JP2002242726A - 予混合圧縮自着火機関 - Google Patents
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Abstract
昇による機関の損傷を伴うこと無く、出力を向上して、
効率を改善することが出来る予混合圧縮自着火機関の提
供。 【解決手段】 空気(Air)及び燃料(Fg)を気筒
(3a)内へ供給し、気筒(3a)内の空気(Air)
及び燃料(Fg)の混合気(Gp)を圧縮して自着火せ
しめる予混合圧縮自着火機関において、気筒(3a)内
の燃焼を緩慢化する様に構成されていると共に、燃料の
供給量を増加する制御を行なう様に構成されている。
Description
筒内へ供給し、気筒内の空気及び燃料の混合気を圧縮し
て自着火せしめる予混合圧縮自着火機関に関する。
関11Aでは、ミキサMxで空気Airと燃料ガスFg
が混合され、そのままの状態で燃焼室Cvに導かれ、高
圧縮自着火燃焼するので、着火時期や燃焼状態を制御す
るディーゼルエンジンやガソリンエンジンと異なり、着
火時期、筒内圧力、着火期間等は、供給された混合気の
供給温度、圧力、燃料供給量の僅かな差異により変動し
て所期の燃焼状態に制御することが困難である。
にクランク角θをとって燃焼過程を示したもので、曲線
Nは所期の燃焼状態を、曲線Kはノック等の異常燃焼状
態を示している。従来の予混合圧縮自着火機関11Aで
は、着火、燃焼を制御していないので曲線Kの発生を抑
制することが困難であった。
力の許容値Upに対し、所期の定常燃焼曲線Nの最大値
Npをきわめて低く設定をする必要があった。仮に、許
容値Upに対して曲線Kが頻繁に発生すれば、機関損傷
または寿命減少にいたっていた。
効率の向上の要請があり、そのために出力向上の必要が
ある。しかし、出力向上に伴い、曲線Kのような所謂
「燃焼が激しい」状態による圧力上昇により燃焼圧力の
許容値Upを越えて機関損傷の恐れが増大するという問
題が生じる。
ている場合には)還流ガス(EGRガス)、不活性ガ
ス、低温の混合気を気筒内に投入すると、燃焼が緩慢化
するので、筒内圧力が減圧され、機関損傷を免れる。し
かしながら、燃焼が緩慢化すると、出力が低下して効率
低下をもたらし、上述した効率向上という要請に応える
ことが出来ない。
技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、機関の損
傷を伴うこと無く、出力を向上して、効率を改善するこ
とが出来る予混合圧縮自着火機関の提供を目的としてい
る。
火機関は、空気(Air)及び燃料(Fg)を気筒(3
a)内へ供給し、気筒(3a)内の空気(Air)及び
燃料(Fg)の混合気(Gp)を圧縮して自着火せしめ
る予混合圧縮自着火機関において、気筒(3a)内の燃
焼を緩慢化する様に構成されていると共に、燃料の供給
量を増加する制御を行なう様に構成されている(請求項
1)。ここで、気筒(3a)内の各種燃焼パラメータに
ついて、不均一な分布を生ぜしめ、以って、より一層の
燃焼の緩慢化を実現することが好ましい。
ガス)供給ライン(11)上に燃料供給機構(8)を有
するのが好ましい(請求項2)。ここで、気筒(3a)
内に不均一なEGRガス分布が発生する様に構成してい
るのが好ましい。
空気(Air)の混合気(Gp)を供給する吸気系(5
A)に、不活性ガス(Ng)を供給する機構(8A)を
有しているのが好ましい(請求項3)。この場合におい
ても、気筒(3a)内の不活性ガス分布が不均一となる
様に構成することが好ましい。
(Air)及び燃料(Fg)の混合気(Gp)を冷却す
る予混合気冷却手段(32)を設け、該予混合気冷却手
段(32)を設けた吸気系(6E)を介して気筒(3
a)に供給される燃料供給量を増加する様に構成されて
いるのが好ましい(請求項4)。そして、気筒(3a)
内の温度分布が不均一となる様に構成することが好まし
い。具体的には、例えば、複数ポート(5、6)を持つ
予混合圧縮自着火機関であれば、一方のポート(6)か
らの予混合気(Gp)を冷却して、冷却した側のポート
