JP2002238271A - 駆動回路 - Google Patents

駆動回路

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JP2002238271A
JP2002238271A JP2001036876A JP2001036876A JP2002238271A JP 2002238271 A JP2002238271 A JP 2002238271A JP 2001036876 A JP2001036876 A JP 2001036876A JP 2001036876 A JP2001036876 A JP 2001036876A JP 2002238271 A JP2002238271 A JP 2002238271A
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JP2001036876A
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Satoyuki Yuasa
智行 湯淺
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Minolta Co Ltd
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で速度を切り替えることができる
駆動回路を提供する。 【解決手段】 駆動回路10は、第1回路Q1と第4回
路Q4とを駆動させ、容量性負荷Mの一方の端子に電源
Vpより電荷を供給する第1期間と、第2回路Q2と第
3回路Q3とを駆動させ、容量性負荷Mの他方の端子に
電源Vpより電荷を供給する第2期間とを、交互に行う
第1方法と、上記第1期間と、第2回路Q2と第4回路
Q4とを駆動させ、容量性負荷Mの一方の端子側に蓄え
られた電荷を放電する第3期間とを、交互に行う第2方
法とにより、容量性負荷Mの端子間の電圧Vを2段階に
切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動装置に関し、
詳しくは、圧電素子などの電気機械変換素子を用いた駆
動装置に関し、例えばカメラにおけるレンズ駆動や精密
ステージの駆動に好適な駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電素子を用いた駆動装置とし
て、例えば図1に示すように、素子固定タイプのものや
自走式タイプのものが提案されている。
【0003】素子固定タイプのものは、図1(a)に示
したように、圧電素子の伸縮方向の一方の端面に固定部
材が固着結合され、他方の端面に駆動摩擦部材が固着結
合され、駆動摩擦部材に移動体が摩擦力で係合する。
【0004】自走式タイプのものは、図1(b)に示し
たように、圧電素子の伸縮方向の一方の端面に移動体が
固着結合され、他方の端面に駆動摩擦部材が固着結合さ
れ、駆動摩擦部材が固定部材に摩擦力で係合する。移動
体は、固定部材に沿って移動自在である。
【0005】いずれのタイプの駆動装置も、例えば図1
(c)に示した鋸歯状波形の電圧を圧電素子に印加し
て、圧電素子を伸びと縮みで異なる速度で伸縮させるこ
とにより、駆動を行う。
【0006】すなわち、素子固定タイプの場合、例えば
図1(a)に示したように、圧電素子をゆっくり伸ば
し、移動体を駆動摩擦部材とともに一体的に移動させ
る。次に、圧電素子を急に縮め、駆動摩擦部材を急激に
初期位置に戻す。このとき、駆動摩擦部材と移動体との
間に滑りが生じ、移動体は実質的に移動せず、駆動摩擦
部材だけが初期位置に戻る。その結果、移動体は、駆動
摩擦部材に沿って初期位置から移動する。このサイクル
を繰り返し、移動体を駆動摩擦部材に沿って移動させ
る。
【0007】一方、自走式タイプの場合、例えば図1
(b)に示すように、圧電素子をゆっくり伸ばすと、駆
動摩擦部材と固定部材との間には大きな摩擦力があるた
め、移動体側が移動する。次に、圧電素子を急に縮め
る。このとき、移動体の方が駆動摩擦部材より十分に質
