JP2002242666A - 小型エンジンのマフラ構造 - Google Patents
小型エンジンのマフラ構造Info
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- JP2002242666A JP2002242666A JP2001039891A JP2001039891A JP2002242666A JP 2002242666 A JP2002242666 A JP 2002242666A JP 2001039891 A JP2001039891 A JP 2001039891A JP 2001039891 A JP2001039891 A JP 2001039891A JP 2002242666 A JP2002242666 A JP 2002242666A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型エンジンのマフラ構造において、排気ガ
スを触媒の酸化反応によりマフラ内で再燃焼させた場合
でも、マフラの温度上昇を抑える。 【解決手段】 触媒12を収納した触媒収納ケース19
をマフラ1内に設け、触媒12を触媒収納ケース19と
マフラ1とで二重に覆う構造とする。触媒12の酸化反
応による排気ガスの再燃焼が触媒収納ケース19内で行
われても、再燃焼により上昇した排気ガスの温度がマフ
ラ1に直接伝わることを防止でき、排気ガスの再燃焼に
伴うマフラ1の温度上昇を抑えることができる。
スを触媒の酸化反応によりマフラ内で再燃焼させた場合
でも、マフラの温度上昇を抑える。 【解決手段】 触媒12を収納した触媒収納ケース19
をマフラ1内に設け、触媒12を触媒収納ケース19と
マフラ1とで二重に覆う構造とする。触媒12の酸化反
応による排気ガスの再燃焼が触媒収納ケース19内で行
われても、再燃焼により上昇した排気ガスの温度がマフ
ラ1に直接伝わることを防止でき、排気ガスの再燃焼に
伴うマフラ1の温度上昇を抑えることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汎用2サイクルエ
ンジン等に適した小型エンジンのマフラ構造に関する。
ンジン等に適した小型エンジンのマフラ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、刈払機やチェーンソーなどに使用
される小型エンジンのマフラ構造としては、図5及び図
6に示したものが知られている。図5はエンジンの一部
を示す断面図、図6は図5におけるC−C線断面図であ
る。
される小型エンジンのマフラ構造としては、図5及び図
6に示したものが知られている。図5はエンジンの一部
を示す断面図、図6は図5におけるC−C線断面図であ
る。
【0003】このエンジンのマフラ構造によれば、マフ
ラ101がエンジン本体102に対してガスケット10
3を介してボルト104で固定されている。マフラ10
1には、エンジン本体102内で発生した排気ガスが排
気ポート105を経て流入する排気ガス流入口106
と、マフラ101内を通過した排気ガスがマフラ101
外に排出される排気ガス排出口107とが形成されてい
る。さらに、マフラ101は高温の排気ガスにより加熱
されるため、作業者が高温のマフラ101に触れること
を防止するためのマフラカバー108がマフラ101を
覆う位置に取り付けられている。なお、マフラ101を
設けることに伴うエンジン本体102からマフラカバー
108の端部までの横幅突出寸法は“Wa”となってい
る。
ラ101がエンジン本体102に対してガスケット10
3を介してボルト104で固定されている。マフラ10
1には、エンジン本体102内で発生した排気ガスが排
気ポート105を経て流入する排気ガス流入口106
と、マフラ101内を通過した排気ガスがマフラ101
外に排出される排気ガス排出口107とが形成されてい
る。さらに、マフラ101は高温の排気ガスにより加熱
されるため、作業者が高温のマフラ101に触れること
を防止するためのマフラカバー108がマフラ101を
覆う位置に取り付けられている。なお、マフラ101を
設けることに伴うエンジン本体102からマフラカバー
108の端部までの横幅突出寸法は“Wa”となってい
る。
【0004】また近年では、小型エンジンにおいても排
気ガス中に含まれるHC、CO等を低減することを目的
として、排気ガス中の未燃焼ガスを酸化反応により再燃
焼させる触媒を収納したマフラ構造が提案され、又は、
実用化されている。このような触媒をマフラ内に収納し
たマフラ構造としては、図7に示す構造のものが知られ
ている。このマフラ構造は、マフラ101aがエンジン
本体102に対してガスケット103を介してボルト1
04で固定されている点は図5及び図6に示したマフラ
構造と同じであるが、このマフラ101a内は仕切板
(図示せず)によりエンジン本体102に近い側の第1
室とエンジン本体102から離れた側の第2室とに仕切
られ、その仕切板に取り付けられた触媒(図示せず)が
マフラ101a内に収納されている点が異なる。マフラ
101a内に触媒が収納されることにより、マフラ10
1a内、特に、第2室内の排気ガスの温度、及び、排気
ガス排出口107から排出される排気ガスの温度は、エ
ンジン本体102からマフラ101a内に流入した直後
の排気ガスの温度よりも高くなる。そこで、このような
高温の排気ガスの影響を受けてもマフラカバー108a
が過熱されることを防止し、及び、過熱によるマフラカ
バー108aの溶損を防止するため、マフラカバー10
8aをマフラ101aから離反させて配置する必要があ
る。これにより、触媒を収納したマフラ101aを設け
ることに伴うエンジン本体102からマフラカバー10
8aの端部までの横幅突出寸法は“Wb(Wb>W
a)”となる。
気ガス中に含まれるHC、CO等を低減することを目的
として、排気ガス中の未燃焼ガスを酸化反応により再燃
焼させる触媒を収納したマフラ構造が提案され、又は、
実用化されている。このような触媒をマフラ内に収納し
たマフラ構造としては、図7に示す構造のものが知られ
ている。このマフラ構造は、マフラ101aがエンジン
本体102に対してガスケット103を介してボルト1
04で固定されている点は図5及び図6に示したマフラ
構造と同じであるが、このマフラ101a内は仕切板
(図示せず)によりエンジン本体102に近い側の第1
室とエンジン本体102から離れた側の第2室とに仕切
られ、その仕切板に取り付けられた触媒(図示せず)が
マフラ101a内に収納されている点が異なる。マフラ
101a内に触媒が収納されることにより、マフラ10
1a内、特に、第2室内の排気ガスの温度、及び、排気