(6)から付加的燃料(f)を投入する様に構成するこ
とが好ましい。
ば、冷却水が流過する熱交換器(32)、ペルチエ・ク
ーラ(32G)等を用いることが出来る。前記予混合気
冷却手段が熱交換器(32)である場合には、冷却水
(Wc)の流量を制御する流量制御バルブ(37)の開
度を制御することにより、予混合温度が制御される。一
方、前記混合気温度調節手段がペルチエ・クーラ(32
G)である場合には、ペルチエ・クーラ(32G)への
通電量を制御することにより、予混合温度が制御され
る。
を有する予混合圧縮自着火機関において、燃料(Fg)
を供給するための手段としては、ミキサ(Mx)或いは
インジェクタ(8)を用いることが好ましい。ここで当
該ミキサ(Mx)は、燃料(Fg)(例えば、都市ガス
その他の燃料ガス)供給管(2)及びそこに介装された
開閉弁(V2)と組み合わされて1つのユニットを構成
しており、燃料供給量の制御は当該開閉弁(V2)の開
度を制御することにより行なわれるのが好ましい。
ニホルド(Im)(の分岐点)上流にミキサ(Mx)
(又は大型インジェクタ)を設けて、且つ、燃料供給量
を正確に制御する(偏差を補正する)ために各分配管
(51、52、・・)毎にミキサまたはインジェクタを
更に設けるのが好ましい。或いは、マニホルド(Im)
(の分岐点)上流のミキサ(Mx)を省略し、各分配管
(51、52、・・)毎に設けられたミキサ又はインジ
ェクタのみで、燃料供給量の制御を行っても良い。な
お、前記インジェクタは、燃料ガス噴射量で燃料供給量
を調節している。
る予混合圧縮自着火機関の運転制御方法において、各気
筒(31a、32a、・・)の燃焼状態を検出する工程
と、制御パラメータと燃焼状態との特性マップに基づい
て各気筒(31a、32a、・・)の燃焼状態の検出結
果から当該制御パラメータを制御する工程、とを有する
ことを特徴としている(請求項5)。
有する予混合圧縮自着火機関の運転制御方法において、
各気筒(31a、32a、・・)の燃焼状態を検出する
工程と、制御パラメータと燃焼状態との特性マップに基
づいて複数気筒中の代表気筒(31a)における燃焼状
態の検出結果から当該代表気筒(31a)の制御パラメ
ータを制御する工程と、その他の気筒と代表気筒(31
a)との燃焼状態における偏差を決定する工程と、当該
偏差が低減する様に制御パラメータを制御する工程、と
を有することを特徴としている(請求項6)。
としては、例えば、圧力センサ(16)、加速度センサ
(17)、ロードワッシャ(18)を用いるのが好まし
い。
ば、付加的燃料供給による出力向上が生じても、燃焼状
態が緩慢化されているので、機関損傷を生じる恐れが無
い。
状態を制御するパラメータである燃焼パラメータ(温
度、EGR量、その他)が気筒(3a)内で不均一であ
れば、燃焼がより一層緩慢化することを見出した。従っ
て、上述した構成を有する本発明の予混合圧縮自着火機
関においても、当該不均一が生じ易い様な構成とするの
が好ましい。
混合圧縮自着火機関の実施形態を説明する。第1の実施
形態を示す図1において、吸入空気Airを導入する吸
気管4に開閉弁V2を介装した燃料管2で構成されるミ
キサMxが連結され、その吸気管4は分配管として分岐
部4aで分岐する第1及び第2の吸気ポート5、6に連
結されている。
段として、ミキサMxに替えて流量制御が可能な大型イ
ンジェクタを吸気管4に取りつけてもよい。
本体3の気筒3aに図示しない吸気弁を介して連通され
ている。
ポート13及び14が連通され、これらが排気管12で
結合され、図示しない排気マニホールド、マフラ等を介
して外部に連通されるよう構成されている。図1におい
て、排気管12には弁12vが介装されている。この弁
12vは、排気管12を流過する排気ガスの高温に対し
て耐性が有り、且つ、正確に動作するタイプの弁である
ことが望ましい。
6、気筒3aの振動加速度を検出する加速度センサ17
及び応力を検出するロードワッシャ18が装着され、そ
れぞれが多重信号線21によって制御装置15に接続さ
れている。
