JP2002240227A - 目地付化粧板 - Google Patents
目地付化粧板Info
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- JP2002240227A JP2002240227A JP2001046558A JP2001046558A JP2002240227A JP 2002240227 A JP2002240227 A JP 2002240227A JP 2001046558 A JP2001046558 A JP 2001046558A JP 2001046558 A JP2001046558 A JP 2001046558A JP 2002240227 A JP2002240227 A JP 2002240227A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加工性及び施工性がよく、強度の大きい、難
燃性若しくは不燃性のタイル模様を有する目地付化粧板
を提供すること。 【解決手段】 メラミン樹脂を含浸させた表面紙1から
なる表面層と、無機質骨材を含有し、熱硬化性樹脂を含
浸させたガラス不織布からなる芯材シート2を複数枚積
層してなる芯材シート層と、熱硬化性樹脂を含浸させた
裏面紙3からなる裏面層とからなる化粧板であって、こ
の化粧板Tの表面に、タイル模様43となるように、幅
2〜5mm、深さ0.2〜0.7mmの目地41を形成
するとともに、この目地41に対応して、中間層の芯材
シート2が凹曲されるようにする。
燃性若しくは不燃性のタイル模様を有する目地付化粧板
を提供すること。 【解決手段】 メラミン樹脂を含浸させた表面紙1から
なる表面層と、無機質骨材を含有し、熱硬化性樹脂を含
浸させたガラス不織布からなる芯材シート2を複数枚積
層してなる芯材シート層と、熱硬化性樹脂を含浸させた
裏面紙3からなる裏面層とからなる化粧板であって、こ
の化粧板Tの表面に、タイル模様43となるように、幅
2〜5mm、深さ0.2〜0.7mmの目地41を形成
するとともに、この目地41に対応して、中間層の芯材
シート2が凹曲されるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、目地付化粧板に関
し、特に、台所や風呂場の壁材等の建築用内外装材とし
て好適に使用することができる難燃性若しくは不燃性の
タイル模様を有する目地付化粧板に関するものである。
し、特に、台所や風呂場の壁材等の建築用内外装材とし
て好適に使用することができる難燃性若しくは不燃性の
タイル模様を有する目地付化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の建築用内外装材として使
用する化粧板として、水酸化アルミニウム等の無機質骨
材を主たる材料とし、これに熱硬化性樹脂を添加してな
る基板の表面に、印刷を施した熱硬化性樹脂を含浸させ
た化粧紙を積層、一体化したものが実用化されている。
用する化粧板として、水酸化アルミニウム等の無機質骨
材を主たる材料とし、これに熱硬化性樹脂を添加してな
る基板の表面に、印刷を施した熱硬化性樹脂を含浸させ
た化粧紙を積層、一体化したものが実用化されている。
【0003】そして、この化粧板に立体感を持たせるた
めに、化粧板の表面にタイル模様となるように目地を形
成することが行われている(例えば、特公昭54−37
04号公報参照)。
めに、化粧板の表面にタイル模様となるように目地を形
成することが行われている(例えば、特公昭54−37
04号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記化粧板
の表面にタイル模様となるように目地を形成した化粧板
は、基板に、水酸化アルミニウム等の無機質骨材を主た
る材料とし、これに熱硬化性樹脂を添加したものを用い
るようにしているため、プレス金型にてタイル模様とな
るように目地を形成する際に、基板に亀裂が生じやす
く、歩留まりが悪いという問題に加え、化粧板自体の強
度が小さいという問題があった。
の表面にタイル模様となるように目地を形成した化粧板
は、基板に、水酸化アルミニウム等の無機質骨材を主た
る材料とし、これに熱硬化性樹脂を添加したものを用い
るようにしているため、プレス金型にてタイル模様とな
るように目地を形成する際に、基板に亀裂が生じやす
く、歩留まりが悪いという問題に加え、化粧板自体の強
度が小さいという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の難燃性若しくは不燃
性のタイル模様を有する目地付化粧板の有する問題点に
鑑み、加工性及び施工性がよく、強度の大きい、難燃性
若しくは不燃性のタイル模様を有する目地付化粧板を提
供することを目的とする。
性のタイル模様を有する目地付化粧板の有する問題点に
鑑み、加工性及び施工性がよく、強度の大きい、難燃性
若しくは不燃性のタイル模様を有する目地付化粧板を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の目地付化粧板は、メラミン樹脂を含浸させ
た化粧紙からなる表面層と、無機質骨材を含有し、熱硬
化性樹脂を含浸させたガラス不織布からなる芯材シート
を複数枚積層してなる中間層と、熱硬化性樹脂を含浸さ
せた裏面紙からなる裏面層とからなる化粧板であって、
該化粧板の表面に、タイル模様となるように、幅2〜5
mm、深さ0.2〜0.7mmの目地を形成するととも
に、該目地に対応して、中間層の芯材シートが凹曲され
ていることを特徴とする。
め、本発明の目地付化粧板は、メラミン樹脂を含浸させ
た化粧紙からなる表面層と、無機質骨材を含有し、熱硬
化性樹脂を含浸させたガラス不織布からなる芯材シート
を複数枚積層してなる中間層と、熱硬化性樹脂を含浸さ
せた裏面紙からなる裏面層とからなる化粧板であって、
該化粧板の表面に、タイル模様となるように、幅2〜5
mm、深さ0.2〜0.7mmの目地を形成するととも
に、該目地に対応して、中間層の芯材シートが凹曲され
ていることを特徴とする。
【0007】この目地付化粧板は、メラミン樹脂を含浸
させた化粧紙からなる表面層と、無機質骨材を含有し、
熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布からなる芯材シ
ートを複数枚積層してなる中間層と、熱硬化性樹脂を含
浸させた裏面紙からなる裏面層とからなるため、良好な
難燃性若しくは不燃性を有しながら、加工性及び施工性
がよく、強度の大きい化粧板とすることができる。そし
て、この化粧板の表面に、タイル模様となるように、幅
2〜5mm、深さ0.2〜0.7mmの目地を形成する
とともに、この目地に対応して、中間層の芯材シートが
凹曲されてタイル模様の凹曲条となっているため、目地
を形成することによる化粧板の強度の低下を防止し、耐
撓み性が良好な化粧板とすることができる。
させた化粧紙からなる表面層と、無機質骨材を含有し、
熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布からなる芯材シ
ートを複数枚積層してなる中間層と、熱硬化性樹脂を含
浸させた裏面紙からなる裏面層とからなるため、良好な
難燃性若しくは不燃性を有しながら、加工性及び施工性
がよく、強度の大きい化粧板とすることができる。そし
て、この化粧板の表面に、タイル模様となるように、幅
2〜5mm、深さ0.2〜0.7mmの目地を形成する
とともに、この目地に対応して、中間層の芯材シートが
凹曲されてタイル模様の凹曲条となっているため、目地
を形成することによる化粧板の強度の低下を防止し、耐
撓み性が良好な化粧板とすることができる。
【0008】この場合において、化粧板の裏面に、上記
目地に対応して突条リブが形成されるようにすることが
できる。
目地に対応して突条リブが形成されるようにすることが
できる。
【0009】これにより、化粧板がリブ構造材となり強
度、特に、耐撓み性をさらに向上させた化粧板とするこ
とができる。
度、特に、耐撓み性をさらに向上させた化粧板とするこ
とができる。
【0010】また、芯材シートには、熱硬化性樹脂を含
浸させたガラス不織布からなる不織布層と、無機質骨材
及び熱硬化性樹脂からなる混合樹脂層とよりなるものを
用いることができる。
浸させたガラス不織布からなる不織布層と、無機質骨材
及び熱硬化性樹脂からなる混合樹脂層とよりなるものを
用いることができる。
【0011】これにより、良好な難燃性若しくは不燃性
を有しながら、加工性がよく、層間の剥離を起こし難
い、強度が大きく、耐撓み性が良好な化粧板を得ること
ができる。
を有しながら、加工性がよく、層間の剥離を起こし難
い、強度が大きく、耐撓み性が良好な化粧板を得ること
ができる。
【0012】また、目地に、化粧板の表面と異なる色に
て、着色を施すことができる。
て、着色を施すことができる。
【0013】これにより、深さ0.2〜0.7mmとい
う比較的浅い目地によっても、化粧板に一層の立体感を
持たせることができ、また、逆に、形成される目地が比
較的浅いものであるため、目地を形成することによっ
て、化粧板の成形精度に悪影響を及ぼさず、目地に正確
に着色を施すことができ、高品位の化粧板とすることが
できる。
う比較的浅い目地によっても、化粧板に一層の立体感を
持たせることができ、また、逆に、形成される目地が比
較的浅いものであるため、目地を形成することによっ
て、化粧板の成形精度に悪影響を及ぼさず、目地に正確
に着色を施すことができ、高品位の化粧板とすることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の目地付化粧板の実
施の形態を図面に基づいて説明する。
施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】図1〜図2に、本発明の目地付化粧板の一
実施例を示す。この目地付化粧板Tは、メラミン樹脂を
含浸させた化粧紙1からなる表面層と、無機質骨材を含
有し、熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布からなる
芯材シート2を複数枚(本実施例においては、5枚)積
層してなる中間層と、熱硬化性樹脂を含浸させた裏面紙
3からなる裏面層とからなる化粧板であって、この化粧
板Tの表面に、タイル模様43となるように、幅2〜5
mm、深さ0.2〜0.7mm、より好ましくは、深さ
0.3〜0.5mmの目地41を形成するとともに、こ
の目地41に対応して、中間層の芯材シート2が凹曲さ
れてタイル模様の凹曲条23が形成するようにしてい
る。
実施例を示す。この目地付化粧板Tは、メラミン樹脂を
含浸させた化粧紙1からなる表面層と、無機質骨材を含
有し、熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布からなる
芯材シート2を複数枚(本実施例においては、5枚)積
層してなる中間層と、熱硬化性樹脂を含浸させた裏面紙
3からなる裏面層とからなる化粧板であって、この化粧
板Tの表面に、タイル模様43となるように、幅2〜5
mm、深さ0.2〜0.7mm、より好ましくは、深さ
0.3〜0.5mmの目地41を形成するとともに、こ
の目地41に対応して、中間層の芯材シート2が凹曲さ
れてタイル模様の凹曲条23が形成するようにしてい
る。
【0016】この化粧板Tの表面層を構成する化粧紙1
には、特に限定されるものではないが、例えば、酸化チ
タンを含有するクラフト紙に、メラミン樹脂を含浸させ
たものを好適に用いることができる。そして、この酸化
チタンを含有するクラフト紙には、秤量50〜150g
/m 2のもの、好ましくは、70〜120g/m2を採用
し、これにメラミン樹脂を80〜200重量%含浸さ
せ、さらに、その表面に任意の印刷層を形成するように
する。この場合、この酸化チタンを含有するクラフト紙
の秤量が、150g/m2より大きいと、目地41を形
成するために金型を用いて化粧板Tを加熱、押圧したと
き、化粧紙1が凹状に窪みにくくなり成形性が悪く、反
対に、50g/m2より小さいと、化粧紙1が破損しや
すくなる。また、メラミン樹脂の含浸量が、200重量
%より多いと、所期の難燃性若しくは不燃性の性質が得
にくくなり、反対に、80重量%より少ないと、化粧板
Tを加熱、押圧したとき、化粧紙1が凹状に窪みにくく
(目地41が形成されにくく)、成形性が悪くなる。
