JP2002242339A - 住宅インフィルシステムを構成する壁パネル、天井パネル及び床パネルとそれらの設置方法 - Google Patents

住宅インフィルシステムを構成する壁パネル、天井パネル及び床パネルとそれらの設置方法

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JP2002242339A
JP2002242339A JP2001039996A JP2001039996A JP2002242339A JP 2002242339 A JP2002242339 A JP 2002242339A JP 2001039996 A JP2001039996 A JP 2001039996A JP 2001039996 A JP2001039996 A JP 2001039996A JP 2002242339 A JP2002242339 A JP 2002242339A
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frame
panel
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ceiling
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JP2001039996A
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Isamu Oguchi
勇 大口
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SUNWOOD KANTO KK
Tokyo Gas Co Ltd
Tokyo Gas Housing Co Ltd
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SUNWOOD KANTO KK
Tokyo Gas Co Ltd
Tokyo Gas Housing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工が容易で、梁や段差のある壁面にも確実
に設置できるパネル壁フレーム及びそのフレームを用い
たパネル壁を提供する。 【解決手段】 壁パネル1は、壁ボード3に固定されて
いる固定フレーム5と、固定フレーム5からスライド式
に繰り出される可動フレーム7とを具備する。可動フレ
ーム7を繰り出すことにより、壁面の形状や大きさに合
わせて容易に壁パネル1を設置することができる。固定
フレーム5を構成する部材の厚さと可動フレーム7を構
成する部材の厚さは実質的に等しいため、壁フレームへ
壁ボードを貼り付ける際の面が同一面となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅インフィルシ
ステムを構成する住宅等の壁、天井及び床に設置される
パネル及びそれらの設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一戸建て住宅や集合住宅における壁面の
構成方法は、主に、壁パネルを使用する方法と、木軸を
組み合わせてフレームを作りそのフレームの片面又は両
面に石膏ボードを貼っていく方法の2種類がある。壁パ
ネルを使用する方法は、工場で生産された壁パネルを、
施工される部分の大きさに合わせて組み合わせていく方
法である。壁パネルの寸法は規格化されており、住宅部
材として多種在庫されている。一方、木軸フレームを使
用する方法は、主に在来方式によって壁面を構成してい
く。在来方式には垂木を使用する方法と、断面がH字型
の溝付き木軸を使用する方法がある。なお、このような
方法は、天井パネルの設置にも適用できる。
【0003】一つ目の壁パネルを使用する方法に用いら
れる壁パネルとしては、例えば、特開平10−1313
50号等に開示されているものが一般的である。図20
は、特開平10−131350号に開示されている壁パ
ネルの構造を説明する一部断面斜視図である。この例の
壁パネル201は、金属製のパネルフレーム枠203の
片面に外装面材205、他の面に積層面体207を貼り
付けたものである。積層面体207は石膏ボードや鉄
板、合板等の面材が積層されたもので、いずれかの面材
をハニカム状としている。さらに、パネルフレーム枠2
03、外装面材205及び積層面体207の間の空間に
発泡ウレタン209を充填している。このような構造に
より、断熱性、遮音性、吸音性を向上させている。
【0004】このような構造の壁パネル201の定型サ
イズは、高さ約2400mm、幅約910mm、厚さ約
50〜70mmである。高さは、通常、住宅の天井高さ
(約2400mm)と同じ高さで、高さ方向に対して壁
パネル1枚で対応できる寸法となっている。また1枚当
たりの重量は約10Kgで、ものによっては20Kgを
越えるものもある。このような壁パネルは、現場で部材
を組み立てて生産するものではなく、定型サイズのパネ
ルを工場で大量生産し、現場でそのまま取り付けるもの
である。また、壁パネルは、一般に幅が尺モジュール
(303、455、606、910、1213mm等)
を基準にして所定の寸法で製造されている。
【0005】このような壁パネルの施工方法としては、
特開平8−135053号や特開平9−158370号
等に開示されている方法がある。図21は、特開平8−
135053号に開示されているパネル壁の固定方法を
説明する分解斜視図である。この方法は、パネル211
を、断面がU字型の天井パネル受け部材213や壁パネ
ル受け部材215、また断面がL字型の床パネル受け部
材217で固定するものである。隣接するパネル211
同士は、I字型のジョイント219により連結する。ジ
ョイント219は断面がT字型の一対の目地と目地受け
部材をI字型に結合したもので、パネル211はこの目
地と目地受け部材にあてがわれて挟持される。
【0006】施工する際は、天井に天井パネル受け部材
213、床に床パネル受け部材217、始点側の壁に壁
パネル受け部材215を設置する。パネル211の上端
を天井パネル受け部材213の凹部に挿入し、下端を床
パネル受け部材217に当接させる。そして、各受け部
材に沿ってパネル211を壁方向にスライドさせ、壁パ
ネル受け部材215にパネル211の側端を嵌合させて
固定する。
【0007】図22は、従来の他の例に係るパネル連結
方法を説明する斜視図である。この方法は雇い実221
を用いてパネル223同士を連結するものである。パネ
ル223の側縁には同パネルの高さ方向に延びる窪み2
25が形成されている。パネル223を連結する際は、
隣接するパネル223の側縁の窪み225に雇い実22
1をはめ込んで接続する。この方法は従来の和室の目透
かし天井の施工方法を模したものであり、隣り合うパネ
ル間の段差の発生を抑える。
【0008】図23は、特開平9−158370号に開
示されているパネル壁の固定方法を説明する斜視図であ
る。この方法は、上辺にアジャスタ231が取り付けら
れたパネル233や壁面用部材235を、ジョイント材
237、壁面用部材239及び廻り縁241で連結する
ものである。パネル233を固定の際は、アジャスタ2
31で高さを調節する。天井とパネル233上辺間の隙
間は廻り縁241で塞がれる。
【0009】二つ目の木軸フレームを使用する方法とし
ては、上述のように垂木を組み合わせる方法と、溝付き
木軸フレームを組み合わせる方法がある。これらの方法
は、施工者が現場で、部材を必要な寸法に切断し、墨出
しを行いながら組み立てていく方法である。そして、組
み立てられたフレームの両面又は片面に石膏ボードを貼
って壁面を形成する。石膏ボードは、通常、幅が尺モジ
ュール(303、455、606、910、1213m
m等)を基準にして所定の寸法で製造されている。木軸
フレームは、材料を単体で扱えるため、搬入しやすくか
さばらない。
【0010】図24は、垂木を用いたパネル壁の設置方
法(在来方式とも言う)を説明する図である。この在来
方式の例では、垂木243を用いてフレームを作り、こ
のフレームの両面又は片面に石膏ボードを貼って壁面を
作っている。垂木243とは、縦40mm、横30m
m、長さ3600〜4000mmの加工木材である。フ
レームの垂木のピッチ寸法が、基本的には、横303m
m、縦910mmとなるように、垂木を組み合わせてい
く。この寸法は、標準的な石膏ボードの大きさ(横91
0mm、縦1820mm)の1/3又は1/2に対応し
ており、石膏ボードをそのまま加工せずに設置できる。
施工する際は、最初に、垂木を鋸(丸鋸)を用いて所定
の長さに切断し、その後、くぎやビス、タッカー等によ
り垂木を所定の形状に接合させていく。
【0011】図25は、垂木を用いて梁のある壁面にパ
ネル壁を設置する方法を説明する図である。この例で
は、梁245のある部分に垂木251を当てて枠を作
り、この枠の両面に石膏ボードを貼って壁面を作ってい
る。
【0012】溝付き木軸フレームを使用した例として
は、特開平2−274417号に開示されているもの等
がある。図26は、特開平2−274417号に開示さ
れているパネル壁の設置に使用される木軸を説明する図
であり、(A)は斜視図、(B)はこの木軸を使用して
構成されたパネル壁の正面図である。この例の木軸フレ
ーム251は、両側面に凹状溝255を有する断面がH
字型の基材253と、コの字状の受け材257からな
る。基材253は乾燥等の狂いが生じにくい修正材を用
いる場合が多い。この図の例の場合、基材253の上端
に凸部259が形成されている。コの字状受け材257
は、基材253の下端部に凸部を形成するもので、同受
け材257の高さは基材253の上端に形成された凸部
259の高さと等しい。
【0013】施工する際は、最初に、基材253を、床
面及び天井面に、凹状溝255の面が対向するように設
置する。そして、縦フレームとなる基材253を、上端
に形成されている凸部259及び下端のコの字状受け材
257を、天井面及び床面に設置されている基材253
の凹状溝255にはめ込み固定する。また、横フレーム
となる基材253は、同様に両端の凸部259やコの字
状受け材257を、縦フレームの基材253の凹状溝2