ンである還流管11が分岐して設けられ、還流管11は
還流弁11vを介装して第1の吸気ポート5に連通され
ている。還流弁11vは、制御線23によって制御装置
15に連通されている。
ート5との間に付加燃料の燃料供給機構であるインジェ
クタ8が取りつけられ、インジェクタ8は電磁弁9を介
して図示しない燃料供給源に連通されている。電磁弁9
は、制御線22によって制御装置15に連通されてい
る。
燃焼状態を前記圧力センサ16、加速度センサ17及び
ロードワッシャ18からの出力信号を受信し、予め内蔵
してあるこの機関本体3に固有な性能特性マップを参照
して、所期の燃焼状態とするようにEGRガス量を制御
しまたインジェクタ8からの付加燃料を制御する機能を
有して構成されている。
ト5に還流させているが、気筒内の混合気濃度が不均一
分布になる前提で、第1及び第2吸気ポート5、6の両
方に還流させてもよい。
を説明する。吸気管4に導入された吸入空気Airは、
ミキサMxで燃料管2からの燃料ガスFgと混合されて
予混合気Gpとなり、第1及び第2の吸気ポート5及び6
を介して気筒3aに導かれる。この段階の混合気Gp
は、空気Airと燃料Fgとの混合が均一な濃度状態に
形成されている。即ち、不安定燃焼の懸念を有した混合
気となっている。
量のEGRガスを排気管12から還流管11と還流弁1
1v介して、第1の吸気ポート5に還流させる。
燃料分布は不均一となり、また、EGRガスの緩慢燃焼
効果とあいまってノック等の異常燃焼を生じない緩慢燃
焼となる。
給して、出力増加をはかる。この結果、緩慢燃焼による
出力減少を補いかつ、異常燃焼のない安定な燃焼と定常
な出力増加が得られる。
センサ17及びロードワッシャ18からの出力信号で確
認し、燃焼状態、出力等が所期の状態にない場合は、制
御装置15からの制御信号によって還流弁11vの開度
制御によりEGRガスの量を操作して緩慢燃焼をさせる
とともに、電磁弁9の開閉制御による付加燃料の噴射供
給量を制御する。
緩慢燃焼によって、気筒本体3の損傷を生じさせること
なく出力増加ができる。
pとは別にN2等の不活性ガスを供給して気筒内での燃
焼をばらつかせて緩慢燃焼をさせる形態を示している。
図1と異なる部分を主体として構成及び作用を説明す
る。
気Gpが導かれる吸気系の1部を構成する吸気管4は、
分岐部4aで分岐する第1及び第2の吸気ポート5A、
6Aに連結されている。吸気系の1部を構成する第1及
び第2の吸気ポート5A、6Aは、気筒本体3の気筒3
aに図示しない吸気弁を介して連通されている。
ポート13及び14が連通され、これらが排気管12A
で結合され、図示しない排気マニホールド、マフラ等を
介して外部に連通されるよう構成されている。
6、気筒3aの振動加速度を検出する加速度センサ17
及び応力を検出するロードワッシャ18が装着され、そ
れぞれが多重信号線21によって制御装置15Aに接続
されている。
機構としてのインジェクタ8Aが取りつけられ、インジ
ェクタ8Aに図示しない不活性ガス供給源に接続された
管10Aが制御弁9Aを伴って連通されている。制御弁
9Aは、制御線22Aによって制御装置15Aに連通さ
れている。
第1の吸気ポート5Aに取りつけられているが、不活性
ガスが不均一分布になる前提で、第1及び第2の吸気ポ
ート5A、6Aの両方に連通されていてもよいし、気筒
3aに直接にインジェクタ8が直接に取りつけられても
よいし、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。
び燃焼状態を前記圧力センサ16、加速度センサ17及
びロードワッシャ18からの出力信号を受信し、予め内
蔵してあるこの機関本体3に固有な性能特性マップを参
照して、所期の燃焼状態とするように不活性ガスNgの
供給を制御し、また燃料ガスの供給を制御する機能を有
して構成されている。
用を説明する。ミキサで混合された予混合気Gpは、第
1及び第2の吸気ポート5A及び6Aを介して気筒3a
に導かれる。この段階の混合気Gpは、空気Airと燃
料Fgとの混合が均一な状態に形成されている。即ち、