には、特に限定されるものではないが、例えば、酸化チ
タンを含有するクラフト紙に、メラミン樹脂を含浸させ
たものを好適に用いることができる。そして、この酸化
チタンを含有するクラフト紙には、秤量50〜150g
/m 2のもの、好ましくは、70〜120g/m2を採用
し、これにメラミン樹脂を80〜200重量%含浸さ
せ、さらに、その表面に任意の印刷層を形成するように
する。この場合、この酸化チタンを含有するクラフト紙
の秤量が、150g/m2より大きいと、目地41を形
成するために金型を用いて化粧板Tを加熱、押圧したと
き、化粧紙1が凹状に窪みにくくなり成形性が悪く、反
対に、50g/m2より小さいと、化粧紙1が破損しや
すくなる。また、メラミン樹脂の含浸量が、200重量
%より多いと、所期の難燃性若しくは不燃性の性質が得
にくくなり、反対に、80重量%より少ないと、化粧板
Tを加熱、押圧したとき、化粧紙1が凹状に窪みにくく
(目地41が形成されにくく)、成形性が悪くなる。
【0017】また、化粧板Tの中間層を構成する芯材シ
ート2には、特に限定されるものではないが、無機質骨
材、具体的には、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム等の含水無機化合物や炭酸カルシウム、タルク等の
充填剤を含有し、メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱
硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布を好適に用いるこ
とができる。そして、より具体的には、この芯材シート
2には、図3(A)に示すように、秤量30〜100g
/m2程度のガラス不織布に、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた後、この不織布層
22の片面に、水酸化アルミニウム等の無機質骨材及び
メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂(さら
に、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合物(本明
細書において、「混合樹脂」という。)を塗布して混合
樹脂層21を形成し、2層構造としたものや、図3
(B)に示すように、ガラス不織布に、メラミン樹脂、
フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた不織布層
22の両面に、水酸化アルミニウム等の無機質骨材及び
メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂(さら
に、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合樹脂を塗
布して混合樹脂層21を形成し、3層構造としたもの
や、図3(C)に示すように、ガラス不織布に水酸化ア
ルミニウム等の無機質骨材及びメラミン樹脂、フェノー
ル樹脂等の熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添
加剤)を混合した混合樹脂を含浸させた不織布層22の
両面に、該混合樹脂を塗布して混合樹脂層21を形成し
たもの(この場合、図示の3層構造のほか、2層構造と
することもできる。)や、図3(D)に示すように、ガ
ラス不織布に、水酸化アルミニウム等の無機質骨材及び
メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂(さら
に、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合樹脂を含
浸させ、1層構造としたものや、不織布層22と混合樹
脂層21とを別々に成形し重ね合わせたもの等を適宜選
択し、必要に応じて、組み合わせて用いることができ
る。
ート2には、特に限定されるものではないが、無機質骨
材、具体的には、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム等の含水無機化合物や炭酸カルシウム、タルク等の
充填剤を含有し、メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱
硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布を好適に用いるこ
とができる。そして、より具体的には、この芯材シート
2には、図3(A)に示すように、秤量30〜100g
/m2程度のガラス不織布に、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた後、この不織布層
22の片面に、水酸化アルミニウム等の無機質骨材及び
メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂(さら
に、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合物(本明
細書において、「混合樹脂」という。)を塗布して混合
樹脂層21を形成し、2層構造としたものや、図3
(B)に示すように、ガラス不織布に、メラミン樹脂、
フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた不織布層
22の両面に、水酸化アルミニウム等の無機質骨材及び
メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂(さら
に、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合樹脂を塗
布して混合樹脂層21を形成し、3層構造としたもの
や、図3(C)に示すように、ガラス不織布に水酸化ア
ルミニウム等の無機質骨材及びメラミン樹脂、フェノー
ル樹脂等の熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添
加剤)を混合した混合樹脂を含浸させた不織布層22の
両面に、該混合樹脂を塗布して混合樹脂層21を形成し
たもの(この場合、図示の3層構造のほか、2層構造と
することもできる。)や、図3(D)に示すように、ガ
