JP2002240724A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置Info
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- JP2002240724A JP2002240724A JP2001040085A JP2001040085A JP2002240724A JP 2002240724 A JP2002240724 A JP 2002240724A JP 2001040085 A JP2001040085 A JP 2001040085A JP 2001040085 A JP2001040085 A JP 2001040085A JP 2002240724 A JP2002240724 A JP 2002240724A
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- Japan
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- rolling bearing
- side rolling
- drive
- shaft
- driven
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】操舵補助力を伝達するギヤの歯打ち音を、安価
な材料を用いて、簡単な構造で、製造コストを増大させ
ることなく低減でき、設計の自由度を向上できる電動パ
ワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】操舵補助力発生用電動アクチュエータによ
り回転駆動される駆動シャフトを支持する駆動側転がり
軸受51、52と、その駆動シャフトと同行回転する駆
動ギヤに噛み合う従動ギヤと同行回転するステアリング
シャフトを支持する従動側転がり軸受26と、各転がり
軸受の外輪51a、52a、26aを保持するハウジン
グとを備える。その駆動側転がり軸受の外輪51a、5
2a、その従動側転がり軸受の外輪26a、および、そ
の駆動シャフトにおける駆動側転がり軸受による被支持
部の中の少なくとも一つの外周面に、弾性を有する無端
部材60が接着される。
な材料を用いて、簡単な構造で、製造コストを増大させ
ることなく低減でき、設計の自由度を向上できる電動パ
ワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】操舵補助力発生用電動アクチュエータによ
り回転駆動される駆動シャフトを支持する駆動側転がり
軸受51、52と、その駆動シャフトと同行回転する駆
動ギヤに噛み合う従動ギヤと同行回転するステアリング
シャフトを支持する従動側転がり軸受26と、各転がり
軸受の外輪51a、52a、26aを保持するハウジン
グとを備える。その駆動側転がり軸受の外輪51a、5
2a、その従動側転がり軸受の外輪26a、および、そ
の駆動シャフトにおける駆動側転がり軸受による被支持
部の中の少なくとも一つの外周面に、弾性を有する無端
部材60が接着される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵補助力発生用
電動アクチュエータの回転を、ギヤを介してステアリン
グシャフトに伝達する電動パワーステアリング装置に関
する。
電動アクチュエータの回転を、ギヤを介してステアリン
グシャフトに伝達する電動パワーステアリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開平11−171027号公報に開示
されている電動パワーステアリング装置は、操舵補助力
発生用電動アクチュエータにより回転駆動される駆動シ
ャフトを支持する駆動側転がり軸受と、その駆動シャフ
トの外周に設けられた駆動ギヤに噛み合う従動ギヤと同
行回転するステアリングシャフトを支持する従動側転が
り軸受と、各転がり軸受の外輪を保持するハウジングと
を備えている。そのアクチュエータの回転を、その駆動
ギヤから従動ギヤを介してステアリングシャフトに伝達
することで操舵補助力を付与している。
されている電動パワーステアリング装置は、操舵補助力
発生用電動アクチュエータにより回転駆動される駆動シ
ャフトを支持する駆動側転がり軸受と、その駆動シャフ
トの外周に設けられた駆動ギヤに噛み合う従動ギヤと同
行回転するステアリングシャフトを支持する従動側転が
り軸受と、各転がり軸受の外輪を保持するハウジングと
を備えている。そのアクチュエータの回転を、その駆動
ギヤから従動ギヤを介してステアリングシャフトに伝達
することで操舵補助力を付与している。
【0003】その駆動ギヤと従動ギヤとの間にはバック
ラッシュがあるため、操舵補助力を付与する際に駆動ギ
ヤの歯と従動ギヤの歯とが互いに衝突して歯打ち音が発
生する。その音が駆動シャフト、駆動側転がり軸受、ハ
ウジングを介して車体に伝わり、車両の運転者に異常音
として認識されるという問題がある。
ラッシュがあるため、操舵補助力を付与する際に駆動ギ
ヤの歯と従動ギヤの歯とが互いに衝突して歯打ち音が発
生する。その音が駆動シャフト、駆動側転がり軸受、ハ
ウジングを介して車体に伝わり、車両の運転者に異常音
として認識されるという問題がある。
【0004】そのため上記従来技術では、その駆動側転
がり軸受の外輪の外周、または内輪の内周に、テフロン
(登録商標)コーティングされた金属製ブッシュを嵌め
合わせ、駆動シャフトをハウジングに対して軸方向変位
し易いものとし、その外輪とハウジングとの間、または
内輪と駆動シャフトとの間に弾性体を介在させている。