不安定燃焼の懸念を有した混合気となっている。
不活性ガスNgを、管10Aからインジェクタ8Aによ
って第1吸気ポート5Aに供給する。そして、気筒3a
内での燃焼をばらつかせて緩慢燃焼をさせ、ノック等の
異常燃焼を生じさせないようにする。
力増加をはかるためにはミキサMxの開閉弁V2の開度
を広げて燃料ガスFgの供給量を増加させる。
センサ17及びロードワッシャ18からの出力信号で確
認し、燃焼状態、出力等が所期の状態にない場合は、制
御装置15Aからの制御信号によって制御弁9の開度制
御をして不活性ガスNの供給量を制御して緩慢燃焼をさ
せるとともに、開閉弁V2の開度調整をして出力の制御
操作をする。
pとは別に不活性ガスに付加燃料を供給して気筒内での
燃焼をばらつかせ緩慢燃焼をさせるとともに、出力増加
をはかる別の形態を示している。図1、2と異なる部分
を主体として構成及び作用を説明する。
気Gpが導かれる吸気管4は、分岐部4aで分岐する第
1及び第2の吸気ポート5A、6Aに連結されている。
第1及び第2の吸気ポート5A、6Aは、機関本体3の
気筒3aに図示しない吸気弁を介して連通されている。
気ポート13及び14が連通され、これらが排気管12
Aで結合され、図示しない排気マニホールド、マフラ等
を介して外部に連通されるよう構成されている。
16、気筒3aの振動加速度を検出する加速度センサ1
7及び応力を検出するロードワッシャ18が装着され、
それぞれが多重信号線21Bによって制御装置15Bに
接続されている。
構としてのインジェクタ8Aが取りつけられ、インジェ
クタ8Aに制御弁31を伴った管30が図示しない不活
性供給源に連通されている。制御弁31は、制御線22
によって制御装置15Bに連通されている。
第1の吸気ポート5Aに連通するインジェクタ8Aで構
成されているが、不活性ガスが不均一になる前提で、第
1及び第2の吸気ポート5Aと6Aの両方に取りつけら
れてもよいし、気筒3aに直接にインジェクタ8Aが取
りつけられてもよいし、あるいはこれらの組み合わせで
あってもよい。
が弁19Bを伴って取りつけられ、管20Bは図示のな
い付加燃料供給源に連通されている。
び燃焼状態を前記圧力センサ16、加速度センサ17及
びロードワッシャ18からの出力信号を受信し、予め内
蔵してあるこの機関本体3に固有な性能特性マップを参
照して、所期の燃焼状態とするように不活性ガスNgの
供給を制御し、また、付加燃料ガスfの供給量を制御す
る機能を有して構成されている。
用を説明する。ミキサで混合された予混合気Gpは、第
1及び第2の吸気ポート5A及び6Aを介して気筒3a
に導かれる。この段階の混合気Gpは、空気Airと燃
料Fgとの混合が均一な状態に形成されている。即ち、
不安定燃焼の懸念を有した混合気となっている。
不活性ガスNgを、管30からインジェクタ8Aによっ
て第1吸気ポート5Aに供給する。そして、気筒3a内
での燃焼をばらつかせて緩慢燃焼をさせ、ノック等の異
常燃焼を生じさせないようにする。
力増加をはかるために弁19Bの開度を広げて付加燃料
ガスfの供給量を増加させる。
センサ17及びロードワッシャ18からの出力信号で確
認し、燃焼状態、出力等が所期の状態にない場合は、制
御装置15Bからの制御信号によって制御弁30Bの開
度制御により不活性ガスNgの供給量を制御して緩慢燃
焼をさせるとともに、制御弁19Bの開度調整をして出
力の制御操作をする。
の一部を冷却して温度分布を不均一にし燃焼を緩慢化さ
せ、また付加燃料によって出力増加をする形態を示して
いる。図1と異なる部分を主体として構成及び作用を説
明する。
管4Eに第1及び第2の吸気ポート5E、6Eが連結さ
れている。
機関本体3の気筒3aに図示しない吸気弁を介して連通
されている。
ポート13及び14が連通され、これらが排気管12A
で結合され、図示しない排気マニホールド、マフラ等を
介して外部に連通されるよう構成されている。
6、気筒3aの振動加速度を検出する加速度センサ17
及び応力を検出するロードワッシャ18が装着され、そ
れぞれが多重信号線21Eによって制御装置15Eに接
