持固
定しておくことができる。したがって、高度の熟練や高
価な治工具等を要せずとも、圧力センサ20を主体金具
11の取付部(第一膨出部11d及び第二膨出部11
e)に対してがたつきがないように均等に押圧力を作用
させた状態にて保持することができるので、生産コスト
の増大を抑制することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に装着さ
れる圧力センサ内蔵プラグとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関の燃焼室の圧力(筒
内圧)を測定することにより、例えばノッキング検出、
燃焼圧のピーク位置検出、失火検出等を行い、内燃機関
の運転制御に役立てられている。そして、筒内圧の測定
には環状の圧電セラミック等の圧電素子を備えた圧力セ
ンサが用いられることがある。このような圧力センサは
例えばプラグの一実施例であるスパークプラグの主体金
具に配置され、主体金具に形成されるおねじ部とシリン
ダヘッドのめねじ部とのねじ嵌合によって装着される。
燃焼圧によってスパークプラグが押し上げられ、スパー
クプラグのシリンダヘッドへの締め付け荷重が変動する
ので、この荷重変動に応じて圧電素子が発する電気的出
力をリード線を介して外部へ取り出すことにより、筒内
圧が測定される。
【0003】上記のような圧力センサ付スパークプラグ
の一例として、特開平6−52967号公報に示される
ような圧力センサ内蔵タイプがある。このタイプは、絶
縁板、圧電素子及び電極板等をセンサケースに収容した
圧力センサが主体金具の取付座部に一体的に取り付けら
れ、この取付座部とプラグホールの座面との間で圧力セ
ンサを押圧保持する方式である。つまり、圧力センサ内
蔵タイプでは一般的に、主体金具の取付座部に対して圧
力センサ(圧電素子)をずれないように位置保持すると
ともに、センサケース内の気密性・水密性を保持するた
めに、センサケースを所定の押圧力で主体金具の取付座
部に押し付けて接合固定することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、例えば特
開平6−52967号公報に示されるような圧力センサ
内蔵タイプにおいては、主体金具の取付座部に対してセ
ンサケースの上下端縁を全周溶接にて一体接合する際
に、圧力センサがずれて主体金具の取付座部から外れた
り斜めに取り付けられたりすることのないように、セン
サケースの底部全体に所定の押圧力を均等に付与する必
要がある。しかしながら、主体金具の取付座部外周面に
対するセンサケース内周面の挿入性をよくするためにこ
れら両面間に隙間が形成されていたりすると、圧力セン
サを主体金具の取付座部に対してがたつきがないように
均等に押圧力を作用させた状態にて保持するためには高
度の熟練や高価な治工具等を要し、生産コストの増大を
招くおそれがある。
【0005】そこで、本発明の課題は、高度の熟練や高
価な治工具等を要せずとも、圧力センサを主体金具の取
付座部に対してがたつきがないように均等に押圧力を作
用させた状態にて保持することのできる圧力センサ内蔵
プラグとその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】そこで、
上記課題を解決するために、本発明の圧力センサ内蔵プ
ラグは、径方向に膨出する第一膨出部と、その第一膨出
部に続く形で、該第一膨出部よりも小なる外径にて径方
向に膨出する第二膨出部とが形成され、かつ、軸線方向
の前記第二膨出部側から内燃機関のプラグホールに取り
付けられることが予定された主体金具を有するプラグ本
体と、前記第二膨出部が前記軸線方向に沿って内側に挿
通されるとともに、前記プラグホールの座面とこれに対
向する前記第一膨出部の端面とに挟まれて、前記軸線方
向に所定の押圧力にて保持される環状の圧力センサとを
備え、前記圧力センサは、燃焼室の圧力に基づき電気的
出力を発生する圧電素子と、該圧電素子の外側に配置さ
れるセンサケースとを有し、前記圧電素子の外周面を覆
う前記センサケースの筒状部に、前記第一膨出部からの