55にはめ込み固定する。なお、梁や段差のある部分に
対応させるには、基材253を所定の長さに切断する。
このとき、切断された端面は平面状となる。この端面に
コの字状受け材257を凹状溝255にはめ込んで装着
すると、他方の端部と同様の凸部259が形成される。
そして、同様の方法で縦及び横フレームを組み立ててい
く。この方法は、基材を溝で連結していくため基材同士
のズレが生じにくく、垂木を用いる方法より施工が容易
である。
【0014】ドアや引き戸、開き戸、片引き戸、引き違
い戸、折り戸等の建具材が壁面の一部に設置される場合
は、このような建具材の周囲を在来方式により構成して
いる。これらの建具は一般的に工業製品化されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】壁パネルを使用する方
法は、以下のような問題点があった。 既存住宅のリフォームには適していない。壁パネルの
定型サイズは、上述のように、高さ約2400mm、幅
約910mm、厚さ約50〜70mmである。壁パネル
は、通常、新築の集合住宅の荷物用大型エレベータで現
場搬入することを前提として生産されている。さらに、
壁パネルを大型化することにより搬入回数を減らすこと
ができる。しかし、既設の集合住宅の場合、従来の壁パ
ネルは大きすぎてエレベータに入らない場合がある。特
に築年数の古い集合住宅では、エレベータ内部の寸法が
高さ約2200mm、奥行き約1500mm、幅約12
00mm、ドア幅約800mm程度のものが多い。この
ため、上述の大きさの壁パネルは斜めにしてもエレベー
タに入らない場合があり、エレベータに入ったとして
も、2〜4枚程度の数量が限界で、輸送効率が悪い。ま
た、全ての壁パネルを非常階段で輸送するとさらにコス
トアップになる。
【0016】一人で設置作業ができない。従来の壁パ
ネルは上述のように高さが約2400mmと長く、ま
た、重さが15Kg以上と重い。このため、設置時は壁
パネルを取り付け位置に保持する人と、受け材と壁パネ
ルとの固定を行う人の二人以上の人員が必要である。一
人で作業を行うと、壁パネルを周囲の部材に接触させて
パネル自体や周囲に傷をつけるおそれがある。
【0017】梁のある壁面には設置できない。上述の
ように、壁パネルは、一般に幅が尺モジュール(30
3、455、606、910、1213mm程度)を基
準にして所定の寸法で製造されている。このため、梁等
のない基準的な壁面には容易に設置できるが、梁や段差
のある箇所には設置できない。このような基準化された
壁パネルを梁や段差の形状に合わせてカットすると、壁
パネルの強度が不足し、また壁パネルの固定が不十分に
なる。したがって、梁や段差のある場合には、木軸フレ
ームを使用する在来方法が適している。
【0018】パネル同士の接合部に仕上げ材の皺やひ
びが発生しやすい。上述の尺モジュールは、建築設計
上、パネルの割り付けを実施する際に非常に効率的であ
る。しかし、パネルとパネルの接合部は単純にパネルの
端部同士が付き合わされた構造になるため、パネルフレ
ーム同士は強固に固定されてはいない。このため、この
接合部においては、木製の壁パネルの場合、吸湿や乾燥
により反りやねじれが発生しやすく、この部分のパネル
表面に貼られた壁紙に皺や亀裂が生じる場合がある。
【0019】図27(A)、(B)は、雇い実を用いた
場合のパネル間の接合部に作用する力を模式的に説明す
る横断面図である。図22に示す雇い実221を用いた
パネル接合の場合、隣接する壁パネル223間の段差は
少なくなるが、図27に示すように、壁パネル223が
離れる方向Aや割れる方向Bに対する抑制力は小さく、
図27(B)に示すように、反りやねじれにより隙間2
24などが発生するおそれがある。
【0020】一方、木軸フレームを使用する方法には以
下の問題点がある。 木軸フレームが長い。木軸フレームの垂木やH字型部
材は、一般的に長さが3600〜4000mmと長く、
既存の集合住宅のエレベータに入らない場合がある。 加工が複雑である。垂木の加工は鋸(丸鋸)を使用す
る必要があるため、品質は施工者の技量に依るところが
大きい。
【0021】現場での加工が多い。垂木やH字型部材
は、現場でその都度必要な寸法に加工していく必要があ
るため、手間がかかる。また、切断作業には粉塵の飛散
や騒音の発生等の問題が起こる。垂木はH字型部材のよ
うに前加工されていないので安価であるが、溝がないた
め組立には時間がかかる。
【0022】次に、建具廻りの壁の施工について説明す
る。建具廻りの壁の施工には一般に在来方式が用いられ
る。図28は、建具廻りの施工方法を説明する図であ
る。建具261は梁263の下に設置される場合が多
く、周囲の形状に合わせて在来方式により施工される。
この場合、最初に垂木243で枠を組んで、その後建具
261を設置するため、枠の寸法は正確である必要があ
る。したがって、垂木243の加工には技量が必要であ
り、さらに施工に時間がかかる。
【0023】高さ調整が面倒である。天井が先行して
設置されている場合にパネルを設置する際は、一般に天
井高さが均一ではない。このため、高さ調整機構を有し
ないパネルは施工が難しくなる。また、図22に示す従
来方法は、脚立に登って作業するため、作業性が悪い。
【0024】そこで、壁の幅や高さ、天井の幅に応じて
調整が容易な構造を有する住宅インフィルシステムが求
められている。住宅インフィルシステムとは、壁(間仕
切り、外壁等)、天井及び床からなるシステムで、従来
は在来方式で施工していた部分や施工者(大工)の施工
技量に依存していた箇所の工事を簡易化することを目指
すものである。例えば、施工時間を従来の1/2程度に
短縮でき、コスト削減も可能とするものである。なお、
幅や高さの調整機構は、解体後に詳細な寸法が分かる既
築集合住宅のリフォーム等に適している。
【0025】本発明は、上述の住宅インフィルシステム
に適した壁パネル、床パネル及び天井パネルを提供する
ものであって、特には、施工が容易で、梁や段差のある
壁面にも確実に設置できる壁パネル、床パネル及び天井
パネル等を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】スライド式壁パネル 上記の課題を解決するため、本発明の壁パネルは、 壁
フレームとその上に貼られた壁ボードとからなる壁パネ
ルであって、 前記壁フレームが、 前記壁ボードに固
定されている固定フレームと、 該固定フレームからス
ライド式に繰り出される可動フレームと、を具備するこ
とを特徴とする。可動フレームを繰り出すことにより、
壁面の形状や大きさに合わせて容易に壁パネルを設置す
ることができる。また、可動フレームを固定フレーム内
に収めると、壁パネルの寸法が小さくなって、既存の集
合住宅のエレベータで容易に搬入できる。
【0027】本発明においては、前記固定フレームを構
成する部材の厚さと前記可動フレームを構成する部材の
厚さを実質的に等しくすることによって、壁フレームへ
壁ボードを貼り付ける際の面が同一面となり、壁ボード
が壁フレームの各部にピッタリと当って壁フレームの表
面の均一性が出し易い。このため、壁紙等の仕上げ材や
廻り縁、幅木の設置が容易になる。また、前記可動フレ
ームが上方向に繰り出され、繰り出された位置で前記可
動フレームが前記壁フレームに対して摩擦係止されるこ
ととすれば、固定フレームと可動フレームをビス等を使
用せずに一時的に固定することができる。そのため、片
手に可動フレームを持ったままビス打ちをするといった
無理のかかる作業がなくなる。なお、摩擦固定されてい
る可動フレームは、固定フレームにビス止めする等によ
って本格的に固定される。このようにすれば、図22に
示す従来例(特開平9−158370号)のようなネジ
調整が不要であり、脚立に登って作業する必要もなく、
効率よく容易にパネル壁の設置ができる。
【0028】また、前記固定フレームと前記可動フレー
ムが、挟み合ってスライドする棒状部材を有することが
好ましい。このとき、前記棒状部材に互いに係合するス
ライド案内溝と凸部とが形成されていることが好まし
い。固定フレームと可動フレームが、一方向のみにスラ
イドし、この方向に直角な方向にはスライドしないた
め、スライド作業時にぶれることがなく、作業性が向上
する。また、該可動フレームの下端に取っ手が付設され
ており、該取っ手が壁パネル高さ全体のほぼ中央部の位
置であることとすれば、可動フレームの繰り出し作業を
容易に行うことができる。さらに、最終的に取っ手を壁
パネル固定の補強部として作用させることができる。ま
た、前記壁ボードは量産標準寸法品であることとすれ
ば、壁パネルが安価となる。
【0029】スライド式パネル壁 本発明のパネル壁は、 建物の床、天井あるいは壁に固
定された受け材と、該受け材に固定される壁フレーム
と、その上に貼られた壁ボードと、を備えるパネル壁で
あって、 前記壁フレームが、前記壁ボードに固定され
ている固定フレームと、該固定フレームからスライド式
に繰り出される可動フレームと、を具備するとともに、
該可動フレームが、スライドして前記受け材に対して
差し込まれることを特徴とする。可動フレームをスライ
ドさせることによって、いろいろな高さのパネル壁を容
易に構成することができる。
【0030】本発明においては、繰り出された前記可動
フレームの上に別途のボードが貼られていることが好ま
しい。このとき、前記固定フレームを構成する部材の厚
さと前記可動フレームを構成する部材の厚さが実質的に
等しいこととすれば、固定フレーム及び可動フレームの
壁面の厚さが等しくなり、各フレームに壁ボードを貼っ
たときに、壁ボード表面が均一面となる。可動フレーム
を固定フレームと同じ厚さとすれば、フレーム全体の強
度が低下しない。一方、例えば、固定フレームの孔部な
どに可動フレームを通す構造とすると、どうしても可動
フレームの厚さが薄くなる。従来は、片面に壁ボードが
貼られ、かつ、強度を低下させない構造を有し、同一の
厚みの可動フレームを有する壁パネルは提案されていな
かった。
【0031】本発明においては、前記受け材の高さを、
廻り縁や幅木の高さよりも低くすれば、受け材と壁ボー
ドの接合部分を隠すことができる。このため、最終的な
仕上げ材(壁紙)の施工が容易になる。また、前記受け
材は、木製あるいは金属製であることとしてもよい。受