量が大きいと、固定部材と駆動摩擦部材との間で滑りが
生じ、駆動摩擦部材が移動体側へ移動する。その結果、
移動ユニット、すなわち駆動摩擦部材と圧電素子と移動
体とが、固定部材に沿って初期位置から移動する。この
サイクルを繰り返し、移動ユニットを固定部材に沿って
移動させる。
【0008】具体的には、素子固定タイプの駆動装置
は、例えば図2(a)の分解斜視図および(b)の組立
斜視図に示したように構成される。
【0009】すなわち、駆動装置120は、不図示の機
器の固定部材(例えば、XY駆動テーブルのベース)に
取り付ける固定部材124と、圧電素子122と、固定
部材124に摺動可能に支持される駆動軸126と、不
図示の被駆動部材(例えば、XY駆動テーブルのステー
ジ)に結合される駆動ユニット128とを備える。圧電
素子122は、その伸縮方向の一方の端面が固定部材1
24に固着結合され、その伸縮方向の他方の端面には駆
動軸126の一方の軸端面が固着結合されている。駆動
軸126には、スライダー128c、摩擦部材128
b、板ばね128aからなる駆動ユニット128が、摩
擦力で係合するようになっている。この駆動装置120
は、駆動回路130により、圧電素子122に例えば鋸
歯状の周期的な電圧を印加し、駆動軸126を軸方向に
往復振動させ、駆動ユニット128を駆動軸126に沿
って所定方向に動かすことができる。
【0010】図3に、圧電素子122に印加する電圧の
波形と圧電素子122の変位との関係を示す。圧電素子
122に印加する電圧の周波数、すなわち駆動周波数f
は、系の共振周波数fの約0.7倍である。この駆
動周波数f≒0.7fおいては、矩形波の電圧波形
150a,150bに対して、圧電素子の変位は、鋸歯
状波形152a,152bを示す。図3(a)および
(b)に示すように、圧電素子に印加する電圧の波形1
50a,150bのデューティ比が0.5より小さい
か、大きいかによって、鋸歯状波形152a,152b
の向きが逆になるので、駆動方向を切り替えることがで
きる。
【0011】図4(a)は、系の共振周波数fで無次
元化した駆動周波数f/fと駆動ユニット128、
すなわち移動体の速度との関係を示す。駆動周波数f
により係合部材の速度を調整可能であることが分かる。
【0012】図4(b)は、圧電素子122に印加する
電圧のデューティ比と移動体の速度との関係を示す。デ
ューティ比により、駆動方向と駆動速度を切り替えるこ
とができることが分かる。
【0013】図4(c)は、圧電素子122に印加する
電圧(振幅)と、移動体の速度との関係を示す。圧電素
子122に印加する電圧が大きくなれば、移動体の速度
も大きくなることが分かる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図5は、移動体の高
速、低速の切り替えを行うための従来の駆動回路130
の例である。
【0015】駆動回路130は、スイッチ素子F1,F
2,F3,F4からなるブリッジ回路136を介して、
圧電素子122に電圧を印加する。スイッチ素子F1,
F2,F3,F4は、スイッチ回路132により選択さ
れる高速駆動用の発振回路140又は低速駆動用発振回
路142によって、駆動される。
【0016】すなわち、高速駆動用の発振回路140の
出力信号H又は低速駆動用発振回路142の出力信号L
は、スイッチ素子F3,F4にそのまま入力され、ま
た、インバータ134によりLo/Hiが反転されてス
イッチ素子F1,F2に入力される。これにより、ブリ
ッジ回路136は、出力信号H又は出力信号LのHi信
号が入力されたとき、スイッチ素子F1,F4がオンに
なり、圧電素子122の端子間に印加される電圧Vは、
電源電圧Vpになる。一方、出力信号H又は出力信号L
のLo信号が入力されたとき、スイッチ素子F2,F3
がオンになり、圧電素子122の端子間に印加される電
圧Vは、電源電圧−Vpになる。
【0017】速度の切り替えは、図4(b)に示したよ
うに、圧電素子122の端子間に印加する電圧Vのデュ