脱落を防止する非溶接の第一固定部を形成する一方、該
圧電素子の前記プラグホール取付側の端面を覆う前記セ
ンサケースの底部に、該底部の内周面が前記第二膨出部
の前記プラグホール取付側の端部外面に密閉状態にて固
定された第二固定部を形成することを特徴とする。
【0007】すなわち、本発明においては、センサケー
スの筒状部に、第一膨出部からの脱落を防止する非溶接
の第一固定部を形成することにより、センサケースの筒
状部を第一膨出部に確実に保持固定しておくことができ
る。したがって、高度の熟練や高価な治工具等を要せず
とも、圧力センサを主体金具の取付部(第一膨出部及び
第二膨出部)に対してがたつきがないように均等に押圧
力を作用させた状態にて保持することができるので、生
産コストの増大を抑制することが可能となる。
【0008】このように、センサケースの筒状部に非溶
接の第一固定部が形成されているため、この第一固定部
は、押圧力を付加することにより軸線方向への第一膨出
部とセンサケースとの相対移動を許容する固定形態を有
することができる。つまり、第一固定部が、センサケー
スに押圧力を付加して第一膨出部とセンサケースとを相
対移動させる際のガイド作用を有するので、高度の熟練
や高価な治工具等を要せずとも、これら両者間の位置ず
れやがたつきがないように均等に押圧力を作用させた状
態にて容易に位置保持することができる。
【0009】したがって、第一固定部を、例えばセンサ
ケースと第二膨出部及び/又は第一膨出部とを接合固定
する際の補助的な固定形態にて使用すれば、上記位置保
持状態において、センサケースと第二膨出部及び/又は
第一膨出部とを溶接等によって接合固定することが極め
て容易に行える。言い換えれば、センサケースを主体金
具の取付部に接合固定する際に、第一固定部が仮固定部
としての機能を発揮するので、高度の熟練や高価な治工
具等を要することなく組み立て作業の効率化を図ること
ができる。
【0010】一方において、この第一固定部は、第一膨
出部とセンサケースの筒状部とを、上記した押圧力を付
加することによる軸線方向への相対移動不能にかつ密閉
状態に固定する形態をとることもできる。この場合に
は、第一固定部と第一膨出部との固定構造に若干の変更
を加えるだけで、第一固定部がいわば本固定部としてセ
ンサケースと主体金具の取付部とを固定するので、少な
くとも第一固定部に施されていた溶接等の接合工程を省
略することができ、作業工程の簡素化と生産コストの削
減を図ることができる。
【0011】以上で述べた第一固定部は、第一膨出部の
外周面と、センサケースの筒状部の内周面とを圧入摩擦
状態すなわちしまりばめ状態にて固定することにより実
現される。そして、第一固定部を暫定的ないし補助的な
固定形態(仮固定形態)で用いるか又は相対移動不能か
つ密閉状態の固定形態(本固定形態)で用いるかの選択
は、圧入の程度(締め代)を調整することによって容易
になし得る。
【0012】また、この第一固定部は、第一膨出部のプ
ラグホール取付側とは反対側の端面の周縁に係合する係
合部を有することができる。このような係合部を有する
ことにより、主として第一固定部を上記仮固定形態で用
いる場合に、第一膨出部の外周面に対して第一固定部を
嵌合固定状態で確実に位置保持することができる。ただ
し、この係合部が、第一固定部と第一膨出部との嵌合固
定後において、第一固定部に例えば加締め部のような形
で形成される場合には、上記本固定形態で用いることも
可能である。
【0013】また、上記課題を解決するために、本発明
にかかる圧力センサ内蔵プラグの製造方法は、径方向に
膨出する第一膨出部と、その第一膨出部に続く形で、該
第一膨出部よりも小なる外径にて径方向に膨出する第二
膨出部とが形成され、かつ、軸線方向の前記第二膨出部
側から内燃機関のプラグホールに取り付けられることが
予定された主体金具を有するプラグ本体に対して、燃焼
室の圧力に基づき電気的出力を発生する圧電素子と、該
圧電素子の外側に配置されるセンサケースとを有する環
状の前記圧力センサを、前記第二膨出部が前記軸線方向
に沿って内側に挿通するとともに、前記プラグホールの
