JP2002238657A - 液状体塗布具 - Google Patents
液状体塗布具Info
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Abstract
で、塗布面にむらが生じることなく、また、過剰に供給
されて垂れ落ちることなく液状体を供給でき、しかも、
液状体を吐出する際の飛散を防止することを可能にした
液状体塗布具を提供する。 【解決手段】 塗布具本体10内部に、塗布剤が収容さ
れる貯溜タンク20を備えるとともに、塗布具本体10
の先端側に、軸線方向に沿って略平行にかつ先端方向に
向かい複数の繊維束であるブラシ部材11aが植設され
た台座12を備え、貯溜タンク20に設けられる弁体2
2を介して塗布部のブラシ部材11aに塗布剤を供給す
るようにされた液状体塗布具1において、先軸11に
は、貯溜タンク20から供給される塗布剤を遮蔽すると
ともに、先軸11の先端側に一部供給可能とする液流路
15cが形成された遮蔽体15を備えるものとする。
Description
ーション等の液状の塗布剤を塗布するための塗布具に関
し、特に、繊維束が植毛された液状体塗布具に関するも
のである。
布剤を塗布するために、塗布剤が収容される貯溜タンク
部と、台座に複数の繊維束が植設された塗布部とを備
え、前記貯溜タンク部より繊維束に塗布剤を供給するよ
うにした構造の塗布具が種々存在している。一般的に
は、貯溜タンク部と塗布部との間に開閉バルブ機構を介
在して、塗布部に塗布剤を適宜に供給するようにしてい
る。
た塗布具の場合、複数の繊維束に均一の塗布剤を供給す
ることが難しく、各繊維束の塗布剤の保有量がばらつい
て塗布面にむらが生じたり、繊維束に過剰に塗布剤が供
給された場合には垂れ落ちてしまうという問題点があっ
た。
−115479号公報に開示されているように、貯溜タ
ンク部120に開閉バルブ機構122を備え、該開閉バ
ルブ機構122より適宜に塗布剤を塗布部111に供給
するとともに、塗布部111においては、供給された塗
布剤を、連続気孔を有する液体含浸体115を介在させ
て繊維束111aに塗布剤を供給するようにした液状体
塗布具100が提案されている。この方式によれは、液
体含浸体115を介して漸次塗布剤が繊維束111aに
供給されるため、急激な塗布剤の過剰供給や塗布面のむ
らの発生を防止することができる。
状体の粘度によって、液状体の供給状況が違ってくる。
例えば、1000mPa・s以上の比較的高粘度の液状
体を使用した場合は、液状体を吐出させる際に飛散しな
いで、そのままの貯溜タンク部120から塗布部111
へ直接供給することが可能である。また、100mPa
・s以下の比較的低粘度の液状体に使用する際には、前
述したように、貯溜タンク部120と塗布部111との
間にスポンジ等の液体含浸体115を介在させること
で、塗布部111での液体保持が可能となり、液吐出時
の飛散防止が可能となる。
100〜1000mPa・s程度の液状体を使用する場
合、貯溜タンク部120から塗布部111へ直接供給す
ると液状体が液吐出時に飛散するという問題が生じる。
一方、前述したように液体含浸体115を介在させて液
状体を供給すると、液状体が液体含浸体115の気孔部
を塞いでしまい、空気置換ができずに液状体の吐出が困
難になるという問題が生じる。
れたものであり、液状体を塗布部に供給する際に、簡単
な構成で、塗布面にむらが生じることなく、また、過剰
に供給されて垂れ落ちることなく液状体を供給でき、し
かも、液状体を吐出する際の飛散を防止することを可能
にした液状体塗布具を提供することを目的とするもので
ある。
に係り、塗布具本体内部に、液状体が収容される貯溜タ
ンク部を備えるとともに、該塗布具本体の先端側に、軸
線方向に沿って略平行にかつ先端方向に向かい複数の繊
維束が植設された塗布部を備え、前記貯溜タンク部に設
けられる開閉バルブ機構を介して前記塗布部に液状体を
供給するようにされた液状体塗布具において、前記塗布
部は、貯溜タンク部から供給される液状体を遮蔽すると
ともに、塗布部の先端側に一部供給可能とする流路を設
けた遮蔽体を備えることを特徴とするものである。
配設される開口部が形成されるとともに該開口部を囲ん
で繊維束が植設される台座を備えるとが好ましい。ま