ーティ比を替えることにより行うことができる。この場
合、例えば、高速駆動時には、図6(a)に示すように
デューティ比が例えば0.3の駆動信号Aを生成する高
速駆動用の発振回路140を用い、低速駆動時には、図
6(b)に示すようにデューティ比が例えば0.15の
駆動信号Bを生成する低速駆動用の発振回路142を用
いる。
【0018】あるいは、図4(a)に示したように、圧
電素子122端子間に印加する電圧Vの周波数fを変
えることより、速度を切り替えることができる。この場
合、例えば、高速駆動時には、図7(a)に示すように
駆動周波数fdが系の共振周波数の0.7倍である駆動
信号Aを生成する高速駆動用の発振回路140を用い、
低速駆動時には、図7(b)に示すように駆動周波数f
dが系の共振周波数の0.6倍である駆動信号Bを生成
する低速駆動用の発振回路142を用いる。
【0019】いずれの場合も、速度を切り替えるため
に、高速駆動用と低駆動速用の2つの発振回路140,
142を必要とする。そのため、駆動回路130の回路
規模が大きい。
【0020】したがって、本発明が解決しようとする技
術的課題は、簡単な構成で速度を切り替えることができ
る駆動回路を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の駆
動回路を提供する。
【0022】駆動回路は、駆動装置を駆動するために該
駆動装置の容量性負荷の端子間に電圧を印加するタイプ
のものである。駆動回路は、ブリッジ回路と、電圧切替
手段とを備える。前記ブリッジ回路は、スイッチ回路か
らなる、第1回路と第2回路と第3回路と第4回路とを
有する。電源と前記第1回路と前記第2回路とグランド
とが、直列に接続される。前記電源と前記第3回路と前
記第4回路と前記グランドとが、直列に接続される。前
記第1回路と前記第2回路との接続点と前記第3回路と
前記第4回路との接続点との間に、前記容量性負荷の前
記各端子がそれぞれ接続される。電圧切替手段は、第1
方法と第2方法とにより、前記容量性負荷の前記端子間
の電圧を2段階に切り替える。前記第1方法は、第1期
間と第2期間を交互に行う。前記第1期間では、前記第
1回路と前記第4回路とを駆動させ、前記容量性負荷の
一方の前記端子に前記電源より電荷を供給する。前記第
2期間では、前記第2回路と前記第3回路とを駆動さ
せ、前記容量性負荷の他方の前記端子に前記電源より電
荷を供給する。前記第2方法は、前記第1期間と第3期
間とを、交互に行う。前記第3期間では、前記第2回路
と前記第4回路とを駆動させ、前記容量性負荷の前記一
方の端子側に蓄えられた電荷を放電する。
【0023】上記構成において、電圧切替手段が第1方
法を実行したとき、第1期間では、容量性負荷の一方の
端子は第1回路を介して電源と接続され、容量性負荷の
他方の端子は第4回路を介して接地される。これによ
り、容量性負荷の端子間の電圧は、電源の電圧と等しく
なるまで変化しうる。第2期間では、容量性負荷の一方
の端子は第2回路を介して接地され、容量性負荷の他方
の端子は第3回路を介して電源と接続される。これによ
り、容量性負荷の端子間の電圧は、第1期間とは逆向き
で絶対値が電源の電圧に等しくなるまで変化しうる。つ
まり、容量性負荷の端子間の電圧は、電源の電圧の絶対
値の2倍の範囲内で変化しうる。
【0024】一方、電圧切替手段が第2方法を実行した
とき、第1期間では、上述のように、容量性負荷の端子
間の電圧は、電源の電圧と等しくなるまで変化しうる。
第3期間では、容量性負荷の一方の端子は第2回路を介
して接地され、容量性負荷の他方の端子は第4回路を介
して接地される。これにより、容量性負荷の端子間の電
圧は、0に等しくなるまで変化しうる。つまり、容量性
負荷の端子間の電圧は、電源の電圧の絶対値の範囲内で
変化しうる。
【0025】上記構成によれば、電圧切替手段が第1方
法で動作するか第2方法で動作するかにより、容量性負
荷の端子間に供給する電圧の変動の大きさを切り替える
ことができる。これによって、駆動装置の速度を切り替