ガス排出口107から排出される排気ガスの温度は、エ
ンジン本体102からマフラ101a内に流入した直後
の排気ガスの温度よりも高くなる。そこで、このような
高温の排気ガスの影響を受けてもマフラカバー108a
が過熱されることを防止し、及び、過熱によるマフラカ
バー108aの溶損を防止するため、マフラカバー10
8aをマフラ101aから離反させて配置する必要があ
る。これにより、触媒を収納したマフラ101aを設け
ることに伴うエンジン本体102からマフラカバー10
8aの端部までの横幅突出寸法は“Wb(Wb>W
a)”となる。
【0005】マフラ内に触媒を収納し、さらに、触媒を
収納することに伴う排気ガスの温度上昇の対策を行った
発明としては、特開2000−170518公報、特開
2000−18033公報等に記載された発明が知られ
ている。
収納することに伴う排気ガスの温度上昇の対策を行った
発明としては、特開2000−170518公報、特開
2000−18033公報等に記載された発明が知られ
ている。
【0006】特開2000−170518公報に記載さ
れた発明によれば、マフラ内をエンジン本体に近い側の
第1室とエンジン本体から離れた側の第2室とに仕切
り、その仕切り部分に触媒を配置し、エンジン本体から
排出される排気ガスを最初に第2室に導き、その排気ガ
スを触媒を通過させた後に第1室に導き、第1室内を通
過させた後に第1室の上部から排出するようにしてい
る。
れた発明によれば、マフラ内をエンジン本体に近い側の
第1室とエンジン本体から離れた側の第2室とに仕切
り、その仕切り部分に触媒を配置し、エンジン本体から
排出される排気ガスを最初に第2室に導き、その排気ガ
スを触媒を通過させた後に第1室に導き、第1室内を通
過させた後に第1室の上部から排出するようにしてい
る。
【0007】特開2000−18033公報に記載され
た発明によれば、触媒による酸化反応により再燃焼して
温度が上昇した排気ガスがマフラから排出される排気ガ
ス排出口に向けて、冷却ファンにより送風するようにし
ている。
た発明によれば、触媒による酸化反応により再燃焼して
温度が上昇した排気ガスがマフラから排出される排気ガ
ス排出口に向けて、冷却ファンにより送風するようにし
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図7に示したマフラ構
造によれば、エンジン本体102からマフラカバー10
8aの端部までの横幅突出寸法“Wb”が大きいため、
マフラ101aを含んだエンジンの小型化を図ることが
難しくなり、エンジンの重量アップ、製造コストアップ
が生じる。
造によれば、エンジン本体102からマフラカバー10
8aの端部までの横幅突出寸法“Wb”が大きいため、
マフラ101aを含んだエンジンの小型化を図ることが
難しくなり、エンジンの重量アップ、製造コストアップ
が生じる。
【0009】特開2000−170518公報に記載さ
れた発明のマフラ構造によれば、マフラにおけるエンジ
ン本体から離れた側の過熱を防止することはできるが、
マフラにおけるエンジン本体に近い側は過熱状態となり
易い。このため、マフラとエンジン本体との間に遮熱構
造を設ける必要があり、その遮熱構造を設けることによ
り、エンジンの重量アップ、製造コストのアップが生じ
る。
れた発明のマフラ構造によれば、マフラにおけるエンジ
ン本体から離れた側の過熱を防止することはできるが、
マフラにおけるエンジン本体に近い側は過熱状態となり
易い。このため、マフラとエンジン本体との間に遮熱構
造を設ける必要があり、その遮熱構造を設けることによ
り、エンジンの重量アップ、製造コストのアップが生じ
る。
【0010】特開2000−18033公報に記載され
た発明のマフラ構造によれば、冷却ファンによる送風通
路に刈草等の異物が詰まると、冷却されない高温の排気
ガスがそのまま排出されてしまい、マフラカバーの過熱
や溶損等が生じる。
た発明のマフラ構造によれば、冷却ファンによる送風通
路に刈草等の異物が詰まると、冷却されない高温の排気
ガスがそのまま排出されてしまい、マフラカバーの過熱
や溶損等が生じる。
【0011】本発明の目的は、排気ガスを触媒を用いた
酸化反応により再燃焼させた場合でも、マフラの温度上
昇を抑えることができる小型エンジンのマフラ構造を提
供することである。
酸化反応により再燃焼させた場合でも、マフラの温度上
昇を抑えることができる小型エンジンのマフラ構造を提
供することである。
【0012】本発明の別の目的は、マフラ内に触媒を収
納した場合でも、マフラの周囲の耐熱構造を触媒を使用
しない場合と略同じに維持することができる小型エンジ
ンのマフラ構造を提供することである。
納した場合でも、マフラの周囲の耐熱構造を触媒を使用
しない場合と略同じに維持することができる小型エンジ
ンのマフラ構造を提供することである。
【0013】本発明の別の目的は、マフラ内に触媒を設
けることにより温度上昇した排気ガスの温度を、マフラ
から排出される時点で有効に下げることである。
けることにより温度上昇した排気ガスの温度を、マフラ
から排出される時点で有効に下げることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の小
型エンジンのマフラ構造は、エンジン本体に隣接して配
置され、内部が前記エンジン本体に近い側の第1室と前
記エンジン本体から離れた側の第2室とに仕切られ、前
記第1室に連通する排気ガス流入口と前記第2室に連通
する排気ガス排出口とが形成されたマフラと、排気ガス
中の未燃焼ガスを酸化反応により再燃焼させる触媒を収
納して前記マフラ内に設けられ、内部が前記触媒を挟ん
だ第1触媒室と第2触媒室とに仕切られ、前記第1触媒
室と前記第1室とを連通する入口側連通口と前記第2触
媒室と前記第2室とを連通する出口側連通口とが形成さ
れた触媒収納ケースと、を有する。
型エンジンのマフラ構造は、エンジン本体に隣接して配
置され、内部が前記エンジン本体に近い側の第1室と前
記エンジン本体から離れた側の第2室とに仕切られ、前
記第1室に連通する排気ガス流入口と前記第2室に連通
する排気ガス排出口とが形成されたマフラと、排気ガス
中の未燃焼ガスを酸化反応により再燃焼させる触媒を収
納して前記マフラ内に設けられ、内部が前記触媒を挟ん
だ第1触媒室と第2触媒室とに仕切られ、前記第1触媒
室と前記第1室とを連通する入口側連通口と前記第2触
媒室と前記第2室とを連通する出口側連通口とが形成さ
れた触媒収納ケースと、を有する。
【0015】したがって、エンジン本体内で発生した排
気ガスは、排気ガス流入口からマフラの第1室内に流入