た、前記遮蔽体は、液状体吐出方向に沿って略平行な棒
状または板状の外形を呈し、前記開口部に装着された状
態で前記台座に保持される保持部を有することが好まし
い。また、前記保持部は、平面視で貯溜タンク部側が開
放された略コ字状の切欠部が形成され、遮蔽体を開口部
に配置した状態で、前記切欠部の一部が前記開口部より
先端側に配置して、前記切欠部を介して塗布部の先端側
と貯溜タンク部側とを連通するようにしたことが好まし
い。
れる。すなわち、液状体塗布具の構成を、貯溜タンク部
より開閉バルブ機構を介して塗布部の複数に繊維束に液
状体を供給することで、適宜に液状体を塗布部に供給で
きるとともに、繊維束にむら無く供給できる。また、前
記塗布部に液状体の流路が形成された遮蔽体を設けて、
貯溜タンク部から供給される液状体を遮蔽するととも
に、前記流路を通って一部の液状体を先端側に供給する
ようにしたので、液状体の粘度に応じた流路を形成して
最適量を供給することができ、高粘度、低粘度に関わら
ず液状体を飛散させることなく繊維束に供給することが
できる。
配設される開口部を形成し、前記開口部を囲んで繊維束
が植設される台座を形成することで、開口部を通って遮
蔽体から供給される液状体を均一に繊維束に供給するこ
とができる。
向に沿って略平行な棒状または板状の外形とし、前記開
口部に装着した状態で前記台座に保持される保持部を形
成したので、簡単に形成できるとともに、簡単な構成で
塗布部に装着できる。
タンク部側が開放された略コ字状の切欠部を形成するこ
とで、これを液状体の流路として、遮蔽体を開口部に配
置した状態で、前記切欠部の一部が前記開口部より先端
側に配置して、前記切欠部を介して塗布部の先端側と貯
溜タンク部側とを連通するようにしたことで、貯溜タン
ク部から供給される液状体を塗布部の先端側に供給する
ことができる。
面を参照して詳細に説明する。図1〜図5は発明を実施
する形態の一例であって、図中、図と同一の符号を付し
た部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図に示
す従来のものと同様である。図1は本発明の実施形態に
係る液状体塗布具の全体構成の詳細を示す部分断面図、
図2は前記液状体塗布具の組立状態を示す説明図、図3
は本実施形態に係る塗布部の構成を示す部分断面図、図
4は図3のA矢視図、図5は図3のB−B断面図であ
る。
及び図2に示すように、円筒状の塗布具本体10と、前
記塗布具本体10内部に収容されるカートリッジ式の貯
溜タンク20と、前記塗布具本体10の後端に設けられ
て前記貯溜タンク20を保持するための尾栓30とによ
り構成されている。
に形成され、後端部10aを開口し、前端部10bに
は、先軸11が一体的に形成されている。後端部10a
近傍の内面部には軸線に対し略垂直な環状の凸形嵌合部
10cを設けている。前記先軸11には、繊維束のブラ
シ部材11aが前方に向かい突出するように植設された
台座12が装着されている。前記台座12の後方に該ブ
ラシ部材11aへ液体を供給するパイプ13が設けられ
ている。
に、後側に凹部が形成された略円盤状の外形を呈し、前
側の略中央に前方に向かい略矩形状に突出したブラシ植
設部12aが突設されている。前記ブラシ植設部12a
の略中央部には、図4に示すように、矩形状に前後方向
に貫通した開口部12bが形成され、前記ブラシ植設部
12aの前面には、前記開口部12bを挟んで長手方向
に沿って複数のブラシ部材11aが略平行に2列植設さ
れている。
に、液状体吐出方向に沿って略平行な板状の遮蔽体15
が前記開口部12bを貫通するとともに、前記ブラシ部
材11aの列の間に配置されている。
し、貯溜タンク20側が開放された略コ字状の切欠部1
5aが形成され、前記開口部12bに装着した状態で前
記台座12に保持される幅方向両側に突出した保持部1
5bが形成されている。また、前記遮蔽体15は、平面
視で該遮蔽体15を開口部12bに配置した状態で、前
記切欠部15aの一部が前記開口部12bより先端側に
配置して液流路15cを形成し、該液流路15cを一部
とした前記切欠部15aを介して塗布部の先端側と貯溜
タンク20側とを連通するようにされている。
おり、塗布具本体10内部の前端部で後方へ向かい突出
するように配設されている。図中の符号14は、先軸1