えることができる。
【0026】上記構成によれば、切り替える速度ごとに
発振回路を設ける必要がない。
【0027】したがって、簡単な構成で速度の切り替え
ができる。
【0028】具体的には、以下のように構成する。
【0029】前記容量性負荷は電気機械変換素子であ
り、前記第1方法と前記第2方法とにより、前記電気機
械変換素子の歪量を2段階に切り替える。
【0030】上記構成において、電気機械変換素子は、
それに印加する電圧の大きさによりその歪量が異なるの
で、駆動回路により電気機械変換素子に印加する電圧を
2段階に切り替えることにより、電気機械変換素子の歪
量を2段階に切り替えることができる。これにより、電
気機械変換素子の伸縮、ねじれ、曲げ等の歪みを利用し
て駆動する駆動装置において、駆動速度の切り替えが可
能となる。
【0031】また、本発明は、上記構成の駆動回路を用
いる、以下の構成の駆動装置を提供する。
【0032】すなわち、駆動装置は、上記構成の前記駆
動回路と、前記電気機械変換素子と、前記電気機械変換
素子の一端に固定された駆動摩擦部材と、前記駆動摩擦
部材に摩擦力で係合される係合部材とを備える。前記駆
動回路は、前記駆動摩擦部材と前記係合部材とを相対移
動させるように前記電気機械変換素子に電圧を印加す
る。前記駆動回路は、前記第1方法と前記第2方法とに
より、前記駆動摩擦部材と前記係合部材との相対移動の
速度を2段階に切り替えることができる。
【0033】上記構成において、電気機械変換素子に適
宜な電圧を印加することにより、電気機械変換素子の伸
縮、ねじれ、曲げ等の歪みを利用して、駆動摩擦部材と
係合部材とを相対移動させることができる。例えば、圧
電素子の他端(駆動摩擦部材とは反対側)を固定する場
合、駆動摩擦部材に沿って係合部材が移動し、係合部材
を固定する場合、駆動摩擦部材と圧電素子とが係合部材
に対して移動するようにすることが可能である。
【0034】上記構成によれば、駆動回路が前記電気機
械変換素子に第1方法により電圧を印加するか、第2方
法により電圧を印加するかにより、電気機械変換素子の
歪量を切り替え、これにより、駆動摩擦部材と係合部材
との移動速度を2段階に切り替えることができる。
【0035】上記構成によれば、簡単な構成の駆動回路
を用いて、駆動装置の駆動速度を切り替えることができ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
駆動回路および駆動回路を用いた駆動装置について、図
面を参照しながら説明する。
【0037】まず、本発明の第1実施形態に係る駆動回
路10について、図8および図9を参照しながら説明す
る。
【0038】駆動回路10は、図1に示した素子固定タ
イプや自走式タイプの駆動装置の圧電素子に、駆動用の
電圧を印加するためのものである。
【0039】図8の電気回路図に示したように、駆動回
路10は、ブリッジ回路18を介して、駆動装置の圧電
素子Mに電圧を印加する。
【0040】ブリッジ回路18は、MOS型FETから
なる4個のスイッチ素子Q1,Q2,Q3,Q4で構成
される。スイッチ素子Q1,Q3はNチャンネルFET
であり、スイッチ素子Q2,Q4はPチャンネルFET
である。
【0041】詳しくは、スイッチ素子Q1のソースとス
イッチ素子Q3のソースとは、それぞれ、電源Vpに接
続されている。スイッチ素子Q1のドレインは、スイッ
チ素子Q2のドレインと、圧電素子Mの一方の端子とに
接続されている。スイッチ素子Q3のドレインは、スイ
ッチ素子Q4のドレインと、圧電素子Mの他方の端子と
に接続されている。スイッチ素子Q2のソースとスイッ
チ素子Q4のソースとは、それぞれ、接地されている。
【0042】スイッチ素子Q1のゲートとスイッチ素子
Q2のゲートとには、信号のLo/Hiを反転するイン
バータ16を介して、発振回路12の出力端子に接続さ
れている。スイッチ素子Q3のゲートとスイッチ素子Q
4のゲートとは、プルアップ抵抗Rを介して電源Vpに
接続され、また、スイッチ回路14の出力端子に接続さ