し、さらに、入口側連通口から触媒収納ケースの第1触
媒室側に流入し、触媒に接触しながら触媒収納ケースの
第2触媒室側に至り、この第2触媒室から出口側連通路
を通ってマフラの第2室に至り、第2室から排気ガス排
出口を通ってマフラ外に排出される。
気ガスは、排気ガス流入口からマフラの第1室内に流入
し、さらに、入口側連通口から触媒収納ケースの第1触
媒室側に流入し、触媒に接触しながら触媒収納ケースの
第2触媒室側に至り、この第2触媒室から出口側連通路
を通ってマフラの第2室に至り、第2室から排気ガス排
出口を通ってマフラ外に排出される。
【0016】排気ガスが触媒に触れることにより、その
排気ガス中の未燃焼ガスが酸化反応により再燃焼される
ので、第1触媒室と第2触媒室とにおける触媒の前後の
箇所で排気ガスの温度が最も上昇する。しかし、これら
の第1触媒室と第2触媒室とは触媒収納ケース内の空間
であり、再燃焼により温度が最も上昇した排気ガスはマ
フラに直接触れることがなく、出口側連通口を通って第
2室に至った燃焼ガスがマフラに触れるときには、その
排気ガスの温度は最高温度の状態から低下している。こ
のため、マフラ内に触媒を収納して排気ガスを再燃焼さ
せているにも拘わらず、マフラの温度上昇を抑えること
ができる。
排気ガス中の未燃焼ガスが酸化反応により再燃焼される
ので、第1触媒室と第2触媒室とにおける触媒の前後の
箇所で排気ガスの温度が最も上昇する。しかし、これら
の第1触媒室と第2触媒室とは触媒収納ケース内の空間
であり、再燃焼により温度が最も上昇した排気ガスはマ
フラに直接触れることがなく、出口側連通口を通って第
2室に至った燃焼ガスがマフラに触れるときには、その
排気ガスの温度は最高温度の状態から低下している。こ
のため、マフラ内に触媒を収納して排気ガスを再燃焼さ
せているにも拘わらず、マフラの温度上昇を抑えること
ができる。
【0017】これにより、マフラの周囲を覆うマフラカ
バーをマフラに近接させて配置してもそのマフラカバー
が過熱されたり溶損されたりすることを防止することが
でき、また、マフラとエンジン本体との間に遮熱構造を
設ける必要がなく、触媒を用いないエンジンと同程度に
エンジンの小型化、軽量化、製造コストの低減化を図る
ことができる。
バーをマフラに近接させて配置してもそのマフラカバー
が過熱されたり溶損されたりすることを防止することが
でき、また、マフラとエンジン本体との間に遮熱構造を
設ける必要がなく、触媒を用いないエンジンと同程度に
エンジンの小型化、軽量化、製造コストの低減化を図る
ことができる。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の小
型エンジンのマフラ構造において、前記マフラ内を前記
第1室と前記第2室とに仕切る仕切板が設けられ、前記
仕切板に前記触媒が保持され、前記第1室内に位置して
前記触媒の内側略半分を覆うように前記仕切板に取り付
けられてその内側に前記第1触媒室を形成する内側触媒
カバーと、前記第2室内に位置して前記触媒の外側略半
分を覆うように前記仕切板に取り付けられてその内側に
前記第2触媒室を形成する外側触媒カバーとにより前記
触媒収納ケースが形成されている。
型エンジンのマフラ構造において、前記マフラ内を前記
第1室と前記第2室とに仕切る仕切板が設けられ、前記
仕切板に前記触媒が保持され、前記第1室内に位置して
前記触媒の内側略半分を覆うように前記仕切板に取り付
けられてその内側に前記第1触媒室を形成する内側触媒
カバーと、前記第2室内に位置して前記触媒の外側略半
分を覆うように前記仕切板に取り付けられてその内側に
前記第2触媒室を形成する外側触媒カバーとにより前記
触媒収納ケースが形成されている。
【0019】したがって、内側触媒カバーと外側触媒カ
バーとを仕切板に取り付けることにより触媒収納ケース
を形成することができ、触媒収納ケースの構造が簡単に
なり、製造コストが低減される。
バーとを仕切板に取り付けることにより触媒収納ケース
を形成することができ、触媒収納ケースの構造が簡単に
なり、製造コストが低減される。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項2記載の小
型エンジンのマフラ構造において、前記内側触媒カバー
と前記外側触媒カバーとが同一形状に形成されている。
型エンジンのマフラ構造において、前記内側触媒カバー
と前記外側触媒カバーとが同一形状に形成されている。
【0021】したがって、内側触媒カバーと外側触媒カ
バーとが共通の部品となり、部品の種類数が少なくなっ
てさらなる製造コストの低減が図られる。
バーとが共通の部品となり、部品の種類数が少なくなっ
てさらなる製造コストの低減が図られる。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造におい
て、前記入口側連通口と前記出口側連通口とが、前記触
媒内を流れる排気ガスの流路投影範囲の外側となる位置
に形成されている。
のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造におい
て、前記入口側連通口と前記出口側連通口とが、前記触
媒内を流れる排気ガスの流路投影範囲の外側となる位置
に形成されている。
【0023】したがって、触媒収納ケース内では、触媒
の前後の位置、即ち、触媒内を流れる排気ガスの流路投
影範囲は、触媒からの輻射熱により最も温度が高くなる
が、入口側連通口と出口側連通口とが流路投影範囲の外
側に形成されているので、入口側連通口と出口側連通口
との開口部分からマフラの第1室、第2室への輻射熱の
放出が極めて少なくなり、マフラの温度上昇が抑えられ
る。
の前後の位置、即ち、触媒内を流れる排気ガスの流路投
影範囲は、触媒からの輻射熱により最も温度が高くなる
が、入口側連通口と出口側連通口とが流路投影範囲の外
側に形成されているので、入口側連通口と出口側連通口
との開口部分からマフラの第1室、第2室への輻射熱の
放出が極めて少なくなり、マフラの温度上昇が抑えられ
る。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造におい
て、前記触媒が、前記マフラ内において前記エンジン本
体から離れた側に偏って配置されている。
のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造におい
て、前記触媒が、前記マフラ内において前記エンジン本
体から離れた側に偏って配置されている。
【0025】したがって、触媒の作用により再燃焼され
た排気ガスの温度の影響がマフラにおけるエンジン本体
側においてより少なくなり、マフラとエンジン本体との