ラス不織布に、水酸化アルミニウム等の無機質骨材及び
メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂(さら
に、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合樹脂を含
浸させ、1層構造としたものや、不織布層22と混合樹
脂層21とを別々に成形し重ね合わせたもの等を適宜選
択し、必要に応じて、組み合わせて用いることができ
る。
【0018】この場合、不織布層22には、熱硬化性樹
脂が80〜150重量%程度含浸されるようにする。ま
た、無機質骨材には、含水した水酸化アルミニウム等の
無機物の粉末を、さらに、不織布層22内に浸入、含浸
されるようにする場合には、粒径50μm以下のものを
用いるのが好ましい。さらに、この含水水酸化アルミニ
ウム等の無機質骨材と炭酸カルシウム等の充填剤を70
〜90:30〜10の割合で混合したものも好ましく用
いることができる。なお、不織布層22に水酸化アルミ
ニウム等の無機質骨材を含浸させる場合、無機質骨材の
含有率は、層間の界面の接着性を考慮して、10重量%
未満とすることが望ましい。
脂が80〜150重量%程度含浸されるようにする。ま
た、無機質骨材には、含水した水酸化アルミニウム等の
無機物の粉末を、さらに、不織布層22内に浸入、含浸
されるようにする場合には、粒径50μm以下のものを
用いるのが好ましい。さらに、この含水水酸化アルミニ
ウム等の無機質骨材と炭酸カルシウム等の充填剤を70
〜90:30〜10の割合で混合したものも好ましく用
いることができる。なお、不織布層22に水酸化アルミ
ニウム等の無機質骨材を含浸させる場合、無機質骨材の
含有率は、層間の界面の接着性を考慮して、10重量%
未満とすることが望ましい。
【0019】そして、芯材シート2全体として、熱硬化
性樹脂が10〜20重量%含有されるようにする。ま
た、熱硬化性樹脂の含有量が、20重量%より多いと、
所期の難燃性若しくは不燃性の性質が得にくくなり、反
対に、10重量%より少ないと、結合力(接着力)が小
さく、成形性が悪くなる。
性樹脂が10〜20重量%含有されるようにする。ま
た、熱硬化性樹脂の含有量が、20重量%より多いと、
所期の難燃性若しくは不燃性の性質が得にくくなり、反
対に、10重量%より少ないと、結合力(接着力)が小
さく、成形性が悪くなる。
【0020】また、化粧板Tの裏面層を構成する裏面紙
3には、特に限定されるものではないが、例えば、クラ
フト紙等の紙に、メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱
硬化性樹脂を含浸させたものを好適に用いることができ
る。そして、この紙には、熱硬化性樹脂を80〜200
重量%含浸させるようにする。この場合、熱硬化性樹脂
の含浸量が、200重量%より多いと、所期の難燃性若
しくは不燃性の性質が得にくくなり、反対に、80重量
%より少ないと、芯材シート2との積層一体化が悪くな
る。
3には、特に限定されるものではないが、例えば、クラ
フト紙等の紙に、メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱
硬化性樹脂を含浸させたものを好適に用いることができ
る。そして、この紙には、熱硬化性樹脂を80〜200
重量%含浸させるようにする。この場合、熱硬化性樹脂
の含浸量が、200重量%より多いと、所期の難燃性若
しくは不燃性の性質が得にくくなり、反対に、80重量
%より少ないと、芯材シート2との積層一体化が悪くな
る。
【0021】次に、上記目地付化粧板Tの製造方法につ
いて説明する。表面が平坦なプレス下金型5B上に、裏
面紙3、その上に芯材シート2を複数枚、特に限定され
るものではないが、本実施例では5枚を重ね、さらにそ
の上に化粧紙1を重ねる。このように、裏面紙3、芯材
シート2及び化粧紙1を順次重ねた後、例えば、140
℃程度に加熱しながら、その上方から、タイル模様43
となる目地41に対応した突条51を形成したプレス上
金型5Aにより押圧する。これにより、裏面紙3、芯材
シート2及び化粧紙1にそれぞれ含まれる熱硬化性樹脂
によって、積層した素材間が互いに接着され、全体が一
体化されるとともに、化粧板Tの表面に、タイル模様4
3となる目地41が形成される。さらに、この目地41
に対応して芯材シート2が凹曲され、タイル模様の凹曲
条23が形成される。この凹曲条23は、化粧紙1に近
い程目地と同じ深さに凹曲し、裏面紙3に近い程深さが
浅くなる様に、凹曲の程度が化粧紙側から裏面紙にかけ
て徐々に小さくなっている。化粧板Tの裏面は本質的に
は平坦であるが、場合によっては、プレス上金型5Aの
突条51の押圧力が裏面紙3にまで及び、目地41に対
応する0.01〜0.3mm程度の高さの突条リブが形
成される。
いて説明する。表面が平坦なプレス下金型5B上に、裏
面紙3、その上に芯材シート2を複数枚、特に限定され
るものではないが、本実施例では5枚を重ね、さらにそ
の上に化粧紙1を重ねる。このように、裏面紙3、芯材
シート2及び化粧紙1を順次重ねた後、例えば、140
℃程度に加熱しながら、その上方から、タイル模様43
となる目地41に対応した突条51を形成したプレス上
金型5Aにより押圧する。これにより、裏面紙3、芯材
シート2及び化粧紙1にそれぞれ含まれる熱硬化性樹脂
によって、積層した素材間が互いに接着され、全体が一
体化されるとともに、化粧板Tの表面に、タイル模様4
3となる目地41が形成される。さらに、この目地41
に対応して芯材シート2が凹曲され、タイル模様の凹曲
条23が形成される。この凹曲条23は、化粧紙1に近
い程目地と同じ深さに凹曲し、裏面紙3に近い程深さが
浅くなる様に、凹曲の程度が化粧紙側から裏面紙にかけ
て徐々に小さくなっている。化粧板Tの裏面は本質的に
は平坦であるが、場合によっては、プレス上金型5Aの
突条51の押圧力が裏面紙3にまで及び、目地41に対
応する0.01〜0.3mm程度の高さの突条リブが形
成される。
【0022】この場合、一般的には、厚さ2〜5mm、
より好ましくは、3〜4mmに形成される化粧板Tの表
面に、タイル模様43となる、幅2〜5mm、深さ0.