け材を金属製とすれば、受け材の単価を安価にできる。
また、 前記壁ボードは、前記壁フレームの片面あるい
は両面に貼られていることとしてよい。片面に貼った場
合は、建物内の躯体の表面を覆う壁を構成し、両面に貼
った場合は、建物内を仕切る壁を構成する。また、 前
記壁フレームのいずれかの辺に、電気配線等の配線用の
孔が形成されていることとすれば、後の電気配線工事が
容易になる。
【0032】スライド式壁パネル設置方法 本発明のパネル壁の設置方法は、 建物の床、天井及び
壁に受け材を固定し、該受け材に壁フレームを固定する
パネル壁の設置方法であって、 前記壁フレームが、壁
ボードが貼られた固定フレームと、該固定フレームから
スライド式に繰り出される可動フレームと、を具備し、
前記固定フレームを、前記建物の床又は天井、及び、
始点側の壁又は終点側の壁の一方に固定された前記受け
材に固定し、 前記可動フレームを、前記建物の床又は
天井、及び、始点側の壁又は終点側の壁の他方に固定さ
れた前記受け材に対して繰り出し、該可動フレームを前
記受け材に差し込んで固定することを特徴とする。
【0033】壁面の高さに合わせて容易にパネル壁のフ
レームを設置することができる。また、現場では、基準
寸法の壁ボードから繰り出された可動フレームの部分に
のみ壁ボードを貼るため、施工が容易になる。
【0034】本発明においては、 前記可動フレーム
を、パネル壁の設置場所の凹凸(梁等)形状に合わせて
切断して使用することとしてもよい。梁や段差のある壁
面にも対応させることができる。
【0035】マトリックス床 本発明の他の態様のパネル壁は、 建物の床に敷設され
た床パネルと、天井あるいは壁に固定された受け材と、
該受け材に固定される壁フレームと、その上に貼られた
壁ボードと、を備える壁パネルであって、 前記床パネ
ルが、該床パネル上に、縦方向及び横方向に直交して延
びる複数の壁フレーム差し込み溝が形成されていること
を特徴とする。本発明においては、前記壁フレームが、
前記壁ボードに固定されている固定フレームと、該固定
フレームからスライド式に繰り出される可動フレーム
と、を具備するとともに、 前記固定フレームを前記床
パネルの壁フレーム差し込み溝にはめ込んで固定し、前
記可動フレームが、スライドして前記受け材に対して差
し込まれることが好ましい。床パネル自体に受け材の機
能を付加しているため、床面への受け材の設置が不要に
なる。また、溝は縦横に直交して延びているため、壁パ
ネルの出隅、入り隅、壁パネルの直角出し等の作業を容
易に行うことができる。
【0036】幅調整フレーム 本発明の他の態様のパネル壁は、 建物の床、天井ある
いは壁に固定された受け材と、該受け材に固定される壁
フレームと、その上に貼られた壁ボードと、を備える壁
パネルであって、 前記壁フレームが、左右枠材からな
り、該左右枠材が、挟み合ってスライドする棒状部材を
有することを特徴とする。本発明においては、前記左右
枠材に、上下方向に連結可能なダボ又はダボ栓穴が形成
されていることとすれば、壁フレームを上下方向に簡単
に連結することができる。高さを低くしたい場合は、上
下枠材を所定の高さに切断することにより対処する。ま
た、上下方向へ連結する場合は、ダボ及びダボ穴で連結
する。さらに、該壁フレームが左右方向にスライドして
前記受け材に対して差し込まれることとすれば、左右枠
材をスライドさせて壁フレームの幅を調整することがで
きる。このとき、左右枠材は左右方向以外にはスライド
しない構造となっているため、両枠材は簡単に外れるこ
とがなく、作業性が向上する。
【0037】本発明においては、前記左右枠材を構成す
る部材の厚さを実質的に等しくすることによって、壁フ
レームへ壁ボードを貼り付ける際の面が同一面となり、
壁フレームの表面の均一性が出し易い。このため、壁紙
等の仕上げ材や廻り縁、幅木の設置が容易になる。
【0038】窓上、窓下フレーム 本発明の他の態様のパネル壁は、 建物の窓上、又は、
窓下に位置する床、天井あるいは壁に固定された受け材
と、該受け材に固定される壁フレームと、その上に貼ら
れた壁ボードと、を備えるパネル壁であって、 前記壁
フレームが、上下枠材からなり、該上下枠材が、挟み合
ってスライドする棒状部材を有し、 該上下枠材の幅
は、一般的な標準寸法の窓の幅に等しいことを特徴とす
る。本発明においては、該壁フレームが上下方向にスラ
イドして前記受け材に対して差し込まれることが好まし
い。壁フレームの幅が標準化されていることにより、窓
上、又は、窓下の壁面を容易に施工することができる。
【0039】本発明においては、前記上下枠材を構成す
る部材の厚さを実質的に等しくすることによって、壁フ
レームへ壁ボードを貼り付ける際の面が同一面となり、
壁フレームの表面の均一性が出し易い。このため、壁紙
等の仕上げ材や廻り縁、幅木の設置が容易になる。
【0040】建具フレーム 本発明の他の態様のパネル壁は、 建物の建具(開き
戸、片引き戸、引き違い戸、折り戸等)の上方に位置す
る床、天井あるいは壁に固定された受け材と、該受け材
に固定される壁フレームと、その上に貼られた壁ボード
と、を備えるパネル壁であって、 前記壁フレームが、
上下枠材からなり、該上下枠材が、挟み合ってスライド
する棒状部材を有し、 該上下枠材の幅は、一般的な標
準寸法の建具の幅に等しいことを特徴とする。本発明に
おいては、前記壁フレームが上下にスライドして前記受
け材に対して差し込まれることが好ましい。壁フレーム
の幅が標準化されていることにより、建具上の壁面を容
易に施工することができる。
【0041】隅フレーム 本発明の他の態様のパネル壁は、 建物の床、天井ある
いは壁に固定された受け材と、該受け材に固定される壁
フレームと、その上に貼られた壁ボードと、を備える壁
パネルであって、 前記壁フレームが、互いに90°を
なす方向に延びる脚部材を有する中央枠材と、該中央枠
材の脚部材に対して挟み合ってスライドする棒状部材を
有する左右部材と、を具備し、 前記壁フレームが左右
方向にスライドして前記受け材に対して差し込まれるこ
とを特徴とする。入隅、出隅部の直角な壁を容易に施工
することができる。
【0042】天井パネル 本発明の態様の天井パネルは、 天井フレームとその上
に貼られた天井ボードとからなる天井パネルであって、
前記天井フレームが、 前記天井ボードに固定されて
いる固定フレームと、 該固定フレームからスライド式
に繰り出される可動フレームと、を具備することを特徴
とする。本発明においては、 前記固定フレームを構成
する部材の厚さと前記可動フレームを構成する部材の厚
さが実質的に等しいことが好ましい。
【0043】可動フレームを繰り出すことにより、天井
の形状や大きさに合わせて容易に天井パネルを設置する
ことができる。また、固定フレームを構成する部材の厚
さと前記可動フレームを構成する部材の厚さを実質的に
等しくすることによって、天井フレームへ天井ボードを
貼り付ける際の面が同一面となり、天井ボードが天井フ
レームの各部にピッタリと当って天井の表面の均一性が
出し易い。このため、壁紙等の仕上げ材の設置が容易に
なる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。スライド式壁パネル 図1は、本発明の実施の形態に係る壁パネルの構造を示
す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)
は裏面図である。図2は、図1の壁パネルを分解した図
であり、(A)は固定フレーム、(B)は可動フレーム
である。図3は、図1の壁パネルの構造を詳細に説明す
る図であり、(A)は固定フレーム上端部の斜視図、
(B)は図1(C)のIIIB断面図である。壁パネル1
は、壁ボード3に固定された固定フレーム5と、同固定
フレーム5にスライド可能に接合する可動フレーム7と
から構成される。
【0045】壁ボード3は、標準寸法の大きさを有し、
この例では高さ1800mm、幅が600mm、厚さ
9.5mmの石膏ボードである。この壁ボード3の一面
の中央及び左右端には、図2(A)及び図3(A)に示
すように、高さ方向に延びる3本のガイド部材9−1、
9−2、9−3が固定されている。ガイド部材9はこの
例では木製で、一例で幅が40mm、厚さが40mmで
ある。ガイド部材9−1及び9−2は断面がH字型で両
側面に凹部(スライド溝)が形成されている。ガイド部
材9−3は一側面に凹部、他方の側面に凸部が形成され
ている。凹部の深さ及び凸部の高さは10mmである。
各凹部及び凸部は、ガイド部材の長手方向に直線状に延
びている。なお、左端のガイド部材9−3の凸部は壁ボ
ード3から突き出るように配置されている。なお、ま
た、各ガイド部材9は壁ボード3の上端から約15mm
突き出ている。
【0046】図3(A)に最も分かり易く示すように、
壁ボード3の上端の各ガイド部材9の間には、横方向に
延びる2本のガイド片11が固定されている。このと
き、ガイド片11の両端とガイド部材9の側面の間の間
隔は約30mmである。ガイド片11は木製で、一例で
長さ195mm、厚さ40mm、幅30mmの四角柱状
である。なお、両ガイド片11は、ガイド部材9と同様
に、壁ボード3の上端から約15mm突き出ている。図
1(C)に最も分かり易く示すように、壁ボード3の下
端には、横方向に延びるクロス部材13が固定されてい
る。クロス部材13は、3本のガイド部材9の下端を接
続している。クロス部材13も、壁ボード3の下端から
約15mm突き出ている。
【0047】このように壁ボード3に固定された各ガイ
ド部材9及びガイド片11は、壁ボード3とともに固定
フレーム5を形成している。
【0048】可動フレーム7は、図2(B)に示すよう
に、上クロス部材15と、同上クロス部材15から下方
に延びる4本のスライド部材17−1、17−2、17
−3、17−4と、隣り合うスライド部材17を結合す
る2本の下クロス部材19とから構成される。各部材は
この例では木製で、一例で幅40mm、厚さ40mmで
ある。各スライド部材17の一側面には凸部が形成され
ている。凸部はスライド部材の長手方向に直線上に延び
ている。凸部の高さは一例で10mmである。上クロス
部材15の幅は壁ボード3の幅と等しく600mmであ
る。スライド部材17は、一例で長さが1200mmで
