JP2002238266A - パルス幅変調方式インバータの制御装置 - Google Patents

パルス幅変調方式インバータの制御装置

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JP2002238266A JP2002042707A JP2002042707A JP2002238266A JP 2002238266 A JP2002238266 A JP 2002238266A JP 2002042707 A JP2002042707 A JP 2002042707A JP 2002042707 A JP2002042707 A JP 2002042707A JP 2002238266 A JP2002238266 A JP 2002238266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1パルス変調を除くダイポーラ変調、部分ダ
イポーラ変調、ユニポーラ変調の各領域において、イン
バータの動作時間が所定時間以上経過した場合には、イ
ンバータの素子損失を抑制することにある。 【解決手段】 アップ、ダウンカウンタ部、タイムディ
レイ部及びサンプリング変換部を設け、1パルス変調を
除く各変調領域において、インバータの動作時にアップ
カウントし、カウント値が所定の検知レベル以上になっ
た時、ダウンカウントすると共に、カウント値がゼロに
なるまでの時間以上のタイムディレイを持ったスイッチ
ング周波数低下検知信号をセットし、この検知信号によ
りインバータのスイッチング周波数を所定の値に下げ
る。同時に、この検知信号をカウンタ部のダウンカウン
ト動作のトリガとして用い、この検知信号がクリアする
と、スイッチング周波数を初期値に戻すことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3レベルインバー
タの制御装置に係り、特に、パルス幅変調方式インバー
タの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パルス幅変調方式(PWM)による可変
電圧・可変周波数(VVVF)インバータ制御により誘
導電動機を駆動する、いわゆるインバータ電車が実用化
されたが、最近では、電車のみならず機関車においても
インバータ駆動方式が主流になりつつある。現在の車両
駆動用のインバータシステムでは、2レベルの電圧をG
TOサイリスタを用いて制御する、いわゆる2レベルイ
ンバータがほとんどを占めている。しかしながら、2レ
ベルGTOインバータでは、スイッチング周波数の制約
などから、電動機で発生する電磁騒音が大きく、このた
め、騒音の低減や主回路素子を含めた装置の小形化など
が重要課題となっていた。これに対し、3レベルインバ
ータでは、出力電圧のステップ数が2レベルインバータ
より増加するため、見かけ上のスイッチング周波数が高
くなり、電磁騒音の低下が期待できること、また、主回
路素子への印加電圧は2レベルインバータに比べ約半分
となるため、低い耐圧素子の利用ができることなど、2
レベルインバータにおける課題を解決できる特徴を有し
ている。そのため、主回路素子に高耐圧IGBTを用い
た車両用の3レベルインバータシステムが開発され始め
ている。これは高周波のスイッチングが可能なIGBT
素子の採用により、3レベル化と相まって電磁騒音が大
幅に低減できるものと期待されている。3レベルインバ
ータのPWM制御としては、インバータの出力電圧の一
周期中に中間電圧を介して正と負のパルス列を交互に出
力するダイポーラ変調、インバータの出力電圧の半周期
毎に同一極性のパルス列を出力するユニポーラ変調、イ
ンバータの出力電圧の一周期中にダイポーラ変調とユニ
ポーラ変調とが混在する部分ダイポーラ変調、インバー
タの出力電圧の半周期間に出力電圧基本波と同じ極性の
単一パルスを出力する1パルス変調方式がよく知られて
いる。図6に、インバータ周波数と出力電圧の関係を示
すと共に、ダイポーラ変調、部分ダイポーラ変調、ユニ
ポーラ変調の各方式が適用される領域を表す。なお、1
パルス変調方式は、ユニポーラ変調領域が適用されるイ