これにより、駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯との噛み合い
時に、その駆動シャフトの軸方向変位により弾性体を弾
性変形させ、その歯の衝突による衝撃を吸収して音の発
生を防止している。
がり軸受の外輪の外周、または内輪の内周に、テフロン
(登録商標)コーティングされた金属製ブッシュを嵌め
合わせ、駆動シャフトをハウジングに対して軸方向変位
し易いものとし、その外輪とハウジングとの間、または
内輪と駆動シャフトとの間に弾性体を介在させている。
これにより、駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯との噛み合い
時に、その駆動シャフトの軸方向変位により弾性体を弾
性変形させ、その歯の衝突による衝撃を吸収して音の発
生を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
構造が複雑化し、部品点数が多く製造コストが高くな
り、組み立て作業も複雑になるという問題がある。
構造が複雑化し、部品点数が多く製造コストが高くな
り、組み立て作業も複雑になるという問題がある。
【0006】また、そのハウジングの内部において、ス
テアリングシャフトを支持する従動側転がり軸受の外輪
をハウジングの内周に圧入するのは困難であった。これ
は、そのステアリングシャフトの外周に転がり軸受の内
輪を圧入した組み立て体を、そのハウジングに組み付け
る際に、その外輪をハウジングに圧入しようとすると、
転がり軸受の内輪と外輪とが軸方向相対変位するのを阻
止するのが困難ため、その内外輪や軸受転動体に圧痕が
形成されて軸受機能が阻害されてしまうことによる。特
に、そのステアリングシャフトにより伝達されるトルク
を検出するトルクセンサをハウジングにより覆う場合、
そのハウジング内において、その転がり軸受は従動ギヤ
とトルクセンサとの間に配置される。この場合、その従
動ギヤとトルクセンサにより、その内輪と外輪との軸方
向相対変位の阻止が邪魔されてしまう。そのため、従来
は従動側転がり軸受の外輪外周とハウジングの内面との
間に隙間が形成されていた。しかし、そのような隙間が
あると、ステアリングシャフトの回転時に外輪が内輪と
連れ回りし、軸受鋼製の外輪と接触したアルミ等の比較
的軽量な金属製のハウジングから磨耗粉が発生する。そ
の磨耗粉は駆動ギヤや従動ギヤを磨耗させてしまう。特
に、ハウジング内のグリースに磨耗粉が混入すると研磨
剤として機能し、そのギヤの磨耗が増大する。そうする
と、駆動ギヤと従動ギヤとの間のバックラッシュが増大
し、各ギヤの歯が互いに衝突することにより発生する歯
打ち音が大きくなってしまう。
テアリングシャフトを支持する従動側転がり軸受の外輪
をハウジングの内周に圧入するのは困難であった。これ
は、そのステアリングシャフトの外周に転がり軸受の内
輪を圧入した組み立て体を、そのハウジングに組み付け
る際に、その外輪をハウジングに圧入しようとすると、
転がり軸受の内輪と外輪とが軸方向相対変位するのを阻
止するのが困難ため、その内外輪や軸受転動体に圧痕が
形成されて軸受機能が阻害されてしまうことによる。特
に、そのステアリングシャフトにより伝達されるトルク
を検出するトルクセンサをハウジングにより覆う場合、
そのハウジング内において、その転がり軸受は従動ギヤ
とトルクセンサとの間に配置される。この場合、その従
動ギヤとトルクセンサにより、その内輪と外輪との軸方
向相対変位の阻止が邪魔されてしまう。そのため、従来
は従動側転がり軸受の外輪外周とハウジングの内面との
間に隙間が形成されていた。しかし、そのような隙間が
あると、ステアリングシャフトの回転時に外輪が内輪と
連れ回りし、軸受鋼製の外輪と接触したアルミ等の比較
的軽量な金属製のハウジングから磨耗粉が発生する。そ
の磨耗粉は駆動ギヤや従動ギヤを磨耗させてしまう。特
に、ハウジング内のグリースに磨耗粉が混入すると研磨
剤として機能し、そのギヤの磨耗が増大する。そうする
と、駆動ギヤと従動ギヤとの間のバックラッシュが増大
し、各ギヤの歯が互いに衝突することにより発生する歯
打ち音が大きくなってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、操舵補助力発
生用電動アクチュエータと、そのアクチュエータにより
回転駆動される駆動シャフトと、その駆動シャフトを支
持する駆動側転がり軸受と、その駆動シャフトと同行回
転する駆動ギヤと、その駆動ギヤに噛み合う従動ギヤ
と、その従動ギヤと同行回転するステアリングシャフト
と、そのステアリングシャフトを支持する従動側転がり
軸受と、各転がり軸受の外輪を保持するハウジングとを
備え、そのアクチュエータの回転を、その駆動ギヤから
従動ギヤを介してステアリングシャフトに伝達する電動
パワーステアリング装置において、その駆動側転がり軸
受の外輪、その従動側転がり軸受の外輪、および、その
駆動シャフトにおける駆動側転がり軸受による被支持部
の中の少なくとも一つの外周面に、弾性を有する無端部
材が接着されていることを特徴とする。本発明の構成に
よれば、駆動側転がり軸受の外輪および駆動シャフトに
おける駆動側転がり軸受による被支持部の中の少なくと
も一つの外周面に、弾性を有する無端部材が接着される
ことで、駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯と噛み合い時に、
その歯の衝突による衝撃を無端部材の弾性変形により吸
収し、歯打ち音を低減できる。また、従動側転がり軸受
の外輪の外周面に弾性を有する無端部材が接着されるこ