ある。
【0049】4本のスライド部材17は、各側面の凸部
の向きが交互(この例では、外側のものは外向き、内側
のものは内向き)になるように配置されている。そし
て、4本のスライド部材17は、各々、固定フレーム5
のガイド部材9とガイド片11の間の空間21に、凸部
が、固定フレーム5のガイド部材9の凹部に噛み合う
(係合する)ようにはめ込まれる(図3(B)参照)。
このように、4本のスライド部材17は、図2(B)の
左右で2本ずつに組となっており、各組のスライド部材
17の下端は、下クロス部材19で結合されている。
【0050】上述のように、固定フレーム5と可動フレ
ーム7は、各ガイド部材9とスライド部材17の凹部と
凸部の噛み合い(オスメス接合)により上下方向にスラ
イド可能に係合している。実際に噛み合う部分であるガ
イド部材9とスライド部材17及びガイド片11は木製
であり、表面の摩擦係数は高い。このため、例えば、各
部材の公差を1mm程度とすることにより、可動フレー
ム7を固定フレーム5に対してスライドさせたとき、両
フレーム表面の摩擦により可動フレーム7は一時的に固
定フレーム5に摩擦係止(固定)され、容易に落下しな
い構造となっている。なお、固定フレーム5、可動フレ
ーム7を構成する部材は、木製の他、金属や樹脂成形品
も使用できる。
【0051】図4は、図1の壁パネルの他の構造を詳細
に説明する図であり、(A)は固定フレーム上端部の斜
視図、(B)は図1(C)のIIIB断面図である。この例
では、ガイド部材9は、一方の側面に凸部、他方の側面
に凹部が形成されている。また、ガイド片11も一方の
端面に凸部、他方の端面に凹部が形成されている。そし
て、スライド部材17も、一方の側面に凸部、他方の側
面に凹部が形成されている。そして、4本のスライド部
材17は、各々、固定フレーム5のガイド部材9とガイ
ド片11の間の空間21に、凸部が、固定フレーム5の
ガイド部材9の凹部に噛み合う(係合する)ようにはめ
込まれる(図4(B)参照)。
【0052】可動フレーム7は、固定フレーム5に対し
て壁パネル1の高さが2400mm程度となるまでスラ
イドさせることができる。このとき、可動フレーム7の
下クロス部材19は、床面から約1200mm程度の高
さとなる。また、可動フレーム7が固定フレーム5に対
して最も下までスライドしたとき、可動フレーム7の上
クロス部材15は、固定フレーム5の壁ボード3の上端
から突出したガイド部材9及びガイド片11によって、
壁ボード3の上端から約15mmの位置に係止される。
したがって、壁ボード3と可動フレーム7の上クロス部
材15間に隙間ができるため、この隙間に手を入れて可
動フレーム7を固定フレーム5に対して上方に繰り出し
てもよい。
【0053】なお、可動フレーム7が固定フレーム5に
対して最も下までスライドした場合、壁パネル1の高さ
は約1845mm程度となり、既存住宅のエレベータに
容易に入る寸法となる。また、壁パネル1の重量は約1
4Kgとなり、一人で持ち運び可能な重さとなる。
【0054】また、固定フレーム5と可動フレーム7の
係合部は、壁ボード3の面方向に並んだ状態に形成さ
れ、かつ、両フレームを構成するガイド部材9とスライ
ド部材17やガイド片11の厚さは等しい。このため、
固定フレーム5と可動フレーム7が係合したときの厚さ
は、各フレームを構成する部材の厚さと等しく、40m
m程度となる。したがって、固定フレーム5と可動フレ
ーム7のボード貼り付け面は同一面となり、後から貼り
付けられる壁ボードとの段差をなくすことができる。
【0055】次に、図1の壁パネルを使用してパネル壁
を設置する方法を説明する。図5は、パネル壁設置に使
用する受け材を示す断面図である。受け材は、図5
(A)に示す木製のもの23a、あるいは、図5(B)
に示す金属製23bのものが使用される。金属製の受け
材23bは、スチールやステンレス等の強度を有する材
料を曲げ加工して形成される。あるいは、押し出しのア
ルミニウム材を用いることもできる。
【0056】受け材23は、一例で幅59mm、高さ3
0mmであり、断面がU字型で、上面に幅41mm、深
さ15mmの溝25が形成されている。この溝25に、
壁パネル1の壁ボード3の下端から約15mm突き出た
下クロス部材13(図2(A)参照)がはめ込まれる。
このとき、壁ボード3の下端面は、溝25の片側の段部
27上に載置される。
【0057】パネル壁1を設置する際は、まず、パネル
壁1が設置される壁面の天井及び床面に受け材23を固
定する。そして、壁パネル1の固定フレーム5の壁ボー
ド3の下端から突出した下クロス部材13を、床面の受
け材23の溝25にはめ込む。次に、可動フレーム7の
下クロス部材19を持ち、可動フレーム7を固定フレー
ム5に対して上方にスライドさせ、可動フレーム7の上
クロス部材15を天井の受け材23の溝25にはめ込
む。このとき、下クロス部材19は、ちょうど持ち易い
位置にあるため、作業性が良い。可動フレーム7が、天
井側の受け材23にはめ込まれた状態で、両フレームは
摩擦により一時的に固定される。そしてビス止め等によ
って最終的に両フレーム5、7を固定する。
【0058】この状態で、上方に繰り出された可動フレ
ーム7に壁ボードを貼る。壁ボードは、現場で所定の寸
法、形状に切断して使用される。上述のように、既に壁
ボード3が貼られた固定フレーム5と可動フレーム7は
厚さが等しいため、可動フレーム7に貼られた壁ボード
の表面と既に固定フレーム5に貼られている壁ボード3
の表面は同一面となる。また、受け材23の表面と、壁
ボードが貼られた面も同一面となる(図5(A)参
照)。このため、壁ボード同士の継ぎ目や壁ボードと受
け材の継ぎ目に段差がなくなり、仕上げ材(壁紙)を均
一かつ容易に貼ることができる。
【0059】廻り縁や幅木は、壁面の天井側の端部や床
面側の端部に沿って隠し釘や接着剤等により固定され
る。このとき、受け材23の高さは約30mmで、廻り
縁や幅木の高さは通常34mm程度である。このため、
廻り縁や幅木を設置することにより、受け材23と壁パ
ネル1を固定するビスや、受け材23と壁ボード3の間
の空間を隠すことができる。このため、このような空間
のパテ処理等を省くことができる。
【0060】上述の壁パネル1は、片面に壁ボード3を
貼ったものを基準としており、外壁面や戸境面に設置さ
れる。しかし、この壁パネル1の壁ボードが貼られてい
ない面に同様の方法で壁ボードを貼ることによって、間
仕切り壁としても適用することができる。この際、新し
く貼る壁ボードは、固定フレーム5の壁ボード3と同じ
ものとすることができる。
【0061】可動フレーム7の上クロス部材15には、
図2(B)に示すように、上下方向に貫通する孔16が
約300mmピッチで形成されている。これらの孔は電
気や電話等の配線用のものである。孔から差し込まれた
配線類は、壁パネル1内の空間を通って所定の位置のコ
ンセントやプラグに接続される。
【0062】壁パネル1の横方向への連結は以下のよう
に行う。図3に示すように、壁パネル1の固定フレーム
5の左右端のガイド部材9−1、9−3の外側面は、一
方が凹部、他方が凸部となっている。したがって、壁パ
ネル1のガイド部材9−3の凸部を隣り合う壁パネル1
のガイド部材9−1の凹部にはめ込んで両者を実構造と
なるように連結し、連結部をビス等によって固定する。
このように、隣り合う壁ボード3の継ぎ目が、フレーム
の実構造の中央部になる構造としたことにより、木製の
ガイド部材9の吸湿や乾燥による反り等の動きに壁ボー
ド3を追従させることができ、隙間等が発生しない。こ
のため、仕上げ材に亀裂や段差が生じることを防ぐこと
ができる。
【0063】図6は、梁のある壁面に図1の壁パネルを
設置した状態を示す図である。梁31がある場合は、壁
パネル1の可動フレーム7を梁の形状や大きさに合わせ
て切断する。この例では、左端のスライド部材17−4
と上クロス部材15の一部を切断している。設置する際
は、まず、梁31の部分に受け材23を固定する。そし
て、上述の方法と同様に可動フレーム7を固定フレーム
5に対して上方に繰り出し、受け材23に上クロス部材
15、スライド部材17の上端をはめ込んで固定する。
【0064】図7は、図1の壁パネルを用いて壁面を構
成した状態を示す図であり、(A)は正面図、(B)は
側面図である。この例では、コンクリートスラブ41上
に床面を形成し、高さ2400mm、幅2700mmの
壁面を構成している。
【0065】床板43は、コンクリートスラブ41から
所定の高さの位置に、ねじ式の床支持部材45で保持さ
れている。床板43の上面と天井面には受け材23が固
定されている。壁パネル1は、上述の方法で床板43の
受け材23にはめ込まれ、可動フレーム7が上方にスラ
イドして天井面の受け材23にはめ込まれる。隣り合う
壁パネル1は、スライド部材の凹部と凸部の接合によっ
て連結されている。なお、右端の壁パネル1´は、幅が
300mmのものを使用している。全ての壁パネル1が
設置されたあと、可動フレーム7の繰り出された部分
(斜線部)に別途の壁ボードが貼られる。
【0066】マトリックス床 図8は、本発明の他の態様のパネル壁を示す図であり、
(A)は床パネル、(B)はパネル壁の部分側面図であ
る。この例のパネル壁61は、床パネル63と、壁パネ
ル1とから構成される。床パネル63は、図8(A)に
示すように、ベース板65と、ベース板65の表面に突
設された複数の突部67からなる。ベース板65の大き
さは、一例で縦900mm、横900mmである。突部
67の大きさは、一例で縦60mm、横60mm、高さ
20mmである。突部67は、ベース板65上に、40
mm間隔に整列して配置されている。したがって、ベー
ス板65上には幅が40mmの溝69が縦横に直交する
ように形成される。
【0067】壁パネル1を設置する際は、ベース板65
の溝69に、図1の壁パネル1の下クロス部材13をは
め込んで固定する。このとき、溝69の幅は40mmで
あり、壁パネル1の固定フレーム5の厚さと等しいた
め、壁パネル1は床パネル63にきっちりとはめ込まれ
る。
【0068】また、ベース板の壁パネルが設置される位
置に、製造現場で予め溝を形成しておくこともできる。
この場合、施工ミスを起こすことなく容易に施工でき、