間の遮熱構造に関するコスト低減を図ることができる。
た排気ガスの温度の影響がマフラにおけるエンジン本体
側においてより少なくなり、マフラとエンジン本体との
間の遮熱構造に関するコスト低減を図ることができる。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造におい
て、前記触媒収納ケースが前記マフラ内の下方位置に配
置され、前記排気ガス出口が前記マフラの上端側に形成
されている。
のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造におい
て、前記触媒収納ケースが前記マフラ内の下方位置に配
置され、前記排気ガス出口が前記マフラの上端側に形成
されている。
【0027】したがって、触媒収納ケースの出口側連通
口からマフラの排気ガス出口に至る排気ガスの流路長が
長くなり、排気ガス出口から排出される排気ガスの温度
を低下させることができる。
口からマフラの排気ガス出口に至る排気ガスの流路長が
長くなり、排気ガス出口から排出される排気ガスの温度
を低下させることができる。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造におい
て、前記排気ガス出口を通過した排気ガスの排気方向を
規制する排気方向規制開口が形成された副室ケースが前
記排気ガス出口を覆う位置に取り付けられている。
のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造におい
て、前記排気ガス出口を通過した排気ガスの排気方向を
規制する排気方向規制開口が形成された副室ケースが前
記排気ガス出口を覆う位置に取り付けられている。
【0029】したがって、排気方向規制開口の向きを必
要に応じて可変させることにより、排気ガスの排出方向
をエンジンの使用形態等に応じて任意の方向に変更する
ことができる。
要に応じて可変させることにより、排気ガスの排出方向
をエンジンの使用形態等に応じて任意の方向に変更する
ことができる。
【0030】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の小型エンジンのマフラ構造において、前記排気方向
規制開口を囲む位置に設けられ、この排気方向規制開口
を通過する排気ガスの流れによりこの排気方向規制開口
の周囲に排気ガスの流れ方向に沿った空気の流れを発生
させる空気導入部材を有する。
明の小型エンジンのマフラ構造において、前記排気方向
規制開口を囲む位置に設けられ、この排気方向規制開口
を通過する排気ガスの流れによりこの排気方向規制開口
の周囲に排気ガスの流れ方向に沿った空気の流れを発生
させる空気導入部材を有する。
【0031】したがって、排気ガスが排気方向規制開口
から排出されることに伴って排気方向規制開口の周囲に
自動的に空気の流れを発生させることができ、これによ
り、排気ガスの温度を大きく下げることができ、排気ガ
スの温度が高いことが原因で発生する火災を確実に防止
することができる。
から排出されることに伴って排気方向規制開口の周囲に
自動的に空気の流れを発生させることができ、これによ
り、排気ガスの温度を大きく下げることができ、排気ガ
スの温度が高いことが原因で発生する火災を確実に防止
することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。図1はエンジンの一部を
示す断面図、図2は図1におけるA−A線断面図であ
る。なお、図面中において、黒の矢印が排気ガスの流れ
を示し、白の矢印が排気ガスの温度を下げるための空気
の流れを示している。
及び図2に基づいて説明する。図1はエンジンの一部を
示す断面図、図2は図1におけるA−A線断面図であ
る。なお、図面中において、黒の矢印が排気ガスの流れ
を示し、白の矢印が排気ガスの温度を下げるための空気
の流れを示している。
【0033】このエンジンのマフラ構造によれば、マフ
ラ1がエンジン本体2に対してガスケット3を介してボ
ルト4で固定されている。マフラ1には、エンジン本体
2内で発生した排気ガスが排気ポート5を経て流入する
排気ガス流入口6と、排気ガスがマフラ1外に排出され
る排気ガス排出口7とが形成されている。さらに、マフ
ラ1は高温の排気ガスにより加熱されるため、作業者が
高温のマフラ1に触れることを防止するためのマフラカ
バー8がマフラ1を覆う位置に取り付けられている。
ラ1がエンジン本体2に対してガスケット3を介してボ
ルト4で固定されている。マフラ1には、エンジン本体
2内で発生した排気ガスが排気ポート5を経て流入する
排気ガス流入口6と、排気ガスがマフラ1外に排出され
る排気ガス排出口7とが形成されている。さらに、マフ
ラ1は高温の排気ガスにより加熱されるため、作業者が
高温のマフラ1に触れることを防止するためのマフラカ
バー8がマフラ1を覆う位置に取り付けられている。
【0034】マフラ1内にはエンジン本体2内のシリン
ダの軸心方向である上下方向に沿って仕切板9が設けら
れ、マフラ1内はこの仕切板9によってエンジン本体2
に近い側の第1室10とエンジン本体2から離れた側の
第2室11とに仕切られている。
ダの軸心方向である上下方向に沿って仕切板9が設けら
れ、マフラ1内はこの仕切板9によってエンジン本体2
に近い側の第1室10とエンジン本体2から離れた側の
第2室11とに仕切られている。
【0035】仕切板9の下側の部分には、触媒12が保
持されている。この触媒12は、排気ガス中の未燃焼ガ
スを酸化反応により再燃焼させる機能を有するもので、
ステンレス製のハニカム構造の通路の表面に白金やロジ
ウム等をコーティングすることにより形成されている。
また、触媒12は、マフラ1内においてエンジン本体2
から離れた側に偏って配置されている。即ち、マフラ1
のエンジン本体2に近い側の端部から触媒12までの寸
法“a”が、マフラ1のエンジン本体2から離れた側の
端部から触媒12までの寸法“b”より大きく設定され
ている。
持されている。この触媒12は、排気ガス中の未燃焼ガ
スを酸化反応により再燃焼させる機能を有するもので、
ステンレス製のハニカム構造の通路の表面に白金やロジ
ウム等をコーティングすることにより形成されている。
また、触媒12は、マフラ1内においてエンジン本体2
から離れた側に偏って配置されている。即ち、マフラ1
のエンジン本体2に近い側の端部から触媒12までの寸
法“a”が、マフラ1のエンジン本体2から離れた側の
端部から触媒12までの寸法“b”より大きく設定され
ている。
【0036】仕切板9には、第1室10内に位置して触
媒12の内側略半分を覆う内側触媒カバー13と、第2