とで、軸受鋼製の外輪がハウジングと直接接触すること
はないので、ハウジングの磨耗による磨耗粉発生を防止
できる。これにより、ハウジング内のグリースへの磨耗
粉の混入を防止し、駆動ギヤや従動ギヤの磨耗をなく
し、各ギヤの歯が互いに衝突することによる歯打ち音が
大きくなるのを防止できる。
生用電動アクチュエータと、そのアクチュエータにより
回転駆動される駆動シャフトと、その駆動シャフトを支
持する駆動側転がり軸受と、その駆動シャフトと同行回
転する駆動ギヤと、その駆動ギヤに噛み合う従動ギヤ
と、その従動ギヤと同行回転するステアリングシャフト
と、そのステアリングシャフトを支持する従動側転がり
軸受と、各転がり軸受の外輪を保持するハウジングとを
備え、そのアクチュエータの回転を、その駆動ギヤから
従動ギヤを介してステアリングシャフトに伝達する電動
パワーステアリング装置において、その駆動側転がり軸
受の外輪、その従動側転がり軸受の外輪、および、その
駆動シャフトにおける駆動側転がり軸受による被支持部
の中の少なくとも一つの外周面に、弾性を有する無端部
材が接着されていることを特徴とする。本発明の構成に
よれば、駆動側転がり軸受の外輪および駆動シャフトに
おける駆動側転がり軸受による被支持部の中の少なくと
も一つの外周面に、弾性を有する無端部材が接着される
ことで、駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯と噛み合い時に、
その歯の衝突による衝撃を無端部材の弾性変形により吸
収し、歯打ち音を低減できる。また、従動側転がり軸受
の外輪の外周面に弾性を有する無端部材が接着されるこ
とで、軸受鋼製の外輪がハウジングと直接接触すること
はないので、ハウジングの磨耗による磨耗粉発生を防止
できる。これにより、ハウジング内のグリースへの磨耗
粉の混入を防止し、駆動ギヤや従動ギヤの磨耗をなく
し、各ギヤの歯が互いに衝突することによる歯打ち音が
大きくなるのを防止できる。
【0008】そのステアリングシャフトにより伝達され
るトルクを検出するトルクセンサを備え、その無端部材
が外輪に接着された従動側転がり軸受は、そのハウジン
グの内部において、その従動ギヤとトルクセンサとの間
に配置されるのが好ましい。これにより、ハウジングの
内部の温度上昇により無端部材が膨張することで、従動
側転がり軸受の外輪の外周とハウジングの内周との間の
クリアランスをなくし、ステアリングシャフトの径方向
への振れを抑制し、駆動ギヤと従動ギヤの噛み合い精度
を向上できる。さらに、ステアリングシャフトをトーシ
ョーバーにより連結される2部材により構成し、両部材
の相対回転量に応じた磁界の変化に基づきステアリング
シャフトにより伝達されるトルクを検出するトルクセン
サを設け、その検出トルクに応じて操舵補助力発生用ア
クチュエータを制御する場合、そのトーションバーの振
れを抑制して磁界の変動を小さくし、トルクの検出感度
を向上して適正な操舵補助力を付与できる。
るトルクを検出するトルクセンサを備え、その無端部材
が外輪に接着された従動側転がり軸受は、そのハウジン
グの内部において、その従動ギヤとトルクセンサとの間
に配置されるのが好ましい。これにより、ハウジングの
内部の温度上昇により無端部材が膨張することで、従動
側転がり軸受の外輪の外周とハウジングの内周との間の
クリアランスをなくし、ステアリングシャフトの径方向
への振れを抑制し、駆動ギヤと従動ギヤの噛み合い精度
を向上できる。さらに、ステアリングシャフトをトーシ
ョーバーにより連結される2部材により構成し、両部材
の相対回転量に応じた磁界の変化に基づきステアリング
シャフトにより伝達されるトルクを検出するトルクセン
サを設け、その検出トルクに応じて操舵補助力発生用ア
クチュエータを制御する場合、そのトーションバーの振
れを抑制して磁界の変動を小さくし、トルクの検出感度
を向上して適正な操舵補助力を付与できる。
【0009】その無端部材は、熱収縮性を有する高分子
材料製とされ、その内径は加熱前にあっては前記外周面
の外径よりも大きくされ、加熱されることにより少なく
とも径方向に収縮することで前記外周面に接着されるの
が好ましい。これにより、その無端部材を加熱して収縮
させるだけで、その外周面に接着させることができ、製
造工程を簡単化できる。この場合、その無端部材は、そ
の駆動側転がり軸受の外輪の端面、その従動側転がり軸
受の外輪の端面、および、その駆動シャフトにおける駆
動側転がり軸受による被支持部の軸方向端から軸心に向
かう端面の中の少なくとも一つに、加熱されて径方向に
収縮することで接着されているのが好ましい。これによ
り、駆動側転がり軸受の外輪、従動側転がり軸受の外
輪、および、駆動シャフトにおける駆動側転がり軸受に
よる被支持部に対し、無端部材を強固に接着することが
できる。
材料製とされ、その内径は加熱前にあっては前記外周面
の外径よりも大きくされ、加熱されることにより少なく
とも径方向に収縮することで前記外周面に接着されるの
が好ましい。これにより、その無端部材を加熱して収縮
させるだけで、その外周面に接着させることができ、製
造工程を簡単化できる。この場合、その無端部材は、そ
の駆動側転がり軸受の外輪の端面、その従動側転がり軸
受の外輪の端面、および、その駆動シャフトにおける駆
動側転がり軸受による被支持部の軸方向端から軸心に向
かう端面の中の少なくとも一つに、加熱されて径方向に
収縮することで接着されているのが好ましい。これによ
り、駆動側転がり軸受の外輪、従動側転がり軸受の外
輪、および、駆動シャフトにおける駆動側転がり軸受に