完成したパネル壁の品質が向上する。
【0069】この例では、床面を構成する床パネル63
が受け材の機能を有するため、別途に受け材を使用する
必要がなく、作業性が向上する。また、床パネル63の
溝69は直交するように形成されているため、壁パネル
1の出隅、入り隅の墨出しや、壁パネル1の直角出し等
の作業が容易になる。
【0070】幅調整フレーム 図9は、本発明の他の態様のパネル壁を構成する壁フレ
ームを示す図であり、(A)は全体図、(B)は分解図
である。この例の壁フレーム71は、壁面の幅方向の調
整を行うものであり、左右にスライド可能な左右枠材7
3、75から構成される。左枠材73は、クロス部材7
7と、クロス部材77から右方に延びる3本の脚部材7
9−1、79−2、79−3からなる。右枠材75は、
クロス部材81と、クロス部材81から左方に延びる3
本の脚部材83−1、83−2、83−3からなる。各
クロス部材77、81は木製で、一例で、長さが120
0mm、幅が30mm、厚さ40mmである。各脚部材
79、83も木製で、一例で、長さが200mm、幅が
30mm、厚さ40mmである。
【0071】左枠材73の脚部材79の側面には凸部7
9aが形成されている。凸部は脚部材の長手方向に直線
状に延びている。脚部材79は、凸部79aがクロス部
材77の長さ方向に交互に向くように並んでいる。すな
わち、図の上側から下、上、下に向くように配置されて
いる。一方、右枠材75の脚部材83の側面には凹部
(スライド溝)83aが形成されている。凹部は脚部材
の長手方向に直線状に延びている。脚部材83は、凹部
83aがクロス部材81の長さ方向に交互に向くように
並んでいる。すなわち、図の上側から、上、下、上に向
くように配置されている。
【0072】右枠材75の脚部材83の凹部83aに、
左枠材73の脚部材79の凸部79aをはめ込むことに
より、左右の枠材73、75が左右方向にスライド可能
に連結する。スライド幅は、一例として270〜410
mmである。なお、連結された脚部材は、凹部と凸部の
向きが、隣りの連結された脚部材の凹部と凸部の向きと
反対となっている。つまり、左側の枠材73の脚部材7
9−1と79−2が右側の枠材75の脚部材83−1を
挟みこんでいるため、連結された左右枠材73、75
は、左右方向には脚部材の凹凸部に沿ってスライド可能
であるが、上下方向には外れない構造となっている。こ
のため、設置時の作業性が向上する。
【0073】左右枠材73、75のクロス部材77、8
1の上端面にはダボ85が形成されており、下端面には
ダボ栓穴76が形成されている。
【0074】この壁フレーム71を設置する際は、まず
天井面及び床面に受け材23を設置する。そして、壁フ
レーム71の2本のクロス部材73、75の下端を床面
の受け材にはめ込む。このとき、各枠材のクロス部材7
3、75のダボ85が形成されている方を上側にする。
そして、受け材23に沿って左右の枠材の一方を、壁面
の幅に一致するまで左右方向にスライドさせる。壁面の
高さを高くする場合は、上段側の壁フレームの左右枠材
のクロス部材77、81の上端(ダボ85形成側)を所
定の長さだけ切断する。そしてこのクロス部材の下端面
のダボ栓穴76に下段の壁フレームのクロス部材のダボ
85をはめ込んで上下に連結する。
【0075】窓上、窓下フレーム 図10は、本発明の他の態様のパネル壁を構成する壁フ
レームの構造を示す図であり、(A)は全体図、(B)
は分解図である。図11は、図10の壁フレームが設置
された状態を示す図である。この例の壁フレーム91
は、窓の上方又は下方の壁面に設置されるものであり、
上下にスライド可能な上下枠材93、95から構成され
る。上枠材93は、クロス部材97と、クロス部材97
から下方に延びる3本の脚部材99−1、99−2、9
9−3からなる。下枠材95は、クロス部材101と、
クロス部材101から上方に延びる3本の脚部材103
−1、103−2、103−3からなる。各クロス部材
97、101は木製で、一例で、長さが1700mm、
幅が30mm、厚さが40mmである。各脚部材99、
103も木製で、一例で、長さが400mm、幅が40
mm、厚さが40mmである。
【0076】上枠材93の脚部材99の側面には凹部9
9aが形成されている。凹部は脚部材の長手方向に直線
状に延びている。脚部材99は、凹部99aが、クロス
部材97の長さ方向に交互に向くように並んでいる。す
なわち、図の左側から左、右、左に向くように配置され
ている。一方、下枠材95の脚部材103の側面には凸
部103aが形成されている。凸部は脚部材の長手方向
に直線状に延びている。脚部材103は、凸部103a
が、クロス部材101の長さ方向に交互向くように並ん
でいる。すなわち、図の左側から、右、左、右に向くよ
うに配置されている。
【0077】上枠材93の脚部材99の凹部99aに、
下枠材95の脚部材103の凸部103aをはめ込むこ
とにより、枠材が上下方向にスライド可能に連結する。
スライド幅は、一例として270〜410mmである。
なお、連結された脚部材は、凹部と凸部の向きが、隣り
の連結された脚部材の凹部と凸部の向きと反対となって
いる。したがって、連結された上下枠材は、上下方向に
は脚部材99、103の凹凸部に沿ってスライド可能で
あるが、左右方向には外れない構造となっている。この
ため、設置時の作業性及び壁面の強度が向上する。
【0078】この壁フレーム91を設置する際は、まず
天井面又は床面、及び窓枠上面又は下面に受け材23を
設置する。そして、いずれかの枠材を一方の受け材23
にはめ込む。そして、他方の枠材を、他方の受け材23
にはめ込まれるまで上下方向にスライドさせる。
【0079】なお、この例ではクロス部材の長さを17
00mmとした。この長さは、標準的な窓の幅である。
したがって、標準的な幅の窓の上方又は下方へ壁面を設
置する際には、現場での壁フレームの加工が少なくな
り、また、大量生産が可能となるためコストダウンでき
る。
【0080】建具フレーム 図12は、本発明の他の態様に係る壁パネルを構成する
壁フレームの構造を説明する図であり、(A)は全体
図、(B)は分解図である。この例の壁フレーム111
は、建具(開き戸、片引き戸、引き違い戸、折り戸の枠
等)の上方の壁面を構成するものであり、図10の壁フ
レームとほぼ同様の構成を有し、上下枠材113、11
5から構成される。上枠材113はクロス部材117
と、クロス部材117から下方に延びる脚部材119か
らなる。下枠材115は、クロス部材121と、クロス
部材121から上方に延びる脚部材123と、クロス部
材121の両端から下方に延びる枠部材125からな
る。下枠材115のクロス部材121と枠部材125
は、建具廻りのフレームを構成する。なお、この例の場
合、上下枠材のクロス部材の長さは1645mm、脚部
材の長さは150mmである。
【0081】上下枠材113、115の脚部材119、
123は、図10の壁フレームと同様に、側面の凹凸に
より接合し、上下枠材113、115は上下にスライド
する。
【0082】クロス部材117、121の長さは、各建
具の標準的な幅であるため、現場での加工が少なくな
り、また、大量生産が可能になってコストダウンでき
る。また、建具の寸法に合わせて壁面を施工してから建
具を設置するため、建具を容易に設置することができ
る。また、建具に傷を付けることがない。
【0083】隅フレーム 図13は、本発明の他の態様のパネル壁を構成する壁フ
レームの構造を示す図であり、(A)は分解した状態を
示す斜視図、(B)は組み立てた状態の断面図である。
この例の壁フレーム131は、出隅や入隅を有する壁面
に設置されるものであり、中央枠材133と、この中央
枠材133に対して90°の方向にスライド可能な左右
枠材135、137から構成される。
【0084】中央枠材133は、中央部材139と、中
央部材139の一側面139aから側方に延びる3本の
脚部材141−1、141−2、141−3と、上記側
面139aに隣接する側面139bから側方に延びる3
本の脚部材143−1、143−2、143−3からな
る。すなわち、各側面の3本の脚部材141と3本の脚
部材143は直交している。左枠材135は、端部材1
45と、端部材145の一側面から側方に延びる3本の
脚部材147−1、147−2、147−3からなる。
右枠材137は、端部材149と、端部材149の一側
面から側方に延びる3本の脚部材151−1、151−
2、151−3からなる。各中心部材、端部材及び脚部
材は木製である。中心部材133及び端部材145、1
49は、一例で、断面が縦40mm、横40mmの正方
形で、長さは1200mmである。脚部材141、14
3、147、151の長さは一例で200mmである。
【0085】中央枠材133の各脚部材141、143
の上下面の一方の面には凸部又は凹部が形成されてい
る。そして、左右枠材135、137の脚部材147、
151の上下面の一方の面には、前述の中央枠材133
の脚部材141、143の凸部及び凹部に係合するよう
に、凹部及び凸部が形成されている。各凸部及び凹部
は、各脚部材の長手方向に直線状に延びている。各脚部
材の配置、及び、凹部と凸部の向きは、係合している脚
部材が、脚部材の長さ方向にのみスライド可能で、長さ
方向以外の方向(上下方向)にはスライドできないよう
に配置されている。各部材の寸法例(mm)は、図中に
示されている。
【0086】中央枠材133と左右枠材135、137
とは、中央枠材133を中心に、直角方向にスライド可
能に連結される。なお、連結された脚部材は、脚部材の
長さ方向には凹凸部に沿ってスライド可能であるが、上
下方向には外れない構造となっているため、設置時の作
業性が向上する。
【0087】この壁フレームを設置する際は、図13
(B)に示すように、まず、隅の部分に沿って、天井面
又は床面、及び壁面に受け材23を設置する。そして、
中央枠材133の中心部材139を隅部分の角に位置す
る受け材23にはめ込む。そして、左右枠材135、1
37の端部材145、149を、壁面の受け材23には
め込まれるまで中央枠材133を中心にして90°の方
向にスライドさせる。また、中心部材139及び端部材
145、149の両端にダボ又はダボ栓穴を形成すれ