続されている。
着され、熱交換器32には制御弁37を介装した管36
と管38が取りつけられている。
連通されている。流体熱源は機関の冷却水であってもよ
いし、外気であってもよい。流量制御バルブの制御弁3
7は、制御線24Eによって制御装置15Eに連通され
ている。
するインジェクタ8Eが取りつけられ、インジェクタ8
Eに弁9Eを伴った管10Eが連通されている。に
び燃焼状態を前記圧力センサ16、加速度センサ17及
びロードワッシャ18からの出力信号を受信し、予め内
蔵してあるこの機関本体3に固有な性能特性マップを参
照して、所期の燃焼状態とするように混合気Gpを冷却
制御し、また、付加燃料fの供給量を制御する機能を有
して構成されている。
用を説明する。吸気管4Eから導入された予混合気Gp
は、第1及び第2の吸気ポート5E及び6Eを介して気
筒3aに導かれる。この段階の混合気Gpは、空気Ai
rと燃料Fgとの混合が均一な温度状態に形成されてい
る。この温度状態分布を不均一にして、緩慢な燃焼をさ
せるようにする。
合気Gpを熱交換器32によって冷却し、温度分布を不
均一にして燃焼状態を緩慢にさせ、ノック等の異常燃焼
を生じさせないようにする。
力増加をはかるために電磁弁9Eの開度を広げて付加燃
料ガスfの供給量を増加させる。
センサ17及びロードワッシャ18からの出力信号で確
認し、所期の状態にない場合は、制御装置15Eからの
制御信号によって制御弁37の開度制御をして筒内混合
気の温度ばらつきを操作し、緩慢燃焼をさせるとともに
電磁弁9Eの開度調整をして出力の制御操作をする。第
5の実施形態を示す図5は、混合気Gpの一部を冷却し
て温度分布を不均一にし燃焼を緩慢化させ、また付加燃
料によって出力増加をする別の形態を示している。図1
と異なる部分を主体として構成及び作用を説明する。
管4Gに分岐部4Gaで分岐する第1及び第2の吸気ポ
ート5G、6Gが連結されている。
機関本体3の気筒3aに図示しない吸気弁を介して連通
されている。
ポート13及び14が連通され、これらが排気管12A
で結合され、図示しない排気マニホールド、マフラ等を
介して外部に連通されるよう構成されている。
6、気筒3aの振動加速度を検出する加速度センサ17
及び応力を検出するロードワッシャ18が装着され、そ
れぞれが多重信号線21Gによって制御装置15Gに接
続されている。
ルチェ・クーラ32Gが装着され、クーラ32Gには電
力制御装置36Gを介装した電線35Gが取りつけられ
ている。
に連通されている。電力制御装置36Gは、制御線15
Gによって制御装置15Gに連通されている。
よび燃焼状態を前記圧力センサ16、加速度センサ17
及びロードワッシャ18からの出力信号を受信し、予め
内蔵してあるこの機関本体3Gに固有な性能特性マップ
を参照して、所期の燃焼状態とするように混合気Gpを
冷熱制御し、また、付加燃料を供給して出力増加させる
機能を有して構成されている。
するインジェクタ8Gが取りつけられ、インジェクタ8
Gは弁9Gを伴った管10Gに連通されている。
用を説明する。吸気管4Gから導入された予混合気Gp
は、第1及び第2の吸気ポート5G及び6Gを介して気
筒3Gaに導かれる。この段階の混合気Gpは、空気A
irと燃料Fgとの混合が均一な温度状態に形成されて
いる。この温度状態を変えて、緩慢な燃焼をさせるよう
にする。
冷却し、温度分布を不均一にして燃焼状態を緩慢にさ
せ、ノック等の異常燃焼を生じさせないようにする。
力増加をはかるために電磁弁9Gの開度を広げて付加燃
料ガスfの供給量を増加させる。
センサ17及びロードワッシャ18からの出力信号で確
認し、所期の状態にない場合は、制御装置15Gからの
制御信号によって電力制御装置36Gによる電流制御を
して筒内混合気の温度分布を不均一にし、緩慢燃焼をさ
せるとともに電磁弁9Gの開度調整をして出力の制御操
作をする。
1〜図5の燃焼制御機能を有する複数気筒機関の燃焼を
気筒ごとのばらつきをなくして、統一的に緩慢化させか
つ、出力増加する形態を示している。図6はその構成を
示し、図7は作用方法を示している。図1〜図5と異な
