JP2002240241A - スクリーン印刷機 - Google Patents
スクリーン印刷機Info
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- JP2002240241A JP2002240241A JP2001041200A JP2001041200A JP2002240241A JP 2002240241 A JP2002240241 A JP 2002240241A JP 2001041200 A JP2001041200 A JP 2001041200A JP 2001041200 A JP2001041200 A JP 2001041200A JP 2002240241 A JP2002240241 A JP 2002240241A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プリント基板に回路パターンを印刷するスク
リーン印刷機において、スキージゴムの柔軟性による圧
力の逃げを防止し、部分的に印刷圧力を制御することが
可能なスクリーン印刷機を提供すること。 【解決手段】 スキージゴム(10)に対応して湾曲可
能な分割部(21A−1〜21A−8)と、個々に所定
の圧力を加える加圧部(50A−1〜50A−8)と、
稜部(11)の真上に位置し、加圧部(50A)及びス
キージゴム(10)間の圧力伝達を媒介する圧力伝達部
(211A)とを備える。
リーン印刷機において、スキージゴムの柔軟性による圧
力の逃げを防止し、部分的に印刷圧力を制御することが
可能なスクリーン印刷機を提供すること。 【解決手段】 スキージゴム(10)に対応して湾曲可
能な分割部(21A−1〜21A−8)と、個々に所定
の圧力を加える加圧部(50A−1〜50A−8)と、
稜部(11)の真上に位置し、加圧部(50A)及びス
キージゴム(10)間の圧力伝達を媒介する圧力伝達部
(211A)とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に回
路パターンを印刷するスクリーン印刷機に関するもので
ある。
路パターンを印刷するスクリーン印刷機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3(a)は、従来のスクリーン印刷機
を示す断面図である。図3(b)は、斜視図であり、各
部機能の説明の便宜上、クランプ部30からスキージホ
ルダ20を外した状態を示している。従来のスクリーン
印刷機1は、スキージゴム10、スキージホルダ20、
クランプ部30、押さえ部40、スクリーン60、印刷
テーブル70を備える。スクリーン印刷機1は、スキー
ジゴム10でスクリーン60の目からインクを押し出
し、ワーク80へ回路パターンの印刷を行う。
を示す断面図である。図3(b)は、斜視図であり、各
部機能の説明の便宜上、クランプ部30からスキージホ
ルダ20を外した状態を示している。従来のスクリーン
印刷機1は、スキージゴム10、スキージホルダ20、
クランプ部30、押さえ部40、スクリーン60、印刷
テーブル70を備える。スクリーン印刷機1は、スキー
ジゴム10でスクリーン60の目からインクを押し出
し、ワーク80へ回路パターンの印刷を行う。
【0003】スキージゴム10は、弾力性、耐インク溶
剤性及び耐摩耗性を備える角状のゴム板であり、一定の
角度を保ちながらスクリーン60上を移動し、先端の稜
部11を用いてスクリーン60のメッシュ部分からイン
クを押し出し、スクリーン60の下のワーク80にイン
クを転写する。スキージゴム10には、天然ゴム、ニト
リルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム
等が用いられる。
剤性及び耐摩耗性を備える角状のゴム板であり、一定の
角度を保ちながらスクリーン60上を移動し、先端の稜
部11を用いてスクリーン60のメッシュ部分からイン
クを押し出し、スクリーン60の下のワーク80にイン
クを転写する。スキージゴム10には、天然ゴム、ニト
リルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム
等が用いられる。
【0004】スキージホルダ20は、同形状の2枚のア