ば、壁フレーム131を上下方向に連結していくことが
できる。
【0088】この壁フレーム131は、中央枠材133
を中心にして90°の角度方向にスライドする枠材を有
しているため、出隅や入り隅等の直角な角を有する壁面
を容易に形成することができる。
【0089】図14は、図13の隅フレームを用いて、
中間梁が突出している壁面にパネル壁を構成した状態を
示す断面図である。図のように中間梁155が存在する
場合は、図13の隅フレーム131を2つ使用してパネ
ル壁を構成する。
【0090】まず、2つの隅フレーム131、131´
の中央枠材133、133´の脚部材を係合させ、コの
字型の枠材を形成させる。すなわち、中央枠材133の
脚部材141と中央枠材133´の脚部材143´を凹
凸により係合させる。そして、各中央枠材133、13
3´間の間隔が所定の長さに達するまで、中央枠材13
3、133´を外方向にスライドさせる。次に、左右枠
材135、137の脚部材を、中央枠材の連結されてい
ない脚部材に係合させる。すなわち、左枠材135の脚
部材147を中央枠材133´の脚部材141´に凹凸
により係合させ、右枠材137の脚部材151を中央枠
材133の脚部材143に凹凸により係合させる。そし
て左右枠材135、137を、壁面に配置された受け材
23にはめ込まれるまで奥方向にスライドさせる。この
ように、隅フレーム131を使用することによって、い
ろいろな大きさの中間梁に対しても比較的容易に壁面を
設置することができる。
【0091】上述の壁フレーム71、91、111、1
31は、壁面を構成した後、壁ボードを所定の大きさや
形状に切断し、壁フレームの表面に貼っていく。
【0092】天井パネル 図15は、本発明の実施の形態に係る天井パネルの構造
を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、
(C)は裏面図である。この例の天井パネル161は、
図1の壁パネルと同様の構造を有し、天井ボード163
に固定された固定フレーム165と、固定フレーム16
5にスライド可能に接合する可動フレーム167とから
構成される。天井ボード163の大きさは、一例で、縦
1800mm、横600mmである。両者は、図1〜3
に示す、壁パネルと同様のガイド部材やスライド部材を
具備する。
【0093】この例では、可動フレーム167は、固定
フレーム165に対して、天井パネル163の高さ方向
にスライドする。すなわち、固定フレーム165は、天
井ボード163の高さ方向に延びる4本のガイド部材1
69と、天井ボード163の上端に取り付けられた2つ
のガイド片171を有する。可動フレーム167は上ク
ロス部材173と、上クロス部材173から下方に延び
る4本のスライド部材175を有する。スライド部材1
75は、固定フレーム165のガイド部材169とガイ
ド片171の間の空間にはめ込まれ、可動フレーム16
7は固定フレーム165に対してスライドする。
【0094】固定フレーム165のガイド部材169の
下端は下クロス部材172で接続されている。この下ク
ロス部材172の下端面には、下クロス部材172の長
手方向に延びる凹部が形成されている。一方、可動フレ
ーム167の上クロス部材173の上端面には、上クロ
ス部材173の長手方向に延びる凸部が形成されてい
る。
【0095】図16は、図15の天井パネルを設置する
状態を示す図である。天井パネル161を使用してパネ
ル天井を設置する際は、まず、天井パネル161の固定
フレーム165を、天井に固定された垂木材179にビ
ス等で固定する。そして、可動フレーム167を固定フ
レーム165に対してスライドさせる。この例では、可
動フレーム167は、上クロス部材173の凸部173
aが、既に天井に固定されている天井パネル161´の
下クロス部材172´の凹部172a´に係合するまで
繰り出す。これにより、2つの天井パネル161、16
1´が連結される。
【0096】なお、固定フレーム165の両側の一方の
ガイド部材169の端面には、ガイド部材169の長手
方向に直線状に延びる凹部が形成されている。また、他
方のガイド部材169の端面には、ガイド部材169の
長手方向に直線状に延びる凸部が形成されている。これ
らの凹部と凸部を係合させることにより、天井パネル1
61を天井ボード163の幅方向に連結することができ
る。
【0097】図17は、本発明の他の実施の形態に係る
天井パネルの構造を示す図であり、(A)は正面図、
(B)は側面図、(C)は裏面図である。この例の天井
パネル181も、図15の天井パネルと同様に、天井ボ
ード183に固定された固定フレーム185と、固定フ
レーム185にスライド可能に接合する可動フレーム1
87とから構成される。天井ボード183の大きさは、
一例で、縦1800mm、横600mmである。両者
は、図1〜3に示す、壁パネルと同様のガイド部材やス
ライド部材を具備する。
【0098】この例の天井パネルは、図15の天井パネ
ルと異なり、可動フレーム187が、固定フレーム18
5に対して、天井パネル183の幅方向にスライドす
る。すなわち、固定フレーム185は、天井ボード18
3の幅方向に延びる6本のガイド部材189を有する。
ガイド部材189は2本が対となって、天井ボード18
3の上端、中央、下端に配置されている。なお、天井ボ
ード183の幅方向の中心には、2本の支持部材190
が固定フレーム185の2本のガイド部材189を接続
するように配置されている。
【0099】可動フレーム187は横クロス部材191
と、横クロス部材191から側方(図17(C)では右
方)に延びる3本のスライド部材193を有する。スラ
イド部材193は、固定フレーム185の対のガイド部
材189の間の空間にはめ込まれ、可動フレーム187
は固定フレーム185に対して天井ボード183の幅方
向にスライドする。
【0100】固定フレーム185のガイド部材189の
一方の端部は横クロス部材186で接続されている。こ
の横クロス部材189の側端面には、横クロス部材18
9の長手方向に延びる凹部が形成されている。一方、可
動フレーム187の横クロス部材191の側端面には、
横クロス部材191の長手方向に延びる凸部が形成され
ている。
【0101】図18は、図17の天井パネルを設置する
状態を示す図である。天井パネル181を使用してパネ
ル天井を設置する際は、まず、天井パネル181の固定
フレーム185を、天井に固定された垂木材195にビ
ス等で固定する。そして、可動フレーム187を固定フ
レーム185に対してスライドさせる。この例では、可
動フレーム187は、横クロス部材191の凸部191
aが、既に天井に固定されている天井パネル181´の
横クロス部材186´の凹部に係合するまで繰り出す。
これにより、2つの天井パネル181、181´が連結
される。
【0102】なお、固定フレーム185の上下端の一方
の横クロス部材189の端面には、横クロス部材189
の長手方向に直線状に延びる凹部が形成されている。ま
た、他方の横クロス部材189の端面には、横クロス部
材189の長手方向に直線状に延びる凸部が形成されて
いる。これらの凹部と凸部を係合させることにより、天
井パネル181を天井ボード183の幅方向に連結する
ことができる。
【0103】上述の2つの例では、繰り出された可動フ
レーム167、187の部分に天井ボードを貼る。この
とき、各天井パネルの固定フレーム165、185及び
可動フレーム167、187の厚さが等しいので、天井
ボードを同じ水平面上に貼ることができる。
【0104】図19は、パネル天井に使用される幅調整
フレームの分解図である。幅調整フレーム301は、図
9の幅調整フレームとほぼ同様の構造を有し、左右の枠
材303、305から構成される。左枠材303はクロ
ス部材307と、クロス部材307から側方に延びる3
本の脚部材309からなる。右枠材305はクロス部材
311と、クロス部材311と側方に延びる3本の脚部
材313からなる。脚部材309、313の上下面の一
方の面には凹部及び凸部が形成されており、両脚部材3
09、313は凹凸により係合する。各凸部及び凹部
は、各脚部材の長手方向に直線状に延びている。各脚部
材の配置、及び、凹部と凸部の向きは、係合している脚
部材が、脚部材の長さ方向にのみスライド可能で、長さ
方向以外の方向(上下方向)にはスライドできないよう
に配置されている。この幅調整フレーム301は、図1
5及び図17の天井パネルが設置できないような場合に
使用される。
【0105】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は以下の効果を有する。スライド式壁パネルにおいて
は、 可動フレームを固定フレームに対してスライドさせて
上方に繰り上げることによって、いろいろな高さの壁面
を構成することができる。また、可動フレームと固定フ
レームは摩擦により一時的に固定されるため、作業性が
よい。さらに、可動フレームを持ち上げる取っ手となる
部分が施工者の持ち易い位置にあるため、スライド作業
を楽に行うことができる。 可動フレームを固定フレーム内に収容した状態では、
既存の集合住宅に多い狭いエレベータでも搬入できる大
きさとなる。
【0106】壁ボードを継ぎ目が、壁フレームの実構
造の中央に位置するため、木製のスライド部材の吸湿や
乾燥による反り等の動きに壁ボードを追従させることが
でき、仕上げ材に亀裂や段差が生じることを防ぐことが
できる。 梁や段差のある壁面にも、可動フレームを加工するこ
とによって容易に対応できる。 壁ボードを壁フレームの片面に貼ったものを基準とし
ているため、電気配線やコンセント等の設置を容易に行
うことができる。また、他面にも壁ボードを貼ることに
よって間仕切り等の壁を構成することもできる。この
際、共用の壁ボードを使用することができるため、搬入
時に区別する必要がなく、大量生産によりコストダウン
できる。
【0107】スライド式フレームにおいては、 壁面の幅の調整を容易に行うことができる。また、窓
上や窓下、建具上の壁面等に標準化された寸法の壁フレ
ームを用いることにより、現場での加工が少なくなり、
また、大量生産できるためコストダウンできる。 壁フレームを固定した後で壁ボードを貼って壁面を仕
上げるため、壁ボードの加工を少なくすることができ