よる被支持部に対し、無端部材を強固に接着することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1、図2に示す車両用電動パワ
ーステアリング装置1は、ステアリングホイール2の操
舵により発生する操舵トルクを、ステアリングシャフト
3によりピニオン4に伝達することで、そのピニオン4
に噛み合うラック5を移動させる。そのラック5の動き
がタイロッドやナックルアーム等(図示省略)を介して
車輪6に伝達されることで舵角が変化する。
ーステアリング装置1は、ステアリングホイール2の操
舵により発生する操舵トルクを、ステアリングシャフト
3によりピニオン4に伝達することで、そのピニオン4
に噛み合うラック5を移動させる。そのラック5の動き
がタイロッドやナックルアーム等(図示省略)を介して
車輪6に伝達されることで舵角が変化する。
【0011】そのステアリングシャフト3は、ステアリ
ングホイール2に連結される第1シャフト3aと、この
第1シャフト3aにピン22により連結される筒状の第
2シャフト3bと、この第2シャフト3bの外周にブッ
シュ25を介して相対回転可能に嵌め合わされる筒状の
第3シャフト3cとに分割されている。各シャフト3
a、3b、3cの中心に沿って弾性部材としてトーショ
ンバー23が挿入されている。そのトーションバー23
の一端は第1シャフト3aと第2シャフト3bとに前記
ピン22により連結され、他端はピン24により第3シ
ャフト3cに連結されている。これにより、その第2シ
ャフト3bと第3シャフト3cとは操舵トルクに応じて
弾性的に相対回転可能とされている。その第2シャフト
3bは、アルミ製ハウジング21に圧入されたステアリ
ングコラム30によりブッシュ31を介して支持され
る。その第3シャフト3cは第1従動側転がり軸受26
と第2従動側転がり軸受27とにより支持され、各転が
り軸受26、27の外輪26a、27aはハウジング2
1により保持される。その第3シャフト3cの外周に上
記ウォームホイール10が一体化されている。その第1
従動側転がり軸受26は、そのハウジング21の内部に
おいて、そのウォームホイール10とトルクセンサ7と
の間に配置される。そのトルクセンサ7はステアリング
シャフト3により伝達される操舵トルクを検出する。
ングホイール2に連結される第1シャフト3aと、この
第1シャフト3aにピン22により連結される筒状の第
2シャフト3bと、この第2シャフト3bの外周にブッ
シュ25を介して相対回転可能に嵌め合わされる筒状の
第3シャフト3cとに分割されている。各シャフト3
a、3b、3cの中心に沿って弾性部材としてトーショ
ンバー23が挿入されている。そのトーションバー23
の一端は第1シャフト3aと第2シャフト3bとに前記
ピン22により連結され、他端はピン24により第3シ
ャフト3cに連結されている。これにより、その第2シ
ャフト3bと第3シャフト3cとは操舵トルクに応じて
弾性的に相対回転可能とされている。その第2シャフト
3bは、アルミ製ハウジング21に圧入されたステアリ
ングコラム30によりブッシュ31を介して支持され
る。その第3シャフト3cは第1従動側転がり軸受26
と第2従動側転がり軸受27とにより支持され、各転が
り軸受26、27の外輪26a、27aはハウジング2
1により保持される。その第3シャフト3cの外周に上
記ウォームホイール10が一体化されている。その第1
従動側転がり軸受26は、そのハウジング21の内部に
おいて、そのウォームホイール10とトルクセンサ7と
の間に配置される。そのトルクセンサ7はステアリング
シャフト3により伝達される操舵トルクを検出する。
【0012】そのトルクセンサ7は、第2シャフト3b
に固定される磁性材製の第1検出リング36と、第3シ
ャフト3cに固定される磁性材製の第2検出リング37
と、両検出リング36、37の対向間を覆う検出コイル
33とを有する。第1検出リング36の端面に周方向に
沿って設けられる複数の歯36aと、第2検出リング3
7の端面に周方向に沿って設けられる複数の歯37aと
の対向面積が、第2シャフト3bと第3シャフト3cの
操舵トルクに応じた弾性的な相対回転に応じて変化す
る。その変化に対応して検出コイル33の発生磁束に対
する磁気抵抗が変化することから、その検出コイル33
の出力に基づき操舵トルクが検出できる。このトルクセ
ンサ7は公知の構成のものを用いることができる。
に固定される磁性材製の第1検出リング36と、第3シ
ャフト3cに固定される磁性材製の第2検出リング37
と、両検出リング36、37の対向間を覆う検出コイル
33とを有する。第1検出リング36の端面に周方向に
沿って設けられる複数の歯36aと、第2検出リング3
7の端面に周方向に沿って設けられる複数の歯37aと
の対向面積が、第2シャフト3bと第3シャフト3cの
操舵トルクに応じた弾性的な相対回転に応じて変化す
る。その変化に対応して検出コイル33の発生磁束に対
する磁気抵抗が変化することから、その検出コイル33
の出力に基づき操舵トルクが検出できる。このトルクセ
ンサ7は公知の構成のものを用いることができる。
【0013】そのトルクセンサ7により検出された操舵
トルクに応じて駆動される操舵補助力発生用モータ(電
動アクチュエータ)8がハウジング21に取り付けられ
ている。そのモータ8により駆動シャフト50が回転駆
動される。すなわち、そのモータ8の出力シャフト8a
と一体に回転する筒状カッブリング41に、駆動シャフ
ト50の一端がセレーション50aを介して軸方向変位
可能に挿入されている。
トルクに応じて駆動される操舵補助力発生用モータ(電
動アクチュエータ)8がハウジング21に取り付けられ
ている。そのモータ8により駆動シャフト50が回転駆
