JP2002240414A - インクジェット記録シート及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録シート及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002240414A
JP2002240414A JP2001042651A JP2001042651A JP2002240414A JP 2002240414 A JP2002240414 A JP 2002240414A JP 2001042651 A JP2001042651 A JP 2001042651A JP 2001042651 A JP2001042651 A JP 2001042651A JP 2002240414 A JP2002240414 A JP 2002240414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
receiving layer
recording sheet
jet recording
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001042651A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yabuta
健次 藪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2001042651A priority Critical patent/JP2002240414A/ja
Publication of JP2002240414A publication Critical patent/JP2002240414A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高光沢で、記録された画像や文字の耐水性、耐
オゾン性および耐光性などの保存性が良好で、インクジ
ェット記録シートの経時による画像滲みの改良された透
過材料用または高光沢反射材料用インクジェット記録シ
ートを提供すること。 【解決手段】支持体上に、少なくとも1層以上のインク
受理層を設けてなるインクジェット記録シートにおい
て、該インク受理層が無機超微粒子とバインダーおよび
カチオン性染料定着剤からなるものであって、該インク
受理層がアニオン性ウレタンポリマーで被覆されたイン
クジェット記録シート。また支持体上に設けられたイン
ク受理層に、色素を定着させて画像を形成した後、該イ
ンク受理層に透明仕上がりになる塗膜を形成する塗料を
塗布乾燥してアニオン性ウレタンポリマーによる被覆を
形成することで保存性は改良される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録シートに関するものであり、さらに詳しくは、高光沢
で記録された画像や文字の耐水性、耐オゾン性、耐光性
などの保存性が良好で、経時での画像滲みの改良された
透過材料用、高光沢反射材料用インクジェット記録シー
ト及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ディフレク
ション方式、キャビティ方式、サーモジェット方式、バ
ブルジェット(登録商標)方式、サーマルインクジェッ
ト方式、スリットジェット方式およびスパークジェット
方式などに代表される種々の作動原理により、インクの
微小液滴を飛翔させて紙などのインクジェット記録シー
トに付着させ、画像・文字などの記録を行なうものであ
るが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融
通性が大きい、現像−定着が不要などの長所があり、漢
字を含め各種図形およびカラー画像などの記録装置とし
て種々の用途において急速に普及している。さらに、イ
エロー、マゼンタ、シアンおよびブラックなどの色素を
各々含有させた多色インクを用いるインクジェット方式
により形成された画像は、製版方式による多色印刷やカ
ラー写真方式による印画に比較して、遜色のない記録画
像を得ることが可能である。また、作成部数が少なくて
済む用途においては、銀塩写真による現像よりも安価で
あることからフルカラー画像記録分野にまで広く応用さ
れつつある。
【0003】このようなインクジェット記録方式で使用
されるインクジェット記録シートとしては、通常の印刷
や筆記に使われる上質紙、コーテッド紙などの一般紙タ
イプや学会、会議などのプレゼンテーションに用いられ
るオーバーヘッドプロジェクター(OHP)やバックラ
イト用途などの、透明あるいは半透明フィルムタイプが
知られている。
【0004】また、このようなインクジェット記録方式
で使用されるインクは、水性インク、すなわち水或いは
水と親水性溶剤の混合溶媒中に各種の水溶性染料を溶解
し、必要により各種の添加剤を添加したものが大半を占
めている。水性インクは、印字後の色調が鮮やかで明る
いこと、インクドットのコントラストが大きいこと、イ
ンク粘度の調整が容易であること、比較的高濃度溶解が
可能なことやヘッドノズルの目詰まりが起きにくいこと
などの利点を有している。
【0005】しかしながら、耐水性、耐オゾン性、耐光
性などの画像部の保存性に劣ると云う欠点があった。
【0006】インクジェット記録シートに用いるインク
受理層としては、例えば、合成非晶質シリカまたはその
塩、あるいはこれらの混合物(特開昭57−15778
6号公報)を主体とするようなものが提案されている
が、このようなインク受理層はインク吸収性に優れるも
のの、不透明性が高く、且つマット調であるために透明
あるいは不透明フィルムタイプの、いわゆる透過材料用
あるいは高光沢反射材料用には適用できず、支持体自身
も紙に比べてインク吸収性が劣るために、より配慮され
たインク受理層の塗設が必要となった。
【0007】このような実状に鑑み、透過材料用のイン
ク受理層として、例えば、特開平1−97678号公
報、同2−276670号公報、同3−215082号
公報などに無機超微粒子を主体とするような透明性に優
れるインク受理層が提案された。
【0008】無機超微粒子としては、例えば、球状、数
珠状、カチオン変性などのコロイダルシリカ、気相法に
より合成されたシリカ、不定形、ベーマイト、擬ベーマ
イトなどのアルミナ水和物、シリカ/アルミナハイブリ
ッドゾル、スメクタイト粘土などの種々なものが知られ
ている。
【0009】しかしながら、かかる無機超微粒子の欠点
としては、高光沢なインク受理層が得られ難いこと、耐
水性やオゾン、光などによる色素の退色が進行しやす
く、耐オゾン性、耐光性などの保存性に劣ることなどが
挙げられ、これらの問題は未だに解決はなされていなか
った。
【0010】一方、インクジェット記録シートは用途の
多様化が進み、ポスターやPOPアートに使用された
り、裏面に粘着層を設けてタック加工が施され、価格表
示用ラベル、商品表示(バーコード)表示用ラベル、品
質表示用ラベル、計量表示用ラベル、広告宣伝用ラベル
(ステッカーなど)などのラベル用途として使用するこ
とが増加している。特にバーコード用ラベルでは、イン
クジェット記録の高解像度が生かせるし、広告宣伝用ラ
ベルであれば鮮鋭性や色彩性に優れていることから良好
な広告宣伝媒体として好適に用いることができる。これ
らへの適用はパーソナルコンピュータレベルで、鮮鋭性
や色彩性といった画像再現性や色再現性に優れた画像を
簡単に得ることが可能である昨今の背景がインクジェッ
ト記録シートを多用する理由となっている。特にタック
加工することにより、広範囲の被着体によく接着し、貼
り付け作業が簡単なことから、他面に粘着層を介して感
熱特性、磁気特性、オフセット印刷適性を付与されたシ
ートなどと貼り合わせて複合機能化することも可能とな
る。これらの用途では、光沢度や耐水性、耐オゾン性、