る部分を主体として構成及び作用を説明する。
吸気管A4に開閉弁V2を介装した燃料管A2で構成さ
れるミキサMxが連結され、その吸気管A4は吸気マニ
ホールドImに連通されている。
の吸気ポートによって複数の気筒31a、32a、33
a、・・3naに連通されている。図6においては、符
号51、52、53・・5nが各気筒31a、32a、
33a、・・3naに通じる第1の吸気ポートを構成し
ている。
aは、気筒ごとの2つの排気ポートで排気マニホールド
Emに連通され、排気管A12から図示のないマフラ等
を介して外部に連通されるよう構成されている。
aにそれぞれの筒内圧を検出する圧力センサ161、気
筒の振動加速度を検出する加速度センサ及び応力を検出
するロードワッシャが装着され、それぞれが多重信号線
211によって制御装置151、152、153、・・
15nに接続されている。
3、・・5nに不活性ガス供給機構のインジェクタ8
1、82、83、・・8nが装着され、図示しない不活
性ガス源に電磁弁91、92、93、・・9nを介した
管101、・・が連通されている。
装置151に連通されている。電磁弁92、93等も同
様に各制御線によって各制御装置152、153等に連
通されている。
供給管101に、付加燃料fを供給する管111が弁1
21を伴って取りつけられ、図示のない供給源に連通さ
れている。同様に、各気筒本体32、33、・・3nに
も不活性ガスNgの供給管に付加燃料fの供給及び制御
手段が設けられている。
してインジェクタ81、・・が吸気ポート51、・・に
装着されているが、不活性ガスの不均一分布による燃焼
緩慢を前提にすれば、符号のない第2の吸気ポートにも
装着されてもよいし、インジェクタ81、・・を気筒3
1a、・・内に直接噴射するよう装着されてもよいし、
またこれらの組み合わせであってもよい。
図3の不活性ガス供給手段を示したが、図1〜図5のい
ずれの手段であってもよい。
び燃焼状態を前記圧力センサ161、加速度センサ及び
ロードワッシャからの出力信号を受信し、予め内蔵して
あるこの気筒31aに固有な機関本体31aの性能特性
マップを参照して、所期の燃焼状態とするように不活性
ガスNgおよび付加燃料fの供給を制御する機能を有し
て構成されている。
も同様に、それぞれの気筒32a、33a、・・3na
の出力および燃焼状態を前記圧力センサ161、加速度
センサ及びロードワッシャからの出力信号を受信し、予
め内蔵してあるそれぞれの気筒に固有な機関本体の性能
特性マップを参照して、所期の燃焼状態に制御する機能
を有して構成されている。
作用を図7のフローチャートによって説明する。ステッ
プS1においては、各気筒31a、32a等の燃焼状態
を検出する。即ち、各気筒31a、32a等に設けられ
た圧力センサ161、加速度センサ及びロードワッシャ
からの出力信号によって、燃焼状態を検出する。これ
が、燃焼状態を検出する工程である。
32a等それぞれが有する図1〜図8の手段を制御パラ
メータとする固有の特性マップにもとづいて、燃焼状態
に応じた緩慢燃焼化及び出力増加の制御をする。そし
て、各気筒としての性能が所定値となるようにする。こ
れが、制御パラメータを制御する工程である。
御が各気筒すべてにおいて終了しているかを確認し、未
了であればステップS1にもどし、完了であれば終了す
る。このようにして、全気筒に緩慢燃焼をさせる。
1〜図5の燃焼制御機能を有する複数気筒機関の燃焼を
気筒ごとのばらつきをなくして、統一的に緩慢化させか
つ、出力増加する別の形態を示している。図8はその構
成を示し、図9は作用方法を示している。図1〜図5と
異なる部分を主体として構成及び作用を説明する。
吸気管A4に燃料弁V2を介装した燃料管A2で構成さ
れるミキサMxが連結され、その吸気管A4は吸気マニ
ホールドImに連通されている。
の吸気ポートによって複数の気筒31a、32a、33
a、・・3naに連通されている。図8においては、符
号51、52、53・・5nが各気筒31a、32a、
33a、・・3naに通じる第1の吸気ポートを構成し
ている。