動される。すなわち、そのモータ8の出力シャフト8a
と一体に回転する筒状カッブリング41に、駆動シャフ
ト50の一端がセレーション50aを介して軸方向変位
可能に挿入されている。
【0014】そのトルクセンサ7の検出トルクに応じて
モータ8が駆動されることで、その操舵トルクに応じた
操舵補助力が付与される。すなわち、その駆動シャフト
50の外周にウォーム(駆動ギヤ)9が一体的に同行回
転するように設けられている。そのウォーム9に噛み合
うウォームホイール(従動ギヤ)10が、ステアリング
シャフト3に同行回転するように設けられている。その
モータ8の回転がウォーム9からウォームホイール10
を介してステアリングシャフト3に伝達されることで操
舵補助力が付与される。そのステアリングシャフト3の
一部、トルクセンサ7、駆動シャフト50、ウォーム
9、およびウォームホイール10は上記ハウジング21
により覆われる。
モータ8が駆動されることで、その操舵トルクに応じた
操舵補助力が付与される。すなわち、その駆動シャフト
50の外周にウォーム(駆動ギヤ)9が一体的に同行回
転するように設けられている。そのウォーム9に噛み合
うウォームホイール(従動ギヤ)10が、ステアリング
シャフト3に同行回転するように設けられている。その
モータ8の回転がウォーム9からウォームホイール10
を介してステアリングシャフト3に伝達されることで操
舵補助力が付与される。そのステアリングシャフト3の
一部、トルクセンサ7、駆動シャフト50、ウォーム
9、およびウォームホイール10は上記ハウジング21
により覆われる。
【0015】その駆動シャフト50は、第1駆動側転が
り軸受51と第2駆動側転がり軸受52とにより両端支
持される。各軸受51、52の外輪51a、52aは、
ハウジング21の内周面により保持されている。その第
1駆動側転がり軸受51を保持するハウジング21の内
周面に形成された雌ねじ21aに、環状の雄ねじ53が
ねじ合わされる。その雄ねじ53の外周にロックナット
54がねじ合わされる。その雄ねじ53は、第1駆動側
転がり軸受51の外輪51aのモータ側端面に接する。
その駆動シャフト50の外周における両駆動側転がり軸
受51、52の間に、第1駆動側転がり軸受51の内輪
51bの反モータ側端面に接するフランジ50bと、第
2駆動側転がり軸受52の内輪52bのモータ側端面に
接するフランジ50cとが形成されている。また、その
第2駆動側転がり軸受52の外輪52aの反モータ側端
面はハウジング21の内面に接するものとされている。
これにより、その雌ねじ21aへの雄ねじ53のねじ込
みにより軸方向から押し付けることで、各駆動側転がり
軸受51、52に予圧を付与することができる。
り軸受51と第2駆動側転がり軸受52とにより両端支
持される。各軸受51、52の外輪51a、52aは、
ハウジング21の内周面により保持されている。その第
1駆動側転がり軸受51を保持するハウジング21の内
周面に形成された雌ねじ21aに、環状の雄ねじ53が
ねじ合わされる。その雄ねじ53の外周にロックナット
54がねじ合わされる。その雄ねじ53は、第1駆動側
転がり軸受51の外輪51aのモータ側端面に接する。
その駆動シャフト50の外周における両駆動側転がり軸
受51、52の間に、第1駆動側転がり軸受51の内輪
51bの反モータ側端面に接するフランジ50bと、第
2駆動側転がり軸受52の内輪52bのモータ側端面に
接するフランジ50cとが形成されている。また、その
第2駆動側転がり軸受52の外輪52aの反モータ側端
面はハウジング21の内面に接するものとされている。
これにより、その雌ねじ21aへの雄ねじ53のねじ込
みにより軸方向から押し付けることで、各駆動側転がり
軸受51、52に予圧を付与することができる。
【0016】図3の(1)、(2)に示すように、上記
第1従動側転がり軸受26の外輪26aと第1、第2駆
動側転がり軸受51、52の外輪51a、52aの各外
周面51a′、52a′、26a′に、弾性および熱収
縮性を有する図4に示すようなチューブ状の無端部材6
0が嵌め合わされる。その無端部材60は、加熱される
ことにより少なくとも径方向に収縮することで、その外
周面26a′、51a′、52a′に接着される。各無
端部材60は高分子材料製とされ、例えば、ポリ四フッ
化エチレン(PTFE)、四フッ化−パーフルオロアル
キルビニルエーテル樹脂(PFA)、ポリ四フッ化−六
フッ化エチレン(FEP)等のフッ素系樹脂、ポリプロ
ピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のオレフィン
系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)等のエステル系樹
脂、ナイロン66(PA66)、ナイロン6(PA6)
等のアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)等のビニ
ル系樹脂を用いることができる。各無端部材60の加熱
温度は例えば140℃程度とされる。各チューブ状無端
部材60の収縮率は、チューブ軸方向において0〜50
%、チューブ径方向において5〜60%であるのが好ま
しい。なお、各無端部材60の内周にホットメルト系等
の接着剤を予め塗布し、接着性を高めても良い。各無端
部材60の厚さは、例えば100μm程度とすることが
できる。各無端部材60の内径は、加熱による収縮前に
おいて、対応する外周面26a′、51a′、52a′
の直径の、1.01〜1.20倍とするのが、作業性、
仕上りを良好なものとする上で好ましい。