座面とこれに対向する前記第一膨出部の端面とで挟ん
で、前記軸線方向に所定の押圧力にて保持する形態にて
組み付ける際に、前記圧電素子の外周面を覆う前記セン
サケースの筒状部に、前記第一膨出部からの脱落を防止
する非溶接の仮固定部を形成し、この仮固定部は、前記
圧力センサに前記押圧力を付加したときに、前記第一膨
出部と前記センサケースとの前記軸線方向への相対移動
を許容し、かつその移動状態にて前記センサケースと前
記第二膨出部及び/又は前記第一膨出部とが接合固定さ
れることを特徴とする。
【0014】このように本発明では、圧電素子の外周面
を覆うセンサケースの筒状部に形成され、第一膨出部か
らの脱落を防止する非溶接の仮固定部が、圧力センサに
軸線方向への所定の押圧力を付加したときに、第一膨出
部とセンサケースとの軸線方向への相対移動を許容して
いる。仮固定部は、押圧力の付加に伴う第一膨出部又は
センサケースのスライド移動をガイドする働きを有し、
高度の熟練や高価な治工具等を要せずとも、圧力センサ
を主体金具の取付座部に対してがたつきがないように均
等に押圧力を作用させて保持することができる。しか
も、その移動状態にて、センサケースと第二膨出部及び
/又は第一膨出部とが溶接等の手段により接合固定され
るので、このような本固定形態(最終固定形態)をミス
なく迅速に完成させるために、仮固定部は組み立て作業
の効率化においても寄与している。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明の一
実施例である圧力センサ内蔵スパークプラグの半断面正
面図とその一部を拡大して示す断面図である。圧力セン
サ内蔵スパークプラグ1(圧力センサ内蔵プラグ)は、
スパークプラグ本体10(プラグ本体)と、スパークプ
ラグ本体10の主体金具11に一体的に取り付けられた
圧力センサ20とを有している。なお、以下の記載にお
いて、圧力センサ内蔵スパークプラグ1のプラグホール
PH取付側すなわち燃焼室CRに向かう側を「前方側」
(又は「前端側」)、これと反対方向に向かう側を「後
方側」(又は「後端側」)と称する。
【0016】図1において、圧力センサ内蔵スパークプ
ラグ1の前端部は、内燃機関のシリンダヘッドに形成さ
れたプラグホールPHの最奥部(最前方)において、燃
焼室CRに連通して形成された挿入孔111に挿入さ
れ、その先端が内燃機関の燃焼室CRに突入する形でプ
ラグホールPH内に配置される。高電圧供給部を介して
点火コイルユニットで発生した高電圧をスパークプラグ
本体10に印加すると、燃焼室CR内で火花放電を発生
して混合気を燃焼させる。このときの燃焼室CRの圧力
(筒内圧)を圧力センサ20で測定して、例えばノッキ
ング検出、燃焼圧のピーク位置検出、失火検出等を行
い、内燃機関の運転制御に役立てられている。
【0017】図1に示すスパークプラグ本体10におい
て、筒状に形成された主体金具11の内側に、アルミ
ナ、窒化アルミニウム等のセラミック燒結体により構成
された絶縁体12が嵌め込まれ、絶縁体12の先端側に
形成される脚長部12bが主体金具11から前方へ突出
している。一方、絶縁体12の後部は主体金具11の後
端から延出して後端側にコルゲーション部12aを形成
し、コルゲーション部12aの後端には端子電極13が
後方に向け突設されている。端子電極13と電気的に接
続された中心電極14が脚長部12bの先端から前方へ
突出している。主体金具11の先端に一端を接合された
接地電極15の他端側が側方に曲げ返され、その側面が
中心電極14の先端面と対向して、火花放電ギャップg
を形成している。
【0018】主体金具11は前方側から、内燃機関のシ
リンダヘッド底部に形成され、燃焼室に連通する挿入孔
111に形成されためねじと螺合するおねじが形成され
た円筒状の先端部11a、燃焼ガスの漏洩をシールする
ためのガスケット11b、座面に圧力センサ20を固定
する取付座部11c、及び先端部11aに形成されたお
ねじを螺進させるためにプラグレンチ等の工具が係合さ
れる工具係合部11c’とを有している。取付座部11
cは、図2(a)にも示すように、径方向に膨出する第