ルミニウム板であり、スキージゴム10を挟み込み、保
持している。クランプ部30は、スキージゴム10を挟
み込んだスキージホルダ20を固定する。押さえ部40
は、調整された位置に固定されることにより又は圧力シ
リンダにより、印刷圧力を制御するベース部分である。
スクリーン60は、写真法や型紙法により、回路パター
ン以外の部分の目をつぶして製版したシルク、ナイロ
ン、ポリエステルなどの繊維、或いはステンレススチー
ルの針金を織り込んだものである。印刷テーブル70
は、スクリーン60及びワーク80を保持する。ワーク
80は、被印刷物のプリント基板である。
ルミニウム板であり、スキージゴム10を挟み込み、保
持している。クランプ部30は、スキージゴム10を挟
み込んだスキージホルダ20を固定する。押さえ部40
は、調整された位置に固定されることにより又は圧力シ
リンダにより、印刷圧力を制御するベース部分である。
スクリーン60は、写真法や型紙法により、回路パター
ン以外の部分の目をつぶして製版したシルク、ナイロ
ン、ポリエステルなどの繊維、或いはステンレススチー
ルの針金を織り込んだものである。印刷テーブル70
は、スクリーン60及びワーク80を保持する。ワーク
80は、被印刷物のプリント基板である。
【0005】図4は、従来のスクリーン印刷機における
力の作用を示す断面図である。点Oは稜部11とスクリ
ーン60が接する点である。スキージゴム10は、スク
リーン60に対してX方向に移動するため、点Oにおい
て−X方向の摩擦力を受ける。この摩擦力の大きさは、
点Oにかかる−Y方向の力の大きさに比例する。
力の作用を示す断面図である。点Oは稜部11とスクリ
ーン60が接する点である。スキージゴム10は、スク
リーン60に対してX方向に移動するため、点Oにおい
て−X方向の摩擦力を受ける。この摩擦力の大きさは、
点Oにかかる−Y方向の力の大きさに比例する。
【0006】押さえ部40の位置により印刷圧力を制御
する場合には、押さえ部40の位置により、スキージゴ
ム10に弾性が働き、スキージゴム10は、点Oにおい
て−Y方向の力を受ける。このとき点Oにかかる摩擦力
は、点Oの−X方向へのずれを助長し、点Oの−Y方向
にかかる圧力を弱める。
する場合には、押さえ部40の位置により、スキージゴ
ム10に弾性が働き、スキージゴム10は、点Oにおい
て−Y方向の力を受ける。このとき点Oにかかる摩擦力
は、点Oの−X方向へのずれを助長し、点Oの−Y方向
にかかる圧力を弱める。
【0007】一方、圧力シリンダにより印刷圧力を制御
する場合には、圧力シリンダから加えられた圧力は、圧
力シリンダが圧力を押し出す方向であるF方向へ、クラ
ンプ部30、スキージホルダ20を通じてスキージゴム
10に伝わる。この圧力により、スキージゴム10は、
点Oにおいて−Y方向及び−X方向の成分を有する力を
受ける。このとき点Oにかかる摩擦力は、同様に点Oの
−X方向へのずれを助長し、点Oの−Y方向にかかる圧
力を弱める。
する場合には、圧力シリンダから加えられた圧力は、圧
力シリンダが圧力を押し出す方向であるF方向へ、クラ
ンプ部30、スキージホルダ20を通じてスキージゴム
10に伝わる。この圧力により、スキージゴム10は、
点Oにおいて−Y方向及び−X方向の成分を有する力を
受ける。このとき点Oにかかる摩擦力は、同様に点Oの
−X方向へのずれを助長し、点Oの−Y方向にかかる圧
力を弱める。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、スクリーン印
刷機1は、押さえ部40の位置により印刷圧力を制御す
る場合には、スキージゴム10の柔軟性により、設定で
きる印刷圧力が制限される問題があった。一方、圧力シ
リンダにより印刷圧力を制御する場合にも、点Oおいて
−X方向に作用する力及び−Y方向に作用する力による
摩擦力により、稜部11が−X方向にずれて圧力が逃げ
るため、同様にスキージゴム10の柔軟性により、設定
できる印刷圧力が制限される問題があった。この問題を
解決するために、剛性の高いスキージゴム10を用いて
も、スキージゴム10が部分的に湾曲しないため、ワー
ク80の凹凸に対して部分的に印刷圧力を制御できない
問題がある。
刷機1は、押さえ部40の位置により印刷圧力を制御す
る場合には、スキージゴム10の柔軟性により、設定で