れている。スイッチ回路14の入力端子は、発振回路1
2の出力端子に接続されている。発振回路12の出力端
子には、矩形波の駆動信号Aが出力される。
【0043】次に、駆動回路10の動作について説明す
る。
【0044】スイッチ回路14がオフ(開)のとき、発
振回路12の出力端子からの駆動信号AがHiであれ
ば、スイッチ素子Q1,Q2のゲートはLo、スイッチ
素子Q3,Q4のゲートはHiとなる。これにより、ス
イッチ素子Q1,Q4がオン、スイッチ素子Q2,Q3
がオフとなり、圧電素子Mの一方の端子が電源Vpに接
続され、他方の端子が接地され、圧電素子Mの端子間の
電圧VはVpとなる。
【0045】スイッチ回路14がオフ(開)のとき、駆
動信号AがLoであれば、スイッチ素子Q1,Q2のゲ
ートはHi、スイッチ素子Q3,Q4のゲートはHiと
なる。これにより、スイッチ素子Q2,Q4がオン、ス
イッチ素子Q1,Q3がオフとなり、圧電素子Mの両方
の端子が接地され、圧電素子Mの端子間の電圧Vは0と
なる。
【0046】スイッチ回路14がオン(閉)のとき、発
振回路12の出力端子からの駆動信号AがHiであれ
ば、スイッチ素子Q1,Q2のゲートはLo、スイッチ
素子Q3,Q4のゲートはHiとなる。これにより、ス
イッチ素子Q1,Q4がオン、スイッチ素子Q2,Q3
がオフとなり、圧電素子Mの一方の端子が電源Vpに接
続され、他方の端子が接地され、圧電素子Mの端子間の
電圧VはVpとなる。
【0047】スイッチ回路14がオン(閉)のとき、駆
動信号AがLoであれば、スイッチ素子Q1,Q2のゲ
ートはHi、スイッチ素子Q3,Q4のゲートはLoと
なる。これにより、スイッチ素子Q2,Q3がオン、ス
イッチ素子Q1,Q4がオフとなり、圧電素子Mの一方
の端子が接地され、他方の端子が電源Vpに接続され、
圧電素子Mの端子間の電圧Vは−Vpとなる。
【0048】スイッチ回路14がオン(閉)のとき、図
9(a)に示すように、発振回路12から駆動信号Aに
より、圧電素子Mの端子間の電圧Vは−VpとVpとの
間で変動する。スイッチ回路14がオフ(開)のとき、
図9(b)に示すように、発振回路12から駆動信号A
により、圧電素子Mの端子間の電圧Vは0とVpとの間
で変動する。
【0049】圧電素子Mの端子間電圧と移動体との間に
は、図4(c)に示したように、電圧が大きいほど移動
体の変位も大きくなるので、Vp相当の変位になるスイ
ッチ回路14がオフのときには、相対的に低速駆動とな
り、2Vp相当の変位となるスイッチ回路14がオフの
ときには、相対的に高速駆動となる。
【0050】したがって、一つの発振回路12とスイッ
チ回路14とインバータ16とを用いた電圧切替手段を
設けることにより、簡単な構成で駆動速度の切り替えが
可能になる。
【0051】次に、本発明の第2実施形態に係る駆動回
路20を用いた駆動装置50について、図10〜図12
を参照しながら説明する。
【0052】駆動装置50は、図10に示したように、
図1(a)と同様の素子駆動タイプの駆動装置であり、
圧電素子54と、駆動摩擦部材56と、係合部材58
と、駆動回路20とを備え、例えばズームレンズの光学
系の一部を構成するレンズ42を駆動する。
【0053】すなわち、圧電素子54の伸縮方向一端
は、固定部材40に固定されている。圧電素子54の伸
縮方向他端は、その軸方向が圧電素子54の伸縮方向と
平行となるように配置された軸状の駆動摩擦部材56の
端面に固定されている。係合部材58は、駆動摩擦部材
56に摩擦力により係合するようになっている。係合部
材58にはレンズ42が固定されている。駆動回路20
は、圧電素子54の端子間に電圧を印加する。駆動回路
20は、駆動部22と操作部30とを含む。
【0054】駆動回路20は、図11の回路図に示すよ
うに構成される。
【0055】駆動部22は、発振回路24と、インバー
タ26,27と、ブリッジ回路28と、抵抗R1,R2
を含む。ブリッジ回路28は、第1実施形態と同様に、
4つのスイッチ素子Q1,Q2,Q3,Q4により構成