ンバータ周波数より高い領域(図示せず)において適用
される。ユニポーラ変調は、変調方式として一般的であ
るが、ユニポーラ変調だけでは図6の点線Xで示すよう
に、主回路素子の最小オン時間の制約から、ゼロ電圧を
含む微小電圧を制御できない。そこで、微小電圧の制御
として、図6に示すようにインバータ周波数Fまで
は、ゼロ電圧を介して正負交互にパルスを出力するダイ
ポーラ変調を導入し、さらにダイポーラ変調とユニポー
ラ変調との移行時(つまりインバータ周波数Fとイン
バータ周波数Fの間)には、インバータ出力電流の変
動を抑えて滑らかに移行するよう、一周期中にダイポー
ラ変調とユニポーラ変調とが混在する部分ダイポーラ変
調を導入して、ゼロ電圧から出力電圧を連続に制御して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ダイポーラ変
調は、主回路素子に対するスイッチング周波数がユニポ
ーラ変調の約2倍となるため、素子周りの損失が大き
い。特に、IGBTを採用する場合には、スイッチング
周波数は従来の2レベルインバータに比べ、1桁以上高
くとれることが可能になるため、無視できなくなる場合
がある。このため、ダイポーラ変調領域や、部分ダイポ
ーラ変調領域付近における動作時間が長い運転モードの
場合、特に、熱損失によって素子破壊を生ずる可能性が
ある。勿論、ユニポーラ変調領域における動作時間が長
い運転モードの場合も、熱損失によって素子破壊を生ず
る可能性もある。
【0004】本発明の課題は、1パルス変調を除くダイ
ポーラ変調、部分ダイポーラ変調、ユニポーラ変調の各
領域において、インバータの動作時間が所定時間以上経
過した場合には、スイッチング周波数を所定時間下げて
素子損失を抑制するパルス幅変調方式インバータの制御
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、アップ、ダ
ウンカウンタ手段、タイムディレイ手段およびサンプリ
ング変換手段を設け、1パルス変調を除くダイポーラ変
調、部分ダイポーラ変調、ユニポーラ変調の各領域にお
いて、カウンタ手段がインバータの動作時にアップカウ
ント動作し、カウント値が所定の検知レベル以上になっ
た時、ダウンカウントすると共に、タイムディレイ手段
がカウント値がゼロになるまでの時間以上のタイムディ
レイを持ったスイッチング周波数低下検知信号をセット
し、サンプリング変換手段がこの検知信号によりインバ
ータのスイッチング周波数を所定の値に下げる。同時
に、この検知信号を上記カウンタのダウンカウント動作
のトリガとして用い、この検知信号がクリアすると、ス
イッチング周波数を初期値に戻すことにより、解決され
る。
【0006】本発明では、1パルス変調を除くダイポー
ラ変調、部分ダイポーラ変調、ユニポーラ変調が長時間
持続するような運転モードの場合には、強制的にスイッ
チング周波数を下げることにより、スイッチングによる
主回路素子の熱損失を抑制することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明のパルス幅変調方式イ
ンバータの制御装置を適用する車両駆動用の3レベルイ
ンバータ装置の主回路構成(3相U、V、Wの場合)を
示す。図1において、60は直流電圧源である電車線、
61、62は直流電圧源60の電圧から中間点N(以
下、中性点と呼ぶ。)を作り出すために分割(分圧)し
たコンデンサ、70〜73、80〜83、90〜93は
還流用の整流素子を備えた自己消弧可能なスイッチング
素子(この例ではIGBTとしたが、GTO、トランジ
スタ等でも良い。)、74、75、84、85、94及
び95はコンデンサの中性点電位を導出する補助整流素
子である。また、負荷は誘導電動機10の場合を示す。
それぞれの相毎に独立に動作可能であるスイッチングア
ーム7〜9の動作をスイッチングアーム7を例にとっ
て、その基本的な動作を説明する。コンデンサ61、6
2の電圧ed1、ed2を完全平滑な直流電圧源とし
て、ed1=ed2=Ed/2(Ed:全直流電圧)と
する。いま、スイッチング素子70〜73を図2の(表