室11内に位置して触媒12の外側略半分を覆う外側触
媒カバー14とが取り付けられている。内側触媒カバー
13と仕切板9とに囲まれた空間は第1触媒室15とさ
れ、この第1触媒室15と第1室10とを連通する入口
側連通口16が内側触媒カバー13に形成されている。
外側触媒カバー14と仕切板9とに囲まれた空間は第2
触媒室17とされ、この第2触媒室17と第2室11と
を連通する出口側連通口18が外側触媒カバー14に形
成されている。そして、これらの内側触媒カバー13と
外側触媒カバー14とを仕切板9に取り付けることによ
り、触媒12を収納する触媒収納ケース19が形成され
ている。なお、入口側連通口16と出口側連通口18と
は、触媒12内を流れる排気ガスの流路投影範囲“D”
の外側となる位置に形成されている。また、内側触媒カ
バー13と外側触媒カバー14とは、同一形状に形成さ
れている。また、第1室10内には、排気ポート5を流
れた排気ガスを入口側連通口16に向けて案内するディ
フューザ20が設けられている。
媒12の内側略半分を覆う内側触媒カバー13と、第2
室11内に位置して触媒12の外側略半分を覆う外側触
媒カバー14とが取り付けられている。内側触媒カバー
13と仕切板9とに囲まれた空間は第1触媒室15とさ
れ、この第1触媒室15と第1室10とを連通する入口
側連通口16が内側触媒カバー13に形成されている。
外側触媒カバー14と仕切板9とに囲まれた空間は第2
触媒室17とされ、この第2触媒室17と第2室11と
を連通する出口側連通口18が外側触媒カバー14に形
成されている。そして、これらの内側触媒カバー13と
外側触媒カバー14とを仕切板9に取り付けることによ
り、触媒12を収納する触媒収納ケース19が形成され
ている。なお、入口側連通口16と出口側連通口18と
は、触媒12内を流れる排気ガスの流路投影範囲“D”
の外側となる位置に形成されている。また、内側触媒カ
バー13と外側触媒カバー14とは、同一形状に形成さ
れている。また、第1室10内には、排気ポート5を流
れた排気ガスを入口側連通口16に向けて案内するディ
フューザ20が設けられている。
【0037】排気ガス排出口7はマフラ1の上端側に形
成され、この排気ガス排出口7を覆う副室ケース21が
マフラ1の上端側に取り付けられている。この副室ケー
ス21には、排気ガス排出口7を通過した排気ガスの排
気方向を規制する排気方向規制開口22が形成されてい
る。また、副室ケース21の内側には、排気ガス中の火
花を除去するためのスパークアレスタ23が設けられて
いる。スパークアレスタ23は、半円筒状に形成され、
排気ガスの通過面積を増すことにより圧損が低減されて
いる。
成され、この排気ガス排出口7を覆う副室ケース21が
マフラ1の上端側に取り付けられている。この副室ケー
ス21には、排気ガス排出口7を通過した排気ガスの排
気方向を規制する排気方向規制開口22が形成されてい
る。また、副室ケース21の内側には、排気ガス中の火
花を除去するためのスパークアレスタ23が設けられて
いる。スパークアレスタ23は、半円筒状に形成され、
排気ガスの通過面積を増すことにより圧損が低減されて
いる。
【0038】さらに、マフラ1の上端側には空気導入部
材24が取り付けられている。この空気導入部材24
は、排気方向規制開口22を囲む位置に配置され、排気
方向規制開口22を通過する排気ガスの流れによりこの
排気方向規制開口22の周囲に排気ガスの流れ方向に沿
った空気の流れを発生させるように機能する。
材24が取り付けられている。この空気導入部材24
は、排気方向規制開口22を囲む位置に配置され、排気
方向規制開口22を通過する排気ガスの流れによりこの
排気方向規制開口22の周囲に排気ガスの流れ方向に沿
った空気の流れを発生させるように機能する。
【0039】ここで、このマフラ1内には触媒12が収
納されているが、このマフラ1を設けることに伴うエン
ジン本体2からマフラカバー8までの横幅突出寸法は
“W”となっており、この横幅突出寸法“W”は、図5
に示したように触媒を使用しないマフラ構造の従来例に
おける横幅突出寸法“Wa”と略同じ寸法とされてい
る。
納されているが、このマフラ1を設けることに伴うエン
ジン本体2からマフラカバー8までの横幅突出寸法は
“W”となっており、この横幅突出寸法“W”は、図5
に示したように触媒を使用しないマフラ構造の従来例に
おける横幅突出寸法“Wa”と略同じ寸法とされてい
る。
【0040】このような構成において、エンジン本体2
内で発生した排気ガスは、排気ポート5、排気ガス流入
口6、ディフューザ20を経てマフラ1の第1室10内
に流入し、さらに、入口側連通口16から触媒収納ケー
ス19の第1触媒室15に流入し、触媒12に接触しな
がら触媒収納ケース19の第2触媒室17に至り、出口
側連通路18を通ってマフラ1の第2室11に至り、第
2室11から排気ガス排出口7、排気方向規制開口22
を通ってマフラ1外に排出される。
内で発生した排気ガスは、排気ポート5、排気ガス流入
口6、ディフューザ20を経てマフラ1の第1室10内
に流入し、さらに、入口側連通口16から触媒収納ケー
ス19の第1触媒室15に流入し、触媒12に接触しな
がら触媒収納ケース19の第2触媒室17に至り、出口
側連通路18を通ってマフラ1の第2室11に至り、第
2室11から排気ガス排出口7、排気方向規制開口22
を通ってマフラ1外に排出される。
【0041】触媒収納ケース19内に流入した排気ガス
が触媒12に触れることにより、その排気ガス中の未燃
焼ガスが酸化反応により再燃焼されるので、触媒収納ケ
ース19内の排気ガスの温度は上昇する。しかし、この
排気ガスが出口側連通口18を通過して第2室11に至
る時点ではその温度が最高温度より低下しており、さら
に、排気ガス排出口7に向けて第2室11内を流れる間
に排気ガスの温度は次第に低下する。このようにして、
触媒12により再燃焼されて最も温度が上昇した状態の
排気ガスはマフラ1には直接触れないので、マフラ1内
に触媒12を収納してマフラ1内で排気ガスを再燃焼さ
せているにも拘わらずマフラ1の温度上昇を抑えること
ができる。
が触媒12に触れることにより、その排気ガス中の未燃
焼ガスが酸化反応により再燃焼されるので、触媒収納ケ
ース19内の排気ガスの温度は上昇する。しかし、この
排気ガスが出口側連通口18を通過して第2室11に至
る時点ではその温度が最高温度より低下しており、さら
に、排気ガス排出口7に向けて第2室11内を流れる間
に排気ガスの温度は次第に低下する。このようにして、
触媒12により再燃焼されて最も温度が上昇した状態の
排気ガスはマフラ1には直接触れないので、マフラ1内