耐光性等の保存性がより一層重要視されることは言うま
でもない。
【0011】かかる要望に対して、特開平7−2373
48号公報等にインク受理層に色素を定着記録後に、透
明高分子膜で被覆する技術が開示されている。これで保
存性は改良するものの、水性インクで記録後に水系溶媒
の高分子化合物を塗布して被覆を形成した場合には、水
系溶媒と共に色素が拡散して、経時での画像滲みが発生
する問題があり、それを回避するために有機溶媒系の高
分子高分子化合物を使用した場合は安全性や環境の観点
から好ましくなかった。
【0012】一方、水の付着や、高湿度条件下での長期
保存における色素の滲みを防止するための手段として
は、例えば、特開平4−320877号公報、同4−3
23075号公報などに提案されているようなカチオン
変性ポリビニルアルコールを含有させたり、架橋剤を添
加したり、更に別にカチオン性染料定着剤を添加した場
合でも、その改良効果は満足できるものではなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高光沢で且つ記録された画像や文字の耐水性、耐オ
ゾン性および耐光性などの保存性が良好で、経時での画
像滲みの改良された透過材料用、高光沢反射材料用イン
クジェット記録シート及びその製造方法を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、インクジ
ェット記録シートにおける上記の問題について鋭意検討
を重ねた結果、支持体上に、少なくとも1層以上のイン
ク受理層を設けてなるインクジェット記録シートにおい
て、該インク受理層が無機超微粒子とバインダーおよび
カチオン性染料定着剤からなるものであって、該インク
受理層をアニオン性ウレタンポリマーで被覆すること
で、高光沢で且つ記録された画像や文字の耐水性、耐オ
ゾン性および耐光性などの保存性が良好で且つ経時での
画像滲みの改良された透過材料用、高光沢反射材料用イ
ンクジェット記録シートを得ることが出来た。
【0015】支持体上に設けられたインク受理層に、色
素を定着させて画像を形成した後、該インク受理層に透
明仕上がりになる塗膜を形成する塗料を塗布乾燥してア
ニオン性ウレタンポリマーによる被覆を形成するインク
ジェット記録シートの製造方法により、予めインク受理
層上に設けられたアニオン性ウレタンポリマーによる被
覆上に画像色素を形成するよりも更に、保存性の良好な
インクジェット記録シートを製造することが出来た。
【0016】該塗料が最低造膜温度50℃以下の自己乳
化型アニオン性ウレタンエマルジョンであることで保存
性の良好なインクジェット記録シートを製造することが
出来た。
【0017】該被覆がアニオン性ウレタンエマルジョン
の最低造膜温度以上の加熱処理で行われる事で更に保存
性の良好なインクジェット記録シートを製造することが
出来た。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるインクジェット記録シートは、少なくと
も1層以上のインク受理層を設けてなり、該インク受理
層が無機超微粒子とバインダーおよびカチオン性染料定
着剤からなるものであって、該インク受理層がアニオン
性ウレタンポリマーで被覆されたインクジェット記録シ
ートである。
【0019】本発明におけるインクジェット記録シート
では、光沢度や耐水性、耐オゾン性、耐光性の保存性、
更に経時での画像滲みを改良する目的でインク受理層上
にアニオン性ウレタンポリマーを被覆するが、特にイン
ク受理層にインク色素を定着させて画像を形成した後
に、該インク受理層に透明仕上がりになる塗膜を形成す
る塗料を塗布乾燥してアニオン性ウレタンポリマーによ
る被覆を形成することで保存性に優れると同時に高光沢
なインクジェット記録シートを得る事が出来た。
【0020】本発明におけるアニオン性ウレタンポリマ
ーとは、上記インク受理層の表面に形成され、これを被
覆する。アニオン性ウレタンポリマーは、色素の定着し
た無機超微粒子を被覆することにより、色素が直接水に
触れたり、空気中の酸素、オゾン、NOx と反応した
り、あるいは揮発するのを防止し、さらに紫外線を遮蔽
する機能を有する。基材が紙、布の場合のように空気等
を透過するものであっても、色素はインク受理層の透明
高分子層側により多く定着されているので、同様に効果
を発揮する。その為、このアニオン性ウレタンポリマー
は、画像の耐水性、耐オゾン性、耐光性を向上させる効
果を有する。また、本発明のアニオン性ウレタンポリマ
−の被覆によって、経時の画像滲みが改良される機構に
関しては必ずしも明確ではないが、本発明のインク受理
層に用いるカチオン性染料定着剤はインク受理層中の水
性インクの染料分である水溶性直接染料や水溶性酸性染
料中のスルホン酸基、カルボキシル基、アミノ基などと
不溶な塩を形成するため、インク受理層にて染料を捕獲
し、色彩性の向上や不溶な塩の形成により水の滴下や吸
湿によるインクの流れだしや滲みだしを抑制し耐水性が
向上させることができるが、本発明のアニオン性ウレタ
ンポリマ−も単なる被覆効果のみでなく、カチオン性染
料定着剤との相互作用で経時による画像滲み改良に効果
をもたらしていると考えられる。
【0021】本発明に係わるアニオン性ウレタンポリマ
ーとは、ポリイソシアネート化合物と2個以上の水酸基
を有するポリオールとの付加重合物であり、側鎖または
末端にアニオン性基を有するウレタンポリマーである。
【0022】本発明に用いるウレタンポリマーは環境問
題の観点から有機溶剤を塗布時に使用せずに済む水性分
散体であることが好ましい。ウレタンポリマー水性分散
体には外部界面活性剤の使用により乳化する「強制乳化
型」とウレタンポリマー骨格中に親水性を導入後乳化す
る「自己乳化型」の両タイプがある。本発明ではいずれ
のタイプを用いることもできるが、インクジェット記録
用シートの保存性の改良の点で「自己乳化型」であるこ
とが好ましい。
【0023】ポリウレタンの形成に有用なポリイソシア
ネートとしては、イソシアネート基を複数個有するもの
として、1,2−ジイソシアネートエタン、1,3−ジ
イソシアネートプロパン、テトラメチレンジイソシアネ
ート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、
デカメチレンジイソシアネート、ω,ω′−ジプロピル
エーテルジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−
ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′
−ジイソシアネート、ヘキサヒドロジフェニル−4,
4′−ジイソシアネート、ヘキサヒドロジフェニルエー
テル−4,4′−ジイソシアネート、フェニレン−1,
4−ジイソシアネート、トルイレン−2,6−ジイソシ
アネート、トルイレン−2,4−ジイソシアネート、1
−メトキシベンゼン−2,4−ジイソシアネート、1−
クロロフェニレンジイソシアネート、テトラクロロフェ
ニレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネ
ート、パラキシリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルスルフ
ィド−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルスルホ
ン−4,4−′ジイソシアネート、ジフェニルエーテル
−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルエーテル−
3,4′−ジイソシアネート、ジフェニルケトン−4,
4′−ジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソ
シアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、
2,4′−ビフェニルジイソシアネート、4,4′−ビ
フェニルジイソシアネート、3,3′−ジメトキシ−
4,4′−ビフェニルジイソシアネート、アントラキノ
ン−2,6−ジイソシアネート、トリフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアネート、アゾベンゼン−4,4′
−ジイソシアネート等が挙げられる。
【0024】また、2個以上の水酸基を有する、ポリオ
ールの適切なものとしては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール等のジオール、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、ヘキサントリオール、グリセリ
ン等のトリオール、ソルビトール等のヘキサオール、ポ
リエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリ
エステルポリエーテルポリオールが挙げられ、ポリエス
テルポリオールは、多塩基酸とポリヒドロキシ化合物と
から製造される化合物のことであり、末端ヒドロキシポ
リエステルが好適である。多塩基酸として、シュウ酸、
コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸等の飽和脂肪酸、マ
レイン酸、フマール酸等の不飽和脂肪酸、フタール酸、
イソフタル酸等の芳香族酸あるいはその無水物を単独ま
たは混合し、ポリヒドロキシ化合物として、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール等のジオール、トリメチロ
ールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオ
ール、グリセリン等のトリオール、ソルビトール等のヘ
キサオール等の1種又は2種以上を混合して使用でき
る。
【0025】本発明に使用するポリエーテルポリオール
とは1分子中に水酸基を2個以上含み、且つエーテル結
合を有する化合物のことであり、エチレンオキサイド
(EO)、プロピレンオキサイド(PO)の単独重合物
又は共重合物、およびグリセリン、トリメチロールプロ
パン、ヘキサントリオール等のトリオール、ソルビトー
ル等のヘキサオール等の多価アルコールまたはエチレン
ジアミン、ベンゼンスルファマイド、2−アミノエタノ
ールアミン、N−メチルジエタノールアミン、ジエチレ
ントリアミン、芳香基を有するアミン等のアミンに、E
OまたはPOを任意に付加して形成されたポリオール、
またはこれらの誘導体が挙げられ、これらの1種又は2
種以上を混合して使用出来る。ポリエステルポリエーテ
ルポリオールとしては、上記の如き多塩基酸とポリエー
テルポリオールを末端水酸基となるように縮合して得ら
れるものである。
【0026】その他のポリオールとしては、例えばヒマ
シ油、トール油あるいはそれらの誘導体、アクリルポリ
オール、ウレタンポリオール等がある。更に以上の如き
各種のポリオールは単独でも混合物としても使用でき
る。
【0027】以上の如き成分からなるポリウレタンの調
製はいずれも公知の方法により行うことができる。
【0028】本発明のウレタンエマルジョンの最低造膜
温度は50℃未満が好ましい。最低造膜温度が50℃を
越えるの場合には、インク受理層上に被覆を形成する為
には当然加熱処理を必要とするが、その加熱温度を高く
する必要があり、加熱温度が高くなるとインク色素の拡
散を起こし易く、画像滲みの問題が発生する。またウレ
タンエマルジョンのガラス転移点温度は特に限定するも
のではないが、20〜90℃程度が好ましい。ガラス転
移点温度が20℃未満においては、耐ブロッキング性の
劣化という問題を生じることが判った。またガラス転移
温度が90℃を越えると良好な皮膜を形成出来ないと云
う問題がある。特に好ましいガラス転移温度の範囲は3
0〜60℃である。又、更に耐ブロッキング性を改良す
るためにシリカ、アルミナ等の無機超微粒子を添加して
も良い。
【0029】本発明に使用できるアニオン性ウレタンポ
リマーとしてはウレタンポリマー骨格中にアニオン性基
を導入後乳化する「自己乳化型」が好ましい。
【0030】上記アニオン性基として代表的なものは、
カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン
酸エステル基等である。
【0031】これらの自己乳化型アニオン性ウレタンポ
リマーの調整方法としては、特公昭43−9076号、
同42−24194号、特開昭50−112490号、
同51−60294号、特公昭49−28653号、同
46−15517号、特開昭51−36294号等に記
載の方法を用いることができる。
【0032】塗料中の固形分濃度は、20〜60重量%
であることが好ましい。塗料中の固形分濃度が20重量
%に満たない場合は、形成されるアニオン性ウレタンポ
リマーによる被覆が薄く、耐水性、耐オゾン性、耐光性
等の保存性向上の効果が十分でなく、また塗布量を多く
すると水性インクの印字物の場合には水系溶媒量が多く
なり、画像の滲み等の問題が発生するので好ましくな
い。逆に、塗料中の樹脂成分が60重量%を超える場合
は、塗料の粘度が上昇して、均一な塗布が困難になるた
め、画質が低下するおそれがあるので好ましくない。特
に、本発明の場合、多孔質表面に塗膜を形成するため、
塗料中の溶媒が多孔質インク受理層に吸収されて塗布時
に粘度が上昇するので、樹脂成分が60重量%を超える
場合に塗布が困難になる。同じ理由で、自己乳化型アニ
オン性ウレタンエマルジョンではなく水溶性の高分子化
合物をインク受理層を被覆する素材として使用した場合
には、塗料粘度との関係で高い固形分濃度が達成できず
に水分が多いために画像の滲みが発生しやすいと云う問
題がある。
【0033】アニオン性ウレタンポリマーによる被覆の
厚さは、0.5〜30μmが好ましい。アニオン性ウレ
タンポリマーによる被覆の厚さが0.5μmに満たない
場合は、耐水性、耐オゾン性、耐光性等の保存性向上の
効果が十分でなく、アニオン性ウレタンポリマーによる
被覆の厚さが30μmを超える場合は、それ以上の保存
性向上の効果が増大しないばかりでなく、高分子膜の隠
ぺいにより画質が低下したり、高分子膜のはがれや、記
録物のカールが発生するおそれがあるので好ましくな
い。アニオン性ウレタンポリマーによる被覆のより好ま
しい厚さは、2〜10μmである。
【0034】アニオン性ウレタンポリマーによる被覆を
形成する手段の一例として、画像形成後にインク受理層
に、実質的に顔料成分を含まない塗料、すなわち、透明
仕上がりになる塗料を塗布する方法が挙げられる。塗料
としては、油性塗料、繊維系誘導体塗料、合成樹脂塗
料、フッ素樹脂塗料など種々のものを使用することがで
きる。画像形成に水性インクを使用したものに対して
は、画像を滲ませたりすることがない点では油性溶媒を
使用する塗料が好ましいが、油性溶媒は安全性や環境へ
の観点から好ましくない。
【0035】塗料の塗布方法は、刷毛塗り、スプレー塗
り、ローラー塗りなど特に限定されない。画像形成に使
用したインクジェット記録装置を用いて、画像形成後に
自己乳化型アニオン性ウレタンエマルジョンをノズルか
ら吐出して全面に塗布しても良い。乾燥は、自然乾燥で
よく、必要に応じて加熱してもよい。
【0036】本発明のインクジェット記録シートにおけ
る無機超微粒子とは、例えば、特開平1−97678号
公報、同2−275510号公報、同3−281383
号公報、同3−285814号公報、同3−28581
5号公報、同4−92183号公報、同4−26718
0号公報、同4−275917号公報などに提案されて
いる擬ベーマイトゾル、特開昭60−219083号公
報、同61−19389号公報、同61−188183