1)に示すようにオン、オフ制御すると、交流出力端子
Uには、Ed/2、0、−Ed/2の3レベルの出力電
圧eを得る。Sp〜Sn及びSはスイッチング素子70
〜73の導通状態を1、0、−1で表現するスイッチン
グ関数であり、出力電圧eは e=Sp×ed1−Sn×ed2=S×Ed/2 (1) で表わされる。eは大きさがEd/2、0、−Ed/2
のパルス状電圧を組み合わせた波形となるが、一般に
は、eが正弦波に近づくようにSをパルス幅変調(PW
M)制御する。PMW制御装置は、SpとSnを用意す
ることにより、スイッチング素子の導通状態を決定する
ことができる。
【0008】次に、図3に、本発明を車両駆動用の3レ
ベルインバータ装置の制御に適用した一実施形態を示
す。図3において、カウンタ部1は、カウンタ動作信号
201により、アップもしくはダウンカウント動作を行
い、本実施形態ではカウンタ動作信号201が“1”で
アップカウント、“0”でダウンカウントする。アップ
カウントの場合、アップカウント設定部11で予め設定
されたカウント量112をカウントし、ダウンカウント
の場合、ダウンカウント設定部12で予め設定されたカ
ウント量113をカウントする。カウントリミット部2
は、カウンタ部1のカウント出力101をリミットし、
最低値はゼロ、最高値はインバータの動作環境を考慮
し、適切な値を選択する。比較器21は、カウントリミ
ット部2の出力102と、検知レベル設定部13で予め
設定した検知レベル信号114の比較を行い、検知信号
103を出力する。カウントリミット部2の出力102
が検知レベル信号114以上になれば“1”、そうでな
ければ“0”を出力する。タイムディレイ部3は、検知
信号103を入力し、スイッチング周波数低下検知信号
104を出力する。検知信号103が“1”になれば、
スイッチング周波数低下検知信号104も“1”にする
が、検知信号103が“0”に戻っても、カウンタ部1
がダウンカウントして、カウントリミット部2の出力1
02がゼロになるまでの時間以上のタイムディレイを設
けて、スイッチング周波数低下検知信号104を“0”
に戻すようにしている。タイマカウント部4は、スイッ
チング周波数低下検知信号104を入力し、スイッチン
グ周波数の設定に関わるサンプリング周期110を、所
定の値に変換するためのサンプリング変換信号105を
出力し、サンプリング周期を連続的に制御するためにタ
イマを設定する。カウンタ動作信号201について説明
する。出力電圧指令E*と、1パルス変調ではスイッチ
ング周波数を下げる必要がないので、1パルスの電圧指
令値を予め設定した指令値リミット部14のリミット出
力115とを比較器20で比較し、1パルス変調では
“1”、その他のダイポーラ、部分ダイポーラ、ユニポ
ーラ変調では“0”を出力202する。出力202はイ
ンバータ32で反転して、1パルス変調では出力203
は“0”になり、ANDゲート30の出力であるカウン
タ動作信号201は“0”となる。また、ANDゲート
30には、インバータの動作信号GSTを入力する。本
実施形態では、インバータ動作時にGST=“1”、停
止時に“0”である。更にANDゲート30には、スイ
ッチング周波数低下検知信号104をインバータ31で
反転した出力204も入力する。このためスイッチング
周波数低下検知信号104が出力されている間、カウン
タ動作信号201は“0”で、カウンタ部1はダウンカ
ウント動作を行う。位相演算部5は、インバータ周波数
指令Fi*から、インバータの出力電圧の基本波位相を
演算する。インバータ周波数指令Fi*は、図示してい
ないが、車輪に取り付けられた回転周波数検出器の出力
から、電動機の回転周波数を演算し、すべり周波数指令
と加算して求める。位相演算部5の出力106は、正弦
波演算部6で正弦波信号107に変換する。振幅設定部
7は、インバータの出力電圧指令E*から、所要のイン
バータの瞬時出力電圧を求める。出力電圧指令E*は、
前記のインバータ周波数指令Fi*及び、図示してない
が、フイルタコンデンサ電圧、電動機電流からV/F特
性が一定となるように求めた、インバータ出力電圧の指