一膨出部11dと、その第一膨出部11dのプラグホー
ル取付側(前方側)に続く形で、第一膨出部11dより
も小なる外径にて径方向に膨出する第二膨出部11eと
が2段階で形成されている。
【0019】筒状部21aと底部21bとが半断面L字
状に形成された環状のセンサケース21の内側空間にお
いて、底部21b上に下方(前方)から順次積み重ねる
形で各々環状に形成された板パッキン22、圧電素子2
3、電極板24及び絶縁板25が収容され、圧力センサ
20が構成されている。なお、環状の電極板24の外周
縁に形成される端子24aから後方側にリード線27が
延出され、燃焼室CRの圧力に基づく圧電素子23の電
気的出力を外部へ取り出している。また、圧力センサ2
0の絶縁チューブ29は、圧電素子23の内側に位置す
る形で第二膨出部11eに被せられている。
【0020】そして、取付座部11cの第二膨出部11
eが圧力センサ20の内周面側において軸線方向に沿う
ように挿通されるとともに、圧力センサ20はプラグホ
ールPHの座面Sとこれに対向する第一膨出部11dの
センサ支持端面11fとに挟まれて、軸線方向に押圧保
持されている。センサケース21の筒状部21a内周面
が取付座部11cの第一膨出部11d外周面に対してし
まりばめにて嵌合固定され、筒状部21aには仮固定部
T(第一固定部)が形成されている。
【0021】一方、センサケース21の底部21b内周
面が第二膨出部11eの下端部外面に当接され、底部2
1bの下端周縁に沿って全周レーザー溶接が施されるこ
とにより、底部21bには軸線方向への移動不能にかつ
密閉状態にて固定された第一溶接部W1(第二固定部)
が形成されている。さらに、筒状部21aの軸線方向中
間部において仮固定部Tの一部に重合する形で、筒状部
21aの全周に沿ってレーザー溶接が施されることによ
り、筒状部21aには軸線方向への移動不能にかつ密閉
状態にて固定された第二溶接部W2(第三固定部)が形
成されている。
【0022】センサケース21の内部空間は、樹脂、シ
リコンゴム等の充填層26により密封されている。そし
て、環状の電極板24の外周縁に形成される端子24a
から後方側にリード線27が延出され、燃焼室CRの圧
力に基づく電気的出力を外部へ取り出す。なお、圧力セ
ンサ20は主体金具11の取付座部11cと一体的に形
成されるので、センサケース21や充填層26により十
分に耐水性・気密性が保たれている。
【0023】また、主体金具11の第一膨出部11dと
工具係合部11c’とには、リード線27を配設するた
めに、軸線方向に貫通する円形状のリード線挿通孔11
j,11kがそれぞれ形成されている。したがって、環
状の電極板24の端子24aから後方側に引き出された
リード線27は、第一膨出部11dのリード線挿通孔1
1jに挿通され、さらに工具係合部11c’のリード線
挿通孔11kを通過して後方へ延出され、プラグホール
PHの後端開口部から外部へ引き出されている。
【0024】つぎに、図2及び図3に、図1の圧力セン
サ内蔵スパークプラグ1の組立工程を示す。センサケー
ス21の筒状部21aの内側空間において、各々環状に
形成された板パッキン22、圧電素子23、電極板24
及び絶縁板25を、底部21b上に下方(前方)から順
次積み重ねる形で収容して、圧力センサ20を組み立て
る。このようにして組み立てた圧力センサ20の内周面
側において、絶縁チューブ29を被せた取付座部11c
の第二膨出部11eを軸線方向に沿うように挿通する
と、圧力センサ20は第一膨出部11dのセンサ支持端
面11f側に所定の押圧力にて軸線方向に押圧保持され
る(図2(a))。このとき、電極板24の端子24a
に接続されたリード線27は、第一膨出部11dのリー
ド線挿通孔11jと工具係合部11c’のリード線挿通
孔11kとに順次挿通される。また、筒状部21a内周
面が第一膨出部11d外周面に対してしまりばめにて嵌
合固定され、筒状部21aには仮固定部Tが形成される
(図2(b))。
【0025】スパークプラグ本体10と圧力センサ20
との天地を反転させ、センサケース21をその底部21
bの外側から押圧具Pにて押圧すると、センサケース2