る。 隅出しフレームを使用すれば、直角を出す作業が容易
になる。また、T字型の壁(中間梁)を構成する作業も
容易になる。マトリックス床パネルにおいては、 受け材を設置する手間が省ける。また、直角を出す作
業が容易になる。天井パネルにおいては、 天井面の幅の調整を容易に行うことができる。また、
現場での加工が少なくなり、また、大量生産できるため
コストダウンできる。 天井フレームを固定した後で天井ボードを貼って壁面
を仕上げるため、天井ボードの加工を少なくすることが
できる。
【0108】上述のように、壁パネル、壁フレーム、天
井パネルを単位化することにより、容易かつ短期間で壁
面や天井を施工することができる。特に、壁フレームは
基準品と、幅調整用、隅出し用、窓上又は窓下用、建具
用とシステム化することで、現場での加工が少なくな
る。また、従来、在来方式で施工していた部分を製品化
できるため、高い施工技量が必要でなくなる。さらに、
大量生産によりコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る壁パネルの構造を示
す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)
は裏面図である。
【図2】図1の壁パネルを分解した図であり、(A)は
固定フレーム、(B)は可動フレームである。
【図3】図1の壁パネルの構造を詳細に説明する図であ
り、(A)は固定フレーム上端部の斜視図、(B)は図
1(C)のIIIB断面図である。
【図4】図1の壁パネルの他の構造を詳細に説明する図
であり、(A)は固定フレーム上端部の斜視図、(B)
は図1(C)のIIIB断面図である。
【図5】パネル壁設置に使用する受け材を示す断面図で
ある。
【図6】梁のある壁面に図1の壁パネルを設置した状態
を示す図である。
【図7】図1の壁パネルを用いて壁面を構成した状態を
示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図であ
る。
【図8】本発明の他の態様のパネル壁を示す図であり、
(A)は床パネル、(B)はパネル壁の部分側面図であ
る。
【図9】本発明の他の態様のパネル壁を構成する壁フレ
ームを示す図であり、(A)は全体図、(B)は分解図
である。
【図10】本発明の他の態様のパネル壁を構成する壁フ
レームの構造を示す図であり、(A)は全体図、(B)
は分解図である。
【図11】図10の壁フレームが設置された状態を示す
図である。
【図12】本発明の他の態様に係る壁パネルを構成する
壁フレームの構造を説明する図であり、(A)は全体
図、(B)は分解図である。
【図13】本発明の他の態様のパネル壁を構成する壁フ
レームの構造を示す図であり、(A)は分解した状態を
示す斜視図、(B)は組み立てた状態の断面図である。
【図14】図13の隅フレームを用いて、中間梁が突出
している壁面にパネル壁を構成した状態を示す断面図で
ある。
【図15】本発明の実施の形態に係る天井パネルの構造
を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、
(C)は裏面図である。
【図16】図15の天井パネルを設置する状態を示す図
である。
【図17】本発明の他の実施の形態に係る天井パネルの
構造を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面
図、(C)は裏面図である。
【図18】図17の天井パネルを設置する状態を示す図
である。
【図19】パネル天井に使用される幅調整フレームの分
解図である。
【図20】特開平10−131350号に開示されてい
る壁パネルの構造を説明する一部断面斜視図である。
【図21】特開平8−135053号に開示されている
パネル壁の固定方法を説明する分解斜視図である。
【図22】従来の他の例に係るパネル連結方法を説明す
る斜視図である。
【図23】特開平9−158370号に開示されている
パネル壁の固定方法を説明する斜視図である。
【図24】垂木を用いたパネル壁の設置方法(在来方式
とも言う)を説明する図である。
【図25】垂木を用いて梁のある壁面にパネル壁を設置
する方法を説明する図である。
【図26】特開平2−274417号に開示されている
パネル壁の設置に使用される木軸を説明する図であり、
(A)は斜視図、(B)はこの木軸を使用して構成され
たパネル壁の正面図である。
【図27】雇い実を用いた場合のパネル間の接合部に作
用する力を模式的に説明する横断面図である。
【図28】建具廻りの施工方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 壁パネル 3 壁ボード 5 固定フレーム 7 可動フレーム 9 スライド部材 11 ガイド部材 13 クロス部材 15 上クロス部
材 16 孔 17 スライド部
材 19 下クロス部材 21 空間 23 受け材 25 溝 27 段部 31 梁 41 コンクリートスラブ 43 床板 45 床支持部材 61 パネル壁 63 床パネル 65 ベース板 67 突部 69 溝 71 壁フレーム 73 左枠材 75 右枠材 76 ダボ栓穴 77 クロス部材 79 脚部材 81 クロス部材 83 脚部材 85 ダボ 91 壁フレーム 93 上枠材 95 下枠材 97 クロス部材 99 脚部材 101 クロス部材 103 脚部材 111 壁フレーム 113 上枠材 115 下枠材 117 クロス部
材 119 脚部材 121 クロス部
材 123 脚部材 125 枠部材 131 壁フレーム 133 中央枠材 135 左枠材 137 右枠材 139 中央部材 141 脚部材 143 脚部材 145 端部材 147 脚部材 149 端部材 151 脚部材 155 中間梁 161 天井パネル 163 天井ボー
ド 165 固定フレーム 167 可動フレ
ーム 169 ガイド部材 171 ガイド片 172 下クロス部材 173 上クロス
部材 175 スライド部材 179 垂木材 181 天井パネル 183 天井ボー
ド 185 固定フレーム 186 横クロス
部材 187 可動フレーム 189 ガイド部
材 190 支持部材 191 横クロス
部材 193 スライド部材 195 垂木材 301 幅調整フレーム 303 左枠材 305 右枠材 307 クロス部
材 309 脚部材 311 クロス部
材 313 脚部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 9/00 E04B 5/52 T 2/00 H 9/04 E04C 2/46 L 2/50 P (72)発明者 大口 勇 栃木県今市市今市1187番地5 株式会社サ ンウッド関東内 Fターム(参考) 2E162 CA16

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁フレームとその上に貼られた壁ボード
    とからなる壁パネルであって、 前記壁フレームが、 前記壁ボードに固定されている固定フレームと、 該固定フレームからスライド式に繰り出される可動フレ
    ームと、を具備することを特徴とする壁パネル。
  2. 【請求項2】 前記固定フレームを構成する部材の厚さ
    と前記可動フレームを構成する部材の厚さが実質的に等
    しいことを特徴とする請求項1記載の壁パネル。
  3. 【請求項3】 前記可動フレームが上方向に繰り出さ
    れ、繰り出された位置で前記可動フレームが前記固定フ
    レームに対して摩擦係止されることを特徴とする請求項
    1記載の壁パネル。
  4. 【請求項4】 前記固定フレームと前記可動フレーム
    が、挟み合ってスライドする棒状部材を有することを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の壁パネル。
  5. 【請求項5】 前記棒状部材に、互いに係合するスライ
    ド案内溝と凸部とが形成されていることを特徴とする請
    求項1〜4いずれか1項記載の壁パネル。
  6. 【請求項6】 前記可動フレームが上方向に繰り出さ
    れ、 該可動フレームの下端に取っ手が付設されており、 該取っ手が壁パネル高さ全体のほぼ中央部の位置である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の壁パネル。
  7. 【請求項7】 前記壁ボードは量産標準寸法品であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の壁パネ
    ル。
  8. 【請求項8】 建物の床、天井あるいは壁に固定された
    受け材と、該受け材に固定される壁フレームと、その上
    に貼られた壁ボードと、を備えるパネル壁であって、 前記壁フレームが、前記壁ボードに固定されている固定
    フレームと、該固定フレームからスライド式に繰り出さ
    れる可動フレームと、を具備するとともに、 該可動フレームが、スライドして前記受け材に対して差
    し込まれることを特徴とするパネル壁。
  9. 【請求項9】 繰り出された前記可動フレームの上に別
    途の壁ボードが貼られていることを特徴とする請求項8
    記載のパネル壁。
  10. 【請求項10】 前記固定フレームを構成する部材の厚
    さと前記可動フレームを構成する部材の厚さが実質的に
    等しいことを特徴とする請求項8記載のパネル壁。
  11. 【請求項11】 繰り出された前記可動フレームは、繰
    り出された位置で前記可動フレームが前記固定フレーム
    に対して摩擦係止されていることを特徴とする請求項8
    記載のパネル壁。
  12. 【請求項12】 上方向に繰り出された前記可動フレー
    ムの下端に取っ手が付設されており、 該取っ手が壁パネル高さ全体のほぼ中央部の位置である
    ことを特徴とする請求項8記載のパネル壁。
  13. 【請求項13】 前記受け材の高さは、廻り縁又は幅木
    の高さよりも低いことを特徴とする請求項8〜13いず
    れか1項記載のパネル壁。
  14. 【請求項14】 前記壁フレームのいずれかの辺に、電