され、圧電素子54の端子間に電圧Vを印加する。
【0056】操作部30は、第1および第2の入力端子
32a,32bを有する方向切替スイッチ32と、速度
切替スイッチ34とを含む。
【0057】方向切替スイッチ32の第1の入力端子3
2aは、発振回路24の出力端子と接続される。方向切
替スイッチ32の第2の入力端子32bは、インバータ
26を介して、発振回路24の出力端子と接続される。
方向切替スイッチ32の出力端子32cは、速度切替ス
イッチ34の入力端子34aと接続され、また、インバ
ータ27を介して、ブリッジ回路28のスイッチ素子Q
1,Q2のゲートと接続され、さらに、プルダウン抵抗
R2と接続されている。
【0058】速度切替スイッチ34の出力端子34b
は、ブリッジ回路28のスイッチ素子Q3,Q4のゲー
トと接続され、また、プルアップ抵抗R1を介して、電
源Vpと接続される。
【0059】次に、駆動回路20の動作について説明す
る。
【0060】図11に示したように、方向切替スイッチ
32が停止位置、すなわち、第1および第2入力端子3
2a,32bの中間位置にあり、どちらの入力端子32
a,32bも出力端子32cと接続されていないときに
は、スイッチ素子Q1,Q2のゲートはHi、スイッチ
素子Q3,Q4のゲートはHiとなる。これにより、ス
イッチ素子Q2,Q4がオン、スイッチ素子Q1,Q3
がオフとなり、圧電素子54の端子間の電圧Vは0とな
る。
【0061】方向切替スイッチ32が操出位置、すなわ
ち、第1入力端子32aと出力端子32cとが接続され
ている場合、速度切替スイッチ34が低速位置、すなわ
ち入力端子34aと出力端子34bとが接続されていな
いとき、駆動信号AがHiであれば、スイッチ素子Q
1,Q2のゲートはLo、スイッチ素子Q3,Q4のゲ
ートはHiとなる。これにより、スイッチ素子Q1,Q
4がオン、スイッチ素子Q2,Q3がオフとなり、圧電
素子54の端子間の電圧VはVpとなる。駆動信号Aが
Loであれば、スイッチ素子Q1,Q2,Q3,Q4の
ゲートはHiとなる。これにより、スイッチ素子Q2,
Q4がオン、スイッチ素子Q1,Q3がオフとなり、圧
電素子54の端子間の電圧Vは0となる。つまり、圧電
素子54の端子間の電圧Vは、駆動信号Aと同じ位相
で、0とVpの間で変動する。
【0062】方向切替スイッチ32が操出位置の場合、
速度切替スイッチ34が高速位置、すなわち入力端子3
4aと出力端子34bとが接続されるとき、駆動信号A
がHiであれば、スイッチ素子Q1,Q2のゲートはL
o、スイッチ素子Q3,Q4のゲートはHiとなる。こ
れにより、スイッチ素子Q1,Q4がオン、スイッチ素
子Q2,Q3がオフとなり、圧電素子54の端子間の電
圧VはVpとなる。駆動信号AがLoであれば、スイッ
チ素子Q1,Q2のゲートはHi、スイッチ素子Q3,
Q4のゲートはLoとなる。これにより、スイッチ素子
Q2,Q3がオン、スイッチ素子Q1,Q4がオフとな
り、圧電素子54の端子間の電圧Vは−Vpとなる。つ
まり、圧電素子54の端子間の電圧Vは、駆動信号Aと
同じ位相で、−VpとVpの間で変動する。
【0063】方向切替スイッチ32が戻り位置、すなわ
ち、第2入力端子32bと出力端子32cとが接続され
ている場合、速度切替スイッチ34が低速位置のとき、
駆動信号AがHiであれば、スイッチ素子Q1,Q2,
Q3,Q4のゲートはHiとなる。これにより、スイッ
チ素子Q2,Q4がオン、スイッチ素子Q1,Q3がオ
フとなり、圧電素子54の端子間の電圧Vは0となる。
駆動信号AがLoであれば、スイッチ素子Q1,Q2の
ゲートはLo、スイッチ素子Q3,Q4のゲートはHi
となる。これにより、スイッチ素子Q1,Q4がオン、
スイッチ素子Q2,Q3がオフとなり、圧電素子54の
端子間の電圧VはVpとなる。つまり、圧電素子54の
端子間の電圧Vは、駆動信号Aとは位相が反転し、0と
Vpの間で変動する。
【0064】方向切替スイッチ32が操出位置の場合、
速度切替スイッチ34が高速位置のとき、駆動信号Aが