aは、気筒ごとの2つの排気ポートで排気マニホールド
Emに連通され、排気管A12から図示のないマフラ等
を介して外部に連通されるよう構成されている。
aにそれぞれの筒内圧を検出する圧力センサ161、気
筒の振動加速度を検出する加速度センサ及び応力を検出
するロードワッシャが装着され、それぞれが多重信号線
211によって制御装置151A、152A、153
A、・・15nAに接続されている。
3、・・5nに不活性ガス供給機構のインジェクタ8
1、82、83、・・8nが装着され、図示しない不活
性ガス源に電磁弁91、92、93、・・9nを介した
管101、・・が連通されている。
装置151に連通されている。電磁弁92、93等も同
様に各制御線によって各制御装置152、153等に連
通されている。
供給管101に、付加燃料fを供給する管111が弁1
21を伴って取りつけられ、図示のない供給源に連通さ
れている。同様に、各気筒本体32、33、・・3nに
も不活性ガスNgの供給管に付加燃料fの供給及び制御
手段が設けられている。
してインジェクタ81、・・が吸気ポート51、・・に
装着されているが、不活性ガスの不均一分布による燃焼
緩慢を前提にすれば、符号のない第2の吸気ポートにも
装着されてもよいし、インジェクタ81、・・を気筒3
1a、・・内に直接噴射するよう装着されてもよいし、
またこれらの組み合わせであってもよい。
図3の不活性ガス供給手段を示したが、図1〜図5のい
ずれの手段であってもよい。
よび燃焼状態を前記圧力センサ161、加速度センサ及
びロードワッシャからの出力信号を受信し、予め内蔵し
てあるこの気筒31aに固有な機関本体31aの性能特
性マップを参照して、所期の燃焼状態とするように不活
性ガスNgおよび付加燃料fの供給を制御する機能を有
して構成されている。
5nAも同様に、それぞれの気筒32a、33a、・・
3naの出力および燃焼状態を前記圧力センサ161、
加速度センサ及びロードワッシャからの出力信号を受信
し、予め内蔵してあるそれぞれの気筒に固有な機関本体
の性能特性マップを参照して、所期の燃焼状態に制御す
る機能を有して構成されている。
号線152aによって連結され、制御装置151Aと制
御装置153Aは信号線153aによって連結され、同
様に各制御装置はそれぞれ信号線によって制御装置15
1Aに連結されている。この信号線によって、代表気筒
31aの燃焼状態を各制御装置152A、153A、・
・が検知できるよう構成されている。
作用を図9のフローチャートによって説明する。ステッ
プS11においては、各気筒31a、32a・・の燃焼
状態を検出する。即ち、各気筒31a、32a・・に設
けられた圧力センサ161、加速度センサ及びロードワ
ッシャからの出力信号によって、燃焼状態を検出する。
これが、燃焼状態を検出する工程である。
表気筒である気筒31aの燃焼状態を、図1〜図5の各
手段をパラメータとする固有の特性マップにもとづい
て、所期の状態とするよう制御する。これが、代表気筒
の制御パラメータを制御する工程である。
aとその他の気筒との燃焼状態との差異を、各気筒に設
けられた物理量計測の圧力センサ161、加速度センサ
及びロードワッシャからの出力信号によって偏差として
決定する。これが、偏差を決定する工程である。
a以外の各気筒32a、33a、・・がそれぞれの偏差
を低減するよう図1〜図5の任意の手段をパラメ−タと
して制御する。これが、偏差が低減するように制御パラ
メータを制御する工程である。
の効果を、燃焼状態を検出して確認する。
差が許容な所定値以内にあるかを確認する。NOであれ
ばステップS14にもどり、YESであればステップS
17に進む。
が所定値内にあり、機関全体としての性能が所定値にあ
るかを確認する。NOであれば、ステップS11にもど
り、YESであれば制御を終了する。
本発明の技術的範囲を減縮する趣旨の記述ではない。換
言すれば、図示の実施形態は、本発明の技術的範囲内
で、各種の変形や変更が可能である旨を付記する。
合気に、排気ガス還流(EGR)または不活性ガスの供