号公報、同63−178074号公報、特開平5−51
470号公報などに記載されているようなコロイダルシ
リカ、特公平4−19037号公報、特開昭62−28
6787号公報に記載されているようなシリカ/アルミ
ナハイブリッドゾル、その他にもヘクタイト、モンモリ
ナイトなどのスメクタイト粘土(特開平7−81210
号公報)、ジルコニアゾル、クロミアゾル、イットリア
ゾル、セリアゾル、酸化鉄ゾル、ジルコンゾル、酸化ア
ンチモンゾルなどを代表的なものとして挙げることがで
き、市販の無機超微粒子を好適に用いることができる。
【0037】特に光沢度の観点からは微細な無機超微粒
子である擬ベーマイトのようなアルミナゾルや気相法シ
リカが好適に使用できる。
【0038】上記において微粒子の平均粒径は、粒子そ
のもの或いはインク吸収層の断面や表面を電子顕微鏡で
観察し、100個の任意の粒子の粒径を求めてその単純
平均値(個数平均)として求められる。ここで個々の粒
径はその投影面積に等しい円を仮定した時の直径で表し
たものである。
【0039】本発明のインクジェット記録シートでイン
ク受理層において無機超微粒子と組み合わせて用いられ
るバインダーでは、水溶性高分子よりなるバインダーが
好ましい。自己乳化型アニオン性ウレタンエマルジョン
では特に水性インクによる記録ではインクとのなじみが
悪く印字濃度低下の原因になる。本発明で用いられるバ
インダーとしては、ゼラチン又はゼラチン誘導体、ポリ
ビニルピロリドン、プルラン、ポリビニルアルコール又
はその誘導体、ポリエチレングリコール、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デキス
トラン、デキストリン、ポリアクリル酸及びその塩、寒
天、κーカラギーナン、λ−カラギーナン、ι−カラギ
ーナン、キサンテンガム、ローカストビーンガム、アル
ギン酸、アラビアゴム、特開平7−195826号及び
同7−9757号に記載のポリアルキレンオキサイド系
共重合性ポリマー、水溶性ポリビニルブチラール、或い
は、特開昭62−245260号に記載のカルボキシル
基やスルホン酸基を有するビニルモノマーの単独又はこ
れらのビニルモノマーを繰り返して有する共重合体等の
ポリマーを挙げることができる。これらのバインダーは
単独で使用しても良く、2種以上を併用しても良い。
【0040】中でも、ポリビニルアルコールを含有する
ことが皮膜の吸湿性、高湿下のベタツキ、インクジェッ
ト記録時の染料の滲みが少ない事などから好ましい。
【0041】このポリビニルアルコールにはカチオン変
性、ノニオン変性及びアニオン変性の各変性ポリビニル
アルコールも含まれる。ポリビニルアルコールの平均重
合度は造膜性の観点から500〜5000のものが好ま
しく用いられ、特に平均重合度が1000以上のものが
好ましい。
【0042】ポリビニルアルコールのケン化度は70〜
100%のものが好ましく、80〜100%のものが特
に好ましい。カチオン変成ポリビニルアルコールとして
は、例えば特開昭61−10483号公報に記載されて
いるような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム
基を上記ポリビニルアルコールの主鎖又は側鎖中に有す
るポリビニルアルコールであり、カチオン性基を有する
エチレン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケ
ン化することにより得られる。
【0043】カチオン性基を有するエチレン性不飽和単
量体としては、例えばトリメチル−(2−アクリルアミ
ド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメ
チルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
ヒドロキシルエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(メタクリルアミドプロピル)アンモ
ニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−ジメ
チルアミノプロピル)アクリルアミド等が挙げられる。
【0044】カチオン変性ポリビニルアルコールのカチ
オン変性基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して
0.1〜10モル%が好ましく、特に好ましくは0.2
〜5モル%である。
【0045】アニオン変性ポリビニルアルコールは例え
ば、特開平1−206088号公報に記載されているよ
うなアニオン性基を有するポリビニルアルコール、特開
昭61−237681号公報、及び同63−30797
9号公報に記載されているような、ビニルアルコールと
水溶性基を有するビニル化合物との共重合体、及び特開
平7−285265号公報に記載されているような水溶
性基を有する変性ポリビニルアルコールが挙げられる。
【0046】また、ノニオン変性ポリビニルアルコール
としては、例えば、特開平7−9758号公報に記載さ
れているようなポリアルキレンオキサイド基をビニルア
ルコールの一部に付加したポリビニルアルコール誘導
体、特開平8−25795号公報に記載された疎水性基
を有するビニル化合物とビニルアルコールとのブロック
共重合体等が挙げられる。
【0047】本発明のインクジェット記録シートにおい
てインク受理層に含有される無機超微粒子のバインダー
に対する重量比率は4〜20倍である。4倍未満の時は
インク吸収性の低下を、20倍を越えると皮膜の脆弱性
が大きく劣化し、高画質のインクジェット記録が出来な
くなる。
【0048】本発明において、インク受理層は、耐水
性、ドット再現性を向上させる目的で硬膜剤を使用する
ことができる。硬膜剤の具体的な例としては、ホルムア
ルデヒド、グルタルアルデヒドのアルデヒド系化合物、
ジアセチル、クロルペンタンジオンのケトン化合物、ビ
ス(2−クロロエチル尿素)、2−ヒドロキシ−4,6
−ジクロロ−1,3,5−トリアジン、米国特許3,2
88,775号記載の反応性のハロゲンを有する化合
物、ジビニルスルホン、米国特許3,635,718号
記載の反応性のオレフィンをもつ化合物、米国特許2,
732,316号記載のN−メチロール化合物、米国特
許3,103,437号記載のイソシアナート類、米国
特許3,017,280号、同2,983,611号記
載のアジリジン化合物類、米国特許3,100,704
号記載のカルボジイミド系化合物類、米国特許3,09
1,537号記載のエポキシ化合物、ムコクロル酸のハ
ロゲンカルボキシアルデヒド類、ジヒドロキシジオキサ
ンのジオキサン誘導体、クロム明ばん、カリ明ばん、硫
酸ジルコニウムの無機硬膜剤等があり、これらを1種ま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。硬膜剤
の添加量はインク受容量を構成するバインダー100g
に対して0.01g〜10gが好ましく、より好ましく
は0.1〜5gである。しかし、本発明を実施する態様
としては硬膜剤を使用しない事である。
【0049】即ち、硬膜剤があると本発明の効果が小さ
くなり、しかも硬膜が経時で変わる為インク吸収性や画
像の解像度が使用する時間によつて変わるという問題が
あり、好ましくない。
【0050】本発明のインクジェット記録シートのイン
ク受理層に使用するカチオン性染料定着剤としては2級
アミン、3級アミン、4級アンモニウム塩などが挙げら
れ、これらのカチオン性染料定着剤はインク受理層中の
水性インクの染料分である水溶性直接染料や水溶性酸性
染料中のスルホン酸基、カルボキシル基、アミノ基など
と不溶な塩を形成するため、インク受理層にて染料を捕
獲し、色彩性の向上や不溶な塩の形成により水の滴下や
吸湿によるインクの流れだしや滲みだしを抑制し耐水性
が向上させることができる。