に触媒12を収納してマフラ1内で排気ガスを再燃焼さ
せているにも拘わらずマフラ1の温度上昇を抑えること
ができる。
【0042】触媒収納ケース19の構造に関しては、仕
切板9に保持された触媒12を覆うように内側触媒カバ
ー13と外側触媒カバー14とを仕切板9に取り付けた
構造であり、しかも、内側触媒カバー13と外側触媒カ
バー14とが同一形状に形成されているので、構造が簡
単になるとともに必要な部品の種類数が少なくなり、製
造コストが低減される。
切板9に保持された触媒12を覆うように内側触媒カバ
ー13と外側触媒カバー14とを仕切板9に取り付けた
構造であり、しかも、内側触媒カバー13と外側触媒カ
バー14とが同一形状に形成されているので、構造が簡
単になるとともに必要な部品の種類数が少なくなり、製
造コストが低減される。
【0043】触媒収納ケース19内で排気ガスが再燃焼
された場合、触媒12の前後の位置、即ち、触媒12内
を流れる排気ガスの流路投影範囲“D”は、触媒12か
らの輻射熱により最も温度が高くなるが、入口側連通口
16と出口側連通口18とが流路投影範囲“D”の外側
に形成されているので、入口側連通口16と出口側連通
口18との開口部分から第1室10、第2室11への輻
射熱の放出が極めて少なくなるとともに、流路投影範囲
“D”に相当する部分は、内側触媒カバー13と外側触
媒カバー14とにより触媒12からの輻射熱が大幅に遮
断されるので、マフラ1の温度上昇が抑えられる。
された場合、触媒12の前後の位置、即ち、触媒12内
を流れる排気ガスの流路投影範囲“D”は、触媒12か
らの輻射熱により最も温度が高くなるが、入口側連通口
16と出口側連通口18とが流路投影範囲“D”の外側
に形成されているので、入口側連通口16と出口側連通
口18との開口部分から第1室10、第2室11への輻
射熱の放出が極めて少なくなるとともに、流路投影範囲
“D”に相当する部分は、内側触媒カバー13と外側触
媒カバー14とにより触媒12からの輻射熱が大幅に遮
断されるので、マフラ1の温度上昇が抑えられる。
【0044】マフラ1内での触媒12の配置位置は、エ
ンジン本体2から離れた側に偏っているので、再燃焼さ
れた排気ガスの温度の影響がマフラ1におけるエンジン
本体2側においてより少なくなり、マフラ1とエンジン
本体2との間の遮熱構造に関するコスト低減を図ること
ができる。
ンジン本体2から離れた側に偏っているので、再燃焼さ
れた排気ガスの温度の影響がマフラ1におけるエンジン
本体2側においてより少なくなり、マフラ1とエンジン
本体2との間の遮熱構造に関するコスト低減を図ること
ができる。
【0045】排気ガスがマフラ1外に排気される箇所で
ある副室ケース21を覆うように空気導入部材24が取
り付けられていることにより、排気ガスが排気方向規制
開口22から排出されることに伴って排気方向規制開口
22の周囲に、図2において白の矢印で示すような空気
の流れを自動的に発生させることができる。これによ
り、マフラ1外に排出される排気ガスの温度を大きく下
げることができ、排気ガスの温度が高いことが原因で発
生する火災を確実に防止することができる。
ある副室ケース21を覆うように空気導入部材24が取
り付けられていることにより、排気ガスが排気方向規制
開口22から排出されることに伴って排気方向規制開口
22の周囲に、図2において白の矢印で示すような空気
の流れを自動的に発生させることができる。これによ
り、マフラ1外に排出される排気ガスの温度を大きく下
げることができ、排気ガスの温度が高いことが原因で発
生する火災を確実に防止することができる。
【0046】なお、本実施の形態では、仕切板9に内側
触媒カバー13と外側触媒カバー14とを取り付けるこ
とにより触媒12を収納する触媒収納ケース19を形成
した場合を例に挙げて説明したが、触媒収納ケース19
の構造はこの構造に限られるものではない。例えば、触
媒を収納保持する触媒収納ケースをマフラ内の仕切板と
は独立した構造として設け、この触媒収納ケースをマフ
ラ内の仕切板に取り付けるようにしてもよい。
触媒カバー13と外側触媒カバー14とを取り付けるこ
とにより触媒12を収納する触媒収納ケース19を形成
した場合を例に挙げて説明したが、触媒収納ケース19
の構造はこの構造に限られるものではない。例えば、触
媒を収納保持する触媒収納ケースをマフラ内の仕切板と
は独立した構造として設け、この触媒収納ケースをマフ
ラ内の仕切板に取り付けるようにしてもよい。
【0047】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図3
及び図4に基づいて説明する。なお、図1及び図2にお
いて説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も
省略する。図3はエンジンの一部を示す断面図、図4は
図3におけるB方向矢視図である。なお、黒の矢印と破
線の矢印とは、排気ガスの流れを示すものである。
及び図4に基づいて説明する。なお、図1及び図2にお
いて説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も
省略する。図3はエンジンの一部を示す断面図、図4は
図3におけるB方向矢視図である。なお、黒の矢印と破
線の矢印とは、排気ガスの流れを示すものである。
【0048】本実施の形態の基本的な構造は第1の実施
の形態と同じであり、異なる部分は、マフラ1の上端側
に取り付けられて排気ガス排出口7を覆う副室ケース2
1aに形成された排気方向規制開口22aの向きが、エ
ンジン本体2内に設けられているクランク軸と直交する
方向に向けられている点である。このような副室ケース
21aを使用することにより、排気ガスの排出方向をエ
ンジンの使用形態等に応じて任意の方向に簡単に変更す
ることができる。
の形態と同じであり、異なる部分は、マフラ1の上端側
に取り付けられて排気ガス排出口7を覆う副室ケース2
1aに形成された排気方向規制開口22aの向きが、エ
ンジン本体2内に設けられているクランク軸と直交する
方向に向けられている点である。このような副室ケース
21aを使用することにより、排気ガスの排出方向をエ
ンジンの使用形態等に応じて任意の方向に簡単に変更す
ることができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明の小型エンジンのマ
フラ構造によれば、触媒を収納した触媒収納ケースをマ
フラ内に設けたので、触媒を触媒収納ケースとマフラと
で二重に覆うことになり、触媒の酸化反応による排気ガ
スの再燃焼が触媒収納ケース内で行われても再燃焼によ