きる印刷圧力が制限される問題があった。一方、圧力シ
リンダにより印刷圧力を制御する場合にも、点Oおいて
−X方向に作用する力及び−Y方向に作用する力による
摩擦力により、稜部11が−X方向にずれて圧力が逃げ
るため、同様にスキージゴム10の柔軟性により、設定
できる印刷圧力が制限される問題があった。この問題を
解決するために、剛性の高いスキージゴム10を用いて
も、スキージゴム10が部分的に湾曲しないため、ワー
ク80の凹凸に対して部分的に印刷圧力を制御できない
問題がある。
【0009】また、スキージホルダ20が剛性の高い1
枚板であってスキージゴム10を固定し、スキージゴム
10の湾曲可能な部分が小さいことから、ワーク80の
凹凸に対する部分的な印刷圧力制御が十分でない問題が
あった。更に、圧力シリンダにより印刷圧力を制御する
場合には、スキージホルダ20、クランプ部30及び押
さえ部40の質量が大きく、慣性が大きいことから、制
御の即時性に欠ける問題があった。一方、スクリーン6
0の表面張力は、固定されている枠に近ければ大きく、
中央に近いほど小さくなるため、スキージゴム10との
摩擦によりスクリーン60の中央に印刷方向への歪みが
発生する問題があり、この歪みを防止するためにも部分
的に印刷圧力を制御することが必要であった。
枚板であってスキージゴム10を固定し、スキージゴム
10の湾曲可能な部分が小さいことから、ワーク80の
凹凸に対する部分的な印刷圧力制御が十分でない問題が
あった。更に、圧力シリンダにより印刷圧力を制御する
場合には、スキージホルダ20、クランプ部30及び押
さえ部40の質量が大きく、慣性が大きいことから、制
御の即時性に欠ける問題があった。一方、スクリーン6
0の表面張力は、固定されている枠に近ければ大きく、
中央に近いほど小さくなるため、スキージゴム10との
摩擦によりスクリーン60の中央に印刷方向への歪みが
発生する問題があり、この歪みを防止するためにも部分
的に印刷圧力を制御することが必要であった。
【0010】本発明の課題は、プリント基板に回路パタ
ーンを印刷するスクリーン印刷機において、スキージゴ
ムの柔軟性による圧力の逃げを防止し、部分的に印刷圧
力を制御することが可能なスクリーン印刷機を提供する
ことである。
ーンを印刷するスクリーン印刷機において、スキージゴ
ムの柔軟性による圧力の逃げを防止し、部分的に印刷圧
力を制御することが可能なスクリーン印刷機を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、プリント基板に回路パターン
を印刷するスクリーン印刷機において、スクリーン(6
0)と接しながら移動し、インクを押し出す稜部(1
1)を有するスキージ(10)と、前記スキージに対し
て、前記スクリーン面のほぼ垂直方向に所定の圧力をか
けることによって、印刷圧力を制御する圧力制御部(2
0A,30A,40A,50A)とを備えることを特徴
とするスクリーン印刷機(1A)である。
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、プリント基板に回路パターン
を印刷するスクリーン印刷機において、スクリーン(6
0)と接しながら移動し、インクを押し出す稜部(1
1)を有するスキージ(10)と、前記スキージに対し
て、前記スクリーン面のほぼ垂直方向に所定の圧力をか
けることによって、印刷圧力を制御する圧力制御部(2
0A,30A,40A,50A)とを備えることを特徴
とするスクリーン印刷機(1A)である。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載のスク
リーン印刷機(1A)において、前記圧力制御部は、前
記スキージの前記スクリーン面と反対側の面(D)と、
前記稜部を含み前記スクリーン面に対してほぼ垂直な面
(E’)とが交わる部分(B)、又は、この部分よりも
前記スキージの移動方向に対して後方の部分(C)に圧
力をかけることを特徴とするスクリーン印刷機(1A)
である。
リーン印刷機(1A)において、前記圧力制御部は、前
記スキージの前記スクリーン面と反対側の面(D)と、
前記稜部を含み前記スクリーン面に対してほぼ垂直な面
(E’)とが交わる部分(B)、又は、この部分よりも
前記スキージの移動方向に対して後方の部分(C)に圧