令値である。振幅設定部7の出力108と正弦波信号1
07を乗算器22で乗算し、瞬時出力電圧信号301を
得る。バイアス設定部8は、振幅設定部7の出力108
に対して、瞬時出力電圧信号301に加減算を行い、ダ
イポーラ変調、部分ダイポーラ変調、ユニポーラ変調を
連続的に実現するためのバイアス量109を設定する。
瞬時出力電圧信号301とバイアス量109とを加算器
33で加算して正側瞬時出力電圧信号302、減算器3
4で減算して負側瞬時出力電圧信号303をそれぞれ得
る。サンプリング設定部9は、クロックTcからパルス
発生部10内に持つタイマへのサンプリング周期110
を設定する。タイマの種類にもよるが、通常のパルス作
成用のタイマとしては、パルスの立上りか立下りをサン
プリング周期毎に設定するため、スイッチング周波数F
swは、サンプリング周期をTsとすると、 Fsw=1/(2×Ts) (2) により表わすことができる。サンプリング変換部23
は、予め設定したサンプリング周期110をサンプリン
グ変換信号105の値に応じて、新しいサンプリング周
期111に設定する。パルス発生部10は、正側瞬時出
力電圧信号302、負側瞬時出力電圧信号303をそれ
ぞれ入力し、サンプリング周期111毎に所要の瞬時出
力電圧の時間量換算データに変換し、このデータを同じ
サンプリング周期111毎に起動されるタイマにセット
して、正側PWM信号500、負側PWM信号501を
得る。なお、図3においては、一相分のPWM信号につ
いて説明しており、さらにPWM信号500、501
は、図示していないパルス分配器により、3レベルイン
バータに対応した信号に処理される。
【0009】本実施形態の動作を説明する。いま、出力
電圧指令E*と、インバータ周波数指令Fi*が与えられ
ると、振幅設定部7の出力108と正弦波演算部6の正
弦波信号107を乗算器22で乗算し、瞬時出力電圧信
号301を出力する。一方、振幅設定部7の出力108
に対して、バイアス設定部8でダイポーラ変調、部分ダ
イポーラ変調、ユニポーラ変調を連続的に実現するため
のバイアス量109を設定する。ここで、バイアス量1
09と各変調の関係を図5(a)に示す。出力電圧指令
E*が低い値のとき、すなわち変調率Aが0〜Aの間
はバイアス量BをBに設定し、ダイポーラ変調を実現
する。出力電圧指令E*が中間の値のとき、すなわち変
調率AがA〜Aの間はバイアス量BをBから漸減
するように設定し、部分ダイポーラ変調を実現する。ま
た、出力電圧指令E*が高い値のとき、すなわち変調率
AがAより大きいときはバイアス量Bをゼロに設定
し、ユニポーラ変調を実現する。なお、出力電圧指令E
*が最大値のときは1パルス変調を実現する。続いて、
瞬時出力電圧信号301とバイアス量109とを加算器
33で加算して正側瞬時出力電圧信号302、減算器3
4で減算して負側瞬時出力電圧信号303を得、それぞ
れパルス発生部10に入力される。また、サンプリング
設定部9にクロックTcを入力し、サンプリング設定部
9から予め設定したサンプリング周期110が出力さ
れ、サンプリング変換部23を介して新しいサンプリン
グ周期111(後述する。)に設定され、パルス発生部
10に入力される。パルス発生部10では、正側瞬時出
力電圧信号302、負側瞬時出力電圧信号303をサン
プリング周期111毎に所要の瞬時出力電圧の時間量換
算データに変換し、このデータを同じサンプリング周期
111毎に起動されるタイマにセットして、正側PWM
信号500、負側PWM信号501を出力する。PWM
信号500、501は、図示していないパルス分配器に
より、3レベルインバータに対応した信号に処理され、
3レベルインバータ装置をPWM制御する。
【0010】次に、インバータの動作状態と新しいサン
プリング周期111により作成されるスイッチング周波
数Fswの関係を図4を用いて説明する。車両が停車し
ている状態から、インバータを起動(スタート)したタ
イミングをAとする。比較器20の出力202(1パル
ス検知)とスイッチング周波数低下検知信号104は
“0”、インバータ動作信号GSTは“1”であるか
ら、ANDゲート30の出力であるカウンタ動作信号2