り上昇した排気ガスの温度がマフラに直接伝わることを
防止してマフラの温度上昇を抑えることができ、これに
より、マフラの周囲を覆うマフラカバーをマフラに近接
させて配置してもそのマフラカバーが過熱されたり溶損
されたりすることを防止することができ、さらに、マフ
ラとエンジン本体との間に遮熱構造を設ける必要がない
ので、触媒を収納したマフラでありながら触媒を用いな
いエンジンと同程度にエンジンの小型化、軽量化、製造
コストの低減化を図ることができる。
フラ構造によれば、触媒を収納した触媒収納ケースをマ
フラ内に設けたので、触媒を触媒収納ケースとマフラと
で二重に覆うことになり、触媒の酸化反応による排気ガ
スの再燃焼が触媒収納ケース内で行われても再燃焼によ
り上昇した排気ガスの温度がマフラに直接伝わることを
防止してマフラの温度上昇を抑えることができ、これに
より、マフラの周囲を覆うマフラカバーをマフラに近接
させて配置してもそのマフラカバーが過熱されたり溶損
されたりすることを防止することができ、さらに、マフ
ラとエンジン本体との間に遮熱構造を設ける必要がない
ので、触媒を収納したマフラでありながら触媒を用いな
いエンジンと同程度にエンジンの小型化、軽量化、製造
コストの低減化を図ることができる。
【0050】請求項2記載の発明によれぱ、請求項1記
載の小型エンジンのマフラ構造において、触媒収納ケー
スを内側触媒カバーと外側触媒カバーとを仕切板に取り
付けることにより形成したので、簡単な構造によって請
求項1記載の発明の作用、効果を奏することができる。
載の小型エンジンのマフラ構造において、触媒収納ケー
スを内側触媒カバーと外側触媒カバーとを仕切板に取り
付けることにより形成したので、簡単な構造によって請
求項1記載の発明の作用、効果を奏することができる。
【0051】請求項3記載の発明は、請求項2記載の小
型エンジンのマフラ構造において、内側触媒カバーと外
側触媒カバーとが同一形状に形成されているので、内側
触媒カバーと外側触媒カバーとが共通の部品となり、部
品の種類数が少なくなってさらなる製造コストの低減を
図ることができる。
型エンジンのマフラ構造において、内側触媒カバーと外
側触媒カバーとが同一形状に形成されているので、内側
触媒カバーと外側触媒カバーとが共通の部品となり、部
品の種類数が少なくなってさらなる製造コストの低減を
図ることができる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造に
おいて、入口側連通口と出口側連通口とが、触媒内を流
れる排気ガスの流路投影範囲の外側となる位置に形成さ
れているので、排気ガスの流路投影範囲は、触媒からの
輻射熱により最も温度が高くなるが、入口側連通口と出
口側連通口とが流路投影範囲の外側に形成されているこ
とにより入口側連通口と出口側連通口との開口部分から
マフラの第1室、第2室への輻射熱の放出が極めて少な
くなり、マフラの温度上昇を抑えることができる。
いし3のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造に
おいて、入口側連通口と出口側連通口とが、触媒内を流
れる排気ガスの流路投影範囲の外側となる位置に形成さ
れているので、排気ガスの流路投影範囲は、触媒からの
輻射熱により最も温度が高くなるが、入口側連通口と出
口側連通口とが流路投影範囲の外側に形成されているこ
とにより入口側連通口と出口側連通口との開口部分から
マフラの第1室、第2室への輻射熱の放出が極めて少な
くなり、マフラの温度上昇を抑えることができる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造に
おいて、触媒が、マフラ内においてエンジン本体から離
れた側に偏って配置されているので、再燃焼されて温度
が上昇した排気ガスの温度の影響をマフラにおけるエン
ジン本体側においてより少なくすることができ、マフラ
とエンジン本体との間の遮熱構造に関するコスト低減を
図ることができる。
いし4のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造に
おいて、触媒が、マフラ内においてエンジン本体から離
れた側に偏って配置されているので、再燃焼されて温度
が上昇した排気ガスの温度の影響をマフラにおけるエン
ジン本体側においてより少なくすることができ、マフラ
とエンジン本体との間の遮熱構造に関するコスト低減を
図ることができる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし5のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造に
おいて、触媒収納ケースはマフラ内の下方位置に配置さ
れ、排気ガス出口はマフラの上端側に形成されているの
で、触媒収納ケースの出口側連通口からマフラの排気ガ
ス出口に至る排気ガスの流路長が長くなり、排気ガス出
口から排出される排気ガスの温度を低下させることがで
きる。
いし5のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造に
おいて、触媒収納ケースはマフラ内の下方位置に配置さ
れ、排気ガス出口はマフラの上端側に形成されているの
で、触媒収納ケースの出口側連通口からマフラの排気ガ
ス出口に至る排気ガスの流路長が長くなり、排気ガス出
口から排出される排気ガスの温度を低下させることがで
きる。
【0055】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし6のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造に
おいて、排気ガス出口を通過した排気ガスの排気方向を
規制する排気方向規制開口が形成された副室ケースが排
気ガス出口を覆う位置に取り付けられているので、排気
方向規制開口の向きを必要に応じて可変させることによ
り、排気ガスの排出方向をエンジンの使用形態等に応じ
て任意の方向に変更することができる。
いし6のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ構造に
おいて、排気ガス出口を通過した排気ガスの排気方向を
規制する排気方向規制開口が形成された副室ケースが排
気ガス出口を覆う位置に取り付けられているので、排気
方向規制開口の向きを必要に応じて可変させることによ
り、排気ガスの排出方向をエンジンの使用形態等に応じ
て任意の方向に変更することができる。
【0056】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の小型エンジンのマフラ構造において、排気方