力をかけることを特徴とするスクリーン印刷機(1A)
である。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のスクリーン印刷機(1A)において、前記圧力
制御部は、前記スキージを保持するスキージ保持部(2
0A)と、前記スキージ保持部に所定の圧力を加える加
圧部(50A)と、前記スキージ保持部に設けられ、前
記スキージの前記稜部に対して加圧方向の反対側で、前
記加圧部からの圧力を受ける圧力受け部(211A)と
を備えることを特徴とするスクリーン印刷機(1A)で
ある。
に記載のスクリーン印刷機(1A)において、前記圧力
制御部は、前記スキージを保持するスキージ保持部(2
0A)と、前記スキージ保持部に所定の圧力を加える加
圧部(50A)と、前記スキージ保持部に設けられ、前
記スキージの前記稜部に対して加圧方向の反対側で、前
記加圧部からの圧力を受ける圧力受け部(211A)と
を備えることを特徴とするスクリーン印刷機(1A)で
ある。
【0014】請求項4の発明は、請求項3に記載のスク
リーン印刷機(1A)において、前記加圧部は、前記ス
キージの幅方向(Z軸方向)によって異なる所定の圧力
を、前記圧力受け部にかけることを特徴とするスクリー
ン印刷機(1A)である。
リーン印刷機(1A)において、前記加圧部は、前記ス
キージの幅方向(Z軸方向)によって異なる所定の圧力
を、前記圧力受け部にかけることを特徴とするスクリー
ン印刷機(1A)である。
【0015】請求項5の発明は、請求項3又は請求項4
に記載のスクリーン印刷機(1A)において、前記スキ
ージ保持部は、前記スキージの変形に応じて変形可能で
あることを特徴とするスクリーン印刷機(1A)であ
る。
に記載のスクリーン印刷機(1A)において、前記スキ
ージ保持部は、前記スキージの変形に応じて変形可能で
あることを特徴とするスクリーン印刷機(1A)であ
る。
【0016】請求項6の発明は、請求項5に記載のスク
リーン印刷機(1A)において、前記スキージ保持部
は、スリットにより分割された分割部(21A−1〜2
1A−8)を備え、前記分割部は、前記スキージの変形
に応じて変形可能であることを特徴とするスクリーン印
刷機(1A)である。
リーン印刷機(1A)において、前記スキージ保持部
は、スリットにより分割された分割部(21A−1〜2
1A−8)を備え、前記分割部は、前記スキージの変形
に応じて変形可能であることを特徴とするスクリーン印
刷機(1A)である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照しながら、本
発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1
は、本発明によるスクリーン印刷機の実施形態を示し、
図1(a)は正面図、図1(b)は上面図、図1(c)
は図1(a)のP−Pにおける断面図である〔相互間の
表記を明確にするため、図1(a)及び図1(b)にお
いて、スクリーン60、印刷テーブル70及びワーク8
0の表記を省略する〕。なお、前述した従来例と同様の
機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する
説明を適宜省略する。スクリーン印刷機1Aは、スキー
ジゴム10、スキージホルダ20A、クランプ部30
A、押さえ部40A、加圧部50A、スクリーン60、
印刷テーブル70を備えている。
発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1
は、本発明によるスクリーン印刷機の実施形態を示し、
図1(a)は正面図、図1(b)は上面図、図1(c)
は図1(a)のP−Pにおける断面図である〔相互間の
表記を明確にするため、図1(a)及び図1(b)にお
いて、スクリーン60、印刷テーブル70及びワーク8
0の表記を省略する〕。なお、前述した従来例と同様の
機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する
説明を適宜省略する。スクリーン印刷機1Aは、スキー
ジゴム10、スキージホルダ20A、クランプ部30
A、押さえ部40A、加圧部50A、スクリーン60、
印刷テーブル70を備えている。