1に嵌合するキャップである。
に、タンク本体21の内部にファンデーション等の液体
を収容し、タンク本体21の前端開口部に弁体22を装
着するとともに、該弁体22を覆うように合成樹脂製の
内先軸23をタンク本体21の前端外周部に嵌着してい
る。前記タンク本体21の外面部には、後端方向に向う
段部24を設けている。
に、合成樹脂製で円筒状の吹き抜けの両開口端を有し、
後端側面部に切欠部31を設け、後端側面部に嵌合時の
スベリ止め段部32を設けると共に外面部には、ころが
り止め突起33を設けている。また、前記尾栓30は、
前方の外面部には、上記塗布具本体10の凸形嵌合部1
0cと適宜な締め代で着脱自在に嵌合する軸線方向に対
して平行なスリット34、34を有する凹形嵌合部35
が設けられ、その後方には塗布具本体10へ挿入するた
めに外径を増加した継ぎ部36が設けられている。
溜タンク20及び尾栓30のセット方法について説明す
る。図2に示すように、まず、尾栓30を貯溜タンク2
0の後端側より挿入する。この際、尾栓30の先端開口
部37は、貯溜タンク20の段部24に当接し、尾栓3
0の挿入が止まることとなる。この挿入した状態で尾栓
30を塗布具本体10の内部にその後端部10a開口側
から挿入する。
各スリット34上の外周面部が適宜な締め代でスリット
34の幅を狭めながら、塗布具本体10の凸形嵌合部1
0cに嵌合して固定されると共に、塗布具本体10内部
のパイプ13に貯溜タンク20の内先軸23の開口が挿
入されてセットが完了する。なお、貯溜タンク20の後
端部20aは、図1に示すように、塗布具本体10の後
端部10aより後方へ所要長さ突出している。
いて説明する。貯溜タンク20は、図1に示すように、
パイプ13に対し軸線方向に沿って摺動自在であり、貯
溜タンク20の後端部20aを前方へ押圧すると、貯溜
タンク20の弁体22が開口して貯溜タンク20の液体
が弁体22を通ってパイプ13に流入しブラシ部材11
aへ供給される。
解除すると、弁体22に内蔵する弁バネ22aにより該
貯溜タンク20がパイプ13に対し後退して弁体22を
閉じると共に、貯溜タンク20は、段部24により貯溜
タンク20の押圧(ノック)時、あるいは不用意な力が
加わって貯溜タンク20が尾栓30側へスライドして、
貯溜タンク20に組み込まれた弁体22がパイプ13よ
り脱落することを防止するため、尾栓30の先端開口部
37に当たって止まることとなる。
は、塗布具本体10の後端より後方へ突出した貯溜タン
ク20の後端外周部を覆って、尾栓30の後端縁30a
は、貯溜タンク20の後端部20aと同一位置かそれよ
り後方に位置している。これにより、貯溜タンク20の
後端面が不用意にノックされることを尾栓30により防
止しているが、尾栓30の切欠部31の位置において貯
溜タンク20を前方へ押圧して貯溜タンク20の液体を
ブラシ部材11aへ供給することができる。
の構成を用いて、実施例1、比較例1、比較例2による
吐出試験の結果を以下に示す。 (1)液状体塗布具の構成 (実施例1)図1に示す液状体塗布具1において、台座
12の開口部12bに、本実施形態に係る遮蔽体15を
装着した構成で、約500mPa・sの液状体を充填し
たものとする。(比較例1)図1に示す液状体塗布具1
において、台座12の開口部12bに、スポンジを装着
した構成で、約500mPa・sの液状体を充填したも
のとする。(比較例2)図1に示す液状体塗布具1にお
いて、台座12の開口部12bに、何も入れない構成
で、約500mPa・sの液状体を充填したものとす
る。 (2)吐出性試験方法 押圧回数 ・液吐出動作である押圧を繰り返し行い、初期状態から
液が繊維束の先端までに到達するまでの押圧回数を測定
する。 ・各容器につき5本試験し、その平均値を算出して比較
する。 ・回数が少ないほど液の吐出が良好と判断する。 平均吐出量 ・液吐出動作である押圧を繰り返し行い、押圧10回当
たりの液吐出量を測定する。 ・各容器での吐出量の平均値を算出する。 ・各容器につき5本試験し、その平均値を算出して比較
する。 ・平均吐出量の多いほど、液の吐出が良好と判断する。 液の飛散 ・液吐出動作である押圧を行い、液が吐出される際の飛
散の有無を確認する。 ・液の飛散が無いものを良好とする。