向規制開口を囲む位置に空気導入部材を有するので、排
気ガスが排気方向規制開口から排出されることに伴って
排気方向規制開口の周囲に自動的に空気の流れを発生さ
せることができ、これにより、排気ガスの温度を大きく
下げることができ、排気ガスの温度が高いことが原因で
発生する火災を確実に防止することができる。
載の発明の小型エンジンのマフラ構造において、排気方
向規制開口を囲む位置に空気導入部材を有するので、排
気ガスが排気方向規制開口から排出されることに伴って
排気方向規制開口の周囲に自動的に空気の流れを発生さ
せることができ、これにより、排気ガスの温度を大きく
下げることができ、排気ガスの温度が高いことが原因で
発生する火災を確実に防止することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態のエンジンの一部を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のエンジンの一部を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】図3におけるB方向矢視図である。
【図5】従来例のエンジンの一部を示す断面図である。
【図6】図5におけるC−C線断面図である。
【図7】他の従来例のエンジンの一部を示す断面図であ
る。
る。
1 マフラ 2 エンジン本体 6 排気ガス流入口 7 排気ガス排出口 9 仕切板 10 第1室 11 第2室 12 触媒 13 内側触媒カバー 14 外側触媒カバー 15 第1触媒室 16 入口側連通口 17 第2触媒室 18 出口側連通口 19 触媒収納ケース 21,21a 副室ケース 22,22a 排気方向規制開口 24 空気導入部材
フロントページの続き (72)発明者 櫛谷 陽一 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 Fターム(参考) 3G004 AA07 BA06 DA14 EA05 EA06 FA04 3G091 AA07 AA15 AB02 BA08 BA36 GB05W GB06W HA05
Claims (8)
- 【請求項1】 エンジン本体に隣接して配置され、内部
が前記エンジン本体に近い側の第1室と前記エンジン本
体から離れた側の第2室とに仕切られ、前記第1室に連
通する排気ガス流入口と前記第2室に連通する排気ガス
排出口とが形成されたマフラと、 排気ガス中の未燃焼ガスを酸化反応により再燃焼させる
触媒を収納して前記マフラ内に設けられ、内部が前記触
媒を挟んだ第1触媒室と第2触媒室とに仕切られ、前記
第1触媒室と前記第1室とを連通する入口側連通口と前
記第2触媒室と前記第2室とを連通する出口側連通口と
が形成された触媒収納ケースと、を有する小型エンジン
のマフラ構造。 - 【請求項2】 前記マフラ内を前記第1室と前記第2室
とに仕切る仕切板が設けられ、 前記仕切板に前記触媒が保持され、 前記第1室内に位置して前記触媒の内側略半分を覆うよ
うに前記仕切板に取り付けられてその内側に前記第1触
媒室を形成する内側触媒カバーと、前記第2室内に位置
して前記触媒の外側略半分を覆うように前記仕切板に取
り付けられてその内側に前記第2触媒室を形成する外側
触媒カバーとにより前記触媒収納ケースが形成されてい
る請求項1記載の小型エンジンのマフラ構造。 - 【請求項3】 前記内側触媒カバーと前記外側触媒カバ
ーとが同一形状に形成されている請求項2記載の小型エ
ンジンのマフラ構造。 - 【請求項4】 前記入口側連通口と前記出口側連通口と
が、前記触媒内を流れる排気ガスの流路投影範囲の外側
となる位置に形成されている請求項1ないし3のいずれ
か一記載の小型エンジンのマフラ構造。 - 【請求項5】 前記触媒が、前記マフラ内において前記
エンジン本体から離れた側に偏って配置されている請求
項1ないし4のいずれか一記載の小型エンジンのマフラ
構造。 - 【請求項6】 前記触媒収納ケースが前記マフラ内の下
方位置に配置され、前記排気ガス出口が前記マフラの上
端側に形成されている請求項1ないし5のいずれか一記
載の小型エンジンのマフラ構造。 - 【請求項7】 前記排気ガス出口を通過した排気ガスの
排気方向を規制する排気方向規制開口が形成された副室
ケースが前記排気ガス出口を覆う位置に取り付けられて
いる請求項1ないし6のいずれか一記載の小型エンジン
のマフラ構造。 - 【請求項8】 前記排気方向規制開口を囲む位置に設け
られ、この排気方向規制開口を通過する排気ガスの流れ
によりこの排気方向規制開口の周囲に排気ガスの流れ方
向に沿った空気の流れを発生させる空気導入部材を有す
る請求項7記載の小型エンジンのマフラ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001039891A JP2002242666A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 小型エンジンのマフラ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001039891A JP2002242666A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 小型エンジンのマフラ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002242666A true JP2002242666A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18902601
Family Applications (1)
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JP2001039891A Pending JP2002242666A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 小型エンジンのマフラ構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2002242666A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008002320A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Zenoah:Kk | マフラー |
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