給によって、筒内混合気の燃料分布を不均一にして異常
燃焼のない緩慢燃焼にし、付加燃料の供給による燃料供
給量の増加をするので、機関本体に損傷のない出力増加
ができる。 (2) 吸気系の吸気ポートに混合気の一部を冷却させ
て、筒内混合気を不均一にして緩慢燃焼させ、付加燃料
の供給による燃料供給量の増加をするので、機関本体に
損傷のない出力増加ができる。 (3) 燃焼状態を、機関本体に設けた圧力センサ、加
速度センサ、ロードワッシャによって検知し、緩慢燃焼
を確認し、供給燃料を増量するので、確実な制御ができ
る。 (4) 複数気筒の機関では、各筒ごとに上記制御をパ
ラメータとして制御し、気筒間のばらつきのない機関全
体として所期の性能を得ることができる。 (5) 複数気筒の機関で、代表とする気筒を前記制御
によって所期の性能を得て、他の気筒は代表気筒の発生
する筒内圧、振動、応力等の物理量にするよう偏差を制
御して、機関全体として所期の性能を得ることができ
る。機関形式によっては最も制御が簡単である。 (6) 吸気マニホールドの上流にミキサまたは、大型
インジェクタを設け、かつ各気筒の吸気ポートにミキサ
またはインジェクタを設ければ、正確な燃料供給量に制
御ができて各気筒間の偏差を少なくできる。
図。
・・・インジェクタ9・・・制御弁10・・燃料管11
・・還流管11v・・還流弁13・・第1の排気ポート
14・・第2の排気ポート15・・制御装置16・・圧
力センサ17・・加速度センサ18・・ロードワッシャ
21・・多重信号線22・・制御線
Claims (6)
- 【請求項1】 空気及び燃料を気筒内へ供給し、気筒内
の空気及び燃料の混合気を圧縮して自着火せしめる予混
合圧縮自着火機関において、気筒内の燃焼を緩慢化する
様に構成されていると共に、燃料の供給量を増加する制
御を行なう様に構成されていることを特徴とする予混合
圧縮自着火機関。 - 【請求項2】 還流ガス供給ライン上に燃料供給機構を
有する請求項1の予混合圧縮自着火機関。 - 【請求項3】 気筒内に燃料及び空気の混合気を供給す
る吸気系に、不活性ガスを供給する機構を有している請
求項1の予混合圧縮自着火機関。 - 【請求項4】 気筒に供給される空気及び燃料の混合気
を冷却する予混合気冷却手段を設け、該予混合気冷却手
段を設けた吸気系を介して気筒に供給される燃料供給量
を増加する様に構成されている請求項1の予混合圧縮自
着火機関。 - 【請求項5】 複数気筒を有する請求項1−4の予混合
圧縮自着火機関の運転制御方法において、各気筒の燃焼
状態を検出する工程と、制御パラメータと燃焼状態との
特性マップに基づいて各気筒の燃焼状態の検出結果から
当該制御パラメータを制御する工程、とを有することを
特徴とする運転制御方法。 - 【請求項6】 複数気筒を有する請求項1−4の予混合
圧縮自着火機関の運転制御方法において、各気筒の燃焼
状態を検出する工程と、制御パラメータと燃焼状態との
特性マップに基づいて複数気筒中の代表気筒における燃
焼状態の検出結果から当該代表気筒の制御パラメータを
制御する工程と、その他の気筒と代表気筒との燃焼状態
における偏差を決定する工程と、当該偏差が低減する様
に制御パラメータを制御する工程、とを有することを特
徴とする運転制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001036442A JP2002242726A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 予混合圧縮自着火機関 |
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---|---|
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- 2001-02-14 JP JP2001036442A patent/JP2002242726A/ja active Pending
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