1はその底部21b内周面が第二膨出部11eの下端部
外面に当接するまで軸線方向に移動し、圧力センサ20
は第一膨出部11dのセンサ支持端面11f側に、所定
の押圧力にて軸線方向に押圧保持される。その状態に
て、底部21bの下端周縁に沿ってレーザー溶接機LW
からレーザービームLBを照射して全周レーザー溶接を
施すことにより、底部21bには軸線方向への移動不能
にかつ密閉状態にて固定された第一溶接部W1が形成さ
れる。さらに、仮固定部Tの一部に重合する形で、筒状
部21aの全周に沿ってレーザー溶接機LWからレーザ
ービームLBを照射してレーザー溶接を施すことによ
り、筒状部21aには軸線方向への移動不能にかつ密閉
状態にて固定された第二溶接部W2が形成される(図3
(a))。
【0026】再びスパークプラグ本体10と圧力センサ
20との天地を反転させ、樹脂注入機RIによりセンサ
ケース21の内部空間に樹脂を注入して、充填層26に
よりセンサケース21を密封する。以上により、圧力セ
ンサ内蔵スパークプラグ1の組み立てが完了する(図3
(b))。
【0027】続いて図4には、図1の圧力センサ内蔵ス
パークプラグ1の変更例を示す。図4の仮固定部Tに
は、第一膨出部11dの上端面の周縁に係合する複数
(ここでは4個)のポンチ窪みT1(係合部)が形成さ
れている。このポンチ窪みT1は、センサケース21と
第一膨出部11dとの嵌合固定後(図2(b)参照)に
仮固定部Tにポンチによって打刻形成される。このポン
チ窪みT1の第一膨出部11d上端面への係合によっ
て、仮固定部Tがしまりばめによって形成されていない
場合でも、圧力センサ20(センサケース21)が第一
膨出部11dから脱落することがない。
【0028】また、図5は、圧力センサ内蔵スパークプ
ラグ1の他の変更例を示す。図5の仮固定部Tには、第
一膨出部11dの上端面の周縁に係合する全周窪みT2
(係合部)が形成されている。この全周窪みT2は、セ
ンサケース21と第一膨出部11dとの嵌合固定以前に
予め仮固定部Tに一体形成されている。この全周窪みT
2の第一膨出部11d上端面への係合によって、仮固定
部Tがしまりばめによって形成されていない場合でも、
圧力センサ20(センサケース21)が第一膨出部11
dから脱落することがない。
【0029】なお、図4及び図5において、図1と共通
する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0030】以上の説明は、圧力センサ内蔵スパークプ
ラグの実施例についてのみ行ったが、本発明は圧力セン
サ内蔵グロープラグ等にも適用可能である。また、本発
明の実施例では、主体金具の先端部に形成されたおねじ
をプラグホールの挿入孔に形成されためねじに螺合させ
ることにより、圧力センサ内蔵スパークプラグをシリン
ダヘッドに固定しているが、その他の手段によって主体
金具の取付座部をプラグホールの座面に対して押圧固定
する態様であっても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である圧力センサ内蔵スパー
クプラグの半断面正面図及び部分拡大断面図。
【図2】図1の圧力センサ内蔵スパークプラグの組立工
程を示す斜視図及び一部破断正面図。
【図3】図2に続く組立工程を示す一部破断正面図。
【図4】図1の第一変更例を示す一部破断正面図。
【図5】図1の第二変更例を示す一部破断正面図。
【符号の説明】
1 圧力センサ内蔵スパークプラグ(圧力センサ内
蔵プラグ) 10 スパークプラグ本体(プラグ本体) 11 主体金具 11d 第一膨出部 11e 第二膨出部 11f センサ支持端面 20 圧力センサ 21 センサケース 21a 筒状部 21b 底部 CR 燃焼室 PH プラグホール S 座面 T 仮固定部(第一固定部) T1 ポンチ窪み(係合部) T2 全周窪み(係合部) W1 第一溶接部(第二固定部) W2 第二溶接部(第三固定部)
フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA23 BB12 CC11 DD20 EE23 FF43 GG01 GG12 GG25 3G019 KA01 KA28 5G059 AA10 CC02 KK03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に膨出する第一膨出部と、その第
    一膨出部に続く形で、該第一膨出部よりも小なる外径に
    て径方向に膨出する第二膨出部とが形成され、かつ、軸
    線方向の前記第二膨出部側から内燃機関のプラグホール
    に取り付けられることが予定された主体金具を有するプ
    ラグ本体と、 前記第二膨出部が前記軸線方向に沿って内側に挿通され
    るとともに、前記プラグホールの座面とこれに対向する
    前記第一膨出部の端面とに挟まれて、前記軸線方向に所
    定の押圧力にて保持される環状の圧力センサとを備え、 前記圧力センサは、燃焼室の圧力に基づき電気的出力を
    発生する圧電素子と、該圧電素子の外側に配置されるセ
    ンサケースとを有し、 前記圧電素子の外周面を覆う前記センサケースの筒状部
    に、前記第一膨出部からの脱落を防止する非溶接の第一
    固定部を形成する一方、該圧電素子の前記プラグホール
    取付側の端面を覆う前記センサケースの底部に、該底部
    の内周面が前記第二膨出部の前記プラグホール取付側の
    端部外面に密閉状態にて固定された第二固定部を形成す
    ることを特徴とする圧力センサ内蔵プラグ。
  2. 【請求項2】 前記第一固定部は、前記押圧力を付加す
    ることにより前記軸線方向への前記第一膨出部と前記セ
    ンサケースとの相対移動を許容する固定形態を有する請
    求項1記載の圧力センサ内蔵プラグ。
  3. 【請求項3】 前記第二固定部は、前記第二膨出部の前
    記プラグホール取付側の端部と前記センサケースの底部
    とを、周方向に連続的又は断続的に接合固定する請求項
    1又は2記載の圧力センサ内蔵プラグ。
  4. 【請求項4】 前記第一固定部は、前記第一膨出部と前
    記センサケースの筒状部とを、前記押圧力を付加するこ
    とによる前記軸線方向への相対移動不能にかつ密閉状態
    に固定する請求項1記載の圧力センサ内蔵プラグ。
  5. 【請求項5】 前記第一固定部は、前記第一膨出部の前
    記プラグホール取付側とは反対側の端面の周縁に係合す
    る係合部を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の
    圧力センサ内蔵プラグ。
  6. 【請求項6】 前記係合部は、周方向に連続的又は断続
    的に形成されている請求項5記載の圧力センサ内蔵プラ
    グ。
  7. 【請求項7】 径方向に膨出する第一膨出部と、その第
    一膨出部に続く形で、該第一膨出部よりも小なる外径に
    て径方向に膨出する第二膨出部とが形成され、かつ、軸
    線方向の前記第二膨出部側から内燃機関のプラグホール
    に取り付けられることが予定された主体金具を有するプ
    ラグ本体に対して、 燃焼室の圧力に基づき電気的出力を発生する圧電素子
    と、該圧電素子の外側に配置されるセンサケースとを有
    する環状の前記圧力センサを、 前記第二膨出部が前記軸線方向に沿って内側に挿通する
    とともに、前記プラグホールの座面とこれに対向する前
    記第一膨出部の端面とで挟んで、前記軸線方向に所定の
    押圧力にて保持する形態にて組み付ける際に、 前記圧電素子の外周面を覆う前記センサケースの筒状部
    に、前記第一膨出部からの脱落を防止する非溶接の仮固
    定部を形成し、 この仮固定部は、前記圧力センサに前記押圧力を付加し
    たときに、前記第一膨出部と前記センサケースとの前記
    軸線方向への相対移動を許容し、 かつその移動状態にて前記センサケースと前記第二膨出
    部及び/又は前記第一膨出部とが接合固定されることを
    特徴とする圧力センサ内蔵プラグの製造方法。
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