JP2002241258A - 地肌ケア用化粧料 - Google Patents
地肌ケア用化粧料Info
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Abstract
性作用も奏する化粧料として、特に頭髪の発毛や育毛を
促進し、また染みやそばかすといった皮膚の色素沈着の
症状を改善する地肌ケア用化粧料とすることである。 【解決手段】 γ−リノレン酸を有効成分として含有し
てなる発毛・育毛性または色素沈着防止性の地肌ケア用
化粧料とする。また、γ−リノレン酸およびプラセンタ
エキスを有効成分として配合した地肌ケア用化粧料とす
る。有効成分であるγ−リノレン酸が皮膚を介して体内
に浸透することにより、直接に血管および血管内部に働
いて赤血球の変化能を良くし、血小板の凝集を抑制し、
またプラセンタエキスが総合的に働いて局所的な血流を
改善する。
Description
して発毛や育毛を促し、または皮膚の染みやそばかすな
どの色素沈着を防止して地肌を健やかに保つ化粧料であ
る地肌ケア用化粧料に関する。
の毛細血管が分布しており、その血流は栄養分や酸素の
補給や知覚神経を介して外部環境と体内の環境調節に大
きな役割を果たしている。
共に地肌の表面や毛根の生理活性が低下すると、抜け毛
が多くなる。特に女性ホルモンの分泌量の少ない男性
は、抜け毛が多くて禿やすくなる。また、円形脱毛症の
ような症状では神経的な要素が影響する場合もあるが、
いずれも毛根部位の血流障害が直接的な原因である。
(肝斑とも別称される。)やそばかす(雀斑)は、特に
女性に多く見られる症状であるが、その原因は神経的要
素などによる体質的な原因やホルモン等の関係による血
流障害が原因であると考えられている。
経てプロスタグランジンEl(以下、PGE1と略称す
る。)というホルモン様物質(前駆物質)に変化するγ
−リノレン酸は、通常、植物油の成分としてヒトの体内
に取り入れられる。また、γ−リノレン酸やプロスタグ
ランジンE1は、アレルギー性皮膚障害に対する外用剤
などとして利用される場合もある。
などの苦痛と炎症の緩和、月経の周期の規則性を調整
し、さらに血液中のコレステロールのレベルを調節する
といった様々な体機能の調整に必要なものであると考え
られている。
リノレン酸やプロスタグランジンE1の従来の利用形態
は、アレルギー性皮膚障害に対する外用剤などに止まる
ものであり、化粧料として皮膚の血流促進による発毛、
育毛剤、染み、そばかす等の解消にまで利用できる態様
で使用された知見がない。
を解決して皮膚(地肌)の血流を促進し、またその他の
生理的活性作用も奏する化粧料として、特に頭髪の発毛
や育毛を促進し、また染みやそばかすといった皮膚の色
素沈着の症状を改善する地肌ケア用化粧料とすることで
ある。
めに、この発明においては、γ−リノレン酸の含有量が
20重量%以上のムコール油を有効成分として含有して
なる地肌ケア用化粧料としたのである。
リノレン酸が皮膚を介して体内に浸透することにより、
直接に血管および血管内部に働いて赤血球の変化能を良
くし、血小板の凝集を抑制し、これらの作用が総合的に
働いて局所的な血流を改善すると考えられる。
を、化粧料としての発毛・育毛剤または色素沈着防止剤
として用いることができる。発毛・育毛性地肌ケア用化
粧料として用いると、塗布された皮膚内部の毛根周囲の
血流が良くなり、酸素や栄養分が充分に補給される結
果、発毛および育毛作用が生じる。
は、有効成分としてγ−リノレン酸ばかりでなく、併せ
てプラセンタエキスも有効成分として配合した化粧料が
好ましいものである。また、プラセンタエキスは、ブタ
由来のプラセンタエキスを採用することが安全性および
所期した作用効果を得るために好ましい。
スを併用して配合することによって組織の再生作用が促
進され、またプラセンタエキスに含有される各種アミノ
酸等が栄養性分として効果的に働くようになるからであ
る。
キスを配合した地肌ケア用化粧料を発毛・育毛性の地肌
ケア用化粧料または色素沈着防止性の地肌ケア用化粧料
として用いると、プロスタグランジンE1の血管拡張作
用が毛根に対するプラセンタエキスの栄養成分の吸収を
促進する。その結果、女性ホルモンの正常分泌と細胞膜
の保水及び弾力性の向上が起こり、育毛作用については
従来にない顕著な効果がみられる。
張作用は、プラセンタエキスの栄養成分の吸収を促進す
る。その結果、皮膚の新陳代謝が高まり、組織の再生作
用が促進され、また含有されている各種アミノ酸等の栄
養成分が効果的に働いて、メラニン色素沈着防止作用に
ついても従来にない顕著な効果が得られる。
める45歳くらいから体内で生成されるプロスタグラン
ジンE1が欠如するか、または低レベルになると考えら
れ、55歳くらいまでの間に急激な骨量の低下をきた
す。また、女性ホルモンの不足によってインターロイキ
ン6が過剰に生産され、破骨細胞の働きが強くなり、骨
からカルシウムが血中に流出すると考えられる。
ノレン酸を経て生成されたプロスタグランジンE1が豊
富に体内に存在すると、この作用を防止する。したがっ
て、γ−リノレン酸を有効成分とすることは本願の発明
において重要な意義がある。
生成されるレベルが低く、そのためにプロスタグランジ
ンE1のもつ白血球(好中球、多核白血球)が、ストレ
スなどの刺激によって活性酸素を発生させ、これが皮膚
の染みの原因になる。そのために使用するγ−リノレン
酸の含有量を多くし、外用剤として皮膚の局所に集中さ
せて使用するのである。なお、γ−リノレン酸の含有量
が20〜30重量%と比較的多いムコール油を使用する
