JP2002238606A - ゴルフシューズ - Google Patents

ゴルフシューズ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シニア等、下半身に衰えがでてきたゴルファ
に対し、ダウンスウィングの際、足の踏ん張りが効くよ
うにする。 【解決手段】 シューズ１０の足裏に面着する中敷き１
の裏の小指に対応する部位にビニールで形成した密閉袋
２を固着し、この密閉袋２にビニールチューブ３を介し
て手押しポンプ４と解放弁５を接続する。手押しポンプ
４と解放弁５は舌革６に埋設する。手押しポンプ４を操
作して密閉袋２に空気を注入してそれを膨らませた状態
でシューズ１０を履くと、小指の部分が持ち上がり、そ
の状態でスウィングすると、ダウンスウィングやインパ
クトの時に小指側に体重が移動してきても、その密閉袋
２の膨らみによる小指の部分の持ち上がりにより、右利
きのゴルファの場合は、左足を踏ん張らせて正しいスウ
ィングができる。スウィング終了後は密閉袋２から空気
を抜くと、普通の歩行が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、正しいスウィン
グが可能なゴルフシューズに関する。
【０００２】
【従来の技術】図２（ａ）はゴルフのスウィングを行う
前のアドレス時のゴルファ２０の姿勢を示したものであ
り、（ｂ）は、その時の足元（シューズ）を正面から観
た状態を模式的に描いたものである。以下、図３にはバ
ックスウィングの状態、図４（ａ）にはダウンスウィン
グに入ったときの状態、図５（ａ）はインパクトの直前
の状態を示している。また、図４、図５の（ｂ）はいず
れも、前記図２の（ｂ）のように、その時の、足元と地
面との関係を模式的に示したものである。なお、各図は
右利きのゴルファの場合を示しており、以下の説明も右
利きのゴルファの場合について行う。
【０００３】アドレスの時、前記図２に示したように、
ゴルファ２０は、左右の足１１L 、１１R とも膝１
２L 、１２R を突っ張らず、軽く内側に曲げて内ももを
締めている。この時、ゴルファ２０の足裏１３L 、１３
R は、（ｂ）に示したように、左右とも地面３０に面着
している。
【０００４】そして、スウィングが始まって、図３に示
すバックスウィングを経て、図示しないトップスウィン
グに至るまでは、右膝１２R はアドレスの時の状態のま
ま軽く内側に向いているが、体重は主として右足１１R
の内側（親指１４R 側）に掛かってくる。
【０００５】続いて、ダウンスウィングに入ると、図４
（ａ）に示すように、右へ回転していた左腰が左へ戻さ
れ、心持ち上げられていた左足１１L の踵が踏み込むよ
うに地に着いて、それと同時に肩が回転するので、右に
寄っていた左膝１２L も元の位置に戻って体重が左足１
１L に移ってくる。
【０００６】そして、図５（ａ）に示すように、ボール
にインパクトしてからフィニッシュに至るまでの流れで
は、体重の殆どが左足１１L にかかってくるので、特
に、小指１５L 側の踏ん張りが必要となってくる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シニアのゴ
ルファの場合のように、下半身が衰えてくると、膝の支
えが弱いので、特に、上記トップスウィングからインパ
クトに至る流れ（ダウンスウィング）の中で、体重が左
足１１L に移ってくると、図４および図５に一点鎖線で
示すように、左膝１２L が砕けるような形になり、各図
（ｂ）に模式的に示すように、左足１１L の小指１５L
側の踏ん張りが効かず、親指１４L 側が地面から浮き上
がって、正しいスウィングができないことになる。
【０００８】そこで、この発明は、特に下半身に衰えの
あるシニアのゴルファの場合に、ダウンスウィングにお
いて、踏ん張り側の足（右利きでは左足、左利きでは右
足）が安定して地面に面着し、正しいスウィングができ
るようにすることにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、トップスウィングからフィニッシュに
至る際に踏ん張り側となる足裏の支点となる領域の靴底
の部位に密閉袋が設けられており、その密閉袋に対する
空気の注入と排出が可能となっており、その密閉袋に空
気を注入して膨らませることにより、前記支点となる領
域に対応する部位がその周囲より盛り上がるようになっ
ている構成のものとしたである。
【００１０】このようにしたので、その密閉袋に空気を
注入した状態のシューズを履けば、ダウンスウィングの
際には、その密閉袋の膨らみの分、踏ん張り側となる足
裏の支点の部分が持ち上げられるので、体重が移動して
きても、その支点の部分の持ち上がりによって踏ん張り
側の足を踏ん張らせることができ、正しいスウィングを
することができる。この支点の部位とは具体的には小指
を含むその近傍の領域のことである。
【００１１】そして、スウィングが終了した後は、密閉
袋内の空気を排出すれば、密閉袋が扁平になるので、通
常の歩行が可能な状態となる。
【００１２】その空気の注入および排出の手段として、
手押しポンプと解放弁をシューズに付設するようにすれ
ば、それらの手段がシューズと別体となっているものに
比べて、紛失のおそれもなく、便利で商品価値も高い。
【００１３】その際、その手押しポンプと解放弁を舌革
に埋設するようにすれば、空気を注入する際、あるい
は、解放の際も、立ったままの姿勢で、例えば、ゴルフ
クラブの握りの先端等で、ポンプ、および、解放弁を押