【0018】スキージホルダ20Aは、スキージゴム1
0を上部から保持する上部ホルダ21A及び下部から保
持する下部ホルダ22Aの2枚のアルミニウム板を備え
ている。上部ホルダ21Aは、スリットにより分割され
る8つの分割部21A−1〜21A−8を備えている。
個々の分割部21A−1〜21A−8は、スキージゴム
10に対応して垂直方向へ湾曲可能な柔軟性を有し、そ
の先端部分には、圧力伝達部211A(211A−1〜
211A−8)が設けられている。圧力伝達部211A
は、スキージゴム10及び加圧部50Aの間、稜部11
の真上に位置し、分割部21A−1〜21A−8の先端
がスキージゴム10と反対側にL字型に折り曲げられた
部分である。圧力伝達部211Aは、スキージゴム10
又は加圧部50Aから加えられた垂直方向の圧力を他方
に伝達する。
0を上部から保持する上部ホルダ21A及び下部から保
持する下部ホルダ22Aの2枚のアルミニウム板を備え
ている。上部ホルダ21Aは、スリットにより分割され
る8つの分割部21A−1〜21A−8を備えている。
個々の分割部21A−1〜21A−8は、スキージゴム
10に対応して垂直方向へ湾曲可能な柔軟性を有し、そ
の先端部分には、圧力伝達部211A(211A−1〜
211A−8)が設けられている。圧力伝達部211A
は、スキージゴム10及び加圧部50Aの間、稜部11
の真上に位置し、分割部21A−1〜21A−8の先端
がスキージゴム10と反対側にL字型に折り曲げられた
部分である。圧力伝達部211Aは、スキージゴム10
又は加圧部50Aから加えられた垂直方向の圧力を他方
に伝達する。
【0019】クランプ部30Aは、スキージゴム10の
稜部11がスクリーン60と接する位置で固定され、ス
キージゴム10を挟み込んだスキージホルダ20Aを保
持する。
稜部11がスクリーン60と接する位置で固定され、ス
キージゴム10を挟み込んだスキージホルダ20Aを保
持する。
【0020】押さえ部40Aは、位置が固定され、加圧
部50Aを保持している。加圧部50Aは、スキージホ
ルダ20Aの分割部21A−1〜21A−8と同数設け
られている(50A−1〜50A−8)。個々の加圧部
50A−1〜50A−8は、対応する分割部21A−1
〜21A−8の圧力伝達部211A−1〜211A−8
に所定の圧力を加えている。尚、中心側の加圧部50A
−4,50A−5の圧力は、スクリーン60の表面張力
を考慮して、外側の加圧部50A−1,50A−8の圧
力よりも小さくなるように設定した。同様に、稜部11
がスクリーン60の枠の近くを移動する場合には、中心
の近くを移動する場合に比べて加圧部50Aの圧力を高
く設定した。
部50Aを保持している。加圧部50Aは、スキージホ
ルダ20Aの分割部21A−1〜21A−8と同数設け
られている(50A−1〜50A−8)。個々の加圧部
50A−1〜50A−8は、対応する分割部21A−1
〜21A−8の圧力伝達部211A−1〜211A−8
に所定の圧力を加えている。尚、中心側の加圧部50A
−4,50A−5の圧力は、スクリーン60の表面張力
を考慮して、外側の加圧部50A−1,50A−8の圧
力よりも小さくなるように設定した。同様に、稜部11
がスクリーン60の枠の近くを移動する場合には、中心
の近くを移動する場合に比べて加圧部50Aの圧力を高
く設定した。
【0021】図2は、本発明によるスクリーン印刷機の
実施形態における力の作用を示す断面図である。点Oは
稜部11とスクリーン60が接する点、点Aは、スキー
ジ10のスクリーン60と反対側の面Dと、稜部11を
含みスクリーン60に対して垂直な面Eとが交わる部分
であって点Oの真上に位置する点であり、圧力伝達部2
11Aとスキージゴム10が接する点である。スクリー
ン印刷機1Aは、加圧部50Aからの圧力を点Aからス
キージゴム10に伝える。この圧力により、スキージゴ
ム10は、点Aにおいて−Y方向の力を受け、点Oにお
いて−Y方向の力を受ける。また、スキージゴム10
は、点Oにおいて−X方向の摩擦力を受ける。
実施形態における力の作用を示す断面図である。点Oは
稜部11とスクリーン60が接する点、点Aは、スキー
ジ10のスクリーン60と反対側の面Dと、稜部11を
含みスクリーン60に対して垂直な面Eとが交わる部分