第1従動側転がり軸受26の外輪26aと第1、第2駆
動側転がり軸受51、52の外輪51a、52aの各外
周面51a′、52a′、26a′に、弾性および熱収
縮性を有する図4に示すようなチューブ状の無端部材6
0が嵌め合わされる。その無端部材60は、加熱される
ことにより少なくとも径方向に収縮することで、その外
周面26a′、51a′、52a′に接着される。各無
端部材60は高分子材料製とされ、例えば、ポリ四フッ
化エチレン(PTFE)、四フッ化−パーフルオロアル
キルビニルエーテル樹脂(PFA)、ポリ四フッ化−六
フッ化エチレン(FEP)等のフッ素系樹脂、ポリプロ
ピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のオレフィン
系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)等のエステル系樹
脂、ナイロン66(PA66)、ナイロン6(PA6)
等のアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)等のビニ
ル系樹脂を用いることができる。各無端部材60の加熱
温度は例えば140℃程度とされる。各チューブ状無端
部材60の収縮率は、チューブ軸方向において0〜50
%、チューブ径方向において5〜60%であるのが好ま
しい。なお、各無端部材60の内周にホットメルト系等
の接着剤を予め塗布し、接着性を高めても良い。各無端
部材60の厚さは、例えば100μm程度とすることが
できる。各無端部材60の内径は、加熱による収縮前に
おいて、対応する外周面26a′、51a′、52a′
の直径の、1.01〜1.20倍とするのが、作業性、
仕上りを良好なものとする上で好ましい。
【0017】さらに、各無端部材60は、各転がり軸受
26、51、52の外輪26a、51a、52aの両端
面26a″、51a″、52a″に、加熱されて径方向
に収縮することで接着されている。そのため、各無端部
材60の軸方向寸法は、対応する外輪26a、51a、
52aの軸方向寸法よりも長くされている。
26、51、52の外輪26a、51a、52aの両端
面26a″、51a″、52a″に、加熱されて径方向
に収縮することで接着されている。そのため、各無端部
材60の軸方向寸法は、対応する外輪26a、51a、
52aの軸方向寸法よりも長くされている。
【0018】上記構成によれば、駆動側転がり軸受5
1、52の外輪51a、52aの外周面外周面51
a′、52a′に、弾性を有する無端部材60が嵌め合
わされることで、ウォーム9の歯とウォームホイール1
0の歯との噛み合い時に、その歯の衝突による衝撃を無
端部材60の弾性により吸収し、歯打ち音を低減でき
る。また、第1従動側転がり軸受26の外輪26aの外
周面26a′に弾性を有する無端部材60が嵌め合わさ
れることで、軸受鋼製の外輪26aがアルミ製のハウジ
ング21と直接接触することはないので、ハウジング2
1の磨耗による磨耗粉発生を防止できる。これにより、
ハウジング21内のグリースへの磨耗粉の混入を防止
し、ウォーム9やウォームホイール10の磨耗によるバ
ックラッシの増大を防止し、ウォーム9の歯とウォーム
ホイール10の歯が互いに衝突することによる歯打ち音
が大きくなるのを防止できる。さらに、各転がり軸受5
1、52、26の外輪51a、52a、26aの外周と
ハウジング21の内周との間のクリアランスが、ハウジ
ング21の内部の温度上昇により無端部材60が膨張す
ることでなくなり、ステアリングシャフト3および駆動
シャフト50の径方向への振れを抑制し、ウォーム9と
ウォームホイール10の噛み合い精度を向上できる。さ
らに、トーションバー23により連結される第2シャフ
ト3bと第3シャフト3cの相対回転量に応じた磁界の
変化に基づいてトルクセンサ7により検出されるトルク
に応じてモータ8を制御する場合、そのトーションバー
7の振れを抑制して磁界の変動を小さくし、トルクの検
出感度を向上できる。これにより、適正な操舵補助力を
付与できる。各無端部材60は加熱して収縮させるだけ
で、各外輪51a、52a、26aの外周面51a′、
52a′、26a′に接着させることができ、製造工程
を簡単化できる。また、各無端部材60は、各外輪51
a、52a、26aの両端面26a″、51a″、52
a″に、加熱されて径方向に収縮することで接着されて
いるので、各軸受26、51、52に強固に接着され
る。また、その無端部材60における駆動側転がり軸受
51、52の外輪51a、52aの端面51a″、52
a″に接着される部分は、雌ねじ21aとハウジング2
1とに接するので、無端部材60の軸方向における弾性
変形によっても、ウォーム9の歯とウォームホイール1
0の歯との衝突による衝撃を吸収できる。
1、52の外輪51a、52aの外周面外周面51
a′、52a′に、弾性を有する無端部材60が嵌め合
わされることで、ウォーム9の歯とウォームホイール1
0の歯との噛み合い時に、その歯の衝突による衝撃を無
端部材60の弾性により吸収し、歯打ち音を低減でき
る。また、第1従動側転がり軸受26の外輪26aの外
周面26a′に弾性を有する無端部材60が嵌め合わさ
れることで、軸受鋼製の外輪26aがアルミ製のハウジ
ング21と直接接触することはないので、ハウジング2
1の磨耗による磨耗粉発生を防止できる。これにより、
ハウジング21内のグリースへの磨耗粉の混入を防止
し、ウォーム9やウォームホイール10の磨耗によるバ
ックラッシの増大を防止し、ウォーム9の歯とウォーム
ホイール10の歯が互いに衝突することによる歯打ち音
が大きくなるのを防止できる。さらに、各転がり軸受5