圧して操作できるので、腰を屈める必要がなく、楽であ
る。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、図を参照してこの発明の実
施の形態を説明する。図１（ａ）は、この実施形態のゴ
ルフシューズ１０のその特徴的要部を示すための模式図
であり、（ｂ）はその側面図である。
【００１５】図に示すように、シューズ１０の足裏に面
着する中敷き１の裏の小指を含むその近傍の領域に対応
する部位に、薄手のビニールで形成された密閉袋２が固
着されている。この小指を含むその近傍の領域というの
が、ダウンスウィングで左足に体重が掛かってきた際
に、踏ん張るための支点となる領域である。
【００１６】前記密閉袋２は、薄手のビニールの板２ａ
を二枚合わせて、その周囲を接着して形成したものであ
り、空気を注入すると、（ｂ）に一点鎖線で示したよう
に、上下方向（厚み方向）に膨らむようになっている。
この密閉袋２にビニールチューブ３の一端が接続されて
おり、そのチューブ３の他端に、前記密閉袋２内に空気
を注入する手押しポンプ４とその解放弁５とが接続され
ている。この手押しポンプ４と解放弁５は舌革６に埋設
されている。
【００１７】その手押しポンプ４を操作して前記密閉袋
２に空気を注入してそれを膨らませた状態でシューズ１
０を履くと、小指の部分が持ち上がった形になる。
【００１８】その状態でスウィングすると、前出の図
４、図５それぞれの（ｃ）に示したように、ダウンスウ
ィングやインパクトの時に小指１５L 側に体重が移動し
てきても、その密閉袋２の膨らみによる小指１５L の部
分の持ち上がりによって左足１１L （左利きの場合は右
足１１R ）を踏ん張らせることができる。従って、他の
要素が揃えば、正しいスウィングをすることができる。
【００１９】そして、スウィングが終了した後は、その
手押しポンプ４の解放弁５を操作して密閉袋２から空気
を抜くと、密閉袋２は、それを形成している前記二枚の
ビニール板２ａの厚み分だけの厚さになり、その状態で
シューズ１０を履いても、普通のシューズを履いた場合
と何ら変わりのない感触が得られるものとなるので、コ
ースを回る際にも何らの支障もない。
【００２０】なお、この実施形態では、手押しポンプ４
とその解放弁５を舌革６の部分に設けたので、前記密閉
袋２に空気を注入する際には、立ったままの姿勢で、ゴ
ルフクラブの握りの先端等でその部分を押圧して空気を
注入できるので楽であり、空気を抜くときも同様であ
る。
【００２１】また、そのような操作の際の姿勢の苦楽を
厭わなければ、ポンプ４および解放弁５の配設箇所は舌
革６の部分に限られることはなく、踵の部分、側面の部
分、また、甲の部分等、靴のあらゆる部分に配設するこ
とが可能である。
【００２２】
【発明の効果】この発明のゴルフシューズは上記のよう
に構成したので、特に、シニアのゴルファのように下半
身に衰えのあるゴルファの場合に、このシューズに埋設
された密閉袋を膨らませて踏み込み足側の支点となる領
域（小指を含むその近傍の領域）を持ち上げれば、トッ
プスウィングからフィニッシュに至る流れの中で、踏み
込み足側を安定して地面に据えることができるて正しい
スウィングできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）にこの実施形態のゴルフシューズの模式
図を示し、（ｂ）にその側面を示したものである。
【図２】（ａ）にアドレスの時のゴルファの姿勢を示
し、（ｂ）にその時の足元の地面との関係を模式的に示
したものである。
【図３】バックスウィングの時のゴルファの姿勢を示し
たものである。
【図４】（ａ）にダウンスウィングの時のゴルファの姿
勢を示し、（ｂ）と（ｃ）それぞれに、従来のシューズ
を履いてプレーした場合と、この実施形態のシューズを
履いてプレーした場合の足元の、地面との関係を模式的
に示したものである。
【図５】（ａ）にインパクトの時のゴルファの姿勢を示
し、（ｂ）と（ｃ）それぞれに、従来のシューズを履い
てプレーした場合と、この実施形態のシューズを履いて
プレーした場合の足元の、地面との関係を模式的に示し
たものである。
【符号の説明】
１ 中敷 ２ 密閉袋 ２ａ ビニール板 ３ ビニールチューブ ４ 手押しポンプ ５ 解放弁 ６ 舌革 １０ ゴルフシューズ １１L 、１１R 左右の足 １２L 、１２R 左右の膝 １３L 、１３R 左右の足裏 １４L 、１４R 左右の足の親指 １５L 、１５R 左右の足の小指 ２０ ゴルファ ３０ 地面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 トップスウィングからフィニッシュに至
    る際に踏ん張り側となる足裏の支点となる領域の靴底の
    部位に密閉袋が設けられており、その密閉袋に対する空
    気の注入と排出が可能となっており、その密閉袋に空気
    を注入して膨らませることにより、前記支点となる領域
    に対応する部位がその周囲より盛り上がるようになって
    いるゴルフシューズ。
  2. 【請求項２】 上記密閉袋に対する空気の注入と排出を
    行う手段として、手押しポンプと解放弁とが付設されて
    いることを特徴とする請求項１に記載のゴルフシュー
    ズ。
  3. 【請求項３】 上記手押しポンプと解放弁とが舌革に埋
    設されていることを特徴とする請求項２に記載のゴルフ
    シューズ。
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