であって点Oの真上に位置する点であり、圧力伝達部2
11Aとスキージゴム10が接する点である。スクリー
ン印刷機1Aは、加圧部50Aからの圧力を点Aからス
キージゴム10に伝える。この圧力により、スキージゴ
ム10は、点Aにおいて−Y方向の力を受け、点Oにお
いて−Y方向の力を受ける。また、スキージゴム10
は、点Oにおいて−X方向の摩擦力を受ける。
【0022】本実施形態によれば、加圧部50Aからの
圧力が稜部11の真上の点Aからスキージゴム10に伝
わるため、スキージゴム10の柔軟性による圧力の逃げ
を防止することが可能となった。また、柔軟性を有する
スキージゴム10に対応して湾曲可能な分割部21A−
1〜21A−8を設けたことにより、ワーク80の凹凸
に対して、精度が高く、即時性を有する部分的な印刷圧
力の制御が可能となった。更に、スクリーン60の表面
張力に対応させて、加圧部50Aの圧力を設定すること
により、スクリーン60の歪みを防止することが可能と
なった。
圧力が稜部11の真上の点Aからスキージゴム10に伝
わるため、スキージゴム10の柔軟性による圧力の逃げ
を防止することが可能となった。また、柔軟性を有する
スキージゴム10に対応して湾曲可能な分割部21A−
1〜21A−8を設けたことにより、ワーク80の凹凸
に対して、精度が高く、即時性を有する部分的な印刷圧
力の制御が可能となった。更に、スクリーン60の表面
張力に対応させて、加圧部50Aの圧力を設定すること
により、スクリーン60の歪みを防止することが可能と
なった。
【0023】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、本実施形
態において、上部ホルダ21Aは、スリットにより分割
された分割部21A−1〜21A−8を備えず、柔軟性
によりスキージゴム10に対応して湾曲しても同様の効
果が得られる。
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、本実施形
態において、上部ホルダ21Aは、スリットにより分割
された分割部21A−1〜21A−8を備えず、柔軟性
によりスキージゴム10に対応して湾曲しても同様の効
果が得られる。
【0024】本実施形態において、加圧部50Aは、圧
力伝達部211Aによらずに、スキージゴム10に直接
圧力を伝えてもよい。
力伝達部211Aによらずに、スキージゴム10に直接
圧力を伝えてもよい。
【0025】本実施形態において、クランプ部30A
は、位置が固定されず、スクリーン60に対して垂直方
向に移動可能であり、スキージホルダ20A及びクラン
プ部30Aは、従来例と比べ質量を小さくしてもよい。
従来例のように押さえ部40Aからかかる圧力をスキー
ジゴム10に伝えるための剛性を必要としないため、軽
量化が可能であって、スキージゴム10にかかる慣性が
小さくなるため、ワーク80のZ軸方向(図2参照)で
一律な凹凸に対して、スキージゴム10、スキージホル
ダ20A及びクランプ部30Aが上下動することによ
り、印刷圧力を制御することが可能である。
は、位置が固定されず、スクリーン60に対して垂直方
向に移動可能であり、スキージホルダ20A及びクラン
プ部30Aは、従来例と比べ質量を小さくしてもよい。
従来例のように押さえ部40Aからかかる圧力をスキー
ジゴム10に伝えるための剛性を必要としないため、軽
量化が可能であって、スキージゴム10にかかる慣性が
小さくなるため、ワーク80のZ軸方向(図2参照)で
一律な凹凸に対して、スキージゴム10、スキージホル
ダ20A及びクランプ部30Aが上下動することによ
り、印刷圧力を制御することが可能である。
【0026】本実施形態において、加圧部50A−1〜
50A−8及び分割部21A−1〜21A−8は、8つ
設けたが、1以上7以下又は9以上設けてもよい。多け
れば多いほど、より精度の高い部分的な印刷圧力制御が
可能である。
50A−8及び分割部21A−1〜21A−8は、8つ
設けたが、1以上7以下又は9以上設けてもよい。多け
れば多いほど、より精度の高い部分的な印刷圧力制御が
可能である。
【0027】本実施形態において、図2に示すように、
スクリーン印刷機1Aは、加圧部50Aからの圧力を、
スキージゴム10のスクリーン60と反対側の面Dと、
稜部11を含みスクリーン60に対してほぼ垂直な面