1、52、26の外輪51a、52a、26aの外周と
ハウジング21の内周との間のクリアランスが、ハウジ
ング21の内部の温度上昇により無端部材60が膨張す
ることでなくなり、ステアリングシャフト3および駆動
シャフト50の径方向への振れを抑制し、ウォーム9と
ウォームホイール10の噛み合い精度を向上できる。さ
らに、トーションバー23により連結される第2シャフ
ト3bと第3シャフト3cの相対回転量に応じた磁界の
変化に基づいてトルクセンサ7により検出されるトルク
に応じてモータ8を制御する場合、そのトーションバー
7の振れを抑制して磁界の変動を小さくし、トルクの検
出感度を向上できる。これにより、適正な操舵補助力を
付与できる。各無端部材60は加熱して収縮させるだけ
で、各外輪51a、52a、26aの外周面51a′、
52a′、26a′に接着させることができ、製造工程
を簡単化できる。また、各無端部材60は、各外輪51
a、52a、26aの両端面26a″、51a″、52
a″に、加熱されて径方向に収縮することで接着されて
いるので、各軸受26、51、52に強固に接着され
る。また、その無端部材60における駆動側転がり軸受
51、52の外輪51a、52aの端面51a″、52
a″に接着される部分は、雌ねじ21aとハウジング2
1とに接するので、無端部材60の軸方向における弾性
変形によっても、ウォーム9の歯とウォームホイール1
0の歯との衝突による衝撃を吸収できる。
【0019】図5は本発明の変形例を示す。この変形例
においては、駆動側転がり軸受51、52の外輪51
a、52aの外周面51a′、52a′に代えて、図5
の変形例に示すように、駆動シャフト50における駆動
側転がり軸受51、52による被支持部の外周面50′
に、無端部材60を接着させてもよい。さらに、この変
形例では、その駆動シャフト50の外周に周溝50dが
形成され、その駆動側転がり軸受51、52による被支
持部の外周面50′の軸方向端から軸心に向かう両端面
50″が設けられ、その両端面50″に無端部材60が
加熱されて径方向に収縮することで接着されている。他
は上記実施形態と同様とされる。
においては、駆動側転がり軸受51、52の外輪51
a、52aの外周面51a′、52a′に代えて、図5
の変形例に示すように、駆動シャフト50における駆動
側転がり軸受51、52による被支持部の外周面50′
に、無端部材60を接着させてもよい。さらに、この変
形例では、その駆動シャフト50の外周に周溝50dが
形成され、その駆動側転がり軸受51、52による被支
持部の外周面50′の軸方向端から軸心に向かう両端面
50″が設けられ、その両端面50″に無端部材60が
加熱されて径方向に収縮することで接着されている。他
は上記実施形態と同様とされる。
【0020】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、上記実施形態では無端部材を熱収縮させることで
軸受外輪や駆動シャフトの外周面に接着させたが、軸受
や駆動シャフトを挿入した成形型内に合成樹脂材を射出
することで無端部材を射出成形することで、その外周面
に無端部材を接着させてもよい。あるいは、無端部材の
自然状態での内径を軸受外輪や駆動シャフトの外周面の
外径よりも小さくし、その軸受外輪や駆動シャフトに圧
入することで、その外周面に無端部材を接着させてもよ
い。また、無端部材の材質としては、上記実施形態に例
示したもの以外に、例えばポリフェニレンスルフィド
(PPS)、ポリアセタール(POM)等の合成樹脂
や、熱可塑性エラストマーや、ニトリルゴム(NB
R)、アクリルゴム(ACMHNBR)、フッソゴム
(FKM)等のゴムを用いてもよい。また、無端部材の
形状はチューブ状に限定されず、例えば環状のOリング
により無端部材を構成してもよい。また、無端部材は、
駆動側転がり軸受の外輪、その従動側転がり軸受の外
輪、および、その駆動シャフトにおける駆動側転がり軸
受による被支持部の中の少なくとも一つの外周面に接着
されていればよく、さらに、一方の駆動側転がり軸受の
外輪の外周面のみ、あるいは、駆動シャフトにおける一
方の駆動側転がり軸受による被支持部の外周面のみに接
着されるものでもよい。
えば、上記実施形態では無端部材を熱収縮させることで
軸受外輪や駆動シャフトの外周面に接着させたが、軸受
や駆動シャフトを挿入した成形型内に合成樹脂材を射出
することで無端部材を射出成形することで、その外周面
に無端部材を接着させてもよい。あるいは、無端部材の
自然状態での内径を軸受外輪や駆動シャフトの外周面の
外径よりも小さくし、その軸受外輪や駆動シャフトに圧
入することで、その外周面に無端部材を接着させてもよ
い。また、無端部材の材質としては、上記実施形態に例
示したもの以外に、例えばポリフェニレンスルフィド
(PPS)、ポリアセタール(POM)等の合成樹脂
や、熱可塑性エラストマーや、ニトリルゴム(NB
R)、アクリルゴム(ACMHNBR)、フッソゴム
(FKM)等のゴムを用いてもよい。また、無端部材の
形状はチューブ状に限定されず、例えば環状のOリング
により無端部材を構成してもよい。また、無端部材は、
駆動側転がり軸受の外輪、その従動側転がり軸受の外
輪、および、その駆動シャフトにおける駆動側転がり軸
受による被支持部の中の少なくとも一つの外周面に接着
されていればよく、さらに、一方の駆動側転がり軸受の
外輪の外周面のみ、あるいは、駆動シャフトにおける一
方の駆動側転がり軸受による被支持部の外周面のみに接
着されるものでもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、操舵補助力を伝達する