Hiであれば、スイッチ素子Q1,Q2のゲートはH
i、スイッチ素子Q3,Q4のゲートはLoとなる。こ
れにより、スイッチ素子Q2,Q3がオン、スイッチ素
子Q1,Q4がオフとなり、圧電素子54の端子間の電
圧Vは−Vpとなる。駆動信号AがLoであれば、スイ
ッチ素子Q1,Q2のゲートはLo、スイッチ素子Q
3,Q4のゲートはHiとなる。これにより、スイッチ
素子Q1,Q4がオン、スイッチ素子Q2,Q3がオフ
となり、圧電素子54の端子間の電圧VはVpとなる。
つまり、圧電素子54の端子間の電圧Vは、駆動信号A
とは反転した位相で、−VpとVpの間で変動する。
【0065】したがって、駆動装置50は、方向切替ス
イッチが操出位置か戻り位置では駆動し、停止位置では
停止する。そして、操出位置か戻り位置かによって、駆
動方向が逆になる。さらに、速度切替スイッチが低速位
置では低速で駆動し、高速位置では高速で駆動する。
【0066】操作部30は、例えば図12に示すよう
に、一つのスイッチ部60として構成することができ
る。
【0067】詳しくは、支持軸62を中心に左右に揺動
するスイッチ部材64の裏面に、方向切替スイッチ32
の出力端子32cおよび速度切替スイッチ34の入力端
子34aとして機能する接触片65が固定されている。
接触片65は、その中間部65bがスイッチ部材64に
固定され、左右の端部65a,65cは自由端となって
いる。接触片65に対向して、中央には中央接触部68
が配置され、その両側に、接触片65の各端部65a,
65bに対向して、それぞれ左接触部66と右接触部6
7が配置されている。中央接触部68は、速度切替スイ
ッチ34の出力端子34bとして機能する。左接触部6
6および右接触部67は、それぞれ、方向切替スイッチ
32の第1入力端子32aおよび第2入力端子32bと
して機能する。
【0068】次に、スイッチ部60の動作について説明
する。
【0069】図12(a)に示すように、スイッチ部材
64が中立位置にあるとき、接触片65は対向するいず
れの接触部66,67,68からも離れ、図12(b)
に示すように、方向切替スイッチ32は停止位置、速度
切替スイッチ34は低速位置となる。
【0070】図12(c)に示すように、スイッチ部材
64が左側に傾くと、接触片65の先端部65aが左接
触部66に電気的に接続する。これにより、図12
(d)に示すように、方向切替スイッチ32は操出位置
となる。このとき、速度切替スイッチ34は低速位置の
ままである。
【0071】図12(e)に示すように、さらにスイッ
チ部材64が左側に傾くと、接触片65は、その先端部
65aが折れ曲がり、左接触部66のみならず中央接触
部68にも電気的に接続する。これにより、図12
(f)に示すように、速度切替スイッチ34は高速位置
となる。このとき、方向切替スイッチ32は操出位置の
ままである。
【0072】逆に、スイッチ部材64が右側に傾く場合
には、まず、速度切替スイッチ34が低速位置のまま方
向切替スイッチ32が停止位置から戻り位置になる。さ
らにスイッチ部材64が傾くと、方向切替スイッチ32
が戻り位置のままで、速度切替スイッチ34が低速位置
から高速位置になる。
【0073】つまり、操作スイッチ60のどちら側を押
すかによりレンズ42の駆動方向を選択し、深く押すか
浅く押すかによって、高速駆動と低速駆動とを選択する
ことができる。ズーム操作を行うとき、大きく倍率を変
更したいときはレンズ42を高速で動かし、微妙なズー
ム倍率の変更時にはレンズ42を低速で駆動することが
できるので、使い易い。
【0074】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0075】例えば、スイッチ素子としてFETを用い
ているが、バイポーラトランジスタ、接合型FETなど
他のスイッチ素子を用いてもよい。
【0076】また、圧電素子のねじり歪を利用して駆動
する駆動装置にも、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧電素子を用いた駆動装置の説明図である。