    気配線等の配線用の孔が形成されていることを特徴とす
    る請求項8〜14いずれか1項記載のパネル壁。
  15. 【請求項15】 建物の床、天井及び壁に受け材を固定
    し、 該受け材に壁フレームを固定するパネル壁の設置方法で
    あって、 前記壁フレームが、壁ボードが貼られた固定フレーム
    と、該固定フレームからスライド式に繰り出される可動
    フレームと、を具備し、 前記固定フレームを、前記建物の床又は天井、及び、始
    点側の壁又は終点側の壁の一方に固定された前記受け材
    に固定し、 前記可動フレームを、前記建物の床又は天井、及び、始
    点側の壁又は終点側の壁の他方に固定された前記受け材
    に対して繰り出し、該可動フレームを前記受け材に差し
    込んで固定することを特徴とするパネル壁の設置方法。
  16. 【請求項16】 繰り出された前記可動フレームの上に
    別途の壁ボードを貼ることを特徴とする請求項15記載
    のパネル壁の設置方法。
  17. 【請求項17】 前記可動フレームを、パネル壁設置場
    所の凹凸(梁等)に合わせた形状に切断して使用するこ
    とを特徴とする請求項15又は16記載のパネル壁の設
    置方法。
  18. 【請求項18】 建物の床に敷設される床パネルであっ
    て、 該床パネル上に、縦方向及び横方向に直交して延びる複
    数の壁フレーム差し込み溝が形成されていることを特徴
    とする床パネル。
  19. 【請求項19】 建物の床に敷設された床パネルと、天
    井あるいは壁に固定された受け材と、該受け材に固定さ
    れる壁フレームと、その上に貼られた壁ボードと、を備
    える壁パネルであって、 前記床パネルが、該床パネル上に、縦方向及び横方向に
    直交して延びる複数の壁フレーム差し込み溝が形成され
    ていることを特徴とするパネル壁。
  20. 【請求項20】 前記壁フレームが、前記壁ボードに固
    定されている固定フレームと、該固定フレームからスラ
    イド式に繰り出される可動フレームと、を具備するとと
    もに、 前記固定フレームを前記床パネルの溝にはめ込んで固定
    し、前記可動フレームがスライドして前記受け材に対し
    て差し込まれることを特徴とする請求項19記載のパネ
    ル壁。
  21. 【請求項21】 壁ボードを貼る壁フレームであって、 左右枠材からなり、 該左右枠材が、挟み合ってスライドする棒状部材を有す
    ることを特徴とする壁フレーム。
  22. 【請求項22】 前記左右枠材には、上下方向に連結可
    能なダボ又はダボ栓穴が形成されていることを特徴とす
    る請求項21記載の壁フレーム。
  23. 【請求項23】 建物の床、天井あるいは壁に固定され
    た受け材と、該受け材に固定される壁フレームと、その
    上に貼られた壁ボードと、を備えるパネル壁であって、 前記壁フレームが、左右枠材からなり、該左右枠材が、
    挟み合ってスライドする棒状部材を有することを特徴と
    するパネル壁。
  24. 【請求項24】 前記左右枠材には、上下方向に連結可
    能なダボ又はダボ穴が形成されていることを特徴とする
    請求項23記載のパネル壁。
  25. 【請求項25】 前記壁フレームが左右方向にスライド
    して前記受け材に対して差し込まれることを特徴とする
    請求項23記載のパネル壁。
  26. 【請求項26】 建物の窓上又は窓下に壁ボードを貼る
    壁フレームであって、 上下枠材からなり、 該上下枠材は、挟み合ってスライドする棒状部材を有す
    るとともに、 該上下枠材の幅は、一般的な標準寸法の窓の幅に等しい
    ことを特徴とする壁フレーム。
  27. 【請求項27】 建物の窓上、又は、窓下に位置する
    床、天井あるいは壁に固定された受け材と、該受け材に
    固定される壁フレームと、その上に貼られた壁ボード
    と、を備えるパネル壁であって、 前記壁フレームが、上下枠材からなり、 該上下枠材は、挟み合ってスライドする棒状部材を有
    し、 該上下枠材の幅は、一般的な標準寸法の窓の幅に等しい
    ことを特徴とするパネル壁。
  28. 【請求項28】 前記壁フレームが上下方向にスライド
    して前記受け材に対して差し込まれることを特徴とする
    請求項27記載のパネル壁。
  29. 【請求項29】 建物の建具(開き戸、片引き戸、引き
    違い戸、折り戸等)の上方に壁ボードを貼る壁フレーム
    であって、 上下枠材からなり、 該上下枠材が、挟み合ってスライドする棒状部材を有
    し、 該上下枠材の幅は、一般的な標準寸法の建具の幅に等し
    いことを特徴とする壁フレーム。
  30. 【請求項30】 建物の建具(開き戸、片引き戸、引き
    違い戸、折り戸等)の上方に位置する床、天井あるいは
    壁に固定された受け材と、該受け材に固定される壁フレ
    ームと、その上に貼られた壁ボードと、を備えるパネル
    壁であって、 前記壁フレームが、上下枠材からなり、該上下枠材が、
    挟み合ってスライドする棒状部材を有し、 該上下枠材の幅は、一般的な標準寸法の建具の幅に等し
    いことを特徴とするパネル壁。
  31. 【請求項31】 前記壁フレームが上下方向にスライド
    して前記受け材に対して差し込まれることを特徴とする
    請求項30記載のパネル壁。
  32. 【請求項32】 建物の隅に壁ボードを貼る壁フレーム
    であって、 互いに90°をなす方向に延びる脚部材を有する中央枠
    材と、 該中央枠材の脚部材に対して挟み合ってスライドする棒
    状部材を有する左右部材と、を具備することを特徴とす
    る壁フレーム。
  33. 【請求項33】 建物の床、天井あるいは壁に固定され
    た受け材と、該受け材に固定される壁フレームと、その
    上に貼られた壁ボードと、を備える壁パネルであって、 前記壁フレームが、 互いに90°をなす方向に延びる脚部材を有する中央枠
    材と、 該中央枠材の脚部材に対して挟み合ってスライドする棒
    状部材を有する左右部材と、を具備し、 前記壁フレームが左右方向にスライドして前記受け材に
    対して差し込まれることを特徴とするパネル壁。
  34. 【請求項34】 天井フレームとその上に貼られた天井
    ボードとからなる天井パネルであって、 前記天井フレームが、 前記天井ボードに固定されている固定フレームと、 該固定フレームからスライド式に繰り出される可動フレ
    ームと、を具備することを特徴とする天井パネル。
  35. 【請求項35】 前記固定フレームと前記可動フレーム
    が、挟み合ってスライドする棒状部材を有することを特
    徴とする請求項34記載の天井パネル。
  36. 【請求項36】 前記棒状部材に、互いに係合するスラ
    イド案内溝と凸部とが形成されていることを特徴とする
    請求項34又は35いずれか1項記載の天井パネル。
  37. 【請求項37】 建物の天井あるいは壁に固定された受
    け材と、該受け材に固定される天井フレームと、その上
    に貼られた天井ボードと、を備えるパネル天井であっ
    て、 前記天井フレームが、前記天井ボードに固定されている
    固定フレームと、該固定フレームからスライド式に繰り
    出される可動フレームと、を具備するとともに、 該可動フレームが、スライドして前記受け材に対して差
    し込まれることを特徴とするパネル天井。
  38. 【請求項38】 繰り出された前記可動フレームの上に
    別途の天井ボードが貼られていることを特徴とする請求
    項37記載のパネル天井。
  39. 【請求項39】 前記天井フレームのいずれかの辺に、
    電気配線等の配線用の孔が形成されていることを特徴と
    する請求項37又は38いずれか1項記載のパネル天
    井。
  40. 【請求項40】 建物の天井に受け材を固定し、 該受け材に天井フレームを固定するパネル天井の設置方
    法であって、 前記天井フレームが、天井ボードが貼られた固定フレー
    ムと、該固定フレームからスライド式に繰り出される可
    動フレームと、を具備し、 前記固定フレームを、前記建物の始点側の天井に固定さ
    れた前記受け材に固定し、 前記可動フレームを、前記建物の終点側の天井に固定さ
    れた前記受け材に対して繰り出し、該可動フレームを前
    記受け材に差し込んで固定することを特徴とするパネル
    天井の設置方法。
  41. 【請求項41】 繰り出された前記可動フレームの上に
    別途の天井ボードを貼ることを特徴とする請求項40記
    載のパネル天井の設置方法。
  42. 【請求項42】 前記枠材を構成する部材、及び、前記
    固定フレームを構成する部材と前記可動フレームを構成
    する部材の厚さが実質的に等しいことを特徴とする請求
    項23、27、30、33又は37いずれか1項記載の
    パネル壁又はパネル天井。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007143983A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Itoki Corp 現地組立タイプのカウンター等の家具とその組立方法
JP2012007458A (ja) * 2010-05-25 2012-01-12 3Q House System:Kk 壁下地構築ユニット、壁下地構築キット、及び浴室脱衣所の間仕切り壁構築キット
JP2013023885A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Panasonic Corp 下地枠体及びこれを用いた袖壁構造
JP2017082577A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 内装壁装置、内装壁構造及び内装壁施工方法

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