ギヤの歯打ち音を、安価な材料を用いて、簡単な構造
で、製造コストを増大させることなく低減でき、構造の
簡単化により設計の自由度を向上できる電動パワーステ
アリング装置を提供できる。
ギヤの歯打ち音を、安価な材料を用いて、簡単な構造
で、製造コストを増大させることなく低減でき、構造の
簡単化により設計の自由度を向上できる電動パワーステ
アリング装置を提供できる。
【図1】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置の断面図
置の断面図
【図2】図1のII‐II線断面図
【図3】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置における転がり軸受の(1)は正面図、(2)は断面
図
置における転がり軸受の(1)は正面図、(2)は断面
図
【図4】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置における転がり軸受の無端部材の斜視図
置における転がり軸受の無端部材の斜視図
【図5】本発明の変形例の電動パワーステアリング装置
における駆動シャフトの要部の断面図
における駆動シャフトの要部の断面図
3 ステアリングシャフト 7 トルクセンサ 8 モータ(操舵補助力発生用電動アクチュエータ) 9 ウォーム(駆動ギヤ) 10 ウォームホイール(従動ギヤ) 21 ハウジング 26 第1従動側転がり軸受 26a、51a、52a 外輪 26a′、51a′、52a′ 外周面 26a″、51a″、52a″ 端面 50 駆動シャフト 51、52 駆動側転がり軸受 60 無端部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北畑 浩二 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 中川 智喬 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3D033 CA00 CA04 CA16 CA22 CA28
Claims (4)
- 【請求項1】操舵補助力発生用電動アクチュエータと、
そのアクチュエータにより回転駆動される駆動シャフト
と、その駆動シャフトを支持する駆動側転がり軸受と、
その駆動シャフトと同行回転する駆動ギヤと、その駆動
ギヤに噛み合う従動ギヤと、その従動ギヤと同行回転す
るステアリングシャフトと、そのステアリングシャフト
を支持する従動側転がり軸受と、各転がり軸受の外輪を
保持するハウジングとを備え、そのアクチュエータの回
転を、その駆動ギヤから従動ギヤを介してステアリング
シャフトに伝達する電動パワーステアリング装置におい
て、その駆動側転がり軸受の外輪、その従動側転がり軸
受の外輪、および、その駆動シャフトにおける駆動側転
がり軸受による被支持部の中の少なくとも一つの外周面
に、弾性を有する無端部材が接着されていることを特徴
とする電動パワーステアリング装置。 - 【請求項2】そのステアリングシャフトにより伝達され
るトルクを検出するトルクセンサを備え、その無端部材
が外輪に接着された従動側転がり軸受は、そのハウジン
グの内部において、その従動ギヤとトルクセンサとの間
に配置される請求項1に記載の電動パワーステアリング
装置。 - 【請求項3】その無端部材は、熱収縮性を有する高分子
材料製とされ、その内径は加熱前にあっては前記外周面
の外径よりも大きくされ、加熱されることにより少なく
とも径方向に収縮することで前記外周面に接着される請
求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。 - 【請求項4】その無端部材は、その駆動側転がり軸受の
外輪の端面、その従動側転がり軸受の外輪の端面、およ
び、その駆動シャフトにおける駆動側転がり軸受による
被支持部の軸方向端から軸心に向かう端面の中の少なく
とも一つに、加熱されて径方向に収縮することで接着さ
れている請求項3に記載の電動パワーステアリング装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040085A JP2002240724A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040085A JP2002240724A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 電動パワーステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002240724A true JP2002240724A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18902756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001040085A Pending JP2002240724A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 電動パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002240724A (ja) |
-
2001
- 2001-02-16 JP JP2001040085A patent/JP2002240724A/ja active Pending
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