【0051】インク受理層は単層で塗設しても良いが、
ある一定の塗工量を数回に分けて塗設することもでき
る。数回に分割してインク受理層を塗工する方法として
は、1層ごとに乾燥して塗工する場合と、複数層をウェ
ット・オン・ウェットで同時に塗工する方法を挙げるこ
とができる。数回に分割してインク受理層を塗工する場
合、カチオン性染料定着剤は特開平6−183131,
特開平6−183134号公報等の支持体に近いインク
受理層に添加したり、または特開平9−263041号
公報等の支持体より遠い最外層に添加する事も、当然各
インク受理層に添加する事も出来る。
【0052】本発明におけるインク受理層には、さら
に、その他の添加剤として顔料分散剤、増粘剤、流動性
改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着
色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防腐
剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増
強剤および酸化防止剤などを本発明の目的を害しない範
囲で適宜添加することもできる。
【0053】本発明における支持体としては、例えば、
ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ノルボルネ
ン、ビニロン、ポリビニルアルコール、ナイロンなどの
2軸延伸合成樹脂フィルムやこれら材料に顔料、発泡剤
などを含有して透明度を低下させた半透明、不透明の2
軸延伸合成樹脂フィルムや、LBKP、NBKPなどの
化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTM
P、CMP、CGPなどの機械パルプ、DIPなどの古
紙パルプなどの木材パルプと従来公知の顔料を主成分と
して、バインダーおよびサイズ剤や定着剤、歩留まり向
上剤、カチオン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤を1
種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツイン
ワイヤー抄紙機などの各種装置で製造された原紙、さら
に原紙に、澱粉、ポリビニルアルコールなどでのサイズ
プレスやアンカーコート層を設けた原紙や、それらの上
にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャストコー
ト紙などの塗工紙、およびマシンカレンダー、TGカレ
ンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を用い
て平滑化処理を施したような原紙、塗工紙の両面または
片面に溶融押し出し法などにて高密度、低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエステルなどをコートした
レジンコート紙、あるいはこれら支持体の表面にコロナ
放電処理、火炎処理、プラズマ処理、アンカー層塗工処
理などの易接着性を改良したようなものを好適に用いる
ことができ、これら支持体の坪量は、通常50〜300
g/m2程度である。
【0054】本発明におけるインク受理層を支持体上に
設ける方法としては、水またはアルコールなどの親水性
有機溶剤、あるいはこれらの混合溶媒を用いて、例え
ば、従来公知のエアーナイフコーター、カーテンコータ
ー、ダイコーター、ブレードコーター、ゲートロールコ
ーター、バーコーター、ロッドコーター、ロールコータ
ー、ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコ
ーター、サイズプレスなどの各種装置により支持体上に
塗工することができる。また、インク受理層の塗工後に
は、マシンカレンダー、TGカレンダー、スーパカレン
ダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を用いて
平滑化処理を行うことができる。
【0055】本発明のインク受理層の塗工量は特に制限
はないが、1〜50g/m2が好ましい。塗工量が1g
/m2未満であると十分な印字濃度およびインク吸収性
が得られないため好ましくなく、塗工量が50g/m2
を超えると記録シートのカール性が悪化する場合がある
ため好ましくない。
【0056】また、支持体を挟んだインク受理層の反対
面には、カール適性を付与するために、バックコート層
を塗設することも可能である。
【0057】本発明で云うインクとは、下記の色素、溶
媒、その他の添加剤からなる記録液体であり、色素とし
ては、発色性、鮮明性、安定性などが良好な、例えば、
C.I.Direct Yellow 12、C.I.Direct Yellow 24、C.I.Di
rect Yellow 26、C.I.DirectYellow 44、C.I.Direct Ye
llow 86、C.I.Direct Yellow 98、C.I.Direct Yellow 1
00、C.I.Direct Yellow 142、C.I.Direct red 1、C.I.D
irect red 4、C.I.Direct red 17、C.I.Direct red 2
8、C.I.Direct red 83、C.I.Direct Orenge 34、C.I.Di
rect Orenge 39、C.I.Direct Orenge 44、C.I.Direct O
renge 46、C.I.Direct Orenge 60、C.I.Direct Violet
47、C.I.Direct Violet 48、C.I.DirectBlue 6、C.I.Di
rect Blue 22、C.I.Direct Blue 25、C.I.Direct Blue
71、C.I.Direct Blue 86、C.I.Direct Blue 90、C.I.Di
rect Blue 106、C.I.Direct Blue 199、C.I.Direct Bla
ck 17、C.I.Direct Black 19、C.I.Direct Black 32、
C.I.Direct Black 51、C.I.Direct Black 62、C.I.Dire
ct Black 71、C.I.DirectBlack 108、C.I.Direct Black
146、C.I.Direct Black 154などの直接染料、C.I.Acid
Yellow 11、C.I.Acid Yellow 17、C.I.Acid Yellow 2
3、C.I.Acid Yellow25、C.I.Acid Yellow 29、C.I.Acid
Yellow 42、C.I.Acid Yellow 49、C.I.Acid Yellow 6
1、C.I.Acid Yellow 71、C.I.Acid red1、C.I.Acid red
6、C.I.Acidred 8、C.I.Acid red 32、C.I.Acid red 3
7、C.I.Acidred 51、C.I.Acid red 52、C.I.Acid red 8
0、C.I.Acid red 85、C.I.Acid red 87、C.I.Acid red
92、C.I.Acid red 94、C.I.Acid red 115、C.I.Acid re
d 180、C.I.Acid red 256、C.I.Acid red 317、C.I.Aci
d red 315、C.I.Acid Orenge 7、C.I.AcidOrenge 19、
C.I.Acid Violet 49、C.I.Acid Blue 9、C.I.Acid Blue
22、C.I.Acid Blue 40、C.I.Acid Blue 59、C.I.Acid
Blue 93、C.I.Acid Blue 102、C.I.Acid Blue104、C.I.