ことが好ましい。
係る発明では、γ−リノレン酸、プラセンタエキスおよ
びイソフラボンを有効成分として配合することが好まし
い。
ポリフェノール化合物の一種であり、体内で女性ホルモ
ンのエストロゲンと同じ様な働きをし、毛髪の育成にも
好ましい作用を及ぼす。そしてイソフラボンは、地肌に
張りと潤いをもたらし、肌の皺や弛みをなくして張りと
潤いをもたらすものでもある。
係る発明ではγ−リノレン酸、プラセンタエキスおよび
β−カロチンを有効成分として配合することが好まし
い。
る栄養素であり、体内に入るとビタミンAに変わること
からプロビタミンAとも呼ばれ、メラニンの生成を抑
え、活性酸素から肌の細胞を守り、さらには粘膜を強め
て肌の健康維持に資するものである。また、このものは
老化やガンの原因とされる「活性酸素」を排除する働き
もあわせ持つなど、地肌に好ましい作用を奏する物質で
ある。因みにβ−カロチンの抗酸化作用はビタミンEの
50倍ともいわれている。また、β−カロチンは、前述
したプロスタグランジンE1の作用と相乗作用があり、
両者併用することによって活性酸素の発生を妨げる作用
が相乗的に働いて肌の健康増進が盛んになり、シミ、ソ
バカスの解消にも有効に働くものである。
は、通常は必須脂肪酸であるリノール酸から体内で代謝
されて産生される脂肪酸であり、人の母乳に存在するよ
うな欠くことのできない不飽和脂肪酸の一種である。
ャ、スグリ、ゴマノハグサ、地中海原産のハーブの一種
であるボラージ草(Borago officinalis L)の種子や月
見草の種子から得られる油脂など一部の植物種子に約2
〜40重量%の割合で含まれているものである。
中の配合割合は、種々の植物油中の含有量とその効果か
らみて2重量%以上であり、精製により純度の高い油を
使用できれば99重量%以下(2〜99重量%)のもの
であってもよい。通常、2〜40重量%程度の配合割合
で所期した効果が得られる。また、γ−リノレン酸の含
有量が20重量%以上のムコール油を、有効成分として
配合することが好ましい。
剤として使用する場合には、γ−リノレン酸の配合量
は、20〜30重量%とすることが好ましい。なお、γ
−リノレン酸を含有する乳液状の地肌ケア用化粧料は、
特に皮膚に塗布する場合の剤型として適したものであ
る。
などの哺乳動物のプラセンタ(胎盤)からの抽出物であ
り、本来、胎児へ栄養を送る役割があるから成長に必要
な多くの栄養素を含んでいる。それは、例えば必須アミ
ノ酸、ビタミンA、B、C、E、Mg、Ca、Mn/S
i、Fe、Cuといった微量元素等である。
ン酸に添加して配合することによって、組織の再生作用
が促進されるとともに含有される各種アミノ酸等の栄養
成分が効果的に働くのである。プラセンタエキスの配合
量は、通常、1重量%程度を配合する場合が多いが、例
えば0.01〜20重量%を配合してこの発明の所期し
た効果を得ることも可能である。染み、そばかすを解消
する外用塗布剤として使用する場合に、プラセンタエキ
スの配合量は、5〜15重量%が適量である。
ニン色素の沈着防止に対して、γ−リノレン酸から生成
されるプロスタダランジンE1が細胞本体から生じる活
性酸素の生成を防止する。その作用は、ビタミンE、C
等の抗酸化剤の作用よりも本質的な活性酸素の生成防止
作用である。さらに上記の血流促進作用、皮膚の水分蒸
散やバリアー機能に関連して皮膚の状態は改善される。
作用は、毛根に対するプラセンタエキスの栄養成分の吸
収を促進することに役立つ。これにより、育毛作用につ
いても従来にない顕著な効果が認められる。
て使用する場合は、通常、γ−リノレン酸を20〜30
重量%含有しているムコール油に、ビタミンB6を添加
して使用することが好ましい。
ン酸を20〜30重量%含んでいるが、リノール酸の含
有量は14重量%という低い値であり、低刺激で効率良
くγ−リノレン酸を作用させ得るものであるから、この
発明に採用する天然油脂としてムコール油は最適なもの
であるといえる。
・酵母エキス・その他を培地として利用し、糸状菌(ム
コール菌)を入れて培養し、その培養液をろ過、生じた
湿菌体を乾燥、できあがった乾燥菌体を抽出、脱酸、脱
色して生じた精製油を脱臭し、ムコール油を精製する。
コール油150g、ビタミンE5g、β−カロチン2
g、プラセンタエキス10g、乳化剤としてレシチン1
0gおよびPEG−28ブテス35 5gを加え、これ
に水830ccを加えて合計1000gとした。
して皮膚に塗布して用いることのできる色素沈着防止性
の化粧料を得た。
ヶ月の間使用した。使用方法は、顔の横部に日焼け後に
染みができた32〜54歳の女性20名に対して、毎日
1回、朝または夜に化粧料2ミリリットルをつけて2分
間指でマッサージする方法で施用した。その結果、20
名のうち8名に染みが薄くなるか、健康な皮膚と判別で
きない程度になる著効をみた。その他の人にもいくらか
薄くなる改善がみられた。
ール油15g、エタノール5g、グリセリン4g、PO
E(10)モノオレイン酸エステル1g、レシチン5g、
グリセロールモノステアリン酸エステル1g、プラセン
タエキス5g、イソフラボン2g、クインスシート抽出
液(5%水溶液)20g、精製水44g、これらを攪拌
機で均一に混合し、乳化状態にして頭皮に塗布して用い
ることのできる育毛性の化粧料を得た。
と、含有されているイノシトールにより、育毛作用に補
助的に働くことも期待できる。
ール油15g、エタノール20g、グリセリン4g、P
OE(10)モノオレイン酸エステル1g、レシチン5
g、グリセロールモノステアリン酸エステル1g、プラ
