JP2002239958A - パラレルメカニズムロボットアーム(2) - Google Patents

パラレルメカニズムロボットアーム(2)

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JP2002239958A
JP2002239958A JP2001043002A JP2001043002A JP2002239958A JP 2002239958 A JP2002239958 A JP 2002239958A JP 2001043002 A JP2001043002 A JP 2001043002A JP 2001043002 A JP2001043002 A JP 2001043002A JP 2002239958 A JP2002239958 A JP 2002239958A
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JP
Japan
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moving
point
movable member
robot arm
base
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001043002A
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English (en)
Inventor
Koji Kondo
幸治 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukui Prefecture
Original Assignee
Fukui Prefecture
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パラレルメカニズムの長所である剛性を保ちつ
つ、動作領域が小さいという欠点を解消し、動作領域を
広くとれる6自由度のロボットアーム機構を提供する。 【解決手段】今までのパラレルメカニズムは、可動部材
を複数の連結棒で支え、その連結棒を伸縮させたり、連
結棒の一端をベース部材に対して移動させるものであ
る。本発明も連結棒の一端を移動させるものであるが、
移動の方向を同一にすることにより、その方向へは理論
上無限に移動が可能となる原理により、動作範囲を長く
とることができる。また、同一のベース面上にアクチュ
エータを配置することで、ベース面に鉛直な方向には障
害物がなくなり、この方向へも動作領域を長くとること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ロボットアーム
の機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロボットアームの機構としては垂
直多関節や水平多関節が有名であるが、これらは可動部
材を一方向から支えるため、剛性が低くなる。これを補
うためロボットアームが大型化し、質量の増大により動
作速度が低下するという欠点があった。
【0003】一方、近年登場したパラレルメカニズム
は、可動部材を複数の支点で支えるため剛性が高いとい
う長所を持つ。しかし反面、動作領域がロボットアーム
筐体と比べて小さいという欠点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パラレルメカニズムの
長所である剛性を保ちつつ、動作領域が小さいという欠
点を解消し、動作領域を広くとれる6自由度のロボット
アーム機構を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】今までのパラレルメカニ
ズムは、可動部材を複数の連結棒で支え、その連結棒を
伸縮させたり、連結棒の一端をベース部材に対して移動
させるものである。本発明も連結棒の一端を移動させる
ものであるが、移動の方向を同一にすることにより、そ
の方向へは理論上無限に移動が可能となる原理により、
動作範囲を長くとることができる。
【0006】また、ベース部材の同一のベース面上に直
線移動機構5を配置することで、ベース部材から見て直
線移動機構5が存在する方向には障害物がなくなり、こ
の方向へも動作領域を広くとることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、本発明を添付図面に示す
実施形態に基づき詳しく説明する。なお、図1は本実施
形態の全体斜視図、図2は図1の状態から6つの移動部
4を多少動かし、図1に比べ空間的位置と空間的姿勢を
変化させた後の全体斜視図である。
【0008】直線移動機構5は、モータ7の回転軸の回
転によりボールネジ8を回転させ、移動部4に取りつけ
られたナット9の中でボールネジ8が回転することによ
り、移動部4が直線的に運動するものとする。
【0009】各要素の配置を次ぎに示す。図1におい
て、1つの直線移動機構5の固定部3をベース部材1の
ベース面上に固定する。他の5つの直線移動機構5をベ
ース面上に、先に置かれた直線移動機構5と平行に配置
することで移動部4の移動方向を同一にし、それぞれの
固定部3をベース部材1のベース面上に固定する。
【0010】それぞれ1つの移動部4と1つの連結棒6
を、1点を回転中心として連結するジョイント10で連