2〜0.7mmの目地41が形成されるとともに、芯材
シート2にタイル模様の凹曲条23が形成される。
より好ましくは、3〜4mmに形成される化粧板Tの表
面に、タイル模様43となる、幅2〜5mm、深さ0.
2〜0.7mmの目地41が形成されるとともに、芯材
シート2にタイル模様の凹曲条23が形成される。
【0023】これにより、目地41を形成することによ
る化粧板Tの強度の低下を防止し、耐撓み性が良好な化
粧板Tとすることができるとともに、化粧板Tの層間の
剥離を起こし難くし、化粧板Tの一体性を向上すること
ができる。なお、目地41の深さが、0.2mmより小
さいと、化粧板Tに立体感を持たせることができにく
く、反対に、0.7mmより大きいと、目地41を形成
するために大きな押圧力を必要とし、これにより、化粧
紙1が破れたり、芯材シート2のガラス繊維が変形に追
従しきれなくなり、皺がよったり、ガラス繊維自体が切
れたり、折れ曲がったりして破損し、化粧板Tの強度が
低下するとともに、化粧紙1が破れた場合はいうまでも
なく、ガラス繊維に皺、切れ、折れ曲がりが生じるとこ
れが化粧紙1を通して外観に現れ、化粧板Tの成形精度
に悪影響を及ぼし、商品価値を低下させる。
る化粧板Tの強度の低下を防止し、耐撓み性が良好な化
粧板Tとすることができるとともに、化粧板Tの層間の
剥離を起こし難くし、化粧板Tの一体性を向上すること
ができる。なお、目地41の深さが、0.2mmより小
さいと、化粧板Tに立体感を持たせることができにく
く、反対に、0.7mmより大きいと、目地41を形成
するために大きな押圧力を必要とし、これにより、化粧
紙1が破れたり、芯材シート2のガラス繊維が変形に追
従しきれなくなり、皺がよったり、ガラス繊維自体が切
れたり、折れ曲がったりして破損し、化粧板Tの強度が
低下するとともに、化粧紙1が破れた場合はいうまでも
なく、ガラス繊維に皺、切れ、折れ曲がりが生じるとこ
れが化粧紙1を通して外観に現れ、化粧板Tの成形精度
に悪影響を及ぼし、商品価値を低下させる。
【0024】また、目地41の幅は、タイル模様43の
大きさ等に応じて任意に設定することができるが、上記
の目地41を形成する目的を達成するために、2〜5m
mに設定することが適当である。
大きさ等に応じて任意に設定することができるが、上記
の目地41を形成する目的を達成するために、2〜5m
mに設定することが適当である。
【0025】また、本実施例においては、目地41を格
子状に形成したが、目地41の形状はこれに限定され
ず、他の任意の形状や模様あるいは不定形とすることが
でき、これにより、通常のタイルと比較して、デザイン
の自由度が広がり、化粧板Tの意匠性を著しく向上する
ことができる。
子状に形成したが、目地41の形状はこれに限定され
ず、他の任意の形状や模様あるいは不定形とすることが
でき、これにより、通常のタイルと比較して、デザイン
の自由度が広がり、化粧板Tの意匠性を著しく向上する
ことができる。
【0026】さらに、化粧紙1及び裏面紙3と、芯材シ
ート2の熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布からな
る不織布層22とが、直接接触するように、芯材シート
2の種類及び向きを適宜選定して、各素材を積層するこ
とが望ましい。これにより、裏面紙3、芯材シート2及
び化粧紙1を順次重ねた後、加熱、押圧したとき、各素
材に含浸されている熱硬化樹脂が浸出し、互いに融合し
て、素材間の界面の接着性が良好となり、層間の剥離を
確実に防止することができるものとなる。
ート2の熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布からな
る不織布層22とが、直接接触するように、芯材シート
2の種類及び向きを適宜選定して、各素材を積層するこ
とが望ましい。これにより、裏面紙3、芯材シート2及
び化粧紙1を順次重ねた後、加熱、押圧したとき、各素
材に含浸されている熱硬化樹脂が浸出し、互いに融合し
て、素材間の界面の接着性が良好となり、層間の剥離を
確実に防止することができるものとなる。
【0027】また、化粧紙1の目地41に該当する位置
に、タイル模様43の部分と異なる色(例えば、白色、
灰色、黒色、異色。また、このほか、明度を異ならせる
こともできる。)にて、着色を施すことにより、深さ
0.2〜0.7mmという比較的浅い目地41によって
も、化粧板Tに一層の立体感を持たせることができる。
なお、化粧板Tに形成される目地41は、上記のとお
り、深さが比較的浅いものであるため、目地41を形成
することによって、化粧板Tの成形精度に悪影響を及ぼ
さず、このため、化粧紙1の目地41に該当する位置に
予め印刷により着色を施すことによって、目地41に正
確に着色を施すことができ、高品位の化粧板Tとするこ
とができる。なお、この着色は、目地41を形成した
後、行うこともできる。
に、タイル模様43の部分と異なる色(例えば、白色、
灰色、黒色、異色。また、このほか、明度を異ならせる
こともできる。)にて、着色を施すことにより、深さ
0.2〜0.7mmという比較的浅い目地41によって
も、化粧板Tに一層の立体感を持たせることができる。
なお、化粧板Tに形成される目地41は、上記のとお
り、深さが比較的浅いものであるため、目地41を形成
することによって、化粧板Tの成形精度に悪影響を及ぼ
さず、このため、化粧紙1の目地41に該当する位置に
予め印刷により着色を施すことによって、目地41に正
確に着色を施すことができ、高品位の化粧板Tとするこ
とができる。なお、この着色は、目地41を形成した
後、行うこともできる。
【0028】ところで、本発明の目地付化粧板の実施の
形態は、上記実施例に限定されず、図5〜図6に示す変
形実施例の目地付化粧板T1の構成を採用することもで
きる。すなわち、この目地付化粧板T1は、メラミン樹
脂を含浸させた化粧紙1からなる化粧層と、無機質骨材