E’とが交わる部分に位置する点B又は点Bよりもスキ
ージゴム10の移動方向Xに対して後方の部分に位置す
る点Cからスキージゴム10に伝えてもよい。点Bから
圧力を伝える場合には、点Bにかかる−Y方向の力によ
り点Oにおいて−X方向に作用する力が−Y方向に作用
する力に比べ小さいものとなり、点Bから点Aへの距離
及びスキージゴム10の弾性を調整することにより、本
実施形態と同様の効果を得ることができる。点Cから圧
力を伝える場合には、スキージゴム10は、点Cにおい
て−Y方向の力を受け、その弾性により、点Oにおいて
−Y方向及び摩擦力が働く方向と逆のX方向の力を受け
る。従って、スキージゴム10の摩擦力による湾曲を防
止することが可能であることから、本実施形態の効果に
加え、より一層スキージゴム10の柔軟性による圧力の
逃げを防止することが可能である。
スクリーン印刷機1Aは、加圧部50Aからの圧力を、
スキージゴム10のスクリーン60と反対側の面Dと、
稜部11を含みスクリーン60に対してほぼ垂直な面
E’とが交わる部分に位置する点B又は点Bよりもスキ
ージゴム10の移動方向Xに対して後方の部分に位置す
る点Cからスキージゴム10に伝えてもよい。点Bから
圧力を伝える場合には、点Bにかかる−Y方向の力によ
り点Oにおいて−X方向に作用する力が−Y方向に作用
する力に比べ小さいものとなり、点Bから点Aへの距離
及びスキージゴム10の弾性を調整することにより、本
実施形態と同様の効果を得ることができる。点Cから圧
力を伝える場合には、スキージゴム10は、点Cにおい
て−Y方向の力を受け、その弾性により、点Oにおいて
−Y方向及び摩擦力が働く方向と逆のX方向の力を受け
る。従って、スキージゴム10の摩擦力による湾曲を防
止することが可能であることから、本実施形態の効果に
加え、より一層スキージゴム10の柔軟性による圧力の
逃げを防止することが可能である。
【0028】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、スクリーン面に対してほぼ垂直方向の圧
力をスキージにかけることにより、スキージの柔軟性に
よる圧力の逃げを防止することが可能となった。
発明によれば、スクリーン面に対してほぼ垂直方向の圧
力をスキージにかけることにより、スキージの柔軟性に
よる圧力の逃げを防止することが可能となった。
【0029】請求項2の発明によれば、より一層スキー
ジの柔軟性による圧力の逃げを防止することが可能とな
った。
ジの柔軟性による圧力の逃げを防止することが可能とな
った。
【0030】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の発明と同様の効果を得ることが可能となった。
求項2の発明と同様の効果を得ることが可能となった。
【0031】請求項4の発明によれば、加圧部は、幅方
向によって異なる圧力をスキージにかけるため、スクリ
ーンの歪みを防止することが可能となった。
向によって異なる圧力をスキージにかけるため、スクリ
ーンの歪みを防止することが可能となった。
【0032】請求項5又は請求項6の発明によれば、ス
キージ保持部がスキージに対応して湾曲し、スキージ保
持部の質量が軽く、スキージにかかる慣性が小さいた
め、被印刷物の凹凸に対して、より精度が高く、即時性
を有する効果的な印刷圧力制御が可能となった。
キージ保持部がスキージに対応して湾曲し、スキージ保
持部の質量が軽く、スキージにかかる慣性が小さいた
め、被印刷物の凹凸に対して、より精度が高く、即時性
を有する効果的な印刷圧力制御が可能となった。
【図1】本発明によるスクリーン印刷機の実施形態を示
す正面図、上面図、断面図である。
す正面図、上面図、断面図である。
【図2】本発明によるスクリーン印刷機の実施形態にお
ける力の作用を示す断面図である。
ける力の作用を示す断面図である。
【図3】従来のスクリーン印刷機を示す断面図及び斜視
図である。
図である。
【図4】従来のスクリーン印刷機における力の作用を示
す断面図である。
す断面図である。
1,1A スクリーン印刷機 10 スキージゴム 11 稜部 20,20A スキージホルダ 21A 上部ホルダ 21A−1〜21A−8 分割部 211A 圧力伝達部 22A 下部ホルダ 30,30A クランプ部 40,40A 押さえ部 50A 加圧部 60 スクリーン 70 印刷テーブル 80 ワーク