Acid Blue 113、C.I.Acid Blue 117、C.I.Acid Blue 12
0、C.I.Acid Blue167、C.I.Acid Blue 229、C.I.Acid B
lue 234、C.I.Acid Blue 254、C.I.AcidBlack 2、C.I.A
cid Black 7、C.I.Acid Black 24、C.I.Acid Black 2
6、C.I.Acid Black31、C.I.Acid Black 52、C.I.Acid B
lack 63、C.I.Acid Black 112、C.I.Acid Black118 な
どの酸性染料、その他にも塩基性染料、反応性染料或は
食品用色素などの水溶性染料あるいは、カーボンブラッ
クなどの顔料を用いることができる。
【0058】インクの溶媒としては、水および水溶性の
各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアル
コール、nープロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ルなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド
類;アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトンまた
はケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどのエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール
類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1、2、6
ーヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレン
グリコール、ジエチレングリコールなどのアルキレン基
が2〜6個のアルキレングリコール類;グリセリン、エ
チレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテルなどの多価アルコールの低級
アルキルエーテル類などが挙げられる。
【0059】上記の水溶性有機溶剤の中でも、特にジエ
チレングリコールなどの多価アルコール、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテルなどの多価アルコールの低級アル
キルエーテルが好ましい。
【0060】上記の水溶性の有機溶剤以外にも、高沸点
脂肪族炭化水素に代表される引火性、毒性などの安全性
に優れた非水溶性溶剤を用いる場合があり、各種無機顔
料、有機顔料などが色素として用いられることが多い。
【0061】本発明におけるインクジェット記録シート
のインク受理層への記録では、記録時に液状であるイン
クを使用するどのような記録シートとして用いてもかま
わない。例えば、熱溶融性物質、染顔料などを主成分と
する熱溶融性インクを樹脂フィルムや高密度紙、合成紙
などの薄い支持体上に塗布したインクシートをその裏側
より加熱し、インクを溶融させて転写する熱転写記録用
受像シート、熱溶融性インクを加熱溶融して微小液適
化、飛翔記録するインクジェット記録シート、光重合性
モノマーおよび無色または有色の染顔料を内包したマイ
クロカプセルを用いた感光感圧型ドナーシートに対応す
る受像シートなどが挙げられる。
【0062】これら記録シートの共通点は、記録時にイ
ンクが液体状態である点である。液状インクは硬化、固
定または定着までに記録シートのインク受理層の深さ方
向または水平方向に対して浸透または拡散していく。上
述した各種記録シートは、それぞれの方式に応じた吸収
性を必要とするもので、本発明のインクジェット記録シ
ートを上述した各種の記録用タックシートとして利用し
ても構わない。
【0063】インク中に添加されるその他の添加剤とし
ては、例えば、pH調節剤、金属封鎖剤、酸化防止剤、
防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面
活性剤、および防錆剤などが挙げられる。
【0064】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
【0065】〔評価方法〕 (1)光沢度 各インクジェット記録シートの表面について、JIS−
Z−8741に規定される60度鏡面光沢度を測定し
た。 A:81゜以上 B:71〜80゜ C:61〜70゜ D:51〜60゜ E:50゜以下
【0066】(2)耐水性 各インクジェット記録シートのインク受理層上にインク
ジェットプリンター(EPSON製、MJ−700V2
C)でブラックインクのベタ印字を行った後にアニオン
性ウレタンポリマーで被覆したインクジェット記録シー
トを用いて、白紙と印字の境界部分にシリンジを用いて
水を1ml滴下後、24時間放置した。放置した後の滲
み程度を目視評価した。 A:滲みは全く観察されない。 B:滲みが極わずかに観察された。 C:滲みが発生し、部分的にしみが観察された。 D:滲みが酷く、水滴下全体がしみとなった。
【0067】(3)耐オゾン性 各インクジェット記録シートのインク受理層上にインク
ジェットプリンター(EPSON製、MJ−700V2
C)でブラックインクのベタ印字を行った後にアニオン
性ウレタンポリマーで被覆したインクジェット記録シー
トを、オゾン導入口および排出口の付いたガラス容器中
に入れ、三菱電機製オゾナイザOS−1にて発生させた
オゾンを15分間連続して導入した。この時のオゾン濃
度は約80ppmであった。これらのインクジェット記
録用シートのオゾン処理前後のマゼンタインク色の色差
を測定した。色差は、L***(CIE1976)に
従って光照射前後のサンプルの色を測定した結果を基
に、下記数2で規定することができる。色差が大きいほ
ど、色劣化が生じていることを示し、色差が3.0未満
であれば視覚上、色の違いに大差はない。
【0068】
【数1】 △E={(△L*2+(△a*2+(△b*21/2 ここで、△Eは色差、△L*および△a*と△b*は、各
々光照射前後のL*およびa*とb*の差である。
【0069】(4)耐光性 各インクジェット記録シートのインク受理層上にインク
ジェットプリンター(EPSON製、MJ−700V2
C)でブラックインクのベタ印字を行った後にアニオン
性ウレタンポリマーで被覆したインクジェット記録シー
トを、キセノンアークフェードメーター、アトラス製C
i−35fを用い、ブラックパネル温度63℃、相対湿
度65%RHの環境下で30時間の光照射した前後のブ
ラックインク色の色差を測定した。色差の測定法は耐オ
ゾン性試験に準ずる。
【0070】(5)画像滲み 耐水性試験と同様にして、各インクジェット記録シート
のインク受理層に、インクジェットプリンター(EPS
ON製、MJ−700V2C)でブラックインクのベタ
印字を行った後に、アニオン性ウレタンポリマーによる
被覆を形成した。各インクジェット記録シートにマゼン
タの1ピクセル格子画像を印字した。印字直後に画像滲
みの程度を目視評価し、次いで30℃、65%の環境下
に3日間、7日間と放置した後の画像滲みの程度をさら
に目視評価した。実用的には◎〜○である。 ◎:光学顕微鏡による観察でも滲みは全く観察されず良
好であった。 ○:光学顕微鏡による観察で、極わずかな滲みだしが観
察できたが、画像品質には影響しない。 △:裸眼で、わずかな滲みが部分的に観察できた。 ×:画像全体に渡って滲みが酷く、画像品質の低下は避
けられない。
【0071】実施例1 支持体として、厚さ100μmの不透明白色ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(ダイヤホイルヘキスト製)
を用い、下記配合の第一のインク受理層塗工液(固形分
濃度15%)をエアーナイフコータにより、乾燥塗工量
10g/m2となるように支持体に塗工・乾燥した。 [第一のインク受理層の塗工液] 合成非晶質シリカ(ファインシールX37B:徳山曹達株式会社製) 100部 ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ株式会社製) 30部 コロイダルシリカ(スノーテックス−O:日産化学工業株式会社製) 30部 カチオン性染料定着剤(スミレズレジン1001:住友化学株式会社製)20部