01は“1”となり、カウンタ部1はアップカウント動
作を行い、出力102は一定量で増加する。この時の新
しいサンプリング周期111はサンプリング設定部9の
サンプリング周期110と同じ値であり、スイッチング
周波数は初期値のFsw1である。Bでインバータを停
止(ストップ)すると、ANDゲート30の出力は
“0”となり、カウンタ部1はダウンカウント動作とな
り、出力102は一定量で減少する。Cで再びインバー
タを起動させると、カウンタ部1はアップカウント動作
になり、出力102は再び一定量で増加する。Dで1パ
ルス変調に制御が移行する。1パルス変調ではスイッチ
ング周波数は、インバータ周波数と同値であるため、ス
イッチング損失の影響はない。そこで、1パルス変調領
域ではカウンタ部1をダウンカウント動作させる。Eで
1パルス変調から他の変調領域に移行する。まだインバ
ータは動作しているので、出力102は一定量で増加
し、Fで検知レベルに達する。検知レベル以上ではスイ
ッチング周波数低下検知信号104が“1”出力され
る。104が“1”になれば、ANDゲート30の出力
であるカウンタ動作信号201が“0”となり、直ちに
カウンタ部1はダウンカウント動作に入る。同時にタイ
マカウント部4では104が“1”になったことで、タ
イマをアップカウントして所定のリミット値まで、サン
プリング変換信号105を増加させる。サンプリング変
換部23は、サンプリング変換信号105の値に応じ
て、サンプリング周期110を新しいサンプリング周期
111に変換し、スイッチング周波数をFsw1からF
sw2に連続的に低下させる。スイッチング周波数低下
検知信号104はカウンタ部1が“0”クリアされるま
でに充分なタイムディレイTdをタイムディレイ部3で
設定している。Gでインバータを停止させ、Hで再び動
作させても、スイッチング周波数低下検知信号104は
“1”出力のままのため、スイッチング周波数はFsw
2に固定されている。Iでスイッチング周波数検知信号
104がTd経過後“0”に戻り、この時インバータが
動作しているので、カウンタ部1は再びアップカウント
動作を行う。またスイッチング周波数検知信号104が
“0”になったことで、タイマカウント部4では、タイ
マをダウンカウントしてゼロになるまで、サンプリング
変換信号105を減少させる。この結果、新しいサンプ
リング周期111はサンプリング周期110に戻り、ス
イッチング周波数はFsw2からFsw1に連続的に戻
る。Jで再びカウントリミット部2の出力102が検知
レベルに達する。この場合の動作はF〜Iの場合と同様
である。Kで1パルス変調に移行し、Mで1パルス変調
においてインバータを停止させた場合でも、スイッチン
グ周波数はFsw2に固定される。Nでスイッチング周
波数はFsw1に戻る。NはAの状態と同じである。こ
のように、本実施形態では、1パルス変調を除くダイポ
ーラ変調、部分ダイポーラ変調、ユニポーラ変調が長時
間持続するような運転モードの場合には、強制的にスイ
ッチング周波数を下げる。また、スイッチング周波数変
化時にも、スイッチング周波数をFsw1からFsw2
に連続的に低下させ、また、Fsw2からFsw1に連
続的に戻すので、出力電流の変動もなく、滑らかな制御
を行う。
【0011】次に、スイッチング損失Lを図5により説
明する。図5(a)は先に説明したようにバイアス量B
と各変調方式の関係を示し、図5(b)はサンプリング
周期Ts、図5(c)はスイッチング損失Lを示す。ダ
イポーラ変調及びユニポーラ変調時のサンプリング周期
を図5(b)に示すようにそれぞれTsoとしたとき、
ダイポーラ変調は主回路素子に対するスイッチング周波
数がユニポーラ変調の約2倍となるので、図5(c)に
示すようにスイッチング損失Lはほぼ線図Pに示す特性
L1を呈する。従って、このダイポーラ変調領域で長時
間インバータを動作するような運転モードであれば、素
子の熱損失が増加してしまう。一方、図5(b)に示す
ようにサンプリング周期をダイポーラ変調だけTs1に
上げて、スイッチング周波数をユニポーラ変調とほぼ同
じくすれば、、図5(c)に示すようにスイッチング損