【図2】 素子固定タイプの駆動装置の分解斜視図およ
び組立斜視図である。
【図3】 電圧の波形と圧電素子の変位の関係を示すグ
ラフである。
【図4】 圧電素子を用いた駆動装置の特性を示すグラ
フである。
【図5】 従来の駆動回路の電気回路図である。
【図6】 図5の駆動回路の動作の説明図である。
【図7】 図5の駆動回路の動作の説明図である。
【図8】 本発明の第1実施形態に係る駆動回路の電気
回路図である。
【図9】 図8の駆動回路の動作の説明図である。
【図10】 本発明の第2実施形態に係る駆動回路を用
いた駆動装置の概略構成図である。
【図11】 図10の駆動装置の駆動回路の電気回路図
である。
【図12】 図11の回路の構成および動作の説明図で
ある。
【符号の説明】
10 駆動回路 12 発振回路(電圧切替手段) 14 スイッチ(電圧切替手段) 16 インバータ(電圧切替手段) 18 ブリッジ回路 20 駆動回路 24 発振回路(電圧切替手段) 27 インバータ(電圧切替手段) 28 ブリッジ回路 34 速度切替スイッチ(電圧切替手段) 50 駆動装置 54 圧電素子(容量性負荷、電気機械変換素子) M 圧電素子(容量性負荷、電気機械変換素子) Q1 スイッチ素子(第1回路) Q2 スイッチ素子(第2回路) Q3 スイッチ素子(第3回路) Q4 スイッチ素子(第4回路)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置を駆動するために該駆動装置の
    容量性負荷の端子間に電圧を印加する駆動回路であっ
    て、 スイッチ回路からなる、第1回路と第2回路と第3回路
    と第4回路とを有し、電源と前記第1回路と前記第2回
    路とグランドとが直列に接続され、前記電源と前記第3
    回路と前記第4回路と前記グランドとが直列に接続さ
    れ、前記第1回路と前記第2回路との接続点と前記第3
    回路と前記第4回路との接続点との間に前記容量性負荷
    の前記各端子がそれぞれ接続される、ブリッジ回路と、 前記第1回路と前記第4回路とを駆動させ、前記容量性
    負荷の一方の前記端子に前記電源より電荷を供給する第
    1期間と、前記第2回路と前記第3回路とを駆動させ、
    前記容量性負荷の他方の前記端子に前記電源より電荷を
    供給する第2期間とを、交互に行う第1方法と、前記第
    1期間と、前記第2回路と前記第4回路とを駆動させ、
    前記容量性負荷の前記一方の端子側に蓄えられた電荷を
    放電する第3期間とを、交互に行う第2方法とにより、
    前記容量性負荷の前記端子間の電圧を2段階に切り替え
    る電圧切替手段とを備えたことを特徴とする、駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 前記容量性負荷は電気機械変換素子であ
    り、前記第1方法と前記第2方法とにより、前記電気機
    械変換素子の歪量を2段階に切り替えることを特徴とす
    る、請求項1記載の駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の駆動回路と、 前記電気機械変換素子と、 前記電気機械変換素子の一端に固定された駆動摩擦部材
    と、 前記駆動摩擦部材に摩擦力で係合される係合部材とを備
    え、 前記駆動回路は、前記駆動摩擦部材と前記係合部材とを
    相対移動させるように前記電気機械変換素子に電圧を印
    加し、前記第1方法と前記第2方法とにより、前記駆動
    摩擦部材と前記係合部材との相対移動の速度を2段階に
    切り替えることができることを特徴とする、駆動装置。
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Cited By (4)

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