センタエキス5g、イソフラボン2g、精製水49g、
これらを攪拌機で均一に混合し、乳化状態にして頭皮に
塗布して用いることのできる育毛性の化粧料を得た。
ヶ月の間、使用した。使用方法は、頭頂部に禿部のある
成人男子20名に対して、毎日1回、朝または夜に化粧
料2ミリリットルを頭皮に振りかけて2分間指で頭皮を
マッサージする方法で施用した。その結果、20名のう
ち15名に140〜180%の毛髪が健康な状態で育成
されていることが確認でき、顕著な育毛効果がみられ
た。
酸を20〜30重量%という高濃度に含有するムコール
油を配合し、ブタプラセンタエキスを使用すること、お
よび育毛に際しては女性ホルモンその物を配合するので
はなく、イソフラボンを使用することが所期した効果を
得るために肝要である。また、従来例では、γ−リノレ
ン酸とβカロチンを併用した例はないが、この発明で
は、これらを併用することにより相乗効果を奏する。
リノレン酸を有効成分として含有し、またはγ−リノレ
ン酸およびプラセンタエキスを有効成分として含有する
地肌ケア用化粧料としたので、皮膚(地肌)の血流を促
進し、またその他の生理的活性作用も奏する化粧料とし
て、特に頭髪の発毛や育毛を促進し、また染みやそばか
すといった皮膚の色素沈着の症状を改善するという利点
がある。
Claims (5)
- 【請求項1】 γ−リノレン酸の含有量が20重量%以
上のムコール油を有効成分として含有してなる地肌ケア
用化粧料。 - 【請求項2】 γ−リノレン酸およびプラセンタエキス
を有効成分として含有してなる地肌ケア用化粧料。 - 【請求項3】 プラセンタエキスが、ブタ由来のプラセ
ンタエキスである請求項2に記載の地肌ケア用化粧料。 - 【請求項4】 γ−リノレン酸、プラセンタエキスおよ
びイソフラボンを有効成分として含有してなる発毛・育
毛性の地肌ケア用化粧料。 - 【請求項5】 γ−リノレン酸、プラセンタエキスおよ
びβ−カロチンを有効成分として含有してなる色素沈着
防止性の地肌ケア用化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001378693A JP2002241258A (ja) | 2000-12-12 | 2001-12-12 | 地肌ケア用化粧料 |
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---|---|---|---|
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JP2000-377576 | 2000-12-12 | ||
JP2001378693A JP2002241258A (ja) | 2000-12-12 | 2001-12-12 | 地肌ケア用化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002241258A true JP2002241258A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=26605678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001378693A Pending JP2002241258A (ja) | 2000-12-12 | 2001-12-12 | 地肌ケア用化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002241258A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002179523A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-26 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | ブタ胎盤抽出物を含有する化粧料組成物 |
WO2014095289A3 (en) * | 2012-12-20 | 2014-12-31 | Unilever Plc | Method of treating hair ageing |
JP2020158472A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 株式会社東洋サプリ | 発毛・育毛剤 |
-
2001
- 2001-12-12 JP JP2001378693A patent/JP2002241258A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002179523A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-26 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | ブタ胎盤抽出物を含有する化粧料組成物 |
WO2014095289A3 (en) * | 2012-12-20 | 2014-12-31 | Unilever Plc | Method of treating hair ageing |
JP2020158472A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 株式会社東洋サプリ | 発毛・育毛剤 |
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