失Lはほぼ線図Qに示す特性L0を呈する。従って、図
5(c)に示す斜線の素子の熱損失を軽減することにな
る。なお、部分ダイポーラ変調及びユニポーラ変調につ
いても、それぞれの領域で長時間インバータを動作する
ような運転モードであれば、同様に素子の熱損失が増加
する。そのため、同様に、サンプリング周期を上げてス
イッチング周波数を下げ、素子の熱損失を軽減する。従
って、本実施形態によれば、長時間インバータを動作す
るような運転モードのとき、強制的にスイッチング周波
数を下げることにより、スイッチングによる素子の熱損
失を抑制することができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1パルス変調を除くダイポーラ変調、部分ダイポーラ変
調、ユニポーラ変調が長時間持続するような運転モード
の場合には、強制的にスイッチング周波数を下げること
により、スイッチングによる主回路素子の熱損失を抑制
することができる。特に、ダイポーラ変調が長時間持続
するような低定速運転においては、有効である。また、
スイッチング周波数変化時にも、スイッチング周波数を
連続的に低下させ、また、元に戻すので、出力電流の変
動もなく、滑らかなインバータ制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する車両駆動用の3レベルインバ
ータ装置の主回路構成図
【図2】3レベルインバータの出力電圧を説明する表図
【図3】本発明の一実施例を示す制御ブロック図
【図4】インバータの動作とスイッチング周波数の関係
を示す図
【図5】ダイポーラ変調でのスイッチング損失を示す図
【図6】3レベルインバータの微小電圧の制御を説明す
る図
【符号の説明】
1…カウンタ部、3…タイムディレイ部、4…タイマカ
ウント部、9…サンプリング設定部、10…パルス発生
部、11…アップカウント設定部、12…ダウンカウン
ト設定部、13…検知レベル設定部、23…サンプリン
グ変換部、104…スイッチング周波数低下検知信号、
105…サンプリング変換信号、110…サンプリング
周期、111…新しいサンプリング周期、201…カウ
ンタ動作信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源電圧を2つの直流電圧に分圧し
    て、高電圧と中間電圧及び低電圧の3つの電圧レベルを
    発生し、主回路のスイッチング素子のオン・オフ動作に
    より前記3つの電圧レベルを選択的に出力する3レベル
    インバータにおいて、ダイポーラ変調、部分ダイポーラ
    変調、ユニポーラ変調、1パルス変調を適用するインバ
    ータ制御であって、前記1パルス変調を除く各変調によ
    る制御中、インバータの動作時間が所定時間以上になっ
    た時、所定時間だけインバータのスイッチング周波数を
    下げることを特徴とするパルス幅変調方式インバータの
    制御装置。
  2. 【請求項2】 直流電源電圧を2つの直流電圧に分圧し
    て、主回路のスイッチング素子のオン・オフ動作により
    3つの電圧レベルを選択的に出力する3レベルインバー
    タにおいて、ダイポーラ変調、部分ダイポーラ変調、ユ
    ニポーラ変調の制御中であり、かつスイッチング周波数
    低下検知信号がクリアされている時に、該インバータの
    動作信号によりカウントアップを行い、1パルス変調制
    御、もしくは該インバータの停止信号、もしくはスイッ
    チング周波数低下検知信号のセット時にカウントダウン
    を行い、カウント値が所定の検知レベルを上回った時、
    所定の時間スイッチング周波数低下検知信号をセットす
    ると共に、該インバータのスイッチング周波数を所定時
    間下げ、該スイッチング周波数低下検知信号がクリアさ
    れた時、該インバータのスイッチング周波数を初期状態
    に戻すことを特徴とするパルス幅変調方式インバータの
    制御装置。
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