液が飛散しないものは、実施例1と比較例1であり、特
に、実施例1によれば、比較例1と比較して吐出性能や
平均吐出量が優れていることが解る。すなわち、本実施
形態に係る液状体塗布具1によれば、液の吐出時におい
ても液を飛散することなく、しかも優れた吐出性能を実
現できる。
ば、遮蔽体15の構成を液状体吐出方向に沿って略平行
な板状の外形とし、平面視で貯溜タンク20側が開放さ
れた略コ字状の切欠部15aを形成することで、簡単な
構成で液流路15cを形成できる。また、本実施形態に
おいては、先軸11を変更することなく、遮蔽体15や
切欠部15aの寸法や形状を変えることで、用途に応じ
て最適な液状体の供給を実現できる。
剤としているが、本発明は、液状体の種類や材料等に限
定されるものではなく、例えば、液体靴墨液、マニュキ
ア液等の液体化粧料以外にも、液体のり、液体塗料、液
状薬剤、若しくはこれらのエアゾールタイプのものであ
っても良い。
に切欠部15aを形成して液状体が通るようにしている
が、本発明は液状体が流れる流路を備えるものであれ
ば、これに限定されるものではなく、例えば、開口部1
2bと遮蔽体15との嵌め合いを緩い嵌合として、開口
部12bと遮蔽体15との間に隙間を形成して、これを
液流路としたものや、開口部12bと遮蔽体15との間
に部分的に流路を形成するようにしたものであっても良
い。
上述のように構成されて使用されるものであるが、本発
明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発
明の要旨を変更しない範囲で種々の態様に設計変更等を
加え得ることは勿論である。
〜4記載の液状体塗布具によれば、液状体を塗布部に供
給する際に、簡単な構成で、塗布面にむらが生じること
なく、また、過剰に供給されて垂れ落ちることなく液状
体を供給でき、しかも、液状体を吐出する際の飛散を防
止することができるという優れた効果を奏し得る。すな
わち、液状体塗布具の構成を、貯溜タンク部より開閉バ
ルブ機構を介して塗布部の複数に繊維束に液状体を供給
することで、適宜に液状体を塗布部に供給できるととも
に、繊維束にむら無く供給できる。また、前記塗布部に
液状体の流路が形成された遮蔽体を設けて、貯溜タンク
部から供給される液状体を遮蔽するとともに、前記流路
を通って一部の液状体を先端側に供給するようにしたの
で、液状体の粘度に応じた流路を形成して最適量を供給
することができ、高粘度、低粘度に関わらず液状体を飛
散無くさせることなく繊維束に供給することができる。
成の詳細を示す部分断面図である。
る。
面図である。
分断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 塗布具本体内部に、液状体が収容される
貯溜タンク部を備えるとともに、該塗布具本体の先端側
に、軸線方向に沿って略平行にかつ先端方向に向かい複
数の繊維束が植設された塗布部を備え、前記貯溜タンク
部に設けられる開閉バルブ機構を介して前記塗布部に液
状体を供給するようにされた液状体塗布具において、 前記塗布部は、貯溜タンク部から供給される液状体を遮
蔽するとともに、塗布部の先端側に一部供給可能とする
流路を設けた遮蔽体を備えることを特徴とする液状体塗
布具。 - 【請求項2】 前記塗布部は、略中央部に遮蔽体が配設
される開口部が形成されるとともに該開口部を囲んで繊
維束が植設される台座を備えることを特徴とする請求項
1に記載の液状体塗布具。 - 【請求項3】 前記遮蔽体は、液状体吐出方向に沿って
略平行な棒状または板状の外形を呈し、前記開口部に装
着された状態で前記台座に保持される保持部を有するこ
とを特徴とする請求項2に記載の液状体塗布具。 - 【請求項4】 前記保持部は、平面視で貯溜タンク部側
が開放された略コ字状の切欠部が形成され、遮蔽体を開
口部に配置した状態で、前記切欠部の一部が前記開口部
より先端側に配置して、前記切欠部を介して塗布部の先
端側と貯溜タンク部側とを連通するようにしたことを特
徴とする請求項3に記載の液状体塗布具。
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2002
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