【0072】第一のインク受理層表面に、下記配合の第
二のインク受理層を塗設した。 [第二のインク受理層の塗工液] アエロジル200 100部 ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ株式会社製) 15部 この組成物を固形分濃度20%として調液し、エアーナ
イフコータで、乾燥塗工量5g/m2となるように塗
工、乾燥し、該塗被面がチルドロールに接するように、
チルドロール表面温度50℃、線圧100kg/cmの
条件でカレンダー処理を行い、 実施例1のインクジェ
ット記録シートを得た。
【0073】この記録シートに、インクジェットプリン
ター(EPSON製、MJ−700V2C)を用いて画
像を形成した後、自己乳化型アニオン性ウレタンエマル
ジョンとして、最低造膜温度5℃以下のアニオン性ウレ
タンポリマー(スーパーフレックス126:第一工業製
薬社製)を樹脂分25重量%に希釈したものを刷毛によ
り塗布し、常温乾燥し厚さ約5μmのアニオン性ウレタ
ンポリマーによる被覆を形成し、実施例1の記録物を得
た。
【0074】実施例2 実施例1においてアエロジル200を擬ベ−マイトゾル
(カタロイドAS−3、触媒化成工業社製)に変える以
外は実施例1と同様にして実施例2の記録物を得た。
【0075】実施例3 支持体として、厚さ100μmの不透明白色ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(ダイヤホイルヘキスト製)
を用い、無機顔料を用いた下記配合のインク受理層塗工
液をワイヤーバーにより乾燥塗工量が10g/m2とな
るように塗工して、乾燥温度100℃で5分間の乾燥を
行った。 (インク受理層塗工液配合) 合成非晶質シリカ(ミズカシルP78A、水沢化学製) 100部 ポリビニルアルコール(PVA117、クラレ社製) 20部 染料定着剤(ポリフィックス601、昭和高分子製) 10部
【0076】次いで、実施例1で示したインク受理層を
ワイヤーバーにより乾燥塗工量が10gとなるように積
層塗工して、乾燥温度140℃で5分間乾燥を行った。
【0077】この記録シートに、インクジェットプリン
ター(EPSON製、MJ−700V2C)を用いて画
像を形成した後、自己乳化型アニオン性ウレタンエマル
ジョンとして、最低造膜温度30℃のアニオン性ウレタ
ンエマルジョン(スーパーフレックス160:第一工業
製薬社製)を樹脂分25重量%に希釈したものを刷毛に
より塗布し、100℃の雰囲気で加熱乾燥し厚さ約5μ
mのアニオン性ウレタンポリマーによる被覆を形成し、
実施例3の記録物を得た。
【0078】実施例4 実施例3において合成非晶質シリカを擬ベ−マイトゾル
(カタロイドAS−3、触媒化成工業社製)に変える以
外は実施例3と同様にして実施例4の記録物を得た。
【0079】実施例5 支持体として、厚さ100μmの不透明白色ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(ダイヤホイルヘキスト製)
を用い、無機顔料を用いた下記配合のインク受理層塗工
液をワイヤーバーにより乾燥塗工量が20g/m2とな
るように塗工して、乾燥温度100℃で5分間の乾燥を
行った。 (インク受理層塗工液配合) 気相法シリカ(アエロジル200、日本アエロジル社製) 100部 ポリビニルピロリドン(PVPK−80、ISP社製) 20部 カチオン性染料定着剤(スミレッツレジン1001:住友化学社製) 20部
【0080】この記録シートに、インクジェットプリン
ター(EPSON製、MJ−700V2C)を用いて画
像を形成した後、自己乳化型アニオン性ウレタンエマル
ジョンとして、最低造膜温度55℃のアニオン性ウレタ
ンエマルジョン(スーパーフレックス130:第一工業
製薬社製)を樹脂分30重量%に希釈したものを刷毛に
より塗布し、100℃の雰囲気で加熱乾燥し厚さ約5μ
mのアニオン性ウレタンポリマーによる被覆を形成し、
実施例5の記録物を得た。
【0081】実施例6支持体として、厚さ100μmの
不透明白色ポリエチレンテレフタレートフィ ルム(ダイヤホイルヘキスト製)を用い、無機顔料を用
いた下記配合のインク受理層塗工液をワイヤーバーによ
り乾燥塗工量が20g/m2となるように塗工して、乾
燥温度100℃で5分間の乾燥を行った。 (インク受理層塗工液配合) 気相法シリカ(アエロジル200、日本アエロジル社製) 100部 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20部 (メトローズ 60SH、信越化学社製) カチオン性染料定着剤(ポリフィックス601:昭和高分子製) 20部
【0082】この記録シートに、インクジェットプリン
ター(EPSON製、MJ−700V2C)を用いて画
像を形成した後、自己乳化型アニオン性ウレタンエマル
ジョンとして、最低造膜温度60℃以上のアニオン性ウ
レタンエマルジョン(ハイドランHW−350:大日本
インキ化学社製)を樹脂分25重量%に希釈したものを
刷毛により塗布し、100℃の雰囲気で加熱乾燥し厚さ
約5μmのアニオン性ウレタンポリマーによる被覆を形
成し、実施例6の記録物を得た。
【0083】比較例1 支持体として、厚さ100μmの不透明白色ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(ダイヤホイルヘキスト製)
を用い、無機顔料を用いた下記配合のインク受理層塗工
液をワイヤーバーにより乾燥塗工量が20g/m2となる
ように塗工して、乾燥温度100℃で5分間の乾燥を行
った。 (インク受理層塗工液配合) 気相法シリカ(アエロジル200、日本アエロジル社製) 100部 ポリビニルアルコール(PVA117、クラレ社製) 20部
【0084】この記録シートに、インクジェットプリン
ター(EPSON製、MJ−700V2C)を用いて画
像を形成した後、水溶性高分子化合物であるポリビニル
アルコール(PVA117、クラレ社製)の10%水溶
液を刷毛により塗布し、100℃の雰囲気で加熱乾燥し
厚さ約4μmの水溶性高分子による被覆を形成し、比較
例1の記録物を得た。
【0085】比較例2 実施例1において自己乳化型アニオン性ウレタンエマル
ジョンを、最低造膜温度40℃の強制乳化型ノニオン性
ウレタンエマルジョン(スーパーフレックスE−250
0:第一工業製薬社製)の樹脂分30重量%の希釈物で
あること以外は実施例1と同様にして、比較例2の記録
物を得た。
【0086】比較例3 実施例1において、インク受理層に画像形成後、自己乳
化型アニオン性ウレタンエマルジョンによるアニオン性
ウレタンポリマーによる被覆を設けない事以外は実施例
1と同様にして比較例3の記録物を得た。
【0087】比較例4 実施例2において、インク受理層に画像形成後、自己乳
化型アニオン性ウレタンエマルジョンによるアニオン性
ウレタンポリマーによる被覆を設けない事以外は実施例
2と同様にして比較例4の記録物を得た。
【0088】以上に挙げた実施例1〜6および比較例1
〜4の各インクジェット記録シートの評価結果をまとめ
て表1に記した。
【0089】
【表1】
【0090】本発明においてアニオン性ウレタンポリマ
ーは、無機超微粒子を被覆することにより、色素が水に
触れたり、空気中の酸素、オゾン、NOx と反応した
り、あるいは揮発するのを防止し、さらに紫外線を遮蔽
する機能を有する。基材が紙、布の場合のように空気等
を透過するものであっても、色素はインク受理層の透明
高分子層側により多く定着されているので、同様に効果
を発揮する。本発明による実施例1〜6のインクジェッ
ト記録シートでは、インク受理層中の色素がアニオン性
ウレタンポリマーによる被覆で保護されている為に、光
沢度、インク受理層の膜強度、耐水性、耐オゾン性、耐
光性および経時による画像滲みに優れていた。
【0091】しかしながら、比較例1のインクジェット
記録シートでは、自己乳化型アニオン性ウレタンエマル
ジョンの代わりに水溶性高分子で保護膜を作ったために
画像滲みが発生した。また、比較例2では、アニオン性
ウレタンエマルジョンが強制乳化型でありノニオン性ウ
レタンポリマ−の被覆であった為に、保存性には優れる
が画像滲みが発生した。また比較例3、4では自己乳化
型アニオン性ウレタンエマルジョンの高分子膜を設けな
かったために光沢度は低く、耐水性や耐オゾン性等の保
存性は著しく劣っていた。