結する。また、可動部材2とそれぞれ1つの連結棒6
を、1点を回転中心として連結する6つのジョイント1
1で連結する。
【0011】以上により、可動部材2は6つの連結棒4
を介して支えられる。この時、2点間の距離が一定であ
るという幾何拘束が独立して6つ生じる。2点間の距離
が一定であるという幾何拘束は物体の自由度を1つ奪う
ので、これら6つの幾何拘束により、可動部材2は支え
られない時に持っていた6自由度を失い、その空間的位
置と空間的姿勢が固定される。また、移動部4を移動さ
せることで可動部材2の空間的位置と空間的姿勢を変え
ることができる。
【0012】逆運動学的に、可動部材2の空間位置と姿
勢が決定している時、6つの移動部4のあるべき位置を
求める方法について以下に記す。
【0013】図3は可動部材2と移動部4の位置関係を
示す図である。点Aはジョイント10の回転中心、点B
はジョイント11の回転中心である。点Cは、ベース面
に平行で点Aを通る平面上に点Bを垂直に投影した点で
ある。
【0014】点Aと点Bは連結棒6を介して拘束されて
いるので、2点間の距離をLとおくと、この値は不変で
ある。いま可動部材2の空間的位置と姿勢が決まってい
れば、点Bの位置は定まる。この時、点Bと点Cの2点
間の距離をMとおくと、この値も不変である。
【0015】点Aの存在範囲は図3のとおり、ベース面
に平行で点Aを通る平面上で、点Cを中心とした半径√
(L×L−M×M)の円上に存在することとなる。一
方、点Aは移動部4にも拘束されているため、該当する
移動部4の移動方向を移動ベクトルとする直線上に存在
することとなる。
【0016】以上の観点から点Aは、図3の円と直線の
交点に存在することになる。交点はLがMより大きけれ
ば、2点が存在する。各直線移動機構5ごとに、2点の
うちどちらをとるかを決めておくことで、点Aは一意に
求まる。
【0017】他の5つの直線移動機構5についても全く
同様である。
【0018】以上のとおり、可動部材2の位置と姿勢が
定まっている時、6つの移動部4のあるべき位置を求め
ることができる。
【0019】本発明の実施形態は概ね上記のとおりであ
るが、本発明はこの実施形態に限定されるものではな
く、「特許請求の範囲」の記載内で種種の変更が可能で
ある。
【0020】
【発明の効果】 本発明により、動作範囲が広くとれる
小型のロボットアームが実現する。これにより、ワーク
の搬送、組立て、溶接等の加工等を高速に行うロボット
を小型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項目1による装置の実施形態の斜視図であ
る。
【図2】請求項目1による装置の実施形態の斜視図であ
る。
【図3】可動部材2と移動部4の位置関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ベース部材 2 可動部材 3 固定部 4 移動部 5 直線移動機構 6 連結棒 7 モータ 8 ボールネジ 9 ナット 10 ジョイント 11 ジョイント 12 ベース面 点A ジョイント10の回転中心 点B ジョイント11の回転中心 点C ベース面に平行で点Aを通る平面上に
点Bを垂直に投影した点
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月27日(2001.2.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 以上の観点から点Aは、図3の円と直線
の交点に存在することになる。図3の直線から点Cまで
の距離をNとすると、図3の円の半径がNより大きけれ
ば交点が2点存在する。各直線移動機構5ごとに、2点
のうちどちらをとるかを決めておくことで、点Aは一意
に求まる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面状のベース面を持ったベース部材1
    と;可動部材2と;ベース面上に取りつけられた固定部
    3と、固定部3に対して直線的に運動可能な移動部4と
    からなり、互いに移動部4の移動方向が同一である6つ
    の直線移動機構5と;6つの連結棒6と;それぞれ1つ
    の移動部4と1つの連結棒6を、1点を回転中心として
    連結する6つのジョイント10と;可動部材2とそれぞ
    れ1つの連結棒6を、1点を回転中心として連結する6
    つのジョイント11;により構成され、 6つの移動部4の移動量により可動部材2の空間的位置
    と空間的姿勢を決定できる範囲を移動部4の移動方向に
    長くとれるとともに、ベース部材1のベース面に鉛直で
    直線移動機構5が取りつけられた方向へも動作領域を長
    くとることが可能となることを特徴とした装置。
  2. 【請求項2】少なくとも1つ直線移動機構5を省き、該
    当する直線移動機構5が連結されていたジョイント10
    をベース部材1に連結することにより、可動部材2の空
    間的位置と空間的姿勢を決定できる範囲を限定した請求
    の範囲第1項に記載の装置。
JP2001043002A 2001-02-20 2001-02-20 パラレルメカニズムロボットアーム(2) Pending JP2002239958A (ja)

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