Claims (6)
- 【請求項1】 プリント基板に回路パターンを印刷する
スクリーン印刷機において、 スクリーンと接しながら移動し、インクを押し出す稜部
を有するスキージと、 前記スキージに対して、前記スクリーン面のほぼ垂直方
向に所定の圧力をかけることによって、印刷圧力を制御
する圧力制御部とを備えることを特徴とするスクリーン
印刷機。 - 【請求項2】 請求項1に記載のスクリーン印刷機にお
いて、 前記圧力制御部は、前記スキージの前記スクリーン面と
反対側の面と、前記稜部を含み前記スクリーン面に対し
てほぼ垂直な面とが交わる部分、又は、この部分よりも
前記スキージの移動方向に対して後方の部分に圧力をか
けることを特徴とするスクリーン印刷機。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のスクリー
ン印刷機において、 前記圧力制御部は、 前記スキージを保持するスキージ保持部と、 前記スキージ保持部に所定の圧力を加える加圧部と、 前記スキージ保持部に設けられ、前記スキージの前記稜
部に対して加圧方向の反対側で、前記加圧部からの圧力
を受ける圧力受け部とを備えることを特徴とするスクリ
ーン印刷機。 - 【請求項4】 請求項3に記載のスクリーン印刷機にお
いて、 前記加圧部は、前記スキージの幅方向によって異なる所
定の圧力を、前記圧力受け部にかけることを特徴とする
スクリーン印刷機。 - 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載のスクリー
ン印刷機において、 前記スキージ保持部は、前記スキージの変形に応じて変
形可能であることを特徴とするスクリーン印刷機。 - 【請求項6】 請求項5に記載のスクリーン印刷機にお
いて、 前記スキージ保持部は、スリットにより分割された分割
部を備え、 前記分割部は、前記スキージの変形に応じて変形可能で
あることを特徴とするスクリーン印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001041200A JP2002240241A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | スクリーン印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001041200A JP2002240241A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | スクリーン印刷機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002240241A true JP2002240241A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18903680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001041200A Pending JP2002240241A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | スクリーン印刷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002240241A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102355801A (zh) * | 2008-04-02 | 2012-02-15 | 松下电器产业株式会社 | 丝网印刷机 |
-
2001
- 2001-02-19 JP JP2001041200A patent/JP2002240241A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102355801A (zh) * | 2008-04-02 | 2012-02-15 | 松下电器产业株式会社 | 丝网印刷机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070119 |