【0092】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録シート及び
その製造方法によれば、耐水性、耐オゾン性、耐光性な
どの保存性に優れ、長期間にわたって高画質を維持する
保存安定性を有する。特に、水性インクを用いた記録に
対して好適である。また、本発明の製造方法は、記録物
に好ましい光沢度を付与することができるという効果も
有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも1層以上のイン
    ク受理層を設けてなるインクジェット記録シートにおい
    て、該インク受理層が無機超微粒子とバインダーおよび
    カチオン性染料定着剤からなるものであって、且つ該イ
    ンク受理層の最上層がアニオン性ウレタンポリマーで被
    覆されたインクジェット記録シート。
  2. 【請求項2】 支持体上に設けられたインク受理層に、
    色素を定着させて画像を形成した後、該インク受理層に
    透明仕上がりになる被膜を形成する塗料を塗布乾燥して
    アニオン性ウレタンポリマーを含有する被覆を形成する
    請求項1記載のインクジェット記録シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 該塗料が最低造膜温度50℃以下の自己
    乳化型アニオン性ウレタンエマルジョンであることを特
    徴とする請求項2記載のインクジェット記録シートの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 該被覆がアニオン性ウレタンエマルジョ
    ンの最低造膜温度以上の加熱処理で行われる請求項2〜
    3のいずれか1項に記載のインクジェット記録シートの
    製造方法。
JP2001042651A 2001-02-20 2001-02-20 インクジェット記録シート及びその製造方法 Pending JP2002240414A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001042651A JP2002240414A (ja) 2001-02-20 2001-02-20 インクジェット記録シート及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001042651A JP2002240414A (ja) 2001-02-20 2001-02-20 インクジェット記録シート及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002240414A true JP2002240414A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18904916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001042651A Pending JP2002240414A (ja) 2001-02-20 2001-02-20 インクジェット記録シート及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002240414A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011131479A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Oji Paper Co Ltd 光沢インクジェット記録用紙および光沢インクジェット記録用紙の製造方法
EP3061621A1 (en) 2015-02-26 2016-08-31 Canon Kabushiki Kaisha Recording method, recorded matter, recorded matter processing method, and method for improving fold-crack resistance of recorded matter

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011131479A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Oji Paper Co Ltd 光沢インクジェット記録用紙および光沢インクジェット記録用紙の製造方法
EP3061621A1 (en) 2015-02-26 2016-08-31 Canon Kabushiki Kaisha Recording method, recorded matter, recorded matter processing method, and method for improving fold-crack resistance of recorded matter
US10384468B2 (en) 2015-02-26 2019-08-20 Canon Kabushiki Kaisha Recording method, recorded matter, recorded matter processing method, and method for improving fold-crack resistance of recorded matter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5120601A (en) Recording medium and a method for the ink-jet recording using the same
US5723211A (en) Ink-jet printer recording element
JP3559679B2 (ja) インクジェット用記録媒体及びこれを用いたインクジェット記録方法
US20040109959A1 (en) Ink-jet media having improved water fastness
US20060147658A1 (en) Ink-jet recording medium
JPH09314991A (ja) インクジェット用被記録材
US20070202280A1 (en) Fast drying ink jet recording medium having an anionic surface layer and a cationic underlayer
US6723397B2 (en) Ink jet recording element
US5271989A (en) Recording medium with recording layer of PVP, hydroxy-containing resin and condensation product of sorbitol and aromatic aldehyde and method of producing the same
JP2005088337A (ja) インクジェット記録媒体、その製造方法及びインクジェット画像形成方法
JPH05124330A (ja) 被記録材
US6367922B2 (en) Ink jet printing process
JP2002240414A (ja) インクジェット記録シート及びその製造方法
US6378974B1 (en) Ink jet method with improved tonal range
JP3017805B2 (ja) インクジェット記録シート
EP1024021A2 (en) Ink jet printing process
EP0987119B1 (en) Ink jet printing method
JP3918682B2 (ja) インクジェット記録用シート
JP2002248849A (ja) インクジェット記録シート及びその製造方法
JP2002293005A (ja) インクジェット記録シート及びその製造方法
JP2002264464A (ja) インクジェット記録シートの製造方法
JPH10166715A (ja) インクジェット記録シート
JP3574981B2 (ja) インクジェット記録用シート
US6649233B1 (en) Inkjet ink image recording element
JP2002240419A (ja) インクジェット記録シート及びその製造方法