を含有し、熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布から
なる芯材シート2を複数枚(本実施例においては5枚)
積層してなる中間層と、熱硬化性樹脂を含浸させた裏面
紙3からなる裏面層とからなる化粧板であり、この化粧
板T1の表面に、タイル模様となるように、幅2〜5m
m、深さ0.2〜0.7mm、好ましくは、深さ0.3
〜0.5mmの目地41を形成すると共に、中間層の芯
材シート2が凹曲されてタイル模様の凹曲条23が形成
され、また化粧板T1の裏面には幅2〜6mm、高さ
0.01〜0.3mmの突条リブ42が形成されてい
る。ここで、化粧紙1、芯材シート2及び裏面紙3に
は、上記実施例と同様のものが使用される。この目地付
化粧板T1は、タイル模様となる目地41に対応した凹
溝を形成したプレス下金型の上に、裏面紙3、複数枚の
芯材シート2、化粧紙1を順次重ね、その後、加熱しな
がらその上方からタイル模様となる目地41に対応する
突条を形成したプレス上金型により押圧することにより
得られる。これにより、化粧板T1の表面にタイル模様
が形成されるとともに、その裏面にプレス下金型の凹溝
に対応した高さの突条リブ42が形成され、また、芯材
シート2は凹曲してタイル模様の凹曲条23が形成され
る。この目地付化粧板T1においては、化粧板T1の表
裏が凹凸するリブ構造材となり、剛性を向上させること
ができ、耐撓み性が良好な化粧板T1とすることができ
る。そして、化粧板T1の裏面の突条リブ42の高さが
0.01〜0.3mmと低いために、化粧板T1を建築
用内外装材として使用する際に、接着の支障となること
はない。
形態は、上記実施例に限定されず、図5〜図6に示す変
形実施例の目地付化粧板T1の構成を採用することもで
きる。すなわち、この目地付化粧板T1は、メラミン樹
脂を含浸させた化粧紙1からなる化粧層と、無機質骨材
を含有し、熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布から
なる芯材シート2を複数枚(本実施例においては5枚)
積層してなる中間層と、熱硬化性樹脂を含浸させた裏面
紙3からなる裏面層とからなる化粧板であり、この化粧
板T1の表面に、タイル模様となるように、幅2〜5m
m、深さ0.2〜0.7mm、好ましくは、深さ0.3
〜0.5mmの目地41を形成すると共に、中間層の芯
材シート2が凹曲されてタイル模様の凹曲条23が形成
され、また化粧板T1の裏面には幅2〜6mm、高さ
0.01〜0.3mmの突条リブ42が形成されてい
る。ここで、化粧紙1、芯材シート2及び裏面紙3に
は、上記実施例と同様のものが使用される。この目地付
化粧板T1は、タイル模様となる目地41に対応した凹
溝を形成したプレス下金型の上に、裏面紙3、複数枚の
芯材シート2、化粧紙1を順次重ね、その後、加熱しな
がらその上方からタイル模様となる目地41に対応する
突条を形成したプレス上金型により押圧することにより
得られる。これにより、化粧板T1の表面にタイル模様
が形成されるとともに、その裏面にプレス下金型の凹溝
に対応した高さの突条リブ42が形成され、また、芯材
シート2は凹曲してタイル模様の凹曲条23が形成され
る。この目地付化粧板T1においては、化粧板T1の表
裏が凹凸するリブ構造材となり、剛性を向上させること
ができ、耐撓み性が良好な化粧板T1とすることができ
る。そして、化粧板T1の裏面の突条リブ42の高さが
0.01〜0.3mmと低いために、化粧板T1を建築
用内外装材として使用する際に、接着の支障となること
はない。
【0029】
【実施例】次に、目地付化粧板Tのより具体的な一例を
示す。 (実施例)化粧紙1に、酸化チタンを含有する秤量80
g/m2のクラフト紙に、メラミン樹脂を150重量%
含浸させたものを、芯材シート2に、50g/m2のガ
ラス不織布に、メラミン樹脂を150重量%含浸させ、
乾燥させた後、この不織布層22の片面に、水酸化アル
ミニウムを75重量%、炭酸カルシウムを20重量%及
びメラミン樹脂を5重量%混合した混合樹脂を1000
g/m2となるように塗布、乾燥して混合樹脂層21を
形成し、2層構造としたものを、裏面紙3に、秤量80
g/m2のクラフト紙に、メラミン樹脂を150重量%
含浸させたものを、それぞれ用い、表面平坦なプレス下
金型5B上に裏面紙3、芯材シート2及び化粧紙1を順
次重ねた後、加熱しながら、その上方から、幅3mm、
高さ0.5mmの突条51が形成されたプレス上金型5
Aにより押圧した。これにより、裏面紙3、芯材シート
2及び化粧紙1にそれぞれ含まれる熱硬化性樹脂によっ
て、積層した素材間が互いに接着され、全体が一体化さ
れるとともに、化粧板Tの表面に、タイル模様43とな
る目地41(幅3mm、深さ0.4mm)が形成され、
さらに、この目地41に対応して、芯材シート2がタイ
ル模様に凹曲されて凹曲条23が形成され、また化粧板
Tの裏面に、突条リブ(幅4mm、高さ0.1mm)が
形成された。得られた目地付化粧板Tは、良好な不燃性
を呈するとともに、層間の剥離がなく、強度が大きく、
耐撓み性が良好で、突条リブが下地に貼着する際の支障
となることがなく、両面テープにより良好に仮止めでき
た。
示す。 (実施例)化粧紙1に、酸化チタンを含有する秤量80
g/m2のクラフト紙に、メラミン樹脂を150重量%
含浸させたものを、芯材シート2に、50g/m2のガ
ラス不織布に、メラミン樹脂を150重量%含浸させ、
乾燥させた後、この不織布層22の片面に、水酸化アル
ミニウムを75重量%、炭酸カルシウムを20重量%及
びメラミン樹脂を5重量%混合した混合樹脂を1000
g/m2となるように塗布、乾燥して混合樹脂層21を
形成し、2層構造としたものを、裏面紙3に、秤量80
g/m2のクラフト紙に、メラミン樹脂を150重量%
含浸させたものを、それぞれ用い、表面平坦なプレス下
金型5B上に裏面紙3、芯材シート2及び化粧紙1を順
次重ねた後、加熱しながら、その上方から、幅3mm、
高さ0.5mmの突条51が形成されたプレス上金型5
Aにより押圧した。これにより、裏面紙3、芯材シート
2及び化粧紙1にそれぞれ含まれる熱硬化性樹脂によっ
て、積層した素材間が互いに接着され、全体が一体化さ
れるとともに、化粧板Tの表面に、タイル模様43とな
る目地41(幅3mm、深さ0.4mm)が形成され、
さらに、この目地41に対応して、芯材シート2がタイ
ル模様に凹曲されて凹曲条23が形成され、また化粧板
Tの裏面に、突条リブ(幅4mm、高さ0.1mm)が
形成された。得られた目地付化粧板Tは、良好な不燃性
を呈するとともに、層間の剥離がなく、強度が大きく、
耐撓み性が良好で、突条リブが下地に貼着する際の支障
となることがなく、両面テープにより良好に仮止めでき
た。
【0030】以上、本発明の目地付化粧板について、そ
の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に
記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸
脱しない範囲において適宜その構成を変更することがで
きるものである。
の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に
記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸
脱しない範囲において適宜その構成を変更することがで
きるものである。
【0031】
【発明の効果】本発明の目地付化粧板によれば、メラミ
ン樹脂を含浸させた化粧紙からなる表面層と、無機質骨
材を含有し、熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布か
らなる芯材シートを複数枚積層してなる中間層と、熱硬
化性樹脂を含浸させた裏面紙からなる裏面層とからなる
ため、良好な難燃性若しくは不燃性を有しながら、加工
性及び施工性がよく、強度の大きい化粧板とすることが
できる。そして、この化粧板の表面に、タイル模様とな
るように、幅2〜5mm、深さ0.2〜0.7mmの目
地を形成するとともに、この目地に対応して、中間層の
芯材シートが凹曲されてタイル模様の凹曲条となってい
るため、目地を形成することによる化粧板の強度の低下
を防止し、耐撓み性が良好な化粧板とすることができ
る。
ン樹脂を含浸させた化粧紙からなる表面層と、無機質骨
材を含有し、熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布か
らなる芯材シートを複数枚積層してなる中間層と、熱硬
化性樹脂を含浸させた裏面紙からなる裏面層とからなる
ため、良好な難燃性若しくは不燃性を有しながら、加工
性及び施工性がよく、強度の大きい化粧板とすることが
できる。そして、この化粧板の表面に、タイル模様とな
るように、幅2〜5mm、深さ0.2〜0.7mmの目
地を形成するとともに、この目地に対応して、中間層の
芯材シートが凹曲されてタイル模様の凹曲条となってい
るため、目地を形成することによる化粧板の強度の低下
を防止し、耐撓み性が良好な化粧板とすることができ
る。
【0032】また、化粧板の裏面に、上記目地に対応し
て突条リブが形成されるようにすることにより、化粧板
がリブ構造材となり強度、特に、耐撓み性をさらに向上
させた化粧板とすることができる。
て突条リブが形成されるようにすることにより、化粧板
がリブ構造材となり強度、特に、耐撓み性をさらに向上
させた化粧板とすることができる。
【0033】また、芯材シートには、熱硬化性樹脂を含
浸させたガラス不織布からなる不織布層と、無機質骨材
及び熱硬化性樹脂からなる混合樹脂層とを積層したもの
を用いることにより、良好な難燃性若しくは不燃性を有
しながら、加工性がよく、層間の剥離を起こし難い、強
度が大きく、耐撓み性が良好な化粧板を得ることができ
る。
浸させたガラス不織布からなる不織布層と、無機質骨材
及び熱硬化性樹脂からなる混合樹脂層とを積層したもの
を用いることにより、良好な難燃性若しくは不燃性を有
しながら、加工性がよく、層間の剥離を起こし難い、強
度が大きく、耐撓み性が良好な化粧板を得ることができ
る。
【0034】また、目地に、化粧板の表面と異なる色に
て、着色を施すことにより、深さ0.2〜0.7mmと
いう比較的浅い目地によっても、化粧板に一層の立体感
を持たせることができ、また、逆に、形成される目地が
比較的浅いものであるため、目地を形成することによっ
て、化粧板の成形精度に悪影響を及ぼさず、目地に正確
に着色を施すことができ、高品位の化粧板とすることが
できる。
て、着色を施すことにより、深さ0.2〜0.7mmと
いう比較的浅い目地によっても、化粧板に一層の立体感
を持たせることができ、また、逆に、形成される目地が
比較的浅いものであるため、目地を形成することによっ
て、化粧板の成形精度に悪影響を及ぼさず、目地に正確
に着色を施すことができ、高品位の化粧板とすることが
できる。
【図1】本発明の目地付化粧板の一実施例を示す外観斜
視図である。
視図である。
【図2】同拡大断面図である。
【図3】芯材シートを示す断面図である。
【図4】目地付化粧板の製造方法を示す説明図である。
【図5】本発明の目地付化粧板の変形実施例を示す外観
斜視図である。
斜視図である。
【図6】同拡大断面図である。
T、T1 目地付化粧板 1 化粧紙 2 芯材シート 21 混合樹脂層 22 ガラス不織布層 3 裏面紙 41 目地 42 突条リブ 43 タイル模様 5A プレス上金型 51 突条 5B プレス下金型
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 13/08 E04F 13/08 E (72)発明者 松田 秀俊 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内 Fターム(参考) 2E110 AA02 AA42 AA57 AB04 AB23 AB42 AB43 BA03 BA12 BB22 BB33 BC13 DB31 DC17 EA06 EA09 GA04X GA04Y GB05W GB05Y GB06Y GB15Y GB32Y GB49W GB49Y GB63W GB63X 4F100 AA08 AA19 AG00B AK01B AK01C AK36A BA03 BA07 BA10A CA08 CA23 CA24B CA24H DD04 DD05 DG10A DG10C DG15B EJ20 EJ82A EJ82B EJ82C GB08 HB00A JB13B JB13C JJ07 JK01 JL01
Claims (4)
- 【請求項1】 メラミン樹脂を含浸させた化粧紙からな
る表面層と、無機質骨材を含有し、熱硬化性樹脂を含浸
させたガラス不織布からなる芯材シートを複数枚積層し
てなる中間層と、熱硬化性樹脂を含浸させた裏面紙から
なる裏面層とからなる化粧板であって、該化粧板の表面
に、タイル模様となるように、幅2〜5mm、深さ0.
2〜0.7mmの目地を形成するとともに、該目地に対
応して、中間層の芯材シートが凹曲されていることを特
徴とする目地付化粧板。 - 【請求項2】 化粧板の裏面に、上記目地に対応して突
条リブが形成されていることを特徴とする請求項1記載
の目地付化粧板。 - 【請求項3】 芯材シートが、熱硬化性樹脂を含浸させ
たガラス不織布からなる不織布層と、無機質骨材及び熱
硬化性樹脂からなる混合樹脂層とよりなることを特徴と
する請求項1又は2記載の目地付化粧板。 - 【請求項4】 目地に、化粧板の表面と異なる色にて、
着色を施したことを特徴とする請求項1、2又は3記載
の目地付化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001046558A JP2002240227A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | 目地付化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001046558A JP2002240227A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | 目地付化粧板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002240227A true JP2002240227A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18908162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001046558A Pending JP2002240227A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | 目地付化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002240227A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6609348B2 (en) * | 1997-10-24 | 2003-08-26 | Mannington Carpets, Inc. | Method for assembling a repeating series of tiles |
KR100443060B1 (ko) * | 2001-12-28 | 2004-08-04 | 주식회사 서한안타민 | 불연판넬 및 그 제조방법 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS543704B2 (ja) * | 1974-08-14 | 1979-02-26 | ||
JPH10305526A (ja) * | 1997-03-03 | 1998-11-17 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 化粧板 |
-
2001
- 2001-02-22 JP JP2001046558A patent/JP2002240227A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS543704B2 (ja) * | 1974-08-14 | 1979-02-26 | ||
JPH10305526A (ja) * | 1997-03-03 | 1998-11-17 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 化粧板 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6609348B2 (en) * | 1997-10-24 | 2003-08-26 | Mannington Carpets, Inc. | Method for assembling a repeating series of tiles |
KR100443060B1 (ko) * | 2001-12-28 | 2004-08-04 | 주식회사 서한안타민 | 불연판넬 및 그 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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|
A977 | Report on retrieval |
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